JP2006126283A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】各画像間の位置ずれを高精度に補正する。
【解決手段】各像担持体の搬送方向上流側に隣接する検出部によって、最上流のプリント部12Yで形成された基準色のパターン画像を検出し、この検出結果に基づいて、各検出部の搬送方向下流側に隣接する各像担持体への原稿画像及びパターン画像の静電潜像形成開始位置を設定するとともに、設定した静電潜像形成開始位置を、前回パターン画像を連続紙上に形成したときに算出したパターン画像の位置ずれ量に基づいて補正する。従って、連続紙の搬送速度の変動による位置ずれ、及び連続紙の搬送速度に対する各像担持体の回転速度の変動による位置ずれの双方を補正することができる。
【選択図】図4
【解決手段】各像担持体の搬送方向上流側に隣接する検出部によって、最上流のプリント部12Yで形成された基準色のパターン画像を検出し、この検出結果に基づいて、各検出部の搬送方向下流側に隣接する各像担持体への原稿画像及びパターン画像の静電潜像形成開始位置を設定するとともに、設定した静電潜像形成開始位置を、前回パターン画像を連続紙上に形成したときに算出したパターン画像の位置ずれ量に基づいて補正する。従って、連続紙の搬送速度の変動による位置ずれ、及び連続紙の搬送速度に対する各像担持体の回転速度の変動による位置ずれの双方を補正することができる。
【選択図】図4
Description
本発明は画像形成装置に係り、特に、連続紙に画像を形成する画像形成装置に関する。
従来より、画像形成装置として、連続紙の搬送経路に沿って配列された複数の像担持体各々にイエロー、マゼンタ、シアン、及びブラック等の複数色のトナー像の各々を形成し、形成された各像担持体上の各色トナー像を搬送される連続紙上に重ねて転写することにより連続紙に画像を形成するタンデム型の画像形成装置が知られている。このような画像形成装置では、原稿画像に応じた露光を行うことによって各像担持体の各々に静電潜像が形成され、この静電潜像が互いに異なる色の現像材で現像されることによって各像担持体上に各色のトナー像が形成される。各像担持体上に形成されたトナー像は、各トナー像を連続紙に各々転写するための転写ロールの位置に達すると連続紙へ順次転写される。このようにして連続紙上に原稿画像に基づくカラー画像が重ねて形成される。
このような画像形成装置では、連続紙上に形成された画像間の位置ずれ量を検出し、検出した位置ずれ量に基づいて画像間の位置ずれを補正する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の技術によれば、複数の像担持体各々によって連続紙に各色パターン画像を形成し、複数の像担持体の内の連続紙の搬送方向最下流に配置された像担持体より下流側にパターン画像を検知するためのパターン読み取り用のセンサを設けて、このセンサによって連続紙上に形成された各色パターン画像を検出し、検出結果に基づいて各パターン画像の位置ずれ量を求め、像担持体上へ静電潜像の形成を開始する形成タイミングを制御する。このようにすることで、各色画像の位置ずれを補正することができる。
特開2001―272837号公報(図1、5―6頁)
しかし、上記従来技術では、形成された各色パターン画像を検知した検知結果に基づいて像担持体上への静電潜像の形成開始タイミングを調整することはできるが、パターン画像を検知して検知結果に基づいて補正量を算出し、補正量に基づいて静電潜像の形成開始タイミングの補正が施された露光が実際行われるまでの間に、連続紙の伸びや連続紙の搬送速度の変動等によって位置ずれが発生する、という問題があった。
本発明は、上記問題点を解決すべくなされたものであり、各画像間の位置ずれを高精度に補正することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の画像形成装置は、搬送される連続紙の搬送方向に沿って配列された複数の像担持体と、前記像担持体の各々にパターン画像及び原稿画像を含む画像の静電潜像を各々形成する複数の潜像形成手段と、前記像担持体の各々に形成された前記静電潜像を異なる色の現像材で各々現像する複数の現像手段と、前記現像手段で現像された色の異なる画像を前記連続紙に各々転写する複数の転写手段と、前記像担持体の搬送方向下流側の各々に配置され、前記転写手段の各々によって転写された異なる色のパターン画像を各々検出する複数の検出手段と、前記検出手段で検出された基準色のパターン画像を基準とした該基準色以外の色のパターン画像の位置ずれ量を演算する演算手段と、前記像担持体各々の搬送方向上流側に位置する検出手段によって前記パターン画像が検出されたタイミングに基づいて、各像担持体の前記原稿画像の静電潜像形成開始位置を定めると共に、前回のパターン画像を転写した際に演算された位置ずれ量に基づいて、該静電潜像形成開始位置を補正し、補正した静電潜像形成開始位置から前記像担持体の各々に前記原稿画像の静電潜像が形成されるように前記潜像形成手段を制御する制御手段と、を含んで構成されている。
本発明の画像形成装置の複数の潜像形成手段各々は、搬送される連続紙の搬送方向に沿って配列された複数の像担持体の各々に、パターン画像及び原稿画像を含む画像の静電潜像を各々形成する。像担持体の各々に形成された静電潜像は、複数の現像手段各々によって互いに異なる色の現像材で各々現像される。複数の転写手段の各々は、現像手段で現像された色の異なる画像を連続紙に各々転写する。検出手段は、転写手段の各々によって転写された異なる色のパターン画像各々を検出する。演算手段は、検出手段で検出されたパターン画像の内の基準色のパターン画像を基準とした該パターン画像以外の色のパターン画像の位置ずれ量を演算する。制御手段は、像担持体各々の搬送方向上流側に位置する検出手段によってパターン画像が検出されたタイミングに基づいて、各像担持体の原稿画像の静電潜像形成開始位置を定めると共に、前回パターン画像を転写した際に演算手段によって演算されたパターン画像の位置ずれ量に基づいて、静電潜像形成開始位置を補正する。制御手段は、補正した静電潜像形成開始位置から像担持体の各々に原稿画像の静電潜像が形成されるように各潜像形成手段を制御する。各潜像形成手段は、制御手段の制御によって、パターン画像の検出されたタイミングに基づいて定められた静電潜像形成位置を補正した補正位置から原稿画像を対応する各像担持体に形成する。
このように、像担持体の搬送方向上流側に位置する検出手段によってパターン画像が検出されたタイミングに基づいて、各像担持体の原稿画像の静電潜像形成開始位置を定めるので、連続紙の伸びや搬送変動による連続紙の搬送速度の変動による原稿画像の位置ずれを補正することができる。また、前回パターン画像を転写した際に演算手段によって演算されたパターン画像の位置ずれ量に基づいて上記定めた静電潜像形成開始位置を補正するので、連続紙の搬送速度に対する像担持体の回転速度の変動による原稿画像の位置ずれを補正することができる。
従って、連続紙の搬送速度の変動による原稿画像の位置ずれ、及び連続紙の搬送速度に対する像担持体の回転速度の変動による原稿画像の位置ずれの双方を補正することができ、精度良く原稿画像の位置ずれを補正することができる。
前記制御手段は、前記基準色のパターン画像が検出されたタイミングに基づいて、各像担持体の静電潜像形成開始位置を定めるように前記潜像形成手段を制御することができる。このため、各像担持体において同一のパターン画像に基づいた静電潜像形成開始位置を定めることができ、静電潜像形成開始位置を精度良く定めることができる。
前記基準色を搬送方向最上流に位置する現像手段で現像する現像材の色とすることができる。このため、演算手段は、基準色とされた同一のパターン画像を基準としたこの基準色以外の色のパターン画像の位置ずれ量を演算することができるので、位置ずれ量を精度良く演算することができる。
前記検出手段各々の配置位置から各検出手段の搬送方向下流側に隣接する像担持体上の連続紙への画像の転写位置までの距離を、各像担持体上の前記潜像形成手段によって静電潜像の形成が開始される位置から転写位置までの距離より大きくすることができる。
このため、各検出手段によってパターン画像が検知されてから、制御手段による各潜像形成手段の制御によって各像担持体へ検知結果及び位置ずれ量に基づいて定められ補正された静電潜像形成開始位置から静電潜像が形成されるまでの間に時間的ロスが発生することを抑制することができ、効率よく位置ずれ量を補正することができる。
本発明の画像形成装置によれば、像担持体の搬送方向上流側に位置する検出手段によってパターン画像が検出されたタイミングに基づいて、各像担持体の原稿画像の静電潜像形成開始位置を定めると共に、前回パターン画像を転写した際に演算手段によって演算されたパターン画像の位置ずれ量に基づいて静電潜像形成開始位置を補正するので、連続紙の搬送速度の変動による原稿画像の位置ずれを補正することができると共に、連続紙の搬送速度に対する像担持体の回転速度の変動による原稿画像の位置ずれの双方を補正することができ、精度良く原稿画像の位置ずれを補正することができる、という効果を有する。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
画像形成装置10は、図1に示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の各色トナー像をそれぞれ連続紙Pに順次転写するプリント部12Y、プリント部12M、プリント部12C、及びプリント部12Kを備えている。プリント部12Y、プリント部12M、プリント部12C、及びプリント部12Kは、連続紙Pの搬送方向下流側から上流側へ向かって順に配列されている。プリント部12Yの搬送方向下流側には、連続紙Pをプリント部12Y、プリント部12M、プリント部12C、及びプリント部12Kの各々へ搬送する用紙供給部14が設けられている。プリント部12Kの搬送方向上流側には、プリント部12Y、プリント部12M、プリント部12C、及びプリント部12Kの各々で転写された各色トナー像を連続紙Pに定着させる定着部16、及び定着部16を通過した連続紙Pを排紙する排紙部17が設けられている。
用紙供給部14は、連続紙Pを巻掛ける搬送ローラ18を備えている。搬送ローラ18には、アイドルロール19Dが圧接されている。連続紙Pは、アイドルロール19Dと搬送ローラ18とのニップ部によって挟持搬送され、アイドルロール19Cを介してプリント部12Yへ搬送される。
プリント部12Y、プリント部12M、プリント部12C、及びプリント部12Kは、像担持体22Y、像担持体22M、像担持体22C、及び像担持体22Kの各々を備えている。像担持体22Y、像担持体22M、像担持体22C、及び像担持体22Kは、連続紙Pの搬送経路に沿って配列されている。
プリント部12Yは、転写ロール24Y、ガイドロール40Y、クリーニング装置28Y、転写手段としての帯電チャージャー30Y、潜像形成手段としてのLEDヘッド32Y、及び現像装置34Yを更に備えている。帯電チャージャー30Yは、像担持体22Yを一様に帯電する。例えば、帯電チャージャー30Yは、交流電圧にマイナスの直流バイアス電圧を重畳させたマイナスの電圧を印加する。LEDヘッド32Yは、Y色に応じた原稿画像の画像データに基づいて、帯電チャージャー30Yによって一様に帯電された像担持体22Yを露光することによって、像担持体22Y上に静電潜像を形成する。現像装置34Yは、LEDヘッド32Yの像担持体回転方向Aの上流側に設けられ、像担持体22Yに形成された静電潜像に応じたY色のトナー像を形成する。現像装置34Yには、交流電圧にマイナスの直流バイアス電圧を重畳させたマイナスの現像バイアス電圧が印加されている。現像装置34Yによって像担持体22Yの静電潜像の形成領域にのみY色のトナーが吸着されることによって、静電潜像に応じたY色のマイナスに帯電したトナー粒子からなるトナー像が像担持体22Y上に形成される。
現像装置34Yによって像担持体22Y上に形成されたY色のトナー像には、転写ロール24Yによって転写バイアスが印加されることによって、マイナスに帯電したトナー粒子からなるトナー像が像担持体22Yから連続紙P側に引き寄せられ、連続紙P上にトナー像が転写される。クリーニング装置28Yは、連続紙Pに転写されずに像担持体22Y表面に残留した未転写残留トナーを掻き落して除去する。
プリント部12Mは、プリント部12Yと同様に、像担持体22M、転写ロール24M、ガイドロール40M、クリーニング装置28M、帯電チャージャー30M、LEDヘッド32M、及び現像装置34Mを更に備えている。また、プリント部12Cは、プリント部12Yと同様に、像担持体22C、転写ロール24C、ガイドロール40C、クリーニング装置28C、帯電チャージャー30C、LEDヘッド32C、及び現像装置34Cを更に備えている。また、プリント部12Kは、プリント部12Yと同様に、像担持体22K、転写ロール24K、ガイドロール40K、クリーニング装置28K、帯電チャージャー30K、LEDヘッド32K、及び現像装置34Kを更に備えている。プリント部12M、プリント部12C、及びプリント部12Kの各々の各構成は、上述のプリント部12Yと同様の機能を有するため、詳細な説明を省略する。
プリント部12Y、プリント部12M、プリント部12C、及びプリント部12Kによって各色トナー像が順次連続紙に転写されて原稿画像に基づくカラー画像が連続紙上に形成される。
定着部16は、フラッシュ定着装置52、アイドルロール54A、アイドルロール54B、アイドルロール54C、及び排紙ロール56を備えている。アイドルロール54A、アイドルロール54B、及びアイドルロール54Cは、これらのアイドルロール54A、アイドルロール54B、及びアイドルロール54Cに巻き掛けられた連続紙Pを表裏反転して搬送する。フラッシュ定着装置52は、連続紙Pのカラー画像形成面に赤外線を照射させる。赤外線の照射によって連続紙P上の未定着トナーが加熱溶融した後に、凝固することによって連続紙Pにカラー画像が定着する。フラッシュ定着装置52を通過した連続紙Pは、排紙部17へ搬送され、アイドルロール59A及びアイドルロール59Cを介して定着部16へ再び搬送された後に排紙ロール56によって装置外部へ排紙される。
なお、本実施の形態では、搬送方向上流側から下流側に向かってY色の原稿画像を形成するプリント部12Y、M色の原稿画像を形成するプリント部12M、C色の原稿画像を形成するプリント部12C、及びK色の原稿画像を形成するプリント部12Kが連続紙の搬送方向に沿って順に配列されている場合を説明するが、プリント部12Y、プリント部12M、プリント部12C、及びプリント部12Kの配列はこのような形態に限られるものではない。
図2に示すように、画像形成装置10は、メインコントローラ63、用紙搬送部62、画像形成部64、及び第1検出部42、第2検出部44、第3検出部46、及び第4検出部48を含んで構成されている。メインコントローラ63は、制御部61、及び記憶部68を含んで構成されている。制御部61は、記憶部68、第1検出部42、第2検出部44、第3検出部46、第4検出部48、用紙搬送部62、及び画像形成部64とデータやコマンドの授受可能に接続されている。制御部61は、画像形成装置10全体を制御し、主に、入力された原稿画像の画像データに基づいて、各色の原稿画像が重なるように連続紙に転写されて連続紙P上にカラー画像が形成されるように用紙搬送部62及び画像形成部64を制御する。用紙搬送部62は、図1に示す上記アイドルロール19D、搬送ローラ18、アイドルロール19C、転写ロール24Y、ガイドロール40Y、ガイドロール40M、転写ロール24C、ガイドロール40C、転写ロール24K、ガイドロール40K、アイドルロール54A、アイドルロール54B、アイドルロール54C、及び排紙ロール56等の連続紙の搬送に関わる各種搬送部各々を駆動する駆動部を含んで構成され、連続紙の搬送経路に沿って連続紙を搬送方向へ所定速度で搬送する。画像形成部64は、上記プリント部12Y、プリント部12M、プリント部12C、及びプリント部12Kを含んで構成される。記憶部68は、詳細を後述する各色画像の位置ずれ量を示す情報、及び各種データ等を予め記憶する。
本実施の形態の画像形成装置10では、各色の画像の位置ずれ量を演算するために、原稿画像の画像データに基づく各色毎の画像データをLEDヘッド32Y、LEDヘッド32M、LEDヘッド32C、及びLEDヘッド32Kの各々へ出力することにより静電潜像を各像担持体22Y、像担持体22M、像担持体22C、及び像担持体22K各々に形成すると共に、各プリント部12Y、プリント部12M、プリント部12C、及びプリント部12Kによって、連続紙P上に各々図3に示す各色毎のパターン画像としての、パターン画像60Y、パターン画像60M、パターン画像60C、及びパターン画像60Kの各々を形成する。このパターン画像60Y、パターン画像60M、パターン画像60C、及びパターン画像60Kは、位置ずれが発生しない理想的な状態の場合には、連続紙Pの搬送方向に所定間隔を隔てて形成される。パターン画像60Y、パターン画像60M、パターン画像60C、及びパターン画像60Kは、各像担持体22Y、像担持体22M、像担持体22C、及び像担持体22Kの搬送方向下流側の各々に設けられた第1検出部42、第2検出部44、第3検出部46、第4検出部48各々によって検出される(図1参照)。
第1検出部42は、第1検出部42の配置位置からこの第1検出部42の搬送方向下流側に隣接する像担持体22M上に形成された静電潜像が連続紙に転写される転写位置までの距離を、像担持体22MのLEDヘッド32Mによって像担持体22M上への静電潜像の形成が開始される位置(以下、静電潜像形成開始位置という)から転写位置までの距離より大きくした位置に配置されている。第2検出部44は、第1検出部42と同様に、第2検出部44の配置位置からこの第2検出部44の搬送方向下流側に隣接する像担持体22C上に形成された静電潜像が連続紙に転写される転写位置までの距離を、像担持体22CのLEDヘッド32Cによって像担持体22C上への静電潜像の形成が開始される位置(以下、静電潜像形成開始位置という)から転写位置までの距離より大きくした位置に配置されている。更に、第3検出部46もまた第1検出部42と同様に、第3検出部46の配置位置からこの第3検出部46の搬送方向下流側に隣接する像担持体22K上に形成された静電潜像が連続紙に転写される転写位置までの距離を、像担持体22KのLEDヘッド32Kによって像担持体22K上への静電潜像の形成が開始される位置(以下、静電潜像形成開始位置という)から転写位置までの距離より大きくした位置に配置されている。
本実施の形態では、第1検出部42は、Y色のパターン画像を検出するものとする。また、第2検出部44は、Y色のパターン画像及びM色のパターン画像を検出し、第3検出部46は、Y色のパターン画像及びC色のパターン画像を検出し、第4検出部48は、Y色のパターン画像及びK色のパターン画像を検出するものとする。
次に制御部61で実行される処理を図4を参照して説明する。
画像形成装置10の図示を省略した電源スイッチにより電力が投入され、外部から原稿画像の画像データを受信すると、原稿画像の各ページ毎に図4に示す処理ルーチンが実行される。
ステップ100では、搬送方向最上流に配置されたプリント部12Yに応じた色(Y色)のパターン画像及び原稿画像が形成される。ステップ100の処理によって、図5(A)に示すように、連続紙P上にパターン画像60Y及び原稿画像70Yが形成される。なお、本実施の形態では、パターン画像60Yは、原稿画像70Yより連続紙の搬送方向下流側に形成されるものとする。
次のステップ102では、第1検出部42によって連続紙P上に形成されたパターン画像60Yを基準色として検出し、次のステップ104において、検出した基準色のパターン画像60Yの検出タイミングに基づいて、プリント部12Yの搬送方向下流側に隣接するプリント部12Mによって形成するM色のパターン画像60M及び原稿画像70Mの静電潜像形成開始位置を設定する。この静電潜像開始位置は、例えば、像担持体22M上のLEDヘッド32Mによる静電潜像形成開始位置から連続紙Pへの転写位置までの距離、第1検出部42からこの第1検出部42に隣接する像担持体22Mの転写位置までの距離、像担持体22Mの回転速度と連続紙Pの搬送速度との関係、及び連続紙P上に形成された基準色のパターン画像60Yと原稿画像70Yとの位置関係を予め記憶部68に記憶し、これらの情報と、基準色のパターン画像60Yとの検出タイミングとに基づいて、連続紙Pに形成されている原稿画像70Yに重なるような位置に原稿画像70Mが形成されるように定めるようにすればよい。
次のステップ106では、記憶部68に記憶されているM色のパターン画像60Mの位置ずれ量を読み取る。このパターン画像60Mの位置ずれ量は、前回、すなわち前ページのパターン画像60M及び原稿画像70Mを連続紙Pへ形成したときの形成結果に基づいて演算された位置ずれ量である。
次のステップ108では、上記ステップ106で読み取ったM色のパターン画像60Mの位置ずれ量に基づいて、上記ステップ104で設定したパターン画像60M及び原稿画像70Mの静電潜像形成開始位置を位置ずれが解消されるように補正する。
次のステップ110では、上記ステップ108の処理によって補正された静電潜像形成開始位置に基づいて、この静電潜像形成開始位置から像担持体22M上に原稿画像70M及びパターン画像60Mが形成されるように、プリント部12MのLEDヘッド32Mを制御することによって、連続紙P上にパターン画像60Mを形成するとともに、原稿画像70Mを原稿画像70Yに重なるような位置に形成する。ステップ110の処理によって、図5(B)に示すように、連続紙P上にパターン画像60Mが形成されるとともに、原稿画像70Yに重なるような位置に原稿画像70Mが形成される。
次のステップ112では、第2検出部44によって連続紙P上に形成された基準色のパターン画像60Y及びM色のパターン画像60Mを検出する。
次のステップ114では、上記ステップ112で検出した基準色のパターン画像60Y及びM色のパターン画像60Mの検出タイミングに基づいて、M色のパターン画像60Mのずれ量を演算する。ずれ量の演算は、具体的には、例えば、基準色のパターン画像60Yを検知してからパターン画像60Mを検知するまでの時間と連続紙Pの搬送速度とから、パターン画像60Yを基準とするパターン画像60Mまでの距離を算出し、この距離と、位置ずれが無いときの距離との差分をパターン画像60Mの位置ずれ量として演算する。
次のステップ116では、上記ステップ114で演算したM色のパターン画像60Mの位置ずれ量を記憶部68に記憶する。記憶部68に記憶されたM色のパターン画像60Mの位置ずれ量は、上記ステップ106に示すように、次回の、すなわち次頁のM色の原稿画像70Mの形成時に、次ページの原稿画像70Mの形成時に設定した静電潜像形成開始位置を補正するための補正量として用いられる。
次のステップ118では、上記ステップ112で検出した基準色のパターン画像60Yの検出タイミングに基づいて、上記ステップ104の処理と略同様に、プリント部12Mの搬送方向下流側に隣接するプリント部12Cによって形成するC色のパターン画像60C及び原稿画像70Cの静電潜像形成開始位置を設定する。
次のステップ120では、記憶部68から前頁のパターン画像60C及び原稿画像70Cを連続紙Pへ形成したときの形成結果に基づいて演算されたC色のパターン画像60Cの位置ずれ量を読み取る。
次のステップ122では、上記ステップ108の処理と略同様に、上記ステップ120で読み取ったC色のパターン画像60Cの位置ずれ量に基づいて、上記ステップ118で設定したパターン画像60C及び原稿画像70Cの静電潜像形成開始位置を補正する。
次のステップ124では、上記ステップ122の処理によって補正された静電潜像形成開始位置に基づいて、この静電潜像形成開始位置から像担持体22C上に原稿画像70C及びパターン画像60Cが形成されるように、プリント部12CのLEDヘッド32Cを制御することによって、連続紙P上にパターン画像60Cを形成するとともに、原稿画像70Cを原稿画像70Y及び原稿画像70Mに重なるような位置に形成する。ステップ124の処理によって、図5(C)に示すように、連続紙P上にパターン画像60Cが形成されるとともに、原稿画像70Y及び原稿画像70Mに重なるような位置に原稿画像70Cが形成される。
次のステップ126では、第3検出部46によって連続紙P上に形成された基準色のパターン画像60Y及びC色のパターン画像60Cを検出する。
次のステップ128では、上記ステップ126で検出された基準色のパターン画像60Y及びC色のパターン画像60Cの検出タイミングに基づいて、上記ステップ114の処理と同様の処理を行い、C色のパターン画像60Cのずれ量を演算する。
次のステップ130では、上記ステップ128で演算したC色のパターン画像60Cの位置ずれ量を記憶部68に記憶する。記憶部68に記憶されたC色のパターン画像60Cの位置ずれ量は、上記ステップ120に示すように、次回の、すなわち次頁のC色の原稿画像70Cの形成時に、次頁の原稿画像70Cの形成時に設定した静電潜像形成開始位置を補正するための補正量として用いられる。
次のステップ132では、上記ステップ126で検出した基準色のパターン画像60Yの検出タイミングに基づいて、上記ステップ104の処理と略同様に、プリント部12Cの搬送方向下流側に隣接するプリント部12Kによって形成するK色のパターン画像60K及び原稿画像70Kの静電潜像形成開始位置を設定する。
次のステップ134では、記憶部68から前頁のパターン画像60K及び原稿画像70Kを連続紙Pへ形成したときの形成結果に基づいて演算されたK色のパターン画像60Cの位置ずれ量を読み取る。
次のステップ136では、上記ステップ108の処理と略同様に、上記ステップ134で読み取ったK色のパターン画像60Kの位置ずれ量に基づいて、上記ステップ132で設定したパターン画像60K及び原稿画像70Kの静電潜像形成開始位置を補正する。
次のステップ138では、上記ステップ136の処理によって補正された静電潜像形成開始位置に基づいて、この静電潜像形成開始位置から像担持体22K上に原稿画像70K及びパターン画像60Kが形成されるように、プリント部12KのLEDヘッド32Kを制御することによって、連続紙P上にパターン画像60Kを形成するとともに、原稿画像70Kを、重なるように形成されている原稿画像70Y、原稿画像70M、及び原稿画像70C上に更に重なるような位置に形成する。ステップ138の処理によって、図5(D)に示すように、連続紙P上にパターン画像60Kが形成されるとともに、重なるように形成されている原稿画像70Y、原稿画像70M、及び原稿画像70Cに更に重なるような位置に原稿画像70Kが形成される。
次のステップ140では、複数の検出部の内の連続紙の搬送方向最下流に設けられた第4検出部48によって連続紙P上に形成された基準色のパターン画像60Y及びK色のパターン画像60Kを検出する。
次のステップ142では、上記ステップ140で検出された基準色のパターン画像60Y及びK色のパターン画像60Kの検出タイミングに基づいて、上記ステップ114の処理と同様の処理を行い、K色のパターン画像60Kのずれ量を演算する。
次のステップ144では、上記ステップ142で演算したK色のパターン画像60Kの位置ずれ量を記憶部68に記憶した後に、本ルーチンを終了する。記憶部68に記憶されたK色のパターン画像60Kの位置ずれ量は、次頁のK色の原稿画像70Kの形成時に、次頁の原稿画像70Kの形成時に設定した静電潜像形成開始位置を補正するための補正量として用いられる。
以上説明したように、本実施の形態の画像形成装置によれば、各像担持体の搬送方向上流側に隣接する検出部によって、最上流のプリント部12Yで形成された基準色のパターン画像を検出し、この検出結果に基づいて、各検出部の搬送方向下流側に隣接する各像担持体への原稿画像及びパターン画像の静電潜像形成開始位置を設定するとともに、設定した静電潜像形成開始位置を、前回パターン画像を連続紙上に形成したときに算出したパターン画像の位置ずれ量に基づいて補正する。
このため、各像担持体の静電潜像形成開始位置を基準色のパターン画像の検出タイミングに基づいて定めることによって、連続紙の伸びや搬送誤差による連続紙の搬送速度の変動によって生じる位置ずれを補正することができると共に、この定めた静電潜像形成開始位置を、前回パターン画像を連続紙上に形成したときに算出したパターン画像の位置ずれ量に基づいて補正することによって、連続紙の搬送速度に対する像担持体の回転速度の変動による位置ずれを補正することができる。
従って、連続紙の搬送速度の変動による位置ずれ、及び連続紙の搬送速度に対する各像担持体の回転速度の変動による位置ずれの双方を補正することができ、精度良く原稿画像の位置ずれを補正することができる。
また、各検知手段では、対応する像担持体で形成される画像の位置ずれ量を求めるために、対応する色のパターン画像とパターン画像の2色のみを検知するので、効率よくパターン画像を検出するので、効率よくパターン画像を検出することができる。
また、各検出部を、各検出部の配置位置から各検出部の搬送方向下流側に隣接する像担持体上に形成された静電潜像が連続紙に転写される転写位置までの距離を、この像担持体に対応するLEDヘッドによって像担持体上への静電潜像の形成が開始される静電潜像形成開始位置から転写位置までの距離より大きくした位置に配置したので、各検出部の検出結果を用いて、LEDヘッドによる像担持体への露光開始タイミングに遅延を発生する事無く、効率よく定められた静電潜像開始位置から像担持体に静電潜像を形成することができる。
なお、本実施の形態では、連続紙Pの搬送方向上流側から下流側に向かって順にプリント部12Y、プリント部12M、プリント部12C、及びプリント部12Kが配列されているものとして説明したが、このような配列に限られるものではない。例えば、プリント部12C、プリント部12M、プリント部12Y、及びプリント部12Kの順に搬送方向上流側から下流側に向かって配列されるようにしてもよい。この場合、搬送方向最上流に設けられたプリント部12Cから搬送方向最下流に設けられたプリント部12Kに向かって順にパターン画像形成及び原稿画像形成処理が行われるように、上記図4に示す処理と同様な処理が行われるようにすればよい。
また、プリント部は、複数であればよく、本発明のように4色のプリント部に限られるものではない。
22Y、22M、22C、22K 像担持体
24Y、24M、24C、24K 転写ロール
32Y、32M、32C、32K LEDヘッド
34Y、34M、34C、34K 現像装置
42、44、46、48 検出部
61 制御部
24Y、24M、24C、24K 転写ロール
32Y、32M、32C、32K LEDヘッド
34Y、34M、34C、34K 現像装置
42、44、46、48 検出部
61 制御部
Claims (4)
- 搬送される連続紙の搬送方向に沿って配列された複数の像担持体と、
前記像担持体の各々にパターン画像及び原稿画像を含む画像の静電潜像を各々形成する複数の潜像形成手段と、
前記像担持体の各々に形成された前記静電潜像を異なる色の現像材で各々現像する複数の現像手段と、
前記現像手段で現像された色の異なる画像を前記連続紙に各々転写する複数の転写手段と、
前記像担持体の搬送方向下流側の各々に配置され、前記転写手段の各々によって転写された異なる色のパターン画像を各々検出する複数の検出手段と、
前記検出手段で検出された基準色のパターン画像を基準とした該基準色以外の色のパターン画像の位置ずれ量を演算する演算手段と、
前記像担持体各々の搬送方向上流側に位置する検出手段によって前記パターン画像が検出されたタイミングに基づいて、各像担持体の前記原稿画像の静電潜像形成開始位置を定めると共に、前回のパターン画像を転写した際に演算された位置ずれ量に基づいて、該静電潜像形成開始位置を補正し、補正した静電潜像形成開始位置から前記像担持体の各々に前記原稿画像の静電潜像が形成されるように前記潜像形成手段を制御する制御手段と、
を備えた画像形成装置。 - 前記制御手段は、前記基準色のパターン画像が検出されたタイミングに基づいて、各像担持体の静電潜像形成開始位置を定めるように前記潜像形成手段を制御する請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記基準色を搬送方向最上流に位置する現像手段で現像する現像材の色とした請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記検出手段各々の配置位置から各検出手段の搬送方向下流側に隣接する像担持体上の連続紙への画像の転写位置までの距離を、各像担持体上の前記潜像形成手段によって静電潜像の形成が開始される位置から転写位置までの距離より大きくした請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の画像形成装置。
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