JP2005010450A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置内部の温湿度に応じて、画像出力時及びキャリブレーション時に各色のトナーや転写紙の種類に合致した転写電流又は転写電圧を設定できる高画質な画像形成装置を提供する
【解決手段】温湿度センサ34で検出された装置内部の温度及び湿度が環境補正テーブル格納メモリ27に入力されると、操作パネル23により設定された装置の動作状態が画像出力時か、キャリブレーション時かを判断し、画像出力時であれば通常の環境補正テーブル35を用いて補正値を選定して演算部28に出力し、キャリブレーション時であればキャリブレーション環境補正テーブル36を用いて補正値を選定して演算部28に出力する。選定された補正値を用いて演算部28で基準電流を補正し、最適な転写電流を設定する。
【選択図】 図1
【解決手段】温湿度センサ34で検出された装置内部の温度及び湿度が環境補正テーブル格納メモリ27に入力されると、操作パネル23により設定された装置の動作状態が画像出力時か、キャリブレーション時かを判断し、画像出力時であれば通常の環境補正テーブル35を用いて補正値を選定して演算部28に出力し、キャリブレーション時であればキャリブレーション環境補正テーブル36を用いて補正値を選定して演算部28に出力する。選定された補正値を用いて演算部28で基準電流を補正し、最適な転写電流を設定する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真法を用いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像形成装置の画像形成過程を図10を用いて説明する。図10はカラー画像形成装置の構成を示す概略図であり、カラー画像形成装置本体内には4つの画像形成部Pa、Pb、Pc及びPdが、搬送ベルト8の上流側(図10では右側)から順に配設されている。これらの画像形成部Pa〜Pdは、異なる4色(シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像及び転写の各工程によりシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの画像を順次形成する。
【0003】
この画像形成部Pa〜Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム1a、1b、1c及び1dが配設されており、これらの感光体ドラム1a〜1d上に形成されたトナー像が、各画像形成部に隣接して移動する搬送ベルト8によって担持・搬送される転写紙6上に転写され、さらに、定着部7において転写紙6上に定着された後、装置本体より排出される構成となっている。感光体ドラム1a〜1dを図10において時計回りに回転させながら、各感光体ドラム1a〜1dに対する画像形成プロセスが実行される。
【0004】
次に、画像形成部Pa〜Pdについて説明する。回転自在に配設された感光体ドラム1a〜1dの周囲及び上方には、感光体ドラム1a〜1dを帯電させる帯電器2a、2b、2c及び2dと、感光体ドラム1a〜1dに画像情報を露光するLEDヘッド17a、17b、17c及び17dと、感光体ドラム1a〜1d上にトナー像を形成する現像器3a、3b、3c及び3dと、感光体ドラム1a〜1d上に残留した現像剤(トナー)を除去するクリーニング部5a、5b、5c及び5dが設けられている。
【0005】
先ず、帯電器2a〜2dによって感光体ドラム1a〜1dの表面を一様に帯電させ、次いでLEDヘッド17a〜17dによって光照射し、各感光体ドラム1a〜1d上に画像信号に応じた静電潜像を形成する。現像器3a〜3dには、それぞれシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色のトナーが補給装置(図示せず)によって所定量充填されている。このトナーは、現像器3a〜3dにより感光体ドラム1a〜1d上に供給され、静電的に付着することにより、LEDヘッド17a〜17dからの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
【0006】
トナー像が転写される転写紙6は、装置下部の用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラ13a及びレジストローラ13bを介して搬送ベルト8上へ供給され、各感光体ドラム1a〜1dの位置へと搬送される。搬送ベルト8には誘電体樹脂製のシートが用いられ、その両端部を互いに重ね合わせて接合しエンドレス形状にしたベルトや、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが用いられる。
【0007】
搬送ベルト8は、上流側の搬送ローラ10と、下流側の搬送ローラ11とに掛け渡されており、搬送ベルト8が反時計回りに回転を開始すると、転写紙6がレジストローラ13bから搬送ベルト8上へ搬送される。このとき画像書き出し信号がONとなり、所定のタイミングにより最上流の感光体ドラム1a上に画像形成を行う。そして、感光体ドラム1aの下部において、所定の転写電圧が印加された転写ローラ4aで電界付与することにより、感光体ドラム1a上のシアンのトナー像が転写紙6上に転写される。この転写紙6は、搬送ベルト8上に静電吸着力で保持されており、その後、次の画像形成部Pbに搬送され、上記と同様に、今度は感光体ドラム1bによってマゼンタのトナー像が転写される。
【0008】
以下、上述と同様の方法により、感光体ドラム1c及び1dによってそれぞれイエロー及びブラックのトナー像が転写される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために転写紙6に対し予め定められた所定の位置関係をもって形成される。4b、4c及び4dは感光体ドラム1b〜1dの下部に位置する転写ローラである。4色のトナー像が転写された転写紙6は、搬送ベルト8から離脱し、定着部7へと搬送される。また、トナー像が転写された後の感光体ドラム1a〜1dは、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、その表面に残留したトナーが各クリーニング部5a〜5dにより除去される。
【0009】
搬送ベルト8から定着部7に搬送された転写紙6は、定着ローラ18により加熱及び加圧されてトナー像が転写紙6の表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写紙6は、その後排出ローラ19によって装置本体外に排出される。
【0010】
電子写真プロセスを用いた画像形成装置において、最適な画像を形成するためには、装置内部の温度や湿度などの環境に応じてトナーを転写する際に印加する電圧若しくは電流を制御する必要がある。この電圧や電流の制御には、環境補正テーブルを用いるのが一般的である。特許文献1には、図11に示すように、湿度補正テーブルを用いて、湿度センサで検知した湿度に見合った転写電圧を印加する方法が開示されている。具体的には、紙の種類及びサイズにより決められている基準電圧に対して、湿度センサで検知した湿度に見合った補正値を1つの湿度補正テーブルから選び出し、計算により最終的な出力値を決めるという方法である。
【0011】
図11に示すブロック図において、カラー画像形成装置は、インタフェース制御部20と、データ解析部21と、出力機構制御部22と、操作パネル23と、出力機構部24とを備えている。インタフェース部20は、図示しないホスト装置から印字データを受け入れるインタフェース部分である。データ解析部21は、描画コマンドで送られてくる印字データを解析してビットマップデータに変換し、出力機構制御部22を介して出力機構部24へ送信する部分である。
【0012】
出力機構制御部22は出力機構部24を制御する部分であり、内部にはADコンバータ25と、基準値格納メモリ26と、環境補正テーブル格納メモリ27と、演算部28と、DAコンバータ29が配置されている。以下に出力機構制御部22について説明する。
【0013】
ADコンバータ25は、後述する湿度センサ30から装置内部の湿度の測定値をアナログ信号により受け入れてデジタル信号に変換し、環境補正テーブル格納メモリ27へ送出する。環境補正テーブル格納メモリ27には装置内部の湿度に対応する電圧の補正値を記録した環境補正テーブルが格納されており、湿度に見合った補正値を演算部28に出力する。
【0014】
基準値格納メモリ26は、基準湿度として予め定められた装置内部の湿度の値に対応する基準電圧を格納するメモリである。演算部28は、基準値格納メモリ26に格納されている基準電圧の値と、環境補正テーブル格納メモリ27から出力された補正値とを用いて演算を行い、最適な転写電圧の値を決定する。演算部28で決定された電圧の値はDAコンバータ29を介して再びアナログ信号に変換され、出力機構部24へ送出される。操作パネル23は、操作者が装置に操作条件を入力する入力部と、装置の動作状態を操作者に知らせる表示部とから構成されている。
【0015】
出力機構部24は、出力機構制御部22の制御に基づいて転写紙にトナー像を転写する機構部分であり、湿度センサ30と転写ユニット部31が配置されている。転写ユニット部31にはトナーを転写する際の転写電圧を制御する転写高圧制御部32と、感光体ドラムに転写電圧を供給する高圧電源回路33と、感光体ドラムと共に転写紙にトナー像を転写する転写ローラ4を備えている。なお、転写ユニット部31は各画像形成部Pa〜Pdに対して設けられており、転写ローラ4も図10に示すように4a〜4dの4本が各画像形成部Pa〜Pdに配置されているが、ここでは説明の便宜のため1つの転写ユニット部31についてのみ説明している。出力機構制御部22で設定された電圧値は転写高圧制御部32に送出され、装置内部の湿度に応じた最適な電圧が高圧電源回路33より転写ローラ4に供給されることにより、転写紙に高画質な画像を形成する。
【0016】
このカラー画像形成装置における画像出力時の動作を、図11を参照しながら図12のフローチャートを用いて説明する。先ず、操作者が操作パネル23を操作することにより、所望の紙種及びサイズが選択される(ステップ1)。次いで紙種及びサイズに応じた基準電圧が基準値格納メモリ26により選定され(ステップ2)、演算部28に送出される。
【0017】
操作パネル23により印刷が開始されると(ステップ3)、湿度センサ30により装置内部の湿度が検出され(ステップ4)、検出された湿度は環境補正テーブル格納メモリ27に送出される。一方、用紙搬送手段による転写紙の搬送も同時に開始する(ステップ5)。
【0018】
次いで、検出された湿度に基づいて、環境補正テーブル格納メモリ27内の環境補正テーブルにより補正値が選定される(ステップ6)。ステップ2及びステップ6において選定された基準電圧及び補正値を用いて演算を行い、演算部28で転写電圧値が設定される(ステップ7)。
【0019】
設定された転写電圧値が、転写ユニット部31内の転写高圧制御部32に出力されることにより、高圧電源回路33より転写ローラ4に最適な転写電圧が印加され、搬出されてきた転写紙に転写が行われる(ステップ8)。転写された転写紙は図示しない定着部を通過して装置外部へ排出される(ステップ9)。
【0020】
【特許文献1】
特開2001−66834号公報
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
タンデムフルカラー画像形成装置の場合、キャリブレーション時に搬送ベルト上に直接トナーを転写してパッチ画像を形成し、そのトナーの量や位置を検出して濃度補正や色ズレ補正を行う。即ち、図10において、各画像形成部により搬送ベルト8上にシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色の補正用パッチ画像が形成され、図示しない検知手段により画像を検知し、濃度及び色ズレ補正を行う。
【0022】
図13、図14に補正用パッチ画像の例を示す。操作パネル23によりキャリブレーションモードが選択されると、前述した画像形成過程により感光体ドラム1a〜1d上にパッチ画像形成用のトナー像が形成される。形成されたトナー像が転写ローラ4a〜4dにより搬送ベルト8上の所定位置に転写され、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色のパッチ画像が形成される。
【0023】
図13(a)は濃度補正用のパッチ画像である。搬送ベルト8上の進行方向に向かって左端に、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)及びブラック(B)の各色の矩形のパッチ画像が一列に形成されている。感光体ドラム1bにより形成されるマゼンタ(M)のパッチ画像は、白ベタ画像(M1)から、最も濃色の画像(M5)まで5段階の濃度のパッチ画像M1〜M5が進行方向から順に形成される。
【0024】
図13(a)におけるM1及びM2の部分を拡大した様子を図13(b)に示す。図から判るように、隣接するパッチ画像M1及びM2は、境界において濃度が変化するようにそれぞれ単色で形成されている。以下、パッチ画像M3〜M5についても同様に形成され、さらにシアン(C)のパッチ画像C1〜C5、イエロー(Y)のパッチ画像Y1〜Y5及びブラック(B)のパッチ画像B1〜B5についてもM1〜M5と同様の構成で形成されている。検知手段9は、図10では図示しないが、定着部7の上流側に配置されており、搬送ベルト8上のパッチ画像形成位置に合わせて搬送ベルト8の幅方向に位置決めされている。この検知手段9により、これらの各パッチ画像の濃度を検知し、予め定められた基準濃度と比較して帯電器2a〜2dの現像バイアスやLEDヘッド17a〜17dの露光量を調整することにより、各色について濃度補正が行われる。
【0025】
図14は色ズレ補正用のパッチ画像である。搬送ベルト8上の両端部には、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)及びブラック(B)の各色の斜線M1、C1、Y1及びB1と、各色の横線M2、C2、Y2及びB2からなるパッチ画像が形成されている。これら各色の直線の位置関係を前述の検知手段9で検知し、予め決められた基準位置と比較してLEDヘッド17a〜17dの点灯のタイミングを調整することにより、各色について色ズレ補正が行われる。濃度、色ズレ補正が終了した後、補正用パッチ画像は所定のクリーニング方法により搬送ベルト8上から除去され、キャリブレーションが終了する。
【0026】
この濃度及び色ズレ補正のためのパッチ画像転写時においては、通紙時の転写とは異なり、搬送ベルト8上に直接画像が転写されるために転写紙の抵抗が入らず、さらに前述のように補正用パッチ画像は色毎に単色で形成されるため色の重ね合わせがない。従って、通紙時の環境補正テーブルを用いた場合、温度、湿度によっては適正な転写電圧と合致せず、パッチ画像の形成不良によるセンサの検出不良が発生して適正な濃度補正、色ズレ補正ができない場合がある。
【0027】
また、通紙時においても、前の転写工程(例えば図10の感光体ドラム1bによる転写であれば、感光体ドラム1aによる転写工程)での紙の帯電や、各色のトナー帯電量等が装置内部の温度、湿度の影響で変化するため、1つの環境補正テーブルでは最適な転写電圧に合わせることが非常に困難であり、転写不良や過転写等の画像不良が発生してしまう。
【0028】
本発明は、上記問題点に鑑み、搬送ベルト上でのパッチ画像形成の際、温湿度特性に応じて最適な転写電流又は転写電圧を選定できる画像形成装置を提供することを目的とする。また、本発明の他の目的は、転写紙の温湿度特性や、各色のトナーを転写する工程での転写条件にそれぞれ合致した転写電流又は転写電圧を選定できる画像形成装置を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、感光体ドラムと現像装置とを含む画像形成部と、前記感光体ドラム上に現像されたトナー像を、転写紙上若しくは前記画像形成部に転写紙を搬送する搬送手段上に転写する転写手段と、装置内の温度及び/又は湿度を検知する温湿度検知手段と、を有し、前記転写手段により転写を行う際の転写電流又は転写電圧設定のために必要な基準転写電流値又は基準転写電圧値を格納する基準値格納メモリと、前記温湿度検知手段により検知された装置内の温度及び/又は湿度に応じて前記基準転写電流値又は基準転写電圧値を補正し、必要な転写電流又は転写電圧を設定するために用いられる環境補正テーブルを格納する環境補正テーブル格納メモリと、が配置されている出力機構制御部を備えた画像形成装置において、前記環境補正テーブルは、前記転写紙上に画像を転写する画像出力時の転写電流又は転写電圧の設定に用いる補正値を含む第1の補正テーブルと、前記搬送手段上に補正用パッチ画像を転写する補正用パッチ画像形成時の転写電流又は転写電圧の設定に用いる補正値を含む第2の補正テーブルとから成ることを特徴とする。
【0030】
この構成によると、転写紙への画像出力時及びキャリブレーション時の補正用パッチ画像形成時のいずれにおいても、装置内部の温度、湿度に対して最適な転写電流又は転写電圧が出力されるため、キャリブレーション時においては適切な濃度、色ズレ補正が可能であり、画像出力時においてはより高画質な画像を形成する画像形成装置を提供することができる。
【0031】
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記第1の補正テーブルは、転写紙の種類及び/又は両面印刷時の印刷面毎に複数設けられていることとした。
【0032】
この構成によると、画像出力時において、装置内部の温度、湿度に対して転写紙の種類や印刷条件に応じた最適な転写電流又は転写電圧が出力されるため、より高画質な画像が得られる。
【0033】
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記画像形成部がカラー画像を形成する色毎に設けられており、前記画像出力時及び前記補正用パッチ画像形成時の転写電流又は転写電圧を設定するために用いられる補正補助値が、カラー画像を形成する色毎に設けられており、前記環境補正テーブルと前記補正補助値を用いて演算された転写制御値に基づいて前記基準転写電流値又は基準転写電圧値を補正し、カラー画像を形成する色毎に必要な転写電流又は転写電圧を設定することとした。
【0034】
この構成によると、画像出力時及びキャリブレーション時のいずれにおいても、装置内部の温度、湿度に対して各色のトナー毎に最適な転写電流又は転写電圧が出力されるため、一層高画質なフルカラー画像が得られる。
【0035】
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記補正用パッチ画像が、濃度補正用パッチ画像若しくは色ズレ補正用パッチ画像であることとした。
【0036】
この構成によると、キャリブレーション時の濃度及び色ズレ補正の際、装置内部の温度、湿度に見合った転写電流又は転写電圧が出力されるため、より正確な濃度補正、色ズレ補正が可能となる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は第1実施形態のカラー画像形成装置の構成を示すブロック図である。従来例の図11と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態においては、転写紙上に転写を行う画像出力時に用いる第1の環境補正テーブルと、キャリブレーション時、つまり補正用パッチ画像の形成時に用いる第2の環境補正テーブルが、それぞれ別個に環境補正テーブル格納メモリに格納されている。
【0038】
図1において、温湿度センサ34で検出された装置内部の温度及び湿度がADコンバータ25を介して環境補正テーブル格納メモリ27に送出されると、操作パネル23により設定された装置の動作状態が転写紙にトナー像を形成する画像出力状態か、搬送ベルト上に直接トナーを転写するキャリブレーション時かを判断し、画像出力状態であれば通常の環境補正テーブル35を用いて補正値を選定して演算部28に出力し、キャリブレーション時であればキャリブレーション環境補正テーブル36を用いて補正値を選定して演算部28に出力する。
【0039】
これにより、図12に示す動作状態において、搬送ベルト上に直接トナーを転写し、補正用パッチ画像を形成して濃度、色ズレ補正を行うキャリブレーション時と、転写紙上にトナーを転写してカラー画像を形成する画像出力時とで、それぞれ専用の環境補正テーブルにより補正値が選定され、装置内部の温度及び湿度に対して最適な転写電流が設定されるため、補正時の検知不良や画像出力時の転写不良がなく、より高画質な画像を形成するカラー画像形成装置を提供することができる。
【0040】
次に、環境補正テーブルを用いて行う転写電流値の補正について説明する。図2は本発明に用いられる画像出力時の環境補正テーブルの例を示す説明図であり、図3はキャリブレーション時に用いられる環境補正テーブルの例を示す説明図である。
【0041】
図2において、環境補正テーブルの各行には環境湿度Hが2%から98%まで4%間隔で割り当てられ、各列には環境温度Tが7℃から39℃まで4℃間隔で割り当てられている。温湿度センサ34により装置内の環境温度及び湿度が検知されると、検知された温度及び湿度に対応する行及び列の交差する位置の補正値が選定される。なお、この例においては補正テーブルの各補正値の単位はμA(マイクロアンペア)である。例えば、温湿度センサ34により検知された温度が18℃、湿度が50%であった場合、50≦H<54の行と、15≦T<19の列とが交差する位置の補正値−1μAが選定される。
【0042】
図3に示すキャリブレ−ション環境補正テーブルにおいても、図2と同様の構成により環境温度及び湿度に対応する補正値が割り当てられる。例えば、温湿度センサ34により検知された温度が15℃、湿度が55%であった場合、54≦H<58の行と、15≦T<19の列とが交差する位置の補正値3μAが選定される。
【0043】
図2、図3に示す環境補正テーブル若しくはキャリブレーション環境補正テーブルにより選定された補正値に基づいて演算部28で基準電流値が補正され、最適な転写電流値が設定される。例えば、温湿度センサ34により検知された温度が15℃、湿度が10%であった場合、画像出力時においては図2の環境補正テーブル35により選定された補正値−4μAが基準電流値に加算され、キャリブレーション時においては図3のキャリブレーション環境補正テーブル36により選定された補正値−27μAが基準電流値に加算されて転写電流値が設定され、転写高圧制御部32に出力される。
【0044】
本実施形態においては、環境補正テーブルにより装置内部の温度、湿度に対して最適な補正値を選定して基準電流を補正し、転写電流を設定しているが、設定されるデータは転写電流に限られるものではなく、転写の際の電圧とすることもできる。転写電圧を補正する場合は、基準電流の代わりに所定の基準電圧を基準値格納メモリ26内に格納しておき、転写電圧補正用の環境補正テーブルにより選定される補正値を用いて演算部28において転写電圧値を設定することにより、転写電流の場合と同様に最適な転写電圧を決定する。
【0045】
次に本発明の第2実施形態を図面を参照して説明する。図4は本実施形態のカラー画像形成装置の構成を示すブロック図である。図1と共通する部分については同一の符号を付して説明は省略する。本実施形態においては、第1実施形態の構成に加えて、環境補正テーブル格納メモリ27内に、更に補正補助値37を格納している。
【0046】
図5は本実施形態のカラー画像形成装置における画像出力時の動作を示すフローチャートである。図4を参照しながら、図5のステップに従い画像出力時の動作について説明する。先ず、操作者が操作パネル23を操作することにより、所望の紙種及びサイズが選択される(ステップ1)。次いで選択した紙種及びサイズのデータが基準値格納メモリ26に送信され、紙種及びサイズに応じた基準電流が決定され(ステップ2)、演算部28に送出される。
【0047】
操作パネル23により印刷が開始されると(ステップ3)、温湿度センサ34により装置内部の温度及び湿度が検出され(ステップ4)、検出された温度及び湿度は環境補正テーブル格納メモリ27に送出される。さらに補正補助値37によりトナーの色毎の補正値が選定される(ステップ5)。一方、用紙搬送手段による転写紙の搬送も同時に開始する(ステップ6)。
【0048】
次いで、送出された温度及び湿度に基づいて、環境補正テーブル格納メモリ27内の環境補正テーブル35により補正値が選定される(ステップ7)。ステップ5及びステップ7において選定された補正値を用いて演算部28で転写制御値が演算され(ステップ8)、この転写制御値によりステップ2で決定された基準電流を補正し、転写電流値が設定される(ステップ9)。
【0049】
設定された転写電流値が転写ユニット部31内の転写高圧制御部32に出力されることにより、高圧電源回路33より転写ローラ4に最適な転写電流が印加され、搬出されてきた転写紙に転写が行われる(ステップ10)。転写された転写紙は図示しない定着部を通過して装置外部へ排出される(ステップ11)。
【0050】
次に、キャリブレーション時における濃度、色ズレ補正の際の動作を図4を参照しながら、図6のステップに従い説明する。先ず、操作者が操作パネル23を操作し、キャリブレーションを行うことにより、濃度、色ズレ補正が開始される(ステップ1)。次いでキャリブレーション基準電流が基準値格納メモリ26により決定され(ステップ2)、演算部28に送出される。
【0051】
濃度、色ズレ補正が開始されると、温湿度センサ34により装置内部の温度及び湿度が検出され(ステップ3)、検出された温度及び湿度は環境補正テーブル格納メモリ27に送出される。さらに補正補助値37によりトナーの色毎の補正値が選定される(ステップ4)。次に、送出された温度及び湿度に基づいて、環境補正テーブル格納メモリ27内のキャリブレーション環境補正テーブル36により補正値が選定される(ステップ5)。ステップ4及びステップ5において選定された補正値を用いて、演算部28で転写制御値が演算され(ステップ6)、この転写制御値によりステップ2で決定された基準電流を補正し、転写電流値が設定される(ステップ7)。
【0052】
設定された転写電流値が、転写ユニット部31内の転写高圧制御部32に出力され、高圧電源回路33より転写ローラ4に最適な転写電流が印加されて搬送ベルト上に補正パッチ画像が転写される(ステップ8)。転写された補正パッチ画像画像のトナー量や位置を図示しない検知手段により検知して濃度、色ズレ補正を行い、キャリブレーションが終了する(ステップ9)。
【0053】
図7は本実施形態に用いられる補正補助値の説明図である。図7に示すように、補正補助値37は、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(BK)の各色のトナー毎に設けられている。各転写工程において、紙の帯電や色の重ね合わせにより転写条件が異なるため、1つの環境補正テーブルによる転写電流の補正では転写不良や過転写を生じることがあるが、補正補助値37を用いることにより、各色のトナーを転写する工程での転写条件に応じた最適な転写電流の設定が可能となる。また、ブラック(BK)のみでモノクロ画像を形成する場合、ブラック画像の形成までの転写工程(シアン、マゼンタ及びイエロー画像の転写工程)での紙の帯電がないため、フルカラー画像形成時とは転写条件が異なる。そのため、モノクロ(BK)画像用の補正補助値が、フルカラー画像形成時のブラック(BK)画像用の補正補助値とは別に設けられている。
【0054】
次に、環境補正テーブル及び補正補助値を用いて行う画像出力時における転写制御値の演算を図2及び図7を用いて説明する。なお、図7の各補正補助値の単位は図2と同様にμA(マイクロアンペア)である。例えば、温湿度センサ34により検知された温度が25℃、湿度が30%であった場合、図2の環境補正テーブルにより選定される補正値は−1μAである。この補正値を補正補助値によりトナーの色毎に補正して転写制御値が計算される。ここでは環境補正テーブルより選定された補正値と、補正補助値とを加算することにより転写制御値が決定されるものとする。例えば、シアン画像形成の場合、図7より選定される補正補助値は1μAであるため、転写制御値は(−1)+1=0μAとなり、マゼンタ画像形成の場合は、転写制御値は(−1)+0=−1μAとなる。
【0055】
なお、キャリブレーション時における転写制御値の演算についても図3及び図7を用いて全く同様に説明することができる。例えば、温湿度センサ34により検知された温度が22℃、湿度が36%で、シアン画像形成の場合、図3のキャリブレーション環境補正テーブルより選定される補正値は−8μA、図7の補正補助値により選定される補正値は1μAであるため、転写制御値は(−8)+1=−7μAとなる。
【0056】
このようにして得られた転写制御値を用いて基準電流値を補正することにより実際の転写電流が決定される。なお、本実施形態においても設定されるデータは転写電流に限られるものではなく、転写の際の電圧とすることもできる。転写電圧を設定する場合は、転写電圧設定用の環境補正テーブル35より決定される補正値及び転写電圧設定用の補正補助値37、若しくはキャリブレーション環境補正テーブル36より決定される補正値及び転写電圧設定用の補正補助値37を用いて演算部28において転写制御値を演算し、演算された転写制御値を用いて基準値格納メモリ26内に格納された基準電圧を補正することにより、転写電流の場合と同様に最適な転写電圧を設定する。また、ここでは補正補助値37は、環境補正テーブル35及びキャリブレーション環境補正テーブル36と共に環境補正テーブル格納メモリ27内に格納されているが、補正補助値37を格納するメモリを別途設けても良く、或いは基準値格納メモリ26内に格納しても良い。
【0057】
上記実施形態においては、画像形成時に用いる環境補正テーブル35は1種類のみ用いているが、環境補正テーブル35を転写紙の種類毎に複数設けることも可能である。図8は、本発明の第3実施形態に用いられる環境補正テーブルの構成を示す説明図であり、画像形成時に用いる環境補正テーブル35を普通紙1、普通紙2、厚紙、OHPシートの各紙種別に区分し、さらに各紙種について用紙幅や両面印刷時の印刷面毎に環境補正テーブルを設けている。
【0058】
図8において、普通紙1及び普通紙2は、普通紙を紙の仕様により区分したものであり、mm仕様を普通紙1、インチ仕様を普通紙2としている。次に各仕様について用紙幅1〜3の3種類に区分し、さらに用紙幅毎に両面印刷時の1面目、2面目に区分して補正テーブルを設けている。また、厚紙及びOHPシートについてもそれぞれ3種類及び2種類の用紙幅に区分した補正テーブルが設けられ、画像出力時の環境補正テーブルについて17種類、濃度・色ズレ補正時に用いるキャリブレーション環境補正テーブルと合わせて18種類の環境補正テーブルが設けられている。
【0059】
図9は本実施形態のカラー画像形成装置における画像出力時の動作を示すフローチャートである。図5と共通する部分は同一の符号を付して説明は省略する。本実施形態においては、環境補正テーブル35が転写紙の紙種やサイズ、印刷面毎に設けられているので、操作者が操作パネル23を操作することにより、所望の紙種及びサイズや片面印刷若しくは両面印刷の出力方式が選択されると(ステップ1)、紙種及びサイズに応じた基準電流が基準値格納メモリ26により決定され(ステップ2a)、演算部28に送出されるとともに、紙種及びサイズや出力方式のデータが環境補正テーブル格納メモリ27に送信される。これにより、送信された転写紙の種類及び印刷面のデータに対応する環境補正テーブル35が選択される(ステップ2b)。その後、温湿度センサ34により検出された温度及び湿度に基づいて、ステップ2bで選択された環境補正テーブル35により紙種及びサイズ、印刷面に応じた補正値が選定される(ステップ7)。
【0060】
転写紙の紙質や厚み、サイズによって電気抵抗が異なるため、帯電性も転写紙の種類毎に異なる。また、両面印刷の場合、表面印刷時と裏面印刷時とでは転写紙の含水量が変化するため、帯電性も変化する。従って、1つの環境補正テーブル35では、温湿度センサ34で検知した温度及び湿度に見合った補正値を選定しても、転写紙の紙種やサイズ、両面印刷時の印刷面によっては適正な電流と合致せず、転写不良が発生することがあるが、本実施形態のように環境補正テーブル35を転写紙の種類毎、両面印刷時の印刷面毎に設けることにより、転写紙の種類や印刷条件に応じた最適な電流が設定でき、高画質な画像形成が可能となる。
【0061】
また、本実施形態においては、第2実施形態と同様に環境補正テーブル及び補正補助値を用いて転写制御値を演算し、転写電流を補正する構成としたが、第1実施形態のように補正補助値を設けない構成とすることも可能である。また、設定されるデータを転写電圧とすることもできる。
【0062】
上記各実施形態においては、いずれも装置内部の温度及び湿度に対応した環境補正テーブルを用いて最適な転写電流又は転写電圧を設定しているが、例えば温度センサ又は湿度センサにより装置内部の温度又は湿度のいずれか一方を検知し、温度又は湿度のいずれか一方にのみ対応した環境補正テーブルを用いて転写電流又は転写電圧を補正することも可能である。
【0063】
また、上記各実施形態においては、いずれも画像形成部を複数備えたカラー画像形成装置について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、モノクロ画像形成用の画像形成装置にも適用できるのはもちろんである。
【0064】
【発明の効果】
本発明によると、温湿度検知手段により検知された温度及び/又は湿度により必要な転写電圧を計算する環境補正テーブルを備えた画像形成装置において、画像出力時の転写電流又は転写電圧の設定に用いられる第1の補正テーブルと、キャリブレーション時における補正用パッチ画像形成時の転写電流又は転写電圧の設定に用いられる第2の補正テーブルとを、各々別個に環境補正テーブル格納メモリに格納したので、画像出力時及びキャリブレーション時のいずれにおいても、装置内部の温度及び/又は湿度に対して最適な転写電流又は転写電圧が出力されるため、高画質な画像を形成する画像形成装置を提供することができる。
【0065】
また本発明は、第1の補正テーブルが、転写紙の種類やサイズ、両面印刷時の印刷面毎に環境補正テーブル格納メモリに複数格納されていることとしたので、転写紙の種類やサイズ、印刷面に応じた最適な転写電流又は転写電圧が出力され、より高画質な画像が得られる。
【0066】
また本発明によると、前記画像形成部がカラー画像を形成する色毎に設けられている場合、転写紙に画像を転写する画像出力時、及び濃度、色ズレ補正のためのパッチ画像形成時の転写電流又は転写電圧を決定するための補正補助値が、環境補正テーブルとは別に、カラー画像を形成する色毎に設けられ、環境補正テーブルと補正補助値を用いて演算された転写制御値に基づいて転写電流又は転写電圧を設定することとしたので、各色毎に最適な転写電流又は転写電圧が出力され、一層高画質なフルカラー画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の第1実施形態における画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】は、本実施形態に用いる画像出力時の環境補正テーブルの1例である。
【図3】は、本実施形態に用いるキャリブレーション時の環境補正テーブルの1例である。
【図4】は、本発明の第2実施形態における画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図5】は、本実施形態の画像形成装置における画像出力時の動作を示すフローチャート図である。
【図6】は、本実施形態の画像形成装置における濃度補正、色ズレ補正時の動作を示すフローチャート図である。
【図7】は、本実施形態に用いる補正補助値の1例である。
【図8】は、本発明の第3実施形態に用いる環境補正テーブルの構成を示す説明図である。
【図9】は、本実施形態の画像形成装置における画像出力時の動作を示すフローチャート図である。
【図10】は、従来の画像形成装置を示す概略構成図である。
【図11】は、従来の画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図12】は、従来の画像形成装置における画像出力時の動作を示すフローチャート図である。
【図13】は、濃度補正用パッチ画像の概略図である。
【図14】は、色ズレ補正用パッチ画像の概略図である。
【符号の説明】
1a〜1d.感光体ドラム
4. 転写ローラ
8.搬送ベルト
9.検知手段
22.出力機構制御部
24.出力機構部.
26.基準値格納メモリ
27.環境補正テーブル格納メモリ
28.演算部
30.湿度センサ
31.転写ユニット部
32.転写高圧制御部
34.温湿度センサ
35.環境補正テーブル
36.キャリブレーション環境補正テーブル
37.補正補助値
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真法を用いた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像形成装置の画像形成過程を図10を用いて説明する。図10はカラー画像形成装置の構成を示す概略図であり、カラー画像形成装置本体内には4つの画像形成部Pa、Pb、Pc及びPdが、搬送ベルト8の上流側(図10では右側)から順に配設されている。これらの画像形成部Pa〜Pdは、異なる4色(シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像及び転写の各工程によりシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの画像を順次形成する。
【0003】
この画像形成部Pa〜Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム1a、1b、1c及び1dが配設されており、これらの感光体ドラム1a〜1d上に形成されたトナー像が、各画像形成部に隣接して移動する搬送ベルト8によって担持・搬送される転写紙6上に転写され、さらに、定着部7において転写紙6上に定着された後、装置本体より排出される構成となっている。感光体ドラム1a〜1dを図10において時計回りに回転させながら、各感光体ドラム1a〜1dに対する画像形成プロセスが実行される。
【0004】
次に、画像形成部Pa〜Pdについて説明する。回転自在に配設された感光体ドラム1a〜1dの周囲及び上方には、感光体ドラム1a〜1dを帯電させる帯電器2a、2b、2c及び2dと、感光体ドラム1a〜1dに画像情報を露光するLEDヘッド17a、17b、17c及び17dと、感光体ドラム1a〜1d上にトナー像を形成する現像器3a、3b、3c及び3dと、感光体ドラム1a〜1d上に残留した現像剤(トナー)を除去するクリーニング部5a、5b、5c及び5dが設けられている。
【0005】
先ず、帯電器2a〜2dによって感光体ドラム1a〜1dの表面を一様に帯電させ、次いでLEDヘッド17a〜17dによって光照射し、各感光体ドラム1a〜1d上に画像信号に応じた静電潜像を形成する。現像器3a〜3dには、それぞれシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色のトナーが補給装置(図示せず)によって所定量充填されている。このトナーは、現像器3a〜3dにより感光体ドラム1a〜1d上に供給され、静電的に付着することにより、LEDヘッド17a〜17dからの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
【0006】
トナー像が転写される転写紙6は、装置下部の用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラ13a及びレジストローラ13bを介して搬送ベルト8上へ供給され、各感光体ドラム1a〜1dの位置へと搬送される。搬送ベルト8には誘電体樹脂製のシートが用いられ、その両端部を互いに重ね合わせて接合しエンドレス形状にしたベルトや、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが用いられる。
【0007】
搬送ベルト8は、上流側の搬送ローラ10と、下流側の搬送ローラ11とに掛け渡されており、搬送ベルト8が反時計回りに回転を開始すると、転写紙6がレジストローラ13bから搬送ベルト8上へ搬送される。このとき画像書き出し信号がONとなり、所定のタイミングにより最上流の感光体ドラム1a上に画像形成を行う。そして、感光体ドラム1aの下部において、所定の転写電圧が印加された転写ローラ4aで電界付与することにより、感光体ドラム1a上のシアンのトナー像が転写紙6上に転写される。この転写紙6は、搬送ベルト8上に静電吸着力で保持されており、その後、次の画像形成部Pbに搬送され、上記と同様に、今度は感光体ドラム1bによってマゼンタのトナー像が転写される。
【0008】
以下、上述と同様の方法により、感光体ドラム1c及び1dによってそれぞれイエロー及びブラックのトナー像が転写される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために転写紙6に対し予め定められた所定の位置関係をもって形成される。4b、4c及び4dは感光体ドラム1b〜1dの下部に位置する転写ローラである。4色のトナー像が転写された転写紙6は、搬送ベルト8から離脱し、定着部7へと搬送される。また、トナー像が転写された後の感光体ドラム1a〜1dは、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、その表面に残留したトナーが各クリーニング部5a〜5dにより除去される。
【0009】
搬送ベルト8から定着部7に搬送された転写紙6は、定着ローラ18により加熱及び加圧されてトナー像が転写紙6の表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写紙6は、その後排出ローラ19によって装置本体外に排出される。
【0010】
電子写真プロセスを用いた画像形成装置において、最適な画像を形成するためには、装置内部の温度や湿度などの環境に応じてトナーを転写する際に印加する電圧若しくは電流を制御する必要がある。この電圧や電流の制御には、環境補正テーブルを用いるのが一般的である。特許文献1には、図11に示すように、湿度補正テーブルを用いて、湿度センサで検知した湿度に見合った転写電圧を印加する方法が開示されている。具体的には、紙の種類及びサイズにより決められている基準電圧に対して、湿度センサで検知した湿度に見合った補正値を1つの湿度補正テーブルから選び出し、計算により最終的な出力値を決めるという方法である。
【0011】
図11に示すブロック図において、カラー画像形成装置は、インタフェース制御部20と、データ解析部21と、出力機構制御部22と、操作パネル23と、出力機構部24とを備えている。インタフェース部20は、図示しないホスト装置から印字データを受け入れるインタフェース部分である。データ解析部21は、描画コマンドで送られてくる印字データを解析してビットマップデータに変換し、出力機構制御部22を介して出力機構部24へ送信する部分である。
【0012】
出力機構制御部22は出力機構部24を制御する部分であり、内部にはADコンバータ25と、基準値格納メモリ26と、環境補正テーブル格納メモリ27と、演算部28と、DAコンバータ29が配置されている。以下に出力機構制御部22について説明する。
【0013】
ADコンバータ25は、後述する湿度センサ30から装置内部の湿度の測定値をアナログ信号により受け入れてデジタル信号に変換し、環境補正テーブル格納メモリ27へ送出する。環境補正テーブル格納メモリ27には装置内部の湿度に対応する電圧の補正値を記録した環境補正テーブルが格納されており、湿度に見合った補正値を演算部28に出力する。
【0014】
基準値格納メモリ26は、基準湿度として予め定められた装置内部の湿度の値に対応する基準電圧を格納するメモリである。演算部28は、基準値格納メモリ26に格納されている基準電圧の値と、環境補正テーブル格納メモリ27から出力された補正値とを用いて演算を行い、最適な転写電圧の値を決定する。演算部28で決定された電圧の値はDAコンバータ29を介して再びアナログ信号に変換され、出力機構部24へ送出される。操作パネル23は、操作者が装置に操作条件を入力する入力部と、装置の動作状態を操作者に知らせる表示部とから構成されている。
【0015】
出力機構部24は、出力機構制御部22の制御に基づいて転写紙にトナー像を転写する機構部分であり、湿度センサ30と転写ユニット部31が配置されている。転写ユニット部31にはトナーを転写する際の転写電圧を制御する転写高圧制御部32と、感光体ドラムに転写電圧を供給する高圧電源回路33と、感光体ドラムと共に転写紙にトナー像を転写する転写ローラ4を備えている。なお、転写ユニット部31は各画像形成部Pa〜Pdに対して設けられており、転写ローラ4も図10に示すように4a〜4dの4本が各画像形成部Pa〜Pdに配置されているが、ここでは説明の便宜のため1つの転写ユニット部31についてのみ説明している。出力機構制御部22で設定された電圧値は転写高圧制御部32に送出され、装置内部の湿度に応じた最適な電圧が高圧電源回路33より転写ローラ4に供給されることにより、転写紙に高画質な画像を形成する。
【0016】
このカラー画像形成装置における画像出力時の動作を、図11を参照しながら図12のフローチャートを用いて説明する。先ず、操作者が操作パネル23を操作することにより、所望の紙種及びサイズが選択される(ステップ1)。次いで紙種及びサイズに応じた基準電圧が基準値格納メモリ26により選定され(ステップ2)、演算部28に送出される。
【0017】
操作パネル23により印刷が開始されると(ステップ3)、湿度センサ30により装置内部の湿度が検出され(ステップ4)、検出された湿度は環境補正テーブル格納メモリ27に送出される。一方、用紙搬送手段による転写紙の搬送も同時に開始する(ステップ5)。
【0018】
次いで、検出された湿度に基づいて、環境補正テーブル格納メモリ27内の環境補正テーブルにより補正値が選定される(ステップ6)。ステップ2及びステップ6において選定された基準電圧及び補正値を用いて演算を行い、演算部28で転写電圧値が設定される(ステップ7)。
【0019】
設定された転写電圧値が、転写ユニット部31内の転写高圧制御部32に出力されることにより、高圧電源回路33より転写ローラ4に最適な転写電圧が印加され、搬出されてきた転写紙に転写が行われる(ステップ8)。転写された転写紙は図示しない定着部を通過して装置外部へ排出される(ステップ9)。
【0020】
【特許文献1】
特開2001−66834号公報
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
タンデムフルカラー画像形成装置の場合、キャリブレーション時に搬送ベルト上に直接トナーを転写してパッチ画像を形成し、そのトナーの量や位置を検出して濃度補正や色ズレ補正を行う。即ち、図10において、各画像形成部により搬送ベルト8上にシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色の補正用パッチ画像が形成され、図示しない検知手段により画像を検知し、濃度及び色ズレ補正を行う。
【0022】
図13、図14に補正用パッチ画像の例を示す。操作パネル23によりキャリブレーションモードが選択されると、前述した画像形成過程により感光体ドラム1a〜1d上にパッチ画像形成用のトナー像が形成される。形成されたトナー像が転写ローラ4a〜4dにより搬送ベルト8上の所定位置に転写され、シアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色のパッチ画像が形成される。
【0023】
図13(a)は濃度補正用のパッチ画像である。搬送ベルト8上の進行方向に向かって左端に、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)及びブラック(B)の各色の矩形のパッチ画像が一列に形成されている。感光体ドラム1bにより形成されるマゼンタ(M)のパッチ画像は、白ベタ画像(M1)から、最も濃色の画像(M5)まで5段階の濃度のパッチ画像M1〜M5が進行方向から順に形成される。
【0024】
図13(a)におけるM1及びM2の部分を拡大した様子を図13(b)に示す。図から判るように、隣接するパッチ画像M1及びM2は、境界において濃度が変化するようにそれぞれ単色で形成されている。以下、パッチ画像M3〜M5についても同様に形成され、さらにシアン(C)のパッチ画像C1〜C5、イエロー(Y)のパッチ画像Y1〜Y5及びブラック(B)のパッチ画像B1〜B5についてもM1〜M5と同様の構成で形成されている。検知手段9は、図10では図示しないが、定着部7の上流側に配置されており、搬送ベルト8上のパッチ画像形成位置に合わせて搬送ベルト8の幅方向に位置決めされている。この検知手段9により、これらの各パッチ画像の濃度を検知し、予め定められた基準濃度と比較して帯電器2a〜2dの現像バイアスやLEDヘッド17a〜17dの露光量を調整することにより、各色について濃度補正が行われる。
【0025】
図14は色ズレ補正用のパッチ画像である。搬送ベルト8上の両端部には、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)及びブラック(B)の各色の斜線M1、C1、Y1及びB1と、各色の横線M2、C2、Y2及びB2からなるパッチ画像が形成されている。これら各色の直線の位置関係を前述の検知手段9で検知し、予め決められた基準位置と比較してLEDヘッド17a〜17dの点灯のタイミングを調整することにより、各色について色ズレ補正が行われる。濃度、色ズレ補正が終了した後、補正用パッチ画像は所定のクリーニング方法により搬送ベルト8上から除去され、キャリブレーションが終了する。
【0026】
この濃度及び色ズレ補正のためのパッチ画像転写時においては、通紙時の転写とは異なり、搬送ベルト8上に直接画像が転写されるために転写紙の抵抗が入らず、さらに前述のように補正用パッチ画像は色毎に単色で形成されるため色の重ね合わせがない。従って、通紙時の環境補正テーブルを用いた場合、温度、湿度によっては適正な転写電圧と合致せず、パッチ画像の形成不良によるセンサの検出不良が発生して適正な濃度補正、色ズレ補正ができない場合がある。
【0027】
また、通紙時においても、前の転写工程(例えば図10の感光体ドラム1bによる転写であれば、感光体ドラム1aによる転写工程)での紙の帯電や、各色のトナー帯電量等が装置内部の温度、湿度の影響で変化するため、1つの環境補正テーブルでは最適な転写電圧に合わせることが非常に困難であり、転写不良や過転写等の画像不良が発生してしまう。
【0028】
本発明は、上記問題点に鑑み、搬送ベルト上でのパッチ画像形成の際、温湿度特性に応じて最適な転写電流又は転写電圧を選定できる画像形成装置を提供することを目的とする。また、本発明の他の目的は、転写紙の温湿度特性や、各色のトナーを転写する工程での転写条件にそれぞれ合致した転写電流又は転写電圧を選定できる画像形成装置を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、感光体ドラムと現像装置とを含む画像形成部と、前記感光体ドラム上に現像されたトナー像を、転写紙上若しくは前記画像形成部に転写紙を搬送する搬送手段上に転写する転写手段と、装置内の温度及び/又は湿度を検知する温湿度検知手段と、を有し、前記転写手段により転写を行う際の転写電流又は転写電圧設定のために必要な基準転写電流値又は基準転写電圧値を格納する基準値格納メモリと、前記温湿度検知手段により検知された装置内の温度及び/又は湿度に応じて前記基準転写電流値又は基準転写電圧値を補正し、必要な転写電流又は転写電圧を設定するために用いられる環境補正テーブルを格納する環境補正テーブル格納メモリと、が配置されている出力機構制御部を備えた画像形成装置において、前記環境補正テーブルは、前記転写紙上に画像を転写する画像出力時の転写電流又は転写電圧の設定に用いる補正値を含む第1の補正テーブルと、前記搬送手段上に補正用パッチ画像を転写する補正用パッチ画像形成時の転写電流又は転写電圧の設定に用いる補正値を含む第2の補正テーブルとから成ることを特徴とする。
【0030】
この構成によると、転写紙への画像出力時及びキャリブレーション時の補正用パッチ画像形成時のいずれにおいても、装置内部の温度、湿度に対して最適な転写電流又は転写電圧が出力されるため、キャリブレーション時においては適切な濃度、色ズレ補正が可能であり、画像出力時においてはより高画質な画像を形成する画像形成装置を提供することができる。
【0031】
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記第1の補正テーブルは、転写紙の種類及び/又は両面印刷時の印刷面毎に複数設けられていることとした。
【0032】
この構成によると、画像出力時において、装置内部の温度、湿度に対して転写紙の種類や印刷条件に応じた最適な転写電流又は転写電圧が出力されるため、より高画質な画像が得られる。
【0033】
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記画像形成部がカラー画像を形成する色毎に設けられており、前記画像出力時及び前記補正用パッチ画像形成時の転写電流又は転写電圧を設定するために用いられる補正補助値が、カラー画像を形成する色毎に設けられており、前記環境補正テーブルと前記補正補助値を用いて演算された転写制御値に基づいて前記基準転写電流値又は基準転写電圧値を補正し、カラー画像を形成する色毎に必要な転写電流又は転写電圧を設定することとした。
【0034】
この構成によると、画像出力時及びキャリブレーション時のいずれにおいても、装置内部の温度、湿度に対して各色のトナー毎に最適な転写電流又は転写電圧が出力されるため、一層高画質なフルカラー画像が得られる。
【0035】
また本発明は、上記構成の画像形成装置において、前記補正用パッチ画像が、濃度補正用パッチ画像若しくは色ズレ補正用パッチ画像であることとした。
【0036】
この構成によると、キャリブレーション時の濃度及び色ズレ補正の際、装置内部の温度、湿度に見合った転写電流又は転写電圧が出力されるため、より正確な濃度補正、色ズレ補正が可能となる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は第1実施形態のカラー画像形成装置の構成を示すブロック図である。従来例の図11と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。本実施形態においては、転写紙上に転写を行う画像出力時に用いる第1の環境補正テーブルと、キャリブレーション時、つまり補正用パッチ画像の形成時に用いる第2の環境補正テーブルが、それぞれ別個に環境補正テーブル格納メモリに格納されている。
【0038】
図1において、温湿度センサ34で検出された装置内部の温度及び湿度がADコンバータ25を介して環境補正テーブル格納メモリ27に送出されると、操作パネル23により設定された装置の動作状態が転写紙にトナー像を形成する画像出力状態か、搬送ベルト上に直接トナーを転写するキャリブレーション時かを判断し、画像出力状態であれば通常の環境補正テーブル35を用いて補正値を選定して演算部28に出力し、キャリブレーション時であればキャリブレーション環境補正テーブル36を用いて補正値を選定して演算部28に出力する。
【0039】
これにより、図12に示す動作状態において、搬送ベルト上に直接トナーを転写し、補正用パッチ画像を形成して濃度、色ズレ補正を行うキャリブレーション時と、転写紙上にトナーを転写してカラー画像を形成する画像出力時とで、それぞれ専用の環境補正テーブルにより補正値が選定され、装置内部の温度及び湿度に対して最適な転写電流が設定されるため、補正時の検知不良や画像出力時の転写不良がなく、より高画質な画像を形成するカラー画像形成装置を提供することができる。
【0040】
次に、環境補正テーブルを用いて行う転写電流値の補正について説明する。図2は本発明に用いられる画像出力時の環境補正テーブルの例を示す説明図であり、図3はキャリブレーション時に用いられる環境補正テーブルの例を示す説明図である。
【0041】
図2において、環境補正テーブルの各行には環境湿度Hが2%から98%まで4%間隔で割り当てられ、各列には環境温度Tが7℃から39℃まで4℃間隔で割り当てられている。温湿度センサ34により装置内の環境温度及び湿度が検知されると、検知された温度及び湿度に対応する行及び列の交差する位置の補正値が選定される。なお、この例においては補正テーブルの各補正値の単位はμA(マイクロアンペア)である。例えば、温湿度センサ34により検知された温度が18℃、湿度が50%であった場合、50≦H<54の行と、15≦T<19の列とが交差する位置の補正値−1μAが選定される。
【0042】
図3に示すキャリブレ−ション環境補正テーブルにおいても、図2と同様の構成により環境温度及び湿度に対応する補正値が割り当てられる。例えば、温湿度センサ34により検知された温度が15℃、湿度が55%であった場合、54≦H<58の行と、15≦T<19の列とが交差する位置の補正値3μAが選定される。
【0043】
図2、図3に示す環境補正テーブル若しくはキャリブレーション環境補正テーブルにより選定された補正値に基づいて演算部28で基準電流値が補正され、最適な転写電流値が設定される。例えば、温湿度センサ34により検知された温度が15℃、湿度が10%であった場合、画像出力時においては図2の環境補正テーブル35により選定された補正値−4μAが基準電流値に加算され、キャリブレーション時においては図3のキャリブレーション環境補正テーブル36により選定された補正値−27μAが基準電流値に加算されて転写電流値が設定され、転写高圧制御部32に出力される。
【0044】
本実施形態においては、環境補正テーブルにより装置内部の温度、湿度に対して最適な補正値を選定して基準電流を補正し、転写電流を設定しているが、設定されるデータは転写電流に限られるものではなく、転写の際の電圧とすることもできる。転写電圧を補正する場合は、基準電流の代わりに所定の基準電圧を基準値格納メモリ26内に格納しておき、転写電圧補正用の環境補正テーブルにより選定される補正値を用いて演算部28において転写電圧値を設定することにより、転写電流の場合と同様に最適な転写電圧を決定する。
【0045】
次に本発明の第2実施形態を図面を参照して説明する。図4は本実施形態のカラー画像形成装置の構成を示すブロック図である。図1と共通する部分については同一の符号を付して説明は省略する。本実施形態においては、第1実施形態の構成に加えて、環境補正テーブル格納メモリ27内に、更に補正補助値37を格納している。
【0046】
図5は本実施形態のカラー画像形成装置における画像出力時の動作を示すフローチャートである。図4を参照しながら、図5のステップに従い画像出力時の動作について説明する。先ず、操作者が操作パネル23を操作することにより、所望の紙種及びサイズが選択される(ステップ1)。次いで選択した紙種及びサイズのデータが基準値格納メモリ26に送信され、紙種及びサイズに応じた基準電流が決定され(ステップ2)、演算部28に送出される。
【0047】
操作パネル23により印刷が開始されると(ステップ3)、温湿度センサ34により装置内部の温度及び湿度が検出され(ステップ4)、検出された温度及び湿度は環境補正テーブル格納メモリ27に送出される。さらに補正補助値37によりトナーの色毎の補正値が選定される(ステップ5)。一方、用紙搬送手段による転写紙の搬送も同時に開始する(ステップ6)。
【0048】
次いで、送出された温度及び湿度に基づいて、環境補正テーブル格納メモリ27内の環境補正テーブル35により補正値が選定される(ステップ7)。ステップ5及びステップ7において選定された補正値を用いて演算部28で転写制御値が演算され(ステップ8)、この転写制御値によりステップ2で決定された基準電流を補正し、転写電流値が設定される(ステップ9)。
【0049】
設定された転写電流値が転写ユニット部31内の転写高圧制御部32に出力されることにより、高圧電源回路33より転写ローラ4に最適な転写電流が印加され、搬出されてきた転写紙に転写が行われる(ステップ10)。転写された転写紙は図示しない定着部を通過して装置外部へ排出される(ステップ11)。
【0050】
次に、キャリブレーション時における濃度、色ズレ補正の際の動作を図4を参照しながら、図6のステップに従い説明する。先ず、操作者が操作パネル23を操作し、キャリブレーションを行うことにより、濃度、色ズレ補正が開始される(ステップ1)。次いでキャリブレーション基準電流が基準値格納メモリ26により決定され(ステップ2)、演算部28に送出される。
【0051】
濃度、色ズレ補正が開始されると、温湿度センサ34により装置内部の温度及び湿度が検出され(ステップ3)、検出された温度及び湿度は環境補正テーブル格納メモリ27に送出される。さらに補正補助値37によりトナーの色毎の補正値が選定される(ステップ4)。次に、送出された温度及び湿度に基づいて、環境補正テーブル格納メモリ27内のキャリブレーション環境補正テーブル36により補正値が選定される(ステップ5)。ステップ4及びステップ5において選定された補正値を用いて、演算部28で転写制御値が演算され(ステップ6)、この転写制御値によりステップ2で決定された基準電流を補正し、転写電流値が設定される(ステップ7)。
【0052】
設定された転写電流値が、転写ユニット部31内の転写高圧制御部32に出力され、高圧電源回路33より転写ローラ4に最適な転写電流が印加されて搬送ベルト上に補正パッチ画像が転写される(ステップ8)。転写された補正パッチ画像画像のトナー量や位置を図示しない検知手段により検知して濃度、色ズレ補正を行い、キャリブレーションが終了する(ステップ9)。
【0053】
図7は本実施形態に用いられる補正補助値の説明図である。図7に示すように、補正補助値37は、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(BK)の各色のトナー毎に設けられている。各転写工程において、紙の帯電や色の重ね合わせにより転写条件が異なるため、1つの環境補正テーブルによる転写電流の補正では転写不良や過転写を生じることがあるが、補正補助値37を用いることにより、各色のトナーを転写する工程での転写条件に応じた最適な転写電流の設定が可能となる。また、ブラック(BK)のみでモノクロ画像を形成する場合、ブラック画像の形成までの転写工程(シアン、マゼンタ及びイエロー画像の転写工程)での紙の帯電がないため、フルカラー画像形成時とは転写条件が異なる。そのため、モノクロ(BK)画像用の補正補助値が、フルカラー画像形成時のブラック(BK)画像用の補正補助値とは別に設けられている。
【0054】
次に、環境補正テーブル及び補正補助値を用いて行う画像出力時における転写制御値の演算を図2及び図7を用いて説明する。なお、図7の各補正補助値の単位は図2と同様にμA(マイクロアンペア)である。例えば、温湿度センサ34により検知された温度が25℃、湿度が30%であった場合、図2の環境補正テーブルにより選定される補正値は−1μAである。この補正値を補正補助値によりトナーの色毎に補正して転写制御値が計算される。ここでは環境補正テーブルより選定された補正値と、補正補助値とを加算することにより転写制御値が決定されるものとする。例えば、シアン画像形成の場合、図7より選定される補正補助値は1μAであるため、転写制御値は(−1)+1=0μAとなり、マゼンタ画像形成の場合は、転写制御値は(−1)+0=−1μAとなる。
【0055】
なお、キャリブレーション時における転写制御値の演算についても図3及び図7を用いて全く同様に説明することができる。例えば、温湿度センサ34により検知された温度が22℃、湿度が36%で、シアン画像形成の場合、図3のキャリブレーション環境補正テーブルより選定される補正値は−8μA、図7の補正補助値により選定される補正値は1μAであるため、転写制御値は(−8)+1=−7μAとなる。
【0056】
このようにして得られた転写制御値を用いて基準電流値を補正することにより実際の転写電流が決定される。なお、本実施形態においても設定されるデータは転写電流に限られるものではなく、転写の際の電圧とすることもできる。転写電圧を設定する場合は、転写電圧設定用の環境補正テーブル35より決定される補正値及び転写電圧設定用の補正補助値37、若しくはキャリブレーション環境補正テーブル36より決定される補正値及び転写電圧設定用の補正補助値37を用いて演算部28において転写制御値を演算し、演算された転写制御値を用いて基準値格納メモリ26内に格納された基準電圧を補正することにより、転写電流の場合と同様に最適な転写電圧を設定する。また、ここでは補正補助値37は、環境補正テーブル35及びキャリブレーション環境補正テーブル36と共に環境補正テーブル格納メモリ27内に格納されているが、補正補助値37を格納するメモリを別途設けても良く、或いは基準値格納メモリ26内に格納しても良い。
【0057】
上記実施形態においては、画像形成時に用いる環境補正テーブル35は1種類のみ用いているが、環境補正テーブル35を転写紙の種類毎に複数設けることも可能である。図8は、本発明の第3実施形態に用いられる環境補正テーブルの構成を示す説明図であり、画像形成時に用いる環境補正テーブル35を普通紙1、普通紙2、厚紙、OHPシートの各紙種別に区分し、さらに各紙種について用紙幅や両面印刷時の印刷面毎に環境補正テーブルを設けている。
【0058】
図8において、普通紙1及び普通紙2は、普通紙を紙の仕様により区分したものであり、mm仕様を普通紙1、インチ仕様を普通紙2としている。次に各仕様について用紙幅1〜3の3種類に区分し、さらに用紙幅毎に両面印刷時の1面目、2面目に区分して補正テーブルを設けている。また、厚紙及びOHPシートについてもそれぞれ3種類及び2種類の用紙幅に区分した補正テーブルが設けられ、画像出力時の環境補正テーブルについて17種類、濃度・色ズレ補正時に用いるキャリブレーション環境補正テーブルと合わせて18種類の環境補正テーブルが設けられている。
【0059】
図9は本実施形態のカラー画像形成装置における画像出力時の動作を示すフローチャートである。図5と共通する部分は同一の符号を付して説明は省略する。本実施形態においては、環境補正テーブル35が転写紙の紙種やサイズ、印刷面毎に設けられているので、操作者が操作パネル23を操作することにより、所望の紙種及びサイズや片面印刷若しくは両面印刷の出力方式が選択されると(ステップ1)、紙種及びサイズに応じた基準電流が基準値格納メモリ26により決定され(ステップ2a)、演算部28に送出されるとともに、紙種及びサイズや出力方式のデータが環境補正テーブル格納メモリ27に送信される。これにより、送信された転写紙の種類及び印刷面のデータに対応する環境補正テーブル35が選択される(ステップ2b)。その後、温湿度センサ34により検出された温度及び湿度に基づいて、ステップ2bで選択された環境補正テーブル35により紙種及びサイズ、印刷面に応じた補正値が選定される(ステップ7)。
【0060】
転写紙の紙質や厚み、サイズによって電気抵抗が異なるため、帯電性も転写紙の種類毎に異なる。また、両面印刷の場合、表面印刷時と裏面印刷時とでは転写紙の含水量が変化するため、帯電性も変化する。従って、1つの環境補正テーブル35では、温湿度センサ34で検知した温度及び湿度に見合った補正値を選定しても、転写紙の紙種やサイズ、両面印刷時の印刷面によっては適正な電流と合致せず、転写不良が発生することがあるが、本実施形態のように環境補正テーブル35を転写紙の種類毎、両面印刷時の印刷面毎に設けることにより、転写紙の種類や印刷条件に応じた最適な電流が設定でき、高画質な画像形成が可能となる。
【0061】
また、本実施形態においては、第2実施形態と同様に環境補正テーブル及び補正補助値を用いて転写制御値を演算し、転写電流を補正する構成としたが、第1実施形態のように補正補助値を設けない構成とすることも可能である。また、設定されるデータを転写電圧とすることもできる。
【0062】
上記各実施形態においては、いずれも装置内部の温度及び湿度に対応した環境補正テーブルを用いて最適な転写電流又は転写電圧を設定しているが、例えば温度センサ又は湿度センサにより装置内部の温度又は湿度のいずれか一方を検知し、温度又は湿度のいずれか一方にのみ対応した環境補正テーブルを用いて転写電流又は転写電圧を補正することも可能である。
【0063】
また、上記各実施形態においては、いずれも画像形成部を複数備えたカラー画像形成装置について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、モノクロ画像形成用の画像形成装置にも適用できるのはもちろんである。
【0064】
【発明の効果】
本発明によると、温湿度検知手段により検知された温度及び/又は湿度により必要な転写電圧を計算する環境補正テーブルを備えた画像形成装置において、画像出力時の転写電流又は転写電圧の設定に用いられる第1の補正テーブルと、キャリブレーション時における補正用パッチ画像形成時の転写電流又は転写電圧の設定に用いられる第2の補正テーブルとを、各々別個に環境補正テーブル格納メモリに格納したので、画像出力時及びキャリブレーション時のいずれにおいても、装置内部の温度及び/又は湿度に対して最適な転写電流又は転写電圧が出力されるため、高画質な画像を形成する画像形成装置を提供することができる。
【0065】
また本発明は、第1の補正テーブルが、転写紙の種類やサイズ、両面印刷時の印刷面毎に環境補正テーブル格納メモリに複数格納されていることとしたので、転写紙の種類やサイズ、印刷面に応じた最適な転写電流又は転写電圧が出力され、より高画質な画像が得られる。
【0066】
また本発明によると、前記画像形成部がカラー画像を形成する色毎に設けられている場合、転写紙に画像を転写する画像出力時、及び濃度、色ズレ補正のためのパッチ画像形成時の転写電流又は転写電圧を決定するための補正補助値が、環境補正テーブルとは別に、カラー画像を形成する色毎に設けられ、環境補正テーブルと補正補助値を用いて演算された転写制御値に基づいて転写電流又は転写電圧を設定することとしたので、各色毎に最適な転写電流又は転写電圧が出力され、一層高画質なフルカラー画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の第1実施形態における画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】は、本実施形態に用いる画像出力時の環境補正テーブルの1例である。
【図3】は、本実施形態に用いるキャリブレーション時の環境補正テーブルの1例である。
【図4】は、本発明の第2実施形態における画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図5】は、本実施形態の画像形成装置における画像出力時の動作を示すフローチャート図である。
【図6】は、本実施形態の画像形成装置における濃度補正、色ズレ補正時の動作を示すフローチャート図である。
【図7】は、本実施形態に用いる補正補助値の1例である。
【図8】は、本発明の第3実施形態に用いる環境補正テーブルの構成を示す説明図である。
【図9】は、本実施形態の画像形成装置における画像出力時の動作を示すフローチャート図である。
【図10】は、従来の画像形成装置を示す概略構成図である。
【図11】は、従来の画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図12】は、従来の画像形成装置における画像出力時の動作を示すフローチャート図である。
【図13】は、濃度補正用パッチ画像の概略図である。
【図14】は、色ズレ補正用パッチ画像の概略図である。
【符号の説明】
1a〜1d.感光体ドラム
4. 転写ローラ
8.搬送ベルト
9.検知手段
22.出力機構制御部
24.出力機構部.
26.基準値格納メモリ
27.環境補正テーブル格納メモリ
28.演算部
30.湿度センサ
31.転写ユニット部
32.転写高圧制御部
34.温湿度センサ
35.環境補正テーブル
36.キャリブレーション環境補正テーブル
37.補正補助値
Claims (6)
- 感光体ドラムと現像装置とを含む画像形成部と、前記感光体ドラム上に現像されたトナー像を、転写紙上若しくは前記画像形成部に転写紙を搬送する搬送手段上に転写する転写手段と、装置内の温度及び/又は湿度を検知する温湿度検知手段と、を有し、前記転写手段により転写を行う際の転写電流又は転写電圧設定のために必要な基準転写電流値又は基準転写電圧値を格納する基準値格納メモリと、前記温湿度検知手段により検知された装置内の温度及び/又は湿度に応じて前記基準転写電流値又は基準転写電圧値を補正し、必要な転写電流又は転写電圧を設定するために用いられる環境補正テーブルを格納する環境補正テーブル格納メモリと、が配置されている出力機構制御部を備えた画像形成装置において、
前記環境補正テーブルは、前記転写紙上に画像を転写する画像出力時の転写電流又は転写電圧の設定に用いる補正値を含む第1の補正テーブルと、前記搬送手段上に補正用パッチ画像を転写する補正用パッチ画像形成時の転写電流又は転写電圧の設定に用いる補正値を含む第2の補正テーブルとから成ることを特徴とする画像形成装置。 - 前記第1の補正テーブルは、転写紙の種類及び/又は両面印刷時の印刷面毎に複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成部がカラー画像を形成する色毎に設けられており、前記画像出力時及び前記補正用パッチ画像形成時の転写電流又は転写電圧を設定するために用いられる補正補助値が、カラー画像を形成する色毎に設けられており、前記環境補正テーブルと前記補正補助値を用いて演算された転写制御値に基づいて前記基準転写電流値又は基準転写電圧値を補正し、カラー画像を形成する色毎に必要な転写電流又は転写電圧を設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記補正補助値は、前記環境補正テーブル格納メモリに格納されていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記補正用パッチ画像が、濃度補正用パッチ画像であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
- 前記補正用パッチ画像が、色ズレ補正用パッチ画像であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090203 |