JP2006125540A - 転がり軸受装置およびスピンドル - Google Patents

転がり軸受装置およびスピンドル Download PDF

Info

Publication number
JP2006125540A
JP2006125540A JP2004315386A JP2004315386A JP2006125540A JP 2006125540 A JP2006125540 A JP 2006125540A JP 2004315386 A JP2004315386 A JP 2004315386A JP 2004315386 A JP2004315386 A JP 2004315386A JP 2006125540 A JP2006125540 A JP 2006125540A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling bearing
pump
nozzle
lubricating oil
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004315386A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Suzuki
数也 鈴木
Kiyoshi Tanimoto
清 谷本
Hiroshi Ueno
弘 上野
Shinji Fukuda
晋治 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2004315386A priority Critical patent/JP2006125540A/ja
Priority to KR1020077009006A priority patent/KR20070083741A/ko
Priority to US11/666,457 priority patent/US8403110B2/en
Priority to PCT/JP2005/019914 priority patent/WO2006046706A1/ja
Priority to CNB2005800374403A priority patent/CN100572835C/zh
Priority to EP05805341A priority patent/EP1811190B1/en
Priority to DE602005025388T priority patent/DE602005025388D1/de
Publication of JP2006125540A publication Critical patent/JP2006125540A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)

Abstract

【課題】 潤滑のための外部装置を不要とし、また、圧縮エアを用いずに高速回転する軸を支持する転がり軸受の潤滑を行うことのできる転がり軸受装置と、それを用いたスピンドルを提供する。
【解決手段】 転がり軸受を収容するハウジング内で、かつ、転がり軸受の外部、例えば外輪用間座4に、潤滑油を貯留するタンク9a内の潤滑油を吸引して吐出するポンプ9bと、ポンプ9bの吐出口に連通して当該ポンプ9bから吐出される潤滑油を転がり軸受3に対して供給すべく潤滑油出口が当該転がり軸受3の固定輪3bと回転輪3aの間の環状空間内で開口するノズル9cを組み込むことにより、汎用の転がり軸受3を用いてコストを抑制しながら、潤滑のための外部装置や配管の全部または一部を不要とし、また、圧縮エアによる騒音の問題を解決する。
【選択図】 図1

Description

本発明は転がり軸受装置とそれを用いたスピンドルに関し、更に詳しくは、自己潤滑機能を有する転がり軸受装置とそれを用いたスピンドルに関する。
例えば工作機械等に用いられる各種スピンドル等、比較的高速度で回転する軸の支持にはアンギュラ玉軸受などの転がり軸受が用いられる。このような高速回転軸を支持する転がり軸受に対する潤滑方法としては、従来、主としてオイルエア潤滑方式が多用されている。
オイルエア潤滑方式は、間欠的に供給される微量の潤滑油を配管を通じて圧縮空気により転がり軸受に向けて吹き付ける方式であり、高速で回転する転がり軸受の回りに形成されるエアカーテンを突ききって潤滑油を軸受に供給するために、圧縮エアが言わばキャリアとして用いられる。図8にその潤滑方式を用いたスピンドルの構成例を表す断面図と、潤滑のための外部装置の構成例を表すブロック図とを併記した図を示す。
この例においては、ハウジング211内に回転軸212を4個のアンギュラ玉軸受213により回転自在に支持したスピンドル21に対する潤滑の例であり、オイルエア潤滑装置22は、潤滑油を定量供給するためのプランジャのほか、潤滑油タンク、そのタンク内の潤滑油をプランジャに対して供給するポンプなどを含み、このオイルエア潤滑装置22からの潤滑油と、コンプレッサ23からの圧縮エアをエアクリーンユニット24で清浄化した圧縮エアとをミキシングバルブ25でミキシングし、配管26によってスピンドル21に供給する。スピンドル21には、そのハウジング211に各アンギュラ玉軸受213に対応してオイルエア潤滑用の孔231を形成するとともに、そのアンギュラ玉軸受213の固定輪、この例では外輪213bに隣接して固定される間座214にも、ハウジング21の孔231に一端が連通し、かつ、他端がアンギュラ玉軸受213の内輪213aと外輪213bの間の環状空間に対向する孔232を形成している。そして、その孔232の環状空間に臨む開口部分にノズル233を設けて、このノズル233からオイルエアを噴出する。
以上のようなオイルエア潤滑方式においては、スピンドル外部にオイルエア潤滑装置やミキシングバルブ、およびコンプレッサ並びに外部配管が必要なほか、スピンドル内部にもオイルエア用の通路を形成する必要がありコストが高くなるばかりでなく、圧縮エアを用いるが故に騒音レベルが高くなるという問題もある。
このような問題を解決するために、転がり軸受内に潤滑油供給機構を内蔵させてなる転がり軸受装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
この提案技術においては、図9に軸平行断面図を示すように、内輪31、外輪32および転動体33を主たる構成要件とする転がり軸受の固定輪、例えば外輪32に固定されるシール34に、潤滑油を貯留するタンク35と、そのタンク35内の潤滑油を吸引して吐出するポンプ36、そのポンプ36の吐出口に取り付けられて、内輪31と外輪32の間の環状空間内の転動体33の近傍にまで伸びるノズル37、およびポンプ36の駆動部38からなる給油ユニットを固定した構造とし、ノズル36の先端から例えば数十nl(数十μcc)程度の極微量の潤滑油を、転がり軸受の回転時に形成されるエアカーテンの内側に滴下させる。
この提案技術によれば、転がり軸受をオイルエア潤滑するための前記したスピンドル外部の装置類や配管が不要で、また、スピンドル内部のオイルエア潤滑のための通路を形成する必要がなくなるとともに、圧縮エアを用いないために騒音の問題も解消することができる。
特開2004−108388号公報
ところで、上記した特許文献1に開示されている技術においては、転がり軸受内部に給油ユニットを内蔵させるがために、その軌道輪に特別な加工を施す必要があり、また、軌道輪の形状も通常に用いられる転がり軸受とは全く相違するものとなる。
このことは、元来的に高精度の加工が要求される転がり軸受の軌道輪に対して特別な加工を追加する必要があるためにコストの上昇を抑えることが難しく、また、この軸受装置においては、特別な形状の軌道輪を用いるが故に、汎用の転がり軸受を用いることができず、専用の軌道輪を用いることになって、この点においてもコストの上昇を抑えることは難しい。また、特別な形状の軌道輪を用いるが故に、汎用の転がり軸受とは異なった幅であり、設計が煩雑となる。更に、給油ユニットを構成するマイクロポンプおよび駆動部のいずれかの故障、並びに固定輪、回転輪、転動体および保持器のいずれかに起因する故障であっても、軸受装置全体の交換が必要となる。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたもので、特許文献1の技術と同等の効果を有しながら、コストの上昇を抑制することのできる転がり軸受装置と、その転がり軸受装置を用いることにより、潤滑のための外部装置や外部配管等を不要とした、潤滑機能付きのスピンドルの提供をその課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明の転がり軸受装置は、潤滑油を貯留するタンクと、そのタンク内の潤滑油を吸引して吐出するポンプと、そのポンプの吐出口に連通し、当該ポンプから吐出される潤滑油を転がり軸受に対して供給すべく潤滑油出口が当該転がり軸受の固定輪と回転輪の間の環状空間内で開口するノズルと、上記ポンプの電源を含む駆動回路とを備えた転がり軸受装置において、上記ポンプとそのノズルが、上記転がり軸受の外部で、かつ、当該転がり軸受が収容されるハウジング内部であり、転がり軸受の近傍に組み込まれていることによって特徴づけられる(請求項1)。
ここで、ノズルの長さが長いと、ノズル内に滞留している潤滑油によって、ポンプにより発生した潤滑油の脈動が減衰し、潤滑油出口からの潤滑油が吐出されなくなる。このため、上記ポンプは転がり軸受の近傍に組み込まれる。この近傍とは、ポンプにより発生した潤滑油の脈動により潤滑油の出口から潤滑油が吐出できるノズル長さのもとに転がり軸受の固定輪と回転輪間の環状空間内に潤滑油を滴下できる距離である。従ってポンプの吐出能力によって変わるが、ノズルの内径寸法(直径)は0.1mm〜1mmが好ましい。直径0.1mm未満であると入手性が悪く、また、加工時にノズル内径が変形しやすい。直径が1mmを越えると、潤滑油が吐出しにくくなり、また、吐出量のばらつきが大きくなる。更に好ましくは、直径0.1mm〜0.5mmである。ノズルの長さは転がり軸受の幅やポンプの能力によって異なるが、脈動をなくさないためには50mm以下が望ましい。
ここで、本発明においては、上記タンクおよび駆動回路が、上記転がり軸受の外部で、かつ、上記ハウジングの内部に組み込まれている構成(請求項2)、上記ポンプとそのノズルが、上記ハウジング内で転がり軸受の固定輪に隣接して固定される間座に配設されている構成(請求項3)、上記ハウジングの端部を閉鎖するための蓋体に配設されている構成(請求項4)、および上記ハウジング自体に配設されている構成(請求項5)のいずれをも採用することができる。
また、本発明においては、上記ポンプとノズルが配設される部材に、上記タンクおよび駆動回路も配設されている構成(請求項6)を採用することができる。
更に、本発明においては、上記タンクのみが上記ポンプとノズルおよび駆動回路とは別部材に配設されている構成(請求項7)を採用することもできる。
そして、本発明のスピンドルは、ハウジング内に回転軸が回転自在に支持されてなるスピンドルにおいて、上記回転軸が、請求項1、2、3、4、5、6または7に記載の転がり軸受装置により支持されていることによって特徴づけられる(請求項8)。
本発明は、潤滑油を貯留するタンクとその潤滑油を吸引・吐出するポンプ、そのポンプ吐出口に取り付けられて転がり軸受の内・外輪間の環状空間内で開口するノズル、およびポンプ駆動回路を備えた転がり軸受装置において、ポンプとそのノズルを、転がり軸受に内蔵させるのではなく、転がり軸受外で、かつ、当該転がり軸受が収容されるハウジング内に組み込むことによって、課題を解決しようとするものである。
すなわち、タンク、ポンプとそのノズル、およびポンプの駆動回路を備えてなる給油ユニットの一部であるポンプとそのノズルは、転がり軸受の近傍にあれば特に転がり軸受内部に組み込む必要はなく、転がり軸受を収容するハウジング内に組み込んでも、特許文献1に開示されている提案と同等の作用効果を奏することができる。しかも、本発明においては、これらの給油ユニットの一部を構成する部材を転がり軸受に内蔵させるのではなく、ハウジング内部の転がり軸受外に配置するので、転がり軸受自体としては汎用のものを用いることができる。そして、給油ユニットを構成する各部材を下記に示すような間座やハウジング蓋体、あるいはハウジング自体に配設すべくこれらに給油ユニットを組み込むための加工を施す場合、これらの部材は転がり軸受の軌道輪に比して高精度を要求されるものではないため、コスト上昇を抑制することは比較的簡単であり、従って、これらを転がり軸受に内蔵させる場合に比して、トータルコストを低減させることができる。また、タンクおよびポンプの駆動回路をハウジング内部の転がり軸受外に配置すれば、潤滑油を供給する配管やポンプを駆動する配線が不要になり、ハウジングの構成が簡単になる。
ここで、本発明においては、ポンプとそのノズルの配設位置はハウジング内であり、転がり軸受の近傍あれば特に限定されるものではないが、ノズルは転がり軸受の回転時に形成されるエアカーテンを越えて内・外輪の環状空間内に臨ませる必要があり、また、ポンプはそのノズルに対して接近した位置に置かなければ微量の潤滑油供給が困難であることから、請求項3、4または5に係る発明のように、ハウジング内で転がり軸受に近接して配置される部材、すなわち固定輪に隣接固定される間座、ハウジングの端部を閉鎖するための蓋体、またはハウジング自体に配設される構成を採用することが望ましい。
また、請求項6に係る発明のように、ポンプとそのノズルのみならず、タンクおよび駆動回路についても、上記した間座、ハウジング蓋体、あるいはハウジング自体にポンプとノズルとともに配設してもよい。
更に、請求項7に係る発明のように、タンクのみを、ポンプとノズルおよび駆動回路とは別の部材に配設することにより、全体を取り外すことなくタンクが配設されている部材のみを取り外すことによって潤滑油の補給が可能となる。
そして、以上の請求項1〜7に係る発明の転がり軸受装置を回転軸をハウジング内で支持する請求項8に係る発明のスピンドルによると、スピンドル自体に転がり軸受の潤滑機能を持ち、潤滑油のための外部装置の全部または一部を不要としたスピンドルとなる。
本発明の転がり軸受装置によれば、エアクリーンユニットやオイルエア潤滑装置、あるいはミキシングバルブ等の外部装置を設けることなく、高速で回転する転がり軸受を有効に潤滑することができ、また、圧縮エアを用いないために騒音レベルを大幅に低減することが可能であり、しかも、潤滑のための給油ユニットは転がり軸受に内蔵されることなく、固定輪のための間座やハウジング蓋体、あるいはハウジング自体に配設されるため、転がり軸受に特殊な加工を施すことなく、汎用の転がり軸受を用いることができる結果、コストの上昇を抑制することができる。
また、本発明のスピンドルによれば、潤滑のための外部装置や外部配管の全部または一部を必要とすることなく、スピンドル単体で自己の潤滑を行うことができ、コストの低減と装置の簡素化を達成することができ、ひいては当該スピンドルが用いられる装置の小型化をも達成することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の実施の形態のスピンドルの構成を示す軸平行断面図で、図2はその要部拡大図である。また、図3には、図2の矢印A方向から見た外輪用間座4の正面図を示す。
ハウジング1内に、軸2が4個のアンギュラ玉軸受3によって回転自在に支持されている。各アンギュラ玉軸受3は、それぞれ、軸2に嵌合固定される内輪3aと、ハウジング1に被嵌される外輪3b、これらの間に転動自在に配置される複数の転動体(ボール)3c、および各転動体3cを周方向一定の間隔で保持する保持器3dを備えた汎用のものである。
ハウジング1の一端側には内フランジ1aが一体に形成されており、他端側には蓋体1bがねじ止めされ、各アンギュラ玉軸受3の外輪3bは、内フランジ1aと蓋体1b、および各外輪3bの間にハウジング1の内周面に沿うように配置された円筒状の外輪用間座4・・4並びに中央間座5によってその軸方向への移動が阻止されて位置決めされている。
また、蓋体1bが固定されている側の軸2の端部には段部2aが形成されているとともに、内フランジ1aの形成側の端部には雌ねじ2bが形成され、その雌ねじ2bに軸受押さえ6がねじ込まれている。各アンギュラ玉軸受3の内輪3aは、段部2aと軸受押さえ6、および各内輪3aの間に軸2の外周面に沿って配置されている内輪用間座7・・7並びに中央間座8によってその軸方向への移動が阻止されて位置決めされている。
さて、各外輪3bに隣接して配置されている外輪用間座4には、それぞれ給油ユニットが組み込まれている。給油ユニットは、図2,図3に示すように、潤滑油を貯留するタンク9aと、そのタンク9a内の潤滑油を吸引して吐出するポンプ9b、そのポンプ9bの吐出口に取り付けられたノズル9c、およびポンプ9bの駆動回路9dを主体として構成されており、これらは外輪用間座4の内周面に沿って固定されている。そして、ノズル9cは、図3に示すように転がり軸受3の内輪3aと外輪3bの間の環状空間内に入り込んで、転動体3cの直近の上方で開口している。なお、タンク9aとポンプ9bとは管9eを介して連通している。
図4は給油ユニットの全体構成図であり、機械的構成を表す模式図と電気的構成を表すブロック図とを併記して示す図である。
ポンプ9bは、ポンプ室90と、そのポンプ室90の一部の壁体を形成するダイアフラム91と、そのダイアフラム91に貼り付けられた圧電素子92、およびポンプ室92と管9eとの接続部分に設けられた逆止弁93によって構成されている。駆動回路9dは電源電池94を含み、圧電素子92に対して矩形の電圧信号を供給する。この構成において、圧電素子92に矩形の電圧信号が印加されることによりダイアフラム91が図中上下に変位する。ダイアフラム91の上方への変位時に逆止弁93および管9eを介してタンク9a内の潤滑油をポンプ室90内に吸引し、続く下方への変位時にポンプ室90内の潤滑油をノズル9cに向けて吐出し、ノズル9cの先端部からアンギュラ玉軸受3の転動体3cの上方に潤滑油を滴下させる。ポンプ9bの潤滑油吐出時には、逆止弁93の存在によってポンプ室90内の潤滑油は管9e側に戻ることはない。アンギュラ玉軸受3に対する潤滑油の供給量は、おおよそ30nl(30μcc)程度である。なお、使用条件によっては、潤滑油の供給量は数百pl〜数百nlに変えることができる。
以上の本発明の実施の形態によると、スピンドルの外部に一切の潤滑のための装置が不要であり、装置構成の簡略化と低コスト化を達成することができると同時に、圧縮エアを持ち内が故に騒音の問題も解消することができる。
ここで、以上の実施の形態においては、給油ユニットを外輪用間座4内に組み込んだ例を示したが、本発明はこれに限定されることなく、給油ユニットの配設位置はハウジング内で、しかも転がり軸受外であれば他の位置とすることができる。図5および図6にその例を示す。
図5の例は、ハウジング1の一端部に取り付けられている蓋体1bに先の例と同等の給油ユニットを組み込んだ例を示すものであり、この例においても、ポンプ9bに取り付けられているノズル9cはアンギュラ玉軸受3の内輪3aと外輪3bの間の環状空間内に挿入されて開口し、転動体3cの直近の上方から潤滑油を滴下させる。
図6の例は、ハウジング1自体に先の例と同等の給油ユニットを組み込んだ例を示すものであり、図1の例における外輪用の中央間座5を無くして、これに代えてハウジング1をの軸方向中央部分を内側に環状に突出させ、その突出部分にタンク9a、ポンプ9bとノズル9c、および駆動回路(図示略)を組み込んでいる。これらの図5および図6の例は、図1の例と組み合わせて用いることができ、ハウジング1の構造等に応じて最適な位置に各アンギュラ玉軸受3に対する給油ユニットを配置することができる。
更に、本発明においては、給油ユニットを構成する全部材を間座や蓋体等の同一部材に組み込む必要はなく、図7に例示するように、タンク9aのみを別部材に組み込むことができる。すなわち、この図7の例では、各軸受に対応して配置される外輪用間座を軸方向に2分割し、軸受に隣接する側の外輪用間座4aにポンプ9bとノズル9c、並びに駆動回路(図示略)を組み込むとともに、他側の外輪用間座4bにタンク9aを組み込み、軸方向に伸びる管9eによってタンク9aとポンプ9bを連通させている。この例においては、タンク9aを組み込んだ外輪用間座4bを取り外すことによってタンク9aに潤滑油を補給することができるという利点がある。
また、以上の各例では、スピンドルに本発明を適用した例を示したが、スピンドル以外の回転軸を持つ各種装置に本発明を適用し得ることは勿論であり、また、アンギュラ玉軸受以外の転がり軸受を用いた装置にも本発明を適用し得ることは言うまでもなく、更に、外輪を固定輪として用いる転がり軸受のほか、内輪を固定輪として用いる転がり軸受にも本発明を等しく適用し得ることについても言うまでもない。
本発明の実施の形態のスピンドルの構成を示す軸平行断面図である。 図1の要部拡大図である。 本発明の実施の形態における外輪用間座4を図2の矢印Aで示す方向から見た正面図である。 本発明の実施の形態に用いられている給油ユニットの全体構成図で、機械的構成を表す模式図と電気的構成を表すブロック図とを併記して示す図である。 本発明の他の実施の形態の要部軸平行断面図である。 本発明の更に他の実施の形態の要部軸平行断面図である。 本発明の更に他の実施の形態の要部構成を示す軸平行断面図である。 オイルエア潤滑方式を用いた従来のスピンドルの構成例を表す断面図と潤滑のための外部装置の構成例を表すブロック図とを併記して示す図である。 転がり軸受内部に潤滑のための給油ユニットを組み込んだ従来の転がり軸受装置の構成例を示す軸平行断面図である。
符号の説明
1 ハウジング
1a 内フランジ
1b 蓋体
2 軸
2a 段部
2b 雌ねじ
3 アンギュラ玉軸受
3a 内輪
3b 外輪
3c 転動体
3d 保持器
4 外輪用間座
5 中央間座
6 軸受押さえ
7 内輪用間座
8 中央間座
9a タンク
9b ポンプ
9c ノズル
9d 駆動回路
90 ポンプ室
91 ダイアフラム
92 圧電素子
93 逆止弁
94 電源電池

Claims (8)

  1. 潤滑油を貯留するタンクと、そのタンク内の潤滑油を吸引して吐出するポンプと、そのポンプの吐出口に連通し、当該ポンプから吐出される潤滑油を転がり軸受に対して供給すべく潤滑油出口が当該転がり軸受の固定輪と回転輪の間の環状空間内で開口するノズルと、上記ポンプの電源を含む駆動回路とを備えた転がり軸受装置において、
    上記ポンプとそのノズルが、上記転がり軸受の外部で、かつ、当該転がり軸受が収容されるハウジングの内部であり、転がり軸受の近傍に組み込まれていることを特徴とする転がり軸受装置。
  2. 上記タンクおよび駆動回路が、上記転がり軸受の外部で、かつ、上記ハウジングの内部に組み込まれていることを特徴とする請求項1に記載の転がり軸受装置。
  3. 上記ポンプとそのノズルが、上記ハウジング内で転がり軸受の固定輪に隣接して固定される間座に配設されていることを特徴とする請求項1または2に記載の転がり軸受装置。
  4. 上記ポンプとそのノズルが、上記ハウジングの端部を閉鎖するための蓋体に配設されていることを特徴とする請求項1または2に記載の転がり軸受装置。
  5. 上記ポンプとノズルが、上記ハウジング自体に配設されていることを特徴とする請求項1または2に記載の転がり軸受装置。
  6. 請求項3、4または5に記載の転がり軸受装置において、上記ポンプとノズルが配設される部材に、上記タンクおよび駆動回路も配設されていることを特徴とする転がり軸受装置。
  7. 請求項1、2、3、4、5または6に記載の転がり軸受装置において、上記タンクのみが上記ポンプとノズルおよび駆動回路とは別部材に配設されていることを特徴とする転がり軸受装置。
  8. ハウジング内に回転軸が回転自在に支持されてなるスピンドルにおいて、
    上記回転軸が、請求項1、2、3、4、5、6または7に記載の転がり軸受装置により支持されていることを特徴とするスピンドル。
JP2004315386A 2004-10-29 2004-10-29 転がり軸受装置およびスピンドル Pending JP2006125540A (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004315386A JP2006125540A (ja) 2004-10-29 2004-10-29 転がり軸受装置およびスピンドル
KR1020077009006A KR20070083741A (ko) 2004-10-29 2005-10-28 롤링베어링장치 및 스핀들
US11/666,457 US8403110B2 (en) 2004-10-29 2005-10-28 Rolling bearing device and spindle
PCT/JP2005/019914 WO2006046706A1 (ja) 2004-10-29 2005-10-28 転がり軸受装置およびスピンドル
CNB2005800374403A CN100572835C (zh) 2004-10-29 2005-10-28 滚动轴承装置和心轴
EP05805341A EP1811190B1 (en) 2004-10-29 2005-10-28 Rolling bearing device and spindle
DE602005025388T DE602005025388D1 (de) 2004-10-29 2005-10-28 Wälzlagervorrichtung und spindel

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004315386A JP2006125540A (ja) 2004-10-29 2004-10-29 転がり軸受装置およびスピンドル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006125540A true JP2006125540A (ja) 2006-05-18

Family

ID=36720472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004315386A Pending JP2006125540A (ja) 2004-10-29 2004-10-29 転がり軸受装置およびスピンドル

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2006125540A (ja)
CN (1) CN100572835C (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007309472A (ja) * 2006-05-22 2007-11-29 Jtekt Corp 転がり軸受装置
JP2013087949A (ja) * 2011-10-13 2013-05-13 Ab Skf 転がり軸受けの転動室内に流体を供給するための装置を備えた転がり軸受けアッセンブリならびに転がり軸受けの転動室内に流体を供給するための方法
JP2013148148A (ja) * 2012-01-19 2013-08-01 Ntn Corp 転がり軸受装置
JP2014037878A (ja) * 2012-08-20 2014-02-27 Ntn Corp 転がり軸受装置
US20160084313A1 (en) * 2013-05-10 2016-03-24 Ntn Corporation Rolling bearing device
US20160356314A1 (en) * 2015-06-05 2016-12-08 Jtekt Corporation Rolling bearing apparatus
JP2017009124A (ja) * 2016-10-11 2017-01-12 株式会社ジェイテクト 転がり軸受装置
US9624978B2 (en) 2011-09-13 2017-04-18 Ntn Corporation Bearing device
US10030709B2 (en) 2015-07-14 2018-07-24 Jtekt Corporation Bearing apparatus and lubrication unit
CN114922713A (zh) * 2022-05-26 2022-08-19 江西中发天信航空发动机科技有限公司 一种滴灌式轴承润滑结构及短寿命航空发动机

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4424293B2 (ja) * 2005-09-29 2010-03-03 株式会社ジェイテクト 転がり軸受装置
CN104875074B (zh) * 2014-02-28 2017-10-10 兄弟工业株式会社 机床
JP6750296B2 (ja) * 2016-05-11 2020-09-02 株式会社ジェイテクト 転がり軸受装置
DE102017125950A1 (de) * 2016-11-11 2018-05-17 Jtekt Corporation Wälzlagervorrichtung
CN106958593B (zh) * 2017-05-18 2023-10-10 河南富双实业有限公司 一种节能低摩擦的轴承保持器
CN110219973B (zh) * 2019-06-04 2024-04-02 广东技术师范大学 一种齿轮传动结构

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0462417U (ja) * 1990-09-29 1992-05-28
JPH08338426A (ja) * 1995-06-15 1996-12-24 Railway Technical Res Inst 車輪一体形回転電機の軸受装置
JP2001153144A (ja) * 1999-09-13 2001-06-08 Nsk Ltd アンギュラ型玉軸受
WO2004025130A1 (ja) * 2002-09-13 2004-03-25 Koyo Seiko Co., Ltd. 軸受装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0462417U (ja) * 1990-09-29 1992-05-28
JPH08338426A (ja) * 1995-06-15 1996-12-24 Railway Technical Res Inst 車輪一体形回転電機の軸受装置
JP2001153144A (ja) * 1999-09-13 2001-06-08 Nsk Ltd アンギュラ型玉軸受
WO2004025130A1 (ja) * 2002-09-13 2004-03-25 Koyo Seiko Co., Ltd. 軸受装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4692385B2 (ja) * 2006-05-22 2011-06-01 株式会社ジェイテクト 転がり軸受装置
JP2007309472A (ja) * 2006-05-22 2007-11-29 Jtekt Corp 転がり軸受装置
US9624978B2 (en) 2011-09-13 2017-04-18 Ntn Corporation Bearing device
JP2013087949A (ja) * 2011-10-13 2013-05-13 Ab Skf 転がり軸受けの転動室内に流体を供給するための装置を備えた転がり軸受けアッセンブリならびに転がり軸受けの転動室内に流体を供給するための方法
JP2013148148A (ja) * 2012-01-19 2013-08-01 Ntn Corp 転がり軸受装置
JP2014037878A (ja) * 2012-08-20 2014-02-27 Ntn Corp 転がり軸受装置
US20160084313A1 (en) * 2013-05-10 2016-03-24 Ntn Corporation Rolling bearing device
US9581198B2 (en) * 2013-05-10 2017-02-28 Ntn Corporation Rolling bearing device
US20160356314A1 (en) * 2015-06-05 2016-12-08 Jtekt Corporation Rolling bearing apparatus
US9784318B2 (en) * 2015-06-05 2017-10-10 Jtekt Corporation Rolling bearing apparatus
US10030709B2 (en) 2015-07-14 2018-07-24 Jtekt Corporation Bearing apparatus and lubrication unit
JP2017009124A (ja) * 2016-10-11 2017-01-12 株式会社ジェイテクト 転がり軸受装置
CN114922713A (zh) * 2022-05-26 2022-08-19 江西中发天信航空发动机科技有限公司 一种滴灌式轴承润滑结构及短寿命航空发动机

Also Published As

Publication number Publication date
CN101052815A (zh) 2007-10-10
CN100572835C (zh) 2009-12-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006125540A (ja) 転がり軸受装置およびスピンドル
US7909513B2 (en) Rolling bearing device
JP2006194402A (ja) 転がり軸受装置
US7883271B2 (en) Rolling bearing device and rotary apparatus
EP1811190B1 (en) Rolling bearing device and spindle
CN101080582B (zh) 滚动轴承装置
US9759262B2 (en) Rolling bearing apparatus
JP2007092886A (ja) 転がり軸受装置
JP5598136B2 (ja) ボールねじ
JP2004316707A (ja) 軸受装置
JP2007139036A (ja) 潤滑装置
JP5045411B2 (ja) 転がり軸受
JP2006258192A (ja) 転がり軸受装置および回転装置
JP2007138963A (ja) 真空用転がり軸受装置
JP4525911B2 (ja) 転がり軸受装置
JP2004332928A (ja) 軸受装置およびスピンドル装置
JP5018334B2 (ja) 転がり軸受装置
JP2006214470A (ja) 転がり軸受装置
JP2005090713A (ja) 軸受装置
JP5045409B2 (ja) 転がり軸受
JP3736628B2 (ja) 工作機械用主軸スピンドルを支持する軸受装置
JP4913577B2 (ja) エア搬送式オイル潤滑装置
JP2009138874A (ja) 転がり軸受
JP2003049849A (ja) 転がり軸受装置及び工作機械用主軸装置
JP2005249205A (ja) 軸受装置及びスピンドル装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070924

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20100609

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20100806

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100908

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Effective date: 20100908

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

A02 Decision of refusal

Effective date: 20110215

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02