JP2013148148A - 転がり軸受装置 - Google Patents

転がり軸受装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013148148A
JP2013148148A JP2012008606A JP2012008606A JP2013148148A JP 2013148148 A JP2013148148 A JP 2013148148A JP 2012008606 A JP2012008606 A JP 2012008606A JP 2012008606 A JP2012008606 A JP 2012008606A JP 2013148148 A JP2013148148 A JP 2013148148A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling bearing
casing
pump
bearing device
spacer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012008606A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5908732B2 (ja
Inventor
Seiichi Takada
声一 高田
Hiroyoshi Ito
浩義 伊藤
Ikumi Omoto
郁 大本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2012008606A priority Critical patent/JP5908732B2/ja
Publication of JP2013148148A publication Critical patent/JP2013148148A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5908732B2 publication Critical patent/JP5908732B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
    • F16C33/66Special parts or details in view of lubrication
    • F16C33/6637Special parts or details in view of lubrication with liquid lubricant
    • F16C33/664Retaining the liquid in or near the bearing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rolling Contact Bearings (AREA)

Abstract

【課題】中間間座に組み込んだ1セットの給油ユニットにより、同時に2個の転がり軸受に対し給油を行うことにより、給油ユニットの使用効率を高め、転がり軸受装置の低コスト化を図ることである。
【解決手段】転がり軸受11、11aが軸方向に間隔をおいて一対配置され、内輪間座22及び外輪間座23がこれらの転がり軸受11、11aの間に中間間座12として介在され、前記ケーシング24の両側壁28の対向した位置の2個所にノズル31、31が設けられ、ポンプに接続された吐出チューブ55が分岐され、各分岐通路がそれぞれ各ノズル31、31のノズル穴43に連通された構成とした。
【選択図】図1

Description

この発明は、工作機スピンドル等の転がり軸受装置に関し、特に自己発電により長期間安定して潤滑が行える転がり軸受装置に関するものである。
自己発電型の給油ユニットを備えた転がり軸受装置は従来から知られている(特許文献1参照)。この軸受装置は、シールリングの内側面に給油ユニットを装着している。前記給油ユニットは、潤滑油を溜めたタンク、前記タンクの潤滑油を軸受内部に吐出させるマイクロポンプ(以下、単にポンプという。)及び前記ポンプを駆動する内部電源(発電機又は電池)により構成される。潤滑油はポンプの吐出口から軸受内部に向けて吐出される。
また、転がり軸受と、これに隣接して軸上に嵌合された内外輪間座と、その内外輪間座の間に組み込まれたグリース溜まり部材とからなる転がり軸受装置も従来から知られている(特許文献2)。前記のグリース溜まり部材は、軸受側へ延び出したすき間形成部を有し、そのすき間形成部と軸受外輪の段差面との間に全周に渡る吐出すき間が形成されている。
前記のグリース溜まり部材に封入されたグリースから軸受の温度上昇に伴って潤滑油(基油)が分離され、分離された潤滑油は吐出すき間における毛細管現象によって軸受内部に供給される。この場合はポンプを用いることなく潤滑油を軸受側へ供給することができる。
特開2004−108388号公報 特開2010−19268号公報
しかしながら、特許文献1の場合は、転がり軸受自体の内部に給油セットを組み込む必要があり、軸受の構造が複雑となり、また組み込み作業も煩雑でコスト高になる問題がある。特許文献2の場合は、これらの問題は一応解消されているが、1個の転がり軸受に対し1セットの給油ユニットが設けられるものであるから、給油ユニットの使用効率が低い問題がある。
そこで、この発明は、中間間座に組み込んだ1セットの給油ユニットから同時に2個の転がり軸受に給油を行うことにより、給油ユニットの使用効率を高め、転がり軸受装置の低コスト化を図ることを課題とする。
前記の課題を解決するために、この発明に係る転がり軸受装置は、転がり軸受と、前記転がり軸受の回転輪と固定輪の軸方向の端面にそれぞれ当接された回転輪間座及び固定輪間座と、前記固定輪間座に取り付けられた給油ユニットとにより構成され、前記給油ユニットはケーシングと、そのケーシングの内部に設けられた潤滑油タンクと、ポンプと、発電部と、前記ポンプを駆動する駆動部とからなり、前記ポンプの吸引チューブが前記潤滑油タンク内に連通され、吐出チューブが前記転がり軸受に向けて設けられたノズルに連通され、前記転がり軸受が軸方向に間隔をおいて一対配置され、前記回転輪間座及び固定輪間座がこれらの転がり軸受の間に中間間座として介在され、前記ノズルが前記ケーシングの両側壁にそれぞれ設けられ、前記吐出チューブが分岐部において分岐され、分岐された各分岐吐出チューブがそれぞれ各ノズルに連通された構成としたものである。
前記ポンプの駆動により、潤滑油タンクの潤滑油が吸引チューブ、吐出チューブ、分岐部及び両方の分岐吐出チューブを経て各ノズルから両側の転がり軸受に供給される。
前記各ノズルが前記ケーシングの両側壁にそれぞれ環状に突き出して設けられ、前記各ノズルがそれぞれ各転がり軸受の固定輪の肩部に設けられた段差部に嵌合され、前記各ノズルの一部に設けたノズル穴にそれぞれ前記分岐通路が接続された構成をとることができる。
さらに、前記分岐部がT形継手により構成され、前記T形継手の入口側が前記吐出チューブに接続され、当該T形継手の出口側となる2個所の分岐通路が前記各ノズル穴にそれぞれ接続された構成をとることができる。
また、前記T形継手の分岐側に接続された分岐吐出チューブが前記ケーシングの両側壁を貫通し、各分岐吐出チューブにそれぞれノズルが接続された構成をとることができる。
また、前記回転輪間座及び固定輪間座が金属材より構成され、前記一対のアンギュラ玉軸受の転動体の接触点間の距離が小さい方に属する前記いずれか一方の間座の軸方向長さが他方の間座の軸方向長さより大に設定された構成をとることができる。この構成により、両側の転がり軸受に所定の軸受予圧を付することができる。
前記駆動部は、制御用回路部と、前記発電部から供給される電流を充電するコンデンサを有し、前記制御用回路部によって所定の条件が整ったことを判断した場合に前記コンデンサを放電させ、その放電電流により前記ポンプを駆動する構成をとることができる。
(1)給油ユニットを転がり軸受に挟まれた中間間座に設けたことにより、転がり軸受として通常の構成のものを使用することができる。
(2)中間間座に給油ユニットを設けたことにより、中間間座に接する2個の転がり軸受を同時に潤滑することができる。これにより給油ユニットの使用効率が上がるのでその数を少なくすることができ、装置の低コスト化を図ることができる。
(3)中間間座にのみ給油ユニットを付設するため、構造が簡単で、コンパクト化が可能となった。また、給油ユニットが故障した場合、潤滑油が無くなった場合は、中間間座又は給油ユニットを交換するだけでよい。
(4)自己発電によりポンプを駆動させるため、中間間座はコンパクトとなり一対の転がり軸受間への組み込みが容易となる。
(5)自己発電の方法として、転がり軸受の発熱を利用することで、給油ユニットを中間間座の固定側へ組み込むことが可能となり、組み込みが容易となる。
この発明に係る実施形態1の転がり軸受装置の断面図である。 図1のX1−X1線の縮小断面図である。 図2のX2−X2線の拡大断面図である。 ポンプの駆動関係を示すブロック図である。 図2のX3−X3線の断面図である。 この発明に係る実施形態2の転がり軸受装置の断面図である。 この発明に係る実施形態3の転がり軸受装置の断面図である。 図7のX4−X4線の断面図である。
以下、この発明に係る実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
[実施形態1]
図1から図5に示した実施形態1に係る転がり軸受装置10は、軸方向に所定の間隔をおいて配置した左右一対の転がり軸受11、11aと、これらの転がり軸受11、11aの間に介在された中間間座12と、前記中間間座12に組み付けられた給油ユニット13とにより構成される。工作機スピンドル等の回転軸14とハウジング15、15aの間に組み込んで使用に供される。
転がり軸受11、11a(図示の場合は、アンギュラ玉軸受)は、回転輪である内輪17、固定輪である外輪18及びこれらの軌道輪の間に介在された所要数の転動体19、その転動体19を一定間隔に保持する保持器20により構成される。各軸受11、11aは、それぞれ正面側が内側を向いて対向しており、背面側の内外輪17、18の間にシール部材21が装着される。
中間間座12は、回転輪間座である内輪間座22と固定輪間座である外輪間座23とからなり、両側の転がり軸受11、11aの内輪17及び外輪18の端面間に介在される。内輪間座22は回転軸14の外径面に、外輪間座23はハウジング15の内径面にそれぞれ嵌合固定される。
一方の転がり軸受11の外輪18はハウジング15に固定された押さえ蓋61により軸方向に位置決めされ、他方の転がり軸受11aの外輪18はハウジング15の段差部15aにより軸方向に位置決めされる。また、転がり軸受11の内輪17は回転軸14のつば部14aにより軸方向に位置決めされ、他方の転がり軸受11aの内輪17は、スペーサ62を介してナット30を閉め込むことにより軸方向に位置決めされる。
前記一方の転がり軸受11の内輪17と転動体19の接触点A1と、外輪18と転動体19の接触点B1を結ぶ接触角を表す斜線aは、軸受装置の中心に対し軸方向外側に傾斜している。他方の転がり軸受11aの内輪17と転動体19の接触点A2と、外輪18と転動体19の接触点B2を結ぶ接触角を表す斜線aも、軸受装置の中心に対し軸方向外側に傾斜している。
両方の転がり軸受11、11a間の距離が一定である場合、内輪間座22の軸方向長さL22と、外輪間座23の軸方向長さL23の関係をL22>L23のように設定することにより、接触点A1、A2側から接触点B1、B2の方向の所定の軸受予圧を付与することができる。
一般的に、接触点間の距離(例えば、接触点A1、A2間の距離)が小さい方に属する中間間座(例えば、内輪間座22)の軸方向長さを、接触点間の距離(例えば、接触点B1、B2間の距離)が大きい方に属する中間間座(例えば、外輪間座23)の軸方向長さより大に設定することにより所定の軸受予圧を付与することができる。
前記の給油ユニット13は、外輪間座23の内径面に固定された環状樹脂製のケーシング24を有する。ケーシング24は、外輪間座23の内径面に設けた浅い周溝25に溜めた接着剤によって外輪間座23の内径面に接着固定される。
ケーシング24は、内周壁26と外周壁27、両側壁28、28により形成される。外周壁27と両側壁28が作る両コーナー部にそれぞれ軸方向外向きに突き出した環状のノズル31が全周にわたり設けられる。各ノズル31はそれぞれ外輪18の内径面の肩部に設けられた段差部32に組み込まれる。
図2に示したように、ケーシング24の内部には周方向の2個所において、ケーシング24の内周壁26と外周壁27にわたる径方向の隔壁33、34が設けられる。ケーシング24はこれらの隔壁33、34によって半周強の円弧部分を占める潤滑油タンク35と、残りの円弧部分に区画される。
前記の各ノズル31は、その内径面に転動体19に対向した傾斜面41を有する(図1参照)。その傾斜面41と、隔壁34に近い部分の外周壁27と両側壁28のコーナー部にわたり、軸方向に対向した位置においてそれぞれ軸方向のノズル穴43が設けられる。
前記潤滑油タンク35と区画されたケーシング24の内部には、図2に示したように、一方の隔壁33に近い部分から順に自己発電のための発電部45、駆動部46、ポンプ47が配置される。
発電部45は、図3に示したように、ゼーベック素子等の熱電素子48を熱伝導良好な金属(例えば、銅、銅合金)によって形成されたヒートシンク49a、49bによって挟着したものである。両方のヒートシンク49a、49bはビス50(図2参照)によって締め付けられ、熱電素子48を強く挟持する。図2に示したように、一方のヒートシンク49aはケーシング24の内周壁26の穴からその内径面に露出し、内輪間座22に回転すき間をおいて対面する。他方のヒートシンク49bは外周壁27の穴からその外径面に露出し、外輪間座23の内径面に密着する。
運転時においては、転がり軸受11の内輪17が外輪18に対して高温となり、内輪17の熱が内輪間座22に伝導され、内輪間座22から熱伝導によりヒートシンク49aが加熱される。他方のヒートシンク49bは、外輪間座23を介してハウジング15側の相対的に低い温度の熱が伝導される。外輪間座23に対し内輪17の熱が影響を及ぼさないようにするために、ケーシング24を樹脂により形成し、熱の遮断を行うことが望ましい。発電部45は、運転時において生じるヒートシンク49a、49bの温度差により、熱電素子48が自己発電する。
図4に示したように、前記発電部45によって発電された電力は、駆動部46に搭載されたコンデンサ52(望ましくは、電気二重層キャパシタ)に充電される。ポンプ47は、遠心形、ダイヤフラム型、ギヤポンプ型等のマイクロポンプである。発電部45によって発電された電力は、コンデンサ52に充電されるとともに、駆動部46の制御用回路部53の駆動電源になる。制御用回路部53は、給油のためのプログラム等が書き込まれた制御用ICとコンデンサ53の充電電圧を測定する充電電圧検出回路を備える。コンデンサ52の充電電圧は、制御用回路部53で測定される。制御用回路部53は、スイッチング回路53aを適宜制御し、コンデンサ53に充電された電力をポンプ47に供給する。ポンプ47は供給された電力により駆動される。
なお、制御用回路部53は、コンデンサ52の充電電圧が所定電圧に達すると、スイッチング回路54を制御し、コンデンサ52に充電された電力をポンプ47に供給したり、単に放電させるように制御してもよい。
前記ポンプ47の吸引口に吸引チューブ54、吐出口に吐出チューブ55が接続される(図2参照)。吸引チューブ54は、隔壁34を液密に保持して貫通され、潤滑油タンク35の内部に開放され連通される。吐出チューブ55は、途中に分岐部としてT形継手56が介在され(図5参照)、そのT形継手56の二方に分かれた分岐口にそれぞれ分岐吐出チューブ57が接続される。各分岐吐出チューブ57は、軸方向に対向するように設けられた前記のノズル穴43、43の一端部に差し込まれる(図1参照)。
なお、分岐部としてT形継手56を用いることなく、1本の吐出チューブ55をそのまま二股状に分岐して2本の分岐吐出チューブ57に分けるようにしてもよい。
実施形態1の軸受装置は以上のようなものであり、次にその作用について説明する。
工作機スピンドルを駆動するに際して、転がり軸受装置10の潤滑油タンク35には予め潤滑油が封入され、また転がり軸受11、11aの内部には予めグリースが封入される。工作機スピンドルの運転が継続され内輪17側の温度が外輪18側の温度より相対的に高温になると、その熱が内輪間座22、外輪間座23に伝導され、これらに対応したヒートシンク49a、49bに温度差が生じる。その温度差により熱電素子48において発電が行われ、その電流によってコンデンサ52が充電される。
転がり軸受11、11a内のグリースの基油(潤滑油)が一定以上減少したことが図示省略のセンサーによって検知されると、制御用回路部53はスイッチング回路53aを制御し、コンデンサ52に充電された電力をポンプ47に供給し、ポンプ47を駆動する。
また、別の方法として、発電部45によって発電され、コンデンサ52に充電された電力の充電電圧を制御用回路部53の電圧検出回路で測定する。制御用回路部53は、コンデンサ52の充電電圧が所定電圧に達すると、スイッチング回路53aを制御し、コンデンサ52に充電された電力をポンプ47に供給して、ポンプ47を駆動して潤滑油を転がり軸受11、11aへ供給するようにしてもよい。このように構成することで、上記センサーを用いなくても潤滑油を供給することができる。
また、コンデンサ52が所定電圧に達するごとにポンプ47を駆動させて潤滑油を供給させるのではなく、コンデンサ52が所定電圧に達しも制御用回路部53により、スイッチング回路53aを制御し、ポンプ47から切り離した放電回路によりコンデンサ52を放電させる。その充放電を所定回数繰り返した後に所定電圧に達した場合に、スイッチング回路53aを制御し、ポンプ47に電力を与えて駆動するようにしてもよい。この方法によると潤滑油を長期にわたり供給することが可能であり、その供給量のコントロールも容易に行うことができる。
前記のようにしてポンプ47が駆動されると、吸引チューブ54から潤滑油タンク35内の潤滑油が吸引され、吸引された潤滑油は吐出チューブ55からT形継手56、分岐吐出チューブ57及びノズル穴43を経て両側の転がり軸受11、11aの内部に供給される。内部に供給された潤滑油がグリースに浸透され、そのグリースが転動体19や保持器20に接触することで潤滑が行われる。
このように、1セットの給油ユニット13によって2個の転がり軸受11、11aに潤滑油を供給できるので、転がり軸受装置10の構造が簡単になるとともに、給油ユニット13の使用効率が上がる効果がある。
なお、図示の場合、回転軸14として横型のものを示しているが、縦型の場合においても本発明の転がり軸受装置を適用することができる。この点は次に述べる実施形態2の場合においても同様である。
[実施形態2]
図6に示した実施形態2に係る転がり軸受装置10は、前記の回転軸14に相当する部材が固定軸63である。固定軸63は前記のつば部14aに相当するつば部63aを有する。ハウジング15及びこれと一体の押さえ蓋61が回転側である。
転がり軸受11、11a、中間間座12、給油ユニット13の基本的構成は前記の実施形態1の場合と同様である。相違する点は、内輪17及び内輪間座22が固定側となり、外輪18及び外輪間座23が回転側となる点と、給油ユニット13が固定側となる内輪間座22側に取り付けられる点である。内輪17が固定輪、内輪間座22が固定輪間座、外輪18が回転輪、外輪間座23が回転輪間座となっている。
転がり軸受11、11aはアンギュラ玉軸受である点は前記の場合と同じであるが、いわゆる背面合せである点で相違しており、接触角を示す斜線aの傾きは前記の場合と反対になっている。そのため、内輪17の接触点A1、A2間の距離に比べ、外輪17の接触点B1、B2間の距離の方が小さくなる。
従って、両方の外輪18間に介在される外輪間座23の軸方向長さL23と、内輪17間に介在される内輪間座22の軸方向長さL22の関係をL23>L22の関係に設定することにより、前記の場合とは反対に接触点B1、B2側から接触点A1、A2の方向の所定の軸受予圧を付与することができる。
される。
給油ユニット13及び駆動部46の構成及び作用は前記の場合と同様であるので、同一部分には同一符号を付して示すにとどめその説明を省略する。
[実施形態3]
図7及び図8に示した実施形態3に係る転がり軸受装置10は、前記の実施形態1の場合と同様に、回転軸14が回転側、ハウジング15及び押さえ蓋61が固定側であり、内輪17が回転輪、外輪18が固定輪、内輪間座22が回転輪間座、外輪間座23が固定輪間座となっている。
相違する部分は、アンギュラ玉軸受でなる転がり軸受11、11aはいわゆる背面合せである点で、正面合わせである実施形態1の場合と相違する。背面合せである点では実施形態2の場合と同様である(図6参照)。
接触角を示す斜線aの傾きは実施形態1の場合と反対であり、実施形態2の場合と同方向になっている。内輪17の接触点A1、A2間の距離に比べ、外輪17の接触点B1、B2間の距離の方が小さくい。従って、両方の外輪18間に介在される外輪間座23の軸方向長さL23と、内輪17間に介在される内輪間座22の軸方向長さL22の関係をL23>L22の関係に設定することにより、接触点B1、B2側から接触点A1、A2の方向の所定の軸受予圧を付与することができる。
また、ケーシング24において、実施形態1の場合はその両側壁28に環状のノズル31が設けられ、そのノズル31にノズル穴43が設けられていた(図1参照)。これに対し、この実施形態3の場合は、前記のようなノズル31は設けられず、ケーシング24は内周壁26、外周壁27及び両側壁28によって形成された断面四角形のものである。
また、吐出チューブ55にT形継手56が接続され、その分岐口にそれぞれ分岐吐出チューブ57が接続される点は同様であるが、この実施形態3の場合は、図8に示したように、各分岐吐出チューブ57がケーシング24の両側壁28に貫通され、それぞれ両側の転がり軸受11、11aの内部に差し込まれる。さらに、各分岐吐出チューブ57の先端にノズル58が差し込まれ固定される。各ノズル58の先端部が各転がり軸受11、11aの保持器20や転動体19に接近している。
ポンプ47の駆動によって、潤滑油タンク35内の潤滑油が吐出チューブ55、T形継手56、分岐吐出チューブ57を経て、各ノズル58のノズル穴(図示省略)から各軸受11、11aの内部に供給される。給油ユニット13、駆動部46の構成及び作用は実施形態1の場合と同様である。
前記のように、実施形態3の場合は、ケーシング24の両側に環状のノズル31を設ける必要がないのでケーシング24の構造が簡単になるメリットがある。
10 転がり軸受装置
11、11a 転がり軸受
12 中間間座
13 給油ユニット
14 回転軸
14a つば部
15 ハウジング
15a 段差部
17 内輪
18 外輪
19 転動体
20 保持器
21 シール部材
22 内輪間座
23 外輪間座
24 ケーシング
25 周溝
26 内周壁
27 外周壁
28 側壁
30 ナット
31 ノズル
32 段差部
33、34 隔壁
35 潤滑油タンク
41 傾斜面
43 ノズル穴
45 発電部
46 駆動部
47 ポンプ
48 熱電素子
49a、49b ヒートシンク
50 ビス
52 コンデンサ
53 制御回路部
53a スイッチング回路
54 吸引チューブ
55 吐出チューブ
56 T形継手
57 分岐吐出チューブ
58 ノズル
61 押さえ蓋
62 スペーサ
63 固定軸
63a つば部

Claims (9)

  1. 転がり軸受と、前記転がり軸受の回転輪と固定輪の軸方向の端面にそれぞれ当接された回転輪間座及び固定輪間座と、前記固定輪間座に取り付けられた給油ユニットとにより構成され、前記給油ユニットはケーシングと、そのケーシングの内部に設けられた潤滑油タンクと、ポンプと、発電部と、前記ポンプを駆動する駆動部とからなり、前記ポンプの吸引チューブが前記潤滑油タンク内に連通され、吐出チューブが前記転がり軸受に向けて設けられたノズルに連通され、前記転がり軸受が軸方向に間隔をおいて一対配置され、前記回転輪間座及び固定輪間座がこれらの転がり軸受の間に中間間座として介在され、前記ノズルが前記ケーシングの両側壁にそれぞれ設けられ、前記吐出チューブが分岐部において分岐され、分岐された各分岐吐出チューブがそれぞれ各ノズルに連通されたことを特徴とする転がり軸受装置。
  2. 前記各ノズルが前記ケーシングの両側壁にそれぞれ環状に突き出して設けられ、前記各ノズルがそれぞれ各転がり軸受の固定輪の肩部に設けられた段差部に嵌合され、前記各ノズルの一部に設けたノズル穴にそれぞれ前記分岐吐出チューブが接続されたことを特徴とする請求項1に記載の転がり軸受装置。
  3. 前記ケーシングは環状に形成され、周方向の2個所に設けた隔壁によって前記潤滑油タンクの部分と、前記ポンプ、発電部及び駆動部の収納部とに区画されたことを特徴とする請求項1から2のいずれかに記載の転がり軸受装置。
  4. 前記一対の転がり軸受が、いずれもアンギュラ玉軸受であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の転がり軸受装置。
  5. 前記電源は、前記軸受回転輪と固定輪の温度差によって発電する熱電素子により構成されたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の転がり軸受装置。
  6. 前記発電素子は、2枚のヒートシンクによって挟持され、前記一方のヒートシンクは前記ケーシングの一方の周壁から露出して前記回転輪間座に回転すき間をおいて対向し、他方のヒートシンクは前記ケーシングの対向した他方の周壁から露出して前記固定輪間座に密着していることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の転がり軸受装置。
  7. 前記ケーシングが樹脂製であり、当該ケーシングによって前記回転輪から前記固定輪間座に対し放熱される熱を遮断することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の転がり軸受装置。
  8. 前記駆動部は、制御用回路部と、前記発電部から供給される電流を充電するコンデンサを有し、前記制御用回路部は、転がり軸受内の潤滑油が一定以上減少したこと又はコンデンサの充電電圧が所定電圧に達したことを検出すると、前記コンデンサを放電させ、その放電電流により前記ポンプを駆動することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の転がり軸受装置。
  9. 前記制御用回路部は、コンデンサに充電された電力を前記ポンプへの供給と放電への切り替えを制御し、充放電回数が所定回数に達すると前記コンデンサに充電された電力を前記ポンプへ供給することを特徴とする請求項8に記載の転がり軸受装置。
JP2012008606A 2012-01-19 2012-01-19 転がり軸受装置 Active JP5908732B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012008606A JP5908732B2 (ja) 2012-01-19 2012-01-19 転がり軸受装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012008606A JP5908732B2 (ja) 2012-01-19 2012-01-19 転がり軸受装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013148148A true JP2013148148A (ja) 2013-08-01
JP5908732B2 JP5908732B2 (ja) 2016-04-26

Family

ID=49045835

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012008606A Active JP5908732B2 (ja) 2012-01-19 2012-01-19 転がり軸受装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5908732B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111670311A (zh) * 2018-02-13 2020-09-15 Ntn株式会社 轴承装置和主轴装置
CN113404773A (zh) * 2021-07-05 2021-09-17 辛士鑫 一种汽车生产用汽车离合器分离轴承

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006125540A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Jtekt Corp 転がり軸受装置およびスピンドル
JP2007132317A (ja) * 2005-11-14 2007-05-31 Jtekt Corp 過給機
EP2045478A1 (de) * 2007-10-02 2009-04-08 Aktiebolaget SKF Lageranordnung zur drehbaren Lagerung eines Maschinenteils
JP2010019268A (ja) * 2008-07-08 2010-01-28 Ntn Corp 転がり軸受装置
JP2012149716A (ja) * 2011-01-20 2012-08-09 Ntn Corp センサ装備シール付き軸受
JP2013057659A (ja) * 2011-07-04 2013-03-28 Ntn-Snr Roulements 接触ガイド部材の状態の特徴的な物理量の少なくとも1つを監視するモジュール

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006125540A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 Jtekt Corp 転がり軸受装置およびスピンドル
JP2007132317A (ja) * 2005-11-14 2007-05-31 Jtekt Corp 過給機
EP2045478A1 (de) * 2007-10-02 2009-04-08 Aktiebolaget SKF Lageranordnung zur drehbaren Lagerung eines Maschinenteils
JP2010019268A (ja) * 2008-07-08 2010-01-28 Ntn Corp 転がり軸受装置
JP2012149716A (ja) * 2011-01-20 2012-08-09 Ntn Corp センサ装備シール付き軸受
JP2013057659A (ja) * 2011-07-04 2013-03-28 Ntn-Snr Roulements 接触ガイド部材の状態の特徴的な物理量の少なくとも1つを監視するモジュール

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111670311A (zh) * 2018-02-13 2020-09-15 Ntn株式会社 轴承装置和主轴装置
CN111670311B (zh) * 2018-02-13 2022-10-28 Ntn株式会社 轴承装置和主轴装置
CN113404773A (zh) * 2021-07-05 2021-09-17 辛士鑫 一种汽车生产用汽车离合器分离轴承

Also Published As

Publication number Publication date
JP5908732B2 (ja) 2016-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2886893B1 (en) Rolling bearing device
US9624978B2 (en) Bearing device
US10190635B2 (en) Electric machine with improved bearing lubrication
US9429195B2 (en) Rolling bearing apparatus and lubrication unit
TWI640699B (zh) 滾動軸承裝置及供油單元
CN107614908B (zh) 轴承装置
JP5908732B2 (ja) 転がり軸受装置
JP5726484B2 (ja) 転がり軸受ユニット
CN109937309B (zh) 轴承装置
TWI712751B (zh) 軸承裝置及機械裝置
KR102655632B1 (ko) 베어링 장치 및 기계 장치
EP3540252B1 (en) Bearing apparatus
JP2019126237A (ja) 回転電機
JP2017058004A (ja) ボールねじ
JP2019173850A (ja) スラストアンギュラ玉軸受
KR20070066679A (ko) 정밀 공작기계용 유정압 회전 테이블 장치
JP2009210094A (ja) グリース溜まり付き転がり軸受

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151013

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160324

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5908732

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250