JP2006123197A - パターンマトリクスを用いたハーフトーン処理およびパターンマトリクスの作成 - Google Patents

パターンマトリクスを用いたハーフトーン処理およびパターンマトリクスの作成 Download PDF

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Abstract

【課題】 濃度パターン法を利用する場合の印刷結果を容易に向上させることのできる技術を提供する。
【解決手段】 画像処理方法は、減色済み画像を用いて複数種類のドットの形成状態を示すドット画像を生成する工程を含む。この工程では、まず、複数の階調レベルに対応する複数のパターンマトリクスが予め準備される。各パターンマトリクスはマトリクス状に配置された複数のブロックパターンで構成され、各ブロックパターンはマトリクス状に配置された複数のドット要素で構成され、各ドット要素は複数種類のドットの形成状態を示す。次に、減色済み画像内の対象画素の階調レベルに応じて、パターンマトリクスが選択され、対象画素の位置に応じて、選択されたパターンマトリクス内の対応する位置に配置されたブロックパターンが選択される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ハーフトーン処理の技術に関する。
画像を印刷する際には、ハーフトーン処理が実行される。ハーフトーン処理としては、濃度パターン法を利用可能である。
特許文献1の第1の例では、入力画像データに対して階調数を変換する処理が実行され、5つの階調レベルで表される処理済みデータが生成される。各階調レベルに対応して、ドットの配置を示す1つまたは複数のテーブルが準備されている。例えば階調レベル1に対応して、ドットが互いに異なる位置に配置された4つのテーブルが準備されている。処理済みデータに含まれる複数の画素の階調レベルが1である場合には、該複数の画素のそれぞれに対して、4つのテーブルのうちのいずれかが順次選択される。この結果、入力画像を印刷する際のドットの配置が決定される。また、第2の例では、処理済みデータに含まれる各画素の位置(x,y)の値に応じてテーブルが選択される旨記載されているが、具体的な選択手法については記載されていない。
特許3423491号公報
ところで、従来の技術では、特定の階調レベルに対応する複数のテーブルは、処理済みデータの1つの画素に対応するサイズで個々に準備されているため、良好な印刷結果を得られない場合があった。例えば、従来の技術では、選択されるテーブルの組み合わせが悪いと、印刷済み画像内でドットが局所的に集中し、粒状性が低下してしまう。
この発明は、従来技術における上述の課題を解決するためになされたものであり、濃度パターン法を利用する場合の印刷結果を容易に向上させることを目的とする。
上述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の第1の装置は、印刷のための画像処理装置であって、
対象画像に対して階調数を減じる減色処理を実行して減色済み画像を生成する減色処理部と、
前記減色済み画像を用いて複数種類のドットの形成状態を示すドット画像を生成するドット画像生成部と、
を備え、
前記ドット画像生成部は、
前記減色済み画像の各画素が取り得るすべての階調レベルのうちの最小階調レベルより大きく最大階調レベルより小さな複数の階調レベルに対応する複数のパターンマトリクスを記憶する記憶部であって、前記各パターンマトリクスはマトリクス状に配置された複数のブロックパターンで構成され、前記各ブロックパターンは前記減色済み画像に含まれる1つの画素に対応するマトリクス状に配置された複数のドット要素で構成され、前記各ドット要素は前記複数種類のドットの形成状態を示す、前記記憶部と、
前記減色済み画像内の対象画素の階調レベルが前記複数の階調レベルのうちのいずれかである場合に、前記減色済み画像内の前記対象画素の階調レベルに応じて、前記複数のパターンマトリクスのうちの対応するパターンマトリクスを選択すると共に、前記減色済み画像内の前記対象画素の位置に応じて、前記選択されたパターンマトリクス内の対応する位置に配置されたブロックパターンを選択する選択部と、
を備えることを特徴とする。
第1の装置では、減色済み画像内の1つの画素に対応するブロックパターンがマトリクス状に配置されたパターンマトリクスが利用される。すなわち、減色済み画像内の複数の画素に対応するサイズを有するパターンマトリクスが利用される。したがって、適切なパターンマトリクスを準備すれば、減色済み画像内の対象画素の階調レベルと位置とに応じて適切なブロックパターンを選択することができ、この結果、印刷結果を容易に向上させることができる。
例えば、粒状性を考慮した適切なパターンマトリクスを準備すれば、印刷済み画像の粒状性を向上させることができる。また、バンディングを考慮した適切なパターンマトリクスを準備すれば、印刷済み画像に現れ得るバンディングを低減させることができる。
上記の装置において、
前記複数種類のドットは、インク重量が互いに異なるドットであってもよい。
上記の装置において、
前記複数の階調レベルのそれぞれに対応する前記各ブロックパターンは、
階調レベルが増大するに連れて、前記ブロックパターン内に含まれるドットの形成を示す形成ドット要素の数が単調に増大し、かつ、前記ブロックパターン内に含まれる前記形成ドット要素に対応するドットを形成するために使用されるインクの総重量が順次増大するように、設定されていることが好ましい。
こうすれば、印刷済み画像において、階調の変化を滑らかに表現することができる。
上記の装置において、
前記ブロックパターン内に含まれるインク重量の最も大きな種類以外のドットの形成を示すドット要素の数は、前記複数の階調レベルにおいて、前記ブロックパターンを構成する前記複数のドット要素の総数よりも小さな所定数以下に設定されていることが好ましい。
こうすれば、印刷済み画像におけるバンディングの発生を効率よく低減させることができる。
本発明の第2の装置は、印刷データを生成するために使用される複数の階調レベルに対応する複数のパターンマトリクスを生成する生成装置であって、前記各パターンマトリクスはマトリクス状に配置された複数のブロックパターンで構成され、前記各ブロックパターンはマトリクス状に配置された複数のドット要素で構成され、前記各ドット要素はドットの形成状態を示す、前記生成装置は、
分散型の基準マトリクスであって、前記基準マトリクスを構成する複数の基準マトリクス要素のそれぞれは互いに異なる連続する第1種の順序値を有する、前記基準マトリクスを記憶する第1の記憶部と、
前記基準マトリクスを用いて、前記パターンマトリクスに対応する順序マトリクス群を生成する順序マトリクス群生成部であって、前記順序マトリクス群は、前記複数のブロックパターンに対応する複数の順序マトリクスで構成され、前記各順序マトリクスは、前記複数のドット要素に対応する複数の順序マトリクス要素で構成され、前記複数の順序マトリクス要素のそれぞれは、対応する前記複数のドット要素のそれぞれに割り当てられる第2種の順序値であって、互いに異なる連続する前記第2種の順序値を有する、前記順序マトリクス群生成部と、
階調レベル毎に、前記順序マトリクス群を参照して、前記複数のパターンマトリクスを生成するパターンマトリクス生成部と、
を備え、
前記順序マトリクス群生成部は、
前記基準マトリクスを前記複数の順序マトリクスに対応する複数の領域に区分して、前記各領域を構成する前記各基準マトリクス要素が有する前記第1種の順序値を利用して、前記各順序マトリクスを構成する前記各順序マトリクス要素に前記第2種の順序値を設定し、
前記パターンマトリクス生成部は、
前記各順序マトリクスを構成する前記各順序マトリクス要素の前記第2種の順序値を利用して、前記各ブロックパターンを構成する前記各ドット要素に、階調レベルに応じたドットの形成状態を設定することを特徴とする。
第2の装置では、分散型の基準マトリクスを利用してパターンマトリクスが生成されるため、ドットの形成を示すドット要素が比較的離れた位置に配置されたパターンマトリクスを容易に作成することができる。そして、このパターンマトリクスを利用すれば、印刷データを生成する際に、処理対象画像内の対象画素の階調レベルと位置とに応じて適切なブロックパターンを選択することができ、この結果、印刷結果を容易に向上させることができる。
上記の装置において、さらに、
前記ブロックパターン内の前記複数のドット要素に設定されるべきドットの形成状態に関するドット情報を階調レベル毎に含むテーブルを記憶する第2の記憶部を備え、
前記パターンマトリクス生成部は、階調レベル毎の前記ドット情報を利用して、各階調レベルに対応する前記ブロックパターンを構成する前記各ドット要素に、ドットの形成状態を設定することが好ましい。
このようにテーブルを利用すれば、各ブロックパターン内の複数のドット要素にドットの形成状態を容易に設定することができる。
上記の装置において、
前記ドットの形成状態は、インク重量が互いに異なる複数種類のドットの形成状態であり、
階調レベル毎の前記ドット情報は、階調レベルが増大するに連れて、前記ブロックパターン内に含まれるべきドットの形成を示す形成ドット要素の数が単調に増大し、かつ、前記ブロックパターン内に含まれるべき前記形成ドット要素に対応するドットを形成するために使用されるインクの総重量が順次増大するように、設定されていることが好ましい。
こうすれば、印刷済み画像において、階調の変化を滑らかに表現することができる。
上記の装置において、
階調レベル毎の前記ドット情報は、前記ブロックパターン内に含まれるべきインク重量の最も大きな種類以外のドットの形成を示すドット要素の数が、前記ブロックパターンを構成する前記複数のドット要素の総数よりも小さな所定数以下に制限されるように、設定されていてもよい。
こうすれば、印刷済み画像におけるバンディングの発生を効率よく低減させることができる。
上記の装置において、
階調レベル毎の前記ドット情報は、前記各順序マトリクスを構成する前記各順序マトリクス要素の前記第2種の順序値と、前記第2種の順序値で特定されるドット要素に設定されるべきドットの形成状態と、を含むようにしてもよい。
なお、前記ドットの形成状態は、複数種類のドットの形成状態であってもよい。
あるいは、上記の装置において、
階調レベル毎の前記ドット情報は、前記ブロックパターン内に含まれるべきドットの形成を示す形成ドット要素の数を含み、
前記パターンマトリクス生成部は、前記各順序マトリクスを構成する前記各順序マトリクス要素の前記第2種の順序値に従って、前記形成ドット要素の数に一致する数のドット要素に、ドットの形成を順次設定するようにしてもよい。
あるいは、上記の装置において、
前記ドットの形成状態は、複数種類のドットの形成状態であり、
階調レベル毎の前記ドット情報は、前記ブロックパターン内に含まれるべきドットの種類毎のドットの形成を示す形成ドット要素の数を含み、
前記パターンマトリクス生成部は、所定の順序でドットの種類を選択し、前記各順序マトリクスを構成する前記各順序マトリクス要素の前記第2種の順序値に従って、選択された種類の前記形成ドット要素の数に一致する数のドット要素に、前記選択された種類のドットの形成を順次設定するようにしてもよい。
上記の装置において、
前記各順序マトリクスは、2以上の順序マトリクス要素を含む複数の部分領域に区分され、
前記各順序マトリクス内の特定の位置に存在する特定部分領域には、前記各順序マトリクスを構成する前記複数の各順序マトリクス要素の複数の前記第2種の順序値のうちの特定の値のみが割り当てられていてもよい。
こうすれば、順序マトリクス群を利用して生成されるパターンマトリクス内の複数のブロックパターンのドットの分布が互いに類似するため、印刷済み画像の粒状性を向上させることができる。
上記の装置において、
前記順序マトリクス群生成部は、前記基準マトリクス内の前記複数の領域のそれぞれを前記複数の部分領域に対応する複数のサブ領域に区分して、前記各サブ領域を構成する前記各基準マトリクス要素の前記第1種の順序値に従って、前記各部分領域を構成する前記各順序マトリクス要素に、予め決定された前記第2種の順序値の候補を順次設定するようにしてもよい。
こうすれば、複数のブロックパターンのドットの分布が互いに類似するパターンマトリクスを容易に生成することができる。
この発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、画像処理装置および方法、該画像処理装置を備える印刷装置および方法、パターンマトリクスを生成する生成装置および方法、該生成装置を備える画像処理装置および方法、これらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づき以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
A−1.印刷システムの構成:
A−2.印刷データ生成部の処理:
A−3.ハーフトーン処理部の処理:
A−4.パターンマトリクスの作成:
B.第2実施例:
C.第3実施例:
D.第4実施例:
E.第5実施例:
F.第6実施例:
A.第1実施例:
A−1.印刷システムの構成:
図1は、印刷システムを示す説明図である。印刷システムは、パーソナルコンピュータ200とプリンタ300とを備えている。なお、本実施例のプリンタ300は、インクジェット方式で印刷を実行する。
パーソナルコンピュータ200は、CPU210と、ROMやRAMなどの内部記憶装置220と、外部記憶装置250と、表示部260と、マウスやキーボードなどの操作部270と、インタフェース部(I/F部)290と、を備えている。I/F部290は、外部に設けられた種々の機器との間でデータ通信を行う。図1では、I/F部290は、ケーブルを介してプリンタ300と接続されており、プリンタ300に印刷データを供給したり、プリンタ300からステータス情報を受け取ったりする。
内部記憶装置220には、印刷データ生成部230として機能するコンピュータプログラム(プリンタドライバ)が格納されている。印刷データ生成部230は、解像度変換処理部232と色変換処理部234とハーフトーン処理部236と出力処理部238とを備えており、与えられた原画像データを用いて印刷データを生成し、印刷データをプリンタ300に供給する。印刷データ生成部230の機能は、CPU210がコンピュータプログラムを実行することによって実現される。なお、コンピュータプログラムは、CD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で提供される。
A−2.印刷データ生成部の処理:
図2は、印刷データ生成部230(図1)の機能を模式的に示すブロック図である。
解像度変換処理部232は、与えられた原画像データ(RGBデータまたは輝度データ(Yデータ))の解像度をハーフトーン処理部236の処理に適した解像度に変換して、解像度変換済み画像データ(RGBデータまたはYデータ)を生成する。
色変換処理部234は、ルックアップテーブルLUTを有しており、該テーブルを参照して、解像度変換済み画像データ(RGBデータまたはYデータ)から色変換済み画像データ(CMYKデータ)を生成する。なお、色変換済み画像は、プリンタ300での印刷に使用されるインク色に対応する色画像(インク色画像)を含んでいる。例えば、印刷済み画像が黒色インクのみを用いて形成される場合には、色変換済み画像は、黒色画像(Kデータ)のみを含んでいる。
ハーフトーン処理部236は、減色処理部242とドット画像生成部244とを備えており、ドット画像生成部244は、パターン選択部246とパターン記憶部248とを備えている。ハーフトーン処理部236は、濃度パターン法を用いたハーフトーン処理を実行し、色変換済み画像データ(CMYKデータ)から色画像毎のドット画像データ(二値画像データ)を生成する。なお、ドット画像(二値画像)は、印刷画素毎のドットの形成状態を表している。
出力処理部238は、色画像毎に得られたドット画像データを所定の順序で配列し、プリンタ300に供給すべき印刷データを生成する。
なお、本実施例では、解像度変換処理部232は、360dpi×360dpiの解像度を有する解像度変換済み画像を生成し、プリンタ300は、1440dpi×720dpiの印刷解像度で印刷を実行する。そして、ハーフトーン処理部236は、色変換済み画像を構成する各色画像の横方向の解像度を4倍に拡大し、縦方向の解像度を2倍に拡大する。
A−3.ハーフトーン処理部の処理:
図3は、ハーフトーン処理部236の処理内容を示す説明図である。なお、以下では、説明の便宜上、色変換処理部234が、解像度変換済み画像(Yデータ)から、黒色画像(Kデータ)のみで構成される色変換済み画像を生成する場合を想定する。
減色処理部242(図2)は、色変換済み画像の階調数を減じる減色処理(すなわち階調数変換処理)を実行し、減色済み画像を生成する。具体的には、図3(A),(B)に示すように、減色処理部242は、0〜255の256階調の色変換済み画像データ(Kデータ)から、0〜8の9階調の減色済み画像データ(Kデータ)を生成する。
ドット画像生成部244(図2)は、減色済み画像を用いてドット画像を生成する。具体的には、パターン選択部246は、減色済み画像内の各画素の階調レベルと位置とに応じて、パターン記憶部248から1つのブロックパターンを選択する。
図4は、パターン記憶部248に格納されたパターンマトリクスセットの一例を示す説明図である。本実施例では、パターン記憶部248には、減色済み画像の階調レベル0〜8に対応する9個のパターンマトリクスPM0〜PM8が格納されている。階調レベルnに対応するパターンマトリクスPMnは、マトリクス状に配置された4(=2×2)個のブロックパターンBn(1,1) 〜Bn(2,2) で構成されている。各ブロックパターンは、マトリクス状に配置された8(=4×2)個のドット要素で構成されている。各ドット要素は、1つの印刷画素に対応し、ドットの形成状態(記録状態)を示している。図中、黒丸印が付されたドット要素は、ドットの形成を示すアクティブなドット要素(形成ドット要素)であり、黒丸印が付されていないドット要素は、ドットの非形成を示す非アクティブなドット要素(非形成ドット要素)である。
パターン選択部246は、減色済み画像内の対象画素の階調レベルに応じて、9個のパターンマトリクスのうちの1つを選択する。また、パターン選択部246は、減色済み画像内の対象画素の位置に応じて、選択されたパターンマトリクス内の対応する位置に配置された1つのブロックパターンを選択する。
例えば、図3(B)に示す減色済み画像内の画素R(1,1) の階調レベル1に応じて、パターンマトリクスPM1(図4)が選択され、該画素R(1,1) の位置(1,1)に応じて、パターンマトリクスPM1内の位置(1,1)に配置されたブロックパターンB1(1,1) が選択される。また、図3(B)に示す画素R(1,2) の階調レベル2に応じて、パターンマトリクスPM2が選択され、該画素R(1,2) の位置(1,2)に応じて、パターンマトリクスPM2内の位置(1,2)に配置されたブロックパターンB2(1,2) が選択される。各パターンマトリクスは、繰り返し適用される。したがって、図3(B)に示す画素R(1,3) の階調レベル2に応じて、パターンマトリクスPM2が選択され、該画素R(1,3) の位置(1,3)に応じて、パターンマトリクスPM2内の位置(1,1)に配置されたブロックパターンB2(1,1) が選択される。
このようにして、図3(B)に示す減色済み画像を構成するすべての画素に対してブロックパターンが選択され、この結果、図3(C)に示すドット画像データ(二値画像データ)が得られる。
本実施例では、図4に示すように、複数のブロックパターンがマトリクス状に配置されたパターンマトリクスが階調レベル毎に予め準備されている。このため、階調レベル毎に適切なパターンマトリクスを準備すれば、減色済み画像内の対象画素の階調レベルと位置とに応じて適切なブロックパターンを選択することができるため、印刷結果を容易に向上させることができる。
仮に、特定の階調レベルに対して、複数のブロックパターンが準備されているだけで各ブロックパターンの二次元的な配置が定められていない場合には、減色済み画像内の特定の階調レベルを有する複数の画素に対して選択されるブロックパターンの組み合わせが悪いと、良好な印刷結果が得られない。すなわち、上記の場合には、選択されるブロックパターンの組み合わせが悪いと、粒状性が低下する。そこで、本実施例では、複数のブロックパターンをマトリクス状に配置したパターンマトリクスが階調レベル毎に準備されている。これにより、減色済み画像内の特定の階調レベルを有する複数の画素に対して選択されるブロックパターンの組み合わせは、常に良好となり、この結果、粒状性の低下が抑制される。
粒状性は、ドットの疎密の分布状態を示す。粒状性が低いとは、ドットが局所的に集中して発生(分布)することを意味し、粒状性が高いとは、ドットがほぼ均一に発生(分布)することを意味する。例えば、階調レベル1に対応するパターンマトリクス内の互いに隣接する4(=2×2)個のブロックパターンに含まれる4つのアクティブなドット要素が互いに隣接している場合には、粒状性は低い。本実施例では、粒状性が向上するように、パターンマトリクスが設計されている。
ところで、印刷済み画像内には、バンディングが発生する場合がある。バンディングは、主走査方向に沿った筋状の印刷ムラである。図5は、バンディングの発生原因を示す説明図である。インクジェット方式のプリンタ300では、図示するように、印刷ヘッド310が主走査方向MDに走査しながら、インク滴が吐出され、印刷用紙P上にドットが形成される。印刷ヘッド310には、副走査方向SDに沿って複数のノズルが形成されており、該複数のノズルは、所定の製造誤差の範囲内で形成されている。しかしながら、通常、ノズル間の製造誤差に起因して、インク滴の吐出方向にズレが発生する。図5では、ノズルNZからのインク滴の吐出方向が、他のノズルからのインク滴の吐出方向と異なっている。図6は、印刷済み画像内に発生したバンディングを示す説明図である。図示するように、印刷済み画像内には、複数のノズルによって形成された複数のドット群が含まれている。ノズルNZから吐出されたインク滴によって形成されるドットD'の位置は、図中破線で示された理想的なノズルから吐出されたインク滴によって形成されるドットDの位置からずれている。このとき、ドットD'とその上側に形成されるドットとの重なりの程度と、ドットD'とその下側に形成されるドットとの重なりの程度と、は異なっている。この結果、印刷済み画像内には、図示するようなバンディングが発生する。本実施例では、バンディングが低減されるように、パターンマトリクスが設計されている。
ただし、粒状性を向上させる場合にはバンディングが目立ち易くなり、バンディングを低減させる場合には粒状性が低下し易くなる傾向がある。このため、パターンマトリクスは、粒状性の低下とバンディングの低減とがバランスよく実現されるように、設計されることが好ましい。
A−4.パターンマトリクスの作成:
図7は、パターンマトリクスセットを生成するためのコンピュータ(生成装置)400を示す説明図である。コンピュータ400は、CPU410と、ROMやRAMなどの内部記憶装置420と、外部記憶装置450と、表示部460と、マウスやキーボードなどの操作部470と、を備えている。
内部記憶装置420には、パターンマトリクスセット生成部430として機能するコンピュータプログラムが格納されている。パターンマトリクスセット生成部430は、順序マトリクス群生成部432と、パターンマトリクス生成部434と、を備えている。順序マトリクス群生成部432は、基準マトリクスを格納する基準マトリクス記憶部433を備えている。順序マトリクス群生成部432は、基準マトリクスを利用して、パターンマトリクスを生成する際に用いられる複数の順序マトリクスを含む順序マトリクス群を生成する。パターンマトリクス生成部434は、ドットテーブルを格納するドットテーブル記憶部435を備えている。パターンマトリクス生成部434は、各階調レベル毎に、順序マトリクス群とドットテーブルとを利用してパターンマトリクスを生成する。パターンマトリクスセット生成部430の機能は、CPU410がコンピュータプログラムを実行することによって実現される。なお、コンピュータプログラムは、CD−ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で提供される。
パターンマトリクスセットは、通常、メーカにおいて作成される。作成されたパターンマトリクスセットは、印刷データ生成部230(図1)として機能するプリンタドライバに組み込まれてユーザに提供される。
図8は、第1実施例におけるパターンマトリクスセットの作成手法を示す説明図である。なお、図8の処理は、図7に示すパターンマトリクスセット生成部430によって実行される。図9は、第1実施例においてパターンマトリクスセットを作成する際に利用される各種のマトリクスを示す説明図である。
ステップS202では、基準マトリクスが準備される。具体的には、順序マトリクス群生成部432は、基準マトリクス記憶部433から基準マトリクスを読み出す。
本実施例では、図9(A)に示す基準マトリクスBMが利用される。基準マトリクスBMは、32(=8×4)個の基準マトリクス要素で構成されており、そのサイズは、図4に示すパターンマトリクスのサイズと同じである。各基準マトリクス要素には、互いに異なる連続する値、すなわち、順序を示す値(0〜31)が割り当てられている。
図9(A)から分かるように、基準マトリクスBMは、分散型のマトリクスである。具体的には、各基準マトリクス要素の値は、連続する2つの値が隣接しないように、設定されている。また、各基準マトリクス要素の値は、複数の基準マトリクスを二次元に繰り返し配置した場合に、連続する2つの値がなるべく離れた位置に配置されるように、設定されている。分散型の基準マトリクスとしては、比較的高い分散性およびランダム性を有するマトリクスであればよく、例えば、周知のディザマトリクスを利用することができる。
ステップS204では、基準マトリクスが複数の領域に区分される。具体的には、順序マトリクス群生成部432は、基準マトリクスBMを、図9(B)に示すように、4つの領域W1〜W4に区分する。なお、各領域は、8(=4×2)個の基準マトリクス要素で構成されており、そのサイズは、図4に示すブロックパターンのサイズと同じである。
ステップS206では、複数の順序マトリクスで構成される順序マトリクス群が生成される。具体的には、順序マトリクス群生成部432は、基準マトリクスBMの各領域W1〜W4内の基準マトリクス要素の値を利用して、図9(C)に示すように、4つの順序マトリクスSM1〜SM4を含む順序マトリクス群SMを生成する。なお、各順序マトリクスは、8(=4×2)個の順序マトリクス要素で構成されており、そのサイズは、図4に示すブロックパターンのサイズと同じである。各順序マトリクス要素には、互いに異なる連続する値、すなわち、順序を示す値(1〜8)が割り当てられる。各順序マトリクス要素は、図9(B)に示す対応する各基準マトリクス要素の値が大きい程、大きな値に設定される。例えば、図9(B)に示す基準マトリクスBM内の左上の領域W1内の位置(1,1)の基準マトリクス要素の値「0」は、8個の値(0,5,8,14,18,25,27,30)のうち、最も小さい。このため、図9(C)に示す左上の順序マトリクスSM1内の位置(1,1)の順序マトリクス要素には、値「1」が割り当てられる。同様に、基準マトリクスBM内の左上の領域W1内の位置(2,2)の基準マトリクス要素の値「30」は、8個の値のうち、最も大きい。このため、順序マトリクスSM1内の位置(2,2)の順序マトリクス要素には、値「8」が割り当てられる。
なお、各順序マトリクス内の8個の順序マトリクス要素に割り当てられた値は、対応する各ブロックパターン内の8個のドット要素にドットの形成状態を設定する際に利用される。
ステップS208では、ドットテーブルが準備される。具体的には、パターンマトリクス生成部434は、ドットテーブル記憶部435からドットテーブルを読み出す。
図10は、第1実施例で利用されるドットテーブルDT1を示す説明図である。図示するように、ドットテーブルDT1には、9個の階調レベル0〜8のそれぞれについて、ブロックパターン内の8個のドット要素に設定されるべき1種類ドットの形成状態が登録されている。具体的には、ドットテーブルDT1には、階調レベル毎に、順序マトリクス要素の値(1〜8)と、大ドットLの形成状態と、が登録されている。例えば、階調レベル2に関しては、順序マトリクス要素の値「1」,「2」に対して、大ドットLの形成が設定されており、他の値「3」〜「8」に対して、ドットの非形成が設定されている。図10に示すように、このドットテーブルDT1では、階調レベルが増大する毎に形成すべき大ドットLの数が増大している。
ステップS210では、階調レベル毎にパターンマトリクスが生成される。具体的には、パターンマトリクス生成部434は、ステップS206で生成された順序マトリクス群SM(図9(C))と、ステップS208で準備されたドットテーブルDT1(図10)と、を利用して、各階調レベルに対応するパターンマトリクスを生成する。
図11は、第1実施例で生成されるパターンマトリクスPMA0〜PMA8を示す説明図である。各パターンマトリクスは、4つの順序マトリクスSM1〜SM4に対応する4つのブロックパターンを含んでいる。なお、図11に示す各パターンマトリクスPMA0〜PMA8は、図4に示す各パターンマトリクスPM0〜PM8と同じである。
前述のように、ドットテーブルDT1では、階調レベル2に関しては、順序マトリクス要素の値「1」,「2」に大ドットLの形成が設定されており、他の値「3」〜「8」にドットの非形成が設定されている。このため、階調レベル2に対応するパターンマトリクスPMA2の各ブロックパターンには、大ドットの形成を示す2つのアクティブなドット要素が含まれている。そして、各ブロックパターン内の2つのアクティブなドット要素の位置は、図9(C)に示す4つの順序マトリクスSM1〜SM4内の値「1」,「2」を有する順序マトリクス要素の位置と同じである。例えば、左上のブロックパターンBA2(1,1) 内の2つのアクティブなドット要素の位置(1,1),(1,3)は、左上の順序マトリクスSM1内の値「1」,「2」を有する順序マトリクス要素の位置(1,1),(1,3)と同じである。この説明から分かるように、順序マトリクス内の各順序マトリクス要素の値は、各ブロックパターン内の各ドット要素を特定するための値である。
以上説明したように、本実施例では、分散型の基準マトリクスBMを利用してパターンマトリクスが生成されるため、アクティブなドット要素が比較的離れた位置に配置されたパターンマトリクスを容易に作成することができる。このパターンマトリクスを利用して印刷データを生成すれば、印刷済み画像の粒状性を容易に向上させることができる。
ところで、図5に示すように、プリンタ300の印刷ヘッド310は、主走査方向に並ぶ1ラインのドット群を1個のノズルを用いて形成する。このため、本実施例では、パターンマトリクス内の1本のラインに配置されたアクティブなドット要素群に対応するドット群は、1個のノズルを用いて形成される。
例えば、図11に示す階調レベル1のパターンマトリクスPMA1では、最上段のパターン群GA1に含まれる2個のアクティブなドット要素は2本のラインに配置されているため、対応する2個のドットは2個のノズルを用いて形成される。他のパターンマトリクスについても同様である。
上記のように、本実施例では、各パターン群に含まれるアクティブなドット要素群は、比較的多数のラインに配置されているため、対応するドット群は比較的多数のノズルを用いて形成される。比較的多数のノズルを用いてドットが形成される場合には、ノズル間の使用頻度の偏りが解消される。このため、本実施例では、印刷済み画像内のバンディングを低減させることができる。
B.第2実施例:
第2実施例は、第1実施例とほぼ同様であるが、減色済み画像の階調レベルが0〜24に変更されており、この変更に伴って、ドットの種類が変更されている。具体的には、第1実施例では、1種類のドットのみが形成可能な場合を想定しているが、本実施例では、3種類のドット、具体的には、インク重量が互いに異なる小ドットと中ドットと大ドットとが形成可能な場合を想定している。
図12は、第2実施例で利用されるドットテーブルDT2を示す説明図である。図示するように、ドットテーブルDT2には、25個の階調レベルのそれぞれについて、ブロックパターン内の8個のドット要素に設定されるべき3種類のドットの形成状態が登録されている。具体的には、ドットテーブルDT2には、階調レベル毎に、順序マトリクス要素の値(1〜8)と、大ドットL,中ドットM,小ドットSの形成状態と、が登録されている。例えば、階調レベル22に関しては、順序マトリクス要素の値「1」〜「6」に、大ドットLの形成が設定されており、他の値「7」,「8」に、中ドットMの形成が設定されている。
図12に示すように、このドットテーブルDT2の階調レベル1〜8では、階調レベルが増大する毎に、小ドットSの数が増大している。また、階調レベル9〜16では、階調レベルが増大する毎に、小ドットSの数が減少していると共に、中ドットMの数が増大している。すなわち、小ドットSが中ドットMに順次置換されている。さらに、階調レベル17〜24では、階調レベルが増大する毎に、中ドットMの数が減少すると共に、大ドットLの数が増大している。すなわち、中ドットMが大ドットLに順次置換されている。また、このドットテーブルDT2では、階調レベル9〜23に示されるように、順序マトリクス要素の比較的小さな値には、サイズの比較的大きなドットの形成が設定されている。
本実施例では、ステップS210(図8)において、図9(C)に示す順序マトリクス群SMと、図12に示すドットテーブルDT2と、を利用して、各階調レベルに対応するパターンマトリクスが生成される。
図13は、第2実施例で生成されるパターンマトリクスPMB0〜PMB24を示す説明図である。図示するように、各パターンマトリクスには、小ドットと中ドットと大ドットとのいずれかが含まれ得る。例えば、階調レベル22に対応するパターンマトリクスPMB22の各ブロックパターンには、大ドットの形成を示す6個のアクティブなドット要素が含まれていると共に、中ドットの形成を示す2個のアクティブなドット要素が含まれている。そして、各ブロックパターン内の大ドットの形成を示す6個のアクティブなドット要素の位置は、図9(C)に示す4つの順序マトリクスSM1〜SM4内の値「1」〜「6」を有する順序マトリクス要素の位置と同じである。また、各ブロックパターン内の中ドットの形成を示す6個のアクティブなドット要素の位置は、図9(C)に示す4つの順序マトリクスSM1〜SM4内の値「7」,「8」を有する順序マトリクス要素の位置と同じである。
このように、本実施例のドットテーブルDT2を利用すれば、3種類のドットの形成状態を示すパターンマトリクスを容易に作成することができる。
ところで、本実施例では、ドットテーブルDT2の階調レベル数は25に設定されているが、3種類のドットが利用される場合には、階調レベル数は、最大165まで設定可能である。すなわち、3種類のドットが利用される場合には、小ドットと中ドットと大ドットとの組み合わせは、165通り存在する。例えば、図12では、階調レベル1に関して1つの小ドットSが設定され、階調レベル2に関して2つの小ドットSが設定されているが、中間の階調レベルを新たに設け、該階調レベルに関して1つの中ドットMを設定することも可能である。
本実施例では、以下の3つの条件に従って、165通りのドットの組み合わせのうちの25通りのドットの組み合わせが選択されている。
(i)階調レベルの増大に伴って、ドットの数が減少せずに単調に増大すること。
(ii)インク重量のより小さなドット(例えば小ドット,中ドット)ができるだけ多く使用されること。
(iii)階調レベルに対するインク総重量の変化がなるべく一定であること。
ここで、インク総重量は、図12のドットテーブルDT2において、各階調レベルについて設定された1以上のドットのインク重量の和である。換言すれば、インク総重量は、1つの階調レベルに対応する1つのブロックパターン内のすべてのアクティブなドット要素に対応するドットを形成するために使用されるインクの重量である。本実施例では、小,中,大ドットのインク重量は、それぞれ約38ng,65ng,150ngに設定されている。例えば、図12に示す階調レベル2では、2つの小ドットSが形成されるため、インク総重量は76(=38×2)ngである。
図14は、図12のドットテーブルDT2における階調レベルとインク総重量との関係を示すグラフである。図示するように、インク総重量は、階調レベルが増大する毎に比較的滑らかに増大している。
図12および図14から分かるように、本実施例のドットテーブルDT2は、上記の3つの条件を満足している。このドットテーブルDT2を利用すれば、印刷済み画像において、階調の変化を滑らかに表現することができる。
C.第3実施例:
第3実施例は、第2実施例とほぼ同様であるが、特定種類のドットの使用個数が制限されている。
図15は、第3実施例で利用されるドットテーブルDT3を示す説明図である。図示するように、ドットテーブルDT3には、ドットテーブルDT2(図12)と同様に、25個の階調レベルのそれぞれについて、ブロックパターン内の8個のドット要素に設定されるべき3種類のドットの形成状態が登録されている。例えば、階調レベル「3」に関しては、順序マトリクス要素の値「1」に、中ドットMの形成が設定されており、値「2」に、小ドットSの形成が設定されており、他の値「3」〜「8」に、ドットの非形成が設定されている。
ただし、本実施例では、小ドットSの使用個数は、ブロックパターン内のドット要素の総数の25%以内に制限されており、中ドットMの使用個数は、ブロックパターン内のドット要素の総数の15%以内に制限されている。具体的には、本実施例では、ブロックパターン内のドット要素の総数は8個であるため、小ドットSの使用個数は2個以内に制限されており、中ドットMの使用個数は1個以内に制限されている。
一般に、比較的小さなドットを多く利用する場合には、粒状性は向上するが、バンディングが発生し易くなる。このため、上記のように、比較的小さなドットの使用個数を制限すれば、より具体的には、最も大きなドット以外のドットの使用個数を制限すれば、バンディングの発生を効率よく低減させることができる。
本実施例では、ステップS210(図8)において、図9(C)に示す順序マトリクス群SMと、図15に示すドットテーブルDT3と、を利用して、各階調レベルに対応するパターンマトリクスが生成される。
図16は、第3実施例で生成されるパターンマトリクスPMC0〜PMC24を示す説明図である。図示するように、本実施例でも、各パターンマトリクスには、小ドットと中ドットと大ドットとのいずれかが含まれ得る。例えば、階調レベル3に対応するパターンマトリクスPMC3の各ブロックパターンには、中ドットの形成を示す1個のアクティブなドット要素が含まれていると共に、小ドットの形成を示す1個のアクティブなドット要素が含まれている。そして、各ブロックパターン内の中ドットの形成を示す1個のアクティブなドット要素の位置は、図9(C)に示す4つの順序マトリクスSM1〜SM4内の値「1」を有する順序マトリクス要素の位置と同じである。また、各ブロックパターン内の小ドットの形成を示す1個のアクティブなドット要素の位置は、図9(C)に示す4つの順序マトリクスSM1〜SM4内の値「2」を有する順序マトリクス要素の位置と同じである。
以上説明したように、本実施例のドットテーブルDT3(図15)を利用すれば、3種類のドットの形成状態を示すパターンマトリクスを容易に作成することができる。また、ドットテーブルDT3を利用すれば、ドットテーブルDT2(図12)を利用する場合と比較して、インク重量の比較的小さな小ドットおよび中ドットの使用個数が制限されたパターンマトリクスが作成されるため、印刷済み画像におけるバンディングの発生を低減させることができる。ただし、ドットテーブルDT2を利用すれば、ドットテーブルDT3を利用する場合と比較して、インク重量の比較的小さなドットの使用個数が多いパターンマトリクスが生成されるため、印刷済み画像の粒状性を向上させることができるという利点がある。
ところで、本実施例では、ドットテーブルDT3の階調レベルの数は25に設定されているが、前述のように、3種類のドットが利用される場合には、階調レベル数は、最大165まで設定可能である。
本実施例では、以下の4つの条件に従って、165通りのドットの組み合わせのうちの25通りのドットの組み合わせが選択されている。
(i)階調レベルの増大に伴って、ドットの数が減少せずに単調に増大すること。
(ii)インク重量のより小さなドット(例えば小ドット,中ドット)ができるだけ多く使用されること。
(iii)階調レベルに対するインク総重量の変化がなるべく一定であること。
(iv)小ドットの使用個数がブロックパターン内のドット要素の総数の25%以内であり、大ドットの使用個数がブロックパターン内のドット要素の総数の15%以内であること。
なお、条件(i)〜(iii)は、第2実施例と同じである。本実施例では、条件(iv)が追加されている。
まず、本実施例では、165通りのドットの組み合わせのうち、条件(iv)を満足する45通りのドットの組み合わせが選択される。図17は、小ドットおよび中ドットの使用個数の制限を満足する45通りのドットの組み合わせを示す説明図である。なお、図17では、45通りのドットの組み合わせは、インク総重量に注目して並べられている。次に、図17に示す45通りのドットの組み合わせのうち、他の3つの条件(i)〜(iii)を満足する25通りのドットの組み合わせが選択される。図17では、図15に示す25個の階調レベル(0〜24)が最左欄に示されている。例えば45通りのドットの組み合わせのうち、7〜9番目のドットの組み合わせは、階調レベルの増大に伴ってドット数が減少しているため、選択されない。また、45通りのドットの組み合わせのうち、3番目のドットの組み合わせは、中ドットよりも小さな小ドットが使用されていないため、選択されない。
図18は、図15のドットテーブルDT3における階調レベルとインク総重量との関係を示すグラフである。図示するように、インク総重量は、階調レベルが増大する毎にかなり滑らかに増大している。
図15と図18とから分かるように、本実施例のドットテーブルDT3は、上記の4つの条件を満足している。このドットテーブルDT3を利用すれば、印刷済み画像において、階調の変化をかなり滑らかに表現することができると共に、印刷済み画像におけるバンディングの発生を効率よく低減させることができる。
D.第4実施例:
第4実施例は、第1実施例とほぼ同様であるが、順序マトリクス群の生成手法が変更されている。
図19は、第4実施例におけるパターンマトリクスセットの作成手法を示す説明図である。図19は、図8とほぼ同じであるが、ステップS205a,S205bが追加されている。また、この変更に伴って、ステップS206'が変更されている。
図20は、第4実施例においてパターンマトリクスセットを作成する際に利用される各種のマトリクスを示す説明図である。なお、図20(A),(B)は、図9(A),(B)と同じである。
ステップS205aでは、基準マトリクスの各領域が複数のサブ領域に区分される。具体的には、順序マトリクス群生成部432は、図20(B)に示す基準マトリクスBMの各領域を、図20(C)に示すように、2つのサブ領域に区分する。例えば、左上の領域W1は、左側のサブ領域W1aと右側のサブ領域W1bとに区分される。各サブ領域は、4(=2×2)個の基準マトリクス要素で構成されており、そのサイズは、ブロックパターンのサイズの1/2である。
ステップS205bでは、サブ領域毎にサブマトリクスが生成される。具体的には、順序マトリクス群生成部432は、図20(C)に示す各サブ領域W1a,W1b・・・を構成する基準マトリクス要素の値を利用して、図20(D)に示すように、8個のサブマトリクスTM1a,TM1b・・・を生成する。なお、各サブマトリクスは、4(=2×2)個のサブマトリクス要素で構成されており、そのサイズは、ブロックパターンのサイズの1/2である。各サブマトリクス要素には、互いに異なる連続する値、すなわち、順序を示す値(1〜4)が割り当てられる。各サブマトリクス要素は、図20(C)に示す対応する各基準マトリクス要素の値が大きい程、大きな値に設定される。例えば、図20(C)に示す基準マトリクスBMの左上のサブ領域W1a内の位置(1,1)の基準マトリクス要素の値「0」は、4個の値(0,8,18,30)のうち、最も小さい。このため、図20(D)に示す左上のサブマトリクスTM1a内の位置(1,1)のサブマトリクス要素には、値「1」が割り当てられる。同様に、基準マトリクスBM内の左上のサブ領域W1a内の位置(2,2)の基準マトリクス要素の値「30」は、4個の値のうち、最も大きい。このため、サブマトリクスTM1a内の位置(2,2)のサブマトリクス要素には、値「4」が割り当てられる。
ステップS206'では、複数の順序マトリクスで構成される順序マトリクス群が生成される。具体的には、順序マトリクス群生成部432は、2つのサブマトリクスTM1a,TM1b内のサブマトリクス要素の値を利用して、図20(E)に示す順序マトリクスTM1を生成する。同様にして、4つの順序マトリクスTM1〜TM4を含む順序マトリクス群TMが生成される。なお、各順序マトリクスTM1〜TM4は、第1実施例と同様に、8(=4×2)個の順序マトリクス要素で構成されており、そのサイズは、ブロックパターンのサイズと同じである。各順序マトリクス要素は、図20(D)に示す対応する各サブマトリクス要素の値が大きい程、大きな値に設定される。ただし、各順序マトリクスの左側の領域Xaの順序マトリクス要素には、順序値1,4,5,8のみが割り当てられ、右側の領域Xbの順序マトリクス要素には、順序値2,3,6,7のみが割り当てられる。
例えば、図20(D)に示す左上の2つのサブマトリクスTM1a,TM1bと、図20(E)に示す左上の順序マトリクスTM1と、に注目する。第1のサブマトリクスTM1a内の位置(1,1)のサブマトリクス要素の値と、第2のサブマトリクスTM1b内の位置(1,1)のサブマトリクス要素の値とは、共に「1」である。上記のように、順序マトリクス内の各領域の順序マトリクス要素に割り当てられる順序値は制限されている。このため、順序マトリクスTM1内の位置(1,1)の順序マトリクス要素の値は、4つの順序値1,4,5,8のうちの最も小さな値「1」に設定される。また、順序マトリクスTM1内の位置(1,3)の順序マトリクス要素の値は、4つの順序値2,3,6,7のうちの最も小さな値「2」に設定される。同様に、第1のサブマトリクスTM1a内の位置(2,2)のサブマトリクス要素の値と、第2のサブマトリクスTM1b内の位置(1,2)のサブマトリクス要素の値とは、共に「4」である。そして、順序マトリクスTM1内の位置(2,2)の順序マトリクス要素の値は、4つの順序値1,4,5,8のうちの最も大きな値「8」に設定され、位置(1,4)の順序マトリクス要素の値は、4つの順序値2,3,6,7のうちの最も大きな値「7」に設定される。
なお、本実施例では、順序マトリクスを生成するために図20(D)に示すサブマトリクスが生成されているが、サブマトリクスの生成は省略可能である。すなわち、基準マトリクスBMの各領域の左側のサブ領域には、基準マトリクス要素の値に従って4個の候補値(順序値1,4,5,8)を順次割り当て、右側のサブ領域には、基準マトリクス要素の値に従って他の4個の候補値(順序値2,3,6,7)を順次割り当てるようにしてもよい。
また、順序マトリクスの左側の領域の順序マトリクス要素に、順序値1,3,5,7のみが割り当てられ、右側の領域の順序マトリクス要素に、順序値2,4,6,8のみが割り当てられるようにしてもよい。
さらに、本実施例では、基準マトリクスの各領域は、各々が2×2個の基準マトリクス要素で構成される2個のサブ領域に区分されているが、これに代えて、各々が4×1個の基準マトリクス要素で構成される2個のサブ領域に区分されてもよい。
本実施例では、ステップS210(図19)において、図20(E)に示す順序マトリクス群TMと、図10に示すドットテーブルDT1と、を利用して、各階調レベルに対応するパターンマトリクスが生成される。
図21は、第4実施例で生成されるパターンマトリクスPMD0〜PMD8を示す説明図である。
本実施例では、順序マトリクスにおいて、特定の領域(すなわち、左側の領域および右側の領域)に割り当てられる順序値は制限されている。換言すれば、順序マトリクス内の特定の領域には、複数の順序値の候補の中から選択された順序値のみが割り当てられている。このため、図21と図11とを比較して分かるように、本実施例では、4つのブロックパターンのドットの分布は、より類似している。例えば、図11では、階調レベル1の各ブロックパターンでは、1つのドットはブロックパターン内の左側の領域にも右側の領域にも発生し得る。一方、図21では、階調レベル1の各ブロックパターンでは、1つのドットは必ずブロックパターン内の左側の領域に発生している。この結果、本実施例では、第1実施例と比較して、印刷済み画像の粒状性をより向上させることができる。
D−1.第4実施例の変形例:
図22は、第4実施例の変形例においてパターンマトリクスセットを作成する際に利用される各種のマトリクスを示す説明図である。図22は、図20とほぼ同じであるが、図22(C)〜(E)が変更されている。
具体的には、ステップS205a(図19)では、基準マトリクスBM内の各領域は、図22(C)に示すように4つのサブ領域に区分される。例えば、左上の領域W1は、左上のサブ領域W1aと、右上のサブ領域W1bと、左下のサブ領域W1cと、右下のサブ領域W1dと、に区分される。
ステップS205b(図19)では、図22(C)に示す各サブ領域W1a,W1b,W1c,W1d・・・を構成する基準マトリクス要素の値を利用して、図22(D)に示すように、16個のサブマトリクスUM1a,UM1b,UM1c,UM1d・・・が生成される。各サブマトリクス要素には、互いに異なる連続する値、すなわち、順序を示す値(1〜2)が割り当てられる。各サブマトリクス要素は、図22(C)に示す対応する各基準マトリクス要素の値が大きい程、大きな値に設定される。
ステップS206'(図19)では、4つのサブマトリクスUM1a〜UM1d内のサブマトリクス要素の値を利用して、図22(E)に示す順序マトリクスUM1が生成される。同様にして、4つの順序マトリクスUM1〜UM4を含む順序マトリクス群UMが生成される。各順序マトリクス要素は、図22(D)に示す対応する各サブマトリクス要素の値が大きい程、大きな値に設定される。ただし、各順序マトリクスの左上の領域Yaの順序マトリクス要素には、順序値1,5のみが割り当てられ、右上の領域Ybの順序マトリクス要素には、順序値3,7のみが割り当てられる。また、左下の領域Ycの順序マトリクス要素には、順序値4,8のみが割り当てられ、右下の領域Ydの順序マトリクス要素には、順序値2,6のみが割り当てられる。
なお、本例では、順序マトリクスを生成するために図22(D)に示すサブマトリクスが生成されているが、第4実施例で説明したように、サブマトリクスの生成は省略可能である。また、順序マトリクスの各領域の順序マトリクス要素に、他の順序値が割り当てられるようにしてもよい。さらに、本例では、基準マトリクスの各領域は、各々が2×1個の基準マトリクス要素で構成される4つのサブ領域に区分されているが、これに代えて、各々が1×2個の基準マトリクス要素で構成される4つのサブ領域に区分されてもよい。
本例では、ステップS210(図19)において、図22(E)に示す順序マトリクス群UMと、図10に示すドットテーブルDT1と、を利用して、各階調レベルに対応するパターンマトリクスが生成される。
図23は、第4実施例の変形例で生成されるパターンマトリクスPMD0'〜PMD8'を示す説明図である。
本例では、順序マトリクスにおいて、特定の領域(すなわち、左上,右上,左下,右下の領域)に割り当てられる順序値は、第4実施例よりも制限されている。換言すれば、順序マトリクス内の比較的小さな特定の領域には、比較的少ない複数の順序値の候補の中から選択された順序値のみが割り当てられる。このため、図23と図21とを比較して分かるように、本例では、4つのブロックパターンのドットの分布は、より類似している。例えば、図21では、階調レベル1の各ブロックパターンでは、1つのドットはブロックパターン内の左側の領域の上側にも下側にも発生し得る。一方、図23では、階調レベル1の各ブロックパターンでは、1つのドットは必ずブロックパターン内の左上の領域に発生している。この結果、本例では、第4実施例と比較して、印刷済み画像の粒状性をより向上させることができる。
ただし、図21に示す階調レベル1のパターンマトリクスPMD1では、最上段のパターン群GD1に含まれる2個のアクティブなドット要素は2本のラインに配置されているため、対応する2個のドットは2個のノズルを用いて形成される。一方、図23に示す階調レベル1のパターンマトリクスPMD1'では、最上段のパターン群GD1'に含まれる2個のアクティブなドット要素は1本のラインに配置されているため、対応する2個のドットは1個のノズルを用いて形成される。すなわち、第4実施例では、本例と比較して、各パターン群に含まれるアクティブなドット要素群は、比較的多数のラインに配置され易いため、対応するドット群は比較的多数のノズルを用いて形成され易い。したがって、第4実施例では、本例と比較して、印刷済み画像におけるバンディングの発生を低減させることができるという利点がある。
なお、第4実施例では、基準マトリクス内の各領域は、2つのサブ領域に区分(分割)されており、第4実施例の変形例では、4つのサブ領域に区分(分割)されている。基準マトリクス内の各領域の分割数は、各領域内の基準マトリクス要素の総数を割り切る整数(ただし、1および基準マトリクス要素の総数を除く)であればよい。
E.第5実施例:
第5実施例は、第4実施例とほぼ同様であるが、第2実施例と同様に3種類のドットが形成可能な場合を想定している。
図24は、第5実施例で生成されるパターンマトリクスPME0〜PME24を示す説明図である。本実施例では、ステップS210(図19)において、図20(E)に示す順序マトリクス群TMと、図12に示すドットテーブルDT2と、を利用して、各階調レベルに対応するパターンマトリクスが生成される。
E−1.第5実施例の変形例:
図25は、第5実施例の変形例で生成されるパターンマトリクスPME0'〜PME24'を示す説明図である。本例は、第5実施例とほぼ同様であるが、図20(E)に示す順序マトリクス群TMに代えて、図22(E)に示す順序マトリクス群UMが利用されている。
F.第6実施例:
第6実施例は、第5実施例とほぼ同様であるが、第3実施例と同様に特定種類のドットの使用個数が制限されている。
図26は、第6実施例で生成されるパターンマトリクスPMF0〜PMF24を示す説明図である。本実施例では、ステップS210(図19)において、図20(E)に示す順序マトリクス群TMと、図15に示すドットテーブルDT3と、を利用して、各階調レベルに対応するパターンマトリクスが生成される。
F−1.第6実施例の変形例:
図27は、第6実施例の変形例で生成されるパターンマトリクスPMF0'〜PMF24'を示す説明図である。本例は、第6実施例とほぼ同様であるが、図20(E)に示す順序マトリクス群TMに代えて、図22(E)に示す順序マトリクス群UMが利用されている。
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
(1)第1および第4実施例では、ドットテーブルDT1(図10)が利用されているが、1種類のドットのみが利用される場合には、ドットテーブルは省略可能である。この場合には、パターンマトリクス生成部は、階調レベルの値と同数のドット要素にドットの形成を設定すればよい。
一般には、パターンマトリクス生成部は、階調レベル毎に、順序マトリクス群を参照して、各ブロックパターン内の複数のドット要素に階調レベルに応じたドットの形成状態を設定すればよい。
(2)図10に示すドットテーブルDT1には、階調レベル毎に、順序マトリクス要素の値と、ドットの形成状態と、が登録されているが、これに代えて、1つのブロックパターン内に含まれるべきアクティブなドット要素の数が登録されていてもよい。例えば、図10に示す階調レベル2に関しては、ドット数「2」が登録されていればよい。この場合には、パターンマトリクス生成部は、順序マトリクス要素の順序値に従って、アクティブなドット要素の数に一致する数のドット要素に、ドットの形成を順次設定する。
また、図12,図15に示すドットテーブルDT2,DT3には、階調レベル毎に、順序マトリクス要素の値と、3種類のドットの形成状態と、が登録されているが、これに代えて、1つのブロックパターン内に含まれるべきドットの種類毎のアクティブなドット要素の数が登録されていてもよい。例えば、図12に示す階調レベル22に関しては、大ドットの数「6」,中ドットの数「2」が登録されていればよい。この場合には、パターンマトリクス生成部は、順序マトリクス要素の順序値に従って、大ドット、中ドット、小ドットの順にドットの形成を設定する。具体的には、パターンマトリクス生成部は、順序マトリクス要素の順序値に従って、最初に、大ドットの数に一致する数のドット要素に、大ドットの形成を順次設定し、次に、中ドットの数に一致する数のドット要素に、中ドットの形成を順次設定し、最後に、小ドットの数に一致する数のドット要素に、小ドットの形成を順次設定する。
このようにしても、各ドットテーブルDT1〜DT3を利用する場合と同じパターンマトリクスセットを生成することができる。
一般には、ドットテーブルは、1つのブロックパターン内の複数のドット要素に設定されるべきドットの形成状態に関するドット情報を階調レベル毎に含んでいればよい。このようにドットテーブルを利用すれば、各ブロックパターン内の複数のドット要素にドットの形成状態を容易に設定することができる。
(3)上記実施例では、1種類のドットまたは3種類のドットが利用されているが、これに代えて、2種類のドットが利用されてもよいし、4種類以上のドットが利用されてもよい。
また、上記実施例では、複数種類のドットは、インク重量が互いに異なるドットであるが、これに代えて、インク濃度が互いに異なるドットであってもよい。例えば、濃度が比較的高い濃ドットと濃度が比較的低い淡ドットとが利用されてもよい。
(4)上記実施例では、すべての階調レベル(例えば0〜9または0〜24)に対応するパターンマトリクスが準備されているが、最小階調レベル0に対応するパターンマトリクスと、最大階調レベルに対応するパターンマトリクスとは、すべて同じブロックパターンで構成されているため、準備されていなくてもよい。この場合には、最小階調レベルに対応する1つのブロックパターンと、最大階調レベルに対応する1つのブロックパターンとが、それぞれ、単独で準備されていればよい。
一般には、減色済み画像の各画素が取り得るすべての階調レベルのうちの少なくとも最小階調レベルより大きく最大階調レベルより小さな複数の階調レベルに対応する複数のパターンマトリクスが準備されていればよい。
(5)上記実施例では、各階調レベルに対応するパターンマトリクスは、kx×ky個のブロックパターンで構成されており、kx,kyの値は共に2に設定されている。しかしながら、kx,kyの値は、それぞれ2以上の整数であればよく、kxとkyとが異なる値であってもよい。なお、kxは、主走査方向に沿うブロックパターンの数を示しており、kyは、副走査方向に沿うブロックパターンの数を示している。
(6)上記実施例では、各ブロックパターンは、mx×my個のドット要素で構成されており、mx,myの値はそれぞれ4,2に設定されているが、mx,myの値は、それぞれ、2以上の整数であればよく、mxとmyとが同じ値であってもよい。なお、mxは、主走査方向に沿うドット要素の数を示しており、myは、副走査方向に沿うドット要素の数を示している。
(7)上記実施例では、説明の便宜上、色変換済み画像が1つの色画像(Kデータ)のみで構成される場合を想定した。色変換済み画像が複数の色画像で構成される場合には、各色画像に対して、濃度パターン法を用いたハーフトーン処理が実行されればよい。あるいは、色変換済み画像が複数の色画像で構成される場合には、一部の色画像に対してのみ濃度パターン法を用いたハーフトーン処理が実行され、他の色画像に対しては他の手法(例えばディザ法や、誤差拡散法、平均誤差最小法)を用いたハーフトーン処理が実行されてもよい。一般には、複数の色画像のうちの少なくとも1つに対して、濃度パターン法を用いたハーフトン処理が実行されればよい。なお、複数の色画像のすべてに対して、濃度パターン法を用いたハーフトーン処理が実行される場合には、上記の他の手法が用いられる場合と比較して、高速にハーフトーン処理を実行することができるという利点がある。
(8)上記実施例では、印刷データ生成部を有するコンピュータが利用されているが、これに代えて、印刷データ生成部を有するプリンタが利用されてもよい。なお、この場合には、プリンタが本発明の画像処理装置に相当する。
また、上記実施例では、印刷データ生成部は、パターンマトリクスセット生成部を備えていないが、パターンマトリクスセット生成部を備えるようにしてもよい。こうすれば、印刷データ生成部は、印刷データの生成に先行して、パターンマトリクスセットを作成することができる。
印刷システムを示す説明図である。 印刷データ生成部230(図1)の機能を模式的に示すブロック図である。 ハーフトーン処理部236の処理内容を示す説明図である。 パターン記憶部248に格納されたパターンマトリクスセットの一例を示す説明図である。 バンディングの発生原因を示す説明図である。 印刷済み画像内に発生したバンディングを示す説明図である。 パターンマトリクスセットを生成するためのコンピュータ(生成装置)400を示す説明図である。 第1実施例におけるパターンマトリクスセットの作成手法を示す説明図である。 第1実施例においてパターンマトリクスセットを作成する際に利用される各種のマトリクスを示す説明図である。 第1実施例で利用されるドットテーブルDT1を示す説明図である。 第1実施例で生成されるパターンマトリクスPMA0〜PMA8を示す説明図である。 第2実施例で利用されるドットテーブルDT2を示す説明図である。 第2実施例で生成されるパターンマトリクスPMB0〜PMB24を示す説明図である。 図12のドットテーブルDT2における階調レベルとインク総重量との関係を示すグラフである。 第3実施例で利用されるドットテーブルDT3を示す説明図である。 第3実施例で生成されるパターンマトリクスPMC0〜PMC24を示す説明図である。 小ドットおよび中ドットの使用個数の制限を満足する45通りのドットの組み合わせを示す説明図である。 図15のドットテーブルDT3における階調レベルとインク総重量との関係を示すグラフである。 第4実施例におけるパターンマトリクスセットの作成手法を示す説明図である。 第4実施例においてパターンマトリクスセットを作成する際に利用される各種のマトリクスを示す説明図である。 第4実施例で生成されるパターンマトリクスPMD0〜PMD8を示す説明図である。 第4実施例の変形例においてパターンマトリクスセットを作成する際に利用される各種のマトリクスを示す説明図である。 第4実施例の変形例で生成されるパターンマトリクスPMD0'〜PMD8'を示す説明図である。 第5実施例で生成されるパターンマトリクスPME0〜PME24を示す説明図である。 第5実施例の変形例で生成されるパターンマトリクスPME0'〜PME24'を示す説明図である。 第6実施例で生成されるパターンマトリクスPMF0〜PMF24を示す説明図である。 第6実施例の変形例で生成されるパターンマトリクスPMF0'〜PMF24'を示す説明図である。
符号の説明
200...パーソナルコンピュータ
210...CPU
220...内部記憶装置
230...印刷データ生成部
232...解像度変換処理部
234...色変換処理部
236...ハーフトーン処理部
238...出力処理部
242...減色処理部
244...ドット画像生成部
246...パターン選択部
248...パターン記憶部
250...外部記憶装置
260...表示部
270...操作部
290...I/F部
300...プリンタ
310...印刷ヘッド
400...コンピュータ
410...CPU
420...内部記憶装置
430...パターンマトリクスセット生成部
432...順序マトリクス群生成部
433...基準マトリクス記憶部
434...パターンマトリクス生成部
435...ドットテーブル記憶部
450...外部記憶装置
460...表示部
470...操作部
BM...基準マトリクス
DT1〜DT3...ドットテーブル
PMn...パターンマトリクス
Gn...パターン群
SM,TM,UM...順序マトリクス群

Claims (20)

  1. 印刷のための画像処理装置であって、
    対象画像に対して階調数を減じる減色処理を実行して減色済み画像を生成する減色処理部と、
    前記減色済み画像を用いて複数種類のドットの形成状態を示すドット画像を生成するドット画像生成部と、
    を備え、
    前記ドット画像生成部は、
    前記減色済み画像の各画素が取り得るすべての階調レベルのうちの最小階調レベルより大きく最大階調レベルより小さな複数の階調レベルに対応する複数のパターンマトリクスを記憶する記憶部であって、前記各パターンマトリクスはマトリクス状に配置された複数のブロックパターンで構成され、前記各ブロックパターンは前記減色済み画像に含まれる1つの画素に対応するマトリクス状に配置された複数のドット要素で構成され、前記各ドット要素は前記複数種類のドットの形成状態を示す、前記記憶部と、
    前記減色済み画像内の対象画素の階調レベルが前記複数の階調レベルのうちのいずれかである場合に、前記減色済み画像内の前記対象画素の階調レベルに応じて、前記複数のパターンマトリクスのうちの対応するパターンマトリクスを選択すると共に、前記減色済み画像内の前記対象画素の位置に応じて、前記選択されたパターンマトリクス内の対応する位置に配置されたブロックパターンを選択する選択部と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1記載の画像処理装置であって、
    前記複数種類のドットは、インク重量が互いに異なるドットである、画像処理装置。
  3. 請求項2記載の画像処理装置であって、
    前記複数の階調レベルのそれぞれに対応する前記各ブロックパターンは、
    階調レベルが増大するに連れて、前記ブロックパターン内に含まれるドットの形成を示す形成ドット要素の数が単調に増大し、かつ、前記ブロックパターン内に含まれる前記形成ドット要素に対応するドットを形成するために使用されるインクの総重量が順次増大するように、設定されている、画像処理装置。
  4. 請求項2または3記載の画像処理装置であって、
    前記ブロックパターン内に含まれるインク重量の最も大きな種類以外のドットの形成を示すドット要素の数は、前記複数の階調レベルにおいて、前記ブロックパターンを構成する前記複数のドット要素の総数よりも小さな所定数以下に設定されている、画像処理装置。
  5. 印刷のための画像処理方法であって、
    (a)対象画像に対して階調数を減じる減色処理を実行して減色済み画像を生成する工程と、
    (b)前記減色済み画像を用いて複数種類のドットの形成状態を示すドット画像を生成する工程と、
    を備え、
    前記工程(b)は、
    (b1)前記減色済み画像の各画素が取り得るすべての階調レベルのうちの最小階調レベルより大きく最大階調レベルより小さな複数の階調レベルに対応する複数のパターンマトリクスを準備する工程であって、前記各パターンマトリクスはマトリクス状に配置された複数のブロックパターンで構成され、前記各ブロックパターンは前記減色済み画像に含まれる1つの画素に対応するマトリクス状に配置された複数のドット要素で構成され、前記各ドット要素は前記複数種類のドットの形成状態を示す、前記工程と、
    (b2)前記減色済み画像内の対象画素の階調レベルが前記複数の階調レベルのうちのいずれかである場合に、前記減色済み画像内の前記対象画素の階調レベルに応じて、前記複数のパターンマトリクスのうちの対応するパターンマトリクスを選択すると共に、前記減色済み画像内の前記対象画素の位置に応じて、前記選択されたパターンマトリクス内の対応する位置に配置されたブロックパターンを選択する工程と、
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  6. コンピュータに印刷のための画像処理を実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    対象画像に対して階調数を減じる減色処理を実行して減色済み画像を生成する機能と、
    前記減色済み画像を用いて複数種類のドットの形成状態を示すドット画像を生成する機能と、
    を前記コンピュータに実現させ、
    前記ドット画像生成機能は、
    前記減色済み画像の各画素が取り得るすべての階調レベルのうちの最小階調レベルより大きく最大階調レベルより小さな複数の階調レベルに対応する複数のパターンマトリクスを準備する機能であって、前記各パターンマトリクスはマトリクス状に配置された複数のブロックパターンで構成され、前記各ブロックパターンは前記減色済み画像に含まれる1つの画素に対応するマトリクス状に配置された複数のドット要素で構成され、前記各ドット要素は前記複数種類のドットの形成状態を示す、前記機能と、
    前記減色済み画像内の対象画素の階調レベルが前記複数の階調レベルのうちのいずれかである場合に、前記減色済み画像内の前記対象画素の階調レベルに応じて、前記複数のパターンマトリクスのうちの対応するパターンマトリクスを選択すると共に、前記減色済み画像内の前記対象画素の位置に応じて、前記選択されたパターンマトリクス内の対応する位置に配置されたブロックパターンを選択する機能と、
    を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
  7. 請求項6記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  8. 印刷データを生成するために使用される複数の階調レベルに対応する複数のパターンマトリクスを生成する生成装置であって、前記各パターンマトリクスはマトリクス状に配置された複数のブロックパターンで構成され、前記各ブロックパターンはマトリクス状に配置された複数のドット要素で構成され、前記各ドット要素はドットの形成状態を示す、前記生成装置は、
    分散型の基準マトリクスであって、前記基準マトリクスを構成する複数の基準マトリクス要素のそれぞれは互いに異なる連続する第1種の順序値を有する、前記基準マトリクスを記憶する第1の記憶部と、
    前記基準マトリクスを用いて、前記パターンマトリクスに対応する順序マトリクス群を生成する順序マトリクス群生成部であって、前記順序マトリクス群は、前記複数のブロックパターンに対応する複数の順序マトリクスで構成され、前記各順序マトリクスは、前記複数のドット要素に対応する複数の順序マトリクス要素で構成され、前記複数の順序マトリクス要素のそれぞれは、対応する前記複数のドット要素のそれぞれに割り当てられる第2種の順序値であって、互いに異なる連続する前記第2種の順序値を有する、前記順序マトリクス群生成部と、
    階調レベル毎に、前記順序マトリクス群を参照して、前記複数のパターンマトリクスを生成するパターンマトリクス生成部と、
    を備え、
    前記順序マトリクス群生成部は、
    前記基準マトリクスを前記複数の順序マトリクスに対応する複数の領域に区分して、前記各領域を構成する前記各基準マトリクス要素が有する前記第1種の順序値を利用して、前記各順序マトリクスを構成する前記各順序マトリクス要素に前記第2種の順序値を設定し、
    前記パターンマトリクス生成部は、
    前記各順序マトリクスを構成する前記各順序マトリクス要素の前記第2種の順序値を利用して、前記各ブロックパターンを構成する前記各ドット要素に、階調レベルに応じたドットの形成状態を設定することを特徴とする生成装置。
  9. 請求項8記載の生成装置であって、さらに、
    前記ブロックパターン内の前記複数のドット要素に設定されるべきドットの形成状態に関するドット情報を階調レベル毎に含むテーブルを記憶する第2の記憶部を備え、
    前記パターンマトリクス生成部は、階調レベル毎の前記ドット情報を利用して、各階調レベルに対応する前記ブロックパターンを構成する前記各ドット要素に、ドットの形成状態を設定する、生成装置。
  10. 請求項9記載の生成装置であって、
    前記ドットの形成状態は、インク重量が互いに異なる複数種類のドットの形成状態であり、
    階調レベル毎の前記ドット情報は、階調レベルが増大するに連れて、前記ブロックパターン内に含まれるべきドットの形成を示す形成ドット要素の数が単調に増大し、かつ、前記ブロックパターン内に含まれるべき前記形成ドット要素に対応するドットを形成するために使用されるインクの総重量が順次増大するように、設定されている、生成装置。
  11. 請求項10記載の生成装置であって、
    階調レベル毎の前記ドット情報は、前記ブロックパターン内に含まれるべきインク重量の最も大きな種類以外のドットの形成を示すドット要素の数が、前記ブロックパターンを構成する前記複数のドット要素の総数よりも小さな所定数以下に制限されるように、設定されている、生成装置。
  12. 請求項9記載の生成装置であって、
    階調レベル毎の前記ドット情報は、前記各順序マトリクスを構成する前記各順序マトリクス要素の前記第2種の順序値と、前記第2種の順序値で特定されるドット要素に設定されるべきドットの形成状態と、を含む、生成装置。
  13. 請求項12記載の生成装置であって、
    前記ドットの形成状態は、複数種類のドットの形成状態である、生成装置。
  14. 請求項9記載の生成装置であって、
    階調レベル毎の前記ドット情報は、前記ブロックパターン内に含まれるべきドットの形成を示す形成ドット要素の数を含み、
    前記パターンマトリクス生成部は、前記各順序マトリクスを構成する前記各順序マトリクス要素の前記第2種の順序値に従って、前記形成ドット要素の数に一致する数のドット要素に、ドットの形成を順次設定する、生成装置。
  15. 請求項9記載の生成装置であって、
    前記ドットの形成状態は、複数種類のドットの形成状態であり、
    階調レベル毎の前記ドット情報は、前記ブロックパターン内に含まれるべきドットの種類毎のドットの形成を示す形成ドット要素の数を含み、
    前記パターンマトリクス生成部は、所定の順序でドットの種類を選択し、前記各順序マトリクスを構成する前記各順序マトリクス要素の前記第2種の順序値に従って、選択された種類の前記形成ドット要素の数に一致する数のドット要素に、前記選択された種類のドットの形成を順次設定する、生成装置。
  16. 請求項8ないし15記載の生成装置であって、
    前記各順序マトリクスは、2以上の順序マトリクス要素を含む複数の部分領域に区分され、
    前記各順序マトリクス内の特定の位置に存在する特定部分領域には、前記各順序マトリクスを構成する前記複数の各順序マトリクス要素の複数の前記第2種の順序値のうちの特定の値のみが割り当てられている、生成装置。
  17. 請求項16記載の生成装置であって、
    前記順序マトリクス群生成部は、前記基準マトリクス内の前記複数の領域のそれぞれを前記複数の部分領域に対応する複数のサブ領域に区分して、前記各サブ領域を構成する前記各基準マトリクス要素の前記第1種の順序値に従って、前記各部分領域を構成する前記各順序マトリクス要素に、予め決定された前記第2種の順序値の候補を順次設定する、生成装置。
  18. 印刷データを生成するために使用される複数の階調レベルに対応する複数のパターンマトリクスを生成する方法であって、前記各パターンマトリクスはマトリクス状に配置された複数のブロックパターンで構成され、前記各ブロックパターンはマトリクス状に配置された複数のドット要素で構成され、前記各ドット要素はドットの形成状態を示す、前記方法は、
    (a)分散型の基準マトリクスであって、前記基準マトリクスを構成する複数の基準マトリクス要素のそれぞれは互いに異なる連続する第1種の順序値を有する、前記基準マトリクスを準備する工程と、
    (b)前記基準マトリクスを用いて、前記パターンマトリクスに対応する順序マトリクス群を生成する工程であって、前記順序マトリクス群は、前記複数のブロックパターンに対応する複数の順序マトリクスで構成され、前記各順序マトリクスは、前記複数のドット要素に対応する複数の順序マトリクス要素で構成され、前記複数の順序マトリクス要素のそれぞれは、対応する前記複数のドット要素のそれぞれに割り当てられる第2種の順序値であって、互いに異なる連続する前記第2種の順序値を有する、前記工程と、
    (c)階調レベル毎に、前記順序マトリクス群を参照して、前記複数のパターンマトリクスを生成する工程と、
    を備え、
    前記工程(b)は、
    前記基準マトリクスを前記複数の順序マトリクスに対応する複数の領域に区分して、前記各領域を構成する前記各基準マトリクス要素が有する前記第1種の順序値を利用して、前記各順序マトリクスを構成する前記各順序マトリクス要素に前記第2種の順序値を設定する工程を含み、
    前記工程(c)は、
    前記各順序マトリクスを構成する前記各順序マトリクス要素の前記第2種の順序値を利用して、前記各ブロックパターンを構成する前記各ドット要素に、階調レベルに応じたドットの形成状態を設定する工程を含むことを特徴とする方法。
  19. コンピュータに、印刷データを生成するために使用される複数の階調レベルに対応する複数のパターンマトリクスを生成させるコンピュータプログラムであって、前記各パターンマトリクスはマトリクス状に配置された複数のブロックパターンで構成され、前記各ブロックパターンはマトリクス状に配置された複数のドット要素で構成され、前記各ドット要素はドットの形成状態を示す、前記コンピュータプログラムは、
    分散型の基準マトリクスであって、前記基準マトリクスを構成する複数の基準マトリクス要素のそれぞれは互いに異なる連続する第1種の順序値を有する、前記基準マトリクスを準備する機能と、
    前記基準マトリクスを用いて、前記パターンマトリクスに対応する順序マトリクス群を生成する機能であって、前記順序マトリクス群は、前記複数のブロックパターンに対応する複数の順序マトリクスで構成され、前記各順序マトリクスは、前記複数のドット要素に対応する複数の順序マトリクス要素で構成され、前記複数の順序マトリクス要素のそれぞれは、対応する前記複数のドット要素のそれぞれに割り当てられる第2種の順序値であって、互いに異なる連続する前記第2種の順序値を有する、前記機能と、
    階調レベル毎に、前記順序マトリクス群を参照して、前記複数のパターンマトリクスを生成する機能と、
    を前記コンピュータに実現させ、
    前記順序マトリクス群生成機能は、
    前記基準マトリクスを前記複数の順序マトリクスに対応する複数の領域に区分して、前記各領域を構成する前記各基準マトリクス要素が有する前記第1種の順序値を利用して、前記各順序マトリクスを構成する前記各順序マトリクス要素に前記第2種の順序値を設定する機能を含み、
    前記パターンマトリクス生成機能は、
    前記各順序マトリクスを構成する前記各順序マトリクス要素の前記第2種の順序値を利用して、前記各ブロックパターンを構成する前記各ドット要素に、階調レベルに応じたドットの形成状態を設定する機能を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
  20. 請求項19記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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