JP2006121622A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 異なる読み取り濃度特性を有する2つの読み取り光学系において、一方の読み取り光学系の読み取り濃度特性に、もう一方の読み取り光学系の読み取り濃度特性を合わせることを経時的に行うことにより、デバイスの異なる読み取り光学系により読み取られたそれぞれの画像データに対し、読み取り光学系の精度に依存するような画像処理を有益に働かせることを可能とする画像処理装置を提供する。
【解決手段】 2系統の読み取り光学系5、7を有し、原稿画像の両面にある画像を同時に読み取り、ディジタル的に処理された画像データを、それぞれ別々のシェーディング補正処理手段6、8と、それらの画像データの階調性を調整し合わせる調整手段9と、画像データを外部へ出力する外部出力手段3と、各手段系を制御する制御手段1と、前記制御手段1への動作指示を伝達する動作指示伝達手段2を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ディジタル複写機、ファクシミリ、スキャナ等の画像処理装置に関し、デバイスの異なる2つの読み取り光学系の読み取り濃度バランスの違いを、各読み取り光学系の読み取り濃度特性の差分を用いて画像データを補正することにより、デバイスの異なる読み取り光学系にて読み取った2つの画像データを、同じデバイスの読み取り光学系で読み取った画像データと同様に、画像データの濃度バランスを整合することを可能とした画像処理装置に関する。
光学系の読み取り装置を使って原稿から画像を読み取る場合、原稿を読み取る光学系の光が原稿の光透過率を上回る場合、読み取り原稿面の裏面の画像データも読み取ってしまい、読み取り画像データに裏面の画像データが写った画像になってしまう。
この裏写り効果を抑制するために、縮小光学系のCCDイメージセンサと等倍光学系の密着センサにより、走査中の原稿両面の画像データを同時に読み取る手段と、原稿の光透過率を検出する手段を有した装置により、光学系の光が原稿の光透過率を上回る場合、裏面の読み取り画像データが表面の読み取り画像データにノイズとして混在してしまう裏写り効果を抑制することができるファクシミリ装置が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−187268号公報
上記従来技術は、読み取り原稿画像データに、原稿裏面の画像データがノイズとして混入してしまう裏写り効果を、読み取り光学系を2つ有して、走査中の原稿両面の画像データを同時に読み取ることが可能な装置を形成することにより、読み取り原稿の画像データの裏写りノイズを検出して除去可能なことから、抑制することを可能としている。
走査中の原稿両面を同時に読み取るために、読み取り光学系を2つ有する画像処理装置の多くは、コストや読み取りユニットの占有サイズの関係から、読み取り光学系の一方は縮小光学系のCCDを、もう一方には等倍光学系の密着センサを採用する場合が多い。
しかし、CCDと密着センサの読み取り特性にはかなりの隔たりがあり、前記従来技術のような、デバイスの異なる2つの読み取り光学系の画像データの相関を用いた画像処理を行うことは、余り有益には働かなかった。
CCDと密着センサとの読み取り特性は、MTFも違えば読み取り濃度特性も違い、同じ原稿を読み取った場合でも、読み取り画像に大きな違いが観られる。よって、CCDと密着センサとで読み取った画像データの相関を利用して行う画像処理を、有益に行うには、これら読み取り光学系の読み取り特性を一致させる必要がある。
またMTFに関しては、それぞれの読み取り光学系のチューニングや、何れかの読み取り画像データに、MTFフィルタや平滑化フィルタなどの処理を施すことで、或る程度合わせることが可能であるが、読み取り濃度特性に関しては、それぞれの読み取り光学系の特性が、経時的に変化するために、一意に合わせることが難しい。
また、コンティニュアスや網点画像など、濃度再現方法が異なる部分が混在する原稿である場合、若干のMTFのずれにより濃度差が顕著に現れるので、読み取り濃度特性の違いは可能な限り同一であることが必要である。
そこで、本発明の目的は、上述した実情を考慮して、異なる読み取り濃度特性を有する2つの読み取り光学系において、一方の読み取り光学系の読み取り濃度特性に、もう一方の読み取り光学系の読み取り濃度特性を合わせることを経時的に行うことにより、デバイスの異なる読み取り光学系により読み取られたそれぞれの画像データに対し、同じデバイスの読み取り光学系により読み取られた画像データ同様に、読み取り光学系の読み取り精度に依存するような画像処理を、有益に働かせることを可能とする画像処理装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、2系統の読み取り光学系と、原稿画像の両面にある画像を同時に読み取り、ディジタル的に処理する処理手段とを備えた画像処理装置において、前記2系統の読み取り光学系から入力された画像データを、それぞれ別々のシェーディング補正処理を行うシェーディング補正処理手段と、前記各シェーディング補正処理手段により処理された画像データの階調性を整合する調整手段と、画像データを外部へ出力する外部出力手段と、各手段系を制御する制御手段と、前記制御手段への動作指示を伝達する動作指示伝達手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記2系統の読み取り手段によって読み取られた画像データの濃度バランスを整合する調整手段が、異なる読み取り濃度特性を有する2つの読み取り手段により読み取った画像データの濃度バランスの違いを、2つの画像データの中心的な読み取り濃度特性に、それぞれの画像データを調整することにより、整合する請求項1の画像処理装置を特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記2系統の読み取り手段によって読み取られた画像データの濃度バランスを整合する調整手段が、異なる読み取り濃度特性を有する2つの読み取り手段で読み取った画像データの濃度バランスの違いを、予め設定してある任意の濃度特性にそれぞれの画像データを調整することにより、整合する請求項1の画像処理装置を特徴とする。
本発明によれば、一方の読み取り光学系の読み取り濃度特性を、もう一方の読み取り光学系の読み取り濃度特性に合わせることを経時的に行うので、異なるデバイスの読み取り光学系により読み取られたそれぞれの画像データの相関を利用して、読み取り光学系の読み取り精度に依存するような画像処理を、従来よりも、より有益に働かせることが可能である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本実施の形態の全体構成をモノクロスキャナ装置の構成として示す画像処理装置のブロック図である。
図1は、9個のブロック(ユニット)に分けて説明してある。全てのユニットはCPU1を中心とした1本のバスで接続されている。このバスをCPUバス10と呼ぶ。
この装置を使用する使用者は、操作部ユニット2から本画像処理装置に動作指示を行い、その指示をCPU1が判読し、他の8個のユニットに対してCPUバス10経由で指示を行い制御する。
他の8個のユニットは、それぞれ、外部接続部3、画像補正部4、第1読み取り部5、第1シェーディング補正部6、第2読み取り部7、第2シェーディング補正部8、画像濃度調整部9である。
図2は第1読み取り部を説明する概略図である。図3はランプが光を照射し、濃度基準板により反射した光を受光素子が受光する状態を示す概略図である。図4は原稿搬送路に原稿が搬送されている状態を示す概略図である。図5は原稿基準点を示す概略図である。図6は濃度基準板を示す概略図である。
図2ないし図6を参照して第1読み取り部5の構成を説明する。図2は第1読み取り部5を側部から捉えた図である。第1読み取り部5には、実際に画像データを読み取る受光素子17が搭載されている走行体15、原稿を読み取り位置14上部で通過させる原稿搬送路11、読み取り位置14の脇に画像データの白レベルの基準および読み取り濃度特性の測定基準となる濃度基準板12がある。
濃度基準板12は、下部から観た図を描写している図6のように、濃度基準板12の均一な白色濃度部分は、読み取り光学系(第1読み取り部5)のシェーディング補正をする白レベルの基準となる。また、白色濃度部分の右側には数種類の均一な中間濃度部分が、濃度が連続するように並んでいるが、読み取り光学系の読み取り濃度特性の測定基準となる。
走行体15には、読み取り位置14方向に光を照射するランプ16と、その反射光を受光するCCDなどの受光素子17がある。読み取り位置14のみ、原稿搬送路11の下側から読み取れるように透明のガラスになっている。これをコンタクトガラス13と呼ぶ。図2は第1読み取り部5がアイドル状態のときを示している。
アイドル状態時に、CPU1から原稿18を読み取る指示があると、図3のように、ランプ16が光を照射し、濃度基準板12により反射した光を受光素子17が受光する。
光学信号がアナログの電気信号に変換され、A/D変換が行われてディジタルの電気信号を生成する読み取り動作が行われる。読み取り動作が行われながら、受光素子17を搭載した走行体15が濃度基準板12の下部を移動して、濃度基準板12全体の濃度を読み取る。
濃度基準板12の白色濃度部分の数ライン分を白基準データとして、ライン単位で第1読み取り部5とシェーディングデータバスで接続されている第1シェーディング補正部6に転送する。
また、濃度基準板12の中間濃度部分の読み取りデータは、濃度毎にそれぞれ数ライン分を中間濃度データとして、ライン単位で第1読み取り部5と読み取り特性データバスで接続されている画像濃度調整部9に転送される。
次に、図4のように、走行体15は読み取り位置14の下部に静止し、走行体15の上部を原稿18が原稿搬送路11を通って一定の速度で通過する。原稿18が読み取り位置14の上部を通過するさい、ランプ16が光を照射し、原稿18により反射した光から、濃度基準板12の読み取りと同様に原稿画像を読み取る。
原稿18の先端の角を原稿基準点とすると、図5にある主走査方向に1ラインずつ読み取られ、原稿18が移動することにより副走査方向の原稿18も読み取り、原稿全体を読み取る。このようにして読み取った原稿画像データを、ライン単位で第1読み取り部5と画像データバスで接続されている第1シェーディング補正部6に転送する。
第1シェーディング補正部6は、第1読み取り部5から転送された数ライン分の白基準データを、画素毎に平均化処理を行うことにより、主走査1ライン分の白レベル補正データを生成する。
図7はシェーディング補正データ生成を説明する図である。画像データが8ビットデータである場合、図7にあるように、任意の数Nライン分の白基準データを、主走査方向の画素毎に単純平均化処理を行い、シェーディング補正データを生成する。
こうして生成された1ライン分のシェーディング補正データを基に、画像データを1ライン毎に以下のようにシェーディング補正処理を行う。受光素子17の先頭画素から、0,1,…,k,…,nと番号を付け、処理を行う補正前の画像データをXk、補正後の画像データをXk’とし、その画素に対するシェーディング補正データをSkとする。
Xk’=(Xk/Sk)×255(k=0,1,b…,n)・・・(1)
(但し Sk=0の場合は、Xk’=255とする)
の式に代入して画像データのシェーディング補正処理を行う。
そして補正処理を行った画像データを、画像データバスで接続されている画像濃度調整部9へ転送する。上記では、2つある読み取り光学系の一方の画像データのみを調整するので、調整した画像データのみに濃度調整によるひずみが生じ、濃度調整したことに起因する画質の違いが生じるかもしれない。
ただし、シェーディングデータの生成方法には様々な方法があり、ここで説明した方法は一例である。シェーディングデータの生成方法は、本発明の本質には関係なく、実施の形態の説明上記載した。
図8は第2読み取り部の構成を示す概略図である。図9は図8の第2読み取り部において原稿が搬送路を通って読み取り位置上を通過している状態を示す概略図である。図10は図8の第2読み取り部の構成に使用する濃度基準ローラを示す概略図である。
第1読み取り部5と第2読み取り部7を、説明図では便宜上、別記しているが、実際には同様の搬送路上に存在して、原稿の両面を同時に読み取ることが多い。
先ず図8を参照して、第2読み取り部7の構成を説明する。この図は第2読み取り部7を側部から捉えた図である。第2読み取り部7には、実際に画像データを読み取る読み取り素子19と、原稿18を読み取り位置14上を通過させる原稿搬送路11、読み取り位置14の下部に画像データの白レベルの基準および読み取り濃度特性の測定基準となる濃度基準ローラ20がある。
濃度基準ローラ20は、前述した第1読み取り部5の濃度基準板12の端と端を接続して筒状にしたものである。それを展開した状態を描写しているが図10である。濃度基準ローラ20は、第1読み取り部5の濃度基準板12と全く同様の働きをし、濃度基準ローラ20の均一な白色濃度部分は、読み取り光学系(第2読み取り部7)のシェーディング補正をする白レベルの基準となる。
また、白色濃度部分の右側に数種類の均一な中間濃度部分は、読み取り光学系の読み取り濃度特性の測定基準となる。第2読み取り部7の読み取り素子19は、第1読み取り部5とは異なり移動しないので、濃度基準ローラ20が回転することにより全体を読み取る。
アイドル状態時に、CPU1(図1)から原稿を読み取る指示があると、濃度基準ローラ20が回転を始め、読み取り素子19が濃度基準ローラ20上の白色濃度部分および中間濃度部分を読み取る。
信号処理的には、第1読み取り部5と全く同様である。ただし、濃度基準ローラ20の読み取りが終われば、濃度基準ローラ20は白色濃度部分を上方に向けた位置で停止する。
濃度基準ローラ20の白色濃度部分の数ラインを白基準データとして、ライン単位で第2読み取り部7とシェーディングデータバスで接続されている第2シェーディング補正部8に転送する。
また、基準濃度ローラ20の中間濃度部分の読み取りデータは、濃度毎にそれぞれ数ラインを中間濃度データとして、ライン単位で第2読み取り部8と読み取り特性データバスで接続されている画像濃度調整部9(図1)に転送される。
次に、図9のように、読み取り位置14上を原稿18が原稿搬送路11を通って一定の速度で通過する。そのさい、読み取り素子19は原稿18の画像データを読み取る。読み取った画像データは、第1読み取り部5と同様に、ライン単位で第2読み取り部7と画像データバスで接続されている第2シェーディング補正部8に転送される。
第2シェーディング補正部8は、第1シェーディング補正部6と全く同様の働きをする。第2読み取り部7からのシェーディングデータを使用して、画像データに対しシェーディング補正処理を行う。そして補正処理を行った画像データを、画像データバスで接続されている画像濃度調整部9へ転送する。
「読み取り部」から転送されてくる画像データおよび読み取り特性データは、第1読み取り部5と第2読み取り部7の両方共、それぞれに特性の差はあっても、反射率ではなく濃度リニアにレベルを持たせたデータであると規定する。
故に、濃度基準板12もしくは濃度基準ローラ20の同じ濃度レベルの中間濃度部分を読み取った値を比較すれば、読み取り濃度特性に違いがあるかどうかを判別することができる。
濃度基準板12および濃度基準ローラ20の同じ濃度レベルの中間濃度部分を読み取った値は、読み取り光学系(読み取り部)の読み取り特性が同じ場合、読み取り値は同じになる筈である。もしこの値に相違があれば、読み取り光学系の読み取り特性が違うということになる。
この場合、画像濃度調整部9は、第1読み取り部5から転送されてきた読み取り特性データと、第2読み取り部7から転送されてきた読み取り特性データとを比較して、先ず濃度変換テーブルを生成する。各中間濃度部分の読み取り特性データは、平均化した値を使用する。
図11は画像濃度調整部を説明する第1の図である。ダイナミックレンジ8ビットである場合を、例に取って説明する。濃度基準板12(図2)および濃度基準ローラ20(図8)の中間濃度部分が8種類の濃度階調持っている場合を仮定する。第1読み取り部5と第2読み取り部7の読み取り値が、図11(a)にある表のようであったとする。
第2読み取り部7で読み取った読み取り特性を、第1読み取り部5で読み取った読み取り特性に調整して合わせる場合、図11(b)にあるグラフのように、横軸の第2読み取り部7の読み取り値を、縦軸の第1読み取り部5の値に変換するような、0〜255の256階調の変換テーブルを生成する。
第2読み取り部7の読み取り値の間の値に対する変換テーブルは、隣り合う濃度の読み取り値が、第1読み取り部5からの値がY1とY2で、第2読み取り部7からの値がX1とX2である場合、第2読み取り部7の読み取り値をX、変換テーブルの値をZと置くと、下記のような演算式で補間して変換テーブルを生成する。
Z=((Y2―Y1)/(X2―X1))×(X―X1)+Y1
(X1<=X<X2、Y1<=Z<Y2)
このようにして、第2読み取り部7の隣り合う中間濃度部分の読み値間の変換テーブルを生成する。第2読み取り部7の最も小さい読み値よりも小さい数に関しては0、最も大きい読み値よりも大きい数に関しては255との間で補間して、変換テーブルを生成する。また、生成した値が小数点以下の端数になった場合は、切り上げ切り下げなど方法を決め、統一した方法で整数に直す。
また、第1読み取り部5で読み取った読み取り特性を、第2読み取り部7で読み取った読み取り特性に調整する場合は、第1読み取り部5の値を第2読み取り部7に合わせるような変換テーブルを生成し、第1読み取り部5の画像データを変換する。
この変換テーブルを使って、画像濃度調整部9では第2読み取り部7からの画像データを変換する。第1読み取り部5からの画像データに関しては、変換を行わない。
そして、第1読み取り部5からの画像データと、第2読み取り部7からの画像データを変換した画像データを、画像データバスで接続されている画像補整部4(図1)に順にインターリーフ形式で転送する。
画像補正部4は、画像濃度調整部9から転送されてくる画像データに対し、画像補正処理を行って、画像データバスで接続されている外部接続部3(図1)に、補正した画像データを転送する。
ここで行う画像補正とは、本発明ではとくに規定しない。一般的には、フィルタ処理と呼ばれる画像データのMTFの補正や、γ変換と呼ばれる画像データの濃度補正が行われる。
外部接続部3は、画像補正部4により補正した原稿画像データを受け、その画像データを、本画像処理装置の外部に接続される画像記憶装置や画像出力装置などに転送する。
図12は画像濃度調整部を説明する第2の図である。図1の画像処理装置の画像濃度調整部の他の実施の形態について説明する。濃度基準板12(図2)および濃度基準ローラ20(図8)の中間濃度部分が8種類の濃度階調を持っている場合を仮定する。
第1読み取り部5と第2読み取り部7の読み取り値が、図12(a)にある表のようであったとする。これらの読み取り値をそれぞれ平均して、中間濃度部分の読み取り値の平均値を生成する。
図12(b)にあるグラフのように、横軸に第1読み取り部5の読み取り値を、縦軸に読み取り値の平均の値に変換するような、0〜255の256階調の変換テーブルを生成する。
具体的な方法は、前述した画像処理装置で生成した変換テーブルの生成方法と同様の補間を行い、読み取り値間の値に対しても変換テーブルを生成する。第2読み取り部5に関しても、同様に変換テーブルを生成する。
このようにして生成した第1読み取り部5と第2読み取り部7の変換テーブルを使用して、第1読み取り部5と第2読み取り部7からの画像データのそれぞれを変換する。
そして、第1読み取り部5からの画像データと、第2読み取り部7の画像データを変換したデータを、画像データバスで接続されている画像補整部4に順にインターリーフ形式で転送する。
異なる読み取り濃度特性を有する2つの読み取り光学系において、一方の読み取り光学系(第1読み取り部5)の読み取り濃度特性と、もう一方の読み取り光学系(第2読み取り部7)の読み取り濃度特性を、それぞれの中心的な濃度特性に調整することにより、濃度調整したことに起因する画質の違いが生じない。
図13は画像濃度調整部を説明する第3の図である。ここでは、本発明による画像処理装置の画像濃度調整部のさらに他の実施の形態を説明する。濃度基準板12(図2)および濃度基準ローラ20(図8)の中間濃度部分が8種類の濃度階調を持っている場合を仮定する。
第1読み取り部5と第2読み取り部7の読み取り値が、図13(a)にある表のようであったとする。そして、中間濃度部分の濃度に対して、変更したい濃度特性値を決定したとする。ただし、中間濃度部分の読み取り値の大小関係と、変更したい濃度特性値の大小関係は、変わらないように任意の濃度特性値を設定する。
図13(b)にあるグラフのように、横軸に第1読み取り部5の読み取り値を、縦軸に任意の濃度特性値に変換するような、0〜255の256階調の変換テーブルを生成する。
具体的な方法は、前述した画像処理装置で生成した変換テーブルの生成方法と同様の補間を行い、読み取り値間の値に対しても変換テーブルを生成する。第2読み取り部7に関しても、同様に変換テーブルを生成する。
このようにして生成した第1読み取り部5と第2読み取り部7の変換テーブルを使用して、第1読み取り部5と第2読み取り部7からの画像データのそれぞれを変換する。
そして、第1読み取り部5からの画像データと、第2読み取り部7からの画像データを変換したデータを、画像データバスで接続されている画像補整部4に順にインターリーフ形式で転送する。
異なる読み取り濃度特性を有する2つの読み取り光学系(第1読み取り部5および第2読み取り部7)において、一方の読み取り光学系の読み取り濃度特性と、もう一方の読み取り光学系の読み取り濃度特性を、予め設定してある任意の濃度特性にそれぞれの画像データを調整する。
これによって、デバイスの異なる読み取り光学系の読み取り濃度特性を合わせることを経時的に行うだけでなく、予め設定してある任意の濃度特性にそれぞれの画像データを調整することが可能な画像処理装置を提供することができる。
2つある読み取り光学系の読み取り濃度特性を合わせるために、両方の画像データの濃度を合わせるが、そのさいの基準とする濃度特性を、任意の濃度特性に設定可能とすることにより、読み取り光学系の特性を、画像処理装置の設計上有利な特性に変更することも可能である。
本実施の形態の全体構成をモノクロスキャナ装置の構成として示す画像処理装置のブロック図である。 第1読み取り部を説明する概略図である。 ランプが光を照射し、濃度基準板により反射した光を受光素子が受光する状態を示す概略図である。 原稿搬送路に原稿が搬送されている状態を示す概略図である。 原稿基準点を示す概略図である。 濃度基準板を示す概略図である。 シェーディング補正データ生成を説明する図である。 第2読み取り部の構成を示す概略図である。 図8の第2読み取り部において原稿が搬送路を通って読み取り位置上を通過している状態を示す概略図である。 図8の第2読み取り部の構成に使用する濃度基準ローラを示す概略図である。 画像濃度調整部を説明する第1の図である。 画像濃度調整部を説明する第2の図である。 画像濃度調整部を説明する第3の図である。
符号の説明
1 制御手段(CPU)
2 動作指示伝達手段(操作部)
3 外部出力手段(外部接続部)
5 読み取り光学系(第1読み取り部)
6 シェーディング補正処理手段(シェーディング補正部)
7 読み取り光学系(第2読み取り部)
8 シェーディング補正処理手段(シェーディング補正部)
9 調整手段(画像濃度調整部)

Claims (3)

  1. 2系統の読み取り光学系と、原稿画像の両面にある画像を同時に読み取り、ディジタル的に処理する処理手段とを備えた画像処理装置において、前記2系統の読み取り光学系から入力された画像データを、それぞれ別々のシェーディング補正処理を行うシェーディング補正処理手段と、前記各シェーディング補正処理手段により処理された画像データの階調性を整合する調整手段と、画像データを外部へ出力する外部出力手段と、各手段系を制御する制御手段と、前記制御手段への動作指示を伝達する動作指示伝達手段と、を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記2系統の読み取り手段によって読み取られた画像データの濃度バランスを整合する調整手段が、異なる読み取り濃度特性を有する2つの読み取り手段により読み取った画像データの濃度バランスの違いを、2つの画像データの中心的な読み取り濃度特性に、それぞれの画像データを調整することにより、整合することを特徴とする請求項1の画像処理装置。
  3. 前記2系統の読み取り手段によって読み取られた画像データの濃度バランスを整合する調整手段が、異なる読み取り濃度特性を有する2つの読み取り手段で読み取った画像データの濃度バランスの違いを、予め設定してある任意の濃度特性にそれぞれの画像データを調整することにより、整合することを特徴とする請求項1の画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009028760A1 (en) * 2007-08-27 2009-03-05 Won Cheol Choi Method of cancer diagnosis using the analysis of isotopes
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