JP2006120919A - シリカ系被膜形成用塗布液 - Google Patents

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Abstract

【課題】 低誘電率であり、かつ剥離液による膜減りや誘電率の上昇が生じ難いシリカ系被膜を形成できるシリカ系被膜形成用塗布液を提供する。
【解決手段】(A)アルキルトリアルコキシシランを加水分解反応させて得られる反応生成物、および(B)ポリアルキレングリコールおよびその末端アルキル化物からなる群から選ばれる1種以上を含むことを特徴とするシリカ系被膜形成用塗布液。
【選択図】 なし

Description

本発明は、シリカ系被膜形成用塗布液に関する。
半導体デバイスの高集積化に対する要求は益々高まっており、例えばULSI(超超LSI)の高速化・低消費電力化を達成するための技術に対する関心は高い。中でも配線抵抗・容量の低減化は重要であり、そのために低誘電率の層間絶縁膜の開発が求められている。
下記特許文献1には、(a)トリアルコキシシランを有機溶媒中、酸触媒下で加水分解して得られる縮合物、及び(b)ポリアルキレングリコール及び/またはその末端アルキル化物を含有するシリカ系被膜形成用の塗布液を用いて、誘電率3.2以下のシリカ系被膜を形成する技術が記載されている。
特開2002−319582号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されているシリカ系被膜形成用塗布液を用いて形成されるシリカ系被膜は、ホトレジスト層を剥離液で除去する工程や、ホトレジスト層をアッシング処理した後に剥離液を用いて処理する工程等で剥離液に接触すると、シリカ系被膜の膜減りや誘電率上昇が生じ易いという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、低誘電率であり、かつ剥離液による膜減りや誘電率の上昇が生じ難いシリカ系被膜を形成できるシリカ系被膜形成用塗布液を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のシリカ系被膜形成用塗布液は、(A)アルキルトリアルコキシシランを加水分解反応させて得られる反応生成物、および(B)ポリアルキレングリコールおよびその末端アルキル化物からなる群から選ばれる1種以上を含むことを特徴とする。
本発明のシリカ系被膜形成用塗布液によれば、低誘電率であり、かつ剥離液による膜減りや誘電率の上昇が生じ難いシリカ系被膜を形成することができる。
<(A)成分>
本発明のシリカ系被膜形成用塗布液には(A)成分としてアルキルトリアルコキシシランを加水分解反応させて得られる反応生成物が含まれる。
前記加水分解反応によりシロキサンポリマーが生成するが、前記反応生成物には、低分子量の加水分解物、および加水分解反応と同時に分子間で脱水縮合反応を生じて生成された縮合物(シロキサンオリゴマー)も含まれ得る。本発明における(A)成分は、反応生成物がシロキサンポリマーの他に、かかる加水分解物または縮合物を含む場合、これらをも含む全体を指すものとする。
上記反応生成物の質量平均分子量(Mw)(ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによるポリスチレン換算基準、以下同様。)は特に限定されないが、1000〜10000が好ましく、より好ましい範囲は1000〜5000である。
アルキルトリアルコキシシランとして、下記一般式(I)で表されるアルキルトリアルコキシシランから選ばれる1種以上を用いることが好ましい。
Si(OR(OR(OR …(I)
式中、Rは炭素数1〜20の直鎖状または分岐状のアルキル基であり、好ましくは炭素数1〜4の直鎖状または分岐状のアルキル基である。
、R、及びRは、それぞれ独立に、炭素数1〜5の直鎖状または分岐状のアルキル基である。特に加水分解速度の点から炭素数1または2のアルキル基が好ましい。
a、b、及びcは、0≦a≦3、0≦b≦3、0≦c≦3であって、かつa+b+c=3の条件を満たす整数である。
アルキルトリアルコキシシランの具体例としては、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキシシラン、メチルトリペンチルオキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリプロポキシシラン、エチルトリペンチルオキシシラン、プロピルトリメトキシシラン、プロピルトリエトキシシラン、プロピルトリペンチルオキシシラン、ブチルトリメトキシシラン、ブチルトリエトキシシラン、ブチルトリプロポキシシラン、ブチルトリペンチルオキシシラン、メチルモノメトキシジエトキシシラン、エチルモノメトキシジエトキシシラン、プロピルモノメトキシジエトキシシラン、ブチルモノメトキシジエトキシシラン、メチルモノメトキシジプロポキシシラン、メチルモノメトキシジペンチルオキシシラン、エチルモノメトキシジプロポキシシラン、エチルモノメトキシジペンチルオキシシラン、プロピルモノメトキシジプロポキシシラン、プロピルモノメトキシジペンチルオキシシラン、ブチルモノメトキシジブロポキシシラン、ブチルモノメトキシジペンチルオキシシラン、メチルメトキシエトキシプロポキシシラン、プロピルメトキシエトキシプロポキシシラン、ブチルメトキシエトキシプロポキシシラン、メチルモノメトキシモノエトキシモノブトキシシラン、エチルモノメトキシモノエトキシモノブトキシシラン、プロピルモノメトキシモノエトキシモノブトキシシラン、ブチルモノメトキシモノエトキシモノブトキシシランなどが挙げられる。中でも、加水分解速度の点から、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシランが好ましい。
上記反応生成物は、1種以上のアルキルトリアルコキシシランを、酸触媒および水の存下で加水分解、縮合反応せしめる方法で得ることができる。
上記酸触媒は有機酸、無機酸のいずれも使用できる。
無機酸としては、硫酸、リン酸、硝酸、塩酸などが使用でき、中でも、リン酸、硝酸が好適である。
上記有機酸としては、ギ酸、シュウ酸、フマル酸、マレイン酸、氷酢酸、無水酢酸、プロピオン酸、n−酪酸などのカルボン酸及び硫黄含有酸残基をもつ有機酸が用いられる。上記硫黄含有酸残基をもつ有機酸としては、有機スルホン酸が挙げられ、それらのエステル化物としては有機硫酸エステル、有機亜硫酸エステルなどが挙げられる。これらの中で、特に有機スルホン酸、例えば、下記一般式(II)で表わされる化合物が好ましい。
R−X …(II)
(式中、Rは、置換基を有していてもよい炭化水素基、Xはスルホン酸基である。)
上記一般式(II)において、Rとしての炭化水素基は、炭素数1〜20の炭化水素基が好ましく、この炭化水素基は飽和のものでも、不飽和のものでもよいし、直鎖状、枝分かれ状、環状のいずれであってもよい。
Rの炭化水素基が環状の場合、例えばフェニル基、ナフチル基、アントリル基などの芳香族炭化水素基がよく、中でもフェニル基が好ましい。この芳香族炭化水素基における芳香環には置換基として炭素数1〜20の炭化水素基が1個又は複数個結合していてもよい。該芳香環上の置換基としての炭化水素基は飽和のものでも、不飽和のものでもよいし、直鎖状、枝分かれ状、環状のいずれであってもよい。
また、Rとしての炭化水素基は1個又は複数個の置換基を有していてもよく、該置換基としては、例えばフッ素原子等のハロゲン原子、スルホン酸基、カルボキシル基、水酸基、アミノ基、シアノ基などが挙げられる。
上記一般式(II)で表わされる有機スルホン酸としては、シリカ系被膜上に形成されるレジストパターン下部の形状改善効果の点から、特にノナフルオロブタンスルホン酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸又はこれらの混合物などが好ましい。
上記酸触媒は、水の存在下でアルキルトリアルコキシシランを加水分解するときの触媒として作用するが、使用する酸触媒の量は、例えば、加水分解反応の反応系中の濃度が1〜1000ppm、特に5〜800ppmの範囲になるように調製すればよい。
水の添加量は、使用するアルキルトリアルコキシシランの合計1モル当たり、1.5〜4.0モルの範囲が好ましい。酸触媒は水を添加した後に加えてもよいし、あるいは、酸触媒と水とを予め混合してなる酸水溶液として加えてもよい。
前記加水分解反応の反応系には必要に応じて有機溶剤を含有させてもよい。
加水分解反応の反応系に有機溶剤を含有させる場合の有機溶剤の具体例としては、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコール、n−ブタノールのような一価アルコール、メチル−3−メトキシプロピオネート、エチル−3−エトキシプロピオネートのようなアルキルカルボン酸エステル、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ヘキサントリオール等の多価アルコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル等の多価アルコールのモノエーテル類あるいはこれらのモノアセテート類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチルのようなエステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソアミルケトンのようなケトン類、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジプロピルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテルのような多価アルコールの水酸基をすべてアルキルエーテル化した多価アルコールエーテル類などが挙げられる。
上記有機溶剤は単独で用いてもよい、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
ここで、上記有機溶剤としては、塗布液の保存安定性や成膜性を向上させる点から、有機溶剤としてアルキレングリコールジアルキルエーテルを用いることが好ましい。
<(B)成分>
本発明のシリカ系被膜形成用塗布液には(B)成分としてポリアルキレングリコールおよびその末端アルキル化物からなる群から選ばれる1種以上が含まれる。
ポリアルキレングリコールにおけるアルキレン基の炭素数は、1〜5が好ましく、1〜3がより好ましい。具体例としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどの低級アルキレングリコールが挙げられる。
ポリアルキレングリコールの末端アルキル化物とは、ポリアルキレングリコールの片末端または両末端の水酸基がアルキル基によってアルコキシ化されたものである。末端のアルコキシ化に用いられるアルキル基は直鎖状又は枝分かれ状のアルキル基であってよく、その炭素数は、1〜5が好ましく、1〜3がより好ましい。特に、メチル基、エチル基、プロピル基等の直鎖状のアルキル基が好ましい。
(B)成分の質量平均分子量(Mw)は100〜10000が好ましく、200〜5000がより好ましく、400〜4000がさらに好ましい。(B)成分のMwを上記範囲の上限値以下とすることにより、塗布液における相溶性を損なうことなく良好な塗布性が得られ、シリカ系被膜の膜厚均一性が良くなる。上記範囲の下限値以上とすることにより、シリカ系被膜をポーラスにすることができ、低誘電率化が可能となる。
(B)成分の使用量は、シリカ系被膜形成用塗布液における固形分(SiO換算質量)に対して、25〜100質量%が好ましく、30〜70質量%がより好ましい。(B)成分の使用量を上記範囲の下限値以上とすることによりシリカ系被膜の誘電率を低下させることができ、上記範囲の上限値以下とすることにより十分な強度のシリカ系被膜を得ることができる。
<(C)成分>
本発明のシリカ系被膜形成用塗布液には(C)成分としてテトラアルキルアンモニウムハイドロオキサイドを含有させることが好ましい。テトラアルキルアンモニウムハイドロオキサイドは下記一般式(III)で表される。
R’OH …(III)
(式中、R’はアルキル基を示す。)
R’としてのアルキル基は、好ましくは炭素数1〜5の直鎖状又は枝分かれ状のアルキル基であり、より好ましい炭素数は1〜3である。
かかる(C)成分をシリカ系被膜形成用塗布液に含有させることにより、形成されるシリカ系被膜をより一層低誘電率化することができる。
(C)成分の使用量は、シリカ系被膜形成用塗布液における固形分(SiO換算質量)に対して、0.001〜0.02質量%(10〜200ppm)が好ましく、0.005〜0.02質量%(50〜200ppm)がより好ましく、0.005〜0.015質量%(50〜150ppm)がさらに好ましい。(C)成分の使用量を上記範囲の下限値以上とすることにより、誘電率をさらに低下させる効果が得られ、上記範囲の上限値以下とすることにより塗布液の良好な経時安定性が得られる。
本発明のシリカ系被膜形成用塗布液を調製する方法としては、例えば、水および上記酸触媒の存在下でアルキルトリアルコキシシランを加水分解反応させることにより、反応生成物(A)を含む反応溶液を得る。この反応溶液に(B)成分、および好ましくは(C)成分を加え、さらに必要に応じて希釈溶剤を加えて混合することにより、シリカ系被膜形成用塗布液が得られる。
上記反応生成物(A)を含む反応溶液は、そのままシリカ系被膜形成用塗布液の調製に用いることもできるが、(A)成分以外の成分を加える前にアルキルトリアルコキシシランの加水分解によって生じたアルコールを除去することが好ましい。上記加水分解によって生じたアルコールを除去することにより、保存安定性、成膜性を向上させることができる。このアルコールの除去は、減圧蒸留による方法が好ましい。該減圧蒸留は真空度39.9×10〜39.9×10Pa(約30〜300mmHg)、好ましくは66.5×10〜26.6×10Pa(約50〜200mmHg)、温度20〜100℃で行うのが好ましい。上記加水分解によって生じたアルコールは、例えば、シリカ系被膜形成用塗布液中30質量%以下、好ましくは15質量%、より好ましくは8質量%以下まで除去することが好ましい。
前記反応溶液に(C)成分を添加する際は、該(C)成分を適宜の溶剤に溶解させた状態で添加してもよい。その場合の溶剤は特に限定されないが、例えば、前記加水分解反応の反応系に含有させる有機溶剤として挙げたものの中から適宜のものを用いることができる。
前記希釈溶剤は特に限定されないが、例えば、前記加水分解反応の反応系に含有させる有機溶剤として挙げたものの中から適宜のものを用いることができる。塗布液の保存安定性や成膜性を向上させるうえでは、希釈溶剤としてアルキレングリコールジアルキルエーテルを用いることがより好ましい。該希釈溶剤の使用量は、シリカ系被膜形成用塗布液の固形分濃度が好ましい範囲となるように調整することが好ましい。
シリカ系被膜形成用塗布液の固形分濃度(SiO換算濃度)は特に限定されないが、1〜30質量%程度が好ましく、5〜25質量%程度がより好ましい。
本発明のシリカ系被膜形成用塗布液は、層間絶縁膜としてのシリカ系被膜を形成するのに好適に用いられる。本発明のシリカ系被膜形成用塗布液を用いてシリカ系被膜を形成する方法としては、通常のSOG法を用いることができる。
例えば、まず基体上にシリカ系被膜形成用塗布液を所定の膜厚となるように、回転塗布、流延塗布、ロール塗布等の塗布方法により塗布して塗膜を形成する。塗膜の厚さは適宜選択すればよい。
次いでホットプレート上でベークする。このベーク処理により塗膜中の有機溶剤が揮発し、さらにシロキサンポリマーの分子間で反応が生じて重合が進む。このときのベーク温度は、例えば80〜500℃程度であり、より好ましくは80〜300℃程度である。ベーク処理はベーク温度を変えつつ複数段階で行ってもよい。 この後、高温で焼成することによりシリカ系被膜が得られる。焼成温度は、通常、350℃以上で行われ、350〜450℃程度が好ましい。
本発明のシリカ系被膜形成用塗布液によれば、誘電率が低いシリカ系被膜を形成することができる。誘電率が低下する作用の一つとして、(B)成分を含有させることによりシリカ系被膜がポーラス化されることが考えられる。
本発明によれば、例えば、後述の実施例に記載した測定方法で測定される誘電率の値が3以下、好ましくは2.8以下である低誘電率のシリカ系被膜を形成することができる。
また、本発明のシリカ系被膜形成用塗布液を用いて形成されたシリカ系被膜は、レジスト膜の除去に用いられる剥離液に対する耐性が良好であり、剥離液に接触することによる膜減りや誘電率の上昇が抑えられる。 これらの剥離液の中でも、ヒドロキシルアミン類、第1級、第2級または第3級脂肪族アミン、脂環式アミン、芳香族アミン、複素環式アミン、アンモニア水、および低級アルキル第4級アンモニウム塩を含むアミン系剥離液、特にヒドロキシルアミンを含むアミン系剥離液に対する耐性が良好である。
(実施例1)
メチルトリエトキシシラン731.79gに、純水177.30gおよび濃度が60質量%の硝酸10.6μlを加え、3時間撹拌した。その後、室温で6日間反応させることにより、反応生成物を含む反応溶液を得た。該反応生成物の質量平均分子量(Mw)は1800であった。
得られた反応溶液を100mmHg以下、60℃にて減圧蒸留して、固形分濃度が51質量%となるまで濃縮した。
次いで、濃縮された反応溶液に、質量平均分子量1000のポリプロピレングリコール(三洋化成製、製品名;ニューポールPP−1000)86.32g(前記反応溶液中の固形分に対して35質量%)を加えた。
また、イソプロピルアルコール(IPA)中に濃度100ppmのテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)を含む溶液123.32g(前記反応溶液中の固形分に対するTMAH濃度50ppm)を加えた。
さらに、プロピレングリコールジメチルエーテル3791.05gを加えて撹拌することによりシリカ系被膜形成用塗布液を得た。
シリコンウェーハ上に、上記で得られたシリカ系被膜形成用塗布液を、スピンコートにより塗布し、ホットプレートにてベーク処理を行った。ベーク処理における加熱条件は、80℃で3分間、次いで150℃で3分間、次いで300℃で3分間の多段ベークとした。この後、空気中(窒素雰囲気中)にて400℃で焼成して、膜厚2000Åのシリカ系被膜を得た。
得られたシリカ系被膜の誘電率を水銀プローブ式CV測定装置(日本SSM株式会社製、製品名;SSM495)を用いて測定したところ、誘電率は2.45であった。
さらに、上記で得られたシリカ系被膜を、70℃に保たれたヒドロキシルアミン類を含む剥離液に30分間浸漬した。膜減り(浸漬前の膜厚と浸漬後の膜厚との差)を調べたところ37Åであった。また浸漬後に、上記と同様にして誘電率を測定したところ2.74であった。
(比較例1)
実施例1におけるメチルトリエトキシシランをトリエトキシシランに変更してシリカ系被膜形成用塗布液を調製した。
すなわち、トリエトキシシラン73.9gをエチレングリコールジメチルエーテル799.0gに溶解し撹拌した。次いで、純水24.2gおよび濃度が60質量%の硝酸3.2μlを加え、3時間撹拌した。その後、室温で6日間反応させることにより、反応生成物を含む反応溶液を得た。該反応生成物の質量平均分子量(Mw)は1300であった。
得られた反応溶液を120〜140mmHg以下、40℃にて減圧蒸留して、固形分濃度が8質量%になるまで濃縮した。
次いで質量平均分子量200のポリエチレングリコールの両末端メチル化物を、前記反応溶液中の固形分に対して100質量%加えた。
また、イソプロピルアルコール(IPA)中に濃度50ppmのテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)を含む溶液を、前記反応溶液中の固形分に対するTMAH濃度が5.5ppmとなるように添加し、撹拌することによりシリカ系被膜形成用塗布液を得た。
得られたシリカ系被膜形成用塗布液を用い、実施例1と同様にして、シリコンウェーハ上に膜厚2500Åのシリカ系被膜を形成した。
得られたシリカ系被膜の誘電率を実施例1と同様にして測定したところ、2.5であった。
さらに、このシリカ系被膜について実施例1と同様にして剥離液に浸漬させた。浸漬後の膜減りおよび誘電率を調べたところ、膜減りは1004Å、誘電率は10であった。
上記結果に示されるように、実施例1および比較例1のいずれにおいても、誘電率が低いシリカ系被膜が得られた。
実施例1で得られたシリカ系被膜の方が、比較例1で得られたシリカ系被膜と比べて、剥離液に浸漬したときの膜減りがかなり小さく、剥離液に浸漬したことによる誘電率の上昇幅も小さかった。

Claims (5)

  1. (A)アルキルトリアルコキシシランを加水分解反応させて得られる反応生成物、および(B)ポリアルキレングリコールおよびその末端アルキル化物からなる群から選ばれる1種以上を含むことを特徴とするシリカ系被膜形成用塗布液。
  2. 上記(B)成分の添加量は、上記(A)成分の固形分100質量部に対して25〜100質量部であることを特徴とする請求項1に記載のシリカ系被膜形成用塗布液。
  3. 前記(B)成分の質量平均分子量は、100〜10000であることを特徴とする請求項1または2に記載のシリカ系被膜形成用塗布液。
  4. さらに、(C)テトラアルキルアンモニウムハイドロオキサイドを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のシリカ系被膜形成用塗布液。
  5. 上記(C)成分の添加量は、上記(A)成分の固形分に対して10〜200ppmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のシリカ系被膜形成用塗布液。


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