JP2002043422A - 被膜の処理方法およびこの方法を用いた半導体素子の製造方法 - Google Patents

被膜の処理方法およびこの方法を用いた半導体素子の製造方法

Info

Publication number
JP2002043422A
JP2002043422A JP2000222718A JP2000222718A JP2002043422A JP 2002043422 A JP2002043422 A JP 2002043422A JP 2000222718 A JP2000222718 A JP 2000222718A JP 2000222718 A JP2000222718 A JP 2000222718A JP 2002043422 A JP2002043422 A JP 2002043422A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
silica
treating
based coating
resist pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000222718A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Fujii
恭 藤井
Atsushi Matsushita
淳 松下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd filed Critical Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd
Priority to JP2000222718A priority Critical patent/JP2002043422A/ja
Publication of JP2002043422A publication Critical patent/JP2002043422A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Formation Of Insulating Films (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レジストパターンをアッシングする際にシリ
カ被膜(層間絶縁膜)が損傷を受けにくくなる被膜の処
理方法を提供する。 【解決手段】 基板上に形成された低誘電率のシリカ系
被膜をレジストパターンを介してエッチング処理した
後、窒素と水素の混合ガスから誘導されるプラズマ、若
しくはアンモニアガスから誘導されるプラズマにより、
前記エッチング処理後のシリカ系被膜を処理する。これ
により、後工程のレジストパターンのアッシングの際
に、シリカ系被膜が損傷することがなく、低い誘電率を
維持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はダマシン法に用いら
れる低誘電率のシリカ系被膜の処理方法に関する。更に
詳しくはダマシン法を利用した多層配線構造の形成にお
ける誘電率3.2以下のシリカ系被膜の処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの高集積化についての要
求は益々高まっており、ゲート長が0.13μm世代に
突入しつつある。この場合の配線材料として、従来のA
lに代り、Cuを用いた方が次のような点で半導体素子特
性の向上が図れることが分っている。
【0003】CuはAlに比べEM(エレクトロマイグレ
ーション)耐性に優れ、低抵抗のため配線抵抗による信
号遅延を低減でき、高電流密度の使用が可能、即ち、許
容電流密度を3倍以上も緩和でき、配線幅を微細化でき
る。
【0004】しかしながら、CuはAlに比べエッチング
レートのコントロールが難しいことから、Cuをエッチ
ングしないでCuの多層配線を実現する方法として銅ダ
マシン(象眼)法が近年注目され多数の提案がされてい
る(特開2000-174,023号公報、特開200
0-174,121号公報など)。
【0005】図13に基づいて銅ダマシン法を説明す
る。先ず、図13(a)に示すように、基板上にCVD
法により形成されるSiO2やSOGなどからなる低誘電
率材である層間絶縁膜を形成し、この上にパターンを形
成したレジストマスクを設け、エッチングにて同図
(b)に示すように、配線溝を形成し、次いで同図
(c)に示すように、バリヤメタルを堆積せしめ、同図
(d)に示すように、配線溝へCuを電界メッキなどに
よって埋め込んで下層配線を形成し、CMP(化学研
磨)によるバリヤメタルとCuの研磨を行った後、同図
(e)に示すように、この上に再び層間絶縁膜を形成す
る。以下同様にして、パターン形成したレジストマスク
を介して層間絶縁膜を選択的にエッチングして、同図
(f)に示すように、この層間絶縁膜にビアホールと上
層配線用の溝を形成(デユアルダマシン)し、同図
(g)に示すように、これらビアホールと上層配線用の
溝にバリヤメタルを堆積せしめ、同図(h)に示すよう
に、ビアホールと上層配線用の溝に電界メッキなどによ
ってCuを埋め込んで上層配線を形成するようにしてい
る。
【0006】なお、ダマシン法については配線を形成す
る金属として銅を中心に記述したが、銅以外にもアルミ
ニウムでダマシン法を行うことも進められている。本発
明は、銅ダマシン法に限ったものではなく、広く導電性
金属を用いたダマシン法に用いられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、ダマ
シン法によって多層配線を形成する場合、ビアホールの
アスペクト比(高さ/幅)を高めることが微細化におい
て必須の要件となる。しかしながら、層間絶縁膜材とし
てCVDで形成されるSiO2を用いた場合には、アスペ
クト比は精々2であるし、またSiO2の誘電率はε=
4.1と比較的高いため、満足できるものではない。
【0008】そこで、より誘電率の低い有機又は無機S
OGの使用が検討されている。更にこのような有機又は
無機SOGの一層の低誘電率化が望まれている。
【0009】そして、層間絶縁膜の誘電率を下げるに
は、層間絶縁膜をポーラスにすればよいことが現在では
分かっている。しかしながら、層間絶縁膜の誘電率が低
いほど、膜の緻密性が低下するため、後工程でレジスト
膜をプラズマアッシングする際に層間絶縁膜が損傷した
りクラックが入り、信頼性の高い半導体素子を得ること
ができにくくなる。
【0010】上記の層間絶縁膜の損傷は、層間絶縁膜の
Si-R基(Rは低級アルキル基または水素原子)がアッ
シングにより分解され(R基が離れる)、 Si-O
H結合が生成することによって生じると推測される。例
えば、有機SOGの場合には、Si−CH3結合(CH3
は一例)が切れてSi−OHとなり、無機SOGの場合
には、Si−H結合が切れてSi−OHとなる。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る被膜の処理方法は、基板上に誘電率
3.2以下(好ましくは2.7以下)のシリカ系被膜を
形成し、このシリカ系被膜をレジストパターンを介して
エッチング処理した後、窒素と水素の混合ガスまたはア
ンモニアガスから誘導されるプラズマにより、前記エッ
チング処理後のシリカ系被膜を処理するようにした。誘
電率3.2以下とは、ダマシン法に用いられる層間絶縁
膜に必要とされる数値である。この誘電率は低いほど好
ましい。そのような誘電率を有するシリカ系被膜であれ
ば、特に限定されない。特には次の塗布液から形成され
るシリカ系被膜により達成される。
【0012】前記シリカ系被膜を形成する塗布液として
は、例えば、 一般式 RnSi(OR1)4-n・・・・・・・・・・・・・・・(1) (ただし、一般式(1)におけるRは炭素数1〜4のア
ルキル基、アリール基であり、R1は炭素数が1〜4の
アルキル基であり、nは1〜2の整数である。)で表さ
れるアルコキシシラン化合物から選ばれる少なくとも1
種を含むアルコキシシラン化合物を有機溶剤中、酸触媒
下で加水分解して得られる縮合物を含むものとする。
【0013】上記一般式(1)で表される化合物の具体
例としては、 (イ)n=1の場合、モノメチルトリメトキシシラン、
モノメチルトリエトキシシラン、モノメチルトリプロポ
キシシラン、モノエチルトリメトキシシラン、モノエチ
ルトリエトキシシラン、モノエチルトリプロポキシシラ
ン、モノプロピルトリメトキシシラン、モノプロピルト
リエトキシシランなどのモノアルキルトリアルコキシシ
ラン、モノフェニルトリメトキシシラン、モノフェニル
トリエトキシシランなどのモノフェニルトリアルコキシ
シラン (ロ)n=2の場合、ジメチルジメトキシシラン、ジメ
チルジエトキシシラン、ジメチルジプロポキシシラン、
ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラ
ン、ジエチルジプロポキシシラン、ジプロピルジジメト
キシシラン、ジプロピルジエトキシシラン、ジプロピル
ジプロポキシシランなどのジアルキルジアルコキシシラ
ン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキ
シシランなどのジフェニルジアルコキシシランが挙げら
れる。これらの(イ)及び(ロ)を少なくとも1種使用
することが必要である。所望によりこれら(イ)、
(ロ)と共縮合させることのできる他の成分として、上
記一般式(1)で表される化合物のn=0の場合、即
ち、(ハ)テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラ
ン、テトラプロポキシシラン、テトラブトキシシランな
どのテトラアルコキシシラン、等を用いることも有効で
ある。これらの中で実用上好ましい化合物は、テトラメ
トキシシラン、テトラエトキシシラン、モノメチルトリ
メトキシシラン、モノメチルトリエトキシシラン、ジメ
チルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシランであ
る。
【0014】これらのアルコキシシラン化合物は、1種
用いてもよいし、2種以上用いてもよい。具体的には、
(イ)と(ロ)と(ハ)の3種を組み合わせた場合、
(イ)単独の場合が好適である。
【0015】また、(イ)と(ロ)と(ハ)の3種を組
み合わせる場合、(ロ)ジアルキルジアルコキシシラン
1モルに対し(ハ)テトラアルコキシシラン0.5〜4
モル、好ましくは1.0〜3.0モル及び(イ)モノア
ルキルトリアルコキシシラン0.5〜4モル、好ましく
は0.5〜3.0モルの混合物を有機溶媒中、酸触媒下
で加水分解して得られる共縮合物を含んでなる塗布液が
誘電率が低く好ましい。
【0016】また(イ)モノアルキルトリアルコキシシ
ランを単独で酸触媒下で加水分解した場合は、ラダー型
の縮合物が得られやすく、このラダー型は有機又は無機
SOGの中で最も低誘電率の膜を形成するため好まし
い。
【0017】加水分解物は完全加水分解物であってもよ
いし、部分加水分解物であってもよい。加水分解度は水
の添加量により調整することができ、目的とする有機S
OG被膜の特性により、適宜、水の添加量を調整すれば
よいが、一般には前記一般式で表されるアルコキシシラ
ン化合物の合計量1モルに対し1.0〜10.0倍モ
ル、好ましくは1.5〜8.0倍モルの割合で反応させ
ることが望ましい。この範囲より少なすぎると加水分解
度が低くなり、被膜形成が困難であるので好ましくな
い。また、多すぎるとゲル化を起こしやすく保存安定性
が悪くなるので好ましくない。
【0018】また、酸触媒としては、従来慣用的に使用
されている有機酸、無機酸いずれも使用できる。有機酸
としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸等の有機カルボン
酸が挙げられる。無機酸としては、塩酸、硝酸、硫酸、
燐酸等の無機酸が挙げられる。
【0019】この場合、酸触媒を塗布液中の酸の濃度
が、1〜1,000ppm、好ましくは、5〜500p
pmの範囲になるように酸触媒を加えるか、又は酸と加
える水を混合し酸水溶液として加えて、加水分解させ
る。
【0020】加水分解反応は、通常5〜100時間程度
で完了する。また、室温から80℃を超えない加熱温度
で、アルコキシシラン化合物を含む有機溶剤に酸触媒水
溶液を滴下して反応させることにより、短い反応時間で
反応を完了させることもできる。このようにして加水分
解したアルコキシシラン化合物は、縮合反応を生起し、
その結果、被膜形成能を有することになる。
【0021】有機溶剤としては、従来慣用的に使用され
ている有機溶剤が使用できる。そのようなものとして
は、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルア
ルコール、ブチルアルコールのような一価アルコール、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレ
ングリコールのような多価アルコール、エチレングリコ
ールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチ
ルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテ
ル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレ
ングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコー
ルモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロ
ピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテ
ル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテー
ト、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテー
トのような多価アルコール誘導体、酢酸、プロピオン酸
のような脂肪酸などを挙げることができる。これらの有
機溶剤は、単独で用いてもよいし2種以上組み合わせて
用いてもよい。その使用量については、アルコキシシラ
ンの1モルに対し、10〜30モル倍量の割合で用いら
れる。
【0022】更に、前記塗布液の別の具体例としては、
トリアルコキシシランを有機溶媒中、酸触媒下で加水分
解して得られる縮合物を含むもの無機SOG)が挙げら
れる。特に、トリアルコキシシランをSiO2換算で1〜
5重量%の濃度でアルキレングリコールジアルキルエー
テル中に溶解し、この溶液にトリアルコキシシラン1モ
ル当り2.5〜3.0モルの水を加え、酸触媒の存在下
で加水分解縮合した後、反応混合物中の反応により生成
したアルコール含有量を15重量%以下に調整したもの
が好ましい。
【0023】上記において、トリアルコキシシランの濃
度をSiO2換算で1〜5重量%としたのは、ラダー構造
の層間絶縁膜が得られることによる。有機であるか無機
であるかに拘らず、ラダー構造とすることで、前記した
ように緻密な膜が形成され誘電率は低いので好ましい。
【0024】上記トリアルコキシシランとしては、例え
ばトリメトキシシラン、トリエトキシシラン、トリプロ
ポキシシラン、トリブトキシシラン、ジエトキシモノメ
トキシシラン、モノメトキシジプロポキシシラン、ジブ
トキシモノメトキシシラン、エトキシメトキシプロポキ
シシラン、モノエトキシジメトキシシラン、モノエトキ
シジプロポキシシラン、ブトキシエトキシプロポキシシ
ラン、ジメトキシモノプロポキシシラン、ジエトキシモ
ノプロポキシシラン、モノブトキシジメトキシシランな
どを挙げることができる。これらの中で実用上好ましい
化合物は、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、
トリプロポキシシラン、トリブトキシシランであり、中
でも特にトリメトキシシラン、トリエトキシシランが好
ましい。
【0025】次に溶媒としては、保存安定性を高めるた
めにアルキレングリコールジアルキルエーテルを用いる
ことが必要である。このものを用いることにより、低級
アルコールを溶媒として用いた従来方法におけるトリア
ルコキシンランのH−Si基の分解反応や中間に生成す
るシラノールの水酸基がアルコキシ基に置換する反応を
抑制することができ、ゲル化を防止することができる。
【0026】このアルキレングリコールジアルキルエー
テルとしては、例えばエチレングリコールジメチルエー
テル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレン
グリコールジプロピルエーテル、エチレングリコールジ
プチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレ
ングリコールジプロピルエーテル、ジエチレングリコー
ルジブチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエ
ーテル、プロピレングリコールジエチルエーテル、プロ
ピレングリコールジプロピルエーテル、プロピレングリ
コールジブチルエーテルなどのアルキレングリコールの
ジアルキルエーテル類を挙げることができる。これらの
中で好ましいのはエチレングリコール又はプロピレング
リコールのジアルキルエーテル特にジメチルエーテルで
ある。これらの有機溶媒は、単独で用いてもよいし2種
以上組み合わせて用いてもよい。その使用量について
は、アルコキシシランの1モルに対し、10〜30モル
倍量の割合で用いられる。
【0027】トリアルコキシシランの加水分解を行うた
めの水は、トリアルコキシシラン1モルに対し2.5〜
3.0モル、好ましくは2.8〜3.0モルの範囲内の
量で用いることが加水分解度を高めるために、必要であ
る。この範囲より少なすぎると保存安定性は高くなるも
のの、加水分解度が低くなり加水分解物中の有機基の含
有量が多くなり、被膜形成時にガスの発生が起こるし、
また、多すぎると保存安定性が悪くなる。
【0028】溶媒にアルコールを用いずアルキレングリ
コ−ルジアルキルエーテルの中から選ばれる少なくとも
1種を用いたとしてもアルコキシシランの加水分解にお
いてはアルコキシ基に相当するアルコールが必ず生成し
てくるので、反応系からこの生成してくるアルコールを
除去しなければならない。具体的には、アルコールを塗
布液中15重量%以下、好ましくは8重量%以下まで除
去しておくことが必要である。アルコール分が15重量
%を超えて残存していると、H−Si基と生成したアル
コールが反応し、RO−Si基が生成し、クラック限界
が低下するし、被膜形成時にガスが発生し、前記したト
ラブルの原因となる。
【0029】アルコールの除去方法としては、真空度3
0〜300mmHg、好ましくは、50〜200mmH
g、温度20〜50℃で2〜6時間減圧蒸留する方法が
好適である。このようにして得られた塗布液は、溶媒除
去後の被膜形成成分が熱重量測定(TG)に際し、重量
増加を示すこと、及び赤外吸収スペクトルにおいて30
00cm-1にピークを有しないという点で特徴づけられ
る。従来の塗布液例えば特開平4−216827号公報記載の
塗布液の場合は熱重量測定に際し、重量減少を示すし、
赤外吸収スペクトルにおいて、3000cm-1付近にピ
ークを有し、残存アルコキシ基が存在していることを示
している。
【0030】一方、塗布液に、ポリアルキレングリコー
ル及びその末端アルキル化物から選択される1種を含有
せしめることが可能である。これらを含有せしめること
で、層間絶縁膜はポーラス化され、誘電率が低下する。
【0031】ポリアルキレングリコールとしては、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどの
ポリ低級ポリアルキレングリコールが挙げられ、末端ア
ルキル化物とは、前記ポリ低級アルキレングリコールの
片端末あるいは両端末の水酸基がメチル基、エチル基、
プロピル基などの低級アルキル基によりアルコキシル化
されたものである。
【0032】ここで、ポリアルキレングリコール及びそ
の末端アルキル化物から選択される1種の添加量は、塗
布液の固形分に対して、10重量%〜500重量%、好
ましくは、50重量%〜200重量%とする。また、ポ
リアルキレングリコール及びその末端アルキル化物の重
量平均分子量は、100〜10,000、好ましくは2
00〜5,000とする。この範囲にすることで、塗布
液における相容性を損なうことなく、低誘電率化を達成
しやすくなる。
【0033】また、本発明に係る半導体素子の製造方法
は、以下の工程からなる。 (1)基板に誘電率3.2以下(好ましくは2.7以
下)のシリカ系被膜を形成する工程。 (2)前記シリカ系被膜上にレジストパターンを設ける
工程。 (3)前記レジストパターンをマスクとしてシリカ系被
膜をエッチング処理する工程。 (4)窒素と水素の混合ガスから誘導されるプラズマに
よりシリカ系被膜を処理する工程。 (5)前記レジストパターンを酸素ガスから誘導される
プラズマによりアッシング処理する工程。
【0034】シリカ系被膜の形成方法は、例えば、塗布
液を半導体基板、ガラス基板、金属板、セラミック基板
などの基板上に、スピンナー法、ロールコーター法、浸
漬引き上げ法、スプレー法、スクリーン印刷法、刷毛塗
り法などで塗布し、溶媒を飛散させるために乾燥させ塗
膜を形成する。次いで、250〜500℃の温度で焼成
することにより形成される。(2)、(3)及び(5)
の工程は、従来行われている慣用的な手段でよい。
【0035】窒素と水素の混合ガスから誘導されるプラ
ズマによりシリカ系被膜を処理する条件としては、この
混合ガスからプラズマガスが発生可能なプラズマ処理装
置(例えば、東京応化工業株式会社製:TCA-782
2)を用い、圧力10〜300mTorr(ミリトール)、
好ましくは30〜200mTorrで、30〜300秒間処
理する。なお、プラズマ処理装置はTCA-7822を
例示したが、この装置に限定されるものではない。
【0036】上記において、レジストパターンをアッシ
ングする工程として酸素ガスから誘導されるプラズマを
用いずに、窒素と水素の混合ガスから誘導されるプラズ
マを用いて(4)工程から連続してレジストパターンを
アッシングすることも可能である。
【0037】また、本発明に係る半導体素子の別の製造
方法は、以下の工程からなる。 (1)基板に誘電率3.2以下(好ましくは2.7以
下)のシリカ系被膜を形成する工程。 (2)前記シリカ系被膜上にレジストパターンを設ける
工程。 (3)前記レジストパターンをマスクとしてシリカ系被
膜をエッチング処理する工程。 (4)アンモニアガスから誘導されるプラズマによりシ
リカ系被膜を処理する工程。 (5)前記レジストパターンを酸素ガスから誘導される
プラズマによりアッシング処理する工程。
【0038】アンモニアガスから誘導されるプラズマを
用いて(4)工程から連続してレジストパターンをアッ
シングすることも可能である。アンモニアガスから誘導
されるプラズマによりシリカ系被膜を処理する条件につ
いては、前記窒素と水素の混合ガスを用いた場合と同様
である。(1)、(2)、(3)及び(5)の工程も同
様である。
【0039】また、窒素と水素の混合ガスから誘導され
るプラズマ、若しくはアンモニアガスから誘導されるプ
ラズマによりシリカ系被膜を処理する場合には、前記工
程(4)と工程(5)の間に、ヘリウム、ネオン、アルゴ
ンなどの不活性ガスによるクリーニング処理工程を設け
ることが好ましい。
【0040】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。 (塗布液の調製) 塗布液1 モノメチルトリエトキシシランを酸触媒下、加水分解し
て得られたラダー型加水分解生成物をエタノールに溶解
した固形分濃度10重量%の溶液を塗布液1とした。な
お、この塗布液1から形成される被膜の誘電率は2.7
であった。
【0041】塗布液2 塗布液1に重量平均分子量1000のポリプロピレング
リコールを固形分に対して100重量%添加し、十分攪
拌することにより均一な溶液を得た。この溶液を塗布液
2とした。なお、この塗布液2から形成される被膜の誘
電率は2.4であった。
【0042】塗布液3 SiO2換算濃度濃度3重量%のトリエトキシシラン7
3.9g(0.45モル)をエチレングリコールジメチ
ルエーテル799.0g(8.87モル)に溶解し、か
き混ぜた。次いで、純水24.2g(1.34モル)と
濃硝酸5ppmを混合したものをゆっくりかき混ぜなが
ら,滴下した後、約3時間かき混ぜ、その後室温で6日
間静置させて溶液を得た。この溶液を120〜140m
mHg、40℃において1時間減圧蒸留し,固形分濃度
8重量%、エタノール濃度3重量%の塗布液を調整し
た。この溶液を塗布液3とした。なお、この塗布液3か
ら形成される被膜の誘電率は3.1であった。
【0043】塗布液4 塗布液3に重量平均分子量200のポリエチレングリコ
ールの両端末メチル化物を固形分に対して100重量%
添加し、十分攪拌することにより均一な溶液を得た。こ
の溶液を塗布液4とした。なお、この塗布液4から形成
される被膜の誘電率は2.6であった。
【0044】塗布液5 テトラメトキシシラン304.4g(2モル)とモノメ
チルトリメトキシシラン272.4g(2モル)とジメ
チルジメトキシシラン120.2g(1モル)とをイソ
プロピルアルコール608.6g(8.21モル)に溶解
しかき混ぜた。次いで、純水288.0g(16モル)
と硝酸40ppmを混合したものをゆっくりかき混ぜな
がら滴下した後、約5時間かき混ぜ、その後室温で5日
間静置させて固形分濃度16重量%の溶液とした。この
溶液を塗布液5とした。なお、この塗布液5から形成さ
れる被膜の誘電率は3.2であった。
【0045】塗布液6 塗布液5に重量平均分子量1000のポリプロピレング
リコールを固形分に対して100重量%添加し、十分攪
拌することにより均一な溶液を得た。この溶液を塗布液
6とした。なお、この塗布液6から形成される被膜の誘
電率は2.2であった。
【0046】(実施例1:塗布液1+NH3処理)基板上
に塗布液1を回転塗布し,膜厚4500Åの被膜を形成
した。なお、この被膜の屈折率は1.38であった。次
いで、上記被膜上にレジストパターンを形成し、このレ
ジストパターンをマスクとしてエッチングして配線溝を
形成した。次いで、プラズマ処理装置(東京応化工業株
式会社製:TCA-7822)により、アンモニアガス
濃度80sccm、圧力150mTorrにて60秒間プラ
ズマ処理した。この後、ヘリウムガス濃度700scc
m、圧力500mTorrにて30秒間クリーニング処理
し、アンモニアガスを排除した。最後に、バッチ式のプ
ラズマアッシング装置(東京応化工業株式会社製:OPM-
EM1000)により、酸素プラズマにより圧力1000mTor
rにて300秒間プラズマ処理した。このアッシング処
理後の被膜の赤外線吸収スペクトルを図1に示す。この
図1にはSi-R(Rはメチル基)を示すピークが明確に
現れており、被膜が損傷を受けていないことが分かる。
【0047】(実施例2:塗布液1+N2/H2処理)実施
例1において、アンモニアガスに代えて窒素と水素の混
合ガス(N2:H2=97:3)を用い、混合ガス濃度8
0sccm、圧力150mTorrにて60秒間プラズマ処
理した。これ以外は実施例1と同様にしてアッシング処
理まで行った。このアッシング処理後の被膜の赤外線吸
収スペクトルを図2に示す。この図2にはSi-R(Rは
メチル基)を示すピークが明確に現れており、被膜が損
傷を受けていないことが分かる。
【0048】(実施例3:塗布液2+NH3処理)基板上
に塗布液2を回転塗布し,膜厚4500Åの被膜を形成
した。なお、この被膜の屈折率は1.34であった。次
いで、上記被膜上にレジストパターンを形成し、このレ
ジストパターンをマスクとしてエッチングして配線溝を
形成した。次いで、実施例1記載のプラズマ処理装置に
より、アンモニアガス濃度80sccm、圧力150m
Torrにて60秒間プラズマ処理した。この後、ヘリウム
ガス濃度700sccm、圧力500mTorrにて30秒
間クリーニング処理し、アンモニアガスを排除した。最
後に、バッチ式のプラズマアッシング装置(東京応化工
業株式会社製:OPM-EM1000)により、酸素プラズマによ
り圧力1000mTorrにて300秒間プラズマ処理し
た。このアッシング処理後の被膜の赤外線吸収スペクト
ルを図3に示す。この図3にはSi-R(Rはメチル基)
を示すピークが明確に現れており、被膜が損傷を受けて
いないことが分かる。
【0049】(実施例4:塗布液2+N2/H2処理)実施
例3において、アンモニアガスに代えて窒素と水素の混
合ガス(N2:H2=97:3)を用い、混合ガス濃度8
0sccm、圧力150mTorrにて60秒間プラズマ処
理した。これ以外は実施例3と同様にしてアッシング処
理まで行った。このアッシング処理後の被膜の赤外線吸
収スペクトルを図4に示す。この図4にはSi-R(Rは
メチル基)を示すピークが明確に現れており、被膜が損
傷を受けていないことが分かる。
【0050】(実施例5:塗布液3+NH3処理)基板上
に塗布液3を回転塗布し、膜厚4500Åの被膜を形成
した。なお、この被膜の屈折率は1.40であった。次
いで、実施例1と同様にして、エッチング、アンモニア
ガスによるプラズマ処理、ヘリウムガスによるクリーン
ニング処理、酸素プラズマによるアッシング処理を順次
行った。このアッシング処理後の被膜の赤外線吸収スペ
クトルを図5に示す。この図5にはSi-R(Rは水素原
子)を示すピークが明確に現れており、被膜が損傷を受
けていないことが分かる。
【0051】(実施例6:塗布液3+N2/H2処理)実施
例5において、アンモニアガスに代えて実施例2に記載
した窒素と水素の混合ガス(N2:H2=97:3)を用
い、これ以外は実施例5と同様にしてアッシング処理ま
で行った。このアッシング処理後の被膜の赤外線吸収ス
ペクトルを図6に示す。この図6にはSi-R(Rは水素
原子)を示すピークが明確に現れており、被膜が損傷を
受けていないことが分かる。
【0052】(実施例7:塗布液4+NH3処理)基板上
に塗布液4を回転塗布し、膜厚4500Åの被膜を形成
した。なお、この被膜の屈折率は1.31であった。次
いで、実施例1と同様にして、エッチング、アンモニア
ガスによるプラズマ処理、ヘリウムガスによるクリーン
ニング処理、酸素プラズマによるアッシング処理を順次
行った。このアッシング処理後の被膜の赤外線吸収スペ
クトルを図7に示す。この図7にはSi-R(Rは水素原
子)を示すピークが明確に現れており、被膜が損傷を受
けていないことが分かる。
【0053】(実施例8:塗布液4+N2/H2処理)実施
例7において、アンモニアガスに代えて実施例2に記載
した窒素と水素の混合ガス(N2:H2=97:3)を用
い、これ以外は実施例7と同様にしてアッシング処理ま
で行った。このアッシング処理後の被膜の赤外線吸収ス
ペクトルを図8に示す。この図8にはSi-R(Rは水素
原子)を示すピークが明確に現れており、被膜が損傷を
受けていないことが分かる。
【0054】(比較例1:塗布液1+NH3処理なし)実
施例1において、アンモニアガスによるプラズマ処理を
施さなかった以外は、実施例1と同様にしてアッシング処
理まで行った。このアッシング処理後の被膜の赤外線吸
収スペクトルを図9に示す。この図9ではSi-R(Rは
メチル基)を示すピークが消失しており、被膜が損傷を
受けていることが分かる。
【0055】(比較例2:塗布液2+NH3処理なし)実
施例3において、アンモニアガスによるプラズマ処理を
施さなかった以外は、実施例3と同様にしてアッシング
処理まで行った。このアッシング処理後の被膜の赤外線
吸収スペクトルを図10に示す。この図10ではSi-R
(Rはメチル基)を示すピークが消失しており、被膜が
損傷を受けていることが分かる。
【0056】(比較例3:塗布液3+NH3処理なし)実
施例5において、アンモニアガスによるプラズマ処理を
施さなかった以外は、実施例5と同様にしてアッシング
処理まで行った。このアッシング処理後の被膜の赤外線
吸収スペクトルを図11に示す。この図11ではSi-R
(Rは水素原子)を示すピークが僅かながら消失してお
り、被膜が損傷を受けていることが分かる。
【0057】(比較例4:塗布液4+NH3処理なし)実
施例7において、アンモニアガスによるプラズマ処理を
施さなかった以外は、実施例7と同様にしてアッシング
処理まで行った。このアッシング処理後の被膜の赤外線
吸収スペクトルを図12に示す。この図12ではSi-R
(Rは水素原子)を示すピークが消失しており、被膜が
損傷を受けていることが分かる。なお、塗布液5と6に
ついても、上記実施例1〜4と同様の効果が認められて
いる。
【0058】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
基板上に形成された誘電率3.2以下のシリカ系被膜を
レジストパターンを介してエッチング処理した後、窒素
と水素の混合ガスから誘導されるプラズマ、若しくはア
ンモニアガスから誘導されるプラズマにより、前記エッ
チング処理後のシリカ系被膜を処理するようにしたの
で、後工程のレジストパターンのアッシングの際に、シ
リカ系被膜が損傷することがなく、低い誘電率を維持す
ることができる。したがって、ダマシン法に適用した場
合、信頼性の高い半導体素子を得ることができる。
【0059】また、塗布液にポリアルキレングリコール
及びその末端アルキル化物から選択される1種を含有せ
しめることで、当該塗布液から形成されるシリカ系被膜
の誘電率を下げ、微細化に有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で形成した被膜上のレジストをアッシ
ング処理した後の当該被膜の赤外線吸収スペクトル。
【図2】実施例2で形成した被膜上のレジストをアッシ
ング処理した後の当該被膜の赤外線吸収スペクトル。
【図3】実施例3で形成した被膜上のレジストをアッシ
ング処理した後の当該被膜の赤外線吸収スペクトル。
【図4】実施例4で形成した被膜上のレジストをアッシ
ング処理した後の当該被膜の赤外線吸収スペクトル。
【図5】実施例5で形成した被膜上のレジストをアッシ
ング処理した後の当該被膜の赤外線吸収スペクトル。
【図6】実施例6で形成した被膜上のレジストをアッシ
ング処理した後の当該被膜の赤外線吸収スペクトル。
【図7】実施例7で形成した被膜上のレジストをアッシ
ング処理した後の当該被膜の赤外線吸収スペクトル。
【図8】実施例8で形成した被膜上のレジストをアッシ
ング処理した後の当該被膜の赤外線吸収スペクトル。
【図9】比較例1で形成した被膜上のレジストをアッシ
ング処理した後の当該被膜の赤外線吸収スペクトル。
【図10】比較例2で形成した被膜上のレジストをアッ
シング処理した後の当該被膜の赤外線吸収スペクトル。
【図11】比較例3で形成した被膜上のレジストをアッ
シング処理した後の当該被膜の赤外線吸収スペクトル
【図12】比較例4で形成した被膜上のレジストをアッ
シング処理した後の当該被膜の赤外線吸収スペクトル
【図13】(a)〜(h)は、銅ダマシン法による多層
配線構造の形成工程を説明した図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F033 HH08 HH11 JJ01 JJ08 JJ11 MM01 MM02 MM12 MM13 NN06 NN07 QQ09 QQ37 RR25 SS21 WW04 XX00 XX24 5F058 BD04 BF27 BF46 BH12 BH16 BH20 BJ02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に誘電率3.2以下のシリカ系被
    膜を形成し、このシリカ系被膜をレジストパターンを介
    してエッチング処理した後、窒素と水素の混合ガスから
    誘導されるプラズマにより、前記エッチング処理後のシ
    リカ系被膜を処理することを特徴とする被膜の処理方
    法。
  2. 【請求項2】 基板上に誘電率3.2以下のシリカ系被
    膜を形成し、このシリカ系被膜をレジストパターンを介
    してエッチング処理した後、アンモニアガスから誘導さ
    れるプラズマにより、前記エッチング処理後のシリカ系
    被膜を処理することを特徴とする被膜の処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の被膜の
    処理方法において、前記シリカ系被膜を形成する塗布液
    が、 一般式 RnSi(OR1)4-n・・・・・・・・・・・・・・・(1) (ただし、一般式(1)におけるRは炭素数1〜4のア
    ルキル基、アリール基であり、R1は炭素数が1〜4の
    アルキル基であり、nは1〜2の整数である。)で表さ
    れるアルコキシシラン化合物から選ばれる少なくとも1
    種を含むアルコキシシラン化合物を有機溶剤中、酸触媒
    下で加水分解して得られる縮合物を含むことを特徴とす
    る被膜の処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の被膜の処理方法におい
    て、前記塗布液が、ジアルキルジアルコキシシラン1モ
    ルに対しテトラアルコキシシラン0.5乃至4モル及び
    モノアルキルトリアルコキシシラン0.5乃至4モルの
    混合物を、酸触媒下で加水分解して得られる共縮合物を
    含むことを特徴とする被膜の処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の被膜の処理方法におい
    て、前記塗布液が、モノアルキルトリアルコキシシラン
    を酸触媒下で加水分解して得られるラダー型の縮合物を
    含むことを特徴とする被膜の処理方法。
  6. 【請求項6】 請求項1または請求項2に記載の被膜の
    処理方法において、前記シリカ系被膜を形成する塗布液
    が、トリアルコキシシランを有機溶媒中、酸触媒下で加
    水分解して得られる縮合物を含むことを特徴とする被膜
    の処理方法。
  7. 【請求項7】 請求項3乃至請求項6に記載の被膜の処
    理方法において、前記塗布液が、更にポリアルキレング
    リコール及びその末端アルキル化物から選択される1種
    を含有することを特徴とする被膜の処理方法。
  8. 【請求項8】 以下の工程を含むことを特徴とする半導
    体素子の製造方法。 (1)基板に誘電率3.2以下のシリカ系被膜を形成す
    る工程。 (2)前記シリカ系被膜上にレジストパターンを設ける
    工程。 (3)前記レジストパターンをマスクとしてシリカ系被
    膜をエッチング処理する工程。 (4)窒素と水素の混合ガスから誘導されるプラズマに
    よりシリカ系被膜を処理する工程。 (5)前記レジストパターンを酸素ガスから誘導される
    プラズマによりアッシング処理する工程。
  9. 【請求項9】 以下の工程を含むことを特徴とする半導
    体素子の製造方法。 (1)基板に誘電率3.2以下のシリカ系被膜を形成す
    る工程。 (2)前記シリカ系被膜上にレジストパターンを設ける
    工程。 (3)前記レジストパターンをマスクとしてシリカ系被
    膜をエッチング処理する工程。 (4)アンモニアガスから誘導されるプラズマによりシ
    リカ系被膜を処理する工程。 (5)前記レジストパターンを酸素ガスから誘導される
    プラズマによりアッシング処理する工程。
  10. 【請求項10】 請求項8または請求項9に記載の半導
    体素子の製造方法において、前記工程(4)と工程(5)
    の間に、不活性ガスによるクリーニング処理工程を設け
    たことを特徴とする半導体素子の製造方法。
JP2000222718A 2000-07-24 2000-07-24 被膜の処理方法およびこの方法を用いた半導体素子の製造方法 Pending JP2002043422A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000222718A JP2002043422A (ja) 2000-07-24 2000-07-24 被膜の処理方法およびこの方法を用いた半導体素子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000222718A JP2002043422A (ja) 2000-07-24 2000-07-24 被膜の処理方法およびこの方法を用いた半導体素子の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002043422A true JP2002043422A (ja) 2002-02-08

Family

ID=18716925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000222718A Pending JP2002043422A (ja) 2000-07-24 2000-07-24 被膜の処理方法およびこの方法を用いた半導体素子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002043422A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004277502A (ja) * 2003-03-13 2004-10-07 Hitachi Chem Co Ltd シリカ系被膜形成用組成物、シリカ系被膜及びその形成方法並びにシリカ系被膜を備える電子部品
JP2006120919A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd シリカ系被膜形成用塗布液
JP2006120920A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd シリカ系被膜形成用塗布液
US7172965B2 (en) 2003-05-21 2007-02-06 Rohm Co., Ltd. Method for manufacturing semiconductor device

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05206285A (ja) * 1992-01-24 1993-08-13 Matsushita Electron Corp 多層配線形成方法
JPH06349950A (ja) * 1993-06-07 1994-12-22 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置及びその製造方法
JPH08298285A (ja) * 1995-04-27 1996-11-12 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体素子とその製造方法
WO1999003926A1 (fr) * 1997-07-15 1999-01-28 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Composition alcoxysilane/polymere organique destinee a la production de fines pellicules isolantes et procede d'utilisation
JPH11297829A (ja) * 1998-04-15 1999-10-29 Nec Corp 半導体装置及びその製造方法
JP2000077410A (ja) * 1998-08-27 2000-03-14 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd 多層配線構造の形成方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05206285A (ja) * 1992-01-24 1993-08-13 Matsushita Electron Corp 多層配線形成方法
JPH06349950A (ja) * 1993-06-07 1994-12-22 Mitsubishi Electric Corp 半導体装置及びその製造方法
JPH08298285A (ja) * 1995-04-27 1996-11-12 Oki Electric Ind Co Ltd 半導体素子とその製造方法
WO1999003926A1 (fr) * 1997-07-15 1999-01-28 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Composition alcoxysilane/polymere organique destinee a la production de fines pellicules isolantes et procede d'utilisation
JPH11297829A (ja) * 1998-04-15 1999-10-29 Nec Corp 半導体装置及びその製造方法
JP2000077410A (ja) * 1998-08-27 2000-03-14 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd 多層配線構造の形成方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004277502A (ja) * 2003-03-13 2004-10-07 Hitachi Chem Co Ltd シリカ系被膜形成用組成物、シリカ系被膜及びその形成方法並びにシリカ系被膜を備える電子部品
US7172965B2 (en) 2003-05-21 2007-02-06 Rohm Co., Ltd. Method for manufacturing semiconductor device
JP2006120919A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd シリカ系被膜形成用塗布液
JP2006120920A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd シリカ系被膜形成用塗布液

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2739902B2 (ja) 酸化ケイ素系被膜形成用塗布液
JP4616154B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US7935425B2 (en) Insulating film material containing organic silane or organic siloxane compound, method for producing same, and semiconductor device
JP2002043423A (ja) 被膜の処理方法およびこの方法を用いた半導体素子の製造方法
JPH09137121A (ja) シリカ系被膜形成用塗布液及びその製造方法
TW200536621A (en) Method for producing polymer, polymer, composition for forming insulating film, method for producing insulating film, and insulating film
JP4142643B2 (ja) 有機シリケート重合体およびこれを含む絶縁膜
JP2000077410A (ja) 多層配線構造の形成方法
JP3998979B2 (ja) 低誘電率シリカ系被膜の形成方法および低誘電率被膜付半導体基板
JP4437456B2 (ja) 塗膜形成方法
JPH10310872A (ja) シリカ系厚膜被膜形成方法
JP2002043422A (ja) 被膜の処理方法およびこの方法を用いた半導体素子の製造方法
US20050136687A1 (en) Porous silica dielectric having improved etch selectivity towards inorganic anti-reflective coating materials for integrated circuit applications, and methods of manufacture
JP3973335B2 (ja) 被膜形成方法
JP3916284B2 (ja) 多層配線構造の形成方法
JP3635443B2 (ja) SiO2被膜の形成方法
JP4124315B2 (ja) 被膜の処理方法およびこの方法を用いた半導体素子の製造方法
JP2004006890A (ja) 多層配線構造の形成方法
JP2002319582A (ja) シリカ系被膜形成用の塗布液
JP2005136297A (ja) シリカ系耐洗浄性加工被膜の形成方法、および該方法により得られるシリカ系耐洗浄性加工被膜
JPH10237386A (ja) 絶縁膜形成用塗布液

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040311

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050816