JP2006120246A - レンズプロテクターおよび光学式ピックアップ装置 - Google Patents

レンズプロテクターおよび光学式ピックアップ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 光ディスク記録面が傷付きやすいブルーレイディスクなどの光ディスクと接触しても該ディスクを傷付けることがないレンズプロテクター、および該レンズプロテクターを用いた、例えばレンズ径が 5mm以下の光学式ピックアップ装置を提供する。
【解決手段】 光ディスクの信号記録層にビーム光を照射することによって該信号記録層に対する信号の読取および/または記録を行なう光学式ピックアップ装置に用いられる、対物レンズおよび光ディスクへの傷付きを防止するレンズプロテクターであって、シリコーンゴムの成形体であり、JIS−Aに準じて測定されるゴム硬度が 40 °以下である。
【選択図】 図1

Description

本発明は対物レンズ周囲に取り付けるレンズプロテクター、および該レンズプロテクターを用いた光学式ピックアップ装置に関する。
CDやDVDなどを再生中または記録中に、光学式ピックアップ装置に不慮の衝撃が加わった場合、対物レンズや光ディスク記録面に傷が付く場合がある。また、CDとDVDとを同一のレンズで集光する機能を有する光学式ピックアップ装置では、ワーキングディスタンスの差に起因する対物レンズの光ディスクへの衝突という問題があり、対物レンズや光ディスク記録面に傷が付く場合がある。さらに、従来の半導体レーザーに代わって、より多くの記録が可能なヘリウムネオンレーザーの開発が行なわれており、この場合、対物レンズと光ディスクとの間隔が狭くなる。このため、光ディスク自身の精度や光ディスクの運転時のたわみ等で対物レンズと光ディスクとが衝突し、対物レンズや光ディスク記録面に傷が付く場合が考えられる。
特にブルーレイディスクなどでは、光ディスクの大容量、高密度化に伴って、ワークスペース、すなわち、フォーカスサーボがかかっている状態での対物レンズと光ディスク表面との間の間隔が非常に狭くなっており、対物レンズと光ディスクとの衝突の危険性が増大している。また、大容量、高密度化に伴って、光ディスク信号記録層を覆っている保護層の厚みが薄くなっているため、光ディスクと対物レンズとの衝突によって、光ディスクの信号記録層が傷付きやすくなっている。
従来、上述した光学式ピックアップ装置における対物レンズや光ディスク記録面への傷付き問題に対して、例えば、ピックアップアクチュエータ可動部の光ディスクに最も近い部分を光ディスクよりも軟質のプラスチックで形成したり(特許文献1参照)、対物レンズの周囲にシリコーンゴムのプロテクターを装着したり(特許文献2参照)、対物レンズの周囲に羊製フェルトなどの緩衝材を装着したり(特許文献3参照)するなどの工夫がなされている。
また、本出願人は対物レンズの周囲にウレタン樹脂をベースとし、少なくともポリウレタン粒子およびフッ素樹脂粉末を含む被膜を形成した光ディスクの傷付き防止被膜(特許文献4参照)を開示している。
しかしながら、近年におけるDVDやヘリウムネオンレーザーを用いた光学式ピックアップ装置(ブルーレイディスクなど)では、光ディスク記録面の傷や対物レンズの傷が、これまで以上に光ディスクの読取性能に悪影響を及ぼす。このため、例えば、特許文献1のように光学式ピックアップ装置のプロテクターを光ディスクよりも軟質なプラスチックであるポリアセタール樹脂で形成しても、プロテクターと光ディスクとの衝突時において、光ディスク記録面に読取性能に影響が生じる擦り傷を完全に防止することは困難である。
また、特許文献2のようにシリコーンゴムのプロテクターをレンズ周りに装着するだけでは、光ディスクへの傷を完全に防止することは困難である。
また、特許文献3のようなフェルトなどの緩衝材の対物レンズ周囲への装着は、緩衝材のクリープ変形や弾性変形が大きく、対物レンズと光ディスクとの完全な衝突を防止することは困難であり、さらには、緩衝材から糸くず等のゴミが擦り取られて装置内に飛散し、故障の原因になるという問題がある。
特許文献4のウレタン樹脂被膜は、上記特許文献1〜3のような問題には対処することができる。しかし、塗膜であるためマスキングすることが製造上不可欠であり、対物レンズおよびレンズホルダ自体が非常に小さくなるブルーレイディスクなどでは、特にレンズ径が 5 mm 以下の仕様に対してはマスキングすることが困難であるという問題がある。
特開平2−54433号公報(特許請求の範囲) 特開平11−312322号公報(段落[0008]) 特開2593998号公報(段落[0031]) 特開2003−242703号公報(段落[0007]〜段落[0011])
本発明はこのような問題に対処するためになされたもので、光ディスク記録面が傷付きやすいブルーレイディスクなどの光ディスクと接触しても該ディスクを傷付けることがないレンズプロテクター、および該レンズプロテクターを用いた、例えばレンズ径が 5mm以下の光学式ピックアップ装置を提供することを目的とする。
本発明のレンズプロテクターは、光ディスクの信号記録層にビーム光を照射することによって該信号記録層に対する信号の読取および/または記録を行なう光学式ピックアップ装置に用いられる、対物レンズおよび光ディスクへの傷付きを防止するレンズプロテクターであって、該レンズプロテクターは、シリコーンゴムの成形体であり、JIS−Aに準じて測定されるゴム硬度が 40 °以下であることを特徴とする。なお、以下で「ゴム硬度」という場合にはJIS−Aに準じて測定されたものとする。
また、上記シリコーンゴムは、ポリウレタン粒子およびフッ素樹脂粉末の少なくとも一種からなる配合材を配合したシリコーンゴム組成物であることを特徴とする。
上記配合材は、上記シリコーンゴム組成物全体に対して 10 〜 60 重量%配合されることを特徴とする。
上記フッ素樹脂粉末および/または上記ポリウレタン粒子の形状が球状であることを特徴とする。また、上記ポリウレタン粒子が中空形状であることを特徴とする。
本発明の光学式ピックアップ装置は、光ディスクの信号記録層にビーム光を照射することによって該信号記録層に対する信号の読取および/または記録を行なう光学式ピックアップ装置であって、該光学式ピックアップ装置は、上記信号記録層にビーム光を照射する対物レンズと、上記対物レンズを支持するレンズホルダと、該レンズホルダの光ディスクに対向する部位にレンズプロテクターとを備えてなり、このレンズプロテクターが上記のレンズプロテクターであることを特徴とする。
本発明は、シリコーンゴムを用いてレンズプロテクターを形成することにより、該レンズプロテクターと光ディスクとの接触時の光ディスクへの攻撃性が緩和できることを見出した。特に、レンズプロテクターのゴム硬度を 40°以下にすることで、弾性変形による衝撃吸収や、光ディスクとの硬度差により、光ディスクへの傷付きを防止できることを見出した。
また、シリコーンゴムに、ポリウレタン粒子およびフッ素樹脂粉末の少なくとも一種からなる配合材を配合することにより、該シリコーンゴム組成物の成形体であるレンズプロテクターの光ディスクへの非攻撃性がさらに向上することを見出した。フッ素樹脂粉末やポリウレタン粒子を配合することにより、優れた摺動性が得られるとともに、シリコーンゴムと、フッ素樹脂やポリウレタン粒子との界面は密着が悪いことから、光ディスクとの接触時の衝撃を界面のずりにより吸収することが可能である。また、フッ素樹脂やポリウレタン粒子が球形に近いほど、衝撃吸収効果が高いことを見出した。
本発明は以上のような知見に基づくものである。
本発明のレンズプロテクターは、シリコーンゴムの成形体、特に、シリコーンゴムに少なくともポリウレタン粒子およびフッ素樹脂粉末からなる配合材を配合してなるシリコーンゴム組成物の成形体であるので、対物レンズや、レンズホルダへの取り付けが容易であり、レンズ径が 5mm以下の光ディスク装置に対しても適用できる。また、光ディスク記録面と接触しても該ディスクを傷付けることがない。特に光ディスク記録面の傷や対物レンズの傷がこれまで以上に光ディスクの読取性能に影響するブルーレイディスクなどの光学式ピックアップ装置に有効である。
本発明の光学式ピックアップ装置は、上記レンズプロテクターを備えるので、ブルーレイディスクなどの光学式ピックアップ装置として好適に用いることができる。
本発明のレンズプロテクターは、シリコーンゴムの成形体、好ましくは、シリコーンゴムに少なくともポリウレタン粒子およびフッ素樹脂粉末からなる配合材を配合してなるシリコーンゴム組成物の成形体であり、JIS−Aに準じて測定されるゴム硬度が 40 °以下である。
シリコーンゴムとしては、直鎖状で高重合度のポリオルガノシロキサンで天然ゴムなどと同様に取り扱える、いわゆるミラブル型シリコーンゴムや、架橋性基を有するポリオルガノシロキサンでペースト状や流動性の液状物を注型することによりゴム弾性体となる液状シリコーンゴムなどを使用できる。また、液状シリコーンゴムとしては、付加型液状シリコーンゴムあるいは縮合型液状シリコーンゴムのいずれも使用できる。なお、シリコーンゴムは、一般的に、生ゴムに、加硫材、加工助剤、ゴム硬度調節用の充填剤などを配合してなるものである。
シリコーンゴムの主原料である生ゴム(シリコーンポリマー)としては、ジメチル系生ゴム、メチルビニル系生ゴム、メチルフェニルビニル系生ゴム、メチルフルオロアルキル系生ゴムなどが挙げられる。入手が容易であり、安価であることからジメチル系生ゴムを用いたシリコーンゴムを使用することが好ましい。
本発明で使用するシリコーンゴムは、成形後のレンズプロテクターのゴム硬度が 40°以下となるものを用いる。好ましくはゴム硬度を10°〜40°とし、特に好ましくはゴム硬度を20°〜30°とする。ゴム硬度が40°をこえると、その硬さにより光ディスク記録面に傷が付きやすくなる。また、ゴム硬度が10°未満になると、接触面でのせん断抵抗が大きくなり傷が付く場合が考えられる。
また、ポリウレタン粒子やフッ素樹脂粉末を配合することにより、シリコーンゴムのみの場合よりもゴム硬度が高くなるため、これらを配合したシリコーンゴム組成物を用いる場合では、該シリコーンゴム組成物の成形体のゴム硬度が上記範囲となるようなゴム硬度のシリコーンゴムを採用する。
シリコーンゴムは、上記成形後のゴム硬度条件を満たすものであれば、信越シリコーン社製、東芝シリコーン社製、旭化成ワッカーシリコーン社製などの市販品を使用することができる。
本発明で使用できるポリウレタン粒子は、ポリウレタン樹脂の弾性粉末である。その形状は球状のものに限らず、粉砕により製造される異形粉末であってもよい。
ポリウレタン粒子を成形体内に配合することにより、弾性粒子が被膜表面に部分的に突出する。そのため、弾性粒子自体の弾性効果と突出による小接接触面積化効果とにより、レンズプロテクターが光ディスクへ接触した場合であっても、その光ディスクへの攻撃を抑制できる。
また、シリコーンゴムとの界面は接着性が高くなく、衝撃エネルギーを界面でずりにより吸収することにより、傷付きを防止することが可能である。また、中空形状のポリウレタン粒子を採用することにより、さらに衝撃エネルギーの吸収が促進されるため、傷が付きにくくなる。
ポリウレタン粒子の平均粒径は 150μm 以下が好ましく、5〜50 μmが特に好ましい。粒径が大きすぎると成形体から粒子が脱落し易くなり、傷付き防止効果の持続性が低下する場合がある。特に球状のものが、接触時の相手材攻撃性や、衝撃吸収に優れるため好ましい。また、中空形状のものが、衝撃を吸収する上で特に好ましい。
ポリウレタン粒子の具体例としては、大日本インキ化学工業社製商品名バーノックCFBシリーズなどが挙げられ、例えばバーノックCFB100が挙げられる。
本発明で使用できるフッ素樹脂粉末は、フッ素を含有する樹脂粉末であり、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、テトラフルオロエチレン−フルオロアルキルビニルエーテル−フルオロオレフィン共重合体(EPE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)などのフッ素樹脂の粉末が挙げられる。これらの中で、最も摩擦特性に優れ、低価格で入手できるPTFE粉末が好ましい。
本発明で使用できるPTFE粉末は、−CFCF−を繰り返し単位とする高分子であり、摩擦係数が極めて低い特徴を有する樹脂粉末である。その滑り効果が摩擦を低減することから、滑ることにより光ディスクとの接触時の摩擦を軽減し、傷付き防止効果を向上させる。PTFE粉末の平均粒径は 50 μm 以下が好ましく、20μm 以下が特に好ましい。平均粒径が 50μmをこえると傷付き防止効果の持続性が低下する場合がある。
衝撃吸収性や相手材攻撃性から、立体的な形状、特に球状のフッ素樹脂が特に好ましい。
PTFE粉末の具体例としては、ダイキン工業社製商品名ルブロンL−2、ルブロンL−5、旭硝子社製商品名フルオンL155J、フルオンL170J、住友スリーエム社製商品名ダイニオンTF9202、TF9205、TF9207、喜多村社製商品名KTL−8N、KTL−610などが挙げられる。
配合材は、シリコーンゴムおよび該配合材からなるシリコーンゴム組成物全体に対して 10 〜 60 重量%配合されることが好ましい。よって、例えば、ポリウレタン粒子をシリコーンゴム組成物全体に対して30重量%配合する場合、フッ素樹脂粉末の配合量は 0〜30重量%とする。
ポリウレタン粒子の配合割合は、シリコーンゴム組成物全体に対し、10〜60 重量%であることが好ましい。10重量%未満であれば相手に対する傷防止効果が顕著に得られない。60重量%をこえるとシリコーンゴムとの接触面が少なくなり、密着性が低下したり、成形体の物性が低下したり、成形性が悪化し、均一な成形体が得られなくなり、成形時に金型から取り出す時に成形品にクラックが発生したり、摩擦摩耗耐久性が低下したりすることがある。特に好ましい配合量は成形性、寸法精度、コストなどから20〜40 重量%である。
フッ素樹脂粉末の配合割合は、シリコーンゴム組成物全体に対し、10〜60 重量%であるのが好ましい。10 重量%未満であれば相手に対する傷防止効果が顕著に得られず、さらに摩擦低減効果が発揮されない。60 重量%をこえると安定した成形体を得ることが不安定になり、物性などが著しく低下したりして、摩擦摩耗耐久性が発揮されない場合がある。また、均一な成形体が得られなくなり、成形時に金型から取り出す時に成形品にクラックが発生したりする。特に好ましい配合量は、成形性、寸法精度、物性などから20〜40重量%である。
本発明のレンズプロテクターを形成するためのシリコーンゴム組成物は、上記シリコーンゴムに、上記ポリウレタン粒子およびフッ素樹脂粉末の少なくとも一種からなる配合材などを混合して分散させることにより得られる。該シリコーンゴム組成物は、オープンロール、ニーダー、バンバリーミキサーなどの一般的な混合機を用いて調合できる。
本発明のレンズプロテクターは、シリコーンゴムまたはシリコーンゴム組成物を所定の形状に成形することで得られる。成形方法は、成形体の形状および選択したシリコーンゴムの特性(ミラブル、液状など)に合わせ、任意の方法を採用できる。
例えば、ミラブル型シリコーンゴムでは、通常の有機ゴムと同様に、加熱圧縮成形、射出成形、トランスファー成形などを採用でき、成形温度および時間は、加硫剤の種類、製品寸法などに応じて決定する。また、液状シリコーンゴムでは、注入成形、スキンモールド成形、ウェルダー成形、プロトタイプ型取り成形、液状射出成形などを採用できる。
本発明のレンズプロテクターは、光学式ピックアップ装置の対物レンズ自身、またはレンズホルダなどに取り付けられる。対物レンズと光ディスク記録面とが接触することを防止する。
本発明のレンズプロテクターを図1を参照して説明する。図1(a)および図1(b)は、対物レンズ部の拡大断面図の一例である。
図1(a)および図1(b)に示すように、レンズホルダ2に設けられたレンズ取付部2aに対物レンズ3が取り付けられる。レンズホルダ2の上面部位、すなわち光ディスク(図示省略)に対向する部位2bにレンズプロテクター1が設けられている。レンズプロテクター1は、上述の成形方法などにより予め成形体とした後に、レンズホルダ2に取り付ける。取り付け方法は、圧入嵌合、接着剤による接着などの任意の方法を採用できる。
成形体を対物レンズやレンズホルダに取り付けるので、対物レンズやレンズホルダが非常に小型、特にレンズ径が 5mm以下であってもレンズプロテクターの取り付けが可能となる。また、マスキングをする必要がないため、製造工程が簡略化できる。
レンズプロテクター1の上面の高さはレンズ面の高さより高く設定され、対物レンズ面が直接光ディスク記録面に接触するのを防いでいる。上記レンズプロテクター1を設けることにより、光ディスク記録面が、対物レンズ3と接触することを防止し、レンズホルダ2に接触したとしても、優れた衝撃吸収特性を有するレンズプロテクター1により光ディスク記録面を傷付けることがない。
本発明のレンズプロテクターを備える光学式ピックアップの一例を図2を参照して説明する。図2は、支持軸を使用する駆動部支持方式の光学式ピックアップの断面図を示す。光学式ピックアップは、光ディスク装置の一種であり、光ディスクの信号記録層にビーム光を照射することによって該信号記録層に対する信号の読取および/または記録を行なう装置である。
光学式ピックアップ4の駆動部は固定の支持軸5でガイドされてフォーカス方向に動くと同時にこの支持軸5を中心に回転してトラッキング制御をも行なう。ここで、支持軸5はその周囲の磁気コア6と共にベース7に固定され、支持軸5にはレンズホルダサポート8が設けられ回転自在の状態で嵌合されていて、レンズホルダサポート8の外周面には駆動用コイル9が設けられ、またレンズホルダサポート8の偏心位置に、光ディスクの信号記録層にビーム光を照射するための対物レンズ3をレンズ取付部2aで保持したレンズホルダ2が取り付けられている。レンズホルダ2の上面部位、すなわち光ディスク(図示省略)に対向する部位2bにレンズプロテクター1が設けられている。駆動用コイル9はレンズホルダサポート8の軸芯を中心として巻かれたフォーカスコイルと、軸芯に直交する軸を中心に巻かれ、かつ、レンズホルダサポート8の軸芯を含む平面を対称面として対向位置に配置されるトラッキングコイル(図示省略)とを含んでいて、フォーカスコイルおよびトラッキングコイルに流れる電流の大きさに応じてレンズホルダサポート8の軸方向の移動量および回転量が制御される。
光ディスクの大容量、高密度化に伴って、対物レンズ3と光ディスク記録面との間の間隔が狭くなっているため、図2に示す光学式ピックアップにおいて対物レンズ3を保持するレンズボルダ2の光ディスクに対向する部位2bと、光ディスク記録面とが接触する場合がある。本発明の光学式ピックアップは、該部位2bに上述のレンズプロテクター1を設けることにより、光ディスク記録面の傷付きを防止するものである。
実施例1〜実施例9
表1に示す配合にて、各材料をニーダーを使用して混合し、レンズプロテクターを形成するためのゴム組成物を得た。なお、表中において、「シリコーンゴム」は旭化成ワッカーシリコーン社製のエラストジルELシリーズまたはLRシリーズの各硬度のゴムを、「ポリウレタン粒子(球状)」は、大日本インキ化学工業社製バーノックCFBを、「フッ素樹脂(塊状)」は、喜多村社製KTL610を、「フッ素樹脂(球状)」は、喜多村社製KTL−8Nをそれぞれ用いた。
得られた組成物を 2mm 厚で分出し後、金型にて直径φ5mm の長さ 10mm の半球ピンを、180℃×5 分で成形し、レンズプロテクターの評価試験片を作製した。この評価試験片に相手材として太陽誘電社製CD−Rを採用してピンオンディスク型摩擦摩耗試験機(JIS K 7218に準拠)を用いて評価した。
図3は、ピンオンディスク型摩擦摩耗試験機の概要図である。図3において、10は評価試験片、11は相手材となるCD−R、12は架台である。評価試験片10に荷重Wを負荷した状態でCD−R11の記録面と接触させて、すべり速度 7.2m/min 、荷重 0.2 N 、0.4 N および 0.6 N の3条件、運転時間 10 min. の条件で架台12を回転させて記録面を摩擦摩耗させた。試験後、CD−R11の記録面への傷付き性とレンズプロテクターの耐摩耗性を評価した。
評価基準として、記録面への傷付き性は、試験後のCD面を倍率6倍の顕微鏡で観察して傷の幅を測定し、傷が全く認められなかったものを◎、傷幅が 0.05mm 以内のものを○、傷幅が 0.05mm 以上 0.2 mm 未満のものを△、傷幅が 0.2 mm 以上のものを×で表わした。
また、レンズプロテクターの耐摩耗性は、試験後のCD面を倍率6倍の顕微鏡で観察して摩耗部の直径を測定し、顕微鏡観察でも摩耗が全く認められなかったものを◎、目視では摩耗は認められないが顕微鏡観察では摩耗が認められたものを○、目視で摩耗痕が認められたものを△、極端に摩耗したものを×で表わした。結果を表1に併記する。
比較例1〜比較例5
ゴム硬度が40°より高いもの(比較例5を除く)を用いて、表1に示す配合で実施例1と同じ方法で混合し、分出し後成形を行ない、それを用いて実施例1と同一の条件で評価した。なお、表中において、ウレタンゴムは、ユニマテック社製ノックスタイトを用いた。結果を表1に示す。
Figure 2006120246
表1に示すように、各実施例はCD−R記録面への傷付き性およびレンズプロテクターの耐摩耗性に優れていた。一方、ゴム硬度が40°をこえるものでは、いずれもCD−R記録面への傷付き性に劣っていた。
また、ウレタンゴムをベースとして成形体を形成した比較例5では、ゴム硬度が40°であり、実施例2と同じ硬度であるが、実施例2よりも傷付き性に劣っていた。これは、ウレタンゴムではゴム硬度が比較的高くなるので、ディスク記録面に傷を付けないように硬度を調節するよう可塑剤などを入れる必要があり、この可塑剤などが回転時に滲み出し、CD−R記録面に傷を付けたためであると考えられる。
また、上記比較例とは別に、天然ゴムやアクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、すべり性に優れるフッ素ゴムなどのゴム材料にて、成形体を形成し同様の試験を実施したが、CD−R記録面の傷付きを防止し得なかった。
DVDやヘリウムネオンレーザーを用いた光ディスク装置(ブルーレイディスクなど)のレンズプロテクターとして好適に利用できる。
対物レンズ部の拡大断面図である。 本発明のレンズプロテクターを備える光学式ピックアップの断面図である。 ピンオンディスク型摩擦摩耗試験機の概要図である。
符号の説明
1 レンズプロテクター
2 レンズホルダ
3 対物レンズ
4 光学式ピックアップ
5 支持軸
6 磁気コア
7 ベース
8 レンズホルダサポート
9 駆動用コイル
10 評価試験片
11 CD−R
12 架台

Claims (6)

  1. 光ディスクの信号記録層にビーム光を照射することによって該信号記録層に対する信号の読取および/または記録を行なう光学式ピックアップ装置に用いられる、対物レンズおよび光ディスクへの傷付きを防止するレンズプロテクターであって、
    該レンズプロテクターは、シリコーンゴムの成形体であり、JIS−Aに準じて測定されるゴム硬度が 40 °以下であることを特徴とするレンズプロテクター。
  2. 前記シリコーンゴムは、ポリウレタン粒子およびフッ素樹脂粉末の少なくとも一種からなる配合材を配合したシリコーンゴム組成物であることを特徴とする請求項1記載のレンズプロテクター。
  3. 前記配合材は、前記シリコーンゴム組成物全体に対して 10 〜 60 重量%配合されることを特徴とする請求項2記載のレンズプロテクター。
  4. 前記フッ素樹脂粉末および/または前記ポリウレタン粒子の形状が球状であることを特徴とする請求項2または請求項3記載のレンズプロテクター。
  5. 前記ポリウレタン粒子が中空形状であることを特徴とする請求項2、請求項3または請求項4記載のレンズプロテクター。
  6. 光ディスクの信号記録層にビーム光を照射することによって該信号記録層に対する信号の読取および/または記録を行なう光学式ピックアップ装置であって、
    該光学式ピックアップ装置は、前記信号記録層にビーム光を照射する対物レンズと、前記対物レンズを支持するレンズホルダと、該レンズホルダの光ディスクに対向する部位にレンズプロテクターとを備えてなり、
    前記レンズプロテクターは、請求項1ないし請求項5のいずれか一項記載のレンズプロテクターであることを特徴とする光学式ピックアップ装置。
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