JP2006118846A - 断熱パネル - Google Patents

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Abstract

【課題】断熱パネルを連結する場合に、隣接する一方の断熱パネルの枠材と他方の断熱パネルの枠材との間の断熱性を高める。
【解決手断】断熱パネル108を連結する場合は、隣接する一方の断熱パネル108の枠材103’と他方の断熱パネル108の枠材104’とは、真空断熱部材111を間に挟んで連結される。枠材103’と枠材104’には、それぞれ真空断熱部材111の一部を収納する収納部103b’,104b’が形成されている。また、断熱パネル108を連結したとき、隣接する一方の断熱パネル108の枠材103’と他方の断熱パネル108の枠材104’との間にできる隙は、真空断熱部材111によって埋められる。その結果、連結した断熱パネル108の断熱性が高まる。
【選択図】図2

Description

本発明は、低温や高温に温度を一定に保つ断熱箱体などに用いられる断熱パネルに関するものである。
近年、地球温暖化防止の観点から様々な分野で省エネルギ−化が大きな課題となっている。中でも食品の冷凍冷蔵や室内空間の温度制御に必要となる電気エネルギ−の省力化も必須課題であり、様々な省エネルギ−化の取り組みがなされている。
本課題を解決する一つの策として、食品の冷凍冷蔵に用いられる大型倉庫や小型プレハブを構成する断熱パネルの断熱性能を高めてエネルギ−化を図るべく、断熱パネルに真空パネルを用いることが考案された。具体的には、真空断熱材だけで断熱パネルを構成することは、生産性や信頼性の観点から極めて困難なため、断熱パネル内部に真空断熱材を配設した後、断熱パネル内にウレタンフォ−ムを充填し断熱パネルを構成する方法が取られてきた。
また、ウレタンフォ−ムの充填性を確保し適性な断熱性能を得る為に断熱パネルを構成する枠材や断熱パネルを連結して断熱箱体を構成するための連結装置と真空断熱材との距離をある程度確保し、真空断熱材を枠材や連結装置に対して紐やワイヤ−を用いて支持する方法がとられていた(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照しながら上述した従来の断熱パネルを説明する。
図5は、従来の断熱パネル1の断面図である。図5に示すように、従来の断熱パネル1は、間隔をあけて互いに対向している一対の面材2と、この面材2間の内部空間に配置されている板状の真空断熱材3と、面材2間の内部空間に充填発泡される充填断熱材4と、対向する面材2を連結して断熱パネルを略密閉空間として構成するための枠材5と、複数の断熱パネル1を連結して断熱箱体を構成するための連結装置6と、真空断熱材3を連結装置6に対して支持する線状材7を備えている。
以上のように構成された断熱パネル1について、以下その作用を説明する。
対向する面材2の内部に配設される真空断熱材3は、断熱パネル1の面積よりもある程度小さく、枠材5に接合された連結部材6に対して線状材7で位置決めされている。そのため、充填断熱材4を充填する際に、真空断熱材3が充填圧力に押されて移動してしまうといった問題が生じないとともに、線状材7で位置決めしているため充填断熱材4の充填性を損なうような邪魔な障害物がないため充填断熱材4が充填しきれず空隙ができてしまうといった問題が生じない。その結果、真空断熱材3を用いない場合と比較して高い断熱性能を得ることができると期待できる。
特開平11−142049号公報
しかしながら、上記従来の構成では、断熱パネル1内に真空断熱材3を配置すると共にウレタンフォ−ムなどの充填断熱材4を充填し断熱効果の高い断熱パネル1を構成するも、隣接する一方の断熱パネル1の枠材5と他方の断熱パネル1の枠材5間に隙が発生し、外部からの熱侵入が多く、真空断熱材3を用いた箱体としての断熱性能は期待した程向上しないという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、断熱パネルを連結する場合に、隣接する一方の断熱パネルの枠材と他方の断熱パネルの枠材との間の断熱性が高い断熱パネルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、断熱パネルを連結する場合は、隣接する一方の断熱パネルの枠材と他方の断熱パネルの枠材とが、断熱部材を間に挟んで連結されるようにしたのである。
これにより、断熱パネルを連結する場合に、隣接する一方の断熱パネルの枠材と他方の断熱パネルの枠材との間の隙をなくし、外部からの侵入熱量を大幅に削減し、断熱性が高まり、保温または保冷のために加熱または冷却するための消費電力量を低減できる。
本発明の断熱パネルは、断熱パネルを連結する場合に、隣接する一方の断熱パネルの枠材と他方の断熱パネルの枠材との間の隙を、断熱部材を使ってなくすることで、外部からの侵入熱量を大幅に削減し、断熱性が高まり、保温または保冷のために加熱または冷却するための消費電力量を低減することができる断熱パネルを提供することが出来る。
請求項1に記載の断熱パネルの発明は、間隔をあけて互いに対向する面材と、前記面材の端部を固定する枠材と、前記面材間の内部空間に配設される真空断熱材と、前記面材間の前記真空断熱材以外の内部空間に充填発泡される充填断熱材とで構成される断熱パネルであって、前記断熱パネルを連結する場合は、隣接する一方の前記断熱パネルの前記枠材と他方の前記断熱パネルの前記枠材とが、断熱部材を間に挟んで連結され、隣接する一方の前記断熱パネルの前記枠材と他方の前記断熱パネルの前記枠材との間の隙を、前記断熱部材を使ってなくしたものであり、断熱パネルを連結する場合に、隣接する一方の断熱パネルの枠材と他方の断熱パネルの枠材との間の隙を、断熱部材を使ってなくし、外部からの侵入熱量を大幅に削減し、連結した断熱パネルの断熱性が高まり、保温または保冷のために加熱または冷却するための消費電力量を低減できる。
請求項2に記載の断熱パネルの発明は、請求項1に記載の発明における枠材に、断熱部材の一部を収納保持する収納部が形成されているものであり、枠材に断熱部材を収納保持する収納部が形成されているため、断熱パネルを連結する場合における、対向する枠材で挟む断熱部材を、所定位置に固定する作業の作業性が向上する。
請求項3に記載の断熱パネルの発明は、請求項1または2に記載の発明における断熱部材に、真空断熱部材を用いたものであり、真空断熱部材の高い断熱性能を活かして、外部からの侵入熱量を更に削減し、連接した断熱パネルの断熱性が更に高まり、保温または保冷のために加熱または冷却するための消費電力量を更に低減できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参考にしながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における断熱パネルの断面図である。
図1に示すように、間隔をあけて互いに対向する一対の面材101,102と、一対の面材101,102の外周部に設けられ一対の面材101,102を固定する凸状の枠材103及び凹状の枠材104と、一対の面材101,102と凸状の枠材103及び凹状の枠材104とにより形成される内部空間105内において面材102に接して配設される真空断熱材106と、内部空間105における真空断熱材106以外の空間に充填発泡される充填断熱材107とから断熱パネル108が構成される。
そして、断熱パネル108を連接する場合は、隣接する一方の断熱パネル108の凸状の枠材103の凸部103aと他方の断熱パネル108の凹状の枠材104の凹部104aとは、断熱部材109を間に挟んで係合するように連接される。
このとき、隣接する一方の断熱パネル108の凸状の枠材103と他方の断熱パネル108の凹状の枠材104との間にできる隙は、断熱部材109によって埋められ、隣接する一方の断熱パネル108の面材101,102と他方の断熱パネル108の面材101,102との間にできる隙は、充填材110によって埋められる。
以上のように構成された本実施の形態の断熱パネル108は、断熱パネル108を連接する場合に、隣接する一方の断熱パネル108の枠材103と他方の断熱パネル108の枠材104との間の隙を断熱部材109によってなくし、外部からの侵入熱量を大幅に削減し、連接した断熱パネル108の断熱性が高まり、保温または保冷のために加熱または冷却するための消費電力量を低減できる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2における断熱パネルの断面図である。
図2に示すように、間隔をあけて互いに対向する一対の面材101,102と、一対の面材101,102の外周部に設けられ一対の面材101,102を固定する凸状の枠材103’及び凹状の枠材104’と、一対の面材101,102と凸状の枠材103’及び凹状の枠材104’とにより形成される内部空間105内において面材102に接して配設される真空断熱材106と、内部空間105における真空断熱材106以外の空間に充填発泡される充填断熱材107とから断熱パネル108が構成される。
そして、断熱パネル108を連接する場合は、隣接する一方の断熱パネル108の凸状の枠材103’の凸部103a’と他方の断熱パネル108の凹状の枠材104’の凹部104a’とは、真空断熱部材111を間に挟んで係合するように連接される。
なお、凸状の枠材103’の凸部103a’と凹状の枠材104’の凹部104a’に、それぞれ真空断熱部材111の一部を収納する収納部103b’,104b’が形成されている。
また、断熱パネル108を連接したとき、隣接する一方の断熱パネル108の凸状の枠材103’と他方の断熱パネル108の凹状の枠材104’との間にできる隙は、真空断熱部材111によって埋められ、隣接する一方の断熱パネル108の面材101,102と他方の断熱パネル108の面材101,102との間にできる隙は、充填材110によって埋められる。
以上のように構成された本実施の形態の断熱パネル108は、実施の形態1における断熱部材109を真空断熱部材111に変更し、凸状の枠材103’の凸部103a’と凹状の枠材104’の凹部104a’に、それぞれ真空断熱部材111の一部を収納する収納部103b’,104b’を形成したものであり、断熱パネル108を連接する場合における、隣接する一方の断熱パネル108の枠材103’と他方の断熱パネル108の枠材104’との間の断熱に、真空断熱部材111を適用することを可能にし、真空断熱部材111は断熱部材の中でも断熱性能が高いため、外部からの侵入熱量を更に削減し、連接した断熱パネル108の断熱性が更に高まり、保温または保冷のために加熱または冷却するための消費電力量を更に低減できる。
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態3における断熱パネルの断面図である。
図3に示すように、間隔をあけて互いに対向する一対の面材101,102と、一対の面材101,102の外周部に設けられ一対の面材101,102を固定する凸状の枠材103及び凹状の枠材104’と、一対の面材101,102と凸状の枠材103及び凹状の枠材104’とにより形成される内部空間105内において面材102に接して配設される真空断熱材106と、内部空間105における真空断熱材106以外の空間に充填発泡される充填断熱材107とから断熱パネル108が構成される。
そして、断熱パネル108を連接する場合は、隣接する一方の断熱パネル108の凸状の枠材103の凸部103aと他方の断熱パネル108の凹状の枠材104’の凹部104a’とは、断熱部材112を間に挟んで係合するように連接される。
なお、凹状の枠材104’の凹部104a’に、断熱部材112を収納保持する収納部104b’が形成されている。
また、断熱パネル108を連接したとき、隣接する一方の断熱パネル108の凸状の枠材103と他方の断熱パネル108の凹状の枠材104’との間にできる隙は、断熱部材112によって埋められ、隣接する一方の断熱パネル108の面材101,102と他方の断熱パネル108の面材101,102との間にできる隙は、充填材110によって埋められる。
以上のように構成された本実施の形態の断熱パネル108は、凹状の枠材104’の凹部104a’に、断熱部材112を収納保持する収納部104b’を形成した以外は、実施の形態1と同じ構成であり、実施の形態1の作用効果に加えて、凹状の枠材104’の凹部104a’に、断熱部材112を収納保持する収納部104b’が形成されているため、断熱パネル108を連接する場合における、対向する枠材103,104’で挟む断熱部材112を、所定位置に固定する作業の作業性が向上する。また、断熱部材112を収納保持する収納部104b’の形成は、枠材104’だけであるので、収納部104b’形成によるコスト高を小さくできる。
(実施の形態4)
図4は、本発明の実施の形態4における断熱パネルの断面図である。
図4に示すように、間隔をあけて互いに対向する一対の面材101,102と、一対の面材101,102の外周部に設けられ一対の面材101,102を固定する凸状の枠材103及び凹状の枠材104’と、一対の面材101,102と凸状の枠材103及び凹状の枠材104’とにより形成される内部空間105内において面材102に接して配設される真空断熱材106と、内部空間105における真空断熱材106以外の空間に充填発泡される充填断熱材107とから断熱パネル108が構成される。
そして、断熱パネル108を連接する場合は、隣接する一方の断熱パネル108の凸状の枠材103の凸部103aと他方の断熱パネル108の凹状の枠材104’の凹部104a’とは、真空断熱部材113を間に挟んで係合するように連接される。
なお、凹状の枠材104’の凹部104a’に、真空断熱部材113を収納保持する収納部104b’が形成されている。
また、断熱パネル108を連接したとき、隣接する一方の断熱パネル108の凸状の枠材103と他方の断熱パネル108の凹状の枠材104’との間にできる隙は、真空断熱部材113によって埋められ、隣接する一方の断熱パネル108の面材101,102と他方の断熱パネル108の面材101,102との間にできる隙は、充填材110によって埋められる。
以上のように構成された本実施の形態の断熱パネル108は、実施の形態3における断熱部材112を真空断熱部材113に変更した以外は、実施の形態3と同じ構成であり、実施の形態3の作用効果に加えて、真空断熱部材113の高い断熱性能を活かして、外部からの侵入熱量を更に削減し、連接した断熱パネル108の断熱性が更に高まり、保温または保冷のために加熱または冷却するための消費電力量を更に低減できる。
以上のように、本発明にかかる断熱パネルは、断熱パネルを連接する場合に、隣接する一方の断熱パネルの枠材と他方の断熱パネルの枠材との間の隙をなくすることで、外部からの侵入熱量を大幅に削減し、断熱性が高まり、保温または保冷のために加熱または冷却するための消費電力量を低減することができるので、低温や高温に温度を一定に保つ冷凍冷蔵庫や倉庫ならびに屋外のATMプレハブなど様々な空調空間を構成する断熱箱体や断熱壁に用いることができ、温度コントロールに必要となる電気エネルギーの省力化に大きく貢献できる。
本発明の実施の形態1における断熱パネルの断面図 本発明の実施の形態2における断熱パネルの断面図 本発明の実施の形態3における断熱パネルの断面図 本発明の実施の形態4における断熱パネルの断面図 従来の断熱パネルの断面図
符号の説明
101,102 面材
103,103’ 凸状の枠材
103a,103a’ 凸部
103b’ 収納部
104,104’ 凹状の枠材
104a,104a’ 凹部
104b’ 収納部
108 断熱パネル
109 断熱部材
111 真空断熱部材
112 断熱部材
113 真空断熱部材

Claims (3)

  1. 間隔をあけて互いに対向する面材と、前記面材の端部を固定する枠材と、前記面材間の内部空間に配設される真空断熱材と、前記面材間の前記真空断熱材以外の内部空間に充填発泡される充填断熱材とで構成される断熱パネルであって、前記断熱パネルを連結する場合は、隣接する一方の前記断熱パネルの前記枠材と他方の前記断熱パネルの前記枠材とが、断熱部材を間に挟んで連結され、隣接する一方の前記断熱パネルの前記枠材と他方の前記断熱パネルの前記枠材との間の隙を、前記断熱部材を使ってなくしたことを特徴とする断熱パネル。
  2. 枠材に、断熱部材の一部を収納保持する収納部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の断熱パネル。
  3. 断熱部材に、真空断熱部材を用いたことを特徴とする請求項1または2に記載の断熱パネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP3879040A1 (fr) * 2020-03-08 2021-09-15 Bruno Chavanne Panneau porteur isolant pour coque sous vide démontable

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