JP2006117754A - インクジェット記録用水性インクセット及びインクジェット記録方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 黒色及び赤色のテキストデータ印字物の輪郭のフェザリングを抑制し、印字物の耐水性及び耐光性を向上させ、かつ、カラーの発色性が良好なインクジェット記録用に適したインクジェット記録用水性インクセット及びそれを使用するインクジェット記録方法を提供する。
【解決手段】 着色剤として顔料を含有する黒インク、着色剤として水溶性染料を含有するマゼンタインク、着色剤として水溶性染料を含有するイエローインク及び着色剤として水溶性染料を含有するシアンインクを少なくとも含むインクジェット記録用水性インクセットを、インクジェットヘッドから被記録材に吐出させ付着させることによりインクジェット記録を行う。ここで、着色剤として顔料を含有する赤インクを該インクジェット記録用水性インクセットに加え、黒色と赤色のテキストデータをそれぞれこの黒インクと赤インクとを使用して印字する。
【選択図】 なし
【解決手段】 着色剤として顔料を含有する黒インク、着色剤として水溶性染料を含有するマゼンタインク、着色剤として水溶性染料を含有するイエローインク及び着色剤として水溶性染料を含有するシアンインクを少なくとも含むインクジェット記録用水性インクセットを、インクジェットヘッドから被記録材に吐出させ付着させることによりインクジェット記録を行う。ここで、着色剤として顔料を含有する赤インクを該インクジェット記録用水性インクセットに加え、黒色と赤色のテキストデータをそれぞれこの黒インクと赤インクとを使用して印字する。
【選択図】 なし
Description
本発明は、インクジェット記録用水性インクセット及びインクジェット記録方法に関する。
インクジェット記録方式は、デジタルカラーイメージデータのカラープリントに広く用いられており、鮮やかな発色性を実現するために、インクジェットインクとして、水溶性染料を水と水溶性有機溶剤との混合溶媒に溶解させたマゼンタインク、イエローインク及びシアンインクからなるインクジェット記録用水性インクセットが利用されている。また、アルファベットデータ、漢字データ等のテキストデータをプリントするために、インクジェット記録用水性インクセットに染料系黒インクを加えることも行われている。
ところで、最近では、フェザリング等のにじみを極力抑えたシャープなテキスト印字品質、鮮やかな発色性、良好な耐光性を実現した写真画質並みの印字品質が望まれているが、全てのインクの着色剤に水溶性染料を用いたインクジェット記録用水性インクセットは、テキストのフェザリングが目立つという問題があった。
そこで、シャープなテキストを実現するために、インクジェット記録用インクセットとして、イエロー、マゼンタ、シアンの3原色インクに加え、ブラック、レッド、グリーンの追加の3色のインクを全て顔料系インクから構成することが提案されている(特許文献1)。
しかし、インクセットをすべて顔料系インクから構成した場合には、インクジェット画像の耐光性に優れ、テキストのシャープさにも優れているが、ブラック、レッド、グリーンの追加のインクを併用しているにも関わらず、水溶性染料を使用した染料系インクから構成したインクセットを使用した場合に比べ、カラーの発色性が充分とはいえず、しかも、インクジェットヘッドのノズル数を増やさざるを得ず、コストが高くなるという問題があった。
このため、テキストの印字品質と写真画質としてのカラーの鮮やかな発色を両立するインク構成として、テキストの印字品質を重視する黒インクの着色剤には顔料を用い、発色性を重視するカラーインク、即ちイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクの着色剤には水溶性染料を用いたインクジェット記録用水性インクセットが市販されるようになっている。
しかしながら、このようなインク構成のインクジェット記録用水性インクセットを用いてテキストデータを印字する場合、黒色の次に多く用いられる色である赤色に関しては、水溶性染料を含有する染料系イエローインクと染料系マゼンタインクとを重ねて合わせて表現するため、重ね打ちの着弾誤差によって引き起こされるフェザリングが目立っていた。また、着色剤も水溶性染料を用いているため、顔料インクにより印字された黒色に比べ、フェザリングに差が生じており、しかも耐水性及び耐光性も劣るという問題があった。耐水性に関しては、例えば、オフィスで出力されたテキスト文書が、人間の手の汗、飲み物の水滴等の水分により、インクの耐水性が低いがために、テキストに滲みが生じたり、マイグレーション(湿気によるにじみ)が生じ易くなるという問題があった。また、耐光性に関しては、長期間掲示された赤色のテキスト文書は、照明光、日光への曝露による退色が目立ち、文字が判読しにくくなってしまうという問題があった。このように、赤色は、他のカラーに比べ視覚的に注意を引く色であるため、添削、強調したい文字に良く用いられており、黒色と同等の印字品質が要求されているにも関わらず、着色剤が水溶性染料であるイエローインク及びマゼンタインクの重ね打ちで表現されているため、赤色と着色剤が顔料である黒インクにより表現された黒色との間の印字品質に大きな差が生じているのが現状であった。
本発明は、前述の問題点を解決するためになされたものであり、黒色及び赤色のテキストデータ印字物の輪郭のフェザリングを抑制し、印字物の耐水性及び耐光性を向上させ、かつ、カラーの発色性が良好なインクジェット記録用に適したインクジェット記録用水性インクセット及びそれを使用するインクジェット記録方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、着色剤が顔料である黒インクと着色剤が水溶性染料であるイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクからなるインクジェット記録用水性インクセットに、着色剤が顔料である赤色インクを加え、黒色と赤色のテキストデータの印字にそれぞれ黒色インクと赤色インクとを使用することにより、黒色及び赤色のテキスト印字物の輪郭のフェザリングが抑制され、その印字物の耐水性及び耐光性が向上し、さらに赤色の印字品質が黒色と同等となり、またカラーの発色性も良好となることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は、少なくとも着色剤、水及び水溶性有機溶剤を含む黒インク、赤インク、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクから構成されるインクジェット記録用水性インクセットであって、該黒インク及び赤インクの着色剤が顔料であり、且つイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクの着色剤が水溶性染料であることを特徴とするインクジェット記録用水性インクセットを提供する。
また、本発明は、着色剤として顔料を含有する黒インク、着色剤として水溶性染料を含有するマゼンタインク、着色剤として水溶性染料を含有するイエローインク及び着色剤として水溶性染料を含有するシアンインクを少なくとも含むインクジェット記録用水性インクセットを構成する当該インクを、インクジェットヘッドから被記録材に吐出させ付着させることによりインクジェット記録を行うインクジェット記録方法において、着色剤として顔料を含有する赤インクを該インクジェット記録用水性インクセットに加え、黒色と赤色のテキストデータの印字にそれぞれ該黒インクと赤インクと使用することを特徴とするインクジェット記録方法を提供する。
本発明のインクジェット記録用水性インクセット及びインクジェット記録方法においては、着色剤が顔料である黒インクと着色剤が水溶性染料であるイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクからなるインクジェット記録用水性インクセットに、着色剤が顔料である赤色インクを加え、黒色と赤色のテキストデータをそれぞれ黒色インクと赤色インクで印字するので、黒色及び赤色のテキスト印字物の輪郭のフェザリングが抑制され、その印字物の耐水性及び耐光性が向上し、さらに赤色の印字品質が黒色と同等となり、また、カラーの発色性も良好となる。
本発明のインクジェット記録用水性インクセットは、少なくとも着色剤、水及び水溶性有機溶剤を含む黒インク、赤インク、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクから構成される。ここで、テキストデータを印字する際に、その印字品質が重視される黒色と赤色のデキストデータ印字物を印字するための黒インクと赤インクとしては、着色剤として、抑制されたフェザリングを示し、優れた耐光性及び耐水性を示す顔料を使用したものを用いる。一方、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクは、着色剤として、優れた発色性を示す水溶性染料を使用する。従って、本発明におけるインクジェット記録用水性インクセットは、黒色及び赤色のテキスト印字物の輪郭のフェザリングを抑制し、その印字物の耐水性及び耐光性を向上させ、さらに赤色の印字品質を黒色と同等とし、また、カラーの発色性を良好なものとする。なお、本発明のインクジェット記録用水性インクセットは、着色剤と水と水溶性有機溶剤とを、常法に従って均一に混合することにより調製することができる。なお、必要に応じて他色のインクをインクセットに追加してもよい。
本発明において、赤色とはCIE(国際照明委員会)で規格化されたL*a*b*表色系で、色相角が5°以上60°以下の範囲内にある色のことをいい、赤インクとは単独で当該赤色を表現することができるインクのことをいう。なお、赤インクに使用する顔料は、色相角を5°以上60°以下の範囲内に調整可能であれば、一種に限られず、二種以上の顔料を混合して用いてもよい。
黒インクに使用する顔料の具体例としては、例えば、MA8、MA100(三菱化成(株)製)、カラーブラックFW200(デグサ製)等のカーボンブラックが挙げられる。また、カーボンブラックとしては、分散剤を用いなくても水に分散可能な自己分散型のものを用いてもよい。ここで、自己分散型顔料は、顔料表面にカルボニル基、カルボキシル基、ヒドロキシル基又はスルホン基のような少なくとも一種の親水基又はその塩を結合させるように表面処理をすることによって得ることができる。例えば、特開平8−3498号公報及び特表2000−513396号公報記載の方法によって表面処理された自己分散顔料等が挙げられる。また、自己分散黒色顔料として、例えば、CAB−O−JET(登録商標)200,300(キャボット製)、ボンジェット(登録商標)CW1(オリエント化学工業(株)製)等の市販品を利用することも可能である。
赤インクに使用する顔料としては、例えば、C.I.ピグメントレッド23,144,170,177,221,254及び264等が挙げられる。また、マゼンタ系顔料とイエロー系顔料を混合して赤色を表現しても良く、その場合、イエロー系顔料としては、例えば、C.I.ピグメントイエロー3,13,74,83及び154等が挙げられ、マゼンタ系顔料としては、例えば、C.I.ピグメントレッド5,48,112,122,202及び207等が挙げられる。なお、これらは本発明に好適な顔料の一例の記載であり、これらによって本発明が限定されるものではない。
これら黒インク及び赤インクのそれぞれに含まれる顔料の含有量は、所期の印字濃度及び色彩等により異なるが、少なすぎると紙面上での発色が不充分であり、多すぎるとインクジェットヘッドのノズルの目詰まりが起きやすくなるので、各インク全量に対して好ましくは1〜10重量%、より好ましくは1〜7重量%の範囲である。
黒インク及び赤インクのそれぞれには、それらの分散安定性を維持するために顔料用分散剤を添加してもよい。分散剤としては、例えば、高分子分散剤、界面活性剤等を挙げることができる。高分子分散剤としては、ゼラチン、アルブミン等の蛋白質;アラビアゴム、トラガントゴム等の天然ゴム類;サポニン等のグルコシド;メチルセルロース、カルボキシセルロース、ヒドロキシメチルセルロース等のセルロース誘導体;リグニンスルホン酸塩、セラック等の天然高分子;ポリアクリル酸塩、スチレン−アクリル酸共重合物の塩、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合物の塩、スチレン−マレイン酸共重合物の塩、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合物の塩、β−ナフタレンスルホン酸ホリマリン縮合物のナトリウム塩及びリン酸塩等の陰イオン性高分子;ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール等の非イオン性高分子等が挙げられる。界面活性剤としては、高級アルコール硫酸エステル塩類、液体脂肪油硫酸エステル塩類、アルキルアリルスルホン酸塩類等の陰イオン界面活性剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ソルビタンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル等の非イオン性界面活性剤が挙げられる。分散剤は、1種又は2種以上を適宜選択して使用できる。
これらの分散剤は、顔料の種類や分散剤の種類によって、分散剤として機能する適切な量が適宜決定されるが、少なすぎると顔料の分散安定性が不充分であり、多すぎるとインクの粘度が上昇してインクジェットヘッドからの吐出が困難となるため、好ましくは顔料の配合量に対して5〜50重量%、より好ましくは10〜40重量%である。
顔料を用いて黒インクもしくは赤インクを調製する場合、分散装置を使用してさらに顔料を分散させることが好ましい。顔料の分散に使用する分散装置としては、一般的な分散機であれば特に限定はされないが、例えば、ボールミル、ロールミル、サンドミル等が挙げられる。その中でも高速型のサンドミルが好ましい。
一方、本発明のインクジェット記録用水性インクセットにおいては、前述したように、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクに着色剤として水溶性染料を使用する。イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクに使用される水溶性染料としては、鮮明性、水溶性、安定性、耐光性及びその他の要求される性能を満たすものを使用でき、例えば直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料等が挙げられる。また、染料の構造で分類すれば、アゾ染料、金属錯塩染料、ナフトール染料、アントラキノン染料、インジゴ染料、カーボニウム染料、キノンイミン染料、キサンテン染料、アニリン染料、キノリン染料、ニトロ染料、ニトロソ染料、ベンゾキノン染料、ナフトキノン染料、フタロシアニン染料及び金属フタロシアニン染料等を好ましく使用できる。
直接染料の具体例としては、C.I.ダイレクトイエロー12,24,26,27,28,33,39,58,86,98,100,132及び142、C.I.ダイレクトレッド4,17,28,37,63,75,79,80,83,99,220,224及び227、C.I.ダイレクトバイオレット47,48,51,90及び94、C.I.ダイレクトブルー1,6,8,15,22,25,71,76,80,86,90,106,108,123,163,165,199及び226等;酸性染料の具体例としては、C.I.アシッドイエロー3,11,17,19,23,25,29,38,42,49,59,61,71及び72、C.I.アシッドレッド1,6,8,17,18,32,35,37,42,51,52,57,80,85,87,92,94,115,119,131,133,134,154,181,186,249,254,256,289,315,317及び407、C.I.アシッドバイオレット10,34,49及び75、C.I.アシッドブルー9,22,29,40,59,62,93,102,104,113,117,120,167,175,183,229及び234等;塩基性染料の具体例としては、C.I.ベーシックイエロー40、C.I.ベーシックレッド1,2,9,12,13,14及び37、C.I.ベーシックバイオレット7,14及び27、C.I.ベーシックブルー1,3,5,7,9,24,25,26,28及び29等;反応性染料の具体例としては、C.I.リアクティブイエロー2,3,13及び15、C.I.リアクティブレッド4,23,24,31,56及び180、C.I.リアクティブブルー7,13及び21等が挙げられる。
これらイエローインク、シアンインク及びマゼンタインクのそれぞれに含有される水溶性染料の含有量は、少なすぎると被記録材上での発色が不充分であり、多すぎるとインクジェットヘッドのノズルの目詰まりが起きやすくなるので、各インク全量に対して好ましくは0.1〜10重量%、より好ましくは0.3〜10重量%、特に好ましくは0.5〜7重量%の範囲である。
本発明のインクジェット記録用インクセットにおいて、各インクに用いる水としては、イオンを含有する一般の水ではなく、脱イオン水を使用することが好ましい。水の含有量は、併用する水溶性有機溶剤の種類、組成あるいは所望とされるインクの特性に依存して広い範囲で決定されるが、少なすぎるとインクの粘度が上昇するため吐出が困難となり、多すぎると水分蒸発によって着色剤の析出、凝集等が生じ、インクジェットヘッドのノズルの目詰まりが起きやすくなるので、各インク全量に対して好ましくは10〜95重量%、より好ましくは10〜80重量%、特に好ましくは20〜80重量%の範囲である。
本発明のインクジェット記録方法において、各インクに用いる水溶性有機溶剤は、湿潤剤と浸透剤に大別される。湿潤剤として使用される水溶性有機溶媒は、インクジェットヘッドのノズルの目詰まりを防止するためにインクに添加されるものであり、浸透剤として使用される水溶性有機溶媒は、印字した際、インクを速やかに被記録材内部に浸透させるためにインクに添加される。
このような目的に用いられる湿潤剤の具体的としては、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等の水溶性グリコールが挙げられる。湿潤剤としての水溶性有機溶剤の含有量は、少なすぎるとインクジェットヘッドのノズルの目詰まりを防止するために不充分であり、多すぎるとインクの粘度が上昇し、吐出が困難となるので、好ましくは各インク全量に対して5〜50重量%、より好ましくは10〜40重量%、特に好ましくは15〜35重量%の範囲である。
前述したような目的に用いられる浸透剤の具体例としては、エチレングリコール系及びプロピレングリコール系のアルキルエーテルに代表されるグリコールエーテル等が挙げられる。エチレングリコール系アルキルエーテルの具体例としては、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコール−n−エチルエーテル、エチレングリコール−n−プロピルエーテル、エチレングリコール−n−ブチルエーテル、エチレングリコールイソブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコール−n−エチルエーテル、ジエチレングリコール−n−プロピルエーテル、ジエチレングリコール−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールイソブチルエーテル、トリエチレングリコールメチルエーテル、トリエチレングリコール−n−エチルエーテル、トリエチレングリコール−n−プロピルエーテル、トリエチレングリコール−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールイソブチルエーテル等が挙げられ、プロピレングリコール系アルキルエーテルの具体例としては、プロピレングリコールメチルエーテル、プロピレングリコール−n−エチルエーテル、プロピレングリコール−n−プロピルエーテル、プロピレングリコール−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−エチルエーテル、ジプロピレングリコール−n−プロピルエーテル、ジプロピレングリコール−n−ブチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、トリプロピレングリコール−n−エチルエーテル、トリプロピレングリコール−n−プロピルエーテル、トリプロピレングリコール−n−ブチルエーテル等が挙げられる。浸透剤としての水溶性有機溶剤の含有量は、少なすぎると浸透性が不充分であり、多すぎると過剰な浸透性によってフェザリング等のにじみを生じやすくなるので、好ましくは各インク全量に対して1〜10重量%、より好ましくは1〜7重量%の範囲である。
また、湿潤剤及び浸透剤に加え、インクジェットヘッドの先端部におけるインクの乾燥を防止し、印字濃度を高くし、また鮮やかな発色を実現する等の別目的で、更に別の水溶性有機溶剤を使用することもできる。このような水溶性有機溶剤としては、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール等の低級アルコール;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド;アセトン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトアルコール;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル;グリセリン;2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン等のピロリドン類;1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。
本発明のインクジェット記録用インクセットにおいて、黒インク、赤インク、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクの基本組成は以上の通りであるが、その他従来公知の界面活性剤;ポリビニルアルコール、セルロース等の粘度調製剤;表面張力調整剤;防黴剤;防錆剤等を、各インクに必要に応じて添加することができる。
本発明のインクジェット記録用インクセットにおいて、黒インク及び赤インクとして、25℃の条件下にて最大泡圧法(バブルプレッシャー法)で測定された、ライフタイム100msにおけるそれらの動的表面張力が、好ましくは40mN/m以上45mN/m以下であるインクを使用することが好ましい。このような動的表面張力値を示す黒インク又は赤インクを使用する理由は以下の通りである。
インク等の液体の動的表面張力は、一般に振動ジェット法、メニスカス法、最大泡圧法等によって測定されることは知られているが、本発明で規定する動的表面張力の値は、最大泡圧法(バブルプレッシャー法)によるものである(協和界面科学(株)製の自動動的表面張力計BP−D4を用いて測定可能)。最大泡圧法による動的表面張力測定では、気体供給源から気体をプローブに送り、インクに浸したプローブ先端から気泡を発生させる。この際の気体流量を変化させることで、気体発生速度を変え、それに伴い変化するインクからその気泡にかかる圧力により表面張力を測定する。気泡の半径がプローブ先端部分の半径に等しくなるとき、最大圧力(最大泡圧)を示す。このときのインクの表面張力σは以下の式で表される。
ここで、rはプローブ先端部分の半径、ΔPは気泡にかかる圧力の最大値と最小値との差であり、その最大値は気泡の曲率半径がプローブ先端部分の半径と等しい時の最大圧力(最大泡圧)である。本明細書でいうライフタイムとは、最大泡圧後に気泡がプローブから離れて、新しい表面が形成されてから次の最大泡圧に達するまでの時間を示す。
ところで、インク等の液体の動的表面張力は、静的表面張力と異なり、ライフタイムが数10〜数1000msオーダーでの表面張力であり、付着(着弾)した際のインクの被記録材への浸透性に大きな影響を与えると考えられる。動的表面張力が高いとインクの被記録材への浸透性が低いため、フェザリングは良好となるが、インクの被記録剤に対する乾燥性は低下する。また、逆に動的表面張力が低いとインクの被記録材への浸透性が高いため、フェザリングは悪化するが、インクの被記録材に対する乾燥性は良好となる。なお、一般的なインクジェット記録方法において、インクが被記録材に着弾した際のインクジェットインクの被記録材に対する浸透現象は数10msオーダーである。従って、本発明においては、動的表面張力測定装置の誤差等を勘案し、その測定精度が安定するライフタイム100msでの動的表面張力値を採用する。
発明者らによるインク組成の研究の結果によれば、印字品質が重視される黒色テキストデータ印字物と赤色テキストデータ印字物を印字するための黒インクと赤インクとして、着色剤として水溶性染料よりフェザリング、耐光性、耐水性が良好な顔料を含有し、且つ25℃の条件下の最大泡圧法(バブルプレッシャー法)で測定された、ライフタイム100msにおける動的表面張力が、好ましくは40mN/m以上45mN/m以下である黒インクと赤インクを使用することが好ましい。これにより、いっそうフェザリングが少なく、被記録材に対する乾燥性も良好なテキストデータの印字品質を達成することができることがわかった。なお、動的表面張力が40mN/m未満であるとフェザリングが悪化する傾向があり、45mN/mを超えるとインクの被記録材に対する乾燥性が悪くなる傾向がある。
次に、本発明のインクジェット記録用インクセットを用いる本発明のインクジェット記録方法について説明する。
即ち、本発明のインクジェット記録方法は、着色剤として顔料を含有する黒インク、着色剤として水溶性染料を含有するマゼンタインク、着色剤として水溶性染料を含有するイエローインク及び着色剤として水溶性染料を含有するシアンインクを少なくとも含むインクジェット記録用水性インクセットを構成する当該インクを、インクジェットヘッドから被記録材に吐出させ付着させることによりインクジェット記録を行う方法であって、着色剤として顔料を含有する赤インクを該インクジェット記録用水性インクセットに加え、黒色と赤色のテキストデータの印字に、それぞれ該黒インクと赤インクとを使用することを特徴とする。このインクジェット記録方法においては、着色剤が顔料である黒インクと着色剤が水溶性染料であるイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクからなるインクジェット記録用水性インクセットに、着色剤が顔料である赤色インクを加え、黒色と赤色のテキストデータをそれぞれ該黒インクと赤インクとで印字するので、黒色及び赤色のテキスト印字物の輪郭のフェザリングが抑制され、その印字物の耐水性及び耐光性が向上し、さらに赤色の印字品質が黒色と同等となり、また、カラーの発色性も良好となる。
本発明のインクジェット記録方法においては、被記録材やインクジェットヘッドとしては、従来のインクジェット記録においても用いられているものを適宜使用することができる。
本発明のインクジェット記録方法においては、カラーイメージデータについては染料系のイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを用い、一方、黒色と赤色のテキストデータについてはそれぞれ顔料系の黒インクと赤インクとを用いて再現する。このように再現されたインクジェット画像は、カラーの発色性に優れ、しかも、黒色だけでなく赤色のテキストがシャープに表現されたものとなり、耐光性と耐水性に優れたものとなる。ここで、黒インクと赤インクのいずれかをテキストデータの印字のみに使用することが好ましいが、双方をテキストデータの印字のみに使用することが、更に黒色と赤色のテキストがシャープに表現される点でより好ましい。
以下に、実施例及び比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。また、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正及び改良等を加え得るものである。
まず、インクジェット記録用インクセットを構成する各色のインクの調製例を以下に示す。調製後における各インク全量における各組成は、表1及び表2に示した通りである。なお、表1及び表2に示されたインク組成は、各インク全量に含まれる実際のインク組成の配合量を重量%で示したものである。
また、顔料系黒インク及び顔料系赤インクについて、協和界面科学(株)製の自動動的表面張力計BP−D4を用いて、25℃、ライフタイム20〜5000msの範囲で動的表面張力測定を行ない、ライフタイム100msにおける動的表面張力測定値を読み取った。その結果を表1に示した。
[顔料系黒インク1の調製例]
水(イオン交換水):39重量部、グリセリン:25.5重量部、ジプロピレングリコール−n−プロピルエーテル(以下、DPGPEという):2重量部、プロピレングリコール−n−プロピルエーテル:0.5重量部を混合して、インク溶媒:67重量部を調製した。得られたインク溶媒:67重量部を、攪拌中のCAB−O−JET(登録商標)300(カーボンブラック濃度15%、キャボット製):33重量部に徐々に加え、さらに30分間撹拌を続けた後に、孔径1μmのメンブランフィルターにて濾過し、顔料系黒インク1を得た。黒インク全量に対するカーボンブラックの配合量は、5重量%であった。
水(イオン交換水):39重量部、グリセリン:25.5重量部、ジプロピレングリコール−n−プロピルエーテル(以下、DPGPEという):2重量部、プロピレングリコール−n−プロピルエーテル:0.5重量部を混合して、インク溶媒:67重量部を調製した。得られたインク溶媒:67重量部を、攪拌中のCAB−O−JET(登録商標)300(カーボンブラック濃度15%、キャボット製):33重量部に徐々に加え、さらに30分間撹拌を続けた後に、孔径1μmのメンブランフィルターにて濾過し、顔料系黒インク1を得た。黒インク全量に対するカーボンブラックの配合量は、5重量%であった。
[顔料系黒インク2の調製例]
水(イオン交換水):39重量部、グリセリン:26重量部、DPGPE:2重量部を混合して、インク溶媒:67重量部を調製した。その後、調製したインク溶媒:67重量部を攪拌中のCAB−O−JET(登録商標)300(カーボンブラック濃度15%、キャボット製):33重量部に徐々に加え、さらに30分間撹拌を続けた後に、孔径1μmのメンブランフィルターにて濾過し、顔料系黒インク2を得た。インク全量に対するカーボンブラックの配合量は、5重量%であった。
水(イオン交換水):39重量部、グリセリン:26重量部、DPGPE:2重量部を混合して、インク溶媒:67重量部を調製した。その後、調製したインク溶媒:67重量部を攪拌中のCAB−O−JET(登録商標)300(カーボンブラック濃度15%、キャボット製):33重量部に徐々に加え、さらに30分間撹拌を続けた後に、孔径1μmのメンブランフィルターにて濾過し、顔料系黒インク2を得た。インク全量に対するカーボンブラックの配合量は、5重量%であった。
[顔料系黒インク3〜5の調製例]
グリセリン及びDPGPEの配合量を表1に記載のように変更した以外は、顔料系黒インク1の調製例と同様の操作を繰り返すことにより顔料系黒インク3〜5を調製した。
グリセリン及びDPGPEの配合量を表1に記載のように変更した以外は、顔料系黒インク1の調製例と同様の操作を繰り返すことにより顔料系黒インク3〜5を調製した。
[染料系黒インクの調製例]
水(イオン交換水):68重量部、グリセリン:24重量部、DPGPE:5重量部を混合してインク溶媒:97重量部を調製した。その後、フードブラック2:3重量部を攪拌中のインク溶媒:97重量部に加え、さらに30分間撹拌を続けた後に、孔径1μmのメンブランフィルターにて濾過し、染料系黒インクを調製した。
水(イオン交換水):68重量部、グリセリン:24重量部、DPGPE:5重量部を混合してインク溶媒:97重量部を調製した。その後、フードブラック2:3重量部を攪拌中のインク溶媒:97重量部に加え、さらに30分間撹拌を続けた後に、孔径1μmのメンブランフィルターにて濾過し、染料系黒インクを調製した。
[顔料系赤インク1の調製例]
C.I.ピグメントレッド254:15重量部、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム(オキシエチレン平均重合度=12):5重量部、グリセリン:15重量部、水(イオン交換水):65重量部を混合した後、直径0.3mmのジルコニアビーズを媒体とした湿式サンドミルにて分散処理を行い、赤顔料分散体を得た。
C.I.ピグメントレッド254:15重量部、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム(オキシエチレン平均重合度=12):5重量部、グリセリン:15重量部、水(イオン交換水):65重量部を混合した後、直径0.3mmのジルコニアビーズを媒体とした湿式サンドミルにて分散処理を行い、赤顔料分散体を得た。
赤顔料分散体とは別に、水(イオン交換水):54重量部、グリセリン:24重量部、DPGPE:2重量部を混合してインク溶媒:80重量部を調製した。得られたインク溶媒:80重量部を、攪拌中の赤顔料分散体:20重量部に徐々に加え、さらに、30分間撹拌した後に、孔径1μmのメンブランフィルターにて濾過し、顔料系赤インク1を得た。インク全量に対するC.I.ピグメントレッド254の配合量は、3重量%であった。
[顔料系赤インク2の調製例]
C.I.ピグメントレッド177:15重量部、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム(オキシエチレン平均重合度=12):5重量部、グリセリン:15重量部、水(イオン交換水):65重量部を混合した後、直径0.3mmのジルコニアビーズを媒体とした湿式サンドミルにて分散処理を行い、赤顔料分散体を得た。
C.I.ピグメントレッド177:15重量部、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム(オキシエチレン平均重合度=12):5重量部、グリセリン:15重量部、水(イオン交換水):65重量部を混合した後、直径0.3mmのジルコニアビーズを媒体とした湿式サンドミルにて分散処理を行い、赤顔料分散体を得た。
赤顔料分散体とは別に、水(イオン交換水):54重量部、グリセリン:24重量部、DPGPE:2重量部を混合してインク溶媒:80重量部を調製した。得られたインク溶媒:80重量部を、攪拌中の赤顔料分散体:20重量部に徐々に加え、さらに、30分間撹拌した後に、孔径1μmのメンブランフィルターにて濾過し、顔料系赤インク2を得た。インク全量に対するC.I.ピグメントレッド177の配合量は、3重量%であった。
[顔料系赤インク3の調製例]
C.I.ピグメントレッド122:15重量部、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム(オキシエチレン平均重合度=12):5重量部、グリセリン:15重量部、水(イオン交換水):65重量部を混合した後、直径0.3mmのジルコニアビーズを媒体とした湿式サンドミルにて分散処理を行い、マゼンタ顔料分散体を得た。
C.I.ピグメントレッド122:15重量部、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム(オキシエチレン平均重合度=12):5重量部、グリセリン:15重量部、水(イオン交換水):65重量部を混合した後、直径0.3mmのジルコニアビーズを媒体とした湿式サンドミルにて分散処理を行い、マゼンタ顔料分散体を得た。
また、C.I.ピグメントイエロー74:15重量部、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム(オキシエチレン平均重合度=12):5重量部、グリセリン:15重量部、水(イオン交換水):65重量部を混合した後、直径0.3mmのジルコニアビーズを媒体とした湿式サンドミルにて分散処理を行い、イエロー顔料分散体を得た。
得られたマゼンタ顔料分散体:23重量部、イエロー顔料分散体:10重量部を混合し、10分間攪拌し、赤色顔料分散体を得た。
赤顔料分散体とは別に、水(イオン交換水):44重量部、グリセリン:20.5重量部、DPGPE:2.5重量部を混合してインク溶媒:67重量部を調製した。得られたインク溶媒:67重量部を、攪拌中の赤色顔料分散体:33重量部に徐々に加え、さらに、30分間撹拌した後に、孔径1μmのメンブランフィルターにて濾過し、顔料系赤インク3を得た。インク全量に対するC.I.ピグメントレッド122の配合量は、3.45重量%、C.I.ピグメントイエロー74の配合量は、1.5重量%であった。
[顔料系赤インク4の調製例]
C.I.ピグメントレッド264:15重量部、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム(オキシエチレン平均重合度=12):5重量部、グリセリン:15重量部、水(イオン交換水):65重量部を混合した後、直径0.3mmのジルコニアビーズを媒体とした湿式サンドミルにて分散処理を行い、赤顔料分散体を得た。
C.I.ピグメントレッド264:15重量部、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム(オキシエチレン平均重合度=12):5重量部、グリセリン:15重量部、水(イオン交換水):65重量部を混合した後、直径0.3mmのジルコニアビーズを媒体とした湿式サンドミルにて分散処理を行い、赤顔料分散体を得た。
赤顔料分散体とは別に、水(イオン交換水):54重量部、グリセリン:21重量部、DPGPE:5重量部を混合してインク溶媒:80重量部を調製した。得られたインク溶媒:80重量部を、攪拌中の赤顔料分散体:20重量部に徐々に加え、さらに、30分間撹拌した後に、孔径1μmのメンブランフィルターにて濾過し、顔料系赤インク4を得た。インク全量に対するC.I.ピグメントレッド264の配合量は、3重量%であった。
[顔料系赤インク5の調製例]
水(イオン交換水):54重量部、グリセリン:25重量部、DPGPE:1重量部を混合してインク溶媒:80重量部を調製した。得られたインク溶媒:80重量部を、攪拌中の赤顔料インク1で使用したものと同じ赤顔料分散体:20重量部に徐々に加え、さらに、30分間撹拌した後に、孔径1μmのメンブランフィルターにて濾過し、顔料系赤インク5を得た。インク全量に対するC.I.ピグメントレッド254の配合量は、3重量%であった。
水(イオン交換水):54重量部、グリセリン:25重量部、DPGPE:1重量部を混合してインク溶媒:80重量部を調製した。得られたインク溶媒:80重量部を、攪拌中の赤顔料インク1で使用したものと同じ赤顔料分散体:20重量部に徐々に加え、さらに、30分間撹拌した後に、孔径1μmのメンブランフィルターにて濾過し、顔料系赤インク5を得た。インク全量に対するC.I.ピグメントレッド254の配合量は、3重量%であった。
[染料系赤インクの調製例]
インク組成を表1に示した通りに変更した以外は、染料系黒インクの調製例と同様の操作を繰り返すことにより、染料系赤インクを得た。
インク組成を表1に示した通りに変更した以外は、染料系黒インクの調製例と同様の操作を繰り返すことにより、染料系赤インクを得た。
[染料系イエローインクの調製例]
インク組成を表2に示した通りに変更した以外は、染料系黒インクの調製例と同様の操作を繰り返すことにより、染料系イエローインクを得た。
インク組成を表2に示した通りに変更した以外は、染料系黒インクの調製例と同様の操作を繰り返すことにより、染料系イエローインクを得た。
[顔料系イエローインクの調製例]
水(イオン交換水):54重量部、グリセリン:21重量部、DPGPE:5重量部を混合してインク溶媒:80重量部を調製した。得られたインク溶媒:80重量部を、顔料系赤インク3の調製例で調製したものと同様の、攪拌中のイエロー顔料分散体:20重量部に徐々に加え、さらに、30分間撹拌した後に、孔径1μmのメンブランフィルターにて濾過し、顔料系イエローインクを得た。インク全量に対するC.I.ピグメントイエロー74の配合量は、3重量%であった。
水(イオン交換水):54重量部、グリセリン:21重量部、DPGPE:5重量部を混合してインク溶媒:80重量部を調製した。得られたインク溶媒:80重量部を、顔料系赤インク3の調製例で調製したものと同様の、攪拌中のイエロー顔料分散体:20重量部に徐々に加え、さらに、30分間撹拌した後に、孔径1μmのメンブランフィルターにて濾過し、顔料系イエローインクを得た。インク全量に対するC.I.ピグメントイエロー74の配合量は、3重量%であった。
[染料系マゼンタインクの調製例]
インク組成を表2に示した通りに変更した以外は、染料系黒インクの調製例と同様の操作を繰り返すことにより、染料系マゼンタインクを得た。
インク組成を表2に示した通りに変更した以外は、染料系黒インクの調製例と同様の操作を繰り返すことにより、染料系マゼンタインクを得た。
[顔料系マゼンタインクの調製例]
水(イオン交換水):49重量部、グリセリン:19重量部、DPGPE:5重量部を混合してインク溶媒:73重量部を調製した。得られたインク溶媒:73重量部を、顔料系赤インク3の調製例で調製したものと同様の、撹拌中のマゼンタ顔料分散体:27重量部に徐々に加え、さらに、30分間撹拌した後に、孔径1μmのメンブランフィルターにて濾過し、顔料系マゼンタインクを得た。なお、インク全量に対するC.I.ピグメントレッド122の配合量は、4.05重量%であった。
水(イオン交換水):49重量部、グリセリン:19重量部、DPGPE:5重量部を混合してインク溶媒:73重量部を調製した。得られたインク溶媒:73重量部を、顔料系赤インク3の調製例で調製したものと同様の、撹拌中のマゼンタ顔料分散体:27重量部に徐々に加え、さらに、30分間撹拌した後に、孔径1μmのメンブランフィルターにて濾過し、顔料系マゼンタインクを得た。なお、インク全量に対するC.I.ピグメントレッド122の配合量は、4.05重量%であった。
[染料系シアンインクの調製例]
インク組成を表2に示した通りに変更した以外は、染料系黒インクの調製例と同様の操作を繰り返すことにより、染料系シアンインクを調製した。
インク組成を表2に示した通りに変更した以外は、染料系黒インクの調製例と同様の操作を繰り返すことにより、染料系シアンインクを調製した。
[顔料系シアンインクの調製例]
C.I.ピグメントブルー15:3:15重量部、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム(オキシエチレン平均重合度=12):5重量部、グリセリン:15重量部、水(イオン交換水):65重量部を混合した後、直径0.3mmのジルコニアビーズを媒体とした湿式サンドミルにて分散処理を行い、シアン顔料分散体を得た。
C.I.ピグメントブルー15:3:15重量部、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム(オキシエチレン平均重合度=12):5重量部、グリセリン:15重量部、水(イオン交換水):65重量部を混合した後、直径0.3mmのジルコニアビーズを媒体とした湿式サンドミルにて分散処理を行い、シアン顔料分散体を得た。
シアン顔料分散体とは別に、水(イオン交換水):54重量部、グリセリン:21重量部、DPGPE:5重量部を混合してインク溶媒:80重量部を調製した。得られたインク溶媒:80重量部を、攪拌中のシアン顔料分散体:20重量部に徐々に加え、さらに30分間撹拌した後に、孔径1μmのメンブランフィルターにて濾過し、顔料系シアンインクを調製した。インク全量に対するC.I.ピグメントブルー15:3の配合量は、3重量%であった。
実施例1〜5、比較例1〜5
表1及び表2に示した黒インク、赤インク、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを用いて、表3に示したように組み合わせてインクジェット記録用水性インクセットを構成した。ここで、実施例1〜5で使用したインクジェット記録用水性インクセットは、黒インク及び赤インクに含まれる着色剤が顔料であり、且つイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクに含まれる着色剤が水溶性染料であるインクジェット記録用水性インクセットであり、比較例1〜5で使用したインクジェット記録用水性インクセットは、黒インクの着色剤として染料を使用したインクセット、赤インクを使用しないインクセット、赤インクの着色剤として染料を使用したインクセット、もしくはイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクの着色剤として顔料を使用したインクセットである。
表1及び表2に示した黒インク、赤インク、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクを用いて、表3に示したように組み合わせてインクジェット記録用水性インクセットを構成した。ここで、実施例1〜5で使用したインクジェット記録用水性インクセットは、黒インク及び赤インクに含まれる着色剤が顔料であり、且つイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクに含まれる着色剤が水溶性染料であるインクジェット記録用水性インクセットであり、比較例1〜5で使用したインクジェット記録用水性インクセットは、黒インクの着色剤として染料を使用したインクセット、赤インクを使用しないインクセット、赤インクの着色剤として染料を使用したインクセット、もしくはイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクの着色剤として顔料を使用したインクセットである。
各インクセットについて、その構成インクを所定のインクカートリッジに充填し、ブラザー工業(株)製インクジェットプリンタ搭載デジタル複合機(MFC−5200J)に装着し、m−real製DATA COPY紙に印字を行なった。このとき、黒色と赤色のテキストデータについてはそれぞれ黒インクと赤インクのみを用いて印字を行った。
なお、インクジェット記録用水性インクセットのフェザリング、紙面乾燥性、耐水性及び耐光性の評価は、黒色と赤色のテキストデータをそれぞれ黒インクと赤インクとを使用して印字した印字物について行った。また、発色性の評価は、イエロー、マゼンタ、シアン各インクの混合割合を変えて印字した印字パターンについて行った。
<フェザリング評価>
フェザリングとは、単独で印字した際に紙面上で生じる微細なインクの浸透のにじみである。フェザリング評価を、テキストの印字品質を重視する黒色及び赤色についてのみ、目視により観察し画像に与える影響を以下の基準に従って評価した。その結果を表3に示した。
◎…フェザリングが認められない
○…フェザリングがほとんど目立たない
△…フェザリングが目立ち、実用上問題あり
×…明らかにフェザリングが目立ち、実用には向かない
フェザリングとは、単独で印字した際に紙面上で生じる微細なインクの浸透のにじみである。フェザリング評価を、テキストの印字品質を重視する黒色及び赤色についてのみ、目視により観察し画像に与える影響を以下の基準に従って評価した。その結果を表3に示した。
◎…フェザリングが認められない
○…フェザリングがほとんど目立たない
△…フェザリングが目立ち、実用上問題あり
×…明らかにフェザリングが目立ち、実用には向かない
<紙面乾燥性評価>
紙面乾燥性は、印字後の紙面上におけるインクの乾燥性である。紙面乾燥性評価をテキストの印字品質を重視する黒色及び赤色についてのみ行なった。印字後15秒後に指で擦り、インクの擦れを目視により観察し、画像に与える影響を以下の基準に従って評価した。その結果を表3に示した。
◎…インクの擦れが認められない
○…インク擦れがほとんど目立たない
△…インク擦れが目立ち、実用上問題あり
×…明らかにインク擦れが目立ち、実用には向かない
紙面乾燥性は、印字後の紙面上におけるインクの乾燥性である。紙面乾燥性評価をテキストの印字品質を重視する黒色及び赤色についてのみ行なった。印字後15秒後に指で擦り、インクの擦れを目視により観察し、画像に与える影響を以下の基準に従って評価した。その結果を表3に示した。
◎…インクの擦れが認められない
○…インク擦れがほとんど目立たない
△…インク擦れが目立ち、実用上問題あり
×…明らかにインク擦れが目立ち、実用には向かない
<耐水性評価>
耐水性評価は、テキストの印字品質を重視する黒色及び赤色についてのみ行なった。5分間水道水に浸漬後の記録物の紙面上におけるインクのにじみを目視により観察して、画像に与える影響を以下の基準に従って評価した。その結果を表3に示した。
◎…インクのにじみが認められない
○…インクのにじみがほとんど目立たない
△…インクのにじみが目立ち、実用上問題あり
×…明らかにインクのにじみが目立ち、実用には向かない
耐水性評価は、テキストの印字品質を重視する黒色及び赤色についてのみ行なった。5分間水道水に浸漬後の記録物の紙面上におけるインクのにじみを目視により観察して、画像に与える影響を以下の基準に従って評価した。その結果を表3に示した。
◎…インクのにじみが認められない
○…インクのにじみがほとんど目立たない
△…インクのにじみが目立ち、実用上問題あり
×…明らかにインクのにじみが目立ち、実用には向かない
<耐光性評価>
耐光性評価は、テキストの印字品質を重視する黒色及び赤色についてのみ行った。この評価は、スガ試験機(株)製強エネルギーキセノンウェザーメーターSC750―WNを用いて行った。光源にキセノンランプ光を用いて、室温25℃、湿度50%Rh、放射照度100W/m2 (300〜400nm)で30時間照射させた。評価試験前後の色をGretag Macbeth製Spectro Scan(光源:D65;視野:2°)で測定し、CIE(国際照明委員会)で規格化されたL*a*b*表色系で評価試験前後の色差ΔEを下記式で求め、以下の基準に従って評価した。その結果を表3に示した。
◎…ΔEが5未満
○…ΔEが5以上10未満
△…ΔEが10以上20未満
×…ΔEが20以上
耐光性評価は、テキストの印字品質を重視する黒色及び赤色についてのみ行った。この評価は、スガ試験機(株)製強エネルギーキセノンウェザーメーターSC750―WNを用いて行った。光源にキセノンランプ光を用いて、室温25℃、湿度50%Rh、放射照度100W/m2 (300〜400nm)で30時間照射させた。評価試験前後の色をGretag Macbeth製Spectro Scan(光源:D65;視野:2°)で測定し、CIE(国際照明委員会)で規格化されたL*a*b*表色系で評価試験前後の色差ΔEを下記式で求め、以下の基準に従って評価した。その結果を表3に示した。
◎…ΔEが5未満
○…ΔEが5以上10未満
△…ΔEが10以上20未満
×…ΔEが20以上
(ΔL*=評価試験前後の明度の差、Δa*=評価試験前後の赤緑方向の彩度の差、Δb*=評価試験前後の黄青方向の彩度の差)
<発色性評価>
発色性評価は、印字サンプルを目視で確認して、発色性を以下の基準に従って評価した。その結果を表3に示した。
◎…鮮やかな発色性を有する
○…発色性に問題なし
△…若干発色性に問題があり、実用上問題あり
×…明らかに発色性に問題があり、実用には向かない
発色性評価は、印字サンプルを目視で確認して、発色性を以下の基準に従って評価した。その結果を表3に示した。
◎…鮮やかな発色性を有する
○…発色性に問題なし
△…若干発色性に問題があり、実用上問題あり
×…明らかに発色性に問題があり、実用には向かない
実施例1〜5は、いずれも着色剤が顔料である顔料系黒インク及び顔料系赤インク、並びに着色剤が水溶性染料である染料系イエローインク、染料系マゼンタインク及び染料系シアンインクからなるインクジェット記録用水性インクセットを使用しているため、黒色及び赤色のフェザリング、紙面乾燥性、耐水性及び耐光性が良好であった。
また、実施例1〜3の顔料系黒インク及び顔料系赤インクは、25℃、ライフタイム100msにおける動的表面張力が40mN/m以上45mN/m以下であるため、黒色と赤色のフェザリング及び紙面乾燥性のバランスが他の実施例に比べ良好であった。
一方、比較例1〜3で使用したインクジェット記録用水性インクセットは、実施例と異なり、そもそも赤インクを使用していないか、もしくは使用しても染料系赤インクを使用しているので、黒色と赤色のフェザリングも耐水性も良好でなかった。
比較例4は、黒インクが染料系黒インクであるため、黒色のフェザリング、耐水性が良好でなかった。比較例5は、全てのインクが顔料インクであったため、黒色のフェザリング、黒色及び赤色の耐水性、耐光性は良好であったが、発色性は、実施例に比べ明らかに良好でなかった。また、赤顔料インクを含んでいないため、赤色のテキストは、顔料インクであるイエローインク及びマゼンタインクを用いて表現することになり、イエローインクとマゼンタインクの着弾誤差の影響でにじみが認められた。
本発明のインクジェット記録用水性インクセットにおいては、着色剤が顔料である黒インクと着色剤が水溶性染料であるイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクからなるインクジェット記録用水性インクセットに、着色剤が顔料である赤色インクを加え、黒色と赤色のテキストデータをそれぞれ該黒インクと赤インクとで印字するので、黒色及び赤色のテキスト印字物の輪郭のフェザリングが抑制され、その印字物の耐水性及び耐光性が向上し、さらに赤色の印字品質が黒色と同等となり、また、カラーの発色性も良好となる。
Claims (10)
- 少なくとも着色剤、水及び水溶性有機溶剤を含む黒インク、赤インク、イエローインク、マゼンタインク及びシアンインクから構成されるインクジェット記録用水性インクセットであって、該黒インク及び赤インクの着色剤が顔料であり、且つイエローインク、マゼンタインク及びシアンインクの着色剤が水溶性染料であることを特徴とするインクジェット記録用水性インクセット。
- 25℃の条件下にて最大泡圧法(バブルプレッシャー法)で測定された、ライフタイム100msにおける黒インク及び赤インクの動的表面張力が、それぞれ40mN/m以上45mN/m以下である請求項1記載のインクジェット記録用水性インクセット。
- 該赤インクの着色剤が、C.I.ピグメントレッド122、177、254及び264からなる群から選ばれる少なくとも1種の顔料を含む請求項1又は2記載のインクジェット記録用水性インクセット。
- 該黒インクの着色剤が、カーボンブラックである請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録用水性インクセット。
- 着色剤として顔料を含有する黒インク、着色剤として水溶性染料を含有するマゼンタインク、着色剤として水溶性染料を含有するイエローインク及び着色剤として水溶性染料を含有するシアンインクを少なくとも含むインクジェット記録用水性インクセットを構成する当該インクを、インクジェットヘッドから被記録材に吐出させ付着させることによりインクジェット記録を行うインクジェット記録方法において、着色剤として顔料を含有する赤インクを該インクジェット記録用水性インクセットに加え、黒色と赤色のテキストデータの印字にそれぞれ該黒色インクと赤色インクとを使用することを特徴とするインクジェット記録方法。
- 該黒インクを、テキストデータの印字のみに使用する請求項5記載のインクジェット記録方法。
- 該赤インクを、テキストデータの印字のみに使用する請求項5又は6記載のインクジェット記録方法。
- 黒インク及び赤インクとして、25℃の条件下にて最大泡圧法(バブルプレッシャー法)で測定された、ライフタイム100msにおける動的表面張力が、それぞれ40mN/m以上45mN/m以下であるものを使用する請求項5〜7のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
- 赤インクの着色剤が、C.I.ピグメントレッド122、177、254及び264からなる群から選ばれる少なくとも1種の顔料を含む請求項5〜8のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
- 黒インクの着色剤が、カーボンブラックであることを特徴とする請求項5〜9のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
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