JP2006116671A - 穿孔用ロール、多微細孔金属材製造装置、多微細孔金属材の製造方法、多微細孔金属材 - Google Patents
穿孔用ロール、多微細孔金属材製造装置、多微細孔金属材の製造方法、多微細孔金属材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006116671A JP2006116671A JP2004308908A JP2004308908A JP2006116671A JP 2006116671 A JP2006116671 A JP 2006116671A JP 2004308908 A JP2004308908 A JP 2004308908A JP 2004308908 A JP2004308908 A JP 2004308908A JP 2006116671 A JP2006116671 A JP 2006116671A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal material
- roll
- hole
- metal
- perforating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
Abstract
【解決手段】 本発明の穿孔用ロール1は、突起3を有する金属製の金属ロール2と、この金属ロール2の突起3によって生じる押力を受ける受けロール4との一対で構成され、これらの間に被穿孔金属材5を介挿して破断孔6を穿孔して最終的に多微細孔金属材9を製造するためのものであり、当該穿孔用ロール1の表面に設ける突起3の高さを被穿孔金属材の厚さの120%以上とし、金属ロール2表面からの立ち上がり角度を90〜135°とし、突起3の先端の幅の最大長さは0mmを超え3mm以下とした。
【選択図】 図1
Description
自動車に用いる防音構造体として、例えば、ボンネットの裏面に発泡ウレタン、繊維、グラスウールなどで構成されるインシュレータパッドや、エンジンルームと車室との間に、同じく発泡ウレタンや繊維で構成されるサイレンサーパッドなどが広く用いられている。
かかる防音構造体は、グラスウールや繊維などに音を拡散させ、音のもつエネルギーを、振動を伴った熱エネルギーに変換しつつ反射させることを繰り返させることで音を小さくするものである。
かかる金属板穿孔装置の概要は以下のとおりである。図6(a)に示すように、所定の形状に形成した穿孔用の刃部102を外周上に有する円板101と、刃部を外周上に有さない円板103(いわゆるスペーサー)とを、同軸上に交互に固定して形成してなる金属板穿孔用円板状ロール100を備え、また、前記円板101の刃部102に合致する凹部112を有する円板111と、刃部を外周上に有さない円板113とを、同軸上に交互に固定して形成してなる下部ロール110を備えている。そして、これら金属板穿孔用円板状ロール100と下部ロール110とを、上下一対で噛合した構成とし、これらのロールを同方向に回転させてこれらの間に介挿された金属板130を穿孔するものである。
また、請求項2に記載の発明は、前記突起の先端の幅の最大長さが0mmを超え0.5mm以下で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の穿孔用ロールとして構成したものである。
また、本発明では、穿孔用ロールによって破断されて穿孔された、バリや膨らみ部を有する状態の孔を「破断孔」といい、かかる破断孔を多数穿孔した金属材を「多破断孔金属材」という。そして、かかるバリや膨らみ部を平坦化した後の比較的平らな孔を「微細孔」といい、かかる微細孔が多数設けられた金属材を「多微細孔金属材」という。
このように、破断孔を穿孔した金属材からバリを除去することなく平坦化することで、より小さい微細孔を設けることができ、かかる微細孔において空気の粘性作用を大きくすることが可能となり、高い吸音性能を備える多微細孔金属材を形成することが可能となる。
本発明に係る多微細孔金属材製造装置によれば、この穿孔用ロールを用いることで金属はくまたは金属薄板などの被穿孔金属材に孔の幅の最大長さが0mmを超え3mm以下である微細孔を連続的かつ効率的に穿孔して多破断孔金属材(すなわち多微細孔金属材)を製造することができる。
本発明に係る多微細孔金属材の製造方法によれば、金属はくまたは金属薄板などの被穿孔金属材に孔の幅の最大長さが0mmを超え3mm以下の微細孔を連続的かつ効率的に穿孔して多微細孔金属材を製造することができる。
本発明に係る多微細孔金属材は、孔の幅の最大長さが0mmを超え3mm以下の微細孔で発生する空気の粘性作用によって、ここを通過する音の音量を小さく(すなわち、吸音)することができる。
本発明に係る穿孔用ロール1は、図1に示すように、突起3を有する金属製の金属ロール2と、この金属ロール2の突起3によって生じる押力を受ける受けロール4との一対で構成されている。そして、被穿孔金属材5をこの金属ロール2と受けロール4との間に介挿することで被穿孔金属材5に破断孔6を穿孔し、多破断孔金属材7を作製する。
ここで、金属ロール2に形成する突起3は、被穿孔金属材5の厚さの120%以上の高さとするのが好ましい。突起3の高さが被穿孔金属材5の厚さの120%未満であると、かかる突起3を形成した金属ロール2を用いて被穿孔金属材5を穿孔しても、被穿孔金属材5の延性によって当該被穿孔金属材5が延びてしまい、これを破断・剪断することができず、破断孔6を穿孔することができない虞がある。ここで、突起3の形状は、受けロール3との平行方向における断面形状において、円形、楕円形、三角形、四角形、三日月形状などの形状とすることができるが、円形とするのが好ましい。すなわち、突起3は、立体形状において円錐体形状、円錐台形状、または円柱形状などとするのが好ましい。
そのため、突起3の先端の幅の最大長さは、0mmを超え3mm以下で形成することが好ましく、1mm以下で形成することがより好ましく、0.5mm以下で形成することがさらに好ましく、0.3mm以下で形成することがさらにより好ましく、0.2mm以下で形成することが最も好ましい。突起3の先端によって穿孔される破断孔6の幅の最大長さが3mmを超えて大きくなりすぎると、穿孔した破断孔6の形状が安定せず、いびつな形状となりやすい。そのため、所望の吸音性能を得るための開口率の計算等を含めて製品設計が困難となる。これに対して、穿孔した破断孔6の幅の最大長さが小さいほど破断孔6の形状を所望の形状に近いものとすることができる。また、所望の吸音性能を得るための製品設計や開口率の計算も容易となる。
なお、金属ロール2の単位面積当たりに占める突起3の敷設割合は、多微細孔金属板を使用する箇所で求められる吸音性能・吸音特性により適宜調整すればよい。
例えば、幅の最大長さの大きい突起3を少ない敷設割合で設けた穿孔用ロール1とした場合、これによって穿孔された多微細孔金属材9は、幅の最大長さの大きな微細孔8を疎な割合で有することとなるので、低音域側の吸音性能が優れたものとなる。これに対し、幅の最大長さの小さな突起3を多くの敷設割合で設けた穿孔用ロール1とした場合、これによって穿孔された多微細孔金属材9は、幅の最大長さの小さな微細孔8を密な割合で有することとなるので、高音域側の吸音性能が優れたものとなる。
また、このような突起3の配置は、かかる突起3を密に集結させて1つの群を形成し、その群を任意の間隔をもって金属ロール2の外周面に分布させてもよい。
受けロール4は、金属ロール2と協働して被穿孔金属材5に破断孔6を穿孔し、多破断孔金属材7を製造する。そのため、受けロール4は、金属ロール2の突起3の幅の最大長さ、形状、金属ロール2の単位面積当たりに占める突起3の割合に合わせて胴部に凹部を形成できるものが好ましい。このような構成とすれば、受けロール4の凹部に金属ロール2の突起3が噛合し、その際に生じる破断力や剪断力を利用して被穿孔金属材5に破断孔6を穿孔することができる。
このように構成されたウールンロールは、厚さが0.2mm以下である被穿孔金属材5(金属はく)の穿孔を行う場合に好適に用いることができる。
合成樹脂ロールに用いる合成樹脂としては、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、ナイロン樹脂、EPT樹脂、NBR樹脂などを挙げることができる。また、ゴムロールに用いるゴムとしては、天然ゴム、合成ゴムを用いることができる。
次に、図2の説明図を参照して、本発明に係る多微細孔金属材製造装置10についての説明を行う。
本発明に係る多微細孔金属材製造装置10としては、図2に示すように、移送手段11と、前記で説明した穿孔用ロール1を用いた穿孔手段12と、平坦化手段13と、受取手段14とを有して構成されている。
このような構成の多微細孔金属材製造装置10は、長尺帯状の被穿孔金属材5に破断孔6(微細孔8)を穿孔して多微細孔金属材9とするのに好適に用いることができる。
以下、長尺帯状の被穿孔金属材5に破断孔6(微細孔8)を穿孔して多微細孔金属材9とする場合について具体的に説明する。
移送手段11は、穿孔する対象物である長尺帯状の被穿孔金属材5を穿孔手段12に向けて移送するものである。この移送手段11として、例えば、長尺帯状の被穿孔金属材5がロール状に巻回されている場合は、巻回された被穿孔金属材5を巻き出して穿孔手段12に移送する構成とすることを好適に示すことができる。
なお、この移送手段11にはテンションリールを設けて、適宜張力を調節しつつ、これを巻き出すのが好ましい。ロール状に巻回された長尺帯状の被穿孔金属材5を穿孔手段に移送する際のしわ発生防止のためである。
穿孔手段12は、金属ロール2と、受けロール4との一対で構成される穿孔用ロール1を備えて構成されている。この金属ロール2は、被穿孔金属材5を穿孔するために、前記の穿孔用ロール1で説明した所定の形状、金属ロール2の単位面積当たりに占める所定の割合をもって突起3が形成されている。したがって、穿孔手段12は、当該金属ロール2と受けロール4との間に、前記の移送手段11によって移送された被穿孔金属材5を介挿して、金属ロール2と受けロール4を、この被穿孔金属材5を送出する方向に回転しつつ、金属ロール2の表面に形成された突起3を用いて破断孔6の穿孔を行い、多破断孔金属材7を製造する。なお、このときの破断孔6には、膨らみ部62を含むバリ61が存在しているので、多破断孔金属材7の表面は凸凹の状態である(図3(b)参照)。
また、前記したように、受けロール4の胴部に金属ロール2の突起3に合わせた形状の凹部を形成した場合は、金属ロール2の突起3と受けロール4の凹部とが噛合するよう、それぞれのロールの位置および回転速度を適切に設定することが好ましい。なお、金属ロール2と受けロール4とのクリアランスは、被穿孔金属材5を穿孔する際にしわが生じないよう、これらの厚さと略同一とするのが好ましい。
平坦化手段13は、穿孔手段12によって多破断孔金属材7に生じた平面から膨出した膨らみ部62を含むバリ61を除去することなく平坦化することで、多破断孔金属材7の表面を平坦に整える。この平坦化手段13としては、例えば、ゴム製のニップロールを二つ用いて穿孔された多破断孔金属材7を適度な押圧力で挟み込み、バリ61を平坦化する構成を好適に示すことができる。ニップロールとしては、ゴム硬度(JIS K 6301(新JIS K 6253)Aタイプゴム硬度計)ゴム硬度で40〜120度のものを用いるのが好ましく、ゴム硬度80度前後(60〜100度)のものを用いるのがより好ましい。40度未満であると、ニップロールが軟らかすぎるのでバリ61を平坦化しにくい場合があり、120度を超えると、ニップロールが硬すぎるためにバリ61が削れたり欠けたりして切削粉が発生し、多微細孔金属材9が破れるなどの不具合が生じる虞がある。
ニップロールの材質は、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、ナイロン樹脂、EPT樹脂、NBR樹脂、天然ゴム、合成ゴムなどから適宜に選択して用いることが可能である。
受取手段14は、平坦化手段13で膨らみ部62を含むバリ61を平坦化した多微細孔金属材9を、出荷できる状態に整えつつ受け取る。
長尺帯状の多微細孔金属材9である場合の受取手段14としては、例えば、これをコイル状に巻回して巻き取る構成とすることを好適に示すことができる。
なお、本発明に係る多微細孔金属材製造装置10においては、多微細孔金属材9の使用目的等を考慮して、当該多微細孔金属材9の表面に、例えば、耐食性や放熱性等の機能性を高めるための皮膜を形成する手段(皮膜形成手段15)を設けてもよい。
次に、図4に示すフローチャートを参照して本発明に係る多微細孔金属材の製造方法について説明する。なお、本発明の多微細孔金属材の製造方法は、前記と同様、長尺帯状の被穿孔金属材を穿孔して多微細孔金属材とするのに好適に用いることができる。以下、図4および適宜図2、図3を参照して、長尺帯状の被穿孔金属材5を穿孔して多微細孔金属材9を製造する製造方法について説明する。
次いで、穿孔工程では、前記で説明した金属ロール2と受けロール4とで構成される穿孔用ロール1を、被穿孔金属材5を送り出す方向に回転させつつ、移送工程によって移送されてきた被穿孔金属材5に、孔の幅の最大長さが0mmを超え3mm以下、より好ましくは0mmを超え0.5mm以下の条件で破断孔6を連続的に穿孔し、多破断孔金属材7を製造する(ステップS2)。なお、前述したように、かかる多破断孔金属材7の破断孔6は、膨らみ部62を含むバリ61を有しており、その表面は凸凹の状態である。
また、本発明の穿孔を行うための工程とは別の工程で皮膜を形成することも可能である。例えば、金属はくや金属薄板(被穿孔金属材5)を圧延した後に、かかる皮膜を形成し、その後に本発明に係る多微細孔金属材製造装置10に供することとしてもよく、また、全ての工程を終了して多微細孔金属材9を製造した後にかかる皮膜を形成してもよい。
本実施例では、本発明で所望する多微細孔を形成するための穿孔用ロールに関する条件の選定を行った。
〈a.穿孔用ロールの突起の長さ〉
まず、芯となる円柱状の軟鉄(金属ロール)に、10μm厚さのCrメッキ皮膜が形成された状態で先端の幅の最大長さが3mm(すなわち、φ3mm)の円錐台形状の突起(金属ロール表面からの立ち上がり角度:100°)を、穿孔する金属材の厚さの100%の高さで形成した穿孔用ロールAと、穿孔する金属材の厚さの130%の高さで形成した穿孔用ロールBと、穿孔する金属材の厚さの150%の高さで形成した穿孔用ロールCの3種類を用意した(いずれも突起の敷設割合3%)。
一方、穿孔用ロールBおよび穿孔用ロールC(突起の高さが金属材の厚さの130%および150%)では、突起の高さが適切であるために、金属材に良好な円形の孔を穿孔することができた。その結果、良好な多微細孔金属材を製造することができた(○)。
以上の結果から、穿孔用ロールに設ける突起の高さは、穿孔する金属材の厚さの130%程度を有すればよいことがわかった。
次に、金属ロール表面からの突起の立ち上がり角度の影響を調べた。10μm厚さのCrメッキ皮膜が形成された状態で金属ロールの表面からの立ち上がり角度が、90°,115°,130°,150°となる円錐台形状の突起が形成された金属ロールを作製し(突起の敷設割合3%)、前記の順に、穿孔用ロールD,E,F,Gを作製した。なお、この突起の先端部分の幅の最大長さは3mm(すなわち、φ3mm)、突起の高さは金属材の厚さの130%とした。
これに対し、穿孔用ロールG(金属ロールの表面からの突起の立ち上がり角度が150°)は、突起の立ち上がり角度が緩やかすぎたので、金属材を穿孔するための裁断力が不足し、微細孔を形成することができなかった(×)。
なお、金属ロールの表面からの突起の立ち上がり角度が89°以下のものは、金属ロールの表面からの突起の立ち上がり角度が鋭角である(すなわち、先端部分に向かって突起の直径が大きくなる)ために、微細孔を穿孔した後の突起の先端の抜けが悪く、金属はくを巻き込んでしまうことがあった。そのため、多微細孔金属材を製造することができなかった(×)。
以上の結果から、金属ロールの表面からの突起の立ち上がり角度は、90°以上135°以下が好ましいことがわかった。
次に、突起の先端の幅の最大長さの影響を調べた。10μm厚さのCrメッキ皮膜が形成された状態で突起の高さが金属はくの厚さの130%、金属ロールの表面からの突起の立ち上がり角度が115°であって、先端の幅の最大長さが0.15mm,0.5mm,1mm,3mm,4mm(すなわち、φ0.15mm,φ0.5mm,φ1mm,φ3mm,φ4mm)となる円錐台形状の突起が形成された金属ロールを作製し(突起の敷設割合3%)、前記の順に、穿孔用ロールH,I,J,K,Lを作製した。
穿孔用ロールK(突起の先端の幅の最大長さが3mm)は、突起の先端の幅の最大長さがやや大きいために、微細孔の形状が良好な円形状とはならなかったものの、比較的良好な多微細孔金属材を製造することができた(△)。
これに対して、穿孔用ロールL(突起の先端の幅の最大長さが4mm)は、突起の先端の幅の最大長さが大きすぎたために、穿孔を行っても金属材が有する延性によって金属材が延びてしまい、微細孔を穿孔することができなかった。そのため、多微細孔金属材を製造することができなかった(×)。
以上の結果から、本発明における突起の先端の幅の最大長さは3mm以下にするのが好ましいことがわかった。
まず、穿孔用ロールIの条件(突起の長さ:金属はくの厚さの130%、金属ロールの表面からの突起の立ち上がり角度:115°、突起の先端の幅の最大長さの条件:0.5mm、すなわちφ0.5mm)において、多微細孔金属材の開口率が3%となる穿孔用ロールI3と、多微細孔金属材の開口率が1%となる穿孔用ロールI1を作製した。そして、これらを用いて被穿孔金属材に微細孔を多数穿孔して多微細孔金属材a(開口率3%)と多微細孔金属材b(開口率1%)を作製した。
かかる多微細孔金属材aと多微細孔金属材bとを用いて、特開2003−50586の図1に示されている構成の多孔質防音構造体を作製して吸音性能を確認したところ、いずれの多微細孔金属材(特開2003−50586の内装板に該当)も吸音性能が良いことが確認された。
なお、図5に示す本発明の多微細孔金属材製造装置20の構成の他の一例における移送手段21、穿孔手段22、平坦化手段23、および受取手段24はそれぞれ、前記で説明した移送手段11、穿孔手段12、平坦化手段13、および受取手段14と同様であるのでその説明を省略する。
2 金属ロール
3 突起
4 受けロール
5 被穿孔金属材
6 破断孔
7,27 多破断孔金属材
8 微細孔
9,29 多微細孔金属材
10,20 多微細孔金属材製造装置
11,21 移送手段
12,22 穿孔手段
13,23 平坦化手段
14,24 受取手段
15 皮膜形成手段
Claims (6)
- 突起を有する金属製の金属ロールと、
この金属ロールの突起によって生じる押力を受ける受けロールと、の一対で構成され、
前記金属ロールと前記受けロールとの間に被穿孔金属材を介挿して、当該被穿孔金属材に破断孔を穿孔する穿孔用ロールであって、
前記突起の高さを前記被穿孔金属材の厚さの120%以上の高さとし、かつ、
前記金属ロール表面からの立ち上がり角度を90〜135°とし、さらに、
前記突起の先端の幅の最大長さが0mmを超え3mm以下で形成されていることを特徴とする穿孔用ロール。 - 前記突起の先端の幅の最大長さが0mmを超え0.5mm以下で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の穿孔用ロール。
- 前記金属ロールは、平均膜厚が5〜20μmのCrメッキ皮膜が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の穿孔用ロール。
- 被穿孔金属材を穿孔手段に移送する移送手段と、
前記移送手段から移送された前記被穿孔金属材に、穿孔用ロールを用いて破断孔を穿孔し、多破断孔金属材とする前記穿孔手段と、
前記穿孔手段で穿孔された前記多破断孔金属材の平面から膨出する膨らみ部を含むバリを有する破断孔を平坦化して微細孔とし、多微細孔金属材にする平坦化手段と、
前記平坦化手段でバリが平坦化された前記多微細孔金属材を受け取る受取手段と、を有し、
前記穿孔手段で用いる穿孔用ロールが、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の穿孔用ロールであることを特徴とする多微細孔金属材製造装置。 - 被穿孔金属材を穿孔工程に移送する移送工程と、
前記移送工程から移送された前記被穿孔金属材に、穿孔用ロールを用いて、孔の幅の最大長さが0mmを超え3mm以下の破断孔を穿孔した多破断孔金属材とする前記穿孔工程と、
前記穿孔工程の穿孔で前記多破断孔金属材の平面から膨出する膨らみ部を含むバリを有する破断孔を平坦化して微細孔とし、多微細孔金属材とするための平坦化工程と、
前記平坦化工程でバリが平坦化された前記多微細孔金属材を受け取る受取工程と、
を有することを特徴とする多微細孔金属材の製造方法。 - 吸音のために用いられる多微細孔金属材であって、被穿孔金属材の平面から膨出する膨らみ部を含むバリを有する破断孔を穿孔し、その破断孔を平坦化して形成され、前記穿孔した孔の幅の最大長さが0mmを超え3mm以下の微細孔を設けたことを特徴とする多微細孔金属材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004308908A JP5054887B2 (ja) | 2004-10-22 | 2004-10-22 | 穿孔用ロール、多微細孔金属材製造装置、多微細孔金属材の製造方法、多微細孔金属材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004308908A JP5054887B2 (ja) | 2004-10-22 | 2004-10-22 | 穿孔用ロール、多微細孔金属材製造装置、多微細孔金属材の製造方法、多微細孔金属材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006116671A true JP2006116671A (ja) | 2006-05-11 |
JP5054887B2 JP5054887B2 (ja) | 2012-10-24 |
Family
ID=36535031
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004308908A Expired - Fee Related JP5054887B2 (ja) | 2004-10-22 | 2004-10-22 | 穿孔用ロール、多微細孔金属材製造装置、多微細孔金属材の製造方法、多微細孔金属材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5054887B2 (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010005709A (ja) * | 2008-06-24 | 2010-01-14 | Showa Seiko Kk | 金属箔ロール成形装置、金属箔ロール成形方法及びコイル状金属箔 |
KR101032953B1 (ko) * | 2010-07-08 | 2011-05-09 | 오상자이엘 주식회사 | 농산물 보호봉지 제조용 필름 천공장치 |
JP2011110606A (ja) * | 2009-11-30 | 2011-06-09 | Showa Seiko Kk | 多孔金属箔のロール成形方法及びその方法で成形したコイル状多孔金属箔 |
JP2011110605A (ja) * | 2009-11-30 | 2011-06-09 | Showa Seiko Kk | 多孔金属箔のロール成形装置 |
WO2012111720A1 (ja) | 2011-02-15 | 2012-08-23 | 株式会社神戸製鋼所 | 吸音パネル |
JP2013151065A (ja) * | 2013-05-13 | 2013-08-08 | Showa Seiko Kk | 多孔金属箔のロール成形装置 |
JP2014100784A (ja) * | 2013-12-20 | 2014-06-05 | Showa Seiko Kk | 多孔金属箔のロール成形方法及びその方法で成形したコイル状の多孔金属箔 |
JP2015057301A (ja) * | 2013-08-16 | 2015-03-26 | 有限会社柳田製作所 | 金属箔の穿孔装置及び金属箔の穿孔方法 |
JP2015134405A (ja) * | 2015-02-14 | 2015-07-27 | 昭和精工株式会社 | 金属箔成形のための成形ロール |
WO2019189914A1 (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-03 | 大阪瓦斯株式会社 | 金属板の製造方法、金属板、電気化学素子、電気化学モジュール、電気化学装置、エネルギーシステム、固体酸化物形燃料電池、および固体酸化物形電解セル |
KR20230024489A (ko) * | 2021-08-11 | 2023-02-21 | (주)일지테크 | 제진재 제작방법 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5651358A (en) * | 1979-10-01 | 1981-05-08 | Kouzou Hirano | Manufacture of film with ventilating hole and its device |
JPS61138800A (ja) * | 1984-12-10 | 1986-06-26 | 大日本印刷株式会社 | 石膏ボード用化粧シート及びその製造法 |
JPS61187180A (ja) * | 1985-02-14 | 1986-08-20 | Uni Charm Corp | フロツピ−デイスクジヤケツト用ライナ−およびその製法 |
JPH11151698A (ja) * | 1997-11-18 | 1999-06-08 | Hitachi Aic Inc | プリント配線板打抜き用金型およびその製造方法 |
JPH11254396A (ja) * | 1998-03-06 | 1999-09-21 | Dainippon Printing Co Ltd | 多孔シートの製造装置及びこの装置を用いた多孔シートの製造方法 |
JP2000107820A (ja) * | 1998-10-05 | 2000-04-18 | Toyo Kohan Co Ltd | 薄板穿孔装置、薄板穿孔方法、およびそれらを用いて作成してなる穿孔薄板 |
JP2001047145A (ja) * | 1999-08-05 | 2001-02-20 | Honda Motor Co Ltd | トリミング金型 |
JP2002113535A (ja) * | 2000-10-04 | 2002-04-16 | Hitachi Cable Ltd | 孔あき箔の製造方法 |
-
2004
- 2004-10-22 JP JP2004308908A patent/JP5054887B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5651358A (en) * | 1979-10-01 | 1981-05-08 | Kouzou Hirano | Manufacture of film with ventilating hole and its device |
JPS61138800A (ja) * | 1984-12-10 | 1986-06-26 | 大日本印刷株式会社 | 石膏ボード用化粧シート及びその製造法 |
JPS61187180A (ja) * | 1985-02-14 | 1986-08-20 | Uni Charm Corp | フロツピ−デイスクジヤケツト用ライナ−およびその製法 |
JPH11151698A (ja) * | 1997-11-18 | 1999-06-08 | Hitachi Aic Inc | プリント配線板打抜き用金型およびその製造方法 |
JPH11254396A (ja) * | 1998-03-06 | 1999-09-21 | Dainippon Printing Co Ltd | 多孔シートの製造装置及びこの装置を用いた多孔シートの製造方法 |
JP2000107820A (ja) * | 1998-10-05 | 2000-04-18 | Toyo Kohan Co Ltd | 薄板穿孔装置、薄板穿孔方法、およびそれらを用いて作成してなる穿孔薄板 |
JP2001047145A (ja) * | 1999-08-05 | 2001-02-20 | Honda Motor Co Ltd | トリミング金型 |
JP2002113535A (ja) * | 2000-10-04 | 2002-04-16 | Hitachi Cable Ltd | 孔あき箔の製造方法 |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010005709A (ja) * | 2008-06-24 | 2010-01-14 | Showa Seiko Kk | 金属箔ロール成形装置、金属箔ロール成形方法及びコイル状金属箔 |
JP2011110606A (ja) * | 2009-11-30 | 2011-06-09 | Showa Seiko Kk | 多孔金属箔のロール成形方法及びその方法で成形したコイル状多孔金属箔 |
JP2011110605A (ja) * | 2009-11-30 | 2011-06-09 | Showa Seiko Kk | 多孔金属箔のロール成形装置 |
KR101032953B1 (ko) * | 2010-07-08 | 2011-05-09 | 오상자이엘 주식회사 | 농산물 보호봉지 제조용 필름 천공장치 |
WO2012111720A1 (ja) | 2011-02-15 | 2012-08-23 | 株式会社神戸製鋼所 | 吸音パネル |
US8887864B2 (en) | 2011-02-15 | 2014-11-18 | Kobe Steel, Ltd. | Sound absorption panel |
JP2013151065A (ja) * | 2013-05-13 | 2013-08-08 | Showa Seiko Kk | 多孔金属箔のロール成形装置 |
JP2015057301A (ja) * | 2013-08-16 | 2015-03-26 | 有限会社柳田製作所 | 金属箔の穿孔装置及び金属箔の穿孔方法 |
JP2014100784A (ja) * | 2013-12-20 | 2014-06-05 | Showa Seiko Kk | 多孔金属箔のロール成形方法及びその方法で成形したコイル状の多孔金属箔 |
JP2015134405A (ja) * | 2015-02-14 | 2015-07-27 | 昭和精工株式会社 | 金属箔成形のための成形ロール |
WO2019189914A1 (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-03 | 大阪瓦斯株式会社 | 金属板の製造方法、金属板、電気化学素子、電気化学モジュール、電気化学装置、エネルギーシステム、固体酸化物形燃料電池、および固体酸化物形電解セル |
KR20230024489A (ko) * | 2021-08-11 | 2023-02-21 | (주)일지테크 | 제진재 제작방법 |
KR102555581B1 (ko) * | 2021-08-11 | 2023-07-19 | (주)일지테크 | 제진재 제작방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5054887B2 (ja) | 2012-10-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5054887B2 (ja) | 穿孔用ロール、多微細孔金属材製造装置、多微細孔金属材の製造方法、多微細孔金属材 | |
JP3578994B2 (ja) | 吸音作用を有する絶縁部材の製造方法、及び、この製造方法により製造された絶縁部材 | |
US7870931B2 (en) | Sound-absorbing insulation element with strengthening embossments | |
JP3632768B2 (ja) | 吸音材料及びこの材料の製造及び使用方法 | |
JP3890005B2 (ja) | 光反射板およびその製造方法 | |
CA2652423A1 (en) | Fibrous structures comprising a region of auxiliary bonding and methods for making same | |
TW201029832A (en) | Forming screens | |
JP6023845B1 (ja) | 電磁波吸収吸音パネル | |
WO2013144122A1 (de) | Mikrofon mit einer mikrofonkapsel, dynamischer schallgeber für kopfhörer, ohrhörer oder headsets und verfahren zum herstellen einer mikrofonkapsel oder eines schallgebers | |
JP2017088832A (ja) | 微多孔プラスチックフィルムの製造方法及び製造装置 | |
JP2019118542A (ja) | トイレットロール | |
JP6753673B2 (ja) | 吸音材 | |
JP3705471B2 (ja) | 金属板穿孔用円板状ロール、それを用いた金属板穿孔装置、金属板穿孔方法、及び、穿孔金属板 | |
JP3720199B2 (ja) | 薄板穿孔装置および薄板穿孔方法 | |
JP5707555B2 (ja) | 金属箔の穿孔装置及び金属箔の穿孔方法 | |
JP3666558B2 (ja) | 穴明き箔の製造方法 | |
WO2014027539A1 (ja) | 金属板穿孔装置 | |
JP2000141286A (ja) | 粘着テープ捲重体合紙の製造装置及び製造方法 | |
CN205158899U (zh) | 一种组合穿孔板 | |
JPS58132328A (ja) | パイプの孔抜方法 | |
JPH1088689A (ja) | 吸音フィルムを部分的に貼り合わせた吸音構造体 | |
JP2000176897A (ja) | 抜き型および抜き型の製造方法 | |
JP2009291695A (ja) | フィルム状触媒構造体の中間体 | |
CN100496909C (zh) | 打孔刀 | |
JP2001357856A (ja) | 立体多孔金属箔、この金属箔の加工方法及びその加工装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070531 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20070727 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20070727 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100210 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100309 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100510 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101019 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110531 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110801 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20111122 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120222 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20120224 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20120319 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120703 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120730 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150803 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150803 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150803 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |