JP2006115949A - 薬液注入装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 針部を、体内組織の所望の深さにまで、より確実に且つスムーズに穿刺することが出来る薬液注入装置を提供する。
【解決手段】 本体チューブ10内に、先端が針部とされた針状管体12と、第一ガイドワイヤ14と、第二ガイドワイヤ16とを挿入せしめる一方、かかる本体チューブ10に、第一及び第二ガイドワイヤ14,16をそれぞれ外部に延出せしめる第一及び第二開口部28,36を設けると共に、針状管体12の針部を外部に突出せしめる突出孔32を設け、更に、第二開口部36からの第二ガイドワイヤ16の延出部分を支持するサポートチューブ60を本体チューブ12に設けると共に、このサポートチューブ60の先端部分が、基部側部分よりも高い柔軟性を有するように構成した。
【選択図】 図 3

Description

本発明は、体内組織の病巣部等に対して所定の薬液を注入する薬液注入装置の構造に関するものである。
従来から、血管、消化管、尿管等の人体の管状器官や体内組織中に、医療器具、例えばカテーテルを挿入することによって、様々な治療や検査、処置等が行われている。また、最近では、薬液注入カテーテル等の薬液注入装置を用いて、所定の薬液を体内組織の病巣部に注入する治療等も、実施されている(例えば、特許文献1参照)。
この病巣部への薬液の注入治療等に用いられる薬液注入装置は、本体チューブ内に、針状管体が軸方向に移動可能に挿入された構造を有している。また、かかる針状管体は、先端が先鋭な針部とされている。更に、所定の薬液が流通可能な内孔を有して構成されている。そして、この薬液注入装置にあっては、血管内に挿入された本体チューブから針状管体の針部が突出せしめられて、体内組織の病巣部に穿刺せしめられることにより、かかる針状管体の内孔を通じて、所定の薬液を病巣部に注入するようになっている。
ところで、このような構造とされた薬液注入装置の中には、2本のガイドワイヤを用い、針部の穿刺反力による負荷を、それら2本のガイドワイヤにて分担させるようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
すなわち、かかる薬液注入装置は、1本のガイドワイヤが、本体チューブ(カテーテル本体)の先端面に設けられた先端開口部から外部に延出せしめられている。また、別の1本のガイドワイヤは、本体チューブの管壁に設けられた側方開口部から外部に延出せしめられている。そして、この薬液注入装置にあっては、例えば、本体チューブが、二つに分岐せしめられた分岐血管の一方に挿入された際に、それら2本のガイドワイヤのうち、本体チューブの先端開口部から延出するガイドワイヤが、本体チューブが挿入される一方の分岐血管内に挿入される。また、本体チューブの側方開口部から延出するガイドワイヤが、他方の分岐血管内に挿入される。更に、このとき、本体チューブの外部に取り付けられたバルーンが拡張せしめられる。そして、かかる状態下において、本体チューブ内から針状管体の針部が突出せしめられて、体内組織の病巣部に穿刺されるようになっている。
かくして、かくの如き薬液注入装置によれば、2本の分岐血管内にそれぞれ挿入される2本のガイドワイヤによって、体内組織への針部の穿刺時に生ずる反力が受け止められる。また、バルーンによって、本体チューブの血管内での変位が阻止される。以て、体内組織への針部の穿刺時に、その反力や針部の捻れ等によって生ずる作用力により、本体チューブが軸心回りに回転せしめられるようなことが阻止される。そして、その結果として、針部が、体内組織の所望の深さ部位にまで確実に且つスムーズに穿刺され得る。また、それと共に、体内組織に対する針部の穿刺位置が安定的に確保され得るようになる。
ところが、本発明者等が、かくの如き構造を有する薬液注入装置を、バルーンを取り外した状態で実験してみたところ、体内組織への針部の穿刺時に、その反力や針部の捻れ等によって生ずる作用力によって惹起される本体チューブの回転を十分に阻止することが困難であった。従って、2本のガイドワイヤを用いただけの薬液注入装置では、針部を、体内組織の所定の位置に対して、所望の深さ部位にまでスムーズに穿刺するといった効果が、十分には得られなかった。
また、2本のガイドワイヤを使用する従来の薬液注入装置にあっては、本体チューブ内に、針状管体と2本のガイドワイヤがそれぞれ挿入される三つのルーメンと、バルーンを拡張させる流体が流通せしめられるルーメンの合計四つのルーメンが、略全長に亘って、連続して延びるように形成されていた。それ故、薬液注入装置に対して、体内への挿入をより容易とするために従来から望まれる細径化乃至は小型化の要求が、十分に満たされ得るものではなかった。
さらに、従来の薬液注入装置では、体内組織に針部を穿刺する際に、体内組織内への針部の進入深さを正確に把握することが困難であるといった欠点もあった。
特開2001−299927号公報 特開2003−250899号公報
ここにおいて、本発明は、上述せる如き事情を背景にして為されたものであって、その第一の解決課題とするところは、針部を、体内組織の所定位置に対して、所望の深さ部位にまで、より一層確実に且つスムーズに穿刺することが出来、しかも細径化乃至は小型化が有利に実現可能な薬液注入装置を提供することにある。また、本発明にあっては、体内組織内への針部の進入深さを正確に把握することが出来る薬液注入装置を提供することを、その第二の課題とするものである。
そして、前記せる第一の課題を解決するために、本発明の第一の態様とするところは、可撓性を有して、体内に挿入される本体チューブと、先端が先鋭な針部とされると共に、所定の薬液が流通可能な内孔を備えた、可撓性を有する細管からなり、且つ前記本体チューブ内に軸方向に移動可能に挿入されて、前記針部が、該本体チューブに設けられた突出孔から外部に突出せしめられた状態で体内の所定の組織に穿刺されることにより、前記内孔を通じて、前記薬液を該体内組織に注入する針状管体と、該本体チューブ内に軸方向に移動可能に挿入されて、該本体チューブの先端側に設けられた第一開口部を通じて、該本体チューブから外部に延出せしめられる第一ガイドワイヤと、該本体チューブ内に軸方向に移動可能に挿入されて、該本体チューブの管壁に設けられた第二開口部を通じて、該本体チューブから外部に延出せしめられる第二ガイドワイヤとを有して構成された薬液注入装置において、前記第二ガイドワイヤにおける前記第二開口部からの延出部分を支持するサポートチューブを、先端が自由端とされた状態で、前記本体チューブに設けると共に、かかるサポートチューブを、その先端部分が、その基部側部分よりも高い柔軟性を有する構造において構成したことを特徴とする薬液注入装置にある。
すなわち、このような第一の態様にあっては、例えば、二つに分岐せしめられた血管等の管状器官に本体チューブを挿入した状態で、所定の体内組織に針部を穿刺して、薬液を注入する際に、それら二つの管状器官内に、第一ガイドワイヤと第二ガイドワイヤとをそれぞれ1本ずつ挿入した状態下において、針状管体の針部を体内組織に穿刺することが出来る。それにより、体内組織への針部の穿刺時に生ずる反力や針部の捻れ等によって生ずる作用力(以下、穿刺反力という)が、第一ガイドワイヤと第二ガイドワイヤとにて、有利に受け止められ得る。
そして、かかる第一の態様では、特に、第二ガイドワイヤが、本体チューブに設けられたサポートチューブにて支持されている。そのため、二つに分岐せしめられた管状器官のそれぞれに、第一ガイドワイヤと第二ガイドワイヤとを挿入する場合、第二ガイドワイヤが、サポートチューブに支持された状態で、かかるサポートチューブと共に、二つの管状器官の一方に挿入される。それによって、前記せる穿刺反力が、第一ガイドワイヤと第二ガイドワイヤとのみならず、サポートチューブによっても有利に受け止められ得る。
それ故、この第一の態様によれば、穿刺反力が、より十分に受け止められ得る。そして、本体チューブが軸心回りに回転せしめられるようなことが、より確実に阻止され得るようになるといった優れた特徴が発揮される。また、それによって、かかる穿刺反力に対する本体チューブの支持力を高めるために、従来装置の本体チューブに取り付けられていたバルーンが実質的に不要となるか、若しくはかかるバルーンを小型化出来る。そして、その結果、バルーンを拡張させる流体を流通せしめるために、本体チューブ内に設けられるバルーン用ルーメンも省略可能となるか、或いは小型化出来るといった特徴をも、有利に発揮され得る。
しかも、このような第一の態様においては、サポートチューブの先端部分が、その基部側部分よりも高い柔軟性を有する構造とされている。そのため、本体チューブが体内に挿入される際に、サポートチューブの自由端とされた先端にて、体内組織が損傷を受けるようなことが、有利に回避され得るといった特徴も発揮される。また、かかるサポートチューブの基部側部分は、ある程度の剛性が確保されることとなる。それ故に、サポートチューブの先端部分の柔軟性を高めたことによって、前記せる穿刺反力に対する支持力が損なわれるようなことはない。
また、前記第一の課題を解決するために、本発明の第二の態様とするところは、可撓性を有し、内部に、第一ルーメンと第二ルーメンと第三ルーメンとが軸方向に延びるように設けられて、体内に挿入される本体チューブと、先端が先鋭な針部とされると共に、所定の薬液が流通可能な内孔を備えた、可撓性を有する細管からなり、且つ該本体チューブの前記第一ルーメン内に軸方向に移動可能に挿入されて、前記針部が、該本体チューブに設けられた突出孔から外部に突出せしめられた状態で体内の所定の組織に穿刺されることにより、前記内孔を通じて、前記薬液を該体内組織に注入する針状管体と、該本体チューブの前記第二ルーメン内に軸方向に移動可能に挿入されて、該本体チューブの先端側に設けられた第一開口部を通じて、該本体チューブから外部に延出せしめられる第一ガイドワイヤと、該本体チューブの前記第三ルーメン内に軸方向に移動可能に挿入されて、該本体チューブの管壁に設けられた第二開口部を通じて、該本体チューブから外部に延出せしめられる第二ガイドワイヤとを有して構成された薬液注入装置において、前記本体チューブを、(a)該本体チューブに設けられて、前記第一ガイドワイヤを前記第二ルーメン内に挿入又は該第二ルーメン内から延出せしめる第三開口部と、(b)該本体チューブにおける該第三開口部よりも体内への挿入方向後方側に形成されて、内部に、前記第一ルーメンと前記第三ルーメンとが設けられるものの、前記第二ルーメンが設けられていない第一本体部分と、(c)該本体チューブの該第二開口部に連通せしめられ、且つ先端が自由端とされた状態で、該本体チューブに設けられたチューブからなり、該第二開口部を通じて、該本体チューブの外部に延出せしめられる前記第二ガイドワイヤの延出部分を支持するサポートチューブとを含んで構成したことを特徴とする液体注入装置にある。
すなわち、この第二の態様においては、第二ガイドワイヤが、本体チューブに設けられたサポートチューブに支持されている。そのため、例えば、二つに分岐せしめられた血管等の管状器官内に本体チューブを挿入した状態で、所定の体内組織に針部を穿刺して、薬液を注入する際に、第一ガイドワイヤが、二つの管状器官のうちの一方に挿入される。また、第二ガイドワイヤが、サポートチューブに支持された状態で、かかるサポートチューブと共に、他方の管状器官内に挿入される。
それ故、このような本発明に従う薬液注入装置の第二の態様にあっても、前記せる第一の態様と同様に、体内組織への針部の穿刺時に生ずる反力が、第一ガイドワイヤと第二ガイドワイヤとサポートチューブとにて、より十分に受け止められ得る。そして、それによって、体内組織への針部の穿刺時における本体チューブの回転が、より確実に阻止され得るといった優れた特徴と、バルーンとバルーン用ルーメンの省略または小型化が可能となるといった有利な特徴とが、共に発揮され得る。
そして、かかる第二の態様においては、特に、本体チューブが、第一ルーメンと第三ルーメンとが設けられるものの、第二ルーメンが設けられていない第一本体部分を有して、構成されている。そのため、第一ガイドワイヤと第二ガイドワイヤと針状管体とをそれぞれ挿入するための三つのルーメンが本体チューブの略全長にわたって形成された従来装置とは異なって、本体チューブを、第一本体部分において、第二ルーメンが設けられていない分だけ、より細く為すことが可能となる。
なお、このような本発明に従う薬液注入装置に係る第三の態様においては、前記本体チューブにおける前記第二開口部よりも体内への挿入方向前方側に形成され、内部に、該第一ルーメンと該第二ルーメンとが設けられるものの、該第三ルーメンが設けられていない第二本体部分を更に含んで構成される。
この第三の態様によれば、第一ガイドワイヤと第二ガイドワイヤと針状管体とをそれぞれ挿入するための三つのルーメンが本体チューブの略全長にわたって形成された従来装置とは異なって、本体チューブを、第一本体部分と第二本体部分とにおいて、第二ルーメンや第三ルーメンが設けられていない分だけ、より細く為すことが可能となる。
また、かかる本発明に従う薬液注入装置に係る第四の態様では、前記第三開口部が、前記本体チューブにおける前記第二開口部よりも体内への挿入方向後方側に形成されて、該本体チューブにおける該第二開口部と該第三開口部との間に、前記第一ルーメンと前記第二ルーメンと前記第三ルーメンとが内部に設けられた第三本体部分が、更に形成される。
このような第四の態様によれば、第二ガイドワイヤが、第二開口部を通じて、本体チューブ内から外部に延出せしめられる手前で、かかる第二ガイドワイヤと第一ガイドワイヤとが、第三本体部分の内部に並行する状態で挿入位置せしめられる。これによって、それら第一ガイドワイヤと第二ガイドワイヤとが、二つに分岐せしめられた管状器官のそれぞれに挿入された状態下において、本体チューブから突出せしめられる針部の体内組織への穿刺時に生ずる反力が、第一ガイドワイヤと第二ガイドワイヤとにて、より安定的に且つ更に高い支持力をもって受け止められ得るようになる。
また、本発明に従う薬液注入装置の第五の態様においては、前記本体チューブにおける前記突出孔よりも体内への挿入方向前方側に、前記第二ルーメンのみが内部に設けられた第四本体部分が、更に形成される。
さらに、本発明に従う薬液注入装置の第六の態様では、前記サポートチューブが、20〜40mmの長さを有して、構成される。
かかる第六の態様によれば、サポートチューブが適度な長さとされて、本体チューブの体内へのスムーズな挿入が阻害されるようなことが回避される。また、それと共に、サポートチューブが、第二ガイドワイヤを内挿した状態で、二つに分岐せしめられる管状器官の一方に挿入位置せしめられた際に、サポートチューブによる前記穿刺反力に対する支持力が、有利に高められ得るようになる。
更にまた、本発明に従う薬液注入装置に係る第七の態様においては、前記本体チューブに対して軸方向に移動可能に外挿されて、該軸方向への移動により、該本体チューブと前記サポートチューブとに対して、それらを結束するように外挿位置せしめられる外挿部材を有し、該外挿部材の該本体チューブと該サポートチューブとの外挿位置に応じて、該サポートチューブの長さが調節され得るように構成されることとなる。
このような第七の態様では、第一ガイドワイヤと、第二ガイドワイヤと、この第二ガイドワイヤを支持するサポートチューブとが、二つに分岐せしめられた管状器官のそれぞれに挿入される際に、サポートチューブの管状器官内への挿入長さが、外挿部材の本体チューブとサポートチューブとの外挿位置に応じて、任意に調節され得る。
かくして、かかる第七の態様においては、管状器官内へのサポートチューブの挿入長さによって決定される、サポートチューブによる前記穿刺反力に対する支持力が、外挿部材の本体チューブとサポートチューブとの外挿位置の調節によって、容易に調整され得るといった優れた特徴が発揮される。
また、この第七の態様では、外挿部材の先端面が、二つに分岐せしめられた管状器官の分岐部位に当接するまで、本体チューブが管状器官内に挿入される場合、かかる外挿部材の本体チューブとサポートチューブとの外挿位置を調節することによって、かかる管状器官の分岐部位から、本体チューブの突出孔までの距離が適宜に調整され得る。そして、その結果、単に、外挿部材の本体チューブとサポートチューブとの外挿位置を調節するだけで、管状器官の分岐部位から、針部にて穿刺される体内組織の穿刺部位までの距離が容易に変更せしめられ得るといった有利な特徴をも、発揮されるようになる。
また、本発明に従う薬液注入装置の第八の態様では、前記本体チューブにおける前記サポートチューブの形成部位から該本体チューブの体内への挿入状態下で体外に突出せしめられる部位までの部分に対して、軸方向に移動可能に外挿され、該軸方向への移動により、先端部において、該本体チューブと前記サポートチューブとに対して、それらを結束するように外挿位置せしめられるカバーチューブにて、前記外挿部材が構成される。
このような第八の態様においては、本体チューブを体内に挿入せしめた状態下で、かかる本体チューブの体外に突出せしめられる部位を外挿するカバーチューブ部分を、例えば把持する等して、カバーチューブと本体チューブとを軸方向に相対移動せしめることが出来る。これによって、本体チューブを体内に挿入位置せしめたままで、カバーチューブの先端部における本体チューブとサポートチューブとの外挿位置が、適宜に調節され得る。そして、その結果として、本体チューブを体内に挿入位置せしめたままの状態下において、管状器官の分岐部位から、針部にて穿刺される体内組織の穿刺部位までの距離が容易に変更せしめられ得るようになる。
さらに、本発明に従う薬液注入装置の第九の態様においては、前記本体チューブが、外側チューブと、該外側チューブの内孔内に、軸方向に移動可能に挿入された内側チューブとにて構成され、更に、該外側チューブ内に、前記第二ガイドワイヤが軸方向に移動可能に挿入されると共に、該外側チューブに対して、前記第二開口部と前記サポートチューブとが設けられる一方、該内側チューブ内に、前記針状管体と前記第一ガイドワイヤとが軸方向に移動可能に挿入されると共に、該内側チューブに対して、前記突出孔と前記第一開口部とが設けられて、構成される。
このような第九の態様では、例えば、外側チューブに一体形成されたサポートチューブの基部部位が、二つに分岐せしめられた管状器官の分岐部位に当接せしめられる位置まで、本体チューブが管状器官内に挿入されて、かかるサポートチューブと第二ガイドワイヤとが二つの管状器官のうちの一方の内部に挿入される一方、他方の管状器官内に第一ガイドワイヤが挿入された状態下で、内側チューブを軸方向に移動せしめれば、一方の管状器官内へのサポートチューブの挿入長さを変化させることなく、管状器官の分岐部位から内側チューブの突出孔までの距離を任意に変化させることが出来る。
これによって、かかる第九の態様においては、管状器官内へのサポートチューブの挿入長さによって決定される、サポートチューブによる前記穿刺反力に対する支持力を一定の大きさに維持せしめたままで、管状器官の分岐部位から、針部にて穿刺される体内組織の穿刺部位までの距離が容易に変更せしめられ得るようになるとった極めて有利な特徴が発揮され得る。
更にまた、本発明に従う薬液注入装置の第十の態様では、前記外側チューブにおける前記内孔の内周面と該内孔に挿入される前記内側チューブの外周面との間に空間が形成されるか、若しくはそれら内周面と外周面とが周方向に摺動可能とされて、該外側チューブと該内側チューブとの周方向への相対移動が許容されるように構成されることとなる。
このような第十の態様においては、内側チューブと外側チューブとの周方向における相対移動によって、本体チューブにおける第二開口部とサポートチューブの周方向の形成位置を容易に変化させることが出来る。それ故、二つに分岐せしめられた管状器官の分岐方向に応じて、内側チューブと外側チューブとを周方向に相対移動せしめるようにすれば、二つの管状器官のうちの一方に第二ガイドワイヤとサポートチューブとを挿入し、且つ他方の管状器官に第一ガイドワイヤを挿入することが、それら二つの管状器官の周方向の変位や分岐方向に拘わらず、極めて容易に且つ確実に行われ得るようなる。
また、本発明に従う薬液注入装置の第十一の態様においては、前記外側チューブにおける前記内孔の内周面と、該内孔に挿入される前記内側チューブの外周面とに対して、周方向において相互に接触して係合することにより、それら外側チューブと内側チューブとの周方向への相対移動を阻止する係合部が、それぞれ設けられる。
かかる第十一の態様では、針部の体内組織への穿刺時に、その反力によって、外側チューブと内側チューブとが周方向に相対移動せしめられることが有利に阻止され得るようになる。
さらに、本発明に従う薬液注入装置の第十二の態様では、前記本体チューブの外部に対して、拡張/収縮可能なバルーンが取り付けられる一方、該本体チューブの内部に、該バルーンを拡張させる流体が流通せしめられる流通路が設けられることとなる。
このような第十二の態様では、体内の所定部位に挿入せしめられた状態下でのバルーンの拡張により、本体チューブが、体内の所定部位において、より安定的に位置せしめられ得るようになる。
そして、前記せる第二の課題を解決するために、本発明の第十三の態様とするところは、可撓性を有して、体内に挿入される本体チューブと、先端が先鋭な針部とされると共に、所定の薬液が流通可能な内孔を備えた、可撓性を有する細管からなり、且つ前記本体チューブ内に軸方向に移動可能に挿入されて、該針部が、該本体チューブの管壁に設けられた突出孔から外部に突出せしめられる針状管体とを有し、該本体チューブを体内に挿入位置せしめた状態で、該針状管体の針部を該本体チューブの前記突出孔から突出せしめて、体内の所定の組織に穿刺することにより、該針状管体の前記内孔を通じて、前記薬液を該体内組織に注入し得るように構成した薬液注入装置において、前記本体チューブにおける前記突出孔から体内への挿入方向後方側に所定距離隔てられた位置に、放射線不透過材からなるマーカー部を位置固定に設ける一方、前記針状管体における前記針部の先端から、前記本体チューブにおける前記突出孔から前記マーカー部までの距離と対応する距離だけ隔てられた位置と、かかる位置から予め設定された間隔を開けた少なくとも一個所に、放射線不透過材からなるマーカー部をそれぞれ位置固定に設けたことを特徴とする薬液注入装置にある。
この第十三の態様にあっては、本体チューブを体内に挿入せしめた状態下で、かかる本体チューブと針状管体にそれぞれ設けられた各マーカー部の位置を、X線で透視することが出来る。それ故、例えば、体内に挿入せしめられた本体チューブ内において、針状管体を、本体チューブの体内への挿入方向の前方側に移動せしめる際に、X線での透視により、針状管体の最も先端側に設けられたマーカー部が、本体チューブのマーカー部と一致する位置にまで、針状管体が移動せしめられたことが確認されれば、針状管体の針部の先端が、突出孔に到達したことが、容易に認識されるようになる。
また、そのような状態から、針状管体が更に移動せしめられる際には、針状管体における最先端側のマーカー部よりも後端部側に設けられた少なくとも一つマーカー部が、本体チューブのマーカー部と一致せしめられたことが確認される毎に、針部の突出孔からの突出長さが、かかる少なくとも一つのマーカー部同士の間隔や、前記最先端側のマーカー部との間の距離等に応じて、容易に認識され得るようになる。
それ故、かくの如き本発明に従う薬液注入装置の第十三の態様にあっては、本体チューブを体内の所定部位に挿入位置せしめた状態で、X線での透視下において、本体チューブの突出孔内から針状管体の針部の突出操作を行うようにすれば、針部の突出孔内からの突出長さが、容易に且つ正確に把握され得るようになるといった優れた特徴が発揮され得ることとなる。
また、このような本発明に従う薬液注入装置の第十四の態様では、前記本体チューブにおける前記突出孔の直近位置に、放射線不透過材からなるマーカー部が、更に位置固定に設けられる。
かかる第十四の態様では、本体チューブを体内に挿入する際に、本体チューブの突出孔の直近に設けられたマーカー部の位置をX線で透視することが出来る。それ故、そのようなマーカー部の位置の確認作業によって、本体チューブの突出孔の体内での位置を容易に認識することが出来る。
而して、本発明に従う薬液注入装置の第一の態様においては、前述せる如き数々の優れた特徴が発揮される。それ故、針部を、体内組織の所定位置に対して、所望の深さ部位にまで、より一層確実に且つスムーズに穿刺することが可能となる。しかも、バルーンとバルーン用ルーメンの省略または小型化により、装置全体の細径化乃至は小型化が、効果的に実現され得ることとなる。
従って、かくの如き本発明に従う薬液注入装置にあっては、体内の所望の位置にまで、より容易に挿入され得る。そして、かかる体内の所望の位置において、体内組織の病巣部等に対して、薬液を更に一層正確に注入することが可能となる。
そしてまた、本発明に従う薬液注入装置の第二の態様においては、前記第一の態様と同様な特徴が発揮されることによって、上記せる格別顕著な作用・効果が、極めて有効に奏され得ることとなる。
しかも、この本発明に従う薬液注入装置の第二の態様にあっては、前記せるように、本体チューブを、第一本体部分において、従来装置の本体チューブよりも細く為すことが可能となる。従って、本体チューブ、ひいては装置全体の細径化乃至は小型化が、より有利に実現され得る。そして、その結果として、体内への挿入が、よりスムーズに且つ容易に行われ得る。また、血管内に挿入される場合には、本体チューブの挿入部位での血流が、より効果的に確保され得ることとなる。
また、本発明に従う薬液注入装置の第三の態様によれば、本体チューブを、第一本体部分だけでなく、第二本体部分においても、細くすることが出来る。従って、装置全体の細径化乃至は小型化が、更に一層有利に実現され得る。
さらに、本発明に従う薬液注入装置の第四の態様によれば、体内組織への針部の穿刺操作とそれに伴う体内組織への薬液の注入操作とが、更に正確に且つより一層スムーズに行われ得ることとなる。
さらに、本発明に従う薬液注入装置の第五の態様では、本体チューブの先端部が、より細くされて、その柔軟性も有利に高められ得る。それによって、本体チューブの体内への挿入がより容易となる。また、本体チューブを血管内に挿入する場合には、本体チューブの挿入部位における血流が、より有利に確保され得る。
更にまた、本発明に従う薬液注入装置に係る第六の態様によれば、体内組織への針部の穿刺操作とそれに伴う体内組織への薬液の注入操作とが、より確実に且つスムーズに行われ得ることとなる。
また、本発明に従う薬液注入装置の第七の態様においては、前述せる如き優れた特徴が発揮されることによって、体内組織の所望の複数個所に対して、針部を、より正確に且つよりスムーズに穿刺することが可能となる。
さらに、本発明に従う薬液注入装置の第八の態様によれば、本体チューブを体内に挿入せしめたままの状態で、体内組織の針部による穿刺位置を、所望の複数の位置において簡単に変更することが出来る。従って、体内組織の所望の複数個所に対する針部の穿刺操作及び薬液の注入操作が、より容易に且つスムーズに実施され得ることとなる。
更にまた、本発明に従う薬液注入装置の第九の態様では、前記せる有利な特徴が発揮されることで、体内組織への針部の穿刺操作及び薬液の注入操作における優れた操作性を安定的に確保しつつ、体内組織の所望の複数個所に対して、針部を正確に穿刺することが出来る。
また、本発明に従う薬液注入装置の第十の態様によれば、二つに分岐せしめられた管状器官内に本体チューブを挿入した状態で、体内組織に針部を穿刺して、薬液を注入する操作が、二つの管状器官の周方向の変位や分岐方向に拘わらず、より安定的に実施され得ることとなる。
さらに、本発明に従う薬液注入装置の第十一の態様では、体内組織への針部の穿刺操作とそれに伴う体内組織への薬液の注入操作とが、更に確実に且つ安定的に行われ得る。
更にまた、本発明に従う薬液注入装置の第十二の態様にあっても、体内組織への針部の穿刺操作とそれに伴う体内組織への薬液の注入操作とが、更に確実に且つ安定的に行われ得ることとなる。
そして、本発明に従う薬液注入装置の第十三の態様にあっては、前述せる優れた特徴が発揮されることで、体内組織内への針部の進入深さが、極めて容易に且つより正確に把握され得ることとなる。それによって、針部を、体内組織の所望の深さ部位にまで、より一層確実に且つスムーズに穿刺することが出来る。また、その穿刺深さや穿刺速度を適正に調節することが出来る。そして、その結果として、体内組織の病巣部等に対して、薬液を更に一層正確に且つ適正に注入することが可能となる。
また、本発明に従う薬液注入装置の第十四の態様によれば、本体チューブの突出孔の体内での位置が容易に認識され得ることによって、薬液注入装置を用いた手技が、より円滑に実施され得ることとなる。
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明に係る薬液注入装置の構成について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
先ず、図1には、本発明に従う構造を有する薬液注入装置の一実施形態として、心筋の病巣部に薬液を注入するのに用いられる薬液注入カテーテルが、その正面形態において示されている。かかる図1において、10は、長尺な管体からなる本体チューブであって、内部に、針状管体12と第一ガイドワイヤ14と第二ガイドワイヤ16とが、それぞれ、軸方向に移動可能に挿入されている。
また、本体チューブ10は、人体の大腿部や手首部から心臓まで延びる血管内に、それらの全長に亘って挿入可能な太さと長さを有している。そして、ポリエチレン樹脂を用いて、形成されている。これによって、十分な可撓性と適度な剛性とがバランス良く兼備せしめられて、蛇行する血管内にスムーズに挿入され得るようになっている。
なお、このような本体チューブ10を構成する材料は、本体チューブ10に対して可撓性を付与せしめ得るものであれば、特に限定されるものではない。例えば、上述の如き材料に代えて、ポリアミド等の合成樹脂材料や、Ni−Ti合金等の超弾性合金材料、ステンレス等の金属材料等が、単独で、あるいはそれらが適宜に組み合わされて、用いられる。また、可撓性を有する、所定の樹脂層からなる筒状の内側層と外側層との間に、ステンレス製の鋼線を挟み込むように埋設して、構成しても良い。
また、図1及び図2から明らかなように、本体チューブ10は、人体の血管内への挿入方向前方側(図1及び図2中、左側)の端部部位が、その先端から順番に、第四本体部分としての先端部18と、第二本体部分としての第一中間部20と、第三本体部分としての第二中間部22とされている。更に、本体チューブ10において、それら三つの部分18,20,22からなる前端部を除く部位が、第一本体部分としての基部24とされている。なお、本体チューブ10並びに薬液注入カテーテル全体の構造の理解を容易と為すために、以下からは、本体チューブ10の先端部18側を前方側、基部24側を後方側と言うこととする。
また、ここでは、先端部18と第一中間部20と第二中間部22と基部24とが、それぞれ別個に成形されたチューブからなっている。そして、そのように別々に成形された四つのチューブからなる先端部18と第一中間部20と第二中間部22と基部24とが、相互に溶着せしめられている。換言すれば、四つのチューブが、互いに当接するように、直列に並べられた状態下で、当接部位同士において、溶融、接合せしめられている。これによって、本体チューブ10が、先端部18と第一中間部20と第二中間部22と基部24とからなる一体品として、構成されている。
而して、図2乃至図4に示されるように、本体チューブ10の先端部18は、外周面が、前方側に向かって次第に小径となる略テーパ面形状とされた外観形状を有している。そして、この先端部18においては、その小径側の端部の外径が、例えば0.77mm程度とされている一方、大径側の端部の外径が、例えば1.0mm程度とされている。
また、かかる先端部18の内部には、第二ルーメンとしての第一ガイドワイヤ用ルーメン26のみが、軸方向に連続して延びるように形成されている。更に、この先端部18の前方側端面には、第一開口部28が設けられている。そして、この第一開口部28を通じて、第一ガイドワイヤ用ルーメン26が、前方に開口せしめられている。なお、ここでは、第一ガイドワイヤ用ルーメン26の直径が、例えば0.45mm程度とされている。
一方、第一中間部20は、図2、図3及び図5に示される如く、長さ方向に同一径をもって延びる円筒面状の外周面を有している。また、この第一中間部20の外径は、例えば1.41mm程度とされている。
そして、かかる第一中間部20の内部には、先端部18より延長せしめられる第一ガイドワイヤ用ルーメン26と、かかる第一ガイドワイヤ用ルーメン26よりも径が大なる、第一ルーメンとしての針状管体用ルーメン30とが、互いに並行し、且つ軸方向に連続して延びるように形成されている。なお、針状管体用ルーメン30の直径は、例えば0.75mm程度とされている。
また、そのような第一中間部20内に形成される第一ガイドワイヤ用ルーメン26と針状管体用ルーメン30は、第一中間部20の中心軸:P0 を挟んで、径方向両側にそれぞれ所定寸法偏寄した位置に配置されている。更に、第一ガイドワイヤ用ルーメン26は、その中心軸:P1 が、第一中間部20の中心軸:P0 と針状管体用ルーメン30の中心軸:P2 とを含む平面:α(図5において二点鎖線で示す)上とは異なる位置において、かかる平面:αに対して、平行に延びるように配置されている。
そして、この第一中間部20における先端部18側の端部の管壁には、針状管体用ルーメン30を外部に開口せしめる突出孔32が設けられている。また、この突出孔32は、第一中間部20と針状管体用ルーメン30のそれぞれの中心軸:P0 ,P2 を含んで、前後方向に直角な上下方向(図5中、上下方向)に広がる前記平面:α上に、第一中間部20の中心軸:P0 から針状管体用ルーメン30の中心軸:P2 に向かって下方に下ろした垂線の向きと同一方向(図5中、下方)に向かって開口せしめられている。つまり、第一中間部20の前端部において、針状管体用ルーメン30が、突出孔32を通じて、下方に向かって開口せしめられている。
また一方、第二中間部22は、図2、図3及び図6から明らかな如く、第一中間部20よりも所定寸法径の大なる円筒状の外周面を有している。そして、第一中間部20と同軸的に位置せしめられている。なお、この第二中間部20の外径は、例えば1.66mm程度とされている。
また、そのような第二中間部22の内部には、先端部18及び第一中間部20より延長せしめられる第一ガイドワイヤ用ルーメン26と、第一中間部20より延長せしめられる針状管体用ルーメン30と、第一ガイドワイヤ用ルーメン26と略同一径を有する、第三ルーメンとしての第二ガイドワイヤ用ルーメン34とが、互いに並行し、且つ軸方向に連続して延びるように形成されている。なお、第二ガイドワイヤ用ルーメン34の直径は、例えば0.45mm程度とされている。
そして、それら三つのルーメン26,30,34のうち、第一ガイドワイヤ用ルーメン26と針状管体用ルーメン30は、第一中間部20内での配置形態と同一の形態をもって、第二中間部22内に配置されている。また、第二ガイドワイヤ用ルーメン34は、その中心軸:P3 と第一ガイドワイヤ用ルーメン26の中心軸:P1 とを含む平面:β(図6において二点鎖線で示す)が、それら二つの中心軸:P3 ,P1 を結ぶ直線の中点において、第一中間部20の中心軸:P0 と針状管体用ルーメン30の中心軸:P2 とを含む平面:α(図6において二点鎖線で示す)に対して直交せしめられるような位置に配置されている。
さらに、かかる第二中間部22における先端部18側の端部の管壁には、第二ガイドワイヤ用ルーメン34を外部に開口せしめる第二開口部36が、設けられている。この第二開口部36は、第一ガイドワイヤ用ルーメン26と第二ガイドワイヤ用ルーメン34のそれぞれの中心軸:P1 ,P3 を含んで、前後方向と上下方向に略直角な左右方向(図6中、左右方向)に広がる平面:β上に開口している。換言すれば、第一ガイドワイヤ用ルーメン26の中心軸:P1 から第二ガイドワイヤ用ルーメン34の中心軸:P3 に向かって左方向に引いた垂線の向きと略同一方向(図3中、下方向で、且つ図6中、左方向)に向かって開口せしめられている。
また、この第二中間部22における先端部18側とは反対側(基部24側)の端部の管壁には、第一ガイドワイヤ用ルーメン26を外部に開口せしめる第三開口部38が、設けられている。この第三開口部38は、上記平面:β上に、第二ガイドワイヤ用ルーメン34の中心軸:P3 から第一ガイドワイヤ用ルーメン26の中心軸:P1 に向かって右方向に引いた垂線の向きと略同一方向(図3中、上方向で、且つ図6及び図7中、右方向)に向かって開口せしめられている(図7参照)。
かくして、第二中間部22では、その前端部(先端部18側端部)において、第二ガイドワイヤ用ルーメン34が、第二開口部36を通じて、前方側に向かって左側となる方向に開口せしめられている。また、その後端部(基部24側端部)において、第一ガイドワイヤ用ルーメン26が、第三開口部38とを通じて、前方側に向かって右側となる方向に開口せしめられている。
さらに、基部24は、図2、図3及び図7に示されるように、横断面が長円形状とされた筒状の外周面を有している。なお、この基部24における横断面長円形状については、断面積が、第一及び第二中間部20,22の断面積よりも小さくされている。つまり、その長径(図7においてmにて示される寸法)が、横断面円形形状を呈する第一及び第二中間部20,22の外径と略同様な大きさ、例えば1.54mm程度とされている。また、その短径(図7においてnにて示される寸法)は、それらの外径よりも小さな、例えば1.28mm程度とされている。
そして、かかる基部24の内部には、第一中間部20及び第二中間部22より延長せしめられる針状管体用ルーメン30と第二ガイドワイヤ用ルーメン34とが、互いに並行し、且つ軸方向に連続して延びるように形成されている。また、それら二つのルーメン30,34は、第一及び第二中間部20,22内での配置形態と対応するように、基部24内に配置されている。
さらに、この基部24の後方側端面には、針状管体用ルーメン30と第二ガイドワイヤ用ルーメン34とをそれぞれ後方側に向かって開口せしめる、図示しない二つの開口部が設けられている。また、図1に示されるように、かかる基部24の後端部には、第一接続部42と第二接続部44とを有する分岐ソケット40が、接続されている。そして、この分岐ソケット40の第一及び第二接続部42,44が、基部24の後端面に設けられた二つの開口部に対して、それぞれ連通せしめられている。
かくして、本実施形態の薬液注入カテーテルにおいては、針状管体用ルーメン30が、本体チューブ10の第一中間部20と第二中間部22と基部24の内部に、軸方向に連続して延びるように形成されている。そして、この針状管体用ルーメン30が、第一中間部20の前端部の管壁に設けられた突出孔32と、基部24の後端部に接続された分岐ソケット40の第一接続部42とを通じて、外部に開口せしめられている。
また、第一ガイドワイヤ用ルーメン26が、本体チューブ10の先端部18と第一中間部20と第二中間部22の内部に、軸方向に連続して延びるように形成されている。そして、この第一ガイドワイヤ用ルーメン26は、先端部18の前端面に設けられた第一開口部28と、第二中間部22の後端部の管壁に設けられた第三開口部38とを通じて、外部に開口せしめられている。
さらに、第二ガイドワイヤ用ルーメン34が、本体チューブ10の第二中間部22と基部24の内部に、軸方向に連続して延びるように形成されている。そして、この第二ガイドワイヤ用ルーメン34は、第二中間部22の前端部の管壁に設けられた第二開口部36と、基部24の後端部に接続された分岐ソケット40の第二接続部44とを通じて、外部に開口せしめられている。
なお、ここにおいて、前述せるように、本体チューブ10は、先端部18と第一中間部20と第二中間部22と基部24の四つの部分をそれぞれ構成する四つのチューブが一体的に溶着されて、形成されている。そして、ここでは、第二中間部22と基部24をそれぞれ構成するチューブとして、同じ直径又は長径を有するチューブが用いられている。また、先端部18を構成するチューブとしては、先端部18の小径側の前端部と略同一の外径を有する円筒状のチューブが使用されている。更に、第一中間部20を構成するチューブとしては、横断面長円形の筒形状とされた基部24と同一の外周面形状を有するチューブが用いられている。そして、それら四つのチューブが溶着される過程で、先端部18の構成チューブと第一中間部20の構成チューブとが変形せしめられて、先端部18と第一中間部20とが、前述せる如き外周面形状となるようにされている。
すなわち、本実施形態では、本体チューブ10の作製に際して、先ず、先端部18の構成チューブと第一中間部20の構成チューブとが、それぞれの内部に設けられた第一ガイドワイヤ用ルーメン26同士が相互に連通するように配置される。また、第一中間部20の構成チューブと基部24の構成チューブとが、第二中間部22の構成チューブを間に挟んで位置される。このとき、それら三つの構成チューブが、それぞれの内部に設けられた針状管体用ルーメン30同士が互いに連通するように配置される。また、そのような配置状態下で、第一中間部20の構成チューブと第二中間部22の構成チューブとが、第一ガイドワイヤ用ルーメン26同士が相互に連通し、且つ第二中間部22の構成チューブと基部24の構成チューブとが、第二ガイドワイヤ用ルーメン34同士が相互に連通するように、第一中間部20の構成チューブと基部24の構成チューブとが、周方向において位相を異にして、配置される。
次に、かくして配置された四つチューブが互いに溶着される。そして、この溶着過程において、先端部18の構成チューブが、前端側に向かって次第に小径となるテーパ筒形状に変形せしめられる。また、第一中間部20の構成チューブも、第二中間部22よりも小径の円筒形状に変形せしめられる。
これによって、先端部18と第一中間部20と第二中間部22とからなる本体チューブ10の前端部が、全体として先細りとなる形状とされている。また、基部24からなる、本体チューブ10の前端部を除く部分が、第一中間部20や第二中間部22よりも細くされている。そして、その結果として、本体チューブ10全体が、従来の薬液注入カテーテルの本体よりも有利に細径化乃至は小型化され得るようになっているのである。
而して、本実施形態においては、図1及び図3に示される如く、本体チューブ10の内部に設けられた前記三つのルーメン30,26,34のうち、針状管体用ルーメン30内に、針状管体12が、分岐ソケット40の第一接続部42を通じて、軸方向に移動可能に挿入されている。また、第一ガイドワイヤ用ルーメン26内には、第一ガイドワイヤ14が、第三開口部38を通じて、軸方向に移動可能に挿入されて、第一開口部28から外部に延出せしめられている。更に、第二ガイドワイヤ用ルーメン34内には、第二ガイドワイヤ16が、分岐ソケット40の第二接続部44を通じて、軸方向に移動可能に挿入されて、第二開口部36から外部に延出せしめられている。
また、図8から明らかなように、針状管体用ルーメン30内に挿入された針状管体12は、全体として、可撓性を有する細管からなっている。そして、その先端部が、先鋭な針部46とされている。また、かかる針部46とされた先端部分を除いた部分が、本体チューブ10よりも長い長さを有する細管からなる薬液流通管路部48とされている。なお、ここでは、針部46の外径が、例えば0.4mm程度とされている。一方、薬液流通管路部48の外径は、例えば0.66mm程度とされている。
また、そのような針状管体12の薬液流通管路部48は、例えば、ポリテトラフルオロエチレンやポリイミド等の可撓性を有する合成樹脂材料等からなっている。一方、針部46は、例えば、Ni−Ti合金等の超弾性合金材料やステンレス等の金属材料等の弾性材料からからなっている。これによって、針状管体12は、十分な可撓性乃至は弾性が具備せしめられて、屈曲蛇行せしめられる血管に沿って、その内部に挿入された本体チューブ10の針状管体用ルーメン30内にスムーズに挿入され、軸方向に移動せしめられ得るようになっている。
なお、ここでは、図9に示されるように、針状管体用ルーメン30における前方側端部の内周面が、前方に向かって、突出孔32の開口方向に湾曲する凸状湾曲面からなる案内面50とされている。また、針部46も、かかる案内面50の湾曲形状に対応した湾曲形状を有している。そのため、針状管体用ルーメン30内での針状管体12の前方側への移動により、針部46が本体チューブ10の突出孔32の形成部位に達すると、この針部46が、案内面50により、突出孔32に向かってスムーズに案内される。そして、針状管体12の更なる前方移動によって、針部46が、突出孔32から突出せしめられるようになっている。そしてまた、そのような突出により、針部46が、心筋に対して穿刺せしめられ得るようになっている(図13参照)。
なお、このような針状管体用ルーメン30における案内面50や針部46の湾曲形状は、例えば、針部46の剛性等を考慮して、適宜に決定される。また、それら案内面50や針部46における湾曲部位の曲率半径の大きさ等は、特に限定されるものではないものの、案内面50の湾曲形態と針部46の湾曲形状が合成されて、針部46が、突出孔32から突出せしめられる際の、両者の接点における突出角度:θが45°程度、又はそれ以上となるような大きさとされていることが、望ましい。
これによって、図9及び図10に示されるように、針部46の突出孔32からの突出状態下で、その先端部位の接線:Lを、本体チューブ10における第一中間部の中心軸:P0 に対して、より突出孔32に近い位置で直交するように位置させることが出来る。以て、針状管体12が心筋に進入する方向の分力(図10に示される二つのベクトル:Vv,Vhのうち、第一中間部の中心軸:P0 に対して直角なベクトル:Vvの大きさ)が、十分に大きく為され得る。そして、その結果、針状管体12の針部46を、よりスムーズに心筋内に進入させることが可能となっている。
また、図1に示される如く、このような針状管体12にあっては、薬液流通管路部48における針部46側とは反対側の端部に、コネクタ52が取り付けられている。更に、このコネクタ52には、公知の構造を有する薬液供給器としてのシリンジ54が接続されている。これにより、シリンジ54から、実質的に壊死した心筋の再生を図るための骨芽細胞又は増殖因子、例えば、bFGF(塩基性線維芽細胞増殖因子)やVEGF(血管内皮細胞増殖因子)、HGF(肝細胞増殖因子)等を含む薬液が、薬液流通管路部48内に導入されて、先端の針部46の開口部から、外部に吐出せしめられ得るようになっている。
そして、図8及び図9から明らかなように、本実施形態の薬液注入カテーテルにおいては、特に、本体側第一マーカーチューブ56aと本体側第二マーカーチューブ56bとが、本体チューブ10における突出孔32よりも後方側で、突出孔32に近接する部位と、突出孔32から例えば10mm離隔した部位とに、それぞれ、外挿固定されている。
また、針状管体12に対しても、針側第一マーカーチューブ58aが、針部46の先端から基部側(針状管体12の本体チューブ10内への挿入方向後方側)に、例えば10mm離隔した部位か、或いはそれよりも若干短い距離において離隔した部位に外挿固定されている。更に、針状管体12における針側第一マーカーチューブ58aの外挿部位よりも基部側にも、針側第二マーカーチューブ58bと針側第三マーカーチューブ58cが、例えば4mmの間隔を開けた位置に、それぞれ外挿固定されている。なお、それら二つの本体側マーカーチューブ56a,56bと三つの針側マーカーチューブ58a,58b,58cは、何れも、例えば1mm程度の長さを有している。そして、例えば、金、白金、白金ロジウム合金等の放射線不透過材料を用いて、形成されている。
かくして、かかる薬液注入カテーテルにあっては、本体チューブ10を血管内に挿入する際に、X線透視により、本体チューブ10における突出孔32の近接部位に固定された本体側第一マーカーチューブ56aの位置を確認すること出来る。それによって、かかる突出孔32の血管内での位置が、容易に把握されるようになっている。
また、血管内の所定部位に挿入位置せしめられた本体チューブ10の針状管体用ルーメン30内に、針状管体12を前方に向かって移動せしめる際にも、X線透視により、針状管体12の最も先端側に固定された針側第一マーカーチューブ58aと、本体チューブ10における突出孔32の近接部位よりも後部側に固定された本体側第二マーカーチューブ56bとが重なり合って、それら両者の位置が一致したことを確認すること出来る。そして、それによって、針状管体12における針部46の先端が本体チューブ10の突出孔32の形成部位にまで到達したか、或いはその近傍部位に到達ことが、容易に把握されるようになっている。
また、その状態から、針状管体12が更に前方に移動せしめる際にあっても、X線透視により、針側第一マーカーチューブ58aよりも基部側に固定された針側第二マーカーチューブ58bが、本体チューブ10の本体側第二マーカーチューブ56bとが重なり合って、それら両者の位置が一致したことを確認すること出来る。これによって、針状管体12における針部46の先端から5mmまでの部分が、本体チューブ10の突出孔32から突出せしめられたことが、認識されるようになっている。
さらに、それに引き続いて、針側第二マーカーチューブ58bよりも更に基部側に固定された針側第三マーカーチューブ58cが、本体チューブ10の本体側第二マーカーチューブ56bとが重なり合って、それら両者の位置が一致したことを、X線透視により確認することが出来る。これによって、針状管体12における針部46の先端から10mmまでの部分が、本体チューブ10の突出孔32から突出せしめられたことが、容易に認識されるようになっている。
以上述べたように、本実施形態においては、図3に示される如く、第一ガイドワイヤ14と第二ガイドワイヤ16とが、本体チューブ10の第二中間部22内を、左右方向に並んで、互いに平行に延びるように位置せしめられ得るようになっている。そして、第一開口部28と第二開口部36を通じて、それぞれ、前方と左側方向に延出せしめられるように構成されている。また、針状管体12の針部46が、第一ガイドワイヤ14と第二ガイドワイヤ16のそれぞれの延出方向に対して実質的に直角となる方向に向かって、突出孔32から突出せしめられるようになっている。
そして、それによって、本体チューブ10内での第一ガイドワイヤ14と第二ガイドワイヤ16と針状管体12の配置バランスが有利に高められている。以て、それら第一ガイドワイヤ14と第二ガイドワイヤ16と針状管体12の本体チューブ10内での移動操作、ひいては、後述する薬液注入操作での操作性が、効果的に向上せしめられている。
ところで、このような本実施形態の薬液注入カテーテルにおいては、特に、図2及び図3に示される如く、本体チューブ10における第二中間部22に対して、サポートチューブ60が、前方に延出せしめられた状態で、一体的に形成されている。そして、このサポートチューブ60内に、第二中間部22の第二開口部28から延出せしめられる第二ガイドワイヤ16が、挿通せしめられて、支持されるようになっている。
より具体的には、サポートチューブ60は、例えばウレタン樹脂からなる薄肉の円筒体にて構成されている。そして、その外径が、例えば、本体チューブ10の先端部18における小径側の端部の外径と略同一の0.8mm程度とされている。これによって、サポートチューブ60が、可及的に細くされている。その上、十分な可撓性と柔軟性とが具備せしめられている。
また、そのようなサポートチューブ60の長さは、望ましくは20〜40mm程度の範囲内の値とされている。何故なら、長さが20mmを下回る場合、あまりに短いために、第二ガイドワイヤ16の支持力が不十分となってしまうからである。また、サポートチューブ60が40mmを越えるような長い長さとされていると、血管内に本体チューブ10を挿入する際に、長尺なサポートチューブ60が邪魔となって、そのようなサポートチューブ60が、血管内への本体チューブ10のスムーズな挿入の妨げとなってしまう恐れがあるからである。
それ故、サポートチューブ60は、本体チューブ10の血管内への挿入操作の良好な操作性を有利に確保しつつ、第二ガイドワイヤ16に対する十分な支持力を得る上において、その長さが、20〜40mmの範囲内の値とされていることが望ましいのである。なお、本実施形態では、かかるサポートチューブ60の長さが、上記せる好適範囲内の値で、且つ本体チューブ10における第二開口部28から突出孔32までの長さと略同じ大きさとされている。これによって、サポートチューブ60の先端位置を確認することで、突出孔32の位置が容易に認識され得るようになっている。
而して、ここでは、そのようなサポートチューブ60が、本体チューブ10の第一中間部20の側方において、それと平行に且つ前方側に向かって延びるように位置せしめられている。そして、その前端部が自由端とされた状態で、後端部の端面において、第二中間部22に設けられた第二開口部36の開口周縁部に対して一体化されている。即ち、換言すれば、サポートチューブ60は、その内孔を、第二開口部36を通じて、第二ガイドワイヤ用ルーメン34内に連通せしめた状態で、本体チューブ10における第二中間部22の前端部の管壁から分岐して、前方に向かって一体的延び出すように形成されている。
また、本実施形態においては、かくの如き構造とされたサポートチューブ60内に、補強チューブ62が、挿入位置せしめられている。この補強チューブ62は、例えばポリイミド樹脂からなる円筒体にて構成されている。そして、その内径が、第二ガイドワイヤ16が軸方向に容易に移動可能な大きさとされている。また、その長さが、サポートチューブ60の長さの略2/3程度とされている。そして、このような補強チューブ62が、サポートチューブ60の基部(後端部)側の内部に挿入せしめられた状態で、第二中間部22に設けられた第二開口部28の開口周縁部に対して一体化されている。
かくして、サポートチューブ60が、その基部側において、補強チューブ62が内挿された二重構造とされている。これによって、そのような二重構造とされたサポートチューブ60の基部側部分の剛性が、先端部に比して高くされている。そして、その結果として、サポートチューブ60において、補強チューブ62を内側に有しない先端部分が、内側に補強チューブ62が存在ずる基部側部分よりも高い柔軟性を有するような構造とされている。
而して、かくの如き構造をもって本体チューブ10の第二中間部22に一体形成されたサポートチューブ60内に、かかる第二中間部22の第二開口部36を通じて、第二ガイドワイヤ用ルーメン34内から延出せしめられた第二ガイドワイヤ16が、その延出部分の基部側部位において、補強チューブ62に内挿された状態で、軸方向に移動可能に挿通せしめられるようになっている。そして、これによって、第二ガイドワイヤ16の第二開口部36からの延出部分が、サポートチューブ60と補強チューブ62とにて支持されているのである。
次に、本実施形態の薬液注入カテーテルを用いて、心筋の壊死部等の病巣部に所定の薬液を注入する方法について、説明する。
すなわち、かかる薬液注入カテーテルを用いた薬液注入療法の実施に際しては、例えば、先ず、図11に示されるように、第一ガイドワイヤ14が、心筋64の表面上の主血管66内に挿入される。
引き続いて、体外に突出せしめられる第一ガイドワイヤ14の後端部が、本体チューブ10の第一開口部28から、第一ガイドワイヤ用ルーメン26内に挿入される。そして、本体チューブ10の第三開口部38から外部に延出せしめられる。これにより、第一ガイドワイヤ14が、本体チューブ10の第一ガイドワイヤ用ルーメン26内に、軸方向に移動可能に挿通される。
その後、第二ガイドワイヤ16が、本体チューブ10の後端部に設けられた分岐ソケット40の第二接続部44を通じて、第二ガイドワイヤ用ルーメン34内に挿入される。そして、かかる第二ガイドワイヤ16の先端部が、第二開口部36を通じて、サポートチューブ60(補強チューブ62)内を挿通せしめられて、その先端開口部から、本体チューブ10の外部に延出せしめられる。これにより、第二ガイドワイヤ16が、本体チューブ10の第二ガイドワイヤ用ルーメン34内と、サポートチューブ60内とに、軸方向に移動可能に挿通される。なお、この第二ガイドワイヤ16の本体チューブ10内とサポートチューブ60内への挿通操作と、上記せる第一ガイドワイヤ14の本体チューブ10内への挿通操作は、体外で行われる。
次いで、本体チューブ10内とサポートチューブ60内とに挿通された第二ガイドワイヤ16が、図11に示されるように、心筋64の表面上の主血管66から分岐せしめられれる分岐血管68内に、主血管66を経て挿入される。なお、この第二ガイドワイヤ16の主血管66内や分岐血管68内への挿入操作と、前記せる第一ガイドワイヤ14の主血管66内への挿入操作は、一般に、手動で行われる。
その後、本体チューブ10が、第一ガイドワイヤ14と第二ガイドワイヤ16とに沿って、主血管66内に挿入される。そして、図12に示されるように、サポートチューブ60が、第二ガイドワイヤ16に案内されて、分岐血管68内に挿入位置せしめられるまで、本体チューブ10が主血管66内を前方に移動せしめられる。このとき、サポートチューブ60が分岐血管68内に挿入位置せしめられることで、本体チューブ10の周方向の変位が、正常な位置に回復される。これによって、本体チューブ10に設けられた突出孔32が、心筋64の表面に向かって開口するように、自動的に位置せしめられるようになる。
また、このような本操作は、X線透視下で、本体チューブ10の突出孔32の直近に固定された本体側マーカーチューブ56aの位置をモニタ等で確認しながら行われる。即ち、本体チューブ10の主血管66内への挿入により、上記のように、サポートチューブ60が分岐血管66内に挿入位置せしめられた状態下、本体側マーカーチューブ56aが、主血管66の所定個所に到達したことが確認された時点で、本操作が、終了せしめられることとなる。これによって、本体チューブ10の主血管66内への挿入操作の終了と同時に、突出孔32が、主血管66の所定個所に位置せしめられるようになる。
また、前述せるように、本体チューブ10は、可撓性を有している。しかも、本体チューブ10の先端部18が、先細り形状とされていることによって、かかる先端部18の可撓性が、その他の部分よりも更に高くされている。更に、本体チューブ10の大部分を構成する基部24が、内部に、針状管体用ルーメン30と第二ガイドワイヤ用ルーメン34のみが設けられて、第一及び第二中間部20,22よりも小さな断面積を有する長円状の横断面形状を有している。
そのため、本操作によって、本体チューブ10が、屈曲蛇行せしめられる主血管66内をスムーズに前進移動せしめられる。また、そのような前進移動中において、主血管66の血管壁70の内面が、本体チューブ10の先端との接触により損傷せしめられるようなことが、効果的に回避され得る。更に、本体チューブ10の外周面と主血管66の血管壁70内面との間に、十分な隙間が形成される。以て、本体チューブ10が挿入位置せしめられた主血管66内の血流が、有利に確保され得る。
しかも、ここでは、サポートチューブ60の先端部分が、その基部側部分よりも柔軟な構造とされている。また、サポートチューブ60の長さも、本体チューブ10の主血管66内への挿入時に邪魔とならない程度の長さとされている。それ故、このようなサポートチューブ60を本体チューブ10と共に主血管66内に挿入するに際しても、また、サポートチューブ60を分岐血管68内に挿入する際にも、主血管66や分岐血管68の内面が傷付けられるようなことも、有利に解消され得る。更に、サポートチューブ60の外径が、本体チューブ10の先端部18の小径側部分と同様な極めて小さな大きさとされている。従って、サポートチューブ60の挿入により、分岐血管68内の血流が阻害せしめられるようなこともない。
次に、針状管体12が、本体チューブ10内の針状管体用ルーメン30内に、分岐ソケット40の第一接続部42を通じて挿入される。そして、本体チューブ10の主血管66内への挿入方向前方側に向かって移動せしめられる。
このとき、図13において二点鎖線で示されるように、針状管体12の先端の針部46が、針状管体用ルーメン30内の前方側端部に到達したら、針部46は、針状管体用ルーメン30の前方側端部の内周部に設けられた案内面50に摺接せしめられつつ、突出孔32に向かってスムーズに前進せしめられる。そして、かかる針状管体12の更なる前進移動によって、図13に実線で示される如く、針部46が、突出孔32から突出せしめられる。
而して、このような本操作によって、本体チューブ10の突出孔32から突出された針状管体12の針部46が、主血管66の血管壁70を貫通して、心筋64の病巣部の所定箇所に対して穿刺せしめられる。なお、この針状管体12の移動による針部46の突出操作及び心筋への穿刺操作は、手動、若しくは公知のねじ機構等によって、行なわれることとなる。
また、この針部46の心筋64に対する穿刺操作も、本体チューブ10の主血管66内への挿入操作と同様に、X線透視下で、行われる。即ち、本操作では、針状管体12に固定された三つの針側マーカーチューブ58a,58b,58cが、本体チューブ10の本体側第二マーカーチューブ56bに対してどのような相対位置にあるかを、X線透視により確認しつつ、針状管体12が、本体チューブ10内を移動せしめられる。
このような本操作において、前述せる如く、針側第一マーカーチューブ58aの本体側第二マーカーチューブ56bに対する相対位置を確認することで、針部46の先端が、突出孔32の位置にまで到達したか否かが容易に把握される。また、針部46の先端が突出孔32の位置に達してから、針状管体12が更に前進移動せしめられる際に、針側第二マーカーチューブ58bと針側第三マーカーチューブ58cの本体側マーカーチューブ56bに対する相対位置を確認することで、突出孔32からの針状管体12の突出長さが、容易に把握される。そして、かくして把握される針状管体12の本体チューブ10内での位置や、突出孔32からの突出長さに基づいて、針部46の心筋64に対する穿刺深さが認識され得るようになる。
また、ここにおいて、本実施形態では、前述せるように、本体チューブ10から延出せしめられる第一ガイドワイヤ14と第二ガイドワイヤ16とが、心筋64の表面上を走行する主血管66と分岐血管68とにそれぞれ挿入された状態下で、針状管体12の針部46が、それら第一ガイドワイヤ14と第二ガイドワイヤ16のそれぞれの延出方向に対して実質的に直角となる方向に向かって、突出孔32から突出せしめられる。そして、この針部46が、心筋64に対して穿刺されるようになる。
それ故、図10に示されるように、第一ガイドワイヤ14と第二ガイドワイヤ16とにて形成される平面:Sは、実質的に、心筋(64)の表面を表すようになる。また、針状管体12の針部46の心筋(64)内への進入方向のベクトル:Vは、針状管体12と本体チューブ10における第一中間部20の中心軸:P0 とにて、平面:Sと直交する、別の平面:Uを形成する。更に、かかるベクトル:Vは、平面:Sに垂直なベクトル:Vvと、第一中間部の中心軸:P0 に沿って前方に延びるベクトル:Vhとに分解される。
一方、針部46の心筋64内への進入時に、針部46を通じて、本体チューブ10に対して、針部46の進入方向と反対方向に作用せしめられる反力(穿刺反力):Nは、前記平面:Sに垂直なベクトルVvと略同じ大きさで且つ逆の方向に向かって作用せしめられる。
従って、ここでは、針部46の心筋64への進入時に生ずる穿刺反力:Nが、第一ガイドワイヤ14と第二ガイドワイヤ16とにて形成される平面:S内で、それらのガイドワイヤ14,16により、それぞれ分担せしめられて、受け止められるようになる。
また、それら第一ガイドワイヤ14と第二ガイドワイヤ16は、第二ガイドワイヤ14がサポートチューブ60を通じて本体チューブ10の外部に延出せしめられる手前で、本体チューブ60の第二中間部22内に、左右方向に並んで互いに平行に延びるように位置せしめられている。このため、そのような第一ガイドワイヤ14と第二ガイドワイヤ16とにて形成される平面:S内で、前記穿刺反力:Nが、更に一層安定的に受け止められ得ることとなる。
しかも、本操作においては、主血管66に挿入された第一ガイドワイヤ14と、分岐血管66に挿入された第二ガイドワイヤ16に加えて、第二ガイドワイヤ16の本体チューブ10からの延出部分が挿通されて、支持されるサポートチューブ60も、分岐血管68に挿入位置せしめられている。それによって、針部46の心筋64への進入時に生ずる穿刺反力:Nが、第一ガイドワイヤ14と第二ガイドワイヤ16だけでなく、サポートチューブ60によっても、確実に受け止められ得る。
それ故、第一ガイドワイヤ14と第二ガイドワイヤ16だけが主血管66と分岐血管68とにそれぞれ挿入されるだけの場合に比して、本体チューブ10が、前記穿刺反力にて、主血管66内で軸心回りに回転せしめられるようなことが、更に一層有利に防止され得るようになる。
そして、かくして心筋64の病巣部に穿刺された針部46が、病巣部の所定の深さ位置にまで進入したら、針状管体12の移動が終了せしめられる。その後、針状管体12の基部側部位におけるコネクタ52に接続されたシリンジ54から、心筋64の再生を図るための細胞または増殖因子等を含む薬液が、針状管体12の内孔内に導入される。そして、かかる薬液が、針部46の先端開口部から外部に吐出せしめられることによって、心筋64の病巣部内に注入される。
また、それに引き続き、心筋64の病巣部の一箇所に薬液が注入されたら、針状管体12が本体チューブ10内で後退移動させられて、針部46が、本体チューブ10内に引き込まれる。そして、その後、他の場所において、このような心筋64の病巣部に対する薬液の注入操作が複数回繰り返される、それによって、心筋64の病巣部の複数箇所に対して、薬液が注入されることとなる。
このように、本実施形態の薬液注入カテーテルにあっては、従来カテーテルの本体に取り付けられるバルーン等が何等取り付けられていないにも拘わらず、本体チューブ10が、主血管66内の所定位置で、穿刺反力による本体チューブ10の回転が阻止された状態で、針部46の心筋64に対する穿刺操作が安定的に行われ得る。
従って、このような本実施形態によれば、バルーンの省略による細径化乃至は小型化を有利に実現しつつ、針部46を、心筋64の病巣部の所定個所に対して、所望の深さ部位にまで、よりスムーズに且つ更に確実に穿刺せしめることが出来る。そして、その結果として、心筋64の所定部位に対して、薬液を、より容易に且つ安全に、しかも正確に注入することが可能となる。
また、本実施形態の薬液注入カテーテルにあっては、本体チューブ10の先端部18が先細り形状とされていると共に、基部24が小さな断面積の横断面長円形状を有している。更に、本体チューブ10に一体形成されたサポートチューブ60の先端部分が、その基部側よりも柔軟な構造とされている。更にまた、かかるサポートチューブ60全体の長さが、その可撓性を損なうことなく、本体チューブ10の主血管66内への挿入時に邪魔とならない程度の長さとされている。
それ故、本実施形態では、本体チューブ10とサポートチューブ60とが、主血管66内や分岐血管68内をスムーズに移動せしめられ、また、その際に、主血管66と分岐血管68の内面を傷付けるようなこともない。更には、主血管66内と分岐血管68内の血流も、十分に確保され得る。
従って、かかる本実施形態の薬液注入カテーテルを用いれば、心筋64の病巣部に薬液を注入する操作が、極めて円滑に且つ安全に実施され得ることとなる。
さらに、本実施形態に係る薬液注入カテーテルでは、本体チューブ10と針状管体12とにそれぞれ外挿固定された本体側及び針側マーカーチューブ56,58を利用して、主血管66内に挿入された本体チューブ10内での針状管体12の針部46の位置や、針部46の心筋64への穿刺深さが容易に把握されるようになっている。
従って、このような薬液注入カテーテルによれば、針状管体12の本体チューブ10内での位置や、針部46の心筋64への穿刺深さ等に基づいて、針部46の心筋64に対する穿刺深さや穿刺スピードを、極めて容易に且つ適正に調節することが出来る。そして、その結果として、心筋64の病巣部等に対して、薬液を更に一層正確に且つ適正に注入することが可能となる。
次に、図14及び図15には、外挿部材としてのカバーチューブが、本体チューブに外挿されてなる別の実施形態が、示されている。なお、この図14及び図15、更には後述する図16乃至図21に示される二つの実施形態については、前記せる第一の実施形態と同様な構造とされた部位に関して、図1乃至図13と同様な符号を付すことにより、その詳細な説明は省略した。
すなわち、この本実施形態に係る薬液注入カテーテルにおいては、図14から明らかなように、カバーチューブ72が、本体チューブ10に対して、軸方向に移動可能に外挿されている。このカバーチューブ72は、例えば、本体チューブ10と同じ材料を用いて形成されて、十分な可撓性が具備せしめられている。また、全体の長さが、基部24の後端部から第一中間部20の後端部までの部位の長さと略同じ長さとされている。そして、本体チューブ10に対して、前方に相対移動せしめられることにより、先端部において、本体チューブ10の第一中間部20とサポートチューブ60とを包囲し、それらを拘束して、外挿位置せしめられ得るようになっている(図15参照)。
かくして、ここでは、カバーチューブ72が、本体チューブ10に対して、前方に相対移動せしめられた際に、第一中間部20とサポートチューブ60のそれぞれの後端部側部位が、カバーチューブ72の先端部にて、拘束される状態で、外挿されるようになっている。そして、それによって、サポートチューブ60全体のうち、カバーチューブ72にて外挿される外挿部位よりも先端側(前端側)の部位の長さが、カバーチューブ72の本体チューブ10に対する前方への相対移動量に応じた分だけ、短くされるようになっている。また、カバーチューブ72の先端面から本体チューブ10突出孔32までの距離も、かかるカバーチューブ72の前方への相対移動量に応じた分だけ、短くされるようになっている。
一方、そのような状態から、カバーチューブ72が、本体チューブ10に対して、後方に相対移動せしめられると、サポートチューブ60におけるカバーチューブ72の外挿部位よりも先端側の部位の長さと、カバーチューブ72の先端面から本体チューブ10突出孔32までの距離とが、カバーチューブ72の本体チューブ10に対する後方への相対移動量に応じた分だけ長くされるようになっている。
すなわち、換言すれば、カバーチューブ72の本体チューブ10に対する外挿位置に応じて、サポートチューブ60の本体チューブ10からの分岐部位が、あたかも、前方側に変位せしめられるようにされて、サポートチューブ60全体のうち、自由な撓み変形が許容される部位の長さが調節されるようになっている。また、カバーチューブ72の先端面から本体チューブ10突出孔32までの距離も、カバーチューブ72の本体チューブ10に対する外挿位置に応じて調節されるようになっている。
なお、本実施形態では、第三開口部38が、本体チューブ10における第一中間部20において、サポートチューブ60の長さ方向の中間部に対応位置する管壁に設けられている。そして、第一ガイドワイヤ14が、かかる第三開口部38を通じて、本体チューブ10内から外部に延出せしめられている。そのため、カバーチューブ72が、本体チューブ10に対して前方に相対移動せしめられた際には、カバーチューブ72の先端面が、第一ガイドワイヤ14の第三開口部38からの延出部分に当接せしめられた位置で、カバーチューブ72の更なる前進移動が規制されるようになる。これにより、カバーチューブ72の本体チューブ10に対する前進移動時に、サポートチューブ72の全体が、カバーチューブ72にて外挿されることが阻止されると共に、突出孔32が、カバーチューブ72にて閉塞せしめられることが防止されるようになっている。また、カバーチューブ72が、そのような前進移動限度位置にあっても、本体チューブ10の基部24の後端部に対するカバーチューブ72の外挿部分が、かかる基部24の後端部と共に、体外に突出位置せしめられるようになっている。
而して、このようなカバーチューブ72を有する薬液注入カテーテルを用いて、心筋64に所定の薬液を注入する際には、先ず、前記実施形態と同様に、第一ガイドワイヤ14と第二ガイドワイヤ16とが、主血管66と分岐血管68とにそれぞれ挿入される。
その後、例えば、図15に示されるように、カバーチューブ72が、本体チューブ10に対して、前方に所定寸法だけ相対移動せしめられて、サポートチューブ60におけるカバーチューブ72の外挿部位よりも先端側の部位の長さが、所望の長さだけ短くされた状態において、本体チューブ10とカバーチューブ72とが、第一ガイドワイヤ14に沿って、主血管66内に挿入される。そして、カバーチューブ72の先端面が、主血管66と分岐血管68との分岐部位に対して、サポートチューブ60を介して当接せしめられる位置まで、カバーチューブ72と本体チューブ10とが、主血管66内を前進移動せしめられる。
これによって、サポートチューブ60全体のうち、カバーチューブ72の外挿部位よりも先端側部分であって、自由な撓み変形が許容される部分だけが、第二ガイドワイヤ16に沿って、分岐血管68内に挿入される。また、本体チューブ10の突出孔32が、主血管66内において、カバーチューブ72の先端面から、所定の距離:D1 だけ離隔した位置に配置される。
次いで、前記実施形態と同様に、針状管体12が、本体チューブ10内に挿入され、前進移動せしめられる。そして、針状管体12の針部46が、突出孔32から突出せしめられ、心筋64に対して、所定の深さまで穿刺せしめられる。このとき、針部46は、心筋64において、カバーチューブ72の先端面に対応する位置から所定の距離:D1 だけ離隔した位置に穿刺せしめられることとなる。
その後、シリンジ54から所定の薬液が針状管体12内に供給されて、かかる薬液が、針部46を通じて、心筋64におけるカバーチューブ72の先端面との対応部位から距離:Dだけ離隔した部位に注入される。
そして、このような一回目の薬液注入操作の終了後、それに引き続いて、心筋64の異なる部位に対する薬液注入操作を更に実施する際には、針部46が本体チューブ10内に引込移動せしめられた後、カバーチューブ72の体外への突出部位が把持されて、カバーチューブ72の位置が固定される。次いで、体外からの操作により、本体チューブ10が、所定の距離:d1 だけ、カバーチューブ72に対して、前方に相対移動せしめられる。このとき、サポートチューブ60におけるカバーチューブ72の外挿部位よりも先端側の部位の長さと、カバーチューブ72の先端面から突出孔32までの距離とが、本体チューブ10の前方への相対移動前に比して、その相対移動距離:d1 だけ、それぞれ大きくされる。
これによって、図15に二点鎖線で示される如く、サポートチューブ60が、一回目の薬液注入操作の実施時における分岐血管68内への挿入長さよりも長い長さにおいて、分岐血管68内に挿入される。また、本体チューブ10の突出孔32が、主血管66内において、カバーチューブ72の先端面から距離:D1 +d1 だけ離隔した位置に配置される。
次いで、本体チューブ10内の針状管体12が前進移動せしめられて、針部46が、突出孔32から突出せしめられる。これにより、心筋64におけるカバーチューブ72の先端面との対応部位から、所定の距離:D1 +d1 だけ離隔した心筋64部位において、針部46が、所定の深さまで穿刺せしめられる。その後、シリンジ54から供給された薬液が、針部46を通じて、心筋64における針部46の穿刺部位に注入される。なお、本操作において、本体チューブ10に対して、カバーチューブ72を相対移動させるようにしても、勿論良い。
このように、本実施形態においても、第一ガイドワイヤ14が主血管66内に挿入される一方、第二ガイドワイヤ16と、それを支持するサポートチューブ60とが分岐血管68内に挿入された状態で、心筋64に対する穿刺操作を行うことが出来る。従って、前記第一の実施形態において得られる優れた作用・効果が、極めて有効に享受され得る。
そして、本実施形態にあっては、特に、本体チューブ10とカバーチューブ72とを所定の距離だけ相対移動させることにより、その移動距離に基づいて、主血管66内での突出孔32の位置を任意に変更することが出来るようになっている。また、それにより、心筋64の所望の複数個所に対して、針部46を穿刺することが可能となっている。また、カバーチューブ72により、サポートチューブ60が本体チューブ10から分岐する位置は、実質的に、分岐血管68が主血管66から分岐する位置に一致せしめられる。そのため、本体チューブ10の軸線回りの振れ(回転)が良好に防止され得る。そして、それによって、薬液注入カテーテルの操作が、安定せしめられ得ることとなる。
従って、かくの如き本実施形態の薬液注入カテーテルを用いれば、予め定められた心筋64の複数個所に対して、薬液を正確に注入することが可能となる。
しかも、かかる薬液注入カテーテルでは、カバーチューブ72と本体チューブ10との相対移動操作を体外から行うことが出来る。それ故に、心筋64の所望の複数個所に対する薬液注入操作が、より容易に且つよりスムーズに行われ得る。
また、本実施形態においては、第三開口部38が、第一中間部20における第二開口部36の形成部位よりも前方側に設けられている。これによって、第二中間部22内に、第一ガイドワイヤ用ルーメン26が設けられることなく、第二ガイドワイヤ用ルーメン34と針状管体用ルーメン30のみが設けられるようになっている。以て、第二中間部22内に、それら第一ガイドワイヤ用ルーメン26と第二ガイドワイヤ用ルーメン34と針状管体用ルーメン30とが設けられる場合に比して、第二中間部22を細く為し得るようになる。従って、かかる本実施形態によれば、本体チューブ10の細径化が、より有利に図られ得るといった利点も、得られる。
次に、図16には、前記第一及び第二の実施形態とは異なって、本体チューブが、二重筒構造とされた別の実施形態が、示されている。
すなわち、図16から明らかなように、本実施形態の薬液注入カテーテルにあっては、本体チューブ10が、外側チューブ74と内側チューブ76とから構成されている。そして、それら外側チューブ74と内側チューブ76は、何れも、前記第一及び第二実施形態における本体チューブ10の形成材料と同様な材料が用いられて、形成されている。これにより、それぞれのものにおいて、十分な可撓性が具備せしめられている。
また、図16乃至図18に示される如く、外側チューブ74は、横断面楕円形状を呈する長尺な筒体からなっている。そして、この外側チューブ74の内部には、第二ガイドワイヤ用ルーメン34と円筒状の内周面を有する内孔78とが、互いに隣り合って、平行に、且つ軸方向に連続して延びるように形成されている。また、それら第二ガイドワイヤ用ルーメン34と内孔78は、外側チューブ74の前方側(図16中、左側)と後方側(図16中、右側)とにおいて開口せしめられている。つまり、ここでは、かかる外側チューブ74の前端面に設けられた第二ガイドワイヤ用ルーメン34の前方側開口部が、第二開口部(36)とされている。そして、この外側チューブ74の前端面に対して、所定長さを有するサポートチューブ60が、第二開口部(36)と連通して、前方に向かって真っ直ぐに延びるように一体形成されている。
一方、内側チューブ76は、前方側から順に、先端側部位80と基部側部位82とされている。そして、基部側部位82が、外側チューブ74の内孔78の内周面に対して、軸方向と周方向とに摺動可能な円筒面状の外周面を有している。また、かかる基部側部位82の内部には、針状管体用ルーメン30が、軸方向に連続して延びるように形成されている。また、これに対して、先端側部位80の内部には、第一ガイドワイヤ用ルーメン26が、軸方向に連続して延びるように形成されている。なお、ここでは、先端側部位80において、その管壁に設けられた突出孔32の後部に、第三開口部38が設けられている。
そして、かかる針状管体用ルーメン30内には、針状管体12が、基部側部位82に接続されたソケット84を通じて、軸方向に移動可能に挿入されている。また、この針状管体12は、針部46が、先端側部位80の管壁に設けられた突出孔32を通じて、下方に突出せしめられるようになっている。一方、第一ガイドワイヤ用ルーメン26内には、第一ガイドワイヤ14が軸方向に移動可能に挿入されている。また、かかる第一ガイドワイヤ14は、先端側部位80に設けられた第一開口部28と第三開口部38とを通じて、前方と後方とに、それぞれ延出せしめられている。
そして、ここでは、このような内側チューブ76が、その基部側部位82において、外側チューブ74の内孔78内に、周方向と軸方向に移動可能に挿入されて、本体チューブ10が、構成されている。これにより、かかる本体チューブ10において、サポートチューブ60が、内側チューブ76の先端側部位80に平行して延びるように位置せしめられた状態で、一体的に設けられている。
そして、かかる本実施形態の薬液注入カテーテルにおいては、内側チューブ76と外側チューブ74との軸方向への相対移動によって、サポートチューブ60の配設位置が、軸方向に可変とされている。また、それと共に、外側チューブ74の前端面から内側チューブ76の突出孔32までの距離も可変とされている。更に、内側チューブ76と外側チューブ74の周方向への相対移動によって、サポートチューブ60の内側チューブ76に対する周方向での相対位置が、可変とされている。
而して、かくの如き構造とされた薬液注入カテーテルを用いて、心筋64に所定の薬液を注入する際には、先ず、前記第一及び第二の実施形態と同様に、第一ガイドワイヤ14と第二ガイドワイヤ16とが、主血管66と分岐血管68とにそれぞれ挿入される。
その後、例えば、図19に示されるように、外側チューブ74の先端と内側チューブ76の突出孔32とが比較的に近い距離:D2 だけ離隔して配置されるように、内側チューブ76が外側チューブ74に内挿されてなる本体チューブ10が、第一ガイドワイヤ14と第二ガイドワイヤ16とに沿って、主血管66内に挿入される。そして、サポートチューブ60が分岐血管68内に挿入されて、外側チューブ74の先端面が、主血管66と分岐血管68との分岐部位に当接せしめられる位置まで、本体チューブ10が、主血管66内を前進移動せしめられる。このとき、外側チューブ74の後端部と内側チューブ76の後端部は、何れも、体外に突出位置せしめられる。
次いで、針状管体12が、本体チューブ10の内側チューブ76内に挿入され、前進移動せしめられる。そして、針状管体12の針部46が、突出孔32から突出せしめられ、心筋64に対して、所定の深さまで穿刺せしめられる。このとき、針部46は、心筋64において、外側チューブ74の先端面に対応する位置から所定の距離:D2 だけ離隔した位置に穿刺せしめられることとなる。
その後、シリンジ54から所定の薬液が針状管体12内に供給されて、かかる薬液が、針部46を通じて、心筋64における外側チューブ74の先端面との対応部位から距離:D2 だけ離隔した部位に注入される。
そして、このような一回目の薬液注入操作の終了後、それに引き続いて、心筋64の異なる部位に対する薬液注入操作を更に実施する際には、針部46が本体チューブ10内に引込移動せしめられた後、外側チューブ74の体外への突出部位が把持されて、体外からの操作により、内側チューブ76全体が、所定の距離:d2 だけ、外側チューブ74に対して、前方に相対移動せしめられる。
このとき、分岐血管68内へのサポートチューブ60の挿入長さは何等変化せしめられることなく、外側チューブ74の先端面から突出孔32までの距離が、内側チューブ76の前方への相対移動前に比して、その相対移動距離:d2 だけ、大きくされる。これによって、内側チューブ76の突出孔32が、主血管66内において、外側チューブ74の先端面から距離:D2 +d2 だけ離隔した位置に配置される。
次いで、本体チューブ10内の針状管体12が前進移動せしめられて、針部46が、突出孔32から突出せしめられる。これにより、心筋64における外側チューブ74の先端面との対応部位から、所定の距離:D2 +d2 だけ離隔した心筋64部位において、針部46が、所定の深さまで穿刺せしめられる。その後、シリンジ54から供給された薬液が、針部46を通じて、心筋64における針部46の穿刺部位に注入される。なお、本操作において、内側チューブ76に対して、外側チューブ74を相対移動させるようにしても、勿論良い。
このように、本実施形態においても、第一ガイドワイヤ14が主血管66内に挿入される一方、第二ガイドワイヤ16と、それを支持するサポートチューブ72とが分岐血管68内に挿入された状態で、心筋64に対する穿刺操作を行うことが出来る。従って、前記第一の実施形態において得られる優れた作用・効果が、極めて有効に享受され得る。
そして、本実施形態にあっては、特に、本体チューブ10を構成する外側チューブ74と内側チューブ76とを軸方向に所定の距離だけ相対移動させることにより、その移動距離に基づいて、主血管66内での突出孔32の位置を任意に変更することが出来るようになっている。また、それにより、心筋64の所望の複数個所に対して、針部46を穿刺することが可能となっている。
しかも、そのような外側チューブ76と内側チューブ76との相対移動により、主血管66内での突出孔32の位置を変更せしめても、分岐血管68内へのサポートチューブ60の挿入長さが変化せしめられることがない。それ故に、かかる挿入長さの変化によって、サポートチューブ60による前記せる穿刺反力の支持力が変化せしめられることが、有利に回避され得る。
従って、かくの如き本実施形態の薬液注入カテーテルを用いれば、予め定められた心筋64の複数個所に対して、薬液を正確に注入することが可能となる。その上、そのような心筋64の所望の複数個所に対する薬液注入操作を、より安定的に且つスムーズに実施することが出来る。
また、本実施形態においては、内側チューブ76と外側チューブ74とが周方向に相対移動可能とされて、かかる周方向への相対移動によって、サポートチューブ60の周方向における突出孔32に対する相対位置が可変とされている。それ故、分岐血管68が、主血管66に対して、変位していたり、左方向と右方向の何れの方向に向かって分岐せしめられていても、突出孔32の開口方向、即ち針部46の突出方向を一定の方向に維持したままで、第二ガイドワイヤ16とサポートチューブ60とを、分岐血管68内に、確実に挿入せしめることが出来る。
従って、このような本実施形態の薬液注入カテーテルにあっては、心筋64に対する薬液注入操作が、より円滑に且つ容易に行われ得ることとなる。
さらに、かかる薬液注入カテーテルでは、内側チューブ76と外側チューブ74の相対移動操作を体外から行うことが出来る。それ故に、心筋64の所望の複数個所に対する薬液注入操作が、より容易に且つよりスムーズに行われ得るといった利点もある。
更にまた、本実施形態においては、本体チューブ10の外側部分を構成する外側チューブ74が横断面楕円形状を呈する筒体にて構成されている。そのため、本体チューブ10が主血管66内に挿入位置せしめられた際に、外側チューブ74の外周面と主血管66の内周面との間に隙間が形成されて、血流が確保され得る。
従って、このような本実施形態の薬液注入カテーテルによれば、心筋64に対する薬液注入操作の安全性が、効果的に確保され得ることとなる。
以上、本発明の具体的な構成について詳述してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであって、本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも受けるものではない。
例えば、本体チューブ10の外周面乃至は外観形状は、例示のものに、何等限定されるものではない。
また、前記第一の実施形態では、先端部18と第一中間部20と第二中間部22と基部24をそれぞれ構成する四つのチューブを一体的に溶着することによって、本体チューブ10が形成されていた。しかし、所定の樹脂材料を用いた一体成形手法により、そのような四つの部分からなる本体チューブ10を形成するようにしても良い。
また、第一開口部28、第二開口部36、第三開口部38、及び突出孔32の形成位置は、前記三つの実施形態に示されるものに、特に限定されるものではない。
例えば、第一の実施形態において、内部に、第一ガイドワイヤ用ルーメン26と針状管体用ルーメン30のみが設けられた第一中間部20に、第三開口部38を設けるようにしても良い。これによって、第一ガイドワイヤ用ルーメン26と針状管体用ルーメン30と第二ガイドワイヤ用ルーメン34とが内部に設けられた第二中間部22を省略することが出来る。以て、本体チューブ10の更なる細径化が、有利に実現され得る。
さらに、前記三つの実施形態では、何れも、サポートチューブ60の基部側部分の内部に補強チューブ62が挿入位置せしめられることにより、サポートチューブ60の先端側部分が、補強チューブ62が内挿される基部側部分よりも高い柔軟性を有する構造とされていた。しかしながら、サポートチューブ60の先端側部分の柔軟性を高める構造は、何等これに限定されるものではない。従って、例えば、サポートチューブ60の先端部分を基部側部分よりも薄肉としたり、或いは先端部分を基部側部分よりも柔軟性の高い材料を用いて形成したりして、サポートチューブ60の先端側部分を、その基部側部分よりも高い柔軟性を有する構造において構成することも、可能なのである。
また、本体側マーカーチューブ56や針側マーカーチューブ58の配設個数や配設位置も、例示のものに、特に限定されるものでないことは、言うまでもないところである。
さらに、前記第三の実施形態では、内側チューブ76と外側チューブ74とが、周方向に相対移動可能とされていた。然るに、例えば、図20及び図21に示されるように、内側チューブ76の外周面と外側チューブ74の内周面との互いに対応する部位に、径方向に延びる平坦面からなり、周方向において互いに接触して係合する係合部としての係合面86,88をそれぞれ設けても良い。これによって、内側チューブ76と外側チューブ74との周方向の相対移動が阻止される。以て、かかる周方向の相対移動に起因するサポートチューブ60の周方向における無用な移動が、有利に防止され得る。その結果として、本体チューブ10の主血管66内への挿入操作、ひいては薬液の注入操作が、より安定的に且つスムーズに実施され得ることとなる。
また、本体チューブ10の外部に対して、公知の構造を有して、拡張/収縮可能とされたバルーンを取り付けることも、勿論可能である。これによって、本体チューブ10の主血管66内での位置安定性が有利に高められる。以て、針部の穿刺操作、ひいては薬液の注入操作が、より安定的に且つより容易に実施され得ることとなる。なお、このように、本体チューブ10の外部にバルーンが取り付けられる場合には、本体チューブ10内に、例えば生理食塩水等、バルーンを拡張させる流体を流通せしめるための流通路(バルーン用ルーメン)が、設けられることとなる。
さらに、前記第一の実施形態では、第一ガイドワイヤ14の一端が、本体チューブ10の途中に設けられた第三開口部38から延出される構成(所謂、モノレール方式)とされ、第二ガイドワイヤ16が、本体チューブ10の基端から挿入される構成(所謂、オーバーザワイヤ方式)とされている。しかし、そのような構成に代えて、例えば、第一ガイドワイヤ14と第二ガイドワイヤ16とを、共にオーバーザワイヤ方式としたり、或いはモノレール方式としたりしても良い。また、第一ガイドワイヤ14をオーバーザワイヤ方式とする一方、第二ガイドワイヤ16をモノレール方式とすることも、可能である。
前記実施形態では、本発明を、心筋の病巣部に対して薬液を注入する薬液注入カテーテルに適用したものの具体例を示した。しかしながら、本発明は、心筋以外の臓器や骨髄等の様々な体内組織に薬液を注入する薬液注入カテーテルや、それら心筋の病巣部や心筋以外の体内組織に薬液を注入する、カテーテルの範疇に属さない薬液注入装置出装置の何れに対しても、有利に適用されるものであることは、勿論である。
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得る。また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもないところである。
本発明に従う構造を有する薬液注入装置の一例を示す正面説明図である。 図1における部分拡大説明図である。 図2におけるIII−III断面説明図である。 図2におけるIV−IV断面拡大説明図である。 図2におけるV−V断面拡大説明図である。 図2におけるVI−VI断面拡大説明図である。 図2におけるVII−VII断面拡大説明図である。 図1に示された薬液注入装置の本体チューブ内に挿入位置せしめられる針状管体を示す正面説明図である。 図1に示された薬液注入装置を部分的に拡大して示す、一部切欠図を含む説明図である。 図1に示された薬液注入装置の本体チューブ内に挿入された針状管体と第一ガイドワイヤと第二ガイドワイヤの配置形態を模式的に示す説明図である。 図1に示された薬液注入装置を用いて、心筋の病巣部に所定の薬液を注入する操作状態の一例を示す説明図であって、第一ガイドワイヤと第二ガイドワイヤとを、心筋の表面上の主血管内と分岐血管内とに挿入せしめた状態を示している。 図1に示された薬液注入装置を用いて、心筋の病巣部に所定の薬液を注入する操作状態の別の例を示す説明図であって、第一ガイドワイヤと第二ガイドワイヤとに沿って、本体チューブを主血管内に挿入位置せしめる一方、サポートチューブを分岐血管内に挿入位置せしめた状態を示している。 図1に示された薬液注入装置を用いて、心筋の病巣部に所定の薬液を注入する操作状態の更に別の例を示す説明図であって、針部を心筋に穿刺せしめた状態を示している。 本発明に従う薬液注入装置の別の例を示す図1に対応する図である。 図14に示された薬液注入装置を用いて、心筋の病巣部に所定の薬液を注入する操作状態の一例を示す説明図であって、図12に対応する図である。 本発明に従う薬液注入装置の更に別の例を説明するための図であって、本体チューブを分解した状態において示している。 図16におけるXVII−XVII断面拡大説明図である。 図16におけるXVIII−XVIII断面拡大説明図である。 図16に示された薬液注入装置を用いて、心筋の病巣部に所定の薬液を注入する操作状態の一例を示す説明図であって、図12に対応する図である。 本発明に従う薬液注入装置の他の例を示す図17に対応する図である。 図20に示された薬液注入装置の図18に対応する図である。
符号の説明
10 本体チューブ 12 針状管体
14 第一ガイドワイヤ 16 第二ガイドワイヤ
26 第一ガイドワイヤ用ルーメン 28 第一開口部
30 針状管体用ルーメン 32 突出孔
34 第二ガイドワイヤ用ルーメン 36 第二開口部
38 第三開口部 46 針部
56 本体側マーカーチューブ 58 針側マーカーチューブ
60 サポートチューブ 62 補強チューブ
64 心筋 66 主血管
68 分岐血管 72 カバーチューブ
74 外側チューブ 76 内側チューブ
86,88 係合面

Claims (14)

  1. 可撓性を有して、体内に挿入される本体チューブと、先端が先鋭な針部とされると共に、所定の薬液が流通可能な内孔を備えた、可撓性を有する細管からなり、且つ前記本体チューブ内に軸方向に移動可能に挿入されて、前記針部が、該本体チューブに設けられた突出孔から外部に突出せしめられた状態で体内の所定の組織に穿刺されることにより、前記内孔を通じて、前記薬液を該体内組織に注入する針状管体と、該本体チューブ内に軸方向に移動可能に挿入されて、該本体チューブの先端側に設けられた第一開口部を通じて、該本体チューブから外部に延出せしめられる第一ガイドワイヤと、該本体チューブ内に軸方向に移動可能に挿入されて、該本体チューブの管壁に設けられた第二開口部を通じて、該本体チューブから外部に延出せしめられる第二ガイドワイヤとを有して構成された薬液注入装置において、
    前記第二ガイドワイヤにおける前記第二開口部からの延出部分を支持するサポートチューブを、先端が自由端とされた状態で、前記本体チューブに設けると共に、かかるサポートチューブを、その先端部分が、その基部側部分よりも高い柔軟性を有する構造において構成したことを特徴とする薬液注入装置。
  2. 可撓性を有し、内部に、第一ルーメンと第二ルーメンと第三ルーメンとが軸方向に延びるように設けられて、体内に挿入される本体チューブと、先端が先鋭な針部とされると共に、所定の薬液が流通可能な内孔を備えた、可撓性を有する細管からなり、且つ該本体チューブの前記第一ルーメン内に軸方向に移動可能に挿入されて、前記針部が、該本体チューブに設けられた突出孔から外部に突出せしめられた状態で体内の所定の組織に穿刺されることにより、前記内孔を通じて、前記薬液を該体内組織に注入する針状管体と、該本体チューブの前記第二ルーメン内に軸方向に移動可能に挿入されて、該本体チューブの先端側に設けられた第一開口部を通じて、該本体チューブから外部に延出せしめられる第一ガイドワイヤと、該本体チューブの前記第三ルーメン内に軸方向に移動可能に挿入されて、該本体チューブの管壁に設けられた第二開口部を通じて、該本体チューブから外部に延出せしめられる第二ガイドワイヤとを有して構成された薬液注入装置において、
    前記本体チューブを、
    該本体チューブに設けられて、前記第一ガイドワイヤを前記第二ルーメン内に挿入又は該第二ルーメン内から延出せしめる第三開口部と、
    該本体チューブにおける該第三開口部よりも体内への挿入方向後方側に形成されて、内部に、前記第一ルーメンと前記第三ルーメンとが設けられるものの、前記第二ルーメンが設けられていない第一本体部分と、
    該本体チューブの該第二開口部に連通せしめられ、且つ先端が自由端とされた状態で、該本体チューブに設けられたチューブからなり、該第二開口部を通じて、該本体チューブの外部に延出せしめられる前記第二ガイドワイヤの延出部分を支持するサポートチューブと、
    を含んで構成したことを特徴とする液体注入装置。
  3. 前記本体チューブにおける前記第二開口部よりも体内への挿入方向前方側に形成され、内部に、該第一ルーメンと該第二ルーメンとが設けられるものの、該第三ルーメンが設けられていない第二本体部分を更に含んで構成されている請求項2に記載の薬液注入装置。
  4. 前記第三開口部が、前記本体チューブにおける前記第二開口部よりも体内への挿入方向後方側に形成されて、該本体チューブにおける該第二開口部と該第三開口部との間に、前記第一ルーメンと前記第二ルーメンと前記第三ルーメンとが内部に設けられた第三本体部分が、更に形成されている請求項2又は請求項3に記載の薬液注入装置。
  5. 前記本体チューブにおける前記突出孔よりも体内への挿入方向前方側に、前記第二ルーメンのみが内部に設けられた第四本体部分が、更に形成されている請求項2乃至請求項4のうちの何れか1項に記載の薬液注入装置。
  6. 前記サポートチューブが、20〜40mmの長さを有している請求項1乃至請求項5のうちの何れか1項に記載の薬液注入装置。
  7. 前記本体チューブに対して軸方向に移動可能に外挿されて、該軸方向への移動により、該本体チューブと前記サポートチューブとに対して、それらを結束するように外挿位置せしめられる外挿部材を有し、該外挿部材の該本体チューブと該サポートチューブとの外挿位置に応じて、該サポートチューブの長さが調節され得るようになっている請求項1乃至請求項6のうちの何れか1項に記載の薬液注入装置。
  8. 前記本体チューブにおける前記サポートチューブの形成部位から該本体チューブの体内への挿入状態下で体外に突出せしめられる部位までの部分に対して、軸方向に移動可能に外挿され、該軸方向への移動により、先端部において、該本体チューブと前記サポートチューブとに対して、それらを結束するように外挿位置せしめられるカバーチューブにて、前記外挿部材が構成されている請求項7に記載の薬液注入装置。
  9. 前記本体チューブが、外側チューブと、該外側チューブの内孔内に、軸方向に移動可能に挿入された内側チューブとにて構成され、更に、該外側チューブ内に、前記第二ガイドワイヤが軸方向に移動可能に挿入されると共に、該外側チューブに対して、前記第二開口部と前記サポートチューブとが設けられる一方、該内側チューブ内に、前記針状管体と前記第一ガイドワイヤとが軸方向に移動可能に挿入されると共に、該内側チューブに対して、前記突出孔と前記第一開口部とが設けられている請求項1乃至請求項6のうちの何れか1項に記載の薬液注入装置。
  10. 前記外側チューブにおける前記内孔の内周面と該内孔に挿入される前記内側チューブの外周面との間に空間が形成されるか、若しくはそれら内周面と外周面とが周方向に摺動可能とされて、該外側チューブと該内側チューブとの周方向への相対移動が許容されるようになっている請求項9に記載の薬液注入装置。
  11. 前記外側チューブにおける前記内孔の内周面と、該内孔に挿入される前記内側チューブの外周面とに対して、周方向において相互に接触して係合することにより、それら外側チューブと内側チューブとの周方向への相対移動を阻止する係合部が、それぞれ設けられている請求項9に記載の薬液注入装置。
  12. 前記本体チューブの外部に対して、拡張/収縮可能なバルーンが取り付けられる一方、該本体チューブの内部に、該バルーンを拡張させる流体が流通せしめられる流通路が設けられている請求項1乃至請求項11のうちの何れか1項に記載の薬液注入装置。
  13. 可撓性を有して、体内に挿入される本体チューブと、先端が先鋭な針部とされると共に、所定の薬液が流通可能な内孔を備えた、可撓性を有する細管からなり、且つ前記本体チューブ内に軸方向に移動可能に挿入されて、該針部が、該本体チューブの管壁に設けられた突出孔から外部に突出せしめられる針状管体とを有し、該本体チューブを体内に挿入位置せしめた状態で、該針状管体の針部を該チューブ本体の前記突出孔から突出せしめて、体内の所定の組織に穿刺することにより、該針状管体の前記内孔を通じて、前記薬液を該体内組織に注入し得るように構成した薬液注入装置において、
    前記本体チューブにおける前記突出孔から体内への挿入方向後方側に所定距離隔てられた位置に、放射線不透過材からなるマーカー部を位置固定に設ける一方、前記針状管体における前記針部の先端から、前記本体チューブにおける前記突出孔から前記マーカー部までの距離と対応する距離だけ隔てられた位置と、かかる位置から予め設定された間隔を開けた少なくとも一個所に、放射線不透過材からなるマーカー部をそれぞれ位置固定に設けたことを特徴とする薬液注入装置。
  14. 前記本体チューブにおける前記突出孔の直近位置に、放射線不透過材からなるマーカー部が、更に位置固定に設けられている請求項13に記載の薬液注入装置。
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