JP2006114861A - 研磨装置及び研磨方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 機械的強度が低い絶縁材料を使用した場合の配線の欠落を防止することができる研磨装置及び研磨方法を提供する。
【解決手段】 本発明の研磨装置は、研磨パッド9と、基板Wを研磨パッド9に摺接させて該基板Wを研磨する基板保持部23と、基板Wと研磨パッド9との真実接触面積が大きくなるように研磨パッド9をドレッシングするドレッサー33とを備えた。ドレッサー33の一構成例は、研磨パッド9の表面に形成された複数の突出部9aの高さが略均一となるように研磨パッド9をドレッシングするように構成される。
【選択図】図9

Description

本発明は基板を研磨する研磨装置及び研磨方法に係り、特にLow−k膜などの絶縁膜及び該絶縁膜に埋め込まれたCuなどの配線金属を有する基板の研磨に好適に用いられる研磨装置及び研磨方法に関する。
大規模集積回路の性能向上の要求に伴い、半導体ウエハ上に形成される金属配線の多層化と狭配線化が進展しつつある。特に金属配線の間隔を小さくする狭配線化は、集積度を向上させるとともに信号の伝達経路を短縮するため、集積回路の高性能化に大きく寄与すると考えられている。しかしながら、金属配線の間隔が小さくなるに伴って、隣り合う配線の間の配線間容量が増大するという問題がある。すなわち、配線を電気信号が流れる際、配線に寄生している配線間容量を充放電しながら信号が伝播するため、配線間容量が信号伝播の遅延の原因となって集積回路の動作速度向上の妨げとなってしまう。
この問題を解決するために、配線間の絶縁材料として低誘電率(Low−k)の材料の開発と、それを用いた多層配線の開発が進められている。従来の絶縁材料単体では、十分に低い誘電率と絶縁性能を共に満たすことが困難であるため、最近では、最も有望な低誘電率材料として、高い誘電率(例えば比誘電率3程度)の材料の中に誘電率の低い空孔(比誘電率1程度)を多数含んだ低誘電率材料(多孔質Low−k材料)が検討されはじめている。
多層構造で狭配線の大規模集積回路を製造する際には、現在では、いわゆるダマシン法が用いられる。ダマシン法を用いて配線パターンを形成する方法は次のとおりである。まず、平坦化された絶縁膜中にビアホールと配線パターン溝を形成し、その上に、PVD法またはCVD法を用いて厚さ20nm程度のタンタル(Ta)やタンタルナイトライド(TaN)からなる障壁薄膜(バリア層)を形成する。次に、めっきによりビアホールや配線パターン溝に銅(Cu)を埋め込む。そして、埋め込まれたCu表面を平坦化されている絶縁膜と同一平面になるまでCMP(Chemical Mechanical Polishing)装置により研磨する。この時、バリア層も同時に除去する。
上記の製造工程においては、低誘電率(Low−k)絶縁材料を使用すると、従来材料を利用する場合に比べて、Cu配線に欠落(クラッキング、配線と絶縁膜との剥がれ、脱落、断線など)が多数生じるという現象が生じている。このCu配線の欠落の発生は、前述のように多孔質Low−k材料が内部に多数の空孔を有するために、機械的な強度、弾性率、靱性、配線と下層部材との密着性などが低いことによるものと考えられている。さらに、多孔質Low−k材料は、空孔を多数含んでいるために断熱材に近い特性を示し、熱伝導率が低い。このために、Cu配線の熱を十分に放熱できない、という別の問題も有している。
本発明は、このような低誘電率材料を用いた際に生じる上記問題点に鑑みてなされたものであり、機械的強度が低い絶縁材料を使用した場合の配線の欠落を防止することができる研磨装置及び研磨方法を提供することを目的とする。
上記問題を解決するために、本発明者らは単層の配線パターンが形成された基板をCMP装置により研磨しているときの状態を有限要素法を用いて解析した。その結果、主にCMP工程の際に基板に作用する押圧力(研磨圧力)に起因して、機械的強度が低いLow−k膜が変形し、バリア層とCu配線との境界付近に、顕著な引張応力が発生することを本発明者らは見出した。以下、図面を参照して引張応力の分布について説明する。
図1(a)はLow−k膜に埋め込まれた5本のCu配線(密配線)を示す断面図であり、図1(b)は図1(a)に示すLow−k膜及びCu配線の表面に発生する引張応力を示すグラフである。図2(a)はLow−k膜に埋め込まれた1本のCu配線(孤立配線)を示す断面図であり、図2(b)は図2(a)に示すLow−k膜及びCu配線の表面に発生する引張応力を示すグラフである。図1(a)及び図2(a)において、符号1はCu配線を示し、符号2はLow−k膜を示し、符号3はバリア層であるTa層を示す。なお、図1(a)に示すCu配線の幅は0.18μmであり、図2(a)に示すCu配線の幅も同じく0.18μmである。図1(b)に示すように、密配線の場合には最も外側に位置するCu配線の外縁において引張応力が大きな値を示すことが分かる。また、図2(b)に示すように、孤立配線の場合にはCu配線の両外縁において引張応力が極大値を示すことが分かる。更に図1(b)と図2(b)を比較すると、密配線の場合での引張応力の最大値と孤立配線の場合の引張応力の最大値がほぼ同じであることが分かる。なお、図1(b)及び図2(b)ではLow−k膜及びCu配線を有するデバイスの表面に13.8kPaの均一な圧力がかかるものとして計算を行った。
一般に、ドレッサーでドレッシングされた研磨パッドの場合、研磨パッドと基板の研磨表面は全面で接触しているわけではなく、“毛羽立った”研磨パッドの表面のごく一部が研磨液(スラリー)に含まれる砥粒を介して基板と接触している。図3に研磨パッドと基板とが接触している様子を模式的に示す。図3に示すように、研磨パッド100の表面には多数の突出部100aが形成されており、これらの突出部100aが研磨液150に含まれる砥粒200を介して基板Wの被研磨面S1と接触している。このため、研磨パッド100と基板Wとの真実接触面積は非常に小さい(基板の表面積の1%以下)ことが知られている。この影響を考慮した結果、基板の被研磨面には基板の裏面S2(研磨時は通常上面となる)に与える圧力よりもはるかに大きな圧力が局所的に作用していると本発明者らは推察した。
これらの影響に加えて、研磨液に対するCuの応力感受性を考慮すると、バリア層とCu配線との境界付近で応力腐食割れが発生し、この応力腐食割れに起因して、Cu配線の欠落が発生していると本発明者らは確信するに至った。
図1(b)及び図2(b)に示した、有限要素解析によって示された応力集中の位置と、下記文献1に示された実際にCMP装置で基板を研磨した際に発生するCu配線の欠落の位置とは極めてよく一致する。孤立した配線の両側、あるいは複数の平行した配線の外側では欠落が顕著に生じることや、高強度の絶縁材料を利用した際には欠落が発生しにくいことなど、実際の欠落原因の殆どを、上記の応力腐食割れによって説明し得ることを本発明者らは確認している。
文献1:Nagai, et al.,Proc. 2004 Int. Interconnect Tech. Conf., Page.145−147, 2004
また、本発明者らは、Cu膜の表面形状やバリア層の厚さなどに起因して応力集中の位置や引張応力の最大値が変わりうることを見出した。以下、この点について図面を参照して説明する。図4(a)はめっきが施された後の孤立配線を示す断面図であり、図4(b)は図4(a)に示す孤立配線の部分拡大図である。なお、図4(a)及び図4(b)は変形量を50,000倍に拡大して表示している。この例では、層間絶縁膜(Inter Layer Dielectric)2は、D−MSQ(高密度メチルシロキサンLow−k膜)2a及びP-MSQ(多孔質メチルシロキサンLow−k膜)2bからなる積層構造であり、層間絶縁膜2の上には、バリア層としてのTa層3が形成され、さらにその上にめっきによりCu膜7が堆積している。
図4(a)及び図4(b)に示すように、Cu膜7の上面には凹部7aが形成されている。この凹部7aはめっき処理により形成されたものであり、配線1の直上に位置している。このような凹部7aが形成された基板をCMPにより研磨すると、水平方向の最大引張応力は、図4(b)に示すIV部に現れる。従って、凹部7aで応力腐食割れが発生する可能性が最も高くなる。
図5はCu膜が除去された後の、バリア層の研磨を行っているときの被研磨面での水平方向引張応力を示すグラフである。図5において、符号C1はバリア層が厚いとき(Ta膜厚30nm)における引張応力を表し、符号C2はCMPによりバリア層が完全に除去されたとき(Ta膜厚0nm)における引張応力を表している。この例でも、層間絶縁膜は2層構造であり、上層はTEOS(ヤング率60GPa)またはSiOC(Carbonを含むLow−k膜、ヤング率11GPa)からなるハードマスク(hard Mask)であり、下層がP-MSQ(ヤング率5GPa)である。図5に示すように、Cu膜が除去された後においては、最大引張応力はCu配線の外縁で現れる。そして、図5から、バリア層が厚いときに見られる最大引張応力は、バリア層が完全に除去されたときの最大引張応力よりも小さいことが分かる。
図6は、上記の結果より、CMPでCu配線を形成する際に応力腐食割れの発生しやすい箇所を示した図である。すなわち、研磨開始時では、矢印A1に示すように、配線1の直上の凹部7aで応力集中し、凹部7aが研磨により除去された後は、矢印A2,A3に示すように、配線1の外縁で応力集中する。このように、CMP工程の進行に応じて応力集中の位置が変化し、これらの位置で応力腐食割れが起こりやすくなる。
図7は、以上の結果を考慮して、CMP工程の進行に伴う引張応力の変化とCMP工程での最適な研磨圧力(基板を研磨面に対して押し付けるときの圧力)との関係を示すグラフである。引張応力は研磨圧力と線形関係があることが有限要素法解析から分かっているので、引張応力を軽減させるには研磨圧力を下げればよい。具体的には、Cu膜の表面に凹部が形成されている初期段階と、バリア層が表面に露出した最終段階において、研磨圧力を下げることが応力腐食割れを防止するために有効である。
図8は層間絶縁膜の構造によって最大引張応力が変化することを示すグラフである。図8において、符号L1,L4,L5は層間絶縁膜がD−MSQ及びP−MSQからなる積層構造の場合を示し、符号L2,L3は層間絶縁膜がD−MSQからなる単層構造の場合を示している。なお、D−MSQのヤング率は15GPa〜20GPaであり、P−MSQのヤング率は5GPa〜8.5GPaである。
Cu配線における応力腐食割れは、ヤング率7GPaのP−MSQを用いた場合に激しく起こるが、ヤング率8.5GPaのP−MSQの場合には応力腐食割れが殆ど発生しない(Galvanic Corrosionのような他の種類の腐食と区別できないレベルである)ことが実際の半導体デバイスで観察されている。従って、図8から、最大引張応力が0.08MPa(80kPa)以下であれば、応力腐食割れが防止できると期待できる。実際に、図4(b)において、Cu膜の凹部での最大引張応力値は0.08MPaを超えており、この部位で応力腐食割れが発生すると考えられる。
応力腐食割れを防止するためには、すでに述べたように、CMP工程の初期段階での研磨圧力を下げることが有効であるが、Cu膜の表面に凹部がなければ応力腐食割れが発生しない。従って、めっき後のCu膜の平坦性を向上させためっき技術も応力腐食割れを防止する点で有効である。図4(b)において、幅200nmの配線の上方に深さ100nmの凹部がある場合では、最大引張応力が80〜90kPaであった。すなわち、凹部の深さと配線幅の比が0.5(100nm/200nm)のときに応力腐食割れが起きると考えられる。従って、凹部の深さと配線幅の比が0.5の半分以下、すなわち0.25以下になるようにめっきできれば、応力腐食割れの懸念がほぼなくなると考えることができる。
このように、Cu配線の欠落は、基板を研磨パッドに押し付けた際にLow−k材料が沈みこんで(大きく変形して)Cu膜の凹部やCu配線とバリア層との境界付近に顕著な引張応力が生じること、研磨パッドと基板との間の真実接触面積が小さいこと、Cuが研磨液に対する応力感受性を有することを主な要因として発生する。
従って、Cu配線などの金属配線の欠落を防止するための第1の技術的思想は、研磨パッドと基板との間の真実接触面積が大きくなるようにすることである。
すなわち、本発明の一態様は、研磨パッドと、基板を前記研磨パッドに摺接させて該基板を研磨する基板保持部と、前記基板と前記研磨パッドとの真実接触面積が大きくなるように前記研磨パッドをドレッシングするドレッサーとを備えたことを特徴とする研磨装置である。
本発明の好ましい態様は、前記ドレッサーは、前記研磨パッドの表面に形成された複数の突出部の高さが略均一となるように前記研磨パッドをドレッシングすることを特徴とする。
このように、研磨パッド上の表面の微細な突出部の高さが均一になれば、研磨パッドと基板(半導体ウエハ等)との真実接触面積を増加させることができる。
本発明の好ましい態様は、前記ドレッサーは、前記研磨パッドの表面に形成された複数の突出部の高さが0.3〜10μmとなるように前記研磨パッドをドレッシングすることを特徴とする。
このように、研磨パッド表面の粗さ(突出部の高さ)を小さくすることで、研磨パッドの多くの部分を砥粒を介して基板に接触させることができる。従って、基板の裏面(上面)から基板に加わる押し付け力を分散でき、応力腐食割れを抑制することができる。
もちろん、基板の裏面(上面)から基板に加わる押し付け力を小さくすれば、基板に局所的に作用する力を減少させ、応力腐食割れの発生を避けるという効果が得られることは言うまでもない。しかしながら、実際のCMP装置を考えると、基板の裏面からの圧力を極端に下げることは難しい。現在のCMP装置では、基板の裏面からの圧力は、概ね200hPa程度であり、例えば、これを1/10にするならば、20hPaにしなくてはならない。この値は大気圧の高々2%に過ぎず、気圧の変動によって簡単に変化してしまう。従って、基板の裏面から被研磨面に加わる圧力を安定して制御できる範囲で応力腐食割れを抑制する効果を得るためには、真実接触面積を増大させることが有効な方法であることが明らかである。
本発明の他の態様は、研磨パッドと、基板を前記研磨パッドに摺接させて該基板を研磨する基板保持部と、大きさの異なる砥粒を含む研磨液を前記研磨パッドに供給する研磨液供給機構とを備えたことを特徴とする研磨装置である。
研磨液(スラリー)中の砥粒の粒度分布を研磨パッドの表面粗さ分布に近くなるように、大きさの異なる砥粒の混合比を調節することが好ましい。研磨パッドの表面粗さ分布と、スラリーの砥粒の粒度分布とがほぼ一致すれば、突出部周辺の高い領域(基板側の領域)には小さな砥粒が、突出部の間に位置する低い領域(研磨パッド側の領域)には大きな砥粒が分布し、真実接触面積を増加させることができる。
本発明の他の態様は、研磨パッドと、基板を前記研磨パッドに摺接させて該基板を研磨する基板保持部と、気泡を含む研磨液を前記研磨パッドに供給する研磨液供給機構とを備えたことを特徴とする研磨装置である。
本発明によれば、以下の2つの作用が得られる。一つは、研磨パッドと砥粒との間や、砥粒と基板表面との間に気泡が入り込み、この気泡の弾性によって、基板の被研磨面への力の集中を避けることができることである。もう一つの作用は、研磨液に混入された多数の微小な気泡によって互いに隣接する突出部の間を埋めて突出部を毛羽立たせ、研磨パッドと基板との真実接触面積を増加させることができることである。
本発明の他の態様は、研磨パッドと、基板を前記研磨パッドに摺接させて該基板を研磨する基板保持部と、前記研磨パッドに超音波を照射して前記研磨パッドの表面に形成された複数の突出部に振動を与える超音波振動子とを備えたことを特徴とする研磨装置である。
本発明によれば、超音波により研磨パッド表面を毛羽立たせ、寝ている突出部を立たせると同時に、砥粒をかき混ぜて浮き上がらせることができる。これにより、研磨パッドと基板との真実接触面積を増大させることができる。
金属配線の欠落を防止する第2の技術的思想は、砥粒が研磨パッドからの力を分散して基板表面に伝達するようにすることである。
すなわち、本発明の一態様は、研磨パッドと、基板を前記研磨パッドに摺接させて該基板を研磨する基板保持部と、弾性を有する砥粒、中空砥粒、または100kPa程度の高い圧力が加わると崩壊する砥粒を含む研磨液を前記研磨パッドに供給する研磨液供給機構とを備えたことを特徴とする研磨装置である。
本発明によれば、基板と研磨パッドに挟まれた砥粒に力が作用した際に、この砥粒が変形して基板との接触面積が広がる。これにより、基板の被研磨面に作用する力が分散するので、基板に高い圧力が局所的に加わることを抑制することができる。さらに、研磨時に大きな力が砥粒に加わると、砥粒自らが崩壊し、これによって、力が基板に局所的に加わることが防止される。なお、弾性を有する砥粒としては、弾性体の表面に複数の微粒子を付着させた砥粒や弾性体からなる砥粒を用いることができる。
本発明の他の態様は、研磨パッドと、基板を前記研磨パッドに摺接させて該基板を研磨する基板保持部と、砥粒を含まない研磨液を前記研磨パッドに供給する研磨液供給機構とを備えたことを特徴とする研磨装置である。
通常、研磨パッドと基板との間には砥粒が介在するため、砥粒のごく限られた部分のみが基板に接触する。本発明によれば、砥粒を含まない研磨液を使用することにより、研磨パッドの突出部が直接基板に接触することになる。従って、砥粒を含む研磨液を用いた場合に比べて基板と研磨パッドとの間にはるかに広い接触面積を確保できるため、力を分散させて応力集中を抑制することができる。
金属配線の欠落を防止する第3の技術的思想は、引張応力が作用する絶縁膜を補強することである。通常、基板を研磨パッドに押し付けると、Cu配線の両側のLow−k膜の部位が大きく沈み込み、基板の表面には顕著な引張応力が発生する。そして、この引張応力によって応力腐食割れが発生するのであるから、金属配線の欠陥を防止するためには、Low−k膜の沈み込みを防止することが有効である。
従って、本発明の一態様は、基板の表面に形成された絶縁膜と該絶縁膜に埋め込まれた金属配線とを有する基板の研磨方法であって、金属配線に隣接してダミー配線を形成し、前記基板を研磨することを特徴とする。
この場合、密集して並んでいる金属配線間にはダミー配線を設ける必要なく、最も外側に位置する金属配線に隣接してダミー配線を設ければよい。ダミー配線は、基板の表面に生じる引張応力を低減させるために必要なだけの線幅があればよいため、金属配線と概略同じ線幅があれば、金属配線の欠落を防止する効果がある。しかしながら、Low−k材料の断熱特性を考慮して、線幅の広いダミー配線を形成して該ダミー配線を放熱部材として機能させることが好ましい。このようにすることにより、熱の移動を促すことができ、集積回路の温度上昇を避けることが可能となる。
本発明の他の態様は、基板の表面に形成された絶縁膜と該絶縁膜に埋め込まれた金属配線とを有する基板の研磨方法であって、金属配線に隣接する絶縁膜の部位を硬化させ、前記基板を研磨することを特徴とする。
例えば、金属配線の両側の絶縁膜(Low−k膜など)の部位を、金属膜を形成する前に硬化させておく。この場合、Low−k膜に電子ビームを照射することで、Low−k膜の組成を変えて機械的強度を高めることができる。しかしながら、基板の全面に電子ビームを照射してしまうとLow−k膜の組成が基板表面全体で変わり、Low−k膜が持つ低誘電率と絶縁性を損なってしまう可能性がある。従って、エッチングなどでパターン溝を形成した後に、パターン溝に隣接する、パターンが形成されていない領域に電子ビームを照射してその部分の強度を高めることが好ましい。また、Low−k膜の低誘電率を損なわないためには、金属配線の間隔とほぼ同じ距離だけ離間した外側の領域に、電子ビームを照射することが好ましい。この場合、電子ビームが照射される領域は、金属配線の2倍以上の幅を持つことが好ましい。このように、本発明によれば、押し付け力によるLow−k膜(絶縁膜)の変形を抑制しつつ、絶縁膜の特性を保つことができ、金属配線の欠落を防止することができる。
本発明の他の態様は、研磨パッドをドレッシングして該研磨パッドの表面に形成された複数の突出部の高さを略均一にし、基板を前記研磨パッドに摺接させて該基板を研磨することを特徴とする研磨方法である。
本発明の他の態様は、研磨パッドをドレッシングして該研磨パッドの表面に形成された複数の突出部の高さを0.3〜10μmにし、基板を前記研磨パッドに摺接させて該基板を研磨することを特徴とする研磨方法である。
本発明の他の態様は、大きさの異なる砥粒を含む研磨液を用意し、該研磨液を研磨パッドの表面に供給しながら基板を前記研磨パッドに摺接させて該基板の表面を研磨することを特徴とする研磨方法である。
本発明の他の態様は、気泡を含む研磨液を用意し、該研磨液を研磨パッドの表面に供給しながら基板を前記研磨パッドに摺接させて該基板を研磨することを特徴とする研磨方法である。
本発明の他の態様は、研磨パッドに超音波を照射して前記研磨パッドの表面に形成された複数の突出部に振動を与え、基板を前記研磨パッドに摺接させて該基板を研磨することを特徴とする研磨方法である。
本発明の他の態様は、弾性を有する砥粒、中空砥粒、または100kPa程度の高い圧力が加わると崩壊する砥粒を含む研磨液を用意し、該研磨液を研磨パッドの表面に供給しながら基板を前記研磨パッドに摺接させて該基板を研磨することを特徴とする研磨方法である。
本発明の他の態様は、砥粒を含まない研磨液を用意し、該研磨液を研磨パッドの表面に供給しながら基板を前記研磨パッドに摺接させて該基板を研磨することを特徴とする研磨方法である。
金属配線の欠落を防止する第4の技術的思想は、基板上の被研磨物の表面形状や厚さに応じて研磨圧力を変えることである。
すなわち、本発明の他の態様は、被研磨物を有する基板を所定の研磨圧力で研磨面に押し付けて研磨する研磨方法であって、被研磨物の表面形状が予め設定された基準を満たしているか否かを判断し、前記判断の結果に基づいて研磨圧力を決定し、前記決定された研磨圧力で基板を研磨面に押し付けて基板を研磨することを特徴とする。
本発明によれば、被研磨物(金属膜など)の表面にくぼみが形成されている場合に研磨圧力を下げることができるので、金属配線の欠落(クラッキングなど)を防止することができる。
本発明の好ましい態様は、前記表面形状は、被研磨物の表面に形成された凹部の深さと配線の幅の比により決定されることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記判断時に、基板の表面に露出している被研磨物の種類を検出することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記研磨中に、基板上の被研磨物の厚さを測定し、前記測定により得られた被研磨物の厚さに基づいて研磨圧力を変えることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、被研磨物は、ヤング率が異なる複数種の材料からなる積層構造を有することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記複数種の材料のうちの少なくとも1つを前記研磨により除去したときに研磨圧力を変えることを特徴とする。
本発明によれば、研磨中において、被研磨物が引張応力の最大値が大きくなりやすい厚さに達したときに研磨圧力を下げることができるので、金属配線の欠落を防止することができる。
本発明の他の態様は、被研磨物を有する基板を所定の研磨圧力で研磨面に押し付けて研磨する研磨装置であって、研磨面を有する研磨テーブルと、基板を研磨面に対して押圧する基板保持部と、被研磨物の表面形状を測定する形状測定部と、研磨圧力を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記形状測定部により得られた前記表面形状が予め設定された基準を満たしているか否かを判断し、前記判断の結果に基づいて研磨開始時の研磨圧力を決定するように構成されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記形状測定部は、被研磨物の表面に形成された凹部の深さと配線の幅の比に基づいて前記表面形状を測定することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記形状測定部は、基板の表面に露出している被研磨物の種類を検出することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、研磨中に被研磨物の厚さを測定する膜厚測定部を更に備え、前記制御部は、前記膜厚測定部により測定された被研磨物の厚さに基づいて研磨中に研磨圧力を変化させることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、被研磨物は、ヤング率が異なる複数種の材料からなる積層構造を有することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記制御部は、被研磨物を構成する複数種の材料のうちの少なくとも1つが研磨により除去されたときに研磨圧力を変えることを特徴とする。
本発明の他の態様は、基板の表面に形成された絶縁膜と該絶縁膜に埋め込まれた金属配線とにより回路を形成する半導体素子であって、前記回路を形成するために必要な前記金属配線に隣接してダミー配線を形成したことを特徴とする半導体素子である。
本発明の他の態様は、基板の表面に形成された絶縁膜と該絶縁膜に埋め込まれた金属配線とにより回路を形成する半導体素子であって、前記回路を形成するために必要な前記金属配線に隣接する絶縁膜の部位を硬化させたことを特徴とする半導体素子である。
本発明によれば、機械的強度が低いLow−k材料を絶縁膜として使用した場合でも、研磨時における金属配線の欠落を防止することができる。
以下、本発明の実施形態に係る研磨装置及び研磨方法について図面を参照して説明する。
図9は本発明の一実施形態に係る研磨装置の要部を示す側面図である。
図9に示すように、研磨装置は、上面に研磨パッド9を有する研磨テーブル11と、半導体ウエハ(基板)Wを真空吸着により保持し、これを研磨パッド9の上面(研磨面)に押圧して研磨するトップリングユニット12と、研磨パッド9のドレッシング(コンディショニング)を行うドレッシングユニット13とを備えている。研磨テーブル11は、テーブル軸11aを介してモータ(図示せず)に連結されており、研磨テーブル11は、図9の矢印Cで示すようにそのテーブル軸11a周りに回転可能になっている。研磨パッド9は、例えば不織布により構成されている。なお、本実施形態で用いる半導体ウエハWは、絶縁膜としてのLow−k膜と、該Low−k膜に形成されたバリア層及びCu膜とが表面に形成された基板である。
研磨テーブル11の上方には研磨液供給ノズル15及びドレッシング液供給ノズル16が配置されており、研磨液供給ノズル15は配管を介して研磨液貯留タンク17に接続され、ドレッシング液供給ノズル16は配管を介してドレッシング液貯留タンク18に接続されている。このような構成により、研磨液供給ノズル15からは研磨液が、ドレッシング液供給ノズル16からはドレッシング液(例えば、純水)が、研磨テーブル11上の研磨パッド9上に供給されるようになっている。
トップリングユニット12は、回転可能な支軸20と、支軸20の上端に連結される揺動アーム21と、揺動アーム21の自由端から垂下するトップリングシャフト22と、トップリングシャフト22の下端に連結される略円盤状のトップリング(基板保持部)23とから構成されている。トップリング23は、支軸20の回転による揺動アーム21の揺動と共に水平方向に移動し、プッシャー(図示せず)と研磨パッド9上の研磨位置との間での往復運動が可能となっている。また、トップリング23は、トップリングシャフト22を介して揺動アーム21の内部に設けられた図示しないモータ及び昇降シリンダに連結されており、これにより、図9の矢印D,Eに示すように昇降可能かつトップリングシャフト22周りに回転可能となっている。
トップリング23は自転しながら、その下面に保持した半導体ウエハWを回転している研磨パッド9上の研磨面に対して任意の圧力で押圧する。このとき、研磨液供給ノズル15からは研磨パッド9に研磨液が供給される。研磨液としては、例えばキレート剤、界面活性剤などの混合溶液にシリカ等の微粒子からなる砥粒を懸濁したものが用いられる。そして、アルカリによる化学的研磨作用と、砥粒による機械的研磨作用との複合作用である化学的・機械的研磨によって半導体ウエハWが平坦かつ鏡面状に研磨される。
研磨装置を用いて研磨を行うと、研磨パッド9の研磨性能が低下する。そこで、研磨パッド9の研磨性能を回復させるために、ドレッシングユニット13が設けられている。このドレッシングユニット13は、回転可能な支軸30と、支軸30の上端に連結される揺動アーム31と、揺動アーム31の自由端から垂下するドレッサーシャフト32と、ドレッサーシャフト32の下端に連結されるドレッサー33とから構成されている。ドレッサー33は、支軸30の回転による揺動アーム31の揺動と共に水平方向に移動し、研磨パッド9上のドレッシング位置と研磨テーブル11の外側のドレッサー洗浄装置(図示せず)との間で往復運動が可能となっている。
ドレッサー33の下面には、研磨パッド9の表面(研磨面)に摺接して研磨パッド9のドレッシングを行うドレッシング部材34が配置されている。ドレッサー33は、このドレッシング部材34を回転している研磨パッド9に対して任意の圧力で押圧し、自転することで研磨パッド9のドレッシング(目立て)を行う。ドレッシング部材34の下面には、多数の微小なダイヤモンド粒子が電着により付着されている。
このドレッサー33を用いたドレッシング処理は次のように行われる。すなわち、ドレッシング供給ノズル16から純水などのドレッシング液を研磨パッド9上に供給しつつ、ドレッサー33と研磨テーブル11をそれぞれ回転させる。そして、ドレッサー33のドレッシング部材34を研磨パッド9に押圧することで、研磨パッド9の表面に残留する研磨液や被研磨材料(例えば配線材料となるCu)の削り屑を除去すると共に、研磨パッド9の表面の平坦化及び目立てが行われ、研磨パッド9が再生される。
図10はドレッシング後の研磨パッドを模式的に示す断面図である。図10に示すように、研磨パッド9の表面には、高さがほぼ均一の突出部9aが形成されており、突出部9aの頂部が略同一平面内に位置している。研磨中においては、半導体ウエハWの下面は、研磨液150に含まれる砥粒200を介してこれらの突出部9aに押圧される。このように、突出部9aの高さが均一に揃っているので、表面粗さが不均一な研磨パッドに比べて、より多くの砥粒200を介して研磨パッド9を半導体ウエハWに接触させることができる。従って、研磨パッド9と半導体ウエハWとの真実接触面積を増加させることができ、半導体ウエハWに生じる応力集中を緩和させることができる。
突出部9aの高さが均一となるように研磨パッド9をドレッシングするためには、ドレッシング部材34の下面に付着されるダイヤモンド粒子の高さを均一にすることが必要となる。ダイヤモンド粒子の高さを均一とするための構成について図11を参照して説明する。図11は図9に示すドレッサーの一例を示す拡大図である。図11に示すように、ドレッシング部材34の下面には板材35が取り付けられており、この板材35によりダイヤモンド粒子36がドレッシング部材34から脱落してしまうことが防止されている。この板材35にはダイヤモンド粒子36を保持する複数の通孔35aが形成されており、これらの通孔35aの直径は互いに同一となっている。そして、これらの通孔35aにダイヤモンド粒子36を保持させることにより、ドレッシング部材34に電着させるダイヤモンド粒子36の大きさ(高さ)を実質的に同一とすることができる。
研磨パッドと半導体ウエハとの真実接触面積を増加させる他の方法として、ドレッサーの下面から突出するダイヤモンド粒子の高さを所定の値以下に規制する方法がある。具体的には、ドレッシング後の研磨パッド9の表面に形成される突出部9aの高さが0.3〜10μmとなるようにドレッサー33のダイヤモンド粒子の高さを調節する。図12はダイヤモンド粒子の高さが所定の値以下に規制されたドレッサーによりドレッシングされた研磨パッドを模式的に示す断面図である。図12に示すように、研磨パッド9の表面に形成された突出部9aの高さ(粗さ)Hが小さいため、半導体ウエハWの下面は、突出部9a上の砥粒のみならず、凹部に入り込んだ砥粒にも押圧されることになる。従って、表面粗さが大きな研磨パッドに比べてより多くの砥粒を介して研磨パッド9を半導体ウエハWに接触させることができ、研磨パッド9と半導体ウエハWとの真実接触面積を増加させることができる。この場合、突出部9aの高さを均一にすることは必ずしも必要ではないが、真実接触面積を増加させる観点から、図10に示す場合と同様に、突出部9aの高さを均一とすることが好ましい。
上述したドレッサー33は、研磨パッド9を機械的にドレッシングするものであるが、これに代えて、研磨パッド9を化学的にドレッシングするドレッサーを用いてもよい。このようなドレッサーについて図13乃至図14(b)を参照して説明する。図13は化学的ドレッシングを行うドレッサーの例を示す模式図である。図13に示すように、研磨テーブル11の上方にはエッチング液を供給するエッチング液供給ノズル39が配置されており、このエッチング液供給ノズル39からエッチング液が研磨パッド9上に供給されるようになっている。研磨テーブル11には、研磨パッド9の周縁部を囲むように環状の堰40が設けられている。エッチング液供給ノズル39から供給されたエッチング液38は、研磨パッド9上に一定時間貯留された後、堰40に設けられた排出口(図示せず)から排出される。このようにして、研磨パッド9の表面がエッチング液38の化学的作用によりエッチングされる。この場合、エッチング液38の研磨パッド9との接触時間を調整することにより、研磨パッド9の表面に形成される突出部9aの大きさ(高さ)や形状を制御することができる。
図14(a)は化学的ドレッシングを行うドレッサーの他の例を示す模式図である。図14(a)に示すように、研磨テーブル11には、パルス電源42に接続された電極41が埋設されている。この電極41の上面には、上方に向かって突出する複数の微小な突起41aが形成されており、これらの突起41aの先端が研磨パッド9の下面に接触している。研磨テーブル11の上方には、研磨パッド9上に電解液(薬液)を供給する薬液供給ノズル43が配置されている。研磨テーブル11の周縁部には、上述した環状の堰40(図13参照)が設けられており、この堰40によって電解液44が研磨パッド9上に貯留されるようになっている。電解液44を研磨パッド9上に貯留させた状態で、パルス電源42から電極41にパルス電圧を印加し、突起41aに対応した位置にある研磨パッド9の表面部位を選択的にエッチングし、研磨パッド9の表面に複数の突出部9a(図10及び図12参照)を形成する。このような構成によれば、パルス電圧のパルス幅及び振幅、電極41の突起41aの形状及び配置などを適宜調整することにより、所望の形状を有する突出部9aを研磨パッド9の表面上に形成することができる。
図14(b)は化学的ドレッシングを行うドレッサーの更に他の例を示す模式図である。図14(b)に示すように、研磨テーブル11と研磨パッド9との間には電極50が配置されており、研磨パッド9の上方にも電極51が配置されている。これらの電極50,51はパルス電源42に接続されている。研磨パッド9の上方に配置された電極51の下面には、下方に向かって突出する複数の微小な突起51aが形成されている。この電極(加工電極)51は研磨時には研磨テーブル11の外側の退避位置に配置されている。研磨テーブル11の上方には研磨パッド9上に電解液(薬液)を供給する薬液供給ノズル43が配置されている。研磨テーブル11の周縁部には、上述した環状の堰40(図13参照)が設けられており、この堰40によって電解液44が研磨パッド9上に貯留されるようになっている。
ドレッシングを行う際は、電極51を研磨テーブル11の上方に移動させ、複数の突起51aを研磨パッド9の表面に接触させる。この状態で、電解液44を研磨パッド9上に供給し、パルス電源42から電極50,51にパルス電圧を印加して、突起51aに接触している研磨パッド9の表面部位を選択的にエッチングする。この場合も、パルス電圧のパルス幅及び振幅、電極の突起の形状及び配置などを適宜調整することにより、所望の形状を有する突出部9a(図10及び図12参照)を研磨パッド9の表面に形成することができる。また、これらの他にも、例えば、特開2001−129755号公報や特開2004−34159号公報に記載のドレッサーを用いてもよい。
研磨パッドと半導体ウエハとの真実接触面積を増加させる他の方法として、大きさの異なる複数種の砥粒を含む研磨液を研磨パッドに供給する方法がある。この方法について図15を参照して説明する。図15は大きさの異なる2種類の砥粒を含む研磨液を用いて半導体ウエハを研磨しているときの様子を示す模式図である。この場合は、研磨パッド9と半導体ウエハWとの間に介在する研磨液150中の砥粒200A,200Bの粒度分布が、研磨パッド9の表面粗さ分布に近くなるように砥粒200A,200Bの混合量を調節する。研磨パッド9の表面粗さ分布と、研磨液150中の砥粒200A,200Bの粒度分布とがほぼ一致すれば、図15に示すように、高い部分(半導体ウエハ側の領域)には小さな砥粒200Aが、低い部分(研磨パッド側の領域)には大きな砥粒200Bが分布する。すなわち、大きい砥粒200Bによって研磨パッド9の表面に形成された凹部が充填され、これらの大きい砥粒200Bの上に小さい砥粒200Aが散在する。従って、研磨パッド9の表面粗さが実質的に小さくなり、真実接触面積を増加させることができる。
半導体ウエハWの研磨に寄与する小さい砥粒200Aの直径はできるだけ小さいことが好ましい。具体的には、小さい砥粒200Aの直径は100nm以下であることが好ましく、さらには10〜30nmであることが好ましい。また、この小さい砥粒200Aとしてはシリカ(SiO)が好適に用いられる。一方、大きい砥粒200Bの直径は、0.1〜1μmであることが好ましい。また、大きい砥粒200Bは柔らかいものであることが好ましく、具体的には、Cuのヤング率129.8GPaよりも小さいものであることが好ましい。
このような研磨液は、大きさの異なる砥粒を予め混合して製造してもよく、大きさの異なる砥粒をそれぞれ含む複数種の研磨液を、研磨パッド9に供給する直前で混合するようにしてもよい。図16(a)は前者の場合の研磨液供給機構を示す模式図であり、図16(b)は後者の場合の研磨液供給機構を示す模式図である。図16(a)に示す研磨液供給機構では、単一の研磨液貯留タンク17に大きさの異なる2種類の砥粒200A,200Bを導入し、攪拌器(図示せず)で混合させて研磨液150を生成した後、この研磨液150を供給配管56を介して研磨液供給ノズル15から研磨パッド9に供給する。一方、図16(b)に示す研磨液供給機構では、大きさの異なる砥粒200A,200Bを含んだ研磨液150A,150Bは、それぞれ研磨液貯留タンク17A,17Bに貯留される。そして、研磨液150A,150Bを研磨液貯留タンク17A,17Bから供給配管56A,56Bにそれぞれ導き、研磨パッド9に供給する直前で混合する。このように、図16(a)及び図16(b)に示すいずれの研磨液供給機構を用いてもよく、あるいは他の研磨液供給機構を用いて大きさの異なる砥粒を含む研磨液を製造してもよい。なお、図16(a)及び図16(b)に示す例では、大きさ及び硬さの異なる2種類の砥粒を用いたが、3種類以上の砥粒を用いてもよい。
研磨パッドと半導体ウエハとの真実接触面積を増加させる他の方法として、砥粒に加えて微小な気泡を含む研磨液を用いる方法がある。研磨液に気泡を形成するには、研磨液に気体を供給すればよい。この場合、気泡がCu配線に及ぼす悪影響を避けるために、O以外の気体を用いることが好ましい。仮にOからなる気泡が混入された研磨液を用いると、Oが半導体ウエハW上のCu配線と反応してCuOが生成され、このCuOがCu配線を劣化させてしまう。このような観点から、研磨液に混入させる気体としては、NガスやArガスなどの不活性ガスであることが好ましい。
図17は気泡を含む研磨液を用いて半導体ウエハを研磨しているときの様子を示す模式図である。図17に示すように、研磨液150に混入された微小な気泡60は、研磨パッド9の表面の凹部に入り込み、これによって、研磨パッド9の突出部を毛羽立たせることができる。従って、半導体ウエハWと研磨パッド9との真実接触面積を増加させることができる。この気泡60の大きさは砥粒200よりも大きいことが好ましく、具体的には、気泡60の直径は数μm〜数十μmであることが好ましい。
研磨液に気泡を混入させる装置としては、さまざまな装置を用いることができる。図18は気泡を含む研磨液を研磨パッドに供給する研磨液供給機構の一例を示す模式図である。図18に示すように、この研磨液供給機構は、研磨液150を貯留する研磨液貯留タンク17と、研磨液150に気泡を混入させるバブリング槽61と、バブリング槽61に不活性ガスなどの気体を供給する気体供給源62とを備えている。研磨液貯留タンク17に貯留された研磨液150は、供給配管56を介してバブリング槽61に供給される。このバブリング槽61では、気体供給源62からの気体が研磨液150中に吹き込まれ、気体は微小な気泡となって研磨液150中に散在する。そして、気泡を含んだ研磨液150は、研磨液供給ノズル15を介して研磨テーブル11上の研磨パッド9上に供給される。
図19は気泡を含む研磨液を研磨パッドに供給する研磨液供給機構の他の例を示す模式図である。図19に示すように、この研磨液供給機構は、微量の不活性ガス(例えばNガス)を予め溶解させた純水(DIW)を貯留する純水タンク63と、研磨液150を貯留する研磨液貯留タンク17と、供給配管56を介して研磨液貯留タンク17に接続される減圧機構64(例えばエジェクタやベンチュリ管)とを備えている。純水は純水タンク63から研磨液貯留タンク17に導入され、研磨液貯留タンク17に貯留されている研磨液150が希釈される。その後、研磨液150は供給配管56を介して減圧機構64に導かれ、減圧機構64により研磨液150の圧力を低下させて不活性ガスからなる微小な気泡を研磨液150中に発生させる。そして、気泡を含んだ研磨液150は、研磨液供給ノズル15を介して研磨テーブル11上の研磨パッド9上に供給される。
図20は気泡を含む研磨液を研磨パッドに供給する研磨液供給機構の更に他の例を示す模式図である。図20に示すように、この研磨液供給機構は、研磨液150を貯留する研磨液貯留タンク17と、研磨液150に不活性ガス(例えばNガス)を溶解させるガス溶解装置65と、ガス溶解装置65に不活性ガスを供給する気体供給源62と、ガス溶解装置65に接続される減圧機構64(例えばエジェクタやベンチュリ管)とを備えている。研磨液貯留タンク17に貯留されている研磨液150は、供給配管56を介してガス溶解装置65に導入され、ここで気体供給源62からの不活性ガスが研磨液150中に溶解される。その後、研磨液150は減圧機構64に導かれ、研磨液150の圧力が低下して不活性ガスからなる微小な気泡が研磨液150中に発生する。そして、気泡を含んだ研磨液150は、研磨液供給ノズル15を介して研磨テーブル11上の研磨パッド9上に供給される。ここで、ガス溶解装置65としては、市販のガス溶解フィルタなどを用いることができる。なお、特開2003−136405号公報に示される方法を用いて配管中の研磨液に超音波振動を与えて気泡を発生させてもよい。
研磨パッドと半導体ウエハとの真実接触面積を増加させる他の方法として、研磨パッドに超音波を照射する方法がある。図21は超音波照射手段を備えた研磨装置の要部を示す概略図である。図21に示すように、研磨テーブル11の内部には、超音波を研磨パッド9に照射する超音波振動子70が配置されている。この超音波振動子70からは研磨パッド9に向けて超音波が照射され、研磨パッド9の表面に形成されている突出部9aを振動させる。これにより、研磨工程の際に倒れた突出部9a(図10及び図12参照)を毛羽立たせる(屹立させる)ことができ、真実接触面積を増加させることができる。
研磨時にCu配線に生じる欠落(クラッキング)を防止する方法として、研磨パッドと半導体ウエハとの真実接触面積を増加させる方法以外に、研磨パッドから半導体ウエハに加わる押圧力を砥粒によって緩和させる方法がある。このような方法の一例として、弾性を有する砥粒、中空砥粒、及び所定の圧力が加わると崩壊する砥粒のうち少なくとも1種類を含んだ研磨液を用いる方法が挙げられる。
図22(a)は、中空砥粒を含む研磨液を用いて半導体ウエハを研磨しているときの様子を示す模式図であり、図22(b)は図22(a)に示す中空砥粒を示す拡大断面図であり、図22(c)は中空砥粒が力を受けて変形する様子を示す拡大断面図である。なお、図22(c)に示す矢印は中空砥粒に加わる力を表している。
図22(b)に示すように、中空砥粒201は、SiOなどの複数の微粒子202を焼結またはプレス加工などにより結合させて製造することができる。あるいは、樹脂を用いて化学合成により中空砥粒201を製造してもよい。このような中空砥粒201によれば、図22(a)及び図22(c)に示すように、研磨パッド9と半導体ウエハWとの間に挟まれたときに中空砥粒201が変形し、これにより、研磨パッド9から半導体ウエハWに加わる押圧力を緩和させることができる。また、中空砥粒201に過度な力が加わると、中空砥粒201自らが崩壊し、半導体ウエハWに形成されたデバイスにダメージを与えないようにすることができる。
ここで、砥粒は中空でなくてもよく、所定の圧力、例えば100kPa以上の圧力が加わると崩壊するように製造された砥粒を用いてもよい。図1(b)及び図2(b)では、デバイス面に加わる圧力を13.8kPaとして計算したが、この場合、孤立のCu配線にかかる引張応力は、真実接触面積を0.4%として計算しなおすと30MPa近くに達し、Cu配線の欠落が発生する。そこで、真実接触面積を約10倍に増加させるために、100kPa程度の圧力が加わると崩壊する砥粒を用いれば、Cu配線の欠落が防止できると考えられる。
なお、図23(a)に示すように、中空砥粒に代えて、弾性体の表面に多数の微粒子202を固定させた砥粒203を用いてもよい。弾性体としては、空孔率の高い樹脂(多孔質樹脂)が好適に用いられる。この場合でも、図23(b)に示すように、砥粒203に力が加わったときにこの砥粒203が変形し、研磨パッドから半導体ウエハに加わる押圧力を緩和させることができる。なお、弾性体として用いる樹脂として、特開2001−15462号公報に示されるように不活性体(PMMA、ポリメチルメタクリレート)を用いてもよい。
研磨時にCu配線に生じる欠落を防止する他の方法として、砥粒を含まない研磨液を用いる方法がある。通常、砥粒を含む研磨液を用いた場合、砥粒のごく限られた部分のみが半導体ウエハに接触するため、比較的大きな圧力が局所的に半導体ウエハに作用することになる。これに対し、砥粒を含まない研磨液を用いた場合は、研磨パッドの突出部が直接基板に接触することになる。この場合、研磨パッドの突出部の曲率半径は、通常、砥粒に比べてはるかに大きく、また、研磨パッドの硬さも砥粒に比べてはるかに軟らかいので、研磨パッドから半導体ウエハに加わる押圧力を緩和させることができる。
なお、砥粒を含まない研磨液を用いた場合には、砥粒の引掻きによる基板表面の除去効果がなくなるため、研磨速度が低下する虞がある。このため、前述の研磨パッドの表面粗さを略均一として真実接触面積を増加させる方法や超音波や気泡によって真実接触面積を増加させる手法と併用することがより好ましい。
今まで述べてきた、Cu配線の欠落(クラッキング)の発生を防止するための手段は、ドレッサーや研磨液に関するものであるが、配線パターン、すなわちLow−k膜を補強することによってもCu配線の欠落を防止することができる。以下、図24及び図25を参照してLow−k膜を補強する方法について説明する。
図24はLow−k膜に埋め込まれたCu配線群(密配線)を示す断面図である。図24に示すように、下層絶縁膜4の上に絶縁膜としてのLow−k膜2が形成され、その上にバリア層としてのTa層3が形成され、さらにその上に金属配線としてのCu配線1が等間隔に形成されている。
図24に示すように、5本のCu配線1からなる配線群(密配線)の両側には、この配線群と平行に延びるダミー配線75がそれぞれ形成されている。図1(a)及び図1(b)を参照して説明したように、配線群の最も外側に位置する金属配線の外縁には、研磨時に大きな引張応力が発生する。従って、ダミー配線75は、最も外側のCu配線1に隣接して配置される。このように、ダミー配線75を設けることによってその周囲のLow−k膜2を補強することができる。なお、最も外側のCu配線1とダミー配線75との距離は、Cu配線1の間隔とほぼ同じとすることが好ましい。
図25はLow−k膜に埋め込まれた1本のCu配線(孤立配線)を示す断面図である。この例においても、下層絶縁膜4の上に絶縁膜としてのLow−k膜2が形成され、その上にバリア層としてのTa層3が形成され、さらにその上に1本のCu配線(孤立配線)1が形成されている。図25に示すように、孤立したCu配線1の両側には、このCu配線1と平行に延びるダミー配線75が形成されている。
上述したダミー配線75は、Cu配線1と同様の方法で形成することができる。すなわち、下層絶縁膜(または半導体ウエハ)の上にLow−k膜を形成し、このLow−k膜にCu配線用の溝を形成すると同時にダミー配線用の溝を形成する。その後、Low−k膜の上にバリア層としてのTa層を形成し、さらにTa層の上にCu膜を形成する。このようにして、CuをCu配線用の溝とダミー配線用の溝に充填し、Low−k膜にCu配線及びダミー配線を形成する。そして、CMP装置により半導体ウエハを研磨することにより図24及び図25に示す配線パターンを有する半導体素子が形成される。
既に説明したように、Cu配線の絶縁膜として用いられるLow−k膜は機械的強度が低いため、研磨時において半導体ウエハWを研磨パッドに押し付けたときに、Low−k膜が変形し、Cu配線に欠落を生じさせてしまう。このような欠落は、Cu配線の線幅が細いほど発生しやすく、実験によって、線幅0.18μmの密配線や孤立配線では欠落が生じやすく、線幅1.0μmの場合には欠落が発生しないことが分かっている。
本実施形態によれば、配線パターンを構成する密配線及び孤立配線(以下、総称して単に金属配線という)に隣接してダミー配線を設けることにより、Low−k膜の機械的強度を高めることができる。従って、研磨時においてLow−k膜の変形が防止され、金属配線に欠落が生じてしまうことが防止できる。なお、ダミー配線は金属配線以上の線幅を有することが好ましい。その理由は、デバイス部で発生する熱をダミー配線を介して効率よく放熱させるためである。なお、このダミー配線に代えて、このダミー配線に相当する部分の絶縁膜を後述する電子ビームによって硬化させることによっても配線の欠落を防止する効果が得られる。
Low−k膜を補強する他の方法として、Low−k膜自体を硬化させる方法がある。この方法について図26(a)乃至図26(e)を参照して説明する。図26(a)乃至図26(f)は、半導体ウエハの表面にCu配線を形成する工程を示す模式図である。図26(a)に示すように、まず、半導体ウエハWの上に層間絶縁膜としてのLow−k膜2を形成し、Low−k膜2の上面に塗布したレジスト5を配線パターンに沿って選択的に除去する。次に、図26(b)に示すように、エッチング処理によりLow−k膜2にトレンチ(溝)6を形成する。そして、図26(c)に示すように、レジスト5の上から電子ビームを半導体ウエハWに向けて照射し、トレンチ6の両側壁を硬化させる(EBキュア工程)。その後、図26(d)に示すように、レジスト5を除去し、Low−k膜2の上にバリア層3をスパッタリングなどにより形成する。そして、図26(e)に示すように、バリア層3の上にCu膜7をめっきにより形成し、トレンチ6内にCuを充填する。その後、図26(f)に示すように、化学機械的研磨(CMP)により、Low−k膜2の上面に形成されたCu膜7及びバリア層3を除去し、Cu配線1を有する半導体素子を形成する。
このように、Low−k材料からなるトレンチ6の側壁を硬化させることにより、Low−k膜2の機械的強度を高めることができる。従って、研磨時においてCu配線1とバリア層3との界面に生じる引張応力が大きくならず、Cu配線1に欠落が生じてしまうことが防止できる。この場合、トレンチの側壁に機械的強度の高い絶縁膜を薄く堆積させても同様の効果を得ることができる。
次に、Low−k膜を補強する他の方法について図27を参照して説明する。図27は半導体ウエハ上に形成されたチップ(集積回路)を示す平面図である。図27に示すように、集積回路は、一般に、複数のパターン領域80から構成され、これらのパターン領域80の間には、配線パターンが形成されない部分(以下、非パターン部81という)が存在する。この非パターン部81に電子ビームを照射すれば、非パターン部81の表面に露出するLow−k膜を硬化させることができる。
すなわち、配線パターンに沿ってトレンチをLow−k膜に形成した後、非パターン部81に電子ビームを照射してこの非パターン部81のLow−k膜を硬化させる。そして、Low−k膜の上にバリア層及びCu膜を形成し、研磨装置により研磨する。この方法によれば、配線パターンに隣接するLow−k膜の機械的強度が高められるので、研磨時に配線パターンを構成するCu配線に欠落が生じてしまうことを防止することができる。
次に、本発明の他の実施形態について図28を参照して説明する。図28は本発明の他の実施形態に係る研磨装置を示す模式図である。なお、特に説明しない本実施形態の研磨装置の構成は図9に示す研磨装置の構成と同様であるので、その重複する説明を省略する。本実施形態における被研磨物は、ヤング率の異なる材料からなる積層構造体であり、具体的には、半導体ウエハWの表面に形成された、Cu膜(ヤング率:129.8GPa)、Ta層(ヤング率:185.7GPa)、及びLow−k材(層間絶縁膜)である。また、この実施形態で用いられる層間絶縁膜は、D−MSQ(高密度メチルシロキサンLow−k膜)及びP-MSQ(多孔質メチルシロキサンLow−k膜)からなる積層構造を有している。
図28に示すように、本実施形態の研磨装置は、被研磨物としてのCu膜の表面形状を測定する形状測定部90と、研磨圧力(半導体ウエハWの研磨面に対する圧力)を制御する制御部91とを備えている。形状測定部90は、渦電流センサまたは光学式センサなどを利用して膜厚分布(プロファイル)を測定し、Cu膜の表面形状を解析するように構成されている。形状測定部90は制御部91に接続されており、Cu膜の表面形状を示すデータが制御部91に送信されるようになっている。なお、形状測定部90は、渦電流センサまたは光学式センサなどを利用して、半導体ウエハWの表面に露出している被研磨物の種類(材質)を検出するように構成されている。
Cu膜の表面に凹部(くぼみ)が形成されていると、図4(b)に示すように、研磨工程時に凹部において応力が集中してしまい、この部位で応力腐食割れが生じやすくなる。そこで、本実施形態では、研磨工程が始まる前に、以下に述べる方法により凹部の配線に対する相対的な大きさを測定し、凹部が予め設定された基準よりも大きい場合は研磨工程時の研磨圧力を低く設定する。
まず、研磨工程が開始される前に、半導体ウエハWは形状測定部90に搬送され、ここでCu膜の膜厚分布が測定され、Cu膜の表面形状(プロファイル)、すなわち凹部の大きさが求められる。形状測定部90で得られたデータは制御部91に送られ、ここで凹部の深さと配線の幅との比が求められる。制御部91には配線の幅が予め入力されており、制御部91により凹部の深さと配線幅との比が求められる。図4(b)を参照して説明したように、凹部の深さと配線幅との比が0.25以下の場合は、応力腐食割れが起こる可能性がほとんどないと考えられるので、求められた比が0.25(基準値)以下の場合は、通常の研磨圧力で研磨が開始される。一方、求められた比が0.25よりも大きい場合は、制御部91は、研磨工程の開始時の研磨圧力を通常の値よりも低く設定する(図7参照)。このようにすることにより、Cu膜の表面の凹部に起因する応力腐食割れを防止することができる。
研磨工程が進んでCu膜が除去されると、Cu配線の外縁に応力集中が起こる。この場合、図5を参照して説明したように、Ta層の厚さに応じて引張応力の最大値が変化する。すなわち、Ta層が厚い場合は引張応力の最大値が大きく、研磨によりTa層が除去されるに従って引張応力の最大値が小さくなる。従って、Ta層の研磨開始時または直前に研磨圧力を下げれば引張応力の最大値を小さくできる。
本実施形態では、渦電流センサや光学式センサなどの膜厚測定センサ(膜厚測定部)92を研磨テーブル11に埋設し、研磨中における被研磨物の膜厚の変化を測定する。膜厚測定センサ92の出力信号は上述した制御部91に送られるようになっている。制御部91は膜厚測定センサ92からの出力信号に基づき、Cu膜が完全に除去される前に(Ta層が露出する前に)研磨圧力を下げるように揺動アーム21内の昇降シリンダを制御する(図7参照)。この場合、Cu膜が除去されたときに研磨圧力を下げるようにしてもよい。これにより、Cu配線の外縁に現れる最大引張応力を下げることができる。さらに制御部91は、Ta層が研磨により除去される直前に研磨圧力を上げるように昇降シリンダを制御する。この場合、Ta層が除去されたときに研磨圧力を上げるようにしてもよい。
このように、本実施形態によれば、引張応力が大きくなると予想されるときに研磨圧力を低下させるので、研磨工程全体を通して引張応力を低く保つことができる。従って、Cu配線に応力腐食割れが生じてしまうことを防止することができる。
これまで、金属配線の欠落を防止するための種々の手段について述べてきたが、これらの手段は適宜組み合わせることが可能である。例えば、図10乃至図21に示す真実接触面積を増加させる手段と、図22(a)乃至図23に示す研磨パッドから半導体ウエハに作用する押圧力を緩和させる手段と、図24乃至図27に示す絶縁膜(即ち、Low−k膜)の機械的強度を高める手段と、図7及び図28に示す研磨圧力を変化させる手段とを適宜組み合わせることで、金属配線に欠落が発生することを防止するようにしてもよい。
図1(a)はLow−k膜に埋め込まれた5本のCu配線(密配線)を示す断面図であり、図1(b)は図1(a)に示すCu配線に発生する引張応力を示すグラフである。 図2(a)はLow−k膜に埋め込まれた1本のCu配線(孤立配線)を示す断面図であり、図2(b)は図2(a)に示すCu配線に発生する引張応力を示すグラフである。 研磨パッドと基板とが接触している様子を示す模式図である。 図4(a)はめっきが施された後の孤立配線を示す断面図であり、図4(b)は図4(a)に示す孤立配線の部分拡大図である。 バリア層の研磨を行っているときの被研磨面での水平方向引張応力を示すグラフである。 CMPでCu配線を形成する際に応力腐食割れの発生しやすい箇所を示した図である。 CMP工程の進行に伴う引張応力の変化と最適な研磨圧力との関係を示すグラフである。 層間絶縁膜の構造によって最大引張応力が変化することを示すグラフである。 本発明の一実施形態に係る研磨装置の要部を示す側面図である。 ドレッシング後の研磨パッドを模式的に示す断面図である。 図9に示すドレッサーの一例を示す拡大図である。 ダイヤモンド粒子の高さが所定の値以下に規制されたドレッサーによりドレッシングされた研磨パッドを模式的に示す断面図である。 化学的ドレッシングを行うドレッサーの例を示す模式図である。 図14(a)は化学的ドレッシングを行うドレッサーの他の例を示す模式図であり、図14(b)は化学的ドレッシングを行うドレッサーの更に他の例を示す模式図である。 大きさの異なる2種類の砥粒を含む研磨液を用いて半導体ウエハを研磨しているときの様子を示す模式図である。 図16(a)は大きさの異なる2種類の砥粒を含む研磨液を供給する研磨液供給機構の一例を示す模式図であり、図16(b)は大きさの異なる2種類の砥粒を含む研磨液を供給する研磨液供給機構の他の例を示す模式図である。 気泡を含む研磨液を用いて半導体ウエハを研磨しているときの様子を示す模式図である。 気泡を含む研磨液を研磨パッドに供給する研磨液供給機構の一例を示す模式図である。 気泡を含む研磨液を研磨パッドに供給する研磨液供給機構の他の例を示す模式図である。 気泡を含む研磨液を研磨パッドに供給する研磨液供給機構の更に他の例を示す模式図である。 超音波照射手段を備えた研磨装置の要部を示す概略図である。 図22(a)は、中空砥粒を含む研磨液を用いて半導体ウエハを研磨しているときの様子を示す模式図であり、図22(b)は図22(a)に示す中空砥粒を示す拡大断面図であり、図22(c)は中空砥粒が力を受けて変形する様子を示す拡大断面図である。 図23(a)は、弾性体の表面に多数の微粒子を固定させた砥粒を示す拡大断面図であり、図23(b)は図23(a)に示す砥粒が力を受けて変形する様子を示す拡大断面図である。 Low−k膜に埋め込まれたCu配線群(密配線)を示す断面図である。 Low−k膜に埋め込まれた1本のCu配線(孤立配線)を示す断面図である。 図26(a)乃至図26(f)は、半導体ウエハの表面にCu配線を形成する工程を示す模式図である。 半導体ウエハ上に形成されたチップ(集積回路)を示す平面図である。 本発明の他の実施形態に係る研磨装置を示す模式図である。
符号の説明
1 Cu配線(金属配線)
2 Low−k膜(絶縁膜)
3 Ta層(バリア層)
4 下層絶縁膜
5 レジスト
6 トレンチ(溝)
7 Cu膜
9 研磨パッド
9a 突出部
11 研磨テーブル
11a テーブル軸
12 トップリングユニット
13 ドレッシングユニット
15 研磨液供給ノズル
16 ドレッシング液供給ノズル
17 研磨液貯留タンク
18 ドレッシング液貯留タンク
20,30 支軸
21,31 揺動アーム
22 トップリングシャフト
23 トップリング
32 ドレッサーシャフト
33 ドレッサー
34 ドレッシング部材
35 板材
35a 通孔
36 ダイヤモンド粒子
38 エッチング液
39 エッチング液供給ノズル
40 堰
41 電極
41a 突起
42 パルス電源
43 薬液供給ノズル
44 電解液
50,51 電極
51a 突起
56 供給配管
60 気泡
61 バブリング槽
62 気体供給源
63 純水タンク
64 減圧機構
65 ガス溶解装置
70 超音波振動子
75 ダミー配線
80 パターン領域
81 非パターン部
90 形状測定器
91 制御部
92 膜厚測定センサ(膜厚測定部)
100 研磨パッド
150 研磨液
200,203 砥粒
201 中空砥粒
202 微粒子
W 半導体ウエハ(基板)

Claims (31)

  1. 研磨パッドと、
    基板を前記研磨パッドに摺接させて該基板を研磨する基板保持部と、
    前記基板と前記研磨パッドとの真実接触面積が大きくなるように前記研磨パッドをドレッシングするドレッサーとを備えたことを特徴とする研磨装置。
  2. 前記ドレッサーは、前記研磨パッドの表面に形成された複数の突出部の高さが略均一となるように前記研磨パッドをドレッシングすることを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  3. 前記ドレッサーは、前記研磨パッドの表面に形成された複数の突出部の高さが0.3〜10μmとなるように前記研磨パッドをドレッシングすることを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  4. 研磨パッドと、
    基板を前記研磨パッドに摺接させて該基板を研磨する基板保持部と、
    大きさの異なる砥粒を含む研磨液を前記研磨パッドに供給する研磨液供給機構とを備えたことを特徴とする研磨装置。
  5. 研磨パッドと、
    基板を前記研磨パッドに摺接させて該基板を研磨する基板保持部と、
    気泡を含む研磨液を前記研磨パッドに供給する研磨液供給機構とを備えたことを特徴とする研磨装置。
  6. 研磨パッドと、
    基板を前記研磨パッドに摺接させて該基板を研磨する基板保持部と、
    前記研磨パッドに超音波を照射して前記研磨パッドの表面に形成された複数の突出部に振動を与える超音波振動子とを備えたことを特徴とする研磨装置。
  7. 研磨パッドと、
    基板を前記研磨パッドに摺接させて該基板を研磨する基板保持部と、
    弾性を有する砥粒、中空砥粒、または100kPa程度の高い圧力が加わると崩壊する砥粒を含む研磨液を前記研磨パッドに供給する研磨液供給機構とを備えたことを特徴とする研磨装置。
  8. 研磨パッドと、
    基板を前記研磨パッドに摺接させて該基板を研磨する基板保持部と、
    砥粒を含まない研磨液を前記研磨パッドに供給する研磨液供給機構とを備えたことを特徴とする研磨装置。
  9. 基板の表面に形成された絶縁膜と該絶縁膜に埋め込まれた金属配線とを有する基板の研磨方法であって、
    金属配線に隣接してダミー配線を形成し、
    前記基板を研磨することを特徴とする研磨方法。
  10. 基板の表面に形成された絶縁膜と該絶縁膜に埋め込まれた金属配線とを有する基板の研磨方法であって、
    金属配線に隣接する絶縁膜の部位を硬化させ、
    前記基板を研磨することを特徴とする研磨方法。
  11. 研磨パッドをドレッシングして該研磨パッドの表面に形成された複数の突出部の高さを略均一にし、
    基板を前記研磨パッドに摺接させて該基板を研磨することを特徴とする研磨方法。
  12. 研磨パッドをドレッシングして該研磨パッドの表面に形成された複数の突出部の高さを0.3〜10μmにし、
    基板を前記研磨パッドに摺接させて該基板を研磨することを特徴とする研磨方法。
  13. 大きさの異なる砥粒を含む研磨液を用意し、
    該研磨液を研磨パッドの表面に供給しながら基板を前記研磨パッドに摺接させて該基板の表面を研磨することを特徴とする研磨方法。
  14. 気泡を含む研磨液を用意し、
    該研磨液を研磨パッドの表面に供給しながら基板を前記研磨パッドに摺接させて該基板を研磨することを特徴とする研磨方法。
  15. 研磨パッドに超音波を照射して前記研磨パッドの表面に形成された複数の突出部に振動を与え、
    基板を前記研磨パッドに摺接させて該基板を研磨することを特徴とする研磨方法。
  16. 弾性を有する砥粒、中空砥粒、または100kPa程度の高い圧力が加わると崩壊する砥粒を含む研磨液を用意し、
    該研磨液を研磨パッドの表面に供給しながら基板を前記研磨パッドに摺接させて該基板を研磨することを特徴とする研磨方法。
  17. 砥粒を含まない研磨液を用意し、
    該研磨液を研磨パッドの表面に供給しながら基板を前記研磨パッドに摺接させて該基板を研磨することを特徴とする研磨方法。
  18. 被研磨物を有する基板を所定の研磨圧力で研磨面に押し付けて研磨する研磨方法であって、
    被研磨物の表面形状が予め設定された基準を満たしているか否かを判断し、
    前記判断の結果に基づいて研磨圧力を決定し、
    前記決定された研磨圧力で基板を研磨面に押し付けて基板を研磨することを特徴とする研磨方法。
  19. 前記表面形状は、被研磨物の表面に形成された凹部の深さと配線の幅の比により決定されることを特徴とする請求項18に記載の研磨方法。
  20. 前記判断時に、基板の表面に露出している被研磨物の種類を検出することを特徴とする請求項18に記載の研磨方法。
  21. 前記研磨中に、基板上の被研磨物の厚さを測定し、
    前記測定により得られた被研磨物の厚さに基づいて研磨圧力を変えることを特徴とする請求項18に記載の研磨方法。
  22. 被研磨物は、ヤング率が異なる複数種の材料からなる積層構造を有することを特徴とする請求項21に記載の研磨方法。
  23. 前記複数種の材料のうちの少なくとも1つを前記研磨により除去したときに研磨圧力を変えることを特徴とする請求項22に記載の研磨方法。
  24. 被研磨物を有する基板を所定の研磨圧力で研磨面に押し付けて研磨する研磨装置であって、
    研磨面を有する研磨テーブルと、
    基板を研磨面に対して押圧する基板保持部と、
    被研磨物の表面形状を測定する形状測定部と、
    研磨圧力を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記形状測定部により得られた前記表面形状が予め設定された基準を満たしているか否かを判断し、
    前記判断の結果に基づいて研磨開始時の研磨圧力を決定するように構成されていることを特徴とする研磨装置。
  25. 前記形状測定部は、被研磨物の表面に形成された凹部の深さと配線の幅の比に基づいて前記表面形状を測定することを特徴とする請求項24に記載の研磨装置。
  26. 前記形状測定部は、基板の表面に露出している被研磨物の種類を検出することを特徴とする請求項24に記載の研磨装置。
  27. 研磨中に被研磨物の厚さを測定する膜厚測定部を更に備え、
    前記制御部は、前記膜厚測定部により測定された被研磨物の厚さに基づいて研磨中に研磨圧力を変化させることを特徴とする請求項24に記載の研磨装置。
  28. 被研磨物は、ヤング率が異なる複数種の材料からなる積層構造を有することを特徴とする請求項27に記載の研磨装置。
  29. 前記制御部は、被研磨物を構成する複数種の材料のうちの少なくとも1つが研磨により除去されたときに研磨圧力を変えることを特徴とする請求項28に記載の研磨装置。
  30. 基板の表面に形成された絶縁膜と該絶縁膜に埋め込まれた金属配線とを備えて回路を形成する半導体素子であって、
    前記回路を形成するために必要な前記金属配線に隣接してダミー配線を形成したことを特徴とする半導体素子。
  31. 基板の表面に形成された絶縁膜と該絶縁膜に埋め込まれた金属配線とを備えて回路を形成する半導体素子であって、
    前記回路を形成するために必要な前記金属配線に隣接する絶縁膜の部位を硬化させたことを特徴とする半導体素子。
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