JP2009016484A - Cmp用ドレッサおよび半導体装置の製造方法 - Google Patents

Cmp用ドレッサおよび半導体装置の製造方法 Download PDF

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哲男 大川
Hiroyuki Kojima
弘之 小島
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英二 佐々木
Norihiro Uchida
憲宏 内田
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Abstract

【課題】ドレッサの砥粒の偏摩耗を抑制することにより、ドレス能力の低下を抑制可能なドレッサを提供し、また、上記ドレッサにより、半導体基板の表面のCMP工程において、スクラッチの発生および研磨量ばらつきの発生を抑制可能な半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】CMP用ドレッサおよび半導体装置の製造方法において、ホルダの外周に沿って台金が複数装着されるドレッサの場合に、ホルダ10の外周側に位置する台金1の湾曲部2の曲率3を、ホルダ10の中心に近い側に位置する台金1の湾曲部4の曲率5と比較して等しいか、もしくは大きくする。特に、台金1の湾曲部2,4の曲率3,5を150mmから600mmの範囲とし、また、台金1の外周部に配置される砥粒7の砥粒間隔8を台金1の内部に配置される砥粒7の砥粒間隔9よりも小さくする。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置の製造技術に関し、特に、半導体装置の製造に用いられるCMP(Chemical Mechanical Polishing)用ドレッサおよび半導体装置の製造方法に適用して有効な技術に関する。
例えば、半導体装置の製造技術において、半導体装置の性能向上に伴い、半導体製造工程では、素子分離工程、金属配線の研磨工程、層間絶縁膜の平坦化工程などに、研磨加工で半導体基板の表面を平坦に加工する、CMP加工がなされている。半導体装置の製造において、半導体基板の表面にスクラッチが発生した場合や、層間絶縁膜、金属膜が均一の厚さに研磨されない場合には、デバイスの動作不良が発生し、量産が不安定となる。
そこで、半導体装置の製造工程では、ドレッサと呼ばれるダイヤモンド砥石を用いて研磨パッドの表面を削る、ドレッシング作業を行うことにより、研磨パッドの表面に付着した加工屑を除去し、スクラッチの発生を抑制している。また、ドレッサで研磨パッドの表面を削ることにより、CMP加工中に半導体基板に押しつぶされて変形した研磨パッドの表面を目立てて、半導体基板の表面を均一に研磨することが行われている。
研磨パッドのドレッシング作業を繰り返すと、ドレッシング時間の経過とともにダイヤモンド砥粒が摩耗し、研磨パッドの表面の加工屑を除去する能力が低下し、半導体基板の表面にスクラッチが発生しやすくなるという問題がある。また、研磨に使用されることによってつぶされた研磨パッドの表層部分を削り取って再生する能力が低下し、半導体基板を均一に研磨できなくなるという問題がある。また、ドレッサに加える荷重を増加してドレッシングの能力を高めようとすると、使用初期の研磨パッドの面粗さが粗くなり、パッドの表面が軟らかくなり、半導体基板の表面が平坦にならず、ディッシングと呼ばれるへこみを生じるという問題がある。
ドレッサのダイヤモンド砥粒が摩耗し、ドレス能力が低下しているにもかかわらず、ドレッサを使用し続けるとスクラッチや研磨量ばらつきの増加やディッシングの増加が避けられず、半導体装置の製造歩留まりが低下するため、ドレッサを頻繁に交換する必要があり、半導体装置の製造コストが増加する。特に、半導体基板の素子分離工程で用いられている、STI(Shallow trench isolation)−CMP工程では、酸化セリウムスラリーを用いており、CMPドレッサのダイヤモンド砥粒が摩耗しやすく、CMPドレッサの寿命が短いという問題がある。
そこで、半導体装置の量産安定化のため、ドレッシング能力が低下しにくく、スクラッチが発生しにくく、研磨量ばらつきが大きくなりにくい、長寿命のドレッサが望まれている。ドレッサの長寿命化の課題に対し、特許文献1、特許文献2には、ドレッサの台金にR形状をつけて、砥粒にかかる負担の集中を軽減することにより、ドレッサの寿命を延ばすための技術が記載されている。また、特許文献3には、ドレッサの台金にR形状をつけて、ドレッサの外周部が研磨パッドに引っかかることを防止する技術が記載されている。
特開2001−113456号公報 特開2006−190899号公報 特開2002−337050号公報
ところで、特許文献1、特許文献2の技術では、いずれもドレッサの台金に設けた曲面形状の曲率が小さいか、具体的な数値が記載されておらず、ドレッサと研磨パッドの接触状態についての検討がなされていないため、外周部の砥粒への圧力集中を多数の砥粒に分散するための、砥粒の配置についての検討がなされていない。従って、この特許文献1、特許文献2の技術からは、本発明の効果が容易に類推されるものではない。
このように、従来のドレッサでは、長寿命化を目的とした検討において、ドレッサの台金の形状と砥粒の間隔の配慮が充分になされておらず、台金エッジ部分での研磨パッドとの接触圧力が大きいため、ドレッサ外周部のダイヤモンド砥粒に加わる過大な接触圧力は充分に軽減されず、ダイヤモンド砥粒が偏摩耗しやすくドレッサの寿命が短いという問題がある。
また、特許文献3の技術では、ドレッサの外周部が研磨パッドに引っかかり研磨パッドがはがれることの防止を目的としており、ドレッサの砥粒の摩耗を抑制する検討がなされていないため、ドレッサの外周部に形成したR形状の具体的な数値が記載されておらず、図のドレッサ外周部には、5mmから10mm程度の小さなR形状が記載されている。従って、この特許文献3の技術からは、本発明の効果は容易に類推されるものではない。
今後、半導体装置の性能向上のため、CMP工程におけるスクラッチの発生や金属膜、層間膜の研磨量ばらつきを低減する必要があるため、CMP工程で研磨パッドの表面の加工残渣を除去し、研磨パッドの表面の押しつぶされて変形した部分を目立てることが必要である。このため、ドレッシング作業に用いるドレッサのダイヤモンド砥粒の偏摩耗を抑制し、ドレッサを長寿命化することが必要である。
そこで、本発明の目的は、外周部の砥粒への圧力集中を多数の砥粒に分散して圧力集中を軽減するために必要な台金形状を検討し、また、圧力集中を軽減する上で必要な、砥粒を台金表面に配置する際の砥粒間隔を検討することで、ドレッサの砥粒の偏摩耗を抑制することにより、ドレス能力の低下を抑制可能なドレッサを提供することである。
また、本発明の他の目的は、上記ドレッサにより、半導体基板の表面のCMP工程において、スクラッチの発生および研磨量ばらつきの発生を抑制可能な半導体装置の製造方法を提供することである。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明は、CMP用ドレッサおよび半導体装置の製造方法において、ホルダの外周に沿って台金が複数装着されるドレッサの場合に、ホルダの外周側に位置する台金の湾曲部の曲率を、ホルダの中心に近い側に位置する台金の湾曲部の曲率と比較して等しいか、もしくは大きくするものである。または、ホルダの外周にリング状に形成された台金が装着されるドレッサの場合に、ホルダの外周側に位置する台金の外周側の湾曲部の曲率を、ホルダの中心に近い側に位置する台金の内周側の湾曲部の曲率と比較して等しいか、もしくは大きくするものである。特に、台金の湾曲部の曲率を150mmから600mmの範囲とし、また、台金の外周部に配置される砥粒の間隔を台金の内部に配置される砥粒の間隔よりも小さくするものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
本発明によれば、ドレッサの台金形状を最適化し、砥粒と研磨パッドとの接触圧力の集中を緩和させることにより、ドレッサの砥粒の偏摩耗が抑制でき、CMP工程においてスクラッチの発生が極めて少ない、半導体基板のCMP加工が実現できるという効果を奏する。
また、本発明によれば、スクラッチが無く、研磨量ばらつきが小さい半導体基板を製造することにより、半導体装置の製造プロセスを安定化し、製造歩留まりを向上できるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
以下、本発明の一実施の形態に係わる半導体装置の製造方法について、図1〜図15を用いて説明する。本実施の形態では、主に、半導体基板の表面のCMP加工に用いるCMP用ドレッサ、このCMP用ドレッサを用いたCMP工程を含む半導体装置の製造方法を説明する。また、以下に説明する、CMP用ドレッサの各技術、半導体装置の製造方法の各技術は、それぞれ独立に適用したり、任意に組み合わせて適用することが可能であることは言うまでもない。
<CMP用ドレッサ(1)>
図1を用いて、半導体基板の表面のCMP加工に用いるドレッサの第1の構造例を説明する。図1(a)は台金の中心を通る断面図(図1(b)のa−a’切断面)、図1(b)はホルダの外周に沿って台金が複数装着されるドレッサの平面図を示したものである。ここでは、台金の外側とはホルダの外周側に位置する部分を指し、台金の内側とはホルダの中心に近い側に位置する部分を指すものとする。
図1(a)に示すように、台金1の外側には、外側の湾曲部2が設けられており、台金1の内側には、内側の湾曲部4が設けられている。外側の湾曲部2は、外側の湾曲部の曲率3を有しており、台金1の内側の湾曲部4は、内側の湾曲部の曲率5を有している。また、台金1の表面には、砥粒保持層6を介して、砥粒7が配置されており、この台金の外側では外側の砥粒間隔8、この台金の内側では内側の砥粒間隔9で配置されている。図1(b)に示すように、この台金1が、ホルダ10の上に、このホルダ10の外周に沿って複数配置されている。
このドレッサでは、台金1の外側の湾曲部2の曲率3が、内側の湾曲部4の曲率5と比較して大きくなっている。特に、この外側の湾曲部2の曲率3、内側の湾曲部4の曲率5を、150mmから600mmの範囲としている。また、台金1の外側の砥粒間隔8を、内側の砥粒間隔9よりも小さくしている。
<CMP用ドレッサ(2)>
次に、図2を用いて、半導体基板の表面のCMP加工に用いるドレッサの第2の構造例を説明する。図2は台金の中心を通る断面図を示したものである。
図2に示すように、台金1の外側には、外側の湾曲部2が設けられており、外側の湾曲部2の曲率は、外側の湾曲部の曲率3と、外側の第2の曲率11と、外側の第3の曲率12で形成されている。また、台金1の内側には、内側の湾曲部4が設けられており、内側の湾曲部4は、内側の湾曲部の曲率5と、内側の第2の曲率13と、内側の第3の曲率14で形成されている。また、台金1の表面には、砥粒保持層6を介して、砥粒7が配置されており、この台金の外側では外側の砥粒間隔8、この台金の内側では内側の砥粒間隔9で配置されている。このドレッサにおいても、図1(b)と同様に、この台金1が、ホルダ10の上に、このホルダ10の外周に沿って複数配置されている。
このドレッサでは、台金1の外側の湾曲部2の曲率3が、内側の湾曲部4の曲率5と比較して等しくなっている。特に、この外側の湾曲部2の曲率3,11,12、内側の湾曲部4の曲率5,13,14を、150mmから600mmの範囲としている。また、台金1の外側の砥粒間隔8を、内側の砥粒間隔9よりも小さくしている。
なお、図2のドレッサでは、外側の湾曲部2および内側の湾曲部4を曲率を有するR形状で形成したが、外側の湾曲部の曲率3と内側の湾曲部の曲率5によって砥粒の偏摩耗を抑制する効果があるため、外側の湾曲部2および内側の湾曲部4の外側(曲率11,12の湾曲部、曲率13,14の湾曲部)をテーパ形状にしたとしても、本発明の効果には何ら問題はない。
<有限要素法を用いた接触圧力の計算方法>
次に、図3を用いて、台金にドレス圧力を加えて研磨パッドに押し付けた場合に、台金と研磨パッドの間に生じる接触圧力を、有限要素法を用いて計算する方法を説明する。図3には、接触圧力の計算に用いる有限要素解析のモデルの概略と、計算によって得られる接触圧力比分布曲線26が示されている。本実施の形態では、台金1の中心周りに形状が対称となっている場合について、中心軸の片側について、二次元のモデルを作成した。
まず、台金1と上層パッド20と下層パッド21と定盤22の寸法で二次元形状のモデルを作成する。次に、モデルの物性として、台金1と上層パッド20と下層パッド21と定盤22のヤング率およびポアソン比を設定する。次に、上層パッド21の下面と下層パッド22の上面を結合し、上層パッド21と下層パッド22との間に滑りが生じないように設定する。また、台金1の下面と上層パッド20の上面が互いに接触するように位置決めする。次に、定盤22の下面およびモデル全体の左端が移動しないように固定した後、モデルをメッシュ分割する。
次に、台金1の上面に、段階的にドレス圧力23を付加し、最終的にドレス圧力23に達するまでドレス圧力を増加し、台金1の下面と上層パッド20の上面の間に生じる接触圧力24を計算する。次に、接触圧力24を台金内周の接触圧力25で除することにより、接触圧力比分布曲線26を求める。算出した接触圧力比が所望の圧力比よりも大きい場合には、台金1の湾曲部2の曲率Rを増加した値に設定し、再度、台金1と上層パッド20との間に生じる接触圧力比分布曲線26から接触圧力比を計算する。算出した接触圧力比が所望の接触圧力比に等しくなるまで計算を繰り返し、台金1の湾曲部2の曲率Rを求める。
<接触圧力分布と砥粒配置範囲および砥粒間隔の関係>
次に、図4を用いて、ドレッサを構成するために必要な接触圧力分布と、砥粒配置範囲および砥粒間隔の関係について説明する。ドレッサを長寿命化するためには、上述したように、台金1の湾曲部の形状を適正化して台金1と上層パッド20との間に生じる接触圧力比を小さくすることが重要である。
まず、ドレッサの長寿命化に重要である、砥粒の配置範囲について説明する。得られた接触圧力分布の接触圧力の大きい範囲で、できるだけ多くの砥粒に分散させることにより、外周に配置した砥粒の摩耗を抑制することが重要である。図4には、外側の湾曲部の曲率3を有する台金1と上層パッド20との間に生じる接触圧力から算出された接触圧力比分布曲線26が示されている。砥粒7が配置される範囲27は、接触圧力比が0よりも大きい範囲よりも外周の部分を含んだ範囲に配置されている。一方、台金1の外側で接触圧力比が0になる範囲は、明らかに台金1と上層パッド20が接触しない範囲であり、砥粒7を配置されない範囲28である。本実施の形態では、砥粒7が配置されない範囲28に砥粒を配置していないが、砥粒を配置しても何ら問題はない。
次に、ドレッサの長寿命化に重要である、砥粒間隔について説明する。特に、接触圧力比がピークとなる位置の付近で、できるだけ砥粒間隔を小さくして砥粒7を配置し、接触圧力をできるだけ多くの砥粒7で分担させることが重要である。砥粒7の粒径がおよそ150μmから180μmの範囲である場合には、砥粒間隔を0.2mmから0.25mmの範囲で、できるだけ狭くし、接触圧力をできるだけ多くの砥粒7で分担させることが重要である。砥粒間隔をおよそ0.2mmよりも狭くして砥粒7を配置すると、砥粒7どうしが接触しやすくなるか、または重なりやすくなることにより、砥粒7の高さばらつきが大きくなり、高さの高い砥粒にドレス圧力が集中し、ドレッサの長寿命化が充分になされない。また、砥粒間隔をおよそ0.25mmよりも大きくした場合には、接触圧力を分担する砥粒7の数が減少し、砥粒一個当たりにかかるドレス圧力が増加し、ドレッサの長寿命化が充分になされない。
上述のように、使用する研磨パッドの寸法とヤング率等の物性値に対して、接触圧力の集中を低減するための台金1の適正形状が求まり、さらに、砥粒7を配置する範囲と砥粒間隔を適正化することにより、ドレッサが長寿命化される。
<台金の湾曲部の曲率と接触圧力比分布の関係>
次に、図5を用いて、上述の台金と研磨パッドの間の接触圧力を算出する方法を用いて台金の湾曲部の曲率Rと接触圧力比分布の関係を計算した結果について説明する。本実施の形態では、有限要素法での計算条件を以下の数値に設定した。
ドレッサの直径:20mm、ドレッサの高さ:10mm、ドレッサに付加する圧力:13kPa、上層パッド20と下層パッド21と定盤22の直径:30mm、上層パッド20の厚さ:1.3mm、下層パッド21の厚さ:1.4mm、台金1のヤング率:210GPa、上層パッド20のヤング率:50MPa、下層パッド21のヤング率:8MPa、定盤22のヤング率:210GPa、台金1と上層パッド20と下層パッド21と定盤22のポアソン比:0.3、また、台金1および上層パッド20および下層パッド21のメッシュサイズを10μmに設定して計算を行った。
図5において、台金1の湾曲部の曲率を大きくすると、台金1と上層パッド20との接触圧力比が減少するとともに、接触圧力比がピークとなる位置が台金1の外側に移動する。
次に、曲率と接触圧力比の関係について、図6を用いて説明する。従来の台金にRがついていない場合(R=0mm)は、圧力比は約20である。Rの値が150mmまでは、接触圧力比は急激に減少し、Rが150mmより大きい範囲では、接触圧力の減少が緩やかであり、曲率Rがおよそ150mmよりも大きい範囲で、接触圧力比の低減効果が大きい。曲率Rを従来の0mmから600mmにすると、接触圧力比が20から3.2に、約1/6に低減する。また、曲率Rが600mmより大きい領域では、台金1の外周部が上層パッド20に食い込む。従って、曲率Rが150mmから600mmの範囲29で、接触圧力比の低減効果がある。
次に、図1および図7を用いて、ドレッサに偏荷重が加わった場合の接触圧力比分布の計算結果について説明する。CMP工程では、ドレッサと研磨パッドとの間に生じる摩擦力により、ドレッサを傾けようとするモーメントが発生し、ドレッサの外側のエッジ部では、静的なドレス荷重に加えて、モーメントによる偏荷重が加わる。本実施の形態では、ドレッサと研磨パッドとの間の摩擦係数を1として、モーメントを考慮し、接触圧力比分布を計算した。
台金1の直径を20mm、台金1の高さを10mm、湾曲部の外側の曲率3を600mmとし、台金1をベースの外周に固定した。このとき、ベースの直径を350mmとすると、ドレッサのエッジに加わる偏荷重は約20Nである。本実施の形態では、台金1の外側の湾曲部の曲率3の中心の位置を台金1のエッジから4mm内周側の位置(台金中心から6mmの位置)とした。また、台金1の最外周のエッジを滑らかにつなぐため、外側の第2の曲率11を12mm、外側の第3の曲率12を1mmとしたR形状を形成した。第2の曲率11の中心の位置を台金1のエッジから1.8mm離れた位置とし、第3の曲率12の中心の位置を台金1のエッジから1mm離れた位置とした。
上層パッド20と下層パッド21と定盤22の直径:30mm、上層パッド20の厚さ:1.3mm、下層パッド21の厚さ:1.4mm、台金1のヤング率:210GPa、上層パッド20のヤング率:50MPa、下層パッド21のヤング率:8MPa、定盤22のヤング率:210GPa、台金1と上層パッド20と下層パッド21と定盤22のポアソン比:0.3、また、台金1および上層パッド20および下層パッド21のメッシュサイズを10μmに設定して計算を行った。図7に示すように、接触圧力比の最大値は1.4で、上記と同様に、接触圧力比の低減の効果がある。
<台金の加工方法(1)>
次に、図8を用いて、ドレッサの台金の加工方法を説明する。まず、図8(a)に示すように、NC旋盤に台金1を保持し、台金1を中心軸周りに回転させながら、切削工具30を台金1の中心から外周方向に移動させながら、切削工具30に台金1の方向に切り込みを与えて、台金1の外周に外側の湾曲部2を形成した。次に、図8(b)に示すように、外周に外側の湾曲部2を形成した台金1を、ホルダ10の外周に固定した。次に、ホルダ10を、ホルダ10の中心軸周りに回転させながら切削工具30を台金1の中心からホルダ10の内周に向かう方向に移動させながら、切削工具30に台金1の方向に切り込みを与えて、ホルダ10の中心に近い方の台金1の内側の湾曲部4を形成した。
<台金の加工方法(2)>
次に、図9を用いて、ドレッサの台金の他の加工方法を説明する。まず、図8に記載した方法で、外側と内側の湾曲部の形状が非対称形状である台金1を製作した。次に、図9(a)に示すように、台金1を金型材31に埋め込み、図9(b)に示すように、金型材31が固まった後、台金1を外して金型32を作成した。次に、図9(c)に示すように、金型32に台金材料を流し込み、台金材料が固まった後、台金1を金型32から取り出し、外側と内側の湾曲部の形状が非対称形状の台金1を作成した。
<台金の形状の測定方法>
次に、図10(a)を用いて、ドレッサの台金の湾曲部の形状の測定方法を説明する。図10(a)に示すレーザ変位計33のレーザプローブ34を、台金1の表面上で走査させ、台金1に形成した外側の湾曲部2の形状と内側の湾曲部4の形状を測定した。なお、測定器は、レーザ変位計のほか、接触式のプロファイラを用いても、同様に台金1の湾曲部の形状を測定できる。
図10(b)は、台金1に砥粒保持層6を介して砥粒7を配置した後の、台金形状の測定方法を説明する図である。レーザ変位計33のレーザプローブ34を台金1の内周から外周まで走査し、砥粒7と砥粒7の間での高さを読み取ることで、台金1の外側と内側の湾曲部2,4の非対称形状を測定した。
<ダイヤモンド砥粒>
次に、図7を用いて、台金の表面にダイヤモンド砥粒を固定する場合を説明する。上記で説明した台金1の表面に、砥粒保持層6を介して、砥粒7としてダイヤモンド砥粒を固定した。図7に示される接触圧力比の計算結果から、台金中心からの距離が7.8mmより内側で接触圧力が生じている。そこで、接触圧力比が0よりも大きい範囲よりも外側の部分を含んだ範囲に砥粒7を配置するため、ダイヤモンド砥粒を配置する範囲を、台金中心から8mmまでとした。また、配置するダイヤモンド砥粒の粒径を#100とし、配置間隔を0.25mmとした。
<砥粒間隔の異なる領域の形成方法>
次に、図11(a)を用いて、砥粒間隔の異なる領域を形成する方法を説明する。図11(a)は台金の平面、図11(b)はホルダの外周に台金が配置されるドレッサの平面図を示したものである。
本ドレッサは、図11(a)に示すように、台金1の表面に、ホルダ10の中心を基準として、台金上でホルダ10の外周に近い方に砥粒間隔の狭い領域35を設け、台金上でホルダ中心に近い方に砥粒間隔の広い領域36を設けてなる構造である。このドレッサは、まず、台金上でホルダ10の中心に近い領域にマスクをかけ、台金上でホルダ10の外周に近い領域に、狭い間隔で砥粒7を配置し、砥粒間隔の狭い領域35を形成した。次に、台金上でホルダ10の中心に近い領域にかけたマスクを除去し、台金上でホルダ外周に近い方に形成した、この砥粒間隔の狭い領域35にマスクをかけ、台金上でホルダ10の中心に近い方に広い間隔で砥粒7を配置し、砥粒間隔の広い領域36を形成した後、台金上でホルダ10の外周に近い領域に形成した砥粒間隔の狭い領域にかけたマスクを除去した。次に、図11(b)に示すように、複数の台金1をホルダ10の外周に配置させ、CMPドレッサを構成した。
<リング状の台金>
次に、図12、図13を用いて、リング状台金の構造例を説明する。
図12(a)に示すドレッサは、ホルダとリング状に形成された台金が一体成形された一体型リング状台金40に砥粒7が配置されてなる構造である。この一体型リング状台金40の外周部および内周部には、上記と同様に曲率600mmの湾曲部を形成した。本ドレッサを用いることにより、同様の接触圧力比の低減効果が期待できる。
図12(b)に示すドレッサは、リング状台金41に砥粒7が配置され、このリング状台金41がホルダ42に固定されてなる構造である。このリング状台金41の外周部および内周部には、上記と同様に曲率600mmの湾曲部を形成した。本ドレッサを用いることにより、同様の接触圧力比の低減効果が期待できる。
図13に示すドレッサは、一体型リング状台金40の表面に、一体型リング状台金40の中心を基準として、台金40の外周に近い方に砥粒間隔の狭い領域43を設け、台金40の中心に近い方に砥粒間隔の広い領域44を設けてなる構造である。このドレッサは、まず、一体型リング状台金40の中心に近い領域にマスクをかけ、一体型リング状台金40の外周に近い領域に、狭い間隔で砥粒7を配置し、砥粒間隔の狭い領域43を形成した。次に、一体型リング状台金40の中心に近い領域にかけたマスクを除去し、一体型リング状台金40の外周に近い方に形成した、この砥粒間隔の狭い領域43にマスクをかけ、一体型リング状台金40の中心に近い方に広い間隔で砥粒7を配置し、砥粒間隔の広い領域44を形成した後、一体型リング状台金40の外周に近い領域に形成した砥粒間隔の狭い領域にかけたマスクを除去し、CMPドレッサを構成した。
<半導体装置の製造方法(1)>
次に、図14を用いて、ドレッサを用いた半導体装置の製造方法の第1の適用例を説明する。第1の適用例では、半導体装置の製造方法における素子分離工程に、本発明のドレッサを用いた、STI−CMP工程について説明する。
まず、図14(a)に示すように、半導体基板50の表面にSiO膜51をCVDで堆積した。さらに、SiO膜51の表面に窒化珪素膜52を堆積した。次に、図14(b)に示すように、この窒化珪素膜52の表面に、ドライエッチングにより浅溝53を形成するためのマスクを形成した。次に、図14(c)に示すように、半導体基板50の表面にドライエッチングで浅溝53を形成した。次に、図14(d)に示すように、半導体基板50の表面および浅溝53にSiO膜54をCVDで埋め込んだ。
その後、上記のドレッサを使用して研磨パッドのドレッシングを施した。ドレッシング工程では、二層構造の発泡ポリウレタン製の研磨パッドを使用し、ドレッサの回転数を20r/min、研磨装置の定盤回転数を30r/min、ドレス液として純水を流量200ml/min、ドレス荷重を200N、ドレッシング時間30秒の条件で研磨パッドのドレッシングを施した。
その後、図14(e)に示すように、STI−CMP工程を施して、半導体基板50の表面の浅溝の内側のみにSiO膜54の絶縁膜を形成した素子分離構造を形成した。STI−CMP工程では、二層構造の発泡ポリウレタン製の研磨パッドを使用し、半導体基板の回転数を20r/min、研磨装置の定盤回転数を30r/min、研磨液として酸化セリウムスラリーを流量200ml/minで供給しながら、研磨圧力30kPa、研磨時間5分間の条件で半導体基板に研磨を施した。これにより、浅溝の中にSiO膜54を埋め込んだ、素子分離構造を形成した。
本実施の形態のドレッサは、ドレッサの外周部での接触圧力の集中を抑制することにより、ダイヤモンド砥粒の偏摩耗を抑制し、研磨パッドの表面を削り取るドレッシング能力を長く維持できる効果があるため、このドレッサを用いてSTI−CMP工程を行うことにより、研磨パッドの表面の加工残渣がドレッサにより除去され、CMP加工でスクラッチを発生させることなく、素子分離構造を形成することができる。
本実施の形態のドレッサを用いてSTI−CMP工程を行ったところ、ドレッサを20時間以上使用しても半導体基板上にスクラッチが発生しない効果を確認した。これに対し、従来のドレッサを用いてSTI−CMP工程を行うと、ドレッサを使用した時間が10時間を超えると半導体基板の表面にスクラッチが発生し始めたため、これ以上はドレッサを使用し続けることができず、スクラッチの発生を回避するためには、ドレッサを新品のものに交換しなければならなかった。
このように、本実施の形態のドレッサを使用した場合には、従来のドレッサを使用した場合よりも長時間ドレッサを使用でき、スクラッチの発生を防止することができるため、STI−CMP工程の製造コストを低減できる。従って、本実施の形態によれば、STI−CMP工程の後でスクラッチのない良品のみを半導体装置の製造プロセスに流すことが可能であるため、半導体装置の製造歩留まりを向上できる。
<半導体装置の製造方法(2)>
次に、図15を用いて、ドレッサを用いた半導体装置の製造方法の第2の適用例を説明する。第2の適用例では、半導体装置の製造方法におけるCu配線工程に、本発明のドレッサを用いた場合について説明する。
まず、半導体基板に素子分離構造を形成した後、デバイス構造を形成した。その後、半導体基板の表面に、層間膜堆積工程60を施して層間膜を堆積した。その後、層間膜に配線溝およびビアホールを形成する工程61を施して配線溝とビアホールを形成した。その後、配線溝およびビアホール内にバリア層を形成する工程62を施してバリア層を形成した後、層間膜上および配線溝およびビアホール内にCu膜を堆積する工程63により、配線溝とビアホールにCu膜を埋め込んだ。
その後、研磨パッドのドレッシング工程64を施した。ドレッシング工程64では、二層構造の発泡ポリウレタン製の研磨パッドを使用し、ドレッサの回転数を20r/min、研磨装置の定盤回転数を30r/min、ドレス液として純水を流量200ml/min、ドレス荷重を200N、ドレッシング時間1分間の条件で研磨パッドのドレッシングを施した。
その後、Cu−CMP工程65を施して、半導体基板にビアとCu配線を同時に形成した。Cu−CMP工程65では、二層構造の発泡ポリウレタン製の研磨パッドを使用し、半導体基板の回転数を20r/min、研磨装置の定盤回転数を30r/min、研磨液としてシリカスラリーを流量200ml/min、研磨圧力を30kPa、研磨時間2分間の条件でCu膜の研磨を施した。
Cu−CMP工程65を施した後、キャップ層堆積工程66を施してキャップ層を堆積し、さらに層間膜堆積工程67を施して層間膜を堆積した。
本実施の形態のドレッサを用いてCu−CMP工程65を行うことにより、スクラッチを発生させることはなかった。従って、本実施の形態によれば、Cu−CMP工程65の後でスクラッチのない良品のみを半導体装置の製造プロセスに流すことが可能であるため、半導体装置の製造歩留まりを向上できる。
<実施の形態の効果>
以上説明した、半導体基板の表面のCMP加工に用いるCMP用ドレッサ、このCMP用ドレッサを用いたCMP工程を含む半導体装置の製造方法における主な効果を纏めると、以下のようになる。
(1)ドレッサの台金形状を最適化することで、外周部の砥粒(ダイヤモンド砥粒)への圧力集中を多数の砥粒に分散して圧力集中を軽減することができる。また、ダイヤモンド砥粒を台金表面に配置する際の砥粒間隔を最適化することで、圧力集中を軽減することができる。この結果、ダイヤモンド砥粒と研磨パッドとの接触圧力の集中を緩和させ、ドレッサのダイヤモンド砥粒の偏摩耗を抑制することができる。これにより、ドレス時間の経過に伴うドレス能力の低下を抑制することができるとともに、ドレッサを長寿命化することが可能となる。
(2)ドレス能力の低下を抑制可能なドレッサを用いることで、半導体基板の表面のCMP工程において、スクラッチの発生および研磨量ばらつきの発生を抑制することができる。この結果、スクラッチが無く、研磨量ばらつきが小さい半導体基板を製造することができる。この検査に合格した半導体基板を用いることで、半導体装置の製造プロセスを安定化し、半導体装置の不良品の発生を低減することができるとともに、製造歩留まりを向上することが可能となる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明の半導体装置の製造方法は、例えば、STI−CMP工程、Cu−CMP工程などのCMP加工に用いるCMP用ドレッサ、このCMP用ドレッサを用いたCMP工程を含む半導体装置の製造方法に利用可能である。
本発明の一実施の形態において、(a),(b)はドレッサの第1の構造例を説明するための図である。 本発明の一実施の形態において、ドレッサの第2の構造例を説明するための図である。 本発明の一実施の形態において、ドレッサの有限要素解析のモデルと接触圧力比を説明するための図である。 本発明の一実施の形態において、ドレッサの台金と研磨パッドの接触圧力分布と、砥粒配置範囲および砥粒間隔の関係を説明するための図である。 本発明の一実施の形態において、ドレッサの台金の湾曲部の曲率と接触圧力比分布との相関を説明するための図である。 本発明の一実施の形態において、ドレッサの台金の湾曲部の曲率と接触圧力比との相関を説明するための図である。 本発明の一実施の形態において、ドレッサの台金の接触圧力比分布と、砥粒を配置する位置を説明するための図である。 本発明の一実施の形態において、(a),(b)はドレッサの台金に非対称の湾曲部を形成する方法を説明するための図である。 本発明の一実施の形態において、(a)〜(c)はドレッサの台金に非対称の湾曲部を形成する他の方法を説明するための図である。 本発明の一実施の形態において、(a),(b)はドレッサの台金の形状の測定方法を説明するための図である。 本発明の一実施の形態において、(a),(b)はドレッサに砥粒間隔の異なる領域を形成する方法を説明するための図である。 本発明の一実施の形態において、(a),(b)はドレッサのリング状台金の構造例を説明するための図である。 本発明の一実施の形態において、ドレッサのリング状台金の砥粒間隔の異なる領域を形成する方法を説明するための図である。 本発明の一実施の形態において、(a)〜(e)はドレッサを用いたSTI−CMP工程を含む半導体装置の製造方法を説明するための図である。 本発明の一実施の形態において、ドレッサを用いたCMP工程を含む他の半導体装置の製造方法を説明するための図である。
符号の説明
1…台金、2…湾曲部(外側)、3…曲率(外側の湾曲部)、4…湾曲部(内側)、5…曲率(内側の湾曲部)、6…砥粒保持層、7…砥粒、8…砥粒間隔(外側)、9…砥粒間隔(内側)、10…ホルダ、
11…曲率(外側の第2)、12…曲率(外側の第3)、13…曲率(内側の第2)、14…曲率(内側の第3)、
20…上層パッド、21…下層パッド、22…定盤、23…ドレス圧力、24…接触圧力、25…台金内周の接触圧力、26…接触圧力比分布曲線、
27…砥粒が配置される範囲、28…砥粒が配置されない範囲、
29…曲率Rが150mmから600mmの範囲、
30…切削工具、31…金型材、32…金型、
33…レーザ変位計、34…レーザプローブ、
35…砥粒間隔の狭い領域、36…砥粒間隔の広い領域、
40…一体型リング状台金、41…リング状台金、42…ホルダ、43…砥粒間隔の狭い領域、44…砥粒間隔の広い領域、
50…半導体基板、51…SiO膜、52…窒化珪素膜、53…浅溝、54…SiO膜、
60…層間膜堆積工程、61…層間膜に配線溝およびビアホールを形成する工程、62…配線溝およびビアホール内にバリア層を形成する工程、63…層間膜上および配線溝およびビアホール内にCu膜を堆積する工程、64…研磨パッドのドレッシング工程、65…Cu−CMP工程、66…キャップ層堆積工程、67…層間膜堆積工程。

Claims (12)

  1. ホルダの外周に沿って台金が複数装着されるCMP用ドレッサであって、
    前記ホルダの外周側に位置する前記台金の湾曲部の曲率が、前記ホルダの中心に近い側に位置する前記台金の湾曲部の曲率と比較して等しいか、もしくは大なることを特徴とするCMP用ドレッサ。
  2. 請求項1に記載のCMP用ドレッサにおいて、
    前記台金の湾曲部の曲率Rが、150mm≦R≦600mmの範囲であることを特徴とするCMP用ドレッサ。
  3. 請求項1または2に記載のCMP用ドレッサにおいて、
    前記台金の湾曲部を含む表面に砥粒を配置してなることを特徴とするCMP用ドレッサ。
  4. ホルダの外周に沿って台金が複数装着されるCMP用ドレッサであって、
    前記台金の外周部に配置される砥粒の間隔が、前記台金の内部に配置される砥粒の間隔よりも小なることを特徴とするCMP用ドレッサ。
  5. ホルダの外周にリング状に形成された台金が装着されるCMP用ドレッサであって、
    前記ホルダの外周側に位置する前記台金の外周側の湾曲部の曲率が、前記ホルダの中心に近い側に位置する前記台金の内周側の湾曲部の曲率と比較して等しいか、もしくは大なることを特徴とするCMP用ドレッサ。
  6. 請求項5に記載のCMP用ドレッサにおいて、
    前記台金の湾曲部の曲率Rが、150mm≦R≦600mmの範囲であることを特徴とするCMP用ドレッサ。
  7. 請求項5または6に記載のCMP用ドレッサにおいて、
    前記台金の湾曲部を含む表面に砥粒を配置してなることを特徴とするCMP用ドレッサ。
  8. ホルダの外周にリング状に形成された台金が装着されるCMP用ドレッサであって、
    前記台金の外周部に配置される砥粒の間隔が、前記台金の内部に配置される砥粒の間隔よりも小なることを特徴とするCMP用ドレッサ。
  9. 請求項5〜8のいずれか1項に記載のCMP用ドレッサにおいて、
    前記ホルダと前記リング状に形成された台金が一体成形されてなることを特徴とするCMP用ドレッサ。
  10. 半導体基板上に浅溝を形成し、前記浅溝を含む半導体基板表面にSiO膜を形成するSiO膜形成工程と、前記SiO膜の表面を、研磨パッドに押圧して研磨して平坦化するSTI−CMP工程とを有し、
    前記STI−CMP工程で用いるCMP用ドレッサは、前記研磨パッドが予め、ホルダの外周に沿って台金が複数装着されるCMP用ドレッサであって、
    前記ホルダの外周側に位置する前記台金の湾曲部の曲率が、前記ホルダの中心に近い側に位置する前記台金の湾曲部の曲率と比較して等しいか、もしくは大なるものであり、
    前記台金の外周部に配置される砥粒の間隔が前記台金の内部に配置される砥粒の間隔よりも小なるものであり、
    前記CMP用ドレッサを用いてドレッシングがなされていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 層間膜の堆積工程と、配線溝とビアホールの形成工程と、バリア層の形成工程と、Cu膜の堆積工程と、Cu膜のCMP工程とを有し、
    前記Cu膜のCMP工程で用いるCMP用ドレッサは、研磨パッドが予め、ホルダの外周に沿って台金が複数装着されるCMP用ドレッサであって、
    前記ホルダの外周側に位置する前記台金の湾曲部の曲率が、前記ホルダの中心に近い側に位置する前記台金の湾曲部の曲率と比較して等しいか、もしくは大なるものであり、
    前記台金の外周部に配置される砥粒の間隔が、前記台金の内部に配置される砥粒の間隔よりも小なるものであり、
    前記CMP用ドレッサを用いてドレッシングがなされていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 請求項10または11に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記台金の湾曲部の曲率Rが、150mm≦R≦600mmの範囲であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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