JP2006114164A - 光ディスクの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光ディスクの2つの記録層間に設ける中間層の厚み均一性を向上する。
【解決手段】ディスク基板1に形成した第1の記録層2の上に紫外線硬化型接着剤層3などの樹脂層をスピンコートするとともに、第2の記録層のパターンを形成したスタンパ基板8上に2P樹脂層4などの樹脂をスピンコートする工程と、ディスク基板1上およびスタンパ基板8上の接着剤層3,2P樹脂層4をそれぞれ所定領域のみ硬化させる部分硬化工程と、前記部分硬化工程の後にディスク基板1とスタンパ基板8とを真空下で樹脂塗布面を対向させて貼り合わせる工程と、両基板1,8間の接着剤層3,2P樹脂層4を全面にわたって硬化させる工程と、接着剤層3,2P樹脂層4の硬化後にスタンパ基板8を剥離し、スタンパ基板8の表面形状が転写された接着剤層3,2P樹脂層4を中間層7として第2の記録層5を形成する工程とを行う。貼り合わせ工程で接着剤層3と2P樹脂層4のそれぞれの未硬化部分が押し潰されて平坦化されるので、接着剤層3と2P樹脂層4とで形成される中間層7の膜厚が均一になる。
【選択図】 図1

Description

本発明は複数の記録層を中間層を介して設ける光ディスクの製造方法に関する。
近年、大容量の光ディスクが求められ、記録密度を向上させるために、記録ピットを小さくする等の試みがなされている。光ディスクの容量をさらに大きくするための手段として、ディスクの片面2層化がある。2層に設けられた記録層に対してディスクの片側から光ビームを照射することで、情報の記録再生あるいは再生を行うものである。このようなデュアルレイヤーディスクとしては、直径120mmで数GB以上の記録容量をもつデジタル・バーサタイル・ディスク(DVD:Digital Versatile Disk)が知られている。
こうした次世代の光ディスクは、高NA(Numerical Aperture:レンズの開口数)により記録密度を上げているため、薄いカバー層を設けた表面記録方式に近いディスクとなる。つまりNAが大きいほど細かい光スポットが得られることを利用するので、NAを大きくするほど必然的に焦点距離が短くなり、記録層をレンズにより近づけるためにカバー層を薄くすることが必要になる。薄く形成するカバー層に従来のように射出成形で信号を転写することは難しいため、紫外線で硬化する樹脂(2P樹脂:Photo-Polymer)で中間層を形成し、その表面に記録層を形成することが提案されている(特許文献1、2参照)。
片面2層ディスクの構造を図7に示す。この図7を参照しながら特許文献1に開示されたディスク製造方法を簡単に説明すると、ディスク基板1に形成した第1の記録層2の上に紫外線硬化型接着剤層3をスピンコートし、これと並行してスタンパ基板上に2P樹脂層をスピンコートし(図示せず)、このスタンパ基板上の2P樹脂層4を接着剤層3の上に貼り合わせ、接着剤層3と2P樹脂層4とを紫外線により硬化させ、その後にスタンパ基板を剥がして剥き出しにした2P樹脂層4のパターンの上に第2の記録層5を成膜し、カバー層6を貼り付ける。
特開平10−283682号公報 特開2003−281791号公報
上述したように、従来はディスク基板1の接着剤層3の上に2P樹脂層4を貼り合せることによって、第1の記録層2と第2の記録層5との間の中間層7を形成している。ところが接着剤層3と2P樹脂層4はともに、スピンコート法を用いて基板全面に広げるという手法をとっているため、遠心力と表面張力により外周縁部が盛り上がり、貼り合わせ後の中間層7に高い厚み均一性を得ることはできない。中間層7に厚み均一性が確保されないと、第1記録面(第1の記録層2の界面)と第2記録面(第2の記録層5の界面)との距離が所定範囲内におさまらず、情報を読み取る光に収差が生じる等で再生信号が劣化するなどの不都合が発生する。
本発明は上記問題を解決するもので、光ディスクの2つの記録層間に設ける中間層の厚み均一性を向上することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、ディスク基板上に複数の記録層を中間層を介して形成し、保護層で覆って光ディスクを製造する際に、ディスク基板に形成した第1の記録層の上に樹脂をスピンコートするとともに、第2の記録層のパターンを形成したスタンパ基板上に樹脂をスピンコートする工程と、前記ディスク基板上およびスタンパ基板上の樹脂をそれぞれ所定領域のみ硬化させる部分硬化工程と、前記部分硬化工程の後にディスク基板とスタンパ基板とを真空下で樹脂塗布面を対向させて貼り合わせる工程と、両基板間の樹脂を全面にわたって硬化させる工程と、両基板間の樹脂の硬化後にスタンパ基板を剥離し、スタンパ基板の表面形状が転写された樹脂層を中間層として第2の記録層を形成する工程とを行うことを特徴とする。たとえばディスク基板の片面に2層の記録層を形成することができる。
上記した光ディスクの製造方法において、ディスク基板上およびスタンパ基板上の樹脂をそれぞれ所定領域のみ硬化させる部分硬化工程で、スタンパ基板上の樹脂は、インフォメーションエリアとなる領域を含んだ中周領域よりも外周領域と内周領域の硬化度を低くし、ディスク基板上の樹脂は、中周領域の硬化度を外周領域と内周領域の硬化度よりも低くすることを特徴とする。
スタンパ基板上の樹脂は、スタンパ基板の外周端から半径方向に沿って0.5〜5.0mmの幅の外周領域で硬化度を低くすることを特徴とする。
ディスク基板上またはスタンパ基板上の樹脂をそれぞれ所定領域のみ硬化させる部分硬化工程で、前記樹脂を硬化させるビームを円環状のマスクを介して照射することを特徴とする。
円環状のマスクは、ディスク基板またはスタンパ基板に接触しない所定の間隙を設けて設置することを特徴とする。
ディスク基板上またはスタンパ基板上の樹脂を所定領域のみ硬化させる部分硬化工程で、ディスク基板またはスタンパ基板を回転させながら前記樹脂を硬化させるビームをスポットで照射することを特徴とする。
ディスク基板上およびスタンパ基板上にスピンコートする樹脂が紫外光反応硬化型樹脂であることを特徴とする。
ディスク基板またはスタンパ基板と紫外光反応硬化型樹脂とを透過した紫外光を吸収する紫外光吸収体を配置することを特徴とする。
ディスク基板とスタンパ基板とを樹脂塗布面を対向させて貼り合わせた状態で、貼り合わせ時よりも高圧の雰囲気中で待機させ、その後に両基板間の樹脂を全面にわたって硬化させることを特徴とする。
本発明の光ディスクの製造方法は、第1の記録層を成膜したディスク基板上とスタンパ基板上とに樹脂をスピンコートし、それぞれの樹脂を所定領域のみ硬化させたうえで貼り合せて完全に硬化させるようにしたため、スピンコートの際の樹脂の外周部分の盛り上がりを押えて均すことができ、その上に形成する第2の記録層と前記第1の記録層との中間層としての樹脂層の厚みの均一性及び精度を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
ここでは読み書きに波長405nm程度の青色レーザーを使用するブルーレイディスク(Blu−ray Disk)を2層ディスクの例に挙げて説明する。ブルーレイディスクは、先に図7を用いて説明した2層ディスクと同様の構造を有しており、ディスク基板は外径が120mm、厚さが1.1mm、センターホールの径が15mmであり、中間層の厚みは25μm程度、カバー層は75μm程度となる。
図1は本発明の一実施形態における2層ディスクの製造方法の概略フローを示す工程断面図である。
図1(a)に示すように、第1記録面のパターンが転写されたディスク基板1の上に第1の記録層2をスパッタ法で成膜し、次いで図3(b)に示すように、第1の記録層2の上に紫外線硬化型接着剤層3(以下、接着剤層3という)をスピンコートする。
これと並行して、図1(c)(d)に示すように、第2記録面のパターンが転写されたスタンパ基板8の上に2P樹脂層4をスピンコートする。
次に、図1(e)に示すように、ディスク基板1とスタンパ基板8とを真空下で貼り合せ、プレスしながら紫外光Lを照射することにより、基板1,8間の接着剤層3,2P樹脂層4を硬化させる。真空下で貼り合せるのは、接着剤層3,2P樹脂層4内に発生した気泡を除去するためである。
接着剤層3,2P樹脂層4が全面にわたって硬化したら、図3(f)に示すようにスタンパ基板8を剥がす。図中の3aは接着剤層3が硬化してなる硬化部分、4aは2P樹脂層4が硬化してなる硬化部分、7は接着剤層3aと2P樹脂層4aとからなる中間層を表わす。
次に、図3(g)に示すように、剥き出しになった2P樹脂層4(したがって中間層7)の表面に転写されたパターンの上に第2の記録層5を成膜する。
最後に、図3(h)に示すように第2の記録層5の上にカバー層6を貼り付けることにより、片面2層ディスクが完成する。
なお、ディスク基板1は、ポリカーボネートなどの透明な樹脂材料で射出成形法により形成される。スタンパ基板8も、ポリカーボネートなどの透明な樹脂材料で射出成形法により成形される。第1の記録層2は、入射した光ビームを約20〜30%反射し、残りの光ビームを透過するように、アルミニウム、金及びこれらの合金または窒化シリコン等が用いられる。第2の記録層5は、第1の記録層2を透過した光ビームのほぼ全てを反射するように、アルミニウム、金及びこれらの合金が用いられる。
紫外線硬化接着剤層3には、光ビームの波長に対して透明なアクリル系又はエポキシ系の樹脂が用いられる。2P樹脂層4には、光ビームの波長に対して透明なアクリル系又はウレタン系の樹脂が用いられる。接着剤層3、2P樹脂層4とも、スタンパ基板8に対する2P樹脂層4の接着力がディスク基板1に対する接着剤層3の接着力よりも十分に小さくなるように、つまりスタンパ基板8のみを剥がせるように選択される。接着剤層3は、2P樹脂層4と第1の記録層2との接着力を上げるために設けられる。
上記した製造工程において、本発明方法が特徴とするのは、接着剤層3と2P樹脂層4を硬化させる工程である。以下に詳述する。
図2(a)に示すように、接着剤層3をスピンコートしたディスク基板1を、中周マスク9を取り付けた透明なステージ10に中周マスク9と同心状に設置する。この時点での接着剤層3は、スピンコートした際の遠心力および表面張力で外周縁部が盛り上がっている。
中周マスク9は、ディスク基板1の中周領域(たとえば半径17.5mmの位置から55mmの位置までの範囲)をマスクするものである。設置の際の位置決めは、ディスク基板1のセンターホール1aをステージ10の中央の凸部10aに嵌合させることによる。ステージ10は、ディスク基板1の着脱を容易にするために基板背面との間に幾分かの隙間を形成するとともに、中周マスク9がディスク基板1に接触してキズ付けることがないように、中周マスク9を基板支持面よりも低位に保持する段差部10bが形成されている。
この状態で、ステージ10側からディスク基板1に向けて光量10〜30mJ/cmのパルス紫外光Lを光源L0より1〜30ショット照射して、中周マスク9でマスクされていない内周領域および外周領域の接着剤層3を硬化させる。3aは接着剤層3の硬化部分を表わす。ディスク基板1の上方には予め紫外光吸収体11を配置しておき、ディスク基板1,接着剤層3を透過したパルス紫外光Lを吸収して反射を防ぐ。
図2(a)に示した工程と並行して、図2(b)に示すように、2P樹脂層4をスピンコートしたスタンパ基板8を、内周マスク12,外周マスク13を取り付けた透明なステージ14に内周マスク12,外周マスク13と同心状に設置する。この時点での2P樹脂層4は、スピンコートした際の遠心力および表面張力で外周縁部が盛り上がっている。
内周マスク12,外周マスク13はそれぞれ、スタンパ基板8の内周領域および外周領域(たとえば半径18.0mmの位置から59mmの位置までを除いた範囲)をマスクするものである。マスクしない中周領域、つまり2P樹脂層4を硬化させるべき範囲は、第2記録面の転写性を確保できるように少なくとも第2記録面のパターンの範囲を含んでいる。ステージ14は、内周マスク12,外周マスク13がスタンパ基板8に接触してキズ付けることがないように、内周マスク12,外周マスク13を基板支持面よりも低位に保持する段差部14bが形成されている。
この状態で、ステージ14側からスタンパ基板8に向けて光量10〜30mJ/cmのパルス紫外光Lを光源L0より1〜30ショット照射して、内周マスク12,外周マスク13でマスクされていない中周領域の2P樹脂層4を硬化させる。4aは2P樹脂層4の硬化部分を表わす。ここでも、スタンパ基板8の上方に予め紫外光吸収体11を配置しておき、スタンパ基板8,2P樹脂層4を透過したパルス紫外光Lを吸収して反射を防ぐ。
次に、図2(c)(d)に示すように、所定領域の接着剤層3,2P樹脂層4だけが硬化したディスク基板1とスタンパ基板8とを、接着剤層3,2P樹脂層4どうしを対向させて50Pa以下程度の真空下で貼り合わせ、プレスする。
このことにより、接着剤層3と2P樹脂層4のそれぞれの未硬化部分が押し潰されて均され、接着剤層3と2P樹脂層4とで形成される中間層7の膜厚が均一になる。プレスの際に内周側の接着剤層3と2P樹脂層4が拡がってセンターホール1a,8aにはみ出すことが懸念されるが、ディスク基板1とスタンパ基板8のセンターホール1a,8aの近傍に形成された環状の溝1b,8bに流れ込むことになり、はみ出しは防止される。これら環状の溝1b,8bは、スタンパ基板8を引き剥がす際のフック16の係止にも利用される。
ディスク基板1,スタンパ基板8を所定時間だけプレスした後には、接着剤層3,2P樹脂層4の全面を硬化させる工程までに、たとえば大気中で10〜100秒程度待機させる。これは、ディスク基板1,スタンパ基板8の貼り合わせの際に、50Pa以下程度の真空下とはいえ、接着剤層3,2P樹脂層4の未硬化部分と硬化部分4aとの境界付近に気泡17が混入することがあるからであり、このようにすることにより、気泡17が大気圧で圧縮されて、図2(e)に示すように小さくなる。これにより、気泡に起因する不良、たとえば情報を読み書きする光ビームが気泡の影響を受けてその付近での記録が不能になるなどの不良を防止できる。
以上のような工程(図2(a)〜図2(e))を経ることで、2層ディスクの中間層7の厚み均一性および精度を高めることができる。
このようにして形成した2層ディスクについて、2P樹脂層の外周の未硬化範囲が外周マスク径(外周マスク13でマスクされるスタンパ基板8の外周端から中心方向への寸法)に依存するものとして、外周マスク径と中間層の膜厚バラツキとの関係を調べた。結果を図3に示す。
図3から、外周マスク径が大きいほど、すなわち2P樹脂層の外周の未硬化範囲が大きいほど、中間層の膜厚の均一性が良くなることがわかる。外周マスク径0.5mmで膜厚バラツキ4%、外周マスク径1.0mm〜5.0mmで膜厚バラツキ2%程度という良好な結果が得られている。未硬化範囲が大きすぎると、接着剤層の未硬化部分と混合してしまうことが懸念されるが、この範囲の外周マスク径0.5〜5.0mmであれば支障ない。参考までに、第1の記録層,第2の記録層とも収差や層間クロストークなく記録再生するためには、中間層の厚さを25±2μm程度とすることが望ましいとされており(たとえば特許文献2)、これは膜厚バラツキ8%に相当する。
図4に示すように、接着剤層3を部分的に硬化させる際のマスクでディスク基板1をキズ付けるのを避けるために、凸部を持ったテーブル18でディスク基板1の内周部分のみ支持するとともに基板内周領域をマスクし、ディスク基板1の外周領域は別途の固定マスク13aでマスクするようにしてもよい。スタンパ基板8上の2P樹脂層4を部分的に硬化させる際も同様である。
また、図5に示すように、ディスク基板1を回転させながら、紫外光Lをスポットで照射することによって接着剤層3の所望範囲のみ硬化させるようにしてもよい。スポットで照射する手段としては光ファイバーなどを使用できる。スタンパ基板8上の2P樹脂層4を部分的に硬化させる際も同様である。
上記と同様にして、図6に示すような、ディスク基板1の両側にそれぞれ2層の記録層(第1、第2、第3、第4の記録層2,5,2A,5A)を備えた多層ディスクを製造することも可能である。図示を省略するが、ディスク基板1の片側(あるいは両側)により多層の記録層を設けることも可能である。いずれの場合も、中間層の厚みが均一になるため各記録層の読み書きを正確に行える。
なお、特に説明しなかったが、第1の記録層2は、ディスク基板1に、ROMの場合にピット、RAMの場合にピットと案内溝、1回だけ書き込める構造の場合に案内溝だけを設けることで形成される。同様に、第2の記録層5は、中間層7に、ROMの場合にピット、RAMの場合にピットと案内溝、1回だけ書き込める構造の場合に案内溝だけを設けることで形成される。第1の記録層5、第2の記録層5の材料も、ROM、RAMなどの種類に応じて選択される。
また上記においては、中間層7を、紫外光で硬化する紫外線硬化型接着剤層3と2P樹脂層4とで形成するものとして説明したが、これに限定されず、電子線、放射線、熱などで硬化する樹脂を用いて同様に形成することも可能である。
本発明の光ディスクの製造方法は、中間層の厚みの均一性を向上することができ、片面2層ディスクはもちろんのこと、片面及び両面多層ディスクにも有用である。
本発明の一実施形態における光ディスクの製造方法であって、片面2層ディスクの製造方法を説明する製造工程断面図 図1に示した製造工程の内の一部を詳細に示した製造工程断面図 図1に示した方法で用いるマスクの外周マスク径と同方法で形成される中間層の膜厚バラツキとの関係図 図1に示した方法の変形例 図1に示した方法の他の変形例 図1に示した方法と同様にして製造される多層ディスクの断面図 従来の片面2層ディスクの断面図
符号の説明
1 ディスク基板
2 第1の記録層
3 接着剤層
3a 硬化部分
4 2P樹脂層
4a 硬化部分
5 第2の記録層
6 カバー層
7 中間層
8 スタンパ基板
9 中周マスク
11 紫外光吸収体
12 内周マスク
13 外周マスク
L 紫外光

Claims (10)

  1. ディスク基板上に複数の記録層を中間層を介して形成し、保護層で覆って光ディスクを製造する際に、
    ディスク基板に形成した第1の記録層の上に樹脂をスピンコートするとともに、第2の記録層のパターンを形成したスタンパ基板上に樹脂をスピンコートする工程と、
    前記ディスク基板上およびスタンパ基板上の樹脂をそれぞれ所定領域のみ硬化させる部分硬化工程と、
    前記部分硬化工程の後にディスク基板とスタンパ基板とを真空下で樹脂塗布面を対向させて貼り合わせる工程と、
    両基板間の樹脂を全面にわたって硬化させる工程と、
    両基板間の樹脂の硬化後にスタンパ基板を剥離し、スタンパ基板の表面形状が転写された樹脂層を中間層として第2の記録層を形成する工程と
    を行う光ディスクの製造方法。
  2. ディスク基板の片面に2層の記録層を形成する請求項1記載の光ディスクの製造方法。
  3. ディスク基板上およびスタンパ基板上の樹脂をそれぞれ所定領域のみ硬化させる部分硬化工程で、スタンパ基板上の樹脂は、インフォメーションエリアとなる領域を含んだ中周領域よりも外周領域と内周領域の硬化度を低くし、ディスク基板上の樹脂は、中周領域の硬化度を外周領域と内周領域の硬化度よりも低くする請求項1記載の光ディスクの製造方法。
  4. スタンパ基板上の樹脂は、スタンパ基板の外周端から半径方向に沿って0.5〜5.0mmの幅の外周領域で硬化度を低くする請求項1記載の光ディスクの製造方法。
  5. ディスク基板上またはスタンパ基板上の樹脂をそれぞれ所定領域のみ硬化させる部分硬化工程で、前記樹脂を硬化させるビームを円環状のマスクを介して照射する請求項1または請求項3のいずれかに記載の光ディスクの製造方法。
  6. 円環状のマスクは、ディスク基板またはスタンパ基板に接触しない所定の間隙を設けて設置する請求項5記載の光ディスクの製造方法。
  7. ディスク基板上またはスタンパ基板上の樹脂を所定領域のみ硬化させる部分硬化工程で、ディスク基板またはスタンパ基板を回転させながら前記樹脂を硬化させるビームをスポットで照射する請求項1または請求項3のいずれかに記載の光ディスクの製造方法。
  8. ディスク基板上およびスタンパ基板上にスピンコートする樹脂が紫外光反応硬化型樹脂である請求項1記載の光ディスクの製造方法。
  9. ディスク基板またはスタンパ基板と紫外光反応硬化型樹脂とを透過した紫外光を吸収する紫外光吸収体を配置する請求項8記載の光ディスクの製造方法。
  10. ディスク基板とスタンパ基板とを樹脂塗布面を対向させて貼り合わせた状態で、貼り合わせ時よりも高圧の雰囲気中で待機させ、その後に両基板間の樹脂を全面にわたって硬化させる請求項1記載の光ディスクの製造方法。
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