JP2006112229A - 超小旋回作業機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第二ブーム11と第三ブーム12とを連結する上部回動軸16は、それぞれの軸心がお互いに平行となるように配置し、該下部回動軸及び上部回動軸は、第一ブームを最大限持ち上げた場合に、該下部回動軸のアーム方向側が反対方向側よりも高位置となるように配置し、前記第二ブームは、第一ブームを最大限持ち上げた状態において、第一ブーム上端部から略垂直上方へ立設される基部と、該基部から略水平方向前方へ延設され、上部回動軸を回動自在に嵌挿する支持部とにより、略「L」字状に形成し、燃料タンク及びバッテリを運転席6の前方に纏めて配設し、作業者の死角に入るように配置した。
【選択図】図2
Description
また、該第二ブーム91の左右方向への回動によりアーム93及びバケット94を左右方向へオフセット可能に構成している。即ち、アーム93は、該アーム93と第三ブーム92との間に介装されたアームシリンダ97の伸縮により上下回動されるとともに、第二ブーム91が下部回動軸95を中心にして左右方向に回動することで、アーム93及びバケット94が左右に移動して、第一ブーム90に対してオフセットするように構成しているのである。
さらに、旋回台84上部には燃料タンク71、リザーバタンク72、及び、バッテリ73が配設されており、該バッテリ73は運転席86の下方に配置されて、燃料タンク71、及び、リザーバタンク72は、バックホウ装置85の運転席86が配置された側とは反対側に配置されている。
そして、図14に示すように、燃料タンク71の給油口74は高位置に設けられていた。即ち、旋回台84の下端から該給油口74までの高さH1が大きく構成されていた。
そして、前述の軌跡65の如くバケット94の位置によっては、側面視において、該バケット94と運転部89とが干渉するように構成されている。
従って、アーム93及びバケット94の巻き込み具合によっては、例えば、最小旋回半径を得るために、第一ブーム90を最大限持ち上げてアーム93及びバケット94を最大限巻き込んだ場合に、バケット94を左右方向の運転部89側へ偏心させると、該バケット94と運転部89とが接触することとなる。
また、他部との接触や振動が多いバックホウ装置85に、安全装置や制御装置、及び、これらに付随するセンサ類や配管を付設しているので、これらの機器が故障する場合が多かった。
さらに、バケット94はその動作を制御・制限されているので、作業範囲が狭くなっていた。
旋回台の運転部横側方に上下回動自在に取り付けられた第1ブーム10、該第1ブーム10の先端部に左右方向へ回動自在に取り付けられた第二ブーム11、該第二ブーム11に左右方向へ回動可能に取り付けられた第三ブーム12、該第三ブーム12に上下方向に回動可能に取り付けられたアーム13、及び、該アーム13の先端に取り付けられた作業用アタッチメント14を有し、該第二ブーム11の左右方向への回動により作業用アタッチメント14を左右方向へオフセット可能に構成した超小旋回作業機において、該第一ブーム10と第二ブーム11とを連結する下部回動軸15、及び、第二ブーム11と第三ブーム12とを連結する上部回動軸16は、それぞれの軸心がお互いに平行となるように配置し、該下部回動軸15及び上部回動軸16は、第一ブーム10を最大限持ち上げた場合に、該下部回動軸15のアーム13方向側が反対方向側よりも高位置となるように配置し、前記第二ブーム11は、第一ブーム10を最大限持ち上げた状態において、第一ブーム10上端部から略垂直上方へ立設される基部41と、該基部41から略水平方向前方へ延設され、上部回動軸16を回動自在に嵌挿する支持部42とにより、略「L」字状に形成し、燃料タンク62及びバッテリ61を運転席6の前方に纏めて配設し、作業者の死角に入るように配置したので、第一ブーム10を最大限持ち上げた場合に、前記下部回動軸15のアーム13方向側が反対方向側よりも高位置に位置するので、第二ブーム11が下部回動軸15を中心に回動してバケット14が左右にオフセットすると、該バケット14は、側面視において後方から前方へ移動する。
また、燃料タンク及びバッテリを運転席前方に纏めて配設して作業者の死角に入るように配置することにより、燃料タンク及びバッテリのメンテナンス性や給油作業性を向上することができるとともに、作業者の視野をさえぎることがないので、作業者の作業性を向上することができた。
図1は本発明の超小旋回作業機を示す側面図、図2は同じく平面図、図3はバックホウ装置を示す背面図、図4はバケットが左右方向へオフセットした場合にバケットが前方へ移動する様子を示す側面図。図5は運転席の配置位置及びバケットの移動軌跡を示す側面図、図6はバックホウ装置の配置位置及びバッテリ・燃料タンク等の配置位置を示す平面図、図7は燃料タンクの給油口の配置高さを示す側面図、図8は側溝掘時における第二ブームと溝入口部分との位置関係を示す正面図、図9は第二ブームと第三ブームとの連結部を示す側面図である。
図1乃至図3において、左右一対のクローラ走行装置2を装備した走行装置1の上部に、旋回可能に旋回台4を取り付け、該旋回台4上部の一側方には運転席6を配設して、該運転席6等をキャビンで覆って運転部9を構成し、該運転部9横側方にバックホウ装置5を配置している。運転部9の前部にはバッテリー61及び燃料タンク62を配設し、作業者が運転席6に座った状態で、これらのバッテリー61及び燃料タンク62が作業者の死角に位置するように低位置に配置している。また、バックホウ装置5の、運転部9とは反対側の側方には、リザーバタンク63を配設している。前記走行装置1の、例えば後端部には、排土板3を装着している。
また、バックホウ装置5は、第一ブームを最大限持ち上げるとともに、アーム13及びバケット14を左右にオフセットせずに最大限巻き込んだ状態(図1、図2に示す姿勢にある状態)においては、全体が旋回台2の旋回径8内に格納できるように構成している。この、バックホウ装置5全体が旋回台2の旋回径8内に格納される小旋回格納状態においても、バケット14と運転部9とが干渉しないように構成している。
前記バックホウ装置5は、旋回台4に上下回動自在に取り付けた第一ブーム10、該第一ブーム10の先端部に左右方向へ回動自在に取り付けた第二ブーム11、該第二ブーム11に左右方向へ回動可能に取り付けられた第三ブーム12、該第三ブーム12に上下方向に回動可能に取り付けられたアーム13、及び、該アーム13の先端に取り付けられた作業用アタッチメントであるバケット14を有している。第一ブーム10と旋回台4との間にはブームシリンダ29を介装して、該ブームシリンダ29の伸縮により第一ブーム10を上下回動可能とし、第三ブーム12とアーム13との間にはアームシリンダ17を介装して、該アームシリンダ14の伸縮によりアーム13を上下回動可能とし、アーム13とバケット14との間にはバケットシリンダ48を介装して、該バケットシリンダ48の伸縮によりバケット48を上下回動可能としている。
さらに、第一ブーム10と第三ブーム12との間には連結ロッド30が架設され、該連結ロッド30の両端部は、第一ブーム10及び第三ブーム12にそれぞれ枢着されて、該連結ロッド30、第一ブーム10、第二ブーム11、及び、第三ブーム12により平行四連リンク機構を構成している。
そして、オフセットシリンダ31を伸縮させることで、バケット14が第一ブーム10に対して偏心して左右方向にオフセットされるが、この場合、平行四連リンク機構により、正面視又は後面視における第一ブーム10と、第三ブーム12、アーム13、及び、バケット14との角度は変化せずに、平行状態を保ったままオフセットされるのである。
従って、バケット14が移動動作する全動作範囲に渡って、該バケット14の動作を規制又は制御することなしに、移動動作及びオフセット動作を行っても、バケット14と運転部とが接触することはないのである。
これにより、運転部9とバケット14とが接触することを避けるために、安全装置や制御装置、及び、これに付随するセンサ類や配管等を別途付設する必要がなくなって、バックホウ装置5の低コスト化及び軽量化を図ることができるとともに、バックホウ装置5の故障を減少することができ、該バックホウ装置5による作業範囲を大きくすることもできる。
これにより、旋回台4のバックホウ装置5よりも運転部9側のスペースを大きく確保することができるため、該運転部9内部のスペースを広く構成することができ、運転席6を左右方向における中央部寄りに配置して作業性を向上することができる。
さらに、運転席6を旋回台4の後部に配置することで、該運転席6及び運転席6で作業を行う作業者の重量が、旋回台4後端部に付設するリアウェイトの役割を果たすこととなるので、該リアウェイトの重量の軽量化を図ることができる。
さらに、バッテリ61及び燃料タンク62を、作業者の死角に位置するように低く配置するとともに、燃料タンク62の給油口64を低位置に配置、即ち、旋回台4の下端から給油口64までの寸法H2を小さく構成しているので、作業者の作業性を向上することができるとともに、給油作業性をも向上することができるのである。
また、第三ブーム12を略「コ」字状に形成して、該第三ブーム12両端の枢支部51・52により上部回動軸16両端を枢支し、該枢支部51・52と本体53との第三ブーム12全体で上部回動軸16を支持するように構成している。 このように、上部回動軸16の両端が第三ブーム12両端の枢支部51・52により枢支され、該上部回動軸16の外周面が、第二ブーム11の支持部42内周面43に支持されることで、第二ブーム11と第三ブーム12とが連結されている。
なお、第三ブーム12とアーム13との間に介装されるアームシリンダ17は、第三ブーム12の本体53により、その両側方及び下方を覆われており、アームシリンダ17を第三ブーム12の本体53で覆って保護することにより、該アームシリンダ17が障害物等に衝突して損傷することを防止している。
さらに、図8、図9に示す、第二ブーム11の支持部42の長さYを、上部回動軸16の軸心方向に、前記小旋回格納状態においてバックホウ装置5全体が旋回台2の旋回径8内に格納される範囲で最長に形成して、掘削深さを可能な限り深くするように構成している。
また、該運転部内部のスペースを広く構成することができ、運転席を左右方向における中央部寄りに配置して作業性を向上することができた。
さらに、運転席を旋回台の後部に配置することで、該運転席及び運転席で作業を行う作業者の重量が、旋回台後端部に付設するリアウェイトの役割を果たすこととなるので、該リアウェイトの重量の軽量化を図ることができた。
1 走行装置
4 旋回台
5 バックホウ装置
6 運転席
8 旋回径
9 運転部
10 第一ブーム
11 第二ブーム
12 第三ブーム
13 アーム
14 バケット(作業用アタッチメント)
15 下部回動軸
16 上部回動軸
17 アームシリンダ
41 基部
42 支持部
61 バッテリ
62 燃料タンク
Claims (1)
- 旋回台の運転部横側方に上下回動自在に取り付けられた第1ブーム10、該第1ブーム10の先端部に左右方向へ回動自在に取り付けられた第二ブーム11、該第二ブーム11に左右方向へ回動可能に取り付けられた第三ブーム12、該第三ブーム12に上下方向に回動可能に取り付けられたアーム13、及び、該アーム13の先端に取り付けられた作業用アタッチメント14を有し、該第二ブーム11の左右方向への回動により作業用アタッチメント14を左右方向へオフセット可能に構成した超小旋回作業機において、該第一ブーム10と第二ブーム11とを連結する下部回動軸15、及び、第二ブーム11と第三ブーム12とを連結する上部回動軸16は、それぞれの軸心がお互いに平行となるように配置し、該下部回動軸15及び上部回動軸16は、第一ブーム10を最大限持ち上げた場合に、該下部回動軸15のアーム13方向側が反対方向側よりも高位置となるように配置し、前記第二ブーム11は、第一ブーム10を最大限持ち上げた状態において、第一ブーム10上端部から略垂直上方へ立設される基部41と、該基部41から略水平方向前方へ延設され、上部回動軸16を回動自在に嵌挿する支持部42とにより、略「L」字状に形成し、燃料タンク62及びバッテリ61を運転席6の前方に纏めて配設し、作業者の死角に入るように配置したことを特徴とする超小旋回作業機。
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