JP3821565B2 - 超小旋回作業機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、旋回台に取り付けたブームに作業用アタッチメントを装着し、該作業用アタッチメントを左右にオフセット可能とした超小旋回作業機の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、旋回台に取り付けたブームに作業用アタッチメントを装着し、該作業用アタッチメントを左右に偏心可能とした超小旋回作業機は知られている。このような超小旋回作業機は、例えば、図10、図11に示すように、走行装置1の上部に旋回可能に旋回台4を取り付け、該旋回台4の上部には運転席等をキャビンで覆った運転部89を設けている。該運転部89横側方にはバックホウ装置85を配設し、該バックホウ装置85は、旋回台84に上下回動自在に取り付けた第一ブーム90、該第一ブーム90の先端部に左右方向へ回動自在に取り付けた第二ブーム91、該第二ブーム91に左右方向へ回動可能に取り付けた第三ブーム92、該第三ブーム92に上下方向に回動可能に取り付けたアーム93、該アーム93の先端に上下回動可能に取り付けた作業用アタッチメントであるバケット94を有しており、第一ブーム90と第二ブームとは下部回動軸95により回動可能に連結され、第二ブーム91と第三ブームとは上部回動軸96により回動可能に連結されている。
また、該第二ブーム91の左右方向への回動によりアーム93及びバケット94を左右方向へオフセット可能に構成している。即ち、アーム93は、該アーム93と第三ブーム92との間に介装されたアームシリンダ97の伸縮により上下回動されるとともに、第二ブーム91が下部回動軸95を中心にして左右方向に回動することで、アーム93及びバケット94が左右に移動して、第一ブーム90に対してオフセットするように構成しているのである。
【0003】
また、図12、図13に示すように、前記運転席86は、前後方向において、旋回台84の旋回中心Pを跨いで配置されており、該運転席86を覆うキャビンを旋回台84の略前端部から後部にかけて配置して運転部89を構成している。
そして、バックホウ装置85は、左右方向において、旋回台84のほぼ中心部に配置されて、旋回中心Pと該バックホウ装置85との間の寸法D1は小さく構成されていた。
さらに、旋回台84上部には燃料タンク71、リザーバタンク72、及び、バッテリ73が配設されており、該バッテリ73は運転席86の下方に配置されて、燃料タンク71、及び、リザーバタンク72は、バックホウ装置85の運転席86が配置された側とは反対側に配置されている。
そして、図14に示すように、燃料タンク71の給油口74は高位置に設けられていた。即ち、旋回台84の下端から該給油口74までの高さH1が大きく構成されていた。
【0004】
図10、図12における軌跡65は、第一ブーム90、アーム93、及び、バケット94等の動作に伴って移動するバケット94の先端部が通過する軌跡であり、バケット94の移動位置によっては、側面視において、該バケット94と前記運転部89とが干渉するように構成されている。
【0005】
さらに、図15に示すように、第一ブーム90と第二ブーム91とを連結する下部回動軸95の軸心、及び、第二ブーム91と第三ブーム92とを連結する上部回動軸96の軸心はお互いに平行となるように配置されており、下部回動軸95は、第一ブーム91を最大限持ち上げた場合に、該下部回動軸95のアーム93方向側が反対方向側よりも低位置に位置するように構成されている。
【0006】
このように構成した超小旋回作業機においては、第一ブーム90を最大限持ち上げた場合に、前記下部回動軸95は該下部回動軸95のアーム93方向側が反対方向側よりも低位置に位置するので、第二ブーム91が下部回動軸95を中心に回動すると、バケット94は左右にオフセットするとともに、例えば、寸法Z分だけ前方から後方へ移動、即ち、運転部89に近づく方向へ移動する。そして、前述の軌跡65の如くバケット94の位置によっては、側面視において、該バケット94と運転部89とが干渉するように構成されている。
従って、アーム93及びバケット94の巻き込み具合によっては、例えば、最小旋回半径を得るために、第一ブーム90を最大限持ち上げてアーム93及びバケット94を最大限巻き込んだ場合に、バケット94を左右方向の運転部89側へ偏心させると、該バケット94と運転部89とが接触することとなる。
【0007】
このバケット94と運転部89との接触を避けるために、従来は、バケット94を巻き込んだ際に該バケット94と運転部89とが接触する恐れがある場合は、バケット94が運転部89と接触する恐れがある範囲内に入らないように、該バケット94の巻き込み動作や第二ブーム91の回動動作を制限するストッパ部材等の安全装置を付設して、バケット94と運転部89とが接触することを機械的に回避したり、第二ブーム91やバケット94等の動作をマイクロコンピュータを用いて電気的に制御し、バケット94と運転部89とが接触しないように構成したりしていた。例えば、特開平4−55530号公報、実開平5−7748号公報、実開平7−4558号公報、及び、実開平7−38259号公報に記載の如くである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述の如く、第二ブーム91やバケット94等の動作をマイクロコンピュータを用いて電気的に制御してバケット94と運転部89とが接触することを防止するのでは、制御装置を別途設ける必要があってコスト高となるとともに、制御装置に防水・防塵対策を施す必要があって構造的に不利であり、安全装置等を付設して機械的に接触を回避する場合は、安全装置等を別途付設することでコスト高になるとともに、重量増となっていた。
また、他部との接触や振動が多いバックホウ装置85に、安全装置や制御装置、及び、これらに付随するセンサ類や配管を付設しているので、これらの機器が故障する場合が多かった。
さらに、バケット94はその動作を制御・制限されているので、作業範囲が狭くなっていた。
【0009】
また、第二ブーム91は直線状に形成されているので、図16に示すように、側溝堀を行う際には、比較的浅い位置で第二ブーム91が溝入口部分88に当接してしまって、それ以上深く掘ることができなかった。
【0010】
そして、前記運転席86が旋回台84の旋回中心Pを跨いで配置されるとともに、旋回中心Pと該バックホウ装置85との間の寸法D1が小さく構成されていたので、該運転部89のスペースを大きくとることができなかった。
【0011】
さらに、日常メンテナンス頻度が高いバッテリ73と燃料タンク71とが、それぞれ運転席86の下方とバックホウ装置85の側方といったように、それぞれ異なった場所に配置されていたのでメンテナンス性が良くなかったり、燃料タンク71の給油口74が高位置に設けられていたので給油作業性が悪かった。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決する為の手段を説明する。
【0013】
旋回台(4)の運転部(9)横側方に上下回動自在に取り付けられた第一ブーム(10)、該第一ブーム(10)の先端部に左右方向へ回動自在に取り付けられた第二ブーム(11)、該第二ブーム(11)に左右方向へ回動可能に取り付けられた第三ブーム(12)、該第三ブーム(12)に上下方向に回動可能に取り付けられたアーム(13)、及び、該アーム(13)の先端に取り付けられた作業用アタッチメント(14)を有し、該第二ブーム(11)の左右方向への回動により、作業用アタッチメント(14)を左右方向へオフセット可能に構成した超小旋回作業機において、前記第一ブーム(10)の旋回台(4)への取付部を、運転部(9)とは反対側の左右方向側部へ配置すると共に、運転席(6)を旋回台(4)の旋回中心よりも後方へ配置し、該第一ブーム(10)と第二ブーム(11)とを連結する下部回動軸(15)、及び、第二ブーム(11)と第三ブーム(12)とを連結する上部回動軸(16)は、それぞれの軸心がお互いに平行となるように配置し、該下部回動軸(15)及び上部回動軸(16)は、第一ブーム(10)を最大限持ち上げた場合に、該下部回動軸(15)のアーム(13)方向側が反対方向側よりも高位置となるように配置し、前記第二ブーム(11)は、第一ブーム(10)を最大限持ち上げた状態において、該第一ブーム(10)の上端部から略垂直上方へ立設される基部(41)と、該基部(41)から略水平方向前方へ延設される支持部(42)とによって、略「L」字状に形成したものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
図1は本発明の超小旋回作業機を示す側面図、図2は同じく平面図、図3はバックホウ装置を示す背面図、図4はバケットが左右方向へオフセットした場合にバケットが前方へ移動する様子を示す側面図である。
【0015】
図5は運転席の配置位置及びバケットの移動軌跡を示す側面図、図6はバックホウ装置の配置位置及びバッテリ・燃料タンク等の配置位置を示す平面図、図7は燃料タンクの給油口の配置高さを示す側面図、図8は側溝掘時における第二ブームと溝入口部分との位置関係を示す正面図、図9は第二ブームと第三ブームとの連結部を示す側面図、図10は従来の超小旋回作業機を示す側面図、図11は同じく平面図である。
【0016】
図12は従来の超小旋回作業機における運転席の配置位置及びバケットの移動軌跡を示す側面図、図13は同じくバックホウ装置の配置位置及びバッテリ・燃料タンク等の配置位置を示す平面図、図14は同じく燃料タンクの給油口の配置高さを示す側面図、図15は同じくバケットが左右方向へオフセットした場合にバケットが後方へ移動する様子を示す側面図、図16は同じく側溝掘時における第二ブームと溝入口部分との位置関係を示す正面図である。
【0017】
本発明の超小旋回作業機の構成について説明する。
図1乃至図3において、左右一対のクローラ走行装置2を装備した走行装置1の上部に、旋回可能に旋回台4を取り付け、該旋回台4上部の一側方には運転席6を配設して、該運転席6等をキャビンで覆って運転部9を構成し、該運転部9横側方にバックホウ装置5を配置している。運転部9の前部にはバッテリー61及び燃料タンク62を配設し、作業者が運転席6に座った状態で、これらのバッテリー61及び燃料タンク62が作業者の死角に位置するように低位置に配置している。また、バックホウ装置5の、運転部9とは反対側の側方には、リザーバタンク63を配設している。前記走行装置1の、例えば後端部には、排土板3を装着している。
【0018】
図1における軌跡66は、ブームシリンダ29、アームシリンダ17、及び、バケットシリンダ48等の伸縮に伴ってバケット14の先端が通過する軌跡であり、軌跡66の全範囲において、バケット14と運転部9とが干渉しないように構成している。
また、バックホウ装置5は、第一ブームを最大限持ち上げるとともに、アーム13及びバケット14を左右にオフセットせずに最大限巻き込んだ状態(図1、図2に示す姿勢にある状態)においては、全体が旋回台4の旋回径8内に格納できるように構成している。この、バックホウ装置5全体が旋回台4の旋回径8内に格納される小旋回格納状態においても、バケット14と運転部9とが干渉しないように構成している。
【0019】
次に、バックホウ装置5について説明する。
前記バックホウ装置5は、旋回台4に上下回動自在に取り付けた第一ブーム10、該第一ブーム10の先端部に左右方向へ回動自在に取り付けた第二ブーム11、該第二ブーム11に左右方向へ回動可能に取り付けられた第三ブーム12、該第三ブーム12に上下方向に回動可能に取り付けられたアーム13、及び、該アーム13の先端に取り付けられた作業用アタッチメントであるバケット14を有している。第一ブーム10と旋回台4との間にはブームシリンダ29を介装して、該ブームシリンダ29の伸縮により第一ブーム10を上下回動可能とし、第三ブーム12とアーム13との間にはアームシリンダ17を介装して、該アームシリンダ14の伸縮によりアーム13を上下回動可能とし、アーム13とバケット14との間にはバケットシリンダ48を介装して、該バケットシリンダ48の伸縮によりバケット48を上下回動可能としている。
【0020】
そして、これらのブームシリンダ29、アームシリンダ17、及び、バケットシリンダ48等の伸縮動作に伴ってバケット14が移動動作するように構成している。図1には、各種シリンダ17・29・48の伸縮動作に伴って移動動作するバケット14が、左右方向へオフセットされていない状態で最も運転部9へ接近する点を、前記軌跡66によって上方から下方に渡って示しており、該バケット14は、側面視において、軌跡66で示す範囲よりも運転部9側へは接近しないように構成されている。即ち、側面視において、バケット14は、どこに位置していても常に運転部9との間に間隙を有しており、該運転部9と干渉することがないのである。
【0021】
また、第二ブーム11の左右方向への回動によりアーム13及びバケット14を左右方向へオフセット可能に構成している。即ち、第二ブーム11は、その下端部で第一ブーム10の上端部と下部回動軸15により左右回動自在に連結され、該第二ブーム11の上端部は上部回動軸16により第三ブーム12を左右回動自在に連結しており、第二ブーム11と第一ブーム10との間にはオフセットシリンダ31が介装されている。
さらに、第一ブーム10と第三ブーム12との間には連結ロッド30が架設され、該連結ロッド30の両端部は、第一ブーム10及び第三ブーム12にそれぞれ枢着されて、該連結ロッド30、第一ブーム10、第二ブーム11、及び、第三ブーム12により平行四連リンク機構を構成している。
そして、オフセットシリンダ31を伸縮させることで、バケット14が第一ブーム10に対して偏心して左右方向にオフセットされるが、この場合、平行四連リンク機構により、正面視又は後面視における第一ブーム10と、第三ブーム12、アーム13、及び、バケット14との角度は変化せずに、平行状態を保ったままオフセットされるのである。
【0022】
また、第一ブーム10と第二ブーム11とを連結する下部回動軸15、及び、第二ブーム11と第三ブーム12とを連結する上部回動軸16は、それぞれの軸心がお互いに平行となるように配置されており、該下部回動軸15は、第一ブーム10を最大限持ち上げた場合に、該下部回動軸15のアーム13方向側が反対方向側よりも(本実施例においては下部回動軸15の前部が後部よりも)高位置に位置するように構成している。
【0023】
このように、第一ブーム10を最大限持ち上げた場合に、前記下部回動軸15のアーム13方向側が反対方向側よりも高位置に位置するので、第二ブーム11が下部回動軸15を中心に回動してバケット14が左右にオフセットすると、該バケット14は、側面視において後方から前方へ移動する。即ち、例えば、バケット14が左右方向の運転部9側へオフセットした場合には、図4に示すように、バケット14は側面視において、例えば、寸法Xだけ運転部9から遠ざかる方向へ移動することとなる。
【0024】
前述のように、バケット14は左右方向へオフセットされていない状態で、側面視において運転部9と干渉しないように構成している上に、バケット14が運転部9側へオフセットされた場合には、該バケット14が運転部9から更に遠ざかる方向へ移動するので、バケット14が左右にオフセットした状態、特に、運転部9側へオフセットした状態でも、全ての移動範囲においてバケット14と運転部9とが干渉することはない。
従って、バケット14が移動動作する全動作範囲に渡って、該バケット14の動作を規制又は制御することなしに、移動動作及びオフセット動作を行っても、バケット14と運転部とが接触することはないのである。これにより、運転部9とバケット14とが接触することを避けるために、安全装置や制御装置、及び、これに付随するセンサ類や配管等を別途付設する必要がなくなって、バックホウ装置5の低コスト化及び軽量化を図ることができるとともに、バックホウ装置5の故障を減少することができ、該バックホウ装置5による作業範囲を大きくすることもできる。
【0025】
ここで、図5、図6に示すように、前記運転席6は、前後方向において、旋回台4の旋回中心Oよりも後方に配置されている。これに伴い、該運転席6を覆うキャビンを旋回台4の後部寄りに配設して、運転部9を全体的に旋回台4の後部寄りに配置するように構成している。このように、運転部9を旋回台4の後部寄りに配置することで、バケット14の全動作範囲に渡って、該バケット14の動作を規制又は制御することなしに、バケット14と運転部とが干渉して接触しないように構成しているのである。
【0026】
また、運転部9を旋回台4の後部寄りに配置することに加えて、バックホウ装置5を、左右方向において、旋回台4の運転部9とは反対側の側部に配置して、旋回中心Oと該バックホウ装置5との間の寸法D2を大きく構成している。これにより、旋回台4のバックホウ装置5よりも運転部9側のスペースを大きく確保することができるため、該運転部9内部のスペースを広く構成することができ、運転席6を左右方向における中央部寄りに配置して作業性を向上することができる。
さらに、運転席6を旋回台4の後部に配置することで、該運転席6及び運転席6で作業を行う作業者の重量が、旋回台4後端部に付設するリアウェイトの役割を果たすこととなるので、該リアウェイトの重量の軽量化を図ることができる。
【0027】
また、運転席6を旋回台4の後部に配置して運転部9を広く構成することで、図5乃至図7に示すように、バッテリ61及び燃料タンク62を運転席6の前方に配設することを可能としている。該バッテリ61及び燃料タンク62は、運転席6前方の低い位置に配置されているので、運転席6で作業する作業者の視線に対しては、操作部78の上端部より下方に位置して、作業者の死角に入ることとなる。
【0028】
このように、日常メンテナンスを行う頻度が高いバッテリ61や燃料タンク62を運転席6の前方の一箇所に纏めて配置することで、メンテナンス性の向上を図っている。
さらに、バッテリ61及び燃料タンク62を、作業者の死角に位置するように低く配置するとともに、燃料タンク62の給油口64を低位置に配置、即ち、旋回台4の下端から給油口64までの寸法H2を小さく構成しているので、作業者の作業性を向上することができるとともに、給油作業性をも向上することができるのである。
【0029】
図1、図3、図8、図9において、前記第二ブーム11は、第一ブーム10を最大限持ち上げた状態において、第一ブーム10上端部から略垂直上方へ立設される基部41と、該基部41から略水平方向前方へ延設される支持部42とによって、略「L」字状に形成されている。支持部42は円筒形状に形成され、該支持部42に上部回動軸16を回動自在に嵌挿して、該上部回動軸16と下部回動軸15とが平行となるように配置し、該上部回動軸16により第二ブーム11と第三ブーム12とを回動自在に連結している。即ち、第二ブーム11の支持部42は、第二ブーム11と第三ブーム12との連結部分である。 また、第三ブーム12を略「コ」字状に形成して、該第三ブーム12両端の枢支部51・52により上部回動軸16両端を枢支し、該枢支部51・52と本体53との第三ブーム12全体で上部回動軸16を支持するように構成している。 このように、上部回動軸16の両端が第三ブーム12両端の枢支部51・52により枢支され、該上部回動軸16の外周面が、第二ブーム11の支持部42内周面43に支持されることで、第二ブーム11と第三ブーム12とが連結されている。
【0030】
また、第一ブーム10と第二ブーム11との間に介装したオフセットシリンダ31は、その両端を第一ブーム10の上部、及び、第二ブーム11の基部41にそれぞれ連結している。
なお、第三ブーム12とアーム13との間に介装されるアームシリンダ17は、第三ブーム12の本体53により、その両側方及び下方を覆われており、アームシリンダ17を第三ブーム12の本体53で覆って保護することにより、該アームシリンダ17が障害物等に衝突して損傷することを防止している。
【0031】
そして、図8に示すように、バケット14を左右方向にオフセットさせて側溝堀を行う場合は、第二ブーム11が略「L」字状に形成されていることにより、第一ブーム10を下方に回動してバケット14を地中深くに侵入させても、該第二ブーム11が溝入口部分88に当接しにくくなっているため、該第二ブーム11の支持部42を地中へ侵入させて深くまで掘削することができる。この場合、基部41と支持部42との連結部49をできるだけ上部に位置させて、第二ブーム11を深くまで侵入させることができるようにしている。
さらに、図8、図9に示す、第二ブーム11の支持部42の長さYを、上部回動軸16の軸心方向に、前記小旋回格納状態においてバックホウ装置5全体が旋回台2の旋回径8内に格納される範囲で最長に形成して、掘削深さを可能な限り深くするように構成している。
【0032】
本構成により、第二ブームの第三ブームとの連結部分の長さを、第一ブームを最大限持ち上げた場合にバックホウ装置全体が旋回台の旋回径内に格納できる範囲で、第二ブームと第三ブームとを連結する上部回動軸の軸心方向に最大限長く構成したので、最深掘削時や側溝掘削時に、第二ブームを溝入口部分に当接させることなく掘削深さを深くすることができた。
【0033】
更に、本構成により、燃料タンク及びバッテリを運転席前方に纏めて配設して作業者の死角に入るように配置するとともに、作業用アタッチメントの全動作範囲に渡って、該作業用アタッチメントの動作を規制又は制御することなしに、作業用アタッチメントと運転部とが接触しないように構成したので、運転部と作業用アタッチメントとが接触することを避けるために、安全装置や制御装置、及び、これに付随するセンサ類や配管等を別途付設する必要がなくなって、バックホウ装置の低コスト化及び軽量化を図ることができるとともに、バックホウ装置の故障を減少することができた。さらに、該バックホウ装置による作業範囲を大きくすることもできた。
また、燃料タンク及びバッテリを運転席前方に纏めて配設して作業者の死角に入るように配置することにより、燃料タンク及びバッテリのメンテナンス性や給油作業性を向上することができるとともに、作業者の視野をさえぎることがないので、作業者の作業性を向上することができる。
【0034】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。
旋回台(4)の運転部(9)横側方に上下回動自在に取り付けられた第一ブーム(10)、該第一ブーム(10)の先端部に左右方向へ回動自在に取り付けられた第二ブーム(11)、該第二ブーム(11)に左右方向へ回動可能に取り付けられた第三ブーム(12)、該第三ブーム(12)に上下方向に回動可能に取り付けられたアーム(13)、及び、該アーム(13)の先端に取り付けられた作業用アタッチメント(14)を有し、該第二ブーム(11)の左右方向への回動により、作業用アタッチメント(14)を左右方向へオフセット可能に構成した超小旋回作業機において、前記第一ブーム(10)の旋回台(4)への取付部を、運転部(9)とは反対側の左右方向側部へ配置すると共に、運転席(6)を旋回台(4)の旋回中心よりも後方へ配置し、該第一ブーム(10)と第二ブーム(11)とを連結する下部回動軸(15)、及び、第二ブーム(11)と第三ブーム(12)とを連結する上部回動軸(16)は、それぞれの軸心がお互いに平行となるように配置し、該下部回動軸(15)及び上部回動軸(16)は、第一ブーム(10)を最大限持ち上げた場合に、該下部回動軸(15)のアーム(13)方向側が反対方向側よりも高位置となるように配置し、前記第二ブーム(11)は、第一ブーム(10)を最大限持ち上げた状態において、該第一ブーム(10)の上端部から略垂直上方へ立設される基部(41)と、該基部(41)から略水平方向前方へ延設される支持部(42)とによって、略「L」字状に形成したことにより、第一ブーム10を最大限持ち上げた場合に、前記下部回動軸15のアーム13方向側が反対方向側よりも高位置に位置するので、第二ブーム11が下部回動軸15を中心に回動してバケット14が左右にオフセットすると、該バケット14は、側面視において後方から前方へ移動する。
即ち、例えば、バケット14が左右方向の運転部9側へオフセットした場合には、図4に示すように、バケット14は側面視において、例えば、寸法Xだけ運転部9から遠ざかる方向へ移動することとなる。
この動きにより、作業用アタッチメント14の全動作範囲に渡って、該作業用アタッチメント14の動作を規制又は制御することなしに、作業用アタッチメント14と運転部9とが接触しないように構成することが出来たものである。
即ち、運転部と作業用アタッチメントとが接触することを避けるために、安全装置や制御装置、及び、これに付随するセンサ類や配管等を別途付設する必要がなくなって、バックホウ装置の低コスト化及び軽量化を図ることができるとともに、バックホウ装置の故障を減少することができた。さらに、該バックホウ装置による作業範囲を大きくすることもできたものである。
【0035】
また、第一ブームの旋回台への取付部を、運転部とは反対側の左右方向側部へ配置するとともに、運転席を旋回台の旋回中心よりも後方へ配置して、作業用アタッチメントの全動作範囲に渡って、該作業用アタッチメントの動作を規制又は制御することなしに、作業用アタッチメントと運転部とが接触しないように構成したので、運転部と作業用アタッチメントとが接触することを避けるために、安全装置や制御装置、及び、これに付随するセンサ類や配管等を別途付設する必要がなくなって、バックホウ装置の低コスト化及び軽量化を図ることができるとともに、バックホウ装置の故障を減少することができ、該バックホウ装置による作業範囲を大きくすることもできた。
また、該運転部内部のスペースを広く構成することができ、運転席を左右方向における中央部寄りに配置して作業性を向上することができた。
さらに、運転席を旋回台の後部に配置することで、該運転席及び運転席で作業を行う作業者の重量が、旋回台後端部に付設するリアウェイトの役割を果たすこととなるので、該リアウェイトの重量の軽量化を図ることができたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の超小旋回作業機を示す側面図である。
【図2】 同じく平面図である。
【図3】 バックホウ装置を示す背面図である。
【図4】 バケットが左右方向へオフセットした場合にバケットが前方へ移動する様子を示す側面図である。
【図5】 運転席の配置位置及びバケットの移動軌跡を示す側面図である。
【図6】 バックホウ装置の配置位置及びバッテリ・燃料タンク等の配置位置を示す平面図である。
【図7】 燃料タンクの給油口の配置高さを示す側面図である。
【図8】 側溝掘時における第二ブームと溝入口部分との位置関係を示す正面図である。
【図9】 第二ブームと第三ブームとの連結部を示す側面図である。
【図10】 従来の超小旋回作業機を示す側面図である。
【図11】 同じく平面図である。
【図12】 従来の超小旋回作業機における運転席の配置位置及びバケットの移動軌跡を示す側面図である。
【図13】 同じくバックホウ装置の配置位置及びバッテリ・燃料タンク等の配置位置を示す平面図である。
【図14】 同じく燃料タンクの給油口の配置高さを示す側面図である。
【図15】 同じくバケットが左右方向へオフセットした場合にバケットが後方へ移動する様子を示す側面図である。
【図16】 同じく側溝掘時における第二ブームと溝入口部分との位置関係を示す正面図である。
【符号の説明】
Y 第二ブームの支持部(第三ブームとの連結部)の長さ
1 走行装置
4 旋回台
5 バックホウ装置
6 運転席
8 旋回径
9 運転部
10 第一ブーム
11 第二ブーム
12 第三ブーム
13 アーム
14 バケット(作業用アタッチメント)
15 下部回動軸
16 上部回動軸
17 アームシリンダ
41 基部
42 支持部
61 バッテリ
62 燃料タンク

Claims (1)

  1. 旋回台(4)の運転部(9)横側方に上下回動自在に取り付けられた第一ブーム(10)、該第一ブーム(10)の先端部に左右方向へ回動自在に取り付けられた第二ブーム(11)、該第二ブーム(11)に左右方向へ回動可能に取り付けられた第三ブーム(12)、該第三ブーム(12)に上下方向に回動可能に取り付けられたアーム(13)、及び、該アーム(13)の先端に取り付けられた作業用アタッチメント(14)を有し、該第二ブーム(11)の左右方向への回動により、作業用アタッチメント(14)を左右方向へオフセット可能に構成した超小旋回作業機において、
    前記第一ブーム(10)の旋回台(4)への取付部を、運転部(9)とは反対側の左右方向側部へ配置すると共に、運転席(6)を旋回台(4)の旋回中心よりも後方へ配置し、該第一ブーム(10)と第二ブーム(11)とを連結する下部回動軸(15)、及び、第二ブーム(11)と第三ブーム(12)とを連結する上部回動軸(16)は、それぞれの軸心がお互いに平行となるように配置し、該下部回動軸(15)及び上部回動軸(16)は、第一ブーム(10)を最大限持ち上げた場合に、該下部回動軸(15)のアーム(13)方向側が反対方向側よりも高位置となるように配置し、
    前記第二ブーム(11)は、第一ブーム(10)を最大限持ち上げた状態において、該第一ブーム(10)の上端部から略垂直上方へ立設される基部(41)と、該基部(41)から略水平方向前方へ延設される支持部(42)とによって、略「L」字状に形成したことを特徴とする超小旋回作業機。
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