JP6581066B2 - 解体機械 - Google Patents

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Description

本発明は、主に屋内解体作業に使用する小型の解体機械に関する。
建築物等の中での解体作業(屋内解体作業)をする解体機械として、小回りの利く小型の油圧ショベルをベースマシンとする解体機械が用いられる場合がある。油圧ショベルをベースマシンとする解体機械は、ブーム、アーム及び作業具を含む作業機を備えている。作業機は、例えば旋回体の前部にブームを連結することによって旋回体に連結される。このような解体機の一種として、作業機のブームと旋回体との間に補助ブームを介在させ、上方及び前方への作業具の到達距離の拡大を図ったものがある(特許文献1等参照)。
特開2003−193687号公報
屋内解体作業においては、建築物内における配管や突出構造物を解体する高位置を対象とした作業(以下、上方作業)ばかりでなく、散乱したガレキの撤去や地面の掘削等の低位置を対象とした作業(以下、下方作業)をしなければならない場合がある。しかし、屋内解体作業の現場は狭隘で複数台の解体機械を搬入できない場合も少なくなく、一台の解体機械で上方作業と下方作業の双方に対応できることが望まれる。
特許文献1のように作業機に補助ブームを継ぎ足して作業具の到達距離を延ばす場合、例えば奥行きのないところで下方作業を重点的に行うときには補助ブームを取り外さなければならないことがある。つまり、上方作業と下方作業に兼用することを前提とすると、特許文献1に記載された解体機械では、取り外した補助ブームや付随のシリンダ等の不使用部品の保管場所に配慮する必要がある。しかし、屋内解体作業の狭隘な現場では保管場所の確保は必ずしも容易ではない。また、補助ブーム等を要するだけ部品点数も増加する。
本発明は、部品点数の増加や不使用部品の保管等の問題に対策しつつ、高位置を対象とした上方作業と低位置を対象とした下方作業に兼用することができる解体機械を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、走行体、前記走行体上に旋回輪を介して設けた旋回体、及び前記旋回体に連結した作業機を備え、前記作業機が、前記旋回体に連結したブーム、前記ブームの先端に連結したアーム、前記旋回体及び前記ブームに両端が連結されたブームシリンダ、及び前記ブーム及び前記アームに両端が連結されたアームシリンダを備えている解体機械において、前記旋回体の前部に設けられ、前記ブーム及び前記ブームシリンダが連結される基部ブラケットと、前記アームの基端に設けられ、前記ブーム及び前記アームシリンダが連結されるアームブラケットと、前記ブームの長手方向の中間部に設けられ、前記ブームシリンダと連結する連結ピンが挿入される第1のピン穴、及び前記アームシリンダと連結する連結ピンが挿入される第2のピン穴を有するブームブラケットとを備え、前記基部ブラケット及び前記アームブラケットが、それぞれ左右に対向する2枚の縦板を有する被挿し込み構造であると共に、前記ブームの長手方向の両端が前記被挿し込み構造に対する挿し込み構造であり、長手方向の一端及び他端が入れ換わるように前記ブームを反転させて前記ブームの両端をそれぞれ前記基部ブラケット及び前記アームブラケットに連結し、前記ブームシリンダを前記第2のピン穴に、前記アームシリンダを前記第1のピン穴に連結できるように構成されており、前記ブームシリンダの伸長量が同一の条件下で比較して、前記ブームの反転前後で前記旋回体に対する前記ブームの角度が変化するように、前記第1のピン穴及び前記第2のピン穴が前記ブームブラケットに配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、ブームを反転させて付け直すことでブームシリンダの伸長量が同一である条件で比較して旋回体に対するブーム角度が変化する。つまりブームを反転させることで仕様(形態)を変更することができる。補助ブームやこれに付随するシリンダのような追加部品がないので、形態変更の前後で不使用部品が生じない。従って、部品点数の増加や不使用部品の保管等の問題に対策しつつ、高位置を対象とした上方作業と低位置を対象とした下方作業に兼用することができる。
本発明の一実施形態に係る解体機械の側面図である。 本発明の一実施形態に係る解体機械に備えられた作業機を抜き出して表した側面図である。 本発明の一実施形態に係る解体機械に備えられた作業機の基部を付近の構造と共に表した平面図である。 本発明の一実施形態に係る解体機械に備えられた作業機の基部の平面図である。 本発明の一実施形態に係る解体機械に備えられたスイングブラケットの平面図である。 図5中のVI−VI線による断面図である。 本発明の一実施形態に係る解体機械に備えられたアームの平面図である。 本発明の一実施形態に係る解体機械に備えられたアームの側面図である。 図2中のIX−IX線による断面図である。 本発明の一実施形態に係る解体機械に備えられたブームの側面図である。 本発明の一実施形態に係る解体機械のブーム反転後の形態の側面図である。 本発明の一実施形態に係る解体機械のブーム連結高さ変更後の形態の側面図である。
以下に図面を用いて本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る解体機械の側面図である。図示した解体機械は主に建築物内で使用される屋内解体作業用の比較的小型の解体機械である。
1.解体機械
本実施形態で例示する解体機械は、無線操作によって制御される双腕作業機であり、走行体1、旋回体2及び2本の作業機3を備えている。以下の説明において断り書きのない場合は作業機3が取り付けられている方(図1中では左)を解体機械の前方とする。
2.走行体
走行体1はホイール式でも良いが本実施形態ではクローラ式であり、トラックフレーム11、従動輪(アイドラ)12、駆動輪13、クローラ(履帯)14及び走行モータ15を備えている。トラックフレーム11は、図示していないが上から見てH型に形成されており、左右両側の長手方向の一方側に駆動輪13、他方側に従動輪12を回転自在に支持している。左右の駆動輪13の軸にはそれぞれ走行モータ15の出力軸が連結されている。走行モータ15は油圧モータである。クローラ14は左右両側において従動輪12及び駆動輪13に掛け回されている。また、トラックフレーム11の上部には旋回輪24を介して旋回体2が旋回可能に設けられている。本実施形態では、トラックフレーム11の長手方向の他方側(図中右側)に排土板16が設けてある。排土板16はトラックフレーム11に対して上下動可能である。
3.旋回体
旋回体2は、旋回フレーム21、カウンタウェイト22、建屋23等を備えている。旋回フレーム21は旋回体2のベースフレームであり、旋回輪24を介してトラックフレーム11の上部に設けられており、旋回体2が鉛直な旋回中心Cを中心にして走行体1に対して旋回可能である。旋回フレーム21には、旋回輪24の付近に旋回モータ(不図示)が搭載されており、旋回モータの出力軸が旋回輪24に設けた歯車と噛み合うことで、走行体1に対して旋回体2が旋回する。旋回モータには電動モータを用いることもできるが、本実施形態では油圧モータが用いてある。カウンタウェイト22は作業機3との重量のバランスをとるための錘であり、旋回フレーム21の後端に位置して旋回体2の後端側である円弧状の外縁を形成している。
建屋23は作業機3とカウンタウェイト22の間に位置している。この建屋23には、上記の旋回モータの他、パワーユニット25やコントロール弁(不図示)等が搭載されている。パワーユニット25は、エンジン26や油圧ポンプ等を含んでいる。本実施形態では、旋回体2の旋回中心Cから後端(カウンタウェイト22の後縁)までの距離が、旋回中心Cから走行体1の長手方向の端部(図1中の左端部又は右端部)までの距離よりも短く構成されている。そのため建屋23の床面積が狭く、エンジン26を少なくとも一部が旋回輪24と上下に重なる位置関係に配置する等、集約的に機器がレイアウトされている。建屋23上にはオペレータが持つ送信機(不図示)からの操作信号を受信し、走行体1、旋回体2、作業機3の動作を制御する受信機付きのコントローラ27が搭載されている。
また、旋回フレーム21の前部にはブラケット31が取り付けられている。ブラケット31の左部及び右部には、それぞれ左右の作業機3を支持する左右のスイングブラケット32が取り付けられている。左右のスイングブラケット32は縦軸(不図示)を介してブラケット31に取り付けられており、縦軸を支点にして左右に揺動可能である。縦軸自体は図示していないが、図4−図6に縦軸が挿入されるスイングブラケット32の軸穴38を表してある。
図2は片方の作業機を抜き出して表した側面図、図3は作業機の基部を付近の構造と共に表した平面図、図4は左側の作業機の基部の平面図、図5は左側のスイングブラケットの平面図、図6は図5中のVI−VI線による断面図である。但し、図4ではブームを図示省略している。
左右のスイングブラケット32はそれぞれ左右の作業機3を支持する基部ブラケットであり、ブラケット31を介して旋回体2の前部に設けられている。左右のスイングブラケット32には、対応する作業機3のブーム41及びブームシリンダ43が連結される。左右のスイングブラケット32は、隙間を介して左右に対向する2枚の平行な縦板32aを有する被挿し込み構造をしている。つまり2枚の縦板32aの間にブーム41及びブームシリンダ43が挿し込まれる構造である。
また、左右のスイングブラケット32には、高さの異なる同径の3つの軸穴が設けられている。本実施形態では3つの軸穴を高い順に、第1の軸穴33a、第2の軸穴33b、第3の軸穴33cと称する。第1−第3の軸穴33a−33cはいずれも、対向する2枚の縦板32aにそれぞれ同軸上に設けられている。また、限定する趣旨ではないが第1−第3の軸穴33a−33cは左右方向から見て前方に下る斜めの直線上に中心が位置するように配置されている。従って、第2の軸穴33bは第1の軸穴33aよりも、第3の軸穴33cは第2の軸穴33bよりも前側に位置している。図2等には第1の軸穴33aにブーム41が、第2の軸穴33bにブームシリンダ43が連結された様子を図示しているが、ブーム41及びブームシリンダ43の連結位置は変更できるようになっている。具体的には、ブーム41は第1及び第2の軸穴33a,33bのいずれかに選択的に連結可能であり、ブームシリンダ43は第2及び第3の軸穴33b,33cのいずれかに選択的に連結可能である。
なお、第2の軸穴33bにはブーム41が連結され得る一方でブームシリンダ43も連結され得るが、図3及び図4を見比べて分かる通り、ブームシリンダ43の基端部とブーム41の基端部は左右方向の幅が異なる。2枚の縦板32aの間隔はブーム41の幅に合わせて設定してあり、ブームシリンダ43の幅に対しては大きい。そこで、ブームシリンダ43を第2の軸穴33bに連結する場合には、ブームシリンダ43の左右両側にスペーサとしてボス37(図4)を配置し、縦板32aとブームシリンダ43との間の隙間がボス37で埋められるようになっている。ボス37は独立部品であり、第3の軸穴33cにブームシリンダ43を連結する場合にも兼用される。
左右のスイングブラケット32は、図3に示したようにそれぞれスイングシリンダ34を介してブラケット31の上部に設けたシリンダ取り付け板35に連結されている。各スイングシリンダ34は、スイングブラケット32及びシリンダ取り付け板35に対して両端がピンを介して回動可能に連結されている。スイングシリンダ34の伸縮により、対応するスイングブラケット32が左右に揺動する。また、2本のスイングシリンダ34はそれぞれ左右に延び、シリンダ取り付け板35を挟んで前後に並設されており、設置スペースの縮小が図られている。
4.作業機
左右の作業機3は、ブーム41、アーム42、作業具(不図示)、ブームシリンダ43、アームシリンダ44及び作業具シリンダ(不図示)をそれぞれ有する多関節構造の作業腕である。ブーム41は旋回体2に水平軸を支点に回動可能に連結され、アーム42はブーム41の先端に水平軸を支点に回動可能に連結される。ブームシリンダ43は旋回体2及びブーム41に両端が連結され、アームシリンダ44はブーム41及びアーム42に両端が連結される。左右の作業機3はブーム41及びブームシリンダ43がスイングブラケット32に連結されることによって旋回体2に連結される。作業機3の要素について次に説明してゆく。
図7はアームの平面図、図8は側面図である。アーム42は直線状の部材であり、アームブラケット55及び軸受56a,56bを備えている。軸受56a,56bは例えばボスの内周に円筒状のブッシュ(すべり軸受等)を嵌め込んだ組立体であり、軸穴の中心線は左右に延びている。アームブラケット55はブーム41及びアームシリンダ44が連結される部材であり、アーム42の基端に設けられている。スイングブラケット32と同様、アームブラケット55は、隙間を介して左右に対向する2枚の平行な縦板55aを有する被挿し込み構造をしている。つまり2枚の縦板55aの間にブーム41及びアームシリンダ44が挿し込まれる構造である。本実施形態においては、2枚の縦板55aの間隔はスイングブラケット32の2枚の縦板32aの間隔に合わせてある。アームブラケット55には軸穴57−59が設けられている。軸穴57はブーム41を連結する軸(図2)を通す穴であり、アーム本体の長手方向の延長上の位置で2枚の縦板55aに同軸上に設けられている。軸穴58はアームシリンダ44を連結するピン(図2)を通す穴であり、アーム本体より下側に位置している。2枚の縦板55aの対向面には軸穴58に位置を合わせてボス58aが固定されている。軸穴59は作業具シリンダ(不図示)を連結するピンを通す穴であり、アーム本体より上側に位置している。2枚の縦板55aの対向面には軸穴59に位置を合わせてボス59aが固定されている。
図9は図2中のIX−IX線による断面図、図10はブームの側面図である。ブーム41は、左右から見て上側に凸のへの字型(逆V字型)に湾曲した部材であり、図10に示したように第1の軸受51、第2の軸受52及びブームブラケット53を備えている。ブーム41の長手方向の両端はスイングブラケット32及びアームブラケット55に対する挿し込み構造になっており、ブーム41の一端に第1の軸受51が、他端に第2の軸受52が固定されている。
第1の軸受51及び第2の軸受52は、例えばボスの内周に円筒状のブッシュ(すべり軸受等)を嵌め込んだ組立体であり、互いの軸穴(言い換えれば挿入する軸61,62(図2)の外径)は同径である。第1及び第2の軸受51,52とも中心軸を左右に延ばしている。第1及び第2の軸受51,52は左右方向の長さ(軸方向の長さ)をスイングブラケット32の2枚の縦板32aの間隔よりも僅かに小さくしてあり、スイングブラケット32及びアームブラケット55にそれぞれ選択的に挿入される。つまりスイングブラケット32に軸61を介して第1の軸受51が連結される場合には、第2の軸受52に軸62を介してアームブラケット55が連結される。反対にスイングブラケット32に軸61を介して第2の軸受52が連結される場合には、第1の軸受51に軸62を介してアームブラケット55が連結される。図1−図4ではスイングブラケット32に第1の軸受51が、アームブラケット55に第2の軸受52が連結されている形態を図示している。
ブームブラケット53は、ブーム41の長手方向の中間部に設けられており、隙間を介して左右に対向する2枚の縦板53aからなる。本実施形態ではブーム41の側壁をブーム本体よりも下側に延ばした部分を縦板53a、即ちブームブラケット53としている。ブームブラケット53はブーム41の下側に設けられており、ブームブラケット53に連結されるブームシリンダ43及びアームシリンダ44の上側をブーム41が覆っている。
また、このブームブラケット53には、第1のピン穴54aと第2のピン穴54bが設けられている。これら第1及び第2のピン穴54a,54bとも、ブームブラケット53を構成する2枚の縦板53aにそれぞれ同軸上に設けられている。第1及び第2のピン穴54a,54bには、ブームシリンダ43と連結する連結ピン63(図2)及びアームシリンダ44と連結する連結ピン64(図2)のいずれかがそれぞれ選択的に挿入される。具体的には、第1の軸受51がスイングブラケット32に連結されている場合には、連結ピン63を介して第1のピン穴54aにブームシリンダ43が連結され、連結ピン64を介して第2のピン穴54bにアームシリンダ44が連結される。反対に第2の軸受52がスイングブラケット32に連結されている場合には、連結ピン63を介して第2のピン穴54bにブームシリンダ43が連結され、連結ピン64を介して第1のピン穴54aにアームシリンダ44が連結される。なお、ブームシリンダ43の反対側の端部(基端部)は、図2に示したように軸65を介してスイングブラケット32の第2の軸穴33b又は第3の軸穴33cに選択的に連結される。アームシリンダ44の反対側の端部(先端部)は、軸66を介してアームブラケット55の軸穴58(図8)に連結される。
このとき、第1及び第2のピン穴54a,54bは、ブームシリンダ43の伸長量が同一の条件下で比較して、ブーム41の反転前後で旋回体2に対するブーム41の角度が変化するようにブームブラケット53に対して配置されている。言うまでもないが、本願明細書でいうブーム41の反転は、ブーム41の上下反転ではなく、長手方向の一端及び他端を入れ替えることをいう。また、第1のピン穴54aは第2のピン穴54bに対してアーム本体から下方に離れた位置関係にある。本実施形態では、第1の軸受51と第2の軸受52の中心を結ぶ線上に第1のピン穴54aの中心が位置しており、第2のピン穴54bは第1の軸受51と第2の軸受52の中心を結ぶ線よりもアーム本体側に位置している。
なお、本実施形態では図示省略しているが、アーム42の先端には軸受56aを介して作業具が回動可能に連結される。また、作業具には、軸受56bを介してアーム42に連結されたリンクが連結される。更にこのリンクは、作業具シリンダを介してアーム42の軸穴59に連結される。これにより作業具シリンダの伸縮によって作業具が回動する。作業具には解体機械の作業内容に応じたものが選択される。一例としては、一方の作業機3には旋回装置を介してカッタを取り付け、他方の作業機3にはホークやグラップル等の把持具が取り付けられる。解体機械における作業具の装着例については、特開2014−214539号公報に記載されている。
5.ブーム付け替え手順
図1ではブーム41の第1の軸受51をスイングブラケット32に、第2の軸受52をアームブラケット55に連結した形態を表している。前述した通り、ブーム41は、長手方向の一端及び他端が入れ換わるように反転させても、両端をそれぞれスイングブラケット32及びアームブラケット55に連結することができる。ブーム反転の手順は以下の通りである。
まず、軸62を抜き取ってブーム41からアーム42を外すと共に、連結ピン64を抜き取ってブームブラケット53からアームシリンダ44を外す。次に軸61を抜き取ってスイングブラケット32からブーム41を外すと共に、連結ピン63を抜き取ってブームブラケット53からブームシリンダ43を外す。このとき、必要であればブームシリンダ43及びアームシリンダ44の油圧配管を取り外す。そして、上下をそのままに長手方向の一端及び他端が入れ換わるようにブーム41を反転させる。
その後、ブーム41の第2の軸受52をスイングブラケット32に挿入し、第1の軸穴33aに軸穴位置を合わせ、軸61を挿し込んでスイングブラケット32にブーム41を連結する。また、ブームシリンダ43の先端をブームブラケット53に挿入し、第2のピン穴54bに軸穴位置を合わせ、連結ピン63を挿し込んでブームブラケット53にブームシリンダ43を連結する。更に、ブーム41の第1の軸受51をアームブラケット55に挿入し、軸穴57に軸穴位置を合わせ、軸62を挿し込んでアームブラケット55にブーム41を連結する。また、アームシリンダ44の基端をブームブラケット53に挿入し、第1のピン穴54aに軸穴位置を合わせ、連結ピン64を挿し込んでブームブラケット53にアームシリンダ44を連結する。最後に必要に応じてブームシリンダ43及びアームシリンダ44の油圧配管を接続し、ブーム反転作業を完了する。ブーム反転後の解体機械の側面図を図11に示した。図11は図1に対応する図である。
更に、ブーム反転後、スイングブラケット32に対するブーム41及びブームシリンダ43の連結位置を下げることができる。手順は以下の通りである。
まず、軸61を抜き取ってスイングブラケット32からブーム41を外すと共に、軸65を抜き取ってスイングブラケット32からブームシリンダ43を外す。このとき、必要であればブームシリンダ43の油圧配管を取り外す。その後、ブーム41の第2の軸受52をスイングブラケット32に挿入し、第2の軸穴33bに軸穴位置を合わせ、軸61を挿し込んでスイングブラケット32にブーム41を連結する。また、ブームシリンダ43の基端をボス37(図4)と共にスイングブラケット32に挿入し、第3の軸穴33cに軸穴位置を合わせ、軸65を挿し込んでスイングブラケット32にブームシリンダ43を連結する。最後に必要に応じてブームシリンダ43の油圧配管を接続し、この作業を完了する。ブーム連結高さ変更後の解体機械の側面図を図12に示した。図12は図1に対応する図である。
なお、言うまでもないが、図12に示した形態へは、図1に示した形態からでも図11に示した形態からでも直接移行することができる。図1、図11、図12に示した形態は相互に直接移行可能である。
6.効果
ブーム41を反転させて付け直すことでブームシリンダ43の伸長量が同一である条件で比較して旋回体2に対するブーム角度が変化する。図1の形態ではブームシリンダ43を最大限伸長させたときの接地面からアーム先端の最高到達点までの距離H1を長く確保することができ、上方作業に有利である。その一方でブームシリンダ43を最大限収縮させたときの接地面からアーム先端の最低到達点(接地面より低位置)までの距離D1は下方作業を重点的に行うには不足する場合がある。それに対し、ブーム41を反転させた図11の形態では、接地面からアーム先端の最高到達点までの距離H2は図1の形態より短くなる(H1>H2)。ただ一方で、接地面からアーム先端の最低到達点(接地面より低位置)までの距離D2が増し(D1<D2)、下方作業に有利となる。本実施形態の場合、作業機3の最高到達点や最低到達点の高さを変更するのに補助ブームの継ぎ足しや抜き取りの必要がない。補助ブームやこれに付随するシリンダのような追加部品がないので、形態変更の前後で不使用部品が生じない。従って、本実施形態に係る解体機械は、部品点数の増加や不使用部品の保管等の問題に対策しつつ、高位置を対象とした上方作業と低位置を対象とした下方作業に兼用することができる。
また、例えば地面の掘削作業をするような場合、上方作業を重視した図1の形態に対して、下方作業を重視した図11の形態ではアームシリンダ44の基点位置が第2のピン穴54bから第1のピン穴54aに変わる。第1のピン穴54aは第2のピン穴54bに対してアーム本体から下方に離れた位置関係にあり、アームシリンダ44による掘削力の発揮のされ方が変化することによって掘削作業に有利に作用し得る。
また、エンジン26を旋回輪24の上部に配置する等して旋回半径を縮小した小型の解体機械であるため、現場が狭隘な屋内解体作業に好適に用いることができる。加えて、2本の作業機3を有する双腕型の解体機械であるため、作業具の選択によって様々な作業をすることができる。例えば一方の作業機で配管を把持し、他方の作業機3で切断する等の作業をすることができる。
また、ブームブラケット53をブーム41の下側に配置したことで、ブームシリンダ43及びアームシリンダ44の上側をブーム41で覆うことができる。これにより、建築物内の構造物に対するブームシリンダ43やアームシリンダ44の干渉を抑制することができ、また解体作業に伴う落下物からブームシリンダ43やアームシリンダ44を保護することができる。
また、スイングブラケット32に第1−第3の軸穴33a−33cを設けたことにより、図12に示したように作業機3の基部高さを変更することができる。作業機3の基部高さを下げた図12の形態では、接地面からアーム先端の最高到達点までの距離H3は図11の形態より更に短くなる(H1>H2>H3)。ただ一方で、接地面からアーム先端の最低到達点(接地面より低位置)までの距離D3が更に増し(D1<D2<D3)、下方作業に更に有利となる。
また、作業機3を支持する基部ブラケットがスイングブラケット32であるため、作業機3が上下のみならず左右にも揺動し、様々な作業により柔軟に対応することができる。
7.変形例
上記実施形態においては、エンジン26を原動機とした場合について説明したが、電動機を原動機として油圧ポンプを駆動する場合にも本発明を適用することができる。また、本発明は、無線操作式等の遠隔操作式の解体機械のみならず、運転席を有する解体機械にも適用できる。更に、2本の作業機3を有する双腕型の解体機械に本発明を適用した場合を例に挙げて説明したが、作業機3を1本のみ有する解体機械にも本発明は適用することができる。また、スイングブラケット32に第1−第3の軸穴33a−33cを設けて作業機3の基部高さを変更できる構成としたが、作業機3の基部高さの変更機構は必ずしも必要ない。また、作業機3を支持する基部ブラケットとして左右に揺動するスイングブラケット32を適用した場合を例示したが、固定式のブラケットを基部ブラケットとしても良い。これらの場合も所定の問題に対策しつつ一台の解体機械で上方作業と下方作業に兼用できるという本質的効果は得られる。
なお、上記実施形態の解体機械は屋内解体作業に好適なものではあるが、必ずしも屋内解体作業に用途は制限されず、屋外の解体作業や通常の掘削作業等にも適用可能であることは言うまでもない。
1…走行体、2…旋回体、3…作業機、24…旋回輪、26…エンジン(原動機)、32…スイングブラケット(基部ブラケット)、32a…縦板、33a…第1の軸穴、33b…第2の軸穴、33c…第3の軸穴、41…ブーム、42…アーム、43…ブームシリンダ、44…アームシリンダ、53…ブームブラケット、54a…第1のピン穴、54b…第2のピン穴、55…アームブラケット

Claims (5)

  1. 走行体、前記走行体の上部に旋回輪を介して設けた旋回体、及び前記旋回体に連結した作業機を備え、前記作業機が、前記旋回体に連結したブーム、前記ブームの先端に連結したアーム、前記旋回体及び前記ブームに両端が連結されたブームシリンダ、及び前記ブーム及び前記アームに両端が連結されたアームシリンダを備えている解体機械において、
    前記旋回体の前部に設けられ、前記ブーム及び前記ブームシリンダが連結される基部ブラケットと、
    前記アームの基端に設けられ、前記ブーム及び前記アームシリンダが連結されるアームブラケットと、
    前記ブームの長手方向の中間部に設けられ、前記ブームシリンダと連結する連結ピンが挿入される第1のピン穴、及び前記アームシリンダと連結する連結ピンが挿入される第2のピン穴を有するブームブラケットとを備え、
    前記基部ブラケット及び前記アームブラケットが、それぞれ左右に対向する2枚の縦板を有する被挿し込み構造であると共に、前記ブームの長手方向の両端が前記被挿し込み構造に対する挿し込み構造であり、
    長手方向の一端及び他端が入れ換わるように前記ブームを反転させて前記ブームの両端をそれぞれ前記基部ブラケット及び前記アームブラケットに連結し、前記ブームシリンダを前記第2のピン穴に、前記アームシリンダを前記第1のピン穴に連結できるように構成されており、
    前記ブームシリンダの伸長量が同一の条件下で比較して、前記ブームの反転前後で前記旋回体に対する前記ブームの角度が変化するように、前記第1のピン穴及び前記第2のピン穴が前記ブームブラケットに配置されていることを特徴とする解体機械。
  2. 請求項1に記載の解体機械において、
    少なくとも一部が前記旋回輪と上下に重なる位置関係に配置された原動機を備え、
    前記旋回体の旋回中心から後端までの距離が、前記旋回中心から前記走行体の長手方向の端部までの距離よりも短く構成されていることを特徴とする解体機械。
  3. 請求項1に記載の解体機械において、前記ブームブラケットが前記ブームの下側に設けられており、前記ブームが前記ブームシリンダ及び前記アームシリンダの上側を覆っていることを特徴とする解体機械。
  4. 請求項1に記載の解体機械において、前記基部ブラケットに高い順に第1の軸穴、第2の軸穴及び第3の軸穴が設けられており、前記ブームが前記第1及び第2の軸穴のいずれかに選択的に連結可能であり、前記ブームシリンダが前記第2及び第3の軸穴のいずれかに選択的に連結可能であることを特徴とする解体機械。
  5. 請求項1に記載の解体機械において、前記基部ブラケットが、前記旋回体に対して左右に揺動可能に連結されたスイングブラケットであることを特徴とする解体機械。
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