JP2006109847A - 草食動物による食害の防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 管理が容易で、かつ鹿等による食害を確実に防止することができる草食動物
による食害の防止装置を提供する。
【解決手段】 保護エリア1を網状体2によって覆う草食動物による食害の防止装置D
であって、前記網状体2をスペーサ3を介して前記保護エリア1から浮かせた状態で配置
してある。
【選択図】 図1

Description

本発明は、鹿等の草食動物による食害の防止装置に関する。
特開2000−234337号
現在、山間部では、特に鹿等の草食動物の食害により、植物の植生を図るための植生エ
リアの被害が多発している。また、鹿等の食害により植物(植生)が衰退し、土砂崩れな
どの崩壊の発生が高まることにもなっている。このような鹿等による食害を防止するため
に、前記植生エリアの内部や周囲に忌避剤を配置する方法が知られている。
しかし、上記の方法には、忌避剤の効果が発揮される期間が短く、その管理に多くの労
力を要するという欠点があった。また、前記忌避剤の効果がきれた場合には、鹿等による
食害が発生することとなっていた。
この発明は上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、管理が容易で、かつ鹿
等による食害を確実に防止することができる草食動物による食害の防止装置を提供するこ
とである。なお、ここでいう草食動物とは、一般にいう草食動物に限らず、植生エリアの
植物を摂食して食害を及ぼす哺乳動物全般をもさす。
上記目的を達成するために、本発明の草食動物による食害の防止装置は、保護エリアを
網状体によって覆う草食動物による食害の防止装置であって、前記網状体をスペーサを介
して前記保護エリアから浮かせた状態で配置してある(請求項1)。
また、前記スペーサが、枠体または棒状体または管状体または柱状体であるとしてもよ
い(請求項2)。
また、前記スペーサが、保護エリアに立設され、かつ前記網状体を保持するための保持
部を有する杭状体であるとしてもよい(請求項3)。
また、前記網状体をたるませた状態で配置してあるとしてもよく(請求項4)、前記網
状体を、部分的に接地固定した状態で配置してあるとしてもよい(請求項5)。
また、前記網状体の平均浮設高さH(cm)と、網状体の目合いC(cm2 )と、地面
から植物の再生可能な最低限の生長点までの距離P(cm)とが、
H≧C2 /1000+P
という関係を満たすようにしてあるとしてもよい(請求項6)。
また、前記網状体の平均浮設高さH(cm)と網状体の目合いC(cm2 )とが、H≧
2 /1000+2
という関係を満たすようにしてあるとするのが好ましい(請求項7)。
また、前記網状体の目合いを、植物を通さない大きさに保つように構成してもよい(請
求項8)。
上記の構成からなる本発明によれば、管理が容易で、かつ鹿等による食害を確実に防止
することができる草食動物による食害の防止装置を提供することが可能となる。
すなわち、上記の構成からなる防止装置では、前記保護エリアの上方に配置された前記
網状体によって、鹿等による食害を確実に防止することができ、また、前記保護エリアに
対して前記網状体およびスペーサを一度設置すれば、そのメンテナンスなどがほとんど不
要であることから、その管理が非常に容易である。
また、前記保護エリアの表面の上方、詳しくは、保護エリアの表面と網状体との間に、
鹿等からの攻撃を防ぎ、かつ植物の生育を妨げるものが存在しない植物生育空間が形成さ
れることから、前記植物の生育を確実に図ることができ、かつ植生の確実な保護が可能と
なる。
さらに、前記保護エリアの表面の上方に配置する前記網状体に適宜の柔軟性を持たせ、
その上を鹿等が歩行するときに不安定になるようにすれば、例えば、前記保護エリアの表
面が法面である場合には、鹿等が傾斜している網状体に登れなくなり、これによっても、
鹿等を遠ざけ、鹿等による食害を防止するという効果が発揮されることとなる。
また、前記網状体により、植物の最低限の生長点を保護するとともに、その生長点より
も先にまで成長した部分を鹿等が食べることができるようにすることで、植生の回復が確
実となるとともに、鹿等との共存・共生を図ることも可能となる。
また、前記網状体の目合いを、植物を通さない程度に設定するとともに、その目合いの
大きさを保てるように網状体の強度を設定した場合には、網状体によって、鹿等による食
害を確実に防止することができ、かつ、網状体の高さ以上には植物が生育しないため、網
状体によって覆った保護エリアの景観がより優れたものとなる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1(A)および(B)は、本発明の第一実施例に係る草食動物による食害の防止装置
(以下、防止装置という)Dの構成を概略的に示す斜視図および縦断面図である。
防止装置Dは、保護エリア1を網状体2によって覆うことにより、草食動物(例えば、
鹿等の大型草食動物)による食害の防止を図るものである。そして、前記防止装置Dは、
前記網状体2をスペーサ3を介して前記保護エリア1から浮かせた状態で配置してなる。
前記保護エリア1は、例えば、植物pを植生しようとする植生エリアであり、本実施例
では、法面である。また、保護エリア1は、その表面に植生面1aを有している。
前記植生面1aは、例えば、保護エリア1の表面に、前記植物pの種子を吹き付けなど
により散布することで形成したものである。なお、前記植生面1aは、上記の構成からな
るものに限られず、例えば、前記種子に代えて、現地周辺の土壌などの種子を含む客土(
図示せず)を用いてもよく、肥料,保水材,土壌改良材の少なくとも一つと前記種子とを
混合した植生基材(図示せず)を用いてもよい。
また、前記植生面1aを、まず、前記保護エリア1の表面にネット体(図示せず)を敷
設し、その上から上述した植物pの種子や客土、植生基材などを吹き付ける(散布する)
ことによって形成してもよい。
さらに、前記植生面1aを、前記植生基材をシートの下面または上面に固定して(保持
させて)なる植生シート(図示せず)を保護エリア1の表面に敷設することによって形成
してもよい。ここで、前記シートは、例えば、簡単に水で解ける(分散する)水解性のシ
ートでもよく、生分解性の繊維からなるシートでもよい。
また、前記植生面1aを、前記ネット体と、前記植生シートとを貼り合わせてなる植生
マットを保護エリア1の表面に敷設することによって形成してもよい。
また、前記植生面1aを、前記植生基材を収容した土のう(図示せず)を保護エリア1
の表面に敷設することによって形成してもよい。
前記網状体2は、例えば、金網(ラス金網)や、ネットであり、0.5cm〜10.0
cm角の目合いを有している。
前記スペーサ3は、ほぼ筒状(角筒状)のストレート部材4,4…同士をジョイント部
材5,5…により適宜に接続することで形成される平面視がほぼ格子状の枠体(法枠体)
からなる。
前記ストレート部材4には、等高線とほぼ平行に配置されるストレート部材4aと、垂
直に配置されるストレート部材4bとがある。そして、前記ストレート部材4aの山側の
面には、複数の穴(図示せず)が設けられている。
前記ジョイント部材5は、中空で、かつ前記ストレート部材4の端部が挿入される袖部
5aを側方に複数(2つ、3つまたは4つ)有しており、その袖部5aに端部が挿入され
、接続されたストレート部材4,4同士の内部が連通する状態となるように構成されてい
る。
ここで、前記スペーサ3の4隅に用いられるジョイント部材5は、平面視がほぼL字形
状であるとともに、2つの袖部5a,5aを有しており、前記袖部5aはそれぞれジョイ
ント部材5の端部に設けられている。また、スペーサ3の4辺において前記4隅を除く部
分に用いられるジョイント部材5は、平面視がほぼT字形状であるとともに、3つの袖部
5a,5a…を有しており、前記袖部5aはそれぞれジョイント部材5の端部に設けられ
ている。さらに、前記スペーサ3の4隅および4辺を除く部分に用いられるジョイント部
材5は、平面視がほぼ十字形状であるとともに、4つの袖部5a,5a…を有しており、
前記袖部5aはそれぞれジョイント部材5の端部に設けられている。
そして、上記スペーサ3では、雨などにより保護エリア1を流れる水が、まず、前記穴
からストレート部材4aの内部に進入し、その後、ストレート部材4aが接続された前記
ジョイント部材5内に至ったのち、このジョイント部材5に接続されたストレート部材4
b内を通って、谷側のほうへと流れていくこととなる。
上記の構成からなるスペーサ3では、前記ストレート部材4およびジョイント部材5が
ともに中空であることから、軽量であり、その組み立て時などに扱いやすくなっている。
なお、前記ストレート部材4として、間伐材や現地発生材などの低位利用木材を用いて
もよい。この場合、木材をジョイント部材5に挿入するだけでスペーサ3を組み立てるこ
とができるため、木材は少々歪んだ形状であっても良く、木材として市場価値が低い低位
利用木材を有効に活用することが出来る。
そして、前記スペーサ3は、前記ジョイント部材5をアンカー6止めすることによって
、保護エリア1に固定される。前記アンカー6は、ほぼ棒状の部材であり、下端部が尖っ
ているとともに、上端部に屈曲部分6aを有しており、前記ジョイント部材5の中央部に
形成された貫通孔5bを挿通する。また、前記アンカー6は、前記屈曲部分6aが、前記
貫通孔5bの縁に係止され、貫通孔5bよりも下方に落ち込んでしまわないように構成さ
れている。そして、前記アンカー6をジョイント部材5の貫通孔5bに挿通させた状態で
、その下端部を地中に挿入することにより、ジョイント部材5を固定することができる。
さらに、本実施例では、前記ジョイント部材5を固定するためのアンカー6により、前
記網状体2をも固定するようにしてある。すなわち、アンカー6によって上記のようにジ
ョイント部材5を固定する際に、前記ジョイント部材5とともに、前記網状体2をもアン
カー6で挿通することにより、前記網状体2をジョイント部材5に固定するのである。な
お、前記アンカー6の屈曲部分6aの係止により、前記網状体2がアンカー6から抜けて
しまうことがない。
ここで、一般的な植物では、鹿等に根こそぎ食べられた場合には、再生不能となるが、
例えば、トールフェスクなどの牧草からなる植物pでは、地上約2cmにある生長点より
上側の部分を食べられても、再生可能である。このように、再生可能な最低限の生長点を
保護することにより、植物の成長を確保できる。そのため、前記保護エリア1の植生面1
aからその上方2cmまでの空間内に鹿等が口を入れられないようにすることで、鹿等に
よる食害を防止することができる。
そこで、前記スペーサ3の高さを調節することにより、前記網状体2の平均浮設高さH
(cm)と、網状体2の目合いC(cm2 )と、地面から前記植物pの再生可能な最低限
の生長点までの距離P(cm)とが、
H≧C2 /1000+P −(1)
という式(1)で示される関係を満たすようにすることで、鹿等が保護エリア1の大半に
おいて植生面1aから前記植物pの再生可能な最低限の生長点の距離に相当する高さより
低い位置にその口を入れられなくなるため、鹿等による完全な食害を防止することができ
る。目合いCを大きく設定するにつれて、網状体2の平均浮設高さHを高くする必要があ
る。なお、上記網状体2の平均浮設高さHとは、網状体2の保護エリア1の植生面1aか
らの平均の高さである。
なお、地面から前記植物pの再生可能な最低限の生長点までの距離P(cm)は、一般
的に2cm以下であることから、特に、前記網状体2の平均浮設高さH(cm)と網状体
2の目合いC(cm2 )とが、
H≧C2 /1000+2 −(2)
という式(2)で示される関係を満たすようにしてもよい。また、上記式(1)および(
2)中における符号Hを平均浮設高さとせずに、浮設高さ(網状体2の保護エリア1の植
生面1aからの高さ)の最低値としてもよく、この場合には、鹿等による食害をほぼ完全
に防止することが可能となる。
図2(A)および(B)は、本発明の第二実施例に係る防止装置D2 の構成を概略的に
示す斜視図および縦断面図である。なお、上記第一実施例に示したものと同一構造の部材
については、同じ符号を付し、その説明を省略する。
前記防止装置D2 は、第一実施例の防止装置Dに比して、枠体からなる前記スペーサ3
に代えて、管状体(円筒体)からなる複数のスペーサ7,7…が用いられている点で異な
る。
詳しくは、前記スペーサ7は、例えば、塩化ビニール製の長い管状体を適宜の長さに切
断してなるものであり、前記保護エリア1に対して立起状態で、かつ互いに適宜の間隔を
あけて配置される。
すなわち、前記防止装置D2 は、点在させた前記スペーサ7,7…により、前記網状体
2を浮かせた状態で保持するようにしたものである。
そして、各スペーサ7は、前記アンカー6によって保護エリア1に固定される。詳しく
は、前記アンカー6をスペーサ7の内部に挿通させた状態で、その下端部を地中に挿入す
ることにより、スペーサ7を固定することができる。
また、上記実施例と同様に、前記スペーサ7を固定するためのアンカー6により、前記
網状体2をも固定するようにしてある。すなわち、アンカー6によって上記のようにスペ
ーサ7を固定する際に、前記スペーサ7とともに、前記網状体2をもアンカー6で挿通す
ることにより、前記網状体2をスペーサ7に固定するのである。なお、前記アンカー6の
屈曲部分6aの係止により、前記網状体2がアンカー6から抜けてしまうことがない。
上記の構成からなる防止装置D2 では、上記防止装置Dによって得られる効果に加えて
、より低コストで実施することができるという効果を得ることが可能となる。
図3(A)は、本発明の第三実施例に係る防止装置D3 の構成を概略的に示す斜視図で
ある。なお、上記二つの実施例に示したものと同一構造の部材については、同じ符号を付
し、その説明を省略する。
前記防止装置D3 は、第一実施例の防止装置Dに比して、枠体からなる前記スペーサ3
に代えて、棒状体(円柱体)からなる複数のスペーサ8,8…が用いられている点で異な
る。
詳しくは、前記スペーサ8は、例えば、丸太などの間伐材からなり、互いに適宜の間隔
をあけて、等高線とほぼ平行に配置される。
すなわち、前記防止装置D3 は、適宜の間隔をあけて配置した前記スペーサ8,8…に
より、前記網状体2を浮かせた状態で保持するようにしたものである。
前記スペーサ8は、例えば、前記アンカー6など、適宜の手段により保護エリア1に固
定される。
また、前記網状体2は、上記実施例と同様に、前記スペーサ8を固定するためのアンカ
ー6を用いて固定してもよいし、前記スペーサ8を固定するためのアンカー6とは異なる
手段を用いて固定するようにしてもよい。
上記の構成からなる防止装置D3 では、上記防止装置Dによって得られる効果に加えて
、より低コストで実施することができるという効果を得ることが可能となる。
また、上記第三実施例では、前記スペーサ8を構成する棒状体を等高線とほぼ平行に配
置していたが、このような構成に限るものではなく、例えば、前記スペーサ8をなす棒状
体を、図3(B)に示すように、等高線とほぼ垂直に配置してもよい。さらに、等高線と
ほぼ平行に配置される棒状体と垂直に配置される棒状体とを適宜に組み合わせて例えば平
面視が格子状のスペーサ8を構成するようにしてもよい。
また、上記第三実施例における前記棒状体のスペーサ8として、第一実施例に示したス
トレート部材4を用いてもよく、さらに、このときには、ストレート部材4同士を、平面
視がほぼI字形状であるとともに、2つの袖部5a,5aを両端部に有したジョイント部
材(図示せず)を用いて接続するようにしてもよい。なお、前記ジョイント部材は、第一
実施例に示した前記スペーサ3の4隅に用いられるジョイント部材5(すなわち、平面視
がほぼL字形状であるとともに、2つの袖部5a,5aを有しており、前記袖部5aはそ
れぞれジョイント部材5の端部に設けられているジョイント部材5)に比して、平面視が
L字形状ではなくI字形状となっている点でのみ異なる。
図4は、本発明の第四実施例に係る防止装置D4 の構成を概略的に示す縦断面図である
。なお、上記全ての実施例に示したものと同一構造の部材については、同じ符号を付し、
その説明を省略する。
前記防止装置D4 は、第一実施例の防止装置Dに比して、枠体からなる前記スペーサ3
に代えて、前記保護エリア1に立設され、かつ前記網状体2を保持するための保持部9を
有する杭状体からなる複数のスペーサ10,10…が用いられている点で異なる。
詳しくは、前記スペーサ10は、例えば、前記保持部9を上端部に有するとともに、中
央部に鍔部11を有しており、また、下端部が尖った形状をしている。
前記保持部9は、前記網状体2の下面に当接して、網状体2の落下を防止する突出部分
9aと、この突出部分9aの上方に設けられ、網状体2がスペーサ10から抜けることを
防止する屈曲部分9bとを有している。
前記鍔部11は、スペーサ10の地中への進入深さを一定に保つためのものである。
すなわち、前記防止装置D4 は、点在させた前記スペーサ10,10…により、前記網
状体2を浮かせた状態で保持するようにしたものである。
上記の構成からなる防止装置D4 では、上記防止装置Dによって得られる効果に加えて
、より低コストで実施することができるという効果を得ることが可能となる。
なお、上記第一〜第四実施例において、前記網状体2を緊張させて配置するのではなく
、たるませた状態で配置してもよい。この場合、前記網状体2の浮設高さにバラツキが生
じることとなり、例えば、網状体2の高くなっている部分に対応する位置には、鹿等によ
る食害を確実に防止したい植物pや前記最低限の成長点が他の植物に比して高い植物pを
生育させ、網状体2の低くなっている部分に対応する位置には、鹿等による食害を多少受
けてもよい植物pや前記食害に強い植物p、その他、前記最低限の成長点が他の植物に比
して低い植物pを生育させればよい。尚、網状体2のスペーサ間にある領域を部分的に適
宜接地固定した状態で配置する場合は、食害を受けても許容される植被率が確保できるよ
うに、網状体2を接地固定する部分のその他の部分は、確実に浮設する必要がある。
また、上記第一〜第四実施例において、前記網状体2の目合いを、植物を通さない大き
さ(例えば、1〜3mm角程度の目合い)に保つように構成してもよい。すなわち、前記
網状体の目合いを、植物を通さない程度に設定することにより、網状体2の下方で植物(
草本)が生長しても、生長した植物が網状体2に達する時点では、出芽した植物の茎や葉
の直径が大きくなっているため、網状体2を貫通するためにより大きな力が必要となる。
そして、上記の目合いの大きさを保てるように網状体2の強度を設定しておくことで、換
言すれば、前記網状体2が植物の貫通力に耐えうるように構成しておくことで、植物によ
る網状体2の貫通を確実に防止することができる。従って、上記のように構成した場合、
前記網状体2によって、前記保護エリア1における鹿等による食害を確実に防止すること
ができ、かつ、網状体2の高さ以上には植物が生育しないため、網状体2によって覆った
保護エリア1の景観がより優れたものとなる。
(A)および(B)は、本発明の第一実施例に係る草食動物による食害の防止装置の構成を概略的に示す斜視図および縦断面図である。 (A)および(B)は、本発明の第二実施例に係る草食動物による食害の防止装置の構成を概略的に示す斜視図および縦断面図である。 (A)は、本発明の第三実施例に係る草食動物による食害の防止装置の構成を概略的に示す斜視図、(B)は、その変形例の構成を概略的に示す斜視図である。 本発明の第四実施例に係る草食動物による食害の防止装置の構成を概略的に示す縦断面図である。
符号の説明
1 保護エリア
2 網状体
3 スペーサ
D 防止装置

Claims (8)

  1. 保護エリアを網状体によって覆う草食動物による食害の防止装置であって、前記網状体
    をスペーサを介して前記保護エリアから浮かせた状態で配置してあることを特徴とする草
    食動物による食害の防止装置。
  2. 前記スペーサが、枠体または棒状体または管状体または柱状体である請求項1に記載の
    草食動物による食害の防止装置。
  3. 前記スペーサが、保護エリアに立設され、かつ前記網状体を保持するための保持部を有
    する杭状体である請求項1に記載の草食動物による食害の防止装置。
  4. 前記網状体をたるませた状態で配置してある請求項1〜3のいずれかに記載の草食動物
    による食害の防止装置。
  5. 前記網状体を、部分的に接地固定した状態で配置してある請求項1〜4のいずれかに記
    載の草食動物による食害の防止装置。
  6. 前記網状体の平均浮設高さH(cm)と、網状体の目合いC(cm2 )と、地面から植
    物の再生可能な最低限の生長点までの距離P(cm)とが、
    H≧C2 /1000+P
    という関係を満たすようにしてある請求項1〜5のいずれかに記載の草食動物による食害
    の防止装置。
  7. また、前記網状体の平均浮設高さH(cm)と網状体の目合いC(cm2 )とが、H≧
    2 /1000+2
    という関係を満たすようにしてある請求項1〜5のいずれかに記載の草食動物による食害
    の防止装置。
  8. 前記網状体の目合いを、植物を通さない大きさに保つように構成してある請求項1〜7
    のいずれかに記載の草食動物による食害の防止装置。
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KR101440800B1 (ko) 2014-03-14 2014-09-17 (주)에코원 산책로용 다기능 매트
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