JP2006109821A - 油性調理飯を用いた成形飯 - Google Patents

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拓歩 吉越
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Abstract

【課題】油で炒めた調理飯をおにぎり等の成形飯にした場合、成形後に輸送中などの振動により型崩れせず、食味も良好な調理飯を提供する。
【解決手段】
生米又は炊飯後の米飯を油で炒める油調理飯の成形前にα化でんぷん及び/又はα化加工でんぷんを加える。
【選択図】なし

Description

本発明は、油で炒めた調理飯を用いた成形飯に関する。さらに詳しくは、油で炒めたチャ−ハン、ピラフ、チキンライス、バターライスなどの調理飯をおにぎりに成形する前に、α化でんぷん及び/又はα化加工でんぷんを加えて混合してから成形する成形飯に関する。
近年、食生活の多様化に伴い、コンビニエンスストアーなどで、多種類の米飯加工品が数多く提供されるようになった。
その中でも、油で炒めたチャ−ハン、ピラフ、チキンライス、バターライスなどの調理飯が増加している。
しかしながら、これらの油で炒めた調理飯は、炒める際に油を多用すると食味が低下し、またにぎり飯などに成形すると、輸送中などの振動により形が崩れるなどの難点が多い。
油性調理飯を用いた成形飯の製造方法には次の特許が出願されている。
特願2003−334008にはチャ−ハン、ピラフ、チキンライス、バターライスなどの油性調理飯に、粉末状の食品糊料、砂糖および飲料水、牛乳、コンソメスープ、ポタージュスープなどの液剤とを加熱状態で攪拌、混合することによって得られる食品ゲル化剤を加え、混合攪拌した後に、所望の形状に握り固めることにより成形飯を形成する。 しかしながら、この方法では、食品糊料のぬめり感が食味を損なうと言う難点がある。 特許2923433は炊飯処理された米飯にもち米でんぷん及び/又はワキシーコーンスターチを添加してなる調味料を添加して加熱調理することにより、古米やアミロペクチン含量の少ない米でも、適度な粘りと柔らかさを保ち、調理時の米粒の崩れを顕著に抑制できるとしている。 しかしながら、この方法は処理量が少量の場合は問題ないが、一度に多量処理する米飯加工メーカーの場合は、もち米でんぷん及び/又はワキシーコーンスターチが米飯中で均等に加熱混合されるのが難しく、むらが出来易く、一定の品質を保つのが困難である。 又、おにぎりなどの成形飯にした場合、輸送中の振動などにより型崩れがし易いと言う難点がある。
そこで、本発明者らは、油で炒めた調理飯をおにぎり等の成形飯にした場合、一度に多量の調理飯を炒めても、成形後の輸送などの振動により型崩れせず、食味も良好な調理飯を開発することを目的として鋭意検討した。
即ち、本発明者らは、生米又は炊飯後の米飯を油で炒める調理飯の成形前にα化でんぷん及び/又はα化加工でんぷんを加えることにより、一度に多量の調理飯を炒めても、成形後の輸送中の振動などにより型崩れせず、食味も良好な成形調理飯を得ることを見いだし、本発明を完成するに至った。
本発明におけるα化でんぷんは、生でんぷんを水と共に加熱糊化(α化)したものを急速に脱水乾燥し、粉末化することにより得られる。
原料となるでんぷんは、とうもろこし、ばれいしょ、タピオカ、小麦などがあげられる。
市販品としては、アミコールC(とうもろこしでんぷん原料、日澱化学(株)製品)やアミコールHF(ばれいしょでんぷん原料、日澱化学(株)製品)などがある。
本発明におけるα化加工でんぷんは、加工でんぷんを水と共に加熱糊化(α化)したものを急速に脱水乾燥し、粉末化することにより得られる。
原料となる加工でんぷんは、とうもろこし、ばれいしょ、タピオカ、小麦などのでんぷんにカルボキシメチル基を導入したカルボキシメチルでんぷん、リン酸を導入したリン酸化でんぷん、さらにこれを架橋した架橋型リン酸でんぷん、ヒドロキシプロピル基を付加させるエーテル反応とリン酸架橋を行ったでんぷんを水と共に加熱糊化(α化)したものを急速に脱水乾燥し、粉末化することにより得られる。
市販品としては、ナショナル104(タピオカを原料としたα化加工でんぷん、日本エヌエスシー(株)製品)、ミラスパース626(ワキシーコーンを原料にしたヒドロキシプロピルエーテル化及びリン酸架橋したα化加工でんぷん、ステーリー社製品)などがある。
本発明によるα化でんぷん及び/又はα化加工でんぷんの使用量は生米に対し0.01〜10.00重量%、好ましくは0.05〜3.00重量%である。
0.01重量%以下であると、α化でんぷん及び/又はα化加工でんぷんの油調理成形飯への効果が不十分であり、10.00重量%を越えると油調理成形飯に糊感が生じ好ましくない。
上記したように、本発明によるα化でんぷん及び/又はα化加工でんぷんを生米又は炊飯後の米飯を油で炒める調理飯の成形前に加えることにより、一度に多量の調理飯を炒めても、成形後の輸送中などの振動により型崩れせず、食味も良好な成形調理飯を得ることが出来る。
実施例1〜2
以下、本発明による実施例および比較例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1〜2として本発明の成分を表1の配合で、卵チャ−ハンを調理し、にぎり飯の木型に200gを詰め握り飯とした。
卵チャーハンの作り方は次の通りである。
1.卵5ケ(約250g)良く解きほぐす。
2.大きな中華なべを強火で加熱し、サラダ油50gを加え、鍋から薄煙が出てきたら、溶き卵を一気に流しいれ、玉杓子で大きくひと混ぜする。卵が油の中で花が咲いたように大きく膨らみ、周囲が泡だってきたらざっと混ぜる。
3.生米1,000gを砥ぎ、水1、200gを加えて30分浸漬し、炊飯する。30分蒸らし米飯1,800gを得た。荒熱と蒸気を逃がしてから加え、卵と混ぜ合わす。
4.みじん切りにした長ねぎ50g、塩5g、こしょう1g、醤油20g、日本酒20gを加えて、木ベラで切るように炒める。
5.α化でんぷん及び/又はα化加工でんぷん50〜200g(対生米0.5〜2%)を混合する。
卵チャーハンのにぎり飯の評価は、型くずれのし易さは、各試験区5ケのにぎり飯を1ケずつ食品用フィルムで包み、10cmの高さから3回落下させ、フィルムを剥離した際のにぎり飯の型崩れを判定した。
判定方法は、全く型崩れのない場合は3点、やや崩れのある場合は2点、型崩れが著しい場合は1点として、5ケのにぎり飯の合計点で示した。したがって、点数の多い方が、にぎり飯の型崩れがし難いことを示している。
食味は専門パネル5人による官能評価法で行った。判定方法は、食味が良好な場合3点、普通の場合2点、劣っている場合は1点とし、5人の合計点で示した。したがって、点数の多い方が、食味が優れていることを示す。
比較例1として、α化でんぷん及び/又はα化加工でんぷんの代わりに食品糊料(グアーガム)を対生米2%使用し、実施例と同様に卵チャーハンを作り、にぎり飯に成形し、型崩れ及び食味の評価を行った。
表1の結果から、本発明による実施例1〜2の場合は、にぎり飯の型崩れも少なく、食味も良好であった。しかし、比較例1においては、にぎり飯の型崩れは少なかったが、食味は糊感が強く官能評価が劣った。
Figure 2006109821
実施例3〜4
実施例3〜4として本発明の成分を表2の配合で、炊き込みピラフを調理し、にぎり飯の木型に200gを詰め握り飯とした。
炊き込みピラフの作り方は以下の通りである。
1.十分に熱した鍋の荒熱を取り、油を良くなじませる。
2.バター20gを加え溶かし、みじん切りにしたにんにく5gを加える。香りが出たら、みじん切りにした玉ねぎ80gを加え、色ずくまで炒める。
3.洗って水気を切っておいた米500gを加え、米が透明になるまで炒め、塩3g、コショウ1gをふる。
4.チキンブイヨン2ケを砕き、水600ccに加えて、温めながら溶かし、3に加えまぜる。
5.軸を除いたシイタケ4枚、にんじん40g、水煮たけのこ40g、マッシュルーム40gを食べ易く切り、石突きを除き小房に分けたしめじ50g、ミックスベジタブル40gと共に米の上にのせる。
6.蓋をして煮る。沸騰してきたら混ぜ合わせ、180℃のオーブンで炊き上げる。
7.炊き上がったら、バター20gを加え、しばらく蒸す。
8.α化でんぷん及び/又はα化加工でんぷん50〜150g(対生米1〜3%)を加えて、混ぜ合わす。
炊き込みピラフにぎり飯の型崩れと食味の評価法は卵チャーハンにぎり飯と同様である。
比較例2として、α化でんぷん及び/又はα化加工でんぷんの代わりにワキシーコーンスターチを対生米3%使用し、実施例と同様に炊き込みピラフを作りにぎり飯に成形し、型崩れ及び食味の評価を行った。
Figure 2006109821
表2の結果から、本発明による実施例3〜4の場合は,にぎり飯の型崩れも少なく、食味も良好であった。しかし、比較例2においては、にぎり飯の型崩れは、やや少なかったが、食味は生でんぷんの食感がのこり劣った。

Claims (2)

  1. 油で炒めた調理飯にα化でんぷん及び/又はα化加工でんぷんを加えて成形することを特徴とする成形飯。
  2. 油で炒めた調理飯がチャ−ハン、ピラフ、チキンライス、バターライスのいずれかであることを特徴とする請求項1記載の成形飯。
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