JP2006107166A - 非接触型データキャリア - Google Patents

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Abstract

【課題】 第1の基材上に、ICチップとアンテナコイルとを、導電手段で接続して載置したインレットを、カバー部材および第2の基材にて被装、接着してなる非接触型データキャリアにおいて、挟装部分の空気粒(気泡)の残留のない非接触型データキャリアを提供する。
【解決手段】 インレットにおける導電手段の少なくとも1部を前記第1の基材のアンテナコイルが形成されている面とは異なる側の面に形成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ICチップ、アンテナ等を内蔵し、非接触で外部装置と情報交信を行うRIFDカードやタグ等の形態で使用される非接触型データキャリアに関する。
近年、個人のセキュリティ管理や、物流管理に新しい情報記録媒体として、携帯用として便利なICカード、RIFDカード、あるいはタグと称されるICチップを搭載した情報記録媒体が普及しつつある。このICチップを搭載した情報記録媒体には接触型と非接触型とに大別され、例えば、カード形態をとる情報記録媒体においては、接触型はカード表面に備えたデータ交換用の電気接点を通じて外部読み取り機とデータ交換を行うものであるのに対し、非接触型は外部読み取り機と非接触でデータ交換を可能とするものである。
このような非接触型のICカードは、RIFDカードと呼ばれ、アンテナコイルと、信号処理を行うCPUやメモリや整流回路が内蔵されているICチップとを搭載しており、搭載したICチップに必要な情報を格納し、外部読み取り機にカードを近づけるだけで情報のやりとりを行うことが可能であることに加え、情報をコード化し暗号化するなどの手法により磁気カードよりもセキュリティが高いこと、記録される情報量も多いこと、アンテナコイルに励起された誘起電力により動作するので電池を別途内蔵する必要はないこと、等の優れた利便性から急速な普及が進みつつある。これら非接触型の情報記録媒体は必ずしもカード形態をとるものだけでなく、物に貼り付けられるシート状のものや、容器に封入されたタグ等の種々の形態のキャリアも含み、これらは総称として非接触型データキャリアと呼ばれている。
これらRIFDカードやタグ等の非接触型データキャリアは、インレットと呼ばれるアンテナコイルとICチップとを搭載したフィルム状の基板を、カバー部材と別基材で挟装した構成で提供される。このインレットは、センターシートと呼ばれる第1の基材の面上に導体箔を渦巻き状に周回させて形成したアンテナコイルとICチップとを搭載したものである。インレットにおけるICチップは、カードの厚みの制約上、アンテナコイルの導体箔に重ねならないように、アンテナコイルで囲まれる内側位置に配置することが多く、アンテナコイルの巻始めと巻終わりの部分が導電手段を介してICチップに接続される。このような構成のインレットにおいては、渦巻き状のアンテナコイルにより囲まれる範囲内に、導電手段と導体箔、あるいは、導電手段と導体箔とICチップにより囲まれる閉じた範囲部分が形成される。このような、アンテナコイルにより囲まれる範囲内に存在する導電手段と導体箔、あるいは、導電手段と導体箔とICチップにより囲まれる閉じた範囲部分を、以下、閉ループ部と称することにする。
従来よりの非接触型データキャリアの製造方法として、アンテナコイルおよびICチップを搭載したインレットを表面側からカバー部材で被装、接着し、裏面側から第2の基材を被装、接着して形成する貼合方式による製造方法が知られている。貼合方式によるRIFDカードの製造方法は、第2の基材である例えばウェブ状のカード用シートの表面に接着剤を塗布し、その上にインレットを載置し、載置したインレットの面上にさらに接着剤を滴下し、次いでその上にウェブ状のカバー部材を載置して圧着ローラー等の圧着手段によって圧着して貼合した後、カード大に断裁することにより、RIFDカードを得るというものである。
図5は、このような製造方法により得られたRIFDカードの形態をなす非接触型データキャリアの模式断面図である。図5に示すようにインレットは、第1の基材であるセンターシートの図示上面側にアンテナコイル及びICチップを載置しており、アンテナコイル載置面側からカバー部材にて、裏面から第2の基材にて挟装されており、カバー部材とインレット、及び、インレットと第2の基材はそれぞれの境界面で接着剤層により固着されている。
ところで、RIFDカードにおいて、カードセキュリティ管理上、カードを使用する使用者と、カードの所有者が同一人物であるかの確認が容易であることから、顔写真等の画像を記録した画像付きRIFDカードが登場してきており、例えば、社員証、学生証、入門証等の個人の身分を証明する手段として用いられる。この、画像付きRIFDカードにおける画像の記録方式としては、得られる画像の正確さ、および、取り扱いの容易さ、の観点から熱転写方式が採用されることが多い。しかしながら、従来の製造プロセスで製造されたRIFDカードの表面に画像を熱転写記録する場合、特に昇華型熱転写記録による場合に、カードに出力した画像にムラや抜け等の不良がしばしば発生することがあった。
これらの問題は、カード表面の平面性の悪さに起因するものであり、平面性を悪化させる要因の1つがカード材料を貼合したときに貼合面に残留する空気粒(気泡)であることが知られている。すなわち、インレットをカバー部材や第2の基材としてのカード用シートで挟み込み接着する際に、インレットのICチップやアンテナコイル等の電子部品の微小な凹凸部や前述の閉ループ部に空気粒(気泡)が残留することがあり、特にインレットとカバー部材との貼合面に空気粒(気泡)が残留するとカードの表面に凹凸を生じ、平面性を悪化させる。また、製造当初は問題なく使用できたRIFDカードが、製造後1、2か月後を経て用いると、正常に使用できなくなる問題も発生している。これも、残留している空気粒(気泡)が環境条件の変化などにより膨張、もしくは、移動することによってカードを変形せしめることにより、RIFDカードの読み取り、書き込みに支障をきたすことによる。この、空気粒(気泡)の残留は閉ループ部に発生することが多く、画像のムラや抜けを発生させる原因となっている。
カードの貼り合わせ部の空気流(気泡)の残留を防止する手段として、貼り合わせ用の接着剤供給を噴射により行いICチップやコイルアンテナ等のカード用電子部品の微小な凹凸部に接着剤を入れ込む製造方法(特許文献1参照)や、貼合を減圧した雰囲気下で行う製造方法(特許文献2参照)により、空気粒(気泡)を発生させない製造方法が提案されている。しかし、接着剤供給を噴射による製造方法は、接着剤を供給するためのポンプ手段や、接着剤を拡散噴射するノズル手段など製造設備の追加、変更を必要とし、また、貼合を減圧した雰囲気下で行う製造方法は、気密性の高い作業空間、その作業空間を減圧する手段、減圧された作業空間内でカード用の素材を押圧し貼合する手段等の設備を新たに必要とするので、簡単に実行できるものではなかった。
特開平10−250271号公報 特開2002−304612号公報
本発明は以上のような事情に鑑み成されたものであり、設備の変更を必要とせず、材料の変更によりインレットとカバー部材との貼合部分の空気粒(気泡)の残留をなくした非接触型データキャリアを提供するものである。
発明者は、前述のインレットの閉ループ部に着目し検討を重ねた結果、インレットに新たな構成を加えることにより閉ループを形成させないこと、また、閉ループを所定の条件に設定することにより閉ループ部に空気粒(気泡)が残留することを防止できること、さらに、貼合時に閉ループ部分に空気粒(気泡)が取り込まれても貼合の過程で外部に排出でき、有害な空気粒(気泡)として残留することのない非接触型データキャリアを提供できることを見出した。
前記課題は特許請求の範囲に記載の以下の発明により達成される。すなわち、
請求項1に記載の発明は、「第1の基材上にICチップと導体箔を渦巻き状に周回させて形成したアンテナコイルと該ICチップと該アンテナコイルとを接続する導電手段を載置して成るインレットを、アンテナコイルが形成されている側の面をカバー部材にて被装、接着し、アンテナコイルが形成されている側の面の裏面を第2の基材にて被装、接着して成る非接触型データキャリアにおいて、
前記インレットの、導電手段の少なくとも1部が前記第1の基材のアンテナコイルが形成されている面とは異なる側の面に形成されていることを特徴とする非接触型データキャリア。」である。
また請求項2に記載の発明は、「第1の基材上にICチップと導体箔を渦巻き状に周回させて形成したアンテナコイルと該ICチップと該アンテナコイルとを接続する導電手段を載置して成るインレットを、アンテナコイルが形成されている側の面をカバー部材にて被装、接着し、アンテナコイルが形成されている側の面の裏面を第2の基材にて被装、接着して成る非接触型データキャリアにおいて、
前記インレットの、アンテナコイルの導体箔と、導電手段と、ICチップとにより囲まれる範囲部分の面積が、アンテナコイルの最内周導体箔で囲まれる範囲部分の面積の30%以上70%以下であることを特徴とする非接触型データキャリア。」である。
また請求項3に記載の発明は、「第1の基材上にICチップと導体箔を渦巻き状に周回させて形成したアンテナコイルと該ICチップと該アンテナコイルとを接続する導電手段を載置して成るインレットを、アンテナコイルが形成されている側の面をカバー部材にて被装、接着し、アンテナコイルが形成されている側の面の裏面を第2の基材にて被装、接着して成る非接触型データキャリアにおいて、
前記導体箔は、互いに隣り合う導体箔と平行でアンテナコイルの外側方向に向かって山形に迂曲する迂曲部を有することを特徴とする非接触型データキャリア。」である。
また請求項4に記載の発明は、「第1の基材上にICチップと導体箔を渦巻き状に周回させて形成したアンテナコイルと該ICチップと該アンテナコイルとを接続する導電手段を載置して成るインレットを、アンテナコイルが形成されている側の面をカバー部材にて被装、接着し、アンテナコイルが形成されている側の面の裏面を第2の基材にて被装、接着して成る非接触型データキャリアにおいて、
前記カバー部材が通気性を有することを特徴とする非接触型データキャリア。」である。
特許請求の範囲に記載の構成により空気粒の残留のない非接触型データキャリアを提供できる。すなわち、請求項1に記載の発明によれば、導電手段の少なくとも1部を前記第1の基材のアンテナコイルが形成されている面とは異なる側の面に形成することにより、閉ループが形成されることがないので、空気粒の残留のない非接触型データキャリアを提供できる。また、請求項2に記載の発明の、インレットの、アンテナコイルの導体箔と、導電手段と、ICチップとにより囲まれる範囲部分の面積を、アンテナコイルの最内周導体箔で囲まれる範囲部分の面積の30%以上70%以下アンテナコイルで囲まれる面積の30%以下することより空気粒の残留のない非接触型データキャリアを提供できる。さらに、請求項3に記載の発明によれば、アンテナコイルの導体箔の迂曲部を経由して空気が排出されるので、空気粒の残留のない非接触型データキャリアを提供できる。そして、請求項4に記載の発明によれば、通気性を有するカバー部材を経由して空気が排出されるので、空気粒の残留のない非接触型データキャリアを提供できる。
本発明の第1の実施形態の例であるインレットの平面図を図1に示す。図1において、10はインレットであり、絶縁性を有する素材から成る第1の基材であるセンターシート11上に幅1mmの銅箔を0.5mm間隔の渦巻き状に略4周させて形成したアンテナコイル12を備え、その、アンテナコイル12の端部にICチップ13を第1の導電手段14、第2の導電手段15を介して接続したものである。導電手段15はセンターシート11の図示裏面側に設けられており、アンテナコイル12と導電手段15とが短絡することはない。
前述のようにRIFDカードは、インレットをウェブ状の第1のカード用シートの表面に載置、接着した後、インレットの面に接着剤を滴下し、その面をウェブ状のカバー部材で覆い圧着手段によって圧着して貼合した後、カード大に断裁して作成されるが、図1に示す実施形態のようにインレットの導電手段の少なくとも1部をアンテナコイルが形成されている面とは異なる側の面に形成することにより、閉ループが形成されることがないので、貼付加工を経て作成されたRIFDカード内部に空気粒(気泡)が残留して不具合を生じることがなく、内部に空気粒(気泡)が残留して不具合を生じることのない非接触型データキャリアを提供できる。
次に本発明の第2の実施形態について説明する。アンテナコイルの最内周導体箔で囲まれる範囲部分の閉ループを形成せざるを得ない場合がある。この場合、閉ループ部分であるインレットのアンテナコイルの最内周導体箔で囲まれる範囲部分の内側に形成されるアンテナコイルの導体箔と導電手段とICチップとにより囲まれる範囲部分の面積を、アンテナコイルの最内周導体箔で囲まれる範囲部分の面積の30%以上70%以下とすることにより、貼付加工を経て作成されたRIFDカード内部に空気粒(気泡)が残留して不具合を生じることがないことが確認されている。
図2は本発明の第2の実施形態の例であるインレットの平面図である。図2において図1と同機能のものには同じ符号を付している。インレット10は、絶縁性を有する素材から成る第1の基材であるセンターシート11上に幅1mmの銅箔を0.5mm間隔の渦巻き状に略4周させて形成したアンテナコイル12を備え、その、アンテナコイル12の端部にICチップ13を第1の導電手段14、第2の導電手段15を介して接続したものである。アンテナコイル12と第2の導電手段15との交差部分には、交差する第2の導電手段15とアンテナコイル12の導電箔間を絶縁する非図示の絶縁層を有しており、アンテナコイル12と第2の導電手段15とが短絡することはない。
ここで、図示のA部分はアンテナコイルの最内周導体箔で囲まれる範囲部分であり、その寸法は図示されているように縦方向の長さHA=30mm、横方向の長さLA=60mmの略矩形である。また、図示B部分は閉ループ部分であるアンテナコイルの導体箔と導電手段とICチップとにより囲まれる範囲部分であり、その寸法は図示されているように縦方向の長さHB=25mm、横方向の長さLB=30mmの略矩形である。A部分の面積SAはSA=30mm×60mm=1800mm2であり、また、B部分の面積SBはSB=25mm×30mm=750mm2である。ここでSAとSBの比率は、SB/SA=750mm2/1800mm2=0.42となり、0.30<SB/SA<0.70を満足する範囲にあり、貼付加工を経て作成されたRIFDカード内部に空気粒(気泡)が残留して不具合を生じることはない。
インレットの、アンテナコイルの最内周導体箔で囲まれる範囲部分の内側に形成される閉ループ部分であるアンテナコイルの導体箔と導電手段とICチップとにより囲まれる範囲部分の面積が、アンテナコイルの最内周導体箔で囲まれる範囲部分の面積の30%以上70%以下とすることにより、貼付加工を経て作成されたRIFDカード内部に空気粒(気泡)が残留して不具合を生じることがなく、内部に空気粒(気泡)が残留して不具合を生じることのない非接触型データキャリアを提供できる。
次に本発明の第3の実施形態について説明する。図3は本発明の第3の実施形態であるインレットの平面図である。図3において図1、図2と同機能のものには同じ符号を付している。図3(a)において、インレット10は、絶縁性を有する素材から成る第1の基材であるセンターシート11上に幅1mmの銅箔を0.5mm間隔の渦巻き状に略4周させて形成したアンテナコイル12を備え、その、アンテナコイル12の端部にICチップ13を第1の導電手段14、第2の導電手段15を介して接続したものである。アンテナコイル12と第2の導電手段15との交差部分には、交差する第2の導電手段15とアンテナコイル12の導電箔間を絶縁する非図示の絶縁層を有しており、アンテナコイル12と第2の導電手段15とが短絡することはない。
図3(a)に示すように、渦巻き状に周回させて形成したアンテナコイルの導体箔の右辺上方に、3条の隣り合う導体箔がアンテナコイルの外側方向に向かって山型に迂曲する迂曲部を有している。図3(b)は迂曲部の拡大図であり、アンテナコイル12の1条の導体箔12a及び隣り合う導体箔12b、12cが、互いに平行にアンテナコイルの外側に向かって山形に迂曲している。導体箔12aの迂曲部の長さLは2mm、迂曲量hは1mmで導体箔の直線部分に対する角度θは135°である。導体箔12aに隣り合う導体箔12b、12cも導体箔12aの迂曲部に隣接する位置に同寸法の迂曲部を有し、3条の導体箔の迂曲部は互いに平行をなし等間隔で迂曲している。
図3の実施例のように、アンテナコイルの導体箔に、互いに隣り合う導体箔と絡平行に、アンテナコイルの外側方向にむかって山型に迂曲する迂曲部を形成することにより、貼付加工時にインレット部分に空気粒(気泡)が取り込まれても、空気粒(気泡)は迂曲部からアンテナコイルの外側に排出されるので、空気粒(気泡)がRIFDカード内部に残留して不具合を生じることはなく、図3に示す実施形態のインレットを使用して作成されたRIFDカードは、内部に空気粒(気泡)が残留して不具合を生じることがない。すなわち、アンテナコイルの互いに隣り合う導体箔と平行でアンテナコイルの外側方向に向かって山形に迂曲する迂曲部を形成することにより、内部に空気粒(気泡)が残留して不具合を生じることがない非接触型データキャリアを提供できる。
次に本発明の第4の実施形態について説明する。インレットを、アンテナコイルが形成されている側の面を被装するカバー部材と、アンテナコイルが形成されている側の面の裏面を被装する第2の基材にて挟装してなる非接触型データキャリアにおいて、カバー部材を通気性を有する材料により構成することにより、内部に空気粒(気泡)が残留して不具合を生じることのない非接触型データキャリアを提供できることが確認された。すなわち、貼付加工時にインレット部分に空気粒(気泡)が取り込まれても取り込まれた空気が通気性のカバー部材を通して外部に排出されるので、RIFDカード内部に空気粒(気泡)が残留することがない。また、カバー部材の通気度はJIS P8117に規定される条件において1〜150sec/100mlの範囲であることが好ましいことが確認されており、この範囲の通気度を有するカバー部材を使用することにより、貼付加工を経て作成された非接触型データキャリアに空気粒(気泡)が残留して不具合を生じることがない。
図4は本発明の第4の実施形態の例を示すRIFDカードの模式断面図である。図4において10はインレットであり、第1の基材であるセンターシート11の図示上面側にアンテナコイル12及びICチップ13を載置している。20はカバー部材、30は第2の基材である。図4に示す実施形態におけるカバー部材20は、通気度130sec/100mlの多孔質PEフィルムからなり、この実施形態においては貼付加工時にインレット10とカバー部材20との間に部分に空気粒(気泡)が取り込まれても取り込まれた空気が通気性を有するカバー部材20を通して外部に排出され、RIFDカード内部に空気粒(気泡)を残留させることがない。
すなわち、平面をなす第1の基材の片側の平面上に導体箔を渦巻き状に形成したアンテナコイルとICチップを導電手段を介して接続して形成したインレットを、アンテナコイル形成面側をカバー部材にて、また、アンテナコイル形成面の裏側を第2の基材にて被装、接着して形成した非接触型データキャリアにおいて、カバー部材が通気性を有することにより貼付加工時にインレット部分に空気粒(気泡)が取り込まれても取り込まれた空気が通気性のカバー部材を通して外部に排出され、RIFDカード内部に空気粒(気泡)が残留させることがなく、内部に空気粒(気泡)が残留させることがない非接触型データキャリアを提供できる。
上記実施形態は本発明を非接触型データキャリアの一例であるRIFDカードに適用したものであるが、インレットをカバー部材と機材により被装してなる構成の非接触型データキャリアであれば、例えばタグ等にも適用可能であり、本発明を適用することにより内部に空気粒(気泡)の残留のないタグの提供を可能にする。
本発明の第1の実施形態であるインレットの平面図である。 本発明の第2の実施形態であるインレットの平面図である。 本発明の第3の実施形態であるインレットの平面図である。 本発明の第4の実施形態の例を示すRIFDカードの断面図である。 従来の製造方法によるRIFDカードの模式断面図である。
符号の説明
10 インレット
11 第1の基材
12 アンテナコイル
13 ICチップ
14 第1の導電手段
15 第2の導電手段
20 カバー部材
30 第2の基材

Claims (4)

  1. 第1の基材上にICチップと導体箔を渦巻き状に周回させて形成したアンテナコイルと該ICチップと該アンテナコイルとを接続する導電手段を載置して成るインレットを、アンテナコイルが形成されている側の面をカバー部材にて被装、接着し、アンテナコイルが形成されている側の面の裏面を第2の基材にて被装、接着して成る非接触型データキャリアにおいて、
    前記インレットの、導電手段の少なくとも1部が前記第1の基材のアンテナコイルが形成されている面とは異なる側の面に形成されていることを特徴とする非接触型データキャリア。
  2. 第1の基材上にICチップと導体箔を渦巻き状に周回させて形成したアンテナコイルと該ICチップと該アンテナコイルとを接続する導電手段を載置して成るインレットを、アンテナコイルが形成されている側の面をカバー部材にて被装、接着し、アンテナコイルが形成されている側の面の裏面を第2の基材にて被装、接着して成る非接触型データキャリアにおいて、
    前記インレットの、アンテナコイルの導体箔と、導電手段と、ICチップとにより囲まれる範囲部分の面積が、アンテナコイルの最内周導体箔で囲まれる範囲部分の面積の30%以上70%以下であることを特徴とする非接触型データキャリア。
  3. 第1の基材上にICチップと導体箔を渦巻き状に周回させて形成したアンテナコイルと該ICチップと該アンテナコイルとを接続する導電手段を載置して成るインレットを、アンテナコイルが形成されている側の面をカバー部材にて被装、接着し、アンテナコイルが形成されている側の面の裏面を第2の基材にて被装、接着して成る非接触型データキャリアにおいて、
    前記導体箔は、互いに隣り合う導体箔と平行でアンテナコイルの外側方向に向かって山形に迂曲する迂曲部を有することを特徴とする非接触型データキャリア。
  4. 第1の基材上にICチップと導体箔を渦巻き状に周回させて形成したアンテナコイルと該ICチップと該アンテナコイルとを接続する導電手段を載置して成るインレットを、アンテナコイルが形成されている側の面をカバー部材にて被装、接着し、アンテナコイルが形成されている側の面の裏面を第2の基材にて被装、接着して成る非接触型データキャリアにおいて、
    前記カバー部材が通気性を有することを特徴とする非接触型データキャリア。
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WO2015001953A1 (ja) * 2013-07-02 2015-01-08 大日本印刷株式会社 Icカード、積層シート、icカードの製造方法

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