JP2006106090A - レーザ走査ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】走査レンズの厚さを低減しながら、ポリゴンミラーから短い距離でレーザ光を個別に取り出すことができるレーザ走査ユニットを提供する。
【解決手段】このレーザ走査ユニット2は、回転軸21および反射側面Mを有し、回転軸21と直交しない傾斜した角度方向から斜入射されたレーザ光L1,L2,L3,L4を反射して走査するポリゴンミラー9と、ポリゴンミラー9により走査された1ライン分のレーザ光L1,L2,L3,L4を補正するためのfθレンズ19と、ポリゴンミラー9とfθレンズ19との間の光路に配置され、当該光路の中心軸Cに対して所定角度以上傾いてポリゴンミラー9からfθレンズ19へと進むレーザ光L1,L4を全反射してfθレンズ19へと導く平行平板20とを備えている。
【選択図】 図3

Description

この発明は、フルカラーの画像形成装置などに用いられる複数のレーザ光を走査するレーザ走査ユニットに関する。
フルカラーのレーザプリンタでは、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色のトナー像が用紙に転写されてフルカラーの画像が形成される。各色のトナー像は、それぞれ専用の感光体ドラムの周面に形成された静電潜像に所定の色のトナーが転写されて得られる。ここで、静電潜像は、予め一様に帯電された感光体ドラムの周面にレーザ光(レーザビーム)が走査されることにより形成される。このため、このようなレーザプリンタには、4本のレーザ光を走査してそれぞれ対応する感光体ドラムに導くレーザ走査ユニットが備えられている。
レーザ走査ユニットの概略は、レーザダイオードなどのレーザから出射されたレーザ光が、高速で回転するポリゴンミラーで反射されて感光体ドラムへ導かれる構成となっている。ポリゴンミラーが回転することにより、レーザ光が反射される方向が変化し、レーザ光は感光体ドラム上をその長手方向(主走査方向)に走査される。
各レーザ光は、ポリゴンミラーで反射された後、それぞれ専用の折り返しミラーで反射されて、所定の感光体ドラム上に導かれる。このため、折り返しミラーが配置されている位置において、各レーザ光は、主走査方向と直交する副走査方向に対応する方向、すなわち、ポリゴンミラーの回転軸と平行な方向に関して、隣接するレーザ光と一定以上の間隔で離れている必要がある。
下記特許文献1では、互いに平行で、ポリゴンミラーの回転軸と平行な方向に間隔があけられた4本のレーザ光を、ポリゴンミラーに対して、ポリゴンミラーの回転軸に直交する角度方向から入射させて反射させるレーザ走査ユニットが開示されている。このレーザ走査ユニットでは、ポリゴンミラーにより反射された各レーザ光は、互いに平行に進み、それぞれ専用の折り返しミラーにより反射されて所定の感光体ドラム上に導かれる。
しかしながら、このレーザ走査ユニットでは、ポリゴンミラーの反射側面においても、各レーザ光の間隔が広くなるので、ポリゴンミラーの厚さ(回転軸に沿う方向の長さ)を大きくする必要がある。これにより、ポリゴンミラーを回転させるモータの消費電力が大きくなり、また、ポリゴンミラーの回転に伴う風切り音などの騒音が大きくなる。
このため、ポリゴンミラーに対して、ポリゴンミラーの回転軸と直交しない傾斜した角度方向からレーザ光を斜入射させるレーザ走査ユニットが提案されている。図5は、そのようなレーザ走査ユニットの構成を示す側面図である。
このレーザ走査ユニット51は、図示しない光源が発したレーザ光L1,L2,L3,L4を反射するポリゴンミラー52と、ポリゴンミラー52が反射したレーザ光L1,L2,L3,L4をさらに反射して、それぞれ対応する感光体ドラムD1,D2,D3,D4へと導く折り返しミラー55,56,57,58と、ポリゴンミラー52と折り返しミラー55,56,57,58との間の光路に配置されたfθレンズ(走査レンズ)53とを備えている。
ポリゴンミラー52は一定の角速度で回転するが、レーザ光L1,L2,L3,L4はfθレンズ53を通過することにより、感光体ドラムD1,D2,D3,D4上を等速度で走査するように補正される。
このレーザ走査ユニット51では、ポリゴンミラー52に対して、ポリゴンミラー52の回転軸54と直交しない傾斜した角度方向から4本のレーザ光L1,L2,L3,L4が斜入射される。以下、ポリゴンミラー52に入射されるレーザ光L1,L2,L3,L4の回転軸54に対する角度を「斜入射角」という。
光源が発した各レーザ光L1,L2,L3,L4の光路は、ポリゴンミラー52の反射側面上で互いに重なる(近接する)ようにされている。これにより、ポリゴンミラー52の厚さを薄くすることができる。
各レーザ光L1,L2,L3,L4の斜入射角は異なっており、そのため、ポリゴンミラー52からの距離が長くなるに従って、ポリゴンミラー52で反射されたレーザ光L1,L2,L3,L4の互いの間隔が広くなる。
このレーザ走査ユニット51では、各レーザ光L1,L2,L3,L4の斜入射角の差を大きくすることにより、ポリゴンミラー52で反射されたレーザ光L1,L2,L3,L4の互いになす角度を大きくすることができる。これにより、ポリゴンミラー52から短い距離で、レーザ光L1,L2,L3,L4の互いの間隔を一定の間隔以上に大きくして、これらのレーザ光L1,L2,L3,L4を、折り返しミラー55,56,57,58で個別に反射(個別に取り出し)することができる。
特開2001−33720号公報 特開2004−117865号公報
しかしながら、図5のレーザ走査ユニット51では、レーザ光L1,L2,L3,L4の斜入射角の差を大きくすると、fθレンズ53中における最外部のレーザ光L1,L4の間隔(fθレンズ53の有効高さ)も大きくなるため、fθレンズ53の厚さ(回転軸54に沿う方向の長さ)DCを大きくしなければならない。これにより、fθレンズ53のコストが上昇し、また、レーザ走査ユニット51において、このような大きなfθレンズ53を収容するためのスペースを確保する必要も生ずる。
一方、レーザ光L1,L2,L3,L4の斜入射角の差を小さくすると、fθレンズ53の厚さDCを小さくできるが、ポリゴンミラー52から遠い位置で各レーザ光L1,L2,L3,L4を個別に取り出し(折り返しミラー55,56,57,58で反射)しなければならなくなる。これにより、レーザ走査ユニット51が大型化してしまう。
そこで、この発明の目的は、走査レンズの厚さを低減しながら、ポリゴンミラーから短い距離でレーザ光を個別に取り出すことができるレーザ走査ユニットを提供することである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、複数の反射側面を有し、回転軸を中心に回転することにより、各反射側面で順にレーザ光を反射して、各反射側面毎に1ライン分のレーザ光を走査していくポリゴンミラーと、上記ポリゴンミラーにより走査された1ライン分のレーザ光を補正するための走査レンズとを含むレーザ走査ユニットであって、上記ポリゴンミラーに対して、上記ポリゴンミラーの回転軸と直交しない傾斜した角度方向からレーザ光を斜入射させる手段と、上記ポリゴンミラーと上記走査レンズとの間の光路に配置され、当該光路の中心軸に対して所定の角度以上傾いて上記ポリゴンミラーから上記走査レンズへと進むレーザ光を全反射して走査レンズへと導く平行平板と、を含むことを特徴とするレーザ走査ユニットである。
この発明によれば、ポリゴンミラーに斜入射されたレーザ光は、ポリゴンミラーの反射側面で反射され、走査レンズへと進む。ポリゴンミラーで反射されたレーザ光は、中心軸と傾斜して、すなわち、中心軸から離れるように進む。
ここで、複数のレーザ光が互いに異なる斜入射角(ポリゴンミラーに入射するレーザ光のポリゴンミラーの回転軸に対する角度)でポリゴンミラーに入射されると、これらのレーザ光は、ポリゴンミラーの反射側面で反射されて、中心軸に対してそれぞれ異なる角度をなして平行平板へと導かれる。そして、これらのレーザ光のうち、中心軸とのなす角度が所定角度以上であるものは、走査レンズに至る前に、平行平板により全反射される。これにより、レーザ光を、再び中心軸に近接するように導くことができる。したがって、中心軸と平行平板で全反射されたレーザ光とが近接する位置に走査レンズを配置することにより、走査レンズの厚さを小さくすることができる。
また、これらのレーザ光の斜入射角の差が大きくされていると、平行平板を通過した後、平行平板から離れるに従い、隣接するレーザ光の間隔が大きな割合で広がる。このため、このレーザ走査ユニットは、走査レンズの厚さを低減しながら、ポリゴンミラーから短い距離でレーザ光を個別に取り出すことができる。
平行平板では、複数(たとえば、4本)のレーザ光のうち、中心軸となす角度が最も大きいレーザ光(たとえば、2本のレーザ光)のみが反射されてもよく、すべてのレーザ光が反射されてもよい。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るレーザ走査ユニットが備えられたレーザプリンタの構造を示す側面図である。
このレーザプリンタ1は、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色のトナー像を用紙Pに転写してフルカラーの画像を形成することができる。レーザプリンタ1は、レーザ光(レーザビーム)L1,L2,L3,L4を生成して走査するレーザ走査ユニット2と、4つの感光体ドラムD1,D2,D3,D4とを備えている。
画像を形成するときは、予め一様に帯電された感光体ドラムD1,D2,D3,D4の周面上を、レーザ走査ユニット2により、それぞれ感光体ドラムD1,D2,D3,D4の軸方向(図1において、紙面に垂直な方向)に沿う水平方向(主走査方向)に、レーザ光L1,L2,L3,L4が走査される。レーザ光L1,L2,L3,L4の走査にあわせて、感光体ドラムD1,D2,D3,D4が、それぞれその軸まわりに回転されることにより、感光体ドラムD1,D2,D3,D4の周面に静電潜像が形成される。
各感光体ドラムD4,D2,D3,D1の周面に、それぞれイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色のトナーが供給されることにより、静電潜像が各色のトナー像に現像される。そして、これらのトナー像が用紙Pに順次転写されて、フルカラーの画像が形成される。
図2は、レーザ走査ユニット2の構図を示す平面図でありる。
図1および図2を参照して、レーザ走査ユニット2は、レーザダイオード5,6,7,8からそれぞれ出射されたレーザ光L1,L2,L3,L4が、ポリゴンミラー9で反射され、さらに、1つまたは2つの折り返しミラーを備えたミラーユニット11,12,13,14(図2では、図示を省略)で反射されて、レーザ走査ユニット2の外部に配置された感光体ドラムD1,D2,D3,D4へ導かれる構成となっている。
用紙P上の同じ位置に対応するレーザ光L4,L2,L3,L1は、その位置が各感光体ドラムD4,D2,D3,D1間を移動する時間間隔をおいて、それぞれレーザダイオード8,6,7,5から出射される。
レーザダイオード5,6,7,8とポリゴンミラー9との間には、コリメータレンズ15,16,17,18およびシリンドリカルレンズ10が配置されている。
レーザダイオード5,6,7,8は、ポリゴンミラー9の回転軸21に沿う方向に配列されている。レーザダイオード5,6,7,8から出射されたレーザ光L1,L2,L3,L4は、互いにほぼ平行かつ回転軸21に垂直に進んでコリメータレンズ15,16,17,18に至る。コリメータレンズ15,16,17,18により、レーザ光L1,L2,L3,L4のそれぞれが、ほぼ平行光束にされる。
その後、レーザ光L1,L2,L3,L4は、シリンドリカルレンズ10により、それぞれの光路がポリゴンミラー9の反射側面M上で重なる(近接する)ように屈折される。これにより、ポリゴンミラー9の厚さ(回転軸21に沿う方向の長さ)を薄くすることができ、ポリゴンミラー9を回転させるモータの消費電力を小さくし、ポリゴンミラー9の回転に伴う風切り音などの騒音を小さくすることができる。また、シリンドリカルレンズ10により、各レーザ光L1,L2,L3,L4は、副走査方向(感光体ドラムD1,D2,D3,D4の周方向に相当する方向)に関して反射側面M近傍で集束するように結像される。
このように、レーザ光L1,L2,L3,L4は、シリンドリカルレンズ10を通過することにより、ポリゴンミラー9に対して、回転軸21と直交しない傾斜した角度方向から斜入射されるようになる。
ポリゴンミラー9は、その回転軸21を中心に、図示しないモータにより、矢印A方向(図2参照)に高速で回転される。ポリゴンミラー9は、6つの反射側面Mを有している。各反射側面Mは、いずれも、ポリゴンミラー9が回転しても回転軸21に平行な状態が保たれる。
ポリゴンミラー9が回転することにより、各反射側面Mで順に、レーザ光L1,L2,L3,L4が反射され、各反射側面M毎に1ライン(水平走査ライン)分のレーザ光L1,L2,L3,L4が走査される。すなわち、ポリゴンミラー9が回転すると、レーザ光L1,L2,L3,L4が反射される方向が変化して、感光体ドラムD1,D2,D3,D4上におけるレーザ光L1,L2,L3,L4の到達位置が、主走査方向(図2に矢印Hで示す。)に移動する。
ポリゴンミラー9とミラーユニット11,12,13,14との間には、fθレンズ(走査レンズ)19が配置されている。fθレンズ19は、レーザ光L1,L2,L3,L4の走査方向に長手をしている(図2参照)。ポリゴンミラー9は一定の角速度で回転するが、レーザ光L1,L2,L3,L4は、fθレンズ19により、感光体ドラムD1,D2,D3,D4上を等速度で走査するように補正される。
レーザダイオード5,6,7,8からポリゴンミラー9に至る光路の中心軸Bは、回転軸21と直交している。以下、シリンドリカルレンズ10を通過して反射側面Mに入射するレーザ光L1,L2,L3,L4と中心軸Bとがなす角度を「斜入射角」という。
各レーザ光L1,L2,L3,L4は、それぞれ互いに異なる斜入射角θ1,θ2,θ3,θ4で反射側面Mに入射する。レーザ光L1とレーザ光L2とは、中心軸Bに対して同じ側にあり、レーザ光L3とレーザ光L4とは、中心軸Bに対して同じ側かつレーザ光L1,L2と反対側にある。レーザ光L1とレーザ光L4とは、中心軸Bに対してほぼ対称な位置にあり、それらの斜入射角θ1,θ4の絶対値はほぼ等しい。レーザ光L2とレーザ光L3とは、中心軸Bに対してほぼ対称な位置にあり、それらの斜入射角θ2,θ3の絶対値はほぼ等しく、かつレーザ光L1,L4の斜入射角θ1,θ4の絶対値より小さい。
ポリゴンミラー9とfθレンズ19との間には、さらに、平行平板20(図2参照)が配置されている。平行平板20は、平面視において、fθレンズ19と同じ方向に延びる矩形の形状を有している。
図3は、ポリゴンミラー9、平行平板20およびfθレンズ19を示す側面図である。
平行平板20は、厚さ方向両側に、互いに平行な1対の主表面22を有している。平行平板20は、ポリゴンミラー9とfθレンズ19との間の光路の中心軸Cと平行に、平行平板20の厚み方向中間部を中心軸Cが通るように配置されている。ここで、中心軸Cは、ポリゴンミラー9による各反射角(走査方向)毎の光路についていうものとする。
ポリゴンミラー9で反射されたレーザ光L1,L2,L3,L4は、平行平板20の一方の端面から平行平板20内に入り、平行平板20の他方の端面から平行平板20外に出て、fθレンズ19に至る。
上記の斜入射角θ1,θ2,θ3,θ4相互間の関係により、ポリゴンミラー9の反射側面Mで反射されたレーザ光L1,L2,L3,L4が中心軸Cとなす角度は、レーザ光L2,L3よりレーザ光L1,L4で大きくなっている。
レーザ光L1,L4は、平行平板20通過するまでに、平行平板20の主表面22と空気との界面に至り、この界面で全反射されるが、レーザ光L2,L3は、主表面22と空気との界面に至る前に平行平板20を通り抜ける。すなわち、平行平板20は、中心軸Cに対して所定の角度以上傾いてポリゴンミラー9からfθレンズ19へと進むレーザ光を、主表面22と空気との界面で全反射してfθレンズ19へと導く。主表面22で全反射されたレーザ光L1,L4は、再び中心軸Cに近接するように進む。
たとえば、主表面22と空気との界面に対するレーザ光の入射角が80°である場合、平行平板20の屈折率が1.015以上であれば、このレーザ光は全反射される。ガラス、アクリル等の一般的な光学材料の屈折率は1.4以上であり、この要件を満たす。
fθレンズ19は、平行平板20で全反射されたレーザ光L1,L4が、中心軸Cと交わる位置に配置されている。また、fθレンズ19が配置されている位置において、レーザ光L2とレーザ光L3との間隔、すなわち最外部のレーザ光の間隔(fθレンズ19の有効高さ)は小さい。fθレンズ19の厚さDは、たとえば、従来のレーザ走査ユニット51のfθレンズ53の厚さDCと比べて低減されているが、レーザ光L1,L2,L3,L4をすべて通過させることができる。言い換えれば、斜入射角θ2,θ3は、レーザ光L2,L3がfθレンズ19を通過できる程度に小さくされている。
fθレンズ19を通過したレーザ光L1,L2,L3,L4は、fθレンズ19から一定の距離以上離れると、fθレンズ19から離れるに従い、互いに離れるように進む。隣接するレーザ光L1,L2,L3,L4の間隔が、一定の距離以上になる位置に、ミラーユニット11,12,13,14(図1参照)の最初の折り返しミラーが配置されている。これにより、各レーザ光L1,L2,L3,L4を、個別に反射する(取り出す)ことができる。
ここで、斜入射角θ1,θ2,θ3,θ4の差が大きくなるほど、fθレンズ19を通過したレーザ光L1,L2,L3,L4の互いになす角度が大きくなり、fθレンズ19から離れるに従い、隣接するレーザ光L1,L2,L3,L4の間隔が大きな割合で広がる。このレーザ走査ユニット2では、レーザ光L1,L2,L3,L4を平行平板20(ポリゴンミラー9)から近い位置で取り出せるように、斜入射角θ1,θ2,θ3,θ4の差が大きくされている。これにより、レーザ走査ユニット2は小型化されている。
以上のように、平行平板20により、fθレンズ19の厚さDを低減しながら、ポリゴンミラー9から短い距離でレーザ光L1,L2,L3,L4を個別に取り出すことが可能とされている。
たとえば、斜入射角θ1,θ2,θ3,θ4が、それぞれ、+6°、+2°、−2°、−6°であり、レーザ光L1,L2,L3,L4の反射側面Mにおける反射位置とfθレンズ19(53)における入射位置との最短距離が30mmであるとする。
この場合、平行平板20を用いないと、主走査方向に関して中心方向におけるfθレンズ53の有効高さ(以下、「中心有効高さ」という。)は、入射側で6.3mmとなり、出射側で8.4mmとなる。一方、厚さが4mmで、長さが40mmで、幅が10mmの平行平板20を用いた場合、fθレンズ20の中心有効高さは、入射側で2.1mmとなり、出射側で2.8mmとなる。
また、fθレンズ19の中心有効高さ(出射側)が2.1mmであり、レーザ光L1,L2,L3,L4の反射側面Mにおける反射位置とfθレンズ19(53)における入射位置との最短距離が30mmであるとする。そして、隣接するレーザ光L1,L2,L3,L4の間隔が4mm以上のときに、各レーザ光L1,L2,L3,L4を個別に取り出すことが可能であるとする。
この場合、平行平板20を用いないと、反射側面Mにおけるレーザ光L1,L2,L3,L4の反射位置からの距離が172.2mmの位置で、レーザ光L1,L2,L3,L4を個別に取り出しできる。一方、平行平板20を用いると、反射側面Mにおけるレーザ光L1,L2,L3,L4の反射位置からの距離が114.0mmの位置で、レーザ光L1,L2,L3,L4を個別に取り出しできる。
なお、fθレンズ19は、平行平板20を通過したレーザ光L1,L2,L3,L4が、感光体ドラムD1,D2,D3,D4上を等速度で走査するように設計されており、平行平板20を通過しないレーザ光L1,L2,L3,L4用のfθレンズ(たとえば、図5のfθレンズ53)とは設計が異なっている。
図4は、本発明の第2の実施形態に係るレーザ走査ユニットの平面図である。図4において、図2に示す各部に対応する部分には、図2と同じ参照符号を付して説明を省略する。
このレーザ走査ユニット32は、図2に示すレーザ走査ユニット2の平行平板20の代わりに、平行平板33を備えている。平面視において(ポリゴンミラー9の回転軸21に垂直に見て)、平行平板33は、ポリゴンミラー9の反射側面Mにおけるレーザ光L1,L2,L3,L4の平均的な反射位置を中心とした円弧状の形状を有している。
これにより、レーザ光L1,L2,L3,L4は、平行平板33の端面に対して、ほぼ垂直に入射および出射されるので、平行平板33による屈折の影響を少なくすることができる。
以上は、本発明の実施形態の一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。たとえば、上記の実施形態では、レーザ光L1,L2,L3,L4のうち、レーザ光L1,L4のみ平行平板20で全反射されるようにされているが、すべてのレーザ光L1,L2,L3,L4が全反射されてもよい。この場合でも、適当な斜入射角θ1,θ2,θ3,θ4やfθレンズ19の配置を選択することにより、fθレンズ19の厚さDの低減と、ポリゴンミラー9から短い距離でレーザ光L1,L2,L3,L4を個別に取り出すこととを両立できる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
本発明の第1の実施形態に係るレーザ走査ユニットが備えられた画像形成装置の構造を示す側面図である。 本発明の第1の実施形態に係るレーザ走査ユニットの平面図である。 ポリゴンミラー、平行平板およびfθレンズを示す側面図である。 本発明の第2の実施形態に係るレーザ走査ユニットの平面図である。 ポリゴンミラーの回転軸と直交しない傾斜した角度方向からポリゴンミラーにレーザ光を斜入射させる従来のレーザ走査ユニットの側面図である。
符号の説明
2,32 レーザ走査ユニット
5,6,7,8 レーザダイオード
9 ポリゴンミラー
10 シリンドリカルレンズ
15,16,17,18 コリメータレンズ
19 fθレンズ
20,33 平行平板
21 回転軸
C 中心軸
M 反射側面
θ1,θ2,θ3,θ4 斜入射角

Claims (1)

  1. 複数の反射側面を有し、回転軸を中心に回転することにより、各反射側面で順にレーザ光を反射して、各反射側面毎に1ライン分のレーザ光を走査していくポリゴンミラーと、
    上記ポリゴンミラーにより走査された1ライン分のレーザ光を補正するための走査レンズとを含むレーザ走査ユニットであって、
    上記ポリゴンミラーに対して、上記ポリゴンミラーの回転軸と直交しない傾斜した角度方向からレーザ光を斜入射させる手段と、
    上記ポリゴンミラーと上記走査レンズとの間の光路に配置され、当該光路の中心軸に対して所定の角度以上傾いて上記ポリゴンミラーから上記走査レンズへと進むレーザ光を全反射して走査レンズへと導く平行平板と、を含むことを特徴とするレーザ走査ユニット。


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