JP2006105233A - 固定具の取付治具および取り付け方法 - Google Patents

固定具の取付治具および取り付け方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 コイルばね部の一端部に該コイルばね部よりも大径の穴用止め輪部を連接した固定具を筒状体の内部に安定に、しかも確実に装着するための取付治具を提供する。
【解決手段】 弾性的に縮径可能な棒状体からなり、その先端部に前記固定具の穴用止め輪部に内側から係合して該固定具を装着可能な係止部を備えた軸体と、先端部に前記固定具を装着した上記軸体を挿通可能な貫通孔を備え、該貫通孔に挿入された前記軸体をその挿入長に応じて縮径させる筒体とを備える。好ましくは前記軸体はその先端部から軸方向に切り込まれた長尺のスリットを備える。また前記筒体は前記軸体が挿入される一端部側から他端部側に向けて徐々に縮径する内壁面を有する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、軸方向に弾性変形可能なコイルばね部の一端部に該コイルばね部よりも大径の穴用止め輪部を連接した固定具を筒状体の内部に安定に、しかも確実に装着するための取付治具と、この取付治具を用いた前記固定具の取り付け方法に関する。
ガス等の流体の流量を計測する流量計は、概略的には、例えば図5に断面構成を示すように筒状の流路1を形成したブロック体(筐体)2の内壁面に流量センサ3を取り付けると共に、上記流路1の流量センサ3の上流側に整流体4を組み付けた構造を有する(例えば特許文献1を参照)。尚、上記整流体4は流路1を通流するガスを整流し、その流れの乱れを防止する役割を担う。この種の流量計は、図示しないガスの供給流路(ガス配管)に介挿されて用いられるものであり、上記ブロック体2における流路1の上流側および下流側の開口端内壁面には継ぎ手用のねじ5a,5bが刻設されている。また筒状の前記流路1の内壁面には、図6にその分解構造を示すように整流体4の装着位置を規定する段差(ストッパ)1aと上記整流体4を固定するためのリング状の溝1bが形成されている。
このようなブロック体2の流路1への前記整流体4の組み付けは、例えば図6に示すように、円柱状の整流体4を前記流路1の一端側から上記段差2aに当接する位置まで挿入した後、この整流体4を軸方向に押え付けるリング状の緩衝体6を挿入し、更にこの緩衝体6の上からC字状の穴用止め輪(Cリング)7を前記流路1に挿入して該穴用止め輪7を前述したリング状の溝1bに嵌め込むことによって行われる。尚、前記整流体4は、例えば複数枚の金網4aを所定厚みの円筒状のスペーサ4bを介して順に積層して形成したものからなる。また前記緩衝体6としては、例えばゴム製のOリングやコイルばね、更には特許文献2,3等に紹介されるようなスクロウェーブスプリングが用いられる。
特開平11−132814号公報 特開平9−229119号公報 実開平5−67836号公報
ところで穴用止め輪(Cリング)7をリング状の溝1bに嵌め込むには、穴用止め輪7を縮径させて流路1内に挿入し、上記溝1bの形成位置まで押し込むことが必要である。しかも緩衝体6を介して整流体4を軸方向に押圧しながら穴用止め輪7を装着するので、整流体4を安定に固定するには上記穴用止め輪7を傾斜させることなく上記溝1bの形成位置まで押し込むことが必要である。
しかしながら流路1内への穴用止め輪(Cリング)7の挿入は該穴用止め輪7を弾性的に縮径させた状態で行われるので、前述した溝1bの形成位置まで安定に挿入することは一般的に非常に困難である。特に流路1の開口部に継ぎ手用のねじ5aが刻設されているような場合、その弾性復帰力によって穴用止め輪7が上記継ぎ手用ねじ5aのねじ溝に入り込み易いので、穴用止め輪7を縮径させた状態を維持すること自体が難しく、前記溝1bの形成位置への挿入作業が非常に困難である。
しかも穴用止め輪7により緩衝体6を軸方向に押圧して整流体4を流路1内に位置決めした際、上記緩衝体6との接触摩擦力により上記穴用止め輪7の径方向への弾性変形が阻害されることがあり、前述した溝1bへの穴用止め輪7の嵌り込みが不完全となり易い等の不具合もある。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、軸方向に弾性変形可能なコイルばね部の一端部に該コイルばね部よりも大径の穴用止め輪部を連接した固定具を筒状体の内部に安定に、しかも確実に装着するための取付治具と、この取付治具を用いた前記固定具の取り付け方法を提供することにある。
上述した目的を達成するべく本発明に係る取付治具は、軸方向に弾性変形可能なコイルばね部の一端部に該コイルばね部よりも大径の穴用止め輪部を連接した固定具を、筒状体に嵌め込まれた内挿部品を押さえ込んで前記筒状体に挿入し、前記筒状体の壁面に設けられたリング状の溝に前記穴用止め輪部を嵌め込むことにより前記固定具を前記筒状体に装着するためのものであって、
弾性的に縮径可能な棒状体からなり、その先端部に前記固定具の穴用止め輪部に内側から係合して該固定具を装着可能な係止部を備えた軸体と、
先端部に前記固定具を装着した上記軸体を挿通可能な貫通孔を備え、該貫通孔に挿入された前記軸体をその挿入長に応じて縮径させる筒体と
を具備したことを特徴としている。
好ましくは請求項2に記載するように弾性的に縮径可能な棒状体からなる前記軸体は、その先端部から軸方向に切り込まれた長尺のスリットを備え、このスリットを利用して撓み変形して縮径するように設けられる。また前記筒体は、前記軸体が挿入される一端部側から他端部側に向けて徐々に縮径する内壁面を有し、この内壁面にて前記軸体の先端部を径方向に押圧して該軸体を縮径させるものとして構成される。
尚、前記固定具は、請求項3に記載するように板厚方向に波状に変化する板体を上記板厚方向に複数ターンに亘って螺旋状に巻回したスクロウェーブスプリングを前記コイルばね部として備えると共に、上記スクロウェーブスプリングの一端に連なって該スクロウェーブスプリングと同軸に螺旋状に巻回された少なくとも1ターンの前記板厚方向に平坦な板状体を前記穴用止め輪部として備えたものからなる。
そしてこのような固定具をその先端に装着する前記軸体の係止部としては、前記固定具の穴用止め輪部の内側に入り込む小径部と、この小径部の根元部から外側に張り出して前記穴用止め輪部の上面に当接する段差部と、前記小径部の先端部から外側に張り出して前記固定具の前記穴用止め輪部の下面側と前記コイルばね部の上端部との間に入り込む張出部とを備えたものとして実現することが好ましい。
特に前記段差部については、好ましくは請求項4に記載するように前記固定具における前記穴用止め輪部の内径よりも大径の張り出し径を有して前記穴用止め輪部の上端に当接し、該穴用止め輪部を軸方向に押圧し得るものとして実現される。また前記張出部については、前記固定具における前記穴用止め輪部の内径よりも小径で、且つ前記コイルばね部の内径よりも大径の張り出し径を有し、前記穴用止め輪部の下側に潜り込んで前記コイルばね部の上面に当接し、該コイルばね部を軸方向に押圧し得るものとして実現することが好ましい。
また本発明に係る固定具の取り付け方法は、軸方向に弾性変形可能なコイルばね部の一端部に該コイルばね部よりも大径の穴用止め輪部を連接した固定具を、上述した取付治具を用いて筒状体に嵌め込まれた内挿部品を押さえ込んで前記筒状体に挿入し、前記筒状体の壁面に設けられたリング状の溝に前記穴用止め輪部を嵌め込むことにより前記固定具を前記筒状体に装着するに際し、
前記取付治具における前記軸体の係止部に前記固定具を装着すると共に、前記内挿部品を嵌め込んだ前記筒状体に前記取付治具の筒体を取り付け、次いで上記筒体に前記軸体をその先端部側から挿入して該軸体に装着した固定具を前記筒状体内に挿入し、更に前記軸体を押し込んで前記固定具の穴用止め輪部が前記筒状体の壁面に設けたリング状の溝に嵌め込んだ後、前記軸体を前記筒体から引き抜いて前記取付治具を前記筒状体から取り外すことを特徴としている。
上述した構造の取付治具によれば固定具を軸体の先端部に装着し、上記固定具の固定対象である筒状体に取り付けた筒体の先端側から上記軸体を挿入するだけで上記筒状体の内部に固定具を容易に導くことができる。このとき筒体への軸体の挿入に伴って上記軸体が徐々に縮径すると同時に、この軸体の先端部に装着した固定具の穴用止め輪部も縮径するので、上記固定具をリング状の溝を設けた前記筒状体の固定具取り付け位置まで円滑に導くことができる。そして固定具取り付け位置まで前記固定具を押し込むと、該固定具の穴用止め輪部の前記溝への嵌り込みによって該穴用止め輪部が拡径し、これによって固定具が軸体の先端部から外れる。従ってこの状態で軸体を引き抜けば、前記穴用止め輪部が前記溝に嵌り込んで固定された状態のまま、軸体および筒体からなる取付治具を筒状体から取り外すことができるので、前記固定具の筒状体への取り付けを簡易に、しかも確実に行うことが可能となる。
特に軸体の先端部が前述した構造を有しておれば、その段差部と張出部とにおいて固定具の穴用止め輪部とコイルばね部とをそれぞれ個別に押圧することができるので、穴用止め輪部の径方向への弾性変形と前記コイルばね部の軸方向への弾性変形とを互いに干渉させることなく生起することができる。この結果、コイルばね部にて前記筒状体に挿入された内挿部品を軸方向に安定に押圧しながら、前記穴用止め輪部を径方向に弾性変形させて前記筒状体の壁面にリング状に形成した溝に確実に嵌め込むことが可能となる。特に筒体に対する軸体の挿入作業だけで、筒状体に対する固定具の取り付けを簡易に、しかも確実に行うことが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係る固定具の取付治具と、この取付治具を用いて上記固定具の組立構造体について、図5および図6に示したように筒状の流路1に整流体4を組み込んだ流量計を例に説明する。
図1はこの実施形態において用いられる固定具の概略的な形状を示す斜視図であり、図2(a)(b)は上記固定具の構造を示す平面図および側面図である。この固定具10は、ばね鋼等の弾性体を軸方向に数ターンに亘って巻回したコイルばね部11と、このコイルばね部11の一端に該コイルばね部11と一体に連接された穴用止め輪部12とを備えて構成される。特に上記コイルばね部11は、板厚方向に波状に変化する所定幅の板体をその板厚方向に複数ターンに亘って螺旋状に巻回して構成された、軸方向(板厚方向)に弾性変形可能なスクロウェーブスプリングとして実現されている。また穴用止め輪部12は、平坦な板体をその板面方向に略1ターンに亘って巻回して構成された、径方向に弾性的に縮径可能な、いわゆるCリングとして実現されている。特にこの穴用止め輪部12は、前記コイルばね部(スクロウェーブスプリング)11よりも若干大径のCリングとして実現されている。
ちなみに上記固定具10は、板厚0.2mm、板幅0.8mmのばね鋼(例えば燐青銅やステンレス鋼)を、外径11mm、コイル長3.3mmのコイルばね部(スクロウェーブスプリング)11として5ターンに亘って巻回し、穴用止め輪部12を外径11.9mmの略1ターンの平坦なCリングとして実現している。尚、上記コイルばね部(スクロウェーブスプリング)11は、例えば1ターン当たり3.5回の波(ウェーブ)を形成するように加工されている。
このような形状・構造の固定具10によれば、円柱状の整流体4を前記流路1の一端側から上記流路1に設けた段差1aに当接する位置まで挿入した後、その上から固定具10を挿入して該固定具10の穴用止め輪部12を前記流路1の内壁に設けたリング状の溝1aに嵌め込むだけで、固定具10が一体に備えたコイルばね部11にて、上記流路1の内部に整流体4を安定に固定することができる。特に固定具10の穴用止め輪部12がコイルばね部11よりも若干大径に形成されているので、上記穴用止め輪部12の周縁部を流路1の内壁に設けたリング状の溝1aに嵌め込むだけで、コイルばね部11を流路1内に偏りなく同軸に位置付けることができる。従ってコイルばね部11が流路1の内壁面に接触してその軸方向の弾性力が妨げられる等の不具合を招来することがない。またコイルばね部11がスクロウェーブスプリングからなるので、整流体4の周縁部をその全周に亘って均一な力で安定に押圧することができる。
また固定具10がコイルばね部11と穴用止め輪部12とを一体に備えているので、例えば上記コイルばね部11の端部を支持し、上記コイルばね部11側から該固定具10を流路1内に挿入するだけで、予め流路1内に挿入した整流体4をそのままその奥部に向けて押圧することができる。従って従来のように穴用止め輪7とは別体の緩衝体6を用いて整流体4を押さえ込む必要がないので、固定具10の取り扱いが容易な上、その装着固定作業の容易化を図ることができる。更には固定具10がコイルばね部11と穴用止め輪部12と一体化し、これらの各部が持つ機能を統合した構造をなすので、その分、流路1内に整流体4を組み込むための部品点数を少なくすることができ、上述した組み付け作業の容易化と相俟ってその製作コストを低減することが可能となる等の二次的な効果も奏せられる。
さて上述した固定具10による流路1内への整流体4の組み込みは、例えば図3(a)に示すような組付治具20を用いて行われる。この組付治具20は、弾性的に縮径可能な棒状体からなり、その先端部に前記固定具10の穴用止め輪部11に内側から係合して該固定具10を装着可能な係止部21を備えた軸体22と、先端部に前記固定具10を装着した上記軸体22を挿通可能な貫通孔31を備え、該貫通孔31に挿入された前記軸体22をその挿入長に応じて縮径させる筒体30とを備えて構成される。
ちなみに上記軸体22は、その先端部から大径の把持部をなす基部23に向けて軸方向に切り込まれた長尺のスリット24を備え、上記先端部を径方向に圧縮することにより上記スリット24の間隙を狭めることで縮径する。また前記筒体30は、前述した流路1の開口端部に装着されるもので、特にこの例において前記流路1の継ぎ手用ねじ5aの内面に沿って嵌め込まれる肉薄の円筒状ガイド32を備えている。そして前記軸体22が挿入される貫通孔31は、その一端部側から上記円筒状ガイド32を形成した他端部側に向けて徐々に縮径する内壁面31aを有する。この内壁面32は、例えば1°程度の傾斜面からなり、貫通孔31内への前記軸体22の押し込み量に応じて該軸体22の先端部を径方向に押圧することで、軸体22を先端部を徐々に縮径させる役割を担う。
尚、前記軸体22の先端部に設けられた係止部21は、図3(a)において部分的に拡大して示すように、前記固定具10の穴用止め輪部11の内側に入り込む小径部25と、この小径部25の根元部から外側に張り出して前記穴用止め輪部11の上面に当接する段差部26と、前記小径部25の先端部から外側に張り出して前記固定具10の前記穴用止め輪部11の下面側と前記コイルばね部12の上端部との間に入り込む張出部27とを備えている。上記段差部26の外径は、前述した穴用止め輪部11を最大限に縮径させたときの径よりも若干小さく設定され、且つその幅は穴用止め輪部11の板幅程度に設定されている。また前記小径部25の長さは上記穴用止め輪部11の板厚よりも若干長く設定されている。そして前記張出部27の外径は、前述したコイルばね部12の内径よりも若干大きく設定されている。
このような組付治具20を用いた前記固定具10の前記流路1内への装着、つまり整流体4の組み付けは、基本的には図3(b)に示すように流路1内に整流体4を挿入し、この整流体4を軸方向に押さえ込んで前述した固定具10の穴用止め輪部(Cリング)11を前記流路1の内壁面に設けたリング状の溝1bに嵌め込むことで該固定具10を流路1内に固定することによって行われる。具体的には先ず整流体4を前記流路1内の上記整流体4の装着位置を規制する段差(ストッパ部)1aに当接する位置まで挿入する。そしてこの状態において図3(a)に示す取付治具20を用いて前記流路1内に固定具10を挿入し、この固定具10の穴用止め輪部(Cリング)11を前記流路1の内壁面に設けたリング状の溝1bに嵌め込むことにより行われる。
上述した取付治具20を用いた固定具10の前記流路1内への取り付け(固定)について具体的に説明すると、先ず前述したように流路1内に整流体4を挿入した後、先ず流路1の開口端部に前記筒体30の円筒状ガイド32を挿入して該筒体30を流路1に装着する。一方、前記軸体20の先端部に固定具10を装着する。この軸体20への固定具10の装着は、軸体20を把持してその先端部を若干縮径させた状態で上記先端部に形成した張出部27を固定具10における穴用止め輪部(Cリング)11の内側に挿入し、上記軸体20の把持を解除することでその先端部を弾性復帰させて前記張出部27を前記固定具10の穴用止め輪部(Cリング)11とコイルばね部12との間の隙間に潜り込ませる。すると前記固定具10の穴用止め輪部(Cリング)11が軸体20の先端部の段差部26と張出部27との間に挟み込まれ、前述した小径部25の外側に嵌め込まれるので、これによって軸体20の先端部に装着されることになる。
しかる後、図3(c)に示すように固定具10を装着した上記軸体20をその先端部側から前記筒体30の貫通孔31に挿入して上記固定具10を流路1内に導く。この際、貫通孔31内への軸体20の押し込みに伴い、前記軸体20の先端部は前記筒体30の内壁面31aにより押圧されて徐々に縮径し、同時に固定具10の穴用止め輪部11も筒体30の内壁面31aにより押圧されて縮径する。従って固定具10が軸体20の先端部から外れることなく、図4(a)に示すように筒体30の奥部まで、つまり肉薄の円筒状ガイド32の先端部まで押し込まれることになる。
そして軸体20の更なる押し込みに伴って固定具10のコイルばね部12が円筒状ガイド32の先端部から抜け出ると、上記コイルばね部12は図4(b)に示すように円筒状ガイド32による径方向への押圧が解除されて拡径する。しかし固定具10の穴用止め輪部(Cリング)11は未だ円筒状ガイド32によりその拡径が規制された状態であるので、上記コイルばね部12だけが自由状態となって径方向および軸方向にそれぞれ弾性復帰する。
その後、前記軸体20を更に押し込むと、今度は図4(c)に示すように固定具10の穴用止め輪部(Cリング)11が円筒状ガイド32の先端部から抜け出る。しかし円筒状ガイド32から抜け出た軸体20の先端部およびその先端部に装着された穴用止め輪部11は、上記円筒状ガイド32の厚みの分だけ若干拡径した状態で、今度は流路1の内壁面によりその拡径が規制される、従って上記穴用止め輪部11は軸体20の先端部に装着された状態に保たれる。そして上記軸体20の先端部が若干拡径したことに相俟って、該先端部の前述した張出部27がコイルばね部12の上側に入り込む。
この結果、上記張出部27がコイルばね部12の上端に当接し、軸体20の更なる押し込みに伴って上記コイルばね部12を軸方向に押圧する。従って上記張出部27によるコイルばね部12の押圧作用によって前記穴用止め輪部11とコイルばね部12との接触が防がれるので、穴用止め輪11はコイルばね部12の影響を受けることなく径方向に弾性変形可能な状態に保たれる。
このような状態において前記軸体20を更に押し込むと、図4(d)に示すように固定具10のコイルばね部12は前記張出部27により押圧されて、先に流路1内に挿入されていた整流体4の上面に押し付けられる。また前記固定具10の穴用止め輪部(Cリング)11は、流路1の内壁面に形成されたリング状の溝1bの位置まで導かれる。すると穴用止め輪部(Cリング)11は、流路1の内壁面による径方向の押圧が解除されて弾性復帰し、図4(d)に示すように上記溝1b内に嵌り込んで拡径する。そして穴用止め輪部11の上記溝1bへの嵌合により流路1内に固定具10が固定される。またこれに伴って上記固定具10のコイルばね部12によって前記整流体4がその軸方向に押圧された状態で流路1内に固定されることになる。
しかる後、この状態から前記軸体22を筒体30から引き抜けば、前記固定具10の穴用止め輪部11は既に前記溝1bに嵌り込んで拡径しており、同時に軸体22の先端部との係合が解除されているので、固定具10を流路1内に残した状態で前記軸体22だけが引き抜かれることになる。その後、筒体30を流路1から取り外すことで、その組み付け作業を終了する。
かくして上述した取付治具20を用いて流路1への固定具10の取り付けを行えば、流路1の開口端部に設けられている継ぎ手用のねじ5aを、筒体30の円筒状ガイド32で覆った状態で流路1内の所定位置まで挿入することができるので、その挿入作業を容易に行うことができる。しかも筒体30により軸体22の挿入姿勢を安定に保持することができるので、軸体22の先端部に装着した固定具10の姿勢を安定に保持したまま、整流体4を軸方向に安定に押圧する位置まで容易に導くことができる。
そして筒体30への軸体22の挿入によって該軸体22の先端部が縮径されており、穴用止め輪部11が流路1の内壁面にリング状に形成された溝1bに嵌り込んで拡径することにより該固定具10が上記軸体22から外れて流路1内に固定される。従って上記固定具10の穴用止め輪部11が溝1bに嵌り込んだ後には、単に軸体22を引き抜くだけで上記固定具10を上記溝1bに嵌り込んだ位置に残した状態のまま筒体30から軸体22を取り外し、更には筒体30を流路1から取り外すことができる。従ってその作業性が非常に良好である。
特に前記軸体20の先端部が、前述したように固定具10の穴用止め輪部(Cリング)11をその内側から支持すると共に、該穴用止め輪部(Cリング)11をその上面側から押圧する段差部26を備え、更に前記固定具10の穴用止め輪部(Cリング)11とコイルばね部12との間に入り込んで該コイルばね部12をその上面側から押圧する張出部27を備えているので、軸体20を押し込んで固定具10を流路1内に導く際、上記穴用止め輪部(Cリング)11とコイルばね部12との不本意な接触を防ぐことができる。この結果、穴用止め輪部(Cリング)11とコイルばね部12との接触摩擦を防止することができるので、コイルばね部12を圧縮して整流体4を軸方向に押圧した状態であっても、上記穴用止め輪部(Cリング)11の径方向への弾性変形を阻害することがない。
従ってて溝1bの形成位置まで導かれた穴用止め輪部(Cリング)11は、流路1の内壁面による押圧規制が失われることにより、その弾性復帰力により拡径してリング状の溝1b内に安定に嵌り込む。この結果、穴用止め輪部(Cリング)11の溝1bへの嵌合により流路1内に固定具10が確実に固定されることになる。そして穴用止め輪部(Cリング)11に一体に連接されたコイルばね部12により整流体4がその軸方向に安定に押さえ込まれる。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。ここではコイルばね部12としてスクロウェーブスプリングを備えたものを例示したが、線状体または平板体を軸方向に巻回したコイルスプリングであっても良い。また穴用止め輪部11については二重リング構造のものであっても良い。また固定具10の大きさ(径および長さ)や、コイルばね部12のばね力等については、その固定対象物の仕様に応じて設定すれば良いものであい。またここでは流路1内に整流体4を組み付けた流量計を例に説明したが、本発明は筒状体の内部に内挿部品を正確に組み付ける必要のある種々の組立構造体に幅広く適用することができる。
また取付治具10における筒体30の内壁面のテーパ角度については、穴用止め輪部(Cリング)11を円滑に縮径させ得る角度として設定すれば十分である。また軸体22の先端部の形状についても、固定具10の形状に合わせて種々変形可能である。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
筒状体に装着される固定具の概略構成を示す斜視図。 図1に示す固定具の平面図および側面図。 本発明の一実施形態に係る取付治具の概略構造と、この取付治具を用いた筒体内への固定具の装着形態を示す図。 図3に示す取付治具による筒体内への固定具の装着作用を分解して示す図。 流量計の概略構造を示す断面図。 図5に示す流量計の分解構造を示す図。
符号の説明
1 流路(筒部)
1a 段差(ストッパ)
1b 溝
2 ブロック体(筒体)
4 整流体(内挿部品)
10 固定具
11 穴用止め輪部
12 コイルばね部
20 取付治具
21 係止部
22 軸部
24 スリット
25 小径部
25 段差部
26 張出部
30 筒体
32 円筒状ガイド

Claims (5)

  1. 軸方向に弾性変形可能なコイルばね部の一端部に該コイルばね部よりも大径の穴用止め輪部を連接した固定具を、筒状体に嵌め込まれた内挿部品を押さえ込んで前記筒状体に挿入し、前記筒状体の壁面に設けられたリング状の溝に前記穴用止め輪部を嵌め込むことにより前記固定具を前記筒状体に装着するための取付治具であって、
    弾性的に縮径可能な棒状体からなり、その先端部に前記固定具の穴用止め輪部に内側から係合して該固定具を装着可能な係止部を備えた軸体と、
    先端部に前記固定具を装着した上記軸体を挿通可能な貫通孔を備え、該貫通孔に挿入された前記軸体をその挿入長に応じて縮径させる筒体と
    を具備したことを特徴とする固定具の取付治具。
  2. 弾性的に縮径可能な棒状体からなる前記軸体は、その先端部から軸方向に切り込まれた長尺のスリットを備えたものであって、
    前記筒体は、前記軸体が挿入される一端部側から他端部側に向けて徐々に縮径する内壁面を有し、この内壁面にて前記軸体の先端部を径方向に押圧して該軸体を縮径させるものである請求項1に記載の固定具の取付治具。
  3. 前記固定具は、板厚方向に波状に変化する板体を上記板厚方向に複数ターンに亘って螺旋状に巻回したスクロウェーブスプリングを前記コイルばね部として備えると共に、上記スクロウェーブスプリングの一端に連なって該スクロウェーブスプリングと同軸に螺旋状に巻回された少なくとも1ターンの前記板厚方向に平坦な板状体を前記穴用止め輪部として備えたものであって、
    前記軸体の先端部に設けられた係止部は、前記固定具の穴用止め輪部の内側に入り込む小径部と、この小径部の根元部から外側に張り出して前記穴用止め輪部の上面に当接する段差部と、前記小径部の先端部から外側に張り出して前記固定具の前記穴用止め輪部の下面側と前記コイルばね部の上端部との間に入り込む張出部とを備えたものである請求項1に記載の固定具の取付治具。
  4. 前記段差部は、前記固定具における前記穴用止め輪部の内径よりも大径の張り出し径を有し、前記張出部は、前記固定具における前記穴用止め輪部の内径よりも小径で、且つ前記コイルばね部の内径よりも大径の張り出し径を有するものである請求項3に記載の固定具の取付治具。
  5. 軸方向に弾性変形可能なコイルばね部の一端部に該コイルばね部よりも大径の穴用止め輪部を連接した固定具を、請求項1〜4のいずれかに記載の取付治具を用いて筒状体に嵌め込まれた内挿部品を押さえ込んで前記筒状体に挿入し、前記筒状体の壁面に設けられたリング状の溝に前記穴用止め輪部を嵌め込むことにより前記固定具を前記筒状体に装着するに際し、
    前記取付治具における前記軸体の係止部に前記固定具を装着すると共に、前記内挿部品を嵌め込んだ前記筒状体に前記取付治具の筒体を取り付け、
    次いで上記筒体に前記軸体をその先端部側から挿入して該軸体に装着した固定具を前記筒状体内に挿入し、更に前記軸体を押し込んで前記固定具の穴用止め輪部が前記筒状体の壁面に設けたリング状の溝に嵌め込んだ後、前記軸体を前記筒体から引き抜いて前記取付治具を前記筒状体から取り外すことを特徴とする固定具の取り付け方法。
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