JP2006103837A - シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 シート積載手段の切替えを行う際、確実にシャッタ部材を閉じることのできるシート処理装置及びこれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】 昇降可能な複数のシート積載手段のうちの所定のシート積載手段18aを、昇降手段により、シートを排出する排出口36の下方のシート積載位置に移動させる。そして、処理されたシートを積載するシート積載手段を所定のシート積載手段18aから他のシート積載手段に切替える際、シャッタ部材34を排出口36を開放すると共に、シート積載位置に移動している所定のシート積載手段18aに積載されたシートPと当接する位置から排出口36を塞ぐ位置に移動させる一方、シャッタ部材34を移動させる前に、所定のシート積載手段18aを一旦下降させるようにする。
【選択図】 図4
【解決手段】 昇降可能な複数のシート積載手段のうちの所定のシート積載手段18aを、昇降手段により、シートを排出する排出口36の下方のシート積載位置に移動させる。そして、処理されたシートを積載するシート積載手段を所定のシート積載手段18aから他のシート積載手段に切替える際、シャッタ部材34を排出口36を開放すると共に、シート積載位置に移動している所定のシート積載手段18aに積載されたシートPと当接する位置から排出口36を塞ぐ位置に移動させる一方、シャッタ部材34を移動させる前に、所定のシート積載手段18aを一旦下降させるようにする。
【選択図】 図4
Description
本発明は、シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置に関し、特にシートを排出する排出口を開閉するシャッタ部材を備えたものに関する。
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ及びこれらの複合機器等の画像形成装置においては、画像形成装置本体に、画像形成装置本体から排出されるシートに対して綴じ処理等の処理を施すシート処理装置を設けるようにしたものがある。
そして、このようなシート処理装置としては、シート排出方向に沿って上方に傾斜した複数のシート積載手段の一例であるスタックトレイを備える一方、画像形成装置本体から排出されたシートを処理トレイに積載し、積載されたシートを整合した後、このシート(束)に綴じ処理等の処理を施すと共に、処理が施されたシートを排出口の下方に位置する所定のスタックトレイに排出するようにしたものがある。
ところで、このような従来のシート処理装置において、所定のスタックトレイが満載になった場合、或いは画像形成装置本体からスタックトレイ切替え信号が出力された場合、スタックトレイを切替える動作を行う。
例えば、所定のスタックトレイが最上部のスタックトレイであり、この最上部のスタックトレイが満載状態となって、次に直下のスタックトレイにシートを排出する場合、直下のスタックトレイを、最上部のスタックトレイと共に上昇させ、この直下のスタックトレイを排出口の下方の所定のシート積載位置に移動させるようにしている(特許文献1参照)。
ここで、このように直下のスタックトレイが上昇する場合、直下のスタックトレイと共に上昇する最上部スタックトレイは、排出口を通過するようになるが、このように最上部スタックトレイが排出口を通過しても、最上部スタックトレイに積載されたシートが排出口へ逆流することがないよう、スタックトレイの切替え時には、シャッタ部材の一例であるシャッタにより排出口を塞ぐようにしている。
ところで、このような従来のシート処理装置及びこれを備えた画像形成装置において、スタックトレイの切替えを行う場合、スタックトレイ上のシートの有無、スタックトレイ上のシートの種類、積載枚数、積載部数等、スタックトレイのシートの積載状態に関わらず、シャッタにより排出口を塞ぐシャッタ閉動作を行ってからスタックトレイの切替えを行うようにしている。
ところが、このシャッタは、スタックトレイにシートを排出する際には、排出口の下方に位置しており、傾斜したスタックトレイに積載されたシートと当接している。ここで、例えば積載されたシートが厚紙である場合には、或は積載トレイ上の積載枚数や積載部数が多い場合には、積載シートによる当接圧が高くなるため、スタックトレイの切替えの際に、シャッタが閉まらず、動作異常が発生することがある。
また、カールしたシートが多数積載されていた場合、紙面高さ検知センサ等によって紙面高さを検知しただけでは、積載シートのカール量を検知することができず、カールしたシートがシャッタと干渉してシャッタ動作異常が発生することがある。
つまり、スタックトレイ上に積載されたシートの種類、積載枚数、積載部数等、或はシートのカールによっては、スタックトレイの切替えを行う際、シャッタを確実に閉じることができない場合がある。なお、このようなシャッタ動作異常が発生した場合、シャッタリトライ動作を行う場合もあるが、このようなシャッタリトライ動作によってシャッタが閉まったとしても、スタックトレイの切替えに要する時間が長くなってしまう。
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、スタックトレイ(シート積載手段)の切替えを行う際、確実にシャッタ(シャッタ部材)を閉じることのできるシート処理装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明は、排出されたシートを積載すると共に、昇降可能な複数のシート積載手段と、
前記シートを排出する排出口と、前記複数のシート積載手段のうちの所定のシート積載手段を前記排出口の下方のシート積載位置に移動させる昇降手段と、前記排出口を塞ぐ位置と、前記排出口を開放すると共に、前記シート積載位置に移動した前記所定のシート積載手段に積載されたシートと当接する位置とに移動可能なシャッタ部材と、を備え、前記排出されたシートを積載するシート積載手段を前記所定のシート積載手段から他のシート積載手段に切替える際、前記シャッタ部材を前記排出口を塞ぐ位置に移動させると共に、該シャッタ部材を移動させる前に、前記所定のシート積載手段を一旦下降させることを特徴とするものである。
前記シートを排出する排出口と、前記複数のシート積載手段のうちの所定のシート積載手段を前記排出口の下方のシート積載位置に移動させる昇降手段と、前記排出口を塞ぐ位置と、前記排出口を開放すると共に、前記シート積載位置に移動した前記所定のシート積載手段に積載されたシートと当接する位置とに移動可能なシャッタ部材と、を備え、前記排出されたシートを積載するシート積載手段を前記所定のシート積載手段から他のシート積載手段に切替える際、前記シャッタ部材を前記排出口を塞ぐ位置に移動させると共に、該シャッタ部材を移動させる前に、前記所定のシート積載手段を一旦下降させることを特徴とするものである。
また本発明は、前記複数のシート積載手段はシート排出方向に沿って上方に傾斜しており、前記所定のシート積載手段に積載されたシートは該所定のシート積載手段の傾斜により前記シャッタ部材に当接することを特徴とするものである。
また本発明は、前記所定のシート積載手段に積載されたシートの種類、積載部数、積載枚数の少なくともいずれか1つを検知する積載情報検知手段と、前記積載情報検知手段により検知した情報に応じて該所定のシート積載手段の下降量を決定する移動量演算手段と、を備えたことを特徴とするものである。
また本発明は、前記所定のシート積載手段に積載されたシートの有無を検知するシート有無検知手段を備え、前記シート有無検知手段によって前記所定のシート積載手段上にシートが積載されていないのを検知した場合には、前記排出されたシートを積載するシート積載手段を切替える際、該所定のシート積載手段の下降動作を行わないことを特徴とするものである。
また本発明は、画像形成装置において、シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部によって画像が形成された後、排出されたシートを積載する昇降可能な複数のシート積載手段を備えた上記のいずれかに記載のシート処理装置とを備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、シートを積載するシート積載手段を切替える際、シャッタ部材を排出口を塞ぐ位置に移動させる前に、排出口の下方のシート積載位置にある所定のシート積載手段を一旦下降させるようにすることにより、シャッタ部材のシート積載手段に積載されたシートとの間の当接圧を低減することができ、これにより確実にシャッタ部材を閉じることができる。さらに、シート積載手段上のシートの種類、あるいは積載枚数、積載部数によって、所定のシート積載手段を下降させる際の、下降量を変えることにより最適なシート積載手段切替動作を行うことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るシート処理装置及びこれを備えた画像形成装置の一例である複写機の構成を説明する図であり、同図に示すように複写機Eは複写機Eの本体(以下、装置本体という)Aにシート処理装置Bを接続して構成されている。
ここで、複写機Eは装置本体上部に装着された原稿給送装置1から自動給送した不図示の原稿を光学手段2によって光学的に読み取り、この後、この情報をデジタル信号として画像形成部3へ送信して普通紙やOHPシート等のシートに画像を形成するものである。
なお、装置本体Aの下部には各種サイズのシートPを収納したシートカセット4が装着され、このシートカセット4から搬送ローラ5によって搬送されたシートPに対して画像形成部3において電子写真方式によって画像を形成するようになっている。
具体的には、光学手段2で読み取った情報に基づいて光照射部3aからレーザ光を感光体ドラム3bに照射して潜像を形成し、この潜像をトナーによって現像して感光体ドラム上にトナー画像を形成する。そして、この後、このトナー画像をシートPに転写し、これを定着手段6へ搬送して熱及び圧力の印加によって永久定着する。
この後、片面記録モードの場合は、シートPをシート処理装置Bへと送り込み、両面記録モードの場合はスイッチバックによって再送パス7へ搬送し、片面に画像を形成したシートPを再度画像形成部3へ搬送して他面に画像を形成し、この後、シート処理装置Bへと送り込むものようにしている。なお、シートPの給送はシートカセット4からだけでなく、マルチトレイ8からも可能となっている。
一方、シート処理装置Bは、装置本体Aで画像が形成されたシートを部数毎にソート、或はステイプル処理が可能なフィニッシャユニットCと、複数枚のシートを綴じて折り込み製本可能なステッチャユニットDとを有している。
ここで、フィニッシャユニットCは、シートを排出するに際し、通常の排出モード、ソートモードの他に、オフセットモード、ステイプルモード等の各モードに応じた排出処理を行うようになっている。
なお、ステイプルモードはシートを各部毎にソートして排出する際に、ステイプルトレイ38に積載整合してシート束を形成し、このシート束をステイプラ13によって針止めし、各部毎に綴じて排出する動作モードである。
また、オフセットモードは、シートを各部毎にソートしてスタックトレイ18に排出する場合、各部の1枚目のシートが排出される際、1枚目のシートPを所定量シートPの幅方向(シートPの搬送方向と直交する方向)へ位置をずらし、各部の2枚目以降のシートPを通常排出することによって、各部のシートPの境界が目視によって分かるように、シートPを排出する動作モードのことである。
そして、このようなフィニッシャユニットCにおいて、通常モードの場合は、装置本体Aから排出されたシートPは、図2に示す搬送ローラ15で搬送された後、上流排出ローラ対16a,16b及び下流排出ローラ対17a,17bにより、スタックトレイ18に排出される。
ここで、本実施の形態においては、シート排出方向に沿って上方に傾斜したシート積載手段の一例として3つのスタックトレイ18を備えている。そして、これら各スタックトレイ18は、図3に示すようにトレイフレーム57に各々固定されることによりトレイユニット58を構成し、このトレイユニット58がフィニッシャユニットCのフィニッシャフレーム59に対して上下動(昇降)することにより、3つのスタックトレイ18も一体的に上下動(昇降)できるようになっている。
なお、このトレイユニット58の上下動、即ち、3つのスタックトレイ18の上下動は、スタッカモータ209の正逆転駆動をピニオンギア225によりトレイユニット58の一部に設けたラック部58aに伝達することで行われる。
また、下流側排出ローラ対17は、後述する図5に示すシート排出駆動モータ40によって回転する駆動ローラ17bと、駆動ローラ17bに対して接離可能な従動ローラ17aとにより構成されると共に、駆動ローラ17bと従動ローラ17aのニップは、図4に示すようにシート排出口36に臨むようになっている。
なお、図4において、31は不図示のユニット本体に対して回動軸31aを中心に揺動可能な揺動ガイドであり、この揺動ガイド31の揺動端に従動ローラ17aが回転自在に取り付けられている。そして、この揺動ガイド31が上方に揺動すると、従動ローラ17aが駆動ローラ17bから離間するように構成されている。
そして、ソート排出の場合は、複数のスタックトレイ18を、シートPの排出口36に順次昇降させることによって、下流排出ローラ対17a,17bによって、シートPを各部毎にソートした状態で排出することができるようになっている。
また、オフセットモード及びステイプルモードの場合には、1個のスタックトレイ18に対してオフセット処理、或いはステイプル処理してソート状態で排出することが可能である。更に、割り込みモードの場合には、スタックトレイ18に排出することなく、図1に示す上部トレイ19に排出することもできるようになっている。
さらに、図4において、34はステイプルトレイ38の前方に上下移動可能に設けられたシャッタ部材の一例であるスノコシャッタであり、このスノコシャッタ34は、スタックトレイ18のうち、最上段のスタックトレイ18aがシートPを積載して移動する際には、上昇して図4の(a)のFで示す斜線部を閉じてスタックトレイ18aからシートPが落下してくるのを防止し、またスタックトレイ18にシートPを排出する際には束排出手段である下流排出ローラ対17a,17b(の駆動ローラ17b)より下方に移動してシートPの排出を妨げないように構成されている。
また、30は、スノコシャッタ34をロックするストッパであり、図4の(b)に示すようにスノコシャッタ34が上昇した際、回動軸30aを支点として回動し、スノコシャッタ34の溝部34aと嵌合してスノコシャッタ34をロックするようになっている。
これにより、スノコシャッタ34を、排出口36を塞ぐ位置に保持することができ、最上段のスタックトレイ18aが排出口36を通過する際に、積載されたシートPが排出口36に逆流するのを防ぐことができる。なお、このストッパ30は、シートPを排出する場合には、図4の(a)に示すY方向に回動してスノコシャッタ34のロックを解放するようになっている。
また、27a、27bはフィニッシャユニットCの側壁面に設けられた上部スノコガイド及び下部スノコガイドであり、この上部スノコガイド27a及び下部スノコガイド27bはスタックトレイ18に積載されたシートPの傾斜端部に当接し、排出されたシートPの上流側への逆流を防止又は支持するようにしている。
一方、シート処理装置Bの図1に示すステッチャユニットDは、装置本体Aから排出されたシートPを案内する縦パス60と、縦パス60により案内されたシートPを束単位で整合するためシートPの下端を受け止めると共に上下方向に移動可能なストッパ62と、整合されたシート束を針綴じするステイプルユニット61と、針綴じされたシート束を2つ折りにして冊子状にする折りユニット63を備えている。
以下に、ステッチャユニットDの動作を概略説明する。
まず、装置本体Aから排出され、縦パス60を通過したシートPの下端をストッパ62により受け止め、この後、シート束を部単位で整合する。次に、このように整合されたシート束を、ステイプルユニット61により、シート長さ方向(シート搬送方向)の中央位置において、例えば、2箇所、針綴じする。なお、綴じ箇所は、2箇所に限定されず、何箇所であってもよい。
この後、綴じ処理が終了すると、ストッパ62が、シート束の綴じ位置が折りローラ78のニップ位置に至るまで下降する。次に、突き板79がシート束を厚み方向に突いて、シート束を折リローラ78のニップに押し込む。そして、このようにシート束が押し込まれると、折りローラ78は、ニップでシート束を挟持搬送して2つ折りに紙、この後、2つ折りされて冊子状になったシート束は、積載トレイ106に排出される。
図5は、このような構成のシート処理装置Bの制御ブロック図である。同図において、200はシート処理装置Bの制御を行う制御手段の一例としてのMPUであり、このMPU200は内部に、後述する図7及び図8に示す動作説明に対応するプログラム等を記憶し、それを実行して、シート処理装置内の制御および装置本体Aの不図示の制御部等との通信を行うようになっている。
また、このMPU200には、測距センサ54、スタックセンサ53、下流側排出ローラ対17を駆動するシート排出駆動モータ40、シート排出駆動モータ40の回転数を検知する駆動モータ回転数検知センサ55、スタッカモータ209、スタッカモータクロックセンサ227、トレイユニット58(スタックトレイ18)のホームポジションを検知するトレイホームポジションセンサ228等に接続されている。また、MPU200は、装置本体A内の不図示の制御部、各センサ等にも接続されている。
ここで、スタッカモータクロックセンサ227は、既述した図3に示すように昇降手段の一例としてのスタッカモータ209の出力軸上に設けたエンコーダ226のパルス量に応じた回転量を検知するためのものであり、この昇降量検知手段の一例としてのスタッカモータクロックセンサ227によってエンコーダ226の回転量を検知することにより、トレイユニット58(3つのスタックトレイ18)の昇降量を検知することができる。また、トレイホームポジションセンサ228は、図3に示すトレイフレーム57の下部に設けられたトレイユニットフラグ57aの位置を検知するためのものである。
そして、このトレイホームポジションセンサ228によりトレイユニットフラグ57aを検知することにより、トレイユニット58が初期位置であるホームポジションにあることを検知した後、スタッカモータクロックセンサ227によりエンコーダ226の回転量を検知することにより、スタックトレイ18がホームポジションから何パルス分昇降したかが分かるようになっている。
また、測距センサ54は、スタックトレイ18に積載したシート、又はシート束の最上面のレベル検知(高さ検知)を行うためのものであり、図6に示すように揺動ガイド31の上方に設けられている。なお、この測距センサ54は、赤外線などの光線をシート束に照射する発光部と、シート束で乱反射した光線を受光する受光部とを有しており、この反射光の角度を測ってレベル検知を行うようになっている。そして、積載量検知手段の一例が、これらスタッカモータクロックセンサ227と測距センサ54とにより構成される。
次に、スタックトレイ18上の積載シートの高さから積載量を検知・認識する構成について説明する。
MPU200は、装置本体Aからコピー動作を開始する信号を受けると、先ず、トレイホームポジションセンサ228によってトレイユニットフラグ57aを検知することにより、トレイユニット58がホームポジションに位置していることを確認する。そして、このようにトレイユニット58がホームポジションに位置していることを確認した後、スタッカモータ209を始動させて、トレイユニット58を上昇させる。
次に、測距センサ54の検知信号に基づいて所定のスタックトレイ18を下流排出ローラ対17の下方のシート積載位置に位置決めをする。そして、このように位置決めをした後、スタックトレイ18に下流排出ローラ対17からシートPを排出する。
次に、このようにシートPを排出した後、スタックトレイ18上のシートPの最上面の位置を下流排出ローラ対17から所定量の距離、離れた位置に保つため、スタッカモータ209を逆転させ、スタックトレイ18を、シートP(又はシート束)の積載毎に所定量ずつ下降させる。
なお、MPU200は、このときのスタックトレイ18の位置、即ちスタックトレイ18の昇降量を、スタッカモータクロックセンサ227からの信号に基づき、ホームポジションから何クロック分昇降した位置にあるかを検知(認識)できるようになっている。
以上の構成から、積載状態検知手段の一例である積載状態検知部200Aを備えたMPU200は、スタックトレイ18の位置と、このスタックトレイ18上のシートPの最上面の位置(レベル検知)を確定し、スタックトレイ18上に積載された積載シートの高さから、積載状態検知部200Aにより積載量を認識できるようになっている。
なお、スタックトレイ18上にシートPを排出すると、シートPの後端がフィニッシャユニットCに引っかかって落ち着かない場合がある。このような状態でレベル検知を行うと、正確なレベル検知を行えないことがあることから、本実施の形態においては、シートPが排出されたとき、スタックトレイ18は、一旦、下降してから再び上昇し、シートPがスタックトレイ18上に落ち着くようにしてある。
また、レベル検知を行うタイミングは、スタックトレイ18の上昇時は、次に排出されるシートPに遮られるため、下降時に行っている。しかし下降時は、シートPが落ち着いていない虞がある。このため、MPU200は、測距センサ54によって、所定間隔をおいて2回以上レベル検知動作を行い、連続して誤差範囲内の値を取得した場合に、その値を検知結果として取得するようにしている。また、スタックトレイ18の上昇後の位置は、レベル検知によって得られたデータを基に積載面の高さが常に一定になるように制御されている。
ここで、このようにスタックトレイ18の位置とレベル検知によってスタックトレイ18上に積載されているシートPの積載量を検知し、処理モードやシートサイズによって決められる所定の積載量を越えていると判断される場合は、満載であると認識する。なお、本実施の形態では、積載状態検知部200Aによるシートの高さ満載検知をスタックトレイ18にシートPが所定枚数(例えば5枚)排出されるたびに行うようにしている。
そして、スタックトレイ18の満載を検知した場合、MPU200は、このスタックトレイ18に対する積載を停止すると共に、他のスタックトレイを所定のシート積載位置に移動させる。
ところで、このようにスタックトレイ18が満載になった場合、或は装置本体Aからの出力信号に応じてスタックトレイ18を切替える場合、満載状態となったスタックトレイ18が排出口36を通過することがある。
この場合は、既述したように、スタックトレイ上のシートPが排出口36へ進入するのを防ぐようスノコシャッタ34を閉めるようにしているが、スノコシャッタ34を閉める際、スタックトレイ上の積載シートが特殊紙、例えば厚紙であった場合などは、その積載されたシートによってスノコシャッタ34が加圧され、スノコシャッタ34が閉まらない場合がある。また、カールしたシートが多数積載されていた場合、カールしたシートがスノコシャッタ34と干渉してシャッタ動作異常が発生することがある。
そこで、本実施の形態においては、スタックトレイ切替え時、スノコシャッタ34を閉める前に、満載となったスタックトレイを一旦、下降させることにより、シャッタ閉動作異常を防止するようにしている。なお、このようにスタックトレイを下降させる際、移動量演算手段として機能するMPU200は図5に示す積載情報検知手段230により積載シートが厚紙か普通紙かを判断(検知)し、厚紙か普通紙かによって、スノコシャッタ34を閉める前の、スタックトレイの下降位置(量)を決定するようにしている。
次に、このようなスタックトレイ切替え動作について図4、図6、図7及び図8を用いて説明する。
なお、このようなスタックトレイ切換え動作を説明するにあたり、便宜的に、切替える前のスタックトレイをスタックトレイAとし、切替えるスタックトレイをスタックトレイBとして説明する。
まず、MPU200は例えばスタックトレイAが満載状態となったことを検知すると、スタックトレイAへの積載を停止し(S201)、この後、スタックトレイAからスタックトレイBに移動する前に、スタックトレイAに積載したシート、又はシート束の最上面のレベルの検知(高さ検知)を行う(S202)。
次に、スタックトレイAの積載シートの有無を検知し、積載シートがある場合には(S203のY)、更に、装置本体Aからの出力信号に応じてシートの種類を検知する積載情報検知手段230により積載シートが厚紙か普通紙かを判断(検知)し(S204)、積載シートが厚紙の場合は(S204のY)、スタックトレイAを現在の位置(スタックトレイ高さ)からα(例えば50mm)だけ移動(下降)させる(S205)。
また、積載シートが厚紙でなく普通紙の場合は(S204のN)、スタックトレイAを現在の位置(スタックトレイ高さ)から(αよりも小さな)β(例えば40mm)だけ下降させる(S212)。そして、このようにスタックトレイAを下降させることにより、積載シートによるスノコシャッタ34に対する当接圧が減少し、スノコシャッタ34を、排出口36を開放すると共に、排出口36の下方の所定のシート積載位置に移動しているスタックトレイAに積載されたシートと当接する位置から、排紙口36を塞ぐ位置に確実に移動させることができる。
次に、このような積載シートの種類(厚紙、又は普通紙)に応じた所定位置へのスタックトレイAの移動が完了すると(S206のY)、スタックトレイAの移動(下降)を停止する(S207)。
次に、スノコシャッタ34を閉め(S208)、再び、スタックトレイAを起動して排紙口36の上方の退避位置へ移動させる(S209)と共に、スタックトレイBをシート排紙口36の下方の所定のシート積載位置へ移動させる(S210)。そして、この後、スタックトレイBの移動が完了すると、スノコシャッタ34を開けて排紙口36を開放し、スタックトレイBに対するシートの積載を再開する。
なお、例えば装置本体Aからの出力信号に応じてシートを積載するスタックトレイをスタックトレイAからスタックトレイBに切替える場合は、まずスタックトレイAに対するシートの積載を停止し(S201)、この後、スタックトレイAに積載したシートの高さ検知を行う(S202)。
このとき、スタックトレイA上に積載シートが無い場合があり、この場合には(S203のY)、スノコシャッタ34には当接圧は作用しないので、スタックトレイAの下降は行わない。
このように、スタックトレイを切替える際、スノコシャッタ34を排出口36を塞ぐ位置に移動させる前に、排出口36の下方の所定のシート積載位置にあるスタックトレイAを一旦下降させるようにすることにより、スノコシャッタ34のスタックトレイAに積載されたシートとの間の当接圧を低減することができる。
これにより、シャッタエラーなどの動作異常を避け、かつ確実にスノコシャッタ34を閉じることができる。さらに、スタックトレイ上のシートの種類によって、スタックトレイを下降させる際の、下降量を変えることにより、最適な切替動作を行うことができる。
なお、これまでの説明においては、スタックトレイAにシートを積載している時に満載を検知した場合、スタックトレイAに対する積載を停止して、他のスタックトレイであるスタックトレイBをシート排出口36に移動させる場合について述べてきたが、スタックトレイBからスタックトレイAに切換える場合も同様の制御を行う。また、スタックトレイA・B以外のスタックトレイに移動した場合も同様の制御を行う。
また、これまでの説明においては、積載シートの種類(厚紙、又は普通紙)に応じてスタックトレイAの下降位置を決定したが、本発明は、これに限らず、例えば積載情報検知手段230によりスタックトレイA上の積載部数、積載枚数の少なくともいずれか1つを検知するようにし、この積載情報検知手段230により、通常モード、オフセットモード時は積載枚数、ステイプルモード時は積載部数をカウントすると共に、MPU200がスノコシャッタ34を閉める前の、このカウントされた積載枚数あるいは積載部数によって、スタックトレイAの下降位置を決定するようにしても良い。
3 画像形成部
34 スノコシャッタ
36 排出口
54 測距センサ
18 スタックトレイ
58 トレイユニット
200 MPU
200A 積載状態検知部
209 スタッカモータ
230 積載情報検知手段
A 装置本体
B シート処理装置
C フィニッシャユニット
E 複写機
P シート
34 スノコシャッタ
36 排出口
54 測距センサ
18 スタックトレイ
58 トレイユニット
200 MPU
200A 積載状態検知部
209 スタッカモータ
230 積載情報検知手段
A 装置本体
B シート処理装置
C フィニッシャユニット
E 複写機
P シート
Claims (5)
- 排出されたシートを積載すると共に、昇降可能な複数のシート積載手段と、
前記シートを排出する排出口と、
前記複数のシート積載手段のうちの所定のシート積載手段を前記排出口の下方のシート積載位置に移動させる昇降手段と、
前記排出口を塞ぐ位置と、前記排出口を開放すると共に、前記シート積載位置に移動した前記所定のシート積載手段に積載されたシートと当接する位置とに移動可能なシャッタ部材と、
を備え、
前記排出されたシートを積載するシート積載手段を前記所定のシート積載手段から他のシート積載手段に切替える際、前記シャッタ部材を前記排出口を塞ぐ位置に移動させると共に、該シャッタ部材を移動させる前に、前記所定のシート積載手段を一旦下降させることを特徴とするシート処理装置。 - 前記複数のシート積載手段はシート排出方向に沿って上方に傾斜しており、前記所定のシート積載手段に積載されたシートは該所定のシート積載手段の傾斜により前記シャッタ部材に当接することを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
- 前記所定のシート積載手段に積載されたシートの種類、積載部数、積載枚数の少なくともいずれか1つを検知する積載情報検知手段と、
前記積載情報検知手段により検知した情報に応じて該所定のシート積載手段の下降量を決定する移動量演算手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載のシート処理装置。 - 前記所定のシート積載手段に積載されたシートの有無を検知するシート有無検知手段を備え、
前記シート有無検知手段によって前記所定のシート積載手段上にシートが積載されていないのを検知した場合には、前記排出されたシートを積載するシート積載手段を切替える際、該所定のシート積載手段の下降動作を行わないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート処理装置。 - シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部によって画像が形成された後、排出されたシートを積載する昇降可能な複数のシート積載手段を備えた請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート処理装置とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
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JP2004290778A JP2006103837A (ja) | 2004-10-01 | 2004-10-01 | シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置 |
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