以下に本発明の実施例を図面と共に説明する。まず図7は、本実施の形態の印刷装置2の外観を表す外観図である。
本実施の形態の印刷装置2では、例えば、図9(a)に示すように、中央カット領域101と環状ラベル領域102とを切取線L1,L2で区画した円形ディスク専用ラベル8が長尺状の印刷用テープTに多数配列セットされ、その円形ディスク専用ラベル8に対し、図9(b)に示すように、環状ラベル領域102に情報など(図9(b)では、「My Best Music」)を印刷し、それと同時に、中央カット領域101にも情報など(図9(b)では、「2000年 夏」)を印刷することができるものである。
従って、印刷後の円形ディスク専用ラベル8については、図9(c)に示すように、円形ディスク専用ラベル8の環状ラベル領域102は、切取線L1,L2により分離されて、データ記録用の円形ディスクDに貼付される一方、円形ディスク専用ラベル8の中央ラベル領域101は、切取線L1により分離されて、例えば、円形ディスクDを収めるジャケットJなどに貼付される。
そして、印刷装置2は、図7に示す如く、本体フレーム4の前面部には、キーボード6が配設されており、キーボード6の上方で本体フレーム4内部には印刷用テープTの円形ディスク専用ラベル8に文字などを印刷するための後記印刷機構PMが備えられている。また、キーボード6の上方で本体フレーム4の表面には湾曲した湾曲フレーム部4aがあり、この湾曲フレーム部4aに、文字や記号、画像などを表示する液晶ディスプレイ(以下、LCDという)10が設けられている。
キーボード6には、アルファベット,ひらがな,数字,及び記号等を入力するための文字キー、スペースキー、LCD10に表示された文字列を左右にスクロールさせるカーソルキー、無変換キー、変換キー、文字入力コードを「ローマ字」と「ひらがな」と「アルファベット」のうちから択一的に切換えて設定するための入力モード切換えキー、印刷フォーマットを設定するためのフォーマット設定キー、印刷を実行する印刷キー、印刷用テープTをテープ送りするためのテープ送りキー、及び電源をON・OFFするための電源キー等、種々のキーが備えられている。
また、印刷機構PMは、上下方向に所定数の通電発熱素子を列設した周知のサーマルヘッド12(図8参照)を備えており、通電したサーマルヘッド12に、所定幅の印刷用テープTとインクリボンとを供給することにより、印刷用テープTの円形ディスク専用ラベル8の表面に複数のドット列からなる文字や記号や画像などを印刷する。そして、このように印刷された印刷用テープTには、両面テープが接合されて、本体フレーム4の側面部から外部に送り出されるようになっている。
尚、このような印刷用テープT,インクリボン,及び両面テープ等は図示しない矩形状のテープ収納カセットに一体的に内蔵されており、簡単に取り替え可能となっている。また、図示しないセンサーによって、テープ収納カセットに内蔵されている印刷用テープTの種別を検出することも可能である。すなわち、本実施例では、印刷用テープTの種別は円形ディスク専用ラベル用であるが、他の種別のもの(例えば、方形ディスク専用ラベル、テープ状ラベル)であっても印刷することは可能である。次に、印刷装置2の制御系の構成について図8を用いて説明する。
図8に示す如く、印刷装置2の制御系の中核をなす制御回路14は、中央処理装置(CPU)16と、パターンデータメモリ(以下、CGROMという)18と、ROM20,22と、RAM24と、入出力インターフェース26と、これらを接続するバス28などとから構成されている。
そして、入出力インターフェース26には、キーボード6と、LCD10に表示データを出力するための表示用RAMを備えたディスプレイコントローラ(以下、LCDCという)30と、サーマルヘッド12を駆動するための駆動回路32と、上述の印刷用テープT,インクリボン,及び両面テープ等を巻装した複数のスプール及び各種ローラ等を回転させることにより印刷用テープTを外部に送り出すテープ送りモータ34を駆動するための駆動回路36と、警告用ブザー38を駆動するための駆動回路40と、ワードプロセッサ等の外部装置WPから送出される文書データなどを受信するためのインターフェースボード(以下、I/Fボードという)42とが夫々接続されている。
CGROM18には、夫々のキャラクタを表示するためのドットパターンデータが、夫々のコードデータに対応して格納されており、ROM20には、夫々のキャラクタを印刷するための各キャラクタの輪郭線を規定する輪郭線データ(アウトラインデータ)が、書体(ゴシック系書体,明朝体系書体等)毎に分類されて、夫々のコードデータに対応して格納されている。
また、RAM24は、各種の情報(データ)が格納される複数のメモリ領域が確保されている。そして、ROM22には、CPU16が実行する各制御プログラムが記憶されている。
次に、印刷装置2の制御動作について、図1乃至図6に基づいて説明する。図1及び図2はメイン処理の手順を示したフローチャートである。図3は本体印刷処理の手順を示したフローチャートである。図4はI/F印刷処理の手順を示したフローチャートである。図5はディスク印刷データ作成処理の手順を示したフローチャートである。図6はディスク印刷種類設定処理の手順を示したフローチャートである。
すなわち、印刷装置2では、メイン処理のプログラムを実行すると、図1に示すように、まず、S11において、イニシャル処理が行われ、各種の初期条件を設定すると、S12に進む。S12では、キー読み込み処理が行われ、キーボード6のキー入力を読み込むと、S13に進む。S13では、I/F受信処理が行われ、外部装置WPからの受信データを読み込むと、S14に進む。S14では、媒体種類検出処理が行われ、図示しない矩形状のテープ収納カセットの種類を判断すると、S15に進む。S15では、日時情報更新処理が行われ、例えば、西暦・和暦・月・日・曜日・時・分・秒からなる日時情報の更新を行い、S16に進む。
尚、日時情報は、RAM24に確保されたメモリ領域に上書きで記憶される。
S16では、上記S12でキー入力があったか否かを判断する。このとき、上記S12でキー入力があったと判断する場合には(S16:YES)、S17に進む。
S17では、上記S12でのキー入力が日時を設定するためのキーであるか否かを判断する。このとき、上記S12でのキー入力が日時を設定するためのキーであると判断する場合には(S17:YES)、S18に進んで、日時設定処理が行われ、例えば、西暦・和暦・月・日・曜日・時・分・秒からなる日時情報の設定をユーザー自らのキー入力による指示で行い、RAM24に確保されたメモリ領域に上書きで日時情報を記憶した後に、上述したS12に戻る。一方、上記S12で日時を設定する為のキー入力がなかったと判断する場合には(S16:NO)、S19に進む。
S19では、上記S12でのキー入力がテキスト入力するためのキーであるか否かを判断する。このとき、上記S12でのキー入力がテキスト入力するためのキーであると判断する場合には(S19:YES)、S20に進んで、テキスト編集処理が行われ、RAM24に確保されたメモリ領域を使用してテキストの編集を行い、上述したS12に戻る。一方、上記S12でのキー入力がテキスト入力するためのキーでないと判断する場合には(S19:NO)、S21に進む。
S21では、上記S12でのキー入力がディスク中央部のテキスト入力するためのキーであるか否かを判断する。ここで、ディスク中央部とは、円形ディスク専用ラベル8の中央カット領域101を指す。このとき、上記S12でのキー入力がディスク中央部のテキスト入力するためのキーであると判断する場合には(S21:YES)、S22に進んで、ディスク中央部編集処理が行われ、RAM24に確保されたメモリ領域を使用してディスク中央部に対するテキストの編集を行い、上述したS12に戻る。一方、上記S12でのキー入力がディスク中央部のテキスト入力するためのキーでないと判断する場合には(S21:NO)、S23に進む。
S23では、上記S12でのキー入力が印刷開始するための印刷キーであるか否かを判断する。このとき、上記S12でのキー入力が印刷開始するための印刷キーであると判断する場合には(S23:YES)、S24に進んで、後述する本体印刷処理が行われた後に、上述したS12に戻る。一方、上記S12でのキー入力が印刷開始するための印刷キーでないと判断する場合には(S23:NO)、S25に進む。
S25では、上記S12でのキー入力がディスク印刷の種類を選択するためのキーであるか否かを判断する。このとき、上記S12でのキー入力がディスク印刷の種類を選択するためのキーであると判断する場合には(S25:YES)、S26に進んで、後述するディスク印刷種類設定処理が行われた後に、上述したS12に戻る。一方、上記S12でのキー入力がディスク印刷の種類を選択するためのキーでないと判断する場合には(S25:NO)、S27に進んで、その他の処理が行われた後に、上述したS12に戻る。
また、上記S16において、上記S12でキー入力がなかったと判断する場合には(S16:NO)、図2のフローチャートに移って、S31に進む。
S31では、外部装置WPからデータの受信があるか否かを判断する。このとき、外部装置WPからデータの受信がないと判断する場合には(S31:NO)、図1のフローチャートに移って、上述したS12に戻る。一方、外部装置WPからデータの受信があると判断する場合には(S31:YES)、S32に進む。
S32では、上記S31で受信したデータが印刷データであるか否かを判断する。このとき、上記S31で受信したデータが印刷データであると判断する場合には(S32:YES)、S33に進んで、I/F印刷データ作成が行われ、RAM24に確保されたメモリ領域を使用してテキストの編集を行い、図1のフローチャートに移って、上述したS12に戻る。一方、上記S31で受信したデータが印刷データでないと判断する場合には(S32:NO)、S34に進む。
S34では、上記S31で受信したデータがディスク中央部用データであるか否かを判断する。ここで、ディスク中央部とは、上述したように、円形ディスク専用ラベル8の中央カット領域101を指す。このとき、上記S31で受信したデータがディスク中央部用データであると判断する場合には(S34:YES)、S35に進んで、ディスク中央部用イメージデータ作成が行われ、RAM24に確保されたメモリ領域を使用してディスク中央部に対するイメージデータ(写真などの画像データ)の編集を行い、図1のフローチャートに移って、上述したS12に戻る。一方、上記S31で受信したデータがディスク中央部用データでないと判断する場合には(S34:NO)、S36に進む。
S36では、上記S31で受信したデータが印刷開始コマンドであるか否かを判断する。このとき、上記S31で受信したデータが印刷開始コマンドであると判断する場合には(S36:YES)、S37に進んで、後述するI/F印刷処理を行った後に、図1のフローチャートに移って、上述したS12に戻る。一方、上記S31で受信したデータが印刷開始コマンドでないと判断する場合には(S36:NO)、S38に進んで、その他のコマンド処理を行う。その他のコマンドには、印刷装置の処理状態やエラー状態等を問い合わせてくるステータスコマンド、用紙送りを指示するフィードコマンド等がある。その後、図1のフローチャートに移って、上述したS12に戻る。
次に、図1のS24の本体印刷処理について、図3に基づいて説明する。図1のS24の本体印刷処理では、図3に示すように、まず、S41において、RAM24に確保されたページカウンタの初期化を行う。ページカウンタには、ディスク用ラベルを複数枚連続して印刷する時などに、印刷枚数をカウントするためのものである。その後、S42に進む。
S42では、RAM24に確保されたメモリ領域を使用して、テキスト編集されたデータからメイン印刷データを作成し、S43に進む。
S43では、上記S14で検出した印刷媒体がディスク用ラベルであるか否かを判断する。ここで、ディスク用ラベルとは、円形ディスク専用ラベル8を指す。このとき、上記S14で検出した印刷媒体がディスク用ラベルであると判断する場合には(S43:YES)、S44に進んで、後述するディスク用印刷データ作成処理が行われた後に、S45に進む。一方、上記S14で検出した印刷媒体がディスク用ラベルでないと判断する場合には(S43:NO)、何もすることなく、S45に進む。
S45では、RAM24に確保されたページカウンタをインクリメントし、S46に進む。
S46では、1ページ印刷処理が行われ、メイン印刷データを印刷機構PMで印刷した後、S47に進む。
S47では、全ページ印刷が完了しているか否かを判断する。このとき、全ページ印刷が完了していないと判断する場合には(S47:NO)、S42に戻って、上述した処理を繰り返す。一方、全ページ印刷が完了していると判断する場合には(S47:YES)、本体印刷処理は終了し、図1のS12に復帰する。
次に、図2のS37のI/F印刷処理について、図4に基づいて説明する。図2のS37のI/F印刷処理では、図4に示すように、まず、S51において、RAM24に確保されたページカウンタの初期化を行い、S52に進む。
S52では、RAM24に確保されたメモリ領域を使用して、外部装置WPから受信したI/F印刷データからメイン印刷データを作成し、S53に進む。
S53では、上記S14で検出した印刷媒体がディスク用ラベルであるか否かを判断する。ここで、ディスク用ラベルとは、円形ディスク専用ラベル8を指す。このとき、上記S14で検出した印刷媒体がディスク用ラベルであると判断する場合には(S53:YES)、S54に進んで、後述するディスク用印刷データ作成処理が行われた後に、S55に進む。一方、上記S14で検出した印刷媒体がディスク用ラベルでないと判断する場合には(S53:NO)、何もすることなく、S55に進む。
S55では、RAM24に確保されたページカウンタをインクリメントし、S56に進む。
S56では、1ページ印刷処理が行われ、メイン印刷データを印刷機構PMで印刷した後、S57に進む。
S57では、全ページ印刷が完了しているか否かを判断する。このとき、全ページ印刷が完了していないと判断する場合には(S57:NO)、S52に戻って、上述した処理を繰り返す。一方、全ページ印刷が完了していると判断する場合には(S57:YES)、I/F印刷処理は終了し、図1のS12に復帰する。
次に、図3のS44及び図4のS54のディスク用印刷データ作成処理について、図5に基づいて説明する。図3のS44及び図4のS54のディスク用印刷データ作成処理では、図5に示すように、まず、S61において、ディスク中央部を印刷するか否かを判断する。ここで、ディスク中央部とは、上述したように、円形ディスク専用ラベル8の中央カット領域101を指す。また、この判断は、例えば、LCD10において、「ディスク中央部を印刷するか? する:1、しない:2」の表示を行い、キーボード6の「1」又は「2」の数字キーをユーザーが押下することにより行うことができる。このとき、例えば、キーボード6の「2」の数字キーが押下されることによって、ディスク中央部を印刷しないと判断する場合には(S61:NO)、何もすることなく、終了し、図3のS45又は図4のS55に復帰する。一方、例えば、キーボード6の「1」の数字キーが押下されることによって、ディスク中央部を印刷すると判断する場合には(S61:YES)、S62に進む。
S62では、ディスク中央部にページ番号を印刷するか否かを判断する。この判断は、例えば、LCD10において、「ディスク中央部にページ番号を印刷するか? する:1、しない:2」の表示を行い、キーボード6の「1」又は「2」の数字キーをユーザーが押下することにより行うことができる。このとき、例えば、キーボード6の「1」の数字キーが押下されることによって、ディスク中央部にページ番号を印刷すると判断する場合には(S62:YES)、S63に進んで、RAM24に確保されたページカウンタからページ番号を読み込んだ後に、後述するS71に進む。一方、例えば、キーボード6の「2」の数字キーが押下されることによって、ディスク中央部にページ番号を印刷しないと判断する場合には(S62:NO)、S64に進む。
S64では、ディスク中央部に西暦での年・月・日・曜日・時・分・秒からなる日時情報を印刷するか否かを判断する。この判断は、例えば、LCD10において、「ディスク中央部に日時情報を印刷するか? する:1、しない:2」の表示を行い、キーボード6の「1」又は「2」の数字キーをユーザーが押下することにより行うことができる。このとき、例えば、キーボード6の「1」の数字キーが押下されることによって、ディスク中央部に日時情報を印刷すると判断する場合には(S64:YES)、S65に進んで、日時情報更新処理が行われ、さらに、S66に進んで、日時情報を読み込んだ後に、後述するS71に進む。一方、例えば、キーボード6の「2」の数字キーが押下されることによって、ディスク中央部に日時情報を印刷しないと判断する場合には(S64:NO)、S67に進む。
日時情報は、RAM24に確保されたメモリ領域に上書きで記憶されている。尚、日時情報は、西暦での年・月・日・曜日・時・分・秒の組み合せだけに限るものではなく、これらの内の少なくとも1つであったり、和暦、十干十二支等であってもよい。
S67では、ディスク中央部にテキスト情報を印刷するか否かを判断する。この判断は、例えば、LCD10において、「ディスク中央部にテキスト情報を印刷するか? する:1、しない:2」の表示を行い、キーボード6の「1」又は「2」の数字キーをユーザーが押下することにより行うことができる。このとき、例えば、キーボード6の「1」の数字キーが押下されることによって、ディスク中央部にテキスト情報を印刷すると判断する場合には(S67:YES)、S68に進んで、RAM24に確保されたメモリ領域からディスク中央部に対するテキストデータを読み込んだ後に、後述するS71に進む。一方、例えば、キーボード6の「2」の数字キーが押下されることによって、ディスク中央部にテキスト情報を印刷しないと判断する場合には(S67:NO)、S69に進む。
S69では、ディスク中央部にイメージ情報を印刷するか否かを判断する。この判断は、例えば、LCD10において、「ディスク中央部にイメージ情報を印刷するか? する:1、しない:2」の表示を行い、キーボード6の「1」又は「2」の数字キーをユーザーが押下することにより行うことができる。このとき、例えば、キーボード6の「1」の数字キーが押下されることによって、ディスク中央部にイメージ情報を印刷すると判断する場合には(S69:YES)、S70に進んで、RAM24に確保されたメモリ領域からディスク中央部に対するイメージデータ(写真などの画像データ)を読み込んだ後に、後述するS71に進む。一方、例えば、キーボード6の「2」の数字キーが押下されることによって、ディスク中央部にイメージ情報を印刷しないと判断する場合には(S69:NO)、何もすることなく、終了し、図3のS45又は図4のS55に復帰する。
S71では、RAM24に確保されたメモリ領域を使用して、上記S63,S66,S68,S70のいずれかで読み込んだデータからディスク中央部印刷データを作成し、S72に進む。
S72では、RAM24に確保されたメモリ領域を使用して、上記S71で作成されたディスク中央部印刷データをメイン印刷データに合成して、新たなメイン印刷データを作成し、その後は、ディスク用印刷データ作成処理は終了し、図3のS45又は図4のS55に復帰する。
次に、図1のS26のディスク印刷種類設定処理について、図6に基づいて説明する。図1のS26のディスク印刷種類設定処理では、図6に示すように、まず、S81において、ディスク中央部にページ番号を印刷する設定がONであるか否かを判断する。この判断は、例えば、LCD10において、「ディスク中央部にページ番号を印刷する設定は? ON:1、OFF:2」の表示を行い、キーボード6の「1」又は「2」の数字キーをユーザーが押下することにより行うことができる。このとき、例えば、キーボード6の「1」の数字キーが押下されることによって、ディスク中央部にページ番号を印刷する設定がONであると判断する場合には(S81:YES)、S82に進んで、RAM24に確保されたメモリ領域を使用して、ディスク中央部にページ番号を印刷する設定をONとし、その後に、S84に進む。一方、例えば、キーボード6の「2」の数字キーが押下されることによって、ディスク中央部にページ番号を印刷する設定がONでないと判断する場合には(S81:NO)、S83に進んで、RAM24に確保されたメモリ領域を使用して、ディスク中央部にページ番号を印刷する設定をOFFとし、その後に、S84に進む。
S84では、ディスク中央部に日時情報を印刷する設定がONであるか否かを判断する。この判断は、例えば、LCD10において、「ディスク中央部に日時情報を印刷する設定は? ON:1、OFF:2」の表示を行い、キーボード6の「1」又は「2」の数字キーをユーザーが押下することにより行うことができる。このとき、例えば、キーボード6の「1」の数字キーが押下されることによって、ディスク中央部に日時情報を印刷する設定がONであると判断する場合には(S84:YES)、S85に進んで、RAM24に確保されたメモリ領域を使用して、ディスク中央部に日時情報を印刷する設定をONとし、その後に、S87に進む。一方、例えば、キーボード6の「2」の数字キーが押下されることによって、ディスク中央部に日時情報を印刷する設定がONでないと判断する場合には(S84:NO)、S86に進んで、RAM24に確保されたメモリ領域を使用して、ディスク中央部に日時情報を印刷する設定をOFFとし、その後に、S87に進む。
S87では、ディスク中央部にテキスト情報を印刷する設定がONであるか否かを判断する。この判断は、例えば、LCD10において、「ディスク中央部にテキスト情報を印刷する設定は? ON:1、OFF:2」の表示を行い、キーボード6の「1」又は「2」の数字キーをユーザーが押下することにより行うことができる。このとき、例えば、キーボード6の「1」の数字キーが押下されることによって、ディスク中央部にテキスト情報を印刷する設定がONであると判断する場合には(S87:YES)、S88に進んで、RAM24に確保されたメモリ領域を使用して、ディスク中央部にテキスト情報を印刷する設定をONとし、その後に、S90に進む。一方、例えば、キーボード6の「2」の数字キーが押下されることによって、ディスク中央部にテキスト情報を印刷する設定がONでないと判断する場合には(S87:NO)、S89に進んで、RAM24に確保されたメモリ領域を使用して、ディスク中央部にテキスト情報を印刷する設定をOFFとし、その後に、S90に進む。
S90では、ディスク中央部にイメージ情報を印刷する設定がONであるか否かを判断する。この判断は、例えば、LCD10において、「ディスク中央部にイメージ情報を印刷する設定は? ON:1、OFF:2」の表示を行い、キーボード6の「1」又は「2」の数字キーをユーザーが押下することにより行うことができる。このとき、例えば、キーボード6の「1」の数字キーが押下されることによって、ディスク中央部にイメージ情報を印刷する設定がONであると判断する場合には(S90:YES)、S91に進んで、RAM24に確保されたメモリ領域を使用して、ディスク中央部にイメージ情報を印刷する設定をONとし、その後は、ディスク印刷種類設定処理が終了し、図1のS12に復帰する。一方、例えば、キーボード6の「2」の数字キーが押下されることによって、ディスク中央部にイメージ情報を印刷する設定がONでないと判断する場合には(S90:NO)、S92に進んで、RAM24に確保されたメモリ領域を使用して、ディスク中央部にイメージ情報を印刷する設定をOFFとし、その後は、ディスク印刷種類設定処理が終了し、図1のS12に復帰する。
尚、このディスク印刷種類設定処理において、ディスク中央部にページ番号を印刷する設定がOFFにされると(S83)、図5のS71では、上記S63で読み込んだデータを消去して、ディスク中央部印刷データを作成する。
また、ディスク中央部に日時情報を印刷する設定がOFFにされると(S86)、図5のS71では、上記S66で読み込んだデータを消去して、ディスク中央部印刷データを作成する。
また、ディスク中央部にテキスト情報を印刷する設定がOFFにされると(S89)、図5のS71では、上記S68で読み込んだデータを消去して、ディスク中央部印刷データを作成する。
また、ディスク中央部にイメージ情報を印刷する設定がOFFにされると(S92)、図5のS71では、上記S70で読み込んだデータを消去して、ディスク中央部印刷データを作成する。
以上詳細に説明したように、本実施の形態の印刷装置2では、図9(b)に示すように、円形ディスク専用ラベル8に対し、中央カット領域101と環状ラベル領域102に情報などを同時に印刷することができる。そのために、本実施の形態の印刷装置2では、図5に示すディスク用印刷データ作成処理(図3のS44と図4のS54)のS72において、中央カット領域101に対するディスク中央部印刷データを環状ラベル領域102に対するメイン印刷データに割り付けて、新たなメイン印刷データとし、さらに、当該新たなメイン印刷データは、図3に示す本体印刷処理のS46又は図4に示すI/F印刷処理のS56において、円形ディスク専用ラベル8に対し、中央カット領域101と環状ラベル領域102に印刷される。その結果、中央カット領域101にはディスク中央部印刷データが印刷され、環状ラベル領域102には割付前のメイン印刷データが印刷される。
この点、中央カット領域101に印刷されるディスク中央部印刷データには、ページ番号や、日時情報、テキスト情報、イメージ情報などがあり、いずれの情報を中央カット領域101に印刷するかによって、円形ディスク専用ラベル8の中央カット領域101の新たな用途が生まれ、また、広がり、円形ディスク専用ラベル8の中央カット領域101を有効に活用することができることから、資源の無駄遣いがなくなる。
また、中央カット領域101に印刷されるディスク中央部印刷データの内容が、円形ディスク専用ラベル8の環状ラベル領域102の貼付先であるデータ記録用の円形ディスクDの記録内容とは関連しない場合もあり、この場合には、円形ディスク専用ラベル8の中央カット領域101は、当該円形ディスクDを収めるジャケットJ以外に貼付して使用することも可能である。
また、本実施の形態の印刷装置2では、図1のS26のディスク印刷種類設定処理において、図6のフローチャートに従い、日時情報、ページ情報、テキスト情報、イメージ情報をディスク中央部に印刷するか否かの設定を行うことにより、中央カット領域101に印刷されることが許されるディスク中央部印刷データの種類をユーザーが選択することができるので、編集作業が容易となる。
特に、テキスト情報やイメージ情報などは、外部装置WPから送出されたものが、中央カット領域101に印刷されるディスク中央部印刷データとして扱われることがあるので(S33,S35)、事前に、中央カット領域101に印刷されることが許されるディスク中央部印刷データの種類をユーザーが選択することは、混乱を防止する上で有意義である。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、本実施の形態の印刷装置2では、印刷用テープT,インクリボン,及び両面テープ等が図示しない矩形状のテープ収納カセットに一体的に内蔵されたものをセットするものであるが、この点、感熱紙からなる円形ディスク専用ラベル8がロール状に巻かれたものをセットするものであってもよい。
また、ディスク中央部印刷データとして、上記実施の形態で説明した各種情報のほかに、バーコード情報、色彩情報などを用いてもよい。