JP2006099966A - Hidランプ - Google Patents
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Abstract
【課題】 ランプから放射される光を拡散し、かつ波長400nm以下の紫外線の透過を抑止する能力を具備するHIDランプを提供する。
【解決手段】 本HIDランプは、透光性の外管バルブ1内に発光管3を収納し、発光管2に水銀または、水銀および水銀以外の金属ハロゲン化物と希ガスを封入したものである。外管バルブ1の内表面には、光を拡散し、かつ波長400nm以下の光の透過を抑止する紫外線透過抑止層2を備える。紫外線透過抑止層2は、酸化チタンの他、三酸化アンチモン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化亜鉛および酸化セリウムの少なくとも1種類を含む。紫外線透過抑止層2の膜厚は好ましくは0.3μm〜0.5mmである。また、紫外線透過抑止層2に含まれる酸化チタンの粒径は好ましくは30nm〜1μmである。
【選択図】 図1
【解決手段】 本HIDランプは、透光性の外管バルブ1内に発光管3を収納し、発光管2に水銀または、水銀および水銀以外の金属ハロゲン化物と希ガスを封入したものである。外管バルブ1の内表面には、光を拡散し、かつ波長400nm以下の光の透過を抑止する紫外線透過抑止層2を備える。紫外線透過抑止層2は、酸化チタンの他、三酸化アンチモン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化亜鉛および酸化セリウムの少なくとも1種類を含む。紫外線透過抑止層2の膜厚は好ましくは0.3μm〜0.5mmである。また、紫外線透過抑止層2に含まれる酸化チタンの粒径は好ましくは30nm〜1μmである。
【選択図】 図1
Description
本発明は一般照明用HIDランプに係り、特にランプから放射される紫外線による器具や家具等の退色および劣化を低減し、かつ400nm以下に視感度を持つ昆虫類の誘引を低減するHIDランプに関するものである。
従来のHIDランプは、253.7nmや365.0nm等にピークのある特定波長の紫外線で励起され、450nm〜740nm付近に発光のピークがある蛍光体を一種類または数種類混合し、これを外管バルブの内表面に塗布することにより、光を拡散し、放射される紫外線を低減していた。また、その蛍光体によりHIDランプの発光色を制御していた。
特開平05−093187号公報
特開平06−124689号公報
従来のHIDランプに蛍光体を塗布する技術では、蛍光体が吸収する波長が253.7nmや365.0nm等にピークのある特定波長一つに選択されるため、400nm以下の紫外線のうち、一部しか吸収することができず、その他の波長の紫外線はそのまま放射されていた。その上、蛍光体をHIDランプに均一に塗布することが困難であるため、蛍光体の塗布量のバラツキが生じ、HIDランプの発光色が変化する恐れがあった。また、他の手段として、外管バルブの外表面に紫外線反射膜を塗布する方法もある。この方法は、HIDランプの外管バルブの外表面に紫外線反射膜があるため、取り扱い時に紫外線反射膜を損傷する恐れがあり、取り扱いに注意が必要であった。
従って本発明の目的は、従来の問題点を解決し、ランプから放射される光を拡散し、かつ波長400nm以下の紫外線の透過を抑止する能力を具備するHIDランプを提供することにある。
上記目的は、透光性の外管バルブ内に発光管を収納したHIDランプにおいて、前記外管バルブの内表面に光を拡散し、かつ波長400nm以下の光の透過を抑止する層を具備しており、前記層は酸化チタンの他、三酸化アンチモン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化亜鉛および酸化セリウムの少なくとも1種類を含むHIDランプにより、達成される。このHIDランプの発光管には水銀あるいは、水銀および水銀以外の金属ハロゲン化物と希ガスが封入されている。
ここで、前記層は、膜厚が0.3μm〜0.5mmであることが好ましい。また、前記酸化チタンの粒径は30nm〜1μmであることが好ましい。さらに、本発明に係る照明器具は、上記のようなHIDランプを装着している照明器具である。
本発明によれば、ランプから放射される光を拡散し、かつ波長400nm以下の紫外線の透過を抑止する能力を具備するHIDランプを得ることができる。本発明では、従来のHIDランプのように蛍光体を外管バルブの内表面に形成することなく、また従来の蛍光体の塗布工程を変更することなく、光を拡散し、かつ波長400nm以下の光の透過を抑止する層を外管バルブの内表面に形成することができる。この層を形成することで、HIDランプより放射される紫外線による器具や家具等の退色および劣化低減でき、かつ400nm以下に視感度を持つ昆虫類の誘引を低減するHIDランプを提供できる。
以下、本発明に係るHIDランプの実施例を、セラミック・メタル・ハライドランプ250W形を例にとって説明する。
図1は、本発明に係るHIDランプの一実施例を示す図である。本実施例では、図示のように、セラミック・メタル・ハライドランプ250W形の外管バルブ1の内表面に紫外線透過抑止層2が形成されている。外管バルブ1は内部にセラミック発光管3が配置され、端部には口金4が設けられている。本実施例では、紫外線透過抑止層2により、ランプから放射される光を拡散し、かつ波長400nm以下の紫外線の透過を抑止する。
外管バルブ1の内表面に形成された紫外線透過抑止層2は、好ましくは、粒径30nm〜1μmの酸化チタンの他に三酸化アンチモン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化亜鉛、酸化セリウムの少なくとも1種類を混合した塗布液を膜厚が0.3μm〜0.5mmとなるよう塗布したものである。この紫外線透過抑止層2の形成方法を以下詳述する。
本発明では、超微粒の酸化チタンの他、三酸化アンチモン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化亜鉛、酸化セリウムの少なくとも1種類を混合したものを外管バルブ内表面に塗布するため、まず塗布液を作成する。この種の酸化チタンを水溶液中に分散させる場合、表面処理を施した粉体を充分分散させるため、分散剤を用い長時間のボールミル作業で懸濁液を作るのが一般的である。粉体への表面処理剤や分散剤は、疎水基をもつものや、有機性のものが一般的である。なお、この酸化チタン懸濁液を外管バルブ1の内表面に均一に塗布するため、用いる酸化チタンの粉体の粒径を30nm〜1μmとし、5質量%の酸化アルミニウムを含有した懸濁液中でボールミルすることで、均一な層を作成することが可能となる。これにより、HIDランプから照射される250nm〜380nmの紫外線総量の約92%を抑止できる能力を持った懸濁液を作成することができる。この方法で作成したチタン懸濁液を外管バルブ1の内表面に塗布後、熱風にて乾燥する。この熱風にて乾燥された層は、その後外管バルブ内を排気する工程を利用し、焼成することにより紫外線透過抑止層2を形成する。その後、紫外線透過抑止層が未塗布のHIDランプの製球と同様の工程で、ランプを製球することができる。これにより外管バルブ1の内表面に層の一部が溶着し、剥離を起すことなく層が安定する。また、この層に含まれている酸化アルミニウムも層の内部で均一に拡散されているため、HIDランプの保護膜として、長時間点灯における全光束の低下を抑えることができる。
図2は、本発明に係る紫外線透過抑止層を形成したHIDランプおよび紫外線透過抑止層未形成HIDランプの波長400nm以下の発光強度の一例を示すグラフである。本図の縦軸はランプの相対発光強度(任意単位)を示し、横軸はランプの光の波長(nm)を示す。本発明に係るHIDランプの全光束は紫外線透過抑止層未塗布のランプと比べて2〜3%低下した。しかし、本図において、本発明に係るHIDランプから照射される波長380nm(図中の点線)以下における発光強度曲線5と、紫外線透過抑止層2を作成していない従来のHIDランプの発光強度曲線6とを比較するとわかるとおり、本発明に係るHIDランプは従来のものに比べ約92%の紫外線量を抑止することができる。これにより、ランプから放射される紫外線による器具や家具等の退色および劣化を低減でき、また400nm以下に視感度曲線7を持つ昆虫類の誘引を従来のHIDランプを使用した時の0.3〜0.5倍に低減することができる。
図3は、本発明に係るHIDランプを使用した照明器具の一例を示す図である。本図は内部が分かるように一部切欠き図としている。図示のように、照明器具30は、照明器具本体31と、本体31中に配置された図1に示すような本発明に係るHIDランプ32と、ランプ32の口金を差し込むソケット33とを備える。照明器具本体31は例えば支持体34で首振り可能に固定される。このように本発明に係るHIDランプ32を装着した照明器具では、波長400nm以下の光に視感度を持つ昆虫類の侵入を困難にし、これにより昆虫類の照明器具への侵入および飛来を大幅に抑えることが可能である。また、照明器具の虫除け効果により照明システムのメンテナンスをさらに簡略化することができる。
本発明は一般照明用HIDランプに係り、特にランプから放射される紫外線による器具や家具等の退色および劣化を低減し、かつ400nm以下に視感度を持つ昆虫類の誘引を低減するHIDランプに関するものであり、産業上の利用可能性がある。
1 透光性の外管バルブ
2 紫外線透過抑止層
3 セラミック発光管
4 口金
5 本発明に係るHIDランプの発光強度曲線
6 従来のHIDランプの発光強度曲線
7 昆虫の視感度曲線
2 紫外線透過抑止層
3 セラミック発光管
4 口金
5 本発明に係るHIDランプの発光強度曲線
6 従来のHIDランプの発光強度曲線
7 昆虫の視感度曲線
Claims (4)
- 透光性の外管バルブ内に発光管を収納したHIDランプにおいて、前記外管バルブの内表面に光を拡散し、かつ波長400nm以下の光の透過を抑止する層を具備しており、前記層は酸化チタンの他、三酸化アンチモン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化亜鉛および酸化セリウムの少なくとも1種類を含むことを特徴とするHIDランプ。
- 前記層は、膜厚が0.3μm〜0.5mmであることを特徴とする請求項1記載のHIDランプ。
- 前記酸化チタンの粒径は30nm〜1μmであることを特徴とする請求項1または2記載のHIDランプ。
- 請求項1〜3のいずれかに記載のHIDランプを装着していることを特徴とする照明器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004280801A JP2006099966A (ja) | 2004-09-28 | 2004-09-28 | Hidランプ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004280801A JP2006099966A (ja) | 2004-09-28 | 2004-09-28 | Hidランプ |
Publications (1)
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ID=36239571
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2004280801A Pending JP2006099966A (ja) | 2004-09-28 | 2004-09-28 | Hidランプ |
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008034350A (ja) * | 2006-06-30 | 2008-02-14 | Toshiba Lighting & Technology Corp | 高圧放電ランプおよび照明器具 |
JP2008130302A (ja) * | 2006-11-20 | 2008-06-05 | Ushio Inc | 光照射装置 |
JP2008300082A (ja) * | 2007-05-29 | 2008-12-11 | Toshiba Lighting & Technology Corp | 高圧放電ランプ及び照明装置 |
WO2009135345A1 (zh) * | 2008-05-05 | 2009-11-12 | Chen Zonglie | 复合式hid电弧管 |
US8110972B2 (en) | 2007-08-21 | 2012-02-07 | Yancheng Haomai Lighting Science & Technology Co., Ltd. | Compound HID electric arc tube |
JP2018113272A (ja) * | 2012-01-17 | 2018-07-19 | ケーエルエー−テンカー コーポレイション | レーザ維持プラズマ光源におけるvuvフィルタリングを提供するためのプラズマセル |
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2004
- 2004-09-28 JP JP2004280801A patent/JP2006099966A/ja active Pending
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