JP2006091532A - 紫外線カット部材、ランプ及び照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐久性、耐熱性に優れた紫外線カット部材及びこれを用いたランプ及び照明器具を提供することを目的とする。
【解決手段】ガラス、セラミック、金属のいずれかからなる基体1と、この基体1表面に形成された、Ag超微粒子3表面にZnOを主成分とする層4を積層したコア/シェル構造の複合粒子5を主成分とした被膜2とを具備した紫外線カット部材であり、前記被膜2は短波長吸収端側の透過率50%波長が430〜460nmであることを特徴とする紫外線カット部材。
【選択図】 図1

Description

本発明は、太陽光等の自然光や蛍光灯等の照明器具から発生する有害な紫外線、あるいは飛来昆虫を誘引する原因となる紫外線及び青色光の一部をカットする紫外線カット部材、この紫外線カット部材を用いたランプ及び照明器具に関する。
従来、窓ガラスやランプ、照明器具としては、ZnO系の膜で約380nm以下の紫外線をカットするものが一般的であるが、380〜450nm前後の青の光も有害であり、昆虫を誘引する原因となることが知られている。また、蛍光灯等のHg蒸気を利用するランプでは、一部405nm,435nm付近にも発光ピークを有し、より長波長でのカットが望ましい。このような紫外線カット材としては有機の紫外カット材があり、410nm、440nmカットのものが市販されている。
具体的な従来の低誘虫用ランプとしては、外管バルブの外表面に黄色の着色顔料を分散させたフッ素樹脂からなる着色被膜を形成した高圧放電ランプが知られている(特許文献1)。また、低誘虫用ランプまたは紫外線の放射を抑制したランプとして、酸化亜鉛からなる紫外線吸収作用を有する被膜をバルブ内面または外表面に形成した紫外線カット膜付ランプが知られている(特許文献2,3)。
特開平11−307054号公報 特開2001−143657号公報 特開2001−126661号公報
ところで、上述した紫外線カット材は有機物であり、耐熱性が100℃以下で問題である。例えば、蛍光灯等バルブには直接コートできず、外部をチューブで覆ったり、あるいはスリット状のものをバルブ外に配置する等の手段を講じなければならない。従って、コスト高を招く、あるいは取り扱いが煩雑になる等の問題の他、耐久性もあまり高くないという問題がある。また、紫外線および青色光の一部である特定波長の光をシャープにカットするのが有機物の紫外線カット材の特定上困難である。
本発明は、こうした問題点を解消するためになされたもので、耐久性、耐熱性に優れ、コスト高を招くことなく、紫外線及び青色光の一部を確実にカットすることが可能な紫外線カット部材、ランプ及び照明器具を提供することを目的とする。
請求項1記載の紫外線カット部材は、ガラス、セラミック、金属のいずれかからなる基体と、この基体表面に形成された、Ag(銀)超微粒子表面にZnO(酸化亜鉛)を主成分とする層を積層したコア/シェル構造の複合粒子を主成分とした被膜とを具備した紫外線カット部材であり、前記被膜は短波長吸収端側の透過率50%波長が430〜460nmであることを特徴とする。ここで、「短波長吸収端側の透過率」とは、紫外線カット部材の一構成である被膜が形成される基体の透過率を考慮したカット部材の透過率であって、可視光線の短波長側の領域である波長430〜460nmの範囲内の所定の波長を基本的にシャープにカットしている透過率であって、短波長側から紫外線に近づくに従って透過率が比較的急峻に減少するように変化しているときの透過率を意味する。
請求項2記載の紫外線カット部材は、ガラス、セラミック、金属のいずれかからなる基体と、この基体表面に形成された、Ag超微粒子表面にZnOを主成分とする層を積層したコア/シェル構造の複合粒子を主成分とし、かつ短波長吸収端側の透過率50%波長が430〜460nmである被膜と、前記被膜上あるいは基体の裏面上の少なくともいずれか一方に形成された、450〜500nmに透過率ピークを有する反射防止膜とを具備することを特徴とする。
請求項2に関する発明は、以下のような考えの元に究明したものである。即ち、従来のような紫外線カット材では、440〜450nm付近までの長波長側でカットすることが望ましいが、400〜450nm付近の青色光を一部カットするため、透過光が黄色っぽい色になる。ここで、白色光に近づけるための手段としては、青色光が減少した分だけ緑と赤成分を着色剤等で減少させる手段があるが、全体の透過率を低下させるため望ましくない。そこで、請求項2の発明では、短波長吸収端側の透過率50%波長が430〜460nmである被膜の上、あるいは基体の裏面、あるいはその両者に、450〜500nmに透過率ピークを有する反射防止膜を設けることにより、青色光を中芯に透過率を改善して白色光に近づけ、透過率の改善を図るものある。
請求項3記載の紫外線カット部材は、請求項1または2のいずれかにおいて、Ag超微粒子の粒径が5〜100nmであることを特徴とする。即ち、Agの粒径をこうした範囲に設定することにより、Agを可視光の波長より十分小さくして420nm〜450nmのピークを有する吸収を発生させて利用している。ここで、Agの粒径が5nm未満では短波長となってコスト高となり、粒径が100nmを超えるとか可視光透過率が低下するからである。前記Agの形状は例えば略球状である。
請求項4記載の紫外線カット部材は、請求項1ないし3のいずれかにおいて、ZnOを主成分とする層の膜厚が10〜100nmである特徴とする。ここで、ZnOの膜厚を上記のように規定するのは、次の理由による。即ち、Agは大気中で微量に存在するSOxと反応し変色するので、保護効果をもたせるとともに、ZnO自身の380nm以下の吸収と、半導体であるZnOとAgの内部の電子の相互作用によりZnO,Ag粒子を混合した場合より380〜430nmの吸収特性が改善している。具体的には、膜厚が10nm未満では380nm以下の吸収が低下し、100nmを超えると散乱により可視光透過率が低下するからである。
請求項5記載の紫外線カット部材は、請求項1ないし4のいずれかにおいて、被膜がコア/シェル構造の複合粒子が金属酸化物層内に分散されて構成されていることを特徴とする。ここで、金属酸化物としては、例えばSiO,Al等が挙げられる。
請求項6記載の紫外線カット部材は、請求項1ないし4のいずれかにおいて、被膜はコア/シェル構造の複合粒子が無機あるいは有機バインダーを利用して積層された堆積膜であることを特徴とする。ここで、無機バインダーとしては、例えばSi,Zr,Al化合物からなるものが挙げられる。
請求項7記載の紫外線カット部材は、請求項1ないし4のいずれかにおいて、コア/シェル構造の複合粒子の表面が無機化合物で処理されていることを特徴とする。ここで、複合粒子の表面を無機化合物で処理するのは、ZnOと空気中のCOの反応を防止するためである。
請求項8記載の紫外線カット部材は、ガラス、セラミック、金属のいずれかからなる基体と、この基体表面に形成された、Ag超微粒子表面にZnOを主成分とする層を積層したコア/シェル構造の複合粒子を主成分とした被膜とを具備した紫外線カット部材であり、コア/シェル構造の複合粒子の径をd(nm)、該微粒子の平均間隔をw(nm)としたとき、50>w/d>1.3であり、かつ短波長吸収端側の透過率50%波長が430〜460nmであることを特徴とする。
請求項8において、金属/誘電体のコア/シェル構造の複合粒子は、紫外線吸収材として動作すると共に、この場合前記金属が周辺部に生じたフリーラジカル、励起分子等から電子を奪い取り、捕捉材として働くことにより樹脂の劣化を防止する。このことは、非接触で起こり、コア/シェル構造の複合粒子の平均間隔wに依存する。即ち、w/dが50を超えると、電子を捕捉できない領域ができるため樹脂の劣化が進行し、逆にw/dが1.3より小さいと、複合粒子間での電子等の相互作用が起こって劣化が進行する。従って、w/dの範囲を50>w/d>1.3と定めた。
請求項9記載の紫外線カット部材は、Ag超微粒子表面にZnOを主成分とする層を積層したコア/シェル構造の複合粒子を樹脂に混合した紫外線カット部材であり、コア/シェル構造の複合粒子の径をd(nm)、該複合粒子の平均間隔をw(nm)としたとき、50>w/d>1.3であり、かつ短波長吸収端側の透過率50%波長が430−460nmであることを特徴とする。ここで、請求項9は請求項8と比べ、基体を構成要素として有することなく、コア/シェル構造の複合粒子を樹脂混合して直接樹脂成型品とした場合であるが、w/dに関する考え方は請求項8の場合と同様である。
請求項10記載のランプは、請求項1ないし9いずれか一記載の紫外線カット部材がランプバルブもしくは外管に形成されていることを特徴とする。ここで、前記ランプは、HIDランプや蛍光ランプを含む。
請求項11記載の照明器具は、請求項1ないし9いずれか一記載の紫外線カット部材が器具前面ガラスもしくは反射板に形成されていることを特徴とする。ここで、前記照明器具は、天井直付け器具、ダウンライトや投光器等を含む。
(1)請求項1の発明によれば、青色の光の吸収波長を制御することが容易なAg超微粒子表面に、紫外線の吸収が容易で耐久性に優れたZnOを主成分とする層を積層してコア/シェル構造の複合粒子とし、該複合粒子を主成分とした被膜を基体表面に形成して、短波長吸収端側の透過率50%波長を430〜460nmとするので、耐久性、光学特性の良好な紫外線カット部材が得られる。
(2)請求項2の発明によれば、短波長吸収端側の透過率50%波長が430〜460nmである被膜の上、あるいは基体の裏面、あるいはその両者に、450〜500nmに透過率ピークを有する反射防止膜を設けることにより、青色光を中芯に透過率を改善して白色光に近づけ、透過率の改善を図ることができる。
(3)請求項3の発明によれば、Agの粒径を5〜100nmにすることにより、Agを可視光の波長より十分小さくして420nm〜450nmのピークを有する吸収を発生させ、コスト高を招くことなく、紫外線を効果的にカットできる。
(4)請求項4の発明によれば、ZnOの膜厚を10〜100nmにすることにより、紫外線を効果的にカットできる。
(5)請求項5の発明によれば、被膜をコア/シェル構造の複合粒子が金属酸化物層内に分散されるように構成するので、紫外線を効果的にカットするとともに、前記複合粒子を構成するAg超微粒子と大気中のSOxとの反応の回避、強度、取扱性が良好なものが得られる。
(6)請求項6の発明によれば、被膜をコア/シェル構造の複合粒子が無機あるいは有機バインダーを利用して積層されるように構成するので、上記(5)と同様な効果を有する。
(7)請求項7の発明によれば、コア/シェル構造の複合粒子の表面が無機化合物で処理されているので、複合粒子と外部のSOxとの反応を防止できる。
(8)請求8の発明によれば、上記のように、短波長吸収端側の透過率50%波長を430〜460nmとする他、コア/シェル構造の複合粒子の径をd(nm)、該複合粒子の平均間隔をw(nm)としたとき、50>w/d>1.3とするので、樹脂の劣化を回避することができる。
(9)請求項9の発明によれば、上記(8)と同様な効果を有する。
(10)請求項10又は請求項11の発明によれば、上記(1)〜(9)の背凱旋カット部材の作用効果を備えたランプ又は証明器具が得られる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1(A)、(B)は、第1の実施形態に係る紫外線カットフィルタ(紫外線カット部材)を示す。ここで、図1(A)は前記フィルタの概略的な断面図、図1(B)は図1(A)の要部を拡大して断面図である。図中の符番1はソーダライムガラスからなる基体であり、この基体1上には厚さ約1μmの被膜2が形成されている。前記被膜2の短波長吸収端側の透過率50%波長は、430〜460nmである。また、前記被膜2は、Ag超微粒子(平均粒径10nm)3の表面(外面)にZnO層4を平均膜厚20nm形成し、全体で約50nmのコア/シェル型複合粒子5をSi化合物(バインダー)等を用いて構成されている。
前記被膜2は、次のように形成する。即ち、まず、ベース材料として前記Ag超微粒子3の表面にZnO層4を平均膜厚20nm形成し、全体で約50nmのコア/シェル型複合粒子5を使用する。次に、この複合粒子5を、エタノール+水に分散させた溶液に分散させ、Si化合物をバインダーとして50wt%添加した溶液を基体1上に塗布する。つづいて、これを150〜250℃で乾燥させ、厚さ約1μmの被膜2を形成する。
上記第1の実施形態によれば、基体1上に短波長吸収端側の透過率50%波長が430〜460nmの被膜を形成した構成となっているので、透過率50%波長が445nmでそれ以下のカットが良好な紫外線カットフィルタが得られる。また、前記被膜2は無機材をベースとしているので、耐久性、耐熱性共に良好である。
(第2の実施形態)
図3は、第2の実施形態に係る紫外線カットフィルタ(紫外線カット部材)を示す。但し、図1と同部材は同符番を付して説明を省略する。
図中の符番8a,8bは、夫々前記被膜2上、前記基体1の裏面に形成された厚さ約0.5μm〜1μmの反射防止膜(多孔質SiO被膜)である。これらの反射防止膜8a,8bは、450〜500nmに透過率ピークを有する。
次に、第2の実施形態のカットフィルタの製造方法について説明する。まず、第1の実施形態と同様にして、基体1上に被膜2を形成する。次に、基体1の両面、即ち被膜2上及び基体1裏面に、径約5nmのSiO微粒子をエタノール+HOに分散させた溶液にSiO化合物バインダーをSiO微粒子に対し50wt%添加した溶液を塗布する。つづいて、150〜250℃で乾燥させ、多孔質SiO被膜を透過率の最大ピークが450〜500nmにくるように調整し、約0.5μm〜1μm形成する。これにより、基体1上に被膜2が形成され、該被膜2上及び基体1裏面に反射防止膜8a,8bが夫々形成されたフィルタが得られる。
上記第2の実施形態によれば、短波長吸収端側の透過率50%波長が430〜460nmである被膜2上及び基体1裏面の両面に、450〜500nmに透過率ピークを有する反射防止膜8a,8bを夫々形成した構造であるので、第1の実施形態に比べて約7%透過率が向上した。
なお、第2の実施形態において、前記反射防止膜は被膜上あるいは基体裏面のいずれかのみに形成してもよく、この場合、第1の実施形態に比べて約7%透過率が向上した。
(第3の実施形態)
図2(A)、(B)は、第3の実施形態に係る紫外線カットフィルタ(紫外線カット部材)を示す。ここで、図2(A)は前記フィルタの概略的な断面図、図2(B)は図2(A)の要部を拡大して説明図である。図中の符番1はソーダライムガラスからなる基体であり、この基体1上には厚み5mmの透光性樹脂膜(被膜)6が形成されている。ここで、前記被膜6の短波長吸収端側の透過率50%波長は、430〜460nmである。前記透光性樹脂膜6は、Ag超微粒子(平均粒径10nm)3の表面(外面)にZnO層4を平均膜厚20nm形成し、全体で径約50nmのコア/シェル型複合粒子5をアクリル樹脂7に混ぜ成型することにより形成されている。ここで、複合粒子5間の間隔wは、全体の体積に対する粒子の体積から平均100nmに設定している。また、前記複合粒子5の径dと前記複合粒子間の間隔wとの関係は、50>w/d>1.3である。
前記透光性樹脂膜6は、次のように形成する。即ち、まず、ベース材料として前記Ag超微粒子3の表面にZnO層4を平均膜厚20nm形成し、全体で約50nmのコア/シェル型複合粒子5を使用する。次に、この複合粒子5をアクリル樹脂7に2wt%分散させた後、成型により厚さ5mmの透光性樹脂膜6を形成する。
上記第3の実施形態によれば、基体1上に短波長吸収端側の透過率50%波長が430〜460nmの被膜6を形成し、被膜6を構成するコア/シェル型複合粒子5における複合粒子5の径dと複合粒子間の間隔wとの関係を50>w/d>1.3とした構成となっているので、第1の実施形態と同様、透過率50%波長が445nmでそれ以下のカットが良好な紫外線カットフィルタが得られるとともに、透光性樹脂膜6は無機材をベースとしているので、耐久性、耐熱性共に良好である。また、金属(Ag)/誘電体(ZnO)からなるコア/シェル型の複合粒子は紫外線吸収材として動作するとともに、金属層が周辺部に生じたフリーラジカル、励起分子等から電子を奪い取り捕捉材として働くことによりアクリル樹脂7の劣化を防止することができる。
図4は、本実施形態及び従来における紫外線カットフィルタにおける透過率と波長との関係を示す特性図である。なお、図4で示す透過率は、基体の透過率を除いた値で示しているため、実質的にカット膜の透過率分光分布を示している。図4において、線aは第1の実施形態のフィルタ,線bは第3の実施形態のフィルタ,線cは第2の実施形態のフィルタ,線dは第1の実施形態においてAgの表面にZnOがない場合の被膜を用いた場合のフィルタ、線eはZnO粒子のみの被膜を用いた場合のフィルタ、の場合を夫々示す。
(第4の実施形態)
図5は、本発明の第4の実施形態であるランプを示す概略正面図である。図5中の符番11はHIDランプを示す。このランプ11には発光管12を保護する外管バルブ13が設けられている。この外管バルブ13には発光管12と導通する給電手段としてのE形口金14が取り付けられている。
前記外管バルブ13の外表面には、例えば第1の実施形態に係る被膜2が形成されており、外管バルブ13と基体とする紫外線カットフィルタ15が構成されている。この紫外線カットフィルタ15により、HIDランプ11の発光管12から放射される光のうち紫外線及び青色光が吸収され、HIDランプ11の放射光は黄色となる。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
また、上記実施形態に係る紫外線カットフィルタは、蛍光ランプの外面に形成して低誘虫効果を発揮させてもよい。また、前記フィルタは前記照明器具の反射板に形成してもよい。更に、照明器具の透光性樹脂グローブ(セード)を紫外線カット部材としてもよい。
図1は、本発明の第1の実施形態における紫外線カットフィルタの概略的な説明図である。 図2は、本発明の第3の実施形態における紫外線カットフィルタの概略的な説明図である。 図3は、本発明の第2の実施形態における紫外線カットフィルタの概略的な説明図である。 図4は、本実施形態に係る紫外線カットフィルタ及び比較例に係るフィルタにおける透過率と波長との関係を示す特性図である。 図5は、本発明の第4の実施形態である管球を示す概略的な正面図である。
符号の説明
1…基体、2…被膜、3…Ag超微粒子、4…ZnO層、5…コア/シェル型複合粒子、6…透光性樹脂膜、7…樹脂、8a,8b…反射防止膜、11…HIDランプ、12…発光管、13…外管バルブ、14…E形口金、15…紫外線カットフィルタ。

Claims (11)

  1. ガラス、セラミック、金属のいずれかからなる基体と、この基体表面に形成された、Ag超微粒子表面にZnOを主成分とする層を積層したコア/シェル構造の複合粒子を主成分とした被膜とを具備した紫外線カット部材であり、
    前記被膜は短波長吸収端側の透過率50%波長が430〜460nmであることを特徴とする紫外線カット部材。
  2. ガラス、セラミック、金属のいずれかからなる基体と、この基体表面に形成された、Ag超微粒子表面にZnOを主成分とする層を積層したコア/シェル構造の複合粒子を主成分とし、かつ短波長吸収端側の透過率50%波長が430〜460nmである被膜と、前記被膜上あるいは基体の裏面上の少なくともいずれか一方に形成された、450〜500nmに透過率ピークを有する反射防止膜とを具備することを特徴とする紫外線カット部材。
  3. 前記Ag超微粒子の粒径が5〜100nmであることを特徴とする請求項1または2記載の紫外線カット部材。
  4. 前記ZnOを主成分とする層の膜厚は10〜100nmである特徴とする請求項1ないし3いずれか一記載の紫外線カット部材。
  5. 前記被膜は、コア/シェル構造の複合粒子が金属酸化物層内に分散されて構成されていることを特徴とする請求項1ないし4いずれか一記載の紫外線カット部材。
  6. 前記被膜は、コア/シェル構造の複合粒子が無機あるいは有機バインダーを利用して積層された堆積膜であることを特徴とする請求項1ないし4いずれか一記載の紫外線カット部材。
  7. 前記コア/シェル構造の複合粒子の表面が無機化合物で処理されていることを特徴とする請求項1ないし4いずれか一記載の紫外線カット部材。
  8. ガラス、セラミック、金属のいずれかからなる基体と、この基体表面に形成された、Ag超微粒子表面にZnOを主成分とする層を積層したコア/シェル構造の複合粒子を主成分とした被膜とを具備した紫外線カット部材であり、
    コア/シェル構造の複合粒子の径をd(nm)、該微粒子の平均間隔をw(nm)としたとき、50>w/d>1.3であり、かつ短波長吸収端側の透過率50%波長が430〜460nmであることを特徴とする紫外線カット部材。
  9. Ag超微粒子表面にZnOを主成分とする層を積層したコア/シェル構造の複合粒子を樹脂に混合した紫外線カット部材であり、
    コア/シェル構造の複合粒子の径をd(nm)、該微粒子の平均間隔をw(nm)としたとき、50>w/d>1.3であり、かつ短波長吸収端側の透過率50%波長が430〜460nmであることを特徴とする紫外線カット部材。
  10. 請求項1ないし9いずれか一記載の前記紫外線カット部材がランプバルブもしくは外管に形成されていることを特徴とするランプ。
  11. 請求項1ないし9いずれか一記載の前記紫外線カット部材が器具前面ガラスもしくは反射板に形成されていることを特徴とする照明器具。
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