JP2006099047A - 湿式画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
湿式画像形成装置は、荷電トナーを電気的に中性な溶媒中に分散させた現像液を用いて、感光体ドラム上に形成された潜像を現像し、その感光体ドラム上の画像を中間転写ベルトに一旦転写してから紙に転写する。湿式画像形成装置は、現像液を移送する管路94,99,還流管路69、廃棄管路106を備える。該管路94,99は導電性材料にて形成されている。管路94,99に対して、現像液と同極のバイアス電圧を印加するDC電源装置200、スイッチS1〜S3が設けられている。
【選択図】 図4
Description
請求項8の発明は、請求項1乃至請求項7のうちいずれか1項において、前記印加手段は、一定の電圧を印加するものである。
請求項10の発明は、請求項9において、前記交番電界は、前記荷電トナーと同極性側にシフトされていることを特徴とする。
請求項2の発明は、トナーコンテナから、現像槽に現像液を供給する管路において、長期間使用しても該管路の内壁面へのトナーの付着を防止でき、現像液の移送をスムーズに行うことができる効果を奏する。
請求項8の発明は、印加手段が、一定の電圧を管路に印加することにより、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の効果を奏する。
請求項10の発明は、交番電界は、前記荷電トナーと同極性側にシフトされていることにより、荷電トナーと同極性の交番電界を管路に印加できる、長期間使用しても現像液が通過する管路の内壁面へのトナーの付着を効率的に防止できる。
以下、本発明を、タンデム型カラー画像形成装置(以下、単に湿式画像形成装置という)に具体化した第1実施形態を図面を参照して説明する。
本実施形態に係る液体現像装置54は、現像液70を収容する現像液貯溜容器71を備えている。現像液貯溜容器71は現像槽に相当する。現像液貯溜容器71の内部上側には、現像液担持体としての現像ローラ72、塗布ローラ73、汲み上げローラ74、ドクタブレード75、現像クリーニングブレード76及び攪拌部材としての一対の撹拌スクリュー77a、77bが設けられている。現像ローラ72、塗布ローラ73、汲み上げローラ74、及び撹拌スクリュー77a、77bは、歯車列等からなる駆動伝達機構を介して駆動モータ(ともに図示しない)により回転駆動される。
又、図3に示すように、前記現像液貯溜容器71には現像液70のキャリア液中に含まれるトナーの濃度(容積: %)を検出するためのトナー濃度検出手段としてのトナー濃度センサ107が配設されている。又、前記現像液貯溜容器71には現像液70の液位(液面の高さ)を検出するための液位検出手段としての液位センサ108が配設されている。
トナー液供給経路及びキャリア液供給経路は第1〜第4の画像形成手段5〜8の液体現像装置54に補給用のトナー液及びキャリア液を供給するためのものである。又、転写残現像液の還流経路は、各クリーニング装置56が回収した転写残現像液を液体現像装置54に戻すためのものである。第1トナー廃棄経路は、各クリーニング装置56が回収した転写残現像液を回収して廃棄するためのものである。第2トナー廃棄経路は、中間転写クリーニングユニット12の転写残現像液を回収して廃棄するためのものである。
中間転写クリーニングユニット12により回収された液状トナーの第2トナー廃棄経路は、クリーニングケース12cと廃液タンク101間を連結した管路99にて構成されている。中間転写クリーニングユニット12は、廃液タンク101よりも上方に配置されており、搬送スクリュー12dにて回収された転写残現像液は管路99を介して、自重落下により、廃液タンク101に廃棄される。廃液タンク101は、廃棄槽に相当する。
第2〜第4の収容容器82〜84は、第1の収容容器81の構成と同じである。又、第2〜第4の収容容器82〜84のトナー液供給経路と、キャリア液供給経路及び還流経路は、第1の収容容器81のトナー液供給経路、キャリア液供給経路及び還流経路と同様の構成であるため、同一の構成については同一符号を付して説明を省略する。
コンピュータを備えた制御装置109には、前記トナー濃度センサ107による現像液70のトナー濃度の検出値が入力されるようになっている。又、前記制御装置109には液位センサ108による現像液70の液位の検出値が入力されるようになっている。前記制御装置109には図示しない駆動回路を介して前記トナーポンプ95、キャリアポンプ98及び電磁切換弁105が接続されている。
湿式画像形成装置では、図示しない入力手段から印字信号が入力されると、給紙手段1、垂直搬送路2、レジストローラ対3、ベルト搬送手段4、第1〜第4の画像形成手段5〜8、2次転写手段9、定着手段10等が作動されて、紙Pに対して印字が行われる。
(1) 第1実施形態では、感光体ドラム51(像担持体)上の画像を中間転写ベルト43に一旦転写してから紙Pに転写する湿式画像形成装置において、第1〜第4の収容容器81〜84から、各現像液貯溜容器71にトナー液(濃縮された現像液)を供給する管路94において、長期間使用しても該管路の内壁面へのトナーの付着を防止できる。又、合わせて、トナー液の移送をスムーズに行うことができる。
次に第2実施形態の湿式画像形成装置の概略を図5及び図6を参照して説明する。なお、第2実施形態の構成中、第1実施形態と同一又は相当する構成については、同一符号を付してその説明を省略する。
(1) 第2実施形態では、感光体ドラム51(像担持体)上の画像を紙Pに転写する湿式画像形成装置において、第1の収容容器81から、現像液貯溜容器71にトナー液(濃縮された現像液)を供給する管路94において、長期間使用しても該管路の内壁面へのトナーの付着を防止できる。又、合わせて、トナー液の移送をスムーズに行うことができる。
(3) 第2実施形態では、還流管路69、管路94、廃棄管路106は、外側を絶縁層69b,94b,106bにて絶縁したことにより、バイアス電圧が印加された際、各管路から電流がリークするのを防止できる。
次に第3実施形態の湿式画像形成装置の概略を図7及び図8を参照して説明する。なお、第3実施形態の構成中、第1実施形態と同一又は相当する構成については、同一符号を付してその説明を省略する。
すなわち、第1実施形態の場合は、現像液の補給や、感光体ドラム51のクリーニング装置(第1クリーニング手段)、及び中間転写クリーニングユニット12(第2クリーニング手段)のリサイクルが長期間行われない場合、管路94,還流管路69内の現像液が、トナーとキャリア液とに分離する。このため、この後、現像液の補給やリサイクル動作が行われると、十分にトナーが分散されていない状態の現像液が、現像液貯溜容器71に移送されてしまい、画像形成不良を起こす虞がある。
次に、第4実施形態を図9を参照して説明する。
なお、第1実施形態と異なる構成を中心に説明する。第1実施形態では、現像液貯溜容器71を現像槽としたが、第4実施形態では、図9に示すように現像液貯溜容器71を収容ハウジングとし、現像液貯溜容器71とは別体に現像槽としての主貯溜容器71Aが形成されているところが異なっている。
第4実施形態では、還流管路69により第1実施形態で述べた転写残現像液が還流される際、管路94を介してトナー液が移送される際、及び分岐管97を介してキャリア液が移送される際、主貯溜容器71Aと、現像液貯溜容器71間に設けた連結管路205が、トナーと同極性のバイアス電圧(すなわち、直流電圧)が印加される。
なお、DC電源装置200の代わりに、第3実施形態で説明したAC電源装置210とした場合には、連結管路205において、交番電界が印加される。このため、連結管路205において、現像液のトナーがキャリア液と分離していても、交番電界の作用により、トナーの振幅運動が繰り返されるため、再度管路内で、トナーがキャリア液中に分散する。この結果、現像液のトナー分離による画像形成不良を防止することができる。
○ 前記各実施形態では、トナーは、プラス電位に荷電されているが、トナーがマイナス電位に荷電された現像液を使用しても良い。この場合、前記各管路に印加するバイアス電圧は、マイナス電位となるように印加するものとする。
この明細書においては、トナー濃度とは、キャリア液中のトナーの容積含有率の他、重量含有率、トナーに対するキャリア液の同じ容積又は重量含有率も含むものとする。
43…中間転写ベルト(中間転写体)
51…感光体ドラム(像担持体)
54…液体現像装置
56…クリーニング装置(第1クリーニング手段)
69…還流管路(管路)
69b…絶縁層(絶縁手段)
70…現像液
71…現像液貯溜容器(現像槽)
72…現像ローラ(現像液担持体)
81〜84…第1〜第4の収容容器(トナーコンテナ)
94…管路
94b…絶縁層(絶縁手段)
95…トナーポンプ(許容手段)
98…キャリアポンプ
99…管路
99b…絶縁層(絶縁手段)
101…廃液タンク(廃棄槽)
105…電磁切換弁(許容手段、弁手段)
106…廃棄管路
106b…絶縁層(絶縁手段)
109…制御装置(制御手段)
200…DC電源装置
210…AC電源装置
P…紙(記録媒体)
S1〜S3…スイッチ(DC電源装置200とともに印加手段を構成する。)
Claims (14)
- 荷電トナーを電気的に中性な溶媒中に分散させた現像液を用いて、潜像を担持する像担持体上の潜像を現像し、画像を形成する湿式画像形成装置であって、前記現像液を移送する管路を備えた湿式画像形成装置において、
前記管路を導電性材料にて形成し、
前記管路に対して、前記荷電トナーと同極の電圧を印加する印加手段を設けたことを特徴とする湿式画像形成装置。 - 前記現像液を収容するトナーコンテナと、潜像を担持する像担持体と、前記像担持体上の潜像を現像するために像担持体に現像液を付与する現像液担持体を備えた現像槽を備え、
前記管路は、前記トナーコンテナから、前記現像槽に現像液を供給する管路であることを特徴とする請求項1に記載の湿式画像形成装置。 - 前記像担持体上の転写残現像液である現像液を回収する第1クリーニング手段と、前記像担持体上の潜像を現像する現像液担持体を備えた現像槽を備え、
前記管路は、回収された現像液を前記第1クリーニング手段から、前記現像槽へ移送する管路であることを特徴とする請求項1に記載の湿式画像形成装置。 - 前記像担持体上の転写残現像液である現像液を回収する第1クリーニング手段と、前記回収された転写残現像液を収納する廃棄槽を備え、
前記管路は、回収された現像液を前記第1クリーニング手段から、前記廃棄槽へ移送する管路であることを特徴とする請求項1に記載の湿式画像形成装置。 - 前記像担持体上で現像された画像が転写されて該画像を記録媒体に転写する中間転写体と、
前記中間転写体上の転写残現像液である現像液を回収する第2クリーニング手段と、前記回収された転写残現像液を収納する廃棄槽を備え、
前記管路は、回収された現像液を前記第2クリーニング手段から、前記廃棄槽へ移送する管路であることを特徴とする請求項1に記載の湿式画像形成装置。 - 前記現像液を貯溜する現像槽と、
前記像担持体上の潜像を現像するために該像担持体に現像液を付与する現像液担持体を設けた収容ハウジングを備え、
前記管路は、前記現像槽から前記収容ハウジングに前記現像液を移送する管路であることを特徴とする請求項1に記載の湿式画像形成装置。 - 前記管路は、外側を絶縁手段にて絶縁したことを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちいずれか1項に記載の湿式画像形成装置。
- 前記印加手段は、一定の電圧を印加するものである請求項1乃至請求項7のうちいずれか1項に記載の湿式画像形成装置。
- 前記印加手段は、交番電界を印加するものである請求項1乃至請求項7のうちいずれか1項に記載の湿式画像形成装置。
- 前記交番電界は、前記荷電トナーと同極性側にシフトされていることを特徴とする請求項9に記載の湿式画像形成装置。
- 前記印加手段をオンオフ制御する制御手段を備え、
前記制御手段は、湿式画像形成装置の電源が投入された際に、前記印加手段をオン制御することを特徴とする請求項1乃至請求項10のうちいずれか1項に記載の湿式画像形成装置。 - 前記印加手段をオンオフ制御する制御手段を備え、
前記制御手段は、前記管路内を前記現像液が移送中は、前記印加手段をオン制御することを特徴とする請求項1乃至請求項10のうちいずれか1項に記載の湿式画像形成装置。 - 前記印加手段をオンオフ制御する制御手段を備え、
前記管路には、現像液の移送を許容する許容手段を備え、
前記制御手段は、前記許容手段により、該管路に現像液の移送が許容されている時間中は、前記印加手段をオン制御することを特徴とする請求項1乃至請求項10のうちいずれか1項に記載の湿式画像形成装置。 - 前記印加手段をオンオフ制御する制御手段を備え、
前記管路には、現像液の移送を許容する許容手段を備え、
前記制御手段は、前記許容手段により、該管路に現像液の移送が許容されている時間中、及び、前記時間経過後の所定時間中は、前記印加手段をオン制御することを特徴とする請求項1乃至請求項10のうちいずれか1項に記載の湿式画像形成装置。
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- 2005-04-21 JP JP2005123720A patent/JP2006099047A/ja active Pending
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