JP2003316164A - トナー濃度調節装置 - Google Patents

トナー濃度調節装置

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JP2003316164A
JP2003316164A JP2002120466A JP2002120466A JP2003316164A JP 2003316164 A JP2003316164 A JP 2003316164A JP 2002120466 A JP2002120466 A JP 2002120466A JP 2002120466 A JP2002120466 A JP 2002120466A JP 2003316164 A JP2003316164 A JP 2003316164A
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liquid
concentration
carrier oil
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JP2002120466A
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Norihiro Yamasaku
則博 山作
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PFU Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明の課題は、液体現像電子写真装置の
現像プロセスにて使用されなかった液体トナーのリサイ
クル機構に関し、濃度調節で液溢れが発生してしまうの
を防ぐため、回収トナーから常に余分なキャリアオイル
を除去し、回収トナーの濃度を調節する装置を実現する
ことである。 【解決手段】 本発明のトナー濃度調節装置は、図1に
示すように、アプリケーターローラー4により現像ロー
ラー1の表面に液体トナーを塗布し、これを感光体2の
静電潜像にトナー固形分を付着させる現像プロセスにお
いて、現像部下流に、余剰なキャリアオイル取り除くキ
ャリアオイル除去装置を備え、残存トナーからキャリア
オイルを取り除くことで、残存トナー回収装置5のトナ
ー濃度を上げ、トナー濃度調整槽に戻される回収トナー
のトナー濃度が下がるのを防ぎ、濃度調節による液溢れ
の発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性を示す高
粘度で高濃度の液体トナーを用いた液体現像電子写真装
置において、不使用のトナーを再利用する処理過程で、
回収されるトナーの濃度を所定の濃度以上に濃度調節す
るトナー濃度調節装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感光体に静電潜像を形成し、それにトナ
ーを付着させ、紙などに転写して定着させる電子写真装
置において、現像剤として液体トナーを使用する場合、
現像プロセスにおいて使用されなかったトナーを回収
し、再度現像プロセスに使用するトナーのリサイクルが
従来から行われていた。
【0003】図9は、液体現像電子写真装置の全体構成
を示している。図に示した感光体50は、帯電装置51
により帯電した後、感光体表面に露光装置52により光
学露光することで、印刷画像を静電潜像として形成す
る。プリウェット装置53は感光体50の表面にプリウ
ェット液としてキャリアオイルを塗布する。
【0004】現像装置は、イエロー/マゼンタ/シアン
/ブラックの四色に対応して設置してあり、不揮発性の
高粘度で高濃度の液体トナーを現像液として使用する。
現像ローラー54は、感光体上のプリウェット液膜と現
像ローラー上の液体トナーが接するように構成され、感
光体上に形成された静電潜像に液体トナーのトナー粒子
を付着させていく。
【0005】この現像ローラー54への液体トナーの供
給は、アニロックスローラー(溝つきローラー)を用い
て、一定量のトナーを計量し、それを現像ローラーに転
写することによって現像ローラー表面に5〜10μmの
膜を形成しつつ行われる。
【0006】中間転写体58は約−300Vにバイアス
され、感光体50に付着したイエロー/マゼンタ/シア
ン/ブラックのトナーを順に中間転写体上に転写させ、
カラー画像を形成する。
【0007】ヒートローラー59は、中間転写体上に形
成されたカラー画像のトナーをヒートローラー59内の
ハロゲンランプ60により加熱された熱により溶融する
とともに、ヒートローラー59と中間転写体58との接
する部分で加圧することで、印刷媒体61に画像を定着
する。
【0008】中間転写体58にトナーを転写した感光体
50は、ブレード56により残留トナーを除去され、除
電装置57により除電され、次の印刷に備えて初期化さ
れる。
【0009】このような印刷プロセスにおいて、感光体
の静電潜像に、液体トナーの固形分を付着させる現像プ
ロセスが行われるが、ここで使用される液体トナーは、
図10に示す従来のトナーリサイクル装置により、現像
プロセスで不使用だったトナーを回収し、再利用するこ
とで有効に液体トナーを使用できるようになっている。
【0010】図に示すように、現像に使用される液体ト
ナーは、トナー濃度調整槽70で濃度調節した液体トナ
ーを複数のアプリケーターローラー73で薄く引き延ば
しながら、ローラーからローラーに転移させていき、現
像ローラー54上に液体トナーの薄膜を形成する。
【0011】この液体トナーのうち、感光体50の静電
潜像画像部に対向する部分はトナー粒子が感光体側に移
動するが、静電潜像非画像部に対向する部分の液体トナ
ーは、そのまま現像ローラー54上に残ることになる。
【0012】これをブレード74により掻きとり、トナ
ー溜り75に集め、集められた回収トナーをポンプ76
によりトナー濃度調整槽70に戻すことで再利用してい
る。
【0013】このとき、回収されるトナーは、印刷され
る画像の画像部の割合の多いデータの場合、現像ローラ
ーに最初に塗布された液体トナーに対し、感光体の静電
潜像部にトナー粒子が移動する分だけ、トナーの固形分
の割合(濃度)が低いものになる。特に、印刷データに
よって、印刷全面におけるトナー付着部分の割合の多
い、ベタ画像のようなものを連続して印刷した場合、回
収トナーの濃度が著しく低くなる。
【0014】また、感光体にはあらかじめ現像ローラー
に当接する前にプリウェット液としてキャリアオイルと
同質の液分が塗布されており、これが、現像ローラー側
に転移する分もあるため、さらに回収されるトナーは濃
度の低いものになる。
【0015】トナー濃度調整槽では、常に濃度を計測し
ており、このような濃度の低い回収トナーが投入される
と、調整槽内のトナー濃度が下がるので、これを所定の
濃度に上げるため、図10に示すように、高濃度トナー
槽72から高濃度トナーをトナー濃度調整槽70に投入
する。
【0016】この高濃度トナーは、印刷に使用される液
体トナーの濃度よりも濃度は高いものではあるが、製造
上や取り扱い上の理由などで、それでも通常25%程度
の濃度であり、残りの75%はキャリアオイルである。
【0017】よって、現像プロセスで回収された濃度の
低い液体トナーをこのようなキャリアオイル分を含んだ
高濃度トナーにより所定の濃度に上げるためには、全体
量として、リサイクルプロセス前のトナー量を超えても
なお高濃度トナーを投入し続ける必要があり、最悪の場
合トナー濃度調整槽から液体トナーが溢れてしまうこと
があった。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】前記のごとく、従来の
技術では次のような問題点がある。
【0019】不揮発性の高粘度で高濃度な液体トナーを
使用した液体現像電子写真装置の現像プロセスにて使用
されなかった液体トナーのリサイクル機構において、回
収されるトナーの濃度が低くなると、トナー濃度調整槽
で濃度調節のため高濃度トナーの投入量が増加し、最悪
の場合液溢れが発生することがあった。
【0020】この発明の課題は、不揮発性の高粘度で高
濃度な液体トナーを使用した液体現像電子写真装置の現
像プロセスにて使用されなかった液体トナーのリサイク
ル機構に関し、連続してトナー固形分の使用量の多い画
像の印刷を行った場合にも、濃度調節で液溢れが発生し
てしまうのを防ぐため、回収トナーから常に余分なキャ
リアオイルを除去し、回収トナーの濃度を調節する装置
を実現することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記の問題点を解決する
ために、この発明では次に示す手段を取った。
【0022】トナー濃度調節装置は、図1に示すよう
に、アプリケーターローラー4により現像ローラー1の
表面に液体トナーを塗布し、これを感光体2の静電潜像
にトナー固形分を付着させる現像プロセスにおいて、現
像部下流に、余剰なキャリアオイル取り除くキャリアオ
イル除去装置3を備え、現像プロセスで使用されなかっ
た液体トナーの回収において、残存トナーからキャリア
オイルを取り除くことで、残存トナー回収装置5のトナ
ー濃度を上げ、トナー濃度調整槽に戻される回収トナー
のトナー濃度が下がるのを防ぎ、これによりトナー濃度
調整槽のトナー濃度が極端に下がらないようにし、濃度
調節による液溢れの発生を防止する。
【0023】また、トナー濃度調節装置は、前記現像ロ
ーラーの現像部下流で余剰なキャリアオイルを取り除く
キャリアオイル除去装置として、ローラー等の無端状に
回転する弾性体としても良い。
【0024】また、トナー濃度調節装置は、前記現像ロ
ーラーの現像部下流で余剰なキャリアオイルを取り除く
キャリアオイル除去装置として、鏡面仕上げした金属ロ
ーラー等のような表面粗さ(Rz)の小さい、無端状に回
転する除去手段としても良い。
【0025】また、トナー濃度調節装置は、前記現像ロ
ーラーの現像部下流で余剰なキャリアオイルを取り除く
キャリアオイル除去装置として、現像ローラーとの間に
一定のギャップを形成し、このギャップを超える液分を
取り除く、ブレード等の手段としても良い。
【0026】また、トナー濃度調節装置は、前記現像ロ
ーラーの現像部下流で余剰なキャリアオイルを取り除く
キャリアオイル除去装置として、自由に回転速度および
回転方向を変えられる無端状に回転する回転体としても
良い。
【0027】また、トナー濃度調節装置は、前記現像ロ
ーラーの現像部下流で余剰なキャリアオイルを取り除く
キャリアオイル除去装置として、キャリアオイル除去部
材に半導電性の材料を用い、トナーと同極性で現像ロー
ラーよりも高いバイアス電圧を印加する手段としても良
い。
【0028】また、トナー濃度調節装置は、前記現像ロ
ーラーの現像部下流で余剰なキャリアオイルを取り除く
キャリアオイル除去装置の前に、回収トナー中のトナー
の固形分とキャリアオイルとを分離する手段を備える構
成にしても良い。
【0029】また、トナー濃度調節装置は、前記現像ロ
ーラーの現像部下流で余剰なキャリアオイルを取り除く
キャリアオイル除去装置により除去されたキャリアオイ
ルを、その中に混入しているトナー固形分を分離除去す
ることにより、純粋なキャリアオイルに再生する装置を
備えるようにしても良い。
【0030】
【発明の実施の形態】この発明は、次に示す実施の形態
を取った。
【0031】トナー濃度調節装置は、現像ローラーから
残存トナーを回収する手段と、現像ローラーの現像部下
流に余剰なキャリアオイルを取り除く手段を有する。
【0032】これにより、現像プロセスで使用されなか
った液体トナーのうち、回収してしまうと、トナー濃度
調整槽内のトナー濃度を極端に下げてしまい、これを所
定値まで上げるために高濃度トナーが大量に投入され、
トナー濃度調整槽の液溢れが起きるようなキャリアオイ
ルをあらかじめ除去しておくことができ、事前にトナー
濃度調整槽の液溢れを防ぐことができる。
【0033】また、トナー濃度調節装置は、前記現像ロ
ーラーの現像部下流で余剰なキャリアオイルを取り除く
手段として、ローラー等の無端状に回転する弾性体を有
する。
【0034】これにより、余剰なキャリアオイルの除去
にあたり、現像ローラーおよび液体トナーに余計な負荷
を与えることなく除去することができる。
【0035】また、トナー濃度調節装置は、前記現像ロ
ーラーの現像部下流で余剰なキャリアオイルを取り除く
手段として、鏡面仕上げした金属ローラー等のような表
面粗さ(Rz)の小さい、無端状に回転する除去手段を有
する。
【0036】これにより、余剰なキャリアオイルの除去
にあたり、混入してくるトナー粒子が、該除去手段の表
面に付着することを防ぎ、効率的に余剰キャリアオイル
を取り除くことができる。
【0037】また、トナー濃度調節装置は、前記現像ロ
ーラーの現像部下流で余剰なキャリアオイルを取り除く
手段として、現像ローラーとの間に一定のギャップを形
成し、このギャップを超える液分を取り除く、ブレード
等の手段を有する。
【0038】これにより、ギャップの間隔を変化させる
ことで、余剰なキャリアオイルの除去量を調節すること
ができ、必要以上にキャリアオイルを除去してしまった
り、キャリアオイルの除去量が少なすぎたりすることを
防ぐことができる。
【0039】また、トナー濃度調節装置は、前記現像ロ
ーラーの現像部下流で余剰なキャリアオイルを取り除く
手段として、自由に回転速度および回転方向を変えられ
る無端状に回転する回転体を有する。
【0040】これにより、余剰なキャリアオイルを取り
除くときに、回転速度や回転方向を変えることで、除去
するキャリアオイルの除去量を制御することができ、適
切なキャリアオイル除去を行える。
【0041】また、トナー濃度調節装置は、前記現像ロ
ーラーの現像部下流で余剰なキャリアオイルを取り除く
手段として、キャリア除去部材に半導電性の材料を用
い、トナーと同極性で現像ローラーよりも高いバイアス
電圧を印加する手段を有する。
【0042】これにより、トナー固形分を現像ローラー
側に凝集させ、除去液にトナー粒子が混入することを防
ぎ、キャリアオイルのみを除去することができる。
【0043】また、トナー濃度調節装置は、前記現像ロ
ーラーの現像部下流で余剰なキャリアオイルを取り除く
手段の前に、回収トナー中のトナーの固形分とキャリア
オイルとを分離する手段を備える。
【0044】これにより、回収トナー中のキャリアオイ
ルを除去するとき、トナー固形分が現像ローラー側に凝
集されるため、キャリアオイルに混入するのを防ぐこと
ができ、効率的なキャリアオイル除去が行える。
【0045】また、トナー濃度調節装置は、前記現像ロ
ーラーの現像部下流で余剰なキャリアオイルを取り除く
手段により除去されたキャリアオイルを、その中に混入
しているトナー固形分を分離除去することにより、純粋
なキャリアオイルに再生する手段を備える。
【0046】これにより、現像ローラーで回収された余
剰キャリアオイルに混入したトナー固形分を取り除き、
もう一度このキャリアオイルをトナー濃度調節のために
使用したり、感光体や中間転写体のクリーニング液とし
て使用したりすることができ、キャリアオイルを無駄に
することがなくなる。
【0047】
【実施例】この発明による代表的な実施例を説明する。
【0048】トナー濃度調節装置は、図2に示すような
トナーリサイクル機構の一部として機能する。
【0049】現像ローラー1にトナー槽10からアプリ
ケーターローラー4により薄く引き延ばされながらトナ
ーが塗布される。液体トナーを塗布された現像ローラー
1は、感光体2に当接し、感光体上の静電潜像との間の
電界力により、液体トナー中の固形分を画像部分に付着
させることで感光体2上にトナー画像を形成する。
【0050】このような現像プロセスにおいて、感光体
の静電潜像の非画像部に対向した部分の現像ローラー上
の液体トナーは、その液体トナー中の固形分が現像ロー
ラー上に残存したままとなり、残存トナー回収装置5の
ブレードにより掻き取られ、トナー溜りに掻き取られた
残存トナーが集められる。
【0051】この回収されたトナーは、ポンプ11によ
り吸い上げられ、トナー濃度調整槽15内に運ばれる。
感光体2上に形成されたトナー画像は、中間転写体8に
転写され、中間転写体から用紙への定着が行われる。
【0052】中間転写体へトナー画像を転写した後の感
光体上には、キャリアオイルと転移しなかった少量のト
ナー固形分が残っており、これを、感光体残存トナー除
去装置7のブレードにより掻き取り、トナー溜りに掻き
取ったキャリアオイルと少量のトナー固形分を集める。
【0053】この回収されたキャリアオイルと少量のト
ナー固形分は、ポンプにより吸い上げられ、キャリアオ
イル再生槽12に運ばれる。また、用紙への定着後に中
間転写体8上に残ったキャリアオイルと少量のトナー固
形成分も、中間転写体残存トナー除去装置9により同様
にしてキャリアオイル再生槽12に送られる。
【0054】キャリアオイル再生槽12では、送られて
きたキャリアオイル内の少量のトナー固形分を電界力に
より分離除去し、純粋なキャリアオイルに再生し、これ
をキャリアオイル槽13に送る。
【0055】トナー濃度調整槽15では、現像に使用す
る液体トナーの濃度を一定に保つため、トナー濃度セン
サー17により常に調整槽内の濃度を監視している。こ
のように濃度監視が行われているトナー濃度調整槽15
に、現像ローラーから回収された回収トナーが混入され
ると、調整槽内のトナー濃度が変化し、これを所定のト
ナー濃度に戻すため、濃度が低い場合は高濃度トナー槽
14から高濃度トナーを投入し濃度を上げ、濃度が高い
場合はキャリアオイル槽13からキャリアオイルを投入
し濃度を下げ所定の濃度に保っている。
【0056】このようなトナーリサイクル機構により、
液体トナーを効率的に使用できるようになっているが、
ここで、トナーの固形分を多量に使用するベタ画像に近
い画像を連続して印刷したような場合、従来は現像ロー
ラーからの回収トナーのトナー濃度が極端に低くなり、
これが相当期間続くと、トナー濃度調整槽では、調整槽
内のトナー濃度を上げようとして、高濃度トナーの大量
投入が行われ、最悪の場合、トナー濃度調整槽の液溢れ
が発生してしまっていた。
【0057】本実施例のトナー濃度調節装置は、図3に
示すように、現像ローラー1と感光体2とが当接し、現
像が実行される部分の下流にゴム製のキャリアオイル除
去ローラー3aを現像ローラー上のキャリアオイル膜に
接するように構成し、これにより残存トナー中のキャリ
アオイルのみを除去し、現像ローラーからトナー濃度調
整槽への回収トナーに余分なキャリアオイルを含ませな
いようにする。
【0058】こうすることで、トナー固形分を多量に使
用するベタ画像に近い画像を連続して印刷したような場
合も、現像ローラーからの回収トナーが大量のキャリア
オイルのみとなり、これをトナー濃度調整槽に混入する
ことによる、トナー濃度調整槽のトナー濃度の極端な低
下を防ぐことができる。
【0059】このゴム製のキャリアオイル除去ローラー
3aは表面をフッ素ラテックスコートにより被覆するこ
とで、剥離性を高め、除去したキャリアオイルを回収し
やすくしている。
【0060】また、このゴム製の余剰キャリアオイル除
去ローラーの代わりに、鏡面仕上げした金属ローラーを
使用しても良い。こうすることで、細かい粒径のトナー
であっても、効率良くキャリアオイルの除去ができ、キ
ャリアオイル除去ローラー側に転移したキャリアオイル
を回収することも容易に行えるようになる。
【0061】これらのキャリアオイル除去ローラーは、
図4に示すように、回転する速度や回転の方向を自由に
変えられるようになっており、キャリアオイルの除去量
をこの回転速度や回転方向によって調節し、トナー濃度
調整槽のトナー濃度に合わせて変えられ、効率的にトナ
ー濃度調節が行える。
【0062】また、キャリアオイル除去ローラーの部材
として半導電性の材料を用い、トナーと同極性で、現像
ローラーのバイアス電圧より高い電圧を印加する構成と
することもできる。
【0063】この場合、液体トナーの固形分を図5に示
すように、より現像ローラー側に電界力により押しつけ
るようにして凝集させることで、半導電性キャリアオイ
ル除去ローラー3bにキャリアオイルとともにトナーの
固形分が混入することを防ぐことができ、効率的にキャ
リアオイルの除去が行える。
【0064】また、この余剰キャリアオイル除去ローラ
ーの代わりに、図6に示すような、現像ローラーの表面
から一定の間隔のギャップを形成したキャリアオイル除
去ブレード3cを使用しても良い。
【0065】このキャリアオイル除去ブレードによるキ
ャリアオイルの除去は、図7に示すように、ギャップの
間隔を超える分のキャリアオイルを除去することができ
る。この場合、ギャップの間隔を変化させることで、キ
ャリアオイルの除去量を調節することができ、トナー濃
度調整槽のトナー濃度に合わせて、除去量を増やした
り、減らしたりすることで、高濃度トナーやキャリアオ
イルのトナー濃度調整槽への投入を少なくすることがで
き、効率的にトナー濃度調整を行えるようにできる。
【0066】また、上記のようなキャリアオイル除去ロ
ーラー、キャリアオイル除去ブレードでキャリアオイル
を除去する前に、図8に示すように、トナーと同極性の
高バイアス電圧を印加したトナー固形分分離ローラー3
dを備えるよう構成しても良い。
【0067】これにより、液体トナーの固形成分を電界
力により、現像ローラーに押しつけるようにして凝集し
た後、キャリアオイル除去ローラー等でキャリアオイル
を除去するので、除去したキャリアオイルにトナーの固
形成分が混入することを防ぎ、より効率的にキャリアオ
イル除去が行える。
【0068】
【発明の効果】この発明により、以下に示すような効果
が期待できる。
【0069】不揮発性の高粘度で高濃度な液体トナーを
使用した液体現像電子写真装置の現像プロセスにて使用
されなかった液体トナーのリサイクル機構において、連
続してトナー固形分を多量に使用するベタ画像に近い画
像を印刷すると、回収されるトナーの濃度が極端に低く
なり、トナー濃度調整槽で所定のトナー濃度に戻すた
め、高濃度トナーの大量投入が行われ、最悪の場合トナ
ー濃度調整槽の液溢れが発生することがあった。
【0070】本発明を実施することで、現像プロセスに
おいて未使用だった現像ローラー上の残存トナーから常
に余分なキャリアオイルを除去し、回収トナーの濃度が
下がることを防ぐことで、この回収トナーが戻されるト
ナー濃度調整槽内のトナー濃度も極端に下がることを防
ぐことができ、調整槽での濃度調節動作による高濃度ト
ナーの大量投入による液溢れが発生しないようにでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成図である。
【図2】本発明の実施例の図である。
【図3】キャリアオイル除去装置としてローラーを使用
した場合の構成図である。
【図4】キャリアオイル除去ローラーの回転方向、速度
を可変にした場合の説明図である。
【図5】キャリアオイル除去ローラーに高バイアス電圧
を印加した場合の説明図である。
【図6】キャリアオイル除去ブレードを使用した場合の
構成図である。
【図7】キャリアオイル除去ブレードのキャリアオイル
除去動作説明図である。
【図8】トナー固形分分離ローラーの構成図である。
【図9】液体現像電子写真装置の全体構成図である。
【図10】従来のトナーリサイクル装置全体構成図であ
る。
【符号の説明】
1:現像ローラー 2:感光体 3:キャリアオイル除去装置 3a:キャリアオイル除去ローラー 3b:半導電性キャリアオイル除去ローラー 3c:キャリアオイル除去ブレード 3d:トナー固形分分離ローラー 4:アプリケーターローラー 5:残存トナー回収装置 6:キャリアオイル除去装置 7:感光体残存トナー除去装置 8:中間転写体 9:中間転写体残存トナー除去装置 10:トナー槽 11:ポンプ 12:キャリアオイル再生槽 13:キャリアオイル槽 14:高濃度トナー槽 15:トナー濃度調整槽 16:トナー液量センサー 17:トナー濃度センサー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不揮発性の高粘度で高濃度の液体トナーを
    用いた液体現像電子写真装置での現像プロセスで使用さ
    れなかったトナーのリサイクル装置において、 現像ローラーから不使用トナーを回収する手段と、 現像ローラーの現像部下流に余剰キャリアを取り除く手
    段と、 を備えることを特徴とするトナー濃度調節装置。
  2. 【請求項2】不揮発性の高粘度で高濃度の液体トナーを
    用いた液体現像電子写真装置での現像プロセスで使用さ
    れなかったトナーのリサイクル装置において、 前記現像ローラーの現像部下流に余剰キャリアを取り除
    く手段として、無端状に回転する弾性体を使用する、 ことを特徴とする請求項1記載のトナー濃度調節装置。
  3. 【請求項3】不揮発性の高粘度で高濃度の液体トナーを
    用いた液体現像電子写真装置での現像プロセスで使用さ
    れなかったトナーのリサイクル装置において、 前記現像ローラーの現像部下流に余剰キャリアを取り除
    く手段として、無端状に回転する表面の粗さの小さい部
    材を使用する、 ことを特徴とする請求項1記載のトナー濃度調節装置。
  4. 【請求項4】不揮発性の高粘度で高濃度の液体トナーを
    用いた液体現像電子写真装置での現像プロセスで使用さ
    れなかったトナーのリサイクル装置において、 前記現像ローラーの現像部下流に余剰キャリアを取り除
    く手段として、現像ローラーとの間に一定のギャップを
    形成し、このギャップを超える液分を除去する手段を使
    用する、 ことを特徴とする請求項1記載のトナー濃度調節装置。
  5. 【請求項5】不揮発性の高粘度で高濃度の液体トナーを
    用いた液体現像電子写真装置での現像プロセスで使用さ
    れなかったトナーのリサイクル装置において、 前記無端状に回転する回転体の回転速度および回転方向
    を自由に変化させる手段を有する、 ことを特徴とする請求項2または3記載のトナー濃度調
    節装置。
  6. 【請求項6】不揮発性の高粘度で高濃度の液体トナーを
    用いた液体現像電子写真装置での現像プロセスで使用さ
    れなかったトナーのリサイクル装置において、 前記現像ローラーの現像部下流に余剰キャリアを取り除
    く手段として、キャリア除去部材に半導電性の材料を用
    い、かつ電極を当接し、トナーとは同極性で、現像ロー
    ラーよりも高いバイアス電圧を印加する手段を有する、 ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の
    トナー濃度調節装置。
  7. 【請求項7】不揮発性の高粘度で高濃度の液体トナーを
    用いた液体現像電子写真装置での現像プロセスで使用さ
    れなかったトナーのリサイクル装置において、 トナーの固形分とキャリア分を分離する手段を有する、 ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の
    トナー濃度調節装置。
  8. 【請求項8】不揮発性の高粘度で高濃度の液体トナーを
    用いた液体現像電子写真装置での現像プロセスで使用さ
    れなかったトナーのリサイクル装置において、 回収されたキャリアオイルを再生する手段を有する、 ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項記載の
    トナー濃度調節装置。
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