JP2007025184A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【目的】 感光体上のキャリア液回収部材でほぼキャリア液のみの流動性が良好な液を回収し、これにより回収部にトラップされたトナー粒子を押し流し、トナー粒子が蓄積しないようにする。
【構成】 印刷動作停止時に、現像ローラ8表面の帯電バイアスを増加させた状態で印刷動作をし、感光体キャリア液回収部21でキャリア液を回収するシーケンスを実行し、その後に印刷動作を停止する。
【選択図】図2

Description

本発明は、感光体に形成された静電潜像を、キャリア液中にトナー粒子を分散させた現像剤により現像する画像形成装置及び画像形成方法に関する。
従来、現像ローラ上に液体トナーの薄膜を形成し、該薄膜中のキャリア液とトナーとが、現像ローラとニップ部を形成する感光体上の潜像の画像部に静電的に転移して現像を行う画像形成方法においては、高濃度・高粘性の液体トナーを用いる場合、ニップ部を通過する感光体上の非画像部にトナーが付着し、かぶりトナーとなって残留してしまい、画像にかぶりを生じる問題があった。
この問題を解決するために、感光体上に除去ローラを設け、該除去ローラにバイアスを印可することで、感光体上のかぶりトナーや余剰キャリア液を回収する画像形成装置が提案されている。(特許文献1)
図11及び図12により従来の画像形成装置の概略を説明する。
図11において、101は感光体、102は帯電装置、103は露光装置、104は現像装置、105は転写装置、106は除去ローラを示す。感光体101は図示しない駆動手段によって一定速度で回転駆動される。そして、帯電装置102により帯電された後、露光装置103により静電潜像が感光体101の外周表面上に担持される。その後、静電潜像は現像装置104で現像され、転写装置105により転写紙に転写される。除去ローラ106は、現像装置104の一部として感光体101にトナー層を挟んで押圧して設けられ、感光体101にかぶりトナーとして残った非画像部のトナーの一部を電界により除去するためのものである。
図12は感光体101,除去ローラ102、画像部トナー層表面及び非画像部表面の電位設定例を示すものである。現像後のトナー層からトナーを除去ローラ102に移動させないように、除去ローラ102には感光体101上の画像部トナー層表面電位に近い又はそれ以上のバイアス電圧が印可されている。そのため、画像部では感光体101上のトナー粒子が回収されずキャリア液のみが回収される。そして、非画像部では感光体101上の非画像部表面電位とバイアス電圧による電位との差によって生じる電界により、浮遊しているかぶりトナーを除去ローラ102に移動させる。これにより、キャリア液とともにかぶりトナーが回収される。
また、他の従来技術として、現像剤支持体の表面に液体現像剤を一様に付着させるとともに、電界を印可することによって荷電トナー粒子が集合された状態の液体トナー層を形成し、電気泳動現象のような地肌汚れ、画像部への余分な荷電トナー粒子の付着といった問題を解決したものが提案されている。
特開2002−287517号公報 特開平9−62109号公報
高濃度・高粘性の液体トナーを用いる画像形成装置で、現像ローラと感光体とが接触している接触現像システムでは、感光体上の非画像部にかぶりトナーが付着してしまう場合がある。前記従来技術のように除去ローラを設けてかぶりトナーや余剰キャリア液を回収する方式においては、非画像部の多い画像を印刷した場合に該除去ローラでのかぶりトナー回収量が多くなる。回収液がトナー粒子を含むことにより、キャリア液だけが回収される場合と比較して高粘度で流動性の悪いものになる。
一方で、液体トナーを用いた画像形成装置においては、各回収部で回収された回収液をリサイクルし再び印刷に用いる場合がある。前記従来技術の除去ローラの回収液をリサイクルするためには、回収液を回収タンクや供給先へ搬送する必要がある。この際、装置の小型化・簡易化を考慮すると、ポンプなどによる強制搬送ではなく、回収液を重力のみで搬送することが好ましい。重力搬送の場合、キャリア液のみであれば流動性が良好であり、問題なく搬送することが可能であるが、トナー粒子を含む場合、トナー粒子が配管中にトラップされやすく、これが蓄積することで長時間の運転では目詰まりを起こしてしまうといった課題がある。以下に理由を示すように、前記課題は高濃度液体トナーに限らず、低濃度液体トナーであっても生じるものである。
図13は立体斥力による分散を示す図、図14aは固形分濃度約25%のトナー固形分の状態を示す図、図14bは固形分濃度約4%のトナー固形分の状態を示す図である。高粘度、高濃度液体トナーの分散は粒子に付着した分散剤がキャリア液中に伸び、立体的な斥力を発生させ、粒子同士の接触を防ぐことで成り立っている。このため、通常使用時の高濃度状態であれば、図14aのように粒子同士は均一な距離を保ち、マクロ的に見ると一様な濃度の液が形成される。
ところが、スクイーズローラで回収されるかぶりトナーのように濃度が低下した状態では、粒子同士は分散剤による立体斥力が有効になる距離まで近づいてしまうので、図14bのように偏析した状態となる。さらに、キャリア液とトナー固形分の比重がそれぞれ約0.84と0.90と異なることから、偏析した粒子は沈殿しやすく、配管中にトラップされやすい性質がある。
また、上記特許文献2に記載された構造では、感光体上のかぶりトナーを抑制することが可能で、十分な電界を付与することでかぶりトナーの無い状態で現像することが可能であるが、トナー粒子の現像ローラへの押し付け電界が強い場合、通常のブレードクリーニング方式などでは現像ローラのクリーニングが困難になる。このため、通常のブレードクリーニング方式で現像ローラのクリーニング不良を回避するためには、押し付け電界を抑え、ある程度かぶりトナーが存在する状態で使用する必要がある。
本発明は上記課題を解決し、感光体上のキャリア液回収部材でほぼキャリア液のみの流動性が良好な液を回収し、これにより回収部にトラップされたトナー粒子を押し流し、トナー粒子が蓄積しないようにすることを目的とする。
本発明は上記課題を解決するものであって、現像剤を担持する現像ローラと、該現像ローラに担持した現像剤により潜像を形成する感光体と、前記感光体上の現像剤のキャリア液を回収する感光体キャリア液回収部と、前記現像ローラ表面に帯電バイアスを印可する手段とを備え、前記感光体に形成された潜像により画像を形成し印刷する画像形成装置において、印刷動作停止時に、前記現像ローラ表面に帯電バイアスを印可する手段により前記現像ローラ表面の帯電バイアスを通常印刷時より増加させた状態で印刷動作をし、前記感光体キャリア液回収部でキャリア液を回収するシーケンスを実行し、その後に印刷動作を停止するように制御する制御装置を備えたことを特徴とする。
また、前記制御装置は、前記シーケンスを印刷動作終了時に実行するように制御することを特徴とする。
また、前記制御装置は、前記シーケンスにおいて、前記現像ローラ表面の帯電バイアスを通常印刷時より増加させた状態で印刷動作後、前記現像ローラ表面の帯電バイアスを通常印刷時より減少させる状態とするように制御することを特徴とする。
また、前記制御装置は、前記シーケンスにおいて、前記現像ローラ表面の帯電バイアスを通常印刷時より減少させる状態を、少なくとも前記現像ローラが1周回転するより長い時間とするように制御することを特徴とする。
また、前記制御装置は、前記シーケンスにおいて、前記現像ローラ表面の帯電バイアスを通常印刷時より減少させる状態で前記感光体上に形成された現像剤が前記感光体と前記感光体キャリア液回収部の感光体キャリア液回収部材とのニップ部を通過する間、前記感光体キャリア液回収部材を前記感光体から離間するように制御することを特徴とする。
また、前記制御装置は、前記シーケンスにおける前記印刷動作を、白画像を形成する動作とするように制御することを特徴とする。
さらに、本発明は上記課題を解決する方法であって、印刷動作停止時に、現像ローラ表面の帯電バイアスを通常印刷時より増加させた状態で印刷動作し、感光体キャリア液回収部でキャリア液を回収するシーケンスを実行し、その後に印刷動作を停止することを特徴とする。
また、前記シーケンスを印刷動作終了時に実行することを特徴とする。
また、前記シーケンスにおいて、前記現像ローラ表面の帯電バイアスを通常印刷時より増加させた状態で印刷動作後、前記現像ローラ表面の帯電バイアスを通常印刷時より減少させる状態とすることを特徴とする。
また、前記シーケンスにおいて、前記現像ローラ表面の帯電バイアスを通常印刷時より減少させる状態を、少なくとも前記現像ローラが1周回転するより長い時間とすることを特徴とする。
また、前記シーケンスにおいて、前記現像ローラ表面の帯電バイアスを通常印刷時より減少させる状態で感光体上に形成された現像剤が前記感光体と感光体キャリア液回収部材とのニップ部を通過する間、前記感光体キャリア液回収部材を前記感光体から離間することを特徴とする。
前記シーケンスにおける前記印刷動作は白画像を形成する動作であることを特徴とする。
本発明によれば、現像剤を担持する現像ローラと、該現像ローラに担持した現像剤により潜像を形成する感光体と、前記感光体上の現像剤のキャリア液を回収する感光体キャリア液回収部材と、現像ローラ表面に帯電バイアスを印可する手段とを備え、前記感光体に形成された潜像により画像を形成し印刷する画像形成装置において、印刷動作停止時に、現像ローラ表面に帯電バイアスを印可する手段により前記現像ローラ表面の帯電バイアスを通常印刷時より増加させた状態で印刷動作するシーケンスを実行するように制御する制御装置を備えたので、感光体上非画像部にかぶりトナーが付着しなくなり、感光体キャリア液回収部材が現像剤固形分をほとんど含まないほぼキャリアの流動性が良好なキャリア液を回収し、これによりトラップされた現像剤固形分が押し流され、蓄積することがなくなる。
また、前記制御装置は、前記シーケンスを印刷動作終了時に実行するように制御するので、次の印刷で画像を乱すことがなくなる。
また、前記制御装置は、前記シーケンスにおいて、前記現像ローラ表面の帯電バイアスを通常印刷時より増加させた状態で印刷動作後、前記現像ローラ表面の帯電バイアスを通常印刷時より減少させる状態とするように制御するので、現像ローラ表面に固着した現像剤固形分を落としやすくなる。
また、前記制御装置は、前記シーケンスにおいて、前記現像ローラ表面の帯電バイアスを通常印刷時より減少させる状態を、少なくとも前記現像ローラが1周回転するより長い時間とするように制御するので、現像ローラに現像剤のトナー粒子が固着することで次の印刷の時に画像を乱すことがなくなる。
また、前記制御装置は、前記シーケンスにおいて、前記現像ローラ表面の帯電バイアスを通常印刷時より減少させる状態で前記感光体上に形成された現像剤が前記感光体と前記感光体キャリア液回収部材とのニップ部を通過する間、前記感光体キャリア液回収部材を前記感光体から離間するように制御するので、この間、感光体キャリア液回収部材がかぶりトナーを回収することがなくなる。
また、前記制御装置は、前記シーケンスにおける前記印刷動作を、白画像を形成する動作とするように制御するので、感光体上非画像部にさらにかぶりトナーが付着しなくなり、感光体キャリア液回収部材が現像剤固形分をほとんどまったく含まないほぼキャリアの流動性が良好なキャリア液を回収し、これによりトラップされた現像剤固形分が押し流され、蓄積することがなくなる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明に係る画像形成装置の全体構成図である。1は画像形成装置、2は現像装置、2Yはイエロー現像ユニット、2Mはマゼンタ現像ユニット、2Cはシアン現像ユニット、2Kはブラック現像ユニット、60は中間転写ユニット、61は中間転写ベルト、62は中間転写ベルトローラ、63は1次転写ローラ、70は2次転写ユニット、71は2次転写ローラを示す。
現像装置2は4つの現像ユニットとしてイエロー現像ユニット2Y、マゼンタ現像ユニット2M、シアン現像ユニット2C、ブラック現像ユニット2Kを有する。各現像ユニット2Y、2M、2C、2Kでは、それぞれイエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKの現像剤としての液体トナーによって各色の潜像形成、現像が行われる。なお、現像装置2の詳細な構造は後述する。
中間転写ユニット60は、無端ベルト状の中間転写ベルト61と、中間転写ベルト61を張架した二つの中間転写ベルトローラ62と、中間転写ベルト61の内側で現像装置2と対向する位置に配置した1次転写ローラ63とを有する。中間転写ユニット60は、現像装置2で現像された各色のトナー像を中間転写ベルト61の表面に転写するものである。中間転写ベルト61は二つの中間転写ベルトローラ62のうち一方のローラにより駆動され、回転する。
中間転写ユニット60の中間転写ベルト61の直線部に沿って、それぞれ各色の現像ユニット2Y、2M、2C、2Kが中間転写ベルト61の回転方向上流側から色K、C、M、Yの順に配設されている。もちろん、これらの現像ユニット2Y、2M、2C、2Kは図示以外のどのような順序で配設することもできる。 このように構成された画像形成装置1では、まずブラックKの現像ユニット2Kにおいて静電潜像が現像されて中間転写ベルト61の表面にブラックKのトナー像が転写される。次いで、シアンCの現像ユニット2Cにおいて静電潜像が現像されて中間転写ベルト61の表面のブラックKのトナー像の上にシアンCのトナー像が重ねて転写される。同様にして、マゼンタMの現像ユニット2Mにおいて静電潜像が現像されて中間転写ベルト61の表面にマゼンタMのトナー像が重ねて転写され、更に、イエローYの現像ユニット2Yにおいて静電潜像が現像されて中間転写ベルト61の表面にイエローYのトナー像が重ねて転写される。その後、中間転写ベルト61に転写された各色トナー像が合わせられ、カラーのトナー像として、2次転写ユニット70の2次転写ローラ71によって用紙に転写され印刷される。
次に図2を用いて現像装置2について説明する。画像形成装置1において、現像装置2はイエロー現像ユニット2Y、マゼンタ現像ユニット2M、シアン現像ユニット2C、ブラック現像ユニット2Kを有する。各現像ユニットの構造は同一なので、ここではブラック現像ユニット2Kで代表して説明する。
図2は、ブラック現像ユニット2Kを示す図である。2Kはブラック現像ユニット、3は現像剤供給部を構成するトナー供給部、4は現像剤供給部材を構成するトナー供給ローラ、5は現像剤規制ブレードを構成するトナー規制ブレード、6は現像トナー容器、7は現像部、8は現像ローラ、9は現像ローラブレード、10は現像ローラクリーニング液回収部、11は均し部、12は現像ローラ表面の帯電バイアスを増加させる手段を構成する均しローラ、13は均しローラブレード、14は均しローラクリーニング液回収部、15は感光部、16は感光体、17は感光体クリーニング部材を構成する感光体ブレード、18は感光体クリーニング液回収部、19は帯電部、20は露光部、21は感光体キャリア液回収部を構成するスクイーズ部、22は感光体キャリア液回収部材を構成するスクイーズローラ、23は感光体キャリア液回収部材クリーニング部材を構成するスクイーズローラブレード、24は感光体キャリア液回収部材クリーニング液回収部を構成するスクイーズローラクリーニング液回収部を示す。
トナー供給部3は、トナー供給ローラ4、トナー規制ブレード5及び現像トナー容器6を有する。トナー供給ローラ4は、円筒状の部材であり、図2の正面からみて時計方向に回転し、表面に微細且つ一様に螺旋状の溝を形成したアニロックローラである。溝の寸法は、溝ピッチが約130μm、溝深さが約30μmである。図3はトナー供給ローラ4の斜視図、図4はトナー供給ローラ4の溝ピッチと溝深さを表す図を示す。
トナー規制ブレード5は、トナー供給ローラ4の表面に当接するウレタンゴム等からなるゴム部と、該ゴム部を支持する金属等の板で構成され、トナー供給ローラ4に残存する液体トナーを掻き落として除去するためのものである。図5はトナー規制ブレード5がトナー量を規制している図を示す。
現像トナー容器6は、トナー規制ブレード5が掻き落とした液体トナーを貯留するタンク等の容器である。トナー供給部3の現像トナー容器6には、液体トナーが貯留している。該液体トナーは、熱可塑性樹脂中へ顔料等の着色剤を分散させた平均粒径1μmの固形子を、有機溶媒、シリコンオイル、鉱物油又は食用油等の液体溶媒中へ分散剤とともに添加し、トナー固形分濃度を約25%としたものである。
現像部7は、現像ローラ8、現像ローラブレード9、及び現像ローラクリーニング液回収部10を有する。現像ローラ8は、幅約320mmの円筒状の部材であり、中心軸を中心に図2の正面からみて反時計方向に回転する。該現像ローラは鉄等金属製の内芯の外周部に、導電性ウレタンゴム等の弾性体と樹脂層やゴム層を備えたものである。現像ローラブレード9は現像ローラ8の表面に当接するゴム等で構成され、現像ローラ8に残存する液体トナーを掻き落として除去するためのものである。現像ローラクリーニング液回収部10は現像ローラブレード9が掻き落とした液体トナーを貯留するタンク等の容器である。
均し部11は、均しローラ12、均しローラブレード13及び均しローラクリーニング液回収部14を有する。均しローラ12は、円筒状の部材であり、中心軸を中心に回転し、金属ローラの表層に導電性の樹脂層やゴム層を備えた構造が好適である。回転方向は、本実施例においては現像ローラ8と反対方向としてあるが、現像ローラ8の外周速に対して速度差を設け、従動方向に回転する構成としてもよい。均しローラブレード13は均しローラ12の表面に当接するゴム等で構成され、均しローラ12に残存する液体トナーを掻き落として除去するためのものである。均しローラクリーニング液回収部14は均しローラブレード13が掻き落とした液体トナーを貯留するタンク等の容器である。
感光部15は、感光体16、感光体ブレード17、感光体クリーニング液回収部18を有する。感光体16は、現像ローラ8の幅約320mmより広く、外周面に感光層が形成された円筒状の部材であり、中心軸を中心に回転する。本実施形態では矢印で示すように時計回りに回転する。該感光体16は、有機感光体又はアモルファスシリコン感光体等で構成される。感光体ブレード17は、感光体16の表面に当接され、ゴム製で、感光体16に残存する液体トナーを掻き落として除去するためのものである。感光体クリーニング液回収部18は、感光体ブレード17が掻き落とした液体トナーを貯留するタンク等の容器である。
帯電部19及び露光部20は、感光体16と現像ローラ8とのニップ部上流に設けられている。帯電部19は、図示しない電源装置から液体トナー帯電極性と同極性のバイアスを印可され、感光体16を帯電させる部分であり、露光部20は、レーザを照射することによって、帯電された感光体16上に潜像を形成する部分である。
スクイーズ部21は、スクイーズローラ22、スクイーズローラブレード23及びスクイーズローラクリーニング液回収部24を有する。スクイーズローラ22は、感光体16と現像ローラ8とのニップ部下流に設置され、現像ローラ8の幅約320mmよりも幅広な円筒状の部材であり、中心軸を中心に感光体16と逆方向に回転し、金属製芯金の表面に導電性ウレタンゴム等の弾性部材とフッ素樹脂製表層を配した弾性ローラが好適である。スクイーズローラブレード23は、スクイーズローラ22の表面に当接され、ゴム製で、スクイーズローラ22に残存する液体トナーを掻き落として除去するためのものである。スクイーズローラクリーニング液回収部24は、スクイーズローラブレード23が掻き落とした液体トナーを貯留するタンク等の容器である。
次に、現像装置2の通常印刷動作を説明する。トナー供給部3において、トナー供給ローラ4は中心軸回りに回転することによって、現像トナー容器6に貯留している液体トナーを汲み上げる。トナー規制ブレード5は、トナー供給ローラ4の表面に当接し、トナー供給ローラ4の表面に形成された溝内の液体トナーを残しその他の余分な液体トナーを掻き取って、現像ローラ8に供給する液体トナー量を規制する。本実施形態では、現像ローラ8へ塗布される液体トナーの膜厚が約6μmとなるように定量化する。トナー規制ブレード5に掻き取られた液体トナーは重力によって現像トナー容器6に落下し戻される。トナー規制ブレード5に掻き取られなかった液体トナーは、トナー供給ローラ4の表面の凹凸の溝内に収容されており、現像ローラ8に圧接することで、現像ローラ8の表面に塗布される。トナー供給ローラ4には約+400Vが印可されている。
現像部7において、現像ローラ8は幅約320mmであり、周方向の表面速度は約250mm/sで回転している。トナー供給ローラ4に液体トナーを塗布された現像ローラ8は、トナー供給ローラ4とのニップ部下流で均し部11の均しローラ12に当接する。現像ローラ8には約+400Vのバイアスが印可されており、均しローラ12には、現像ローラ8より高く、液体トナーの帯電極性と同極性のバイアスが印可されている。本実施形態では約+800Vのバイアスが印可されている。
このため現像ローラ表面の帯電バイアスを増加させ、現像ローラ8上のトナー粒子は均しローラ12とのニップ部を通過する際に、現像ローラ8側に移動し、均しローラ12に付着する液体トナーのトナー固形分濃度は25%以下となり、現像ローラ8に付着する液体トナーのトナー固形分濃度は25%以上となる。したがって、現像ローラ8上でトナー粒子同士が緩やかに結合され、トナーの移動がすばやくなり、画像濃度が向上し、トナー供給ローラ4の溝に対応した模様の消去と、液体トナー膜厚の均一化が行われ、トナーが担持される。次に均しローラ12とのニップ部を通過した現像ローラ8は、感光体16と当接する。
なお、均しローラブレード13は、均しローラ12と現像ローラ8とのニップ部下流で均しローラ12の表面に当接し、均しローラ12の表面に付着した余分な液体トナーを掻き取り、該液体トナーは重力によって均しローラクリーニング液回収部14に落下し回収される。
感光部15において、感光体16は、現像ローラ8とのニップ部上流で帯電部19によりコロナ帯電器のワイヤに約+5.5kVを印可することにより表面を約+600Vに帯電させた後、露光部20により画像部の電位が+25Vとなるように潜像を形成する。現像ローラ8と感光体16とが当接するニップ部では、現像ローラ8に印可されたバイアス約+400Vと、感光体16上の潜像で形成される現像ローラ8に印可されたバイアスより低い画像部約+25V、現像ローラ8に印可されたバイアスより高い非画像部約+600Vの電界に従い、選択的に感光体16上の画像部にトナー粒子が移動し、現像ローラ8と同じ幅の潜像を形成する。ただし、非画像部においてもかぶりトナーが発生し、若干のトナー粒子が付着している。また、キャリア液は電界の影響を受けないため、現像ローラ8と感光体16とのニップ部出口で分離して、現像ローラ8と感光体16との両方に付着する。
なお、現像ローラブレード9は、感光体16とのニップ部下流で現像ローラ8の表面に当接し、現像ローラ8の表面に付着した余分な液体トナーを掻き取り、該液体トナーは重力によって現像ローラクリーニング液回収部10に落下し回収される。
現像ローラ8とのニップ部通過後の感光体16は、画像部が約+150V、非画像部が約+550V程度の表面電位でスクイーズローラ22と当接する。スクイーズローラ22には画像部と非画像部との間のバイアスである約+300Vが印可されており、画像部に対しては、トナー粒子を感光体16に押し付ける方向の電界が発生するため、スクイーズローラ22にトナー粒子は回収されず、感光体16に付着した状態で残存し、電界の影響を受けないキャリア液は感光体16とスクイーズローラ22とのニップ出口で分離する。非画像部に対しては、かぶりトナーをスクイーズローラ22に回収する方向の電界が発生するため、スクイーズローラ22にかぶりトナーが回収され、電界の影響を受けないキャリア液は感光体16とスクイーズローラ22とのニップ出口で分離する。
なお、スクイーズローラ22で回収され表面に付着した余分なかぶりトナーを含む液体トナーは、感光体16とのニップ部下流で、スクイーズローラ22の表面に当接するスクイーズローラブレード23に掻き取られ、該液体トナーは重力によってスクイーズローラクリーニング液回収部24に落下し回収される。
スクイーズローラ22とのニップ部を通過した感光体16は、非画像部にトナー粒子が付着していないきれいな画像が形成され、中間転写ベルト61を介して1次転写バックアップローラ63とニップ部を形成する。1次転写バックアップローラ63には、トナー粒子の帯電特性と逆極性の約−200Vが印可されており、感光体16上のトナーは中間転写ベルト61に1次転写され、感光体16にはキャリア液のみが残る。感光体16上に残ったキャリア液は、中間転写ベルト61を介した1次転写バックアップローラ63とニップ部下流で、感光体16の表面に当接する感光体ブレード17が掻き取り、該液体トナーは重力によって感光体クリーニング液回収部18に落下し回収される。
図6は、図2における現像装置2の均し部11に現像ローラ表面に帯電バイアスを印可する手段を構成するコロナ帯電器39を使用した実施形態を示す図である。現像部7において、液体トナーを塗布された現像ローラ8は、均し部11のコロナ帯電器39に対面する。現像ローラ8には約+400Vのバイアスが印可されており、コロナ帯電器39のコロナワイヤには、約+4.9kVのバイアスが印可されている。コロナワイヤからはプラス極性の荷電粒子が現像ローラ8上のトナー膜状に降りそそぐ。このため現像ローラ8上のトナー粒子には、現像ローラ8に押し付けられる電界が付与され、トナー粒子は現像ローラ8側に移動する。したがって、トナー粒子同士が緩やかに結合され、現像部でのトナーの移動がすばやくなり、画像濃度が向上し、トナー供給ローラ4の溝に対応した模様の消去と、液体トナー膜厚の均一化が行われる。コロナ帯電器39を通過した現像ローラ8は、感光体16と当接する。
次にスクイーズローラクリーニング液回収部24及び現像ローラクリーニング液回収部10に回収された液体トナーのリサイクル機構の2つの実施形態を説明する。
図7は、リサイクル機構の第1の実施形態を示す図である。25はリサイクル部、26はトナータンク、27は第1ポンプ、28はキャリア液タンク、29は第1バルブ、30は濃度調整槽、31はアジテータ、32は第2ポンプを示す。
トナータンク26は、固形分濃度約35%の高濃度補給用トナーを貯留しているタンクであり、配管と第1ポンプ27を介して濃度調整槽30に連結されている。第1ポンプ27は、トナータンク26から高濃度補給用トナーを濃度調整槽30に供給するためのポンプである。キャリア液タンク28は、液体トナーのキャリア液を貯留しているタンクであり、配管と第1バルブ29を介して濃度調整槽30に連結されている。第1バルブ29はキャリア液を供給する際に開閉するバルブである。
濃度調整槽30は、スクイーズローラクリーニング液回収部24に回収された液体トナーと、現像ローラクリーニング液回収部10に回収された液体トナーと、
トナータンク26から供給される高濃度トナーと、キャリア液タンク28から供給されるキャリア液とを貯留し、濃度を調整するタンク等である。なお、本実施形態では、濃度調整槽30は現像ローラクリーニング液回収部10と兼用しているが、別体のものでもよい。
アジテータ31は、濃度調整槽30内の液体トナーを連続的に撹拌する部材である。第2ポンプ32は、濃度調整槽30で調整された液体トナーを現像トナー容器6に供給するためのポンプである。
次に、図2及び図7を用いてリサイクル機構の第1の実施形態の作動を説明する。スクイーズローラクリーニング液回収部24に回収された液体トナーは、配管を通って濃度調整槽30へ重力搬送される。また、現像ローラブレード9で現像ローラ8から掻き取った液体トナーも濃度調整槽30へ重力搬送される。回収された液体トナーは濃度調整槽30内のアジテータ31により連続的に撹拌されている。
濃度調整槽30内の液体トナーは図示しない濃度測定機構により、随時濃度が測定されている。濃度調整槽30内の液体トナーは、濃度測定の結果に伴い、トナータンク26内の高濃度トナー又はキャリア液タンク28内のキャリア液が適宜加えられ、約25%に調整される。約25%に調整された液体トナーは必要に応じて現像トナー容器6に第2ポンプ32で供給される。
ここで、濃度調整槽30に高濃度トナーが供給される場合とは、画像率が多い高濃度画像を多く印刷することでトナー粒子の消費量が多くなり、現像ローラブレード9でトナー粒子があまり回収されず、濃度調整槽30内の液体トナーが低濃度となる場合である。また、濃度調整槽30にキャリア液が供給される場合とは、画像率が数%程度の低濃度画像を多く印刷することでトナー粒子の消費量が少なくなり、現像ローラブレード9で高濃度のトナーが回収され、濃度調整槽30内の液体トナーは高濃度となる場合である。
なお、感光体16上に残ったキャリア液は、感光体16と中間転写ベルト61を介した1次転写バックアップローラ63とのニップ部下流で、感光体ブレード17により回収される。そのため、この回収液には、逆転写などにより異なる色のトナー粒子が混入することがあるので、該回収液はリサイクルを行わずに廃棄する。
図8は、リサイクル機構の第2の実施形態を示す図である。25はリサイクル部、26はトナータンク、27は第1ポンプ、28はキャリア液タンク、29は第1バルブ、30は濃度調整槽、31はアジテータ、32は第2ポンプ、33は第3ポンプ、34は分離装置、35は低濃度液槽、36は第2バルブを示す。第1の実施形態と共通の部材には共通の符号を付与しており、説明は省略する。
第3ポンプ33は、現像ローラクリーニング液回収部10に回収された液体トナーを分離装置34に供給するためのポンプである。分離装置34は現像ローラクリーニング液回収部10で回収された液体トナーを高濃度液と低濃度液に分離する装置であり、詳細な構造は後述する。低濃度液槽35はキャリア液タンク28、スクイーズローラクリーニング液回収部24及び分離装置34と連結されており、低濃度液体トナーを貯留させている。第2バルブ36は、低濃度液槽35と濃度調整槽30との間に設けられたバルブである。
図9は分離装置の構造を示す図である。37はモータ、38はメッシュを示す。分離装置34は、トナー粒子の比重が約0.90であるのに対し、キャリア液の比重が0.84である違いを利用して遠心力により分離するものである。分離装置34はモータ37により例えば5000rpm程度の高速で回転される。この状態で現像ローラクリーニング液回収部10に回収された液体トナーは第3ポンプ33で分離装置34に送り込まれる。
分離装置34に送り込まれた液体トナーは第3ポンプ33の力で上方へと進みながら、遠心力により外側に高濃度トナー液、内側に低濃度トナー液と分離していく。この際、分離装置34内に設置される複数のメッシュ38が回転による液面変動を抑制することで、良好な分離効果が得られる。最上部まで達した液体トナーは、高濃度液と低濃度液に分離された状態で、高濃度液は濃度調整槽30に、低濃度液は低濃度液槽35に排出される。
次に、図6、図8及び図9を用いてリサイクル機構の第2の実施形態の作動を説明する。スクイーズローラクリーニング液回収部24に回収された液体トナーは、配管を通って低濃度液槽35へ重力搬送される。現像ローラブレード9で現像ローラ8から掻き取った液体トナーは第3ポンプ33及び分離装置34を通って低濃度液は低濃度液槽35へ、高濃度液は濃度調整槽30へ搬送される。キャリア液タンク28は第1バルブ29を介して低濃度液槽35に連結されており、低濃度液槽35内の低濃度液が不足した場合には必要に応じてキャリア液タンク28から低濃度液槽35に適宜キャリア液を供給する。
濃度調整槽30内の液体トナーはアジテータ31により連続的に撹拌されている。濃度調整槽30内の液体トナーは図示しない濃度測定機構により、随時濃度が測定されている。濃度調整槽30内の液体トナーは、濃度測定の結果に伴い、トナータンク26内の高濃度トナー又は低濃度液槽35内の低濃度液が適宜加えられ、約25%に調整される。約25%に調整された液体トナーは必要に応じて現像トナー容器6に第2ポンプ32で供給される。
次に本発明の図2に示した現像装置2の均し部11に均しローラ12を用いた実施形態の液体トナーつまり防止シーケンスを説明する。本発明の実施形態では、図示しない制御装置により、通常印刷動作の停止時又は終了時に、液体トナーつまり防止シーケンスを開始するよう制御する。
まず、感光体16に最終頁画像が形成された後、該最終頁画像後端が感光体16と現像ローラ8とのニップ部を通過した時に、均しローラ12に印可するバイアスを約+800Vから通常印刷時より高い約+1000Vに設定変更する。これにより、現像ローラ8表面の帯電バイアスを通常印刷時より増加させる。この状態で感光体16に、白画像を紙送り方向に約200mm(A4横送り1頁分)現像する。
また、この状態で、感光体16とスクイーズローラ22とのニップ部において、スクイーズローラ22に液体トナーが回収される。
更に続いて、均しローラ12に印可するバイアスを約+1000Vから通常印刷時の+800Vに設定変更する。この状態で感光体16に白画像を紙送り方向に約80mm(現像ローラ8の1周回転分以上)現像する。なお、設定変更時のバイアスは通常印刷時より低く設定しても良い。
次に、感光体16上に形成された膜がスクイーズローラ22とのニップ部を通過する間、スクイーズローラ22を感光体16から離間する。
この液体トナーつまり防止シーケンスにおいて、均しローラ12に印可するバイアスを約+800Vから通常印刷時より高い約+1000Vに設定変更することで、現像ローラ8表面の帯電バイアスを通常印刷時よりも増加させ、トナー粒子が現像ローラ8表面に固着しやすくなるので、感光体16とスクイーズローラ22とのニップ部において、感光体16に現像された白画像には、ほとんどキャリア液のみが付着し、スクイーズローラ22にトナー粒子はほとんど回収されず、ほぼキャリア液のみの流動性が良好な液が回収され、重力により落下し、スクイーズローラクリーニング液回収部24には、ほぼキャリア液のみが貯留する。
続いて、均しローラ12に印可するバイアスを約+1000Vから通常印刷時の約+800Vに設定変更することで、現像ローラ8表面に固着したトナー粒子が離れ、現像ローラブレード9で掻き取りやすくなり、次の印刷で画像を乱すことがなくなる。
また、感光体16上に形成された膜がスクイーズローラ22とのニップ部を通過する間、スクイーズローラ22を感光体16から離間することで、この間に発生するかぶりトナーをスクイーズローラ22で回収することがない。
したがって、スクイーズローラクリーニング液回収部24から濃度調整槽30又は低濃度液槽35へ連結された配管等には、ほぼキャリア液のみが流れることになり、トラップされたトナー粒子が押し流され、配管等にトナー粒子が蓄積することがなくなり、つまりを防止することができる。
次に、本発明の図6に示した現像装置2の均し部11にコロナ帯電器39を用いた実施形態の液体トナーつまり防止シーケンスを説明する。図10は主要部分のバイアスとローラの回転との動作関係を示す図である。これはA3サイズの画像を複数頁印刷した後に、液体トナーつまり防止シーケンスを実行している様子を示している。
本発明の実施形態では、図示しない制御装置により、通常印刷動作の停止時又は終了時に、液体トナーつまり防止シーケンスを開始するよう制御する。まず、感光体16に最終頁画像が形成された後、該最終頁画像後端が感光体16と現像ローラ8とのニップ部を通過した時に、コロナ帯電器39のバイアスを約+4.9kVから通常印刷時より高い約+5.5kVに設定変更する。これにより、現像ローラ8表面の帯電バイアスを通常印刷時より増加させる。この状態で感光体16に白画像を紙送り方向に約200mm(A4横送り1頁分)現像する。
この状態で、感光体16とスクイーズローラ22とのニップ部において、スクイーズローラ22に液体トナーが回収される。
更に続いて、コロナ帯電器39のバイアスを約+5.5kVから通常印刷時より低い約+4.7kVに設定変更することで現像ローラ8表面の帯電バイアスを通常印刷時より減少させる。この状態で感光体16に白画像を紙送り方向に約80mm(現像ローラ8の1周分以上)現像する。
次に、感光体16上に形成された膜がスクイーズローラ22とのニップ部を通過する間、スクイーズローラ22を感光体16から離間する。
この液体トナーつまり防止シーケンスにおいて、コロナ帯電器39のバイアスを約+4.9kVから通常印刷時より高い約+5.5kVに設定変更することで、現像ローラ8表面の帯電バイアスを通常印刷時より増加させ、トナー粒子が現像ローラ8表面に固着しやすくなるので、感光体16とスクイーズローラ22とのニップ部において、感光体16に現像された白画像には、ほとんどキャリア液のみが付着し、スクイーズローラ22にトナー粒子はほとんど回収されず、ほぼキャリア液のみの流動性が良好な液が回収され、重力により落下し、スクイーズローラクリーニング液回収部24には、ほぼキャリア液のみが貯留する。
続いて、コロナ帯電器39のバイアスを約+5.5kVから通常印刷時より低い約+4.7kVに設定変更することで、現像ローラ8表面の帯電バイアスを通常印刷時より減少させ、現像ローラ8表面に固着したトナー粒子が離れ、現像ローラブレード9で掻き取りやすくなり、次の印刷で画像を乱すことがなくなる。
また、感光体16上に形成された膜がスクイーズローラ22とのニップ部を通過する間、スクイーズローラ22を感光体16から離間することで、この間に発生するかぶりトナーをスクイーズローラ22で回収することがない。
したがって、スクイーズローラクリーニング液回収部24から濃度調整槽30又は低濃度液槽35へ連結された配管等には、ほぼキャリア液のみが流れることになり、トラップされたトナー粒子が押し流され、配管等にトナー粒子が蓄積することがなくなり、つまりを防止することができる。
なお、液体トナーつまり防止シーケンス中は、感光体16上には白画像のかぶりトナーのトナー粒子もほとんど存在しないが、感光体16と中間転写ベルト61とを離間し、かぶりトナーを感光体ブレード17により回収するようにしてもよい。
本発明の画像形成装置を示す図 現像ユニットを示す図 トナー供給ローラの斜視図 トナー供給ローラの溝ピッチと溝深さを表す図 トナー規制ブレードがトナー量を規制する図 他の実施形態の現像ユニットを示す図 液体トナーリサイクル機構の第1実施形態を示す図 液体トナーリサイクル機構の第2実施形態を示す図 分離装置を示す図 本実施形態の動作シーケンスを示す図 従来の画像形成装置を示す図 従来の画像形成装置の電位設定例を示す図 トナーの立体斥力による分散を示す図、 スクイーズローラ回収液のトナー固形分の状態を示す図
符号の説明
1…画像形成装置、2…現像装置、3…トナー供給部、4…トナー供給ローラ、5…トナー規制ブレード、6…現像トナー容器、7…現像部、8…現像ローラ、9…現像ローラブレード、10…現像ローラクリーニング液回収部、11…均し部、12…均しローラ、13…均しローラブレード、14…均しローラクリーニング液回収部、15…感光部、16…感光体、17…感光体ブレード、18…感光体クリーニング液回収部、19…帯電部、20…露光部、21…スクイーズ部、22…スクイーズローラ、23…スクイーズローラブレード、24…スクイーズローラクリーニング液回収部、25…リサイクル部、26…トナータンク、27…第1ポンプ、28…キャリア液タンク、29…第1バルブ、30…濃度調整槽、31…アジテータ、32…第2ポンプ、33…第3ポンプ、34…分離装置、35…低濃度液槽、36…第2バルブ、37…モータ、38…メッシュ、39…コロナ帯電器、60…中間転写ユニット、61…中間転写ベルト、62…中間転写ベルトローラ、63…1次転写ローラ、70…2次転写ユニット、71…2次転写ローラ

Claims (12)

  1. 現像剤を担持する現像ローラと、該現像ローラに担持した現像剤により潜像を形成する感光体と、前記感光体上の現像剤のキャリア液を回収する感光体キャリア液回収部と、前記現像ローラ表面に帯電バイアスを印可する手段とを備え、前記感光体に形成された潜像により画像を形成し印刷する画像形成装置において、印刷動作停止時に、前記現像ローラ表面に帯電バイアスを印可する手段により前記現像ローラ表面の帯電バイアスを通常印刷時より増加させた状態で印刷動作をし、前記感光体キャリア液回収部でキャリア液を回収するシーケンスを実行し、その後に印刷動作を停止するように制御する制御装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御装置は、前記シーケンスを印刷動作終了時に実行するように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御装置は、前記シーケンスにおいて、前記現像ローラ表面の帯電バイアスを通常印刷時より増加させた状態で印刷動作をした後、前記現像ローラ表面の帯電バイアスを通常印刷時より減少させる状態とするように制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御装置は、前記シーケンスにおいて、前記現像ローラ表面の帯電バイアスを通常印刷時より減少させる状態を、少なくとも前記現像ローラが1周回転するより長い時間とするように制御することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御装置は、前記シーケンスにおいて、前記現像ローラ表面の帯電バイアスを通常印刷時より減少させる状態で前記感光体上に形成された現像剤が前記感光体と前記感光体キャリア液回収部の感光体キャリア液回収部材とのニップ部を通過する間、前記感光体キャリア液回収部材を前記感光体から離間するように制御することを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御装置は、前記シーケンスにおける前記印刷動作を、白画像を形成する動作とするように制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 印刷動作停止時に、現像ローラ表面の帯電バイアスを通常印刷時より増加させた状態で印刷動作し、感光体キャリア液回収部でキャリア液を回収するシーケンスを実行し、その後に印刷動作を停止することを特徴とする画像形成方法。
  8. 前記シーケンスを印刷動作終了時に実行することを特徴とする請求項7に記載の画像形成方法。
  9. 前記シーケンスにおいて、前記現像ローラ表面の帯電バイアスを通常印刷時より増加させた状態で印刷動作後、前記現像ローラ表面の帯電バイアスを通常印刷時より減少させる状態とすることを特徴とする請求項8に記載の画像形成方法。
  10. 前記シーケンスにおいて、前記現像ローラ表面の帯電バイアスを通常印刷時より減少させる状態を、少なくとも前記現像ローラが1周回転するより長い時間とすることを特徴とする請求項9に記載の画像形成方法。
  11. 前記シーケンスにおいて、前記現像ローラ表面の帯電バイアスを通常印刷時より減少させる状態で感光体上に形成された現像剤が前記感光体と感光体キャリア液回収部材とのニップ部を通過する間、前記感光体キャリア液回収部材を前記感光体から離間することを特徴とする請求項9又は10に記載の画像形成方法。
  12. 前記シーケンスにおける前記印刷動作は白画像を形成する動作であることを特徴とする請求項7乃至11のいずれかに記載の画像形成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007279631A (ja) * 2006-04-12 2007-10-25 Konica Minolta Business Technologies Inc 現像方法、液体現像装置、及び、画像形成装置
JP2008209661A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 現像装置及び電子写真装置

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