JP2007225893A - 液体現像装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電界の作用により現像ローラの現像液18をコンパクション、除去する液体現像装置10において、トナー像の現像に使用されない現像液18への不要な処理を低減して、現像液18の浪費を低減し、印刷コストを抑えた液体現像装置10、あるいは該液体現像装置10を搭載した画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】感光体ドラム51と、これに現像液18を供給する現像ローラ12と、感光体ドラム51に対して現像ローラ12の回転方向上流側に設けられ、現像ローラ12を帯電させる帯電装置17と、感光体ドラム51に対して現像ローラ12の回転方向下流側に設けられ、現像ローラ12上の残留トナーを除去する電界的除去手段32及び機械的除去手段33を備えた液体現像装置10において、前記帯電装置17による帯電と同期させて前記電界的除去手段32のバイアス電位の印加を制御する制御手段を有することとした。
【選択図】図3

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ装置、プリンタ等に採用される液体現像装置およびこれを搭載した湿式画像形成装置に関する。
複写機やプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置においては、感光体ドラム等の像担持体を用いた画像形成が広く用いられている。感光体ドラムを用いた一般的な画像形成プロセスは以下のようである。感光体ドラムの表面は、帯電装置により所定電位で一様に帯電せしめられ、そこに露光装置のLED光等を照射することにより部分的に電位が光減衰して原稿画像の静電潜像が形成される。そして、この静電潜像を現像装置で現像することによってトナー像が現像される。そして、感光体ドラム上に現像されて可視化されたトナー像は、中間転写ベルト等の中間転写体に転写像として一次転写され、さらに、該中間転写体から、記録用紙等の記録媒体に二次転写される。
湿式画像形成装置においては、現像装置として液体現像装置が搭載されており、感光体ドラム上に形成された静電潜像を、この液体現像装置から供給される液体現像剤としての現像液によって現像する。
液体現像装置において、現像液タンクの貯溜された現像液は、汲み上げローラで汲み上げられ、供給ローラにて薄層化された後、現像ローラに薄層として塗布されて、これが感光体ドラムに供給される。
現像液の均一な薄層の形成を目的とする供給ローラとしては、従来からアニロックスローラが用いられている。アニロックスローラは、表面に精密なセルが刻印されたローラであり、汲み上げローラにより供給された現像液は、該セルに溜められて、現像ローラまで搬送される。このとき、アニロックスローラの表面をドクタブレードにより、ドクタリングすることで、各セルについて、正確に規定された液量がセルに残り、現像ローラに塗布され、現像液の薄層を形成するようになっている。
こうして現像ローラに形成された現像液の薄層は、感光体ドラムへの現像性能を向上させるために、感光体ドラムに対して、現像ローラの回転方向上流側に設けられた帯電器等により、バイアス電位を印加されて、現像液の薄層中のトナー成分を現像ローラ側に電界的作用により集合・圧縮(トナーコンパクション処理)せしめられ、現像ローラ側に高濃度のトナー成分を有する現像液層を形成する。この後、現像液の薄層は、感光体ドラムに供給されて、感光体ドラム上の静電潜像が現像され、精細なトナー像が形成されるようになっている。
感光体ドラムのトナー像の現像後、現像ローラから感光体ドラムに転移されなかった現像液は、現像ローラに残留した状態になる。こうした残留現像液が現像ローラ上に堆積し、凝集すると、トナー汚染等を誘発し、形成画像に悪影響を及ぼす虞がある。したがって、継続的に安定した画像形成を行うためには、現像ローラ上に残留した現像液を、都度、除去・清掃して、現像ローラの表面状態を適正に維持する必要がある。
このような現像ローラ等に残留する現像液の除去手段の例としては、一般的には、電界的作用によるものと、機械的作用によるものがある。電界的作用によるものとしては、現像ローラに当接等させて、現像ローラと同期回転し、バイアス電位が印加されるクリーニングローラ等を用いて、バイアス電位による電界的作用により、トナー成分を吸着し、現像液のトナー成分を現像ローラから除去するものや、現像ローラに当接し、摩擦力等の機械的作用により、現像液を除去するもの、あるいは、前記クリーニングローラに摩擦作用等の機能を持たせて、1つの除去手段によって、電界的作用と機械的作用を同時に作用させて、現像液を除去するもの(例えば、特許文献1、2)などがある。
特開平9−211993号広報 特開2001−92259号広報
液体現像装置において、現像後に現像ローラに残留するトナーコンパクション処理された現像液を除去する場合、現像液中のトナー成分については、現像ローラに当接、あるいは近接するクリーニングローラの電界的作用によって除去し、残ったキャリア成分は、弾性部材からなり、現像ローラにカウンタ当接するクリーニングブレード等の機械的除去手段によって除去することが好ましい。
つまり、現像ローラの回転方向上流側でコンパクション処理された現像液中のトナー成分が、残留現像液に含まれているとき、コンパクション処理されたトナー成分はローラ面への付着力が極めて強いため、クリーニングブレード等の機械的手段で掻き落とすためには、当接する現像ローラに対する圧接力を高める必要がある。
このように過大な圧接力を付加し続けると、現像ローラ面の損傷等による劣化や、現像ローラ表面にトナー成分が固着するフィルミング、クリーニングブレードのエッジ磨耗、永久変形等が発生し、各部品の寿命や、画像形成に障害を生じる虞がある。このため、コンパクション処理されたトナー成分は、機械的手段によらず、クリーニングローラ等の電界的作用により、除去することが好ましいといえる。
一方、液体であるキャリア成分については、現像ローラへの付着力は小さいので、弾性体のクリーニングブレードを現像ローラに密着するように圧接せしめて、掻き取ることによって、液体を下流に逃がすことなく確実に回収することができる。
そして、こうして電界的作用及び機械的作用によって回収されたトナー成分とこれ以外の現像液成分(キャリア成分が多いもの)を分別して、別々のタンク等に回収することによって、現像液の再生・廃棄を効率的に行うことができるようになる。これは、夫々回収された現像液の再生工程が異なることに起因する。すなわち、クリーニングローラで回収された現像液は、トナー成分が中心で、キャリア成分を殆ど含まないために、回収時には凝集している状態になっているものが多いので、再利用する場合、分散処理を施したうえで、濃度調整する必要があり、通常回収された現像液の再生よりも手間が掛かり、濃度調整のみで再利用できるキャリア成分を多く含む現像液とは再生工程が異なるためである。
よって、回収した現像液を効率的に再利用する場合、現像ローラの残留現像液の除去には、電界的除去手段と共に機械的除去手段を別々に設け、コンパクションされたトナー成分と、これ以外の現像液成分を分けて回収することが好ましいといえる。
一方、従来の液体現像装置においては、現像装置の安定的動作を維持するために、トナー像の現像時のみならず、例えば、画像形成装置の安定化動作中、印刷画像形成後から印刷装置の停止までの時間、連続印刷時の印刷媒体間等のトナー像の非現像時においても、現像ローラに現像液が供給され続けており、供給された現像液は、不要なコンパクション処理がなされ、バイアス電位が印加されたクリーニングローラの電界的作用によって、そのトナー成分が除去・回収されていた。
そして、回収されたトナー成分やその他現像液成分は、廃液タンクまたは再生装置に搬送され、廃棄処理、再生処理されるようになっている。したがって、画像形成の効率化・低コスト化を図るためには、こうした現像液の浪費を低減し、回収した現像液の再生効率を高める必要がある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、電界的作用により現像ローラの現像液をコンパクション、除去する液体現像装置において、トナー像の現像に使用されない現像液が、現像ローラに供給されたときにはトナーコンパクション処理を行わず、また、トナー像の現像に使用されなかった現像液が、クリーニングローラで回収されないようにして、再利用性の高い状態で現像液を回収し、現像液の浪費を低減し、印刷コストを抑えた液体現像装置、あるいは該液体現像装置を搭載した画像形成装置を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、像担持体と、前記像担持体に絶縁性液体中にトナーを分散した液体現像剤を供給する現像剤担持体と、前記像担持体に対して前記現像剤担持体の回転方向上流側であって、前記現像剤担持体に対向して設けられた帯電装置と、前記像担持体に対して前記現像剤担持体の回転方向下流側に設けられ、前記現像剤担持体上の残留トナーを除去する電界的除去手段及び機械的除去手段を備えた液体現像装置において、前記帯電装置による帯電と同期させて前記電界的除去手段のバイアス電位の印加を制御する制御手段を有することとした。
また、請求項2に記載の発明は、前記制御手段は、トナー像の非現像時においては、帯電装置の帯電を停止し、かつ前記電界的除去手段のバイアス電位について、印加を停止、もしくは前記現像剤担持体よりも高い電位になるように制御することとした。
また、請求項3に記載の発明は、前記電界的除去手段及び機械的除去手段により除去した前記液体現像剤を回収する回収部を別々に設けることとした。
また、請求項4に記載の発明は、前記機械的除去手段の回収部は、トナー濃度検知手段及びトナー、キャリア液補給手段を有し、回収後、トナー濃度検知手段及びトナー、キャリア液補給手段を用いてトナーの濃度調整を施した液体現像剤を、液体現像装置の液体現像剤貯溜槽に搬送する搬送手段を有することとした。
また、請求項5に記載の発明は、該電界的除去手段に付着した液体現像剤を除去する第2の機械的除去手段を有し、前記第2の機械的除去手段により除去した液体現像剤を前記電界的除去手段の前記回収部に回収し、該回収部の液体現像剤を廃棄手段または再生手段に搬送する搬送手段を備えることとした。
また、請求項6に記載の発明は、画像形成装置は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の液体現像装置を搭載したこととした。
本発明の請求項1に係る構成によれば、像担持体と、前記像担持体に絶縁性液体中にトナーを分散した液体現像剤を供給する現像剤担持体と、前記像担持体に対して前記現像剤担持体の回転方向上流側であって、前記現像剤担持体に対向して設けられた帯電装置と、前記像担持体に対して前記現像剤担持体の回転方向下流側に設けられ、前記現像剤担持体上の残留トナーを除去する電界的除去手段及び機械的除去手段を備えた液体現像装置において、前記帯電装置による帯電と同期させて前記電界的除去手段のバイアス電位の印加を制御する制御手段を有することとした。
したがって、例えば、感光体ドラムへのトナー像の現像開始、停止の切替り等のタイミングと同期して、現像剤担持体への帯電装置による帯電を開始または停止し、さらに、帯電装置と同期してクリーニングローラ等の電界的除去手段のバイアス電位を調整して、トナー像の現像に用いる現像液のみをコンパクションし、非現像時にはトナーコンパクション処理を行わないようにし、かつトナーコンパクション処理を施された残留現像液のみを、電界的除去手段によって回収するように制御する制御手段を設けることで、不要な処理工程を取り除いて、回収される現像液の再利用性を高めることができ、現像液の浪費を低減し、経済性を高めて、印刷コストを抑えることができる。また、別途部材等を追加する必要が無いので、追加コストを抑えることができ、かつ余分なスペースを必要としないので、装置の大型化を防ぎ、従来の構造、構成を維持することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、前記制御手段は、トナー像の非現像時においては、帯電装置の帯電を停止し、かつ前記電界的除去手段のバイアス電位について、印加を停止、もしくは前記現像剤担持体よりも高い電位になるように制御することとした。
したがって、画像形成装置の安定化動作中、印刷画像形成後から印刷装置の停止までの時間、連続印刷時の印刷媒体間等のトナー像の非現像時においては、帯電装置による帯電を停止して、トナー像の現像に寄与しない現像液のトナーコンパクション処理を行わないようにし、ここで、トナーコンパクション処理が行われなかった現像液が、クリーニングローラ等の電界的除去手段に達した段階で、電界的除去手段のバイアス電位の印加を停止して、電界的除去手段による回収が行われないように同期制御され、また、トナー像の現像の開始時においては、帯電装置による帯電を開始して、トナーコンパクション処理を行い、トナーコンパクション処理された残留現像液が、クリーニングローラ等の電界的除去手段に達した段階で、電界的除去手段にバイアス電位を印加して、電界的除去手段による回収を開始するように同期制御される。
よって、トナー像の非現像時に現像ローラへ供給される現像に寄与しない現像液に対する無用なトナーコンパクション処理及び電界的除去手段によるコンパクションされたトナー成分の除去を抑えて、現像液の浪費を低減し、かつ回収した現像液の再利用性を高めて、印刷コストを抑えることができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、前記電界的除去手段及び機械的除去手段により除去した前記液体現像剤を回収する回収部を別々に設けることとした。
したがって、電界的除去手段で回収されたキャリア成分が殆ど含まれず、凝集したトナー成分が主体の残留現像液と、キャリア成分を多く含み、濃度調整のみで再生可能な残留現像液を分別して回収できるので、再生効率が高まり、回収した現像液の再生コストを低減しつつ、廃棄量を減らして、現像液を有効に利用することができ、印刷コストの低減を図ることができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、前記機械的除去手段の回収部は、トナー濃度検知手段及びトナー、キャリア液補給手段を有し、回収後、トナー濃度検知手段及びトナー、キャリア液補給手段を用いてトナーの濃度調整を施した液体現像剤を、液体現像装置の液体現像剤貯溜槽に搬送する搬送手段を有することとした。
したがって、前記機械的除去手段により回収したキャリア成分を多く含む残留液体現像剤を貯溜する回収部において、トナー濃度検知手段により該残留液体現像剤のトナー濃度を検知し、規定濃度になるようにトナー液、キャリア液を補給し、搬送手段により、再生された液体現像剤を、液体現像装置の液体現像剤貯溜槽に戻すことができる。
これにより、機械的除去手段により回収された液体現像剤は、装置の動作中、滞ることなく濃度調整により再生され、液体現像剤貯溜槽に戻されて循環するので、液体現像剤の過不足が生じることなく、効率的に液体現像剤を使用することができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、前記電界的除去手段は、該電界的除去手段に付着した液体現像剤を除去する第2の機械的除去手段を有し、前記第2の機械的除去手段により除去した液体現像剤を前記電界的除去手段の前記回収部に回収し、該回収部の液体現像剤を廃棄手段または再生手段に搬送する搬送手段を備えることとした。
したがって、クリーニングローラ等の電界的除去手段の電界的作用により、回収されたトナー成分が主体の液体現像剤は、これにカウンタ当接するクリーニングブレード等の第2の機械的除去手段により掻き取られ、電界的除去手段の回収部に回収され、廃棄手段または再生手段に搬送される。このように、回収された液体現像剤が廃棄手段または再生手段に、適宜、搬送されるので、回収部の保守は不要となり、画像形成を常に滞りなく行うことができる。
なお、ここで回収された液体現像剤は、キャリア成分が殆ど無くトナーが凝集したものが主体であるので、再生には分散工程が必要で、機械的除去手段で回収したキャリア液を多く含む液体現像剤のように、再生が容易ではない。したがって、発生する分量や状態等に応じて、処理工程は異なる。
また、請求項6に記載の発明によると、画像形成装置は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の液体現像装置を搭載したこととした。
したがって、前記液体現像装置によって、感光体ドラム上のトナー像の現像に寄与しない液体現像剤を適切に処理し、液体現像剤の廃棄量を低減して、回収した液体現像剤の再生効率を高めて、液体現像剤を有効に利用して、印刷コストを抑えた画像形成装置を提供することが可能となる。
以下、本発明に係る湿式画像形成装置について、図1〜図6を参照して説明する。本発明に係る湿式画像形成装置としてタンデム型カラー画像形成装置を一例に挙げて、最初に、これについて、図1、図2を参照して、その構造の概略を説明しつつ、画像形成工程を説明する。図1は、タンデム型カラー画像形成装置としてのプリンタ100の概略構造を示す模型的垂直断面図である。図2は、図1中に示した画像形成手段5の模型的垂直断面側面図である。
図1のプリンタ100は、給紙手段1、垂直搬送路2、レジストローラ対3、ベルト搬送部4、第1の画像形成手段5B、第2の画像形成手段5M、第3の画像形成手段5C、第4の画像形成手段5Y、2次転写部6、定着部7、排出搬送路8、排出トレイ9等から構成されている。
上記構成のプリンタ100は、次のような画像形成工程を行う。用紙Pは、給紙部1の給紙カセット1aより、ピックアップローラ1bにて、垂直搬送路2に搬送され、レジストローラ対3を介して2次転写部6へ搬送される。
画像形成部50では、中間転写ベルト43が、駆動ローラ41により、矢印の方向に送られ、画像形成手段5Y、5C、5M、5Bにおいて、像担持体としての各々の感光体ドラム51に形成されたイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各色のトナー画像が順次転写され、中間転写ベルト43上に、カラー画像が形成される。
ここで形成されたカラー画像は、2次転写部6によって、中間転写ベルト43から、給紙カセット1aより搬送されてきた用紙Pに、2次転写されて、用紙P上にカラー画像が形成される。
この後、未定着のカラー画像を転写された用紙Pは、中間転写ベルト43から分離され、定着部7に搬送される。そして、定着ローラ7aと加圧ローラ7bの圧接により形成されるニップ部にて、用紙Pに定着に必要な熱量が供給され、カラー画像の定着処理がされる。最後に、用紙Pは、定着部7で定着処理がなされた後に排出搬送路8を経て排出トレイ9に排出される。なお、定着ローラ7aには、ヒータ(不図示)が内蔵され、このヒータは定着に必要な所定の温度を発生するように制御されている。
次に、上記プリンタ100の主要な構成要素である画像形成部50の構成について、詳細に説明をする。画像形成部50は、ベルト搬送部4と、液体現像装置を含む第1〜第4の画像形成手段5B、5M、5C、5Yと、中間転写クリーニングユニット45からなる。
ベルト搬送部4は、駆動ローラ41と、従動ローラ42と、この2つのローラに亘って掛け渡された無端状の中間転写ベルト43とからなる。中間転写ベルト43は、テンションローラ44により、適度なテンションに保たれている。この状態で、駆動ローラ41は、駆動モータ(不図示)からその駆動力を伝達され、各画像形成手段における感光体ドラム51の外周速度と、ベルト搬送部4の中間転写ベルト43の外周速度が、等速になるように駆動されるようになっている。
第1〜第4の画像形成手段5B、5M、5C、5Yは、ベルト搬送部4の下方に並んで配置されている。各画像形成手段の配置は、用紙搬送方向上流より順に、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(B)用となっており、全て略同じ構成のユニット(画像形成装手段5)である。よって、第1〜第4の画像形成手段5B、5M、5C、5Yにおいては、以下の説明の用いる画像形成手段5の構成と同一構成である部分については同一符号を付している。なお、以下の説明において、特に限定する必要がある場合を除き、「B」「M」「C」「Y」の識別記号は省略するものとする。
図2に示すように、画像形成手段5は、感光体ドラム51、主帯電装置52、露光装置53、液体現像装置10、1次転写手段54、クリーニング装置55、除電ランプ59から構成され、樹脂等からなる筐体に組み付けることにより1つのユニットとなり、装置本体(不図示)に取り付けられている。
像担持体としての感光体ドラム51は、アモルファス・シリコンドラムを用いており、現像位置での暗電位が所定の電位になるよう前記主帯電装置52により帯電される。この帯電した感光体ドラム51の表面に露光装置53が画像情報に応じた光を照射することにより感光体ドラム51の表面に静電潜像が形成される。なお、本実施形態では、露光装置53として、LPH(LED PRINT HEAD)を用いているが、LSU(レーザスキャニングユニット)を用いることもできる。
液体現像装置10中の液体現像剤貯溜槽としての現像液タンク11には、トナー粒子と絶縁性液体であるキャリアからなる液体現像剤としての現像液18が貯溜されている。現像液18は、シリコンオイル等の非極性、すなわち、電気的に中性の溶媒であるキャリア液中にトナー粒子が高濃度で分散するように調整されている。前記トナー粒子は、着色剤、樹脂(バインダー)や必要に応じて帯電制御剤を含んでいる。前記樹脂(バインダー)は、前記着色剤に吸着し、キャリア液によく分散して、吸着された着色剤に正又は負の電荷を印加する。本実施形態では、トナー粒子は、前記樹脂(バインダー)によりプラス電位(+)に荷電されている。なお、前記キャリア液としては、イソパラフィン系溶剤(例えば、アイソパーG(エクソン社製))、高級脂肪酸エステル、シリコンオイル等を用いることができる。
この現像液18を、現像剤担持体としての現像ローラ12から、感光体ドラム51の光が照射された部分の静電潜像に、供給することにより、感光体ドラム51にトナー像を現像する。
感光体ドラム51の暗電位が+300Vで、現像バイアスは+200V、露光後電位が+20Vとなるように設定されており、この現像バイアスと露光後電位の差がいわゆるコントラスト電位である。すなわち、暗電位は画像白部に相当し、露光後電位は画像黒部に相当する。上記のように形成された静電潜像が現像されたトナー像は、前記1次転写手段54とのニップにおいて前記ベルト搬送部4の中間転写ベルト43に転写される。前記1次転写手段54は本実施形態では転写ローラを用いており、前記感光体ドラム51の表面電位とは逆極性の電圧が−100〜−1000Vの範囲に設定され、印加されるようになっている。
感光体ドラム51上の転写されなかったトナー粒子は、クリーニング装置55のゴムブレード57により掻き落とされて、感光体ドラム51表面の残留電位を下げて均一にすべく除電ランプ59により除電されて、次の一連のプロセスに備える。なお画像形成における電位設定は、感光体ドラム51の特性、トナー粒子の特性、環境等に応じて、最適な値が選択できるものである。プリンタ100は、上述の画像形成手段5の方法に基づいて、第1〜第4の画像形成手段5B、5M、5C、5Yで、ブラック、マゼンタ、シアン、イエローに対応する画像を、感光体ドラム51上に現像し、中間転写ベルト43上に順次繰り返し、ずれなく転写することで、1つのカラー画像の形成を行う。
図1に示すように、中間転写クリーニングユニット45は、中間転写クリーニングローラ45aと、中間転写クリーニングブレード45bとを備えている。中間転写クリーニングローラ45aは、中間転写ベルト43に対して圧接されていて、中間転写ベルト43の回転方向と同方向に回転されている。中間転写クリーニングブレード45bは、中間転写ベルト43の移動方向における中間転写クリーニングローラ45aの位置から下流側にて、中間転写ベルト43に対して当接することにより、中間転写ベルト43上の転写残トナーを掻き落とす。この掻き落とされた転写残トナーは、廃液タンク46に回収される。
次に、上記構成に係るプリンタ100に搭載された液体現像装置10の構成を、図2に加えて、図3、図4を参照して詳しく説明する。図3は、液体現像装置10の概略構造を示す模型的垂直断面側面図である。図4は、クリーニング手段30の概略構成及び動作を示す模型的側面図である。
図2に示すように、本実施形態に係る液体現像装置10は、現像液18を貯溜する現像液タンク11を備えている。液体現像装置10内部には、現像ローラ12と、アニロックスローラ13と、汲み上げローラ14と、ドクタブレード15と、クリーニングブレード33と、帯電器17、クリーニング手段30、撹拌スクリュー(不図示)等が設けられており、現像ローラ12、アニロックスローラ13、汲み上げローラ14、撹拌スクリューは、歯車列等からなる駆動手段により回転駆動される。
現像液タンク11には、現像液18が貯溜されており、撹拌スクリューは、該現像液18に浸漬するように設けられている。汲み上げローラ14は、現像液タンク11内において、該ローラの一部が現像液18に浸漬するように設けられており、この上方に、アニロックスローラ13が設けられている。そして、アニロックスローラ13の上方には、現像ローラ12が設けられている。
ドクタブレード15は、アニロックスローラ13の上部、かつ現像ローラ12に対して、アニロックスローラ13の回転方向の上流側に、アニロックスローラ13の軸線方向について、その一端が当接しており、アニロックスローラ13のローラ面に供給された現像液18を薄層化せしめている。感光体ドラム51は、液体現像装置10の外側にあって、現像ローラ12に当接している。
現像ローラ12は、アニロックスローラ13より、現像液18の供給を受け、その表面に現像液の薄層を形成し、該現像液を感光体ドラム51に供給して、感光体ドラム51に形成された静電潜像を現像する。
現像ローラ12の表面は、樹脂コーティングした導電性のゴム層としており、トナーの離型性を高めている。なお、該ゴムローラとしては、35〜50度(JIS A)の硬度ものを使用するのが望ましい。また、現像ローラ12表面に形成された現像液18の薄層中のトナー成分は、後述する帯電器17により帯電せしめられるようになっている。
帯電器17は、コロトロン方式の帯電器であるとともに、感光体ドラム51に対して現像ローラ12の回転方向上流側であって、現像ローラ12に対向して設けられており、図3に示すように、制御手段により、出力電位や動作タイミング等の制御がなされている。帯電器17は、現像ローラ12に対向して設けられており、現像液18のトナー成分の帯電極性と同極性のバイアス電位(+400V)を現像ローラ12に帯電させる。したがって、帯電器17をONにしたとき、該帯電器17に対向する現像ローラ12表面上の現像液18の薄層では、電界的作用によって、該現像液18中のトナー成分が、帯電器17と反発して、現像液18の薄層内の現像ローラ12側に集合せしめられる(トナーコンパクション処理)ようになっている。
クリーニング手段30は、電界的除去手段としてのクリーニングローラ32と、機械的除去手段としてのクリーニングブレード33等からなる。
クリーニングローラ32は、感光体ドラム51に対して現像ローラ12の回転方向下流側に設けられており、図4に示すように、クリーニングローラ32のローラ下面が現像ローラ12のローラ上面に近接するように設けられている。クリーニングローラ32は、モータや歯車等を利用した回転駆動手段(不図示)により、回転駆動され、現像ローラ12に対して、逆方向に等速、もしくは線速差を持って回転するようになっている。
また、クリーニングローラ32は、金属材料からなる円柱状のローラ部材で構成されており、ローラ面の表面粗さが、十点平均粗さRzjis(JIS B 0601:2001)1.6〜3.2になるように研磨されている。
また、図3に示すように、クリーニングローラ32には、バイアス電位印加手段が接続されており、制御手段によって、出力電位や動作タイミング等の制御がなされている。本実施形態においては、現像ローラ12のバイアス電位+200Vに対して、クリーニングローラ32のバイアス電位を+100Vとしている。現像ローラ12上のトナー成分を電界的作用によりクリーニングローラに吸着せしめて除去するためには、電位差としては100V程度が望ましい。
また、現像ローラ12に対してクリーニングローラ32の回転方向下流側(図2中で、クリーニングローラ32右側)には、第2の機械的除去手段としてのCRクリーニングブレード34が、クリーニングローラ32にカウンタ当接するように設けられており、クリーニングローラ32が、電界的作用により吸着した現像ローラ12上の残留現像液18のトナー成分を、掻き落として、トナー回収部31aに回収する。
なお、本実施形態においては、CRクリーニングブレード34として、厚み2mm、ゴム硬度77度のウレタンゴムの板材を使用し、撓み1mm、圧接角度25度にてクリーニングローラ32に精度良く、当接するようになっている。
クリーニングブレード33は、厚み1.8mm、ゴム硬度77度のウレタンゴムからなる板部材で、クリーニングローラ32に対して、現像ローラ12の回転方向下流側に設けられており、現像ローラ12に対して、その軸線方向について、該ブレードの長手方向の一端が、撓み1mm、圧接角度10度にて、精度よくカウンタ当接するようになっている。クリーニングブレード33によって、クリーニングローラ32で回収されなかった現像ローラ12上の現像液18が除去されて、トナー回収部31bに回収されるようになっている。
次に、液体現像装置10の動作工程について説明する。図2において、現像液18は、前述のように、キャリアとしてのシリコンオイル等からなる非極性の絶縁性液体中に、正電荷を有する微細な樹脂からなるトナー粒子(粒径:約1μm)を分散混濁させたものである。現像液タンク11に貯溜された現像液18は、撹拌スクリューにより攪拌されて、トナー粒子が液中で均一になるように分散せしめられる。
現像液18は、この現像液18に一部浸漬している汲み上げローラ14が回転することにより、その浸漬したローラ表面に順次付着して、汲み上げられる。そして、アニロックスローラ13と汲み上げローラ14とのニップ部を通して、同期して回転するアニロックスローラ13のローラ面に順次塗布されていく。
アニロックスローラ13に塗布された現像液18は、ドクタブレード15にて均一な薄層にされて、アニロックスローラ13に当接して、同期回転する現像ローラ12のローラ面に薄膜層として塗布される。次に、現像ローラ12に形成された現像液18の薄層は、帯電器17によって、トナー成分を現像ローラ12側に集合せしめるトナーコンパクション処理を施されて、その後、静電潜像が形成された感光体ドラム51に供給されて、感光体ドラム51上にトナー画像が、現像される。
現像後、現像ローラ12上に残留した現像液18は、クリーニング手段30により現像ローラ12上から除去され、除去された残留現像液は、クリーニングブレード33等を介して、回収部としてのトナー回収部31a、31bに回収される。トナー回収部31bに回収された現像液18は、濃度調整された後、現像液タンク11に戻される。また、トナー回収部31aに回収された現像液18は、廃液タンク46に搬送されて廃棄、または再生処理されて、現像液タンク11に戻される。
次に、トナー液18a、キャリア液18bの補給を行うトナー液補給手段、キャリア液補給手段、および現像液18の回収・廃棄の流れについて、図5を参照して説明する。図5は、トナー液補給手段、キャリア液補給手段、および現像液の回収・廃棄の流れを示す管路の構成を表す。(図5中の矢印は、現像液等の流れ方向を示す。)
なお、第1〜第4のトナーコンテナ21B、21M、21C、21Yによるトナー液補給の流れは、いずれも同様の工程であるので、トナー液補給手段の説明において、トナーコンテナを用いて説明する場合は、便宜上、これを代表して第1のトナーコンテナ21Bを用いる。また、各トナー液補給手段、キャリア液補給手段を構成する部材は、同一構成である部分については同一符号を付している。
トナー液補給手段、キャリア液補給手段の構成の概略は以下の通りである。図5に示すように、4つのトナーコンテナ21B、21M、21C、21Yおよびキャリアタンク22には、夫々トナー液18a、キャリア液18bが貯溜されており、トナー液18aは管路23、キャリア液18bは、管路28、29を通じて、第1〜第4の画像形成手段5B、5M、5C、5Yに必要に応じて補給される。
各画像形成手段5の感光体ドラムクリーニング装置55で回収された転写残現像液18は、還流管路24を通じて夫々対応する現像液タンク11に回収される。そして、中間転写クリーニングユニット45で回収された転写残トナーは、管路25を通して廃液タンク46に送られ、廃棄される。
なお、トナー液18aとは、濃縮された現像液18、キャリア液18bとは、シリコンオイル等の電気的中性の非極性の溶媒であり、トナー液18aとキャリア液18bを混合して濃度調整することにより、現像に使用する現像液18となるものである。
第1〜第4のトナーコンテナ21B、21M、21C、21Y、およびキャリアタンク22は、ベルト搬送部4の上方に配置されている。第1〜第4のトナーコンテナ21B、21M、21C、21Yは、夫々第1〜第4の画像形成手段5B、5M、5C、5Yに対応したブラック、マゼンタ、シアン、イエローの各色のトナー液18aを貯溜しており、第1〜第4の画像形成手段5B、5M、5C、5Yと同様の順序で配列されている。キャリアタンク22は、図3中で第1のトナーコンテナ21Bの左側に配置されている。
以下、第1〜第4のトナーコンテナ21B、21M、21C、21Yおよびキャリアタンク22から現像液タンク18へのトナー液18a、キャリア液18bの補給をおこなうトナー液補給手段、キャリア液補給手段の具体的な補給の流れと、その構成について説明する。
図5に示すように、第1のトナーコンテナ21Bにおけるトナー液補給手段は、第1のトナーコンテナ21Bと、撹拌手段27と、現像液タンク11間に接続された管路23と、管路23の上流に設けられたトナーポンプ26から構成されている。
キャリア液補給手段においては、キャリアタンク22は、第1〜第4の画像形成手段5B、5M、5C、5Yの各現像液タンク11にキャリア液18bを補給するために、キャリアタンクからの管路28は、上流で4本に分岐され、分岐後の管路29は、キャリアポンプ30を介して、夫々の現像液タンク11に接続される。
現像液タンク11及びトナー回収部31b内のトナー濃度は、トナー濃度検知手段としてのトナー濃度センサ19により検知されている。例えば、トナー濃度低下を検知したとき、トナーポンプ26が駆動され、第1のトナーコンテナ21Bから、補充用のトナー液18aが、管路23に圧送され、現像液タンク11に補給される。また、必要に応じてキャリアポンプ30を駆動してキャリアタンク22からキャリア液18bも、管路28、29を介して補給されて、現像液タンク11内現像液18と混合されて適正な濃度に調整・維持される。
トナーコンテナ21Bに貯溜されたトナー液18aは、トナー液18aに浸漬した撹拌手段27よって撹拌され、分散せしめられている。
また、現像液タンク11中の現像液18の液位は、液位センサ20により検知されており、液位の低下を検知すると、トナーポンプ26およびキャリアポンプ30が駆動され、管路23および管路28、29を介してトナー液18aとキャリア液18bが現像液タンク11に補給され、現像液タンク11内の現像液18と混合・濃度調整されて、現像液18の補充がなされる。
各画像形成手段5の感光体ドラムクリーニング装置で回収した転写残現像剤は別の再生工程に搬送され、キャリア液のみリサイクルされる。また、各液体現像装置10の現像ローラ12上に残留した現像液18は、クリーニング手段30により現像ローラ12上から除去され、除去された残留現像液は、クリーニングブレード33を介して、トナー回収部31に回収されて、現像液タンク11に戻される。
中間転写クリーニングユニット45は、廃液タンク46と管路25で接続されており、中間転写クリーニングブレード45bにより掻き取られた中間転写ベルト43上の転写残トナーは、該管路25を通じて廃液タンク46に送られる。
次に、本発明の特徴部分である、現像ローラ12の残留現像液18の除去工程について、図3、図4に加えて図6を参照して、詳しく説明する。図6は、帯電器17の帯電とクリーニングローラ32のバイアス電位印加の同期制御タイミングを示す図である。
液体現像装置10において、汲み上げローラ14及びアニロックスローラ13を介して、現像ローラ12に供給された現像液18は、現像ローラ12面に薄層状態となるようになっている。
画像形成工程が始まると、静電潜像が感光体ドラム51上に形成されて、該感光体ドラム51の静電潜像の現像に用いる現像液18が、現像ローラ12から供給される。このとき、感光体ドラム51の手前において、現像ローラ12近傍の帯電器17をONにして、帯電器17に対向する現像ローラ12上の現像液18のトナーコンパクション処理を始める。トナーコンパクション処理された現像ローラ12上の現像液18の薄層は、その現像ローラ12側にトナー成分が集合するため、現像ローラ12側には、高濃度の現像液18層が形成される。
したがって、感光体ドラム51の静電潜像の現像に用いられる現像液18は、感光体ドラム51の現像の開始タイミングと同期して、トナーコンパクション処理されるので、トナー像の現像時、感光体ドラム51に供給される現像液18は、常にトナーコンパクション処理されたものとなって、供給された高濃度現像液18によって、精細な高画質画像を形成することができる。
そして、現像時に、現像ローラ12から感光体ドラム51に供給されずに、現像ローラ12に残留したトナーコンパクション処理後の現像液18のトナー成分は、現像ローラ12の回転方向下流側にあるクリーニング手段30によって、除去・回収される。
図3及び図6に示すように、クリーニング手段30では、現像ローラ12の回転方向上流側の帯電器17によってトナーコンパクション処理された現像液18が、送られてくるタイミング(Δtの遅れ)で、制御手段は、バイアス電位印加手段に出力指令を与えて、クリーニングローラ32にバイアス電位+100Vを印加し、現像ローラ12との電位差を100V程度に保つ。図4に示すように、この電界的作用によって、現像ローラ12の表面に付着した現像液18中のトナー成分は、現像ローラ12表面とクリーニングローラ32表面の近接部分において、現像ローラ12からクリーニングローラ32の表面に転移せしめられる。
次に、クリーニングローラ32に転移・付着した現像液18のトナー成分は、CRクリーニングブレード34の当接部に至り、カウンタ等当接するCRクリーニングブレード34の当接エッジ部で、クリーニングローラ32の表面から掻き落とされる。掻き落とされたトナー成分は、トナー回収部31aに落とされ、搬送スクリュー等の搬送手段(不図示)によって、廃棄槽としての廃液タンク46や再生手段(不図示)に搬送される。なお、廃液タンク46に搬送された現像液18は、その後、廃棄処分され、再生手段に搬送された現像液18は、分散工程、濃度調整工程を経て、再び現像液タンク11に戻される。
一方、クリーニングローラ32で除去されなかったキャリア成分を多く含む残留現像液18は、更に現像ローラ12の回転方向下流側にあるクリーニングブレード33にて、除去・回収される。
クリーニングブレード33では、現像ローラ12にカウンタ当接するクリーニングブレード33の当接エッジ部で、現像ローラ12に付着したキャリア成分中心の現像液18が掻き落とされて、トナー回収部31bに回収される。
トナー回収部31bに回収された現像液18は、ここで、トナー濃度センサ19によって、トナー濃度が検知され、検知結果に応じて、ポンプ、管路23、29等からなるトナー、キャリア液補給手段により、トナー液18a及びキャリア液18bが補給され、規定のトナー濃度になるように調整された後、再び管路35、バルブ36等からなる搬送手段によって、現像液タンク11に戻されて再利用される。
また、画像形成装置の安定化動作中、待機中等のトナー像の非現像時における現像ローラ12への現像液18の供給時や、画像形成工程が終了し、静電潜像を現像するための感光体ドラム51への現像液18の供給が不要になったタイミングにおいては、図6に示すように、感光体ドラム51の手前の現像ローラ12近傍の帯電器17をOFFにして、現像ローラ12上の現像液18のトナーコンパクション処理を停止する。
図3に示すように、帯電器17をONからOFFにして、トナーコンパクション処理を停止したとき、現像ローラ12上には、帯電器17に対向する面から、クリーニングローラ32の近接部までの間には、トナーコンパクション処理された現像液18が残留している。したがって、図6に示すように、トナーコンパクション処理停止後においても、最後にトナーコンパクション処理された現像液18が、クリーニングローラ32で処理されるまでの間(Δt)は、クリーニングローラ32には、バイアス電位が印加され続けるように制御手段によって制御されている。
これによって、トナーコンパクション処理された現像液18は、全てクリーニングローラ32によって処理されることになる。そして、トナーコンパクション処理された現像液18の処理が完了すると、制御手段は、クリーニングローラ32のバイアス電位印加を停止、若しくは現像ローラ12のバイアス電位+200v以上のバイアス電位となるように設定し、クリーニングローラ32に現像ローラ12上の現像液18中のトナー成分が吸着されないようにして、クリーニングローラ32による現像液18のトナー成分回収を終了する。
したがって、トナーコンパクション処理されていない現像液18は、クリーニングローラ32部を通過して、クリーニングブレード33によって除去・回収される。なお、トナーコンパクション処理されていない現像液18の現像ローラ12への付着力は小さいので、電界的作用を用いなくとも、機械的除去手段であるクリーニングブレード33のみで、充分に掻き落とすことができる。
これらの一連の工程によって、トナーコンパクション処理された現像液18のみが、常に、下流側においてクリーニングローラ32によって処理されて、現像液18中のコンパクションされたトナー成分が、トナー回収部31aに回収され、トナーコンパクション処理されていない現像液18及びトナーコンパクション処理された現像液18において、トナー回収部31aで回収されなかったキャリア成分を多く含む現像液18は、クリーニングブレード33によって、トナー回収部31bに回収される。
トナー回収部31aに回収されたコンパクション処理されたトナー成分は、キャリア成分を殆ど含まず、その多くが凝集しているため、再生処理に手間が掛かる。したがってそのまま廃液タンク46等に搬送されて廃棄処分される場合もある。これらを再生処理する場合は、トナー回収部31aの後段に設けた再生手段(不図示)において、撹拌スクリュー等の撹拌手段により、分散処理を施し、更にトナー液18a、キャリア液18bを補充してトナー濃度調整処理を行って、搬送手段を介して現像液タンク11に戻されて、再利用される。
トナー回収部31bに回収された現像液18は、キャリア成分を多く含み、凝集等の発生が殆ど無い、したがって、再生処理が容易で、トナー濃度調整処理のみで、再利用できる。再生された現像液18は、搬送手段を介して現像液タンク11に戻されて、再利用される。
このように、トナー回収部31bに回収された現像液18は、装置の動作中、滞ることなく濃度調整により再生され、液体現像剤貯溜槽に戻されて循環するので、液体現像剤の過不足が生じることなく、効率的に液体現像剤を使用することができる。また、トナー回収部31a、31bに回収された現像液18は、廃棄槽または再生手段に、適宜、搬送されるので、回収部の保守は不要となり、画像形成を常に滞りなく行うことができる。
そして、このようにして、液体現像装置10の現像液供給工程において、感光体ドラム51上のトナー像の現像に寄与しない現像液18についての不要なトナーコンパクション処理や電界的除去手段によるクリーニングの処理工程を取り除くことにより、現像液18の廃棄量を低減し、回収される現像液の再利用性を高めることができ、現像液18の浪費を低減し、経済性を高めて、印刷コストを抑えることができる。また、別途部材等を追加する必要が無いので、追加コストを抑えることができ、かつ余分なスペースを必要としないので、装置の大型化を防ぎ、従来の構造、構成を維持することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明に係る液体現像装置を搭載したタンデム型カラー画像形成装置。 画像形成手段の模型的垂直断面側面図。 液体現像装置の概略構造を示す模型的垂直断面側面図。 クリーニング手段の概略構成及び動作を示す模型的側面図。 トナー液補給手段、キャリア液補給手段、および現像液の回収・廃棄の流れを示す管路の構成。 帯電器の帯電とクリーニングローラのバイアス電位印加の同期制御タイミングを示す図。
符号の説明
5 画像形成手段(5Y、5C、5M、5B)
10 液体現像装置
11 現像液タンク(液体現像剤貯溜槽)
12 現像ローラ(現像剤担持体)
17 帯電装置
18 現像液(液体現像剤)
19 トナー濃度センサ(トナー濃度検知手段)
21 トナーコンテナ(21B、21M、21C、21Y)(貯溜槽)
31a クリーニングローラ用トナー回収部(回収部)
31b クリーニングブレード用トナー回収部(回収部)
32 クリーニングローラ(電界的除去手段)
33 クリーニングブレード(機械的除去手段)
34 CRクリーニングブレード(第2の機械的除去手段)
46 廃液タンク(廃棄槽)
51 感光体ドラム(像担持体)
100 プリンタ(画像形成装置)

Claims (6)

  1. 像担持体と、前記像担持体に絶縁性液体中にトナーを分散した液体現像剤を供給する現像剤担持体と、前記像担持体に対して前記現像剤担持体の回転方向上流側であって、前記現像剤担持体に対向して設けられた帯電装置と、前記像担持体に対して前記現像剤担持体の回転方向下流側に設けられ、前記現像剤担持体上の残留する前記液体現像剤を除去する電界的除去手段及び機械的除去手段を備えた液体現像装置において、前記帯電装置による帯電と同期させて前記電界的除去手段のバイアス電位の印加を制御する制御手段を有することを特徴とする液体現像装置。
  2. 前記制御手段は、トナー像の非現像時においては、前記帯電装置の帯電を停止し、かつ前記電界的除去手段のバイアス電位について、印加を停止、もしくは前記現像剤担持体よりも高い電位になるように制御することを特徴とする請求項1に記載の液体現像装置。
  3. 前記電界的除去手段及び機械的除去手段により除去した前記液体現像剤を回収する回収部を別々に設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液体現像装置。
  4. 前記機械的除去手段の回収部は、トナー濃度検知手段及びトナー、キャリア液補給手段を有し、回収後、前記トナー濃度検知手段及びトナー、キャリア液補給手段を用いてトナーの濃度調整を施した液体現像剤を、前記液体現像装置の液体現像剤貯溜槽に搬送する搬送手段を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体現像装置。
  5. 前記電界的除去手段は、該電界的除去手段に付着した液体現像剤を除去する第2の機械的除去手段を有し、前記第2の機械的除去手段により除去した液体現像剤を前記電界的除去手段の前記回収部に回収し、該回収部の液体現像剤を廃棄槽または再生手段に搬送する搬送手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の液体現像装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の液体現像装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
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