JP2006098647A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 排気ダクトを、特別な作業を行わなくても着脱可能にすることにより、その排気ダクトのメンテナンス作業を容易に行えるようにして、快適な環境内で高品質な画像を形成することのできる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】 ロータリー現像装置14の現像ローラ14cが感光体ドラム12に対向する現像位置近傍の上部に吸入口31を設置する排気ダクト30は、そのロータリー現像装置14に隣接して着脱可能な中間転写ユニット25の転写ユニットカバー25aが、ダクト板41に対面して排気経路32の吸入口31側の排気流路を画成する。中間転写ユニット25がメンテナンスのために外されると、転写ユニットカバー25aがダクト板41に対面して画成する排気流路が外部に開放される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像形成装置に関し、詳しくは、備える排気ダクトを容易に装置本体に着脱可能にしたものに関する。
従来より、感光体により作製した担持体の表面に静電潜像を露光形成する電子写真記録方式の画像形成装置が知られており、この画像形成装置では、その静電潜像をトナー現像して担持させた担持体表面のトナー像を記録用紙などの記録媒体に転写して画像形成する。この静電潜像は、担持体表面に対向する現像ローラを回転させてそのローラ周面のトナーを乗り移らさせて付着させることによりトナー現像することができる。
この電子写真記録方式を採用する画像形成装置は、担持体に対向させる現像ローラなどと共にトナーを容器内に収容する現像カートリッジを備えており、この現像カートリッジを複数収納可能なロータリー現像装置を備える装置もある。この画像形成装置では、そのロータリー現像装置を回転軸を中心に回転させることにより、担持体に対向させる現像位置の現像カートリッジを切り換えることができる。
このような画像形成装置は、担持体表面にトナーを付着させる現像カートリッジとして、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーをそれぞれ収容する現像カートリッジをロータリー現像装置に収納(装着)可能に構成することにより、現像カートリッジを順次に切り換えて各色を重ねたカラー画像を形成することができ、また、一色のトナーによる単色画像、例えば、ブラック(K)のトナーによる白黒のモノクロ画像を形成することもできる。
ここで、このような画像形成装置では、担持体と現像ローラの双方を回転させつつトナー現像することから、その現像ローラの周面上のトナーのすべてを担持体に乗り移らさせたり現像カートリッジ内に回収することは難しい。このため、そのトナーは、細かい粉末であることから、担持体に対向する現像位置から周囲に飛散・浮遊して堆積したり、記録用紙などを汚してしまう場合がある。このことから、電子写真記録方式を採用する画像形成装置には、その現像位置の近傍を吸引して排気する排気ダクトを備えさせることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−295714号公報
このような排気ダクトを備える画像形成装置にあっては、例えば、図8に示すように、排気ダクト130は、ロータリー現像装置14の現像ローラ14cを感光体ドラム12に対向させる現像位置近傍の上部に吸入口131が配置されて、その吸入口131からロータリー現像装置14の上側を排気経路132とするように設置されている。この排気ダクト130は、ロータリー現像装置14の上部に中間転写ベルト15が配置されていることから、その中間転写ベルト15を動作させる中間転写ユニット25にも隣接する位置に設置されている。
また、この排気ダクト130は、ロータリー現像装置14の外面に沿うように形成された一対のダクト板141a、141bが対面して排気経路132の排気流路を画成しており、この排気経路132の途中に、吸引する空気内に含まれるトナーを吸着するフィルタ134が内装されている。
しかしながら、このような従来の画像形成装置にあっては、中間転写ユニット25のユニットカバー25aと別個に、排気ダクト130のダクト板141aが設置されており、図9に示すように、中間転写ベルト15のメンテナンスなどのために、中間転写ユニット25を外す際には、ユニットカバー25aから外される構造になっている。
すなわち、排気ダクト130は、装置本体から外すように設計されていないため、通常のメンテナンス時には、ダクト板141a、141b間の排気流路を開放することができない構造になっており、現像位置近傍から吸引したトナーがその排気流路内に堆積しても清掃等を行うことができなかった。このため、場合によっては、例えば、移動させる際に衝撃などが加えられたときに、堆積するトナーがこぼれて装置内を汚染してしまう恐れがあった。
ここで、図8および図9には、ユニットカバー25aを備える中間転写ユニット25を図示するが、これに限るものではなく、このユニットカバー25aを備えていないものでも、同様の問題があった。なお、ロータリー現像装置14は、排気ダクト130とは関係なく、その回転軸方向に引き出すようにして着脱することができるようになっている。
そこで、本発明は、排気ダクトを、特別な作業を行わなくても着脱可能にすることにより、その排気ダクトのメンテナンス作業を容易に行えるようにして、快適な環境内で高品質な画像を形成することのできる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する画像形成装置の第1の発明は、表面に静電潜像が形成されて該静電潜像を現像したトナー像を担持する担持体と、該担持体表面の静電潜像にトナーを付着させて現像する現像カートリッジと、複数の現像カートリッジを回転軸の周囲に収納して該回転軸を中心に回転するロータリー現像装置と、を備えて、担持体表面に対向させる現像カートリッジを切り換えることにより所望の画像形成を行う画像形成装置であって、担持体にトナーを付着させる現像位置近傍を吸引して装置外に排気する排気ダクトを有して、該排気ダクトは、装置本体の隣接位置に着脱可能に設置されているユニットの構成部材により排気流路の少なくとも一部が画成されることを特徴とするものである。
この発明では、隣接ユニットが装置本体から外されると、排気ダクトの少なくとも一部がその隣接ユニットと共に装置本体から外される。また、その隣接ユニットが装置本体に取り付けられると、一緒に外されていた排気ダクトも装置本体に設置されて排気流路が画成される。したがって、排気ダクト自体を着脱する作業を行うことなく(意識して作業することなく)、隣接ユニットのメンテナンス時などに、排気ダクトを装置本体から一緒に外すことができ、排気流路内に堆積しているトナーを除去して清浄な状態にするなどのメンテナンスを合わせて行うことができる。
上記課題を解決する画像形成装置の第2の発明は、上記第1の発明の特定事項に加え、前記排気ダクトは、互いに対面する一対の対面板により排気流路が画成されており、該対面板の一方が隣接ユニットの構成部材で当該隣接ユニットと一体に装置本体に着脱されることを特徴とするものである。
この発明では、隣接ユニットが装置本体から外されると、排気ダクトの対面板の一方が一緒に装置本体から外されて、排気流路が外部に開放される。したがって、隣接ユニットのメンテナンス時などに、そのまま排気流路内の堆積トナーを除去するなどのメンテナンス作業を行って、排気流路内を容易に清浄にすることができる。
上記課題を解決する画像形成装置の第3の発明は、上記第1の発明の特定事項に加え、前記排気ダクトは、互いに対面する一対の対面板により排気流路が画成されており、該対面板の双方が隣接ユニットと一体に装置本体に着脱されることを特徴とするものである。
この発明では、隣接ユニットが装置本体から外されると、排気ダクトの対面板の双方が一緒に装置本体から外される。したがって、隣接ユニットのメンテナンス時などに、装置本体の設置位置から離れた場所で分解・清掃したり、清掃装置へ投入などすることができ、隣接ユニットが交換される場合には一緒に交換することができることから、装置本体内を汚染する恐れなく、排気流路内に堆積トナーのない清浄な状態にすることができる。
上記課題を解決する画像形成装置の第4の発明は、上記第1から第4のいずれかの発明の特定事項に加え、前記排気ダクトは、排気流路の途中に、現像位置近傍を吸引した空気内に含まれるトナーを吸着するフィルタが配置されており、該フィルタも隣接ユニットと一体に装置本体に着脱されることを特徴とするものである。
この発明では、隣接ユニットが装置本体から外されると、排気ダクトに設置されているフィルタも一緒に装置本体から外される。したがって、隣接ユニットのメンテナンス時などに、装置本体の設置位置から離れた場所で清掃したり、交換などすることができ、装置本体内を汚染する恐れなく、排気能力を復帰させて清浄な環境で画像形成を行うことができる。
このように本発明によれば、隣接ユニットと共に排気ダクトの少なくとも一部を装置本体に着脱することができるので、隣接ユニットのメンテナンス時などに合わせて、排気流路内の堆積トナーを除去するなどのメンテナンス作業を行うことができる。したがって、排気ダクトを意識して着脱する作業を行うことなく、隣接ユニットと一緒にメンテナンス作業して、容易に排気流路内を清浄な状態にすることができ、装置本体内が汚染されてしまうことを未然に防止して、清浄で快適な環境で高品質な画像形成を行うことができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。図1から図3は本発明に係る画像形成装置の第1実施形態を示す図である。
図1において、画像形成装置は、文字等の画像を作成・出力するパーソナルコンピュータなどの外部装置に接続して利用するプリンターであり、この画像形成装置は、画像形成する目的画像の文字等の画像データを受け取って電子写真方式により記録用紙P(記録媒体)の一面側または両面側に記録形成する画像記録装置と、積載する複数枚の記録用紙Pをこの画像記録装置に搬送するとともに画像を記録形成されたその記録用紙Pを装置外に搬出して積載する用紙搬送装置と、により構成されている。
画像記録装置は、簡単に説明すると、画像データに基づいてレーザ光Lを走査するレーザ光走査装置11と、このレーザ光走査装置11からのレーザ光Lを照射・走査されて目的画像の画像データに基づく静電潜像が表面に露光・形成される感光体ドラム(担持体)12と、レーザ光Lの照射により静電潜像を形成可能に感光体ドラム12の外周表面を帯電させる帯電器13と、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)、ブラック(K)のトナーを収容して現像器により感光体ドラム12上の静電潜像をトナー現像する各色毎の現像カートリッジ14aと、この現像カートリッジ14aをその各色毎の設置空間14b内に収納して動作させるロータリー現像装置14と、感光体ドラム12上に現像された目的画像のトナー像を受け取って記録用紙P上に転写記録可能なトナー画像(モノクロ画像あるいはカラー画像)を形成する中間転写ベルト(中間転写媒体)15と、搬送されてきた記録用紙Pを中間転写ベルト15との間で挟むように圧接(ニップ)して下流へと搬送するとともにその中間転写ベルト15が担持する目的画像トナー像を挟持搬送する記録用紙Pに転写させる転写ローラ16と、目的画像トナー像を転写されて搬送されてきた記録用紙Pを加熱圧接することによりそのトナー画像を定着させるとともにその記録用紙Pをさらに下流側へと挟持搬送する定着ローラ対17と、感光体ドラム12上に残留するトナーをブレード18aにより回収して貯留する廃トナータンク18と、同様に、中間転写ベルト15上に残留するトナーをブレードにより回収して貯留する廃トナータンク19と、を備えている。なお、この画像記録装置の中間転写ベルト15および転写ローラ16や、定着ローラ対17は、記録用紙Pを搬送する機能も備えることから、以下で説明する用紙搬送装置の一部をも構成している。
用紙搬送装置は、簡単に説明すると、装置本体下部に着脱可能にセットされて複数枚の記録用紙Pを積載する用紙カセット21と、この用紙カセット21の底面の昇降板21aにより上昇された記録用紙P束に圧接して回転することにより最上の記録用紙Pを引き出して搬送経路へと送り出すピックアップローラ22と、このピックアップローラ22により送り出されてきた記録用紙Pを受け取ってさらに下流の搬送経路へと挟持搬送する中継搬送ローラ対23a、23bと、この中継搬送ローラ対23a、23bが搬送経路内に搬送する記録用紙Pを受け取って画像記録装置の中間転写ベルト15および転写ローラ16による画像の記録形成位置に挟持搬送するレジストローラ対24と、このレジストローラ対24から中間転写ベルト15および転写ローラ16の間や定着ローラ対17間を経る搬送経路を搬送されることにより一面側に定着画像が形成された記録用紙Pを受け取って装置本体上部の排紙テーブル29上に搬出・排紙して積載する排紙ローラ対26a、26bと、を備えている。なお、この用紙搬送装置は、一面側に画像形成された記録用紙Pを反転させてレジストローラ対24の上流側の搬送経路に送り出すための再搬送経路およびその経路に配設された中間搬送ローラ対27を備えており、排紙ローラ対26a、26bが反転することにより再搬送経路内に送られてきた記録用紙Pを中間搬送ローラ対27が受け取ってレジストローラ対24に受け渡すことにより、記録用紙Pの両面に画像形成することができる。また、この用紙搬送装置は、不図示の手差口から差し込まれた記録用紙Pをレジストローラ対24の上流側の搬送経路に送り出すための手差し搬送経路およびその経路に配設された手差搬送ローラ対28を備えており、その差し込まれた記録用紙Pを手差搬送ローラ対28が受け取ってレジストローラ対24に受け渡すことにより、その記録用紙Pの一面側に画像形成することができる。
これにより、画像形成装置は、感光体ドラム12の表面上にトナーを付着させて静電潜像を現像したトナー像を、中間転写ベルト15を介して搬送されてきた記録用紙Pの一面側または両面側に転写して画像形成することができる。
そして、この画像形成装置は、ロータリー現像装置14内の現像カートリッジ14aが、感光体ドラム12の表面に隙間を介して対向する現像ローラ14cを同期回転させて、その表面に形成された静電潜像にトナーを乗り移らさせて付着させることにより、トナー現像するようになっており、この現像ローラ14cには、現像カートリッジ14aのトナーの収容空間内で回転する供給ローラ14dが圧接回転することによりトナーを供給する。また、このロータリー現像装置14は、回転軸14eを中心に回転して感光体ドラム12の表面に対向させる現像カートリッジ14aを切り換えるようになっており、これにより、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンダ(M)、ブラック(K)のトナーを中間転写ベルト15の表面上に重ねることにより、記録用紙Pに転写するカラー画像を形成することができ、また、ブラック(K)のトナーによりモノクロ画像を形成することができる。
この画像形成装置は、感光体ドラム12が図1中時計回りに回転するのに対して現像カートリッジ14aの現像ローラ14cが図1中反時計回りに回転するので、その現像ローラ14cから感光体ドラム12に乗り移ろうとするトナーの極一部がその回転方向下流側に飛散して浮遊する。このことから、現像ローラ14cと感光体ドラム12の回転方向下流側には、その対向位置(現像位置)近傍上部を吸入口とする排気ダクト30が配置されている。
排気ダクト30は、感光体ドラム12に現像ローラ14cを対向させる現像位置近傍の上部、すなわち、ロータリー現像装置14の装置本体内部側の現像位置近傍の上部を入口側として吸引する吸入口31と、この吸入口31から側面側の外装カバー20側に向かってそのロータリー現像装置14の上側を覆うように迂回した後に、その外装カバー20に沿うように降下させる排気流路を画成する排気経路32と、この排気経路32を介する吸引空気を吐出する出口側として側面外装カバー20に隣接するロータリー現像装置14の下部付近に配置された排気口33と、を備えている。
ここで、排気ダクト30は、ロータリー現像装置14上側の排気経路32内に、吸引空気内に混入するトナーを吸着するフィルタ34が配設されており、排気経路32を通過させる排気空気内からトナーを吸着除去することにより、排気口33から吐出する排気空気内にトナーが含まれていて周囲を汚染してしまうことがないようにしている。また、この排気ダクト30の排気口33には、不図示の遠心ファンが配置されており、この遠心ファンが吸入口31から吸引した現像位置近傍の空気を排気経路32内のフィルタ34を経由させた後に排気口33から排気する。この遠心ファンは、排気経路32が排気流路内にフィルタ34を介在させたり、その排気経路32がロータリー現像装置14の装置本体内部側から上側を経由させて側面外装カバー20の下側までの長い排気流路を画成するとともに、その排気流路は装置下部の前面側の排気口33に向かうように絞られていることから、軸流ファンよりも、絞り損失に強く安定した吸引特性を有するものとして選択されている。これにより、この遠心ファンは、排気経路32の流路に強い絞り効果があっても大きな騒音を発することなく吸入口31から周囲の空気を吸引して排気口33から排気することができる。なお、この遠心ファンは、吸入口31からの流路経路の長い排気口33に設置することを可能にしているので、軸流ファンなどを設置していたロータリー現像装置14近傍にスペースを確保することができ、この画像形成装置では電源基板50を設置することを可能にしている。
排気経路32は、図2に示すように、吸入口31からフィルタ34入口までの第1経路32aと、そのフィルタ34出口から側面外装カバー20の隣接位置までの第2経路32bと、この第2経路32bに連設されて側面外装カバー20の隣接位置の排気口33までの第3経路32cと、を分割設計されて組み立てられており、ロータリー現像装置14の回転する外周カバー14fに沿うように形成されて対面する一対のダクト板(対面板)41〜43がその排気流路を画成している。
ダクト板41は、ロータリー現像装置14の上側の外周カバー14fに隣接して覆うように設置されており、このダクト板41には、そのロータリー現像装置14の現像位置の上方に位置する中間転写ベルト15を装置本体に着脱可能に構成する中間転写ユニット25の転写ユニットカバー25aと、電源基板50を内装する電源カバー50aとがフィルタ34の上側の外装34aに連設されて対面している。すなわち、転写ユニットカバー25aおよび電源カバー50aがダクト板41に対面して第1経路32aおよび第2経路32bを画成している。なお、このダクト板41は、フィルタ34の下側の外装としても機能する。
ダクト板42は、ロータリー現像装置14の側方側の外周カバー14fに隣接して覆うように設置されて、ダクト板41に連設されており、このダクト板42には、電源カバー50aに連設されて側面外装カバー20に隣接するダクト板43が対面するように設置されている。すなわち、このダクト板42、43が互いに対面して第3経路32cを画成している。
要するに、排気ダクト30は、ロータリー現像装置14の外周カバー14f(外周面)を排気経路32の第1〜第3経路32a〜32cが覆うように、ユニットカバー25a、電源カバー50aおよびダクト板41〜43を作製されており、転写ユニットカバー25aや電源カバー50aとダクト板41とでロータリー現像装置14上側の奥行き方向(主走査方向)を覆うとともに、そのロータリー現像装置14側方の奥行き方向にも側面外装カバー20との間に配置されるダクト板42、43が覆っている。
これにより、排気ダクト30は、ロータリー現像装置14の現像位置近傍の空気を吸入口31から吸引してフィルタ34により飛散トナーを吸着除去させた後に排気口33から排気するのに加えて、ロータリー現像装置14の外面の上側から側面外装カバー20の側方の下側まで大きく覆うように設置されることにより、ロータリー現像装置14が画像形成を行う際に、例えば、感光体ドラム12に対向させる現像位置の現像カートリッジ14aを切り換える回転動作により発生する騒音を、特に、側面外装カバー20側から装置外に漏れる騒音を遮断(遮音)することができ、騒音を低減することができる。
また、この排気ダクト30は、ダクト板41に対面して排気経路32の第1経路32aを構成する転写ユニットカバー25aがフィルタ34の上側外装34aに接離可能に密接して排気流路を画成するようになっており、この転写ユニットカバー25aは、図3に示すように、そのダクト板41とは別個に、隣接する中間転写ユニット25のメンテナンス時には一体に着脱される。すなわち、排気ダクト30は、中間転写ユニット25のメンテナンス時に、吸入口31からフィルタ34までの第1経路32aの排気流路を外部に開放することができる。
これにより、排気ダクト30では、中間転写ユニット25のメンテナンスタイミングに合わせて、転写ユニットカバー25aやダクト板41の内面側に堆積しているトナーなどを除去する清掃等のメンテナンス作業を行うことができる。そして、この排気ダクト30は、メンテナンス後には、中間転写ユニット25が装置本体側に設置されると、その転写ユニットカバー25aがダクト板41に対面して吸入口31側の排気経路32(第1経路32a)内に清浄な排気流路を画成することができる。
このように本実施形態においては、排気ダクト30の上側に隣接する中間転写ユニット25をメンテナンス時などに着脱する際に、排気経路32の第1経路32a内の排気流路を開放することができ、堆積トナーを除去するなどのメンテナンス作業も合わせて行うことができる。したがって、排気ダクト30のメンテナンスタイミングを意識することなく、中間転写ユニット25のメンテナンスに合わせて、その排気流路内を清浄な状態にすることができ、衝撃などにより堆積トナーがこぼれて装置内を汚染してしまうことを未然に防止することができる。
次に、図4および図5は本発明に係る画像形成装置の第2実施形態を示す図である。なお、本実施形態は、上述第1実施形態と略同様に構成されているので同様の構成には、同一の符号を付して特徴部分を説明する(以下で説明する他の実施形態においても同様)。
図4において、画像形成装置は、上述第1実施形態と同様に、画像記録装置と用紙搬送装置とを備えて構成されており、この画像形成装置の排気ダクト30は、排気経路32の第1経路32全体を着脱可能に構成されている。
具体的には、本実施形態の排気ダクト30は、上述第1実施形態のダクト板41を2分割した別部材のダクト板61、62により排気経路32の第1経路32aと第2経路32bが構成されている。
ダクト板61は、中間転写ユニット25の転写ユニットカバー25aに対面することにより吸入口31からフィルタ34までの第1経路32aを構成してその排気流路を画成している。このダクト板61は、転写ユニットカバー25aと同様に、装置本体に対して着脱可能に中間転写ユニット25側に取り付けられているとともに、その中間転写ユニット25に対しても着脱可能に取り付けられている。
ダクト板62は、電源ユニット50の電源カバー50aに対面することによりフィルタ34から第3経路32cとの連通箇所までの第2経路32bを構成してその排気流路を画成している。このダクト板62がフィルタ34の下側の外装としても機能するように、ダクト板61と分割されている。
すなわち、ダクト板61、62は、転写ユニットカバー25aがフィルタ34の上側外装34aに接離可能に密接するのと同様に、ダクト61がフィルタ34の外装として機能するダクト板62に接離可能に密接して、第1経路32aの排気流路を画成している。
これにより、ダクト板61は、図5に示すように、隣接する中間転写ユニット25と共に、その中間転写ユニット25のメンテナンス時には一体に着脱されて、その後に、中間転写ユニット25からも外すことにより転写ユニットカバー25aから離隔させて、吸入口31からフィルタ34までの第1経路32aの排気流路を外部に開放することができる。なお、転写ユニットカバー25aや外装34aの形状が上述第1実施形態と多少異なるのは、設計上の理由からである(以下で説明する他の実施形態でも同様)。
このことから、この排気ダクト30では、中間転写ユニット25のメンテナンスタイミングに合わせて、転写ユニットカバー25aやダクト板61の内面側に堆積しているトナーなどを除去する清掃等のメンテナンス作業を装置本体とは別の場所で行うことができる。そして、この排気ダクト30は、メンテナンス後には、中間転写ユニット25にダクト板61が取り付けられてその中間転写ユニット25が装置本体側に設置されると、そのダクト板61と転写ユニットカバー25aが対面して吸入口31側の排気経路32(第1経路32a)内に清浄な排気流路を画成することができる。
このように本実施形態においては、上述第1実施形態による作用効果に加えて、中間転写ユニット25のメンテナンス時などには、排気経路32の第1経路32a全体を着脱して、ダクト板61と転写ユニットカバー25aとが対面して構成する排気流路を開放することができ、堆積トナーを除去するなどのメンテナンス作業を装置外で行うことができる。したがって、排気ダクト30のメンテナンス作業で装置本体内を汚してしまう恐れがなく、その排気流路内を清浄な状態にすることができる。
次に、図6および図7は本発明に係る画像形成装置の第3実施形態を示す図である。
図6において、画像形成装置は、上述第1実施形態と同様に、画像記録装置と用紙搬送装置とを備えて構成されており、この画像形成装置の排気ダクト30は、排気経路32の第1経路32全体と共にフィルタ34を着脱可能に構成されている。
具体的には、本実施形態の排気ダクト30は、上述第1実施形態のダクト板41を2分割した別部材のダクト板71、72により排気経路32の第1経路32aと第2経路32bが構成されており、中間転写ユニット25には、電源基板50の電源カバー50aに接離可能に延長されてフィルタ34の上側の外装としても機能する転写ユニットカバー75aが取り付けられている。
ダクト板71は、中間転写ユニット25の転写ユニットカバー75aに対面することにより吸入口31からフィルタ34までの第1経路32aを構成してその排気流路を画成している。このダクト板71は、転写ユニットカバー75aと同様に、装置本体に対して着脱可能に中間転写ユニット25側に取り付けられているとともに、その中間転写ユニット25に対しても着脱可能に取り付けられており、また、このダクト板71がフィルタ34の下側の外装としても機能するように、ダクト板72と分割されている。
ダクト板72は、電源ユニット50の電源カバー50aに対面することによりフィルタ34から第3経路32cとの連通箇所までの第2経路32bを構成してその排気流路を画成している。
すなわち、ダクト板71および転写ユニットカバー75aがフィルタ34の上側と下側の外装として機能するように、言い換えると、フィルタ34を抱えるように延長されており、転写ユニットカバー75aが電源カバー50aに接離可能に密接するとともに、ダクト71がダクト板72に接離可能に密接して、第1経路32aの排気流路を画成している。
これにより、ダクト板71は、図5に示すように、隣接する中間転写ユニット25と共に、その中間転写ユニット25のメンテナンス時には一体に着脱されて、その後に、中間転写ユニット25からも外すことにより、フィルタ34と共に転写ユニットカバー25aから離隔させて、吸入口31からフィルタ34までの第1経路32aの排気流路を外部に開放することができる。
このことから、この排気ダクト30では、中間転写ユニット25のメンテナンスタイミングに合わせて、転写ユニットカバー75aやダクト板71の内面側に堆積しているトナーなどを除去する清掃等の作業と共に、フィルタ34を清掃・交換等を行うメンテナンス作業を装置本体とは別の場所で行うことができる。そして、この排気ダクト30は、メンテナンス後には、中間転写ユニット25にフィルタ34やダクト板71が取り付けられてその中間転写ユニット25が装置本体側に設置されると、そのダクト板71と転写ユニットカバー75aが対面して吸入口31側の排気経路32(第1経路32a)内に清浄な排気流路を画成することができる。
このように本実施形態においては、上述第1実施形態による作用効果に加えて、中間転写ユニット25のメンテナンス時などには、排気経路32の第1経路32a全体と共にフィルタ34を着脱することができ、ダクト板71と転写ユニットカバー75aとが対面して構成する排気流路を開放して堆積トナーを除去するなどのメンテナンス作業と共に、フィルタ34を交換するなどのメンテナンス作業をも装置外で行うことができる。したがって、排気ダクト30のメンテナンス作業で装置本体内を汚してしまうことなく、その排気流路内を清浄な状態にすることができるとともに、排気ダクト30の排気能力を復帰させることができる。
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことはいうまでもない。例えば、この画像形成装置は、プリンターに限らずに、電子写真方式を利用するファクシミリやコピー機にも適用できることはいうまでもない。
本発明に係る画像形成装置の第1実施形態を示す図であり、その概略全体構成を示す透視正面図である。 その要部構成を示す一部拡大透視正面図である。 そのメンテナンス時の状態を示す透視正面図である。 本発明に係る画像形成装置の第2実施形態を示す図であり、その要部構成を示す一部拡大透視正面図である。 そのメンテナンス時の状態を示す透視正面図である。 本発明に係る画像形成装置の第3実施形態を示す図であり、その要部構成を示す一部拡大透視正面図である。 そのメンテナンス時の状態を示す透視正面図である。 その従来技術の要部構成を示す一部拡大透視正面図である。 そのメンテナンス時の状態を示す透視正面図である。
符号の説明
11 レーザ光走査装置
12 感光体ドラム
13 帯電器
14 ロータリー現像装置
14a 現像カートリッジ
14c 現像ローラ
15 中間転写ベルト
16 転写ローラ
17 定着ローラ対
18、19 廃トナータンク
20 側面外装カバー
25 中間転写ユニット
25a、75a 転写ユニットカバー
30 排気ダクト
31 吸入口
32 排気経路
33 排気口
34 フィルタ
34a 上側外装
41〜43、61、62、71、72 ダクト板
P 記録用紙
L レーザ光

Claims (4)

  1. 表面に静電潜像が形成されて該静電潜像を現像したトナー像を担持する担持体と、該担持体表面の静電潜像にトナーを付着させて現像する現像カートリッジと、複数の現像カートリッジを回転軸の周囲に収納して該回転軸を中心に回転するロータリー現像装置と、を備えて、担持体表面に対向させる現像カートリッジを切り換えることにより所望の画像形成を行う画像形成装置であって、
    担持体にトナーを付着させる現像位置近傍を吸引して装置外に排気する排気ダクトを有して、
    該排気ダクトは、装置本体の隣接位置に着脱可能に設置されているユニットの構成部材により排気流路の少なくとも一部が画成されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記排気ダクトは、互いに対面する一対の対面板により排気流路が画成されており、該対面板の一方が隣接ユニットの構成部材で当該隣接ユニットと一体に装置本体に着脱されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記排気ダクトは、互いに対面する一対の対面板により排気流路が画成されており、該対面板の双方が隣接ユニットと一体に装置本体に着脱されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記排気ダクトは、排気流路の途中に、現像位置近傍を吸引した空気内に含まれるトナーを吸着するフィルタが配置されており、該フィルタも隣接ユニットと一体に装置本体に着脱されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
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