JP2006098338A - 濃度測定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 装置ブロック2の基板載置面11に複数の基板載置領域12を形成し、この基板載置領域12に光出射通路13と光入射通路14と非検出光除去通路15とが開口するようにし、これら開口部を保護ガラス16で塞ぐと共に、基板載置領域12に4本の基板載置用突起17を突設して、チップキャリア8を載置することにより、ガラスチップ7がこれら基板載置用突起17の上に載置されるようにした。ガラスチップ7の位置決めは、第1保持部材50、第2保持部材60、および第3保持部材70で行うようにした。
【選択図】 図1
Description
図2〜図4に示すように、装置ブロック2は略台状の構造を有する金属ブロックを削り出しにより形成したものである。具体的には、装置ブロック2の外形は、長方形状の上面6Aと、この上面6Aに対して平行をなす長方形状の下面6Bと、図2および図3に矢印yで示す長手方向の両側端に位置する、互いに平行をなす台形状の一対の側面6C,6Cと、図中に矢印xで示す幅方向の両側に位置する一対のテーパ面9,10と、を備えている。なお、矢印xがなす方向と矢印yがなす方向とは、同一平面内において直交する方向となっている。
図4に示すように、光源モジュール4は、半導体レーザ22、コリメートレンズ23、半導体レーザ22を固定するスリーブ24、スリーブホルダ25、レンズホルダ26などを備えている。
検出器5は、受光素子として、入射光に基づき光電変換を行うフォトダイオードが用いられている。この検出器5は、装置ブロック2における光入射通路14のテーパ面10における開口端14Aに、受光面が臨むように固定されている。
装置ケース3は、上面に矩形状の凹部37が形成されている。この凹部37の底面の一側部には、装置ブロック2の基板載置領域12を露出させる矩形上の開口部38が形成されている。上述したように、装置ケース3内には、装置ブロック2が内蔵され、この装置ブロック2の上面の複数の基板載置領域12が形成された基板載置面11が開口部38内に露出するようになっている。そして、この基板載置面11の上には、チップキャリア8が配置されるようになっている。
図5に示すように、ガラスチップ7は、長方形状のガラス基板であり、例えばホウケイ酸ガラスなどの光透過性のある材料からなる。ガラスチップ7の上面中央には、被測定物を収容するサンプル配置部27が形成されている。このサンプル配置部27は、例えばABS樹脂でなる突堤28で囲まれたものであり、内側の凹部に、被測定物としての例えばタンパク質などを含む液体を収容するようになっている。
図2に示すように、チップキャリア8は、複数の(本実施の形態では、8枚)のガラスチップ7が載置される矩形状のフレームである。このチップキャリア8は、互いに平行な一対の横フレーム30,30と、これら横フレーム30同士の端部同士を連結する互いに平行な一対の縦フレーム31,31と、からなる。横フレーム30同士の互いに対向する内側縁部には、間にガラスチップ7を配置して、ガラスチップ7の位置決めを行う位置決めリブ32が等間隔に形成されている。互いに隣接する位置決めリブ32同士の間は、切り欠き33が形成され、この切り欠き33の両側のチップ載置部34上にガラスチップ7の端部を載せるようになっている。チップキャリア8の上に載置されたガラスチップ7は、位置決めリブ32およびチップ載置部34にてチップキャリア8に対して位置決めされるようになっている。
図6に示すように、第1保持部材50は、装置ブロック2上のそれぞれの基板載置領域12の矢印x方向における出射開口部13B側の側方に配置されている。この第1保持部材50は、装置ケース3の開口部38の周囲に位置決めされた状態で固設されている。この第1保持部材50は、装置ケース3側に固定される取付部51と、出射開口部13B側へ向けて取付部51に固定されたコンタクトピン52と、から構成されている。
図6に示すように、第2保持部材60は、装置ブロック2上のそれぞれの基板載置領域12の矢印x方向における入射開口部14B側の側方に配置されている。この第2保持部材60は、上述した操作レバー43側に固定される取付部61と、入射開口部14B側へ向けて突出するように取付部61に設けられたコンタクトピン62と、を備えている。このコンタクトピン62は、内部に圧縮コイルバネ(図示省略する。)を備え、先端部のスライドピン62Aが出没可能に設けられている。なお、スライドピン62Aの先端は、操作レバー43を装置ブロック2側へ駆動操作しない状態では、ガラスチップ7の他方の側面に接触しないように設定されている。また、操作レバー43を装置ブロック2側へ最も近づく位置まで移動させた場合に、スライドピン62Aは取付部61側へ図示しない圧縮コイルバネの反発性に抗して後退する余裕が設定されている。このとき、ガラスチップ7の側面が第1保持部材50と第2保持部材60とで押圧される力は、100gf以下の加重に設定されている。
図6〜図8に示すように、第3保持部材70は、操作レバー43に連動して、基板載置領域12上に配置されたガラスチップ7の上面を上から保持する機能を有している。この第3保持部材70は、操作レバー43に連動する連動アーム部71と、この連動アーム部71の先端部下面に下方へ向けて突設された押圧ピン72とを備えている。
まず、本実施の形態に係る濃度測定装置1を用いて被測定物の濃度を測定する手順を説明する。
本実施の形態に係る濃度測定装置1では、光源モジュール4および検出器5が、金属ブロックでなる装置ブロック2に固定された構造であるため、光源モジュール4から出射される光の光軸の設定精度を高めると共に、設定後に光軸がずれることを抑制できる。このため、本実施の形態では、光出射通路13内を出射する光がガラスチップ7の下面に入射させる所定の入射角度θに対して、±0.2度以内の精度で光をガラスチップ7に当てることが可能となる。
上述した実施の形態の開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
Claims (6)
- 光導波路基板上に配置された被測定物に、前記光導波路基板中を通る光を照射し、前記光導波路基板からの戻り光を受光することによって濃度測定を行う濃度測定装置であって、
前記光導波路基板を3箇所以上で支えて載置させる基板載置用突起が突設された基板載置領域を有し、前記基板載置領域を挟む両側位置に、前記光導波路基板を特定方向のみに移動可能にする位置決め突起が突設されると共に、前記基板載置領域に形成した出射開口部に連通する光出射通路、および前記基板載置領域に形成した入射開口部に連通する光入射通路が形成されたブロックと、
前記光出射通路を通して濃度検出用の光を前記出射開口部側へ向けて出射する光源を備える光源モジュールと、
前記入射開口部に入射する前記光導波路基板からの戻り光を、前記光入射通路を通して受光する検出器と、
前記基板載置領域に載置された前記光導波路基板における前記特定方向の一方の端面の位置決めを行う第1位置決め部と、
前記光導波路基板における前記特定方向の他方の端面を押圧して前記特定方向の位置決めを行う第2位置決め部と、
前記基板載置用突起を結ぶ輪郭の内側で前記光導波路基板を前記ブロック側へ押し付ける押圧部と、
を備えていることを特徴とする濃度測定装置。 - 前記出射開口部と前記入射開口部は、光透過性の保護ガラスで閉じられていることを特徴とする請求項1に記載の濃度測定装置。
- 前記基板載置領域の外周に沿って、液溜め溝が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の濃度測定装置。
- 前記液溜め溝内には、液体の付着により変色する部材が配されていることを特徴とする請求項3に記載の濃度測定装置。
- 前記ブロックは、前記基板載置領域を複数有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の濃度測定装置。
- 光導波路基板上に配置された被測定物に、前記光導波路基板中を通る光を照射し、前記光導波路基板からの戻り光を受光することによって濃度測定を行う濃度測定装置であって、
前記光導波路基板を3箇所以上で支えて載置させる基板載置用突起が突設された基板載置領域を有し、前記基板載置領域を挟む両側位置に、前記光導波路基板を特定方向のみに移動可能にする位置決め突起が突設されると共に、前記基板載置領域に形成した出射開口部に連通する光出射通路、および前記基板載置領域に形成した入射開口部に連通する光入射通路が形成されたブロックと、
前記光出射通路を通して濃度検出用の光を前記出射開口部側へ向けて出射する光源を備える光源モジュールと、
前記入射開口部に入射する前記光導波路基板からの戻り光を、前記光入射通路を通して受光する検出器と、
前記基板載置領域に載置された前記光導波路基板における前記特定方向の一方の端面の位置決めを行う第1位置決め部と、
前記光導波路基板における前記特定方向の他方の端面を押圧して前記特定方向の位置決めを行う第2位置決め部と、
前記基板載置用突起を結ぶ輪郭の内側で前記光導波路基板を前記ブロック側へ押し付ける押圧部と、
前記光導波路基板を収納した状態で、前記ブロック上に載置され、前記ブロック上で前記光導波路基板が前記基板載置用突起に載置されることにより前記光導波路基板と分離される基板キャリアと、
を備えていることを特徴とする濃度測定装置。
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