JP2006094311A - 冗長組切替処理順序制御方法及びシステム - Google Patents

冗長組切替処理順序制御方法及びシステム Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は冗長組切替処理順序制御方法及びシステムに関し、重要度の高い回線の信号断時間の短縮を図ることができる冗長組切替処理順序制御方法及びシステムを提供することを目的としている。
【解決手段】装置管理者により、使用する回線単位に使用優先度を設定可能な優先度設定部2と、上記設定を回線単位にソフトウェア部内部データに保持する優先度保持部3と、装置内の切替要因を複数同時に検出可能とする切替要因検出部7と、冗長単位に冗長切替処理を行なう冗長切替制御部5と、発生した複数の切替要因を元に、冗長切替処理を行なう処理順序を判定する冗長切替優先回線判定部4とを含んで構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は冗長組切替処理順序制御方法及びシステムに関する。
冗長構成(1+1切替構成,1:N切替構成,BLSR切替構成,UPSR切替構成,Linkaggregation構成,STP構成等)をとるシステムにおいて、従来方式では使用する回線(ユーザ)の重要度に拘わらず、複数の切替要因が同時に発生した場合には、ソフトウェアにて認識するスロット・回線から順次信号救済(切替)処理が行なわれ、信号救済処理順は不規則(その都度処理順が異なることが考えられる(意図していない処理順になることも考えられる))に行なわれる。
図4は従来システムの動作の一例を示すフローチャートである。任意の回線における切替要因が発生するかどうかチェックする(S1)。切替要因が発生しない場合には、処理を終了する。切替要因が発生した場合には、対象冗長構成(PG(プロテクション・グループ))の全切替要因を収集する(S2)。次に、切替制御を行なう(S3)。
従来のこの種のシステムとしては、回線障害に対する伝送チャネルのバックアップ効率を高め、特に重要な伝送チャネルに対する回線障害による影響を低減するようにしたシステムが知られている(例えば特許文献1参照)。また、複数の現用通信回線に対し、複数の予備通信回線を設け、現用通信回線の障害時に複数の予備通信回線の中から、順次一回線ずつ使用して障害回線を救済するようにした技術が知られている(例えば特許文献2参照)。
特開平6−37730号公報(第3頁、第4頁、図1) 特開平4−113726号公報(第2頁、第3頁、第1図、第2図)
従来のシステムでは、信号救済処理は不規則なので、重要度の高い回線よりも重要度の低い回線の信号救済処理が先に実施され、重要度の高い回線の処理が待たされてしまうという問題があった。特に最近の通信装置においては、回線の高集積化インタフェースカード(最近では1つのインタフェースカード内に30〜40回線、また将来的には60回線以上が計画されており、冗長組も将来的には最大で1カード内に60冗長組が組まれることが想定される)、インタフェースカードに跨って冗長組を構成するような場合には、インタフェースカードの障害発生時等に上記課題が顕著になりがちである。本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、重要度の高い回線の信号断時間の短縮を図ることができる冗長組切替処理順序制御方法及びシステムを提供することを目的としている。
(1)請求項1記載の発明は、同一カード内に複数回線を収容するような冗長構成をとる通信装置において、カード内の各冗長回線単位に回線優先度設定を行ない、設定された優先度に基づいて複数冗長組の切替処理順序の制御を行なうようにしたことを特徴とする。
(2)請求項2記載の発明は、 同一装置内に複数冗長回線を収容する通信装置において、装置内の各冗長回線単位に回線優先度設定を行ない、設定された優先度に基づいて複数冗長組の切替処理順序の制御を行なうようにしたことを特徴とする。
(3)請求項3記載の発明は、装置管理者により、使用する回線単位に使用優先度を設定可能な優先度設定部と、上記設定を回線単位にソフトウェア部内部データに保持する優先度保持部と、装置内の切替要因を複数同時に検出可能とする切替要因検出部と、冗長単位に冗長切替処理を行なう冗長切替制御部と、発生した複数の切替要因を元に、冗長切替処理を行なう処理順序を判定する冗長切替優先回線判定部とを含んで構成される。
(1)請求項1記載の発明によれば、各冗長回線単位に回線優先度設定を行なっているので、優先度に基づいて複数冗長組の切替処理手順の制御を行なうことができる。
(2)請求項2記載の発明によれば、各冗長回線単位に回線優先度設定を行なっているので、優先度に基づいて複数冗長組の切替処理手順の制御を行なうことができる。
(3)これら構成部にて複数冗長組の切り替え処理順序の制御を行なうことにより、自装置側のカード障害(カードのfault等)の発生時、或いは対向接続装置側でのカード障害(カードのfault等)の発生時、又は対向接続装置側でのシステム全体障害(装置電源の全断等)発生時に見られる複数冗長組に対して同時に切り替え要因が発生した場合の切り替え処理順序を予め設定している冗長組単位の優先度に基づいて切り替え制御を実施することにより、システム管理者の意図に応じた順番にて冗長組の信号救済を行なうことが可能となり、その結果としてシステム管理者が重要と認識している回線の信号断時間の短縮を図ることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。図1は本発明の一実施の形態例を示す構成図である。本発明は、ソフトウェア部10とハードウェア部20とが接続されて構成される。ソフトウェア部10において、1は回線(冗長組)優先度設定要求を受ける外部コマンド受付部、2は回線優先度設定要求を受けて外部コマンドを処理する外部コマンド処理部、3は外部コマンド処理部2からの回線優先度情報設定信号を受けて回線優先度情報を保持する回線優先度保持部である。
4は回線優先度情報保持部3からの回線優先情報読出信号を受けて冗長切替優先処理を行なう冗長切替優先回線判定部である。4aは冗長切替優先回線判定部4内に設けられた回線毎の優先情報が記憶された切替制御処理実施テーブル(以下テーブルと略す)である。5は冗長切替優先回線判定部4からの切替要求を受けて冗長切替制御を行なう冗長切替制御部(冗長組単位)、6は該冗長切替制御部5からの信号を受けて切り替え制御信号を出力するハードウェア制御部(回線組単位)、20はハードウェア制御部6の出力を受けるハードウェア部である。7は該ハードウェア部20と接続され、切替要因変化割込通知を受けると共に、ハードウェア部20と接続され、装置内全切替要因を収集する切替要因検出部である。該切替要因検出部7からは前記冗長切替優先回線判定部4に装置内切替要因発生通知を行なう。このように構成されたシステムの動作を制御すれば、以下の通りである。
図2は本発明システムの接続例を示す図である。図において、30は自装置、31は対向装置A、32は対向装置B、33は対向装置Cである。対向装置Bと対向装置Cとは装置冗長となっている。自装置30では、#1〜#6までのインタフェースカード35を内蔵している。そして、各インタフェースカード35内に32本の通信回線を持ち、それら全てが他のインタフェースカード35と冗長組をとっている。通信回線のうち、◎はアクチブ回線、○はスタンバイ回線である。
図中の“pgi”(iは整数)は、冗長組構成を示している。例えば、自装置の#1のインタフェースカードの場合、アクチブ系のpg1とスタンバイ系のpg1とで冗長の組を構成している。この図では、自装置30内にpg1〜pg96(96組の冗長構成)まで設定を行なっている。また、各冗長組内での選択回線(アクチブ回線)は、図中◎で示す通りである。
通信回線の接続関係は、以下の通りである。自装置30のインタフェースカード#1のアクチブ系は対向装置Aのインタフェースカード#1のアクチブ系と接続され、自装置30のインタフェースカード#2のスタンバイ系は対向装置Aのインタフェースカード#2のスタンバイ系と接続されている。自装置30のインタフェースカード#3のアクチブ系は、対向装置Bのインタフェースカード#1のアクチブ系と接続され、自装置30のインタフェース#4のスタンバイ系は、対向装置Cのインタフェースカード#1のスタンバイ系と接続されている。自装置30のインタフェースカード#5のアクチブ系は対向装置Bのインタフェースカード#2のアクチブ系と接続されている。自装置30のインタフェースカード#6のスタンバイ系は対向装置Cのインタフェースカード#2のスタンバイ系と接続されている。
このように構成されたシステムにおいて、外部コマンド(TL−1コマンド入力/CLIコマンド入力、SNMPコマンド)にて、冗長組単位に切替処理優先度設定を以下のようにPG(プロテクション・コマンド)単位に行なう。即ち、冗長組優先度設定要求→外部コマンド受付部1→外部コマンド処理部2→回線優先度情報DB(データベース)設定→回線優先度情報保持部3の順である。
自装置の優先度処理は以下のようになっている。
pg1:切替処理優先度96
pg2:切替処理優先度95

pg95:切替処理優先度02
pg96:切替処理優先度01
切替処理は、優先度01>優先度02>…>優先度96の順に処理を実行する。
(a)自装置のカード障害発生時の動作
自装置30のインタフェースカード#1にてカード抜去或いはカードfaultとなった場合、ハードウェア部20よりインタフェースカード#1−ライン#1に対する切り替え要因が発生する(C1)。C1の通知を元に装置内全切替要因発生状態をハードウェア部20から読み出す(C2)。C2の読み出し結果は、インタフェースカード#1のライン#1〜ライン#32の障害発生状態を示し、pg01〜pg32に対して切り替え処理が必要であることを示すので、切替要因検出部7が切替制御処理実施テーブル4aに対して「配列[0]=pg01,配列[1]=pg2…配列[30]=pg31,配列[31]=pg32」と、「切替必要PG数=32」を設定し、切替処理実行が必要であることを冗長切替優先回線判定部4に対して通知する(C3)。
冗長切替優先回線判定部4は、回線優先度情報保持部3からコマンドにより設定されている冗長組優先度情報の読み出しを行ない(C4)、切替要因検出部7が作成したテーブル4aをC4の読み出し情報を元に、「配列[0]=pg32,配列[1]=pg31,…配列[30]=pg02,配列[31]=pg01」と並び替え処理を実行する。冗長切替優先回線判定部4はテーブル4aに登録されている配列[0](pg32)の実際にハードウェア部20に対しての切り替え制御を実行し(C5,C6,C7)、実行完了後にPGをテーブル4aから削除処理(「配列[0]=pg31,配列[1]=pg30…配列[30]=pg01,配列[31]=初期化」,「切替必要PG数=31」)を実行し、これらの処理を「切替必要PG数=0」になるまで繰り返し実行する。
(b)対向装置Aのカード障害発生時の動作
対向装置Aのインタフェースカード#1において、カード抜去或いはカードfaultとなった場合、ハードウェア部20よりインタフェースカード#1のライン#1に対する切り替え要因が発生する(C1)。C1の通知を元に装置内全切替要因発生状態をハードウェア部20より読み出す(C2)。C2の読み出し結果は、インタフェースカード#1のライン#1〜ライン#32の障害発生状態を示し、pg01〜pg32に対して切替処理が必要であることを示すので、ソフトウェア部10の内部の切替制御処理実施テーブル4aに対して「配列[0]=pg01,配列[1]=pg02…配列[30]=pg31,配列[31]=pg32」と、切替要因検出部7から「切替要因PG数=32」を設定し、切替処理実行が必要であることを冗長切替優先回線発生部4に対して通知する(CA3)。
冗長切替優先回線発生部4は、回線優先度情報保持部3からコマンドにより設定されている冗長組優先度情報の読み出しを行ない(CA4)、切替要因検出部7が作成したテーブル4aをCA4の読み出し情報を元に「配列[0]=pg32,配列[1]=pg31,…配列[30]=pg02,配列[31]=pg01」と並び替えて処理を実行する。冗長切替優先回線判定部4はテーブル4aに登録されている配列[0](pg32)の実際にハードウェア部20に対しての切替制御を実行し(CA5,CA6,CA7)、実行完了後に切り替え処理の完了したPGをテーブル4aから削除処理(「配列[0]=pg31,配列[1]=pg30…配列[30]=pg01,配列[31]=初期化」,「切替必要PG数=31」)を実行し、これらの処理を「切替必要PG数=0」になるまで繰り返し実行する。
(c)対向装置Bの装置全障害発生時の動作
対向装置Bにて装置全障害(装置電源断)となった場合、ハードウェア部20よりインタフェースカード#3のライン#1〜ライン#32,インタフェースカード#5のライン#1〜ライン#32の何れかの回線に対する切り替え要因が発生する(CA1)。CA1の通知を元に装置内全切替要因発生状態をハードウェア部20より読み出す(CA2)。CA2の読み出し結果は、インタフェースカード#1のライン#1〜ライン#32の障害発生状態を示し、pg01〜pg32に対して切り替え処理が必要であることを示すので、ソフトウェア部10の内部の「切替制御処理実施テーブル4a」に対して、「配列[0]=pg33,配列[1]=pg34,…配列[94]=pg95,配列[95]=pg96」と「切替必要PG数=64」を切替要因検出部7から設定し、切替処理実行が必要であることを冗長切替優先回線判断部4に対して通知する(CA3)。冗長切替優先回線判断部4は、回線優先度情報保持部3からコマンドにより設定されている冗長組優先度情報の読み出しを行ない(CA4)、切替要因検出部7が作成したテーブル4aをCA4の読み出し情報を元に「配列[0]=pg96,配列[1]=pg95…配列[94]=pg34,配列[95]=pg33」と並び替え処理を実行する。
冗長切替優先回線判定部4は、テーブル4aに登録されている配列[0](pg96)の実際にハードウェア部20に対しての切り替え制御を実行し(CA5,CA6,CA7)、実行完了後に切り替え処理の完了したPGをテーブル4aから削除処理(「配列[0]=pg95,配列[1]=pg94…配列[94]=pg33,配列[95]=初期化,切替必要PG数=63」)を実行し、これらの処理を「切替必要PG数=0」になるまで繰り返し、実行する。
図3は本発明の動作の一例を示すフローチャートである。先ず任意の回線における切替要因が発生したかどうかチェックする(S1)。切り替え要因が発生しない場合には、処理は終了する。切り替え要因が発生した場合には、装置内部の全冗長構成のPGの切替要因情報を一括収集する(S2)。次に、切替要全PGの割り出しと内部テーブル4aへの設定を行なう(S3)。ここで、テーブル内の並びはソフトウェア部20での検出となる。次に、切替必要PG数は1PG以上であるかどうかをチェックする(S4)。1PG以上なかった場合には、処理は終了する。
1PG以上あった場合には、切替必要通知を通知する(S5)。次に、冗長組単位の優先度情報に基づきテーブル4aを高優先度→低優先度の順に並び替えを行なう(S6)。次に、切替用PG数は1PG以上かどうかチェックする(S7)。1PG以上なかった場合には、処理は終了する。1PG以上ある場合には、切り替え制御を行ない、テーブル4aの最上位PGを制御する(S8)。そして、最後にテーブル4aの並び替え処理終了PGをテーブル4aから削除する(S9)。ステップS7〜S9は必要数だけ繰り返すことになる。
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、各冗長回線単位に回線優先度設定を行なっているので、優先度に基づいて複数冗長組の切替処理手順の制御を行なうことができる。また、各冗長回線単位に回線優先度設定を行なっているので、優先度に基づいて複数冗長組の切替処理手順の制御を行なうことができる。また、これら構成部にて複数冗長組の切り替え処理順序の制御を行なうことにより、自装置側のカード障害(カードのfault等)の発生時、或いは対向接続装置側でのカード障害(カードのfault等)の発生時、又は対向接続装置側でのシステム全体障害(装置電源の全断等)発生時に見られる複数冗長組に対して同時に切り替え要因が発生した場合の切り替え処理順序を予め設定している冗長組単位の優先度に基づいて切り替え制御を実施することにより、システム管理者の意図に応じた順番にて冗長組の信号救済を行なうことが可能となり、その結果としてシステム管理者が重要と認識している回線の信号断時間の短縮を図ることができる。
また、本発明によれば、(a)〜(c)の障害要因発生時に、必然的に複数冗長(PG)の切り替え処理を実施することとなるため、本発明における優先的信号救済処理を行なうことにより、重要度の高い回線(ユーザ)に信号断時間の短縮を図ることが可能なシステムを提供することができる。
本発明の一実施の形態例を示す構成図である。 本発明システムの接続例を示す図である。 本発明の動作の一例を示すフローチャートである。 従来システムの動作の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 外部コマンド受付部
2 外部コマンド受付部
3 回線優先度情報保持部
4 冗長切替優先回線判定部
4a テーブル
5 冗長切替制御部
6 ハードウェア制御部
7 切り替え要因検出部
10 ソフトウェア部
20 ハードウェア部

Claims (3)

  1. 同一カード内に複数回線を収容するような冗長構成をとる通信装置において、カード内の各冗長回線単位に回線優先度設定を行ない、設定された優先度に基づいて複数冗長組の切替処理順序の制御を行なうようにしたことを特徴とする冗長組切替処理順序制御方法。
  2. 同一装置内に複数冗長回線を収容する通信装置において、装置内の各冗長回線単位に回線優先度設定を行ない、設定された優先度に基づいて複数冗長組の切替処理順序の制御を行なうようにしたことを特徴とする冗長組切替処理順序制御方法。
  3. 装置管理者により、使用する回線単位に使用優先度を設定可能な優先度設定部と、
    上記設定を回線単位にソフトウェア部内部データに保持する優先度保持部と、
    装置内の切替要因を複数同時に検出可能とする切替要因検出部と、
    冗長単位に冗長切替処理を行なう冗長切替制御部と、
    発生した複数の切替要因を元に、冗長切替処理を行なう処理順序を判定する冗長切替優先回線判定部と、
    を含んで構成される冗長組切替処理順序制御システム。
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