JP2006093083A - 無水銀ランプおよびランプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 必要以上に駆動電流を増加させることなく、紫外線放射量(輝度)の増大が図れる無水銀ランプを提供すること。
【解決手段】 希ガスが封入されたガラスバルブ4と、ガラスバルブ4内に対向配置された内部電極14−18、16−20と、ガラスバルブ4の前記対向する内部電極間14−18、16−20に対応する外周を包囲し、定常点灯時に前記対向する内部電極間に発生する陽光柱の電位とは異なる電位を持たされる外部電極24とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、無水銀ランプおよび当該無水銀ランプを有するランプ装置に関し、特に、放電容器に希ガスが封入されている無水銀ランプ等に関する。
例えばキセノンなどの希ガスを主な放電媒体とし、文字通り水銀を使用しない無水銀ランプは、環境保全の点から近年一層注目されている。加えて、希ガスを用いた無水銀ランプは、水銀ランプほどは周囲温度の影響を受けずに一定の輝度が得られるといった利点を有する。
そこで、蛍光体と組合せて無水銀蛍光ランプとし、一般の照明用途として用いるための開発が行われている。
特開昭62−281256号公報 実開平2−67554号公報 特開2003−7251号公報
ところが、無水銀蛍光ランプは水銀が封入されている蛍光ランプ(以下、単に「蛍光ランプ」といった場合は、水銀が封入されているものを指す。)と比べて輝度が低く、一般照明用として現在広く普及している蛍光ランプの代替光源とするには、さらなる輝度の向上が必要となっている。輝度を向上させるためには、駆動電流を増加させればよいように思われる。
しかしながら、駆動電流を増加していくとある時点で、電極間で発生する陽光柱の状態が拡散状態から、当該拡散状態よりも低い輝度となる線条状態に遷移する。拡散状態が維持されている間は駆動電流に比例して輝度は向上するのであるが、線条状態に遷移した途端に輝度は極端に低下してしまうこととなる。すなわち、駆動電流を単に増加させるだけでは、かえって輝度が低下してしまう事態を招来することがある。
なお、上記の課題は、無水銀蛍光ランプに限らず、専ら紫外線をそのまま利用し、例えば殺菌用に用いられる無水銀紫外線ランプ等にも共通する課題である。
そこで、本発明は、必要以上に駆動電流を増加させることなく、紫外線放射量(輝度)の増大が図れる無水銀ランプおよび当該無水銀ランプを有するランプ装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明に係る無水銀ランプは、希ガスが封入された放電容器と、前記放電容器内に配された、第1および第2の内部電極部と、点灯中に前記両内部電極部間に形成される放電路に対応する前記放電容器外周に配され、前記放電路における陽光柱の横断面を拡大する外部電極とを備えることを特徴とする。
また、前記外部電極は、前記放電容器外周を包囲し、前記陽光柱とは異なる電位を持たされることを特徴とする。
さらに、前記外部電極は、前記陽光柱の存在する位置に対応する前記放電容器外周に設けられていることを特徴とする。
また、前記外部電極は、前記放電路に沿う方向に間隔を置いて配置された、第1の導電部材と第2の導電部材の少なくとも2個の導電部材で構成することとしてもよい。
また、前記外部電極を環状に形成することとしてもよい。
また、前記外部電極は、前記放電容器の外周に沿って巻回された螺旋状としてもよい。
また、前記外部電極を透明導電膜で形成することとしてもよい。
さらに、前記外部電極には、当該外部電極に流れる電流を制限する電流制限素子を接続することとしてもよい。
この場合に、前記外部電極を、前記放電路に沿う方向、前記第2の内部電極部よりも前記第1の内部電極部側寄りに配することとし、当該外部電極を、前記無水銀ランプの点灯電源から前記第2の内部電極部へ至る給電路に、前記電流制限素子を介して接続することとしてもよい。
また、前記第1の内部電極部が、放電時に、陰極となることとしてもよい。
上記したように、外部電極を第1および第2の、少なくとも2個の導電部材で構成する場合には、前記第1の導電部材は、前記第1の内部電極部寄りに配し、前記第2の導電部材は、前記第2の内部電極部寄りに配することとしてもよい。
この場合に、前記第1の導電部材は、前記無水銀ランプの点灯電源から前記第2の内部電極部に至る給電路に、第1の電流制限素子を介して接続し、前記第2の導電部材は、前記点灯電源から前記第1の内部電極部に至る給電路に、第2の電流制限素子を介して接続することとしてもよい。
さらに、前記放電容器内側に、紫外線で励起発光する蛍光体膜を形成することとしてもよい。
また、前記第1の内部電極部と前記第2の内部電極部の内、少なくとも一方の内部電極部は複数の電極で構成し、点灯中に当該電極の数に応じた数の陽光柱を発生させることとしてもよい。この場合に、前記放電容器内側に、紫外線で励起発光する蛍光体膜を形成し、前記放電容器の少なくとも前記陽光柱発生領域に対応する横断面を、前記放電路に垂直な面方向における前記電極の配列に適合した形状にすることとしてもよい。
また、前記放電容器を、扁平な箱体をした平面型の放電容器としてもよい。
上記の目的を達成するため、本発明に係るランプ装置は、上記した無水銀ランプと当該無水銀ランプを点灯する点灯回路とを備えることを特徴とする。
また、前記点灯回路は、前記陽光柱を拡散状態に維持して、前記無水銀ランプを点灯させることを特徴とする。
さらに、前記点灯回路は、前記外部電極に対し、前記陽光柱とは異なる電位を持たせることを特徴とする。
本発明に係る無水銀ランプによれば、放電容器内に配された、第1および第2の内部電極部に給電して両電極部間に拡散陽光柱を発生させると、拡散陽光柱は、外部電極によって、その横断面が拡大される。すなわち、放電路が拡大(拡幅)されることとなり励起される希ガス原子の数が増加し、紫外線放射量が増大する。これにより、必要以上に電流を増加させることなく、紫外線放射量の増大が図られることとなる。
また、上記無水銀ランプを備える本発明に係るランプ装置においても、上記と同様の効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1(a)は、実施の形態1に係る無水銀蛍光ランプ2の一部を切り欠いた平面図であり、図1(b)は、同じく無水銀蛍光ランプ2の一部を切り欠いた側面図である。なお、図1を含む全ての図において、各部材間の縮尺は統一していない。
無水銀蛍光ランプ2は、放電容器の一例として示す、ソーダライムガラスからなり、長手方向の軸と直交する平面で切断した断面が円形をした筒状のガラスバルブ4を有する。ガラスバルブ4の内径は26mmである。
また、無水銀蛍光ランプ2は、前記ガラスバルブ4における両端部の気密封止部分で支持されたリード線6、8、10、12を有する。リード線6とリード線8、リード線10とリード線12はそれぞれ平行に配されており、リード線6とリード線10、リード線8とリード線12は、それぞれ同軸上に配されている。
各リード線6、8、10、12のガラスバルブ4内側の先端には、内部電極14、16、18、20が接合されている。すなわち、無水銀蛍光ランプ2は、ガラスバルブ4内に対向配置された、一対の内部電極14、18ともう一対の内部電極16、20の二対の内部電極を有する。別言すれば、無水銀蛍光ランプ2は、後述するように、本例では陰極となる第1の内部電極部19と陽極となる第2の内部電極部15とを有する。そして、第1の内部電極部19が複数の(本例では、2個の)電極18、20からなり、第2の内部電極部15が複数の(本例では、2個の)電極14、16からなると捉えることもできる。
ここで、前記各一対の内部電極における対向間隔D1は50mmであり、二対間における内部電極の配置間隔(内部電極の中心間距離)D2は10mmである。なお、内部電極14、16、18、20は、例えばニッケルからなる。
また、ガラスバルブ4の管軸方向、少なくとも、内部電極14、16と内部電極18、20を含む内部電極14、16−内部電極18、20間に対応するガラスバルブ4の内周面(内壁)には、蛍光体膜22が形成されている。蛍光体膜22は、紫外線で励起されて青色発光する(BaMgAl10O17:Eu)といった蛍光体を含む。
ガラスバルブ4内には、キセノン(Xe)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)からなる希ガスの混合ガス(不図示)が封入されている。当該混合ガスの混合比(圧力比)は、Xe:Ne:Ar=70:27:3であり、封入圧は13.3kPaである。
ガラスバルブ4外周の所定位置には、外部電極24が設けられている。外部電極24には、導電部材の一例として、アルミテープを用いている。当該アルミテープの幅W1は2.5mmで厚みは0.1mmである。実施の形態1では、当該アルミテープを電極18、20の先端から、ガラスバルブ4の管軸方向距離D3の外周に巻き付け、円環状をした外部電極として構成した。なお、距離D3については後述する。
図2は、上記無水銀蛍光ランプ2を含むランプ装置30を示す。
ランプ装置30は、点灯回路の一例として、負極性パルス点灯回路32(以下、単に「点灯回路32」と称する。)を有する。点灯回路32は、直流電源34、10kΩの抵抗器36、コンデンサ38、ダイオード40、およびFET42等を有し、各構成部品が図2に示すように接続されてなる。なお、図中、符号44、46で示すのは、無水銀蛍光ランプ2に流れる電流を調節するための放電電流制限抵抗であり、0〜100kΩの範囲で抵抗値を変化させられる可変抵抗器である。符号48、50、52で示すのは、1kΩの抵抗器であり、これはオシロスコープで電流値(電流波形)を測定するために設けられているものである。また、図2に示すように、本例では、内部電極18、20(第1の内部電極部19)を陰極(Cathode)、内部電極14、16(第2の内部電極部15)を陽極(Anode)とし、外部電極24を、陽極(GND)側に接続することとした(以下、内部電極陰極18、20、内部電極陽極14、16と称する場合がある)。この場合、図2の回路図から明らかなように、定常点灯の際、外部電極24は、対向する電極間に形成される放電路中における陽光柱の電位とは異なる電位を持たされる(本例では、陽光柱の電位よりも高い電位を持たされる)こととなる。
上記の構成からなるランプ装置30による無水銀蛍光ランプ2の点灯の様子についての説明に入る前に、拡散陽光柱と線条陽光柱の説明を行う。
ランプ装置30において、無水銀蛍光ランプ2から外部電極24を取り除き、ガラスバルブ4内の封入ガスをキセノン(Xe)のみとし、封入圧6.7kPaとしたものを作製し、これを点灯回路32でパルス点灯させた。このときのパルスの繰り返し周波数は10kHzでパルス幅は20μsである。
このときの点灯の様子を撮影した写真を図3に、また、電極間の電圧・電流波形を図4に示す。図4(a)は電極14−18間の、図4(b)は電極16−20間の電圧・電流波形をそれぞれ示している。図4(a)、図4(b)において、横軸は時間[μs]、左縦軸は電圧[V]、右縦軸は電流[mA]であり、図中、電圧波形は実線で、電流波形は一点鎖線で示している。また、上下に各1本引かれた破線は、それぞれ、0[V]ラインと0[mA]ラインを示している。
図3に示すように、このときの陽光柱は、その全長に亘り径方向に膨張(拡散)した状態を呈する(このような拡散状態の陽光柱を「拡散陽光柱」と称することとする。)。
拡散状態では、陽光柱は紫外線放射量が多いので、蛍光体で変換される可視光も多く、輝度が高い。この状態から、可変抵抗器44、46を操作して電流値を増加させると、さらに紫外線放射量が増加し、輝度が高くなる。すなわち、陽光柱が拡散状態にある間は、電流の大きさに比例して紫外線放射量も多くなる。
しかし、電流がある値(この値を「遷移電流値」と称することとする。)を超えると、陽光柱は、図5に示す写真のように、線条に収縮した状態に遷移する(このような線条状態の陽光柱を「線条陽光柱」と称することとする。)。このときの、電極間の電圧・電流波形を図6に示す。図6は、電極14−18間および電極16−20間の電圧・電流波形を図4と同様に表した図である。
線条陽光柱における紫外線放射量は、拡散陽光柱における紫外線放射量よりも格段に少なくなり、その結果、ランプの輝度も極端に低下してしまう。すなわち、線条状態に遷移する直前の拡散状態において、陽光柱から発せられる紫外線放射量は最大となる。
上記のことを踏まえ、実施の形態に係るランプ装置30では、可変抵抗44、46を操作し、線条状態に遷移する直前の拡散状態で無水銀蛍光ランプ2を発光させることとした。
続いて、実施の形態1に係る無水銀蛍光ランプ2の点灯の様子について説明する。
なお、以降、無水銀蛍光ランプ2は、パルスの繰り返し周波数30kHzでパルス幅2μsの点灯条件で点灯させた。
図1に戻り、外部電極24を、内部電極陰極18、20からの距離D3が10mmとなる位置に配し、上記の点灯条件で点灯させた。このときの点灯の様子を撮影した写真を図8に示す。ここで、比較例として外部電極24を配置していないもの(以下、「比較ランプ」と称する。)を準備し、同じ点灯条件で点灯させたときの様子を撮影した写真を図7に示す。
図7、図8から、外部電極24およびその近傍で陽光柱がさらに拡大されている(すなわち、横断面積が増加している)ことが分かる。これは、陽光柱よりも高い電位を持たされ、当該陽光柱の周囲を包囲している外部電極24によって、陽光柱が外方に引っ張られているからである。陽光柱の横断面積の増加、すなわち、放電路の拡大によって、励起される原子の数が増加し、紫外線放射強度が増加する。その結果、蛍光体で変換される可視光も増加し、ランプの輝度が向上(光束が増加)することとなる。さらに、陽光柱の拡大によって、蛍光体膜により近い位置で紫外線が放射されることとなることによっても光束が増加することとなる。
上記の効果等を、実験により検証した。
[実験1]
図1に示す、外部電極24の内部電極陰極18、20からの距離D3を0〜50mmの間で変化させて、ランプ特性の測定をおこなった。
測定結果を図9に示す。図9(a)は外部電極の位置と全光束の関係を、図9(b)は外部電極の位置と消費電力の関係を、図9(c)は外部電極の位置と発光効率の関係を、図9(d)は外部電極の位置と印加電圧(電極間のピーク電圧)の関係を、それぞれ示している。図9の上記各グラフにおいて、破線で示すのは、前記比較ランプの測定結果である。なお、全光束は、照度球を用いて測定した照度を換算した値である。
図9(a)から分かるように、外部電極24の位置に拘わらず、無水銀蛍光ランプ2の全光束は、比較ランプの全光束よりも常に上回っている。すなわち、陽極(GND)側に接続した外部電極24が、ガラスバルブ4の管軸方向(すなわち、定常点灯時に形成される放電路に沿う方向)、内部電極陰極18,20側寄りに位置しようが、内部電極陽極14,16側寄りに位置しようが、比較ランプよりも全光束は上回ることが分かる。そして、距離D3=7.5mmのときに全光束は最大値24.0[lm]となる。距離D3が7.5mmよりも大きくなるにしたがって全光束は漸減する。全体的に、無水銀蛍光ランプ2の全光束は、比較ランプよりも1割程度向上している。上記の結果から、より多くの光束を得るという観点からは、外部電極24は、内部電極陽極14、16よりも内部電極陰極18、20寄りに設ける(最適には、D3=7.5mmの位置)のが好ましいといえる。これは、外部電極24を内部電極陰極18、20近傍に配置すると、外部電極24が内部電極陰極18、20上で電流が集中して陰極点を形成しようとするのを妨げ、また内部電極間での放電で陽光柱が収縮するのを防ぐためであると考えられる。
図9(b)から分かるように、消費電力は、全体的には、比較ランプよりも無水銀蛍光ランプ2の方が1割程度高くなる。また、無水銀蛍光ランプ2において、全体的には、外部電極24の位置による変化はあまり見られず、ほぼ一定の値をとる。しかし、距離D3=0mmにすると、消費電力は急激に上昇する。この原因の一つとして、外部電極24と
内部電極陰極18、20の距離を0にすると、当該外部電極24と内部電極陰極18、20との間で放電が生じることが考えられる。
図9(c)から分かるように、無水銀蛍光ランプ2において、距離D3を0mmから大きくしていくと、発光効率は徐々に上昇し、D3=15mm付近で最大となり、それ以降は漸減する。また、無水銀蛍光ランプ2の発光効率は、D3=10〜40mmの範囲において、確実に、比較ランプの発光効率よりも高くなっている。
図9(d)から分かるように、実験の範囲内においては、外部電極24を設けたことにより、無水銀蛍光ランプ2の印加電圧は、比較ランプの印加電圧よりも低くなる。そして、D3=15mmあたりにおいて、印加電圧は最低となる。印加電圧が低いほど、電源の小型化を図ることができ、ランプ設計上も有利となる。図9(d)から判断して、D3=5〜20mmの範囲が好ましく、さらには、D3=10〜20mmの範囲が好ましい。
[実験2]
次に、外部電極の幅W1(図1参照)を1〜17.5mmの間で変化させて、上記実験1と同様の測定を行った。なお、この場合に、距離D3は、上記実験1で比較的大光束・高効率が得られた10mmに固定した。
実験結果を図10に示す。図10(a)〜(d)において、横軸に外部電極の幅W1をとっている。縦軸は、図9(a)〜(d)の対応するグラフと同様である。図10(a)〜(d)の各グラフにおいて、破線で示すのは、比較ランプの測定結果である。なお、図9(a)と図10(a)間、図9(b)と図10(b)間、および図9(c)と図10(c)間で、比較ランプの値が若干異なっているのは、実験1と実験2とが時期を異にして実施されたことによるデータのばらつきが現れているためである。このことは、実験1、2の結果と後述する実験3、4の結果との関係においても同様である。
図10(a)から分かるように、実験の範囲内では、無水銀蛍光ランプ2の全光束は、比較ランプの全光束よりも常に上回っている。そして、全光束は、幅W1=5〜15mmの範囲において、ほぼ等しい値をとるが、その中でもW1=10mmのときに最大全光束23.8[lm]が得られる。W1が10mmを超えると全光束は減少傾向となる。これは、本例においては、外部電極として光を遮断するアルミテープを用いているからである。
図10(b)、(c)から分かるように、外部電極の幅W1が大きくなるほど、消費電力が大きくなり、発光効率が低下する。発光効率が低下するのは、消費電力が大きくなるからである。消費電力が大きくなる原因として、以下の点が考えられる。すなわち、外部電極−内部電極間の放電は、外部電極と内部電極との間に存するガラスバルブ部分をキャパシタンスとした誘電体バリア放電となる。つまり、外部電極の幅を大きくすると、当然に、ガラスバルブ外周に接触する外部電極の面積が大きくなるため、キャパシタンスが大きくなり、その結果、外部電極にその分、電流が多く流れることとなる。このため消費電力が増加するのである。
図10(d)から、外部電極24の幅W1が大きくなるほど、印加電圧は低下することが分かる。
以上、実験1および実験2の結果から、全光束、発光効率の観点から、外部電極24の内部電極陰極18、20からの距離D3は、10mmが好ましく、また、外部電極24の幅W1は2.5mm以下とするのが好ましいといえる。
なお、上記した例では、蛍光体膜を構成する蛍光体として、青色蛍光体(BaMgAl10O17:Eu)のみを用いたが、蛍光体膜を構成する蛍光体は、これに限らず、たとえば、前記青色発光の蛍光体に、赤色発光の蛍光体(Y2O3:Eu)および緑色発光の蛍光体(LaPO4:Ce,Tb)を加え、全体として白色発光となるようにしても構わない。
実施の形態1に係る無水銀蛍光ランプ2において、蛍光体膜を上記3種類の蛍光体で構成し、幅2.5mmのアルミテープを内部電極陰極18、20からの距離D3=10mmの位置に配して外部電極24を構成したものを作製したところ、全光束180[lm]、発光効率50[lm・W-1]が得られている。
(実施の形態2)
図11に、実施の形態2に係る無水銀蛍光ランプ60の一部を切り欠いた平面図を示す。
実施の形態1の無水銀蛍光ランプ2(図1参照)では、アルミテープ1個で外部電極を構成したのに対し、実施の形態2の無水銀蛍光ランプ60は、アルミテープ2個で外部電極を構成した点が異なっている以外は、実施の形態1と基本的に同じ構成である。したがって、共通部分には、実施の形態1と同様の符号を付してその説明は省略し、異なる部分を中心に説明する。
無水銀蛍光ランプ60では、アルミテープ24に加え、同様のアルミテープ62をガラスバルブ4外周に配することとした。すなわち、実施の形態2に係る無水銀蛍光ランプ60では、2個のアルミテープ24、62で、外部電極64を構成することとした。ここで、説明の便宜上、符号24で示す方を第1外部電極、符号62で示す方を第2外部電極と称することとする。なお、図示は省略するが、第2外部電極62は、第1外部電極24と同電位となるよう、図2に示す回路上で結線されている。
[実験3]
第1外部電極24、第2外部電極62共に、幅は2.5mmとし、第1外部電極24の内部電極陰極18、20からの距離D3を10mmに固定し、第2外部電極62の内部電極陰極18、20からの距離D4を変化させて、前記実験1と同様の実験3を行った。因みに、第2外部電極を中央に配置した際(D4=25mm)の無水銀蛍光ランプ60の発光状態を撮影した写真を図13に示す。
実験3の結果を図12に示す。図12(a)は第2外部電極62の位置と全光束の関係を、図12(b)は第2外部電極62の位置と消費電力の関係を、図12(c)は第2外部電極62の位置と発光効率の関係をそれぞれ示している。図12の上記各グラフにおいて、破線で示すのは、前記比較ランプの測定結果である。また、一点鎖線で示すのは、実験1から得られた第1外部電極24のみとした場合の最適値を示している。ここで最適値は、距離D3=10mmのときのものである。
図12(a)から分かるように、第2外部電極62の位置に拘わらず、無水銀蛍光ランプ60の全光束は、比較ランプの全光束よりも常に上回っている。無水銀蛍光ランプ60の全光束は、比較ランプよりも全体的に3割程度向上している。第2外部電極62が、内部電極陰極14、18から遠ざかる程、全光束は増大し、D4=50mmのときに、最大全光束26.0[lm]が得られる。また、第2外部電極62を第1外部電極24よりも内部電極陽極14、16側に配置した場合に、一点鎖線で示す第1外部電極24のみとした場合の全光束を上回る。これは、第1外部電極24によって拡大された陽光柱が内部電極陽極14、16との間で再び収縮しようとするのを第2外部電極62が防ぐためであると推察される。
図12(b)から分かるように、実施の形態2に係る無水銀蛍光ランプ60では、点線で示す比較ランプの場合と比べて消費電力は3割程度上昇するが、一点鎖線で示す第1外部電極24のみとした場合と大差は見られない。また、第2外部電極62の位置によらず、消費電力はほぼ一定となる。これは、第2外部電極62が移動するだけで、第1外部電極24と第2外部電極62のガラスバルブ4外周と接触する面積の合計は変化しないためであると考えられる。
図12(c)から分かるように、実施の形態2に係る無水銀蛍光ランプ60において、第2外部電極62が内部電極陰極18、20から遠ざかるほど発光効率は向上している。距離D4が5mm以上30mm未満の範囲では、一点鎖線で示す第1外部電極24のみとした場合とほぼ等しい値をとるが、距離D4が30mm以上になると第1外部電極24のみとした場合を上回ることとなる。このことから、発光効率の面からは、第1外部電極24は、一方の内部電極(本例では、内部電極陰極18、20)寄りに、第2外部電極62は、他方の内部電極(本例では、内部電極陽極14、16)寄りに配置することが好ましいと言える。
(実施の形態3)
図14に、実施の形態3に係る無水銀蛍光ランプ70の平面図を示す。
実施の形態3に係る無水銀蛍光ランプ70は、外部電極の形状が異なる以外は実施の形態1の無水銀蛍光ランプ2と基本的に同じ構成である。したがって、共通部分には同じ符号を付してその説明は省略し、異なる部分を中心に説明する。
無水銀蛍光ランプ70では、幅2.5mmのアルミテープをガラスバルブ4の外周に螺旋状に巻き回して外部電極72を構成することとした。アルミテープの巻回開始端と巻回終了端は、ガラスバルブ4の管軸方向、それぞれ、内部電極陰極18、20、内部電極陽極14、60の存する位置とし、等ピッチで複数回巻(本例では、4回巻き)とした。また、外部電極72に陽光柱とは異なる電位を持たせるために接続するリード線(不図示)を、アルミテープの陰極側端部に接続することとした。
上記の構成からなる無水銀蛍光ランプ70を、図2に示す点灯回路32で点灯させた際の様子を撮影した写真を図15に示す。
図8に示す実施の形態1の無電極蛍光ランプ2、図13に示す実施の形態2の無電極蛍光ランプ60と比較すると、当該図15に示す実施の形態3の無電極蛍光ランプ70において、ガラスバルブ4の管軸方向全長に亘って陽光柱が最も広がっていることが分かる。
[実験4]
比較ランプ、無水銀蛍光ランプ2、無水銀蛍光ランプ60、無水銀蛍光ランプ70において、封入ガスをキセノン(Xe)のみとし、封入圧を10.7kPaとしたものを作製し(これらのランプをそれぞれ、比較ランプL、無水銀蛍光ランプ2L、無水銀蛍光ランプ60L、および無水銀蛍光ランプ70Lとする。)、種々のランプ特性を測定した。
ここで、無水銀蛍光ランプ2L、60L、70Lにおいて、外部電極を構成するアルミテープの幅は2.5mmとした。無水銀蛍光ランプ2Lにおいて、外部電極24の内部電極陰極18、20からの距離D3(図1参照)は10mmとした。無水銀蛍光ランプ60Lにおいて、第1外部電極24と第2外部電極62の内部電極陰極18、20からの距離D3、D4(図11参照)はそれぞれD3=10mm、D4=25mmとした。無水銀蛍光ランプ70Lにおいて、螺旋のピッチは10mmとした。
実験結果を図16に示す。
図16に示すように、全光束は無水銀蛍光ランプ70Lで最大となり、次いで、無水銀蛍光ランプ60L、無水銀蛍光ランプ2L、比較ランプLの順となる。また、放電電圧(絶対値)は、この順とは逆になり、無水銀蛍光ランプ70Lで最低となる。消費電力は、比較ランプLが最低で、次いで、無水銀蛍光ランプ2L、無水銀蛍光ランプ60L、無水銀蛍光ランプ70Lの順に高くなる。これは、外部電極のガラスバルブとの接触面積が増大することによるものと考えられる。この結果、発光効率も消費電力と同様の傾向を示している。
(実施の形態4)
図17(a)に、実施の形態4に係る無水銀蛍光ランプ90の一部を切り欠いた平面図を、図17(b)に、同じく無水銀蛍光ランプ90の一部を切り欠いた側面図を示す。
実施の形態4に係る無水銀蛍光ランプ90は、主として、蛍光体膜の構成および陰極側となる内部電極部が異なる以外は、実施の形態1の無水銀蛍光ランプ2(図1)と基本的に同じ構成である。したがって、共通部分には同じ符号を付してその説明は省略し、異なる部分を中心に説明する。
実施の形態1の無水銀蛍光ランプ2では、蛍光体膜を構成する蛍光体として、青色蛍光体のみを用いたが、実施の形態4の無水銀蛍光ランプ90では、青色蛍光体(BaMgAl10O17:Eu)、緑色蛍光体(LaPO4:Ce,Tb)および赤色蛍光体(Y2O3:Eu)で蛍光体膜91を構成し、全体として白色発光させるようにしている。
また、実施の形態1の無水銀蛍光ランプ2では、陰極側にも陽極側にも複数個(本例では2個)の電極を設けているが、実施の形態4の無水銀蛍光ランプ90では、陰極側となる内部電極部を単一の内部電極92で構成することとしている。こうすることにより、ランプ構造が簡易になって、製造がし易くなる。加えて、陰極側へは1系統で給電できることとなるので、給電系統の簡略化を図ることができる。
なお、ガラスバルブ4の管軸方向と直交する方向における、内部電極92の長さD6は、少なくとも、両内部電極14,16と対向できるだけの長さを有する。すなわち、D5≦D6の関係にある。内部電極92(以下、内部電極陰極92と称する場合がある。)には、これと接合されたリード線94を介して給電される。
実施の形態4では、外部電極24は、幅W1=2.5mmとし、内部電極陰極92からの距離D3=5mmの位置に巻き付けた。また、ガラスバルブ4内の封入ガスはキセノン(Xe)のみとし、その封入圧は10.7kPaとした。なお、言うまでも無く、外部電極の形態・位置や封入ガスの種類・封入圧は、上記のものに限定されるものではなく、実施の形態1〜3と同様にしても構わない。
図18は、上記無水銀蛍光ランプ100を含むランプ装置100を示す。
図2に示す実施の形態1の場合と異なるのは、内部電極陰極92側寄りに設けられた外部電極24に対し、当該外部電極24に流れる電流を制限する電流制限素子の一例として示す抵抗器102を接続している点である。すなわち、直流電源34(点灯回路32)から内部電極陽極14,16に至る給電路104に、抵抗器102を介して、外部電極24を接続している点である。
外部電極24に抵抗器102を接続した理由は、以下の通りである。上述した[実験2]において、外部電極24の幅W1が大きくなるほど、消費電力が大きくなり、発光効率が低下することが確認された。このこと等に鑑み、外部電極24を流れ、発光に直接寄与しない電流を低減(制限)することにより、発光効率の向上を図ることができると考えたからである。
この効果を実験によって検証した。
[実験5]
図18に示す抵抗器102の抵抗値を1〜104kΩの範囲で変化させ、そのときの発光効率[lm/W]の変化を調べた。なお、本実験において、点灯回路32におけるパルスの繰り返し周波数は25kHz、パルス幅は2μsとした。
実験結果を、図19に示す。なお、図19のグラフ中、破線で示すのは、外部電極を設けない場合の発光効率である。同じく、二点鎖線で示すのは、外部電極は設けるのであるが、当該外部電極は、点灯装置における回路のいずれの部位にも接続せず(すなわち、開放し)、いわゆる電気的に浮いた状態とした場合の発光効率である。
図19から分かるように、抵抗器102の抵抗値が大きくなるにしたがって、発光効率は高くなる傾向にある。そして、無水銀蛍光ランプ90の発光効率は、抵抗値が100kΩを超えたあたりから、外部電極を設けないものよりも高くなることが分かる。
ここまで説明してきた実施の形態1〜4では、外部電極を陽極側に接続することとしたが、陰極側に接続しても構わない。
外部電極を陰極側に接続した例を、実施の形態4の変形例として、図20に示す。図20は、当該変形例に係る無水銀蛍光ランプ110を含むランプ装置112の概略構成を示す。なお、図20中において、図18で示したのと同様の部材については、同じ符号を付し、その説明については省略する。
図20に示すように、無水銀蛍光ランプ110の外部電極24は、陰極側に接続されている。すなわち、外部電極24は、直流電源34(点灯回路32)から内部電極陰極92に至る給電路114に、抵抗器102を介して接続されている。また、外部電極24は、ガラスバルブ4の管軸方向、内部電極陽極14,16側寄りに設けられている。
上記のように構成した無水銀蛍光ランプ110(図10)も、無水銀蛍光ランプ90(図18)と同様、外部電極を有しない従来の無水銀蛍光ランプよりも多くの光束が得られることが確認されている。但し、無水銀蛍光ランプ110と無水銀蛍光ランプ90の比較では、無水銀蛍光ランプ90方が無水銀蛍光ランプ110よりも多くの光束が得られることが確認されている。
また、下記する理由により、放電開始電圧に関しては、無水銀蛍光ランプ90の方が無水銀蛍光ランプ110よりも低くなると考えられる。言うまでも無く、電子は陰極(内部電極陰極92)から放出されて陽極(内部電極陽極14,16)へと向かう。この場合に、無水銀蛍光ランプ90の方が、無水銀蛍光ランプ110よりも、内部電極陰極92から電子が放出され易くなると考えられるからである。すなわち、無水銀蛍光ランプ90は、(i)外部電極24を、ガラスバルブ4の管軸方向、内部電極陰極92に近づけて配置しており、(ii)外部電極24を陽極側に接続して、当該外部電極24を内部電極陰極92よりも高電位にしている。したがって、(i)無水銀蛍光ランプ90の場合よりも、外部電極24が内部電極陰極92から遠く、(ii)外部電極24が陰極側に接続されて、当該外部電極24の電位が内部電極陰極92よりも低くなっている無水銀蛍光ランプ110よりも、上記無水銀蛍光ランプ90の方が、外部電極24による、内部電極陰極92から電子を引き出す作用が強くなると考えられるからである。
なお、上記した変形例に係る無水銀蛍光ランプ110では、外部電極24を、図20において実線示す位置、すなわち、ガラスバルブ4の管軸方向、内部電極陽極14,16側寄り(本例では、内部電極陽極14,16の近傍)に配することとしたが、これに限らず、一点鎖線で示す位置、すなわち、ガラスバルブ4の管軸方向、内部電極陰極92側寄り(本例では、内部電極陰極92の近傍)に配することとしても構わない。このようにした場合であっても、外部電極を有しない従来の無水銀蛍光ランプよりも多くの光束が得られることが確認されている。
(実施の形態5)
ここまで説明してきた実施の形態では、外部電極は、陰極(Cathode)側か陽極(Anode)側のいずれか一方に接続することとしたが、外部電極を複数の導電部材(アルミテープ)で構成した場合には、導電部材ごとに、異なる極性側に接続することとしても構わない。このようにする例を、実施の形態2の無水銀蛍光ランプ60(図11)を用いて説明する。
図21に、無水銀蛍光ランプ60を含むランプ装置130を示す。
本例では、第1外部電極24は、ガラスバルブ4の管軸方向、内部電極陰極18,20側寄り(本例では、内部電極陰極18,20の近傍)に配され、第2外部電極62は、ガラスバルブ4の管軸方向、内部電極陽極14,16側寄り(本例では、内部電極陽極14,16の近傍)に配されている。
そして、第1外部電極24は、陽極側に接続されている。すなわち、第1外部電極24は、点灯電源である直流電源34から内部電極陽極14,16に至る給電路132に抵抗器134を介して接続されている。
一方、第2外部電極62は、陰極側に接続されている。すなわち、第2外部電極62は、前記直流電源34から内部電極陰極18,20に至る給電路136に抵抗器138を介して接続されている。
以上説明したように、本実施の形態に係る無水銀蛍光ランプおよびランプ装置によれば、点灯回路によって陽極・陰極の両内部電極から給電し、当該電極間に拡散陽光柱を発生させると共に、前記外部電極に対し前記拡散陽光柱の電位よりも高い電位を持たせることにより、前記拡散陽光柱は、包囲された外部電極によって径方向に拡大される。すなわち、放電路が拡大(拡幅)されることとなる関係上、励起される希ガス原子の数が増加する。その結果、紫外線放射強度が高くなり、蛍光体により得られる可視光(光束)が増加する。さらに、拡散陽光柱が径方向に拡大され、蛍光体膜により近い位置で紫外線が放射されることによっても光束が増加することとなる。
また、上記効果を別の側面から捉えると以下のようになる。放電路が拡大されると、陽光柱における抵抗がさがり、その結果、より多くの電流を流すことができることとなる。換言すると、陽光柱が拡散状態から線条状態に遷移するときの電流値(前記遷移電流値)を、外部電極を設けることによって外部電極を設けない場合よりも大きくすることが可能となる。すなわち、外部電極を設けると外部電極を設けない場合よりも、陽光柱を拡散状態に維持したまま流せる電流を増大させることが可能となり、紫外線放射量の増大、ひいては、光束の増大を図ることができるのである。
さらに、詳細なデータは省略するが、実施の形態に係る無水銀蛍光ランプの放電開始電圧は、比較ランプよりの放電開始電圧よりも低くなることが確認されている。これは以下の理由による。すなわち、外部電極を設けることにより、内部電極間の放電開始電圧より低い印加電圧で外部電極と内部電極(陰極)との間で放電が開始される。これにより、初期電子が供給されて、内部電極間の放電開始が助けられるためである。
また、さらに、外部電極を点灯回路と抵抗を介して接続することによって、発光に直接寄与しない電流(外部電極を流れる電流)が低減(制限)され、発光効率の向上を図ることができる。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上記した形態に限らないことは勿論であり、例えば、以下のような形態とすることもできる。
(1)上記実施の形態では、アルミテープをガラスバルブの外周の全周に亘って巻き回し、当該アルミテープでガラスバルブ外周を包囲して外部電極を構成することとしたが、外部電極の態様はこれに限らず、例えば、図22に示すように構成することとしても構わない。
(i)図22(a)、(b)は、方形をした導電箔(本例ではアルミ箔)82をガラスバルブ4外周の周方向に複数枚(本例では8枚)、所定の間隔で(本例では等間隔で)貼着して、外部電極を構成した例である。なお、図22(a)は、ガラスバルブ4の一部と外部電極のみを表した斜視図であり、図22(b)は、図22(a)の外部電極(導電箔)の位置でガラスバルブ4を切断した図である。また、煩雑さを避けるため、図22(b)では、ガラスバルブ4に関して、その外周のみを表している。
上記のように外部電極を構成し、各導電箔82に、陽光柱とは異なる電位を持たせることにより、陽光柱は、当該陽光柱と電位差を持った各アルミ箔82によって外方に引っ張られることとなり、上記した実施の形態と同様の効果が得られる。
なお、導電箔の形状は方形に限らず任意であり、配置間隔も等間隔に限らず任意である。
(ii)上記(i)の形態では、導電箔82を8枚配置して外部電極を構成することとしたが、これに限らず、例えば、図22(c)に示すように、3枚の導電箔82A〜Cでガラスバルブ4外周を包囲して外部電極を構成することとしても構わない。この場合、ガラスバルブ4の横断面において、各導電箔82A〜Cおよび各導電箔82A〜Cの両端を次々に結ぶ線(図中の一点鎖線)で囲まれる領域の中に、陽光柱の横断面における中心部が入るので、当該陽光柱は導電箔82A〜Cによって外方(3方)に引っ張られ、この部分でその横断面積が増大することとなる。換言すると、離散して配置された各導電箔および各導電箔の端部を順次結ぶ線で囲まれる領域に陽光柱の中心部が入るように、当該複数枚の導電箔でガラスバルブ外周を包囲すればよいのである。
(iii)図22(d)に示すのは、一対のアルミテープ84A、84Bをガラスバルブ4の外周に対向させて外部電極を構成した例である。本例においても、離散して配置された各導電箔(アルミテープ84A、84B)および各導電箔(アルミテープ84A、84B)の端部を順次結ぶ線(図中の一点鎖線)で囲まれる領域に陽光柱の中心部が入るように、当該2枚の導電箔(アルミテープ84A、84B)でガラスバルブ4外周が包囲されて外部電極が構成されているので、上記(ii)と同様の効果が得られる。
(iv)図22(e)に示すのは、アルミテープ86をガラスバルブ4の外周の半周に巻き付けて、外部電極とした例である。この場合でも、導電箔(アルミテープ86)および当該導電箔(アルミテープ86)の端部を結ぶ線(図中の一点鎖線)で囲まれる領域に陽光柱の中心部が入ることとなる。なお、この場合、アルミテープはガラスバルブ4の半周以上、すなわち、横断面においてアルミテープおよび当該アルミテープの両端を結ぶ線で形成される扇形の中心角が180度以上となるように巻き付けて外部電極を構成することとしても構わない。
(2)上記実施の形態では、外部電極を構成する部材として、テープ状のものや方形箔状のものを用いたが、これに限らず、金属ワイヤーを用いてもよい。すなわち、金属ワイヤーをガラスバルブに巻回して、外部電極を構成するのである。
(3)上記実施の形態では、外部電極の材質としてアルミを用いたが、これに限らず、他の金属を用いてもよい。
また、外部電極は、例えばITO(In2O3:SnO2)からなる透明導電膜で形成することとしても構わない。この場合には、陽光柱の全長に亘り、ガラスバルブ外周の全周を覆うように(包囲するように)透明導電膜を形成して外部電極を構成することとしても構わない。
(4)ガラスバルブの形状に関しては、上記実施の形態で示したものに限らず、例えば、以下のような形態とすることができる。
(i)上記実施の形態では、ガラスバルブとして横断面が円形のものを用いたが、ガラスバルブは、円形断面のものに限らず、例えば略楕円形断面のものであってもよく、特に限定されるものではない。
上記実施の形態1〜5においては、特に略楕円断面とすることによって、輝度むらの低減効果が期待できる。その理由を、図23(a)、(b)を参照しながら説明する。
図23(a)は、実施の形態1に係る無水銀蛍光ランプ2を、図1(a)に示すH−H線に沿って切断した断面図である。無水銀蛍光ランプ2は、2対の内部電極を有しているので、定常点灯の際には、対向する内部電極14と内部電極18の間(図1(a)参照)、および、同じく内部電極16と内部電極20の間(図1(a)参照)で、それぞれ陽光柱が発生する。
そして、陽光柱の横断面は、図23(a)において一点鎖線に示すような形状となる。すなわち、内部電極14、16のそれぞれに対応して陽光柱PC1,PC2が発生し、これら陽光柱PC1,PC2の一部が重なった状態となる。本例では、図23において、円形断面の陽光柱PC1,PC2が横方向に並んだ形となる。この場合、ガラスバルブ4の横断面形状が円形であると、陽光柱PC1,PC2と蛍光体膜22の距離(間隙)が縦方向に長く横方向に短くなり輝度むらが生じてしまう。そこで、可能な限り陽光柱PC1,PC2の横断面外形に沿うようにすべく、少なくとも前記陽光柱発生領域に対応する横断面が、図23(b)に示すように、略楕円形状となるようにガラスバルブ140を形成することが好ましいのである。すなわち、陽光柱(放電路)に垂直な面方向における内部電極14,16の配列に適合した形状に、ガラスバルブ140の横断面を形成するのである。なお、図23(b)〜(e)に示す一点鎖線も陽光柱の横断面を示している。
図23(c)は、横一列に配列された内部電極142A〜Eに適合させて、ガラスバルブ144の横断面形状を横長の略長方形にした例を示す。なお、本例は、後述する平面型をしたガラスバルブの一例でもある。
図23(d)は、三角形状に配列された内部電極146A〜Cに適合させて、ガラスバルブ148の横断面形状を略三角形にした例を示す。
図23(e)は、正方形状に配列された内部電極150A〜Dに適合させて、ガラスAバルブ152の横断面形状を略正方形にした例を示す。
(ii)また、ガラスバルブは、長手方向の軸と直交する平面で切断した断面が細長い長方形をした(すなわち、扁平な箱体をした)いわゆる平面型であってもよい。
ここで、上記平面型をしたガラスバルブを有する無水銀蛍光ランプ160の一例を図24に示す。
図24(a)は、無水銀蛍光ランプ160の一部を切り欠いた平面図であり、図24(b)は、図24(a)におけるJ−J線に沿って一部を切断した断面図であり、図24(c)は、図24(a)におけるK−K線に沿って切断した断面図である。
無水銀蛍光ランプ160は、平面型のガラスバルブ162を有する。
また、無水銀蛍光ランプ160は、前記ガラスバルブ162の長手方向における両端部の気密封止部分で支持されたリード線164,166,168,170を有する。リード線164,166,168は互いに平行に配されており、リード線166とリード線170は、同軸上に配されている。
各リード線164,166,168,170のガラスバルブ162内側の先端には、内部電極172,174,176,178が接合されている。すなわち、無水銀蛍光ランプ160では、一方の内部電極部が複数の(本例では、3個の)内部電極172,174,176からなり、他方の内部電極部が単一の内部電極178からなる。なお、内部電極172,174,176,178は、例えばニッケルからなる。
また、ガラスバルブ4の内側には、蛍光体膜180が形成されている。蛍光体膜180は、実施の形態1のものと同じものを用いることができる。
ガラスバルブ162内には、キセノン(Xe)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)からなる希ガスの混合ガス(不図示)が封入されている。
ガラスバルブ162外周の所定位置には、外部電極182が設けられている。外部電極182には、実施の形態1と同様、アルミテープを用いることができる。なお、言うまでも無く、当該外部電極182の形態は、実施の形態2〜5のものと同様にしても構わない。
上記の構成からなる無水銀蛍光ランプ160において、リード線164,166,168,170を介して給電すると、複数個(本例では3個)設けられた一方の内部電極172,174,176の個数に応じた数(本例では3本)の陽光柱が発生する。当該陽光柱で発生した紫外線は、蛍光体膜180で可視光に変換されて、ガラスバルブ162外へ放出される。
上記のような平面型の無水銀蛍光ランプ160は、携帯電話やカーナビゲーションシステム等におけるディスプレイ部に用いられる比較的小型の液晶ディスプレイ装置のバックライト光源としての用途が期待できる。
(iii)さらに、ガラスバルブは、直管状のものに限らず、U字状やスパイラル状、あるいは球状であってもよい。
(5)上記実施の形態1〜3では、ガラスバルブに二対の内部電極を設けることとしたが、これに限らず、内部電極は一対のみとしても構わない。あるいは、三対以上設けるようにしてもよい。
(6)また、上記実施の形態1〜3では、両内部電極部を同じ個数の電極(本例では、2個)で構成することとしたが、これに限らず、両内部電極部を複数の電極で構成する場合に、一方の内部電極部を構成する電極の個数と他方の内部電極部を構成する電極の個数を異ならせても構わない。例えば、一方の内部電極部を3個の電極で構成し、他方の内部電極部を2個の電極で構成することとしてもよい。
(7)また、ガラスバルブ内に封入する希ガスの種類および封入圧は上記したものに限らない。
(8)上記各実施の形態において、蛍光体膜を構成する蛍光体の種類とその組み合わせは、上記したものに限らない。例えば、上記実施の形態1〜3、5では、蛍光体膜を構成する蛍光体として、青色蛍光体のみを用いたが、これに限らず、青色蛍光体、緑色蛍光体および赤色蛍光体で蛍光体膜を構成し、全体として白色発光するようにしても構わない。これとは反対に、上記実施の形態4の蛍光体膜を青色蛍光体のみで構成してもよい。あるいは、実施の形態1〜5の蛍光体膜を白色蛍光体(Ca10(PO4)6FCl:Sb,Mn)で構成することとしても構わない。
(9)上記実施の形態では、本発明を無水銀蛍光ランプに適用した例を用いて説明したが、本発明は、蛍光ランプに限らず、無水銀紫外線ランプに適用することも可能である。すなわち、上記実施の形態に係る無水銀蛍光ランプの構成から蛍光体膜を除去し(蛍光体膜を形成しないこととし)、無水銀紫外線ランプとして構成しても構わない。紫外線ランプは、紫外線を被照射物に照射し、当該被照射物の殺菌等に用いられる。
(10)上記実施の形態では、外部電極は、いずれの場合も、無水銀蛍光ランプの点灯回路に接続することとしたが、接続先は、これに限らない。例えば、当該ランプが組み込まれる機器における、点灯回路とは別系統の回路に接続することとしても構わない。要は、外部電極に、陽光柱とは異なる電位を持たせることができればよいのである。
本発明は、環境保全に貢献し得る、例えば、無水銀紫外線ランプや無水銀蛍光ランプ等の分野で好適に利用可能である。
実施の形態1に係る無水銀蛍光ランプを示す図である。 実施の形態1に係るランプ装置を示す図である。 比較ランプにおいて、拡散陽光柱を発生させた様子を撮影した写真である。 上記拡散陽光柱が発生している際の、電極間の電圧波形および電流波形を示す図である。 比較ランプにおいて、線条陽光柱を発生させた様子を撮影した写真である。 上記線条陽光柱が発生している際の、電極間の電圧波形および電流波形を示す図である。 比較ランプの発光の様子を撮影した写真である。 実施の形態1に係る無水銀蛍光ランプの発光の様子を撮影した写真である。 実施の形態1に係る無水銀ランプにおいて、外部電極の位置を変化させた際の、全光束、消費電力および発光効率の変化の様子を示すグラフである。 実施の形態1に係る無水銀ランプにおいて、外部電極の幅を変化させた際の、全光束、消費電力および発光効率の変化の様子を示すグラフである。 実施の形態2に係る無水銀蛍光ランプを示す図である。 実施の形態2に係る無水銀ランプにおいて、外部電極を構成する2本のアルミテープの内、一方のアルミテープの位置を変化させた際の、全光束、消費電力および発光効率の変化の様子を示すグラフである。 実施の形態2に係る無水銀蛍光ランプの発光の様子を撮影した写真である。 実施の形態3に係る無水銀蛍光ランプを示す図である。 実施の形態3に係る無水銀蛍光ランプの発光の様子を撮影した写真である。 比較ランプ、実施の形態1〜3に係る無水銀蛍光ランプにおける種々のランプ特性の比較結果を示す図である。 実施の形態4に係る無水銀蛍光ランプを示す図である。 実施の形態4に係る無水銀蛍光ランプを含むランプ装置を示す図である。 実施の形態4に係る無水銀蛍光ランプにおいて、外部電極と接続される抵抗器の抵抗値を変化させた際の、発光効率の変化の様子を示すグラフである。 実施の形態4の変形例に係るランプ装置を示す図である。 実施の形態5に係るランプ装置を示す図である。 外部電極の変形例を示す図である。 主として、ガラスバルブの変形例を示す図である。 平面型の無水銀蛍光ランプを示す図である。
符号の説明
2、60、70、90、110、160 無水銀蛍光ランプ
4、140、144、148、152、162 ガラスバルブ
14、16、18、20、92、142A〜E、146A〜C、150A〜D、172、174、176、178 内部電極
22、180 蛍光体膜
24、64、72、182 外部電極
30、100、112、130 ランプ装置
32 負極性パルス点灯回路
102、134、138 抵抗器
104、114、132、136 給電路

Claims (19)

  1. 希ガスが封入された放電容器と、
    前記放電容器内に配された、第1および第2の内部電極部と、
    点灯中に前記両内部電極部間に形成される放電路に対応する前記放電容器外周に配され、前記放電路における陽光柱の横断面を拡大する外部電極と、
    を備えることを特徴とする無水銀ランプ。
  2. 前記外部電極は、前記放電容器外周を包囲し、前記陽光柱とは異なる電位を持たされることを特徴とする請求項1記載の無水銀ランプ。
  3. 前記外部電極は、前記陽光柱の存在する位置に対応する前記放電容器外周に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の無水銀ランプ。
  4. 前記外部電極は、前記放電路に沿う方向に間隔を置いて配置された、第1の導電部材と第2の導電部材の少なくとも2個の導電部材からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の無水銀ランプ。
  5. 前記外部電極は環状に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の無水銀ランプ。
  6. 前記外部電極は、前記放電容器の外周に沿って巻回された螺旋状をしていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の無水銀ランプ。
  7. 前記外部電極は、透明導電膜で形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の無水銀ランプ。
  8. 前記外部電極には、当該外部電極に流れる電流を制限する電流制限素子が接続されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の無水銀ランプ。
  9. 前記外部電極は、前記放電路に沿う方向、前記第2の内部電極部よりも前記第1の内部電極部側寄りに配されており、
    当該外部電極は、前記無水銀ランプの点灯電源から前記第2の内部電極部へ至る給電路に、前記電流制限素子を介して接続されることを特徴とする請求項8記載の無水銀ランプ。
  10. 前記第1の内部電極部が、放電時に、陰極となることを特徴とする請求項9記載の無水銀ランプ。
  11. 前記第1の導電部材は、前記第1の内部電極部寄りに配されており、前記第2の導電部材は、前記第2の内部電極部寄りに配されていることを特徴とする請求項4記載の無水銀ランプ。
  12. 前記第1の導電部材は、前記無水銀ランプの点灯電源から前記第2の内部電極部に至る給電路に、第1の電流制限素子を介して接続され、
    前記第2の導電部材は、前記点灯電源から前記第1の内部電極部に至る給電路に、第2の電流制限素子を介して接続されることを特徴とする請求項11記載の無水銀ランプ。
  13. 前記放電容器内側に、紫外線で励起発光する蛍光体膜が形成されていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の無水銀ランプ。
  14. 前記第1の内部電極部と前記第2の内部電極部の内、少なくとも一方の内部電極部は複数の電極からなり、点灯中に当該電極の数に応じた数の陽光柱が発生することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の無水銀ランプ。
  15. 前記放電容器内側に、紫外線で励起発光する蛍光体膜が形成されており、
    前記放電容器の少なくとも前記陽光柱発生領域に対応する横断面が、前記放電路に垂直な面方向における前記電極の配列に適合した形状をしていることを特徴とする請求項14記載の無水銀ランプ。
  16. 前記放電容器が、扁平な箱体をした平面型の放電容器であることを特徴とする請求項14または15記載の無水銀ランプ。
  17. 請求項1〜16のいずれか1項に記載の無水銀ランプと、
    当該無水銀ランプを点灯する点灯回路とを備えることを特徴とするランプ装置。
  18. 前記点灯回路は、前記陽光柱を拡散状態に維持して、前記無水銀ランプを点灯させることを特徴とする請求項17記載のランプ装置。
  19. 前記点灯回路は、前記外部電極に対し、前記陽光柱とは異なる電位を持たせることを特徴とする請求項17または18記載のランプ装置。
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