JP2006092669A - ターンテーブル装置及びディスクドライブ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディスク状記録媒体をより確実にセンタリングすることができ、ディスク状記録媒体を所定位置にセットしてしっかりと確実に保持することができる装置を提供する。
【解決手段】ターンテーブル90とチャッキンブ部材200とで光学ディスクDを挟持した状態で回転駆動されるターンテーブル装置において、ターンテーブル90は、光学ディスクDの中心孔dに嵌合されるディスク嵌合部5aと、その中心孔の周縁部を支えるディスク支持部5bと、ディスク嵌合部の外周面から爪部が突出されるセンタリング部材96と、そのセンタリング部材96をディスク嵌合部5aの半径方向外側に付勢するコイルバネと、回転駆動により発生する遠心力でセンタリング部材96を半径方向外側に押圧する重り91と、を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ディスクや光磁気ディスク、磁気ディスク等のディスク状記録媒体が着脱可能に装着されて回転駆動されるターンテーブル装置、及び当該ターンテーブル装置に装着されて回転駆動されるディスク状記録媒体の情報記録面に沿ってピックアップ装置の記録及び/又は再生ヘッドを移動させて情報信号の記録(書込み)及び/又は再生(読取り)を行うディスクドライブ装置に関するものである。
従来のこの種のディスクドライブ装置としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。特許文献1には、ターンテーブルとクランパとの間で光ディスクをクランプする光ディスククランプ装置に関するものが記載されている。
この特許文献1に記載された光ディスククランプ装置は、「光ディスク中心部を支持して回転させるターンテーブルを備え且つローディング位置とアンローディング位置との間を上下回動自在に構成されたスピンドルモータと、前記ターンテーブルの上方において上下動可能に支持され且つローディング位置においてターンテーブル上面と磁着するクランパと、該クランパを上下動可能に嵌合させる保持穴及びクランパの脱落防止用フランジ部の下面と接することによりクランパを吊下げ保持する保持面を備えたクランパホルダと、を備え、前記スピンドルモータがローディング位置に上昇したときに前記ターンテーブル上の光ディスクを前記ターンテーブルと前記クランパとの間の磁石吸引力により挟持する光ディスククランプ機構、を有した光ディスククランプ装置において、前記クランパホルダの保持面を、ローディング位置にある光ディスク面に対して傾斜させた」ことを特徴としている。
このような構成を有する光ディスククランプ装置によれば、「光ディスクを保持するトレイの排出動作に連動させてクランパとターンテーブルとの吸着を強制解除することなく、スピンドルモータの下降動作に連動したクランパの下降時にクランパホルダの保持面に対してクランパの脱落防止用フランジ部を片当たりさせて、片当り部から強制剥離させることにより、格別大きな負荷をかけることなく剥離を実現し、その結果ローディングモータへの負荷を軽減し、緊急イジェクトも容易に行える」という効果が期待される。
従来のこの種のディスクドライブ装置の他の例としては、例えば、特許文献2に記載されているようなものもある。特許文献2には、CDディスク等をターンテーブル上に搭載し、騒音や振動を発生することなくクランプする機構を備えたディスクドライブ装置に関するものが記載されている。
この特許文献2に記載されたディスクドライブ装置は、「ディスクを搭載し駆動するターンテーブルと、該ターンテーブルに対向して設けられ前記ターンテーブルと共同して前記ディスクをクランプするディスククランパと、該ディスククランパを回転可能に保持するクランパプレートを備えたディスクドライブ装置であって、前記ディスククランパの前記ディスクと接触する面及び前記クランパプレートと接触する面に、弾性部材を設けた」ことを特徴としている。
このような構成を有するディスクドライブ装置によれば、「ディスククランパのディスクと接触する面やクランパプレートと接触する面、あるいはクランパプレートのディスククランパが装着される切り欠き部を、ゴムあるいは熱可塑性エラストマからなる弾性部材で構成しているので、従来のディスクドライブ装置よりも騒音や振動の発生を低く押えることができる」等の効果が期待される。
また、従来のこの種のディスクドライブ装置の更に他の例としては、例えば、特許文献3に記載されているようなものもある。特許文献3には、CD−ROM等のデータの読み書きにレーザ光を利用する、高速回転のディスクドライブ装置に関するものが記載されている。
この特許文献3に記載されたディスクドライブ装置は、「筐体内に、ディスクを着脱可能に保持するターンテーブルと、ターンテーブルを回転させるスピンドルモータと、ディスクをターンテーブルに固定するクランパと、ディスクをターンテーブルから外す際にクランパを保持し、且つ、ディスクの作動状態においてディスクの直上に位置するクランパフォルダとを備える、ディスクドライブ装置であって、該クランパフォルダは、作動状態におけるディスク面とクランパフォルダで挟まれた空間と、クランパフォルダについてディスクとは反対側に広がる空間とを連通する、孔、又はスリット、あるいは切り欠きを有する」ことを特徴としている。
このような構成を有するディスクドライブ装置によれば、「ディスク面上の負圧発生が効果的に抑制されるため、高速運転するCD−ROMドライブ、DVDドライブ等において、ディスクの変形や振動を減少させられる」等の効果が期待される。
特開2004−118897号公報 特開2003−331492号公報 特開2003−196904号公報
このような従来のディスクドライブ装置に用いられているターンテーブル装置の例を、図68〜図72に示す。図68〜図72は、ターンテーブルとチャッキング部材とが協働してディスクを保持するようにしたターンテーブル装置の従来例を示すものである。
図68〜図72A,Bに示すように、ターンテーブル装置310は、ターンテーブル320とチャッキング部材330とから構成されている。ターンテーブル320は、ディスクDの中心孔dに嵌合されるディスク嵌合部321と、このディスク嵌合部321と一体に形成されると共にディスクDの中心孔dの周縁部を支えるディスク支持部322と、ディスク嵌合部321の3箇所に設けられた3個のセンタリング部材323と、ディスク嵌合部321の上面に固定された吸着板324とから構成されている。そして、ディスク支持部322の上面には、リング状をなすクッション材325が設けられている。
3個のセンタリング部材323は、ディスク嵌合部321の側面部をコ字状に切り出すと共にその肉厚を他の部分よりも薄くして弾性を持たせることによって形成されている。この3個のセンタリング部材323が持つ半径方向外側へ向かう弾性により、ディスクDがターンテーブル320の中央にセンタリングされる。また、チャッキング部材330には、ターンテーブル320の吸着板324を吸着するためのマグネット331とヨーク板332とが内蔵されている。これらマグネット331及びヨーク板332と吸着板324との吸着作用によりターンテーブル320とチャッキング部材330とでディスクDを挟持している。このようにしてターンテーブル装置310でディスクDを保持し、そのディスクDを所定の速度で回転するように構成されている。
しかしながら、近年のディスクドライブ装置では、高密度記録、高速度処理等の高性能化が要求されている。そのため、ディスク状記録媒体の回転数を高める必要があるが、ディスク回転数が高くなると、それに応じてディスク状記録媒体に付与される遠心力が増大する。このとき、ディスク状記録媒体の重心位置が偏心している場合には、その重心が偏心している方向に遠心力によってディスク状記録媒体が引っ張られ、コイルバネのバネ力に抗してディスク状記録媒体に位置ズレが生じてしまう。その結果、ディスク状記録媒体のセンタリング精度が低下することとなり、これにより、ピックアップ装置による情報信号の読み出しや、書き込み精度が悪化するという課題があった。
解決しようとする問題点は、従来のディスクドライブ装置では、ディスク回転の高速化に伴う遠心力の増加によってセンタリング部材323によるディスク状記録媒体の保持力が低下し、ディスク状記録媒体のセンタリング精度が低下してピックアップ装置による情報信号の読み出しや、書き込み精度が悪化するという課題があった。
上述したような課題等を解決し、上記目的を達成するために、本出願のターンテーブル装置は、ディスク状記録媒体が装着されるターンテーブルと、そのターンテーブルに装着されたディスク状記録媒体をターンテーブルとの間で挟持するチャッキング部材と、を備え、ターンテーブルとチャッキング部材とでディスク状記録媒体を挟持した状態で回転駆動されるターンテーブル装置において、ターンテーブルは、ディスク状記録媒体の中心孔に嵌合されるディスク嵌合部と、その中心孔の周縁部を支えるディスク支持部と、ディスク嵌合部の外周面から爪部が突出されるセンタリング部材と、そのセンタリング部材をディスク嵌合部の半径方向外側に付勢する弾性部材と、回転駆動により発生する遠心力でセンタリング部材を半径方向外側に押圧する重りと、を有することを最も主要な特徴としている。
本出願のターンテーブル装置は、センタリング部材と弾性部材と重りとを1組として、その複数組をディスク嵌合部の周方向に適宜な間隔をあけて複数箇所に配置して設けたことを特徴としている。
本出願のターンテーブル装置は、ディスク嵌合部は合成樹脂によって形成すると共に、そのディスク嵌合部と一体に複数個のセンタリング部材を弾性を付与して設け、その複数個のセンタリング部材と複数個の重りとの間に弾性部材をそれぞれ介在させ、それぞれの重りに働く遠心力を弾性部材を介してセンタリング部材にそれぞれ作用させるようにしたことを特徴としている。
本出願のターンテーブル装置は、ディスク嵌合部は合成樹脂によって形成すると共に、そのディスク嵌合部と一体に複数個のセンタリング部材を弾性を付与して設け、その複数個のセンタリング部材と複数個の弾性部材との間に重りをそれぞれ介在させ、それぞれの重りに働く遠心力をセンタリング部材に直接作用させるようにしたことを特徴としている。
本出願のターンテーブル装置は、ディスク支持部は合成樹脂によって形成すると共に、そのディスク支持部と一体に複数個のセンタリング部材を弾性を付与して設け、その複数個のセンタリング部材と複数個の重りとの間に弾性部材をそれぞれ介在させ、それぞれの重りに働く遠心力を弾性部材を介してセンタリング部材にそれぞれ作用させるようにしたことを特徴としている。
本出願のターンテーブル装置は、ディスク支持部は合成樹脂によって形成すると共に、そのディスク支持部と一体に複数個のセンタリング部材を弾性を付与して設け、その複数個のセンタリング部材と複数個の弾性部材との間に重りをそれぞれ介在させ、それぞれの重りに働く遠心力をセンタリング部材に直接作用させるようにしたことを特徴としている。
本出願のターンテーブル装置は、複数個のセンタリング部材は、ディスク嵌合部及びディスク支持部とは別体に設け、その複数個のセンタリング部材と複数個の重りとの間に弾性部材をそれぞれ介在させ、それぞれの重りに働く遠心力を弾性部材を介してセンタリング部材にそれぞれ作用させるようにしたことを特徴としている。
本出願のターンテーブル装置は、複数個のセンタリング部材は、ディスク嵌合部及びディスク支持部とは別体に設け、複数個のセンタリング部材と複数個の弾性部材との間に重りをそれぞれ介在させ、それぞれの重りに働く遠心力をセンタリング部材に直接作用させるようにしたことを特徴としている。
また、本出願のディスクドライブ装置は、ディスク状記録媒体が装着されるターンテーブルと、そのターンテーブルに装着されたディスク状記録媒体をターンテーブルとの間で挟持するチャッキング部材と、を有するターンテーブル装置と、そのターンテーブル装置を回転駆動するスピンドルモータと、ターンテーブル装置に装着されたディスク状記録媒体に対して情報信号の読み取り及び/又は書き込みを行うピックアップ装置と、そのピックアップ装置をディスク状記録媒体の半径方向に移動させるピックアップ移動機構と、を備えたディスクドライブ装置において、ターンテーブルは、ディスク状記録媒体の中心孔に嵌合されるディスク嵌合部と、その中心孔の周縁部を支えるディスク支持部と、ディスク嵌合部の外周面から爪部が突出されるセンタリング部材と、そのセンタリング部材をディスク嵌合部の半径方向外側に付勢する弾性部材と、回転駆動により発生する遠心力でセンタリング部材を半径方向外側に押圧する重りと、を有することを特徴としている。
上述のように構成したことにより、本出願のターンテーブル装置によれば、ターンテーブルとチャッキング部材とを備え、ターンテーブルは、ディスク嵌合部とディスク支持部とセンタリング部材と弾性部材と重りを有する構成としたため、弾性部材の付勢力に加えて重りに付与される遠心力がセンタリング部材に作用することから、ディスク状記録媒体をセンタリング位置に確実にセットし、より強くしっかりと保持することができる。
本出願のターンテーブル装置によれば、センタリング部材と弾性部材と重りとを1組として、その複数組をディスク嵌合部の複数箇所に配置する構成としたため、ターンテーブルが大型化されることなく、センタリング部材によるディスク状記録媒体のセンタリング力を強くして、センタリング位置に確実に保持することができる。
本出願のターンテーブル装置によれば、少なくともディスク嵌合部又はディスク支持部を合成樹脂で形成して複数個のセンタリング部材をディスク嵌合部又はディスク支持部と一体に設けると共に、それぞれセンタリング部材と重りとの間に弾性部材を介在させる構成としたため、それぞれの重りに発生する遠心力を弾性部材を介してセンタリング部材にそれぞれ作用させることができ、複数個のセンタリング部材によるディスク状記録媒体のセンタリング力を増大させて、ディスク状記録媒体をしっかりと確実に保持することができる。
本出願のターンテーブル装置によれば、少なくともディスク嵌合部又はディスク支持部を合成樹脂で形成して複数個のセンタリング部材をディスク嵌合部又はディスク支持部と一体に設けると共に、それぞれセンタリング部材と弾性部材との間に重りを介在させる構成としたため、それぞれの重りに発生する遠心力を直接センタリング部材にそれぞれ作用させることができ、複数個のセンタリング部材によるディスク状記録媒体のセンタリング力を増大させて、ディスク状記録媒体をしっかりと確実に保持することができる。
本出願のターンテーブル装置によれば、複数個のセンタリング部材をディスク嵌合部と別体に設けると共に、それぞれセンタリング部材と重りとの間に弾性部材を介在させる構成としたため、それぞれの重りに発生する遠心力を弾性部材を介してセンタリング部材にそれぞれ作用させることができ、複数個のセンタリング部材によるディスク状記録媒体のセンタリング力を増大させて、ディスク状記録媒体をしっかりと確実に保持することができる。
本出願のターンテーブル装置によれば、複数個のセンタリング部材をディスク嵌合部と別体に設けると共に、それぞれセンタリング部材と弾性部材との間に重りを介在させる構成としたため、それぞれの重りに発生する遠心力を直接センタリング部材にそれぞれ作用させることができ、複数個のセンタリング部材によるディスク状記録媒体のセンタリング力を増大させて、ディスク状記録媒体をしっかりと確実に保持することができる。
また、本出願のディスクドライブ装置によれば、ディスク嵌合部とディスク支持部を有するターンテーブルとスピンドルモータとピックアップ装置とピックアップ移動機構とを備えたディスクドライブ装置において、ターンテーブルには複数個のセンタリング部材と複数個の弾性部材と遠心力により移動してセンタリング部材を押圧する複数個の重りとを設ける構成としたため、弾性部材の付勢力に加えて重りに発生する遠心力をセンタリング部材に押圧力として作用させることができる。その結果、ディスク状記録媒体をより確実にセンタリングすることができ、ディスク状記録媒体を所定位置にセットしてしっかりと確実に保持することができる装置を提供することができる。
ディスク状記録媒体をセンタリングするターンテーブル装置のセンタリング部材に重りの遠心力を作用させ、回転速度の増加に応じてディスク状記録媒体の保持力を増大させて、より確実にセンタリングすることができるターンテーブル装置及び、そのターンテーブル装置が用いられるディスクドライブ装置を、簡単な構成によって実現した。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。図1〜図67は、本発明のターンテーブル装置及びディスクドライブ装置の実施の形態の例を示すものである。即ち、図1〜図10はターンテーブル装置の第1実施例を示す図、図11は重りの第1実施例を示す図、図12〜図17はターンテーブル装置の第2実施例を示す図、図18は重りの第2実施例を示す図、図19〜図25はターンテーブル装置の第3実施例を示す図、図26は重りの第3実施例を示す図、図27〜図32はターンテーブル装置の第4実施例を示す図、図33は重りの第4実施例を示す図である。
また、図34〜図38はターンテーブル装置の第5実施例を示す図、図39及び図40は重りの第5実施例を示す図、図41〜図46はターンテーブル装置の第6実施例を示す図、図47及び図48は重りの第6実施例を示す図、図49はターンテーブル装置の第7実施例を示す図、図50〜図54はターンテーブル装置の第8実施例を示す図、図55及び図56は重りの第8実施例を示す図、図57〜図67は本発明のディスクドライブ装置の一実施例を示す図である。
本発明の第1の実施例として示すディスクドライブ装置1は、ディスク状記録媒体として、オーディオ情報等の音楽信号やビデオ情報等の映像信号と音楽信号等の情報信号が予め記録された再生専用型の光ディスク、或いはオーディオ情報やビデオ情報等の情報信号が1度だけ記録可能(追記型)若しくは何度でも繰り返して記録可能(書換え型)とされた記録可能型の光ディスクDを用いることができる。しかしながら、ディスク状記録媒体としては、これに限定されるものではなく、例えば、薄い円盤の表面に磁性薄膜層を形成して特定位置の磁化状態により情報を記憶するようにした磁気ディスク、同様に形成した磁性薄膜層に光ヘッドと磁気ヘッドを使用して情報を書き込み及び読み出すようにした光磁気ディスク、その他のディスク状をなす記憶媒体を適用することができることは勿論である。
このディスクドライブ装置1は、図57〜図67に示すように、ベースユニットシャーシ2とベースユニットサブシャーシ3とスピンドルモータ4とターンテーブル5と光学ピックアップ装置6と送りネジ軸7と送りモータ8等を備えて構成されている。ベースユニットシャーシ2は、平板状の平面部2aと、この平面部2aの周囲を囲うように外周縁に沿って下面側に突出させて設けた正面壁部2b、背面壁部2c及び左右の側面壁部2d,2eとを有し、全体として底の浅い蓋体のような形状とされている。
図57及び図58に示すように、ベースユニットシャーシ2の平面部2aの略中央部には、左右方向へ延びる略長方形をなすヘッド用の開口部10が設けられている。更に、平面部2aのヘッド用開口部10の長手方向の一方には円形の貫通穴11が設けられている。そして、平面部2aのヘッド用開口部10の長手方向と交差する方向の一方である背面側には、同じく左右方向へ延びる長方形のバネ用開口部12が設けられている。このベースユニットシャーシ2の下面には、図64及び図65に示すように、送りモータ8等が収納されるモータ収納部13と、背面側のサブガイド軸14とが設けられている。
ベースユニットシャーシ2の貫通孔11の下面には、スピンドルモータ4が固定されたモータベース板15が2個の取付ネジ19によって2箇所で締付固定されている。モータベース板15は板金製の薄い板材からなり、これにより、全体に弾性を持たせて撓み変形が可能とされている。このモータベース板15の中央部には、スピンドルモータ4の固定部4aが嵌合される嵌合孔15aが設けられている。
図62に示すように、スピンドルモータ4は、モータベース板15に嵌合されて固定される固定部4aと、この固定部4aに回転自在に支持される回転部4bとから構成されている。スピンドルモータ4の固定部4aは、例えば、円筒状の軸受スリーブと、この軸受スリーブ内に嵌合固定されたベアリングと、軸受スリーブの外部に嵌合固定された鉄芯等を有している。鉄芯は、円周方向に等角度間隔に設けられた複数の巻芯部を有し、各巻芯部には巻線が所定の巻数を巻き付けられている。
また、スピンドルモータ4の回転部4bは、例えば、固定部4aのベアリングに回転自在に支持された回転軸と、この回転軸を圧入することにより一体に固定された円筒であってリング状のロータ等を有している。ロータの内周面には、リング状をなす回転駆動用のマグネットが接着剤等の固着手段によって貼着固定されている。このマグネットは、鉄芯の巻芯部の数に対応した数の極数を有しており、円周方向に多極に磁化されている。例えば、巻芯部の数を9個とした場合、マグネットの極数は12極となる(マグネットの極数=巻芯部の数×4/3)。しかしながら、スピンドルモータ4は、このような構成のものに限定されるものではない。
このスピンドルモータ4の回転部4bの中央部に設けられた回転軸4cには、ターンテーブル5が圧入等の固着手段により嵌合されて一体に構成されている。このターンテーブル5は、ディスク状記録媒体の一具体例を示す光学ディスクDの中心孔dに嵌合されるディスク嵌合部5aと、このディスク嵌合部5aの下端に連続されると共に光学ディスクDの中心孔dの周縁部が載置されるディスク支持部5bと、このディスク支持部5bに支持された光学ディスクDのセンタ孔dを係止してセンタリングしつつ抜け出しを防止する複数個のセンタリング部材16等を有している。このターンテーブル5については、後に多数の実施例を挙げて詳細に説明する。
図61、図64及び図65に示すように、ベースユニットシャーシ2のモータ収納部13は、正面壁部2bと平行に延在された横仕切り壁17と、側面壁部2dの内側に配置され且つ横仕切り壁17と直交する方向に延びる縦仕切り壁18とを有している。この正面壁部2bと横仕切り壁17と縦仕切り壁18とで囲まれた四角形の空間部がモータ収納部13とされている。
送りモータ8は、軸方向に細長く形成されたモータ本体8aと、このモータ本体8aに回転自在に支持された回転軸8bとを有している。モータ本体8aは、外周面の2箇所を互いに平行に切り欠いたような二面幅部を有している。このモータ本体8aの二面幅部を正面壁部2bと横仕切り壁17との間に圧入して挟み込むことにより、送りモータ8がベースユニットシャーシ2のモータ収納部13内に挿入されて圧入固定されている。送りモータ8の回転軸8bは、縦仕切り壁18に設けた切欠き18aを貫通しており、その回転軸8bの突出部に出力ギア20と回転板21が取り付けられ、これらが回転軸8bによって回転駆動される。
回転板21には、放射状に延びる多数のスリットが周方向に等角度間隔に設けられている。この回転板21と検出センサ22とによって回転数検出器23が構成されている。この回転数検出器23は、送りモータ8の回転角度及び回転数を検出するもので、側面壁部2dの内面に取り付けられている。検出センサ22は、回転板21の一部が挿入されるスリット状の切欠き溝24aを有するケース24を備えている。このケース24の回転板21を挟んで両側に発光素子と受光素子が互いに対向するように設けられている。この発光素子から発射された光を回転板21のスリットを介して受光素子で受光し、そのスリット間の遮光部により遮光される回数を検出センサ22で測定することにより、送りモータ8の回転軸8bの回転角度と回転数を検出することができる。
送りモータ8の回転軸8bに固定された出力ギア20には、駆動ギア25が噛合されている。この駆動ギア25は、送りネジ軸7に圧入等の固着手段により固定されて一体的に設けられている。送りネジ軸7は、送りモータ8の軸方向の長さよりもやや長く形成されており、モータ本体8aよりも長く形成されたネジ部7aと、このネジ部7aの両側に連続された軸部7b,7cとを有している。送りネジ軸7の両軸部7b,7cはベースユニットシャーシ2に回転自在に支持されていて、一方の軸部7cのネジ部7a側に駆動ギア25が嵌合されている。
この送りネジ軸7は、送りモータ8の下方に重ね合わされるように積層した状態で配置され、駆動ギア25は出力ギア20に噛合されている。この駆動ギア25の一部は、図59に示すように、ベースユニットシャーシ2に設けた開口窓26から露出されている。送りネジ軸7のネジ部7aには、断面形状が三角形をなす三角歯が軸心線方向に螺旋状に連続するように設けられている。この送りネジ軸7の内側には、軸心線が平行となるように一方のガイド軸30が配置されている。このガイド軸30の両端は、ベースユニットシャーシ2に係合されて支持されている。
ガイド軸30は外周面が平滑にされた丸棒状の部材からなり、光学ピックアップ装置6のスライド部材に摺動自在に挿通されている。このガイド軸30と対をなす他方のガイド軸であるサブガイド軸14が、図60及び図65に示すように、ベースユニットシャーシ2の背面部に設けられている。
サブガイド軸14は、背面壁部2cと一体に形成された丸棒状の部材からなり、側方に延びる連結部14aによって背面壁部2cに連続されている。このサブガイド軸14はガイド軸30と平行をなすように設けられていて、送りネジ軸7のネジ部7aと略同じ長さに設定されている。このサブガイド軸14とガイド軸30とにガイドされて光学ピックアップ装置6が、ターンテーブル5に対して所定範囲内において接近及び離反可能とされている。
光学ピックアップ装置6は、図63及び図66に示すように、ガイド軸30とサブガイド軸14にガイドされて摺動するスライド部材32と、このスライド部材32に載置されて往復移動される光学ピックアップ50等を備えて構成されている。スライド部材32は、ガイド軸30とサブガイド軸14との間を跨ぐことができる大きさであって、剛性を高くするためブロック状に形成されている。このスライド部材32の一側には、左右方向に対をなす軸受部34a,34aが設けられており、各軸受部34aには横方向に貫通する孔が開口されている。これら軸受部34a,34aにガイド軸30が摺動自在に挿通されている。
スライド部材32の他側には、背面側に突出された軸受部34bが設けられている。この軸受部34bには、背面側に開口された軸受溝35が設けられている。この軸受溝35には、サブガイド軸14が摺動可能に係合されている。更に、軸受部34bには板バネ36が、固着手段の一具体例を示す取付ネジ・ナット37によって取り付けられている。板バネ36は、軸受溝35とサブガイド軸14との間に生ずるガタを吸収するためのもので、サブガイド軸14の上面に圧接される押圧片36aを有している。この押圧片36aをサブガイド軸14の上面に圧接することにより、軸受溝35の下面がサブガイド軸14の下面に押圧される。これにより、軸受溝35とサブガイド軸14との間のガタが吸収され、スライド部材32の姿勢を一定に維持してスライド動作させることができる。
スライド部材32の左右の軸受部34a,34a間には、図63及び図67に示すように、送りナット40が取り付けられている。この送りナット40は、送りネジ軸7のネジ部7aに係合されるナット部41と、このナット部41を弾性的に支持する板状のバネ材によって形成された支持体42とを有している。支持体42は、ナット部41を弾性的に支持する弾性片42aと、スライド部材32の位置を検出するための位置検出片42bとを有している。この支持体42は、スライド部材32の左右の軸受部34a,34a間の下面において固定ネジ43でネジ止めされている。この支持体42の固定部より外側には弾性片42aが突出され、その反対の内側には位置検出片42bが突出されている。
送りナット40のナット部41には、外向きに突出された互いに平行をなす2個の係合歯41a,41aが設けられている。2個の係合歯41a,41aは、送りネジ軸7のネジ部7aのネジ山を軸方向の両側から挟むようにして係合されるもので、そのネジ部7aのリードに合わせて所定角度傾斜して形成されている。このような2個の係合歯41a,41aを弾性片42aのバネ力でネジ部7aに内側から圧接するようにして送りネジ軸7が、送りモータ8と重なり合うように組み立てられている。
このような組立状態において、図60に示すように、ベースユニットサブシャーシ3がモータ収納部13を覆うように重ね合わされている。そして、4個の取付ネジ44によってベースユニットサブシャーシ3がベースユニットシャーシ2に取り付けられて固定されている。このとき、図61及び図64に示すように、送りネジ軸7とガイド軸30は、ベースユニットサブシャーシ3によってそれぞれ押えられ、それぞれの軸受部から抜け止めされている。
ベースユニットサブシャーシ3は、図60及び図64に示すように、モータ収納部13を覆う下面部3aと、この下面部3aの正面側に連続された正面壁部3bと、同じく側面側に連続された側面壁部3cとを有している。そして、側面壁部3cには、送りネジ軸7の一端を軸方向に押圧する押圧片45が設けられている。この押圧片45は、送りネジ軸7を常に軸方向の一方に付勢して軸方向に生じるガタを吸収し、送りモータ8の回転角及び回転数が正確に送りネジ軸7に伝達されるようにしている。更に、ベースユニットサブシャーシ3には、駆動ギア25との干渉を避けるための開口窓46が設けられている。
上述した送りネジ軸7と送りモータ8と出力ギア20及び駆動ギア25と送りナット40とによってピックアップ移動機構が構成されている。このピックアップ移動機構の作動により光学ピックアップ装置6が、ターンテーブル5に対して接近又は離反するように往復移動される。光学ピックアップ装置6の光学ピックアップ50は、対物レンズ51を光学ディスクDの情報記録面に臨ませる2軸アクチュエータを有する光学ヘッド50aと、この光学ヘッド50aを介して情報信号の記録及び再生を行う半導体レーザや光電変換素子等を有する光学制御部50b等を備えている。
図57及び図66等に示すように、光学ヘッド50aの大部分はヘッドカバー52によって覆われており、このヘッドカバー52に設けられた開口部52aから対物レンズ51が露出されている。光学ピックアップ50は、スライド部材32の上面に取り付けられたプリント配線基板と電気的に接続されており、そのプリント配線基板には接続具53が搭載されている。そして、接続具53にはフレキシブル配線54が接続され、このフレキシブル配線54の他端が電源に接続されている。
また、図66に示すように、モータベース板15には、スライド部材32が所定位置まで接近した状態を検出する位置検出センサ55が設けられている。この位置検出センサ55にはスリット状の検出部55aが設けられている。この検出部55aに支持体69の位置検出片42bが入り込むことにより、スライド部材32が最もターンテーブル5に近づいた状態を知ることができる。この位置検出センサ55でスライド部材32を検出することにより、ピックアップ移動機構によるディスク半径方向内側への移動が停止される。この内側の停止位置が、光学ピックアップ装置6の初期設定位置となる。
上述したベースユニットシャーシ2、ベースユニットサブシャーシ3、ターンテーブル5、出力ギア20及び駆動ギア25の材質としては、例えば、ABS樹脂、ポリアセタール(POM)、ポリカーボネート(PC)その他のエンジニアリングプラスチックが好適であるが、アルミニウム合金その他の金属を適用することもできる。また、スライド部材32の材質としては、例えば、アルミニウム合金その他の金属が好適であり、ガイド軸30、板バネ36及び支持体42の材質としては、例えば、ステンレス鋼その他の金属が好適であるが、エンジニアリングプラスチックその他の材料を適用することもできる。
図57〜図67に示すターンテーブル装置は、光学ディスクDを保持するための後述するチャッキング部材を必要とすることなく、ターンテーブル5自体で光学ディスクDを所定の力で保持して、所定の回転速度で光学ディスクDを回転駆動することができるタイプのものである。しかしながら、後述するチャッキング部材を用いてディスクドライブ装置を構成できることは勿論である。
図57〜図67に示すターンテーブル5のディスク嵌合部5aの直径は、光学ディスクDの中心孔dの内径よりも若干小径とされていて、このディスク嵌合部5aが中心孔dに対して出し入れ可能とされている。次に、図1〜図56を参照して、各種形態を有するターンテーブル装置について説明する。
図1〜図11は、本発明に係るターンテーブル装置の第1実施例を示すものである。この実施例で示すターンテーブル装置300は、光学ディスクDをターンテーブル90とチャッキング部材200とで両側から挟持して協働して保持し、その保持状態において所定の回転速度で光学ディスクDを回転駆動するタイプのものである。この実施例で示すターンテーブル90は、ディスク嵌合部5aを形成するキャップ体92と、ディスク支持部5bを形成するテーブル体93とで構成されていて、そのキャップ体92と一体にセンタリング部材96が形成されている。
図1及び図2に示すように、キャップ体92は、テーブル体93の筒軸部65cが嵌合されるボス部92aと、このボス部92aと同心状に形成された外筒部92bと、ボス部92aと外筒部92bとの間を連結する複数のリブ部92cとを有し、隣り合うリブ部92c,92c間に合計3個のセンタリング部材96が設けられている。3個のセンタリング部材96は等角度間隔に配置されていて、他の部分よりも肉厚を薄くすることによって弾性を付与し、比較的容易に弾性変形を生じ得るように構成している。
各センタリング部材16は、弾性部材の一具体例を示すコイルバネ57によって常時半径方向外側にそれぞれ付勢されている。3個のコイルバネ57の内側には、ターンテーブル5の回転速度に応じて増減変化して発生する遠心力を当該コイルバネ57を介してセンタリング部材16に作用させる3個の重り60がそれぞれ配置されている。このようなセンタリング部材96の内側に、それぞれ爪用凹部95aが設けられ、その内側に重り用凹部95bが設けられている。そして、重り用凹部95bには、重り91が半径方向へ移動可能に収納されている。
更に、図3B及び図5Bに示すように、各センタリング部材96は、キャップ体92のボス部92aよりも長く形成されている。このセンタリング部材96の先端部を収容するために、テーブル体93の載置部93aには爪先収容穴97が設けられている。この爪先収容穴97にセンタリング部材96の先端部を収容することにより、センタリング部材96が外側へ大きく弾性変形するのを防止している。このとき、3個のセンタリング部材96は、図3A,B及び図4に示すように、キャップ体92の外筒部92bの外周面より少々外側へ突出しており、その3点を結ぶ円の直径は、光学ディスクDの中心孔dの内径よりも若干大径とされている。
重り91は、図11A〜Cに示すような構成を有している。即ち、重り91は、扇形をなすベース部91aと、このベース部91aの扇の要側に形成された衝立部91bとからなる。重り91のベース部91aには、センタリング部材96の先端部が挿通される挿通孔98aが設けられている。また、衝立部91bには、ベース部91a側に突出するバネ受け凸部98bが設けられている。
重り91は、重り用凹部63bに対して衝立部91bをキャップ体92のボス部92a側に配した状態で収納されている。この重り91とセンタリング部材96との間にコイルバネ57が圧縮された状態で介在されている。コイルバネ57の一端はセンタリング部材96の内面に着座され、その他端は重り91の衝立部91bに設けたバネ受け凸部98bに嵌合されている。このコイルバネ57のバネ力によってセンタリング部材96が常時半径方向外側に付勢されている。そして、センタリング部材96の先端部は、重り91の挿通孔98aを貫通してテーブル体93の爪先収容穴97に係合されている。このとき、センタリング部材16の外面がキャップ体92の外周面よりも適宜量だけ外側に突出されている。
また、図3B及び図5B等に示すように、キャップ体92の上面の中央部には、鉄製の吸着板99が取り付けられている。吸着板99は、リング状をなす吸着部の一面に筒状の筒軸部99aを設けた形状とされている。その筒軸部99aをボス部92aに嵌合することにより、吸着板99がキャップ体92に一体的に固定されている。
このような構成を有するターンテーブル90に対して、上下方向に対向するようにチャッキング部材200が設けられている。チャッキング部材200は、ターンテーブル90に対応した大きさを有する円盤状の部材からなり、ディスク支持部5bと同程度の大きさを有する挟持部200aが設けられている。図8及び図10等に示すように、チャッキング部材200の挟持部200aの中央部には、ターンテーブル90のディスク嵌合部5aが嵌合される凹陥部201が設けられている。
チャッキング部材200の凹陥部201内には、吸着板99を吸着するマグネット202とヨーク板203とが収納されている。マグネット202とヨーク板203は、互いに密着されていると共に、接着剤等の固着手段によって凹陥部201内に固定されている。このマグネット202の磁力によって吸着板99を吸着することにより、光学ディスクDがターンテーブル90とチャッキング部材200とで両面から挟持され、その結果、回転方向に一体化される。
このような構成を有するターンテーブル装置300によれば、例えば、次のようにして光学ディスクDを装着して固定することができる。まず、光学ディスクDの外周縁の複数箇所を把持し、その中心孔dをターンテーブル90のキャップ体92(ディスク嵌合部5a)に合わせる。そして、光学ディスクDを軽く押圧して3個のセンタリング部材96を後退させ、それぞれのセンタリング部材96を乗り越えさせて中心孔dの縁に係合させる。これにより、図3A,B及び図4に示す状態から図5A,B及び図6に示す状態に変化し、3個のセンタリング部材96によって光学ディスクDが略中央部にセンタリングされる。
このとき、光学ディスクDは、ターンテーブル90のキャップ体92に設けた3個のセンタリング部材96によってチャッキングされて略中央部に保持されているが、センタリング部材96が光学ディスクDの中心孔dの縁を半径方向外側に押す力は、センタリング部材96自体が有する弾性に基づくバネ力と、コイルバネ57のバネ力のみであり、それらのバネ力によって光学ディスクDがセンタリング状態に保持されている。
この状態から、スピンドルモータ66の作動を介してターンテーブル90及びチャッキング部材200がある速度で回転すると、その回転速度に応じた遠心力がセンタリング部材96とコイルバネ57と重り91とにそれぞれ作用する。いま、センタリング部材96及びコイルバネ57の質量に比べて重り91の質量が十分に大きいものとすると、図7及び図8に示すように、重り91に作用する遠心力によってコイルバネ57が圧縮され、そのコイルバネ57の圧縮分だけセンタリング部材96を押圧するコイルバネ57のバネ力が増加する。このセンタリング部材96の押圧力は光学ディスクDをセンタリング位置に保持する力であるため、コイルバネ57のバネ力の増加分は、光学ディスクDに発生する遠心力を打ち消すように作用することになる。
更に、重り91に作用する遠心力が増加すると、3個のセンタリング部材96は光学ディスクDの中心孔dによって半径方向外側への移動が制限されていて移動することがないため、コイルバネ57が圧縮されてそのバネ力が増大する。そして、図9及び図10に示すように、重り91が囲い片76の先端に当接すると、重り91のそれ以上の移動が阻止される。これにより、コイルバネ57が最小長さまで圧縮され、センタリング部材96を押圧する力が最大となる。その結果、光学ディスクDをセンタリング位置に保持する3個のセンタリング部材96による保持力が最大となり、遠心力によって光学ディスクDに作用する移動力によるズレを打ち消して、光学ディスクDを当初のセンタリング位置に確実に保持することができる。
図12〜図18は、本発明に係るターンテーブル装置の第2実施例を示すものである。このターンテーブル装置301のターンテーブル100が前記実施例に係るターンテーブル90と異なる点は重り101のみである。その他のキャップ体92、テーブル体93、センタリング部材96、吸着板99及びコイルバネ57は同一であるため、同一部分には同一の符号を付して、それらの説明を省略する。
重り101は、図18A〜Cに示すような構成を有している。重り101は、略扇形をなすベース部101aと、このベース部101aの扇の要側に一体に設けた衝立部101bとから構成されている。衝立部101bは、2つの仕切り片102a,102aと、各仕切り片102aから側方に突出した背面片102b,102bと、各背面片102b,102bの外側に連続された2つの外縁片102c,102cとを有している。
また、重り101のベース部101aには、センタリング部材96の先端部が通過される爪先収容穴104が設けられている。そして、2つの仕切り片102a,102a間を結ぶ連結片103には、センタリング部材96の内面に接触する押圧部105が設けられている。押圧部105は半球形の凸部とされており、センタリング部材96との接触面積が小さくなるように考慮されている。
このような構成を有するターンテーブル100によっても、前記第1実施例と同様の効果を得ることができる。図14A,B及び図15は、ターンテーブル100に光学ディスクDを装着する前の状態を示すものである。コイルバネ57の一端はキャップ体92のボス部92aに着座され、その他端は重り101の連結片103の内面に着座されている。このコイルバネ57のバネ力によって重り101の押圧部105がセンタリング部材96の内面に圧接され、更にセンタリング部材96が半径方向外側に押圧されている。このとき、センタリング部材96の先端部がテーブル体93の爪先収容穴97の外縁に当接しており、これによりセンタリング部材96の変形が阻止されている。
図16A,B及び図17は、ターンテーブル100に光学ディスクDを装着した状態を示すものであり、光学ディスクDの中心孔dの周縁には3個のセンタリング部材96が圧接され、これにより光学ディスクDがセンタリングされている。このとき、光学ディスクDの中心孔dによって3個のセンタリング部材16が、コイルバネ57のバネ力に抗して半径方向内側に押し縮められる。これにより、コイルバネ57に発生するバネ力によって光学ディスクDがセンタリング状態に保持されている。
次に、チャッキング部材200をターンテーブル100に近づけ、そのチャッキング部材200に内蔵されたマグネット202の磁力を吸着板99に作用させる。これにより、マグネット202の磁力によってチャッキング部材200がターンテーブル100に吸着され、光学ディスクDがチャッキング部材200とターンテーブル100とで挟持されて回転方向に一体化される。
この状態から、スピンドルモータ66の作動を介してターンテーブル100がある速度で回転すると、その回転速度に応じた遠心力が重り101とセンタリング部材96とコイルバネ57とに作用する。この場合、重り101の質量がセンタリング部材96及びコイルバネ57の質量に比べて十分に大きいため、重り101に作用する遠心力によってコイルバネ57が更に圧縮され、そのコイルバネ57の圧縮量の増加分だけセンタリング部材96の押圧力が増加する。
このとき、光学ディスクDの重心が真ん中に無くて偏心しているものとすると、その偏心位置において遠心力の影響が最大となり、その遠心力によって光学ディスクDには、偏心方向に移動しようとする力が発生する。ところが、本実施例の場合には、遠心力の増加に応じて、光学ディスクDを中央のセンタリング位置に保持しようとする3個のセンタリング部材96の力が同様に増加するため、その保持力が遠心力の増加分を打ち消して、光学ディスクDを当初のセンタリング位置に保持することができる。
更に、重り101に作用する遠心力が増加して、その遠心力がある値以上に増加すると、重り101の衝立部91bの背面片102aがキャップ体92の囲い片76に当接される。これにより、半径方向外側に向かう重り101の移動が阻止され、その重り101に作用する遠心力が更に大きくなっても、重り101がそれ以上半径方向外側に移動することが防止される。そのため、重り101の遠心力による影響を一定の押圧力以下に制限することができ、光学ディスクDをセンタリング位置に保持しようとする力が必要以上に大きくなるのを防止することができる。
図19〜図26は、本発明に係るターンテーブル装置の第3実施例を示すものである。この第3実施例として示すターンテーブル装置302のターンテーブル110は、ディスク嵌合部5aとディスク支持部5bをキャップ体112で形成すると共に、そのディスク支持部5bにセンタリング部材116を一体に設ける構成としたものである。重り111はキャップ体112の内部に収納されていて、キャップ体112に設けた爪用凹部115aにセンタリング部材116が対向するように構成されている。
キャップ体112は、テーブル体113の筒軸部65cが嵌合されるボス部112aと、このボス部112aと同心状に形成された外筒部112bと、ボス部112aと外筒部112bとの間を連結する複数のリブ部112cと、光学ディスクDの中心孔dの周縁部が載置される載置部112dとを有している。
キャップ体112の隣り合うリブ部112c,112c間には、合計3つの爪用凹部115aと重り用凹部115bが設けられている。爪用凹部115aと重り用凹部115bの間には、所定間隔をあけて対向された2つの囲い片76,76が設けられており、その囲い片76間にコイルバネ57がそれぞれ介在されている。そして、各コイルバネ57の一端は重り用凹部115b内に収納された重り111に着座され、その他端はセンタリング部材116に着座されている。
図21〜図25に示すように、3個のセンタリング部材116は、キャップ体112の載置部112dから外筒部112bに亘る部分をコ字状に切り欠くことによって形成されている。センタリング部材116は、先端側である外筒部112b側に形成された係合部116aと、クッション材78が取り付けられる固定側に形成されたアーム部116bとから構成されている。アーム部116bは、他の部分よりも薄く形成することによって弾性を付与し、比較的容易に弾性変形をなし得るように考慮されている。係合部116aはくさびのような形状とされており、中央孔dと接触する外周部が、外筒部112bの外周面よりも少々外側へ突出するように形成されている。また、テーブル体113のセンタリング部材116と対応する部分には、アーム部116bの変形を許容するための逃がし穴117が設けられている。
重り111は、図26A〜Cに示すような構成を有している。即ち、重り111は、扇の要部分を切除したような円弧状のブロック体からなり、その円弧側の一面には、コイルバネ57の一端が着座される切欠き部111aが設けられている。そして、切欠き部111aの中央には、コイルバネ57の一端が係合されるバネ受け突起111bが形成されている。この重り111は、重り用凹部115b内において半径方向へ移動可能に収納されており、この重り111とセンタリング部材116との間にコイルバネ57が掛け渡されている。
このような構成を有するターンテーブル110を備えたターンテーブル装置302によっても、前記第1及び第2実施例と同様の効果を得ることができる。図21A,Bは、ターンテーブル110に光学ディスクDを装着する前の状態を示すものである。コイルバネ57の一端は重り111に着座され、その他端はセンタリング部材116に着座されている。このコイルバネ57のバネ力によってセンタリング部材116が半径方向外側に押圧されている。
図22A,B及び図23は、ターンテーブル110に光学ディスクDを装着した状態を示すものであり、光学ディスクDの中心孔dの周縁には3個のセンタリング部材116が圧接され、これにより光学ディスクDがセンタリングされている。このとき、光学ディスクDの中心孔dによって3個のセンタリング部材116が、コイルバネ57のバネ力に抗して半径方向内側に押し縮められ、これによりコイルバネ57に発生するバネ力によって光学ディスクDがセンタリング状態に保持されている。
その後、チャッキング部材200をターンテーブル100に近づけて内蔵されたマグネット202の磁力を吸着板99に作用させることにより、マグネット202の磁力によってチャッキング部材200をターンテーブル110に吸着させる。これにより、光学ディスクDがチャッキング部材200とターンテーブル110とで挟持され、回転方向に一体とされる。
この状態から、スピンドルモータ66の作動を介してターンテーブル110がある速度で回転すると、その回転速度に応じた遠心力が重り111とセンタリング部材116とコイルバネ57とにそれぞれ作用する。その結果、3組の重り111に作用する遠心力によってコイルバネ57が更に圧縮され、そのコイルバネ57の圧縮量の増加分だけセンタリング部材116の押圧力がそれぞれ増加する。
これにより、光学ディスクDの重心が真ん中に無くて偏心しているために遠心力によって光学ディスクDに偏心方向に移動しようとする力が発生しても、本実施例の場合には、遠心力の増加に応じて光学ディスクDを中央のセンタリング位置に保持しようとする力が同様に増加する。そのため、3個のセンタリング部材116による保持力が遠心力の増加分を打ち消し、光学ディスクDを当初のセンタリング位置にしっかりと確実に保持することができる。
図27〜図33は、本発明に係るターンテーブルの第4実施例を示すものである。この第4実施例として示すターンテーブル装置303のターンテーブル120は、第3実施例として説明したターンテーブル110の一部を変形したものであり、コイルバネ57のバネ力を重り121を介してセンタリング部材116に伝達するように構成したものである。このターンテーブル120が前記第3実施例に係るターンテーブル110と異なる点は、重り121とキャップ体122だけである。その他のセンタリング部材116、テーブル体123及びコイルバネ57は同一であるため、同一部分には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
重り121は、図33A〜Cに示すような構成を有している。即ち、重り121は、前記実施例に示す重り111と略同様の構成を有しており、扇の要部分を切除したような円弧状のブロック体からなる点では共通するが、異なるところは、コイルバネ57の一端が着座されるバネ受け部を設け、そのバネ受け部の先端に、センタリング部材116に当接される押圧部125を設けた点である。即ち、重り121には、円弧面側に突出すると共に断面形状がコ字状をなすバネ受け部121aと、このバネ受け部121aとの間に所定の隙間をあけた外縁片121b,121bとが設けられている。
このような重り121の形状に対応してキャップ体122には、図31及び図32に示すように、バネ受け部121aが摺動可能に挿入される隙間が2つの囲い片76,76の間に設けられている。そして、2つの囲い片76,76は、重り121のバネ受け部121aの外側に設けられた隙間に挿入可能とされている。
この第4実施例では、図29〜図32に示すように、重り121とキャップ体122との間にコイルバネ57が介在されていて、そのコイルバネ57の一端が重り121のバネ受け部121aに着座され、その他端がキャップ体122のボス部122aに着座されているため、重り121に発生する遠心力をセンタリング部材126に直接作用させることができる。そのため、3個の重り121に発生する遠心力の大きさに応じてセンタリングの強さを増減変化させることができ、常に最適な力で光学ディスクDを中心位置に保持することができる。しかも、重り121に発生する遠心力がある値を超えると、重り121が囲い片76に当接してそれ以上に大きな遠心力がセンタリング部材126に加えられるのを防止することができる。
上述した実施例では、センタリング部材をターンテーブル5のテーブル嵌合部5a又はテーブル支持部5bと一体に設けた例について説明したが、以下には、センタリング部材をターンテーブルとは別体に設け、そのセンタリング部材をターンテーブルに摺動自在に保持した実施例について説明する。この場合においても、センタリング部材の数は3個の限定されるものではなく、2個又は4個以上であってもよいことは勿論である。また、以下の実施例に係る図面においては、チャッキング部材及び吸着板を省略し、これらを図示しないで説明するが、ターンテーブルとチャッキング部材とが協働してディスクを保持する点は、前記実施例と同様である。また、チャッキング部材の構成は、上述した実施例のものに限定されないことは勿論である。
図34〜図40は、本発明に係るターンテーブル装置の第5実施例を示すものである。図34及び図35に示すように、第5実施例に係るターンテーブル装置のターンテーブル5のテーブル嵌合部5aには、3個のセンタリング部材16が周方向へ等角度間隔に配置されている。各センタリング部材16は、テーブル嵌合部5aとは別個の独立した部材によって形成されており、弾性部材の一具体例を示すコイルバネ57によって常時半径方向外側にそれぞれ付勢されている。3個のコイルバネ57の内側には、ターンテーブル5の回転速度に応じて増減変化して発生する遠心力を当該コイルバネ57を介してセンタリング部材16に作用させる3個の重り60がそれぞれ配置されている。
図35及び図39A〜Dに示すように、センタリング部材16は、球体の略1/4の形状をなすと共に半円形の上面と背面を有する爪部16aと、この爪部16aの背面側の下部に連続して形成されたストッパ部16bと、爪部16aの上面に設けたガイド部16cと、爪部16aの背面に設けたバネ受け凸部16dとから構成されている。センタリング部材16の爪部16aの曲面には、光学ディスクDの中心孔dの周縁が係合される。ストッパ部16bは、正面から見た形状が四角形をなしており、爪部16aの下部両側に張り出すように形成されている。
センタリング部材16のガイド部16cは、爪部16aの上面中央部において前後方向へ延在するように形成されていて、その先端部には前側に傾斜された案内面16eが設けられている。また、バネ受け凸部16dは、爪部16aの背面の略中央部に設けられており、このバネ受け凸部16dにはコイルバネ57の一端が係合される。
図35及び図40A〜Cに示すように、重り60は、平面形状がコ字状をなすブロック状の部材によって形成されている。即ち、重り60は、コイルバネ57の他端が着座される背面部60aと、この背面部60aの両側に連続する側面部60b,60bとからなり、背面部60aにはコイルバネ57の高さを一定に保持する段部60cが設けられている。重り60の材質としては、比重の大きな金属材料が好適であるが、比較的比重の大きなエンジニアリングプラスチックを用いることもできる。また、センタリング部材16の材質としては、ある程度の強度と剛性を有するエンジニアリングプラスチックが好適であるが、金属その他の材料を用いることもできる。
このような形状及び構成を有するセンタリング部材16とコイルバネ57と重り60とからなる3組の爪挟持部61が、ターンテーブル5のテーブル嵌合部5aに内蔵されて設けられている。そのため、テーブル嵌合部5aの3箇所には、爪挟持部61を収納するための爪収納部63が設けられている。3つの爪収納部63は、テーブル嵌合部5aの周方向に等角度(120度)あけて配置されている。
図36A〜Cに示すように、ターンテーブル5は、テーブル嵌合部5aを形成するキャップ体64と、ディスク支持部5bを形成するテーブル体65とから構成されている。テーブル体65は、円板状をなす載置部65aと、この載置部65aの外周縁に連続して一面側に突出形成された円筒状の側面部65bと、載置部65aの内周縁に連続して他面側に突出形成された軸状の筒軸部65cとから構成されている。筒軸部65cにはスピンドルモータ66の回転軸66aが嵌合固定されており、その回転軸66aと一体にテーブル体65が回転駆動される。
このテーブル体65の筒軸部65cをキャップ体64の中央に設けたボス部64aの孔に嵌合することにより、キャップ体64がテーブル体65と一体的に結合されて固定されている。キャップ体64には、3箇所に前記爪収納部63が設けられており、各爪収納部63にそれぞれ爪挟持部61が収納されている。爪収納部63は、キャップ体64の側面部から上面部に渡って開口された爪突出穴67を有する爪用凹部63aと、この爪用凹部63aの奥に形成された重り用凹部63bとを有している。爪用凹部63aにはセンタリング部材16が摺動可能に挿入され、重り用凹部63bには重り60が摺動可能に挿入されている。
センタリング部材16は、爪部16aを半径方向外側に向けた状態で爪用凹部63a内に収納されている。このとき、センタリング部材16の爪部16aは爪突出穴67の側面開口部に出入り可能に係合され、ガイド部16cは爪突出穴67の上面開口部に摺動可能に係合される。また、重り60は、重り用凹部63bに対して背面部60aを半径方向内側に配した状態で収納されている。この重り60とセンタリング部材16との間にコイルバネ57が圧縮された状態で介在されている。
コイルバネ57の一端はセンタリング部材16のバネ受け凸部16dに嵌合され、その他端は重り60の背面部60aに着座されている。このコイルバネ57のバネ力によってセンタリング部材16が常時半径方向外側に付勢されている。これにより、爪部16aが爪突出穴67の側面開口部を貫通し、その先端部がキャップ体64の側面外周面から外側に突出されている。このとき、センタリング部材16のストッパ部16bがキャップ体64の内面に当接することによってセンタリング部材16の半径方向外側への移動が制限され、外側への脱落が防止されている。
また、テーブル体65の載置部65aには、摩擦抵抗の大きなゴム状弾性体やプラスチック等で形成されたクッション材68が取り付けられている。このクッション材68は、光学ディスクDの中心孔dの周縁部を弾性的に支持すると共に、3個のセンタリング部材16の押圧力を受けて光学ディスクDの滑りを防止し、光学ディスクDをターンテーブル5と一体的に回転させる。即ち、3個のセンタリング部材16によって光学ディスクDがターンテーブル5の中央部にセット(センタリング)され、そのセンタリング状態において光学ディスクDがターンテーブル5にチャッキングされる。
一方、3個のセンタリング部材16を、それぞれコイルバネ57のバネ力に抗してディスク嵌合部5a内に押し込むことにより、3個のセンタリング部材16による光学ディスクDのチャッキングを解除することができる。このような光学ディスクDのチャッキング及びその解除動作を容易にするため、センタリング部材16の爪部16aの表面が球面とされ、また、ガイド部16cの先端部には、適当な角度に傾斜された案内面16eが設けられている。
上述したような構成を有するターンテーブル装置304を備えたディスクドライブ装置1によれば、例えば、次のようにして光学ディスクDの再生及び/又は記録操作を行うことができる。まず、ターンテーブル5に光学ディスクDを装着する。この作業は、次のようにして行うことができる。例えば、光学ディスクDの外周縁の複数箇所を把持し、その中心孔dをターンテーブル5のディスク嵌合部5aに合わせる。そして、光学ディスクDを軽く押圧して3個のセンタリング部材16を後退させ、それぞれの爪部16aを乗り越えさせて中心孔dの縁に係合させる。これにより、それぞれの先端部が中心孔dの縁に係合された3個の爪部16aにより、光学ディスクDが略中央部にセンタリングされ、そのセンタリング状態でチャッキングされて確実に固定される。
その後、図示しないチャッキング部材を光学ディスクDの上方に対向させ、チャッキング部材をターンテーブル5に近づけて内蔵されたマグネットの磁力を吸着板に作用させる。そして、マグネットの磁力によってチャッキング部材をターンテーブル5に吸着させることにより、光学ディスクDをチャッキング部材とターンテーブル5とで挟持して、回転方向に一体とすることができる。
次に、スピンドルモータ66を駆動することにより、ターンテーブル5と一体に光学ディスクDを回転させる。これと同時に又はその後に続いて、ピックアップ移動機構の送りモータ8を駆動し、光学ピックアップ装置6を初期位置に設定するように動作する。このとき、送りモータ8の回転力は、出力ギア20から駆動ギア25を介して送りネジ軸7に伝達され、送りモータ8の回転角度又は回転数に対応した角度又は回転数だけ送りネジ軸7が回転駆動される。
その結果、送りネジ軸7の回転によって送りナット40が送りネジ軸7の軸方向に移動する。そして、スライド部材32がターンテーブル5の所定位置まで近づくと、位置検出片42bが位置検出センサ55によって検出される。これにより、ピックアップ移動機構の動作が停止され、この停止位置が光学ピックアップ装置6の初期位置となる。この状態を経て、情報信号の再生又は記録動作が実行される。
即ち、ピックアップ移動機構の作動によってスライド部材32が光学ディスクDの半径方向内側から半径方向外側へ移動する。このとき、光学ピックアップ50から発射されたレーザ光が、光学ヘッド50aの対物レンズ51から光学ディスクDの情報記録面に向けて照射される。その結果、再生時には、情報記録面に照射されたレーザ光によって予め記録されている情報信号が読み出され、その情報信号に基づいて再生動作が行われる。また、記録時には、情報記録面に照射されたレーザ光によって情報信号が書き込まれ、記録動作が行われる。
この場合、ターンテーブル5のディスク嵌合部5aに設けた3個のセンタリング部材16によって光学ディスクDがチャッキングされて保持されているが、その光学ディスクDには回転速度に応じた遠心力が作用している。通常、光学ディスクDの重心がその回転中心に一致していることは稀であり、その重心が回転中心からズレ手居るのが一般的である。また、光学ディスクDの中心孔dの直径とディスク嵌合部5aの外径との間には隙間があるため、回転時に発生する遠心力によって光学ディスクDの偏心量が増加することがある。
近年、この種のディスクドライブ装置1が用いられている記録再生装置や撮像装置等の電子機器において、情報信号の読み出し及び書き込みのための処理速度の高速化の要望が高く、そのために光学ディスクDの回転速度の高速化が図られている。
ところが、回転速度の高速化に対応すべくターンテーブル5の回転速度を高めると、回転駆動される光学ディスクDの回転速度の増加に応じて発生する遠心力も増大する。そのため、遠心力の増大に伴って光学ディスクDの偏心量が増加し、その結果、光学ピックアップ装置6による情報信号の読み出しや書き込みに不良が発生する機会が多くなるという問題点が生ずることになる。
これに対して、本願発明によれば、ターンテーブル5の回転速度の高速化によって光学ディスクDに発生する遠心力が大きくなると、その遠心力が重りからセンタリング部材16に作用して光学ディスクDを保持する力を増大させる。そのため、光学ディスクDに発生する遠心力に抗してセンタリング部材16による保持力を増大させ、光学ディスクDのセンタリング状態を保持して遠心力による偏心を防止することができる。これにより、光学ピックアップ装置6による情報信号の読み出しや書き込み不良の発生を防止し、情報信号の確実な読み書きを実現することができる。
これを詳しく説明すると、次のようなことである。図36Cは、ターンテーブル5に光学ディスクDを装着した状態を示すものであり、光学ディスクDの中心孔dの外側の縁には3個のセンタリング部材16の各爪部16aが圧接され、光学ディスクDがセンタリングされている。そして、ターンテーブル5の回転前においては、コイルバネ57のバネ力によって重り60は、ディスク嵌合部5aにおける重り用凹部63bの最も奥の位置、即ち半径方向内側に位置している。このとき、センタリング部材16が光学ディスクDの中心孔dの縁を半径方向外側に押す力は、コイルバネ57のバネ力のみであり、そのバネ力によって光学ディスクDがセンタリング状態に保持されている。
この状態から、スピンドルモータ66の作動を介してターンテーブル5がある速度で回転すると、その回転速度に応じた遠心力がセンタリング部材16とコイルバネ57と重り60とに作用する。いま、センタリング部材16及びコイルバネ57の質量に比べて重り60の質量が十分に大きいものとすると、図37に示すように、重り60に作用する遠心力によってコイルバネ57が圧縮され、そのコイルバネ57の圧縮分だけセンタリング部材16の押圧力が増加する。このセンタリング部材16の押圧力は、光学ディスクDをセンタリング位置に保持する力であるため、その押圧力の増加分は、光学ディスクDに発生する遠心力を打ち消すように作用することになる。
更に、重り60に作用する遠心力が増加して、その遠心力がコイルバネ57のバネ力よりも大きくなると、重り60の左右の側面部65b,65bにおける外側端面がセンタリング部材16のストッパ部16bに当接される。これにより、図38A,Bに示すように、コイルバネ57が最小長さまで圧縮され、センタリング部材16を押圧する力が最大となる。これにより、光学ディスクDをセンタリング位置に保持するセンタリング部材16による保持力が最大となり、光学ディスクDに発生する遠心力を打ち消して、光学ディスクDを当初のセンタリング位置に確実に保持することができる。
図41〜図48は、本発明に係るターンテーブル装置の第6実施例を示すものである。この第6実施例に示すターンテーブル装置のターンテーブル70が前記第5実施例に係るターンテーブル5と異なる点は重り71とキャップ体72とテーブル体73である。その他のセンタリング部材16及びコイルバネ57は同一であるため、それらの重複した説明は省略する。
重り71は、図47及び図48A〜Cに示すような構成を有している。即ち、重り71は、略扇形をなすベース部71aと、このベース部71aの扇の要側に一体に設けた衝立部71bとから構成されている。ベース部71aは、ウェイトとしての働きを主とするもので、十分に大きな遠心力が得られるよう空間的に大きな面積を確保できる形状とされている。衝立部71bは、重り71に作用する遠心力の方向と直交する方向に延在された背面片74aと、この背面片74aの外側に連続されると共に当該背面片74aと直交する方向に延在された2つの仕切り片74b,74bと、これら仕切り片74b,74bの外側に所定の隙間をあけて設けた2つの外縁片74c,74cとからなる。2つの仕切り片74b,74bの間には段部74dが設定されており、背面片74aの中央部において段部74dより上方にコイルバネ57の一端が着座される。
このような形状を有する重り71に適応させるべくキャップ体72には、重り71の形状に対応した3つの爪収納部75が設けられている。爪収納部75は、センタリング部材16が摺動自在に収納される爪用凹部75aと、重り71の衝立部71bが摺動自在に収納される重り用凹部75bとからなる。爪用凹部75aは、重り用凹部75b内に突出する2つの囲い片76,76によって形成されている。2つの囲い片76,76の間には、衝立部71bの2つの仕切り片74b,74bが摺動可能に挿入される。このとき、重り71のベース部71aは、キャップ体72の開口側下部に設けたスリット状の切欠き部72aを貫通して半径方向外側に突出されている。
このベース部71aの出っ張りを吸収するため、テーブル体73の載置部73aには、円形をなす凹陥部77が設けられている。そして、凹陥部77の半径方向外側のリング状の領域に、幅の狭いクッション材78が取り付けられている。このクッション材78に光学ディスクDの中心孔dの周縁部が載置される。
このような構成を有するターンテーブル70を備えたターンテーブル装置305によっても、前記実施例と同様の効果を得ることができる。図44Cは、ターンテーブル5に光学ディスクDを装着した状態を示すものであり、光学ディスクDの中心孔dの外側の縁には3個のセンタリング部材16の各爪部16aが圧接され、光学ディスクDがセンタリングされている。そして、ターンテーブル5の回転前においては、コイルバネ57のバネ力によって重り71は、ディスク嵌合部5aにおける重り用凹部75bの最も奥の位置、即ち半径方向内側に位置しており、キャップ体72のボス部72aに当接されている。
このとき、センタリング部材16が光学ディスクDの中心孔dの縁を半径方向外側に押す力は、コイルバネ57のバネ力のみであり、そのバネ力によって光学ディスクDがセンタリング状態に保持されている。この状態から、スピンドルモータ66の作動を介してターンテーブル70がある速度で回転すると、その回転速度に応じた遠心力がセンタリング部材16とコイルバネ57と重り71とに作用する。
この場合、本実施例における重り71は、センタリング部材16及びコイルバネ57の質量に比べて十分に大きく設定されている。そのため、図45A,Bに示すように、重り71に作用する遠心力によってコイルバネ57が圧縮され、そのコイルバネ57の圧縮分だけセンタリング部材16の押圧力が増加する。このセンタリング部材16の押圧力は、光学ディスクDをセンタリング位置に保持する力であるため、その押圧力の増加分は、光学ディスクDに発生する遠心力を打ち消すように作用する。
更に、重り71に作用する遠心力が増加して、その遠心力がコイルバネ57のバネ力よりも大きくなると、図46A,Bに示すように、重り71の衝立部71bにおける半径方向外側の端面が囲い片76の端面に当接される。これにより、重り71の半径方向外側に向かう移動が阻止され、重り71に作用する遠心力が更に大きくなっても重り71がそれ以上半径方向外側に移動することがない。そのため、重り71の遠心力による影響を一定の押圧力以下に制限することができ、光学ディスクDをセンタリング位置に保持する力が必要以上に大きくなるのを防止することができる。
図49は、本発明に係るターンテーブル装置の第7実施例を示すもので、図41〜図48に示した第6実施例の変形例である。この第7実施例に示すターンテーブル装置のターンテーブル150が前記第6実施例に係るターンテーブル5と異なる点は重り151のみである。その他の構成は同一であるため、それらの重複した説明は省略する。
ターンテーブル150の重り151は、第7実施例に示すターンテーブル70の重り71のベース部71aを大きく形成し、遠心力によって半径方向外側へ移動する重り151が囲い片76に当接しないように構成したものである。
この第7実施例によれば、重り151に作用する遠心力が増加して、その遠心力がコイルバネ57のバネ力よりも大きくなると、図49A,Bに示すように、重り151の衝立部71bにおける半径方向外側の端面が囲い片76の端面に当接されることなく、重り151がそのまま半径方向外側に押圧される。そのため、重り151に発生する遠心力をコイルバネ57を介してセンタリング部材126に作用させることができる。その結果、3個の重り151に発生する遠心力の大きさに応じてセンタリングの強さを増減変化させることができ、常に最適な力で光学ディスクDを中心位置に保持することができる。しかも、遠心力の増加に応じてセンタリング部材16の係合力を比例的に且つ無限に増加させることができ、光学ディスクDをセンタリング位置にしっかりと確実に保持することができる。
図50〜図56は、本発明に係るターンテーブル装置の第8実施例を示すものである。この第8実施例として示すターンテーブル装置のターンテーブル80は、重り81とキャップ体72との間にコイルバネ57を介在させ、重り81に作用する遠心力を、重り81からセンタリング部材16に直接伝達するように構成したものである。このターンテーブル80が前記第6実施例に係るターンテーブル70と異なる点は、重り81だけである。その他のセンタリング部材16、コイルバネ57、キャップ体72及びテーブル体73は同一であるため、それらの重複した説明は省略する。
重り81は、図55及び図56A〜Cに示すような構成を有している。即ち、重り81は、略扇形をなすベース部81aと、このベース部81aの扇の要側に一体に設けた衝立部81bとから構成されている。ベース部81aは、ベース部71aと同様であり、ウェイトとしての働きを主とするもので、十分に大きな遠心力が得られるよう空間的に大きな面積を確保できる形状とされている。衝立部81bは、2つの仕切り片84b,84bと、これら仕切り片84b,84bの外側に所定の隙間をあけて設けた2つの外縁片84c,84cとを有する点では共通するが、異なるところは、背面片84aの中央の片を廃止して2つの仕切り片84b,84bの半径方向外側にバネ受け片85を設けた点である。
この第8実施例では、図53A,Bに示すように、重り81とキャップ体72との間にコイルバネ57が介在されていて、そのコイルバネ57の一端は重り81の衝立部81bにおけるバネ受け片85の内面に着座され、その他端はキャップ体72のボス部72aの外面に着座されている。そして、ボス部72aの外周面には平面部が設けられており、その平面部にコイルバネ57の一端を着座することによってコイルバネ57の滑りを防止している。
光学ディスクDの着脱作業は、例えば、次のようにして行うことができる。まず、光学ディスクDの外周縁の複数箇所を把持して、その中心孔dをターンテーブル5のディスク嵌合部5aに合わせ、光学ディスクDを軽く押圧して3個のセンタリング部材16を後退させ、それぞれの爪部16aを乗り越えさせて中心孔dの縁に係合させる。これにより、それぞれの先端部が中心孔dの縁に係合された3個の爪部16aにより、光学ディスクDが略中央部にセンタリングされ、そのセンタリング状態でチャッキングされて確実に固定される。
このとき、3箇所の爪挟持部61においては、図54A,Bに示すように、コイルバネ57のバネ力に抗してセンタリング部材16が所定量だけ後退動作される。そのため、重り81がボス部72aと囲い片76との間に適当な隙間をあけて保持される。その後、ターンテーブル80が回転駆動されて重り81に遠心力が発生すると、その重り81の遠心力によってセンタリング部材16が半径方向外側に押圧される。これにより、3個のセンタリング部材16の押圧力がともに増加され、光学ディスクDをセンタリング位置に保持する力が増大される。そのため、光学ディスクDを常に最適な力で中心位置に保持することができる。
前記実施例で説明したディスクドライブ装置1は、次のような電子機器に使用することができる。例えば、CDプレーヤー、DVDプレーヤー、CD−ROMドライブ装置、DVDドライブ装置、CD−Rドライブ装置、CD−RWドライブ装置、その他各種のディスクドライブ装置として適用することができるものである。また、記録再生兼用のディスク記録再生装置に適用できることは勿論のこと、記録又は再生の一方のみが可能なディスク記録装置又はディスク再生装置に適用することができるものである。
本発明は、前述した実施例に限定されるものではなく、例えば、前記実施例では弾性部材としてコイルバネを適用したが、板バネ、ゴム状弾性体その他のバネ材を用いることができる。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものである。
本発明のターンテーブル装置の第1実施例を示す外観斜視図である。 図1に示すターンテーブル装置のターンテーブルのディスク嵌合部の上部を断面して内部を現した説明図である。 図1に示すターンテーブル装置のターンテーブルを示すもので、同図Aは正面図、同図Bは一部を断面した正面図である。 図1に示すターンテーブル装置のターンテーブルを示すもので、ディスク嵌合部の下半分を断面した平面図である。 図1に示すターンテーブル装置に光学ディスクを装着した状態を示すもので、同図Aは正面図、同図Bは一部を断面した正面図である。 図1に示すターンテーブル装置のターンテーブルに光学ディスクを装着した状態を示すもので、ディスク嵌合部の下半分を断面した平面図である。 図1に示すターンテーブル装置に遠心力が働いて図6の状態から重りが半径方向外側に少々移動した状態を示すもので、ディスク嵌合部の下半分を断面した平面図である。 図1に示すターンテーブル装置に遠心力が働いて図6の状態から重りが半径方向外側に少々移動した状態を示す一部を断面した正面図である。 図1に示すターンテーブル装置に遠心力が働いて重りがキャップ体に接触した状態を示すもので、ディスク嵌合部の下半分を断面した平面図である。 図1に示すターンテーブル装置に遠心力が働いて重りがキャップ体に接触した状態を示す一部を断面した正面図である。 図1に示すターンテーブル装置のターンテーブルに使用されている重りを示すもので、同図Aは斜視図、同図Bは平面図、同図Cは同図BのS−S線断面図である。 本発明のターンテーブル装置の第2実施例を示す外観斜視図である。 図12に示すターンテーブルのディスク嵌合部の上部を断面して内部を現した説明図である。 図12のターンテーブルを示すもので、同図Aは正面図、同図Bは一部を断面した正面図である。 図12のターンテーブルを示すもので、ディスク嵌合部の下半分を断面した平面図である。 図12のターンテーブル装置に光学ディスクを装着した状態を示すもので、同図Aは正面図、同図Bは一部を断面した正面図である。 図12のターンテーブル装置に光学ディスクを装着した状態を示すもので、ディスク嵌合部の下半分を断面した平面図である。 図12のターンテーブルに使用されている重りを示すもので、同図Aは斜視図、同図Bは平面図、同図Cは同図BのT−T線断面図である。 本発明のターンテーブル装置の第3実施例を示す外観斜視図である。 図19に示すターンテーブルのディスク嵌合部の上部を断面して内部を現した説明図である。 図19のターンテーブルを示すもので、同図Aは正面図、同図Bは一部を断面した正面図である。 図19のターンテーブル装置に光学ディスクを装着した状態を示すもので、同図Aは正面図、同図Bは一部を断面した正面図である。 図19のターンテーブル装置に光学ディスクを装着した状態を示すもので、ディスク嵌合部の下半分を断面した平面図である。 図19のターンテーブル装置に遠心力が働いて図23の状態から重りが半径方向外側に少々移動した状態を示すもので、同図Aはディスク嵌合部の上部を断面した上半分の平面図、同図Bは一部を断面した正面図である。 図19のターンテーブル装置に遠心力が働いて重りがキャップ体に接触した状態を示すもので、同図Aはディスク嵌合部の上部を断面した上半分の平面図、同図Bは一部を断面した正面図である。 図19のターンテーブルに使用されている重りを示すもので、同図Aは斜視図、同図Bは平面図、同図Cは同図BのV−V線断面図である。 本発明のターンテーブル装置の第4実施例を示す外観斜視図である。 図27に示すターンテーブルのディスク嵌合部の上部を断面して内部を現した説明図である。 図27のターンテーブルを示すもので、同図Aは正面図、同図Bは一部を断面した正面図である。 図27のターンテーブルを示すもので、ディスク嵌合部の下半分を断面した平面図である。 図27のターンテーブル装置に光学ディスクを装着した状態を示すもので、同図Aは正面図、同図Bは一部を断面した正面図である。 図27のターンテーブル装置に光学ディスクを装着した状態を示すもので、ディスク嵌合部の下半分を断面した平面図である。 図27のターンテーブルに使用されている重りを示すもので、同図Aは斜視図、同図Bは平面図、同図Cは同図BのU−U線断面図である。 本発明のターンテーブル装置の第5実施例を示す外観斜視図である。 図34に示すターンテーブルのディスク嵌合部の上部を断面して内部を現した説明図である。 図34のターンテーブルを示すもので、同図Aはディスク嵌合部の下半分を断面した平面図、同図Bは正面図、同図Cは一部を断面した正面図である。 図34のターンテーブルに遠心力が働いて、図36Cの状態から重りが半径方向外側に少々移動した状態の一部を断面した正面図である。 図34のターンテーブル装置に遠心力が働いて重りがセンタリング部材に接触した状態を示すもので、同図Aはディスク嵌合部の下半分を断面した平面図、同図Bは一部を断面した正面図である。 図34のターンテーブルに使用されているセンタリング部材を示すもので、同図Aは斜視図、同図Bは平面図、同図Cは正面図、同図Dは側面図である。 図34のターンテーブルに使用されている重りを示すもので、同図Aは斜視図、同図Bは平面図、同図Cは同図BのP−P線断面図である。 本発明のターンテーブル装置の第6実施例を示す外観斜視図である。 図41のターンテーブルに使用されているセンタリング部材と重りを示す説明図である。 図41に示すターンテーブルのディスク嵌合部の上部を断面して内部を現した説明図である。 図41のターンテーブルを示すもので、同図Aはディスク嵌合部の下半分を断面した平面図、同図Bは正面図、同図Cは一部を断面した正面図である。 図41のターンテーブル装置に遠心力が働いて図44Cの状態から重りが半径方向外側に少々移動した状態を示すもので、同図Aはディスク嵌合部の上部を断面して内部を現した上半分の平面図、同図Bは一部を断面した正面図である。 図41のターンテーブル装置に遠心力が働いて重りがキャップ体に接触した状態を示すもので、同図Aはディスク嵌合部の上部を断面して内部を現した上半分の平面図、同図Bは一部を断面した正面図である。 図41のターンテーブルに使用されている重りを示す斜視図である。 図41のターンテーブルに使用されている重りを示すもので、同図Aは平面図、同図Bは正面図、同図Cは同図AのQ−Q線断面図である。 本発明のターンテーブル装置の第7実施例を示すもので、同図Aはターンテーブルの上半分の平面図、同図Bは一部を断面した正面図である。 本発明のターンテーブル装置の第8実施例を示す外観斜視図である。 図50のターンテーブルに使用されているセンタリング部材と重りを示す説明図である。 図50に示すターンテーブルのディスク嵌合部の上部を断面して内部を現した説明図である。 図50のターンテーブルを示すもので、同図Aはディスク嵌合部の上部を断面して内部を現した上半分の平面図、同図Bは一部を断面した正面図である。 図50のターンテーブル装置に遠心力が働いて重りがセンタリング部材に接触した状態を示すもので、同図Aはディスク嵌合部の上部を断面して内部を現した上半分の平面図、同図Bは一部を断面した正面図である。 図50のターンテーブルに使用されている重りを示す斜視図である。 図50のターンテーブルに使用されている重りを示すもので、同図Aは平面図、同図Bは正面図、同図Cは同図AのR−R線断面図である。 本発明のターンテーブルが用いられているディスクドライブ装置の第1実施例を示す外観斜視図である。 図57に示すディスクドライブ装置の平面図である。 図57に示すディスクドライブ装置の正面図である。 図57に示すディスクドライブ装置の底面図である。 図57に示すディスクドライブ装置の底面図からベースユニットサブシャーシを取り除いた要部を拡大して示す説明図である。 図58に示すディスクドライブ装置の要部を断面した背面図である。 図58に示すディスクドライブ装置のW−W線断面図である。 図58に示すディスクドライブ装置のX−X線断面図である。 図58に示すディスクドライブ装置のY−Y線断面図である。 図58に示すディスクドライブ装置のスピンドルモータ及び光学ピックアップ装置の平面図である。 図58に示すディスクドライブ装置のスピンドルモータ及び光学ピックアップ装置の正面図である。 従来のターンテーブル装置を示す斜視図である。 従来のターンテーブルのディスク嵌合部の上部を断面して内部を現した説明図である。 従来のターンテーブルのディスク嵌合部の下半分を断面した平面図である。 従来のターンテーブル装置のチャッキング部材の一部を断面した平面図である。 従来のターンテーブル装置を示すもので、同図Aはターンテーブルにチャッキング部材を装着する前の一部を断面した正面図、同図Bはターンテーブルにチャッキング部材を装着した後の一部を断面した正面図である。
符号の説明
1 ディスクドライブ装置、 4 スピンドルモータ、 5,70,80,90,100,110,120,130,140 ターンテーブル、 5a ディスク嵌合部、 5b ディスク支持部、 6 光学ピックアップ装置(ピックアップ装置)、 16,96,116,132,142 センタリング部材、 50 光学ピックアップ、 57 コイルバネ(弾性部材)、 60,71,81,91,101,111,121,131 重り、 61 爪挟持部、 63 爪収納部、 63a,75a,95a,115a 爪用凹部、 63b,75b,95b,115b 重り用凹部、 64,72,92,112,122 キャップ体、 65,73,93,113 テーブル体、 66 スピンドルモータ、 76 囲い片、 97,104 爪先収容穴、 99 吸着板、 200 チャッキング部材、 202 マグネット、 203 ヨーク板、 300,301,302,303,304 ターンテーブル装置、 D 光学ディスク(ディスク状記録媒体)、 d 中心孔

Claims (9)

  1. ディスク状記録媒体が装着されるターンテーブルと、
    前記ターンテーブルに装着された前記ディスク状記録媒体を当該ターンテーブルとの間で挟持するチャッキング部材と、を備え、
    前記ターンテーブルと前記チャッキング部材とで前記ディスク状記録媒体を挟持した状態で回転駆動されるターンテーブル装置において、
    前記ターンテーブルは、前記ディスク状記録媒体の中心孔に嵌合されるディスク嵌合部と、前記中心孔の周縁部を支えるディスク支持部と、前記ディスク嵌合部の外周面から爪部が突出されるセンタリング部材と、当該センタリング部材を前記ディスク嵌合部の半径方向外側に付勢する弾性部材と、前記回転駆動により発生する遠心力で前記センタリング部材を前記半径方向外側に押圧する重りと、を有することを特徴とするターンテーブル装置。
  2. 請求項1記載のターンテーブル装置において、
    前記センタリング部材と前記弾性部材と前記重りとを1組として、その複数組を前記ディスク嵌合部の周方向に適宜な間隔をあけて複数箇所に配置して設けたことを特徴とするターンテーブル装置。
  3. 請求項2記載のターンテーブル装置において、
    前記ディスク嵌合部は合成樹脂によって形成すると共に、当該ディスク嵌合部と一体に前記複数個のセンタリング部材を弾性を付与して設け、当該複数個のセンタリング部材と前記複数個の重りとの間に前記弾性部材をそれぞれ介在させ、それぞれの重りに働く遠心力を弾性部材を介してセンタリング部材にそれぞれ作用させるようにしたことを特徴とするターンテーブル装置。
  4. 請求項2記載のターンテーブル装置において、
    前記ディスク嵌合部は合成樹脂によって形成すると共に、当該ディスク嵌合部と一体に前記複数個のセンタリング部材を弾性を付与して設け、当該複数個のセンタリング部材と前記複数個の弾性部材との間に前記重りをそれぞれ介在させ、それぞれの重りに働く遠心力をセンタリング部材に直接作用させるようにしたことを特徴とするターンテーブル装置。
  5. 請求項2記載のターンテーブル装置において、
    前記ディスク支持部は合成樹脂によって形成すると共に、当該ディスク支持部と一体に前記複数個のセンタリング部材を弾性を付与して設け、当該複数個のセンタリング部材と前記複数個の重りとの間に前記弾性部材をそれぞれ介在させ、それぞれの重りに働く遠心力を弾性部材を介してセンタリング部材にそれぞれ作用させるようにしたことを特徴とするターンテーブル装置。
  6. 請求項2記載のターンテーブル装置において、
    前記ディスク支持部は合成樹脂によって形成すると共に、当該ディスク支持部と一体に前記複数個のセンタリング部材を弾性を付与して設け、当該複数個のセンタリング部材と前記複数個の弾性部材との間に前記重りをそれぞれ介在させ、それぞれの重りに働く遠心力をセンタリング部材に直接作用させるようにしたことを特徴とするターンテーブル装置。
  7. 請求項2記載のターンテーブル装置において、
    前記複数個のセンタリング部材は、前記ディスク嵌合部及び前記ディスク支持部とは別体に設け、当該複数個のセンタリング部材と前記複数個の重りとの間に前記弾性部材をそれぞれ介在させ、それぞれの重りに働く遠心力を弾性部材を介してセンタリング部材にそれぞれ作用させるようにしたことを特徴とするターンテーブル装置。
  8. 請求項2記載のターンテーブル装置において、
    前記複数個のセンタリング部材は、前記ディスク嵌合部及び前記ディスク支持部とは別体に設け、当該複数個のセンタリング部材と前記複数個の弾性部材との間に前記重りをそれぞれ介在させ、それぞれの重りに働く遠心力をセンタリング部材に直接作用させるようにしたことを特徴とするターンテーブル装置。
  9. ディスク状記録媒体が装着されるターンテーブルと、当該ターンテーブルに装着された前記ディスク状記録媒体を当該ターンテーブルとの間で挟持するチャッキング部材と、を有するターンテーブル装置と、
    前記ターンテーブル装置を回転駆動するスピンドルモータと、
    前記ターンテーブル装置に装着された前記ディスク状記録媒体に対して情報信号の読み取り及び/又は書き込みを行うピックアップ装置と、
    前記ピックアップ装置を前記ディスク状記録媒体の半径方向に移動させるピックアップ移動機構と、を備えたディスクドライブ装置において、
    前記ターンテーブルは、前記ディスク状記録媒体の中心孔に嵌合されるディスク嵌合部と、前記中心孔の周縁部を支えるディスク支持部と、前記ディスク嵌合部の外周面から爪部が突出されるセンタリング部材と、当該センタリング部材を前記ディスク嵌合部の半径方向外側に付勢する弾性部材と、前記回転駆動により発生する遠心力で前記センタリング部材を前記半径方向外側に押圧する重りと、を有することを特徴とするディスクドライブ装置。
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