JP2006091787A - 平面表示装置および表示装置の輝度制御方法 - Google Patents

平面表示装置および表示装置の輝度制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】長時間の駆動による表示輝度の劣化を回路上で改善して経済的に有利な構成で長時間に亘り安定した表示輝度特性を維持することのできる長寿命化を図った平面表示装置および表示装置の輝度制御方法を提供する。
【解決手段】電源制御部6は平面表示装置の起動(パワーオン)時に於いて、表示パネル管理処理ルーチンを実行し、表示パネル1の累積駆動時間が更新時間に達していると判定すると、パネル管理テーブルから更新時間に対応して設定された補正電圧値を取得し、この補正電圧値をもとに表示パネル1に印加されるアノード電圧(anode)を増加し、以後の表示パネル1に印加されるアノード電圧(anode)を更新する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の表示画素をマトリクス状に配置した表示パネルと、前記表示パネルに配置された複数の表示画素を走査線と信号線の駆動電圧および前記複数の表示画素に印加したアノード電圧により発光駆動させる駆動回路とを備えた平面表示装置および表示装置の輝度制御方法に関する。
近年、偏平な平面パネル構造の画像表示装置として、液晶ディスプレイ(LCD)、フィールドエミッションディスプレイ(FED)、プラズマディスプレイ(PDP)等が知られている。また、FEDの一種として、表面伝導型の電子放出素子を備えたSED(Surface-conduction Electron-emitter Display)の開発が進められている。
SEDは、所定の隙間を置いて対向配置された前面基板および背面基板を有する。これらの基板は、矩形枠状の側壁を介して周縁部を互いに接合され、内部を真空にされて偏平な平面パネル構造の真空外囲器を構成している。前面基板の内面には3色(R,G,B)の蛍光体層を有する蛍光体スクリーンが設けられ、背面基板の内面には、蛍光体層を励起発光させる電子の放出源として、画素毎に対応する多数の電子放出素子が整列配置されている。また、背面基板の内面上には、電子放出素子を駆動するための多数本の配線がマトリックス状に設けられ、その端部は真空外囲器の外部に引き出されている。
このSEDを動作させる場合は、基板間に10[kV]程度の高電圧(アノード電圧)を与え、配線に接続した駆動回路を介して各電子放出素子に選択的に駆動電圧を印加することにより、各電子放出素子から選択的に電子ビームが放出され、これら電子ビームが、対応する蛍光体層に照射され、蛍光体層が励起発光されてカラー画像が表示されるようになっている。この際、電子放出素子11の電子放出部から放出された電子ビームは、蛍光体スクリーン12Aのメタルバックに印加されたアノード電圧により加速され、蛍光体スクリーン12Aの対応する蛍光体層に衝突する。これにより、蛍光体スクリーン12Aの蛍光体層R、G、Bが励起されて発光し、カラー画像を表示する。
特開2002−221933号公報
ところで、上述のようなSEDに於いては、長時間の駆動により表示輝度が劣化する。この表示輝度の劣化は、電子源となる電子放出素子、並びに蛍光体(蛍光体スクリーン)の劣化に起因する。
本発明の目的は、長時間の駆動による表示輝度の劣化を回路上で改善して経済的に有利な構成で長時間に亘り安定した表示輝度特性を維持することのできる長寿命化を図った平面表示装置および表示装置の輝度制御方法を提供することにある。
本発明によれば、複数の表示画素をマトリクス状に配置した表示パネルと、前記表示パネルに配置された複数の表示画素を走査線と信号線の駆動電圧および前記複数の表示画素に印加したアノード電圧により発光駆動させる駆動回路とを備えた平面表示装置に於いて、前記表示パネルの駆動時間が予め設定された時間に達した際に前記アノード電圧を上げて前記表示パネルの輝度劣化を補償するパネル管理手段を具備した平面表示装置が提供される。
さらに前記平面表示装置に於いて、前記パネル管理手段は、前記アノード電圧を更新する時間および前記アノード電圧の補正値を保持する保持手段と、前記表示パネルの累積駆動時間を取得する取得手段と、前記取得手段により取得した前記表示パネルの累積駆動時間が前記保持手段に保持した時間に達したことを判定する判定手段と、前記判定手段の前記判定に従い前記保持した補正値をもとに前記アノード電圧を上げ、前記アノード電圧を更新する更新手段とを具備した平面表示装置が提供される。
また本発明によれば、複数の表示画素をマトリクス状に配置した表示パネルと、前記表示パネルに配置された複数の表示画素を走査線と信号線の駆動電圧および前記複数の表示画素に印加したアノード電圧により発光駆動させる駆動回路とを備えた表示装置の輝度制御方法であって、前記表示パネルの駆動時間が予め設定された時間に達したとき、前記アノード電圧を上げて前記表示パネルの輝度劣化を補償する表示装置の輝度制御方法が提供される。
また本発明によれば、複数の表示画素をマトリクス状に配置した表示パネルと、前記表示パネルに配置された複数の表示画素を走査線と信号線の駆動電圧および前記複数の表示画素に印加したアノード電圧により発光駆動させる駆動回路とを備えた表示装置の輝度制御方法であって、前記アノード電圧を更新する時間および前記アノード電圧の補正値を保持する手段と、前記表示パネルの累積駆動時間を取得し、当該取得した前記表示パネルの累積駆動時間と前記保持した時間とを比較して、前記表示パネルの累積駆動時間が前記保持した時間に達したことを判定する手段と、前記判定に従い前記保持した補正値をもとに前記アノード電圧を上げて前記表示パネルの輝度劣化を補償する手段とを具備した表示装置の輝度制御方法が提供される。
長時間の駆動による表示輝度の劣化を回路上で改善したことにより、経済的に有利な構成で長時間に亘り安定した表示輝度特性を維持することができ、長寿命化を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態に係る平面表示装置について添付図面を参照して説明する。ここではカラー表示画素数が横:縦=1280:720というXGA解像度の電子放出素子を備えたSEDを例に採る。
図1はこの平面表示装置の回路構成を概略的に示す。平面表示装置は、表示パネル1、画像電圧ドライバ(Xドライバ)2、走査電圧ドライバ(Yドライバ)3、入力信号処理回路5、電源制御部6等を備える。
表示パネル1は、横(水平)方向に配されたm(=720)本の走査線Y(Y1〜Ym)と、これら走査線Y1〜Ymに交差して縦(垂直)方向に配されたn(=1280×3)本の信号線X(X1〜Xn)と、これら走査線Y1〜Ymおよび信号線X1〜Xnの交差位置近傍に配置されて表示画面を構成するm×n(=約276万)個の表示画素PXとを支持基板上に有する。
各カラー表示画素は水平方向において隣接する3個の表示画素PXにより構成される。このカラー表示画素では、3個の表示画素PXがそれぞれ電子放出源となる電子放出素子11およびこれら電子放出素子11から放出される電子ビームにより発光する赤(R)、緑(G)、および青(B)の蛍光体12により構成される。すなわち蛍光体スクリーンの各表示画素と電子放出源とは一対一に対応している。各走査線Yは対応行の表示画素PXの電子放出素子11に接続される走査電極として用いられ、各信号線Xは対応列の表示画素PXの電子放出素子11に接続される信号電極として用いられる。
Xドライバ2、Yドライバ3、入力信号処理回路5、および電源制御部6はそれぞれ表示パネル1に対する表示用駆動回路として用いられ、表示パネル1の周囲に配置される。Xドライバ2は信号線X1〜Xnに接続され、Yドライバ3は走査線Y1〜Ymに接続される。
入力信号処理回路5は1水平ライン分の映像信号を一時記憶するラインメモリを有して外部の信号源から供給されるRGB映像信号および同期信号の入力処理を行う。入力信号処理回路5は上記ラインメモリに一時記憶した映像信号をXドライバ2に供給し、同期信号(垂直同期信号および水平同期信号)に従う動作タイミング信号をXドライバ2とYドライバ3に供給する。
電源制御部6は外部電源をもとに表示パネル1を含む表示装置全体の動作用電源を生成し供給制御するもので、マイクロプロセッサによるプログラム制御機能を有する。電源制御部6は表示パネル1の駆動用電源として、表示パネル1に、上述したアノード電圧(anode)に加え、Xドライバ2およびYドライバ3に駆動電圧(VDx,VDy)を供給する。Xドライバ2には信号線X1〜Xnを駆動するための信号用の駆動電圧(VDx)を供給し、Yドライバ3には走査線Y1〜Ymを駆動するための走査用の駆動電圧(VDy)を供給する。
Yドライバ3は上記電源制御部6から供給された走査用の駆動電圧(VDy)と上記入力信号処理回路5から入力した動作タイミング信号とをもとに走査線Y1〜Ymを順次駆動し、Xドライバ2は上記電源制御部6から供給された信号用の駆動電圧(VDx)と上記入力信号処理回路5から入力した1水平ライン分の映像信号および動作タイミング信号とをもとに、走査線Y1〜Ymの各々がYドライバ3によって駆動される間に入力信号処理回路5から出力される1水平ライン分の映像信号に対応して信号線X1〜Xnを駆動する。尚、上記Xドライバ2は、映像信号に従い電位が変化する信号を駆動電圧(VDx)として出力する構成と、映像信号の階調に従うパルス幅の駆動電圧(VDx)を出力する構成とがあるが、本発明はそのいずれの構成に於いても適用可能である。
本発明は表示パネル1の長期間使用による輝度劣化をアノード電圧を増加し更新することにより補償している。この輝度劣化を補償する機能を実現するため、上記電源制御部6は、本発明の実施形態に於いて、図3に示す初期化処理ルーチンに含まれる表示パネル管理処理ルーチン20と、図4に示すパネル管理テーブル31と、パネル駆動時間累積カウンタ(図示せず)とを有する。
図3に示す表示パネル管理処理ルーチン20は、図1および図2に示す平面表示装置を用いる、例えばテレビジョン装置本体等の電源投入に伴う動作開始時、すなわち表示パネル1の起動(パワーオン)時に実行される。
図4に示すパネル管理テーブル31には、図示するように、予め設定された、輝度劣化を補償する時期、すなわち上記アノード電圧(anode)を増加し更新するタイミングを示す更新時間と、その更新を行うアノード電圧(anode)の補正値とがそれぞれ複数回に亘る更新分、設定され保持される。上記したパネル管理テーブル31および図示しないパネル駆動時間累積カウンタは不揮発性のメモリ領域に設けられてもよいし、起動時にRTCメモリ等の不揮発性メモリから読み出されて所定のレジスタ領域にセットされるものであってもよい。尚、ここでは平面表示装置内の電源制御部6にパネル駆動時間累積カウンタを設けて、電源制御部6が表示パネル1の累積駆動時間をカウントし管理する構成としているが、例えば図1に示す平面表示装置を用いるテレビジョン装置本体側に動作時間を累積し管理するカウンタを設けて、装置の起動時に、このカウンタから累積されたパネル駆動時間を取得する構成であってもよく、この際は上記パネル駆動時間累積カウンタを電源制御部6に設けなくともよい。
電源制御部6は、平面表示装置の起動(パワーオン)時に於いて、平面表示装置の各コンポーネントを駆動する動作用電源を生成し、平面表示装置の各コンポーネントに供給制御する。電源制御部6は表示パネル1の駆動用電源として、表示パネル1に、上述したアノード電圧(anode)に加え、Xドライバ2およびYドライバ3に駆動電圧(VDx,VDy)を供給する。この際、Yドライバ3には、例えば10V程度の走査用駆動電圧(VDy)を供給する。Yドライバ3は上記電源制御部6から供給された走査用の駆動電圧(VDy)と上記入力信号処理回路5から入力した動作タイミング信号とをもとに走査線Y1〜Ymを順次駆動し、Xドライバ2は上記電源制御部6から供給された信号用の駆動電圧(VDx)と上記入力信号処理回路5から入力した1水平ライン分の映像信号および動作タイミング信号とをもとに、走査線Y1〜Ymの各々がYドライバ3によって駆動される間に入力信号処理回路5から出力される1水平ライン分の映像信号に対応して信号線X1〜Xnを駆動する。これにより、表示パネル1には、例えば外部の信号源から供給されるRGB映像信号に従う横×縦比が1280×720のカラー表示画素でなるXGA解像度の表示画像が表示される。
上記した表示パネル1の構成例を図2に示している。図2はSEDに於ける表示パネル1の要部の構成要素を示したもので、SEDの表示パネル1を構成する真空外囲器は、表示面となる前面基板10Aと電子放出側となる背面基板10Bとを有する。この前面基板10Aおよび背面基板10Bは、それぞれ矩形のガラス板により構成される。前面基板10Aと背面基板10Bは約1.0〜2.0mmの隙間をおいて互いに平行に対向配置されている。前面基板10Aおよび背面基板10Bは、図示しないガラスからなる矩形枠状の側壁を介して周縁部同志が接合され、内部が真空の扁平な平面パネル構造の真空外囲器を構成している。
前面基板10Aの内面には画像表示面として機能する蛍光体スクリーン12Aが形成されている。この蛍光体スクリーン12Aは、赤、青、緑の蛍光体層R、G、B、および遮光層Sを並べて構成され、これらの蛍光体層はストライプ状あるいはドット状に形成されている。また、蛍光体スクリーン12上には、アルミニウム等からなるメタルバック14が形成されている。
背面基板10Bの内面には、蛍光体スクリーン12Aの蛍光体層R、G、Bを励起発光させるための電子を放出する電子放出源として、それぞれ電子ビームを放出する多数の表面伝導型の電子放出素子11が設けられている。これらの電子放出素子11は、画素毎、すなわち蛍光体層R、G、B毎に対応して複数列および複数行に配列されている。各電子放出素子11は、図示しない電子放出部、この電子放出部に電圧を印加する一対の素子電極等で構成されている。また、背面基板10Bの内面上には、各電子放出素子11に駆動電圧を与えるための多数本の配線Cがマトリックス状に設けられ、その端部は真空外囲器の外部に引き出されている。前面基板10Aと背面基板10Bとの間には、薄いガラス板を用いたスペーサSPが複数配設される。これら複数のスペーサSPは、前面基板10Aおよび背面基板10Bの外側から作用する大気圧荷重を支持し、基板間の間隔を所定値に維持している。前面基板10Aに設けられたメタルバック14と背面基板10Bとの間にアノード電圧(anode)を印加する図示しない電圧供給部を備えている。電圧供給部は、例えば、背面基板10Bの電位を0Vに設定し、メタルバック14の電位を10kV程度の高電圧にするよう、背面基板10Bに対しメタルバック14にアノード電圧(anode)を印加する。
上記SEDの表示パネル1において、画像を表示する場合、配線Cに接続した図示しない駆動回路を介して電子放出素子11の素子電極間に所定の駆動電圧を与え、任意の電子放出素子11の電子放出部から電子ビームを放出するとともに、メタルバック14にアノード電圧(anode)を印加する。電子放出素子11の電子放出部から放出された電子ビームは、アノード電圧(anode)により加速され、蛍光体スクリーン12Aの対応する蛍光体層に衝突する。これにより、蛍光体スクリーン12Aの蛍光体層R、G、Bが励起されて発光し、カラー画像を表示する。尚、この際、表示パネル1に表示されるカラー画像の各階調は配線電圧に含まれる、映像信号に従いパルス変調された信号用駆動電圧の幅(パルス幅)、若しくは配線電圧の値で決まる。
上記SEDの表示パネル1に於けるアノード電圧(陽極電圧)と表示輝度との関係を図5に例示している。この図5に示す輝度−陽極電圧特性を用いて、上記表示パネル1に印加されるアノード電圧(anode)を初期設定する。ここでは表示輝度を100%とする、約10KVが初期値として表示パネル1に設定されるものとする。この初期設定されたアノード電圧(anode)を表示パネル1の累積駆動時間に応じて段階的に上げてゆく。このアノード電圧(anode)の更新時間および更新する電圧値は上記したパネル管理テーブル31に設定されるもので、例えば1回の更新毎に更新時間および補正電圧値を変えても良いし、一定時間単位の各更新毎に同じ補正電圧で更新してもよい。この際の更新可能なアノード電圧の値は表示パネル各々の構成、仕様等によって一概に決めることはできないが、この実施形態では一例として上記した約10KVを初期設定値として最大12KVまで段階的に上げてゆくものとする。このアノード電圧の段階的な更新で表示パネル1の輝度を改善した場合と、アノード電圧を更新(可変)しない(アノード電圧を固定)場合の各累積駆動時間に対する輝度保持率をそれぞれ図6に示している。図6に示す[A]はアノード電圧を更新(可変)しない(アノード電圧を固定)場合の累積駆動時間に対する輝度保持率、[B]はアノード電圧を段階的に更新した場合の累積駆動時間に対する輝度保持率を示している。またTa,Tb,Tc,Tdはそれぞれパネル管理テーブル31に設定した更新時間である。図6に於いて輝度保持率60%を表示パネル1の寿命として捉えると、アノード電圧を段階的に更新することによって、アノード電圧を固定したパネル駆動よりも寿命を延ばすことができる。このように、アノード電圧が限界値に達するまで徐々に増加させて表示パネル1の長期間使用による輝度劣化を補うことにより、表示パネル1の使用限界を延長して、表示パネル1を長期間に亘り有効に使用できる。このアノード電圧の段階的な更新処理は電源制御部6のプログラム処理により実現される。
電源制御部6は上記平面表示装置の起動(パワーオン)時に於いて、図3に示す初期化処理ルーチンに含まれる表示パネル管理処理ルーチン20を実行する。
この処理は、まずパネル駆動時間累積カウンタから表示パネル1の累積駆動時間を取得し(ステップS10)、パネル管理テーブル31から初回(第1回目)の更新時間(例えば3000H)を取得する(ステップS11)。
上記パネル管理テーブル31から取得した更新時間(例えば3000H)と、パネル駆動時間累積カウンタに保持された表示パネル1の累積駆動時間とを比較し(ステップS12)、上記表示パネル1の累積駆動時間が上記更新時間と等しいとき若しくは上記更新時間を超えているとき、表示パネル1の累積駆動時間が第1回目の更新時間(3000H)に達していると判定する(ステップS12 Yes)。また上記表示パネル1の累積駆動時間が、設定された更新時間に達していないとき(ステップS12 No)は、この表示パネル管理処理ルーチン20を終了する。
表示パネル1の累積駆動時間が設定された更新時間に達していると判定した際(ステップS12 Yes)は、パネル管理テーブル31から上記初回(第1回目)の更新時間に対応して設定された補正電圧値を取得して(ステップS13)、この補正電圧値をもとに表示パネル1に印加されるアノード電圧(anode)を増加し、以後の表示パネル1に印加されるアノード電圧(anode)を更新する(ステップS14)。この際の更新タイミングおよびアノード電圧(anode)の更新による輝度保持率の改善状態を図6にタイミングTaで示している。上記アノード電圧(anode)の更新に伴い、パネル管理テーブル31に設定された第1回目の更新時間を無効にし、次に第2回目の更新時間を有効にする(ステップS15)。このテーブル上のデータ選択操作は、例えばパネル管理テーブル31上の各設定領域をポインタで指定して有効/無効領域を切り替える手段、若しくは更新済の情報(更新時間および補正電圧値)を削除する手段のいずれかを用いて実現される。
上記第1回目の更新後は、次の上記平面表示装置の起動(パワーオン)時に於いて、再び上記表示パネル管理処理ルーチン20を実行し、パネル管理テーブル31から第2回目の更新時間(例えば6000H)を取得して、このパネル管理テーブル31から取得した更新時間(6000H)と、パネル駆動時間累積カウンタに保持された表示パネル1の累積駆動時間とを比較し(ステップS10〜S12)、上記表示パネル1の累積駆動時間が上記更新時間と等しいとき若しくは上記更新時間を超えているとき、表示パネル1の累積駆動時間が第2回目の更新時間(6000H)に達していると判定する(ステップS12 Yes)。
このような処理を繰り返し実行することで、長期間に亘る稼働の中で、複数回に亘り、その都度、表示パネル1に印加されるアノード電圧(anode)を更新し、その更新の都度、表示パネル1の表示輝度が改善される。
このように、表示パネル1の長期間駆動による表示輝度の劣化を、表示パネル1に印加されるアノード電圧(anode)を上げ、回路上で改善したことにより、経済的に有利な構成で、長時間に亘り安定した表示輝度特性を維持することができる。
なお、上述した実施形態ではSEDを対象に、表示輝度の改善を行っているが、SEDに限らず、例えばFED等の画像表示装置に於いても本発明を適用可能である。また本発明は上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
本発明の実施形態に係る平面表示装置の構成を示すブロック図。 上記実施形態に於ける表示パネルの要部の構成を示す断面図。 上記実施形態に於ける表示パネル管理処理ルーチンの処理手順を示すフローチャート。 上記実施形態に於けるパネル管理テーブルの構成を示す図。 上記実施形態に於ける表示パネルのアノード電圧(陽極電圧)と表示輝度との関係を示す図。 上記実施形態に於けるアノード電圧の段階的な更新で表示パネルの輝度を改善した場合とアノード電圧を固定した場合の累積駆動時間に対する輝度保持率を示す図。
符号の説明
1…表示パネル、2…Xドライバ、3…Yドライバ、5…入力信号処理回路、6…電源制御部、10A…前面基板、10B…背面基板、11…表面伝導型電子放出素子、12…蛍光体、12A…蛍光体スクリーン、14…メタルバック、31…パネル管理テーブル、X…信号線、Y…走査線、PX…表示画素。

Claims (8)

  1. 複数の表示画素をマトリクス状に配置した表示パネルと、前記表示パネルに配置された複数の表示画素を走査線と信号線の駆動電圧および前記複数の表示画素に印加したアノード電圧により発光駆動させる駆動回路とを備えた平面表示装置に於いて、
    前記表示パネルの駆動時間が予め設定された時間に達した際に前記アノード電圧を上げて前記表示パネルの輝度劣化を補償するパネル管理手段を具備したことを特徴とする平面表示装置。
  2. 前記パネル管理手段は、
    前記アノード電圧を更新する時間および前記アノード電圧の補正値を保持する保持手段と、
    前記表示パネルの累積駆動時間を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得した前記表示パネルの累積駆動時間が前記保持手段に保持した時間に達したことを判定する判定手段と、
    前記判定手段の前記判定に従い前記保持した補正値をもとに前記アノード電圧を上げ、前記アノード電圧を更新する更新手段と
    を具備したことを特徴とする請求項1記載の平面表示装置。
  3. 前記保持手段は、前記アノード電圧を複数回に亘り更新するための時系列の複数の時間情報および補正値を保持した管理テーブルを有し、
    前記判定手段は、前記管理テーブルから時間情報を取得して、前記表示パネルの累積駆動時間が前記管理テーブルから取得した時間情報が示す時間に達したことを判定し、
    前記更新手段は、前記判定手段の前記判定に従い前記管理テーブルから補正値を取得して、当該取得した補正値をもとに前記アノード電圧を更新することを特徴とする請求項2記載の平面表示装置。
  4. 前記判定手段は、前記表示パネルの駆動開始の都度、前記表示パネルの累積駆動時間と前記保持手段に保持した時間とを比較し、前記表示パネルの累積駆動時間が前記保持した時間と等しいとき若しくは前記保持した時間を超えているとき、前記表示パネルの累積駆動時間が前記アノード電圧を更新する時間に達したことを判定する請求項2または3記載の平面表示装置。
  5. 前記取得手段は、前記表示パネルを用いる外部の装置から前記表示パネルの累積駆動時間を取得する請求項1または2記載の平面表示装置。
  6. 前記取得手段は、前記表示パネルの駆動時間を累積し保持する計数手段を具備し、前記計数手段から前記表示パネルの累積駆動時間を取得する請求項1または2記載の平面表示装置。
  7. 複数の表示画素をマトリクス状に配置した表示パネルと、前記表示パネルに配置された複数の表示画素を走査線と信号線の駆動電圧および前記複数の表示画素に印加したアノード電圧により発光駆動させる駆動回路とを備えた表示装置の輝度制御方法であって、
    前記表示パネルの駆動時間が予め設定された時間に達したとき、前記アノード電圧を上げて前記表示パネルの輝度劣化を補償することを特徴とする表示装置の輝度制御方法。
  8. 複数の表示画素をマトリクス状に配置した表示パネルと、前記表示パネルに配置された複数の表示画素を走査線と信号線の駆動電圧および前記複数の表示画素に印加したアノード電圧により発光駆動させる駆動回路とを備えた表示装置の輝度制御方法であって、
    前記アノード電圧を更新する時間および前記アノード電圧の補正値を保持する手段と、
    前記表示パネルの累積駆動時間を取得し、当該取得した前記表示パネルの累積駆動時間と前記保持した時間とを比較して、前記表示パネルの累積駆動時間が前記保持した時間に達したことを判定する手段と、
    前記判定に従い前記保持した補正値をもとに前記アノード電圧を上げて前記表示パネルの輝度劣化を補償する手段と
    を具備したことを特徴とする表示装置の輝度制御方法。
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