JP2006091788A - 表示デバイスのエージング装置、表示パネルのエージング装置、表示デバイスのエージング方法および表示パネルのエージング方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示画素を構成する電子放出素子および蛍光体を含む各種構成要素のエージングを短時間に効率良く実施することのできるエージング装置およびエージング方法を提供する。
【解決手段】電源制御部6は、出荷前の表示パネル1に対して走査線駆動部3から走査線Yに出力させる駆動電圧印加回数を外部のパラメータ指示等により切り換え(通常/2倍加速/4倍加速/8倍加速)、常に適正な走査線駆動でエージング制御を行う。さらに電源制御部6は、パラメータの指定等に基づいて走査線駆動部3に供給する走査用駆動電圧(VDy)の値を加減制御する。
【選択図】図1
【解決手段】電源制御部6は、出荷前の表示パネル1に対して走査線駆動部3から走査線Yに出力させる駆動電圧印加回数を外部のパラメータ指示等により切り換え(通常/2倍加速/4倍加速/8倍加速)、常に適正な走査線駆動でエージング制御を行う。さらに電源制御部6は、パラメータの指定等に基づいて走査線駆動部3に供給する走査用駆動電圧(VDy)の値を加減制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数本の走査線および信号線の各交差位置に電子放出素子および蛍光体を組にした表示画素をマトリクス状に配置した表示パネルを具備する高精細の表示装置に適用して好適な表示デバイスのエージング装置、表示パネルのエージング装置、表示デバイスのエージング方法および表示パネルのエージング方法に関する。
近年、偏平な平面パネル構造の画像表示装置として、液晶ディスプレイ(LCD)、フィールドエミッションディスプレイ(FED)、プラズマディスプレイ(PDP)等が知られている。また、FEDの一種として、表面伝導型の電子放出素子を備えたSED(Surface-conduction Electron-emitter Display)の開発が進められている。
SEDは、所定の隙間を置いて対向配置された前面基板および背面基板を有する。これらの基板は、矩形枠状の側壁を介して周縁部を互いに接合され、内部を真空にされて偏平な平面パネル構造の真空外囲器を構成している。前面基板の内面には3色(R,G,B)の蛍光体層を有する蛍光体スクリーンが設けられ、背面基板の内面には、蛍光体層を励起発光させる電子の放出源として、画素毎に対応する多数の電子放出素子が整列配置されている。また、背面基板の内面上には、電子放出素子を駆動するための多数本の配線がマトリックス状に設けられ、その端部は真空外囲器の外部に引き出されている。
このSEDを動作させる場合は、基板間に10[kV]程度の高電圧(アノード電圧)を与え、配線に接続した駆動回路を介して各電子放出素子に選択的に駆動電圧を印加することにより、各電子放出素子から選択的に電子ビームが放出され、これら電子ビームが、対応する蛍光体層に照射され、蛍光体層が励起発光されてカラー画像が表示されるようになっている。この際、電子放出素子の電子放出部から放出された電子ビームは、蛍光体スクリーンのメタルバックに印加されたアノード電圧により加速され、蛍光体スクリーンの対応する蛍光体層に衝突する。これにより、蛍光体スクリーンの蛍光体層R、G、Bが励起されて発光し、カラー画像を表示する。
特開2002−221933号公報
ところで、上述のようなSEDに於いては、気密封止された外囲器(真空外囲器)内に多数の電子放出素子および蛍光体でなる表示画素がマトリクス配置された構造であることから、表示画素を構成する電子放出素子および蛍光体を含めた種々の構成要素を対象にエージング(aging)処理を行う必要があり、その各エージングに多くの時間を費やしていた。
例えば上記SEDの製造段階に於いて上記真空外囲器の内部に活性化ガスが残留すると、当該活性化ガスの影響により、動作初期の段階で、駆動した電子放出素子の放出電流が増加する現象がおき、駆動された電子放出素子と駆動されない電子放出素子との間に電流特性上のばらつきが生じるという問題が発生する。そこで表示パネルの駆動前に操作電圧と陽極電圧(アノード電圧)のみを印加して、上記電子放出素子の放出電流が安定するまでエージングを行う必要がある。このエージングは表示パネルを通常の同期信号に従う線順次で走査していた。
本発明の目的は、表示画素を構成する電子放出素子および蛍光体を含む各種構成要素のエージングを短時間に効率良く実施することのできる表示デバイスのエージング装置、表示パネルのエージング装置、表示デバイスのエージング方法および表示パネルのエージング方法を提供することにある。
本発明によれば、m本の走査線と、前記m本の走査線に交差するn本の信号線と、前記m本の走査線および前記n本の信号線の各交差位置に配置され各々一対の走査線および信号線間の電圧に対応して駆動される電子放出素子および蛍光体を組にした複数の表示画素と、前記m本の走査線を順次駆動する走査線駆動部と、前記n本の信号線を駆動する信号線駆動部とを具備する表示デバイスのエージング装置に於いて、前記m本の走査線を前記走査線駆動部により複数本同時に並行して順次駆動させる制御手段を具備した表示デバイスのエージング装置が提供される。
また前記表示デバイスのエージング装置に於いて、前記走査線駆動部はk個の走査線ドライバにより構成され、前記制御手段は、前記k個の走査線ドライバを同時に並行して順次駆動させる表示デバイスのエージング装置が提供される。
また前記表示デバイスのエージング装置に於いて、前記走査線駆動部はk個の走査線ドライバにより構成され、前記制御手段は、前記k個の走査線ドライバをj個単位で同時に並行して線順次で駆動させる表示デバイスのエージング装置が提供される。
また本発明によれば、m本の走査線とn本の信号線の各交差位置に、電子放出素子と蛍光体を組にした表示画素をマトリクス状に配置した表示パネルのエージング装置であって、前記m本の走査線を当該走査線より少ないk個の走査線ドライバで順次駆動する走査線駆動手段と、前記走査線駆動手段に対して前記k個の走査線ドライバを同時に並行して駆動させる、若しくは前記k個の走査線ドライバをj個単位で同時に並行して駆動させるエージング制御手段とを具備した表示パネルのエージング装置が提供される。
また本発明によれば、m本の走査線と、前記m本の走査線に交差するn本の信号線と、前記m本の走査線および前記n本の信号線の各交差位置に配置され各々一対の走査線および信号線間の電圧に対応して駆動される電子放出素子および蛍光体を組にした複数の表示画素と、前記m本の走査線を順次駆動する走査線駆動部と、前記n本の信号線を駆動する信号線駆動部とを具備する表示デバイスのエージング方法に於いて、前記m本の走査線を前記走査線駆動部により複数本同時に並行して順次駆動させる表示デバイスのエージング方法が提供される。
また前記表示デバイスのエージング方法に於いて、前記走査線駆動部は前記m本の走査線を当該走査線より少ないk個の走査線ドライバで順次駆動し、当該駆動時に前記k個の走査線ドライバを同時に並行して駆動させる表示デバイスのエージング方法が提供される。
また前記表示デバイスのエージング方法に於いて、前記走査線駆動部は前記m本の走査線を当該走査線より少ないk個の走査線ドライバで順次駆動し、当該駆動時に前記k個の走査線ドライバをj個単位で同時に並行して駆動させる表示デバイスのエージング方法が提供される。
また本発明によれば、m本の走査線とn本の信号線の各交差位置に、電子放出素子および蛍光体を組にした表示画素をマトリクス状に配置した表示パネルのエージング方法であって、前記m本の走査線を当該走査線より少ないk個の走査線ドライバで順次駆動する際に、前記k個の走査線ドライバを同時に並行して駆動させる、若しくは前記k個の走査線ドライバをj個単位で同時に並行して駆動させる表示パネルのエージング方法が提供される。
表示画素を構成する電子放出素子および蛍光体を含む各種構成要素のエージングを短時間に効率良く実施することができる。
以下、本発明の実施形態に係るエージングの対象となる高精細表示デバイスについて添付図面を参照して説明する。ここではカラー表示画素数が横:縦=1280:720というXGA解像度の電子放出素子を備えたSEDを例に採る。
図1は上記高精細表示デバイスの回路構成を概略的に示す。この表示デバイスは、表示パネル1、信号線駆動部(Xドライバ)2、走査線駆動部(Yドライバ)3、入力信号処理回路5、電源制御部6等を備える。この実施形態では、マイクロプロセッサを備えた電源制御部6のプログラム制御機能により表示パネル1の各部エージング処理機能を実現している。このエージング処理については後述する。
表示パネル1は、横(水平)方向に配されたm(=720)本の走査線Y(Y1〜Ym)と、これら走査線Y1〜Ymに交差して縦(垂直)方向に配されたn(=1280×3)本の信号線X(X1〜Xn)と、これら走査線Y1〜Ymおよび信号線X1〜Xnの交差位置近傍に配置されて表示画面を構成するm×n(=約276万)個の表示画素PXとを支持基板上に有する。
各カラー表示画素は水平方向において隣接する3個の表示画素PXにより構成される。このカラー表示画素では、3個の表示画素PXがそれぞれ電子放出源となる電子放出素子11およびこれら電子放出素子11から放出される電子ビームにより発光する赤(R)、緑(G)、および青(B)の蛍光体12により構成される。すなわち蛍光体スクリーンの各表示画素と電子放出源とは一対一に対応している。各走査線Yは対応行の表示画素PXの電子放出素子11に接続される走査電極として用いられ、各信号線Xは対応列の表示画素PXの電子放出素子11に接続される信号電極として用いられる。
信号線駆動部2、走査線駆動部3、入力信号処理回路5、および電源制御部6はそれぞれ表示パネル1に対する表示用駆動回路として用いられ、表示パネル1の周囲に配置される。信号線駆動部2はその駆動信号(駆動電圧)出力端が信号線X1〜Xnに接続され、走査線駆動部3はその駆動信号(駆動電圧)出力端が走査線Y1〜Ymに接続される。
入力信号処理回路5は1水平ライン分の映像信号を一時記憶するラインメモリを有して外部の信号源から供給されるRGB映像信号および同期信号の入力処理を行う。入力信号処理回路5は上記ラインメモリに一時記憶した映像信号を信号線駆動部2に供給し、同期信号(垂直同期信号および水平同期信号)に従う動作タイミング信号を信号線駆動部2と走査線駆動部3に供給する。
電源制御部6は外部電源をもとに表示パネル1を含む表示デバイス全体の動作用電源を生成し供給制御するもので、マイクロプロセッサによるプログラム制御機能を有する。電源制御部6は表示パネル1の駆動用電源として、表示パネル1に、上述したアノード電圧に加え、信号線駆動部2および走査線駆動部3に駆動電圧(VDx,VDy)を供給する。信号線駆動部2には信号線X1〜Xnを駆動するための信号用の駆動電圧(VDx)を供給し、走査線駆動部3には走査線Y1〜Ymを駆動するための走査用の駆動電圧(VDy)を供給する。また後述するエージング処理時に於いては、例えばパラメータで指定されたエージングの種類(エージングモード)に応じて走査用駆動電圧(VDy)の値を加減制御する。
走査線駆動部3は上記電源制御部6から供給された走査用の駆動電圧(VDy)と上記入力信号処理回路5から入力した動作タイミング信号とをもとに走査線Y1〜Ymを順次駆動し、信号線駆動部2は上記電源制御部6から供給された信号用の駆動電圧(VDx)と上記入力信号処理回路5から入力した1水平ライン分の映像信号および動作タイミング信号とをもとに、走査線Y1〜Ymの各々が走査線駆動部3によって駆動される間に入力信号処理回路5から出力される1水平ライン分の映像信号に対応して信号線X1〜Xnを駆動する。尚、上記信号線駆動部2は、映像信号に従い電位が変化する信号を駆動電圧(VDx)として出力する構成と、映像信号の階調に従うパルス幅の駆動電圧(VDx)を出力する構成とがあるが、本発明はそのいずれの構成に於いても適用可能である。
電源制御部6は、表示デバイスの起動(パワーオン)時に於いて、同デバイスの各コンポーネントを駆動する動作用電源を生成し、生成した動作用電源をデバイス内の各コンポーネントに供給制御する。電源制御部6は表示パネル1の駆動用電源として、表示パネル1に、上述したアノード電圧に加え、信号線駆動部2および走査線駆動部3に駆動電圧(VDx,VDy)を供給する。この際、走査線駆動部3には、例えば10V程度の走査用駆動電圧(VDy)を供給する。走査線駆動部3は上記電源制御部6から供給された走査用の駆動電圧(VDy)と上記入力信号処理回路5から入力した動作タイミング信号とをもとに走査線Y1〜Ymを順次駆動し、信号線駆動部2は上記電源制御部6から供給された信号用の駆動電圧(VDx)と上記入力信号処理回路5から入力した1水平ライン分の映像信号および動作タイミング信号とをもとに、走査線Y1〜Ymの各々が走査線駆動部3によって駆動される間に入力信号処理回路5から出力される1水平ライン分の映像信号に対応して信号線X1〜Xnを駆動する。これにより、表示パネル1には、例えば外部の信号源から供給されるRGB映像信号に従う横×縦比が1280×720のカラー表示画素でなるXGA解像度の表示画像が表示される。
上記した表示パネル1の構成例を図2に示している。図2はSEDに於ける表示パネル1の要部の構成要素を示したもので、SEDの表示パネル1を構成する真空外囲器は、表示面となる前面基板10Aと電子放出側となる背面基板10Bとを有する。この前面基板10Aおよび背面基板10Bは、それぞれ矩形のガラス板により構成される。前面基板10Aと背面基板10Bは約1.0〜2.0mmの隙間をおいて互いに平行に対向配置されている。前面基板10Aおよび背面基板10Bは、図示しないガラスからなる矩形枠状の側壁を介して周縁部同志が接合され、内部が真空の扁平な平面パネル構造の真空外囲器を構成している。
前面基板10Aの内面には画像表示面として機能する蛍光体スクリーン12Aが形成されている。この蛍光体スクリーン12Aは、赤、青、緑の蛍光体層R、G、B、および遮光層Sを並べて構成され、これらの蛍光体層はストライプ状あるいはドット状に形成されている。また、蛍光体スクリーン12上には、アルミニウム等からなるメタルバック14が形成されている。
背面基板10Bの内面には、蛍光体スクリーン12Aの蛍光体層R、G、Bを励起発光させるための電子を放出する電子放出源として、それぞれ電子ビームを放出する多数の表面伝導型の電子放出素子11が設けられている。これらの電子放出素子11は、画素毎、すなわち蛍光体層R、G、B毎に対応して複数列および複数行に配列されている。各電子放出素子11は、図示しない電子放出部、この電子放出部に電圧を印加する一対の素子電極等で構成されている。また、背面基板10Bの内面上には、各電子放出素子11に駆動電圧を与えるための多数本の配線Cがマトリックス状に設けられ、その端部は真空外囲器の外部に引き出されている。前面基板10Aと背面基板10Bとの間には、薄いガラス板を用いたスペーサSPが複数配設される。これら複数のスペーサSPは、前面基板10Aおよび背面基板10Bの外側から作用する大気圧荷重を支持し、基板間の間隔を所定値に維持している。前面基板10Aに設けられたメタルバック14と背面基板10Bとの間にアノード電圧を印加する図示しない電圧供給部を備えている。電圧供給部は、例えば、背面基板10Bの電位を0Vに設定し、メタルバック14の電位を10kV程度の高電圧にするよう、背面基板10Bに対しメタルバック14にアノード電圧を印加する。
上記SEDの表示パネル1において、画像を表示する場合、配線Cに接続した図示しない駆動回路を介して電子放出素子11の素子電極間に所定の駆動電圧を与え、任意の電子放出素子11の電子放出部から電子ビームを放出するとともに、メタルバック14にアノード電圧を印加する。電子放出素子11の電子放出部から放出された電子ビームは、アノード電圧により加速され、蛍光体スクリーン12Aの対応する蛍光体層に衝突する。これにより、蛍光体スクリーン12Aの蛍光体層R、G、Bが励起されて発光し、カラー画像を表示する。尚、この際、表示パネル1に表示されるカラー画像の各階調は配線電圧に含まれる、映像信号に従いパルス変調された信号用駆動電圧の幅(パルス幅)、若しくは配線電圧の値で決まる。
また上記電源制御部6は、プログラム制御による表示パネル1のエージング処理機能を有し、表示パネル1の高速エージング処理機能を実現している。この電源制御部6により実行されるエージング処理では、走査線駆動部3の走査線駆動タイミングをエージング処理内容により、許容される範囲内で高速化し、これによってエージング処理の所要時間を短縮してエージングの効率化を図っている。電源制御部6は、例えば外部よりパラメータで与えられるエージングモードに従い、走査線駆動部3から表示パネル1の走査線Yへ出力される駆動電圧の単位時間当たりの印加回数(駆動電圧印加回数)を制御する。さらに電源制御部6は上述したようにエージング処理時に於いて、例えばパラメータで指定されたエージングモードに応じて走査用駆動電圧(VDy)の値を加減制御する。
図3には本実施形態に於ける走査線駆動部3の構成と、通常動作時の、すなわち通常のエージング処理の際の走査線駆動例が示されている。ここでは、図3(a)に示すように走査線駆動部3が8個の走査線ドライバ(DRV(1)〜DRV(8))3a,3b,…3hにより構成される。この各走査線ドライバ3a,3b,…3hは、電源制御部6から走査用の駆動電圧(VDy)と、複数ビット(i)の制御信号(CC)とを入力する。制御信号(CC)は上記パラメータをもとに電源制御部6で生成され走査線駆動部3に供給される。この制御信号(CC)により上記エージングモードに応じて上記走査線駆動部3から表示パネル1の走査線Yへ出力される駆動電圧(走査線駆動パルスIP)の単位時間当たりの印加回数(駆動電圧印加回数)が制御される。ここでは表示パネル1に配線された走査線Y(Y0〜Ym)を720本の走査線L0〜L719で表している。従ってこの例では各走査線ドライバがそれぞれ90本の走査線を順次駆動し次段のドライバに引き継がせる構成としている。
図3は上記駆動電圧印加回数を「60回/秒」としたエージング処理時の走査例を示している。
この際は、1フレームの走査開始毎に、一つの走査線ドライバ(DRV(1))3aのみから走査線駆動パルスIPが出力され、当該走査線駆動パルスIPが1フレームの走査期間に於いて線順次で各走査線L0〜L719上に出力される。この様子を図3(a)乃至(c)に示し、当該走査駆動時に於けるエージング処理タイミングを同図(d)に示している。図3(a)は1フレームの走査開始時に於ける走査線駆動パルスIPの出力状態を示したもので、ここでは1フレームの走査開始時に走査線ドライバ(DRV(1))3aから走査線L0に走査線駆動パルスIPが出力される状態を太線で示している。図3(b)には1フレーム周期毎に各走査線L0〜L719上に出力される走査線駆動パルスIPの個数(ここでは1個)を示している。図3(c)には上記走査線L0の駆動に伴う表示パネル1上のライン走査状態をラインLaで示している。図3(d)にはエージングの開始(aging start)から終了(ts)までのエージング所要時間が示されている。ここでは上述した電子放出素子の放出電流が不安定(unstable)状態から安定(stable)状態に移行するまでのエージング処理にts時間が必要であることを示している。
図4は上記駆動電圧印加回数を上記図3に示すエージング処理の2倍の「120回/秒」としたエージング処理時の走査例を示している。
この際は、1フレームの走査開始毎に、二つの走査線ドライバ(DRV(1))3a,(DRV(5))3eから同時に並行して各々走査線駆動パルスIPが出力され、当該各走査線駆動パルスIPがそれぞれ1フレームの走査期間に於いて線順次で各走査線L0〜L719上に出力される。この様子を図4(a)乃至(c)に示し、当該走査駆動時に於けるエージング処理タイミングを同図(d)に示している。図4(a)は1フレームの走査開始時に於ける走査線駆動パルスIPの出力状態を示したもので、ここでは、1フレームの走査開始時に、走査線ドライバ(DRV(1))3aから走査線L0上に走査線駆動パルスIPが出力されるとともに、走査線ドライバ(DRV(5))3eから走査線L360上に走査線駆動パルスIPが出力される。この状態を図4(a)に太線で示している。図4(b)には1フレーム周期毎に各走査線L0〜L719上に出力される走査線駆動パルスIPの個数(ここでは2個)を示している。図4(c)には上記走査線L0および走査線L360上での同時駆動に伴う表示パネル1上のライン走査状態をラインLa,Lbで示している。図4(d)にはエージングの開始(aging start)から終了(ts)までのエージング所要時間が示されている。ここでは上述した電子放出素子の放出電流が不安定(unstable)状態から安定(stable)状態に移行するまでのエージング処理に要する時間(エージング所要時間)が上記図3に示すエージング処理の所要時間(ts)時間に対してほぼ1/2に短縮されていることを示している。
図5は上記駆動電圧印加回数を上記図3に示すエージング処理の4倍の「240回/秒」としたエージング処理時の走査例を示している。
この際は、1フレームの走査開始毎に、四つの走査線ドライバ(DRV(1))3a,(DRV(3))3c,(DRV(5))3e,(DRV(7))3gから同時に並行して各々走査線駆動パルスIPが出力され、当該四つの各走査線駆動パルスIPがそれぞれ1フレームの走査期間に於いて線順次で各走査線L0〜L719上に出力される。この様子を図5(a)乃至(c)に示し、当該走査駆動時に於けるエージング処理タイミングを同図(d)に示している。図5(a)は1フレームの走査開始時に於ける走査線駆動パルスIPの出力状態を示したもので、ここでは、1フレームの走査開始時に、走査線ドライバ(DRV(1))3aから走査線L0上に走査線駆動パルスIPが出力され、これと並行して走査線ドライバ(DRV(3))3cから走査線L180上に走査線駆動パルスIPが出力され、これと並行して走査線ドライバ(DRV(5))3eから走査線L360上に走査線駆動パルスIPが出力され、さらにこれと並行して走査線ドライバ(DRV(7))3gから走査線L540上に走査線駆動パルスIPが出力される。この状態を図5(a)に太線で示している。図5(b)には1フレーム周期毎に各走査線L0〜L719上に出力される走査線駆動パルスIPの個数(ここでは4個)を示している。図5(c)には上記走査線L0,L180,L360,およびL540上での同時駆動に伴う表示パネル1上のライン走査状態をラインLa,Lb,Lc,Ldで示している。図5(d)にはエージングの開始(aging start)から終了(ts)までのエージング所要時間が示されている。ここでは上述した電子放出素子の放出電流が不安定(unstable)状態から安定(stable)状態に移行するまでのエージング処理に要する時間(エージング所要時間)が上記図3に示すエージング処理の所要時間(ts)時間に対してほぼ1/4に短縮されていることを示している。
図6は上記駆動電圧印加回数を上記図3に示すエージング処理の8倍の「480回/秒」としたエージング処理時の走査例を示している。
この際は、1フレームの走査開始毎に、8個の各走査線ドライバ(DRV(1)〜DRV(8))3a,3b,…3hから同時に並行して各々走査線駆動パルスIPが出力され、当該八つの各走査線駆動パルスIPがそれぞれ1フレームの走査期間に於いて線順次で各走査線L0〜L719上に出力される。この様子を図6(a)乃至(c)に示し、当該走査駆動時に於けるエージング処理タイミングを同図(d)に示している。図6(a)は1フレームの走査開始時に於ける走査線駆動パルスIPの出力状態を示したもので、ここでは、1フレームの走査開始時に、すべての走査線ドライバ(DRV(1)〜DRV(8))3a,3b,…3hから走査線L0,L90,L180,L270,L360,L450,L540,L630上にそれぞれ同時に並行して走査線駆動パルスIPが出力される。この状態を図6(a)に太線で示している。図6(b)には1フレーム周期毎に各走査線L0〜L719上に出力される走査線駆動パルスIPの個数(ここでは8個)を示している。図6(c)には上記走査線L0,L90,L180,L270,L360,L450,L540およびL630上での同時駆動に伴う表示パネル1上のライン走査状態をラインLa〜Lhで示している。図6(d)にはエージングの開始(aging start)から終了(ts)までのエージング所要時間が示されている。ここでは上述した電子放出素子の放出電流が不安定(unstable)状態から安定(stable)状態に移行するまでのエージング処理に要する時間(エージング所要時間)が上記図3に示すエージング処理の所要時間(ts)時間に対してほぼ1/8に短縮されていることを示している。
このようにして、電源制御部6は、制御信号(CC)により走査線駆動部3のを制御して、各種エージングモード(通常/2倍加速/4倍加速/8倍加速)の中から外部の指示(例えばパラメータ指示)に従うエージングモードの走査線駆動制御を実行する。さらに電源制御部6は、パラメータの指定等に基づいて走査線駆動部3に供給する走査用駆動電圧(VDy)の値を加減制御することも可能である。
上記した実施形態のエージング処理機能を備えることで、表示画素を構成する電子放出素子および蛍光体を含む各種構成要素のエージングを短時間に効率良く実施することができる。
なお、上述した実施形態ではSEDを対象にエージングを行う場合を例に説明したが、SEDに限らず、例えばFED等、他の画像表示装置のエージング、表示パネル単体でのエージング等に於いても容易に本発明のエージング処理機構を適用可能である。また本発明は上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階では本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
1…表示パネル、2…信号線駆動部、3…走査線駆動部、3a,3b,…3h…走査線ドライバ(DRV(1)〜DRV(8))、5…入力信号処理回路、6…電源制御部、10A…前面基板、10B…背面基板、11…表面伝導型電子放出素子、12…蛍光体、12A…蛍光体スクリーン、14…メタルバック、IP…走査線駆動パルス(走査線駆動電圧)、CC…制御信号、X…信号線、Y…走査線、PX…表示画素。
Claims (9)
- m本の走査線と、前記m本の走査線に交差するn本の信号線と、前記m本の走査線および前記n本の信号線の各交差位置に配置され各々一対の走査線および信号線間の電圧に対応して駆動される電子放出素子および蛍光体を組にした複数の表示画素と、前記m本の走査線を順次駆動する走査線駆動部と、前記n本の信号線を駆動する信号線駆動部とを具備する表示デバイスのエージング装置に於いて、
前記m本の走査線を前記走査線駆動部により複数本同時に並行して順次駆動させる制御手段を具備したことを特徴とする表示デバイスのエージング装置。 - 前記走査線駆動部は前記走査線より少ないk個の走査線ドライバにより構成され、前記制御手段は、前記k個の走査線ドライバを同時に並行して線順次で駆動させる請求項1記載の表示デバイスのエージング装置。
- 前記走査線駆動部は前記走査線より少ないk個の走査線ドライバにより構成され、前記制御手段は、前記k個の走査線ドライバをj個単位で同時に並行して線順次で駆動させる請求項1記載の表示デバイスのエージング装置。
- 前記制御手段は、前記走査線駆動部が前記走査線に出力する駆動電圧をエージングの対象に応じて可変制御する手段を具備する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の表示デバイスのエージング装置。
- m本の走査線とn本の信号線の各交差位置に、電子放出素子と蛍光体を組にした表示画素をマトリクス状に配置した表示パネルのエージング装置であって、
前記m本の走査線を当該走査線より少ないk個の走査線ドライバで順次駆動する走査線駆動手段と、
前記走査線駆動手段に対して前記k個の走査線ドライバを同時に並行して駆動させる、若しくは前記k個の走査線ドライバをj個単位で同時に並行して駆動させるエージング制御手段と
を具備したことを特徴とする表示パネルのエージング装置。 - m本の走査線と、前記m本の走査線に交差するn本の信号線と、前記m本の走査線および前記n本の信号線の各交差位置に配置され各々一対の走査線および信号線間の電圧に対応して駆動される電子放出素子および蛍光体を組にした複数の表示画素と、前記m本の走査線を順次駆動する走査線駆動部と、前記n本の信号線を駆動する信号線駆動部とを具備する表示デバイスのエージング方法に於いて、前記m本の走査線を前記走査線駆動部により複数本同時に並行して順次駆動させることを特徴とする表示デバイスのエージング方法。
- 前記走査線駆動部は前記m本の走査線を当該走査線より少ないk個の走査線ドライバで順次駆動し、当該駆動時に、前記k個の走査線ドライバを同時に並行して線順次で駆動させる特徴とする請求項6記載の表示デバイスのエージング方法。
- 前記走査線駆動部は前記m本の走査線を当該走査線より少ないk個の走査線ドライバで順次駆動し、当該駆動時に、前記k個の走査線ドライバをj個単位で同時に並行して線順次で駆動させる特徴とする請求項6記載の表示デバイスのエージング方法。
- m本の走査線とn本の信号線の各交差位置に、電子放出素子および蛍光体を組にした表示画素をマトリクス状に配置した表示パネルのエージング方法であって、
前記m本の走査線を当該走査線より少ないk個の走査線ドライバで順次駆動する際に、前記k個の走査線ドライバを同時に並行して駆動させる、若しくは前記k個の走査線ドライバをj個単位で同時に並行して駆動させることを特徴とする表示パネルのエージング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004280724A JP2006091788A (ja) | 2004-09-27 | 2004-09-27 | 表示デバイスのエージング装置、表示パネルのエージング装置、表示デバイスのエージング方法および表示パネルのエージング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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2004
- 2004-09-27 JP JP2004280724A patent/JP2006091788A/ja active Pending
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