JP2006090262A - 内燃機関用燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アクチュエータを1つにしたことで生ずる制御自由度の低下を防ぐと共に、制御室11の燃料圧力を低圧側に開放する際に、蓄圧器2から燃料の垂れ流しを防止できる内燃機関用燃料噴射装置1を提供することにある。
【解決手段】制御弁5は、二位置三方弁として構成され、その制御弁5の切替ポート5eと増圧器3の制御室11とが、往復通路を介して制御弁5に接続され、制御弁5により制御室11の燃料圧力が制御される。
往復通路は、制御弁5の切替ポート5eと制御室11との間を並列に接続する2本の燃料通路15、16によって形成される。一方の燃料通路15には、制御室11から制御弁5へ向かう燃料の流れを阻止する逆止弁17が設けられ、他方の燃料通路16には、制御弁5から制御室11へ向かう燃料の流れを阻止する油圧弁18と絞りが設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関、特にディーゼル機関用の燃料噴射装置に関する。
内燃機関用の燃料噴射装置として、コモンレールシステムが知られている。このコモンレールシステムは、燃料を所定の圧力状態に蓄える蓄圧器(コモンレール)を備え、その蓄圧器より供給される高圧燃料をインジェクタより内燃機関の気筒内へ噴射するシステムであり、噴射圧力と噴射量とを独立に制御できる等の優れた性能を有している。このようなコモンレールシステムに対し、近年、排気ガス浄化、及び燃費低減の見地から、さらに高性能化の要求があり、噴射圧力を高めることが必要になっている。これを簡易に実現できる公知技術が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載された燃料噴射装置は、コモンレールシステムの長所である「噴射ノズルの開閉動作を油圧で制御する機構」を備えると共に、蓄圧器の燃料を増圧する増圧機構を備えている。この増圧機構を備えることで、より高圧での噴射ができるだけでなく、増圧と噴射の両方を制御することができる。その結果、1噴射サイクルの中で噴射圧力を変えることが可能であり、低圧での微小噴射と超高圧での主噴射を実現できる。また、噴射率のパターンを最適化できるので、よりミクロな燃焼の最適化ができるようになる。
ところが、上記の公知技術(特許文献1)では、本質的に2つの動作、すなわち増圧動作と噴射動作を各々独立に制御することが必要であるため、アクチュエータを少なくとも2個必要とする等、システムの構成が複雑になり、それに伴ってコストが高くなるという問題を有している。
これに対し、上記の公知技術(特許文献1)と同等の機能をより簡易に実現できる別のシステムが提案されている(特許文献2参照)。
図10は特許文献2に記載された燃料噴射装置の油圧回路図である。
この燃料噴射装置は、アクチュエータによって駆動される1個の制御弁100を有し、この制御弁100と増圧器110の制御室111とを接続する第1の燃料通路120と、制御弁100と噴射ノズル130の背圧室131とを接続する第2の燃料通路140と、蓄圧器150と増圧器110の制御室111とを接続する第3の燃料通路160とを有し、各燃料通路120、140、160にそれぞれ絞り170、180、190が設けられている。
制御弁100は、第1の燃料通路120と第2の燃料通路140とが共通に接続される油圧ポート101と、低圧側に通じる低圧ポート102とが設けられ、弁体103が油圧ポート101と低圧ポート102との間を遮断する閉弁位置(図10に示す状態)と、油圧ポート101と低圧ポート102との間を連通する開弁位置との間で駆動される。
弁体103が閉弁位置に駆動されると、蓄圧器150の燃料圧力が増圧器110の制御室111および噴射ノズル130の背圧室131に供給される。このとき、増圧器110では、油圧ピストン112の上下両側の油圧がバランスするため、蓄圧器150から加圧室113に供給された燃料が増圧されることはない。また、噴射ノズル130では、背圧室131の燃料圧力を受けてニードル(図示せず)が閉弁状態を維持するため、噴射は行われない。
次に、弁体103が開弁位置に駆動されると、制御弁100の油圧ポート101と低圧ポート102とが連通するため、制御室111および背圧室131の燃料圧力が制御弁100を介して低圧側に開放される。これにより、増圧器110では、油圧ピストン112の上下両側の圧力バランスがくずれて、油圧ピストン112が図示下方へ移動することにより、加圧室113の燃料が増圧されて噴射ノズル130に供給される。また、噴射ノズル130では、背圧室131の燃料圧力が低下してニードルがリフトすることにより、増圧器110より供給される超高圧の燃料が噴射される。
特許第2885076号公報 特開2003−106235号公報
ところが、特許文献2に記載された燃料噴射装置は、増圧器110の制御室111および噴射ノズル130の背圧室131が常時蓄圧器150に接続されている。つまり、制御弁100の開閉状態に係わりなく、増圧器110の制御室111および噴射ノズル130の背圧室131と蓄圧器150とが常時連通している。このため、各燃料通路120、140、160にそれぞれ絞り170〜190が設けられているが、この3個の絞り170〜190を用いても、各絞り170〜190の値が互いに影響を及ぼし、増圧器110の作動および噴射ノズル130の作動を最適に制御することは困難である。
また、制御弁100の開弁時には、蓄圧器150の燃料圧力が制御弁100を介して低圧側に開放されるため、蓄圧器150から燃料が垂れ流し状態になり、エネルギーロスを生じることから、内燃機関の燃費低下を招く。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、二位置アクチュエータを用いた制御弁により増圧動作と噴射動作の各制御を実現でき、且つアクチュエータを1つにしたことで生ずる制御自由度の低下を防ぐと共に、増圧器の制御室を低圧側に開放した際に、蓄圧器からの燃料の垂れ流しを防止できる内燃機関用燃料噴射装置を提供することにある。
(請求項1の発明)
本発明の内燃機関用燃料噴射装置は、蓄圧器の燃料圧力を増圧器の制御室および噴射ノズルの背圧室に供給する油圧供給通路と、制御室および背圧室の燃料圧力を低圧側に開放する油圧開放通路とを有すると共に、制御弁と増圧器の制御室との間を並列に接続する2本の燃料通路を有し、一方の燃料通路には、制御室から制御弁に向かう燃料の流れを阻止する第1の流れ方向規制手段が設けられて、前記油圧供給通路の一部を形成し、他方の燃料通路には、制御弁から制御室に向かう燃料の流れを阻止する第2の流れ方向規制手段が設けられて、前記油圧開放通路の一部を形成していることを特徴とする。
上記の構成では、蓄圧器の燃料圧力を増圧器の制御室に供給するための一方の燃料通路と、制御室の燃料圧力を低圧側に開放するための他方の燃料通路とが別々に設けられているので、増圧器の圧送動作(増圧動作)と戻り動作とをそれぞれ独自に調整できる。すなわち、制御室の燃料圧力を低圧側に開放する時の圧力開放速度によって増圧器の増圧速度を調整することができ、蓄圧器の燃料圧力を増圧器の制御室に供給する時の圧力供給速度によって増圧器の戻り速度を調整できる。
また、制御弁によって油圧供給通路と油圧開放通路とが選択的に開閉されるので、蓄圧器と増圧器の制御室とが油圧供給通路を介して常時連通することはない。つまり、制御弁が油圧開放通路を開くと、制御室の燃料圧力が油圧開放通路を介して低圧側に開放されるが、この時、制御弁は油圧供給通路を遮断しているので、蓄圧器の燃料圧力が制御弁を介して低圧側に開放されることはない。これにより、制御室の燃料圧力が低圧側に開放されても、蓄圧器から低圧側に燃料が垂れ流しされることはなく、エネルギーロスを抑制できるので、内燃機関の燃費低下を防止できる。
(請求項2の発明)
請求項1に記載した内燃機関用燃料噴射装置において、第2の流れ方向規制手段は、制御弁が油圧供給通路を遮断して油圧開放通路を開いた時に、背圧室の燃料圧力が所定値以下に低下するまで、他方の燃料通路を閉じていることを特徴とする。
この構成によれば、背圧室の燃料圧力が開放されて噴射が開始されても、背圧室の燃料圧力が所定値以下に低下するまでは、増圧器の制御室から燃料圧力が開放されることはなく、増圧動作は行われない。これにより、燃料噴射と同時に増圧が開始されることはなく、噴射の初期を低圧(蓄圧器の燃料圧力)にできると共に、超高圧を必要としない微小噴射(例えば、メイン噴射に先立って実施されるパイロット噴射)を低圧にて行うことができる。
(請求項3の発明)
請求項2に記載した内燃機関用燃料噴射装置において、第2の流れ方向規制手段の圧力所定値は、噴射開始後、増圧開始までの時間遅れに対応して設定することを特徴とする。 これにより、燃料噴射と同時に増圧が開始されることはなく、噴射の初期を低圧(蓄圧器の燃料圧力)にできると共に、超高圧を必要としない微小噴射を低圧にて行うことができる。
(請求項4の発明)
請求項1〜3に記載した何れかの内燃機関用燃料噴射装置において、制御弁は、燃料通路を介して制御室と背圧室とに接続される切替ポートと、蓄圧器に接続される入力ポートと、低圧側に通じる低圧ポートとが設けられ、弁体が低圧ポートと切替ポートとの間を遮断して、入力ポートと切替ポートとの間を連通する入力位置と、弁体が入力ポートと切替ポートとの間を遮断して、低圧ポートと切替ポートとの間を連通する開放位置とに駆動される二位置三方弁であることを特徴とする。
制御弁を二位置三方弁として構成することにより、1つの二位置アクチュエータを用いて油圧供給通路と油圧開放通路とを選択的に開閉できる。
(請求項5の発明)
請求項4に記載した内燃機関用燃料噴射装置において、2本の燃料通路(一方の燃料通路と他方の燃料通路)は、制御弁の切替ポートと増圧器の制御室との間を並列に接続していることを特徴とする。
これにより、制御弁の弁体が入力位置に駆動されると、低圧ポートと切替ポートとの間が遮断されて、入力ポートと切替ポートとの間が連通するので、蓄圧器の燃料圧力が、切替ポートから一方の燃料通路を通って増圧器の制御室に供給される。また、弁体が開放位置に駆動されると、入力ポートと切替ポートとの間が遮断されて、低圧ポートと切替ポートとの間が連通するので、制御室の燃料圧力が他方の燃料通路を通って制御弁の切替ポートより低圧側に開放される。
(請求項6の発明)
請求項5に記載した内燃機関用燃料噴射装置において、2本の燃料通路は、それぞれの一端側が共通に制御弁の切替ポートに接続され、それぞれの他端側が共通に増圧器の制御室に接続されていることを特徴とする。
2本の燃料通路は、制御弁の切替ポートと増圧器の制御室との間を完全に並列接続することもできるが、少なくとも、第1の流れ方向規制手段と第2の流れ方向規制手段とが設けられる部分のみ並列に設けて、互いの両端側をそれぞれ共通に設けても良い。つまり、2本の燃料通路の両端側をそれぞれ1本化して、制御弁の切替ポートと制御室とに接続しても良い。
(請求項7の発明)
請求項1〜6に記載した何れかの内燃機関用燃料噴射装置において、第1の流れ方向規制手段は、油圧弁または逆止弁であり、第2の流れ方向規制手段は、逆止弁または油圧弁であることを特徴とする。
第1の流れ方向規制手段として、油圧弁または逆止弁を用いることにより、増圧器の戻り速度を適切に調整できる。また、第2の流れ方向規制手段として、逆止弁または油圧弁を用いることにより、増圧器の増圧速度を適切に調整できる。
(請求項8の発明)
請求項1〜6に記載した何れかの内燃機関用燃料噴射装置において、第1の流れ方向規制手段と第2の流れ方向規制手段は、共に逆止弁であることを特徴とする。
第1の流れ方向規制手段として逆止弁を用いることにより、増圧器の戻り速度を適切に調整できる。また、第2の流れ方向規制手段として逆止弁を用いることにより、増圧器の増圧速度を適切に調整できる。
(請求項9の発明)
請求項1〜6に記載した何れかの内燃機関用燃料噴射装置において、第1の流れ方向規制手段と第2の流れ方向規制手段は、共に油圧弁であることを特徴とする。
第1の流れ方向規制手段として油圧弁を用いることにより、増圧器の戻り速度を適切に調整できる。また、第2の流れ方向規制手段として油圧弁を用いることにより、増圧器の増圧速度を適切に調整できる。
(請求項10の発明)
請求項7または9に記載した内燃機関用燃料噴射装置において、油圧弁は、二位置二方弁であることを特徴とする。
この場合、油圧弁を簡易な構成に、且つ安価にできる。
(請求項11の発明)
請求項7、9、10に記載した何れかの内燃機関用燃料噴射装置において、油圧弁は、噴射ノズルの背圧室または制御弁の切替ポートの燃料圧力と蓄圧器の燃料圧力との差圧で作動することを特徴とする。
制御弁が油圧供給通路を開くと、蓄圧器の燃料圧力が切替ポートを通じて噴射ノズルの背圧室に供給されるため、背圧室および切替ポートの燃料圧力は蓄圧器の燃料圧力と等しくなる。また、制御弁が油圧開放通路を開くと、背圧室の燃料圧力が切替ポートを通じて低圧側に開放されるため、背圧室および切替ポートの燃料圧力は蓄圧器の燃料圧力より小さくなる。この背圧室または切替ポートの燃料圧力と蓄圧器の燃料圧力との差圧を利用して油圧弁の作動を制御できる。
(請求項12の発明)
請求項1〜11に記載した何れかの内燃機関用燃料噴射装置において、一方の燃料通路または他方の燃料通路、あるいは両方の燃料通路には、増圧器の作動特性を設定する絞りが設けられていることを特徴とする。
この場合、絞りの値に応じて増圧器の増圧速度および戻り速度を調整できるので、増圧器の作動を最適化できる。
(請求項13の発明)
本発明の内燃機関用燃料噴射装置は、蓄圧器の燃料圧力を増圧器の制御室および噴射ノズルの背圧室に供給する油圧供給通路と、制御室および背圧室の燃料圧力を低圧側に開放する油圧開放通路と、油圧供給通路に設けられる第1の制御弁と、油圧開放通路に設けられる第2の制御弁とを備えている。
上記の構成によれば、油圧供給通路と油圧開放通路とにそれぞれ制御弁(第1の制御弁と第2の制御弁)が設けられているので、増圧器の増圧動作と戻り動作とをそれぞれ独自に調整できる。
(請求項14の発明)
請求項13に記載した内燃機関用燃料噴射装置において、第1の制御弁は、弁体が油圧供給通路を遮断する閉弁位置と、油圧供給通路を開く開弁位置との間で駆動される二位置二方弁であり、第2の制御弁は、弁体が油圧開放通路を遮断する閉弁位置と、油圧開放通路を開く開弁位置との間で駆動される二位置二方弁であることを特徴とする。
第1の制御弁は、弁体が油圧供給通路を開閉するだけで良いので、簡易な二位置二方弁として構成できる。同様に、第2の制御弁は、弁体が油圧開放通路を開閉するだけで良いので、簡易な二位置二方弁として構成できる。
(請求項15の発明)
請求項13または14に記載した内燃機関用燃料噴射装置において、第1の制御弁と第2の制御弁は、少なくとも第1の制御弁の弁体が開弁位置に駆動される間、第2の制御弁の弁体が閉弁位置に駆動され、第2の制御弁の弁体が開弁位置に駆動される間、第1の制御弁の弁体が閉弁位置に駆動されることを特徴とする。
この構成によれば、第2の制御弁の弁体が開弁位置に駆動された時、すなわち、制御室および背圧室の燃料圧力が低圧側に開放される時に、第1の制御弁の弁体が閉弁位置に駆動されるので、蓄圧器から低圧側に燃料が垂れ流しされることはなく、エネルギーロスを抑制できるので、内燃機関の燃費低下を防止できる。
(請求項16の発明)
請求項13〜15に記載した何れかの内燃機関用燃料噴射装置において、油圧供給通路または油圧開放通路、あるいは両通路には、増圧器の作動特性を設定する絞りが設けられていることを特徴とする。
この場合、絞りの値に応じて増圧器の増圧速度および戻り速度を調整できるので、増圧器の作動を最適化できる。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
図1は実施例1に係る燃料噴射装置の油圧回路図であり、図2〜4は燃料噴射装置に用いられる制御弁および油圧弁の具体的な構成を含む油圧回路図である。
本発明の燃料噴射装置1は、例えば、車両用ディーゼル機関のコモンレールシステムに適用されるもので、図2に示す様に、燃料を所定の圧力状態に蓄える蓄圧器2と、この蓄圧器2より供給される燃料を増圧する増圧器3と、蓄圧器2より供給される燃料または増圧器3によって増圧された燃料を噴射する噴射ノズル4と、増圧器3の作動および噴射ノズル4の作動を制御する制御弁5等を備える。なお、蓄圧器2を除く増圧器3、噴射ノズル4、および制御弁5等は、図5に示す様に一体的に組み合わされて、1つの燃料噴射弁6として構成されている。
蓄圧器2は、燃料配管7によって燃料噴射弁6に接続され、蓄圧器2に蓄圧された燃料が燃料配管7を通って燃料噴射弁6に供給される。
増圧器3は、大径ピストン8aと小径プランジャ8bとが同心位置に設けられた油圧ピストン8を有し、この油圧ピストン8がボディ9(図5参照)に形成された大径ボアと小径ボアとに摺動可能に収容されている。大径ピストン8aが収容される大径ボアには、大径ピストン8aの上端面より上側に駆動室10が形成され、大径ピストン8aの下端面より下側に制御室11が形成されている。一方、小径プランジャ8bが収容される小径ボアには、小径プランジャ8bの下端面より下側に加圧室12が形成されている。
駆動室10は、燃料通路13を介して燃料配管7に接続され、その燃料配管7および燃料通路13を通じて蓄圧器2の燃料圧力が供給される。駆動室10の燃料圧力は、油圧ピストン8の上端面に作用して、油圧ピストン8を下向きに付勢している。
制御室11は、以下に説明する往復通路を介して制御弁5に接続され、その制御弁5により制御室11の燃料圧力が制御される。なお、制御室11には、図5に示す様に、油圧ピストン8を図示上方へ付勢するスプリング14が配設されている。
往復通路は、図1および図2に示す様に、制御弁5と制御室11との間を並列に接続する2本の燃料通路15、16によって形成される。一方の燃料通路15には、制御室11から制御弁5へ向かう燃料の流れを阻止する逆止弁17が設けられ、他方の燃料通路16には、制御弁5から制御室11へ向かう燃料の流れを阻止する油圧弁18と絞り19が設けられている。
加圧室12は、逆止弁20を有する燃料通路21を介して前記燃料配管7に接続されると共に、燃料通路22を通じて噴射ノズル4に設けられる油溜まり4a(図5参照)に連通している。逆止弁20は、燃料通路21を加圧室12へ向かう燃料(蓄圧器2から供給される燃料)の流れを許容し、その逆流(蓄圧器2へ向かう流れ)を防止する。これにより、蓄圧器2の燃料圧力が加圧室12に供給され、さらに燃料通路22を介して噴射ノズル4の油溜まり4aにも供給される。
噴射ノズル4は、図5に示す様に、先端部に噴孔23が形成されたノズルボディ24と、このノズルボディ24の内部に収容されるニードル25と、このニードル25の図示上部に背圧室26を形成するノズルホルダ27等より構成され、前記ボディ9の下部に配置されて、リテーナ28によりボディ9に固定されている。
ノズルボディ24には、ニードル25の周囲に環状の燃料通路29が形成され、この燃料通路29の上流端に前記油溜まり4aが形成されている。また、燃料通路29と噴孔23との間に円錐状のシート面(図示せず)が形成されている。
背圧室26は、絞り30を有する燃料通路31を介して制御弁5に接続され、この制御弁5によって背圧室26の燃料圧力が制御される。
ニードル25は、蓄圧器2の燃料圧力が背圧室26に供給されると、その蓄圧器2の燃料圧力と背圧室26に配設されたスプリング32(図5参照)の付勢力とを受けて閉弁方向(図5の下方)へ押圧され、ニードル25の先端部に設けられたシートライン(図示せず)が前記シート面に着座して燃料通路29と噴孔23との間を遮断する。一方、制御弁5により背圧室26の燃料圧力が開放されると、ニードル25がリフトして燃料通路29と噴孔23との間を開くことにより、油溜まり4aに供給される燃料が燃料通路29を通って噴孔23より噴射される。
制御弁5は、バルブ室5aと、このバルブ室5aに収容される弁体5bと、この弁体5bを駆動する二位置アクチュエータ33とを有し、前記ボディ9の上部に配置されて、リテーナ34によりボディ9に固定されている。
バルブ室5aには、図5に示す様に、燃料通路35を介して蓄圧器2の燃料圧力が供給される入力ポート5cと、ドレン通路36を介して燃料タンク37に通じる低圧ポート5dと、前記往復通路を介して増圧器3の制御室11に接続される切替ポート5eと、燃料通路を介して噴射ノズル4の背圧室26に接続される切替ポート5eとが設けられている。以下、2つの切替ポート5eを共通の切替ポート5eとして説明する。
弁体5bは、低圧ポート5dと切替ポート5eとの間を遮断して、入力ポート5cと切替ポート5eとの間を連通する入力位置(図1、図2および図5に示す位置)と、入力ポート5cと切替ポート5eとの間を遮断して、低圧ポート5dと切替ポート5eとの間を連通する開放位置(図3、図4に示す位置)との間で可動する。すなわち、この制御弁5は、二位置三方弁として構成されている。
アクチュエータ33は、図2に示す様に、弁体5bに結合される円板状のアーマチャ38と、ECU39により通電制御される電磁コイル40と、アーマチャ38を図示下方へ付勢する戻りバネ41等より構成される。このアクチュエータ33は、電磁コイル40への通電によって磁力が発生すると、その磁力を受けてアーマチャ38が吸引され、戻りバネ41の反力に抗して図示上方へ移動することにより駆動力を発生する。また、電磁コイル40への通電が停止すると、磁力の消滅により、戻りバネ41の反力でアーマチャ38が押し戻されて、図2に示す初期状態へ復帰する。なお、図2に示す油圧回路図では、アーマチャ38の作動方向が図5と反対方向に示されている。つまり、図5では、電磁コイル40が通電されると、磁力を受けてアーマチャ38が図示下方へ移動するが、図2ではアーマチャ38が図示上方へ移動する様に示されている。
前述の油圧弁18は、バルブ室18aと、このバルブ室18aに収容される弁体18bと、この弁体18bを付勢するスプリング18c等より構成される。
バルブ室18aには、制御弁5の切替ポート5eに連通する第1ポート18dと、増圧器3の制御室11に連通する第2ポート18eとが設けられている。
弁体18bは、第1ポート18dと第2ポート18eとの間を遮断する閉弁位置(図2、図3、図5に示す位置)と、第1ポート18dと第2ポート18eとの間を連通する開弁位置(図4に示す位置)との間で可動し、スプリング18cによって閉弁方向(図2の上向き)に付勢されている。
この油圧弁18には、燃料通路35に接続される分岐通路42を介して蓄圧器2の燃料圧力がバイアス(圧力)として常時導入され、その燃料圧力が弁体18bの上端面に作用して、弁体18bを開弁方向(図2の下向き)に付勢している。一方、弁体18bの下端面には、スプリング18cの反力と、第1ポート18dに導入される燃料圧力(切替ポート5eの燃料圧力)とが作用している。このため、第1ポート18dに導入される燃料圧力が蓄圧器2の燃料圧力と等しくなると、スプリング18cの反力によって弁体18bが閉弁位置に駆動され、第1ポート18dに導入される燃料圧力が低圧側に開放されると、スプリング18cの反力に抗して弁体18bが開弁位置に駆動される。すなわち、この油圧弁18は、二位置二方弁として構成されている。
次に、燃料噴射装置1の作動を図2〜図4および図6に示すタイムチャートを基に説明する。なお、図6の(1)、(2)、(3)は、それぞれ図2、図3、図4に示す状態に対応している。
アクチュエータ33の電磁コイル40がOFF状態の時は、図2に示す様に、制御弁5の弁体5bが戻りバネ41に付勢されて入力位置に駆動されている。この状態では、制御弁5の切替ポート5eと低圧ポート5dとの間が遮断され、入力ポート5cと切替ポート5eとが連通するため、蓄圧器2と噴射ノズル4の背圧室26とが連通して、背圧室26に蓄圧器2の燃料圧力が供給される。
この時、油圧弁18は、蓄圧器2の燃料圧力が弁体18bの両端面に同等に作用するため、弁体18bがスプリング18cに付勢されて閉弁位置に移動している。これにより、他方の燃料通路16が油圧弁18によって遮断され、蓄圧器2の燃料圧力が一方の燃料通路15を通って増圧器3の制御室11にも供給される。
また、増圧器3では、蓄圧器2の燃料圧力が駆動室10および加圧室12にも供給されるため、油圧ピストン8の上下両端面に作用する燃料圧力がバランスする。その結果、油圧ピストン8がスプリング14(図5参照)に付勢されて図示上方に移動し、加圧室12の容積が拡大するのに伴って加圧室12に燃料が充填される。この状態では、噴射ノズル4の背圧室26が蓄圧器2と同じ燃料圧力となっているので、ニードル25がリフトすることはなく、燃料通路29と噴孔23との間が遮断されることにより、燃料が噴射されることはない。
次に、ECU39よりアクチュエータ33に駆動信号(図6(a)参照)が出力され、電磁コイル40に通電されて吸引力が発生すると、弁体5bが戻りバネ41の付勢力に抗して、図2に示す入力位置から図3に示す開放位置へ移動する。その結果、入力ポート5cと切替ポート5eとの間が遮断され、切替ポート5eと低圧ポート5dとが連通する(図6(b)、(c)参照)。これにより、噴射ノズル4の背圧室26が低圧側に連通して、背圧室26の燃料圧力が開放されるため、ニードル25がリフトして、油溜まり4aに供給される燃料が噴孔23より噴射される。
この時、油圧弁18は、背圧室26の燃料圧力が所定の圧力に低下するまで、弁体18bが閉弁位置に止まるため、背圧室26の燃料圧力が開放されると同時に油圧ピストン8が作動することはない。従って、ここでの噴射圧力は、増圧器3によって増圧された超高圧ではなく、蓄圧器2の燃料圧力に略等しい。
背圧室26の燃料圧力が更に開放されて所定の圧力まで低下すると、油圧弁18の弁体18bが図3に示す閉弁位置から図4に示す開弁位置へ移動する(図6(d)参照)。この状態では、油圧弁18を介して増圧器3の制御室11と制御弁5の切替ポート5eとが連通するため、制御室11の燃料圧力が低圧側に開放される。その結果、油圧ピストン8に作用する上側と下側との圧力バランスが崩れるため、油圧ピストン8が駆動室10の燃料圧力に押圧されて下方へ押し下げられる(図6(e)参照)。この油圧ピストン8の移動に伴い、加圧室12の燃料圧力が上がり始め、最終的には、大径ピストン8aと小径プランジャ8bとの断面積比に応じて加圧される。例えば、蓄圧器2の燃料圧力を50MPaとし、大径ピストン8aと小径プランジャ8bとの断面積比を4:1に設定した場合、加圧室12の燃料圧力は、4×50=200MPaとなる。
これにより、増圧器3によって増圧された超高圧の燃料が、噴射ノズル4より噴射される(図6(f)参照)。
その後、所定の噴射量になった時点で、電磁コイル40への通電を停止して、制御弁5が図2に示す初期状態に戻る(弁体5bが入力位置に戻る)と、再び蓄圧器2の燃料圧力が噴射ノズル4の背圧室26に供給され、ニードル25が押し戻されることにより、噴射が終了する。この時、油圧弁18も閉弁する(弁体18bが閉弁位置に移動する)が、蓄圧器2の燃料圧力が、油圧弁18とは関係なく、一方の燃料通路15を通って増圧器3の制御室11に供給される。これにより、増圧器3は、油圧ピストン8が即時に増圧作動を停止して、戻り行程を開始することができる。
例えば、メイン噴射に先立ってパイロット噴射等の微小噴射を実施する場合は、油圧弁18が開弁する前(弁体18bが開弁位置に移動する前)に、電磁コイル40への通電を停止して、図3に示す状態から図2に示す状態に戻ることで、増圧が進まないうちに、低圧(蓄圧器2の燃料圧力)での噴射が可能である。
図7にコンピュータシミュレーションによる数値解析の結果を示す。但し、油圧ピストン8の断面積比を2:1とした場合の例である。このシミュレーションによれば、上記の作動説明と略同様の作動および性能が得られることが分かる。
なお、この実施例1では、一方の燃料通路15に逆止弁17を設けているが、この逆止弁17に替えて油圧弁を設けることもできる。また、他方の燃料通路16に絞り19を設けているが、一方の燃料通路15に絞り19を設けても良いし、両方の燃料通路15、16にそれぞれ絞り19を設けることもできる。また、絞り19を通路抵抗で代用することにより、絞り19を廃止することも可能である。
(実施例1の効果)
実施例1に示す燃料噴射装置1では、制御弁5を二位置三方弁として構成することにより、蓄圧器2の燃料圧力を増圧器3の制御室11および噴射ノズル4の背圧室26に供給する油圧供給通路と、制御室11および背圧室26の燃料圧力を低圧側に開放する油圧開放通路とを1個の制御弁5によって選択的に開閉できる。また、制御弁5の切替ポート5eと増圧器3の制御室11との間を2本の燃料通路15、16で並列に接続し、一方の燃料通路15には逆止弁17を設けることで、制御弁5から制御室11へ向かう燃料の流れを許容し、他方の燃料通路16には油圧弁18を設けることで、制御室11から制御弁5へ向かう燃料の流れを許容している。
これにより、制御弁5と制御室11は、それぞれ流れ方向が規制された2本の燃料通路(一方の燃料通路15と他方の燃料通路16)によって接続されるため、噴射ノズル4の作動および増圧器3の作動を最適化できる。すなわち、噴射初期には、油圧弁18を閉状態にすることで、制御弁5と燃料通路31に設けられた絞り30とで、2本の燃料通路15、16とは無関係に、噴射特性を設定できる。また、噴射後半では、油圧弁18を開状態とすることで、絞り19により噴射特性を設定できる。さらに、増圧器3の戻り行程では、油圧弁18を閉状態とすることで、制御弁5と絞り30によって噴射ノズル4の閉弁特性を設定でき、且つ一方の燃料通路15に設けられる逆止弁17と絞り(図示せず)によって、増圧器3の戻り特性が設定できる。
以上の結果、噴射の初期を低圧にでき、その期間を油圧弁18の設定圧で変えられるだけでなく、超高圧を必要としない微小噴射等では、噴射状態になる時間が極めて短いため、加圧されないまま噴射することが可能である。この期間は、図1に示す絞り18fを追加することで更に延長でき、その設定も容易となる。
また、蓄圧器2の燃料圧力を増圧器3の制御室11に供給するための通路(一方の燃料通路15)と制御室11の燃料圧力を低圧側に開放するための通路(他方の燃料通路16)とを別々に設けているので、例えば、図6(e)の破線グラフで示す様に、増圧器3の作動特性を任意に変えることができ、それに応じて、図6(f)の破線グラフで示す様に、噴射率パターンを変えることができる。
また、実施例1に記載した油圧回路では、制御弁5の切り替え時に発生する僅かなスイッチングリーク以外、燃料の垂れ流しは発生しないため、エネルギーロスを抑制でき、内燃機関の燃費低下を防止できる。さらに、増圧行程の終了を噴射終了と同時にできるので、増圧器3を無駄に作動させる必要がなく、駆動エネルギの浪費を無くすことができる。 本実施例の燃料噴射装置1によれば、二位置アクチュエータ33によって駆動される制御弁5を1個用いるだけの簡易な構成で、エネルギーロスの少ない超高圧噴射を実現できると共に、低圧、超高圧の噴射などの各種の噴射パターンを実現できる。また、増圧器3の作動を最適化できることで、最適な噴射特性を作り込むことができ、戻り時間の最適化ができる。
図8は実施例2に係る燃料噴射装置1の油圧回路図である。
この実施例2に示す燃料噴射装置1は、制御弁5の切替ポート5eと増圧器3の制御室11とを接続する他方の燃料通路16に逆止弁43を設けたことが実施例1の構成と異なる。つまり、実施例1では、他方の燃料通路16に油圧弁18を設けているが、この実施例2では、油圧弁18に替えて逆止弁43を設けている。また、図8には、一方の燃料通路15に絞り19を設けているが、実施例1と同様に、他方の燃料通路16に絞り19を設けても良いし、両方の燃料通路15、16にそれぞれ絞り19を設けることもできる。
この実施例2の構成においても、蓄圧器2の燃料圧力を増圧器3の制御室11に供給するための通路(一方の燃料通路15)と、制御室11の燃料圧力を低圧側に開放するための通路(他方の燃料通路16)とをそれぞれ独立に設けることができるので、増圧器3の作動を最適化でき、それによって、最適な噴射特性を作り込むことができる。
また、制御弁5は、実施例1と同じく、二位置三方弁を用いているので、スイッチングリーク以外に燃料の垂れ流しを防止できる効果は同じである。
図9は実施例3に係る燃料噴射装置1の油圧回路図である。
この実施例3に示す燃料噴射装置1は、増圧器3の作動および噴射ノズル4の作動を2個の制御弁(第1の制御弁44と第2の制御弁45)により制御する一例である。
2個の制御弁は、蓄圧器2の燃料圧力を増圧器3の制御室11および噴射ノズル4の背圧室26に供給するための油圧供給通路46に設けられる第1の制御弁44と、制御室11および背圧室26の燃料圧力を低圧側に開放するための油圧開放通路47に設けられる第2の制御弁45である。
第1の制御弁44は、二位置アクチュエータによって駆動される弁体44aを有し、この弁体44aが油圧供給通路46を閉じる閉弁位置と、油圧供給通路46を開く開弁位置(図9に示す位置)との間で可動する二位置二方弁である。
第2の制御弁45は、二位置アクチュエータによって駆動される弁体45aを有し、この弁体45aが油圧開放通路47を閉じる閉弁位置(図9に示す位置)と、油圧開放通路47を開く開弁位置との間で可動する二位置二方弁である。
なお、第1の制御弁44と第2の制御弁45は、両方が開弁状態にならない様に制御される。
この実施例3の構成によれば、第1の制御弁44と第2の制御弁45とにより、油圧供給通路46と油圧開放通路47とをそれぞれ独立に開閉制御できるので、増圧器3の作動を最適化でき、それによって、最適な噴射特性を作り込むことができる。すなわち、2個の絞り48、30によって、ノズル背圧、つまり噴射の制御と、増圧器3の増圧作動とを調整できる。また、第1の制御弁44のみ開弁した時に機能する絞り19により、増圧器3の戻り行程が調整される。前記2個の絞り48、30によって成される噴射の制御と増圧器3の増圧作動は、噴射そのものと、噴射圧力を決定する重要な特性である。また、絞り19により成される増圧器3の戻り行程の制御は、特に高速の内燃機関において、次の噴射までの間に増圧器3を元の状態に復帰させるための重要な特性である。
また、第1の制御弁44と第2の制御弁45は、両方が開弁状態にならない様に制御されるので、蓄圧器2からの燃料の垂れ流しを完全に防止でき、エネルギーロスの無い油圧回路を実現できる。
燃料噴射装置の油圧回路図である(実施例1)。 燃料噴射装置に用いられる制御弁および油圧弁の具体的な構成を含む油圧回路図である(実施例1)。 燃料噴射装置の作動説明図である(実施例1)。 燃料噴射装置の作動説明図である(実施例1)。 燃料噴射弁の構造を示す全体断面図である(実施例1)。 燃料噴射装置の作動に係るタイムチャートである(実施例1)。 燃料噴射装置の作動をシミュレーションにより数値解析した結果を示すグラフである(実施例1)。 燃料噴射装置の油圧回路図である(実施例2)。 燃料噴射装置の油圧回路図である(実施例3)。 燃料噴射装置の油圧回路図である(従来技術)。
符号の説明
1 内燃機関用燃料噴射装置
2 蓄圧器
3 増圧器
4 噴射ノズル
5 制御弁
5b 弁体(制御弁)
5c 入力ポート(制御弁)
5d 低圧ポート(制御弁)
5e 切替ポート(制御弁)
8 油圧ピストン
11 増圧器の制御室
15 一方の燃料通路(往復通路)
16 他方の燃料通路(往復通路)
17 逆止弁(第1の流れ方向規制手段)
18 油圧弁(第2の流れ方向規制手段)
19 絞り
25 ニードル
26 噴射ノズルの背圧室
30 絞り
33 二位置アクチュエータ
44 第1の制御弁
45 第2の制御弁
46 油圧供給通路(実施例3)
47 油圧開放通路(実施例3)
48 絞り

Claims (16)

  1. a)燃料を所定の圧力状態に蓄える蓄圧器と、
    b)燃料の流入または流出により油圧が増減する制御室と、この制御室の油圧の増減に応じて可動する油圧ピストンとを備え、この油圧ピストンの増圧動作によって前記蓄圧器より供給される燃料を増圧する増圧器と、
    c)燃料の流入または流出により油圧が増減する背圧室と、この背圧室の油圧の増減に応じて可動するニードルとを備え、前記蓄圧器より供給される燃料または前記増圧器によって増圧された燃料を前記ニードルの開弁動作に伴って噴射する噴射ノズルと、
    d)前記蓄圧器の燃料圧力を前記制御室および前記背圧室に供給する油圧供給通路と、 e)前記制御室および前記背圧室の燃料圧力を低圧側に開放する油圧開放通路と、
    f)前記油圧供給通路と前記油圧開放通路とに共通して設けられると共に、二位置アクチュエータによって駆動される弁体を有し、この弁体により、前記油圧供給通路と前記油圧開放通路とを選択的に開閉することで、前記増圧器の作動および前記噴射ノズルの作動を制御する制御弁とを備えた内燃機関用燃料噴射装置であって、
    前記制御弁と前記制御室との間を並列に接続する2本の燃料通路を有し、
    一方の燃料通路には、前記制御室から前記制御弁に向かう燃料の流れを阻止する第1の流れ方向規制手段が設けられて、前記油圧供給通路の一部を形成し、
    他方の燃料通路には、前記制御弁から前記制御室に向かう燃料の流れを阻止する第2の流れ方向規制手段が設けられて、前記油圧開放通路の一部を形成していることを特徴とする内燃機関用燃料噴射装置。
  2. 請求項1に記載した内燃機関用燃料噴射装置において、
    前記第2の流れ方向規制手段は、前記制御弁が前記油圧供給通路を遮断して前記油圧開放通路を開いた時に、前記背圧室の燃料圧力が所定値以下に低下するまで、前記他方の燃料通路を閉じていることを特徴とする内燃機関用燃料噴射装置。
  3. 請求項2に記載した内燃機関用燃料噴射装置において、
    前記第2の流れ方向規制手段の圧力所定値は、噴射開始後、増圧開始までの時間遅れに対応して設定することを特徴とする内燃機関用燃料噴射装置。
  4. 請求項1〜3に記載した何れかの内燃機関用燃料噴射装置において、
    前記制御弁は、前記2本の燃料通路を介して前記制御室と前記背圧室とに接続される切替ポートと、前記蓄圧器に接続される入力ポートと、低圧側に通じる低圧ポートとが設けられ、前記弁体が前記低圧ポートと前記切替ポートとの間を遮断して、前記入力ポートと前記切替ポートとの間を連通する入力位置と、前記弁体が前記入力ポートと前記切替ポートとの間を遮断して、前記低圧ポートと前記切替ポートとの間を連通する開放位置とに駆動される二位置三方弁であることを特徴とする内燃機関用燃料噴射装置。
  5. 請求項4に記載した内燃機関用燃料噴射装置において、
    前記2本の燃料通路(前記一方の燃料通路と前記他方の燃料通路)は、前記制御弁の切替ポートと前記増圧器の制御室との間を並列に接続していることを特徴とする内燃機関用燃料噴射装置。
  6. 請求項5に記載した内燃機関用燃料噴射装置において、
    前記2本の燃料通路は、それぞれの一端側が共通に前記制御弁の切替ポートに接続され、それぞれの他端側が共通に前記増圧器の制御室に接続されていることを特徴とする内燃機関用燃料噴射装置。
  7. 請求項1〜6に記載した何れかの内燃機関用燃料噴射装置において、
    前記第1の流れ方向規制手段は、油圧弁または逆止弁であり、前記第2の流れ方向規制手段は、逆止弁または油圧弁であることを特徴とする内燃機関用燃料噴射装置。
  8. 請求項1〜6に記載した何れかの内燃機関用燃料噴射装置において、
    前記第1の流れ方向規制手段と前記第2の流れ方向規制手段は、共に逆止弁であることを特徴とする内燃機関用燃料噴射装置。
  9. 請求項1〜6に記載した何れかの内燃機関用燃料噴射装置において、
    前記第1の流れ方向規制手段と前記第2の流れ方向規制手段は、共に油圧弁であることを特徴とする内燃機関用燃料噴射装置。
  10. 請求項7または9に記載した内燃機関用燃料噴射装置において、
    前記油圧弁は、二位置二方弁であることを特徴とする内燃機関用燃料噴射装置。
  11. 請求項7、9、10に記載した何れかの内燃機関用燃料噴射装置において、
    前記油圧弁は、前記噴射ノズルの背圧室または前記制御弁の切替ポートの燃料圧力と前記蓄圧器の燃料圧力との差圧で作動することを特徴とする内燃機関用燃料噴射装置。
  12. 請求項1〜11に記載した何れかの内燃機関用燃料噴射装置において、
    前記一方の燃料通路または前記他方の燃料通路、あるいは両方の燃料通路には、前記増圧器の作動特性を設定する絞りが設けられていることを特徴とする内燃機関用燃料噴射装置。
  13. a)燃料を所定の圧力状態に蓄える蓄圧器と、
    b)燃料の流入または流出により油圧が増減する制御室と、この制御室の油圧の増減に応じて可動する油圧ピストンとを備え、この油圧ピストンの増圧動作によって前記蓄圧器より供給される燃料を増圧する増圧器と、
    c)燃料の流入または流出により油圧が増減する背圧室と、この背圧室の油圧の増減に応じて可動するニードルとを備え、前記蓄圧器より供給される燃料または前記増圧器によって増圧された燃料を前記ニードルの開弁動作に伴って噴射する噴射ノズルと、
    d)前記蓄圧器の燃料圧力を前記制御室および前記背圧室に供給する油圧供給通路と、 e)前記制御室および前記背圧室の燃料圧力を低圧側に開放する油圧開放通路と、
    f)前記油圧供給通路に設けられると共に、二位置アクチュエータによって駆動される弁体を有し、この弁体により、前記油圧供給通路を開閉する第1の制御弁と、
    g)前記油圧開放通路に設けられると共に、二位置アクチュエータによって駆動される弁体を有し、この弁体により、前記油圧開放通路を開閉する第2の制御弁とを備え、
    前記第1の制御弁と前記第2の制御弁とにより、前記増圧器の作動および前記噴射ノズルの作動を制御することを特徴とする内燃機関用燃料噴射装置。
  14. 請求項13に記載した内燃機関用燃料噴射装置において、
    前記第1の制御弁は、前記弁体が前記油圧供給通路を遮断する閉弁位置と、前記油圧供給通路を開く開弁位置との間で駆動される二位置二方弁であり、
    前記第2の制御弁は、前記弁体が前記油圧開放通路を遮断する閉弁位置と、前記油圧開放通路を開く開弁位置との間で駆動される二位置二方弁であることを特徴とする内燃機関用燃料噴射装置。
  15. 請求項13または14に記載した内燃機関用燃料噴射装置において、
    前記第1の制御弁と前記第2の制御弁は、少なくとも前記第1の制御弁の弁体が前記開弁位置に駆動される間、前記第2の制御弁の弁体が前記閉弁位置に駆動され、前記第2の制御弁の弁体が前記開弁位置に駆動される間、前記第1の制御弁の弁体が前記閉弁位置に駆動されることを特徴とする内燃機関用燃料噴射装置。
  16. 請求項13〜15に記載した何れかの内燃機関用燃料噴射装置において、
    前記油圧供給通路または前記油圧開放通路、あるいは前記油圧供給通路と前記油圧開放通の両通路には、前記増圧器の作動特性を設定する絞りが設けられていることを特徴とする内燃機関用燃料噴射装置。
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