JP4145215B2 - 内燃機関用流体回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関を制御するための負荷と圧油源との間に設けられる内燃機関用流体回路に関し、特に、主弁とこの主弁を制御するパイロット制御電磁弁とを備える内燃機関用流体回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関を制御するための負荷としては、内燃機関の燃料噴射弁へ燃料を増圧して供給する増圧ピストン、又は、内燃機関からの排気を制御する排気弁がある。この増圧ピストン又は排気弁を作動させるために、これらと圧油源との間に主弁を備える内燃機関用流体回路が設けられる。
【0003】
従来、この種の内燃機関用流体回路として、電磁弁を主弁に用い、圧油源の圧油をこの電磁弁から直接増圧ピストンのような負荷側へ供給するものが知られている(特公平5−44539号公報参照)。
通常、内燃機関用流体回路では、大流量かつ高圧の流体が主弁で制御される。そのため、主弁に電磁弁を用いると、燃料噴射特性を良好とするために、電磁弁の応答性が高いことが要求される。しかし、オンオフ型の電磁弁のみによる制御では限界がある。
【0004】
【特許文献1】
特公平5−44539号公報
【特許文献2】
特許第2831137号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、電磁弁からの圧力をパイロット圧とし、このパイロット圧により別途設けた主弁を制御する方式のものが提案されている(特許第2831137号公報参照)。しかしながら、このパイロット圧を用いたものでは、主弁の背圧をタンクに解放するようにしているため、この背圧分の流体が無駄になってしまう。そして、この背圧分の流体が無駄に使用される結果、主弁による圧油源から負荷への圧油の供給が遅れる。
【0006】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、負荷に対する応答性をより高めた内燃機関用流体回路を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する請求項1に記載の発明は、内燃機関を制御するための負荷Aと圧油源Pとの間に設けられる主弁2と、この主弁2を制御するパイロット制御電磁弁3とを備える内燃機関用流体回路1であって、前記主弁2が、圧油源Pに接続される入力ポート27と、負荷A側に連絡される供給通路6に接続される出力ポート26と、背圧室24と、この背圧室24の圧力降下に応じて前記入力ポート27と前記出力ポート26とを連通させる主弁体22とを有し、前記パイロット制御電磁弁3が、前記主弁2の背圧室24に接続される制御ポート39と、出口ポート38と、ソレノイド32に対する信号に応じて切り換えられ前記制御ポート39と前記出口ポート38とを連通遮断する弁体又はスプール34とを有し、前記パイロット制御電磁弁3の前記出口ポート38が前記主弁2からの前記供給通路6に接続されてなる。
この構成によると、パイロット制御電磁弁3のソレノイド32に対する信号を切り換え、制御ポート39と出口ポート38とを連通させる位置にすると、主弁2の背圧室24の圧油が制御ポート39から出口ポート38を経て負荷A側の供給通路6に接続され、背圧室24の圧力が下がり、入力ポート27と出力ポート26とが連通し、圧油源Pの圧油が主弁2を経て負荷A側に流される。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記パイロット制御電磁弁3が、前記圧油源Pに接続される入口ポート40を有し、前記弁体又はスプール34が、前記入口ポート40と前記制御ポート39とが連通する第1切換位置と、前記制御ポート39と前記入口ポート40との連通を遮断し前記制御ポート39と前記出口ポート38を連通する第2切換位置とに切り換えられる。
この構成によると、制御ポート39と出口ポート38を連通する第2切換位置になると同時に、制御ポート39と入口ポート40との連通が遮断されるため、入力ポート40を経て制御ポート39に流れる圧油が止められ、主弁2の背圧室24の圧油の供給通路6への排出が迅速に行われる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記主弁2が、弁孔23を有する本体21と、前記弁孔23内に形成され前記主弁体22が着座可能な弁座21aとを有し、前記背圧室24が前記主弁体22の前記弁座21aとの着座側とは反対側に区画され、前記出力ポート26が前記弁座21aの前記背圧室24とは反対側に開口し、前記入力ポート27が前記弁座21aの前記背圧室24側で前記主弁体22の側方に開口する。
この構成によると、入力ポート27から主弁体22と弁孔23の間を介して漏れ出る油が背圧室24に入るようになる。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記負荷Aが、前記供給回路6からの圧力供給を受けて燃料を増圧し、燃料噴射弁102へ供給する増圧ピストン101である。
この構成によると、増圧ピストン101に対する圧油供給の応答性を高めることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1に従って説明する。図1は、第1実施形態に係る内燃機関用流体回路を構成する主弁及びパイロット制御電磁弁の断面とそれらの接続関係を示す図である。
【0012】
図1において、内燃機関用流体回路1は、主弁2とパイロット制御電磁弁3とを備えてなり、圧油源Pと負荷Aの間に配設される。圧油源Pは、通路5、主弁2、負荷Aを介して、供給通路6に接続される。主弁2の背圧室24は、通路7、パイロット制御電磁弁3、通路8、逆止弁9を介して供給通路6に接続される。また、圧油源Pは、通路5から分岐する通路10を介してパイロット制御電磁弁3の入口ポート40に接続される。
【0013】
主弁2は、弁孔23が形成された本体21と、弁孔23に摺動自在に嵌入される主弁体22とを有する。本体21の弁孔23内には、主弁体22の先端22aが着離座可能な弁座21aが設けられる。この弁座21a及び主弁体22の先端22aとによりポペット形式のオンオフ開閉弁が形成される。主弁体22の先端22aと反対側に本体21によって背圧室24が区画される。この背圧室24には、主弁体22を弁座23の方向に付勢する戻しバネ25が配設されている。弁座21aが設けられた本体21に、背圧室24と反対側になるように出力ポート26が開口している。本体21の弁座21aの背圧室24の側であって、本体21の側面に、入力ポート27に連通する孔28が開口している。
【0014】
この主弁2は以下のように作動する。入力ポート27と背圧室24に圧油源Pの圧油が作用している図示の状態では、背圧室24の圧油による押圧力および戻しバネ25の付勢力により、主弁体22は弁座21aに着座している。背圧室24が供給通路6と連通すると、(受圧面積A1−受圧面積A2)×圧油源Pの圧力の押圧力が戻しバネ25の付勢力に打ち勝ち、主弁体22は弁座21aから離座する。
【0015】
パイロット制御電磁弁3は、弁部31と、ソレノイド部32とからなる。弁部31は、スリーブ33と、このスリーブ33内に軸方向摺動自在に設けられた弁体としてのスプール34とを有する。スリーブ33の径方向に貫通する3つの孔35,36,37が軸方向に所定間隔を隔てて開口している。孔35は出力ポート38に連通し、孔36は制御ポート39に連通し、孔37は入口ポート40に連通している。孔35と孔36の間のスリーブ33に弁座41が設けられ、孔36と孔37の間のスリーブ33に仕切り42が設けられている。この仕切り42の前後の内周に、制御ポート39に連通する油室43と、入口ポート40に連通する油室44が設けられている。
【0016】
弁体としてのスプール34は、出口ポート38に連通する油室45と、弁座41に着座する弁部46と、仕切り42に対応するランド部47と、中心孔48に摺動自在に嵌入されたピストン49とを有する。弁部46とランド部47の間には、制御ポート39の圧油をピストン49の圧力室に導く孔50が設けられている。このスプール34の一端(図面左側)はソレノイド部32と対峙し、他端(図面右側)は戻しバネ51の付勢力とピストン49の圧力室に導かれた圧油の押圧力を受けている。
【0017】
ソレノイド部32は、開弁用の第1ソレノイド55と、復帰用の第2ソレノイド56と、両ソレノイド55,56によって駆動される可動鉄心57と、可動鉄心57と連動する押し棒58とを有する。押し棒58の先端はスプール34の一端に当接している。
【0018】
このパイロット制御電磁弁3は以下のように作動する。両ソレノイド部55、56が励磁されない図示の状態では、戻しバネ51の付勢力及びスプール34外径の断面積と弁座41の面積との面積差と、ピストン49の受圧面積との受圧面積差に作用する圧油の押圧力とにより、スプール34は図面左方向に押され、弁座41に弁部46が着座している。この着座位置では、スプール34は、入口ポート40が、孔37、油室44、仕切り42とランド部47の隙間、油室43、孔36を介して、制御ポート39に連通する第1切換位置を保つ。
【0019】
開弁用の第1ソレノイド55が励磁されると、可動鉄心57が吸着され、押し棒58が突出する。この押し棒58の突出によって、スプール34が戻しバネ51の付勢力及びピストン49の圧力室に作用する圧油の押圧力に抗して、図面右方向に移動する。弁座41から弁部46が離座し、孔36、油室43、弁座41と弁部46の間、油室45、孔35を介して、制御ポート39と出口ポート38が連通する。同時に、仕切り42とランド部47との間の絞りを経て、入口ポート40と制御ポート39とが遮断される第2切換位置となる。
【0020】
復帰用の第2ソレノイド56が励磁されると、可動鉄心57がスプール34から離れる方向に移動し、スプール34は戻しバネ51によって、図面左方向に移動する。仕切り42とランド部47との間の絞りを経て、入口ポート40と制御ポート39が連通し、圧油源Pの圧油が孔50を経てピストン49の圧力室に作用し、弁部46が弁座41に着座する第1切換位置への復帰が早められる。
【0021】
つぎに、上述した構造の内燃機関用流体回路1の作動を以下に説明する。
(1)パイロット制御電磁弁3のスプール34が弁座41に着座している場合圧油源Pからの圧油は、通路10、入口ポート40、孔37、仕切り42にランド部47の間の絞り、孔36、制御ポート38、通路7を経て、主弁2の背圧室24へ供給される。主弁2の主弁体22は、背圧室24の圧油の圧力および戻しバネ25の付勢力により弁座21aに着座している。主弁2の入力ポート27と出力ポート26とが遮断されているため、圧油源Pから負荷Aへの圧油の供給が断たれた状態を保つ。
【0022】
(2)パイロット制御電磁弁3の開弁用ソレノイド55が励磁された場合
開弁用ソレノイド55が励磁されると、可動鉄心57が吸着され、パイロット電磁弁3のスプール34が戻しバネ51の付勢力などに抗して移動し、弁部46が弁座41から離座する。パイロット制御電磁弁3の制御ポート39と出口ポート38が連通する。
【0023】
このとき、孔37が絞りとして作用し、圧油源Pから主弁2の背圧室24への圧油の流入を制限し、主弁2の背圧室24内の圧油が、通路7、パイロット制御電磁弁3の制御ポート39を経て、出口ポート38に流れるので、主弁2の背圧室24の圧力が降下する。すると、主弁2の主弁体22が弁座21aより離座し、入力ポート27と出力ポート26が連通し、圧油源Pの圧力が供給通路6に供給される。
【0024】
さらに、パイロット制御電磁弁3のスプール34が移動すると、仕切り42とランド部47が重なり、入口ポート40と制御ポート39との連通が断たれ、入口ポート40から主弁2の背圧室24への圧油の供給がなくなり、背圧室24の圧油のみをパイロット制御電磁弁3の出口ポート38から負荷Aへ排出することになる結果、主弁2の主弁体22の離座速度が上がり、主弁2から負荷Aに供給される圧油の供給が増加する。
【0025】
(3)パイロット制御電磁弁3の復帰用ソレノイド56が励磁された場合
復帰用ソレノイド56が励磁されると、可動鉄心57がスプール34から離れる方向に移動し、スプール34も戻しバネ51の付勢力などにより同じ方向に移動する。これにより、入口ポート40と制御ポート39が連通し、通路7を経て主弁2の背圧室24に圧油が供給され、主弁2の復帰速度が速くなる、すなわち、主弁2の応答速度が速くなる。
【0026】
さらに、スプール34が移動し、弁部46が弁座41に着座すると、圧油源Pの圧油が、通路10、パイロット制御電磁弁3の入口ポート40、制御ポート39、通路7を経て、主弁2の背圧室24に供給される。そのため、主弁2の主弁体22が弁座21aに着座し、圧油源Pから負荷A側への供給が停止される。
【0027】
つぎに、前述した第1実施形態の効果を以下に説明する。
(1)開弁用ソレノイド55が励磁されると、スプール34の弁部46が弁座41から離座し、主弁2の背圧室24の圧油が、通路7、制御ポート39、出口ポート38、通路8、逆止弁9、供給通路6を経て負荷Aに流される。そのため、背圧室24の圧油を抜くために流される油が無駄にタンクに戻されることがなく、負荷Aに対する圧油の供給が早くなる。
【0028】
(2)開弁用ソレノイド55が励磁されると、スプール34の弁部46が弁座41から離座するとすぐに、仕切り42とランド部47の絞りを介して、入口ポート40と制御ポート39との連通が断たれるため、背圧室24の圧油だけを出口ポート38から負荷Aへと排出することになる。その結果、主弁2の主弁体22の離座速度が上がり、主弁2の入力ポート27から出力ポート26に供給される圧油の供給が急激に増加し、負荷Aに対する圧油の供給が早くなる。
【0029】
(3)主弁2の背圧室24が、本体21の弁座21aと反対側に設けられ、入力ポート27に連通する孔28が本体21の弁座21aと背圧室24の間の本体21の側面に設けられている。そのため、圧油源Pの圧油が入力ポート27から本体21と主弁体22の間の隙間を通っても、背圧室24に漏れ出るだけで、外部に圧油が漏れでない。
【0030】
つぎに、図2に示す第2実施形態を説明する。図2は、第2実施形態に係る内燃機関用流体回路を構成する主弁及びパイロット制御電磁弁の断面とそれらの接続関係を示す図である。
【0031】
図1の内燃機関用流体回路1と大きく異なる点は、主弁61が大流量対応用に大型になり、パイロット制御電磁弁3と主弁61の間に、前記主弁61より小型でパイロット制御電磁弁3で作動する中間弁62を設けた点である。大小の点を除けば、主弁61及び中間弁62は、図1の主弁2と同様の構造を有しているため、説明のために必要なところに同じ符号を付し、その詳細説明を省略する。
【0032】
圧油源Pから分岐する通路10は、パイロット制御電磁弁3の入口ポート40に接続されている点は図1と同じである。しかし、通路10から分岐した通路63が、中間弁62の入力ポート27に接続され、通路63から分岐した通路64が主弁61の背圧室24に接続される。通路63の通路64の分岐の手前に絞り65が設けられている。中間弁62の出力ポート26に接続される通路66は、パイロット制御電磁弁3の出口ポート38からの通路8と合流し、逆止弁9を介して供給通路6と合流する。パイロット制御電磁弁3の制御ポート39は通路7を介して中間弁62の背圧室24に接続されている。
【0033】
この第2実施形態の作動及び効果は以下の通りである。開弁用ソレノイド55が励磁されると、スプール34が図面右方向に移動し、中間弁62の背圧室24の圧油が、通路7、制御ポート39、出口ポート38、通路8、逆止弁9、供給通路10を経て負荷Aに流される。中間弁62の背圧室24の圧油の圧力が下がることにより、中間弁62の入力ポート27と出力ポート26が連通する。すると、通路64、通路63を経て、主弁61の背圧室24の圧油が中間弁62に流れる。中間弁62は、主弁61の背圧室24の圧油を、出力ポート26、通路66、通路8、逆止弁9を介して供給通路6に流す。これにより、主弁61の背圧室24の圧力が下がり、主弁体22が弁座21aから離座し、入力ポート27と出力ポート26が連通し、圧油源Pからの圧油が負荷Aに向かって大量に流れる。中間弁62を介することにより多少の作動遅れはあるものの、大口径の主弁61を迅速に開くことができ、圧油のタンクヘの漏れもないため、結果的に負荷Aへの圧油の供給を迅速に行うことができる。
【0034】
この第2実施形態においては、主弁61は、圧油源Pに接続される入力ポート27と、負荷A側に連絡される供給通路6に接続される出力ポート26と、背圧室24と、この背圧室24の圧力降下に応じて入力ポート27と出力ポート26とを連通させる主弁体22を有している。また、パイロット制御電磁弁3は、中間弁62を介して、主弁61の背圧室24に接続される制御ポート39と、出口ポート38と、ソレノイドに対する信号に応じて切り換えられ制御ポート39と出口ポート38とを連通遮断する弁体34とを有している。また、パイロット制御電磁弁3の出口ポート38が主弁61からの供給通路6に接続されている。この様に、第2実施形態は、中間弁62が付加されているものの、第1実施形態の要部をそのまま備える。
【0035】
つぎに、図3により、第1実施形態の流体回路が、燃料噴射弁へ燃料を供給する増圧ピストンを負荷とするものに使用される場合の回路図を説明する。負荷Aとして、増圧ピストン101があり、その先に燃料噴射弁102が接続されている。圧力源Pとして、油圧ポンプ103とアキュムレータ104がある。この圧油源Pと負荷Aの間に、第1実施形態の流体回路1が適用される。負荷AからタンクTへの圧油の戻りを迅速にするために、負荷AとタンクTとの間に、タンクTを負荷側とする流体回路1と同様の流体回路110が設けられている。流体回路1と流体回路110は、それぞれ管座に設けられ、両者は一体の管座ブロックを形成している。
【0036】
流体回路1により、増圧ピストン101への圧油源Pの圧油の供給が早く行われ、燃料噴射弁102を迅速に作動させることができる。また、流体回路110により、増圧ピストン101からの圧油のタンクTへの戻りを早くでき、燃料噴射弁102に対する次の作動に備えることができる。
【0037】
なお、実施形態は上記に限定されず、以下のように変更してもよい。
(1)第1実施形態の図1において、主弁2の主弁体22に入力ポート27から背圧室24に通じる絞り付きの通路を設けることにより、通路10と、パイロット制御電磁弁3の入口ポート40とその付属部分を省くことができる。パイロット制御電磁弁3の構成を簡単にできる。また、背圧室24の圧油は供給通路6に戻されるため、前記絞り付き通路を経て背圧室24に漏れ出る圧油によって、主弁2による供給が遅くなることがない。
【0038】
(2)第1実施形態の図1において、パイロット制御電磁弁3の第2ソレノイド56を省略することができる。スプール34の早い復帰は、戻しバネ51の付勢力を大きくすることなどで対応できる。
【0039】
(3)図3の適用例において、この種の流体回路を、増圧ピストンに代わり、内燃機関の排気弁に適用することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1〜3に記載の発明によれば、主弁2の背圧室24の圧油をパイロット電磁弁3の出口ポート38を介して供給通路6から負荷Aへと供給することにより、負荷Aへの圧油供給を迅速に行うことが出来る。
【0041】
また、パイロット制御電磁弁3の構造を請求項2のようにしたことで、主弁2の開き動作を早めることができる。
【0042】
また、主弁2の構造を請求項3のようにしたことで、弁体22と弁孔23間で圧油が漏れても性能に影響を与えることがない。
【0043】
また、請求項1〜3の流体回路を、内燃機関の増圧ピストン101に適用することにより、増圧ピストン101の作動を迅速に行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態に係る内燃機関用流体回路を構成する主弁及びパイロット制御電磁弁の断面とそれらの接続関係を示す図である。
【図2】 第2実施形態に係る内燃機関用流体回路を構成する主弁及びパイロット制御電磁弁の断面とそれらの接続関係を示す図である。
【図3】 第1実施形態の内燃機関用流体回路が適用される燃料噴射装置の回路図である。
【符号の説明】
1・・内燃機関用流体回路
2・・主弁
3・・パイロット制御電磁弁
6・・供給通路
21・・本体
21a・・弁座
23・・弁孔
24・・背圧室
26・・出力ポート
27・・入力ポート
32・・ソレノイド部
34・・スプール(弁体)
38・・出口ポート
39・・制御ポート
40・・入口ポート
55・・第1ソレノイド
101・・増圧ピストン
102・・燃料噴射弁
Claims (4)
- 内燃機関を制御するための負荷と圧油源との間に設けられる主弁と、この主弁を制御するパイロット制御電磁弁とを備える内燃機関用流体回路であって、
前記主弁が、圧油源に接続される入力ポートと、負荷側に連絡される供給通路に接続される出力ポートと、背圧室と、この背圧室の圧力降下に応じて前記入力ポートと前記出力ポートとを連通させる主弁体とを有し、
前記パイロット制御電磁弁が、前記主弁の背圧室に接続される制御ポートと、出口ポートと、ソレノイドに対する信号に応じて切り換えられ前記制御ポートと前記出口ポートとを連通遮断する弁体とを有し、
前記パイロット制御電磁弁の前記出口ポートが、逆止弁を介して前記主弁からの前記供給通路に接続されており、
前記パイロット制御電磁弁の前記弁体が、前記制御ポートと前記出口ポートとを連通するように切り換えられると、前記主弁の背圧室の圧油が、前記制御ポート、前記出口ポート、前記逆止弁、前記供給通路を経て前記負荷に流される内燃機関用流体回路。 - 前記パイロット制御電磁弁が、前記圧油源に接続される入口ポートを有し、前記弁体が、前記入口ポートと前記制御ポートとが連通する第1切換位置と、前記制御ポートと前記入口ポートとの連通を遮断し前記制御ポートと前記出口ポートを連通する第2切換位置とに切り換えられ、
前記パイロット制御電磁弁が前記第 1 切換位置に切り換えられている場合は、前記圧油源からの圧油は前記主弁の背圧室へ供給され、前記パイロット制御電磁弁が前記第 2 切換位置に切り換えられると、前記主弁の背圧室の圧油は、前記負荷へ排出される請求項1に記載の内燃機関用流体回路。 - 前記主弁が、弁孔を有する本体と、前記弁孔内に形成され前記主弁体が着座可能な弁座とを有し、前記背圧室が前記主弁体の前記弁座との着座側とは反対側に区画され、前記出力ポートが前記弁座の前記背圧室とは反対側に開口し、前記入力ポートが前記弁座の前記背圧室側で前記主弁体の側方に開口する請求項1または2に記載の内燃機関用流体回路。
- 前記負荷が、前記供給回路からの圧力供給を受けて燃料を増圧し、燃料噴射弁へ供給する増圧ピストンである請求項1〜3に記載の内燃機関用流体回路。
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