JP2006090036A - 耐力壁 - Google Patents

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Abstract

【課題】3倍率以上の耐力が確保できるうえ、床の構築が容易に行え、耐震性能に優れた建物の建築コストが低減されるようになる耐力壁の提供。
【解決手段】耐力壁1を構成する土台3の上面3Aと構造用合板7の下端面7Cとの間に、床面材9が配置可能な隙間10を設け、土台3の上面3Aに、床面材9の端縁部分9A, 9Bを載置できるようにし、床面材9を支持するための床受部材を土台3に設ける必要がなくし、床の構築作業を容易にする。そして、構造用合板7及び床面材9の両方に接合される受材50を設け、受材50を介して構造用合板7と床面材9とを連結し、且つ、梁5及び土台3の中間部分同士を連結する間柱40を設け、この間柱40で枠材6を補強し、これにより、3倍率以上の耐力を耐力壁1に確保する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、住宅等の建物の外壁部分や内壁部分に設けられ、建物に加わる水平方向の外力に対する耐力を負担する耐力壁に関するものである。
従来から、木造住宅等の建物には、当該建物に加わる水平方向の外力に対する耐力を負担させるために、外壁や内壁を形成する耐力壁が利用されている。
このような耐力壁としては、その両側位置に鉛直方向に延びる柱等の鉛直軸組材をそれぞれ立設し、これらの鉛直軸組材の上下端を水平方向に延びる土台や梁等の水平軸組材で連結して四角形状の枠材を形成し、構造用合板等の構造用面材を当該枠材に張り付けて、当該枠材の開口全体を塞いだものが一般的である。
ここで、鉛直軸組材の側面には、端縁部分を段付状に切り欠くことにより形成された切り欠き部が設けられている。この切り欠き部により、鉛直軸組材には、構造用面材が嵌め込まれるシャクリ面が形成されている。このシャクリ面に構造用面材を張り付けることで、構造用面材の表面が鉛直軸組材の側面と同一面を形成するようになっている。
また、水平軸組材の側面には、鉛直軸組材と同様に、端縁部分を段付状に切り欠くことにより形成された切り欠き部が設けられている。この切り欠き部により、水平軸組材には、構造用面材が嵌め込まれるシャクリ面が形成されている。このシャクリ面に構造用面材を張り付けることで、構造用面材の表面が水平軸組材の側面と同一面を形成するようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
このような耐力壁によれば、大きな剛性が確保できるので、水平耐力を負担しない非耐力壁と併用して内壁や外壁を形成しても、建物の耐震性能を充分向上することができるうえ、構造用面材を枠体に張り付けただけの簡単な構造であるので、さらにローコストの非耐力壁と併用することで、耐震性能に優れた建物の建築コストの低減が可能となる。
この際、耐力壁の枠材は、その開口全体が構造用面材で塞がれているので、構造用面材側から見ると、下方に配置された床側水平軸組材の上面が構造用面材によって隠蔽される。このため、構造用面材側に床を形成しようとすると、床面を形成するための床面材の端縁、あるいは、床面材の下面を支持する根太の端部を、床側水平軸組材の上面に載せることができないので、床側水平軸組材の側面に床受部材や根太掛部材を固着し、これらの部材で床面材又は根太を支持している。
一方、一般的な非耐力壁の枠材は、その側面に構造用面材が張り付けられておらず、いずれの側から見ても、床側水平軸組材の上面が露出している。このため、床側水平軸組材の上面に、床面材や根太を載置することができるので、床面材を支持するにあたり、床側水平軸組材の側面に床受部材や根太掛部材を固着する必要がない。
このような耐力壁には、非耐力壁と併用して外壁あるいは内壁を形成すると、外壁あるいは内壁に沿って床を形成するにあたり、耐力壁側には、床を支持するための床受部材や根太掛部材が必要なので、耐力壁に対応して非耐力壁の側面にも、本来不要であるはずの、床受部材や根太掛部材を固着する必要があるので、床の構築する作業が煩雑となり、ひいては、耐震性能に優れた建物の建築コストを増大させる、という問題がある。
そこで、本出願人は、耐力壁に備えられている枠材の床側に配置された水平軸組材の上面と、この枠材に張り付けられた構造用面材の下端面との間に、床面材が配置可能な隙間を設けた構造の耐力壁を採用し、耐力壁の水平軸組材と構造用面材との隙間に床面材の端縁を配置することにより、床の構築を容易にし、且つ、耐震性能に優れた建物の建築コストを低減することを提案している(特願2004−124378号)。
特許第2948716号公報(第3頁、図1)
本出願人が提案している耐力壁では、2倍率の耐力壁が備えるべき耐力を確保することができるが、3倍率以上の耐力壁が備えるべき耐力を確保することができない。
一方、3倍率以上の耐力が必要な部位に、従来の耐力壁を採用すると、前述のように従来の耐力壁側には、床を支持するための床受部材や根太掛部材が必要なので、床の構築する作業が煩雑となり、ひいては、耐震性能に優れた建物の建築コストを増大させる、という問題が発生する。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、3倍率以上の耐力が確保できるうえ、床の構築が容易に行え、耐震性能に優れた建物の建築コストが低減されるようになる耐力壁を提供することである。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、前述の目的を達成するためになされたものである。以下に、各発明の特徴点を、図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、水平方向に延びる水平軸組材(3,5)と鉛直方向に延びる鉛直軸組材(4)とで形成される四角形状の枠材(6)と、水平力に対する耐力を確保するために、前記枠材(6)の開口を塞ぐように前記枠材(6)に張り付けられた構造用面材(7)とを備えた耐力壁(1)であって、前記構造用面材(7)の表面が前記鉛直軸組材(4)の側面よりも外側に迫り出さないように、前記鉛直軸組材(4)の表面を凹ました凹み部(4D, 4F)が設けられ、この凹み部(4D, 4F)に前記構造用面材(7)の端縁部分(7B)が配置された状態で前記構造用面材(7)が前記鉛直軸組材(4)に張り付けられ、前記水平軸組材(3,5)のうち、床側に配置された床側水平軸組材(3)の上面(3A)と、前記構造用面材(7)の下端面(7C)との間に、隙間(10)が設けられ、この隙間(10)に床を構成する床面材(9)の端縁部分が配置され、前記構造用面材(7)の下端縁と前記床面材(9)の端縁部分とが形成する入隅部分に応じた断面形状の受材(50)が当該入隅部分に接するように設けられ、この受材(50)が前記構造用面材(7)及び前記床面材(9)の両方に接合され、当該受材(50)を介して前記構造用面材(7)と前記床面材(9)とが連結されていることを特徴とする
なお、このような請求項1記載の発明の凹み部としては、鉛直軸組材(4)の4つの側面のうち、構造用面材(7)が張り付けられる側面(4C)を段付状に凹ますことにより形成されるとともに、構造用面材(7)の端縁部分(7B)が嵌め込めるようになった段付部(4D)、あるいは、構造用面材(7)の両側に配置される一対の鉛直軸組材(4)の互いに対向する側面(4E)を溝状に凹ますことにより形成されるとともに、構造用面材(7)の端縁が挿入される溝部(4F)等が採用できる。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、前述した請求項1に記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記構造用面材(7)の表面(7A)と、前記鉛直軸組材(4)の側面(4C)とがほぼ同一面となるように、前記鉛直軸組材(4)の前記側面(4C)を段付状に凹ました段付部(4D)が前記凹み部として設けられていることを特徴とする。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、前述した請求項2記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記水平軸組材のうち、天井側に配置された天井側水平軸組材(5)の側面と、前記構造用面材(7)の表面とがほぼ同一面となるように、前記天井側水平軸組材(5)の前記側面を段付状に凹ました段付部(41)が設けられていることを特徴とする。
(請求項4)
(特徴点)
請求項4記載の発明は、前述した請求項1から請求項3までのいずれかに記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項4記載の発明は、前記枠材(6)を形成する鉛直軸組材(4)の間に間柱(40)が設けられ、この間柱(40)は、その下端と前記床側水平軸組材(3)の上面(3A)との間に隙間(10)が設けられ、且つ、当該下端が前記隙間(10)に配置された前記床面材(9)に接合されるとともに、その上端が天井側に配置された天井側水平軸組材(5)に接合され、前記構造用面材(7)は、前記間柱(40)の側面に沿うように配置されるとともに、当該間柱(40)に接合されていることを特徴とするものである。
(請求項5)
(特徴点)
請求項5記載の発明は、前述した請求項1から請求項4までのいずれかに記載の発明において、次の特徴点を備えているものである。
すなわち、請求項5記載の発明は、前記構造用面材(7)は、釘で前記鉛直軸組材(4)に張り付けられ、前記構造用面材(7)を前記鉛直軸組材(4)に張り付けている釘は、直径が3mm以上とされ、且つ、その長さがその直径の16倍以下となっていることを特徴とするものである。
(請求項1の効果)
以上のように構成されている本発明は、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、床側水平軸組材の上面と前記構造用面材の下端面との間に、床面材が配置可能な隙間が設けられているので、枠材のいずれの側から見ても、床側水平軸組材の上面が露出している。このため、床側水平軸組材の上面に、床面材や根太を載置することができるので、床面材を支持するにあたり、床側水平軸組材の側面に床受部材や根太掛部材を固着する必要がない。
また、枠材に張り付けられた構造用面材の表面が枠材の側面よりも外側に迫り出さないので、非耐力壁と併用して外壁あるいは内壁を形成するにあたり、耐力壁の枠材に張り付けられた外壁仕上面材又は内壁下地面材の表面と、非耐力壁の枠材に張り付けられた外壁仕上面材又は内壁下地面材の表面とが同一面を形成するようになる。これにより、非耐力壁側の外壁仕上面材又は内壁下地面材の表面位置を耐力壁側に揃えるために、表面位置の調整を行う調整材を取り付ける必要がなくなる。
そして、床面材を床側水平軸組材の上面に載置して接合した後に、受材を構造用面材及び床面材の両方に接合すれば、本発明に係る耐力壁を完成することができる。このように完成させた耐力壁は、構造用面材の貼り付けにより耐力壁としての耐力が充分確保されているうえに、受材を介して構造用面材と床面材とが連結されているので、3倍率以上の耐力を確保することができる。
従って、非耐力壁との併用により外壁あるいは内壁を形成するにあたり、外壁仕上面材又は内壁下地面材の表面位置を調整する調整材が不要となり、外壁及び内壁を構築する作業が容易に行えるうえ、非耐力壁との併用により形成された外壁あるいは内壁に沿って床を形成するにあたり、床面材を支持するための床受部材や根太掛部材が不要となり、床の構築する作業が容易に行え、ひいては、耐震性能に優れた建物の建築コストを低減することができ、しかも、3倍率以上の耐力を確保することができる。
(請求項2の効果)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2記載の発明によれば、鉛直軸組材の側面を溝状に凹まして溝部を形成する加工よりも、構造用面材の側面を段付状に凹まして段付部を形成する加工の方が容易であるうえ、溝部を採用すると、水平軸組材と鉛直軸組材とを組む前でなければ、構造用面材の組み付けが行えないのに対し、段付部を採用すれば、水平軸組材と鉛直軸組材とを組んで枠材を形成した後でも、構造用面材の組み付けが可能であるので、耐力壁を構築する作業が容易となり、作業効率の向上を図ることができる。
(請求項3の効果)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項3記載の発明によれば、構造用面材の上端縁が天井側水平軸組材の段付部に到達するように、構造用面材の高さ寸法を延長するだけで、構造用面材の上端縁を天井側水平軸組材の段付部に接合することができ、天井側水平軸組材の段付部に構造用面材を接合することにより、耐力壁の構造を大幅に変更することなく、耐力壁の耐力を更に強化することができる。
(請求項4の効果)
請求項4記載の発明によれば、上記した請求項3記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4記載の発明によれば、間柱の下端が床面材を介して床側水平軸組材に連結され、これにより、床側水平軸組材及び天井側水平軸組材の中間部分を間柱が連結し、間柱で枠体が補強されるようになる。しかも、この間柱の側面には、構造用面材が接合されているので、枠体と構造用面材との接合ポイントが増え、耐力壁に外力が加わった際に、各接合点に作用する力が分散されるので、この点からも、耐力壁の耐力を更に強化することができる。
(請求項5の効果)
請求項5記載の発明によれば、上記した請求項4記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項5記載の発明によれば、構造用面材を鉛直軸組材に張り付けている釘として、直径が3mm以上の比較的太いものを採用するので、耐力壁に外力が加わった際に、釘の中間部分が張力で破断することがない。
また、釘が抜けにくい場合には、大きな外力が耐力壁に加わると、この外力により釘が構造用面材を接合している部分が一度に裂けて、耐力壁が瞬間的にバラバラになるが、太さの割に釘の長さを短くしたので、耐力壁に外力が加わった際に、釘が徐々に抜けるようになり、大きな外力に対する粘りを耐力壁に付与でき、耐力壁が瞬間的にバラバラになることが防止され、この点からも、耐力壁の耐力を更に強化することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態である一実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1ないし図5は、本実施形態を示す図である。図1は、本実施形態に係る耐力壁を示す正面図、図2は、本実施形態に係る耐力壁の要部を示す拡大断面図、図3は、本実施形態に係る内壁を示す断面図、図4は、本実施形態に係る内壁を示す床面近傍における断面図、図5は、本実施形態に係る外壁を示す断面図、図6は、本実施形態に係る外壁を示す床面近傍の断面図である。
本実施形態に係る耐力壁1は、図1の如く、地面に打設された基礎2の上に構築されている。すなわち、基礎2の上端面2Aには、水平方向に延びる水平軸組材である土台3が載置されている。土台3の上面3Aには、鉛直方向に延びる鉛直軸組材である柱4が所定間隔をおいて複数立設されている。これらの柱4の上端部は、水平軸組材である梁5により相互に連結されている。これらの土台3及び梁5並びに柱4により、四角形状の枠材6が形成されている。
また、この枠材6は、複数の柱4の間に間柱40が設けられ、この間柱40により補強されたものとなっている。そして、耐力壁1は、耐力壁1の水平力に対する耐力を確保するために、枠材6の開口6Aを塞ぐように、枠材6に構造用面材である構造用合板7が張り付けられたものとなっている。
ここで、土台3の上面3Aには、柱4を設置すべき位置にホゾ穴3Bがそれぞれ形成されている。また、梁5の下面5Aには、柱4を設置すべき位置にホゾ穴5Bが形成されるとともに、間柱40を設置すべき位置に、後述する段付部41の側面よりもさらに凹んだ凹部42が形成されている。
一方、柱4の両方の端面には、ホゾ穴3B,5Bのそれぞれに対応して形成されたホゾ4Aが設けられている。柱4は、両端部のホゾ4Aを土台3及び梁5のホゾ穴3B,5Bにそれぞれ嵌合させた状態で、端部が土台3及び梁5の各々に接合されている。また、間柱40は、その上端が梁5側の凹部42に嵌合された状態で接合されている。なお、間柱40の下端は、土台3の上面3Aとの間に後述する隙間10が設けられている。以上のように、土台3、柱4、梁5及び間柱40を相互に接合することにより、枠材6が形成されている。
また、柱4には、図2の如く、構造用合板7の表面7Aが柱4の側面4Cよりも外側に迫り出さないように、柱4の表面(4C)を凹ました凹み部(4D)が設けられている。凹み部(4D)は、柱4の4つの側面のうち、構造用合板7が張り付けられる側面4Cを段付状に凹ますことにより形成されるとともに、構造用合板7の端縁部分7Bが嵌め込めるようになった段付部4Dとなっている。この段付部4Dに構造用合板7の端縁部分7Bが配置され、これにより、構造用合板7の表面7Aと柱4の側面4Cとがほぼ同一面となっている。
図1に戻って、梁5には、構造用合板7の表面7Aが梁5の側面5Cよりも外側に迫り出さないように、梁5の表面(5C)を凹ました凹み部(41)が設けられている。凹み部(41)は、梁5の4つの側面のうち、構造用合板7が張り付けられる側面5Cを段付状に凹ますことにより形成されるとともに、構造用合板7の上端縁部分7Eが嵌め込めるようになった段付部41となっている。この段付部41に構造用合板7の端縁部分7Eが配置され、これにより、構造用合板7の表面7Aと梁5の側面5Cとがほぼ同一面となっている。
図1及び図2の如く、構造用合板7は、その端縁部分7Bが柱4の段付部4Dに配置された状態で、段付部4Dの長手方向に沿って所定のピッチで打ち付けられた複数の釘8により柱4に張り付けられている。また、構造用合板7は、その上端縁部分7Eが梁5の段付部41に配置された状態で、段付部41の長手方向に沿って所定のピッチで打ち付けられた複数の釘8により梁5に張り付けられている。さらに、構造用合板7は、幅方向の中心となる中心線部分が間柱40の側面に沿うように配置されるとともに、所定のピッチで打ち付けられた複数の釘8により間柱40に張り付けられている。
枠材6の上下に配置された水平軸組材3,5のうち、床側に配置された床側水平軸組材である土台3の上面3Aと、構造用合板7の下端面7Cとの間に、床面材9が配置可能な隙間10が設けられている。この隙間10は、間柱40の下端と、土台3の上面3Aとの間に形成された前述の「隙間10」と同じものである。
そして、耐力壁1の構造用合板7側の床を構成する床面材9は、その端縁部分が隙間10の内部に挿通されるとともに、土台3の上面3Aに載置され、この状態で、接合具、例えば、複数の釘により床側水平軸組材である土台3に接合されている。
ここで、本発明に基づく耐力壁1は、床面材9の端縁部分の上方を押さえるように配置された受材50を有するものとなっている。この受材50は、構造用合板7の下端縁と床面材9の端縁部分とが形成する入隅部分に応じた長方形の断面形状を有する角材であり、前述の入隅部分に接するように設けられている。
また、受材50は、接合具、例えば、複数の釘により、構造用合板7及び床面材9の両方に接合されている。これにより、構造用合板7及び床面材9は、受材50を介して相互に連結され、受材50は、床面材9を介して床側水平軸組材である土台3に連結されている。受材50の長さは、間柱40と柱4との間に配置可能な寸法に設定されている。
さらに、間柱40の下端部も、接合具、例えば、複数の斜め釘により床面材9に接合されている。これにより、構造用合板7及び床面材9は、間柱40によっても相互に連結され、間柱40の下端部は、床面材9を介して床側水平軸組材である土台3に連結されている。
なお、受材50及び間柱40によって構造用合板7及び床面材9を相互に連結したことにより、6倍率以上の耐力を耐力壁1に確保させることが図れるようになっている。
枠材6の上下に配置された水平軸組材3,5のうち、天井側に配置された天井側水平軸組材である梁5の下面5Aと同じ高さレベルには、天井を形成する天井面材11が設けられている。この天井面材11は、図1中の梁5と、対向して配置される別の図示しない壁に含まれる梁5との間に架け渡された図示しない天井小梁等の支持部材により、当該高さレベルにおいて支持されている。
この際、天井面材11は、耐力壁1の部分で途切れたものとなっている。一方、耐力壁1の構造用合板7は、天井面材11の下方から途切れずに当該天井面材11の上方まで延びたものとなっている。換言すると、天井面材11及び構造用合板7の取り合いについては、いわゆる「壁勝ち」となっている。
このように構成された耐力壁1は、柱4の下端近傍にホールダウン金物等の構造金物13が固定されている。一方、基礎2の上端面2Aからは、基端部分が基礎2の内部に埋設されたアンカーボルト14の先端部分が突出している。耐力壁1側の構造金物13は、ナット13A により基礎2側のアンカーボルト14に接合され、これにより、基礎2に耐力壁1の柱4が固定されている。
ここで、構造用合板7を接合している複数の釘8のピッチPは、50mm以上200mm未満の範囲に設定され、これにより、構造用合板7の柱4への接合強度が確保され、ひいては、耐力壁1の水平力に対する耐力が充分確保されている。
また、釘8は、直径が3mm以上とされ、且つ、その長さがその直径の16倍以下となったものを採用するのが好ましい。なお、本実施形態では、釘8としては、直径が3.3mmとされ、且つ、その長さが50mmとなったものを採用している。
次に、本実施形態に係る耐力壁1の構築手順について簡単に説明する。
まず、土台3の上面3Aの所定位置に柱4をそれぞれ立設し、これらの柱4の上端部を梁5で連結し、これにより、四角形状の枠材6を形成する。
この後、その幅方向の中心となる中心線上に間柱40が取り付けられた構造用合板7を枠材6に取り付ける。続いて、土台3の上面3Aと、構造用合板7の下端面7Cとの間の隙間10に、床面材9の端縁部分を挿入し、この状態で、土台3に床面材9を接合する。
次いで、構造用合板7の下端縁と床面材9の端縁部分とが形成する入隅部分に受材50を配置するとともに構造用合板7及び床面材9の両方に接合し、以上により、本実施形態に係る耐力壁1は、その構造部分の構築が完了する。
なお、本実施形態に係る耐力壁1は、次の構築手順でも構築できる。
すなわち、四角形状の枠材6の形成後、先に、床面材9を土台3に接合し、床を構築してしまう。この後、枠材6の所定位置に間柱40を取り付けてから、構造用合板7を枠材6に張り付ける。この後、構造用合板7の下端縁と床面材9の端縁部分とが形成する入隅部分に受材50を配置するとともに構造用合板7及び床面材9の両方に接合し、以上のような手順でも、本実施形態に係る耐力壁1の構造部分を構築することができる。
以上のような耐力壁1は、この耐力壁1から構造用合板7等を省略した非耐力壁20と組み合わせることにより、図3及び図4の如く、建物内部の空間を仕切る内壁21を形成することができる。以下に、この内壁21について説明する。
非耐力壁20は、耐力壁1と同様に、土台3及び梁5並びに柱4により形成された四角形状の枠材6を備えているが、構造用合板7、間柱40及び受材50が省略されたものであり、換言すれば、単なる四角形状の枠材6からなる構造体を有している。なお、非耐力壁20を構成する柱4及び梁5は、それぞれ段付部4D, 41が省略されている。
内壁21は、内壁21を設置すべき位置に沿って、耐力壁1及び非耐力壁20を連続するように配列したものである。
すなわち、耐力壁1の枠材6の両面には、図3の如く、内壁面の下地を形成する石膏ボード等の内壁下地面材22が張り付けられている。一方、非耐力壁20の枠材6の両面には、耐力壁1と同様に、内壁面を形成するための内壁下地面材22が張り付けられている。そして、耐力壁1側の枠材6の両面に張り付けられた内壁下地面材22は、非耐力壁20側の枠材6の両面に張り付けられた内壁下地面材22と互いの表面が連続している。これにより、耐力壁1と非耐力壁20とで内壁21が形成されるようになっている。
なお、耐力壁1及び非耐力壁20の両側に張り付けられた内壁下地面材22の間には、遮音材23が充填されている。
ここで、図4に示すように、内壁21の両側、換言すれば、枠材6の両側に設けられる部屋の床を形成する床面材9は、その端縁部分9Aが柱4と干渉するのを回避するために、柱4の平面形状に応じた切り欠き部である逃げ部24が形成されている。
また、耐力壁1及び非耐力壁20の枠材6に設けられた床側水平軸組材である土台3は、内壁21を設置すべき位置に沿って延びている。
そして、内壁21の両側に配置された床面材9の端縁部分9Aは、両方とも土台3の上面3Aの上に載置されている。このうち、一方の床面材9の端縁部分9Aは、構造用合板7の下方の隙間10(図示略)を通って土台3の上面3Aに達している。
また、前述のような耐力壁1は、非耐力壁20と組み合わせることにより、図5及び図6の如く、建物の外周部分に設置される外壁25を形成することができる。以下に、この外壁25について説明する。
外壁25は、建物の外周部分に沿って、耐力壁1及び非耐力壁20を連続するように配列したものである。
すなわち、耐力壁1の図5及図6中右側の面は、屋内側となっており、耐力壁1に設けられた枠材6の屋内側の面には、図5の如く、内壁面を形成するための内壁下地面材22が張り付けられている。一方、非耐力壁20に設けられている枠材6の屋内側の面には、耐力壁1と同様に、内壁面を形成するための内壁下地面材22が張り付けられている。
耐力壁1の図5及図6中左側の面は、屋外側となっており、耐力壁1に設けられた枠材6の屋外側の面には、図5に示すように、外壁面を形成する防火サイディング等の外壁仕上面材26が張り付けられている。この際、耐力壁1の枠材6は、その柱4の側面4Cとほぼ同一面となる構造用合板7の表面7Aが屋内側を向くように配置され、構造用合板7の表面7Aとは反対側となる裏側面が屋外側を向くように配置されている。
一方、非耐力壁20に設けられている枠材6の屋内側の面には、耐力壁1と同様に、外壁面を形成する外壁仕上面材26が張り付けられている。
そして、耐力壁1側の枠材6の屋内側に張り付けられた内壁下地面材22は、非耐力壁20側の枠材6の屋内側に張り付けられた内壁下地面材22と互いの表面が連続し、且つ、耐力壁1側の枠材6の屋外側に張り付けられた外壁仕上面材26は、非耐力壁20側の枠材6の屋外側に張り付けられた外壁仕上面材26と互いの表面が連続している。これにより、耐力壁1と非耐力壁20とで外壁25が形成されるようになっている。
なお、耐力壁1及び非耐力壁20に張り付けられた内壁下地面材22と外壁仕上面材26との間には、断熱材27が充填されている。ここで、断熱材27は、構造用合板7の表面7Aとは反対側となる裏側面を覆うように設けられている。
ここで、図6に示すように、外壁25の屋内側、換言すれば、枠材6の屋内側に設けられる部屋の床を形成する床面材9は、その端縁部分9Bが柱4と干渉するのを回避するために、柱4の平面形状に応じた切り欠き部である逃げ部28が形成されている。
また、耐力壁1及び非耐力壁20の枠材6に設けられた土台3は、建物の外周部分に沿って延びるものとなっている。そして、外壁25の屋内側に配置された床面材9の端縁部分9Bは、構造用合板7の下方の隙間10(図示略)を通って土台3の上面3Aに達している。
また、外壁25を形成している耐力壁1は、その室内側に臨む側面全体に、図示しない合成樹脂製シートが貼り付けられたものとなっている。この合成樹脂製シートは、気体の流通を遮断する、気密性の高いものであり、耐力壁1の側面、換言すると、構造用合板7と内壁下地面材22との間に貼り付けられることにより、耐力壁1の室内側と屋外側との高気密性を確保するものとなっている。そして、外壁25の内部における構造用合板7よりも屋外側の領域は、外気と換気が可能となっている。
一方、外壁25を形成している非耐力壁20は、断熱材27を収納している図示しない収納袋により屋外側との高気密性が確保されている。すなわち、非耐力壁20の内部に設けられている断熱材27は、合成樹脂製の図示しない収納袋の内部に収納されている。この収納袋の周縁部分には、当該収納袋を形成しているシート材のはみ出し部分である耳部が設けられている。収納袋の耳部は、枠材6と内壁下地面材22との間に介装され、枠材6と内壁下地面材22との間の隙間を塞ぐものとなっている。これにより、非耐力壁20の室内側と屋外側との高気密性が確保されている。
なお、これらの耐力壁1及び非耐力壁20としては、一階に設けられるものに限らず、二階に設けられるものでもよい。この際、枠材6に含まれる水平軸組材のうち、下方の水平軸組材は、基礎に載置される土台ではなく、柱に支持される梁となる。
また、耐力壁1及び非耐力壁20としては、建築現場で原材料の状態の軸組材及び合板等を所定の寸法に切断して組み合わせたものだけでなく、工場等で枠材6の状態まで組み立てた後、あるいは、枠材6の両面に内壁下地面材22及び外壁仕上面材26等を張り付けた状態まで組み立てた後、建築現場まで搬送されたものも採用できる。
前述のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、耐力壁1を構成する土台3の上面3Aと構造用合板7の下端面7Cとの間に、床面材9が配置可能な隙間10を設け、構造用合板7が張り付けられた枠材6のいずれの側から見ても、土台3の上面3Aが露出するようにしたので、耐力壁1に接するように床を形成する際に、土台3の上面3Aに、床面材9の端縁部分9A, 9Bを載置でき、床面材9を支持するための床受部材が不要となり、土台3の側面に床受部材を固着する作業も行う必要がなくなり、床の構築作業を容易にすることができる。
また、耐力壁1の枠材6に張り付けられた構造用合板7の表面7Aが枠材6を形成する柱4の側面4Cよりも外側に迫り出さないようにし、これにより、非耐力壁20と併用して外壁25あるいは内壁21を形成するにあたり、表面位置の調整を行う調整材を非耐力壁20の枠材6に取り付けなくとも、耐力壁1の枠材6に張り付けられた外壁仕上面材26又は内壁下地面材22の表面と、非耐力壁20の枠材6に張り付けられた外壁仕上面材26又は内壁下地面材22の表面とが互いに同一面を形成するようにしたので、調整材を用いて非耐力壁20側の外壁仕上面材26又は内壁下地面材22の表面位置を耐力壁1側に揃える必要がなくなり、外壁25及び内壁21の構築作業を容易にすることができる。
そして、床面材9を土台3の上面3Aに載置して接合した後に、受材50を構造用合板7及び床面材9の両方に接合すれば、本発明に係る耐力壁1が完成するので、このように完成させた耐力壁1は、構造用合板7の張り付けにより耐力壁1としての耐力が充分確保されているうえに、受材50を介して構造用合板7と床面材9とが連結されているので、3倍率以上の耐力を耐力壁1に確保することができる。
従って、非耐力壁20との併用により外壁25あるいは内壁21を形成するにあたり、外壁仕上面材26又は内壁下地面材22の表面位置を調整する調整材が不要となり、外壁25及び内壁21を構築する作業が容易に行えるうえ、非耐力壁20との併用により形成された外壁25あるいは内壁21に沿って床を形成するにあたり、床面材9を支持するための床受部材や根太掛部材が不要となり、床の構築する作業が容易に行え、ひいては、耐震性能に優れた建物の建築コストを低減することができ、しかも、3倍率以上の耐力を耐力壁1に確保することができる。
さらに、柱4の凹み部として、側面4Cを段付状に凹ました段付部4Dを採用したので、柱4の加工を容易にすることができるうえ、段付部の採用により、土台3及び梁5と柱4とを組んで枠材6を形成した後でも、構造用合板7の枠材6への組み付けが可能であるので、耐力壁1を構築する作業が容易となり、作業効率の向上を図ることができる。
また、構造用合板7の表面7Aが梁5の側面5Cよりも外側に迫り出さないように、梁5に段付部41を設けたので、構造用合板7の上端縁が梁5の段付部41に到達するように、構造用合板7の高さ寸法を延長するだけで、構造用合板7の上端縁を梁5の段付部41に接合することができ、梁5の段付部41に構造用合板7を接合することにより、耐力壁1の構造を大幅に変更することなく、耐力壁1の耐力を更に強化することができる。
さらに、構造用合板7の幅方向の中心となる中心線部分に沿わせて間柱40を配置するとともに、所定のピッチで打ち付けられた複数の釘8により構造用合板7を間柱40に張り付けたので、間柱40の下端が床面材9を介して土台3に連結され、これにより、土台3及び梁5の中間部分同士を間柱40が連結されるようになり、間柱40で枠材6が補強される。そのうえ、構造用合板7を間柱40にも釘8で接合し、枠材6と構造用合板7とを接合する、釘8による接合ポイントを増やしたので、耐力壁1に外力が加わった際に、各接合ポイントに作用する力が分散されるようになり、以上により、耐力壁1の耐力を更に強化することができる。
また、釘8として、直径が3.3mmとされ、且つ、その長さが50mmとなったものを採用したので、耐力壁1に大きな外力が加わった際に、釘8が中間部分で破断することなく、しかも、徐々に抜けるようになり、これにより、大きな外力に対する粘りを耐力壁1に付与することができ、耐力壁1が瞬間的にバラバラになることが防止され、この点からも、耐力壁1の耐力を更に強化することができ、6倍率以上の耐力を耐力壁1に確保することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良などをも含むものである。
例えば、鉛直軸組材の表面を凹ました凹み部としては、鉛直軸組材が有する4つの側面のうち、構造用面材が張り付けられる側面を段付状に凹ますことにより形成された段付部に限らず、図7に示すように、構造用面材である構造用合板7の両側に配置される、一対の鉛直軸組材である柱4の互いに対向する側面4Eを溝状に凹ますことにより形成されるとともに、構造用合板7の端縁が挿入される溝部4Fでもよい。この場合、天井側水平軸組材にも鉛直軸組材と同様の凹み部を設けることが好ましい。具体的にいうと、例えば、梁5の下面5Aには、柱4に設けた溝部4Fと同様の溝部を設けるのが好ましい。
また、受材を釘で床面材に接合するにあたり、受材を接合する釘として、床面材を支持する床側水平軸組材にまで達するものを採用し、この釘で受材を床面材に接合するのと同時に、当該受材を床側水平軸組材にも接合するようにしてもよい。
同様に、間柱の下端部を釘で床面材に接合するにあたり、間柱の下端部を接合する釘として、床面材を支持する床側水平軸組材にまで達するものを採用し、この釘で間柱の下端部を床面材に接合するのと同時に、当該間柱の下端部を床側水平軸組材にも接合するようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る耐力壁を示す正面図である。 前記実施形態に係る耐力壁の要部を示す拡大断面図である。 前記実施形態に係る内壁を示す断面図である。 前記実施形態に係る内壁を示す床面近傍における断面図である。 前記実施形態に係る外壁を示す断面図である。 前記実施形態に係る外壁を示す床面近傍の断面図である。 本発明の変形例を示す図2に相当する図である。
符号の説明
1 耐力壁
3 水平軸組材としての土台
3A 床側水平軸組材である土台の上面
4 鉛直軸組材としての柱
4C 構造用面材が張り付けられる鉛直軸組材の側面
4D 凹み部としての段付部
4E 複数の鉛直軸組材の互いに対向する側面
4F 凹み部としての溝部
5 水平軸組材としての梁
6 枠材
7 構造用面材としての構造用合板
7A 構造用面材の表面
7B 構造用面材の端縁部分
7C 構造用面材の下端面
8 釘
9 床面材
9A 床面材の端縁部分
10 隙間
20 非耐力壁
21 内壁
22 内壁下地面材
25 外壁
26 外壁仕上面材
27 断熱材
40 間柱
41 天井側水平軸組材の段付部
50 受材

Claims (5)

  1. 水平方向に延びる水平軸組材と鉛直方向に延びる鉛直軸組材とで形成される四角形状の枠材と、水平力に対する耐力を確保するために、前記枠材の開口を塞ぐように前記枠材に張り付けられた構造用面材とを備えた耐力壁であって、
    前記構造用面材の表面が前記鉛直軸組材の側面よりも外側に迫り出さないように、前記鉛直軸組材の表面を凹ました凹み部が設けられ、この凹み部に前記構造用面材の端縁部分が配置された状態で前記構造用面材が前記鉛直軸組材に張り付けられ、
    前記水平軸組材のうち、床側に配置された床側水平軸組材の上面と前記構造用面材の下端面との間に隙間が設けられ、
    この隙間に床を構成する床面材の端縁部分が配置され、
    前記構造用面材の下端縁と前記床面材の端縁部分とが形成する入隅部分に応じた断面形状の受材が当該入隅部分に接するように設けられ、
    この受材が前記構造用面材及び前記床面材の両方に接合され、当該受材を介して前記構造用面材と前記床面材とが連結されていることを特徴とする耐力壁。
  2. 前記構造用面材の表面と前記鉛直軸組材の側面とがほぼ同一面となるように、前記鉛直軸組材の前記側面を段付状に凹ました段付部が前記凹み部として設けられていることを特徴とする請求項1記載の耐力壁。
  3. 前記水平軸組材のうち、天井側に配置された天井側水平軸組材の側面と、前記構造用面材の表面とがほぼ同一面となるように、前記天井側水平軸組材の前記側面を段付状に凹ました段付部が設けられていることを特徴とする請求項2記載の耐力壁。
  4. 前記枠材を形成する鉛直軸組材の間に間柱が設けられ、この間柱は、その下端と前記床側水平軸組材の上面との間に隙間が設けられ、且つ、当該下端が前記隙間に配置された前記床面材に接合されるとともに、その上端が天井側に配置された天井側水平軸組材に接合され、
    前記構造用面材は、前記間柱の側面に沿うように配置されるとともに、当該間柱に接合されていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の耐力壁。
  5. 前記構造用面材は、釘で前記鉛直軸組材に張り付けられ、前記構造用面材を前記鉛直軸組材に張り付けている釘は、その長さがその直径の16倍以上あることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の耐力壁。
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