JP2006089459A - シート状組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 波長550nmに於ける光透過率が少なくとも70%以上で含水ゲルからなるゲルシートに二酸化炭素を150ppm〜3,000ppm含有してなるシート状組成物。
【選択図】 なし
Description
また、皮膚の紅潮の変化についての判別性をより向上させるには、波長550nmの透過率の他に、波長660nmの透過率が75%以上、好ましくは85%以上、さらに好ましくは90%以上であることが好ましい。
なお、ゲルシートの一部に嗜好性や判別性を上げる為に、模様として透過率が70%未満となるような部分や、粒子などを分散させても、それ以外の部分の透過率が70%以上であれば問題はない。
また、ポリオールとしては、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール、トレハロース、キシリトースなどのポリオールより選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。
また、これらポリオール類の一部の水酸基にポリオキシエチレン基、ポリオキシプロピレン基やアルキル基を導入したポリオール誘導体も使用できる。また、ポリアルギン酸などのポリカルボン酸ポリマーに、ポリリジンなどのアミノ基を有するポリマーを使用したゲルも使用することができる。
また、乳化剤等を添加し可溶化したり微細乳化や液晶状態に調整することで、透明なゲル状態を維持したまま油性成分を添加することも可能である。油性成分としては、長鎖炭化水素、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、高級アルコール、シリコーン類、フルオロカーボン類等が挙げられる。長鎖炭化水素としては流動パラフィンが好ましく、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、高級アルコールでは、特に分岐脂肪酸、不飽和脂肪酸、分岐脂肪酸エステル、不飽和脂肪酸エステル、分岐脂肪族アルコール、不飽和脂肪族アルコールが液状を呈することから好ましく、ホホバ油、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミリスチン酸イソプロピル、ジイソステアリン酸ジグリセリルなど不飽和脂肪酸や分岐脂肪酸の誘導体などが好ましい。これら油性成分の配合量としては、保湿感の向上効果の点から、0.1〜10質量%、さらに2〜5質量%が好ましい。
また、ゲルとの投錨性(接着性)を上げるために、親水性フィルムとして、ナイロンやアイオノマーフィルムなどを使用したり、フィルムに対してコロナ処理を行ったり、視認性を邪魔しないレベルで、表面に微細な凹凸を処理をしても良い。
のが挙げられる。
ゲルの透過率の測定に付いては、ディスポーサブルの10mm光路長のセルにそれぞれ調整したサンプルを液の状態で注入し、ゲル化後に25℃で測定を行った。なお、各サンプル液中に気泡が存在する場合には、遠心機にかけるなどして気泡を取り除いた液を使用した。また、フィルムや不織布は予めセル内にフィルムや不織布を片面に貼付しそのセル内に液を入れてゲル化させた後に、測定した。測定には、島津製作所社製のUV測定装置、UV−1600を用いて測定を行い、100%透過率の対象として同じディスポーザブルのセル内に水を充填し測定した。測定後の数値は、実際の2mm厚のシートと数値レベルを合わせるために、ランベルト−ベールの法則から誘導される以下の式によって透過率を換算した数値を採用した。
寒天をゲル基剤として表1の処方の液を80℃で溶解後、氷を敷いたプラスチックトレイ上で厚さ2mmになるように冷却ゲル化し、ゲルシートを調整した。そのゲルシートを4cm×3cmに打抜き、プラスチックトレイにのせて、アルミピロー内に炭酸ガスとともに封入し、室温にて4日間保存した後に取り出し、皮膚に貼付して、そのゲル物性と皮膚紅潮の効果及び開封し直ぐ皮膚に貼付した5分後のシートの二酸化炭素濃度を測定した。
実施例1と同様に調整した寒天ゲルシートとアルミピロー内に窒素ガスとともに封入し、室温にて4日間保存した後に、同様にゲル物性と皮膚紅潮の効果を測定した。この結果、二酸化炭素を含有した実施例1のゲルシートでは皮膚の紅潮が、約2分後から5分間認められ、またその紅潮の出現から終了までゲルシートを剥ぐことなく確認できた。これに対し、窒素ガスを封入した比較例1は皮膚の紅潮は認められなかった。
表1の寒天ゲルを基剤として、図1に示すようなフィルムを内部に包埋した形(4×3cm)で固定したゲルシートを調製した。フィルムはポリプロピレン20μm厚を使用した。
フィルム基材用接着剤を塗工したポリプロピレン20μmの厚さのフィルムに不織布(コットン100%、坪量13.5g/m2、厚み0.07mm)を積層し、その上に厚さ2mmとなるように寒天をゲル基剤とした実施例1記載のゲルを用いて図2に示すように調製し、4×3cmにカットし、アルミピロー中に炭酸ガスとともに封入し、4日間保持した後に皮膚に貼付してその紅潮及びゲルシートの柔軟性を評価した。また、開封し直ぐ皮膚に貼付した5分後のシートの二酸化炭素濃度を測定した。
皮膚貼付用ゲルシートとして、柔軟性に富むゲル基剤を使用し、植物エキス及び各種を配合した実施例3、4、5のゲル組成物を調整し、実施例1と同様にして厚さ3mmのシートを調製した。そのゲル物性と光透過度及び5分後の二酸化炭素濃度と、貼付10分後の肌への効果を調べた。
2:わずかに潤う感じ
3:やや潤う感じ
4:潤う感じ
5:とても潤う感じ
ハリ感 1:ほとんど変化無し
2:わずかにハリが出る感じ
3:ややハリが出る感じ
4:ハリが出る感じ
5:とてもハリが出る感じ
1:シートを添付して45度に保ち5分後には剥れる。
2:シートを添付して45度に保ち5分後には剥れないが5mm以上ずれる。
3:シートを添付して45度に保ち5分後のズレが1mm以上5mm未満である。
4:シートを添付して45度に保ち5分後のズレが1mm未満である。
5:シートを添付して45度に保ち5分後の移動が全くない。
ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸をゲル基材として、表6の処方のゲル状組成物を調整した。このゲル状組成物のpHは5.2であった。厚さ20μmのPPシート面にバーコータを用いてゲル厚2mmとなるようにこのゲル組成物を伸展し、さらに表面を多孔質のPPフィルムにて被覆した後、60℃で4日間エージングをさせてゲル状シートを調製した。
皮膚貼付用ゲルシートとして、表6のポリアクリル酸ゲルを基剤として、図4に示すような片面にフィルムを貼付したゲルシートを調整し、同様にゲル物性と皮膚紅潮の効果を測定した。実施例6及び7のシートのゲル物性、二酸化炭素濃度及び皮膚紅潮の効果を表7に示す。
Claims (5)
- 波長550nmに於ける光透過率が少なくとも70%以上である含水ゲルからなるゲルシートに二酸化炭素を150ppm〜3,000ppm含有してなるシート状組成物。
- 波長550nmに於ける光透過率が少なくとも70%以上で、かつ660nmに於ける光透過率が少なくとも75%以上である含水ゲルからなるゲルシートに炭酸ガスを150ppm〜3,000ppm含有し、当該ゲルシートが二酸化炭素非透過性の容器に保存されてなることを特徴とするシート状組成物。
- ゲルシートに二酸化炭素を含有させる方法が、ゲルシートを調製後にゲルシートを二酸化炭素非透過性の容器に充填時または充填後に容器内のガスを二酸化炭素に置換する方法である請求項1又は2項記載のシート状組成物。
- ゲルシートが、さらに酸性基及び/又は水酸基を有するポリマー及びポリオールを含み、pH7以下である請求項1〜3項のいずれか1項記載のシート状組成物。
- ゲルシートの内部又は外側にフィルムを積層してなる請求項1〜4のいずれか1項記載のシート状組成物。
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