JP2016124854A - 積層シート及びその使用方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】発生した二酸化炭素の散逸が抑制され、また、二酸化炭素の発生開始から発生終了までを外部から視覚的に認識すること可能な積層シートを提供すること。【解決手段】ナノファイバシート2と非通気性シート3とが接着層4を介して積層されてなる積層シート1である。接着層4及び非通気性シート3の全体は、その光透過率が70%以上である。ナノファイバシート2は、水溶性酸を含有する水溶性ナノファイバと、炭酸塩を含有する水溶性ナノファイバとを含む。水溶性酸が0.06mg/cm2以上含まれており、且つ炭酸塩が0.08mg/cm2以上含まれていることが好適である。【選択図】図1

Description

本発明は、ナノファイバシートを有する積層シート及びその使用方法に関する。
経皮吸収や経粘膜吸収された二酸化炭素が、皮膚や皮下組織、筋肉の血行を促進し、それによって新陳代謝が活発になって美容効果が得られることが知られている。この目的のために、特許文献1においては、水溶性酸を含む粒状物と、炭酸塩を含む粘性組成物とを含む外用剤の調製用組成物が提案されている。この粒状物と粘性組成物とを混ぜることで外用剤が調製される。この外用剤を皮膚に塗布することで、外用剤中に含まれている水溶性酸と炭酸塩とが化学反応して二酸化炭素が生じ、それによって美白効果や美肌効果が期待されると、同文献には記載されている。
特許文献2には、異なる種類の反応性成分を含んだ繊維集合体の例が開示されている。
ところで、近年、化粧料成分や各種の機能性成分を保持したナノファイバシートが種々提案されている(特許文献3参照)。このナノファイバシートは、これを使用者の肌に付着させることで、該ナノファイバシートに保持されていた化粧料成分等が肌に移行し、移行した化粧料成分等が肌上でその機能を発揮するようになっている。
国際公開第02/080941号パンフレット 国際公開第2004/094050号パンフレット 特開2008−179629号公報
特許文献1に記載の組成物は、その使用に先立ち、粒状物と粘性組成物とを混ぜる操作が必要であり、しかも調製によって得られた外用剤を塗布する操作も必要なので、使用に手間がかかってしまう。しかも、発生した二酸化炭素は大気中へと散逸してしまい、二酸化炭素は皮膚にとどまりにくい。特許文献2には、二酸化炭素に関する記述も概念も開示されておらず、具体的な製造方法に関する記述も開示されていない。特許文献3に記載のナノファイバシートでは、該ナノファイバシートに保持されている化粧料成分等が、肌上でそれ単独で機能を発揮するにとどまり、先に述べた特許文献1と異なり、化学反応によって機能性成分を生成させることはない。
本発明の課題は、保持されている化合物どうしの化学反応によって機能性成分を生成させ得るナノファイバシートを提供することにある。
本発明は、ナノファイバシートと非通気性シートとが接着層を介して積層されてなる積層シートであって、
前記非通気性シートと前記接着層とを含む光透過率が70%以上であり、
前記ナノファイバシートは、水溶性酸を含有する水溶性ナノファイバと、炭酸塩を含有する水溶性ナノファイバとを含む、積層シートを提供するものである。
本発明の積層シートによれば、使用前の保存状態では化学反応が生起せず、且つ水に溶解することで初めて化学反応を生起させ、二酸化炭素を生成させることが可能となる。しかも、発生した二酸化炭素の散逸が非通気性シートによって抑制される。その上、二酸化炭素の発生開始から発生終了までを非通気性シートを介して外部から視覚的に認識することができる。
図1は、本発明の積層シートを示す一部破断斜視図である。 図2は、本発明の積層シートにおけるナノファイバシートの製造に好適に用いられる電界紡糸装置の一例を示す模式図である。 図3は、本発明の積層シートにおけるナノファイバシートの製造に好適に用いられる電界紡糸装置の別の例を示す模式図である。 図4(a)は、実施例1で得られた積層タイプのナノファイバシートにおける炭酸水素ナトリウムが複合化されたナノファイバを含む層の走査型顕微鏡像であり、図4(b)は、実施例1で得られた積層タイプのナノファイバシートにおけるクエン酸が複合化されたナノファイバを含む層の走査型顕微鏡像である。 図5は、実施例1で得られた積層シートを被験者の前腕内側に貼付した直後、並びに1分経過後及び3分経過後の該積層シートの外観状態を写真にて示したものである。
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、本発明の積層シートの一実施形態が示されている。本実施形態の積層シート1は、ナノファイバシート2と非通気性シート3とが接着層4を介して積層された構造を有している。ナノファイバシート2は、ナノファイバから構成されている繊維シートであり、後述するとおり、二酸化炭素を発生させることが可能なものである。非通気性シート3は、使用前のナノファイバシート2を支持して該ナノファイバシート2の取り扱い性を高めるとともに、積層シート1の使用時に発生する二酸化炭素を封じ込めておくために用いられる。接着層4は、ナノファイバシート2と非通気性シート3とを接着させるために用いられる。
図1に示すとおり、積層シート1の平面視において、非通気性シート3は、ナノファイバシート2の周縁の全域から外方に延出した延出領域3aを有している。したがって積層シート1の平面視においては、ナノファイバシート2よりも非通気性シート3の方が、寸法が大きくなっている。非通気性シート3の延出領域3aは、積層シート1の把持部として好適に用いられるほか、該積層シート1の使用時に、非通気性シート3を剥離するときの摘まみ部としても好適に用いられる。接着層4に関しては、積層シート1の平面視において、該接着層4とナノファイバシート2とは同形で且つ同寸法を有している。
積層シート1を構成する部材である非通気性シート3は、気体の透過を妨げる性質を有するものである。ここで言う気体とは、例えば空気や、空気中に含まれる気体成分である二酸化炭素、酸素、窒素、アルゴン、ネオン、ヘリウム、水素などが代表的なものとして挙げられるが、これらに制限されない。非通気性シート3における気体の透過を妨げる程度は、ガーレー通気度(JIS P8117:2009)によって評価することができる。ガーレー通気度は、一定圧力差のもとで一定体積の空気が一定面積のシートを通過するのに要する秒数で表され、その値が大きいほど、空気を透過させにくいことを意味する。本実施形態の積層シート1においては、ナノファイバシート2を含まず、それ以外の部材全体におけるガーレー通気度、すなわち非通気性シート3と接着層4との積層構造のガーレー通気度が、60秒/100mL以上であることが好ましく、70秒/100mL以上であることが更に好ましく、80秒/100mL以上であることが一層好ましい。ガーレー通気度の上限値に特に制限はなく、その値が大きいほど空気の透過が妨げられるが、500秒/100mL程度に大きな値であれば、本発明の目的は達成される。この観点から、非通気性シート3と接着層4との積層構造のガーレー通気度は、60秒/100mL以上500秒/100mL以下であることが好ましく、70秒/100mL以上500秒/100mL以下であることが更に好ましく、80秒/100mL以上500秒/100mL以下であることが一層好ましい。また、非通気性シート3単体でも、そのガーレー通気度が、60秒/100mL以上であることが好ましく、70秒/100mL以上であることが更に好ましく、80秒/100mL以上であることが一層好ましい。本発明において「非通気性シート」とは、ガーレー通気度が上述の値以上のものを言う。非通気性シート3を用いることで、発生した二酸化炭素の散逸を抑制することができる。
非通気性シート3と接着層4との積層構造のガーレー通気度は、積層シート1を水に浸漬させて該積層シート1からナノファイバシート2を溶解除去した後に測定される。測定には、(株)安田精機製作所製の自動ガーレー式デンソメーターNo.323−AUTOを用いる。
非通気性シート3は、後述するナノファイバシート2と異なり水不溶性であることが好ましい。「水不溶性」とは、1気圧・23℃の環境下において、非通気性シートを1g秤量した後に、10gのイオン交換水に浸漬し、24時間経過後、浸漬した非通気性シートのうちの0.5g未満しか溶解しない性質のことをいう。
非通気性シート3としては、例えば各種の熱可塑性樹脂を素材とするフィルムを用いることができる。具体的には延伸ポリプロピレンフィルムや高密度ポリエチレンフィルムなどの、ポリオレフィン樹脂を素材とするフィルムを用いることができる。樹脂フィルム以外に、グラシン紙及びパラフィン紙などの紙類を用いることもできる。更に、2種以上のフィルムの積層体や、2種以上の紙類の積層体や、フィルムと紙類との積層体などを用いることもできる。
非通気性シート3の厚みや坪量は、該非通気性シート3のガーレー通気度や、後述する光透過性を考慮して決定される。
積層シート1の取り扱い性を向上させる観点から、非通気性シート3は、そのテーバーこわさが0.01mNm以上0.4mNm以下、特に0.01mNm以上0.2mNm以下であることが好ましい。テーバーこわさは、JIS P8125に規定される「こわさ試験方法」により測定される。
非通気性シート3とナノファイバシート2とを接着させる接着層4は、非通気性シート3を構成する素材の種類と、ナノファイバシート2を構成する素材の種類に応じて適切なものが用いられる。一般にデンプン系接着剤、ポリビニルアルコール系ポリマー、ポリビニルピロリドン系ポリマー、酢酸ビニル系ポリマー、アクリル系ポリマー、シリコーン系ポリマー、天然ゴム若しくは合成ゴム等のゴム系ポリマー又はウレタン系ポリマーを含んで構成されている接着層4を用いることで、満足すべき接着性が得られる。ただし、積層シート1の使用前に、ナノファイバシート2が水に溶解することを防止する観点から、接着層4の含水率は50質量%以下であることが好ましく、45質量%以下であることが更に好ましい。接着層4の含水率は、(株)三菱化学アナリテック製の水分測定装置カールフィッシャー水分計 微量水分測定装置CA−200型を用いて直接投入法により測定することができる。
接着層4は、水溶性のものでもよく、あるいは水不溶性のものでもよい。積層シート1をヒトの皮膚に貼付して用いる場合には、接着層4として、生理学的に許容される材質のものを用いることが好ましい。
接着層4の使用量は、非通気性シート3とナノファイバシート2とを接合しておくのに足る量であればよく、過度に多量に用いることは必要ない。過度に多量に用いると、接着層4及び非通気性シート3の全体の光透過率が低下するだけでなく、ナノファイバシートが溶解する傾向にある。この観点から、接着層4の使用量は、坪量で表して、0.1mg/cm以上であることが好ましく、0.15mg/cm以上であることが更に好ましく、5mg/cm以下であることが好ましく、4mg/cm以下であることが更に好ましい。
接着層4は、非通気性シート3とナノファイバシート2との対向面の全域に存在していることは要せず、該対向面において不連続に存在していてもよい。例えば非通気性シート3とナノファイバシート2との対向面に接着層4をストライプ状に形成したり、市松模様状に形成したり、格子状に形成したり、あるいは散点状に形成したりすることもできる。
接着層4の形成は、該接着層4をどのようなパターンで形成するかに応じて適切な方法を採用することができる。例えば、コンマコーター、ダイコーター、バーコーター、ナイフコーター、グラビアロール、リバースロール、スピンコート、スプレーコート、スクリーン印刷、ディッピング及びディスペンスなどの方法を採用することができる。
積層シート1においては、接着層4及び非通気性シート3の全体の光透過性を高いレベルにすることが好ましい。こうすることで、積層シート1の使用時に、ナノファイバシート2から発生する二酸化炭素を、非通気性シート3を介して外部から視覚的に認識することができる。この観点から、接着層4及び非通気性シート3の全体の光透過率は70%以上であることが好ましく、72%以上であることが更に好ましく、75%以上であることが一層好ましい。光透過率は、JISK7361−6によって評価する。測定には、日本電色工業(株)製のHAZE METER(NDH5000)を用いる。JISモードで5回の測定を行い、その平均値を求める。測定は、積層シート1を水に5秒間浸漬させてナノファイバシート2を溶解除去した後、室温で自然乾燥させ、接着層4と非通気性シート3との重なり部分を対象として行う。
接着層4を介して非通気性シート3と積層されるナノファイバシート2は、互いに異なる複数種類の化合物を含んでいる。複数種類の該化合物は、それらが反応することで、別の化合物、例えば機能性成分を生成することが可能なものである。各化合物は、異なる水溶性ナノファイバに複合化されている。すなわち、1本のナノファイバには、複数種類の該化合物のうちの一の化合物だけが複合化されている。換言すれば、1本のナノファイバに、複数種類の該化合物のうちの二以上が複合化されていることはない。したがって、ナノファイバシート2は、複数種類の該化合物の種類の数に対応する種類の、異なる水溶性ナノファイバを含んでいる。以下の説明では、複数種類の該化合物のうちの一の化合物だけが複合化されているナノファイバのことを便宜的に「複合化ナノファイバ」と呼ぶこととする。
複合化ナノファイバは、その太さを円相当直径で表した場合、一般に10nm以上3000nm以下、特に10nm以上1000nm以下のものである。複合化ナノファイバの太さは、例えば走査型電子顕微鏡(SEM)観察によって、複合化ナノファイバを10000倍に拡大して観察し、その二次元画像から欠陥(複合化ナノファイバの塊、複合化ナノファイバの交差部分、ポリマー液滴)を除き繊維を任意に10本選び出し、繊維の長手方向に直交する線を引き、その線が繊維を横切る長さを直接読み取ることで測定することができる。
ナノファイバシート2の坪量は、積層シート1の具体的な用途に応じて適切な範囲が設定される。積層シート1を、例えばヒトの肌、歯、歯茎、毛髪に付着させるために用いる場合には、ナノファイバシート2の坪量を0.01g/m2以上に設定することが好ましく、0.1g/m2以上に設定することが更に好ましい。また100g/m2以下に設定することが好ましく、50g/m2以下に設定することが更に好ましい。具体的には、0.01g/m2以上100g/m2以下、特に0.1g/m2以上50g/m2以下に設定することが好ましい。
ナノファイバシート2において、複合化ナノファイバは、それらの交点において結合しているか、又は複合化ナノファイバどうしが絡み合っている。それによって、ナノファイバシート2は、それ単独でシート状の形態を保持することが可能となる。複合化ナノファイバどうしが結合しているか、あるいは絡み合っているかは、ナノファイバシート2の製造方法によって相違する。
ナノファイバシート2は、複数種類の化合物の種類の数に対応する種類の複合化ナノファイバだけを含んで構成されていても良く、あるいは該複合化ナノファイバに加えて、その他の種類のナノファイバを含んでいても良い。また、複合化ナノファイバに加えて、ナノファイバでない繊維を含んでいても良い。
複合化ナノファイバの長さは本発明において臨界的でなく、複合化ナノファイバの製造方法に応じた長さのものを用いることができる。複合化ナノファイバは、その長さが、その太さの100倍以上あれば、繊維と呼ぶことができる。また、複合化ナノファイバは、ナノファイバシート2において、一方向に配向した状態で存在していても良く、あるいはランダムな方向を向いていても良い。更に、複合化ナノファイバは、一般に中実の繊維であるが、これに限らず例えば中空の複合化ナノファイバや、中空の複合化ナノファイバがその縦断面方向に潰れた形状のリボン状複合化ナノファイバを用いることもできる。
複合化ナノファイバを含むナノファイバシート2においては、積層シート1の具体的な用途に応じて適切な範囲の厚みが設定される。積層シート1を、例えばヒトの肌、歯、歯茎、毛髪等に付着させるために用いる場合には、ナノファイバシート2の厚みを50nm以上1mm以下、特に500nm以上500μm以下に設定することが好ましい。積層シート1におけるナノファイバシート2の厚みは、接触式の膜厚計ミツトヨ社製ライトマチックVL−50A(R5mm超硬球面測定子)を使用して測定できる。測定時にナノファイバシートに加える荷重は0.01Nとする。
複合化ナノファイバは水溶性のものである。この目的のために、複合化ナノファイバは水溶性高分子化合物を含んで構成されている。「水溶性高分子化合物」とは、1気圧・23℃の環境下において、高分子化合物1g秤量した後に、10gのイオン交換水に浸漬し、24時間経過後、浸漬した高分子化合物の0.5g以上が溶解する性質を有する高分子化合物をいう。
複合化ナノファイバを構成する水溶性高分子化合物としては、天然高分子及び合成高分子のいずれを用いても良い。天然高分子としては、例えばプルラン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ポリ−γ−グルタミン酸、変性コーンスターチ、β−グルカン、グルコオリゴ糖、ヘパリン、ケラト硫酸等のムコ多糖、ペクチン、キシラン、リグニン、グルコマンナン、ガラクツロン酸、サイリウムシードガム、タマリンド種子ガム、アラビアガム、トラガントガム、大豆水溶性多糖、アルギン酸、カラギーナン、ラミナラン、寒天(アガロース)、フコイダン、メチルセルロース等が挙げられる。合成高分子としては、例えば部分鹸化ポリビニルアルコール、低鹸化ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリル酸ナトリウム等が挙げられる。これらの水溶性高分子化合物は1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの水溶性高分子化合物のうち、複合化ナノファイバの調製が容易である観点から、プルラン等の天然高分子、並びに部分鹸化ポリビニルアルコール、低鹸化ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン及びポリエチレンオキサイド等の合成高分子を用いることが好ましい。
複合化ナノファイバに含まれる水溶性高分子化合物の割合は、20質量%以上、特に40質量%以上であることが好ましい。上限値に特に制限はなく、水溶性高分子化合物の割合が複合化ナノファイバに対して100%でも良い。水溶性高分子化合物の割合をこの範囲内とすることによって、複合化ナノファイバを首尾良く水中に溶解させることができ、ナノファイバの作製が容易になる点から好ましい。
複合化ナノファイバにおいて、前記化合物が複合化されている形態に特に制限はない。各化合物は、複合化ナノファイバが水に溶解したときに、該化合物が水中に溶出可能な状態で複合化されていれば良い。例えば前記化合物を、完全に溶解した状態に溶液調製することで、複合化ナノファイバを構成する水溶性高分子化合物と混合された状態に複合化することができる。更に、水溶性高分子化合物を含んで構成されるナノファイバが、該ナノファイバの一部に中空部を有するものである場合には、前記化合物を乳化して溶液調製することで、該中空部に前記化合物を存在させることもできる。
複合化ナノファイバにおける前記化合物の複合化の形態が上述のいずれであっても、該複合化ナノファイバに含まれる前記化合物の割合は、下限値で1質量%以上、特に5質量%以上であることが好ましい。上限値は80質量%以下であることが好ましい。上限値を80質量%以下にすることでナノファイバの形成を首尾良く行うことができる。
ナノファイバと複合化される化合物は少なくとも2種用いられる。反応の種類によっては3種以上の化合物を用いても良い。ここでは一例として、第1の化合物と第2の化合物の2種類の化合物を用いた場合について説明する。この場合のナノファイバシートは、第1の化合物が複合化され、且つ第2の化合物を含まない第1の水溶性複合化ナノファイバ、及び第1の化合物と化学反応を起こし得る第2の化合物が複合化され、且つ第1の化合物を含まない第2の水溶性複合化ナノファイバを少なくとも含んでいる。ナノファイバシート2は、第1の水溶性複合化ナノファイバと第2の水溶性複合化ナノファイバとが混合した状態になっている。あるいはナノファイバシート2は積層構造を有し、各層に各水溶性複合化ナノファイバが含まれていても良い。この場合、一つの層には、一つの水溶性複合化ナノファイバが含まれており、他の水溶性複合化ナノファイバは含まれていない。具体的にはナノファイバシート2は、第1の水溶性複合化ナノファイバを含み、且つ第2の水溶性複合化ナノファイバを含まない第1の層と、第2の水溶性複合化ナノファイバを含み、且つ第1の水溶性複合化ナノファイバを含まない第2の層とが積層された積層構造を有していても良い。これら混合タイプのナノファイバシート2と、積層タイプのナノファイバシート2とを比べると、各化合物がより近接して存在している混合タイプのナノファイバシート2の方が各化合物どうしの反応性が高くなる傾向にあるので好ましい。
第1の化合物と第2の化合物との組み合わせとしては、第1の化合物として水溶性酸を用い、第2の化合物として炭酸塩を用いる組み合わせが好ましい。第1の化合物と第2の化合物との反応で生成する生成物は1種類でも良く、あるいは2種類又はそれ以上でも良い。
本発明の積層シート1を例えばヒトの肌の美白や美肌等の美容目的(非医療目的)で用いる場合には、積層シート1におけるナノファイバシート2を、ヒトの肌、例えば顔、手及び足等に貼付し、その状態下に該ナノファイバシート2を水に溶解させて、複合化ナノファイバに含まれている各化合物、すなわち水溶性酸及び炭酸塩を水中に溶出させ両化合物を反応させる。この反応によって生じる二酸化炭素の血行促進効果や新陳代謝効果を利用して、美白や美肌の効果が期待できる。
水溶性酸としては、例えば水溶性を有する有機酸又は無機酸を用いることができる。そのような有機酸としては、例えばシュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、フマル酸、マレイン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等のジカルボン酸;グルタミン酸、アスパラギン酸等の酸性アミノ酸;グリコール酸、リンゴ酸、酒石酸、イタ酒石酸、クエン酸、イソクエン酸、乳酸、ヒドロキシアクリル酸、α−オキシ酪酸、グリセリン酸、タルトロン酸、サリチル酸、没食子酸、トロパ酸、アスコルビン酸、グルコン酸等のオキシ酸;が挙げられ、これらの1種以上が使われる。
一方、無機酸としては、リン酸、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸カリウム、酸性ヘキサメタリン酸ナトリウム、酸性ヘキサメタリン酸カリウム、酸性ピロリン酸ナトリウム、酸性ピロリン酸カリウム、スルファミン酸が挙げられ、これらの1種以上が使われる。
炭酸塩としては、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、セスキ炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、炭酸水素リチウム、セスキ炭酸リチウム、炭酸セシウム、炭酸水素セシウム、セスキ炭酸セシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、炭酸水素カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸水酸化マグネシウム、炭酸バリウムが挙げられ、これらの1種以上が用いられる。
積層シート1は、これを構成するナノファイバシート2を、例えばヒトの皮膚、歯、歯茎、毛髪、非ヒト哺乳類の皮膚、歯、歯茎、枝や葉等の植物表面等に付着させて用いることができる。積層シート1におけるナノファイバシート2を対象物の表面に付着させるのに先立ち、水又は水溶性有機溶剤を含む水などの水性液で該表面を湿潤状態にしておいても良い。そうすることによって、表面張力の作用を利用して、ナノファイバシート2を対象物の表面に首尾良く付着させることができる。またナノファイバシート2を首尾良く該水性液に溶解させることができる。
対象物の表面を湿潤状態にするためには、例えば各種の水性液を該表面に塗布又は噴霧すれば良い。塗布又は噴霧される水性液としては、ナノファイバシート2を付着させる温度において液体成分を含み、且つその温度における粘度(E型粘度計を用いて測定される粘度)が5000mPa・s程度以下の粘性を有する物質が用いられる。そのような液状物としては、例えば水、水溶液及び水分散液等が挙げられる。また、O/Wエマルション等の乳化液、増粘性多糖類等をはじめとする各種の増粘剤で増粘された水性液等も挙げられる。
対象物の表面を湿潤状態にすることに代えて、積層シート1におけるナノファイバシート2の表面、すなわち付着対象物の表面に臨む面を水性液で湿潤状態にしても良い。これらの操作に加えて、又はこれらの操作に代えて、対象物の表面に積層シート1におけるナノファイバシート2を付着させた後に、該ナノファイバシート2に水性液を付与して、該ナノファイバシート2を該水性液中に溶解させても良い。
対象物の表面を湿潤状態にする場合、及び積層シート1におけるナノファイバシート2を湿潤させる場合のいずれにおいても、該積層シート1を対象物に貼付すると、各複合ナノファイバが水に溶解することで、各複合ナノファイバに複合化されていた各化合物が水中に溶け出し、該化合物どうしの反応が起こり、反応生成物が生じる。反応生成物が例えば二酸化炭素であり、対象物がヒトの皮膚である場合には、皮膚と積層シート1との間に、二酸化炭素の発生に起因する泡が生じる。この泡を、非通気性シート3を介して外部から視認することで、使用者は二酸化炭素の発生を認識することができる。発生した二酸化炭素は皮膚と積層シート1との間にとどまることになり、二酸化炭素の皮膚への浸透が効果的に起こる。
二酸化炭素に起因する泡の発生は所定時間継続し、時間の経過とともに泡の発生量は次第に減少していく。泡の発生の減少には、(i)一旦発生した泡の発生量が減少して泡が消滅する態様、又は(ii)一旦発生した複数の泡が合一して大きな泡になり、その後にその泡が小さくなって消滅する態様がある。泡の発生から、その発生量の減少の様子を、非通気性シート3を介して外部から視認することで、使用者は非通気性シート3を皮膚から剥離する時期を判断することができる。非通気性シート3の剥離の時期は、二酸化炭素に起因する泡の発生が減少してきたときとすることが適切であり、泡の発生が完全に認められなくなってからでもよい。発生した二酸化炭素が皮膚に浸透すると、二酸化炭素の作用に起因して積層シート1の貼付部位での血行が促進され、該貼付部位での皮膚の赤味が、該貼付部位以外の部位、例えば該貼付部位の周辺部位の赤味よりも増してくる。皮膚の赤味が増してくる時期は、泡の発生の程度が減少してくる時期と概ね一致する。したがって、貼付部位とそれ以外の部位とでの皮膚の赤味の程度を比較することで、非通気性シート3の剥離の時期を判断することもできる。
以上の構成を有する積層シート1の好適な製造方法について以下に説明する。本製造方法においては、電界紡糸法(エレクトロスピニング法)よってナノファイバシート2を製造する。ナノファイバシート2は捕集用基材上に製造される。製造されたナノファイバシート2は、捕集用基材から剥がされ、非通気性シート3に接着層4を介して貼り付けられる。これによって積層シート1が製造される。また、ナノファイバシート2は、接着層4が形成された非通気性シート3における該接着層4上に直接製造することもできる。図2及び図3には、第1の化合物と第2の化合物の2種類の化合物を用いた場合に好適に用いられる電界紡糸法を実施するための装置の一例が模式的に示されている。これらの図に示す装置100は、第1吐出装置10及び第2吐出装置20を備えている。3種類以上の化合物を用いる場合に、該化合物の種類の数と同数又はそれよりも多い数の吐出装置を用意する。装置100は、高電圧源30及び導電性コレクタ40を更に備えている。第1吐出装置10は、シリンダ11、ピストン12及びノズル13を備えている。同様に、第2吐出装置20は、シリンダ21、ピストン22及びノズル23を備えている。第1吐出装置10と第2吐出装置20とは、その形状や寸法が同じでも良く、あるいは異なっていても良い。ノズル13,23の内径はそれぞれ独立に400〜1200μm程度である。高電圧源30は、例えば10〜40kVの直流電圧源である。高電圧源30の正極は第1及び第2吐出装置10,20における第1液及び第2液と導通している。高電圧源30の負極は接地されている。導電性コレクタ40は、図2においては平坦な形状を有している。一方、図3においては回転ドラム形状をしている。いずれの形態であっても、導電性コレクタ40は接地されている。第1及び第2吐出装置10,20におけるノズル13,23の先端と導電性コレクタ40との間の距離は、例えば30〜300mm程度に設定されている。この距離は、第1及び第2吐出装置10,20間において同じでも良く、あるいは異なっていても良い。また、図3においては、第1及び第2吐出装置10,20は、回転ドラム形状をしている導電性コレクタ40の回転方向と平行に並ぶように配置されている。ノズル13,23からの原料液の吐出量は、それぞれ独立に、その下限値が好ましくは0.1ml/h、更に好ましくは0.5ml/hである。上限値はそれぞれ独立に、20ml/hであることが好ましく10ml/hであることが更に好ましい。図2及び図3に示す装置100は、大気中で運転することができる。運転環境に特に制限はなく、例えば温度20〜40℃、湿度10〜50%RHとすることができる。第1吐出装置10を用いた電界紡糸法の実施条件と、第2吐出装置20を用いた電界紡糸法の実施条件とは、同じでも良く、あるいは異なっていても良い。
導電性コレクタ40の表面、すなわち第1吐出装置10及び第2吐出装置20に臨む面には、ナノファイバシートを捕集するための基材41を配置しておく。図2に示す装置を用いる場合には、基材41は毎葉のものが好適に用いられる。一方、図3に示す装置を用いる場合には、基材41は長尺帯状のものが好適に用いられる。長尺帯状の基材41は、回転ドラム形状をしている導電性コレクタ40の周面の一部に抱かれた状態で、導電性コレクタ40の回転方向と同方向に搬送されることが好適である。
第1吐出装置10のシリンダ11内には第1原料液が充填される。一方、第2吐出装置20のシリンダ21内には第2原料液が充填される。第1原料液は、第1の化合物を含み、第2の化合物を含まず、且つ水溶性高分子化合物を含む水溶液である。第2原料液は、第2の化合物を含み、第1の化合物を含まず、且つ水溶性高分子化合物を含む水溶液である。各原料液の媒体は、水又は水及び水溶性有機溶媒を含む水性液である。第2原料液に含まれる水溶性高分子化合物は、第1原料液に含まれる水溶性高分子化合物と同種でも良く、あるいは異種でも良い。3種類以上の化合物を用いる場合には、該化合物のうちの一つを含み、かつ他の化合物を含まない原料液を、該化合物の種類の数と同数用意する。
第1原料液及び第2原料液を電界紡糸法に付すときには、第1吐出装置10及び第2吐出装置20と導電性コレクタ40との間に電圧を印加した状態下に、第1吐出装置10及び第2吐出装置20のピストン12,22を徐々に押し込み、ノズル13,23の先端から第1原料液及び第2原料液を押し出す。押し出された第1原料液及び第2原料液は同電荷に帯電しているので互いに反発する。また、第1原料液及び第2原料液においては、液媒体である水性液が揮発するとともに、残存した成分が繊維化しつつ、電位差によって伸長変形しながらナノファイバ化され、導電性コレクタ40に引き寄せられる。
ノズル13,23の先端から第1原料液及び第2原料液を同時に押し出すと、第1の化合物が複合化された第1の複合化ナノファイバと、第2の化合物が複合化された第2の複合化ナノファイバとが同時に形成される。その結果、第1の複合化ナノファイバと第2の複合化ナノファイバとが混合した状態のナノファイバシートが、基材41上に形成される。3種類以上の化合物を用いる場合には、該化合物の種類の数と同数のノズルから各原料液を同時に吐出して、吐出された各原料液をナノファイバ化すれば良い。
一方、積層構造のナノファイバシートを得る場合には、次の方法を採用すれば良い。まず、ノズル13の先端から第1原料液を押し出して、第1の化合物が複合化された第1の複合化ナノファイバを形成し、第1の複合化ナノファイバを含む第1の層を形成する。このときには、ノズル23から第2原料液を押し出さない。第1の層が形成されたら、第1原料液の吐出を停止し、それに代えて第2原料液の吐出を開始する。そして吐出された第2原料液を電界紡糸法によってナノファイバ化し、第1の層の一面に第2の複合化ナノファイバを含む第2の層を形成する。これによって、第1の層と第2の層との2層の積層構造からなるナノファイバシートが、基材41上に形成される。3種類以上の化合物を用いる場合には、化合物の種類の数と同数用意したノズルのうちの一のノズルから、化合物の種類の数と同数用意した原料液のうちの一の原料液を吐出し、吐出された該原料液を電界紡糸法によってナノファイバ化し、複数の化合物のうちの一の化合物が複合化された複合化ナノファイバを含む層を形成する。次に、前記ノズルのうちの他の一のノズルから、前記原料液のうちの他の一の原料液を吐出し、吐出された該原料液を電界紡糸法によってナノファイバ化し、前記化合物のうちの他の一の化合物が複合化された複合化ナノファイバを含む層を、前記層の一面に積層する。この積層を前記化合物の種類の数だけ行えば良い。
積層構造のナノファイバシートを得るには、次の方法を採用してもよい。第1の化合物が複合された第1の複合化ナノファイバと、第2の化合物が複合された第2の複合化ナノファイバを別々の装置で製造し、後からプレスでナノファイバシートどうしを密着させる。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前記実施形態に制限されない。例えば図1に示す実施形態の積層シート1においては、非通気性シート3は、ナノファイバシート2の周縁の全域から外方に延出した延出領域3aを有していたが、これに代えて、ナノファイバシート2の周縁から、非通気性シート3の少なくとも一部が外方に延出していてもよい。
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下の積層シート及びその使用方法を開示する。
<1>
ナノファイバシートと非通気性シートとが接着層を介して積層されてなる積層シートであって、
前記非通気性シートと前記接着層とを含む光透過率が70%以上であり、
前記ナノファイバシートは、水溶性酸を含有する水溶性ナノファイバと、炭酸塩を含有する水溶性ナノファイバとを含む、積層シート。
<2>
前記水溶性酸が0.06mg/cm以上含まれており、且つ前記炭酸塩が0.08mg/cm以上含まれている前記<1>に記載の積層シート。
<3>
前記接着層が、デンプン系接着剤、ポリビニルアルコール系ポリマー、ポリビニルピロリドン系ポリマー、酢酸ビニル系ポリマー、アクリル系ポリマー、シリコーン系ポリマー、ゴム系ポリマー又はウレタン系ポリマーを含んで構成されている前記<1>又は<2>に記載の積層シート。
<4>
平面視において、前記ナノファイバシートの周縁から、前記非通気性シートの少なくとも一部が外方に延出している前記<1>ないし<3>のいずれか1に記載の積層シート。
<5>
平面視において、前記非通気性シートが、前記ナノファイバシートの周縁の全域から外方に延出した延出領域を有している前記<1>ないし<4>のいずれか1に記載の積層シート。
<6>
前記非通気性シートと前記接着層との積層構造のガーレー通気度が、60秒以上500秒以下であることが好ましく、70秒/100mL以上500秒/100mL以下であることが更に好ましく、は80秒/100mL以上500秒/100mL以下であることが一層好ましい前記<1>ないし<5>のいずれか1に記載の積層シート。
<7>
前記非通気性シートのテーバーこわさが0.01mNm以上0.4mNm以下であることが好ましく、0.01mNm以上0.2mNm以下であることが更に好ましい前記<1>ないし<6>のいずれか1に記載の積層シート。
<8>
前記接着層の含水率が50質量%以下であることが好ましく、45質量%以下であることが更に好ましい前記<1>ないし<7>のいずれか1に記載の積層シート。
<9>
前記接着層の使用量は、坪量で表して、0.1mg/cm以上であることが好ましく、0.15mg/cm以上であることが更に好ましく、5mg/cm以下であることが好ましく、4mg/cm以下であることが更に好ましい前記<1>ないし<8>のいずれか1に記載の積層シート。
<10>
前記接着層は、非通気性シートとナノファイバシートとの対向面に、ストライプ状に形成、または市松模様状に形成、または格子状に形成、または散点状に形成されている前記<1>ないし<9>のいずれか1に記載の積層シート。
<11>
接着層及び非通気性シートの全体の光透過率は、72%以上であることがこの今しく、75%以上であることが更に好ましい前記<1>ないし<10>のいずれか1に記載の積層シート。
<12>
前記ナノファイバシートの坪量は、0.01g/m2以上100g/m2以下であることが好ましく、0.1g/m2以上50g/m2以下であることが更に好ましい前記<1>ないし<11>のいずれか1に記載の積層シート。
<13>
前記ナノファイバシートの厚みは、50nm以上1mm以下であることが好ましく、500nm以上500μm以下であることが更に好ましい前記<1>ないし<12>のいずれか1に記載の積層シート。
<14>
前記ナノファイバシートを構成するナノファイバが水溶性高分子化合物から構成され、
前記水溶性高分子化合物が、プルラン等の天然高分子、部分鹸化ポリビニルアルコール、低鹸化ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン及びポリエチレンオキサイド等の合成高分子である前記<1>ないし<13>のいずれか1に記載の積層シート。
<15>
前記ナノファイバシートが積層構造を有し、
各層に前記の各水溶性ナノファイバがそれぞれ含まれている前記<1>ないし<14>のいずれか1に記載の積層シート。
<16>
前記ナノファイバシートは、異なる前記水溶性ナノファイバが混合した状態になっている前記<1>ないし<15>のいずれか1に記載の積層シート。
<17>
水性液で湿潤状態にした皮膚に、前記<1>に記載の積層シートを、そのナノファイバシートが該皮膚に対向するように貼付する、積層シートの使用方法。
<18>
前記<1>に記載の積層シートにおけるナノファイバシートを水性液で湿潤状態にし、該積層シートを、該ナノファイバシートが皮膚に対向するように貼付する、積層シートの使用方法。
<19>
前記積層シートの貼付によって該積層シートと前記肌との間に泡が発生し、その後、該泡の発生が減少したら、該積層シートを該肌から剥離する前記<17>又は<18>に記載の積層シートの使用方法。
<20>
前記水溶性酸及び前記炭酸塩は、前記ナノファイバシートのナノファイバを構成する水溶性高分子化合物と混合された状態に複合化している<1>ないし<19>のいずれか1に記載の積層シート。
<21>
前記水溶性酸及び前記炭酸塩は、前記ナノファイバシートのナノファイバの一部に有する中空部に存在している<1>ないし<20>のいずれか1に記載の積層シート。
<22>
前記ナノファイバシートのナノファイバに含まれる前記水溶性酸及び前記炭酸塩の割合は、下限値で1質量%以上であることが好ましく、5質量%以上であることが更に好ましく、上限値は80質量%以下であることが好ましい前記<1>ないし<21>のいずれか1に記載の積層シート。
<23>
前記ナノファイバシートは、第1の化合物が複合化され、且つ第2の化合物を含まない第1の水溶性複合化ナノファイバ、及び第1の化合物と化学反応を起こし得る第2の化合物が複合化され、且つ第1の化合物を含まない第2の水溶性複合化ナノファイバを少なくとも含んでおり、
前記ナノファイバシートは、第1の水溶性複合化ナノファイバと第2の水溶性複合化ナノファイバとが混合した状態になっており、
第1の化合物が前記水溶性酸であり、第2の化合物が前記炭酸塩である前記<1>ないし<22>のいずれか1に記載の積層シート。
<24>
前記ナノファイバシートは、第1の化合物が複合化され、且つ第2の化合物を含まない第1の水溶性複合化ナノファイバ、及び第1の化合物と化学反応を起こし得る第2の化合物が複合化され、且つ第1の化合物を含まない第2の水溶性複合化ナノファイバを少なくとも含んでおり、
前記ナノファイバシートは積層構造を有し、各層に各水溶性複合化ナノファイバが含まれており、
第1の化合物が前記水溶性酸であり、第2の化合物が前記炭酸塩である前記<1>ないし<22>のいずれか1に記載の積層シート。
<25>
ヒトの肌の美白や美肌等の美容目的(非医療目的)で用いる前記<1>ないし<24>のいずれか1に記載の積層シート。
<26>
前記水溶性酸として、水溶性を有する有機酸又は無機酸を用いる前記<1>ないし<25>のいずれか1に記載の積層シート。
<27>
前記水溶性酸として、水溶性を有する有機酸を用い、
前記有機酸として、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、フマル酸、マレイン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等のジカルボン酸;グルタミン酸、アスパラギン酸等の酸性アミノ酸;グリコール酸、リンゴ酸、酒石酸、イタ酒石酸、クエン酸、イソクエン酸、乳酸、ヒドロキシアクリル酸、α−オキシ酪酸、グリセリン酸、タルトロン酸、サリチル酸、没食子酸、トロパ酸、アスコルビン酸、グルコン酸等のオキシ酸;の1種以上が用いられる前記<1>ないし<26>のいずれか1に記載の積層シート。
<28>
前記水溶性酸として、水溶性を有する無機酸を用い、
前記無機酸として、リン酸、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸カリウム、酸性ヘキサメタリン酸ナトリウム、酸性ヘキサメタリン酸カリウム、酸性ピロリン酸ナトリウム、酸性ピロリン酸カリウム、スルファミン酸の1種以上が用いられる前記<1>ないし<27>のいずれか1に記載の積層シート。
<29>
前記炭酸塩として、炭酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、セスキ炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、炭酸水素リチウム、セスキ炭酸リチウム、炭酸セシウム、炭酸水素セシウム、セスキ炭酸セシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、炭酸水素カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸水酸化マグネシウム、炭酸バリウムの1種以上が用いられる前記<1>ないし<28>のいずれか1に記載の積層シート。
<30>
前記<1>ないし<29>のいずれか1に記載の積層シートの製造方法であって、
互いに異なる複数種類の前記化合物のうちの一つを含む、互いに異なる複数種類の原料液を、該化合物の種類の数だけ用意し、
前記の各原料液を吐出するノズルを、前記の数以上有する電界紡糸装置を用い、回転する基材の回転方向と平行に並べて配置し、
前記の各ノズルから前記の各原料液を同時に吐出して、吐出された各原料液を電界紡糸法によってナノファイバ化し、異なる前記水溶性ナノファイバが混合されたナノファイバシートを得る、積層シートの製造方法。
<31>
前記<1>ないし<29>のいずれか1に記載の積層シートの製造方法であって、
互いに異なる複数種類の前記化合物のうちの一つを含む、互いに異なる複数種類の原料液を、該化合物の種類の数だけ用意し、
前記の各原料液を吐出するノズルを、前記の数以上備えた電界紡糸装置を用い、
前記ノズルのうちの一のノズルから、前記原料液のうちの一の原料液を吐出し、吐出された該原料液を電界紡糸法によってナノファイバ化し、前記化合物のうちの一の化合物が複合化された水溶性ナノファイバを含む層を形成し、
前記ノズルのうちの他の一のノズルから、前記原料液のうちの他の一の原料液を吐出し、吐出された該原料液を電界紡糸法によってナノファイバ化し、前記化合物のうちの他の一の化合物が複合化された水溶性ナノファイバを含む層を、前記層の一面に積層する工程を有し、
前記化合物の種類の数だけ前記の積層を行う、積層シートの製造方法。
<32>
前記原料液において、前記化合物が溶解した状態であるか、前記化合物が乳化した状態である前記<30>又は<31>に記載の積層シートの製造方法。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲は、かかる実施例に制限されない。
〔実施例1〕
本実施例では、水に溶解することで二酸化炭素を発生し得る積層タイプのナノファイバシートを具備する積層シートを製造した。第1原料液及び第2原料液として、以下の表1に示す組成を有するものを用いた。
図2に示す装置を用い、以下の条件で電界紡糸法を実施した。なお、図2に示す装置において、導電性コレクタ40の表面に基材41として、ポリエチレンテレフタレート製のメッシュシートを配して、このメッシュシートの表面にナノファイバを捕集するようにした。まず第1原料液を吐出して、炭酸水素ナトリウムが複合化された第1の複合化ナノファイバを含む第1の層を形成した。第1の層の走査型顕微鏡像は図4(a)に示すとおりである。顕微鏡像から測定された平均繊維径は300nmであった。次に、第2原料液を吐出して、クエン酸が複合化された第2の複合化ナノファイバを含む第2の層を、第1の層の一面に形成した。第2の層の走査型顕微鏡像は図4(b)に示すとおりである。顕微鏡像から測定された平均繊維径は250nmであった。各原料液の吐出条件及び電界紡糸法の条件はいずれも同じであり、以下に示すとおりである。このようにして、ナノファイバシートを得た。ナノファイバシートは寸法25mm四方にカットした。
・印加電圧:34kV
・ノズル−コレクタ間距離:250mm
・液吐出量:0.5ml/h
・吐出時間:25mm四方の領域に炭酸水素ナトリウムが複合化された第1の複合化ナノファイバが5.04mg、及びクエン酸が複合化された第2の複合化ナノファイバが6.64mg堆積される時間
・製造環境:23℃、35%RH
シリコンコート層が設けられた延伸ポリプロピレンフィルム(厚み50μm、寸法30mm四方)の表面に、接着層としてプリット(登録商標)スティックのり(コクヨS&T(株))(含水率:質量47%)を予め塗布する。塗布量は1mg/cmとした。ポリプロピレンフィルムの接着層面にナノファイバシートを貼り付けることで目的とする積層ナノファイバシートを得た。
〔実施例2及び3〕
非通気性シートとして、以下の表2に示すものを用いた。これ以外は実施例1と同様にして積層シートを得た。
〔実施例4〕
非通気性シートとして、以下の表2に示すものを用いた。また、電界紡糸法の条件として、炭酸水素ナトリウム及びクエン酸の量が、表2に示す値となるような条件を採用した。これら以外は実施例1と同様にして積層シートを得た。
〔比較例1ないし4〕
ナノファイバシートと積層するシートとして、以下の表2に示すものを用いた。これ以外は実施例1と同様にして積層シートを得た。
〔評価〕
実施例及び比較例で得られた積層シートをヒトの皮膚に貼付し、ナノファイバシートの水に対する溶解性、二酸化炭素の泡の発生及び保持性、並びに泡発生の終了の視認性を以下の方法で評価した。それらの結果を以下の表2に示す。また、実施例1で得られた積層シートを、以下の「ナノファイバシートの水に対する溶解性」の項に記載する手順で被験者の右腕の前腕内側部に貼付した直後の状態並びに1分経過後及び3分経過後の状態を写真撮影した。それらの結果を図5に示す。
〔ナノファイバシートの水に対する溶解性〕
専門パネラー3名の右腕の前腕内側部に0.2gの水を噴霧した。水の噴霧には市販のポンプを用いた。水を噴霧した部位に、積層シートを、そのナノファイバシートが対向するように貼付した。貼付後、ナノファイバシートが水に溶解する様子を外部から観察し、水に対する溶解性を以下の基準でパネラーに評価させ、結果を3名の合計点数で示した。溶解性とは、貼付前は白色のナノファイバシートが水に濡れて透明になることを示す。
5:溶解性が非常によい。
4:溶解性がよい。
3:溶解性がややよい。
2:溶解性があまりよくない。
1:溶解性がよくない。
〔二酸化炭素の泡の発生及び保持性〕
上述の方法で「ナノファイバシートの水に対する溶解性」を評価するのに引き続き、二酸化炭素の泡が発生する様子及び発生した泡が保持される様子を外部から観察し、以下の基準でパネラーに評価させ、結果を3名の合計点数で示した。
5:泡の発生及び保持性が非常によい。
4:泡の発生及び保持性がよい。
3:泡の発生及び保持性がややよい。
2:泡の発生及び保持性があまりよくない。
1:泡の発生及び保持性がよくない。
〔泡発生の終了の視認性〕
上述の方法で「二酸化炭素の泡の発生及び保持性」を評価するのに引き続き、二酸化炭素の泡の発生量が次第に減少し、泡の発生が完全に終了したか否かを外部から視認できる程度を、「泡の発生の終了の視認性」とし、以下の基準でパネラーに評価させ、結果を3名の合計点数で示した。
5:泡の発生の終了の視認性が非常によい。
4:泡の発生の終了の視認性がよい。
3:泡の発生の終了の視認性がややよい。
2:泡の発生の終了の視認性があまりよくない。
1:泡の発生の終了の視認性がよくない。
表2に示す結果から明らかなとおり、各実施例で得られた積層シートは、ナノファイバシートの水に対する溶解性が良好であり、二酸化炭素の泡の発生及び保持性、並びに泡発生の終了の視認性も良好であることが判る。また、図5から明らかなとおり、積層シート貼付直後にはきめ細かい二酸化炭素の泡が発生するが、1分、3分と時間が経過するにつれて発生した泡が徐々に合一し、泡発生終了の視認性が良好であることが判る。これに対して、通気性が高く、且つ光透過性が低いシートにナノファイバシートを積層した比較例1では、発生した二酸化炭素が散逸してしまい、二酸化炭素の泡の発生及び保持性、並びに泡発生の終了の視認性が劣るものとなってしまった。本発明における非通気性シートに相当するが、光透過性も低いシートにナノファイバシートを積層した比較例2では、泡発生の終了の視認性が劣るものとなってしまった。光透過性は高いが、通気性も高いシートにナノファイバシートを積層した比較例3及び4では、発生した二酸化炭素が散逸してしまい、二酸化炭素の泡の発生及び保持性が劣るものとなってしまった。
1 積層シート
2 ナノファイバシート
3 非通気性シート
3a 延出領域
10 第1吐出装置
11 シリンダ
12 ピストン
13 ノズル
20 第2吐出装置
21 シリンダ
22 ピストン
23 ノズル
30 高圧電源
40 導電性コレクタ
100 電界紡糸法を実施するための装置

Claims (8)

  1. ナノファイバシートと非通気性シートとが接着層を介して積層されてなる積層シートであって、
    前記非通気性シートと前記接着層とを含む光透過率が70%以上であり、
    前記ナノファイバシートは、水溶性酸を含有する水溶性ナノファイバと、炭酸塩を含有する水溶性ナノファイバとを含む、積層シート。
  2. 前記水溶性酸が0.06mg/cm以上含まれており、且つ前記炭酸塩が0.08mg/cm以上含まれている請求項1に記載の積層シート。
  3. 前記接着層が、デンプン系接着層、ポリビニルアルコール系ポリマー、ポリビニルピロリドン系ポリマー、酢酸ビニル系ポリマー、アクリル系ポリマー、シリコーン系ポリマー、ゴム系ポリマー又はウレタン系ポリマーを含んで構成されている請求項1又は2に記載の積層シート。
  4. 平面視において、前記ナノファイバシートの周縁から、前記非通気性シートの少なくとも一部が外方に延出している請求項1ないし3のいずれか一項に記載の積層シート。
  5. 前記ナノファイバシートが積層構造を有し、
    各層に前記の各水溶性ナノファイバがそれぞれ含まれている請求項1ないし4のいずれか一項に記載の積層シート。
  6. 水性液で湿潤状態にした皮膚に、請求項1に記載の積層シートを、そのナノファイバシートが該皮膚に対向するように貼付する、積層シートの使用方法。
  7. 請求項1に記載の積層シートにおけるナノファイバシートを水性液で湿潤状態にし、該積層シートを、該ナノファイバシートが皮膚に対向するように貼付する、積層シートの使用方法。
  8. 前記積層シートの貼付によって該積層シートと前記肌との間に泡が発生し、その後、該泡の発生が減少したら、該積層シートを該肌から剥離する請求項6又は7に記載の積層シート使用方法。
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