JP2006084989A - 投射光学系及び投射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、高性能化を維持するとともに小型化を達成する投射装置を提供する。
【解決手段】
投射画像を投射面に投射する投射装置用の投射光学系であって、第1のミラー群と、前記第1のミラー群の各ミラーの相対位置関係を維持させながら前記第1のミラー群を保持する第1の保持部と、第2のミラー群と、前記第2のミラー群の各ミラーの相対位置関係を維持させながら前記第2のミラー群を保持する第2の保持部とを有し、前記第1のミラー群は、前記第2のミラー群に対して相対的に移動可能であることを特徴とする投射光学系を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一般には、投射装置に係り、特に、投射画像を投射面上に拡大投射するための投射光学系を内蔵する投射装置に好適である。
近年、プロジェクタなどの投射装置は、高性能化のみならず小型化の要請が高まっている。投射装置においては、レンズやミラーなどを用いた投射光学系が一般的に用いられてきた。そして、近年では、投射装置の使用環境の多様化から、より短い焦点距離を持った投射光学系が開発されるようになってきている。短焦点型の投射レンズでは、投射装置をより投射面(スクリーン)に近づけて投射することができ、なおかつ大画面投射が実現できる特徴がある。しかしながら、一般的に屈折系の焦点距離を短くしていくにはレンズを大口径化する必要があり、係る大口径化のために投射装置が大型化してしまうなどの問題があった。
一方で、レンズを用いずに自由曲面ミラーを用いた反射型の投射光学系は、屈折系のレンズに比べて容易に短焦点化することができ、スクリーンからおよそ数十センチの距離で、60インチ以上の大画面を実現することが容易である。また、反射型の投射光学系は、レンズを用いないため、レンズを透過するときに生じるフレア成分が減少し、コントラストが改善されるほか、軸上色収差、倍率色収差もほとんどなく、良好な画質が得られるメリットもある。
しかしながら、自由曲面ミラーを用いた反射型の投射光学系は、複数の自由曲面ミラーで構成されており、それらが互いに干渉することなく、また光路をさえぎらないように構成するにはミラーとミラーの間にある程度の間隔が生じ、これによりミラーの間が中空となり、屈折系投射光学系と比較して体積が大きくなってしまう問題があった。そこで、上記の問題を解決するために、投射装置の使用時と収納時の形態を異なるものとし、投射装置の収納時にはスクリーンに最も近いミラー面を回転し折りたたむ投射装置がある(例えば、特許文献1を参照のこと)。
特開平11−119343号
しかしながら、特許文献1の投射装置は、最終のミラー面を折りたたむだけの機構であったため、各ミラー同士の間は、依然として中空のままで、収納時の大きさは十分小さくなってはいなかった。その結果、特許文献1の投射装置は、小型化を実現できていなかった。
更に、特許文献1の投射装置は、最終のミラー端部を中心として回転させて収納するため、ミラーの位置が不安定となり、高いミラーの敏感度要求される場合には高性能な投射装置を提供することができなかった。
そこで、本発明は、高性能化を維持するとともに小型化を達成する投射装置を提供することを例示的な目的とする。
本発明の一側面としての投射光学系は、投射画像を投射面に投射する投射装置用の投射光学系であって、第1のミラー群と、前記第1のミラー群の各ミラーの相対位置関係を維持させながら前記第1のミラー群を保持する第1の保持部と、
第2のミラー群と、前記第2のミラー群の各ミラーの相対位置関係を維持させながら前記第2のミラー群を保持する第2の保持部とを有し、前記第1のミラー群は、前記第2のミラー群に対して相対的に移動可能であることを特徴とする。
本発明の別の側面としての投射装置は、上記投射光学系を有することを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下の添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、高性能化を維持するとともに小型化を達成する投射装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の例示的一態様である投射装置10について説明する。ここで、図1は、投射装置10の構成を示す斜視図である。
投射装置10は、光源部20からの照射光を用いて、表示画像を投射面(スクリーン)上に投射する。投射装置10は、光源部20と、照明光学系30と、合成光学系50と、投射光学系100とを有する。本実施形態では、投射装置10として、液晶プロジェクタを用いて説明するが、液晶プロジェクタ装置に限定されず、CRTプロジェクタ、DLP(Digital Light Processing)プロジェクタ等の各種構成形態のプロジェクタ装置に適用してもよい。尚、本実施形態の液晶プロジェクタは、前面投射型プロジェクタを使用して説明する。
光源部20は、表示画像を照明する。光源部20は、光源21と、リフレクタ23とを有する。光源21には、一般的にランプを使用し、例えば、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キセノンランプなどの高輝度放電(HID:High Intensity Discharge)ランプがリフレクタと一体化されて用いられる。また、光源21として、高指向性光源であるコンパクトな固体レーザ、マイクロ波励起の無電極HIDランプ、カーボンナノチューブ電子源と蛍光体で構成されたランプなどを使用することもできる。リフレクタ23は、光源からの光を平行光に変換させる。そのため、リフレクタ23は、放物面を内側に有し、反射材料で構成される。
照明光学系30は、光源20からの光を赤(R)、緑(G)及び青(B)の三原色に分離する。照明光学系30は、後述する合成光学系50を均一に照明及び効率よく照明するようにレンズ系を組み合わせられている。また、照明光学系30は、フライアイレンズ31a及び31bと、全反射ミラー32a、32b、32c及び32dと、偏光変換素子33と、コンデンサレンズ34と、ダイクロミラー35a及び35bと、凹レンズ36a及び36bと、赤トリミングフィルタ37と、フィールドレンズ38と、リレーレンズ39とを有する。
フライアイレンズ31a及び31bは、碁盤の目状に配置されたレンズ群の集まりであり、第1のフライアイレンズ31aで光束を分割し、それぞれの光束を2枚目の偏心した第2のフライアイレンズ31bにより照射領域に導く。これによって、光源部20の輝度むらを分散させることができるので、照射面で一様な照度分布を得ることができる。全反射ミラー32a、32b、32c及び32dは、入射光を全反射する機能を有し、入射光の方向を変化させる位置に配置される。偏光変換素子33は、光の偏光方向をそろえる機能を有し、本実施形態では、第2のフライアイレンズ31bの近傍に配置される。コンデンサレンズ34は、入射光を発散する。また、コンデンサレンズ34は、偏光変換素子33の近傍に配置される。
ダイクロミラー35a及び35bは、所定の周波数帯域の光を透過及び反射する。ダイクロミラー35aは、青の周波数帯域を反射し、緑及び赤の周波数帯域を透過する。また、本実施形態では、ダイクロミラー35aは、コンデンサレンズ34の近傍に配置される。ダイクロミラー35bは、緑の周波数帯域を反射し、赤の周波数帯域を透過する。また、ダイクロミラー35bは、凹レンズ36bの近傍に配置される。凹レンズ36a及び36bは、光路長さを短くする機能を有し、ダイクロミラー35aの近傍に配置される。
赤トリミングフィルタ37は、不要な光を除去する機能を有し、ダイクロミラー35bとフィールドレンズ38との間に配置される。
フィールドレンズ38は、光の周辺の明るさを向上させ、明瞭な視野の確保をする機能を有し、赤トリミングフィルタ37と全反射ミラー32bとの間に配置される。リレーレンズ39は、拡大若しくはそのままの大きさで光を伝達する機能を有し、全反射ミラー32bと32cとの間に配置される。
合成光学系50は、照明光学系30で分離された光(赤(R)、緑(G)及び青(B)の三原色)を合成する。合成光学系50は、照明光学系30とともに光学ボックス30aに内蔵されており、フィールドレンズ51a、51b及び51cと、偏光板52a乃至52fと、液晶パネル53a、53b及び53cと、プリズム54とを有する。
フィールドレンズ51a、51b及び51cは、画像の周辺の明るさを向上させ、明瞭な視野を確保する機能を有する。フィールドレンズ51aは、赤光用の液晶パネル53aの前面に配置され、フィールドレンズ51bは、緑光用の液晶パネル53bの前面に配置され、フィールドレンズ51cは、青光用の液晶パネル53cの前面に配置されている。偏光板52a乃至52fは、所定方向の偏光を有する光のみを通過させる薄い板である。偏光板52a及び52dは、赤光用に使用され、赤光用の液晶パネル53aを挟んでそれぞれ配置される。偏光板52b及び52eは、緑光用に使用され、緑光用の液晶パネル53bを挟んでそれぞれ配置される。偏光板52c及び52fは、青光用に使用され、青光用の液晶パネル53cを挟んでそれぞれ配置される。
液晶パネル53a、53b及び53cは、照明光学系30から入射する光を変調させる。液晶パネル53a、53b及び53cは、2次元面内の各空間位置における光学特性(透過、反射、位相、散乱、回折、屈折及び吸収)を制御する素子であり、光学特性を変化させることにより画像情報を形成する。液晶パネル53a、53b及び53cへの入力信号(画像情報)のアドレス(書き込み)方法は、p−Si TFTやc−Si MOSFETなどの半導体集積回路を用いた電気アドレス方式、小型表示素子の光学像やレーザビームなどにより書き込む光アドレス方式、真空中の電子ビーム走査により情報を書き込む電子ビームアドレス方式などがある。また、液晶パネル53aは赤光用として使用され、液晶パネル53bは緑光用として使用され、液晶パネル53cは青光用として使用される。
プリズム54は、分解された光を合成する。プリズム54は、偏光板52d〜52fが貼り付いており、液晶パネル53a〜53cからの光が入射する位置に配置される。
以下、図2乃至図5を参照して、本実施形態の投射光学系100について説明する。ここで、図2は、投射光学系100を示す斜視図である。図3は、投射光学系100の部分拡大図である。図4は、投射光学系100を内蔵した場合の投射装置10を示す断面図である。図5は、投射光学系100を内蔵した場合の投射装置10を示す斜視図である。
投射光学系100は、合成光学系50で合成した光を投射する。投射光学系100は、第1のミラー群110と、第1の第1の保持部111と、駆動部120と、第2のミラー群130と、第2の第2の保持部131とを有する。
第1のミラー群110は、光を反射するとともに複数のミラー(第1ミラー113及び第2ミラー115)を有する。
第1ミラー113及び第2ミラー115は、光を所定の角度に反射する。また、第1ミラー113及び第2ミラー115は、自由曲面反射ミラーによって構成される。第1ミラー113と第2ミラー115との敏感度は、高い必要があるため、第1ミラー113と第2ミラー115との反射位置関係は、第1の保持部111によって固定されている。ここでの敏感度とは、光の反射精度を指す。
第1の保持部111は、前記第1のミラー群110の各ミラーの相対位置関係を維持させながら前記第1のミラー群を保持する。第1の保持部111は、フランジ部101によって、光学ボックス30aと連結しており、第1ミラー113及び第2ミラー115を光の反射角度に応じて固定する。また、第1の保持部111は、本実施形態では、L字状に形成されている。
駆動部120は、ミラー群を所定方向へ駆動させる機能を有し、例えば、モータが採用される。駆動部120は、第1の保持部111に固定されている。また、駆動部120には、図示しないピニオンギアが取り付けられており、ピニオンギアは、後述する第2のミラー群130のガイド溝139に形成されたギア歯とかみ合うように構成されている。
第2のミラー群130は、第1のミラー群とは別の複数のミラー(第3ミラー133、第4ミラー135及び第5ミラー137)を含み、第1のミラー群110に対して相対的に移動可能に構成される。
第3ミラー133、第4ミラー135及び第5ミラー137は、光を所定の角度に反射する。また、第3ミラー133、第4ミラー135及び第5ミラー137は、自由曲面反射ミラーによって構成される。第3ミラー133と第4ミラー135と第5ミラー137との敏感度は、高い必要があるため、第3ミラー133と第4ミラー135と第5ミラー137との反射位置関係は、第2の保持部131によって固定されている。
尚、第2ミラー115と第3ミラー133との敏感度は、第1ミラー113と第2ミラー115との敏感度及び第3ミラー133と第4ミラー135と第5ミラー137との敏感度よりも低くてもよい。この場合、駆動する第2のミラー群130のミラー構成は、敏感度によって決定される。つまり、第2ミラー115と第3ミラー133との敏感度が高い必要がある場合には、固定して配置する必要がある。この場合の構成は、第1のミラー群には第1ミラーのみが固定され、第2のミラー群には第2ミラー〜第5ミラーが固定される構成となる。
第2の保持部131は、第2ミラー群130の各ミラーの相対位置関係を維持させながら第2のミラー群130を保持する。つまり、第2の保持部131は、第3ミラー133、第4ミラー135及び第5ミラー137を固定するとともに第3ミラー133、第4ミラー135及び第5ミラー137の相対位置を維持したまま移動させる。第2の保持部131は、反射角度に応じて第3ミラー133、第4ミラー135及び第5ミラー137を固定して保持している。また、第2の保持部131は、回転軸121を有しており、上部には開口138と、側面にはガイド溝139とが形成されている。開口138は、光を投射するために形成されており、ガイド溝139は、駆動部120のピニオンギアと共同して第2のミラー群130を移動させるために形成されている。そのため、ガイド溝139は、図示しないギア歯が形成されている。
以下、投射光学系100の動作を説明する。
まず、駆動部120が駆動することにより、駆動部120の回転力はピニオンギアを介してガイド溝139へと伝達する。そして、ピニオンギアとガイド溝139がかみ合って、第2のミラー群130は回転軸121を中心に方向Aへと回転運動を開始する。これにより、第2のミラー群130が第1のミラー群110の中空位置に移動する。その結果、投射装置10は、反射誤差の少ない高性能な光学系を維持するとともに小型化を達成することができる。
以下、投射光学系100が投射装置10の筐体11に配置されている場合の投射光学系100の動作について説明する。
投射装置10は、図4に示すように、投射光学系100が出入りする筐体11の開口部に上部蓋12及び13が取り付けられている。上部蓋12は、支点17を中心に回転し蓋が開閉する。上部蓋12の側面には扇状の側板が取り付けられており、上部蓋12とともにせり出してくる第2のミラー群130を保護することができる。また第2の保持部131は、側面がヒンジ16及び18によって上部蓋13に取り付けられている。ヒンジ18は、上部蓋16に設けられた直進溝内を図中右上に示すように摺動することができる。よって、第2の保持部131が回転することによって、図4及び図5に示すように第2のミラー群130を筐体11内に収納することができる。図5(a)には投射光学系から射出される光線Lが描かれている。図5(b)にランプ消灯時の様子を示す。図5(c)には第2の保持部131が収納された状態を示す。ユーザーは、図5に示すような投射装置10が小型になった状態で持ち運びが可能となる。
これにより、ミラーによって反射される光束とミラーが干渉しないように構成された投射光学系100が鉛直方向に大きかったものが、図2(b)の状態においては第3ミラー133、第4ミラー135及び第5ミラー137が回動することによって装置の小型化を実現することができる。また、複数のミラーを第2の保持部131に対して位置決めして精度良く固定するため、ミラーを個々に可動させ収納する機構よりも、ミラー同士の相対位置誤差を少なくすることが可能となる。その場合、ミラーを個々に動かす機構よりも回転機構の数は少なくなる。
さらに、投射光学系において複数の自由曲面ミラーを構成する際にはミラーの倒れによる像劣化が大きい。よって、ミラーを平行に可動させる機構が像劣化が少なく、有効である。例えば図2(a)に示すように第2の保持部131が回転軸121を中心に回転する方法では、回転軸121は可動する各ミラーより充分離れた位置に設定し、かつミラーの第2の保持部131の回転によって、各ミラーの倒れの位置変化成分が少なくなるような位置に設定すると良い。特に移動する第2のミラー群130をそのままフォーカス移動群として使用する場合は、光軸に対して平行にシフトする必要があるので、このような略並行となる移動手段が有効である。
尚、本実施形態には記載しないが、より投射装置100の小型化を行うために、例えば図2の第2の保持部131にとりつけられている第3ミラー133、第4ミラー135及び第5ミラー137をさらにいくつかの領域に分割し、分割したミラー群を取り付けた保持枠を第2の保持部131に対して移動可能することにより、ミラー間の空間をより有効利用して小型化をはかることができる。この場合、保持部同士の取り付け箇所が増加していくため、ミラーの敏感度やメカ構成に注意して設計する必要がある。
また、本実施形態においては、駆動部120を使用して第2の保持部131を可動させていたが、この動作を手動にしても良い。また、ピニオンギアとガイド溝139を使用しない場合は、第2の保持部131の位置が保持できないので、ガイド溝139の位置に複数の開口116Bを形成して、図6に示すような位置決め機構120Bを形成させてもよい。位置決め機構120Bは、スプリング125と、開口116Bにはめ合うような球状の先端部126とを有している。これにより、先端部126を複数の開口116Bに挿入することで、段階的に第2の保持部131を固定することができる。ここで、図6は、第2のミラー群130のガイド溝139の断面図である。
さらに本実施形態では投射光学系100のすべての光学部品がミラーにて構成されているが、光学系の一部がレンズなどの結像光学素子を用いていても、ミラー同士の空間を有効に使用するために、上記のような折りたたみ構造を採用すれば、装置の小型化をはかることができる。また、本実施形態においては、透過型の液晶パネルを用いた例について述べたが、反射型の液晶パネルやマイクロミラーデバイス等の光変調素子を用いても良い。また、色合成、分解の光学系を用いない、単板式の光学系においても、本発明における投射光学系100は有効である。
以下、投射装置10の動作を説明する。
光源21を出た光はリフレクタ23により反射し、第一フライアイレンズ31aに入力され、全反射ミラー32aにより反射される。そして、反射した光は、第2フライアイレンズ31bで集光され、各光束は偏光変換素子33に入射する。偏光方向がそろえられた光は、コンデンサレンズ34により集光される。次に、光は、青周波数帯域を反射するダイクロイックミラー35aに導かれる。ダイクロイックミラー35aにて反射された青光は、光路長さを短くする効果のある凹レンズ36aを透過し、全反射ミラー32dにより反射する。そして、反射した光は、フィールドレンズ51c及び偏光板52cを透過し、青光用の液晶パネル53cに到達する。
また、ダイクロイックミラー35aを透過した光は凹レンズ36bを透過した後、緑周波数帯域を反射するダイクロイックミラー35bによって緑光と赤光に分離される。反射された緑光は、フィールドレンズ51b及び偏光板52bを透過し、緑光用の液晶パネル53bに到達する。
一方、透過した赤光は、赤透過ダイクロイックフィルタ37によって不要な光を除去し、フィールドレンズ38、全反射ミラー32b、リレーレンズ39、全反射レンズ32c、フィールドレンズ51a及び偏光板52aを透過した後、赤光用の液晶パネル53aに到達する。液晶パネル53a乃至53cに到達した光は、液晶パネル53a乃至53cにて画像信号に対応した光強度に変調された後、偏光板52d、52e及び52fを透過し、ダイクロイック膜を蒸着したクロスプリズム54で色合成される。さらにプリズム54を出射した光は、投射光学系100に入射する。
入射した光は、第1ミラー113で反射し、次に第2ミラー115、第3ミラー133、第4ミラー135及び第5ミラー137の順で反射し、投射光学系100の上部に設けられた開口部138により射出し、スクリーン(図示せず)に拡大投影される。
以下、図7及び図8を参照して、第2の実施形態である投射光学系100Aを説明する。ここで、図7は、第2の実施形態である投射光学系100Aを示す斜視図である。図8は、投射光学系100Aの部分拡大図である。
本実施形態での投射光学系100は、第2の保持部131を回転軸121を中心に回転させた形態であったが、回転軸121を使用せず、第2のミラー群130を平行に可動する機構を用いることも可能である。この場合、第2の保持部131Aは、ガイド溝139Aを有する必要がある。第1の保持部111Aは、図7(c)に示すように、突出部114を有している。図7(c)は図7(a)を背面から見た図である。また、第2の保持部131Aは、第3ミラー133、第4ミラー135及び第5ミラーを固定して保持している。第1の保持部111Aは、第1ミラー113及び第2ミラーを固定して保持している。第1の保持部111Aは、駆動部120が固定されており、さらに駆動部120にはピニオンギア122が取り付けられている。
ガイド溝139Aは、図8に示すように、第2の保持部131AをB方向へ案内する。また、ガイド溝139Aは、直進溝139aAと、直進溝139bAとを有している。直進溝139aAは、例えば、ピニオンギア122とかみ合うようにギア歯が形成されている。直進溝139bAは、突出部114と共同して、第2の保持部131AをB方向へ案内する。
投射光学系100Aの動作としては、駆動部120が駆動することによって、第2の保持部131Aが第1の保持部111Aに対して平行(B方向)に移動し図7(b)に示すような収納状態となる。この場合、ガイド溝139bAと突出部114は、第2の保持部131Aが回転しないように第2の保持部131Aを案内している。
投射光学系100Aは、第2のミラー群130Aの動きを平行移動させることができるため、特に、ミラーの倒れによる像劣化を避けることができる。
第2の実施形態には記載しないが、より装置の小型化を行うために、例えば図7の第2の保持部131Aにとりつけられている第3ミラー133、第4ミラー1135及び第5ミラー137をさらにいくつかの領域に分割し、分割したミラー群を取り付けた保持枠を第2の保持部131Aに対して移動可能することにより、ミラー間の空間をより有効利用して小型化をはかることができる。この際は保持可動枠同士の取り付け箇所が増加していくため、ミラーの敏感度やメカ構成に注意して設計する必要がある。
さらに本実施形態では投射光学系のすべての光学部品がミラーにて構成されているが、光学系の一部がレンズなどの結像光学素子を用いていても、ミラー同士の空間を有効に使用するために、上記のような折りたたみ構造を採用すれば、装置の小型化をはかることができる。
以下、図10を参照して、第3の実施形態である投射光学系100Bを説明する。ここで、図10は、第3の実施形態である投射光学系100Bを示す斜視図である。
実施形態1における投射光学系は保持部を光軸に垂直な任意の平面において回転させた例であったが、光軸を含む平面に対して平行な任意の平面上の回転軸にて回転する機構であっても良い。この場合、投射光学系100Bは、保持部113B及び131Bと、駆動部120Aとを有している。
ミラーの回転軸111aBは、図10(c)に示すように、ヒンジ状になっており、第2の保持部131Bは手前方向Cに回転し、第3ミラー133、第4ミラー135及び第5ミラー137が収納される。図10(b)は収納された状態を示している。
第2の保持部131Bの駆動方法について図9に示す。ここで、図9は、図10(c)の詳細な構成図である。第1の保持部111Bに取り付けられた回転軸111aBの先端には扇状のギア122aAが固定されており、回転軸111aBは第1の保持部111Bに設けられた溝部に回転可能に保持されている。保持部が回転することにより、扇状ギア122aAも回転する。一方、第1の保持部111Bにはモータ124が固定部111bBによって固定されており、モータ軸には扇状ギア122aAにかみ合うピニオンギア122Aが取り付けられている。
その結果、ミラーを投影時から収納するときにはモータ124を駆動することによりモータ軸を回転し第2の保持部131Bを回転してミラー群を収納し実施形態1及び2にも示したのと同様に製品状態から突起したミラー部を収納することができるので、収納時には投射装置10の大きさを小型にすることが可能となる。
モータ124の構成において詳述すると、第1の保持部111Bと第2の保持部131Bにそれぞれ回転規制部を設けて、モータ124側のギアにはスリップトルクで空回りする機構を設けることもできる。モータ124の軸にはギア122Aが取り付けられており、ギア122Aは回転軸111aBに取り付けられた扇状ギア122aAにかみ合っている。ギア122Aはクラッチ板127と接触しており、Eリング128とスプリング129によって互いに押し付けられている。モータ124の回転時はクラッチ板127とギア122Aの摩擦係数による応力とミラーおよび保持部の自重による応力に対して、モータ124のトルクが上回ることにより、ギア122Aが回転する。同時に扇状ギア122aAが回転し、第2の保持部131Bが回転する。収納状態まで回転すると扇状ギア122aAが回転規制部111cBにあたり、モータ124の軸が空回りする。モータ124の負荷の変化により流れる電流量の変化を検出することで、モータ124の回転を停止する。ミラーを格納状態から動作状態に変化させる場合も回転規制部を設けると同様に停止位置で止めることが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明の投射装置の構成を示す概略斜視図である。 図1に示す投射光学系を示す概略斜視図である。 図2に示す投射光学系の概略部分拡大図である。 図2に示す投射光学系を内蔵した場合の投射装置を示す概略断面図である。 図2に示す投射光学系を内蔵した場合の投射装置を示す概略斜視図である。 図2に示す第2のミラー群のガイド溝を示す概略断面図である。 第2の実施形態である投射光学系を示す概略斜視図である。 図7に示す投射光学系の概略部分拡大図である。 回転規制部を示す概略断面図である。 第3の実施形態である投射光学系を示す概略斜視図である。
符号の説明
10 投射装置
20 光源部
21 光源
23 リフレクタ
30 照明光学系
31a、31b フライアイレンズ
33 偏光変換素子
34 コンデンサレンズ
40 合成光学系
100 投射光学系
110 第1のミラー群
111 第1の保持部
113 第1ミラー
115 第2ミラー
120 駆動部
130 第2のミラー群
131 第2の保持部
133 第3ミラー
135 第4ミラー
137 第5ミラー

Claims (9)

  1. 投射画像を投射面に投射する投射装置用の投射光学系であって、
    第1のミラー群と、前記第1のミラー群の各ミラーの相対位置関係を維持させながら前記第1のミラー群を保持する第1の保持部と、
    第2のミラー群と、前記第2のミラー群の各ミラーの相対位置関係を維持させながら前記第2のミラー群を保持する第2の保持部とを有し、
    前記第1のミラー群は、前記第2のミラー群に対して相対的に移動可能であることを特徴とする投射光学系。
  2. 前記投射光学系は、少なくとも一つが自由曲面ミラーであることを特徴とする請求項1記載の投射光学系。
  3. 前記第1のミラー群の各ミラー間の敏感度又は前記第2のミラー群の各ミラー間の敏感度は、前記第1のミラー群と前記第2のミラー群間の敏感度よりも高いことを特徴とする請求項1記載の投射光学系。
  4. 前記第1のミラー群は、前記第2のミラー群に対して所定の支点を中心に回転移動することを特徴とする請求項1記載の投射光学系。
  5. 前記第1のミラー群は、前記第2のミラー群に対して平行に移動することを特徴とする請求項1記載の投射光学系。
  6. 請求項1乃至5のうちいずれか一項記載の投射光学系を有することを特徴とする投射装置。
  7. 前記投射装置は、前記第1のミラー群の位置を固定する位置規制機構を更に有することを特徴とする請求項6記載の投射装置。
  8. 前記投射装置は、前記第1及び第2のミラー群の一方には少なくとも1つのカム溝と、もう一方のミラー群には当該カム溝に係合する少なくとも1つのカムフォロアとから構成される案内機構を更に有することを特徴とする請求項6記載の投射装置。
  9. 前記投射装置は、前記第1及び第2のミラー群の一方に配置されたギア部と、もう一方のミラー群に配置されるとともに当該ギア部を支持するギア係合部とから構成される支持部材とを更に有することを特徴とする請求項6記載の投射装置。
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