JP2006084962A - 照明装置及び画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 コンパクトな構成で射出光の照度分布を均一化する。
【解決手段】 電流が供給されることによって発光する光源装置10R,10G,10Bと、光源装置10R,10G,10Bから射出された射出光を光学変換して照明光として射出する光学素子とを備える照明装置であって、上記光学素子として、上記射出光の照明領域内において相対的に輝度の低い領域に相対的に輝度の高い領域から光を分配することによって上記照明光の照度分布を均一化する角度変換レンズ80R,80G,80Bを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 電流が供給されることによって発光する光源装置10R,10G,10Bと、光源装置10R,10G,10Bから射出された射出光を光学変換して照明光として射出する光学素子とを備える照明装置であって、上記光学素子として、上記射出光の照明領域内において相対的に輝度の低い領域に相対的に輝度の高い領域から光を分配することによって上記照明光の照度分布を均一化する角度変換レンズ80R,80G,80Bを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、照明装置及び画像表示装置に関するものである。
従来のプロジェクタ等の画像表示装置では、その光源装置として、古くはハロゲンランプ、近年は高輝度高効率である高圧水銀ランプ(UHP)が多く用いられてきた。放電型のランプであるUHPを用いた光源装置は高圧の電源回路を要し、大型で重く、プロジェクタ等の画像表示装置の小型軽量化の妨げになっていた。また、ハロゲンランプよりは寿命が長いものの依然短寿命である他、光源装置の制御(高速の点灯、消灯、変調)が略不可能で、また立ち上げに数分という長い時間を要していた。
そこで最近、新しい光源装置としてLED発光体を用いたLED光源装置が注目されている。LEDは超小型・超軽量、長寿命である。また、駆動電流の制御によって、点灯・消灯、出射光量の調整が自由にできる。この点でプロジェクタ等の画像表示装置の光源装置としても有望であり、既に小型・携帯用の小画面プロジェクタへの応用開発が始まっている(例えば、特許文献1)。
ここで、図14及び図15を参照して、従来のLEDを用いた光源装置100について説明する。なお、図14は、緑色・青色光源装置100GBの概略構成図であり、(a)が断面図、(b)がチップ160の上面図である。また、図15は、赤色光源装置100Rの概略構成図であり、(a)が断面図、(b)がチップ110の上面図である。
図14に示すように、緑色・青色光源装置100GBは、電流が供給されることによって発光するチップ160と、このチップ160の出射面に配置される透明電極170と、チップ160の発光層を削り取るようにして平行に複数形成された溝160aの底部に配置される電極180とを備えている。このような緑色・青色光源装置100GBは、電極180から電流が供給されることによって発光する。
また、図15に示すように、赤色光源装置100Rは、電流が供給されることによって発光するチップ110と、このチップ110の出射面に配置される放射状の電極120と、チップ110を挟んで電極120と対向配置される対向電極140を備えており、電極120とボンディングワイヤ130とが半田150によって固着されている。このような赤色光源装置100Rは、ボンディングワイヤ130を介して電極120から電流が供給されることによって発光する。
特開2000−112031号公報
図14に示すように、緑色・青色光源装置100GBは、電流が供給されることによって発光するチップ160と、このチップ160の出射面に配置される透明電極170と、チップ160の発光層を削り取るようにして平行に複数形成された溝160aの底部に配置される電極180とを備えている。このような緑色・青色光源装置100GBは、電極180から電流が供給されることによって発光する。
また、図15に示すように、赤色光源装置100Rは、電流が供給されることによって発光するチップ110と、このチップ110の出射面に配置される放射状の電極120と、チップ110を挟んで電極120と対向配置される対向電極140を備えており、電極120とボンディングワイヤ130とが半田150によって固着されている。このような赤色光源装置100Rは、ボンディングワイヤ130を介して電極120から電流が供給されることによって発光する。
しかしながら、緑色・青色光源装置100GBをプロジェクタの光源装置として用いた場合には、溝160aに発光層が存在しないためにスクリーン上に溝160aの影が生じてしまう。また、赤色光源装置100Rをプロジェクタの光源装置として用いた場合には、電極120の影がスクリーン上に投影されてしまう。
このため、従来のプロジェクタ等の画像表示装置では、光源装置からの射出光の照度分布をロッドレンズ等によって均一化した後に投射している。しかしながら、緑色・青色光源装置100GB及び赤色光源装置100Rからの射出光の照度分布を均一化するためには、長いロッドレンズが必要となるため、プロジェクタ等の画像表示装置が大型化してしまうという問題が生じる。
このため、従来のプロジェクタ等の画像表示装置では、光源装置からの射出光の照度分布をロッドレンズ等によって均一化した後に投射している。しかしながら、緑色・青色光源装置100GB及び赤色光源装置100Rからの射出光の照度分布を均一化するためには、長いロッドレンズが必要となるため、プロジェクタ等の画像表示装置が大型化してしまうという問題が生じる。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、コンパクトな構成で射出光の照度分布を均一化することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の照明装置は、電流が供給されることによって発光する光源装置と、上記光源装置から射出された射出光を光学変換して照明光として射出する光学素子とを備える照明装置であって、上記光学素子として、上記射出光の照明領域内において相対的に輝度の低い領域に相対的に輝度の高い領域から光を分配することによって上記照明光の照度分布を均一化する角度変換レンズを備えることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明の照明装置によれば、光学素子として用いられる角度変換レンズによって、射出光が光学変換され照明光として射出される。そして、光源装置からの射出光は、角度変換レンズによって光学変換される際に、射出光の照明領域内において相対的に輝度の低い領域に相対的に輝度の高い領域から光が分配されることによって照度分布が均一化された照明光として射出される。
このように、本発明の照明装置によれば、照明光の照度分布を均一化するためにロッドレンズのように長い光路長を必要としないため、コンパクトな構成で射出光の照度分布を均一化して照明光として射出することが可能となる。
このように、本発明の照明装置によれば、照明光の照度分布を均一化するためにロッドレンズのように長い光路長を必要としないため、コンパクトな構成で射出光の照度分布を均一化して照明光として射出することが可能となる。
また、本発明の照明装置においては、上記角度変換レンズが、上記射出光の結像位置に配置されるという構成を採用することが好ましい。
射出光は、非結像位置では像がぼやけるため、相対的に輝度の低い領域と相対的に輝度の高い領域との区別がはっきりとしない。このため、角度変換レンズの設計が困難性を増す。これに対し、射出光は、結像位置では像がはっきりとするため、相対的に輝度の低い領域と相対的に輝度の高い領域との区別がはっきりとする。このため、角度変換レンズの設計が容易となる。
射出光は、非結像位置では像がぼやけるため、相対的に輝度の低い領域と相対的に輝度の高い領域との区別がはっきりとしない。このため、角度変換レンズの設計が困難性を増す。これに対し、射出光は、結像位置では像がはっきりとするため、相対的に輝度の低い領域と相対的に輝度の高い領域との区別がはっきりとする。このため、角度変換レンズの設計が容易となる。
なお、本発明の照明装置においては、上記角度変換レンズが、複数の台形プリズムを備えて構成されるという構成を採用することができる。
また、上記角度変換レンズが、複数の三角プリズムを備えて構成されるという構成を採用することもできる。
また、上記角度変換レンズが、複数のシリンダー形状のレンズを備えて構成されるという構成を採用することもできる。
また、上記角度変換レンズが、複数の三角プリズムを備えて構成されるという構成を採用することもできる。
また、上記角度変換レンズが、複数のシリンダー形状のレンズを備えて構成されるという構成を採用することもできる。
また、本発明の照明装置においては、上記光源装置として、電流が供給されることによって発光し発熱する発光チップを備えるLED(Light Emitting Diode)光源装置を備えるという構成を採用することができる。
次に、本発明の画像表示装置は、本発明の照明装置を備えることを特徴とする。
本発明の照明装置によれば、コンパクトな構成で射出光の照度分布が均一化され照明光として射出されるため、この本発明の照明装置を備える画像表示装置によれば、小型であり、かつ、優れた表示特性を発揮することが可能となる。
本発明の照明装置によれば、コンパクトな構成で射出光の照度分布が均一化され照明光として射出されるため、この本発明の照明装置を備える画像表示装置によれば、小型であり、かつ、優れた表示特性を発揮することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明に係る照明装置及び画像表示装置の一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、本実施形態に係るプロジェクタ(画像表示装置)の全体構成を示す概略図である。この図に示すように、本実施形態のプロジェクタは3板式の液晶プロジェクタであり、色合成手段としてのダイクロイッククロスプリズム40の3つの光入射面40R,40G,40Bには、それぞれ光変調装置としての液晶ライトバルブ30R,30G,30Bが対向して配置され、各液晶ライトバルブ30R,30G,30Bの背面側(クロスダイクロイックプリズム40と反対側)にはそれぞれR(赤),G(緑),B(青)の色光を発光する発光チップを備える光源装置10R,10G,10Bが配置されている。
図2は、緑色・青色光源装置10G,10Bの概略構成図である。また、図3は、緑色・青色光源装置10G,10Bが備える発光チップ31付近を拡大した模式図であり、(a)が断面図、(b)が上面図である。これらの図に示すように、緑色・青色光源装置10G,10Bは、2極の素子であり、p層31a,発光層31b,n層31cを順に積層した発光チップ31が金属材からなる伝熱部37の上部に実装されている。この発光チップ31には、発光層31bを削り取るようにして複数の溝31dが平行に形成されており、この溝31dの底部にチップ31のn層31cと直接接触される電極32が配置されている。また、発光チップ31のp層31a上には、透明電極33が配置されている。そして、これらの電極32及び透明電極33は、外部接続端子であるリードフレーム34,35に各々発光チップ31の出射面を遮らないリード線によって電気的に接続されている。
伝熱部37には、発光チップ31の実装面を囲む位置に壁部37aが設けられている。壁部37aは、先端部側が基端部側よりも細いテーパ状の形状を有しており、そのチップ31に対向する側面37bがチップ31に対して外側に傾いた傾斜面となっている。この傾斜面37bには、アルミニウムや銀等の高反射率の金属膜或いは金属粉からなる光反射面が形成されており、チップ31から等方的に出射された光を実装面に対して略垂直な方向に反射して、照明に寄与させるようになっている。
伝熱部37,リードフレーム34,35は樹脂フレーム38と一体に形成されており、この樹脂フレーム38の上にはチップ31を内包するようにレンズ体39が設けられている。そして、レンズ体39とフレーム38との間にはシリコン・ジェル等の熱伝導性の高い流体Bが充填され、放熱効率を一層高めるようになっている。
図4は、赤色光源装置10Rの概略構成図である。また、図5は、赤色光源装置10Rが備える発光チップ12の付近を拡大した模式図であり、(a)が断面図、(b)が上面図である。これらの図に示すように、赤色光源装置10Rは2極の素子であり、この図に示すように、p層12a,発光層12b,n層12cを順に積層した発光チップ12が金属材からなる伝熱部11の上部に実装されている。そして、発光チップ12の上面(出射面)には放射状に電極16が形成されており、電極16と、外部接続端子であるリードフレーム13とを接続するために、電極16からボンディングワイヤ15が引き出されている。また、伝熱部11は、チップ12において発生した熱量を外部に放熱する機能を担うと共に電極16の対向電極として用いられる。
伝熱部11には、チップ12の実装面(チップ12と伝熱部11との接続面)を囲む位置に壁部11aが設けられている。壁部11aは、先端部側が基端部側よりも細いテーパ状の形状を有しており、そのチップ12に対向する側面11bがチップ12に対して外側に傾いた傾斜面となっている。この傾斜面11bには、アルミニウムや銀等の高反射率の金属膜或いは金属粉からなる光反射面が形成されており、チップ12から等方的に出射された光を実装面に対して略垂直な方向に反射して、照明に寄与させるようになっている。
伝熱部11,リードフレーム13は樹脂フレーム19と一体に形成されており、この樹脂フレーム19の上にはチップ12やボンディングワイヤ15を内包するようにレンズ体17が設けられている。そして、レンズ体17とフレーム19との間にはシリコン・ジェル等の熱伝導性の高い流体Aが充填され、放熱効率を一層高めるようになっている。
図1に戻り、液晶ライトバルブ30R,30G,30Bは、光源装置10R,10G,10Bから射出される射出光の結像位置に配置されている。そして、各液晶ライトバルブ30R,30G,30Bの光源装置10R,10G,10b側には、角度変換レンズ80R,80G,80B(光学素子)が重ねて配置されている。すなわち、これらの角度変換レンズ80R,80G,80Bは、液晶ライトバルブ30R,30G,30Bと重ねて配置されることによって、光源装置10R,10G,10Bから射出される射出光の結像位置に配置されている。
角度変換レンズ80R,80G,80Bは、光源装置10R,10G,10Bから射出される射出光を光学変換することによって照明光として射出するものであり、射出光を光学変換する際に、射出光の照明領域内において相対的に輝度の低い領域に相対的に輝度の高い領域から光を分配することによって照明光の照度分布を均一化する光学素子である。
図6は、角度変換レンズ80G,80Bの斜視図である。この図に示すように、角度変換レンズ80G,80Bは、複数のシリンダー形状のレンズ81を備えて構成されている。そして、各シリンダー形状のレンズ81の繋ぎ部分81aは、緑色・青色光源装置10G,10Bが備える発光チップ31の溝31dに対応して配置されている。
図7は、角度変換レンズ80Rの斜視図である。この図に示すように、角度変換レンズ80Rには、溝82が形成されており、この溝82は、赤色光源装置10Rが備える発光チップ12の電極16に対応して形成されている。
図7は、角度変換レンズ80Rの斜視図である。この図に示すように、角度変換レンズ80Rには、溝82が形成されており、この溝82は、赤色光源装置10Rが備える発光チップ12の電極16に対応して形成されている。
図1に戻り、ダイクロイッククロスプリズム40は、4つの直角プリズムが貼り合わされた構造を有し、その貼り合わせ面40a,40bには誘電体多層膜からなる光反射膜(図示略)が十字状に形成されている。具体的には、貼り合わせ面40aには、液晶ライトバルブ30Rで形成された赤色の画像光を反射し、それぞれ液晶ライトバルブ30G,30Bで形成された緑色及び青色の画像光を透過する光反射膜が設けられ、貼り合わせ面40bには、液晶ライトバルブ30Bで形成された青色の画像光を反射し、それぞれ液晶ライトバルブ30R,30Gで形成された赤色及び緑色の画像光を透過する光反射膜が設けられている。そして、ダイクロイッククロスプリズム40の光出射面40Eに導光された各色の画像光は投射レンズ50によってスクリーン60上に投射されるようになっている。
なお、本第1実施形態において、本発明の照明装置は、光源装置10R,10G,10Bと角度変換レンズ80R,80G,80Bとを備えて構成されている。
このような構成を有する本第1実施形態のプロジェクタにおいて、光源装置10R,10G,10Bに電流が供給されると、各光源装置10R,10G,10Bが備える各発光チップ12,31に電流が供給されることによって発光チップ12,31が発光し、光源装置10R,10G,10Bから射出光が射出される。
ここで、緑色・青色光源装置10G,10Bから射出された射出光の照明領域における照度分布には、図8の模式図に示すように、紙面上下方向に延在する輝度が低い領域A1と輝度が高い領域B1とが交互に存在する。これは、上述のように、発光チップ31に非発光領域である溝31dが存在しているためであり、この溝31dに対応する箇所が図7に示す輝度が低い領域A1として現れるためである。
そして、このような照度分布を有する射出光が光源装置10G,10Bから射出されると、射出された射出光は、角度変換レンズ80G,80Bに入射する。角度変換レンズ80G,80Bに入射した射出光は、角度変換レンズ80G,80Bにおいて光学変換されて照明光として射出される。ここで、角度変換レンズ80G,80Bは、上述のように、繋ぎ部分81aが、緑色・青色光源装置10G,10Bが備える発光チップ31の溝31dに対応して配置されているため、図9に示すように、輝度が高い領域B1における光の一部が、シリンダー形状のレンズ81によって屈折され、輝度が低い領域A1に分配される。この結果、照明光の照度分布が均一化される。その後、照明光は、液晶ライトバルブに30G,30Bによって画像光に変調され、投射レンズ50によってスクリーン60上に投射される。
そして、このような照度分布を有する射出光が光源装置10G,10Bから射出されると、射出された射出光は、角度変換レンズ80G,80Bに入射する。角度変換レンズ80G,80Bに入射した射出光は、角度変換レンズ80G,80Bにおいて光学変換されて照明光として射出される。ここで、角度変換レンズ80G,80Bは、上述のように、繋ぎ部分81aが、緑色・青色光源装置10G,10Bが備える発光チップ31の溝31dに対応して配置されているため、図9に示すように、輝度が高い領域B1における光の一部が、シリンダー形状のレンズ81によって屈折され、輝度が低い領域A1に分配される。この結果、照明光の照度分布が均一化される。その後、照明光は、液晶ライトバルブに30G,30Bによって画像光に変調され、投射レンズ50によってスクリーン60上に投射される。
また、赤色光源装置10Rから射出された射出光も、赤色光源装置10Rが備える発光チップ12上に形成された電極16に起因して照度分布のばらつきが生じる。具体的には、赤色光源装置10Rから射出された射出光の照明領域においては、電極16の形状と同様の形状の輝度の低い領域とそれを囲む輝度の高い領域とが生じる。
そして、このような赤色光源装置10Rから射出された射出光が角度変換レンズ80Rに入射すると、角度変換レンズ80Rに形成された溝82によって輝度の高い領域から低い領域に光が分配され、照度分布が均一化された照明光として射出される。その後、照明光は、液晶ライトバルブ30Rによって画像光に変調され、投射レンズ50によってスクリーン60上に投射される。
そして、このような赤色光源装置10Rから射出された射出光が角度変換レンズ80Rに入射すると、角度変換レンズ80Rに形成された溝82によって輝度の高い領域から低い領域に光が分配され、照度分布が均一化された照明光として射出される。その後、照明光は、液晶ライトバルブ30Rによって画像光に変調され、投射レンズ50によってスクリーン60上に投射される。
このような本第1実施形態のプロジェクタによれば、光源装置10R,10G,10Bからの射出光は、角度変換レンズ80R,80G,80Bによって、光学変換される際に、射出光の照明領域内において相対的に輝度の低い領域に相対的に輝度の高い領域から光が分配されることによって照度分布が均一化された照明光として射出される。したがって、コンパクトな構成で射出光の照度分布を均一化して照明光として射出することが可能となり、小型であり、かつ、優れた表示特性を発揮することが可能となる。
また、本第1実施形態のプロジェクタによれば、角度変換レンズ80R,80G,80Bが射出光の結像位置に配置されているため、角度変換レンズの設計を容易化することができる。
射出光は、図10に示すように、結像位置から遠ざかるほど像がぼやけるため、相対的に輝度の低い領域と相対的に輝度の高い領域との区別がはっきりとしない。このため、角度変換レンズの設計が困難性を増す。これに対し、射出光は、結像位置では像がはっきりとするため、相対的に輝度の低い領域と相対的に輝度の高い領域との区別がはっきりとする。このため、角度変換レンズの設計が容易となる。
射出光は、図10に示すように、結像位置から遠ざかるほど像がぼやけるため、相対的に輝度の低い領域と相対的に輝度の高い領域との区別がはっきりとしない。このため、角度変換レンズの設計が困難性を増す。これに対し、射出光は、結像位置では像がはっきりとするため、相対的に輝度の低い領域と相対的に輝度の高い領域との区別がはっきりとする。このため、角度変換レンズの設計が容易となる。
なお、光源装置としては、サファイア等の透明基板上に発光層を成長させることによって発光チップを形成し、この発光チップを裏返して実装するフリップチップ実装タイプの、LED光源装置を用いることもできる。このような光源装置から射出される射出光の照度分布も、発光チップに形成された電極に起因してばらつく。このような光源装置であっても、本実施形態と同様に、角度変換レンズを配置することによって、射出光を、照度分布が均一な照明光として射出することが可能となり、本第1実施形態と同様の効果を奏することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図11を参照して説明する。なお、本第2実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
次に、本発明の第2実施形態について、図11を参照して説明する。なお、本第2実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
上記第1実施形態のプロジェクタにおいては、本発明の照明装置が光源装置10R,10G,10B及び角度変換レンズ80R,80G,80Bを備えて構成されていた。これに対し、本第2実施形態のプロジェクタにおいては、本発明の照明装置が光源装置10R,10G,10B、角度変換レンズ80R,80G,80B及びロッドレンズ90R,90G,90Bを備えて構成されている。
ロッドレンズ90R,90G,90Bは、入射面91から入射した照明光を内部において重畳反射することによって、照明光の照度分布をさらに均一化して射出面92から射出するものであり、入射面91が光源装置10R,10G,10Bから射出される射出光の結像位置に位置するように配置されている。そして、このロッドレンズ90R,90G,90Bの入射面に角度変換レンズ80R,80G,80Bが重ねて配置されることによって、本第2実施形態においても、角度変換レンズ80R,80G,80Bが射出光の結像位置に位置するように配置されている。
このような構成を有する本第2実施形態のプロジェクタによれば、角度変換レンズ80R,80G,80Bから射出された照明光の照度分布をさらに均一化することができるため、より優れた表示特性を発揮することが可能となる。なお、本第2実施形態のように角度変換レンズ80R,80G,80Bにさらにロッドレンズロッドレンズ90R,90G,90Bを備えることによって、上記第1実施形態と比較すると、プロジェクタが大型化する。しかしながら、従来のロッドレンズのみによって照明光の照度分布を均一化する場合に用いられるロッドレンズの長さよりも短いロッドレンズで十分に照明光の照度分布を均一化することができるため、従来のプロジェクタよりも本第2実施形態のプロジェクタを小型化することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る照明装置及び画像表示装置の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、角度変更レンズ80G,80Bとして、シリンダー形状のレンズ81を複数備えて構成されるものを用いた。しかしながら、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば、図12に示すような複数の台形プリズムを備えて構成されるもの、あるいは、図13に示すような複数の三角プリズムを備えて構成されるものを用いても良い。
本発明の画像表示装置として、3板式の液晶プロジェクタを挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、単板式の液晶プロジェクタ、光変調素子として微小ミラーアレイデバイスを用いたプロジェクタあるいはスクリーンが一体形成された直視型の画像表示装置等に適用することが可能である。
10R,10B,10G……光源装置、80R,80G,80B……角度変換レンズ(光学素子)、90R,90G,90B……ロッドレンズ、A1……輝度の低い領域、B1……輝度の高い領域
Claims (7)
- 電流が供給されることによって発光する光源装置と、前記光源装置から射出された射出光を光学変換して照明光として射出する光学素子とを備える照明装置であって、
前記光学素子として、前記射出光の照明領域内において相対的に輝度の低い領域に相対的に輝度の高い領域から光を分配することによって前記照明光の照度分布を均一化する角度変換レンズを備えることを特徴とする照明装置。 - 前記角度変換レンズは、前記射出光の結像位置に配置されることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
- 前記角度変換レンズは、複数の台形プリズムを備えて構成されることを特徴とする請求項1または2記載の照明装置。
- 前記角度変換レンズは、複数の三角プリズムを備えて構成されることを特徴とする請求項1または2記載の照明装置。
- 前記角度変換レンズは、複数のシリンダー形状のレンズを備えて構成されることを特徴とする請求項1または2記載の照明装置。
- 前記光源装置として、電流が供給されることによって発光し発熱する発光チップを備えるLED(Light Emitting Diode)光源装置を備えることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の光源装置。
- 請求項1〜6いずれかに記載の照明装置を備えることを特徴とする画像表示装置。
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