JP2006083734A - ハイブリッド車用エンジンの学習制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハイブリッド車において、HC低減のための補助アイテム等を付加することなく、バッテリクリア後の冷間始動時のHC排出量を低減する。
【解決手段】ハイブリッド車用エンジンのアイドル空気量学習制御において、バッテリクリア後(フラグEXSUP=ON)、エンジンの冷却水の水温に関係なく、エンジンの暖機運転要求を行って(ステップS17)、アイドル空気量学習のためのアイドル運転状態を強制的に作り出して、アイドル空気量学習を実行する(ステップS18,ステップS19)。これにより、バッテリクリアがあった後、次の冷間始動時において、初期値ではなく、実際のアイドル運転で学習した適正なアイドル空気量学習値でアイドル運転を行うことが可能になり、冷間始動時のHCの排出量を低減することができる。
【選択図】図4
【解決手段】ハイブリッド車用エンジンのアイドル空気量学習制御において、バッテリクリア後(フラグEXSUP=ON)、エンジンの冷却水の水温に関係なく、エンジンの暖機運転要求を行って(ステップS17)、アイドル空気量学習のためのアイドル運転状態を強制的に作り出して、アイドル空気量学習を実行する(ステップS18,ステップS19)。これにより、バッテリクリアがあった後、次の冷間始動時において、初期値ではなく、実際のアイドル運転で学習した適正なアイドル空気量学習値でアイドル運転を行うことが可能になり、冷間始動時のHCの排出量を低減することができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、エンジンとモータが駆動源として搭載されたハイブリッド車において、エンジンのアイドル空気量や空燃比などの学習制御を行うハイブリッド車用エンジンの学習制御装置に関する。
近年、環境保護の観点から、自動車に搭載されたエンジン(内燃機関)からの排気ガスの排出量低減と燃費の向上が望まれており、これを満足する自動車として、ハイブリッドシステムを搭載したハイブリッド車が実用化されている(例えば、特許文献1参照。)。
ハイブリッド車においては、燃費向上とエミッションの低減を目的として、エンジン停止条件が成立したときにエンジンを自動的に停止し(アイドルストップ)、このアイドルストップ後に、エンジン始動条件が成立したときにエンジンをスタータにより自動始動するというシステムが採用されている。
一方、ハイブリッド車などのエンジン制御として、エンジンのアイドル空気量学習制御や空燃比学習制御などが行われている(例えば、特許文献2及び特許文献3参照。)。
アイドル空気量学習は、吸気通路へのデポジット(燃料や潤滑油等の炭化物や酸化物)の付着などの原因によってエンジンの現在の運転状態が初期運転状態に対してずれが生じることから、これを補正するために実行されるもので、その学習値は、例えばECU(電子制御ユニット)の揮発性メモリに記憶・更新される。
このようなアイドル空気量学習制御では、エンジンの冷却水の水温がある基準値(例えば65℃)以上でスタータオン始動した場合にはアイドル空気量学習を禁止している。その理由は、ハイブリッド車は燃費の向上を目的としており、水温が高いとき(エンジンが暖機温度状態のとき)には燃料を無駄に消費するアイドル運転における制御値により学習値が乱れることをさけるためである。なお、学習のためのアイドル運転を禁止する水温の「基準値」を、以下の説明では「65℃」とする。
特開2001−207885号公報
特開2003−027992号公報
特開2001−090583号公報
ところで、エンジンのアイドル空気量学習制御を行っているハイブリッド車において、補機バッテリの端子を外した時、バッテリの交換時、あるいは、ECUの交換時など、補機バッテリからECUへの給電が停止された状態(以下、バッテリクリアという)になると、ECU内の揮発性メモリに記憶されているアイドル空気量の学習値が初期化されてしまうので、以下のような問題が発生する。
すなわち、バッテリクリアが水温65℃以上で実行され、水温65℃以上でスタータオン始動した場合、そのトリップ中においてアイドル空気量学習が実行されず、次の冷間始動時のアイドル空気量が初期値のままとなり、始動時空気量に敏感な始動時HC(ハイドロカーボン)がばらつく要因となる。この点について以下に詳しく説明する。
まず、例えばハイブリッド車のエンジンの調子が悪い時あるいは簡単な検査等のために
カーディーラなどに行って点検を行い、その点検が比較的短時間で完了した場合、運転停止からの時間があまり経過していないので、点検後においてもエンジン冷却水の水温が65℃以上となる場合がある。このような点検の際にバッテリの端子が外された場合、バッテリクリアが水温65℃以上で実行され、さらに、バッテリによる給電が復帰して65℃以上でスタータオン始動が行われることがある。
カーディーラなどに行って点検を行い、その点検が比較的短時間で完了した場合、運転停止からの時間があまり経過していないので、点検後においてもエンジン冷却水の水温が65℃以上となる場合がある。このような点検の際にバッテリの端子が外された場合、バッテリクリアが水温65℃以上で実行され、さらに、バッテリによる給電が復帰して65℃以上でスタータオン始動が行われることがある。
このように、バッテリクリアが水温65℃以上で実行され、水温65℃以上でスタータオン始動した場合、上記した理由により水温65℃以上でのアイドル運転が禁止されているため、アイドル空気量学習が一度も実行されない。また、信号待ちや渋滞などでハイブリッド車が停止した場合、上記したアイドルストップによりアイドル運転が行われないので、停止時においてもアイドル空気量学習が実行されず、ECUの揮発性メモリの記憶値は初期値のままとなる。このような状態つまりアイドル空気量学習が実行される機会のない状態は水温が65℃以下になるまで継続される。
そして、以上の状態のハイブリッド車の運転を停止した後、例えば翌日の朝に冷間始動を行うと、アイドル空気量は初期値のままであり、アイドル運転が初期値で実行される。このとき、初期値が適正なアイドル空気量(現在までのアイドル空気量学習値)よりも大きい場合、冷間始動時でエンジン排気側の触媒が活性化していないときに空気量が多く流れることになるので、HCが下流側に多く流れてしまう。一方、初期値が適正なアイドル空気量よりも小さい場合、空気量が少なすぎて始動に必要な空気量を確保することができず、空気不足により失火状態となってHCの排出量が増大する。従って、いずれの場合もHCの排出量が多くなってしまう。
また、このようなバッテリクリアによる問題は空燃比学習制御においても発生する。すなわち、空燃比学習制御は、エンジンの吸入空気量の全域(空気量0〜MAX)を複数の領域に分割し、その各領域ごとに学習を行っており、アイドル運転に対応する領域についても学習が実施されている。従って、ハイブリッド車用エンジンの空燃比学習制御において、バッテリクリアが水温65℃以上で実行され、水温65℃以上でスタータオン始動した場合、アイドル運転領域における空燃比学習が実行されずに、冷間始動時のHC排出量が増大する。
ここで、前記した特許文献2(特開2003−027992号公報)には、バッテリクリアにより学習値が初期化されるという問題を解消する方法が開示されているが、この文献に記載の方法は、バッテリクリア直後にアイドル空気量の学習値を見込み(初期値に対する所定量の嵩上げ)で増加させる方法であり、実際の運転状態を反映していないので、現在の運転状態に合った正確な学習値を得ることは困難であり、冷間始動時のHCの低減効果は期待できない。
また、前記した特許文献3(特開2001−090583号公報)にも、バッテリクリアによる学習値消去の対策が開示されているが、この文献に記載の方法は、内燃機関をストイキ運転モードまたはリーン運転モードで運転制御する装置において、バッテリクリア後に再学習を行うにあたり、学習条件内での運転(ストイキ運転モード)に制限する方法であり、この方法をハイブリッド車用エンジンのアイドル空気量学習に適用しても、上記した冷間始動時のHCの問題を解決することはできない。
なお、ハイブリッド車において、HC低減のための補助アイテムとして、排出HCを吸着剤に付着させた後に徐々に浄化する弁付きHC吸着システム、あるいは、運転時の熱を蓄熱しておき、次の冷間始動時に蓄熱した熱を利用してエンジンの暖機を行うことによりHCの排出量を低減する蓄熱システムがあるが、これら補助アイテムを付加するとコスト高となる。また、補助アイテムの各機能が故障した際のバックアップ処理(例えば故障箇
所の表示)などを付加する必要もある。
所の表示)などを付加する必要もある。
本発明は以上のような暖機時制御に影響のある制御量の学習に関する問題点を解消するためになされたもので、ハイブリッド車において、HC低減のための補助アイテム等を付加することなく、バッテリクリア後の冷間始動時のHC排出量を低減することが可能なハイブリッド車用エンジンの学習制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、エンジンとモータが駆動源として搭載されたハイブリッド車において、エンジンの学習制御を行う学習制御装置であって、エンジンの制御量を学習する学習手段と、制御手段と、エンジンの制御装置(ECU)への給電が停止されたか否かを検出する検出手段とを備え、前記制御手段は、前記エンジンの制御装置への給電停止があった後、エンジンの冷却水の水温に関係なく、エンジンの暖機運転要求を行って、前記学習手段による制御量の学習を実行するように構成されていることを特徴としている。
本発明によれば、エンジンの制御装置への給電停止(以下、バッテリクリアという)があった後、エンジン冷却水の水温に関係なく、学習のためのアイドル運転状態を強制的に作り出して、エンジンの制御量の学習を実行するので、バッテリクリアが水温65℃(基準値)以上で行われた場合であっても、バッテリ復帰後の運転時には必ずアイドル運転が実施され、現在の運転状態を反映した正確な学習値を得ることができる。
本発明において、エンジンのアイドル空気量を学習する空気量学習手段を設け、バッテリクリアがあった後、前記空気量学習手段によるアイドル空気量学習を実行することが好ましい。この場合、バッテリクリアがあった後、エンジン冷却水の水温に関係なく、学習のためのアイドル運転状態を強制的に作り出して、アイドル空気量学習を実行することができるので、バッテリクリアが水温65℃(基準値)以上で行われた場合であっても、バッテリ復帰後の運転時にはアイドル空気量学習が必ず実行される。従って、バッテリクリアがあった後、次の冷間始動時には、実際のアイドル運転で学習した適正なアイドル空気量学習値でアイドル運転を行うことが可能になり、冷間始動時のHCの排出量を低減することができる。
本発明において、エンジンのアイドル時の空燃比を学習する空燃比学習手段を設け、学習のためのアイドル運転状態を強制的に作り出したときに、上記したアイドル空気量学習に加えて、空燃比学習を実行するようにしてもよい。このように、バッテリクリア後にアイドル空気量学習及び空燃比学習を実行することにより、冷間始動時のHCの排出量を更に低減することができる。
本発明において、エンジンのアイドル運転時の空燃比を学習する空燃比学習手段を設け、学習のためのアイドル運転状態を強制的に作り出したときに、前記空燃比学習手段による空燃比学習を実行するようにしてもよい。この場合も、バッテリクリアがあった後、次の冷間始動時には、実際のアイドル運転で学習した適正な空燃比学習値でアイドル運転を行うことが可能になり、冷間始動時のHCの排出量を低減することができる。
なお、本発明において、アイドル運転状態を強制的に作り出したときに実行する学習はアイドル空気量学習や空燃比学習に限られることなく、エンジンの他の制御量の学習であってもよい。
本発明によれば、ハイブリッド車用エンジンの学習制御において、バッテリクリア後、エンジン冷却水の水温に関係なく、学習のための運転状態を強制的に作り出して、エンジ
ンの制御量の学習を実行するので、バッテリ復帰後の運転時には、必ず現在の運転状態を反映した正確な学習値を得ることができる。これにより冷間始動時のHCの排出量を低減することが可能になる。
ンの制御量の学習を実行するので、バッテリ復帰後の運転時には、必ず現在の運転状態を反映した正確な学習値を得ることができる。これにより冷間始動時のHCの排出量を低減することが可能になる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明を適用するハイブリッド車の一例を示す概略構成図である。
図1のハイブリッド車は、エンジン1、モータ2、ジェネレータ3、動力分割機構4、バッテリ5、インバータ6、及び、伝達機構7などを備えている。また、制御系として、ハイブリッドECU20、エンジンECU30、及び、モータECU40を備えている。
エンジン1は、例えばガソリンエンジンであって、エンジンECU30により燃料噴射制御、点火制御、及び、吸入空気量調節制御などの運転制御を受ける。エンジンECU30は、ハイブリッドECU20と通信しており、ハイブリッドECU20からの制御信号によりエンジン1を運転制御するとともに、必要に応じてエンジン1の運転状態に関するデータをハイブリッドECU20に出力する。
モータ2は、三相交流によってロータが回転することにより動力を発生する交流同期電動機である。モータ2には、バッテリ5の直流電力をインバータ6にて変換した交流電力が供給されて回転する。なお、モータ2は減速時や制動時には回生発電する。
ジェネレータ3は、モータ2と同様に交流同期電動機であって、エンジン1が発生する動力のうち、動力分割機構4を介して分配された動力によって駆動して交流電力を発電する。ジェネレータ3で発電された交流電力は、インバータ6にて直流電力に変換された後にバッテリ5に充電される。
モータ2及びジェネレータ3は、モータECU40により駆動制御される。モータECU40は、ハイブリッドECU20からの指令信号を受けてモータ2及びジェネレータ3を駆動制御するために必要な信号(回転数、印加電流など)をモータ2及びジェネレータ3から入力してインバータ6にスイッチング制御信号を出力する。
動力分割機構4は、図示はしないが、例えば、モータ2の回転軸に結合されたリングギヤと、ジェネレータ3の回転軸に結合されたサンギヤと、エンジン1の出力軸に結合されたキャリアとからなるプラネタリギヤであり、エンジン1の動力をモータ2の回転軸(駆動輪14に連結)とジェネレータ3の回転軸とに分割する。
バッテリ5は、例えばニッケル水素バッテリセルを所定数直列に接続した高電圧バッテリであって、前記したようにジェネレータ3の発電電力によって充電される。バッテリ5は、ハイブリッドECU20によって監視されている。
インバータ6は、バッテリ5の直流電流とモータ2やジェネレータ3の交流電流との変換を行う電力交換装置である。インバータ6は、モータECU40により制御される。
伝達機構7は、動力分割機構4からの動力を駆動輪14へ伝達する機構であって、例えば内部は潤滑油により潤滑される構成となっている。
ハイブリッドECU20は、エンジン1、モータ2及びバッテリ5などの各部に配置されたセンサ(図示せず)からの入力信号に応じて、エンジンECU30及びモータECU
40と通信してエンジン1及びモータ2のいずれか一方もしくは双方を動力源として駆動輪14を駆動するというハイブリッド制御を行う。例えば、発進時や低速走行時のようにエンジン効率が低くなる領域では、エンジン1を停止させてモータ2のみの動力で駆動輪14を駆動し、また、通常走行時には、エンジン1を作動させてそのエンジン1の動力で駆動輪14を駆動するという制御を行う。さらに、全開加速等の高負荷時には、エンジン1の動力に加えて、バッテリ5からモータ2に電力を供給してモータ2による動力を補助動力として追加するという制御を行う。
40と通信してエンジン1及びモータ2のいずれか一方もしくは双方を動力源として駆動輪14を駆動するというハイブリッド制御を行う。例えば、発進時や低速走行時のようにエンジン効率が低くなる領域では、エンジン1を停止させてモータ2のみの動力で駆動輪14を駆動し、また、通常走行時には、エンジン1を作動させてそのエンジン1の動力で駆動輪14を駆動するという制御を行う。さらに、全開加速等の高負荷時には、エンジン1の動力に加えて、バッテリ5からモータ2に電力を供給してモータ2による動力を補助動力として追加するという制御を行う。
また、ハイブリッドECU20は、エンジン停止条件が成立したときに、エンジン1を自動的に停止する制御(アイドルストップ)を行うよう、エンジンECU30と通信を行う。
以上のハイブリッドECU20、エンジンECU30及びモータECU40等への給電は補機バッテリ(12V)50によって行われる。補機バッテリ50はコンバータ60にて降圧された直流電力によって充電される。また、補機バッテリ50の出力電圧は、コンバータ制御回路61にて監視されており、例えば、補機バッテリ50の端子電圧が所定レベル以下になったときに、バッテリクリア(各ECUへの給電停止)があったと判定し、その判定信号「バッテリクリア有り」をハイブリッドECU20からエンジンECU30に送るように構成されている。
エンジン1の吸気経路1aには、電子制御式のスロットルバルブ8が配置されている。このスロットルバルブ8の開度(エンジン1への吸入空気量)は、エンジンECU30によって制御される。
エンジン1には、冷却水の水温を検出する温度センサ9と、エンジン回転数(クランクシャフト回転数)を検出する回転数センサ10が配置されている。これら温度センサ9及び回転数センサ10の出力信号はエンジンECU30に入力される。
エンジン1の排気経路1bには、2つの触媒11及び触媒12が上流側から順に配置されている。これら触媒11、12は、エンジン1から排出される排気ガス中のHC等の有害成分を浄化するものである。また、エンジン1の排気経路1b上で触媒11の上流側に空燃比センサ13が配置されている。空燃比センサ13は、例えばO2センサであって、
その出力信号はエンジンECU30に入力される。
その出力信号はエンジンECU30に入力される。
次に、図1のハイブリッド車に適用する学習制御装置の具体的な例を説明する。
<実施例1>
図2は学習制御装置の一例の構成を示すブロック図である。
図2は学習制御装置の一例の構成を示すブロック図である。
この例では、エンジンECU30に、アイドル空気量学習手段32及び学習制御手段33を設けており、これらアイドル空気量学習手段32及び学習制御手段33などによって学習制御装置31が構成されている。
アイドル空気量学習手段32は、エンジン1に配置した回転数センサ10の検出信号からアイドル運転時のエンジン1の実際の回転数を求め、この実際のアイドル回転数と目標アイドル回転数との偏差(アイドル空気量フィードバック制御における補正量)に基づいてアイドル空気量を学習する。このアイドル空気量学習手段32による学習は、図4のフローチャートのステップS14及びステップS18で実行するEQG学習である。
アイドル空気量学習手段32で学習されたアイドル空気量学習値はエンジンECU30
内のメモリ34に記憶される。このメモリ34に記憶のアイドル空気量学習値は、アイドル空気量学習が実行されるごとに順次更新される。なお、メモリ34は、例えば書き込み・読み出しが自由な揮発性メモリである。
内のメモリ34に記憶される。このメモリ34に記憶のアイドル空気量学習値は、アイドル空気量学習が実行されるごとに順次更新される。なお、メモリ34は、例えば書き込み・読み出しが自由な揮発性メモリである。
学習制御手段33は、アイドル空気量学習手段32の動作を制御するものであって、下記の[バッテリクリア時の処理]と[アイドル空気量学習制御]を実行する。
学習制御手段33は、図4のフローチャートに示すように、アイドル空気量学習を実行する条件が成立したときに、エンジン暖機運転要求を出す(ステップS13及びステップS17)。このエンジン暖機運転要求はエンジンECU30からハイブリッドECU20に送られ、ハイブリッドECU20がエンジン暖機運転を許可したら、エンジンECU30がエンジン1のアイドル運転を行う。また、学習制御手段33は、エンジン暖機運転要求後でエンジン1がアイドル運転中のときに、アイドル空気量学習手段32に学習を実行させる(ステップS14、ステップS18)。さらに、学習制御手段33は、アイドル空気量学習手段32による学習が完了したときにエンジン暖機運転要求をOFFとし(ステップS16及びステップS20)、また、ステップS21において、フラグEXSUPを「OFF」に設定する。
−バッテリクリア時の処理−
図3に示すように、前記補機バッテリ50からの各ECUへの給電停止つまりバッテリクリアがあったと判定されたとき(ステップS1)、そのバッテリクリアの直後に、フラグEXSUPを「ON」に設定する(ステップS2)。
図3に示すように、前記補機バッテリ50からの各ECUへの給電停止つまりバッテリクリアがあったと判定されたとき(ステップS1)、そのバッテリクリアの直後に、フラグEXSUPを「ON」に設定する(ステップS2)。
−アイドル空気量学習制御−
この例で実施するアイドル空気量学習制御を、図4に示すフローチャートを参照しながら説明する。
この例で実施するアイドル空気量学習制御を、図4に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、フラグEXSUPが「ON」に設定されているか否かを判定する(ステップS11)。フラグEXSUPが「ON」でない場合はステップS12に進み、フラグEXSUPが「ON」である場合はステップS17に進む。
ステップS12では、エンジン1に配置した温度センサ9によって検出された冷却水の水温が65℃(基準値)未満であるか否かを判定し、水温が65℃以上であるときにはこのルーチンを終了する。この判定処理により水温が高いときの無駄なアイドリングが禁止される。
ステップS12での判定結果が水温65℃未満である場合、ステップS13に進み、アイドル空気量学習(EQG学習)を実行するためのエンジン暖機運転要求をハイブリッドECU20に出し、ハイブリッドECU20がエンジン暖機運転を許可したら、エンジン1の暖機運転(アイドル運転)を開始してステップS14に進む。
ステップS14では、アイドル空気量学習手段32が、アイドル運転時のエンジン1の実際の回転数と、目標アイドル回転数との偏差に基づいてアイドル空気量の学習を行い、そのアイドル空気量学習値をエンジンECU30のメモリ34に記憶する。以上のアイドル空気量学習が完了した後(ステップS15)、学習制御手段33が学習のためのエンジン暖機運転要求をOFFにし(ステップS16)、このルーチンを終了する。
一方、ステップS11での判定で、フラグEXSUPが「ON」となっている場合つまりバッテリクリアがあった場合は、エンジンECU30のメモリ34内のアイドル空気量学習値が初期値になっているので、エンジン1の冷却水の水温に関係なく、アイドル空気
量学習を実行するためのエンジン暖機運転要求をハイブリッドECU20に出し(ステップS17)、ハイブリッドECU20がエンジン暖機運転を許可したら、エンジン1の暖機運転(アイドル運転)を開始して学習のためのアイドル運転状態を強制的に作り出す。そして、このアイドル運転中にアイドル空気量学習手段32がアイドル空気量学習を1回だけ実行して(ステップS18,ステップS19)、現在の適正なアイドル空気量学習値をエンジンECU30のメモリ34に記憶する。
量学習を実行するためのエンジン暖機運転要求をハイブリッドECU20に出し(ステップS17)、ハイブリッドECU20がエンジン暖機運転を許可したら、エンジン1の暖機運転(アイドル運転)を開始して学習のためのアイドル運転状態を強制的に作り出す。そして、このアイドル運転中にアイドル空気量学習手段32がアイドル空気量学習を1回だけ実行して(ステップS18,ステップS19)、現在の適正なアイドル空気量学習値をエンジンECU30のメモリ34に記憶する。
なお、上記ステップS17において学習のためのエンジン暖機運転要求を出すタイミングは、例えば、バッテリ復帰後の運転中にハイブリッド車が信号待ちや渋滞などで最初に停止した時などが挙げられる。また、上記ステップS18でのアイドル空気学習(EQG学習)は、バッテリクリア後の学習であり偏差が大きいので、学習値を適正な範囲に短時間で収束させる急速学習(学習速度スピードアップ処理)とする。
以上のバッテリクリア後のアイドル空気量学習が完了した時点で、学習のためのエンジン暖機運転要求をOFFにする(ステップS20)。さらに、フラグEXSUPを「OFF」に設定し(ステップS21)、このルーチンを終了する。なお、フラグEXSUPは、次の新たなバッテリクリアがあるまで「OFF」の状態が維持される。
以上のように、この実施例においては、バッテリクリア後、エンジン1の冷却水の水温に関係なく、学習のためのアイドル運転状態を強制的に作り出してアイドル空気量学習を1回だけ実行するので、バッテリクリアが水温65℃以上で行われた場合であっても、バッテリ復帰後の運転時にはアイドル空気量学習が必ず実行される。従って、バッテリクリアがあった後、次の冷間始動時には、メモリ34に記憶された適正なアイドル空気量学習値でアイドル運転を行うことが可能になり、冷間始動時のHCの排出量を低減することができる。
<実施例2>
図5は学習制御装置の他の例の構成を示すブロック図である。
図5は学習制御装置の他の例の構成を示すブロック図である。
まず、この例に適用する空燃比学習(A/F学習)について説明する。空燃比学習は、図6に示すように、エンジン1の吸入空気量の全域(空気量0〜MAX)を、例えばR1領域〜R4領域の4つの領域に分割し、そのR1領域,R2領域,R3領域,R4領域の各領域ごとにそれぞれ学習値を持たせることで、空気量の全域にわたって空燃比を精度良く制御するようにしている。また、エンジン1のアイドル運転に対応するR0領域についても空燃比学習が行われており、そのR0領域の学習値で冷間始動時の空燃比が決定されるが、バッテリクリアによりR0領域の空燃比学習値が初期値になると、冷間始動時のHC排出量の問題が発生する。
そこで、この例では、前記した<実施例1>の構成に加えて、図5に示すように、学習制御装置131に空燃比学習手段35を設けて、アイドル運転時の空燃比学習を強制的に実行する点に特徴がある。その構成を以下に具体的に説明する。
まず、空燃比学習手段35は、エンジン1の排気側に配置した空燃比センサ13の出力信号からエンジン1で燃焼された混合気の空燃比を求め、この実際の空燃比と目標空燃比との偏差(空燃比フィードバック制御における補正量)に基づいて空燃比を学習する。この空燃比学習手段35による学習は、図7のフローチャートのステップS34及びステップS38で実行するA/F学習である。
空燃比学習手段35で学習された空燃比学習値はエンジンECU30内のメモリ34に記憶される。このメモリ34に記憶の空燃比学習値は、空燃比学習が実行されるごとに順
次更新される。なお、空燃比学習は、上記したR1領域,R2領域,R3領域,R4領域、及び、アイドル領域であるR0領域の各領域について実行されるが、この例では、アイドル領域であるR0領域の空燃比学習についてのみ説明する。
次更新される。なお、空燃比学習は、上記したR1領域,R2領域,R3領域,R4領域、及び、アイドル領域であるR0領域の各領域について実行されるが、この例では、アイドル領域であるR0領域の空燃比学習についてのみ説明する。
また、学習制御手段133は、前記した<実施例1>で用いた学習制御手段33と基本的に同じ構成であるが、アイドル空気量学習手段32に加えて空燃比学習手段35の学習動作を制御する点が相違する。
次に、この例の学習制御を図7に示すフローチャート参照しながら説明する。なお、この例においても、前記した<実施例1>と同様に、バッテリクリアがあった直後にフラグEXSUPが「ON」に設定される(図3参照)。
まず、フラグEXSUPが「ON」に設定されているか否かを判定する(ステップS31)。フラグEXSUPが「ON」でない場合はステップS32に進む。ステップS32〜ステップ36までの処理は、前記した図4のステップS12〜ステップS16と基本的に同じ処理であるが、この例では、ステップS34において、アイドル空気量学習手段32によるアイドル空気量学習(EQG学習)に加えて、空燃比学習手段35が上記したR0領域の空燃比学習(A/F学習)を実行して、現在の適正なアイドル空気量学習値及び空燃比学習値をエンジンECU30のメモリ34に記憶する。
一方、ステップS31での判定で、フラグEXSUPが「ON」となっている場合つまりバッテリクリアがあった場合は、ステップS37に進む。ステップS37〜ステップS40までの処理は、前記した図4のステップS17〜ステップS20と基本的に同じ処理であるが、この例では、水温に関係なくエンジン1の学習のためのアイドル運転状態を強制的に作り出した後、そのアイドル運転中に、アイドル空気量学習手段32によるアイドル空気量学習(EQG学習)に加えて、空燃比学習手段35が、上記したR0領域の空燃比学習(A/F学習)を1回だけ実行して(ステップS38、ステップS39)、現在の適正なアイドル空気量学習値と空燃比学習値をエンジンECU30のメモリ34に記憶する。
以上のバッテリクリア後の学習が完了した後に、学習のためのエンジン暖機運転要求をOFFにし(ステップS40)、さらに、フラグEXSUPを「OFF」に設定して(ステップS41)、このルーチンを終了する。なお、フラグEXSUPは、次の新たなバッテリクリアがあるまで「OFF」の状態が維持される。
以上のように、この実施例においては、バッテリクリア後、エンジン1の冷却水の水温に関係なく、学習のためのアイドル運転状態を強制的に作り出してアイドル空気量学習と空燃比学習を1回だけ実行するので、バッテリクリアが水温65℃以上で行われた場合であっても、バッテリ復帰後の運転時にはアイドル空気量学習と空燃比学習が必ず実行される。従って、バッテリクリアがあった後、次の冷間始動時には、メモリ34に記憶された適正なアイドル空気量学習値及び空燃比学習値でアイドル運転を行うことが可能になり、冷間始動時のHCの排出量を更に低減することができる。
<実施例3>
図8は学習制御装置の別の例の構成を示すブロック図である。
図8は学習制御装置の別の例の構成を示すブロック図である。
この例では、エンジンECU30に、空燃比学習手段235及び学習制御手段233を設けており、これら空燃比学習手段235及び学習制御手段233などによって学習制御装置231が構成されている。
空燃比学習手段235は、前記した<実施例2>で用いた空燃比学習手段35と同じ構成である。この空燃比学習手段235による学習は、図9のフローチャートのステップS54及びステップS58で実行するA/F学習である。なお、この例においても、アイドル領域であるR0領域の空燃比学習についてのみ説明する。
学習制御手段233は、空燃比学習手段235の動作を制御するものであって、下記の[バッテリクリア時の処理]と[空燃比学習制御]を実行する。
学習制御手段233は、図9のフローチャートに示すように、空燃比学習を実行する条件が成立したときに、エンジン暖機運転要求を出す(ステップS53及びステップS57)。このエンジン暖機運転要求はエンジンECU30からハイブリッドECU20に送られ、ハイブリッドECU20がエンジン暖機運転を許可したら、エンジンECU30がエンジン1のアイドル運転を行う。また、学習制御手段233は、エンジン暖機運転要求後でエンジン1がアイドル運転中のときに、空燃比学習手段235に学習を実行させる(ステップS54、ステップS58)。さらに、学習制御手段233は、空燃比学習手段235による学習が完了したときに、エンジン暖機要求をOFFとし(ステップS56及びステップS60)、また、ステップS61において、フラグEXSUPを「OFF」に設定する。
−バッテリクリア時の処理−
図3に示すように、前記補機バッテリ50からの各ECUへの給電停止つまりバッテリクリアがあったと判定されたとき(ステップS1)、そのバッテリクリアの直後に、フラグEXSUPを「ON」に設定する(ステップS2)。
図3に示すように、前記補機バッテリ50からの各ECUへの給電停止つまりバッテリクリアがあったと判定されたとき(ステップS1)、そのバッテリクリアの直後に、フラグEXSUPを「ON」に設定する(ステップS2)。
−空燃比学習制御−
この例で実施する空燃比学習制御を、図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。
この例で実施する空燃比学習制御を、図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、フラグEXSUPが「ON」に設定されているか否かを判定する(ステップS51)。フラグEXSUPが「ON」でない場合はステップS52に進み、フラグEXSUPが「ON」である場合はステップS57に進む。
ステップS52では、エンジン1に配置した温度センサ9によって検出された冷却水の水温が65℃(基準値)未満であるか否かを判定し、水温が65℃以上であるときにはこのルーチンを終了する。この判定処理により水温が高いときの無駄なアイドリングが禁止される。
ステップS52での判定結果が、水温65℃未満である場合、ステップS53に進み、空燃比学習(A/F学習)を実行するためのエンジン暖機運転要求をハイブリッドECU20に出し、ハイブリッドECU20がエンジン暖機運転を許可したら、エンジン1の暖機運転(アイドル運転)を開始してステップS54に進む。
ステップS54では、空燃比学習手段235が、エンジン1に配置した空燃比センサ13の出力信号からエンジン1で燃焼された混合気の空燃比を求め、この実際の空燃比と目標空燃比との偏差に基づいて空燃比学習を行い、その空燃比学習値をエンジンECU30のメモリ34に記憶する。以上の空燃比学習が完了した後(ステップS55)、学習のためのエンジン暖機運転要求をOFFにし(ステップS56)、このルーチンを終了する。
一方、ステップS51での判定で、フラグEXSUPが「ON」となっている場合つまりバッテリクリアがあった場合は、エンジンECU30のメモリ34内の空燃比学習値が
初期値になっているので、エンジン1の冷却水の水温に関係なく、上記したR0領域での空燃比(EQG学習)を実行するためのエンジン暖機運転要求をハイブリッドECU20に出し(ステップS57)、ハイブリッドECU20がエンジン暖機運転を許可したら、エンジン1の暖機運転(アイドル運転)を開始して、学習のためのアイドル運転状態を強制的に作り出す。そして、このアイドル運転中に、空燃比学習手段235が、空燃比学習(急速学習)を1回だけ実行して、現在の適正な空燃比学習値をエンジンECU30のメモリ34に記憶する(ステップS58,ステップS59)。
初期値になっているので、エンジン1の冷却水の水温に関係なく、上記したR0領域での空燃比(EQG学習)を実行するためのエンジン暖機運転要求をハイブリッドECU20に出し(ステップS57)、ハイブリッドECU20がエンジン暖機運転を許可したら、エンジン1の暖機運転(アイドル運転)を開始して、学習のためのアイドル運転状態を強制的に作り出す。そして、このアイドル運転中に、空燃比学習手段235が、空燃比学習(急速学習)を1回だけ実行して、現在の適正な空燃比学習値をエンジンECU30のメモリ34に記憶する(ステップS58,ステップS59)。
なお、上記ステップS57において学習のためのエンジン暖機運転要求を出すタイミングは、例えば、バッテリ復帰後の運転時中にハイブリッド車が信号待ちや渋滞などで最初に停止した時などが挙げられる。また、上記ステップS58での空燃比学習(A/F学習)は、バッテリクリア後の学習であり偏差が大きいので、学習値を適正な範囲に短時間で収束させる急速学習(学習速度スピードアップ処理)とする。
以上のバッテリクリア後の空燃比学習が完了した後、学習のためのエンジン暖機運転要求をOFFにする(ステップS60)。さらに、フラグEXSUPを「OFF」に設定し(ステップS61)、このルーチンを終了する。なお、フラグEXSUPは、次の新たなバッテリクリアがあるまで「OFF」の状態が維持される。
以上のように、この実施例においては、バッテリクリア後に、エンジン1の冷却水の水温に関係なく、学習のためのアイドル運転状態を強制的に作り出して空燃比学習を1回だけ実行するので、バッテリクリアが水温65℃以上で行われた場合であっても、バッテリ復帰後の運転時には空燃比学習が必ず実行される。従って、バッテリクリアがあった後、次の冷間始動時には、メモリ34に記憶されたR0領域の空燃比学習値でアイドル運転を行うことが可能になり、冷間始動時のHCの排出量を低減することができる。
なお、以上の実施例では、バッテリクリア後、エンジン1の冷却水の水温に関係なく、学習のためのアイドル運転状態を強制的に作り出したときに、アイドル空気量学習または空燃比学習のいずれか一方もしくは双方の学習を1回だけ実行しているが、その学習の実行回数は任意であり、例えば2〜3回の学習を行うようにしてもよい。
以上の実施例では、エンジン冷却水の水温の基準値を65℃としているが、これに限定されることなく、例えば70℃など、アイドル運転時の水温及び学習の機会などを考慮して適当な値を設定すればよい。
以上の実施例では、モータとジェネレータとを個別に設けたハイブリッド車に本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限られることなく、モータとジェネレータの双方の機能をもつモータジェネレータを搭載したハイブリッド車にも適用可能である。
以上の実施例の制御によれば、ハイブリッド車用エンジンの学習制御において、バッテリクリア後、エンジン冷却水の水温に関係なく、学習のためのアイドル運転状態を強制的に作り出して、例えば、アイドル空気量学習または空燃比学習学習のいずれか一方もしくは双方の学習を実行するので、バッテリクリア後の冷間始動時のHC排出量を低減することができる。しかも、HC低減のための補助アイテム等を付加することなく、低コストで冷間始動時のHC低減を実現することができる。
本発明は、エンジンとモータが駆動源として搭載されたハイブリッド車において、バッテリクリア後の冷間始動時に排出されるHCの排出量を低減するのに有効に利用することができる。
1 エンジン
2 モータ
3 ジェネレータ
4 動力分割機構
5 バッテリ
50 補機バッテリ
6 インバータ
60 コンバータ
61 コンバータ制御回路
7 伝達機構
8 スロットルバルブ
9 温度センサ(水温検出用)
10 回転数センサ(エンジン回転数検出用)
11,12 触媒
13 空燃比センサ
14 駆動輪
20 ハイブリッドECU
30 エンジンECU
31、131,231 学習制御装置
32 アイドル空気量学習手段
33,133,233 学習制御手段
34 メモリ
35,235 空燃比学習手段
40 モータECU
2 モータ
3 ジェネレータ
4 動力分割機構
5 バッテリ
50 補機バッテリ
6 インバータ
60 コンバータ
61 コンバータ制御回路
7 伝達機構
8 スロットルバルブ
9 温度センサ(水温検出用)
10 回転数センサ(エンジン回転数検出用)
11,12 触媒
13 空燃比センサ
14 駆動輪
20 ハイブリッドECU
30 エンジンECU
31、131,231 学習制御装置
32 アイドル空気量学習手段
33,133,233 学習制御手段
34 メモリ
35,235 空燃比学習手段
40 モータECU
Claims (4)
- エンジンとモータが駆動源として搭載されたハイブリッド車において前記エンジンの学習制御を行う学習制御装置であって、
前記エンジンの制御量を学習する学習手段と、制御手段と、前記エンジンの制御装置への給電が停止されたか否かを検出する検出手段とを備え、前記制御手段は、前記エンジンの制御装置への給電停止があった後、前記エンジンの冷却水の水温に関係なく、前記エンジンの暖機運転要求を行って、前記学習手段による制御量の学習を実行するように構成されていることを特徴とするハイブリッド車用エンジンの学習制御装置。 - 前記学習手段がエンジンのアイドル空気量を学習する空気量学習手段であり、前記エンジンの制御装置への給電停止があった後、前記空気量学習手段によるアイドル空気量学習を実行することを特徴とする請求項1記載のハイブリッド車用エンジンの学習制御装置。
- 請求項2記載のハイブリッド車用エンジンの学習制御装置において、前記エンジンのアイドル時の空燃比を学習する空燃比学習手段を備え、前記エンジンの制御装置への給電停止があった後、前記空気量学習手段によるアイドル空気量学習に加えて、前記空燃比学習手段による空燃比学習を実行することを特徴とするハイブリッド車用エンジンの学習制御装置。
- 前記学習手段がエンジンのアイドル運転時の空燃比を学習する空燃比学習手段であり、前記エンジンの制御装置への給電停止があった後、前記空燃比学習手段による空燃比学習を実行することを特徴とする請求項1記載のハイブリッド車用エンジンの学習制御装置。
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-
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- 2004-09-15 JP JP2004267774A patent/JP2006083734A/ja active Pending
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