JP2006082543A - 画像形成システム、画像形成装置および画像形成システムの制御方法 - Google Patents

画像形成システム、画像形成装置および画像形成システムの制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006082543A
JP2006082543A JP2005187946A JP2005187946A JP2006082543A JP 2006082543 A JP2006082543 A JP 2006082543A JP 2005187946 A JP2005187946 A JP 2005187946A JP 2005187946 A JP2005187946 A JP 2005187946A JP 2006082543 A JP2006082543 A JP 2006082543A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
post
warm
unit
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005187946A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiji Sugimoto
英二 杉本
Hideki Nakamura
英樹 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Business Technologies Inc
Original Assignee
Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Business Technologies Inc filed Critical Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority to JP2005187946A priority Critical patent/JP2006082543A/ja
Publication of JP2006082543A publication Critical patent/JP2006082543A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】 画像形成装置で形成された記録媒体に対して加熱により後処理を行う後処理装置を備えた画像形成システムにおいて、画像形成装置のウォームアップを短時間に完了させること、および、画像形成システムの消費電力を節約することと最大消費電力を簡単な構成で抑制することを課題とする。
【解決手段】 印刷ジョブを入力するジョブ入力部と、前記印刷ジョブを判別する印刷ジョブ判別手段と、制御部を有し、印刷ジョブ判別手段で判別された判別結果に基づいて、制御部にて後処理装置の加熱部の温度を制御する。
【選択図】 図12

Description

本発明は、画像形成装置と加熱手段を有する後処理装置とを備えた画像形成システムに関するものである。
画像形成装置に後処理装置を接続し、画像形成装置から排出された画像形成済みの記録媒体にオンラインで後処理を行うシステムを画像形成システムと呼ぶ。後処理装置には製本機能を有するものがあり、画像形成装置に製本機能を有する後処理装置(以下製本装置とも記す)を接続した画像形成システムでは、画像形成装置から排出された画像形成済みの記録媒体であるシートを製本装置にて冊子形態に綴じ込んで製本し排出する。このような製本装置の製本方法には、シート束の端部を綴じ針(ステイプル)にてシートを綴じる方法や、加熱により軟化、溶融するホットメルト型の接着剤をテープ状に裁断された紙や布製の基材に塗布したテープ(綴じテープ)を加熱しながらシートの端部に圧着して綴じる方法や、シートの端部に糊を塗布して、このシートを整合しながら積載して、最後に糊が塗布されシートの端部を押圧して綴じる手段も提案されている(例えば、特許文献1参照)。これらの製本方法は、それぞれ特徴があり、製本の目的により適宜な手段が選択される。簡易的な製本には、綴じ針を用いる方法が使用されることが多いが、綴じテープを使用する方法は、ページ数が多い場合でも綴じ針を使用する製本方法における綴じ針の長さのような制限がなく、しかも、仕上がりの体裁が良いので、重要な書類などの製本に有効な方法である。
綴じテープを使用する製本方法では、上流側の画像形成装置から排出された画像形成済みのシートを順次積載、整合してシート束を形成した後、シート束の端面部に、加熱部材みて綴じテープを加熱しながら押し当ててバインドし、加熱により軟化、溶融させたホットメルト型接着剤をシート束に移行させ、その後に加熱部材を離間させる。加熱部材の離間によりホットメルト型接着剤は常温に戻り固化するのでシート束および綴じテープが固着されて製本が完了する。
加熱した部材を押し当てることにより綴じテープの接着剤を溶融する加熱部材は、綴じテープを短時間で均一に加熱する必要があることから、部材としては、熱伝導性のよいアルミニウムや、蓄熱性の良好なステンレス等を使用している。この部材と綴じテープが接触する面と反対側の面にはヒータが設けられ、部材が加熱される。
前記部材は、押圧に対応するための強度と、均一な温度分布を要求されることから、熱容量が大きくなる。その結果、ヒータへの通電開始から、前記部材が製本に対応できる所定の温度に到達する間での時間、いわゆるウォームアップ時間が長くなり、画像形成装置の準備が整っても画像形成動作を開始するまでの待ち時間が長くなることもある。
後処理装置のウォームアップ時間を限られた条件下で少しでも短くするための策として後処理装置の加熱部材に複数のヒータを設け、これらのヒータへの電力配分を制御することにより加熱部材全体を均一に温度上昇させるという提案もある(例えば、特許文献2参照)。
画像形成装置に製本装置が接続されている画像形成システムにおいては、製本装置への通電は、一般に画像形成装置の電源投入により開始される。ウォームアップについて述べれば、画像形成装置の電源投入、或いはパワーセーブモードやスリープモードと呼ばれる省エネルギーモード(省エネモードともいう)からの起動がなされると、画像形成装置のウォームアップと製本装置のウォームアップは同時に開始される。画像形成システムに使用される画像形成装置が加熱により画像の定着を行う定着部を有している場合には、画像形成装置の電源投入或いは省エネモードからの起動時に画像形成装置の定着部および製本装置の加熱部材のヒータへウォームアップのための電力を同時に供給することになり、画像形成システムのウォームアップ時の消費電力は大きくなる。特に、電源投入時は、画像形成装置の定着部および製本装置の加熱部材のヒータの温度が低く電気抵抗値が低いので、消費電力はさらに大きくなり、画像形成システムにおける消費電力は電源投入時に最大となる。
ところで、画像形成システムを設置するにあたり、ユーザは使用可能な配電盤やコンセントの供給可能電力を前提に画像形成装置や製本装置の選択を行わなければならない。接続される配電盤やコンセントの供給電力には制限があり、設置環境の配電盤やコンセントの供給可能電力によっては、画像形成装置単体の設置が可能だが、製本装置を付加した場合には消費電力が供給可能電力量を超過してしまうこともあり得る。このような場合には、画像形成システムの導入を断念するか、あるいは、配電盤やコンセントの供給可能電力量を増加する工事を行って導入を可能にするか、いずれかの選択をユーザへ強いることになる。
一方、画像形成装置における商用電源から供給する電力を抑制する方法として、画像形成装置の定着手段を、商用電源からの電力で駆動する主ヒータと、内蔵する蓄電池から供給される直流電力により駆動する補助ヒータとにより加熱する方法(例えば特許文献3参照)が提案されているが、整流や充電のための回路手段や、蓄電池回路等を必要とし、構造の複雑化は避けられない。また、画像形成システムを構成する画像形成装置および製本装置に供給する電力を、双方のヒータの温度を監視しつつうまく配分して最大消費電力を抑えることも可能ではあるが、複雑な構成を必要とするので現実的ではない。簡単な構成で最大消費電力を抑制する画像形成システムはこれまで存在していなかった。
このように、従来の画像形成装置に加熱手段を有する製本装置を接続して画像形成システムとして使用したいとする要望があっても、使用可能な配電盤やコンセントの供給可能電力によっては要望を断念するか、どうしても使用したい場合には配電盤やコンセントの供給可能電力量を増加する工事を行うなど、ユーザへの制約、負担が多かった。
特開2003−291558号公報 特開平9−323488号公報 特開2000−98799号公報
特許文献1及び特許文献2に記載の後処理装置のウォームアップ時間を短縮するために、ヒータの容量を上げ、大きな電力を供給することが考えられるが、通常、装置が接続されている配電盤やコンセントには、供給電力の制限があり、おのずから供給できる電力の限度がある。特に、加熱による定着手段を有する画像形成装置に後処理装置が接続された場合、複数のヒータにウォームアップのための電力を同時に供給する必要があることから、各々のヒータに供給される電力が限られ、画像形成装置及び後処理装置からなる画像形成システム全体のウォームアップ時間はかえって長くなる可能性がある。
また、ユーザの使用環境によっては、ホットメルト接着剤によりシート束を綴じる後処理装置を常時使用する場合と、そうでない場合がある。後処理装置を常時使用する場合は、後処理装置のウォームアップが短時間で完了することが求められている一方、そうでない場合は、後処理装置を使用しない状況では最小限の電力消費に留められていることが要求されている。
本発明は上述したような状況に鑑みてなされたもので、その第1の課題は、電力制限のある状況で、画像形成装置のウォームアップを短時間に完了させることが可能な画像形成システム、画像形成装置、画像形成方法を提供することにある。また、本発明の第2の課題は、後処理装置の加熱部を長時間使用しない状況では後処理装置の加熱部で消費される電力を節約することが可能な画像形成システム、画像形成装置、画像形成方法をを提供することにある。
さらに、本発明の第3の課題は、画像形成装置と、加熱部を有する後処理装置とを有する画像形成システムにおける最大消費電力を簡単な構成で抑制することである。
上記課題は、特許請求の範囲に記載の以下の構成により達成される。
(請求項1)
画像形成装置で形成された記録媒体に対して後処理を行う後処理装置を備えた画像形成システムにおいて、
前記後処理装置は加熱部を有し、
前記画像形成システムは、
印刷ジョブを入力するジョブ入力部と、
前記印刷ジョブを判別する印刷ジョブ判別手段と、
前記印刷ジョブ判別手段で判別された判別結果に基づいて、前記加熱部の温度を制御する制御部と、
を有することを特徴とする画像形成システム。
(請求項2)
前記制御部は、前記判別結果に基づいて、前記加熱部の温度を上昇させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
(請求項3)
前記印刷ジョブには、前記記録媒体に対する後処理情報が含まれており、
前記印刷ジョブ判別部は、前記印刷ジョブに含まれる後処理情報を判別し、
前記制御部は、前記印刷ジョブ判別部で前記印刷ジョブに後処理情報が含まれると判別された場合に、前記加熱部の温度を上昇させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
(請求項4)
前記制御部は、前記印刷ジョブ判別部で判別された判別結果に基づいて、前記加熱部のウォームアップを開始することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の画像形成システム。
(請求項5)
前記制御部による前記加熱部のウォームアップの開始は、前記加熱部に対する通電を遮断した状態から前記加熱部に対して通電する状態への移行であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
(請求項6)
前記印刷ジョブには、前記記録媒体に対する後処理情報が含まれており、
前記制御部は、前記印刷ジョブ判別部で前記印刷ジョブに前記加熱部を使用する後処理情報が含まれると判別された場合に、前記加熱部の温度を上昇させることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の画像形成システム。
(請求項7)
前記画像形成装置は、画像形成動作が可能なモードと前記画像形成が可能なモードよりも消費電力が低い低消費電力モードを有し、
前記制御部による前記加熱部のウォームアップは、前記低消費電力モードから前記画像形成動作が可能なモードへの移行であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
(請求項8)
前記印刷ジョブには、前記記録媒体に対する後処理情報が含まれており、
前記印刷ジョブ判別部は、前記印刷ジョブに含まれる後処理情報を判別し、
前記制御部は、前記印刷ジョブ判別部で前記印刷ジョブに後処理情報が含まれると判別された場合に、前記加熱部の温度を第1の温度に制御し、前記印刷ジョブに後処理情報が含まれない場合に、前記加熱部を第2の温度に制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
(請求項9)
前記加熱部は、前記後処理装置で行う処理のための加工材を加熱するためのものであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成システム。
(請求項10)
前記加熱部は、前記後処理装置が記録媒体束を綴じるための接着剤を溶融させるものであることを特徴とする請求項9に記載の画像形成システム。
(請求項11)
画像形成装置で形成された記録媒体に対して後処理を行う後処理装置を備えた画像形成システムにおいて、
前記後処理装置は加熱部を有し、
前記画像形成システムは、
第1のウォームアップ開始トリガを検知する第1トリガ検知部と、
第2のウォームアップ開始トリガを検知する第2トリガ検知部と、
前記加熱部のウォームアップを制御する制御部と、
第1のモード又は第2のモードを設定する設定部とを有し、
前記制御部は、前記設定部で第1のモードが設定された場合は、前記第1トリガ検知部による前記第1のウォームアップ開始トリガの検知に応じて前記加熱部のウォームアップを開始し、前記設定部で第2のモードが設定された場合は、前記第2トリガ検知部による前記第2のウォームアップ開始トリガの検知に応じて前記加熱部のウォームアップを開始することを特徴とする画像形成システム。
(請求項12)
前記第1のウォームアップ開始トリガは、前記後処理装置への電源投入及び前記画像形成装置への電源投入から選ばれる少なくとも一方であり、
前記第2のウォームアップ開始トリガは、後処理設定情報であることを特徴とする請求項11に記載の画像形成システム。
(請求項13)
前記第2のウォームアップ開始トリガは、前記加熱部を使用することを示す後処理設定情報であることを特徴とする請求項12に記載の画像形成システム。
(請求項14)
前記制御部による前記加熱部のウォームアップの開始は、前記加熱部に対する通電を遮断した状態から前記加熱部に対して通電する状態への移行であることを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載の画像形成システム。
(請求項15)
前記加熱部は、前記後処理装置で行う処理のための加工材を加熱するためのものであることを特徴とする請求項11〜14のいずれか1項に記載の画像形成システム。
(請求項16)
前記加熱部は、前記後処理装置が記録媒体束を綴じるための接着剤を溶融させるものであることを特徴とする請求項15に記載の画像形成システム。
(請求項17)
前記画像形成装置は、画像形成動作が可能なモードと前記画像形成動作が可能なモードよりも消費電力が低い低消費電力モードを有し、
前記第1のウォームアップ開始トリガは、前記低消費電力モードから前記画像形成動作が可能なモードへの移行指示であり、前記第2のウォームアップ開始トリガは、後処理設定情報であることを特徴とする請求項11に記載の画像形成システム。
(請求項18)
前記第2のウォームアップ開始トリガは、前記加熱部を使用することを示す後処理設定情報であることを特徴とする請求項17に記載の画像形成システム。
(請求項19)
前記制御部は、前記設定部で第2のモードが設定された場合は、後処理設定情報の内容に応じて、前記加熱部のウォームアップを開始するか否かを決定することを特徴とする請求項11に記載の画像形成システム。
(請求項20)
前記画像形成装置がヒータを備えた定着部を有し、前記第1のウォームアップ開始トリガは、前記後処理装置への電源投入及び前記画像形成装置への電源投入から選ばれる少なくとも一方であり、前記第2のウォームアップ開始トリガは、前記定着部のウォームアップ完了であることを特徴とする請求項11に記載の画像形成システム。
(請求項21)
画像形成装置で形成された記録媒体に対して後処理を行う後処理装置を備えた画像形成システムにおいて、
前記画像形成装置は加熱部を有し、
前記後処理装置は加熱部を有し、
前記画像形成システムは、第1のウォームアップ開始トリガに応じて前記画像形成装置の加熱部及び前記後処理装置の加熱部のウォームアップを開始する第1のモードと、前記第1のウォームアップ開始トリガに応じて前記画像形成装置の加熱部及び前記後処理装置の加熱部のうちの前記画像形成装置の加熱部のみのウォームアップを開始する第2のモードとを有することを特徴とする画像形成システム。
(請求項22)
画像形成装置で形成された記録媒体に対して後処理を行う後処理装置を備えた画像形成システムにおいて、
前記後処理装置のウォームアップを、前記画像形成装置のウォームアップ終了後に行うことを特徴とする画像形成システム。
(請求項23)
前記画像形成装置のウォームアップ終了に応じて、前記後処理装置のウォームアップを開始することを特徴とする請求項22に記載の画像形成システム。
(請求項24)
後処理設定情報の内容に応じて、前記ウォームアップを開始することを特徴とする請求項22に記載の画像形成システム。
(請求項25)
前記後処理設定情報に前記加熱部を使用する後処理が含まれていることに応じて、前記後処理装置のウォームアップを開始することを特徴とする請求項24に記載の画像形成システム。
(請求項26)
前記ウォームアップは、前記後処理装置への電源投入及び前記画像形成装置への電源投入後に行われることを特徴とする請求項22〜25のいずれか1項に記載の画像形成システム。
(請求項27)
前記画像形成装置は、画像形成動作が可能なモードと前記画像形成動作が可能なモードよりも消費電力が低い低消費電力モードを有し、
前記ウォームアップは、前記低消費電力モードから前記画像形成動作が可能なモードへの移行指示後に行われることを特徴とする請求項22〜25のいずれか1項に記載の画像形成システム。
(請求項28)
前記加熱部は、前記後処理装置で行う処理のための加工材を加熱するためのものであることを特徴とする請求項22〜25のいずれか1項に記載の画像形成システム。
(請求項29)
前記加熱部は、前記後処理装置が記録媒体束を綴じるための接着剤を溶融させるものであることを特徴とする請求項28に記載の画像形成システム。
(請求項30)
加熱部を有する後処理装置を接続可能であり、
加熱により記録媒体に画像を定着する定着手段を有する画像形成装置において、
前記画像形成装置は、前記後処理装置のウォームアップを該画像形成装置のウォームアップ終了後に行うように制御する制御部を有することを特徴とする画像形成装置。
(請求項31)
加工材を加熱する加熱手段を有し、印刷ジョブに基づいて記録媒体に対して画像形成を行う画像形成手段と、印刷ジョブを記憶する印刷ジョブ記憶手段とを有する画像形成装置で画像形成された記録媒体に対して、前記加熱手段で加熱された加工材で後処理を行う画像形成システムの制御方法において、
前記印刷ジョブ記憶手段に記憶された印刷ジョブを判別する印刷ジョブ判別工程と、前記印刷ジョブ判別工程で判別された判別結果に基づいて、前記加熱手段の温度を制御する加熱温度制御工程とを含むことを特徴とする画像形成システムの制御方法。
請求項1の発明によれば、印刷ジョブ判別手段で判別された判別結果に基づいて、加熱部の温度を制御するので、印刷ジョブの判別結果に応じた加熱手段の温度制御が可能になり、省電力を図ることができる。
請求項2の発明によれば、印刷ジョブの内容に応じて加熱部の温度を上昇させるので、省電力を図ることができる。
請求項3の発明によれば、印刷ジョブに記録媒体に対する後処理情報が含まれているときに加熱部の温度を上昇させるので、後処理情報が含まれていないときには加熱部の温度を上昇させることがなく、省電力を図ることができる。
請求項4の発明によれば、印刷ジョブに記録媒体に対する後処理情報が含まれているときに加熱部のウォームアップを開始させるので、後処理情報が含まれていないときには加熱部のウォームアップを開始させることがなく、省電力を図ることができると共に、画像形成装置のウオームアップ時間を短縮できる。また、システムの最大消費電力を抑制出来る。
請求項5の発明によれば、ウォームアップの開始以前は加熱部への通電は遮断されているので、効果の大きい省電力が可能になると共に、画像形成装置のウオームアップ時間を短縮できる。また、システムの最大消費電力を抑制出来る。
請求項6の発明によれば、印刷ジョブ判別部で前記印刷ジョブに加熱部を使用する後処理情報が含まれると判別された場合に前記加熱部の温度を上昇させるるので、印刷ジョブに記録媒体に対して加熱部を使用する後処理情報が含まれていないときには加熱部のウォームアップを開始させることがなく、省電力を図ることができる。
請求項7の発明によれば、ウォームアップの開始以前は画像形成システムを構成する画像形成装置には画像形成が可能なモードよりも低い消費電力が供給されるので、省電力が可能になる。
請求項8の発明によれば、印刷ジョブに後処理情報が含まれる場合に、前記加熱部の温度を第1の温度に制御し、前記印刷ジョブに後処理情報が含まれない場合に、前記加熱部を第2の温度に制御することにより、後処理情報が含まれない場合には必要以上に加熱部を加熱することを抑制でき、消費電力の低減が可能になる。
請求項11の発明によれば、画像形成装置および後処理装置の使用状況に応じたきめ細かなウォームアップ設定ができ、加熱部のウォームアップを必要な場合にのみ行うことが可能なので、消費電力の低減が可能になると共に、画像形成装置のウオームアップ時間を短縮できる。また、システムの最大消費電力を抑制出来る。
請求項12の発明によれば、第1のモードにおける第1のウォームアップ開始トリガを後処理装置への電源投入及び画像形成装置への電源投入の少なくとも一方とすることにより、後処理装置のウォームアップを直ちに開始することができ、後処理装置のウォームアップ完了までに長時間を要することなく、後処理装置を頻繁に使用する環境において高い利便性を得られる。また、第2のモードにおける第2のウォームアップ開始トリガを後処理設定情報とすることにより、後処理装置のウォームアップを後処理設定情報を検知して開始するので、後処理設定情報を検知しない場合には後処理装置のウォームアップを開始することなく、省電力を図ることができると共に、画像形成装置のウオームアップ時間を短縮できる。また、システムの最大消費電力を抑制出来る。
請求項13の発明によれば、第2のウォームアップ開始トリガを加熱部を使用することを示す後処理設定情報とすることにより、記録媒体に対して加熱部を使用しないときには加熱部のウォームアップを開始させることを抑制でき、省電力を図ることができると共に、画像形成装置のウオームアップ時間を短縮できる。また、システムの最大消費電力を抑制出来る。
請求項14の発明によれば、ウォームアップの開始以前は加熱部への通電は遮断されているので、効果の大きい省電力が可能になる。
請求項17の発明によれば、第1のウォームアップ開始トリガを、低消費電力モードから前記画像形成動作が可能なモードへの移行指示とすることにより、ウォームアップの開始以前は画像形成システムの消費電力を画像形成が可能なモードよりも低くできるので省電力が可能になり、また、第2のウォームアップ開始トリガを後処理設定情報として加熱部のウォームアップを開始することにより、後処理設定情報がないときには加熱部のウォームアップを開始させることを抑制できるので省電力が可能になると共に、画像形成装置のウオームアップ時間を短縮できる。また、システムの最大消費電力を抑制出来る。
請求項18の発明によれば、第2のウォームアップ開始トリガを、加熱部を使用することを示す後処理設定情報とすることにより、加熱部を使用しないときには加熱部のウォームアップを開始させることを抑制できるので省電力が可能になると共に、画像形成装置のウオームアップ時間を短縮できる。また、システムの最大消費電力を抑制出来る。
請求項19の発明によれば、第2のモードを設定したときに、加熱部のウォームアップを後処理設定情報の内容に応じて開始するので、後処理設定情報の内容によっては無用なウォームアップを行うことがなく、省電力が可能になると共に、画像形成装置のウオームアップ時間を短縮できる。また、システムの最大消費電力を抑制出来る。
請求項20の発明によれば、第2のモードが設定された場合における第2のウォームアップ開始トリガを画像形成装置の定着部のウォームアップ完了とすることで、後処理装置のウォームアップを画像形成装置の定着部のウォームアップ完了するまで開始しないので、画像形成システムの最大消費電力を抑制できるとともに、画像形成装置のウォームアップに大電力を用いることができるので、画像形成装置のウォームアップを短時間で完了させることができる。
請求項21の発明によれば、画像形成装置および後処理装置の使用状況に応じたきめ細かなウォームアップが可能であり、画像形成装置の加熱部のみのウォームアップを開始することにより、画像形成システムの最大消費電力を抑制できるとともに、画像形成装置のウォームアップに大電力を用いることができるので、画像形成装置のウォームアップを短時間で完了させることができる。
請求項22及び23の発明によれば、後処理装置のウォームアップを、前記画像形成装置のウォームアップ終了後に行うので、画像形成システムの最大消費電力を抑制できるとともに、画像形成装置のウォームアップに大電力を用いることができ、画像形成装置のウォームアップを短時間で完了させることができる。
請求項24の発明によれば、後処理設定情報の内容に応じて、後処理装置のウォームアップを開始することにより、後処理設定情報の内容によっては後処理装置の加熱部の不要なウォームアップを開始しないので、省電力が可能になると共に、画像形成装置のウオームアップ時間を短縮できる。また、システムの最大消費電力を抑制出来る。
請求項25の発明によれば、後処理設定情報に加熱部を使用する後処理が含まれていることに応じて後処理装置のウォームアップを開始することにより、後処理装置の加熱部を使用しないジョブでは後処理装置の加熱部のウォームアップを開始することを抑制でき、省電力が可能になると共に、画像形成装置のウオームアップ時間を短縮できる。また、システムの最大消費電力を抑制出来る。
請求項26の発明によれば、ウォームアップが後処理装置への電源投入及び画像形成装置への電源投入後に行われることにより、電源投入後遅滞なくウォームアップを開始することが可能になる。
請求項27の発明によれば、ウォームアップが、低消費電力モードから画像形成動作が可能なモードへの移行指示後に行われることにより、低消費電力モードから前記画像形成動作が可能なモードへの移行指示後、遅滞なくウォームアップを開始することが可能になると共に、画像形成装置を使用しないときの消費電力を低減することができる。
請求項30の発明によれば、後処理装置のウォームアップを該画像形成装置のウォームアップ終了後に行うことにより、後処理装置と画像形成装置を接続してなる画像形成システムの最大消費電力を抑制できるとともに、画像形成装置のウォームアップに大電力を用いることができるので、画像形成装置のウォームアップを短時間で完了させることができる。
請求項31の発明によれば、印刷ジョブ判別工程で判別された印刷ジョブの判別結果に基づいて、加熱温度制御工程にて加熱手段の温度を制御することにより、印刷ジョブの内容に応じた加熱手段の温度制御が可能になり、省電力が可能になる。
本発明を適用する画像形成システムについて、構成と作用を図面に基づいて説明する。本実施例は、画像形成装置に、後処理装置として加熱手段により接着剤を加熱、溶融させてシート束を製本する製本装置を接続した画像形成システムである。
図1は、画像形成装置と製本装置からなる画像形成システムを示す概念図である。画像形成装置Aは、公知の電子写真技術により画像形成をするデジタル式の複写機であり、製本装置Bが接続されている。
画像形成装置Aは、自動原稿送り装置1、読み取り手段2、書き込み手段3、画像形成手段4、定着手段5、反転排紙手段6、再給紙手段7、シート搬送手段8、給紙手段9、制御手段C1、操作表示手段60等を有する。
自動原稿送り装置1は、原稿載置台10の上に載置された原稿Dを1枚ずつ原稿搬送路11に送り出し、原稿排紙台12に排紙する。搬送中の原稿Dの画像面は、原稿読み取り位置13にて読み取り手段2にて読み取りがなされる。原稿Dの両面の画像を読み取る場合には、第1面の読み取りがなされた原稿Dを反転手段14により反転して、再度、原稿搬送路11に送り出し、第2面の読み取りを行い、原稿排紙台12に排紙する。
読み取り手段2は、光源21、第1ミラーユニット22、第2ミラーユニット23、結像レンズ24、CCD25等からなり、画像読み取り位置13を走行する原稿Dの画像を走査して、その画像をCCD25に結像させて、光学的情報である原稿画像情報を電気的情報に変換する。変換された原稿画像情報は、A/D変換、シェーディング補正、圧縮等の処理が施され、制御手段C1のメモリM1に保存される。書き込み手段3は、レーザ光源、シリンドリカルレンズ、Fθレンズ、ミラー、ポリゴン等で構成される走査光学系で、前記メモリM1から読み出された画像情報に対応して変化するレーザビームにて、画像形成手段4の感光体41の表面を走査して、前記感光体41の表面に潜像を形成する。
画像形成手段4は、感光体41の表面に形成された潜像を、現像手段42にて現像処理を行いトナー画像として顕像化するものである。前記トナー画像は、転写手段43によりレジストローラ81により送り出されたシートPに転写される。トナー画像の転写を終えた感光体表面は、クリーニング手段44により、残留トナーが除去されて、帯電手段45により電荷が付与されて、次の潜像形成に供される。
定着手段5は、対向して配設された、熱ローラ51と、加圧ローラ52とによりトナー画像を担持したシートPを加熱加圧することにより、トナー画像をシートPに定着する。熱ローラ51は非図示のヒータにより加熱され、熱ローラ51の温度は温度検知手段TS4で検知される。ヒータによる熱ローラ51は温度検知手段TS4の検知結果に基づき制御手段によりの加熱、あるいは保温の制御がなされる。
画像定着を終えたシートPは、排紙ローラ55により、製本装置Bに送られる。シートPを反転させて排紙する場合には、排紙ガイド57によりシートPを下方に導き、反転手段の反転ローラ61に前記シートPの後端を挟持させ、反転して排紙ローラ55に送り出す。シートPの両面に画像形成を行う場合には、排紙ガイド57と複数のローラによりシートPを再給紙手段7に送り、再給紙手段7の反転ローラ71によりシートPを反転して、再度、シート搬送手段8に送り出す。
シート搬送手段8は、複数のローラと、ガイド部材とからなるシートの搬送路で、給紙手段9から送り出されたシートPを搬送して、シートPの先端をレジストローラ81に突き当てた後、トナー画像を受容するために感光体41に向けて送り出す。
給紙手段9は、小容量のトレイを有する第1給紙手段91、大容量のトレイを有する第2給紙手段92、第3給紙手段93から構成される。前記各給紙手段は、各々のトレイに載置されたシートPを1枚ずつシート搬送手段8に送り出す送り出しローラを有している。
操作表示手段60は、画像形成装置Aの本体上面に設けられたタッチパネルで、表示と入力の両方の機能を有し、コピー枚数の設定をはじめ製本作業をするか否かの設定等の制御手段C1への指示操作を行うために用いられる。また、入力されたジョブ情報や、画像形成装置Aおよび製本装置Bの作動状況や必要な警告等を表示する機能を有する。
製本装置Bは、搬送手段100、シート整合手段、製本手段300、制御手段C2、操作表示手段500等を有し、画像形成装置Aより排出された画像形成がなされた記録媒体であるシートPに、画像形成装置Aから伝達された指示情報に基づ駆後処理を行う。
操作表示手段500は、製本装置Bの本体上面に設けられたタッチパネルで、表示と入力の両方の機能を有し、後処理機能の設定や指示操作を行うために用いられる。また、後述するウオームアップの条件の設定や指示操作を行うために用いられる。
画像形成装置Aにより画像形成がなされ製本装置Bに送り出されたシートPは、操作手段60により製本作業を施さないモードが選択されていた場合には、振り分けガイド101により上方に進むように導かれ排紙台102に排紙される。
製本作業を施すモードが選択されていた場合には、シート整合手段200に順次送られ1部を構成する頁数のシートPが積載される。また、シート載置手段910、920に表紙、あるいは頁間に挿入するためのシートを載置して、載置したシートが所定の頁位置に入るように搬送手段100によりシート整合手段200に送り出すこともできる。
シート整合手段200は、シート載置台201、先端規制板202、シート圧着部材203、204、シート幅規制板(不図示)等から構成されている。シート載置台201に積載されたシートPは先端部が先端規制板202により、両側がシート幅規制板により規制され、整合されたシート束となる。
シート載置台201への最終頁の載置が終了すると、圧着部材203、204が積載されたシートPであるシート束の先端部を上面と下面とから押圧して、積載されたシートの整合が崩れないように挟持する。圧着部材203、204による挟持が完了すると、先端規制板202が矢印bの方向に移動して、シート束の先端面が、綴じテープTTを挟んで製本手段300に直面する。
図2は、製本装置Bの製本手段300の近傍を模式的に示す図である。
製本手段300は、ホットメルトタイプの接着剤が塗布された綴じテープTTと、前記綴じテープTTを所定の長さにカットして、テープ元巻き部(不図示)から主加熱手段310に送り出す綴じテープ送り手段(不図示)、綴じテープTTを背面から整合されたシート束の先端面に加熱しながら押圧する主加熱手段310、前記綴じテープTTの両側面をシート束の最上面と最下面とに加熱しながら押圧する側面加熱手段(b)320、側面加熱手段(c)330を有している。
主加熱手段310は、加熱部材(a)311とヒータ(a)312、温度検知手段(a)TS1を有し、加熱部材(a)311は温度検知手段(a)TS1と制御手段C2とにより所定の温度を維持するように制御されている。同様に、側面加熱手段(b)320には加熱部材(b)321、ヒータ(b)322、温度検知手段(b)TS2を、側面加熱手段(c)330には加熱部材(c)331、ヒータ(c)332、温度検知手段(c)TS3を有している。
シート載置台201への最終頁の載置が終了し、圧着部材203、204がシート束の整合が崩れないように挟持し、先端規制板202が移動して、シート束の先端面が、綴じテープTTを挟んで製本手段300に直面すると、主加熱手段310は、加熱手段移動手段(不図示)により矢印aの方向に移動して、綴じテープTTを前記シート束の先端面に押しつける。この動作により、綴じテープTTの接着剤は溶融して、シート束の先端面に移行する。
綴じテープ側面ガイド324、334は矢印d1、d2のように移動して、綴じテープTTの側面をシート束の最上面と、最下面に向けて折り曲げる。綴じテープ側面ガイド324、334の移動が終了すると、側面加熱手段(b)320、側面加熱手段(c)330が矢印f1、f2の方向に移動して、折り曲げられた綴じテープTTの両側面を、シート束の最上面と最下面に加熱しながら押圧し、綴じテープTTによりシート束をバインドする。綴じテープTTの接着剤は加熱により溶融して、シート束の側面部面に移行する。予め設定された押圧時間が経過すると、主加熱手段310、側面加熱手段(b)320、側面加熱手段(c)330は元の位置に復帰して、シート束から離れる。これにより、綴じテープTTの溶融した接着剤は温度が急激に降下することにより硬化して、シート束は先端面にて硬化した接着剤にて綴じられる。
シート整合手段200は、綴じられたシート束の先端部を圧着部材203、204で保持したままの状態で図1の点線位置に移動する。その後、圧着部材203、204の圧着を解除して、載置台201に設けられたローラ205を回転させることにより、シート束載置台400に送り出す。
<発明の第1実施形態> 第1実施形態では、画像形成システムにおける製本装置のウォームアップを、画像形成装置のウォームアップ終了後に行うように制御される。
図3は、本実施の形態における画像形成装置Aと製本装置Bの制御関係を示すブロック図である。なお、本図の説明は、本発明の実施の形態に直接係わらない箇所は省略されている。
画像形成装置の制御手段C1は、CPU、演算ユニット、メモリM1、入出力I/F、通信手段、駆動回路等から構成されるコンピュータシステムである。各手段の制御は、予めメモリM1に格納してあるプログラムを実行させることによりなされる。
画像形成装置の定着手段5は、制御手段C1により通電を制御されるヒータにより加熱される熱ローラ51と熱ローラ51の温度を検知する温度検知手段TS4を有している。温度検知手段TS4で検知された熱ローラ51の温度情報は制御手段C1に伝達される。
なお、以下の例では、画像形成システムのウォームアップの例として、電源投入に応じて画像形成装置の定着手段のヒータ、および、製本装置の加熱手段のヒータの温度を所定温度まで到達させる動作を説明するが、これに限らず、パワーセーブモードやスリープモードによる省エネモードモードから起動されて画像形成装置の定着手段のヒータの、および、製本装置の加熱手段のヒータの温度を所定温度まで到達させる動作であっても良い。なお、省エネモードからの起動は、画像形成装置の操作表示手段60の操作やジョブの入力等がトリガとなる。
制御手段C1は、伝達された熱ローラ51の温度情報データを、メモリM1に格納されている熱ローラ51の温度の所定の温度値(閾値)と比較し、閾値に満たない場合は熱ローラ51が所定の温度に到達していないと判断し、所定の温度に到達するまで熱ローラ51のヒータに電力を供給するように制御し、熱ローラ51が所定の温度に到達するまでは製本装置のウォームアップ開始を禁止する。
熱ローラ51の温度情報データ閾値に等しいか、閾値を越える場合は熱ローラ51が所定の温度に到達していると判断し定着装置5のウォームアップを終了させ、熱ローラ51のヒータへの通電を保温のための小電力量の通電に切り替える。また、製本装置のウォームアップ開始の禁止を解除する。
ユーザにより電源投入がなされると、制御手段C1は定着手段のヒータへの電力供給を指令するとともに、製本装置のウォームアップを禁止する製本装置ウォームアップ禁止指令を発する。また、制御手段C1はウォームアップ実行中に入力されるジョブの動作を禁じ、操作表示手段60にウォームアップ中であることを示すメッセージの表示を指示する。制御手段C1からの指示を受けて、熱ローラ51のヒータへの電力供給が開始され、表示操作部60に、例えば「ウォームアップ中です しばらくお待ち下さい」というようなメッセージが表示される。この状態では画像形成装置はユーザがコピーを行おうとしても動作しない。
画像形成装置のウォームアップ中に制御手段C1は、温度検知手段TS4により検知、伝達された画像形成装置の熱ローラ51の温度情報により以下の動作を行う。
(1)熱ローラ51の温度が所定の値(閾値)より低いときには、ウォームアップを継続し、熱ローラ51の温度の判定を繰り返す。
(2)熱ローラ51の温度が所定の値に到達したとき、あるいは、すでに所定の値に到達しているときは、定着手段5のウォームアップを終了させるとともに、製本装置ウォームアップ禁止指令の発信を停止する。
製本装置Bの制御手段C2も制御手段C1に比較して規模は小さいが同様の構成であり、制御手段C1と通信手段を介して情報の授受を行ない、画像形成装置Aから伝達されるジョブ情報、制御情報により製本装置Bの動作を制御する。製本装置Bのウオームアップに関しては、制御手段C1から製本装置ウォームアップ禁止指令が発信されているか否かを参照して製本装置のウォームアップを行うように制御する。
製本手段300の主加熱手段310は、制御手段C2により制御されるヒータ(a)312により加熱され、その温度を温度検知手段(a)TS1で検知される。同様に、側面加熱手段(b)320、側面加熱手段(c)330は、それぞれヒータ(b)322、ヒータ(c)332により加熱され、それぞれの温度を温度検知手段(b)TS2、温度検知手段(c)TS3により検知される。
温度検知手段(a)TS1、温度検知手段(b)TS2、温度検知手段(c)TS3により検知された温度情報は、製本装置の制御手段C2に伝達される。これらヒータへの通電は、制御手段C2により制御される。
図4は発明の第1実施形態における、製本装置のウォームアップ温度制御を示すフローチャートであり、図4に示すごとく、制御手段C2は、各温度検知手段により検知、伝達された各温度情報データを、メモリM2に格納されているそれぞれの閾値と比較し、伝達された各温度が閾値に満たない場合は主加熱手段310、側面加熱手段(b)320、側面加熱手段(c)330が所定の温度に到達していないと判断し、閾値に等しいか、閾値を越える場合は主加熱手段310、側面加熱手段(b)320、側面加熱手段(c)330が所定の温度に到達していると判断する。
主加熱手段310、側面加熱手段(b)320、側面加熱手段(c)330が所定の温度に到達していないときには、制御手段C2はウォームアップ禁止指令の有無を参照し、ウォームアップ禁止指令の発信が停止されているときには、主加熱手段310、側面加熱手段(b)320、側面加熱手段(c)330が所定の温度に到達するまでヒータ(a)312、ヒータ(b)322、ヒータ(c)332に電力を供給するように制御し、ウォームアップを行う。各加熱手段の温度が所定の値に到達したとき、あるいは、所定の値に到達しているときには、製本手段のウォームアップを終了させ、製本手段のウォームアップを終了したとする製本手段ウォームアップ終了情報を制御手段C1に送る。
制御手段C1は、製本手段ウォームアップ終了情報を受けると、すべてのジョブの入力を許可し、表示操作部60に、例えば「コピーできます」というようなメッセージを表示させる。この状態で画像形成システムはすべてのジョブの入力が可能になり、また、入力されたジョブによる動作を可能にする。
図5(a)は、本発明の第1実施形態によるウォームアップの制御の流れを示すフローチャートである。以下図5(a)によりウォームアップの制御の流れを説明する。
先ず、ステップS1にて画像形成システムの電源が投入されるとステップS2に移行する。
ステップS2では、制御手段C1の指示により画像形成装置のウォームアップが開始される。制御手段C1はすべてのジョブ入力を禁止し、操作表示手段60に例えば「ウォームアップ中です しばらくお待ち下さい」と表示させる。また、このときには、製本装置ウォームアップ禁止指令が発信され、製本装置のウォームアップは禁止されるので、定着手段の熱ローラ51のヒータのみに通電され、製本手段の各ヒータには通電されないので、画像形成システムは少ない消費電力にてウォームアップがなされる。
次いで、制御手段C1は、温度検知手段TS4により得られた定着手段5の熱ローラ51の温度の情報を所定の値と比較して、定着手段5のウォームアップが完了しているか否かを判断する。(ステップS3)
温度検知手段TS4の情報が所定の値を越えていないとき(ステップS3:No)はウォームアップが完了していないと判断し、定着手段5のウォームアップを続行し、ウォームアップが完了か否かの判定をくりかえす。
温度検知手段TS4の情報が所定の値を越えるとき(ステップS3:Yes)は、定着手段5のウォームアップが完了しているので、定着手段5のウォームアップを終了させるとともに、製本装置ウォームアップ禁止指令の発信を停止する。(ステップS4)
制御手段C2は制御手段C1からの製本装置ウォームアップ禁止指令の発信の停止を受けて製本装置Bのウォームアップを開始する。(ステップS5)この状態では製本手段の各ヒータに主として通電され、定着手段5には保温のための小電力量での通電がなされだけなので、画像形成システムは少ない消費電力でウォームアップがなされる。
製本装置Bの製本手段300の温度を検知する温度検知手段(a)TS1、温度検知手段(b)TS2、温度検知手段(c)TS3からの情報により製本手段300のウォームアップが完了しているか否かを検知する。(ステップS6)
温度検知手段(a)TS1、温度検知手段(b)TS2、温度検知手段(c)TS3の情報が所定の値を越えていないとき(ステップS6:No)は、ウォームアップが完了していないと判断し、製本手段300のウォームアップを続行し、ウォームアップが完了か否かの判定をくりかえす。
温度検知手段(a)TS1、温度検知手段(b)TS2、温度検知手段(c)TS3の情報が所定の値を越えるとき(ステップS6:Yes)は、製本手段のウォームアップが完了しているので、製本手段300のウォームアップを終了させ、製本手段300のウォームアップが完了したことを示す製本手段ウォームアップ完了情報を制御手段C1に伝達する。また、制御手段C1は、製本手段ウォームアップ完了情報を受けて、すべてのモードのジョブの受付を許可するとともに、操作表示手段60に例えば「コピーできます」と表示させる(ステップS7)。
「第1実施形態のウォームアップ制御の変形例」 前記第1の実施形態においては、定着手段5のウォームアップ終了とともに製本装置ウォームアップ禁止指令の発信を停止し、製本装置Bのウォームアップを開始するが、定着手段5のウォームアップ終了をもって製本装置Bのウォームアップを開始するのではなく、前記第1実施形態の変形例として、図5(b)に示すように、定着手段5のウォームアップ終了後、ジョブ入力により製本機能が選択されていると判断された時点で、製本装置Bのウォームアップを開始させることもできる。本変形例ではモードの設定は行わないが、それ以外の動作は後述の第2実施形態においてモード2が選択された場合とほぼ同様であるので、ここでは説明を省略する。
以上説明したように、加熱によりシートに画像を定着する定着手段を有する画像形成装置に、接着剤を溶融させる加熱手段を有する製本手段を有する製本装置を接続した画像形成システムにおいて、電源投入時には画像形成装置のみのウォームアップを行い、製本装置のウォームアップは画像形成装置のウォームアップが終了した後に行うように制御手段により制御することにより、簡単な構成で画像形成システムの最大消費電力を抑制できる。
なお、本発明の画像形成システムにおける製本装置として綴じテープを使用する製本装置を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、加熱装置を有する各種製本装置と画像形成装置との組み合わせによる画像形成システムに適用可能である。
<発明の第2実施形態> 第2実施形態では、第1のウォームアップ開始トリガを検知する第1トリガ検知部と、第2のウォームアップ開始トリガを検知する第2トリガ検知部と、前記加熱手段のウォームアップを制御するウォームアップ制御手段と、第1のモード又は第2のモードを設定する設定手段とを有し、設定手段で第1のモードが設定された場合は、前記第1のトリガ検知手段で第1のウォームアップ開始トリガを検知したときに前記加熱手段のウォームアップを開始し、前記設定手段で第2のモードが設定された場合は、前記第2のトリガ検知手段が前記第2のウォームアップ開始トリガを検知したとき前記加熱手段のウォームアップを開始する。すなわち、設定手段にて設定された第1のモード又は第2のモードに応じてウォームアップが制御される。
図6は、第2実施形態における画像形成装置Aと製本装置Bからなる画像形成システムの制御関係を示すブロック図である。
第2実施形態では、制御手段C2は、第1のトリガ検知手段としての電源投入検知手段C22、第2のトリガ検知手段としての製本ジョブ検知手段C23、ウォームアップ制御手段C24の機能を有する。
電源投入検知手段C22は、画像形成装置Aの操作表示手段60や図示しない電源スイッチにより電源が投入されたことを直接に検知又は電源が投入されたことを検知した制御手段C1から出力される信号を検知するようにして、製本装置Bの電源が投入されたことを検知する。
製本ジョブ検知手段C23は、画像形成装置Aの操作表示手段60から送信され、メモリM2に記憶された製本作業を施す設定の情報を検知する。また、画像形成装置Aが図示しないコンピュータから送信された印刷ジョブに基づいて画像形成を行う場合、メモリM1に記憶される印刷ジョブに含まれる製本作業を施す設定の情報を検知した制御手段C1から送信され、メモリM2に記憶された製本作業を施す設定の情報を検知する。
ウォームアップ制御手段C24は、温度検知手段TS1、TS2で検知した温度に基づいて製本装置Bの主加熱ユニット310のヒータ312及び側面加熱ユニット320,330のヒータ322を制御することで、主加熱ユニット310及び側面加熱ユニット320、330を所定の温度にまで上昇するように制御する。
ウォームアップモードの設定について説明する。
製本装置Bはウォームアップモードを2つのモードから選択可能となっている。一方は、製本装置Bの電源投入と同時にウォームアップを開始し主加熱ユニット310及び側面加熱ユニット320、330を常時製本に対応できる所定の温度に維持しておくモード(モード1と呼ぶ)で、他方は、ジョブに製本機能が設定されている場合に後処理装置のウォームアップを開始するモード(モード2と呼ぶ)である。
図7は本実施例の製本装置Bのウォームアップモード設定の流れを示すフローチャートである。
ステップS41ではウォームアップモードの選択が行われる。ウォームアップモードは、製本装置Bの電源が投入された後、後述されるように、製本装置Bの操作表示手段500を用いて選択、設定される。
ステップS42では選択されたモードがメモリM2の所定の領域に記憶され、処理が終了される。
ウォームアップモード設定の手順を図8(a)、図8(b)を用いて説明する。図8(a)、図8(b)は発明の第2実施形態における、メニュー画面例と、モード設定画面例である。
製本装置Bの電源が投入された直後は、製本装置Bの操作表示手段500には、図8(a)に示したようなメニュー画面98aが表示されており、メニュー画面98aには各種の入力ボタン110〜119が表示されている。
テープバインダー設定ボタン119を押すと、操作表示手段500には図8(b)に示した設定画面98bに変化する。
設定画面98bの入力ボタン120はモード1を選択するためのボタン、入力ボタン121はモード2を選択するためのボタン、入力ボタン122はモード選択を無効にするためのボタン、入力ボタン123はモード選択を確定させるボタンである。
すなわち、設定画面98bが表示された状態で、入力ボタン120又は121が押され後、入力ボタン123が押されるとモード選択が確定し、表示はメニュー画面98aの状態になる。入力ボタン120又は121が押された後、入力ボタン122が押されると、モード選択は行われず表示はメニュー画面98aの状態となる。
なお、ウォームアップモードは、製本装置Bの電源投入直後の初期状態ではモード1が選択されている。
製本装置Bの動作を図9及び図10を用いて説明する。
図9(a)は製本装置Bの動作の流れを示すフローチャートである。
ステップS21では、図7で説明した処理で設定されたウォームアップモードが判断される。メモリM2の所定の領域に記憶されたモードの情報を参照して、モード1であれば(ステップS21;Yes)、ステップS23の処理が実行され、モード1でない、つまりモード2であれば(ステップS21;No)ステップS22の処理が実行される。
ステップS22では、製本機能が設定されているかどうかを判断する。メモリM2の所定の領域に記憶された製本作業を施す設定の情報を参照して、製本機能が設定されていれば(ステップS22;Yes)、ステップS23の処理が実行され、設定されていなければ(ステップS22;No)、ステップS24の処理が実行される。
ステップS23では、ヒータ312、322、332の加熱動作が開始される。
ステップS24では、ヒータ312、322、332の加熱動作が停止される。
ステップS25では、主加熱ユニット310、及び側面加熱ユニット320、330の加熱温度が製本可能な温度になっているかどうかが判断される。判断は、主加熱ユニット310の温度検知手段TS1、及び側面加熱ユニット320、330の温度検知手段TS2、TS3の温度を参照することにより行われる。主加熱ユニット310、及び側面加熱ユニット320、330の温度が製本可能温度に達している場合、ステップS27を実行し、達していない場合ステップS26を実行する。
ステップS26では、画像形成装置Aへ製本機能が準備中であることを不図示の通信手段を用いて通達する。
ステップS27では、画像形成装置Aへ製本機能が使用可能であることを不図示の通信手段を用いて通達する。
ステップS28では、製本機能が設定されているのかどうかを判断する。判断はメモリM2の所定の領域の情報を参照して行う。製本機能が設定されていると判断されると(ステップS28;Yes)、ステップS29が実行され、製本機能が設定されていると判断されないと(ステップS28;No)、ステップS21が実行される。
ステップS29では、製本処理が行われる。
次に、第2実施形態の画像形成システムの消費電力の時間変化について図10を用いて説明する。
図10(a)及び図10(b)は、縦軸に消費電力をとり横軸に時間をとった、消費電力と時間の関係を示す図であり、図10(a)はモード1の場合のグラフ、図10(b)はモード2の場合のグラフである。なお、図10(a)、図10(b)では説明を簡単にするため、ウォームアップに直接係わるヒータの消費電力のみ示してある。PMは電源に許容される最大電力であり、P1は本実施例の画像形成システムのウォームアップに使用する電力である。P1はPMに対して適当な余裕を持たせてある。P2は画像形成装置A及び製本装置Bのウォームアップが終わり、画像形成システムが使用可能状態になったときの待機電力である。P3は画像形成システムのうちの、画像形成装置Aのみのウォームアップが完了し、製本装置Bの主加熱ユニット310及び側面加熱ユニット320、330には通電していないときの画像形成システムの待機電力である。Cの領域は、画像形成装置Aの消費電力を示し、Dの領域は製本装置Bの消費電力を示す。
図10(a)を参照して(モード1)、時間0は、図9のフローチャートで製本装置Bの電源が投入され、ステップS21でYESへ分岐しステップS23の処理が実行されるタイミングである。このときウォームアップモードはモード1であるため、画像形成装置A及び製本装置Bが同時にウォームアップを開始する。このとき、できるだけ短時間でウォームアップが完了するように電源容量PMに近いP1の消費電力が使用される。t1はウォームアップが終了するタイミングである。これ以降の消費電力はP2に減少する。
図10(b)を参照して(モード2)、時間0は図9のフローチャートで製本装置Bの電源が投入されたタイミングである。このとき製本装置BはフローチャートのステップS21でNOへ分岐し、ステップS22でNOへ分岐し、ステップS24の処理を実行し、ステップS21へ戻るループを回っている。時間0からt2までの間は画像形成装置Aのウォームアップ期間であり、できるだけ短時間でウォームアップが完了するように電源容量PMに近い消費電力P1でウォームアップを行っている。t2では画像形成装置Aのウォームアップが完了し、消費電力は画像形成装置Aの待機電力P3まで減少している。
t3は図9のフローチャートではステップS22で製本機能設定が有りと判断されYESへ分岐して、ステップS23の処理が実行されたタイミングである。このタイミングで製本装置Bの主加熱ユニット310のヒータ312、及び側面加熱ユニット320、330のヒータ322に電力が投入されウォームアップが開始される。なお、ウォームアップはできるだけ短時間で完了するように電源容量PMに近いP1の電力が投入されている。
t4は製本装置Bのウォームアップが完了するタイミングで、消費電力は画像形成システムの待機電力P2に減少している。
上述したように、ウォームアップのモードとしてモード2が選ばれた場合、電源投入直後では、画像形成装置Aのウォームアップのみ行われるので、画像形成装置Aのウォームアップにはモード1に比べて大きな電力を投入することが可能となり、モード1に比べより短時間でウォームアップが完了する。
また待機電力を比較するとモード1ではP2の電力が消費されているが、モード2では製本機能が選択されるまでは待機電力はP3であるので、モード1に比べ少ない電力で待機することができる。
モード2で製本機能が選択されたときには、すでに画像形成装置Aのウォームアップは完了しており、使用可能な電力を製本装置Bのウォームアップのみに投入できるので、比較的短時間でウォームアップを完了させることができ、作業者の感じるストレスは少なくて済む。
ところで、製本機能の実行後、次の製本機能の実行までの待機中は、製本装置の加熱手段をスリープモードの省エネモードとして、電力を低く抑えることが望ましい。図11に、このスリープモードのフローチャートを示す。
システム電源が投入されると(ステップS31)、製本装置加熱モードの設定確認を行い(ステップS32)、製本装置の初期動作(ステップS33)を実行後、製本装置加熱制御ルーチン(ステップS34)に入る。製本装置加熱制御ルーチンは図15に示すフローチャートに示される流れであり、詳細は後述する。
製本装置加熱制御ルーチンを実行しメインルーチンに戻ると、ステップS35で製本を開始するか否かを判断し、製本を開始する場合(ステップS35:Yes)には製本処理を実行し(ステップS36)、製本処理を終了後、製本装置加熱制御ルーチン(ステップS34)に戻る。ステップS35で製本を開始しないと判断される(ステップS35:No)と、スリープモードに設定されているか否かを判断し(ステップS37)、スリープモードに設定されていれば(ステップS37:Yes)、製本装置加熱手段の動作を停止し、スリープモードを実行(ステップS38)した後、スリープモードが解除されているか否かを判断し(ステップS39)、解除されていれば(ステップS39:Yes)、前記ステップS33に戻り、製本装置初期動作を行ってステップS34に移行し、製本装置加熱制御ルーチンを実行する。また、ステップS39で、スリープモードが解除されていないと判断されれば(ステップS39:No)、スリープモードを維持する。ステップS39で、スリープモードが解除されていると判断されれば(ステップS37:Yes)、ステップS34に戻り、製本装置加熱制御ルーチンを実行する。
「第2実施形態のウォームアップ制御の変形例」 前記第2実施形態においては、モード2では、後処理情報を第2のウォームアップ開始トリガとした。すなわち、待機ジョブに製本機能が設定されている場合に後処理装置のウォームアップを開始することとしたが、第2実施形態の変形例として、画像形成装置の定着部のウォームアップ完了をモード2における第2のウォームアップ開始トリガとする、すなわち、図9(b)に示すように、モード2においては定着部のウォームアップ完了をもって後処理装置のウォームアップを開始することにしてもよい。
<発明の第3実施形態> 第3実施形態では、ジョブ入力部と、印刷ジョブを判別する印刷ジョブ判別手段と、ジョブ判別手段で判別された判別結果に基づいて、加熱部の温度を制御する制御部とを有し、ジョブ判別手段で判別された判別結果に基づいて加熱部のウォームアップが制御される。
図12は、第3実施形態における画像形成装置Aと製本装置Bからなる画像形成システムの制御関係を示すブロック図である。
第3実施形態では、制御手段C1は、印刷ジョブ判別手段C12の機能を有し、制御手段C2は第1のトリガ検知手段としての電源投入検知手段C22、第2のトリガ検知手段としての製本実行検知手段C23、加熱温度制御手段C24、加熱手段準備検知手段C25の機能を有する。
印刷ジョブ判別手段C12は印刷ジョブ記憶手段であるメモリM1を参照し、そこに記憶されている1個または複数個の印刷ジョブを検査し、どれかの印刷ジョブに後処理情報が含まれている場合は製本装置Bの制御手段C2に加熱手段準備の情報を送達する。また、最先に実行される印刷ジョブに製本実行の情報が含まれているときは、制御手段C2に製本実行の情報を送達する。加熱手段準備の情報または製本実行の情報を受け取った製本装置Bの制御手段C2は、この情報をメモリM2の所定の領域に記憶する。
電源投入検知手段C22は、画像形成装置Aの操作表示手段60や図示しない電源スイッチにより電源が投入されたことを直接に検知または電源が投入されたことを検知した制御手段C1から出力される信号を検知するようにして、製本装置Bの電源が投入されたことを検知する。
製本実行検知手段C23は、画像形成装置Aの印刷ジョブ判別手段C12から送信され、メモリM2に記憶された製本実行の情報を検知する。
加熱温度制御手段C24は、温度検知手段TS1、TS2で検知した温度に基づいて製本装置Bの主加熱ユニット310のヒータ312及び側面加熱ユニット320,330のヒータ332を制御することで、主加熱ユニット310及び側面加熱ユニット320、330を所定の温度にまで上昇するように制御する。
加熱手段準備検知手段C25は、画像形成装置Aの印刷ジョブ判別手段C12から送信され、メモリM2に記憶された加熱手段準備の情報を検知する。
ウォームアップモード設定について説明する。
製本装置Bはウォームアップモードを2つのモードから選択可能となっている。一方は、製本装置Bの電源投入と同時にウォームアップを開始し主加熱ユニット310及び側面加熱ユニット320、330を常時製本に対応できる所定の温度(本発明では第1の温度と呼ぶ)に維持しておくモード(モード1と呼ぶ)で、他方は、実行を待つジョブ(以下待機ジョブとも記す)に後処理設定がある場合に後処理装置Bのウォームアップを行い加熱手段を第1の温度に制御し、待機ジョブがないか、あっても後処理情報がない場合は、第1の温度より低くて常温より高い温度(本発明では第2の温度と呼ぶ)に制御するモード(モード2と呼ぶ)である。このウォームアップモードは前述した図7のフローチャートおよび図8の操作表示手段500により設定される。
図13は製本装置Bの動作の流れを示すフローチャートである。
ステップS41では、図7で説明した処理で設定されたウォームアップモードが判断される。メモリM2の所定の領域に記憶されたモードの情報を参照して、モード1であれば(ステップS41;Yes)、ステップS43の処理が実行され、モード1でない、つまりモード2であれば(ステップS41;No)、ステップS42の処理が実行される。
ステップ42は、印刷ジョブ記憶手段に記憶された印刷ジョブを判別する印刷ジョブ判別工程であり、ジョブに加熱手段準備の情報が設定されているかどうかを判別する。判別は加熱手段準備検知手段C25がメモリM2の所定の領域の情報を参照して行う。
ステップS43およびステップS44は、印刷ジョブ判別工程で判別された判別結果に基づいて加熱部の温度を制御する加熱温度制御工程であり、ステップS42にて加熱手段準備の情報が設定されていれば(ステップS42;Yes)、ステップS43の処理が実行され、加熱手段準備の情報が設定されていなければ(ステップS42;No)、ステップS44の処理が実行される。
ステップS43では、加熱手段である主加熱ユニット310及び側面加熱ユニット320、330を第1の温度への制御が開始される。
ステップS44では、主加熱ユニット310及び側面加熱ユニット320、330を第2の温度への制御が開始される。
ステップS45では、主加熱ユニット310、及び側面加熱ユニット320、330の加熱温度が製本可能な温度になっているかどうかが判断される。判断は、主加熱ユニット310の温度検知手段TS1、及び側面加熱ユニット320、330の温度検知手段TS2、TS3の温度を参照することにより行われる。主加熱ユニット310、及び側面加熱ユニット320、330の温度が製本可能温度に達している場合、ステップS47を実行し、達していない場合ステップS46を実行する。
ステップS46では、画像形成装置Aへ製本機能が準備中であることを不図示の通信手段を用いて通達する。
ステップS47では、画像形成装置Aへ製本機能が使用可能であることを不図示の通信手段を用いて通達する。
ステップS48では、ジョブに製本機能が設定されているのかどうかを判断する。判断は製本実行検知手段C23がメモリM2の所定の領域の情報を参照して行う。製本実行の情報が設定されていると判断されると(ステップS48;YES)、ステップS39が実行され、製本機能が設定されていないと判断される(ステップS48;NO)と、ステップS41が実行される。
ステップS49では、製本処理が行われる。
以上のように、モード2では、メモリM2の所定の領域に記憶された加熱手段準備の情報を参照して、ジョブに加熱手段準備の情報が設定されていれば加熱手段の第1の温度への制御が行われ、加熱手段準備の情報が設定されていなければ第2の温度への制御が行われる。ここで、メモリM2に記憶されている加熱手段準備の情報は、画像形成装置Aの印刷ジョブ判別手段C12から送達された加熱手段準備の情報に応じて設定されている。つまり、加熱温度制御手段C24は印刷ジョブ判別手段C12の判別結果に基づいて、加熱手段の温度を制御していることになる。
次に、実施例の画像形成システムの消費電力の時間変化について図14を用いて説明する。
図14(a)及び図14(b)は、縦軸に消費電力をとり横軸に時間をとった、消費電力と時間の関係を示す図であり、図14(a)はモード1の場合のグラフ、図14(b)はモード2の場合のグラフである。なお、図14(a)、図14(b)では説明を簡単にするため、ウォームアップに直接係わるヒータの消費電力のみ示してある。PMは電源に許容される最大電力であり、P1は本実施例の画像形成システムのウォームアップに使用する最大の電力である。P1はPMに対して適当な余裕を持たせてある。P2は画像形成装置Aはウォームアップが完了し、製本装置Bの加熱手段が第1の温度に制御されている状態での画像形成システムの待機電力である。P3は画像形成システムのうちの、画像形成装置Aのみのウォームアップが完了し、製本装置Bの主加熱ユニット310及び側面加熱ユニット320、330には通電していないときの画像形成システムの待機電力である。P4は画層形成装置Aのウォームアップが完了し、製本装置Bの加熱手段が第2の温度に制御されている状態での画像形成システムの消費電力である。このとき、第1の温度>第2の温度、であるから、P2>P4となっている。Cの領域は、画像形成装置Aの消費電力を示し、Dの領域は製本装置Bの消費電力を示す。
図14(a)を参照して(モード1)、時間0は、図13のフローチャートで製本装置Bの電源が投入され、ステップS41でYESへ分岐しステップS43の処理が実行されるタイミングである。このときウォームアップモードはモード1であるため、画像形成装置A及び製本装置Bが同時にウォームアップを開始する。このとき、できるだけ短時間でウォームアップが完了するように電源容量PMに近いP1の消費電力が使用される。t1はウォームアップが終了するタイミングである。これ以降の消費電力はP2に減少する。
図14(b)を参照して(モード2)、時間0は図13のフローチャートで製本装置Bの電源が投入されたタイミングである。このとき製本装置BはフローチャートのステップS41でNOへ分岐し、ステップS42でNOへ分岐し、ステップS44の処理を実行し、ステップS41へ戻るループを回っている。ステップS44では加熱手段の第2の温度への制御が開始される。時間0からt2までの間は画像形成装置Aのウォームアップと加熱手段の第2の温度へのウォームアップとが同時に行われており、できるだけ短時間でウォームアップが完了するように電源容量PMに近い消費電力P1でウォームアップを行っている。t2では画像形成装置A及び加熱手段のウォームアップが完了し、消費電力は画像形成装置Aの待機電力P4まで減少している。
なお、モード2では主加熱ユニット310、及び側面加熱ユニット320、330の加熱温度は第2の温度であるから、モード1に比べて加熱手段に投入する電力は少なくて済む。したがって、その分の電力を画像形成装置Aのウォームアップに投入することができるので、画像形成装置20のウォームアップが完了するまでの時間t2はt1より短くなる。
t3は図13に示すフローチャートでステップS42で製本実行の情報が設定されていると判断されYESへ分岐して、ステップS43の処理が実行されたタイミングである。このタイミングで製本装置Bの主加熱ユニット310のヒータ312、及び側面加熱ユニット320、330のヒータ322に電力が投入され第1の温度への制御が開始される。なお、第1の温度へのウォームアップはできるだけ短時間で完了するように電源容量PMに近いP1の電力が投入されている。
t4は第1の温度へのウォームアップが完了するタイミングで、消費電力は加熱手段が第1の温度に制御されている状態での画像形成システムの待機電力P2に減少している。
t5は図13のフローチャートのステップS49の製本処理が完了し、ステップS41でNOへ分岐し、ステップS42でNOへ分岐し(ここでは製本作業を実施する情報を持つ待機ジョブがないと仮定した)、ステップS44で製本装置の加熱手段が第2の温度への制御が開始されたタイミングであり、消費電力は待機電力P4へ減少している。
上述したように、ウォームアップのモードとしてモード2が選ばれた場合、画像形成システムのウォームアップはモード1に比べ短時間で完了する。また待機電力を比較するとモード1ではP2の電力が消費されているが、モード2では製本機能が選択されるまでは待機電力はP4であるので、モード1に比べ少ない電力で待機することができる。
モード2で加熱手段の第2の温度への制御が開始された場合、この時点ではすでに画像形成装置Aのウォームアップは完了しており、使用可能な電力を製本装置Bのウォームアップのみに投入でき、また常温からではなく第2の温度からのウォーミングアップであるので、比較的短時間でウォームアップを完了させることができ、作業者の感じるストレスは少なくて済む。
また、印刷ジョブが複数待機している場合、印刷ジョブ判別手段C12は待機中のすべての印刷ジョブを検査して判断を下すので、後処理情報が設定されている印刷ジョブが複数ジョブ先に実行されるものであっても、予め加熱手段を第1の温度に制御しておくことが可能となり、ウォーミングアップの待ち時間を省略することができる。
図15は、前述の製本装置加熱制御ルーチンの流れを示すフローチャートであり、3種のモードを持つ実施形態を示す。モード1では常時製本可能なようにウォームアップが行われ、モード2では印刷ジョブに応じてウォームアップが行われ、モード3では製本が行われるときのみウォームアップが行われる。この実施形態においても、印刷ジョブ判別手段C12により、待機ジョブに後処理設定がある場合に後処理装置Bのウォームアップを行い加熱手段を第1の温度に制御し、待機ジョブがないか、あっても後処理情報がない場合は、第1の温度より低くて常温より高い第2の温度に制御することが好ましい。
なお、上記で説明した実施の形態では、電源投入検知手段C22、製本実行検知手段C23、加熱温度制御手段C24及び加熱手段準備検知手段C25は、製本装置Bの制御手段C2に搭載されているが、これらの一部またはすべてを画像形成装置Aの制御手段C1に搭載することも可能である。
さらに、本発明の目的は前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPU若しくはMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムを読み出し実行することによっても、達成されることはいうまでもない。
その他、画像形成システムを構成する各構成の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
上記各実施形態では、製本装置の製本手段として、ホットメルトタイプの接着剤が塗布された綴じテープのホットメルトを溶融させるための加熱手段を有する構成を例にとり説明したが、本発明は、例えば、シートの端部に加熱部により加熱した糊や接着剤を塗布してシートを重ねたシート束を押圧することによりシート束を綴じる構成の製本手段や、シートの端部に糊や接着剤を塗布してシートを重ねたシート束を加熱手段により加熱することにより糊や接着剤を溶融させる構成の製本手段にも適用可能である。
また、後処理装置として、製本装置を例に取り説明したが、これに限定せず、加熱部を有する後処理装置であれば適用可能である。
画像形成装置と後処理装置である製本装置からなる画像形成システムを示す概念図である。 製本装置の製本手段の近傍を模式的に示す図である。 画像形成装置と製本装置の制御関係を示すブロック図である。 発明の第1実施形態における製本装置のウォームアップ温度制御を示すフローチャートである。 発明の第1実施形態における画像形成システムのウォームアップの制御の流れを示すフローチャート(図5(a))と、第1実施形態の変形例における画像形成システムのウォームアップの制御の流れを示すフローチャート(図5(b))である。 発明の第2実施形態における、画像形成システムの制御関係を示すブロック図である。 発明の第2実施形態における、画像形成システムにおけるウォームアップ設定処理の流れを示すフローチャートである。 発明の第2実施形態における、メニュー画面例(図8(a))と、モード設定画面例(図8(b))である。 発明の第2実施形態における画像形成システムの、ウォームアップから後処理の流れを示すフローチャートである。 発明の第2実施形態における画像形成システムの、消費電力の時間変化を示すグラフである。 スリープモードを有する実施形態のフローチャートである。 発明の第3実施形態における画像形成システムの、制御関係を示すブロック図である。 発明の第3実施形態における画像形成システムの、ウォームアップから後処理の流れを示すフローチャートである。 発明の第3の実施形態における画像形成システムの、消費電力の時間変化を示すグラフである。 製本装置加熱制御ルーチンの流れを示すフローチャートである。
符号の説明
A 画像形成装置
B 製本装置
1 自動原稿送り装置
2 読み取り手段
3 書き込み手段
4 画像形成手段
5 定着手段
TS4 温度検知手段
60 操作表示手段
100 搬送手段
200 シート整合手段
203、204 圧着部材
300 製本手段
310 主加熱手段
311 加熱部材(a)
312 ヒータ(a)
TS1 温度検知手段(a)
320 側面加熱手段(b)
321 加熱部材(b)
322 ヒータ(b)
TS2 温度検知手段(b)
330 側面加熱手段(c)
331 加熱部材(c)
332 ヒータ(c)
500 操作表示手段
TS3 温度検知手段(c)
TT 綴じテープ
C1 制御手段(画像形成装置)
C11 CPU
C12 印刷ジョブ判別手段
C2 制御手段(製本装置)
C21 CPU
C22 電源投入検知手段
C23 製本ジョブ検知手段
C24 ウォームアップ制御手段
C25 加熱手段準備検知手段

Claims (31)

  1. 画像形成装置で形成された記録媒体に対して後処理を行う後処理装置を備えた画像形成システムにおいて、
    前記後処理装置は加熱部を有し、
    前記画像形成システムは、
    印刷ジョブを入力するジョブ入力部と、
    前記印刷ジョブを判別する印刷ジョブ判別手段と、
    前記印刷ジョブ判別手段で判別された判別結果に基づいて、前記加熱部の温度を制御する制御部と、
    を有することを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記制御部は、前記判別結果に基づいて、前記加熱部の温度を上昇させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記印刷ジョブには、前記記録媒体に対する後処理情報が含まれており、
    前記印刷ジョブ判別部は、前記印刷ジョブに含まれる後処理情報を判別し、
    前記制御部は、前記印刷ジョブ判別部で前記印刷ジョブに後処理情報が含まれると判別された場合に、前記加熱部の温度を上昇させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成システム。
  4. 前記制御部は、前記印刷ジョブ判別部で判別された判別結果に基づいて、前記加熱部のウォームアップを開始することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の画像形成システム。
  5. 前記制御部による前記加熱部のウォームアップの開始は、前記加熱部に対する通電を遮断した状態から前記加熱部に対して通電する状態への移行であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
  6. 前記印刷ジョブには、前記記録媒体に対する後処理情報が含まれており、
    前記制御部は、前記印刷ジョブ判別部で前記印刷ジョブに前記加熱部を使用する後処理情報が含まれると判別された場合に、前記加熱部の温度を上昇させることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の画像形成システム。
  7. 前記画像形成装置は、画像形成動作が可能なモードと前記画像形成が可能なモードよりも消費電力が低い低消費電力モードを有し、
    前記制御部による前記加熱部のウォームアップは、前記低消費電力モードから前記画像形成動作が可能なモードへの移行であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
  8. 前記印刷ジョブには、前記記録媒体に対する後処理情報が含まれており、
    前記印刷ジョブ判別部は、前記印刷ジョブに含まれる後処理情報を判別し、
    前記制御部は、前記印刷ジョブ判別部で前記印刷ジョブに後処理情報が含まれると判別された場合に、前記加熱部の温度を第1の温度に制御し、前記印刷ジョブに後処理情報が含まれない場合に、前記加熱部を第2の温度に制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  9. 前記加熱部は、前記後処理装置で行う処理のための加工材を加熱するためのものであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  10. 前記加熱部は、前記後処理装置が記録媒体束を綴じるための接着剤を溶融させるものであることを特徴とする請求項9に記載の画像形成システム。
  11. 画像形成装置で形成された記録媒体に対して後処理を行う後処理装置を備えた画像形成システムにおいて、
    前記後処理装置は加熱部を有し、
    前記画像形成システムは、
    第1のウォームアップ開始トリガを検知する第1トリガ検知部と、
    第2のウォームアップ開始トリガを検知する第2トリガ検知部と、
    前記加熱部のウォームアップを制御する制御部と、
    第1のモード又は第2のモードを設定する設定部とを有し、
    前記制御部は、前記設定部で第1のモードが設定された場合は、前記第1トリガ検知部による前記第1のウォームアップ開始トリガの検知に応じて前記加熱部のウォームアップを開始し、前記設定部で第2のモードが設定された場合は、前記第2トリガ検知部による前記第2のウォームアップ開始トリガの検知に応じて前記加熱部のウォームアップを開始することを特徴とする画像形成システム。
  12. 前記第1のウォームアップ開始トリガは、前記後処理装置への電源投入及び前記画像形成装置への電源投入から選ばれる少なくとも一方であり、
    前記第2のウォームアップ開始トリガは、後処理設定情報であることを特徴とする請求項11に記載の画像形成システム。
  13. 前記第2のウォームアップ開始トリガは、前記加熱部を使用することを示す後処理設定情報であることを特徴とする請求項12に記載の画像形成システム。
  14. 前記制御部による前記加熱部のウォームアップの開始は、前記加熱部に対する通電を遮断した状態から前記加熱部に対して通電する状態への移行であることを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  15. 前記加熱部は、前記後処理装置で行う処理のための加工材を加熱するためのものであることを特徴とする請求項11〜14のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  16. 前記加熱部は、前記後処理装置が記録媒体束を綴じるための接着剤を溶融させるものであることを特徴とする請求項15に記載の画像形成システム。
  17. 前記画像形成装置は、画像形成動作が可能なモードと前記画像形成動作が可能なモードよりも消費電力が低い低消費電力モードを有し、
    前記第1のウォームアップ開始トリガは、前記低消費電力モードから前記画像形成動作が可能なモードへの移行指示であり、前記第2のウォームアップ開始トリガは、後処理設定情報であることを特徴とする請求項11に記載の画像形成システム。
  18. 前記第2のウォームアップ開始トリガは、前記加熱部を使用することを示す後処理設定情報であることを特徴とする請求項17に記載の画像形成システム。
  19. 前記制御部は、前記設定部で第2のモードが設定された場合は、後処理設定情報の内容に応じて、前記加熱部のウォームアップを開始するか否かを決定することを特徴とする請求項11に記載の画像形成システム。
  20. 前記画像形成装置がヒータを備えた定着部を有し、前記第1のウォームアップ開始トリガは、前記後処理装置への電源投入及び前記画像形成装置への電源投入から選ばれる少なくとも一方であり、前記第2のウォームアップ開始トリガは、前記定着部のウォームアップ完了であることを特徴とする請求項11に記載の画像形成システム。
  21. 画像形成装置で形成された記録媒体に対して後処理を行う後処理装置を備えた画像形成システムにおいて、
    前記画像形成装置は加熱部を有し、
    前記後処理装置は加熱部を有し、
    前記画像形成システムは、第1のウォームアップ開始トリガに応じて前記画像形成装置の加熱部及び前記後処理装置の加熱部のウォームアップを開始する第1のモードと、前記第1のウォームアップ開始トリガに応じて前記画像形成装置の加熱部及び前記後処理装置の加熱部のうちの前記画像形成装置の加熱部のみのウォームアップを開始する第2のモードとを有することを特徴とする画像形成システム。
  22. 画像形成装置で形成された記録媒体に対して後処理を行う後処理装置を備えた画像形成システムにおいて、
    前記後処理装置のウォームアップを、前記画像形成装置のウォームアップ終了後に行うことを特徴とする画像形成システム。
  23. 前記画像形成装置のウォームアップ終了に応じて、前記後処理装置のウォームアップを開始することを特徴とする請求項22に記載の画像形成システム。
  24. 後処理設定情報の内容に応じて、前記ウォームアップを開始することを特徴とする請求項22に記載の画像形成システム。
  25. 前記後処理設定情報に前記加熱部を使用する後処理が含まれていることに応じて、前記後処理装置のウォームアップを開始することを特徴とする請求項24に記載の画像形成システム。
  26. 前記ウォームアップは、前記後処理装置への電源投入及び前記画像形成装置への電源投入後に行われることを特徴とする請求項22〜25のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  27. 前記画像形成装置は、画像形成動作が可能なモードと前記画像形成動作が可能なモードよりも消費電力が低い低消費電力モードを有し、
    前記ウォームアップは、前記低消費電力モードから前記画像形成動作が可能なモードへの移行指示後に行われることを特徴とする請求項22〜25のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  28. 前記加熱部は、前記後処理装置で行う処理のための加工材を加熱するためのものであることを特徴とする請求項22〜25のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  29. 前記加熱部は、前記後処理装置が記録媒体束を綴じるための接着剤を溶融させるものであることを特徴とする請求項28に記載の画像形成システム。
  30. 加熱部を有する後処理装置を接続可能であり、
    加熱により記録媒体に画像を定着する定着手段を有する画像形成装置において、
    前記画像形成装置は、前記後処理装置のウォームアップを該画像形成装置のウォームアップ終了後に行うように制御する制御部を有することを特徴とする画像形成装置。
  31. 加工材を加熱する加熱手段を有し、印刷ジョブに基づいて記録媒体に対して画像形成を行う画像形成手段と、印刷ジョブを記憶する印刷ジョブ記憶手段とを有する画像形成装置で画像形成された記録媒体に対して、前記加熱手段で加熱された加工材で後処理を行う画像形成システムの制御方法において、
    前記印刷ジョブ記憶手段に記憶された印刷ジョブを判別する印刷ジョブ判別工程と、前記印刷ジョブ判別工程で判別された判別結果に基づいて、前記加熱手段の温度を制御する加熱温度制御工程とを含むことを特徴とする画像形成システムの制御方法。
JP2005187946A 2004-08-05 2005-06-28 画像形成システム、画像形成装置および画像形成システムの制御方法 Pending JP2006082543A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005187946A JP2006082543A (ja) 2004-08-05 2005-06-28 画像形成システム、画像形成装置および画像形成システムの制御方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004229140 2004-08-05
JP2004236424 2004-08-16
JP2004236425 2004-08-16
JP2005187946A JP2006082543A (ja) 2004-08-05 2005-06-28 画像形成システム、画像形成装置および画像形成システムの制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006082543A true JP2006082543A (ja) 2006-03-30

Family

ID=36161412

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005187946A Pending JP2006082543A (ja) 2004-08-05 2005-06-28 画像形成システム、画像形成装置および画像形成システムの制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006082543A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008037088A (ja) * 2006-07-14 2008-02-21 Ricoh Co Ltd 画像形成装置の周辺機器、画像形成装置及び画像形成システム
JP2010134364A (ja) * 2008-12-08 2010-06-17 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成システム
JP2014073616A (ja) * 2012-10-03 2014-04-24 Riso Kagaku Corp 製本装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09204115A (ja) * 1996-01-25 1997-08-05 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JPH09311608A (ja) * 1996-05-22 1997-12-02 Minolta Co Ltd 画像形成装置
JPH10105004A (ja) * 1996-10-02 1998-04-24 Canon Inc 画像形成装置および画像形成方法
JPH1135221A (ja) * 1997-07-18 1999-02-09 Canon Inc 加熱装置およびその通電制御方法、並びに製本装置およびその通電制御方法
JPH11139677A (ja) * 1997-10-31 1999-05-25 Ricoh Co Ltd 画像形成システム
JP2000255881A (ja) * 1999-03-04 2000-09-19 Ricoh Co Ltd 用紙後処理装置及び画像形成装置
JP2001242760A (ja) * 2000-02-29 2001-09-07 Seiko Epson Corp 用紙後処理装置、画像形成装置および画像形成方法
JP2003295547A (ja) * 2002-04-03 2003-10-15 Canon Inc シート処理装置及び該装置を具備する画像形成装置並びに制御システム
JP2004018126A (ja) * 2002-06-12 2004-01-22 Konica Minolta Holdings Inc 用紙後処理装置と画像形成システム

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09204115A (ja) * 1996-01-25 1997-08-05 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JPH09311608A (ja) * 1996-05-22 1997-12-02 Minolta Co Ltd 画像形成装置
JPH10105004A (ja) * 1996-10-02 1998-04-24 Canon Inc 画像形成装置および画像形成方法
JPH1135221A (ja) * 1997-07-18 1999-02-09 Canon Inc 加熱装置およびその通電制御方法、並びに製本装置およびその通電制御方法
JPH11139677A (ja) * 1997-10-31 1999-05-25 Ricoh Co Ltd 画像形成システム
JP2000255881A (ja) * 1999-03-04 2000-09-19 Ricoh Co Ltd 用紙後処理装置及び画像形成装置
JP2001242760A (ja) * 2000-02-29 2001-09-07 Seiko Epson Corp 用紙後処理装置、画像形成装置および画像形成方法
JP2003295547A (ja) * 2002-04-03 2003-10-15 Canon Inc シート処理装置及び該装置を具備する画像形成装置並びに制御システム
JP2004018126A (ja) * 2002-06-12 2004-01-22 Konica Minolta Holdings Inc 用紙後処理装置と画像形成システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008037088A (ja) * 2006-07-14 2008-02-21 Ricoh Co Ltd 画像形成装置の周辺機器、画像形成装置及び画像形成システム
JP2010134364A (ja) * 2008-12-08 2010-06-17 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成システム
JP2014073616A (ja) * 2012-10-03 2014-04-24 Riso Kagaku Corp 製本装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7346309B2 (en) Bookbinding system and image forming system
JP4353146B2 (ja) 画像形成システムおよび画像形成装置
US9377978B2 (en) Image processing apparatus that improves efficiency of post processing, control method for image processing apparatus that improves efficiency of post processing, and storage medium for storing instructions for image processing apparatus that improves efficiency of post processing
KR100991558B1 (ko) 인쇄 시스템, 인쇄 시스템을 제어하는 방법, 및 기억 매체
US8493603B2 (en) Printing apparatus printing method for controlling to stop executing print job and storage medium storing program thereof
US20070279646A1 (en) Image forming apparatus
CN102744985B (zh) 薄片处理设备及其控制方法
JP2007065209A (ja) 画像形成システムおよび節電制御方法
JP4819922B2 (ja) 画像形成装置
JP5538755B2 (ja) 印刷装置、印刷装置の制御方法及びプログラム
JP2005338999A (ja) 画像形成システム、及び、画像形成システムの制御方法
JP2006082543A (ja) 画像形成システム、画像形成装置および画像形成システムの制御方法
JP2012109939A (ja) 画像処理装置、省電力復帰制御方法、省電力復帰制御プログラム及び記録媒体
JPH04306062A (ja) デジタル電子写真複写装置
JP4539200B2 (ja) 画像形成装置、および画像形成システム
JP2006199475A (ja) 画像形成システム
JP2011145606A (ja) 画像形成システム、その制御方法、及び制御プログラム、並びに記録媒体
JP2005297264A (ja) 画像形成装置
JP2007160601A (ja) 画像形成システム及び画像形成方法
JP4507846B2 (ja) 画像形成装置、及び、画像形成装置の制御方法
JP2008096911A (ja) 加熱システム、画像形成装置
JP4617714B2 (ja) 製本システム
JP4375250B2 (ja) 画像形成装置
JP2011121188A (ja) 画像形成システム及び画像形成装置
JP2009128572A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090609

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090901

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091208

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100406