JP4375250B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4375250B2
JP4375250B2 JP2005047035A JP2005047035A JP4375250B2 JP 4375250 B2 JP4375250 B2 JP 4375250B2 JP 2005047035 A JP2005047035 A JP 2005047035A JP 2005047035 A JP2005047035 A JP 2005047035A JP 4375250 B2 JP4375250 B2 JP 4375250B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
fixing unit
image forming
sheets
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005047035A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006235043A (ja
Inventor
貴 山田
正典 村上
守 深谷
泰造 大西
洋介 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Business Technologies Inc
Original Assignee
Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Business Technologies Inc filed Critical Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority to JP2005047035A priority Critical patent/JP4375250B2/ja
Publication of JP2006235043A publication Critical patent/JP2006235043A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4375250B2 publication Critical patent/JP4375250B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、画像形成装置、特に、複写機やプリンタなど記録材上に形成されたトナー画像を定着ユニットによって加熱定着する画像形成装置に関する。
一般に、電子写真方式により記録材上にトナー画像を形成する画像形成システムは、その消費電力が大きい。従って、システムの設計に当たっては、国内電気事業法を初めとする各国の公的な機関により定められている電力制限規則に適合するような設計が要求される。例えば、日本国内では、1500W(100V×15A)以内に消費電力を制限するような設計が求められている。
一方、電子写真方式の画像形成システムは多機能化しており、感光体上への露光、現像、トナー像の転写、定着など本来の画像形成ユニットの他に、大容量給紙ユニット、ステープル処理や紙折り処理を行う後処理ユニット、用紙への孔開けを行うパンチングユニットなど複数のユニットを備えるようになってきている。
それゆえ、本体の画像形成ユニットのみを備えたシステムに比べてその消費電力が大きくなりがちである。しかし、複数のユニットを備えた画像形成システムであってもその電力制限はシンプルなシステムと同じである。このような電力制限に対して画像形成システムを適合させるべく、各ユニットへの通電配分を行わなければならない。
ところで、画像形成モードによっては、全ユニットを稼働させる場合と、使用しないユニットが存在する場合とが生じる。例えば、手差し給紙トレイから給紙を行うのであれば、大容量給紙ユニットは稼働させなくてもよく、後処理、パンチング、裁断などの機能選択の仕方によっては、稼働させないユニットが生じる。このような事情に鑑みて、さらに、消費電力の大きい定着ユニットへの電力供給を勘案して、従来、特許文献1〜5に開示されているような種々の制御方法が提案されている。
従来の制御方法では、画像形成モードに応じて、予め各ユニットの電極配分を設定しておき、該当モードが選択された時点で、決められている電力を割り振る手法で各ユニットへ電力配分を行うのがほとんどであった。さらに、各ユニットの消費電力を検出する手段を設けることにより、実際の消費電力に基づいて各ユニットへの電力配分を変更していた。
例えば、特許文献1に記載の制御では、システムへの電源投入直後など、定着ユニットが十分に暖まっていない状態で連続通紙を開始すると、定着ユニットの温度が定着性を確保できる温度以下に低下してしまうため、単位時間当たりの通紙枚数を減らす制御や連続通紙枚数を制限する制御により、定着ユニットの温度低下を防止している。このとき、画像形成システムに通紙される用紙が減少するため、各ユニットでは動作時間に余裕が生じて動作が停止している時間が発生する。この各ユニットの停止期間で電力を再配分すると定着ユニットへの供給電力を増加することができる。
しかしながら、前記画像形成システムでは、定着ユニット以外の動作に合わせて電力の切換えを行うため、定着ユニットに電力が必要なときに必要な電力を供給できなかったり、各ユニットの動作/停止が頻繁に切り換わるため、電力切換えタイミングによって電力ロスが発生するという問題点を有していた。
特開平10−254306号公報 特開2000−321923号公報 特開2000−214709号公報 特開2002−244507号公報 特開平11−219066号公報
そこで、本発明の目的は、不急な電力消費を減らし、定着ユニットに必要な電力を適時供給できる画像形成装置を提供することにある。
以上の目的を達成するため、第1の発明は、記録材上に形成されたトナー画像を定着ユニットによって加熱定着する画像形成装置において、定着ユニットに供給する電力を切り換えるための電力切換え手段と、定着ユニットの温度を検出するための温度検出手段と、該温度検出手段による検出結果と画像形成時に定着ユニットに入力可能な電力に基づいて単位時間当たりの通紙枚数又は連続通紙可能な枚数の制御を行うとともに、単位時間当たりの通紙枚数又は連続通紙可能な枚数が所定値以下になった場合に定着ユニット以外のユニットの動作を少なくとも所定時間制限する制御手段とを備えたことを特徴とする。
第1の発明に係る画像形成装置においては、定着ユニットの温度に基づいて給紙制御を行う。給紙制御とは、単位時間当たりの通紙枚数又は連続通紙可能な枚数であり、この枚数が所定値以下になった場合(即ち、給紙制御の制限が大きくなった場合)は、定着ユニット以外のユニットの動作(例えば、画像読取りユニットの動作及び/又は画像形成済み記録材に対する後処理ユニットの動作)を少なくとも所定時間制限することにより、不急な電力消費が減少し、その分の電力を定着ユニットに供給することが可能となる。
第1の発明に係る画像形成装置において、前記温度検出手段は定着ユニットの加熱源上方の定着ユニットカバーの内面又は加熱源を有しないローラの表面の温度を検出することが好ましい。熱源から離れた部分の温度を検出することにより、定着ユニット全体の暖まり状態を検出することができる。また、温度検出手段は異常温度検出手段を兼ねることができる。
第2の発明は、記録材上に形成されたトナー画像を定着ユニットによって加熱定着する画像形成装置において、定着ユニットに供給する電力を切り換えるための電力切換え手段と、待機中の定着ユニットの加熱源への通電比率を算出する算出手段と、該算出手段による算出結果と画像形成時に定着ユニットに入力可能な電力に基づいて単位時間当たりの通紙枚数又は連続通紙可能な枚数の制御を行うとともに、単位時間当たりの通紙枚数又は連続通紙可能な枚数が所定値以下になった場合に定着ユニット以外のユニットの動作を少なくとも所定時間制限する制御手段とを備えたことを特徴とする。
第2の発明に係る画像形成装置においては、待機中の定着ユニットへの加熱源の通電比率と定着ユニットに入力可能な電力に基づいて給紙制御を行う。給紙制御とは、単位時間当たりの通紙枚数又は連続通紙可能な枚数であり、この枚数が所定値以下になった場合(即ち、給紙制御の制限が大きくなった場合)は、定着ユニット以外のユニットの動作(例えば、画像読取りユニットの動作及び/又は画像形成済み記録材に対する後処理ユニットの動作)を少なくとも所定時間制限することにより、不急な電力消費が減少し、その分の電力を定着ユニットに供給することが可能となる。
第2の発明に係る画像形成装置において、制御手段は、算出手段による通電比率の算出結果が所定値よりも大きい場合は異常通電と判断して定着ユニットへの通電を停止するようにしてもよい。
第3の発明は、記録材上に形成されたトナー画像を定着ユニットによって加熱定着する画像形成装置において、定着ユニットに供給する電力を切り換えるための電力切換え手段と、画像形成装置への電源投入からの履歴を記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された履歴と画像形成時に定着ユニットに入力可能な電力に基づいて単位時間当たりの通紙枚数又は連続通紙可能な枚数の制御を行うとともに、単位時間当たりの通紙枚数又は連続通紙可能な枚数が所定値以下になった場合に定着ユニット以外のユニットの動作を少なくとも所定時間制限する制御手段とを備えたことを特徴とする。
第3の発明に係る画像形成装置においては、画像形成装置への電源投入からの履歴と定着ユニットに入力可能な電力に基づいて給紙制御を行う。ここで、履歴とは、例えば、電源投入時の定着ユニットの温度、電源投入からの経過時間及び/又は電源投入からの通紙枚数である。給紙制御とは、単位時間当たりの通紙枚数又は連続通紙可能な枚数であり、この枚数が所定値以下になった場合(即ち、給紙制御の制限が大きくなった場合)は、定着ユニット以外のユニットの動作(例えば、画像読取りユニットの動作及び/又は画像形成済み記録材に対する後処理ユニットの動作)を少なくとも所定時間制限することにより、不急な電力消費が減少し、その分の電力を定着ユニットに供給することが可能となる。
第3の発明に係る画像形成装置においては、さらに、定着ユニットの温度を検出する温度検出手段を備え、前記制御手段は電源投入時における温度検出手段によって検出された温度に基づいて給紙制御を変更するようにしてもよい。
前記第1、第2及び第3の発明に係る画像形成装置において、前記制御手段は、単位時間当たりの通紙枚数又は連続通紙枚数が所定値以下になった場合、他の画像形成装置へ画像データを転送するようにしてもよい。画像データを他の画像形成装置へ転送し、転送された画像形成装置で画像形成を実行することにより、ネットワークを利用して画像形成を効率的に行うことができる。
以下、本発明に係る画像形成装置の実施例について、添付図面を参照して説明する。
(画像形成システムの概略構成、図1及び図2参照)
図1に本発明に係る画像形成システム1の概略構成を示す。この画像形成システム1は、周知の電子写真プロセスによって用紙上にトナー画像を形成するものであり、概略、感光体ドラム3を中心とする画像形成ユニット2、CCDなどのラインセンサによる原稿画像の読取りユニット10、大容量給紙ユニット15、定着ユニット20、後処理ユニット30にて構成されている。
図1において、一点鎖線Aは用紙の通紙経路を示し、大容量給紙ユニット15から1枚ずつ給紙された用紙は感光体ドラム3からトナー画像を転写された後、定着ユニット20にてトナーの加熱定着を施され、後処理ユニット30へ搬送される。
後処理ユニット30は電動ステープラ31及び用紙積載トレイ32を備えている。画像形成済み用紙は、必要に応じてステープル処理され、トレイ32上に排出/積載される。また、このトレイ32は積載された用紙の量に応じて下降可能である。
なお、画像形成ユニット2による電子写真方式による画像の形成プロセス、給紙ユニット15による用紙の給紙/搬送、後処理ユニット30の動作などは従来周知であり、その説明は省略する。
図2は前記画像形成システムの制御部を示し、CPU50を中心に構成されている。CPU50は、制御プログラムを格納したROM51及びパラメータなどを一時的に格納するRAM52を内蔵し、画像形成ユニット2、給紙ユニット15、定着ユニット20、後処理ユニット30、画像読取りユニット10を制御する。
各ユニットには電源54から電力が供給され、供給電力を切り換えるためのコントローラ53はCPU50によって以下に説明するように制御される。
(第1実施例、図3〜図8参照)
第1実施例は、定着ユニット20の温度を検出し、検出された温度と画像形成時に定着ユニット20に入力可能な電力に基づいて給紙制御(単位時間当たりの通紙枚数又は連続通紙可能な枚数の制御)を行うとともに、制御された通紙枚数が所定値以下になった場合に他のユニットの動作を少なくとも所定時間制限する。所定値とは、定着ユニット20によって画質を損なうことなくトナーの定着を行うことができる通紙枚数を意味する。
本第1実施例で使用される定着ユニット20は、図3、図4又は図5に示すものが使用される。図3に示す定着ユニット20Aは、ハロゲンランプなどの熱源22を内蔵した加熱ローラ21と加圧ローラ23とで構成されている。また、定着ユニット20の上部カバー26の内面に温度センサ29が設置されている。用紙は矢印A方向に搬送され、加熱ローラ21からの加熱でトナーが定着される。
図4に示す定着ユニット20Bは、図3に示した定着ユニット20Aと基本的に同じ構成からなり、温度センサ29は熱源を有しない加圧ローラ23の表面に接するように配置されている。
図5に示す定着ユニット20は、熱源22を内蔵した加熱ローラ21と定着ローラ24との間に定着ベルト25を無端状に掛け渡し、加圧ローラ23を定着ローラ24に対向させて配置したものである。温度センサ29は定着ベルト25の表面に対向して配置されている。用紙は矢印A方向に搬送され、定着ベルト25からの加熱でトナーが定着される。
前記定着ユニット20A,20B,20Cにおいては、温度センサ29によってその温度が検出され、検出結果は図2に示したCPU50に入力される。このように、温度センサ29で、熱源22の温度を直接検出するのではなく、熱源22とは離れた箇所の温度を検出することによりユニット全体の暖まり状態を検出することができる。また、この温度センサ29は熱源22による異常加熱の検出手段を兼用することができる。異常加熱を検出するには、図3に示したように、温度センサ29が加熱ローラ21の直上に配置されていることが好ましい。
ここで、本第1実施例での制御手順について図6及び図7を参照して説明する。図6に示すフローチャートにおいて、まず、プリントスタートが指示されると(ステップS1)、前記温度センサ29による検出温度(ステップS7)と定着ユニット20への入力可能電力(ステップS8)に基づいて、単位時間当たりの通紙枚数を決定する(ステップS2)。
定着ユニット20への入力可能電力の決定は、設定された画像モードに基づいて行われ、単位時間当たりの通紙枚数は図8に示すグラフを参照して決定される。定着ユニット20の温度が高くなれば、同じ入力可能電力であっても単位時間当たりの通紙枚数は多くなる。温度が低くなると、通紙枚数を少なくして定着性能を確保する。
次に、決定された単位時間当たりの通紙枚数と所定値とを比較し、通紙枚数が所定値以下の場合(ステップS3でYES)、定着ユニット20以外のユニットの動作を制限しつつプリントを実行する(ステップS4)。ここで、所定値とは、通紙枚数の制限が大きくなり、他のユニットの動作を制限しても定着ユニット20に電力を追加供給して定着能力を上昇させるほうが好ましい通紙枚数を意味する。
一方、ステップS2で決定された通紙枚数が所定値を超える場合は(ステップS3でNO)、他のユニットの動作を制限することなくプリントを実行する(ステップS5)。その後もプリントが継続されるときは(ステップS6でNO)、ステップS2へ戻る。
図7は前記ステップS4で実行される制限付きプリント処理の一例を示し、画像読取りユニット10で読み取った画像データがメモリに蓄積されていれば(ステップS11でYES)、画像読取りユニット10の動作を制限する(ステップS12)。一方、画像データの蓄積がない場合は(ステップS11でNO)、画像読取りユニット10を優先して動作させ、後処理ユニット30の動作を制限する(ステップS13)。
その後、定着ユニット20への供給電力を変更する(ステップS14)。即ち、各ユニットの消費電力は、例えば表1に示すとおりであり、定着ユニット20へは画像読取りユニット10又は後処理ユニット30の動作を制限した分の100Wの電力を余計に供給することができる。
Figure 0004375250
本第1実施例においては、単位時間当たりの通紙枚数の制限が大きくなって所定値以下になった場合は、画像読取りユニット10の動作又は後処理ユニット30の動作を所定時間(次回のプリント動作におけるステップS3でNOと判定されるまで)制限することにより、不急な電力消費が減少し、その分の電力を定着ユニットに供給することが可能となる。
(第2実施例、図9及び図10参照)
第2実施例は、待機中の定着ユニットの加熱源への通電比率を算出し、算出された通電比率と画像形成時に定着ユニット20に入力可能な電力に基づいて給紙制御(単位時間当たりの通紙枚数又は連続通紙可能な枚数の制御)を行うとともに、制御された通紙枚数が所定値以下になった場合に他のユニットの動作を少なくとも所定時間制限する。なお、第2実施例における所定値の意味は前記第1実施例と同様である。
その制御手順は、図9のフローチャートに示すように、まず、プリントスタートが指示されると(ステップS21)、待機中の定着ユニット20の熱源22への通電比率(ステップS27)と定着ユニット20への入力可能電力(ステップS30)に基づいて、単位時間当たりの通紙枚数を決定する(ステップS22)。
通電比率はプリント動作の待機中において全体の通電量に対する定着ユニット20の熱源22への通電量の割合として算出される。そして、この通電比率が所定値より大きい場合には(ステップS28でYES)、異常通電として定着ユニット20への通電を停止し(ステップS29)、プリント動作を終了する。これにて、定着ユニット20へ過大な電力が供給される異常な事態が生じるのを未然に防止することができる。
定着ユニット20への入力可能電力の決定は設定された画像モードに基づいて行われる。また、単位時間当たりの通紙枚数は図10に示すグラフを参照して決定される。通電比率が高いということは定着ユニット20が暖まっていないことを意味する。従って、この場合、通紙枚数は少なく決定されることになる。
次に、決定された単位時間当たりの通紙枚数と所定値とを比較し、通紙枚数が所定値以下の場合(ステップS23でYES)、定着ユニット20以外のユニットの動作を制限しつつプリントを実行する(ステップS24)。ここの所定値も前記第1実施例と同様である。
一方、ステップS22で決定された通紙枚数が所定値を超える場合は(ステップS23でNO)、他のユニットの動作を制限することなくプリントを実行する(ステップS25)。その後もプリントが継続されるときは(ステップS26でNO)、ステップS22へ戻る。
前記ステップS24で実行される制限付きプリント処理は第1実施例で説明した図7と同様である。これにて、定着ユニット20へは画像読取りユニット10又は後処理ユニット30の動作を制限した分の100Wの電力を余計に供給することができる。
本第2実施例においては、単位時間当たりの通紙枚数の制限が大きくなって所定値以下になった場合は、画像読取りユニット10の動作又は後処理ユニット30の動作を所定時間(次回のプリント動作におけるステップS23でNOと判定されるまで)制限することにより、不急な電力消費が減少し、その分の電力を定着ユニットに供給することが可能となる。
(第3実施例、図11及び図12参照)
第3実施例は、画像形成システムへの電源投入からの履歴を記憶し、記憶された履歴と画像形成時に定着ユニット20に入力可能な電力に基づいて給紙制御(単位時間当たりの通紙枚数又は連続通紙可能な枚数の制御)を行うとともに、給紙された通紙枚数が所定値になった場合に他のユニットの動作を少なくとも所定時間制限する。なお、第3実施例における所定値の意味は前記第1実施例と同様である。
その制御手順は、図11のフローチャートに示すように、まず、プリントスタートが指示されると(ステップS31)、電源投入からの履歴(ステップS37)と定着ユニット20への入力可能電力(ステップS38)に基づいて、単位時間当たりの通紙枚数を決定する(ステップS32)。
電源投入からの履歴の内容は、電源投入時の温度センサ29による検出温度と、電源投入からの経過時間又は電源投入からの通紙枚数である。これらの履歴は履歴係数として図12(A)に示すグラフを参照して決定される。即ち、電源投入からの経過時間又は通紙枚数と電源投入時の定着ユニット20の温度に基づいて履歴係数を決定する。電源投入時の検出温度は初期の定着ユニット20の暖まり状態を示しており、それ以後現在までの経過時間又は通紙枚数に基づいて現在の暖まり状態を求めることができる。
また、定着ユニット20への入力可能電力の決定は、設定された画像モードに基づいて行われ、単位時間当たりの通紙枚数は図12(B)に示すグラフを参照して決定される。履歴係数が大きいということは、定着ユニット20がおおむね暖まっていることを意味し、決定される通紙枚数は多くなる。
次に、決定された単位時間当たりの通紙枚数と所定値とを比較し、通紙枚数が所定値以下の場合(ステップS33でYES)、定着ユニット20以外のユニットの動作を制限しつつプリントを実行する(ステップS34)。ここの所定値も前記第1実施例と同様である。
一方、ステップS32で決定された通紙枚数が所定値を超える場合は(ステップS33でNO)、他のユニットの動作を制限することなくプリントを実行する(ステップS35)。その後もプリントが継続されるときは(ステップS36でNO)、ステップS32へ戻る。
前記ステップS34で実行される制限付きプリント処理は第1実施例で説明した図7と同様である。これにて、定着ユニット20へは画像読取りユニット10又は後処理ユニット30の動作を制限した分の100Wの電力を余計に供給することができる。
本第3実施例においては、単位時間当たりの通紙枚数の制限が大きくなって所定値以下になった場合は、画像読取りユニット10の動作又は後処理ユニット30の動作を所定時間(次回のプリント動作におけるステップS33でNOと判定されるまで)制限することにより、不急な電力消費が減少し、その分の電力を定着ユニットに供給することが可能となる。
(第4実施例、図13〜図15参照)
第4実施例は、図13に示すように、複数の画像形成装置1A,1Bを無線又は有線でデータの交換を可能としたシステム、あるいは、図14に示すように、複数の画像形成装置1A〜1Cと複数のコンピュータ60A,60BとをLANなどのネットワークでデータの交換を可能としたシステムに適用される。
図13に示すシステムにあっては、画像形成装置1Aがプリント動作に入って、前記第1実施例における図6のステップS3と同様に、単位時間当たりの通紙枚数が所定値以下であると判定されると(図15のステップS43参照、なお、ステップS47,S48は図6のステップS7,S8と同じである)、他の画像形成装置1Bへ画像データを転送する(ステップS44)。画像データが転送された画像形成装置1Bでは該画像データをプリントすることになる。これにて、ネットワークを利用して画像形成を効率的に行うことができる。
一方、単位時間当たりの通紙枚数が所定値を超える場合は(ステップS43でNO)、画像形成装置1Aにてプリント処理を行う(ステップS45)。そして、その後もプリントが継続されるときは(ステップS46でNO)、ステップS42へ戻る。
なお、第2実施例において図9のステップS23又は第3実施例において図11のステップS33でYESと判定された場合も、同様に他の画像形成装置1Bに画像データを転送してもよいことは勿論である。
図14に示すシステムにあっては、例えば、コンピュータ60Aが画像形成装置1Aにプリント指示を出力した場合、画像形成装置1Aは図15に示す制御を行い、ステップS43でYESと判定されると、他の画像形成装置1B,1Cのいずれかに画像データを転送する。従って、この画像データは転送先の画像形成装置1B又は1Cにてプリントされることになる。
(電力供給の制御例、図16参照)
ここで、前記ステップS4,S24,S34での電力供給の制御例について図16(A)を参照して説明する。なお、図16(B)は比較のために従来での制御例を示す。
図16(B)に示す従来の制御例では、タイミングt1,t2,t3で単位時間当たりの通紙枚数が減少した場合、他のユニット10,30などの動作及び供給電力も同様に減少する。しかも、各ユニットは通紙に合わせて動作するため、動作/停止が短時間で繰り返されることになり、電力の切換えタイミングなどを考慮すると、定着ユニット20への追加の電力供給は短時間に制限される。
これに対して、図16(A)に示す本発明での制御例では、タイミングt1,t2,t3で単位時間当たりの通紙枚数が減少した場合、他のユニット10,30などの動作を少なくとも所定時間Xずつ制限する。それゆえ、電力の切換えタイミングによるロスが小さくて済み、定着ユニット20への追加電力の供給を比較的長時間継続することが可能になる。また、必要以上に通紙枚数の制御を行う必要がなくなり、プリント生産性の低下を防止することができる。
(他の実施例)
なお、本発明に係る画像形成装置は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更できることは勿論である。
本発明に係る画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 前記画像形成装置の制御部を示すブロック図である。 定着ユニットの第1例を示す断面図である。 定着ユニットの第2例を示す断面図である。 定着ユニットの第3例を示す断面図である。 第1実施例での制御手順(メインルーチン)を示すフローチャート図である。 第1実施例での制御手順(サブルーチン)を示すフローチャート図である。 定着ユニットでの検出温度と単位時間当たりの通紙枚数との関係を示すグラフである。 第2実施例での制御手順(メインルーチン)を示すフローチャート図である。 待機中の通電比率と単位時間当たりの通紙枚数との関係を示すグラフである。 第3実施例での制御手順(メインルーチン)を示すフローチャート図である。 (A)は履歴係数を算出するためのグラフ、(B)は履歴係数と単位時間当たりの通紙枚数との関係を示すグラフである。 第4実施例でのネットワークの第1例を示す説明図である。 第4実施例でのネットワークの第2例を示す説明図である。 第4実施例での制御手順(メインルーチン)を示すフローチャート図である。 (A)は各実施例における制限動作時の電力供給制御例を示すタイミングチャート図、(B)は比較のための従来における電力供給制御例を示すタイミングチャート図である。
符号の説明
1…画像形成システム
2…画像形成ユニット
10…画像読取りユニット
15…大容量給紙ユニット
20…定着ユニット
29…温度センサ
30…後処理ユニット
50…CPU
53…コントローラ
54…電源

Claims (10)

  1. 記録材上に形成されたトナー画像を定着ユニットによって加熱定着する画像形成装置において、
    前記定着ユニットに供給する電力を切り換えるための電力切換え手段と、
    前記定着ユニットの温度を検出するための温度検出手段と、
    前記温度検出手段による検出結果と画像形成時に前記定着ユニットに入力可能な電力に基づいて単位時間当たりの通紙枚数又は連続通紙可能な枚数の制御を行うとともに、単位時間当たりの通紙枚数又は連続通紙可能な枚数が所定値以下になった場合に前記定着ユニット以外のユニットの動作を少なくとも所定時間制限する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記温度検出手段は前記定着ユニットの加熱源上方の定着ユニットカバーの内面又は加熱源を有しないローラの表面の温度を検出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記温度検出手段は異常温度検出手段を兼ねることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 記録材上に形成されたトナー画像を定着ユニットによって加熱定着する画像形成装置において、
    前記定着ユニットに供給する電力を切り換えるための電力切換え手段と、
    待機中の前記定着ユニットの加熱源への通電比率を算出する算出手段と、
    前記算出手段による算出結果と画像形成時に前記定着ユニットに入力可能な電力に基づいて単位時間当たりの通紙枚数又は連続通紙可能な枚数の制御を行うとともに、単位時間当たりの通紙枚数又は連続通紙可能な枚数が所定値以下になった場合に前記定着ユニット以外のユニットの動作を少なくとも所定時間制限する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記算出手段による通電比率の算出結果が所定値よりも大きい場合は異常通電と判断して前記定着ユニットへの通電を停止することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 記録材上に形成されたトナー画像を定着ユニットによって加熱定着する画像形成装置において、
    前記定着ユニットに供給する電力を切り換えるための電力切換え手段と、
    画像形成装置への電源投入からの履歴を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された履歴と画像形成時に前記定着ユニットに入力可能な電力に基づいて単位時間当たりの通紙枚数又は連続通紙可能な枚数の制御を行うとともに、単位時間当たりの通紙枚数又は連続通紙可能な枚数が所定値以下になった場合に前記定着ユニット以外のユニットの動作を少なくとも所定時間制限する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記履歴手段に記憶される履歴とは、電源投入からの経過時間又は電源投入からの通紙枚数であることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. さらに、前記定着ユニットの温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記制御手段は、電源投入時における前記温度検出手段によって検出された温度に基づいて単位時間当たりの通紙枚数又は連続通紙可能な枚数を変更すること、
    を特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御手段は、単位時間当たりの通紙枚数又は連続通紙枚数が所定値以下になった場合、他の画像形成装置へ画像データを転送することを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 定着ユニット以外のユニットの動作とは、画像読取りユニットの動作及び/又は画像形成済み記録材に対する後処理ユニットの動作であることを特徴とする請求項1、請求項4又は請求項6に記載の画像形成装置。
JP2005047035A 2005-02-23 2005-02-23 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4375250B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005047035A JP4375250B2 (ja) 2005-02-23 2005-02-23 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005047035A JP4375250B2 (ja) 2005-02-23 2005-02-23 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006235043A JP2006235043A (ja) 2006-09-07
JP4375250B2 true JP4375250B2 (ja) 2009-12-02

Family

ID=37042787

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005047035A Expired - Fee Related JP4375250B2 (ja) 2005-02-23 2005-02-23 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4375250B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014215605A (ja) 2013-04-30 2014-11-17 ブラザー工業株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006235043A (ja) 2006-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8369723B2 (en) Printing apparatus and control method thereof
JP2007078875A (ja) 画像形成装置および記録材搬送方法
JP2011112858A (ja) 画像形成装置
US20070017397A1 (en) Image printing system, image printing method, and image printing program
JP6003497B2 (ja) 画像処理装置、定着モード切替制御プログラム
JP4265637B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成システム
JP2014116715A (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム
JP4375250B2 (ja) 画像形成装置
JP4552704B2 (ja) 画像記録装置
US20080199198A1 (en) Fixing device, heating control method
JP4419994B2 (ja) 画像形成装置
JP2012237835A (ja) 画像形成システム
JP2006065189A (ja) 画像形成装置
JP5360353B2 (ja) 画像形成装置
JP5298845B2 (ja) 画像形成装置
JP4687434B2 (ja) 画像形成システム及び画像形成方法
JP4995532B2 (ja) 加熱システム、画像形成装置
JP2005297264A (ja) 画像形成装置
JP5549661B2 (ja) 画像形成装置
JP5118305B2 (ja) 画像形成装置及びdc電力供給源切替方法
JP2006082543A (ja) 画像形成システム、画像形成装置および画像形成システムの制御方法
JP6716920B2 (ja) 画像形成装置
JP2007011043A (ja) 画像形成装置
JP2012141404A (ja) 画像形成装置および当該画像形成装置の定着装置の温度制御方法
JP5365281B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090526

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090818

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090831

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120918

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120918

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130918

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees