JP2003295547A - シート処理装置及び該装置を具備する画像形成装置並びに制御システム - Google Patents

シート処理装置及び該装置を具備する画像形成装置並びに制御システム

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JP2003295547A
JP2003295547A JP2002101413A JP2002101413A JP2003295547A JP 2003295547 A JP2003295547 A JP 2003295547A JP 2002101413 A JP2002101413 A JP 2002101413A JP 2002101413 A JP2002101413 A JP 2002101413A JP 2003295547 A JP2003295547 A JP 2003295547A
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JP2002101413A
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Kiyoshi Okamoto
清志 岡本
Yuichi Yamamoto
祐一 山本
Yuji Yamanaka
祐二 山中
Yoshiyuki Nakajima
中島  慶幸
Kiyoshi Watanabe
潔 渡邊
Hiroyuki Sekine
広之 関根
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Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動作異常を検出した駆動系に対応するシステ
ムにおいて、システム全体の生産性をバランス良く抑制
し、サービスコストを削減可能とするシート処理装置及
び該装置を具備する画像形成装置並びに制御システムの
提供。 【解決手段】 出力シートの搬送手段、整合手段、整合
束のステープラ、該ステープラの移動手段、束搬出手
段、整合束を積載するスタック手段、複数の駆動手段、
複数の動作異常検出手段、複数の電流設定手段、これら
を制御する制御手段を有し、各駆動手段の標準電流値、
許容最大電流値、標準速度値、最小速度値、トータルの
電流値等を設定する機能を備え、各駆動手段の速度ダウ
ンの優先順位を設定し、電流値、速度値が変更された場
合、前記優先順位が変更され、且つ遠隔管理システムを
用いて、システム全体の生産性を抑制制御して稼動して
いることを遠隔管理オペレータやサービスマンが即座に
把握可能とすることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の駆動手段を
有する画像形成装置に関し、詳しくは、画像形成装置な
どから排出されるシートの仕分け、綴じ、積載などを行
う、シート処理装置及び該装置を具備する画像形成装置
並びに制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置より排紙される画像
形成済みの用紙に、仕分け、綴じ、積載などの後処理を
施すシート処理装置が知られている。
【0003】これらのシート処理装置において、システ
ム構成上、シート処理装置が複数の異なる処理能力を持
った画像形成装置に接続される。
【0004】シー卜処理装置としては、画像形成装置と
組み合わせて、複数のパターンのプリンテリングシステ
ムを構築するが、処理速度の最も速い画像形成装置また
は、将来装着されるかもしれない、より処理速度の速い
画像形成装置に合わせてモータや、モータドライバ、モ
ータの駆動電流値を設定している。それ故、プリンテリ
ングシステムとしては、処理能力の低い画像形成装置と
組み合わせた場合、シート処理装置の方が処理速度が高
くなることになる。その場合、シート処理装置が最大処
理能力で動作することはなく、シート処理装置は必要以
上に処理能力を使用しないように、エネルギーの節約や
静音のために、組み合わされる画像形成装置の処理能力
に合わせて駆動電流値やモータ回転速度を落とし、画像
形成装置の処理能力にマッチした動作を行うようにして
いる。
【0005】また、シート処理装置等で使用される、駆
動手段としてのステッピングモータ、DCモータ、ソレ
ノイド等においては、被駆動部分の経時変化等により駆
動手段に掛る負荷が増大してしまう為、ステッピングモ
ータに関しては、特開平7−264893号公報のよう
に、負荷の変動に応じて電流値を増やし、モータのトル
クをアップさせる方法が知られている。また、ソレノイ
ドに関しても特開平9−190916号公報のように、
負荷の変動に応じて電流値を増やし、モータのトルクを
アップさせる方法が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、負荷を
計測する装置が負荷を計測し、負荷変動に応じて電流を
上昇させようとした場合、駆動系の許容できる最大値を
超えてしまうと、目標値まで電流上昇できず、システム
としての生産性が低下してしまうという問題があった。
【0007】本発明は、上述の事情に鑑みて成されたも
ので、動作異常を検出した駆動系に対応するシステムに
おいて、異常と検知された駆動系のトータル電流の最大
値まで電流アップし、不足分は生産性の影響度によって
決定された優先順位が高い駆動部の速度を低下させ、更
に他の駆動部で異常が検知された場合、次に優先順位の
高い駆動部から速度を下げ、均一的に速度低下させるよ
うにし、一つの駆動部が過多に速度ダウンされることな
く、従って極端な生産性低下を抑え、均一的にシステム
としての生産性の抑制制御が可能な、またネットワーク
上で動作させ遠隔管理できるようにすることで、生産性
を低下させた状態でシステムが稼動していることを、オ
ペレータやサービスマンが即座に把握することができ、
システムが回復する可能性があった場合に、サービスマ
ンを手配しなくてよく、サービスコストを削減できるシ
ート処理装置及び該装置を具備する画像形成装置並びに
制御システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記構成を備
えることにより上記課題を解決できるものである。
【0009】(1)画像形成装置の出力紙を受けとり搬
送する搬送手段と、出力紙を整合する整合手段と、整合
された整合束にステープルするステープラと、ステープ
ラを所定の位置に移動させる移動手段と、整合束を排出
する束排出手段と、整合束を積載する昇降可能なスタッ
ク手段と、を有するシート処理装置であって、複数の駆
動手段と、各駆動手段に対応した複数の動作異常検出手
段と、各駆動手段に流れる電流を設定する複数の電流設
定手段と、前記複数の駆動手段、前記動作異常検出手
段、前記電流設定手段を制御する制御手段とを備え、前
記制御手段は、各駆動手段の標準電流値、許容最大電流
値、標準速度値、回転可能な最小速度値、複数の駆動手
段に流れるトータル電流値の設定機能を有し、各駆動手
段の速度ダウンの際の優先順位を設定し、 a.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
された場合、前記許容最大電流値、トータル電流値以内
で動作異常した駆動手段の電流値を高く設定し、 b.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
され、且つ動作異常した駆動手段の電流値を増加させる
と、トータル電流値を超えてしまう場合、動作異常した
駆動手段の電流値を前記許容最大電流値、トータル電流
値以内で高く設定すると共に、電流の増加分を補う為、
優先順位の高い駆動手段の速度を最小速度値より低くな
らない範囲で低下させ、速度設定に応じて電流設定値を
下げ、電流値、速度値が変更された場合、前記優先順位
が変更されることを特徴とするシート処理装置。
【0010】(2)前項(1)記載のシート処理装置を
具備することを特徴とする画像形成装置。
【0011】(3)画像形成装置の出力シートを受けと
り搬送する搬送工程と、出力シートを整合する整合工程
と、該整合工程で整合した前記出力シートの整合束にス
テープルするステープラと、該ステープラを所定の位置
に移動させる移動工程と、前記整合束を排出する束搬出
工程と、前記整合束を積載する昇降可能なスタック工程
と、を有するシート処理装置を具備する画像形成装置の
制御システムであって、複数の駆動手段と、該複数の駆
動手段の各々に対応した複数の動作異常検出手段と、各
駆動手段に対応して流れる電流を設定する複数の電流設
定手段と、前記複数の駆動手段、動作異常検出手段、電
流設定手段を制御する制御手段を有し、該制御手段は、
各駆動手段の標準電流値、許容最大電流値、標準速度
値、回転可能な最小速度値、複数の駆動手段に流れるト
ータル電流値の設定機能を備え、且つ各駆動手段の速度
ダウンの際の優先順位を設定し、 a.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
された場合、前記許容最大電流値、トータル電流値以内
で動作異常した駆動手段の電流値を高く設定し、 b.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
され、且つ動作異常した駆動手段の電流値を増加させる
と、トータル電流値を超えてしまう場合、動作異常した
駆動手段の電流値を前記許容最大電流値、トータル電流
値以内で高く設定すると共に、電流の増加分を補う為、
優先順位の高い駆動手段の速度を最小速度値より低くな
らない範囲で低下させ、速度設定に応じて電流設定値を
下げ、電流値、速度値が変更された場合、前記優先順位
が変更されることを特徴とするシート処理装置を具備す
る画像形成装置の制御システム。
【0012】(4)画像形成装置の出力紙を受けとり搬
送する搬送手段と、出力紙を整合する整合手段と、整合
された整合束にステープルするステープラと、ステープ
ラを所定の位置に移動させる移動手段と、整合束を排出
する束排出手段と、整合束を積載する昇降可能なスタッ
ク手段と、を有するシート処理装置であって、複数の駆
動手段と、各駆動手段に対応した複数の動作異常検出手
段と、各駆動手段に流れる電流を設定する複数の電流設
定手段と、前記複数の駆動手段、前記動作異常検出手
段、前記電流設定手段を制御する制御手段とを備え、前
記制御手段は、各駆動手段の標準電流値、許容最大電流
値、標準速度値、回転可能な最小速度値、複数の駆動手
段に流れるトータル電流値の設定機能を有し、各駆動手
段の速度ダウンの際の優先順位を設定し、 a.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
された場合、前記許容最大電流値、トータル電流値以内
で動作異常した駆動手段の電流値を高く設定し、 b.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
され、且つ動作異常した駆動手段の電流値を増加させる
と、トータル電流値を超えてしまう場合、動作異常した
駆動手段の電流値を前記許容最大電流値、トータル電流
値以内で高く設定すると共に、電流の増加分を補う為、
優先順位の高い駆動手段の速度を最小速度値より低くな
らない範囲で低下させ、速度設定に応じて電流設定値を
下げ、シート処理装置がシート搬送中は、シート搬送に
関わる駆動手段の動作異常の検出を禁止することを特徴
とするシート処理装置。
【0013】(5)前項(4)記載のシート処理装置を
具備することを特徴とする画像形成装置。
【0014】(6)画像形成装置の出力紙を受けとり搬
送する搬送工程と、出力紙を整合する整合工程と、整合
された整合束にステープルするステープラと、ステープ
ラを所定の位置に移動させる移動工程と、整合束を排出
する束排出工程と、整合束を積載する昇降可能なスタッ
ク工程と、を有するシート処理装置を具備する画像形成
装置の制御システムであって、複数の駆動手段と、各駆
動手段に対応した複数の動作異常検出手段と、各駆動手
段に流れる電流を設定する複数の電流設定手段と、前記
複数の駆動手段、前記動作異常検出手段、前記電流設定
手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、各
駆動手段の標準電流値、許容最大電流値、標準速度値、
回転可能な最小速度値、複数の駆動手段に流れるトータ
ル電流値の設定機能を有し、各駆動手段の速度ダウンの
際の優先順位を設定し、 a.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
された場合、前記許容最大電流値、トータル電流値以内
で動作異常した駆動手段の電流値を高く設定し、 b.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
され、且つ動作異常した駆動手段の電流値を増加させる
と、トータル電流値を超えてしまう場合、動作異常した
駆動手段の電流値を前記許容最大電流値、トータル電流
値以内で高く設定すると共に、電流の増加分を補う為、
優先順位の高い駆動手段の速度を最小速度値より低くな
らない範囲で低下させ、速度設定に応じて電流設定値を
下げ、シート処理装置がシート搬送中は、シート搬送に
関わる駆動手段の動作異常の検出を禁止する工程を含む
ことを特徴とするシート処理装置を具備する画像形成装
置の制御システム。
【0015】(7)前項(3)または(6)記載のシー
ト処理装置を具備する画像形成装置の制御システムにお
いて、システムの状態を表示部に表示し、表示管理する
ことを特徴とするシート処理装置を具備する画像形成装
置の制御システム。
【0016】(8)複数の画像形成装置が接続可能なネ
ットワークと、該ネットワーク上で前記複数の画像形成
装置からなる画像形成装置群からデータを収集する少な
くとも1つからなるデバイス管理装置と、該デバイス管
理装置に蓄積された情報をネットワークから収集するこ
とが可能なホスト装置とから成る遠隔管理システム上で
動作するシート処理装置を具備する画像形成装置であっ
て、シート処理装置は、画像形成装置の出力シートを受
けとり搬送する搬送手段と、出力紙を整合する整合手段
と、該整合手段で整合した前記出力紙の整合束にステー
プルするステープラと、該ステープラを所定の位置に移
動させる移動手段と、前記整合束を排出する束排出手段
と、前記整合束を積載する昇降可能なスタック手段とを
有し、複数の駆動手段と、該複数の駆動手段の各々に対
応した複数の動作異常検出手段と、各駆動手段に対応し
て流れる電流を設定する複数の電流設定手段と、前記複
数の駆動手段、動作異常検出手段、電流設定手段等を制
御する制御手段を有し、該制御手段は、各駆動手段の標
準電流値、許容最大電流値、標準速度値、回転可能な最
小速度値、複数の駆動手段に流れるトータル電流値等を
設定する機能を備え、且つ各駆動手段の速度ダウンの優
先順位を設定し、 a.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
された場合、前記許容最大電流値、トータル電流値以内
で動作異常した駆動手段の電流値を高く設定し、 b.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
され、且つ動作異常した駆動手段の電流値を増加させる
とトータル電流値を超えてしまう場合、動作異常した駆
動手段の電流値を前記許容最大電流値、トータル電流値
以内で高く設定すると共に、電流の増加分を補う為、優
先順位の高い駆動手段の速度を最小速度値より低くなら
ない範囲で低下させ、速度設定に応じて電流設定値を下
げ、また、電流の増加分を補う為、優先順位の高い駆動
手段の速度を最小速度値より低くならない範囲で低下さ
せ、速度設定に応じて電流設定値を下げ、また、電流
値、速度値が変更された場合、上記優先順位が変更さ
れ、前記シート処理装置に接続される前記画像形成装置
において、前記シート処理装置の制御手段を縮退モード
として認識し、前記縮退情報を記憶保持する不揮発性の
縮退情報記憶保持手段と、前記縮退モードで駆動するた
めの駆動データを記憶保持する不揮発性の縮退駆動デー
タ記憶保持手段と、画像形成動作開始時および電源の再
投入時に、前記縮退モードに自動的に入るかどうかを選
択する縮退自動モード選択手段と、前記縮退自動モード
選択手段によって縮退自動モードが選択されているかど
うかを判断する縮退モード自動実行判断手段と、画像形
成動作開始時および電源の再投入時に、前記縮退情報記
憶保持手段に記憶された縮退モードを参照することによ
り、再び縮退に入るかどうかを判断する再縮退判断手段
と、前記再縮退判断手段を実施した結果に基づき、縮退
駆動データ記憶保持手段に記憶されている駆動データ
を、動作駆動データとして設定する縮退駆動データ設定
手段と、前記縮退情報を前記デバイス管理装置へ送出す
ることを特徴とするシート処理装置を具備する画像形成
装置。
【0017】(9)前項(8)記載のシート処理装置を
具備する画像形成装置において、デバイス管理装置は、
前記ネットワーク状の情報伝達網ヘデータを送出するデ
ータ送出手段を備え、前記画像形成装置の縮退情報を収
集し、その結果を前記ホスト装置へ送出することを特徴
とするシート処理装置を具備する画像形成装置。
【0018】(10)前項(8)記載のシート処理装置
を具備する画像形成装置において、前記再縮退判断手段
により前記シート処理装置が縮退モードに入る必要がな
いと判断すれば、前記縮退情報記憶保持手段により記憶
保持された縮退情報をクリアし、前記縮退情報がクリア
されたことを前記デバイス管理装置へ通知することを特
徴とするシート処理装置を具備する画像形成装置。
【0019】(11)前項(8)記載のシート処理装置
を具備する画像形成装置において、前記ホス卜装置は、
前記デバイス管理装置からの縮退情報を、オペレータに
対して表示する縮退情報表示手段を有することを特徴と
するシート処理装置を具備する画像形成装置。
【0020】(12)複数の画像形成装置が接続可能な
ネットワークと、該ネットワーク上で前記複数の画像形
成装置からなる画像形成装置群からデータを収集する少
なくとも1つからなるデバイス管理装置と、該デバイス
管理装置に蓄積された情報をネットワークから収集する
ことが可能なホスト装置とから成る遠隔管理システム上
で動作するシート処理装置を具備する画像形成装置の制
御システムであって、画像形成装置の出力シートを受け
とり搬送する搬送工程と、出力紙を整合する整合工程
と、該整合工程で整合した前記出力紙の整合束にステー
プルするステープラと、該ステープラを所定の位置に移
動させる移動工程と、前記整合束を排出する束排出工程
と、前記整合束を積載する昇降可能なスタック工程とを
有し、複数の駆動手段と、該複数の駆動手段の各々に対
応した複数の動作異常検出手段と、各駆動手段に対応し
て流れる電流を設定する複数の電流設定手段と、前記複
数の駆動手段、動作異常検出手段、電流設定手段等を制
御する制御手段を有し、該制御手段は、各駆動手段の標
準電流値、許容最大電流値、標準速度値、回転可能な最
小速度値、複数の駆動手段に流れるトータル電流値等を
設定する機能を備え、且つ各駆動手段の速度ダウンの優
先順位を設定し、 a.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
された場合、前記許容最大電流値、トータル電流値以内
で動作異常した駆動手段の電流値を高く設定し、 b.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
され、且つ動作異常した駆動手段の電流値を増加させる
とトータル電流値を超えてしまう場合、動作異常した駆
動手段の電流値を前記許容最大電流値、トータル電流値
以内で高く設定すると共に、電流の増加分を補う為、優
先順位の高い駆動手段の速度を最小速度値より低くなら
ない範囲で低下させ、速度設定に応じて電流設定値を下
げ、また、電流の増加分を補う為、優先順位の高い駆動
手段の速度を最小速度値より低くならない範囲で低下さ
せ、速度設定に応じて電流設定値を下げ、また、電流
値、速度値が変更された場合、上記優先順位が変更さ
れ、前記シート処理装置の制御手段を縮退モードとして
認識し、前記縮退情報を記憶保持する不揮発性の縮退情
報記憶保持手段と、前記縮退モードで駆動するための駆
動データを記憶保持する不揮発性の縮退駆動データ記憶
保持手段と、画像形成動作開始時および電源の再投入時
に、前記縮退モードに自動的に入るかどうかを選択する
縮退自動モード選択手段と、前記縮退自動モード選択手
段によって縮退自動モードが選択されているかどうかを
判断する縮退モード自動実行判断手段と、画像形成動作
開始時および電源の再投入時に、前記縮退情報記憶保持
手段に記憶された縮退モードを参照することにより、再
び縮退に入るかどうかを判断する再縮退判断手段と、前
記再縮退判断手段を実施した結果に基づき、縮退駆動デ
ータ記憶保持手段に記憶されている駆動データを、動作
駆動データとして設定する縮退駆動データ設定手段と、
前記縮退情報を前記デバイス管理装置へ送出する工程を
含むことを特徴とするシート処理装置を具備する画像形
成装置の制御システム。
【0021】(13)複数の画像形成装置が接続可能な
ネットワーク状の情報伝達網と、前記ネットワーク上で
前記複数の画像形成装置からなる前記画像形成装置群か
らデータを収集する少なくとも1つからなるデバイス管
理装置と、該デバイス管理装置に蓄積された情報をネッ
トワーク状の情報伝達網から収集することが可能なホス
ト装置とから成る遠隔管理システム上で動作するシート
処理装置を具備する画像形成装置であって、シート処理
装置は、画像形成装置の出力紙を受けとり搬送する搬送
手段と出力紙を整合する整合手段と、整合された整合束
にステープルするステープラと、ステープラを所定の位
置に移動させる移動手段と、整合束を排出する束排出手
段と、整合束を積載する昇降可能なスタック手段とを有
し、複数の駆動手段と、各駆動手段に対応した複数の動
作異常検出手段と、各駆動手段に流れる電流を設定する
複数の電流設定手段と、前記各駆動手段、前記動作異常
検出手段、前記電流設定手段を制御する制御手段とを備
え、前記制御手段は、各駆動手段の標準電流値、許容最
大電流値、標準速度値、回転可能な最小速度値、複数の
駆動手段に流れるトータル電流値を設定する機能を備
え、各駆動手段の速度ダウンの優先順位を設定し、 a.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
された場合、前記許容最大電流値、トータル電流値以内
で動作異常した駆動手段の電流値を高く設定し、 b.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
され、且つ動作異常した駆動手段の電流値を増加させる
と、トータル電流値を超えてしまう場合、動作異常した
駆動手段の電流値を前記許容最大電流値、トータル電流
値以内で高く設定すると共に、電流の増加分を補う為、
優先順位の高い駆動手段の速度を最小速度値より低くな
らない範囲で低下させ、速度設定に応じて電流設定値を
下げ、また、電流値、速度値が変更された場合、前記優
先順位が変更され、前記シート処理装置に接続される画
像形成装置において、前記シート処理装置の制御手段を
縮退モードとして認識し、該制御手段により前記シート
処理装置が縮退に自動的に入るかどうかを選択する縮退
選択手段と、前記縮退情報を前記デバイス管理装置へ送
出する画像形成装置縮退情報送出手段と、を有すること
を特徴とするシート処理装置を具備する画像形成装置。
【0022】(14)前項(13)記載のシート処理装
置を具備する画像形成装置において、前記デバイス管理
装置は、前記画像形成装置の縮退情報を収集して保持す
る縮退情報収集保持手段と、前記ネットワーク状の情報
伝達網ヘデータを送出するデータ送出手段と、前記デバ
イス管理装置のデータ送出手段によって画像形成装置か
ら収集した前記縮退情報を前記ホスト装置へ送出する手
段を有することを特徴とするシート処理装置を具備する
画像形成装置。
【0023】(15)前項(13)記載のシート処理装
置を具備する画像形成装置において、前記縮退選択手段
で自動的に縮退に入るよう選択されなかった場合、ユー
ザに縮退に入るかどうかを選択させるユーザ縮退選択手
段を有し、該ユーザ縮退選択手段により縮退に入らない
ことをユーザが選択した場合で、且つシート処理装置の
制御手段により前記シート処理装置が縮退に入らないで
動作する場合、直ちに前記デバイス管理装置へアラート
情報を送出する縮退アラート送出手段を有することを特
徴とするシート処理装置を具備する画像形成装置。
【0024】(16)前項(13)記載のシート処理装
置を具備する画像形成装置において、前記縮退モード選
択手段で自動的に縮退に入るよう選択されなかった場
合、ユーザに縮退に入るかどうかを選択させるユーザ縮
退モード選択手段と、ユーザに縮退後の前記シート処理
装置の動作モードを選択させるユーザ縮退動作選択手段
と、を有し、前記ユーザ縮退モード選択手段によりユー
ザが縮退に入ることを選択した場合で、前記シート処理
装置の制御手段により前記シート処理装置が縮退に入る
べきであると判断すると、前記ユーザ縮退動作選択手段
により選択された縮退モードを本画像形成装置に設定す
る縮退モード設定手段と、前記縮退モード選択手段によ
り選択された縮退情報を、直ちに前記デバイス管理装置
へ送出する縮退情報送出手段を有することを特徴とする
シート処理装置を具備する画像形成装置。
【0025】(17)複数の画像形成装置が接続可能な
ネットワーク状の情報伝達網と、前記ネットワーク上で
前記複数の画像形成装置からなる前記画像形成装置群か
らデータを収集する少なくとも1つからなるデバイス管
理装置と、該デバイス管理装置に蓄積された情報をネッ
トワーク状の情報伝達網から収集することが可能なホス
ト装置とから成る遠隔管理システム上で動作するシート
処理装置を具備する画像形成装置の制御システムであっ
て、画像形成装置の出力紙を受けとり搬送する搬送工程
と出力紙を整合する整合工程と、整合された整合束にス
テープルするステープラと、ステープラを所定の位置に
移動させる移動工程と、整合束を排出する束排出工程
と、整合束を積載する昇降可能なスタック工程とを有
し、複数の駆動手段と、各駆動手段に対応した複数の動
作異常検出手段と、各駆動手段に流れる電流を設定する
複数の電流設定手段と、前記各駆動手段、前記動作異常
検出手段、前記電流設定手段を制御する制御手段とを備
え、前記制御手段は、各駆動手段の標準電流値、許容最
大電流値、標準速度値、回転可能な最小速度値、複数の
駆動手段に流れるトータル電流値を設定する機能を備
え、各駆動手段の速度ダウンの優先順位を設定し、 a.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
された場合、前記許容最大電流値、トータル電流値以内
で動作異常した駆動手段の電流値を高く設定し、 b.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
され、且つ動作異常した駆動手段の電流値を増加させる
と、トータル電流値を超えてしまう場合、動作異常した
駆動手段の電流値を前記許容最大電流値、トータル電流
値以内で高く設定すると共に、電流の増加分を補う為、
優先順位の高い駆動手段の速度を最小速度値より低くな
らない範囲で低下させ、速度設定に応じて電流設定値を
下げ、また、電流値、速度値が変更された場合、前記優
先順位が変更され、前記シート処理装置に接続される画
像形成装置において、前記シート処理装置の制御手段を
縮退モードとして認識し、該制御手段により前記シート
処理装置が縮退に自動的に入るかどうかを選択する縮退
選択手段と、前記縮退情報を前記デバイス管理装置へ送
出する画像形成装置縮退情報送出手段と、を有すること
を特徴とするシート処理装置を具備する画像形成装置の
制御システム。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシート処理装
置及び該装置を具備する画像形成装置並びに制御システ
ムの実施の形態を説明する。
【0027】図1は、本発明に係るシート処理装置を具
備する画像形成装置の例としての複写機の要部構成を示
す縦断正面模式図、図2は、シート処理装置内のローレ
ットベルトの構成を示す概略説明図、(a)は平面模式
図、(b)は立面模式図、図3は、シート処理装置内の
シート搬送路を切り替えるフラッパの概略正面断面図、
図4は、シート処理装置内の処理トレイの幅整合装置の
概略平面断面図、図5は、シート処理装置内の処理トレ
イのステープルユニットの概略正面断面図(その1)、
図6は、シート処理装置内の処理トレイのステープルユ
ニットの概略正面断面図(その2)、図7は、読み取り
給送装置の操作部の概略正面説明図、図8(a)、
(b)、(c)は、操作部の表示例を示す説明図、図9
は、実施例1及び2における複写機制御部の要部構成を
示すブロック図、図10は、本発明に係るシート処理装
置における各駆動部が想定している性能を発揮できなか
った場合の影響範囲に対応する優先順位(ランク)の表
の一例を示す説明図、図11は、本発明に係るシート処
理装置における各駆動部について図10の表に基づいて
優先順位(ランク)付けした表の一例を示す説明図、図
12は、本発明に係るシート処理装置における各駆動部
について画像形成装置と接続され、システムAを構成す
る場合の各駆動部の夫々の設定値一覧表の例を示す説明
図、図13は、本発明に係るシート処理装置における各
駆動部について画像形成装置と接続され、システムBを
構成する場合の各駆動部の標準速度、標準電流値設定値
一覧表の例を示す説明図、図14は、本発明に係るシー
ト処理装置におけるソレノイドの駆動制御部の要部構成
を示すブロック図、図15は、本発明に係るシート処理
装置におけるステッピングモータの駆動制御部の要部構
成を示すブロック図、図16(a)、(b)は、本発明
に係るシート処理装置におけるシートを処理トレイに排
出する時の、シート、ローレットソレノイド、整合モー
タの動作のタイミングチャートを示す説明図、図17
は、本発明に係るシート処理装置におけるソレノイドの
異常を検知する処理を示すフローチャート、図18は、
本発明に係るシート処理装置におけるステッピングモー
タの異常を検知する処理を示すフローチャート、図19
は、本発明に係るシート処理装置におけるエンコーダに
よって検知する回転数によってステッピングモータの異
常を検知する処理を示すフローチャート、図20は、本
発明に係るシート処理装置の実施例1及び2における駆
動系の異常状態の発生を監視する処理を示すフローチャ
ート、図21は、本発明に係るシート処理装置における
ランクAの駆動系において異常処理を検知した時に実行
する処理を示すフローチャート(異常処理Aの処理ルー
チン)、図22は、本発明に係るシート処理装置におけ
るランクBの駆動系において、異常処理を検知した時に
実行する処理を示すフローチャート(異常処理Bの処理
ルーチン)、図23は、本発明に係るシート処理装置に
おけるランクCの駆動系において、異常処理を検知した
時に実行する処理を示すフローチャート(異常処理Cの
処理ルーチン)、図24は、本発明に係るシート処理装
置におけるランクAの駆動系において異常処理を検知し
た時に実行される異常処理Aの処理ルーチンから実行さ
れる異常処理B1を示すフローチャート、図25は、本
発明に係るシート処理装置におけるランクAの駆動系に
おいて異常処理を検知した時に実行される異常処理Aの
処理ルーチンから実行される異常処理C1を示すフロー
チャート、図26は、実施例2における各駆動部の異常
状態を検知する異常検知処理を管理する異常処理管理の
態様を示すフローチャート、図27は、実施例2におけ
るシステム状態の表示を管理する表示管理の態様を示す
フローチャート、図28は、実施例3におけるシート処
理装置の駆動部の異常状態の発生を監視する処理を示す
フローチャート、図29は、実施例3におけるシート処
理装置のシステム状態の表示を管理する表示管理処理を
示すフローチャート、図30は、実施例3におけるシー
ト処理装置の縮退状態の解除をホストに通知する処理を
示す縮退通知フローチャート、図31は、実施例3及び
4におけるネットワークシステムの構成例を示すブロッ
ク図、図32は、実施例3及び4におけるデータの種類
と情報の送り先の一例を示す表、図33は、実施例3及
び4におけるデバイス管理装置の構成例を示すブロック
図、図34は、実施例3及び4におけるデバイス管理装
置のシーケンスを示すフローチャート、図35は、実施
例3及び4におけるデバイス管理装置とホスト間のE−
Mailを使用した場合の通信処理を示すフローチャー
ト、図36は、実施例3及び4におけるホストコンピュ
ータの構成例を示すブロック図、図37は、実施例3及
び4におけるホストコンピュータの処理手順を示すフロ
ーチャート、図38は、実施例3及び4におけるユーザ
モードによる縮退選択フローチャート、図39は、実施
例3及び4における複写機制御部の構成例を示すブロッ
ク図、図40は、実施例4におけるシステム状態の表示
を管理する表示管理の態様を示すフローチャート、図4
1は、実施例4における縮退情報がクリアされたことを
通知するシーケンスである縮退クリア通知フローチャー
トである。
【0028】以下、本発明に係るシート処理装置と該装
置を具備する画像形成装置の例としての複写機及び制御
システムについて図面を参照して説明する。
【0029】(実施例1)図1において、本発明に係る
実施形態のシート処理装置103を本体に装備した複写
機本体102の概略正面断面図を示す。なお、シート処
理装置は、複写機の本体のみならず、ファクシミリ、プ
リンタ、およびこれらの複合機器等の画像形成装置の本
体にも装備することができるようになっている。
【0030】複写機本体102の上部には読み取りシー
ト供給装置101が装備されている。読み取りシート供
給装置101は、原稿トレイ67にセットされた原稿P
を原稿台ガラス78上の原稿読み取り位置に搬送し、そ
の後、原稿排出位置まで搬送する自動原稿給送部51
と、原稿読み取り位置に搬送された原稿Pに光を照射す
るランプ79と、原稿の画像を検出するCCDラインセ
ンサ76と、原稿Pからの光をCCDラインセンサ76
に導く3枚の反射ミラー72,73,74と、原稿の画
像をCCDラインセンサ76上に結ぶレンズ75などか
ら構成されている。
【0031】複写機本体102の下部には、シートS
(S1、S2)を積載した複数のシート格納部53,5
4と、シートを供給するシート供給部55,56などが
装備されている。供給されたシートSは、シート搬送路
57を介してシート搬送路60へ搬送されるようになっ
ている。レーザースキャナ61は、前述したランプ7
9、CCDラインセンサ76、3枚の反射ミラー72,
73,74、レンズ75などの光学系52により読み取
られた画像情報に基づいてレーザー光を走査して画像形
成部(画像形成手段)62の感光ドラム66上に潜像
(トナー像)を形成するようになっている。
【0032】画像形成部62は、感光ドラム66上に形
成されたトナー画像をシートSに転写することもできる
ようになっている。画像形成部62によってトナー像が
転写されたシートSは、搬送ベルト63、シート上のト
ナー像を軟化溶融してシートSに定着させる定着ローラ
64を経て、搬送ローラ対65により、シート処理装置
103の搬送路へと搬送されるようになっている。
【0033】操作部301は、複写機本体102内の各
装置やシート処理装置103の動作設定や設定内容を確
認できるようになっている。また操作部301は、図7
に示すように、設定内容を確認するための表示部306
(例として図8のような表示)は、表示部306上に重
ねて配置され、画像形成動作の詳細設定やシート分類装
置の動作設定等を行うためのタッチパネルキーを備えて
いる。画像形成部数等の数値を設定するためのテンキー
303、画像形成動作を停止するためのストップキー3
05、初期設定に戻すためのリセットキー304、画像
形成動作を開始するためのスタートキー302を有して
いる。また、ユーザが個別の動作の詳細を設定するため
のユーザモードキー307を有している。
【0034】シート処理装置103は、複写機本体10
2から搬送されてきたシートSを入り口ローラ対(シー
ト搬送手段)1で受け入れるようになっている。前記搬
送ローラ対(シート搬送手段)1と搬送ローラ対(シー
ト搬送手段)2と搬送ローラ対(シート搬送手段)3は
ステッピングモータで構成されている入り口搬送モータ
50によって駆動されて、シートSを搬送するようにな
っている。
【0035】シート検知センサ(シート検知手段)31
は、搬送されるシートSの通過を検知するようになって
いる。
【0036】図1において、搬送途上に配置された比較
的大径のバッファローラ(シート搬送手段)5は、ステ
ッピングモータで構成されているバッファモータ59を
駆動することによって回転し、その外側周囲に配された
各押し付けころ12,13,14によってシートをロー
ル面に押圧されて搬送するようになっている。
【0037】第1の切り替えフラッパ11はフラッパ1
ソレノイド34によって駆動され、ノンソートパス4と
ソートパス8とを選択的に切り替えるようになってい
る。第2の切り替えフラッパ10はフラッパ2ソレノイ
ド35によって駆動され、シートSを一時的に貯えるた
めのバッファパス23とソートパス8とを切り替えるよ
うになっている。
【0038】シート検知センサ33はノンソートパス4
内のシートを検知するようになっている。シート検知セ
ンサ32はソートパス8内のシートを検知するようにな
っている。
【0039】搬送ローラ対6はソートパス8の経路に設
けられている。第1の排出ローラ対7はソートパス8に
配設されて、シートSを処理トレイ130上に排出する
ようになっている。第2の排出ローラ対9はノンソート
パス4に配されシートSをサンプルトレイ85上に排出
するようになっている。前記搬送ローラ対6と第1の排
出ローラ対7、第2の排出ローラ対9はステッピングモ
ータで構成されている排紙モータ49によって駆動され
る。前記第1の排出ローラ対7の下方側のローラにはシ
ート幅方向に所定間隔で複数のローレットベルト190
が配置されており、ローレットソレノイド192によっ
て駆動される。
【0040】次に、ローレットベルト190について図
2(a)、(b)を用いて説明する。
【0041】ローレットベルト190は、外周全面に滑
り止め用のローレット190aが設けられて所要の径に
形成されている。ローレットベルト190は、径方向に
変形可能な弾性を有し、通常はほぼ真円になっている。
ローレットベルト190は、第1排出ローラ対7間で処
理トレイ130側の排出ローラ7aに巻き掛けられて回
転可能に支持されている。ローレットベルト190の下
方内周面には、遊動回転する遊動ころ191が接触して
いる。遊動ころ191は幅整合装置140の幅整合操作
の動作を開始する前に、牽引用ローレットソレノイド1
92によって牽引されるようになっている。ローレット
ベルト190は、遊動ころ191によって下流側に引き
寄せられて図2(a)で示すように変形し、シートSの
突き当てを妨害しないようになっている。
【0042】図2(a)、(b)において、ローレット
ベルト190はローレットソレノイド192によって牽
引されていないとき、ローレットベルト190の下部
が、処理トレイ130の上面に近接した近接位置(突出
位置)にある。なおここでは、ローレットベルト190
と処理トレイ130との間は、図を明瞭にするため、広
げてあるが、実際はもっと狭くなっている。
【0043】また、図2(a)に示すように、ローレッ
トベルト190はローレットソレノイド192によって
牽引されると、処理トレイ130上のシートに接触しな
い退避位置に変形するようになっている。
【0044】第1排出ローラ対7から排出されたシート
Sは、シートの自重と、ローレットベルト190の回転
とによって、シートSの後端縁が下方側へ案内されて、
処理トレイ130上に落下する。
【0045】処理トレイ130に排出されたシートS
は、幅整合装置140により搬送直交方向に整合される
(幅整合される)。シートSの幅整合を行うときローレ
ットベルト190が負荷にならないように、ローレット
ソレノイド192により所定量だけローレットベルト1
90を図2(a)に示すように図中右側に牽引して、ロ
ーレットベルト190と処理トレイ130に積載されて
いるシート束の上面が接触しない状態にするため、処理
トレイ130から退避させる。これによって、幅整合装
置140は、シートSの幅整合を確実に行うことができ
る。
【0046】処理トレイユニットは、シート束の排出方
向に対して下流側(図1左側)を上方にし、上流側(図
1右側)を下方にして、傾斜した状態に配置されてお
り、中間トレイ(以下、「処理トレイ」という)13
0、幅整合装置140、ステープルユニット80を有し
ている。
【0047】処理トレイ130は、シートSを一時的に
集積し、集積されたシートSを幅整合装置140によっ
てシートSの左右両側に対応する位置で、シート幅(シ
ート搬送方向と直交する方向)を整合する、ステープル
ユニット80によってステープル処理を行うために設け
られている。
【0048】次に、幅整合装置140について図4を用
いて説明する。
【0049】図4において、幅整合装置140は、処理
トレイ130の両側に対向して配設された1対の第1、
第2整合部材141,142を備えている。第1、第2
整合部材141,142は、それぞれ、シートSの両側
を押圧して幅整合するための、処理トレイ130の上面
に対して垂直な整合面141a,142aと、シートS
裏面を支持するためのラック141b,142bとを有
している。各ラック141b,142bは、処理トレイ
130にシートSの幅方向に延びて形成された1対のガ
イド孔130b,130cを通して下面側に突出してい
る。
【0050】すなわち、処理トレイ130の上面側で各
整合面141a,142aは対向している。処理トレイ
130の下面側には、各ラック141b,142bがシ
ートの幅方向(シートの整合方向)に移動できるように
組み付けられている。
【0051】そして、ラック141b,142bには、
処理トレイ130の下部に設けられたピニオン143,
144が噛合している。ピニオン143,144は、駆
動モータM141,M142によって正逆回転するよう
になっている。ピニオン143,144が、駆動モータ
M141,M142によって正逆回転すると、第1、第
2の整合部材141,142は、それぞれに整合方向へ
移動することになる。第1、第2の整合部材141,1
42に対しては、それぞれのホームポジションを検知す
る整合HPセンサ145,146が配置されている。通
常、第1の整合部材141と第2の整合部材142は、
図4に示すように、互いに最も離れた位置のホームポジ
ションに待機している。
【0052】次に、ステープルユニット80、について
図5、図6を用いて説明する。
【0053】ステープラ(綴じ手段)1010は、ホル
ダ1020を介して移動台1030上に固定されてい
る。移動台1030は、処理トレイ130上に積載され
るシートの後端縁に対して平行に固定された1組のスタ
ッド軸104を有し、各スタッド軸104には、それぞ
れに転動コロ106,107が回動自在に組み付けられ
ており、該各転動コロ106,107は、固定台108
に対して同様に平行状態で穿設形成された一連の穴状ガ
イドレール108a,108b,108c内に移動可能
に係合してある。各転動コロ106,107は、共に一
連の穴状ガイドレール108a,108b,108cの
穴幅よりも大径のフランジ106a,107aを有し、
一方、ステープラ101を保持する移動台1030の下
面側には、3ヵ所に支持コロ109が設けらており、該
移動台1030は、一連の穴状ガイドレール108a,
108b,108cに沿って固定台108上を移動す
る。
【0054】ここで、前記一連の穴状ガイドレール10
8a,108b,108cは、図6から明らかなよう
に、主ガイドレール穴部分108aと、該部分の左端部
側から分岐して平行する左端ガイドレール穴部分108
b及び右端部側から分岐して平行する右端ガイドレール
穴部分108cとからなる形状に形成されている。従っ
て、該各部のレール形状のために、ステープラ1010
が左方端部側に位置するときには、転動コロ106がレ
ール穴部分108bの左端部内に、転動コロ107がレ
ール穴部分108aの左端部内にそれぞれ移動されて、
右方側に所定角度だけ傾斜された状態の右傾姿勢に維持
され、また、中間部に位置するときには、各転動コロ1
06,107が共にレール穴部分108a内にあって非
傾斜状態の平行姿勢に維持され、さらに、右方端部側に
位置するときには、転動コロ107がレール穴部分10
8cの右端部内に、転動コロ106がレール穴部分10
8aの右端部内にそれぞれ移動されて、左方側に所定角
度だけ傾斜された状態の左傾姿勢に維持されることにな
り、これらの姿勢変更の作用は不図示の作動カムによっ
て行われる。
【0055】なお、ステープルユニット80には、ステ
ープラ1010のホームポジションを検知するステープ
ルHPセンサ111が設けられており、移動台1030
上に形成されているフラグを検知するこことでホームポ
ジション位置を検出する。通常の場合、ステープラ10
10は、左方端側のホームポジションで待機している。
【0056】前記移動台1030の一方の転動コロ10
6には、フランジの下方でピニオンギア106bが一体
に形成され、且つ上方にベルトプーリ106cが一体化
して設けられている。ピニオンギア106bは、台面上
のステープル移動モータM100の出力プーリとベルト
プーリ106cとの間に張架した駆動ベルトを介して連
繋されると共に、前記レール穴に添わせて固定台108
に固定したラックギア110に噛合させてあり、移動台
1030は、ステープル移動(スライド)モータM10
0の正逆回転に対応してステープラ1010と共々にシ
ート幅方向へ移動可能である。
【0057】また、移動台1030の下面から下方へ伸
びるスタッド軸111には、ストッパ倒しコロ112が
設けられており、該ストッパ倒しコロ112は、前記処
理トレイ130の後端ストッパとステープラ1010と
の衝突・接触を避けるための役割りを担っている。
【0058】処理トレイ130の排出端側には、束排出
ローラ対83を構成する一方の排出ローラ、ここでは、
固定側としての下排出ローラ83bが配設されている。
【0059】上排出ローラ83aは揺動ガイド81に支
持され、この揺動ガイド81が閉じ位置に傾動したと
き、下排出ローラ83bに加圧される。そして、上排出
ローラ83a、下排出ローラ83bはステッピングモー
タで構成されている束排紙モータ87によって駆動され
ることで、処理トレイ130上のシートSをスタックト
レイ86上に束排出するようになっている。
【0060】揺動ガイド81は、ステッピングモータで
構成された揺動モータ82によってここでは図示しない
カムの回転によって揺動するようになっている。また、
揺動ガイド81が閉じ位置にいる、すなわち上排出ロー
ラ83aと下排出ローラ83bが当接している位置がホ
ームポジション(HP)となっており、揺動ガイド81
がHPに位置しているかどうかは不図示の揺動HPセン
サによって検知するようになっている。同様に、揺動ガ
イド81が開いている位置にいるかどうかは不図示の揺
動OPEN位置センサによって検知するようになってい
る。
【0061】束積載ガイド16は、スタックトレイ8
6、サンプルトレイ85上に積載されるシート束の後端
縁(束排出方向に対しての後端縁)を突き当てられて受
け止めるようになっており、シート処理装置103の外
装を兼ねている。
【0062】また、スタックトレイ86、はここでは図
示しなステッピングモータで構成されたスタックトレイ
モータ(図示略)によって上下方向にスタックトレイ8
6を移動させる。サンプルトレイ85は固定トレイであ
る。
【0063】以上説明したように、ユーザが、読み取り
シート給送装置101の自動原稿給送部51に原稿Pを
セットし、操作部301に所望の設定を行い、動作開始
を指定することで、複写機本体102は、画像形成動作
を開始する。複写機本体102は、読み取りシート給送
装置101で原稿Pの読み取りを行うと同時に、シート
サイズに応じて選択されたシート格納部53、54から
シートSの供給を開始し、シート搬送路を介して画像形
成部62へシートSを搬送する。読み取りシート給送装
置101で読み取った画像情報に基づいて感光体ドラム
66に形成されたトナー像は、供給されたシートSに転
写される。そのトナー像は、シートSが定着ローラ対6
4を通過するとき、シート上に定着される。そして、シ
ート処理装置103は、トナー像が定着されたシートS
に、シートの分類、ステープル等の製本処理を行った
後、それらのシートSを排出する。
【0064】次に、各駆動系の動作中における、各駆動
部材の異常状態(負荷重)の検知方法について説明す
る。
【0065】ステッピングモータで構成されている、入
り口搬送モータ50、バッファモータ59、排紙モータ
49、束排紙モータ87、スタックトレイモータ(図示
略)にはそれぞれ回転数を検知するための不図示のエン
コーダが配置されている。所定回転数で回転中に、所定
回転数以下に回転していることを検知することで、各モ
ータの異常状態を検知することができる。
【0066】また、同様にステッピングモータで構成さ
れている、整合モータM141,M142においては、
各整合位置からHPへ動作させる時、所定パルス移動さ
せても、整合部材141,142に形成されているHP
検知フラグ(図4中の141b′,142b′)が、各
整合HPセンサ145,146によって検知できないこ
とによって、各モータの異常状態を検知することができ
る。
【0067】同様に、ステッピングモータで構成されて
いる、ステープル移動モータM100においては、各ス
テープル位置からHPへ動作させる時、所定パルス移動
させても、移動台1030に形成されているHP検知フ
ラグ(図5中の112)をステープルHPセンサ111
によって検知できないことによってモータの異常状態を
検知することができる。
【0068】同様に、ステッピングモータで構成されて
いる、揺動移動モータ82においては、閉じ状態から開
状態へ動作をする時は、所定パルス移動させても、揺動
OPEN位置センサ(不図示)によって開状態を検知で
きないことによってモータの異常状態を検知する。開状
態から閉じ状態へ動作をする時は、所定パルス移動させ
ても、揺動HPセンサ(不図示)によって閉じ状態を検
知できないことによってモータの異常状態を検知するこ
とができる。
【0069】また、ソレノイドで構成されている、ロー
レットソレノイド192、フラッパ1ソレノイド34、
フラッパ2ソレノイド35においては、各ソレノイドの
位置検知センサ(図2(a)の193、図3の36、3
7)によって、ソレノイド駆動開始後、所定時間内に、
各位置検知センサによって所定位置への移動完了が検知
できなかったことによって、ソレノイドの異常状態を検
知する。
【0070】図10は、各駆動系が想定している性能を
発揮できなかった場合の影響を及ぼす範囲についての優
先順位を示した図である。ここでは、優先順位(以下ラ
ンク)の高いものをA、低いものを順にB,C,Dとし
ている。Aは1枚毎のシートの搬送性能すなわち、シー
ト1枚毎の搬送速度に影響を及ぼす駆動系である。
【0071】Aランクの駆動系の性能が低下する時は、
シート1枚毎の搬送時間及びシート1枚毎の搬送間隔が
延びることになる。Bは1枚毎のシートの処理性能に影
響を及ぼす駆動系である。Bランクの駆動系の性能が低
下する時は、シート毎の搬送間隔が延びることになる。
Cは1束毎のシートの処理性能に影響を及ぼす駆動系で
ある。Cランクの駆動系の性能が低下する時は、束の最
終紙と次の束の先頭紙との搬送間隔が延びることにな
る。Dは影響を及ぼすものが特に発生しない駆動系であ
る。
【0072】図11は、図10のランクに基づいて、各
駆動系のランク付けを行った表である。
【0073】入り口搬送モータ50、バッファモータ5
9、排紙モータ49はシート1枚毎の搬送性能に影響を
及ぼすので、ランクAに設定している。
【0074】整合モータM141,M142、ローレッ
トソレノイド192は、シート1枚毎の生産性に影響を
及ぼすのでランクBに設定している。
【0075】整合モータM141,M142、束排紙モ
ータ87、ステープル移動モータM100、揺動モータ
82は、1束毎の生産性に影響を及ぼすのでランクCに
設定している。
【0076】スタックトレイモータ(図示略)は、特に
影響を及ぼすものがないのでランクDに設定している。
整合モータM141,M142、はランクBとランクC
両方に位置しているのは、シート1枚毎を移動させるの
に必要なトルクと、シート束を移動させるのに必要なト
ルクには大きな差があるため、通常移動させる対象がシ
ートか束かで、駆動速度、駆動電流を変えているからで
ある。
【0077】図12は、シート(後)処理装置103と
画像形成装置102が接続され、システムAを構成する
場合の各駆動部の標準速度、標準電流値、及び駆動系と
してトルクアップを行うことのできる最大電流値、駆動
系として速度アップできる最大速度、駆動系として速度
ダウンできる最低速度を一覧にしたものである。
【0078】例えばステープル移動(スライド)モータ
M100では、システム初期状態では、電流値35、速
度450で動作するように設定されている。しかし、経
時変化や環境の変化によって負荷が重くなり、異常を検
知した場合、電流値を所定量(例えば5づつ)上げてい
くことで、ステープル移動モータM100の速度性能を
維持することができる。電流値を50まで上げたところ
で、ステープル移動モータM100の電流はこれ以上、
上げることはできなくなる。その場合、ステープル移動
モータM100の速度を所定量(例えば50づつ)下げ
ていくことで、ステープル移動モータM100の速度性
能は低下することになるが、動作可能な状態を維持する
ことができる。
【0079】図13は、システムAと同じシート(後)
処理装置103にシステムAとは異なる画像形成装置1
02が接続され、システムAよりも生産能力の低いシス
テムBを構成する場合の各駆動部の標準速度、標準電流
値を一覧にしたものである。シート(後)処理装置10
3の駆動系としては、最大電流値、最大速度、最低速度
はシステムA,Bに関係なく同じ値であるので、図12
と同じである。
【0080】システムAの標準電流値の合計は365で
ある。また、システムBの標準電流値の合計は235で
ある。この場合、システムBはシステムとしての電流余
裕がシステムAに比べて365−235=130あると
いうことになる。
【0081】次に駆動系の異常状態検知時の電流設定方
法について説明する。
【0082】図16(a)、(b)はシートSを処理ト
レイ130に排出する時の、整合処理を行うシートSの
後端と、その次のシートSの先端、ローレットソレノイ
ド192、整合モータM141またはM142の動作の
タイミングチャートを示したものである。
【0083】図16(a)は、標準設定値で動作してい
る場合のタイミングチャートである。ここではローレッ
トソレノイド192の駆動時間はt0、整合モータM1
41またはM142の駆動時間はt2である。
【0084】ここで、ランクAのモータ、例えばバッフ
ァモータ59の異常を検知したとする。このとき、シス
テムトータルとしての電流値に余裕があれば、バッファ
モータ59の駆動電流を所定量上げて対応できるが、シ
ステムトータルとしての電流値に余裕がない場合、バッ
ファモータ59の駆動電流を上げることができない。そ
こで、整合モータM141またはM142の駆動速度を
下げ、それに伴い整合モータM141またはM142の
駆動電流を下げる。
【0085】図16(b)では、整合モータM141ま
たはM142の駆動速度と駆動電流を下げ、整合モータ
の駆動時間がt2からt3に延びることになるが、整合
モータM141またはM142の駆動電流を下げた分、
バッファモータ59の駆動電流を上げることができる。
ここでは整合モータM141またはM142の駆動電流
を下げた場合について説明したが、各駆動系の異常を検
知した時、システムトータルとしての電流値に余裕がな
い場合、異常を検知した駆動系よりもランクの低い駆動
系順(D→C→B)に、駆動速度、駆動電流値を下げる
ように制御する。
【0086】各駆動系の異常を検知した時、ランクの高
い順(A>B>C>D)に電流値をアップするように制
御する。具体的には、ランクAの駆動系において、異常
が検知された際に、システムとして、異常を検知した駆
動系の電流値をアップできない場合は、異常を検知した
駆動系の速度をダウンさせて対応することになる。
【0087】また、システムとして電流をあげられない
と判断した場合、ランクCの駆動系の中で速度を標準値
より下げることが可能な駆動系があれば、速度を標準値
より下げることが可能なランクCの駆動系の速度を標準
値より下げると共に、その速度に対応して電流値も下げ
て、前記ランクCの駆動系で下げた電流値分、ランクA
の駆動系の電流値をアップさせる。その場合、シート1
束毎の生産性に影響を及ぼすこととなり、シート1束毎
の紙間時間が延びることで動作を継続することになる。
【0088】また、ランクCの駆動系の中で速度を標準
値より下げることが可能な駆動系の中でも、既に標準値
より電流値を下げている駆動系よりも、電流値が標準値
に近いまたは等しい駆動系を優先して下げる前記ランク
Cの駆動系で下げた電流値分、ランクAの駆動系の電流
値をアップさせることで、ランクCの各駆動系を均一的
に下げていくことができる。
【0089】また、ランクCの駆動系の中で速度を標準
値より下げることが可能な駆動系の中でも、生産性に影
響度の低い(駆動時間の短い)駆動系の速度を優先して
下げ、前記ランクCの駆動系で下げた電流値分、ランク
Aの駆動系の電流値をアップさせる。その場合、ランク
Cの特定の駆動系を一義的に下げていくこととなるが、
生産性への影響を少なくすることができる。
【0090】同様に、ランクBの駆動系の中で速度を標
準値より下げることが可能な駆動系があれば、速度を標
準値より下げることが可能なランクBの駆動系の速度を
標準値より下げると共に、その速度に対応して電流値も
下げて、前記ランクBの駆動系で下げた電流値分、ラン
クAの駆動系の電流値をアップさせる。その場合、シー
ト1枚毎の生産性に影響を及ぼすこととなり、シート1
枚毎の紙間時間が延びることで動作を継続することにな
る。
【0091】また、ランクBの駆動系の中で速度を標準
値より下げることが可能な駆動系の中でも、既に標準値
より電流値を下げている駆動系よりも、電流値が標準値
に近いまたは等しい駆動系を優先して下げ、前記ランク
Bの駆動系で下げた電流値分、ランクAの駆動系の電流
値をアップさせる。そうすることで、ランクBの各駆動
系を均一的に下げていくことができる。
【0092】また、ランクBの駆動系の中で速度を標準
値より下げることが可能な駆動系の中でも、生産性に影
響度の低い(駆動時間の短い)駆動系の速度を優先して
下げ、前記ランクBの駆動系で下げた電流値分、ランク
Aの駆動系の電流値をアップさせる。その場合、ランク
Bの特定の駆動系を一義的に下げていくこととなるが、
生産性への影響を少なくすることができる。
【0093】また、入り口搬送モータ50、バッファモ
ータ59、排紙モータ49、束排紙モータ87、スタッ
クトレイモータ(図示略)にはそれぞれ回転数を検知す
るためのエンコーダが配置されている。これら各駆動系
においては、モータが自起動駆動中、加速駆動中、一定
速駆動中のどの状態で異常が発生したかどうか検知可能
である。
【0094】また、これらのシート搬送処理に係る駆動
系においては、シート搬送中に前記駆動系の異常状態の
検知を行うと、シートジャムが発生した場合、ジャムし
たシートSによって駆動系の異常状態が発生することに
なってしまう。本来検知したい、経時変化や環境の変化
による異常状態と区別できなくなることを避けるため、
シート搬送処理にかかわる駆動系においては、その駆動
部でシートSを搬送中に駆動系の異常状態の検知を行わ
ないようにする。すなわち、その駆動系で駆動している
シート搬送ローラに、シートSが噛んでいない場合に駆
動系の異常状態の監視を行うようにする。
【0095】図9は、複写機本体102の制御部の構成
を示すブロック図である。コントローラ回路部200
は、中央処理演算部(以下、CPU)1002、メモリ
1001、I/O制御部1003等を有している。CP
U1002は所定のプログラムに従って演算し、かつ複
写機本体102とシート処理装置103との全体を制御
するようになっている。メモリ1001はプログラムや
所定のデータを格納するRAMやROM1004、書換
え可能な不揮発性ROM、フラッシュROM、ICカー
ド、フロッピー(R)ディスク等を含み、プログラムや
データの読み書きを行うようになっている。I/O制御
部1003は入出力信号の伝送や制御を行うようになっ
ている。
【0096】I/O制御部1003には、操作部制御部
201、記録紙給紙制御部202、読み取り給紙装置制
御部203、画像形成制御部204、シート処理装置制
御部205が接続されている。
【0097】また、メモリ1001およびI/O制御部
1003は、CPU1002からの制御信号により制御
される。更に、コントローラ回路部200は、I/O制
御部1003を介して、操作部制御部201、記録紙給
紙制御部202、読み取り給紙装置制御部203、画像
形成制御部204、シート処理装置制御部205を動作
させるようになっている。
【0098】上記構成を有する複写機102は、ユーザ
が読み取り給送装置101の自動原稿給送部51上に原
稿Pをセットし、操作部301で動作モードの設定およ
び複写開始を指定すると、自動原稿給送部51が原稿P
を1枚づつ原稿台ガラス78上の読み取り位置に給送
し、光学系52で原稿Pの読み取りを行うようになって
いる。
【0099】光学系52は、CCDラインセンサ76で
露光された原稿画像を光電変換し、画像信号として読み
取る。読み取られた画像信号に対し、操作部301から
のユーザ設定に応じて各種画像処理を施した後、画像信
号は感光体ドラム66を露光するための光信号に変換さ
れる。
【0100】そして、通常の電子写真プロセスの帯電、
露光、潜像、現像、転写、分離、定着工程を経てシート
S上に画像が形成される。画像が形成されたシートSは
搬送ベルト63および搬送ローラ対65により、入り口
の搬送ローラ対1を介してシート処理装置103の搬送
路へと搬送される。シート処理装置103は、操作部3
01からの設定に応じて、コントローラ回路部200に
より制御される。
【0101】コントローラ回路部200は、シート処理
装置制御部205によって、フラッパ1ソレノイド34
駆動させ、第1の切り替えフラッパ11を作動させて搬
送経路を切り替える。サンプルトレイ85にシートSを
積載する場合、シートSは第2の排紙ローラ対9を経由
して排出される。スタックトレイ86にシートSを積載
する場合、シートSは搬送ローラ対6を経由して、第1
の排紙ローラ対7から排出され、処理トレイ130に積
載される。
【0102】また、操作部301でステープル動作が選
択されているとき、コントローラ回路部200はシート
処理装置制御部205によって、ステープルユニット8
0を作動させる。ステープルユニット80は処理トレイ
130に積載したシート束にステープル処理を行う。ま
た、コントローラ回路部200はシート処理装置制御部
205によって、幅整合装置140を作動させる。幅整
合装置140は、積載されたシート束を整えると共に、
スタックトレイ86上に積載する束の仕分け方向を制御
する。
【0103】更に、コントローラ回路部200はシート
処理装置制御部205によって、揺動モータ82を駆動
させ、揺動ガイド81を閉じさせた後、束排紙ローラ対
(上排出ローラ83a、下排出ローラ83b)を駆動さ
せる。束排紙ローラ対83a,83bは、処理トレイ1
30内のシート束を、スタックトレイ86に排出して積
載する。
【0104】次に、シート処理装置制御部205に配置
され、各ソレノイド、各ステッピングモータを駆動する
ための駆動制御部について説明する。
【0105】ソレノイドの駆動制御部は、図15に示す
ように、コントローラ回路部200によって設定される
データをアナログデータに変換するD/Aコンバータ2
051と、ソレノイド2053に流す電流値を前記基準
電圧端子に供給されている電圧に従って制御することで
ソレノイド2053を駆動するソレノイドドライバ20
52と、ソレノイド2053によって構成されている。
【0106】本実施例ではローレットソレノイド19
2、フラッパ1ソレノイド34、フラッパ2ソレノイド
35を駆動するために、ソレノイドの駆動制御部が3つ
配置されている。
【0107】ステッピングモータ駆動制御部は、図16
に示すように、コントローラ回路部200によって設定
されるデータをアナログデータに変換するD/Aコンバ
ータ2055と、ステッピングモータ20576に流す
電流値を前記基準電圧端子に供給されている電圧に従っ
て制御すると共に動作クロック端子に供給されたクロッ
クに応じたパルス電流を供給することでステッピングモ
ータ2057を駆動するステッピングモータドライバ2
056と、ステッピングモータ2057によって構成さ
れている。本実施例では入り口搬送モータ50、バッフ
ァモータ59、排紙モータ49、束排紙モータ85、ス
タックトレイモータ(図示略)、整合モータM141,
M142、ステープル移動モータM100、揺動モータ
82を駆動するために、ステッピングモータ駆動制御部
が9つ配置されている。
【0108】図17,18,19は、各駆動部の異常状
態を検知する異常検知処理ルーチンであり、電源がON
されると実行される処理である図26(後述の実施例
2)の異常管理処理ルーチンによって管理されている。
また図20,21,22,23,24,25は、各駆動
部の異常状態を検知した時、その異常状態に対応した処
理手順に関するフローチャートである。また、図27
(後述の実施例2)はシステム状態の表示を管理する表
示管理ルーチンであり、電源がONされると実行される
処理である。以上の処理プログラムは、メモリ1001
内のROM2004に格納されて、CPU1002によ
って実行されるようになっている。
【0109】図17は、ソレノイドの異常を検知する処
理ルーチンであり、ローレットソレノイド192、フラ
ッパ1ソレノイド34、フラッパ2ソレノイド35それ
ぞれに対して個別に異常検知を行っている。CPU10
02は、ソレノイドが駆動中かどうか判断する(ステッ
プS1701)。ステップS1701において、ソレノ
イドが駆動中でないと判断した場合、CPU1002は
再びステップS1701を実行する。ステップS170
1において、ソレノイドが駆動中であると判断した場
合、CPU1002は所定時間内に位置検知センサがO
Nするかどうか監視する(ステップS1702)。ステ
ップS1702において、位置検知センサがONとな
り、所定時間内にソレノイドの駆動を終了した場合、C
PU1002はステップS1701を実行する。ステッ
プS1702において、位置検知センサが所定時間内に
ONにならず、所定時間内にソレノイドの駆動を終了で
きなかった場合、CPU1002はステップS1703
を実行する。ステップS1703において、CPU10
02は異常を検知したソレノイドの異常状態をセットす
る。そして、ステップS1703において異常状態をセ
ットしたソレノイドの異常状態がクリアされるのを待つ
(ステップS1704)。ステップS1704において
異常状態がクリアされたと判断した場合、CPU100
2はステップS1701を実行する。
【0110】図18は、ステッピングモータの異常検知
ルーチンであり、整合モータM141,M142、ステ
ープル移動モータM100、揺動移動モータ82それぞ
れに対して個別に異常検知を行っている。CPU100
2は、ステッピングモータが駆動中かどうか判断する
(ステップS1801)。ステップS1801におい
て、ステッピングモータが駆動中でないと判断した場
合、CPU1002は再びステップS1801を実行す
る。ステップS1801において、ステッピングモータ
が駆動中であると判断した場合、CPU1002は所定
時間内に位置検知センサがONするかどうか監視する
(ステップS1802)。ステップS1802におい
て、位置検知センサがONとなり、所定時間内にステッ
ピングモータの駆動を終了した場合、CPU1002は
ステップS1801を実行する。ステップS1802に
おいて、位置検知センサが所定時間内にONにならず、
所定時間内にステッピングモータの駆動を終了できなか
った場合、CPU1002はステップS1803を実行
する。ステップS1803において、CPU1002は
異常を検知したステッピングモータの異常状態をセット
する。そして、ステップS1803において異常状態を
セットしたステッピングモータの異常状態がクリアされ
るのを待つ(ステップS1804)。ステップS180
4において異常状態がクリアされたと判断した場合、C
PU1002はステップS1801を実行する。
【0111】図19は、エンコーダによって検知する回
転数によって、ステッピングモータの異常を検知するル
ーチンであり、入り口搬送モータ50、バッファモータ
59、排紙モータ49、束排紙モータ87、スタックト
レイモータ(図示略)それぞれに対して個別に異常検知
を行っている。CPU1002は、ステッピングモータ
の異常状態検知動作が禁止されているかどうか判断する
(ステップS1901)。ステップS1901におい
て、異常状態検知動作が禁止されている判断した場合、
CPU1002は再びステップS1901を実行する。
ステップS1901において、異常状態検知動作が禁止
されていないと判断した場合、CPU1002はステッ
プS1902を実行する。CPU1002は、ステッピ
ングモータが駆動中かどうか判断する(ステップS19
02)。ステップS1902において、ステッピングモ
ータが駆動中でないと判断した場合、CPU1002は
再びステップS1901を実行する。ステップS190
2において、ステッピングモータが駆動中であると判断
した場合、CPU1002は駆動設定回転数とエンコー
ダから検知した回転数を比較し、エンコーダの回転数
が、駆動回転数より遅くなっているかどうか監視する
(ステップS1903)。ステップS1903におい
て、エンコーダの回転数が、駆動回転数より遅くなって
いないと判断した場合、CPU1002はステップS1
901を実行する。ステップS1903において、エン
コーダの回転数が、駆動回転数より遅くなっていると判
断した場合、CPU1002はステップS1904を実
行する。ステップS1904において、CPU1002
はステッピングモータが加速駆動中かどうか判断する。
ステップS1904において、加速駆動中であると判断
した場合、CPU1002は異常を検知したステッピン
グモータの異常状態を加速駆動中の異常にセットする
(ステップS1905)。ステップS1904におい
て、加速駆動中でないと判断した場合、CPU1002
はステッピングモータが自起動速度で駆動中かどうか判
断する(ステップS1907)。ステップS1907に
おいて、自起動速度で駆動中であると判断した場合、C
PU1002は異常を検知したステッピングモータの異
常状態を自起動速度で駆動中の異常にセットする(ステ
ップS1908)。ステップS1907において、自起
動速度で駆動中でないと判断した場合、CPU1002
は異常を検知したステッピングモータの異常状態を一定
速駆動中の異常にセットする(ステップS1909)。
そして、CPU1002は異常状態をセットしたステッ
ピングモータの異常状態がクリアされるのを待つ(ステ
ップS1906)。ステップS1906において異常状
態がクリアされたと判断した場合、CPU1002はス
テップS1901を実行する。
【0112】図20は、駆動系の異常状態の発生を監視
する処理ルーチンである。ここでは、図11に示すよう
に各駆動系をランク分けしている。そのランクごとに、
異常の発生を監視している。CPU1002は、ランク
Aの駆動系のなかで異常状態が発生しているかどうか判
断する(ステップS2001)。ステップS2001に
おいて、ランクAの駆動系のなかで異常状態が発生して
いると判断した場合、CPU1002は異常処理Aを実
行する(ステップS2002)。異常処理Aは具体的に
は、異常処理A処理ルーチン図21を実行する。ステッ
プS2001において、ランクAの駆動系のなかで異常
状態が発生していないと判断した場合、ランクBの駆動
系のなかで異常状態が発生しているかどうか判断する
(ステップS2002)。ステップS2002におい
て、ランクBの駆動系のなかで異常状態が発生している
と判断した場合、CPU1002は異常処理Bを実行す
る(ステップS2004)。異常処理Bは具体的には、
異常処理B処理ルーチン図22を実行する。ステップS
2003において、ランクBの駆動系のなかで異常状態
が発生していないと判断した場合、ランクCの駆動系の
なかで異常状態が発生しているかどうか判断する(ステ
ップS2005)。ステップS2005において、ラン
クCの駆動系のなかで異常状態が発生していると判断し
た場合、CPU1002は異常処理Cを実行する(ステ
ップS2006)。異常処理Cは具体的には、異常処理
C処理ルーチン図23を実行する。ステップS2005
において、ランクCの駆動系の中で異常状態が発生して
いないと判断した場合、CPU1002は再びステップ
S2001を実行する。
【0113】図21は、ランクAの駆動系において、異
常処理を検知した時に実行する処理ルーチンである。C
PU1002は、異常状態を検知した駆動系の予め決め
られている最大設定可能電流値と、現在駆動するのに設
定されている異常状態を検知した駆動系の動作電流値と
を比較して、現在設定されている異常状態を検知した駆
動系の動作電流値が、予め決められている最大設定可能
電流値に達していないかどうか、すなわち、異常状態を
検知した駆動系の電流アップが可能かどうかを判断する
(ステップS2101)。また、ステップS2101に
おいて、異常状態を検知した駆動系の動作電流値アップ
が不可能であると判断した場合、CPU1002はステ
ップS2109を実行する。ステップS2101におい
て、異常状態を検知した駆動系の動作電流値アップが可
能であると判断した場合、CPU1002は、予め決め
られているシステムトータルの最大電流値と、現在設定
されている各駆動系の動作電流値の合計とを比較して、
現在設定されている各駆動系の動作電流値の合計が予め
決められているシステムトータルの最大電流値に達して
いないかどうか、すなわちシステムとして、駆動系の電
流アップが可能かどうかを判断する(ステップS210
2)。ステップS2102において、システムとして駆
動系の電流アップが可能であると判断した場合、CPU
1002は異常状態を検知した駆動系の電流値を所定量
アップさせる(ステップS2103)。そして、異常状
態を検知した駆動系の異常状態をクリアする(ステップ
S2104)。そしてCPU1002は、異常処理Aの
処理を終了する。また、ステップS2102において、
システムとして駆動系の電流アップが可能でないと判断
した場合、CPU1002は異常処理C1を実行する
(ステップS2105)。異常処理C1は具体的には、
異常処理C1処理ルーチン図25を実行する。異常処理
C1処理ルーチ終了後、CPU1002は、予め決めら
れているシステムトータルの最大電流値と、現在設定さ
れている各駆動系の動作電流値の合計とを比較して、現
在設定されている各駆動系の動作電流値の合計が予め決
められているシステムトータルの最大電流値に達してい
ないかどうか、すなわちシステムとして、駆動系の電流
アップが可能かどうかを判断する(ステップS210
6)。ステップS2106において、システムとして駆
動系の電流アップが可能であると判断した場合、ステッ
プS2103を実行する。また、ステップS2106に
おいて、システムとして駆動系の電流アップが可能でな
いと判断した場合、CPU1002は異常処理B1を実
行する(ステップS2107)。異常処理B1は具体的
には、異常処理B1処理ルーチン図24を実行する。異
常処理B1処理ルーチ終了後、CPU1002は、予め
決められているシステムトータルの最大電流値と、現在
設定されている各駆動系の動作電流値の合計とを比較し
て、現在設定されている各駆動系の動作電流値の合計が
予め決められているシステムトータルの最大電流値に達
していないかどうか、すなわちシステムとして、駆動系
の電流アップが可能かどうかを判断する(ステップS2
108)。ステップS2108において、システムとし
て駆動系の電流アップが可能でないと判断した場合、ス
テップS2103を実行する。また、ステップS210
8において、システムとして駆動系の電流アップが可能
でないと判断した場合、CPU1002は異常状態を検
知した駆動系の現在設定されている駆動速度と異常状態
を検知した駆動系の最低駆動速度とを比較し、異常状態
を検知した駆動系の現在設定されている駆動速度が予め
決められている最低駆動速度よりも速いかどうか、すな
わち異常状態を検知した駆動系の駆動速度をダウンでき
るかどうか判断する(ステップS2109)。ステップ
S2109において、異常状態を検知した駆動系の駆動
速度をダウンできると判断した場合、CPU1002は
異常状態を検知した駆動系の現在設定されている駆動速
度を所定量低く(遅く)設定する(ステップS211
0)。そしてCPU1002は、異常状態を検知した駆
動系の異常状態をクリアする(ステップS2111)。
そしてCPU1002は、システムの状態を処理能力低
下(生産性低下)状態であるシステムダウン状態に移行
し(ステップS2112)、異常処理Aの処理を終了す
る。また、ステップS2109において、異常状態を検
知した駆動部の駆動速度をダウンできないと判断した場
合、CPU1002はシステムの状態を処理不能状態で
あるシステム停止状態に移行し(ステップS211
3)、異常処理Aの処理を終了する。
【0114】図22は、ランクBの駆動系において、異
常処理を検知した時に実行する処理ルーチンである。C
PU1002は、異常状態を検知した駆動部の予め決め
られている最大設定可能電流値と、現在駆動するのに設
定されている、異常状態を検知した駆動部の動作電流値
とを比較して、現在設定されている異常状態を検知した
駆動部の動作電流値が、予め決められている最大設定可
能電流値に達していないかどうか、すなわち、異常状態
を検知した駆動部の電流アップが可能かどうかを判断す
る(ステップS2201)。ステップS2201におい
て、異常状態を検知した駆動部の動作電流値アップが可
能であると判断した場合、CPU1002はステップS
2202を実行する。また、ステップS2201におい
て、異常状態を検知した駆動部の動作電流値アップが不
可能であると判断した場合、CPU1002はステップ
S2216を実行する。ステップS2202においてC
PU1002は、予め決められているシステムトータル
の最大電流値と、現在設定されている各駆動部の動作電
流値の合計とを比較して、現在設定されている各駆動部
の動作電流値の合計が予め決められているシステムトー
タルの最大電流値に達していないかどうか、すなわちシ
ステムとして、駆動系の電流アップが可能かどうかを判
断する(ステップS2202)。ステップS2202に
おいて、システムとして駆動系の電流アップが可能であ
ると判断した場合、CPU1002は、異常状態を検知
した駆動部の電流値を所定量アップさせる(ステップS
2203)。そしてCPU1002は、異常状態を検知
した駆動部の異常状態をクリアする(ステップS220
4)。
【0115】また、ステップS2202において、シス
テムとして駆動系の電流アップが可能でないと判断した
場合、CPU1002は異常処理C1を実行する(ステ
ップS2205)。異常処理C1は具体的には、異常処
理C1処理ルーチン図25を実行する。異常処理C1処
理ルーチ終了後、CPU1002は、予め決められてい
るシステムトータルの最大電流値と、現在設定されてい
る各駆動部の動作電流値の合計とを比較して、現在設定
されている各駆動部の動作電流値の合計が予め決められ
ているシステムトータルの最大電流値に達していないか
どうか、すなわちシステムとして、駆動系の電流アップ
が可能かどうかを判断する(ステップS2206)。
【0116】ステップS2206において、システムと
して駆動系の電流アップが可能であると判断した場合、
ステップS2203を実行する。また、ステップS22
06において、システムとして駆動系の電流アップが不
可能であると判断した場合、CPU1002は、ランク
Bの異常状態を検知した駆動部以外の駆動部において、
現在設定されている駆動速度と各駆動部の予め決められ
た各駆動部ごとの最低駆動速度とを比較し、各駆動部の
現在設定されている駆動速度が予め決められている最低
駆動速度よりも速いかどうか、すなわち対象となる駆動
部の駆動速度をダウンできるかどうか判断する(ステッ
プS2211)。ステップS2211において、駆動速
度をダウンできると判断した駆動部の中から、現在設定
されている駆動速度をダウンする駆動部を選択する(ス
テップS2212)。ここでは、現在設定されている駆
動速度が予め決められている駆動速度の標準値に近いま
たは等しい速度のものを優先的に選択する。しかしなが
ら、ランクBの駆動系において生産性に影響度の低い
(駆動時間の短い)駆動部を判断し、その結果に基づい
て駆動部を選択する方法もある。また、予めランクBの
駆動系において、生産性に影響度の低い詳細なランク付
けを定義しておくことによって、その詳細なランク付け
に基づいて駆動速度をダウンする駆動部を選択すること
も可能である。そしてCPU1002は、ステップS2
212で選択した駆動部の現在設定されている駆動速度
を所定量低く(遅く)設定する(ステップS221
3)。そしてCPU1002は、ステップS2213で
設定した駆動速度に応じて、ステップS2212で選択
した駆動部の動作設定電流を現在の値よりも所定量ダウ
ンさせて設定する(ステップS2214)。そしてCP
U1002は、システムの状態を処理能力低下(生産性
低下)状態であるシステムダウン状態に移行し(ステッ
プS2215)、異常状態を検知した駆動部の電流値を
所定量アップさせる(ステップS2209)。
【0117】ステップS2216において、CPU10
02は異常状態を検知した駆動部の現在設定されている
駆動速度と異常状態を検知した駆動部の最低駆動速度と
を比較し、異常状態を検知した駆動部の現在設定されて
いる駆動速度が予め決められている最低駆動速度よりも
速いかどうか、すなわち異常状態を検知した駆動部の駆
動速度をダウンできるかどうか判断する。ステップS2
216において、異常状態を検知した駆動部の駆動速度
をダウンできると判断した場合、CPU1002は異常
状態を検知した駆動部の現在設定されている駆動速度を
所定量低く(遅く)設定する(ステップS2207)。
そしてCPU1002は、システムの状態を処理能力低
下(生産性低下)状態であるシステムダウン状態に移行
し(ステップS2208)、ステップS2204を実行
する。また、ステップS2216において、異常状態を
検知した駆動部の駆動速度をダウンできないと判断した
場合、CPU1002はシステムの状態を処理不能状態
であるシステム停止状態に移行し(ステップS221
0)、異常処理Bの処理を終了する。
【0118】図23は、ランクCの駆動系において、異
常処理を検知した時に実行する処理ルーチンである。C
PU1002は、異常状態を検知した駆動部の予め決め
られている最大設定可能電流値と、現在駆動するのに設
定されている、異常状態を検知した駆動部の動作電流値
とを比較して、現在設定されている異常状態を検知した
駆動部の動作電流値が、予め決められている最大設定可
能電流値に達していないかどうか、すなわち、異常状態
を検知した駆動部の電流アップが可能かどうかを判断す
る(ステップS2301)。ステップS2301におい
て、異常状態を検知した駆動部の動作電流値アップが可
能であると判断した場合、CPU1002はステップS
2302を実行する。また、ステップS2301におい
て、異常状態を検知した駆動部の動作電流値アップが不
可能であると判断した場合、CPU1002はステップ
S2310を実行する。ステップS2302においてC
PU1002は、予め決められているシステムトータル
の最大電流値と、現在設定されている各駆動部の動作電
流値の合計とを比較して、現在設定されている各駆動部
の動作電流値の合計が予め決められているシステムトー
タルの最大電流値に達していないかどうか、すなわちシ
ステムとして、駆動系の電流アップが可能かどうかを判
断する(ステップS2302)。ステップS2302に
おいて、システムとして駆動系の電流アップが可能であ
ると判断した場合、CPU1002は、異常状態を検知
した駆動部の電流値を所定量アップさせる(ステップS
2303)。そしてCPU1002は、異常状態を検知
した駆動部の異常状態をクリアする(ステップS230
4)。
【0119】また、ステップS2302において、シス
テムとして駆動系の電流アップが可能でないと判断した
場合、CPU1002は、ランクCの異常状態を検知し
た駆動部以外の駆動部において、現在設定されている駆
動速度と各駆動部の予め決められた各駆動部ごとの最低
駆動速度とを比較し、駆動部の現在設定されている駆動
速度が予め決められている最低駆動速度よりも速いかど
うか、すなわち対象となる駆動部の駆動速度をダウンで
きるかどうか判断する(ステップS2311)。ステッ
プS2311においてCPU1002は、駆動速度をダ
ウンできると判断した駆動部の中から、現在設定されて
いる駆動速度をダウンする駆動部を選択する(ステップ
S2312)。ここでは、現在設定されている駆動速度
が予め決められている駆動速度の標準値に近いまたは等
しい速度のものを優先的に選択する。しかしながら、ラ
ンクCの駆動系において生産性に影響度の低い(駆動時
間の短い)駆動系を判断し、その結果に基づいて駆動系
を選択する方法もある。また、予めランクCの駆動系に
おいて、生産性に影響度の低い詳細なランク付けを定義
しておくことによって、その詳細なランク付けに基づい
て駆動速度をダウンする駆動部を選択することも可能で
ある。そしてCPU1002は、ステップS2312で
選択した駆動部の現在設定されている駆動速度を所定量
低く(遅く)設定する(ステップS2313)。そして
CPU1002は、ステップS2213で設定した駆動
速度に応じて、ステップS2312で選択した駆動部の
動作設定電流を現在の値よりも所定量ダウンさせて設定
する(ステップS2314)。そしてCPU1002
は、システムの状態を処理能力低下(生産性低下)状態
であるシステムダウン状態に移行し(ステップS231
5)、異常状態を検知した駆動部の電流値を所定量アッ
プさせる(ステップS2309)。
【0120】ステップS2310において、CPU10
02は異常状態を検知した駆動部の現在設定されている
駆動速度と異常状態を検知した駆動部の最低駆動速度と
を比較し、異常状態を検知した駆動部の現在設定されて
いる駆動速度が予め決められている最低駆動速度よりも
速いかどうか、すなわち異常状態を検知した駆動部の駆
動速度をダウンできるかどうか判断する。ステップS2
310において、異常状態を検知した駆動部の駆動速度
をダウンできると判断した場合、CPU1002は異常
状態を検知した駆動部の現在設定されている駆動速度を
所定量低く(遅く)設定する(ステップS2307)。
そしてCPU1002は、システムの状態を処理能力低
下(生産性低下)状態であるシステムダウン状態に移行
し(ステップS2308)、ステップS2304を実行
する。また、ステップS2310において、異常状態を
検知した駆動部の駆動速度をダウンできないと判断した
場合、CPU1002はシステムの状態を処理不能状態
であるシステム停止状態に移行し(ステップS230
5)、異常処理Cの処理を終了する。
【0121】図24は、ランクAの駆動系において、異
常処理を検知した時に実行する異常処理A処理ルーチン
から実行される異常処理B1処理ルーチンである。
【0122】CPU1002は、ランクBの駆動系にお
いて、現在設定されている駆動速度と各駆動部の予め決
められた各駆動部ごとの最低駆動速度とを比較し、駆動
部の現在設定されている駆動速度が予め決められている
最低駆動速度よりも速いかどうか、すなわち対象となる
駆動部の駆動速度をダウンできるかどうか判断する(ス
テップS2401)。ステップS2401において駆動
速度をダウンできると判断した場合、CPU1002
は、異常処理B1ルーチンを終了し、異常処理A処理ル
ーチンに戻る。
【0123】ステップS2401において駆動速度をダ
ウンできると判断した駆動系の中から、現在設定されて
いる駆動速度をダウンする駆動系を選択する(ステップ
S2402)。ここでは、現在設定されている駆動速度
が予め決められている駆動速度の標準値に近い速度のも
のを優先的に選択する。しかしながら、ランクBの各駆
動系において生産性に影響度の低い(駆動時間の短い)
駆動系を判断し、その結果に基づいて駆動系を選択する
方法もある。また、予めランクBの各駆動系において、
詳細なランク付けを定義しておくことによって、その詳
細なランク付けに基づいて駆動速度をダウンする駆動系
を選択することも可能である。そしてCPU1002
は、ステップS2402で選択した駆動系の現在設定さ
れている駆動速度を所定量低く(遅く)設定する(ステ
ップS2403)。そしてCPU1002は、ステップ
S2403で設定した駆動速度に応じて、ステップS2
402で選択した駆動部の動作設定電流を現在の値より
も所定量ダウンさせて設定する(ステップS240
4)。そしてCPU1002は、システムの状態を処理
能力低下(生産性低下)状態であるシステムダウン状態
に移行する(ステップS2405)。そしてCPU10
02は異常処理B1ルーチンを終了し、異常処理A処理
ルーチンに戻る。
【0124】図25は、ランクAの駆動系において、異
常処理を検知した時に実行する異常処理A処理ルーチン
から実行される異常処理C1処理ルーチンである。
【0125】この異状処理C1処理ルーチンは、前記図
24を用いて説明した異状処理B1処理ルーチンと全く
同様の手順なので、説明は省略する。
【0126】(実施例2)実施例1については、電流値
や速度値が変更された場合、予め決められている優先順
位が変更されることを特徴として説明したが、本実施例
2では、シート搬送中は、シート搬送に関わる駆動手段
の動作異常検知を禁止することを特徴とする実施例につ
いて説明する。
【0127】尚、前述の実施例1と重複する部分につい
ては、説明を省略する。
【0128】図26は、図17のソレノイドの異常を検
知する処理ルーチン、図18のステッピングモータの異
常検知ルーチン、図19の回転数によって、ステッピン
グモータの異常を検知するルーチンをコントロールする
処理ルーチンである。
【0129】図26に示したフローチャートにおいて、
CPU1002は、ソレノイドの異常を検知する処理ル
ーチンを起動する(ステップS2601)。そして、C
PU1002はシート搬送に関係しないステッピングモ
ータの異常検知ルーチンを起動する(ステップS260
2)。次に、CPU1002はシート搬送に関係するス
テッピングモータの異常検知ルーチンを起動する(ステ
ップS2602)。CPU1002はシート搬送に関係
する各ステッピングモータそれぞれについて、シート搬
送中かどうか判断する(ステップS2604)。ステッ
プS2604において、シート搬送に関係するステッピ
ングモータのなかで、シート搬送中であるステッピング
モータの異常処理監視ルーチンの異常検知動作を禁止す
る(ステップS2606)。ステップS2604におい
て、シート搬送に関係するステッピングモータの中で、
シート搬送中でないステッピングモータの異常処理監視
ルーチンの異常検知動作を許可する(ステップS260
5)。
【0130】図27は、システム状態の表示を管理する
表示管理ルーチンである。CPU1002は、システム
が停止状態であるかどうか判断する(ステップS270
1)。ステップS2701においてCPU1002は、
システムが停止状態であると判断した場合、システム停
止(図8(c))を操作部301に表示する(ステップ
S2702)。ステップS2701においてCPU10
02は、システムが停止状態でないと判断した場合、C
PU1002はシステムが処理能力を低下させて運転中
であるシステムダウン状態かどうか判断する(ステップ
S2703)。ステップS2703においてCPU10
02は、システムがダウン状態であると判断した場合、
システムダウン(図8(b))を操作部301に表示す
る(ステップS2705)。ステップS2703におい
てCPU1002は、システムがダウン状態でないと判
断した場合、正常状態(図8(a))を操作部301に
表示する(ステップS2704)。
【0131】(実施例3)実施例3では、出来るだけ前
述の実施例1及び2との重複を避け、新規の部分につい
て説明する。
【0132】図39において、コントローラ回路部20
0は、画像形成ごとに用紙サイズ別、紙種別、カラー別
のカウントを行うと共に、このカウント値をバックアッ
プメモリ1005に格納する。
【0133】同様にして、ジャム、エラー、アラーム、
縮退モード、生産性ダウンモード、などのステータス情
報や、各駆動部の駆動電流値、駆動速度それぞれの現在
値データが所定のデータフォーマットでバックアップメ
モリ(ROM)1005に格納される。
【0134】更に、画像形成装置内の各部ごとに構成部
品の交換寿命と、使用度数を表したカウンタ(以下、部
品カウンタとする)を持っており、動作に応じてカウン
トされた結果がバックアップメモリ(ROM)1005
に格納される。
【0135】また、コントローラ回路部200は、画像
形成装置内の異常(ジャム、エラー、アラーム、縮退状
態、生産性ダウン状態、システム停止状態)を検知する
か、予め設定されたデバイスのステータス変化を検知す
ると、デバイス管理装置に対してイベントを通知する。
【0136】図28は、実施例3におけるシート処理装
置の駆動部の異常状態の発生を監視する処理ルーチンで
ある。ここでは、図11に示すように各駆動部をランク
分けしている。そのランクごとに、異常の発生を監視し
ている。CPU1002は、ランクAの駆動系のなかで
異常状態が発生しているかどうか判断する(ステップS
2801)。ステップS2801において、ランクAの
駆動系のなかで異常状態が発生していると判断した場
合、CPU1002は異常処理Aを実行する(ステップ
S2802)。異常処理Aは具体的には、異常処理A処
理ルーチン図21を実行する。そして、ステップS28
07を実行する。ステップS2801において、ランク
Aの駆動系のなかで異常状態が発生していないと判断し
た場合、ランクBの駆動系のなかで異常状態が発生して
いるかどうか判断する(ステップS2803)。ステッ
プS2803において、ランクBの駆動系のなかで異常
状態が発生していると判断した場合、CPU1002は
異常処理Bを実行する(ステップS2804)。異常処
理Bは具体的には、異常処理B処理ルーチン図22を実
行する。そして、ステップS2807を実行する。
【0137】ステップS2803において、ランクBの
駆動系のなかで異常状態が発生していないと判断した場
合、ランクCの駆動系のなかで異常状態が発生している
かどうか判断する(ステップS2805)。ステップS
2805において、ランクCの駆動系のなかで異常状態
が発生していると判断した場合、CPU1002は異常
処理Cを実行する(ステップS2806)。異常処理C
は具体的には、異常処理C処理ルーチン図23を実行す
る。そしてステップS2807を実行する。ステップS
2805において、ランクCの駆動系のなかで異常状態
が発生していないと判断した場合、CPU1002は再
びステップステップS2801を実行する。ステップS
2807においてCPU1002は各駆動系の駆動電流
値または駆動速度が変更された場合、バックアップRO
M1005に新しい駆動電流値または駆動速度を現在値
として格納し、再びステップS2801を実行する。
【0138】図29は、実施例3におけるシステム状態
の表示を管理する表示管理ルーチンである。CPU10
02はシステムが停止状態であるかどうか判断する(ス
テップS2901)。
【0139】ステップS2901においてCPU100
2は、システムが停止状態であると判断した場合、シス
テム停止(図8(c))を操作部301に表示する(ス
テップS2902)。そしてCPU1002は、システ
ムが停止状態であることをデバイス管理装置に通知する
(ステップS2906)。
【0140】ステップS2901においてCPU100
2は、システムが停止状態でないと判断した場合、CP
U1002はシステムが処理能力を低下させて運転中で
あるシステムダウン状態かどうか判断する(ステップS
2903)。
【0141】ステップS2903においてCPU100
2は、システムがダウン状態であると判断した場合、シ
ステムダウン(図8(b))を操作部301に表示する
(ステップS2905)。
【0142】そしてCPU1002は、システムがダウ
ン状態及び縮退状態であることをデバイス管理装置に通
知する(ステップS2907)。そしてCPU1002
は、システムが縮退状態であることをバックアップRO
M1005に格約する(ステップS2912)。
【0143】ステップS2903においてCPU100
2は、システムがダウン状態でないと判断した場合、C
PU1002は現在の各駆動系の駆動電流値または駆動
速度が、各駆動部の個々に予め決められた標準速度と異
なるかどうか判断する(ステップS2908)。
【0144】ステップS2908においてCPU100
2は、現在の各駆動部の駆動電流値または駆動速度が標
準速度と異なると判断した場合、CPU1002は縮退
状態であることをデバイス管理装置に通知する(ステッ
プS2910)。そしてCPU1002は、システムが
縮退状態であることをバックアップROM1005に格
納する(ステップS2912)。
【0145】また、ステップS2908においてCPU
1002は、現在の各駆動部の駆動電流値または駆動速
度が標準速度と異ならないと判断した場合、正常状態
(図8(a))を操作部301に表示する(ステップS
2904)。そして、CPU1002は、システムが縮
退状態でないことをデバイス管理装置に通知する(ステ
ップS2909)。そしてCPU1002は、システム
が縮退状態でないことをバックアップROM1005に
格納する(ステップS2911)。そして再びステップ
S2901を実行する。
【0146】続いて、本発明に係る実施形態のネットワ
ークデバイス管理装置について、添付図面を参照して説
明する。
【0147】<ネットワークによる遠隔管理システム構
成>図31は、実施例3における画像形成装置やプリン
タをネットワークに接続するためのネットワークボード
NEB A−030を、開放型アーキテクチャを持つプ
リンタA−031へつなげた場合を示す図である。NE
B A−030はローカルエリアネットワークLAN
A−000へ、同軸コネクタを持つEthernet
(R)インターフェース10Base−2やRJ−45
を持つ10Base−T、100Base−TなどのL
ANインターフェースを介して接続されている。
【0148】PC A−011などの複数のパーソナル
コンピュータ(PC)もまた、LAN A−000に接
続されており、ネットワークオペレーティングシステム
の制御の下、PC A−011はNEB A−030と
通信することができる。この状態で、PCの1つをネッ
トワーク管理部として指定することが可能である。
【0149】また、LAN A−000上には本実施例
3のデバイス管理用PC A−010が接続されてい
る。
【0150】更に、デバイス管理用PCのデータベース
を管理する図示しないデータベース管理サーバが接続さ
れている。データベース管理サーバは、デバイス管理用
サーバA−010に包含されていてもよい。
【0151】デバイス管理用PCは、MIBで定義され
た独自のデータと、TCP/IP上の階層で独自のプロ
トコルを使用することにより、デバイスのデータを収集
している。
【0152】A−001は複数のLANを接続するイン
ターネットで、A−020は各LAN上に接続されたデ
バイス管理用PCからのデータを収集するホスト装置で
ある。
【0153】<ネットワーク上でのデバイス管理プロト
コル>ネットワーク上でデバイスを管理するための方法
としては、これまでにいくつかの試みが数多くの標準機
関でなされている。国際標準化機構(ISO)は開放型
システム間相互接続(Open System Int
erconnect:OSI)モデルと呼ばれる汎用基
準フレームワークを提供した。ネットワーク管理プロト
コルのOSIモデルは、共通管理情報プロトコル(co
mmon Management Informati
on Protocol:CMIP)と呼ばれる。CM
IPはヨーロッパの共通ネットワーク管理プロトコルで
ある。
【0154】また米国においては、より共通性の高いネ
ットワーク管理プロトコルとして、簡易ネットワーク管
理プロトコル(Simple Network Man
agement Protcol:SNMP)と呼ばれ
るCMIPに関するプロトコルがある。
【0155】このSNMPネットワーク管理技術によれ
ば、ネットワーク管理システムには、少なくとも1つの
ネットワーク管理ステーション、各々がエージェントを
含むいくつかの管理対象ノード、および管理ステーショ
ンやエージェントが管理情報を交換するために使用する
ネットワーク管理プロトコルが含まれる。
【0156】また、エージェントは自分の状態に関する
データをデータベースの形式で保持している。このデー
タベースのことをMIB(Management In
formation Base)と呼ぶ。
【0157】MIBは木構造(ツリー構造)のデータ構
造をしており、RFC 1155Structure
and Identification of Man
agement Information for T
CP/IP−basedInternetsで規定され
ている。
【0158】このMIB中には、プライベートMIBと
呼ばれるノードがあり、企業や団体が独自のMIBを定
義することが可能である。
【0159】<ユーザモードの縮退選択>ユーザモード
による縮退選択を、図38に示すユーザモードによる縮
退選択フローチャートに基づいて説明する。
【0160】画像形成装置および後処理装置の電源投入
後(ステップS3801)、図示しない画像形成装置の
ユーザモードボタンが押されたかどうかを確認する(ス
テップS3802)。ユーザモードが選択されると、後
処理装置に自動縮退モードを設定するかどうかの選択が
可能となる(ステップS3803)、(ステップS38
04)。自動縮退モードを選択すると、画像形成装置内
の縮退情報記憶手段(バックアップメモリ)に自動縮退
モードであることが記憶される(ステップS380
5)。
【0161】ステップS3804にて自動縮退モードが
設定されなければ、ユーザモード画面に戻る。
【0162】<縮退クリア通知シーケシスについて>実
施例3における縮退情報がクリアされたことを通知する
シーケンスについて、図30の縮退クリア通知フローチ
ャートに基づいて説明する。
【0163】画像形成装置および後処理装置の電源がO
Nされると(ステップS3001)、画像形成装置はバ
ックアップメモリ内の縮退に関する情報を参照し(ステ
ップS3002)、その結果、自動縮退モードに選択さ
れていなければ、モータ電流値とモータの設定速度のデ
フォルト値が後処理装置に対して設定される(ステップ
S3003)。
【0164】この後、初期化動作を行い(ステップS3
004)、異常がない状態と判断されれば(ステップS
3005)、前回縮退動作に入ったかどうか画像形成装
置にバックアップされた情報を参照する(ステップS3
006)。この結果、縮退動作に入っていた場合は、バ
ックアップされていた縮退情報をクリアする(ステップ
S3007)。その後、画像形成装置は、縮退情報がク
リアされたことをデバイス管理装置に対して通知して
(ステップS3008)、画像形成ジョブが終了するま
で待機する(ステップS3009)。
【0165】またステップS3002にて、画像形成装
置の自動縮退モードが選択されていれば、バックアップ
メモリ内を参照し、システムが縮退状態であったかどう
かを判断する(ステップS3010)。その結果、縮退
状態に入っていたならば、モータ電流値とモータ速度の
バックアップされていた値を後処理装置に対し設定し
(ステップS3011)、縮退情報をデバイス管理装置
へ通知する(ステップS3012)。
【0166】<デバイス管理装置>図33は、デバイス
管理装置A−300内の通信制御手段の構成である。A
−301は全体を制御するCPU、A−302はCPU
が動作するために必要なワーキングエリアであるRA
M、A−303はCPUの動作を指示するプログラムを
記憶しているHard Disk(A−303)、A−
304は各種コピーカウンタ値やジャム、エラー、アラ
ーム情報などのステータス情報、部品カウンタ、および
MIB情報を記憶しておくためのデータベースである。
このA−303、A304は同一のHard Disk
である。A−305はユーザがデバイス管理UIを閲覧
するためのディスプレイで、A−306はモデムとの通
信を行うためのシリアルポート、A−307はネットワ
ーク(LAN)との通信を行うためのインターフェース
ボードである。
【0167】以下、図34のデバイス管理装置のシーケ
ンスを示すフローチャートに基づいて説明する。
【0168】デバイス管理装置は、通常待機の状態(ス
テップS3402)にある。画像形成装置からのイベン
ト待ちをしており、イベントを受信すると(ステップS
3403)、デバイスの有無を判断し(ステップS34
06)、有れば、そのイベントに対応するデータ(たと
えばジャムイベントなら、ジャムデータ)を画像形成装
置に要求する(ステップS3407)。画像形成装置
は、デバイス管理装置からのデータ要求に応じて、デー
タを送出する。画像形成装置からのデータを取得する
と、デバイス管理装置はデータベース内の該データを蓄
積する。
【0169】なおエラーデータなどホストヘ緊急通知す
る必要のあるデータが有れば、直ちにホストに対して送
信する(ステップS3408)。
【0170】同様にしてデバイス管理装置は、ホストか
らのイベント待ち(ステップS3402)もしており、
カウンタ値や部品カウンタの要求がある(ステップS3
406)と、デバイス管理装置の管理データベースから
要求に応じたデータをホストヘ送信する(ステップS3
409)。
【0171】また、デバイス管理装置はデバイスの定期
監視を行っており、ある所定の時刻になると(ステップ
S3404)、監視下にあるデバイスの各種カウンタ値
を収集する(ステップS3405)。デバイス管理装置
にて収集されたデータは、データベース内に図示しない
所定のフォーマットで蓄積される。
【0172】<デバイス管理装置〜ホスト装置間のデー
夕通信シーケンス>デバイス管理装置とホスト装置のデ
ータ送受信には3つの方法がある。
【0173】E−mail、モデム、TCP/IPの3
方法があるが、基本的にデータ送受信シーケンスは同じ
なので、E−mailの場合で、図35に基づいて説明
する。
【0174】まず送信(ここではデバイス管理装置、ホ
スト装置のどちらでもよい)のシーケンスを説明する。
送信側が発呼の条件を満たすと(ステップS350
1)、転送すべきデータをE−mailに添付し送信す
る(ステップS3502)。送信データに対して応答待
ちを行い(ステップS3503)、規定時間内に応答メ
ールがあるかどうか確認する(ステップS3504)。
応答があった場合、応答先のメールアドレスが予め登録
されたものと一致するかどうか確認し(ステップS35
05)、一致した場合通信結果をデータベース上に記録
し(ステップS3506)、シーケンスを終了する(ス
テップS3507)。
【0175】送信データに対する応答待ちで(ステップ
S3503)、規定時間内に応答が無かった場合(ステ
ップS3504)、再送要求を行う(ステップS350
8)。再送回数が規定回数内であれば、(ステップS3
502)にてデータを再送する.再送回数が規定回数を
越えていた場合、管理者(送信側がデバイス管理装置の
場合、ユーザ側の管理者、送信側がホストの場合、オペ
レータになる。)へ警告メールを通知し(ステップS3
509)、通信結果(エラー)をデータベース上に記録
(ステップS3506)して終了する(ステップS35
07)。
【0176】続いて、受信のシーケンスを説明する。
【0177】受信側はデータの受信待ちを行い(ステッ
プS3511)、受信した場合(ステップS351
2)、データをデータベース上に記録し(ステップS3
513)、通信結果をデータベース上に記録して(ステ
ップS3514)終了する(ステップS3515)。
【0178】<ホストコンピュータの制御>図36は、
ホストコンピュータの構成図である。A−801はCP
Uであり全体を制御している。A−802はCPUがデ
ータ処理を行うために必要なプログラムやデータを格納
しておくRAMである。A−803は受信したデータを
保存しておくためのHard Diskであり、デバイ
ス管理データは全てここに保存されている。A−804
はオペレータが指示を与えるためのキーボードである。
A−805はホストコンピュータが情報を出力するため
のディスプレイ装置である。A−806はモデムとデー
タ送受信するためのシリアルポートである。A−807
はLANと接続されたI/Fボードで、A−808はデ
バイス管理装置とE−mailによるデータのやりとり
をするメールサーバーである。
【0179】図37は、ホストコンピュータの処理を示
すフローチヤー卜である。E−malによるデータ送受
信の場合のみ説明する。通常ホストコンビュータはデバ
イス管理装置からのE−mailを待っている(ステッ
プS3702)。着信があればパスワードチェックを行
い(ステップS3703、ステップS3704)、カウ
ンタ値や部品カウンタを受信する(ステップS370
4)。正しくメールが受信できた場合、デバイス管理装
置にOKメールを返信し(ステップS3705)、正し
く受け取れなかった場合、エラーメールを送信する(ス
テップS3710)。暗号化されたメールの添付情報を
復号化し(ステップS3706)、ハート゛ディスクにカ
ウンタ値や部品カウンタを格納する(ステップS370
7)。このときデバイス側の診断結果が警告レベルに達
していれば(ステップS3708)、ディスプレイに警
告を表示し(ステップS3709)、オペレータに通知
する。
【0180】(実施例4)前述の実施例1〜3で説明し
た部分については、重複を避け、新規の部分について、
以下、図面を参照して説明する。
【0181】図40は、実施例4におけるシステム状態
の表示を管理する表示管理ルーチンである。CPU10
02は、システムが停止状態であるかどうか判断する
(ステップS4001)。ステップS4001において
CPU1002は、システムが停止状態であると判断し
た場合、システム停止(図8(c))を操作部301に
表示する(ステップS4002)。そしてCPU100
2はシステムが停止状態であることをデバイス管埋装置
に通知する(ステップS4006)。
【0182】ステップS4001においてCPU100
2は、システムが停止状態でないと判断した場合、CP
U1002はシステムが処理能力を低下させて運転中で
あるシステムダウン状態かどうか判断する(ステップS
4003)。
【0183】ステップS4003においてCPU100
2は、システムがダウン状態であると判断した場合、シ
ステムダウン(図8(b))を操作部301に表示する
(ステップS4005)。
【0184】そしてCPU1002はシステムがダウン
状態および縮退状態であることをデバイス管理装置に通
知する(ステップS4007)。
【0185】ステップS4003においてCPU100
2は、システムがダウン状態でないと判断した場合、C
PU1002は、現在の各駆動部の駆動電流値または駆
動速度が、各駆動部の個々に予め決められた標準値と異
なるかどうか判断する(ステップS4008)。
【0186】ステップS4008においてCPU100
2は、現在の各駆動部の駆動電流値または駆動速度が標
準値と異なると判断した場合、CPU1002は縮退状
態であることをデバイス管理装置に通知する(ステップ
S4010)。
【0187】また、ステップS4008においてCPU
1002は、現在の各駆動部の駆動電流値または駆動速
度が標準値と異ならないと判断した場合、正常状態(図
8(a))を操作部301に表示する(ステップS40
04)。そして、CPU1002は、システムが縮退状
態でないことをデバイス管理装置に通知する(ステップ
S4009)。そして再びステップS4001を実行す
る。
【0188】<縮退クリア通知シーケンスについて>実
施例4における縮退情報がクリアされたことを通知する
シーケンスについて、図41の縮退クリア通知フローチ
ャートに基づいて説明する。
【0189】画像形成装置および後処理装置の電源がO
Nされると(ステップS4101)、モータ電流値とモ
ータの設定速度のデフォルト値が後処理装置に対して設
定される(ステップS4102)。この後、初期化動作
を行い(ステップS4103)、異常がない状態と判断
されれば(ステップS4104)、前回縮退動作に入っ
たかどうか画像形成装置にバックアップされた情報を参
照する(ステップS4105)。この結果、縮退動作に
入っていた場合は、バックアップされていた縮退情報を
クリアする(ステップS4106)。その後、画像形成
装置は、縮退情報がクリアされたことをデバイス管理装
置に対して通知して(ステップS4107)、縮退クリ
ア通知シーケンスを終了する(ステップS4108)。
【0190】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、動作異常を検出した駆動部に対応するシステムにお
いて、異常と検知された駆動部のトータル電流の最大値
まで電流アップし、不足分は生産性の影響度によって決
定された優先順位が高い駆動部の速度を低下させ、更に
他の駆動部で異常が検知された場合、次に優先順位の高
い駆動部から速度を下げ、均一的に速度低下させるよう
にしたので、一つの駆動部が過多に速度ダウンされるよ
うな極端な生産性低下を抑え、均一的にシステムとして
の生産性低減調整が可能となる。
【0191】また、生産性を低減させた状態でシステム
が稼動していることを、遠隔管理オペレータやサービス
マンが即座に把握することができると同時に、システム
が回復する可能性があった場合に、サービスマンを手配
しなくてよいので、サービスコストを削減することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るシート処理装置を具備する画像
形成装置の例としての複写機の要部構成を示す縦断正面
模式図
【図2】 シート処理装置内のローレットベルトの構成
を示す概略説明図、(a)は平面模式図、(b)は立面
模式図
【図3】 シート処理装置内のシート搬送路を切り替え
るフラッパの概略正面断面図
【図4】 シート処理装置内の処理トレイの幅整合装置
の概略平面断面図
【図5】 シート処理装置内の処理トレイのステープル
ユニットの概略正面断面図(その1)
【図6】 シート処理装置内の処理トレイのステープル
ユニットの概略正面断面図(その2)
【図7】 読み取り給送装置の操作部の概略正面説明図
【図8】(a)、(b)、(c) 操作部の表示例を示
す説明図
【図9】 実施例1及び2における複写機制御部の要部
構成を示すブロック図
【図10】 本発明に係るシート処理装置における各駆
動部が想定している性能を発揮できなかった場合の影響
範囲に対応する優先順位(ランク)の表の一例を示す説
明図
【図11】 本発明に係るシート処理装置における各駆
動部について図10の表に基づいて優先順位(ランク)
付けした表の一例を示す説明図
【図12】 本発明に係るシート処理装置における各駆
動部について画像形成装置と接続され、システムAを構
成する場合の各駆動部の夫々の設定値一覧表の例を示す
説明図
【図13】 本発明に係るシート処理装置における各駆
動部について画像形成装置と接続され、システムBを構
成する場合の各駆動部の標準速度、標準電流値設定値一
覧表の例を示す説明図
【図14】 本発明に係るシート処理装置におけるソレ
ノイドの駆動制御部の要部構成を示すブロック図
【図15】 本発明に係るシート処理装置におけるステ
ッピングモータの駆動制御部の要部構成を示すブロック
【図16】(a)、(b) 本発明に係るシート処理装
置におけるシートを処理トレイに排出する時の、シー
ト、ローレットソレノイド、整合モータの動作のタイミ
ングチャートを示す説明図
【図17】 本発明に係るシート処理装置におけるソレ
ノイドの異常を検知する処理を示すフローチャート
【図18】 本発明に係るシート処理装置におけるステ
ッピングモータの異常を検知する処理を示すフローチャ
ート
【図19】 本発明に係るシート処理装置におけるエン
コーダによって検知する回転数によってステッピングモ
ータの異常を検知する処理を示すフローチャート
【図20】 本発明に係るシート処理装置の実施例1及
び2における駆動系の異常状態の発生を監視する処理を
示すフローチャート
【図21】 本発明に係るシート処理装置におけるラン
クAの駆動系において異常処理を検知した時に実行する
処理を示すフローチャート(異常処理Aの処理ルーチ
ン)
【図22】 本発明に係るシート処理装置におけるラン
クBの駆動系において、異常処理を検知した時に実行す
る処理を示すフローチャート(異常処理Bの処理ルーチ
ン)
【図23】 本発明に係るシート処理装置におけるラン
クCの駆動系において、異常処理を検知した時に実行す
る処理を示すフローチャート(異常処理Cの処理ルーチ
ン)
【図24】 本発明に係るシート処理装置におけるラン
クAの駆動系において異常処理を検知した時に実行され
る異常処理Aの処理ルーチンから実行される異常処理B
1を示すフローチャート
【図25】 本発明に係るシート処理装置におけるラン
クAの駆動系において異常処理を検知した時に実行され
る異常処理Aの処理ルーチンから実行される異常処理C
1を示すフローチャート
【図26】 実施例2における各駆動部の異常状態を検
知する異常検知処理を管理する異常処理管理の態様を示
すフローチャート
【図27】 実施例2におけるシステム状態の表示を管
理する表示管理の態様を示すフローチャート
【図28】 実施例3におけるシート処理装置の駆動部
の異常状態の発生を監視する処理を示すフローチャート
【図29】 実施例3におけるシート処理装置のシステ
ム状態の表示を管理する表示管理処理を示すフローチャ
ート
【図30】 実施例3におけるシート処理装置の縮退状
態の解除をホストに通知する処理を示す縮退通知フロー
チャート
【図31】 実施例3及び4におけるネットワークシス
テムの構成例を示すブロック図
【図32】 実施例3及び4におけるデータの種類と情
報の送り先の一例を示す表
【図33】 実施例3及び4におけるデバイス管理装置
の構成例を示すブロック図
【図34】 実施例3及び4におけるデバイス管理装置
のシーケンスを示すフローチャート
【図35】 実施例3及び4におけるデバイス管理装置
とホスト間のE−Mailを使用した場合の通信処理を
示すフローチャート
【図36】 実施例3及び4におけるホストコンピュー
タの構成例を示すブロック図
【図37】 実施例3及び4におけるホストコンピュー
タの処理手順を示すフローチャート
【図38】 実施例3及び4におけるユーザモードによ
る縮退選択フローチャート
【図39】 実施例3及び4における複写機制御部の構
成例を示すブロック図
【図40】 実施例4におけるシステム状態の表示を管
理する表示管理の態様を示すフローチャート
【図41】 実施例4における縮退情報がクリアされた
ことを通知するシーケンスである縮退クリア通知フロー
チャート
【符号の説明】
P 原稿 S シート 1,2,3,6 搬送ローラ対(シート搬送手段) 5 バッファローラ(シート搬送手段) 7,9 排紙ローラ対(シート搬送手段) 16 束積載ガイド 31,32,33 シート検知センサ(シート検知手
段) 34 フラッパ1ソレノイド 35 フラッパ2ソレノイド 49 排紙モータ 50 入り口搬送モータ 51 自動原稿給送部 52 光学系 53,54 シート格納部 55,56 シート供給部 57,60 シート搬送路 59 バッファモータ 61 レーザースキャナ 62 画像形成部(画像形成手段) 63 搬送ベルト 64 定着ローラ対 65 搬送ローラ対 66 感光体ドラム 72,73,74 反射ミラー 75 レンズ 76 CCDラインセンサ 78 原稿台ガラス 79 ランプ 80 ステープルユニット 81 揺動ガイド 82 揺動モータ 83 束排紙ローラ対(束、シート搬送手段) 85 サンプルトレイ 86 スタックトレイ 87 束排紙モータ 101 読み取り給送装置 102 複写機本体(画像形成装置) 103 シート処理装置 108 固定台 109 支持コロ 111 ステープルHPセンサ 130 処理トレイ 140 幅整合装置 141,142 整合部材 145,146 整合HPセンサ(整合部材位置検知セ
ンサ) 190 ローレットベルト 192 ローレットソレノイド 200 コントローラ回路部(作動制御手段) 201 操作部制御部 202 記録紙給紙制御部 203 読み取り給紙装置制御部 204 画像形成制御部 205 シート処理装置制御部(作動制御手段) 206 通信制御部 301 操作部 1001 メモリ 1002 CPU 1003 I/O制御部 1004 ROM 1005 バックアップROM 1010 ステープラ M100 ステープル移動モータ(ステープルスライド
モータ) M141,M142 整合モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山中 祐二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 中島 慶幸 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 渡邊 潔 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 関根 広之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H072 AA07 GA08 3F054 AA01 AB01 AC01 BA02 BA04 BD02 BG04 BG11 BH05 BJ11 DA01 3F102 AA09 AB01 BA01 BB04 CA03 DA05 EB02 EC03 3F108 GA01 GB01 HA02 HA36 HA39 HA44 HA54

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置の出力紙を受けとり搬送す
    る搬送手段と、 出力紙を整合する整合手段と、 整合された整合束にステープルするステープラと、 ステープラを所定の位置に移動させる移動手段と、 整合束を排出する束排出手段と、 整合束を積載する昇降可能なスタック手段と、を有する
    シート処理装置であって、 複数の駆動手段と、 各駆動手段に対応した複数の動作異常検出手段と、 各駆動手段に流れる電流を設定する複数の電流設定手段
    と、 前記複数の駆動手段、前記動作異常検出手段、前記電流
    設定手段を制御する制御手段とを備え、 前記制御手段は、各駆動手段の標準電流値、許容最大電
    流値、標準速度値、回転可能な最小速度値、複数の駆動
    手段に流れるトータル電流値の設定機能を有し、 各駆動手段の速度ダウンの際の優先順位を設定し、 a.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
    された場合、前記許容最大電流値、トータル電流値以内
    で動作異常した駆動手段の電流値を高く設定し、 b.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
    され、且つ動作異常した駆動手段の電流値を増加させる
    と、トータル電流値を超えてしまう場合、動作異常した
    駆動手段の電流値を前記許容最大電流値、トータル電流
    値以内で高く設定すると共に、電流の増加分を補う為、
    優先順位の高い駆動手段の速度を最小速度値より低くな
    らない範囲で低下させ、速度設定に応じて電流設定値を
    下げ、電流値、速度値が変更された場合、前記優先順位
    が変更されることを特徴とするシート処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシート処理装置を具備す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 画像形成装置の出力シートを受けとり搬
    送する搬送工程と、 出力シートを整合する整合工程と、 該整合工程で整合した前記出力シートの整合束にステー
    プルするステープラと、 該ステープラを所定の位置に移動させる移動工程と、 前記整合束を排出する束搬出工程と、 前記整合束を積載する昇降可能なスタック工程と、を有
    するシート処理装置を具備する画像形成装置の制御シス
    テムであって、 複数の駆動手段と、 該複数の駆動手段の各々に対応した複数の動作異常検出
    手段と、 各駆動手段に対応して流れる電流を設定する複数の電流
    設定手段と、 前記複数の駆動手段、動作異常検出手段、電流設定手段
    を制御する制御手段を有し、該制御手段は、各駆動手段
    の標準電流値、許容最大電流値、標準速度値、回転可能
    な最小速度値、複数の駆動手段に流れるトータル電流値
    の設定機能を備え、且つ各駆動手段の速度ダウンの際の
    優先順位を設定し、 a.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
    された場合、前記許容最大電流値、トータル電流値以内
    で動作異常した駆動手段の電流値を高く設定し、 b.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
    され、且つ動作異常した駆動手段の電流値を増加させる
    と、トータル電流値を超えてしまう場合、動作異常した
    駆動手段の電流値を前記許容最大電流値、トータル電流
    値以内で高く設定すると共に、電流の増加分を補う為、
    優先順位の高い駆動手段の速度を最小速度値より低くな
    らない範囲で低下させ、速度設定に応じて電流設定値を
    下げ、電流値、速度値が変更された場合、前記優先順位
    が変更されることを特徴とするシート処理装置を具備す
    る画像形成装置の制御システム。
  4. 【請求項4】 画像形成装置の出力紙を受けとり搬送す
    る搬送手段と、 出力紙を整合する整合手段と、 整合された整合束にステープルするステープラと、 ステープラを所定の位置に移動させる移動手段と、 整合束を排出する束排出手段と、 整合束を積載する昇降可能なスタック手段と、を有する
    シート処理装置であって、 複数の駆動手段と、 各駆動手段に対応した複数の動作異常検出手段と、 各駆動手段に流れる電流を設定する複数の電流設定手段
    と、 前記複数の駆動手段、前記動作異常検出手段、前記電流
    設定手段を制御する制御手段とを備え、 前記制御手段は、各駆動手段の標準電流値、許容最大電
    流値、標準速度値、回転可能な最小速度値、複数の駆動
    手段に流れるトータル電流値の設定機能を有し、 各駆動手段の速度ダウンの際の優先順位を設定し、 a.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
    された場合、前記許容最大電流値、トータル電流値以内
    で動作異常した駆動手段の電流値を高く設定し、 b.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
    され、且つ動作異常した駆動手段の電流値を増加させる
    と、トータル電流値を超えてしまう場合、動作異常した
    駆動手段の電流値を前記許容最大電流値、トータル電流
    値以内で高く設定すると共に、電流の増加分を補う為、
    優先順位の高い駆動手段の速度を最小速度値より低くな
    らない範囲で低下させ、速度設定に応じて電流設定値を
    下げ、シート処理装置がシート搬送中は、シート搬送に
    関わる駆動手段の動作異常の検出を禁止することを特徴
    とするシート処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のシート処理装置を具備す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 画像形成装置の出力紙を受けとり搬送す
    る搬送工程と、 出力紙を整合する整合工程と、 整合された整合束にステープルするステープラと、 ステープラを所定の位置に移動させる移動工程と、 整合束を排出する束排出工程と、 整合束を積載する昇降可能なスタック工程と、を有する
    シート処理装置を具備する画像形成装置の制御システム
    であって、 複数の駆動手段と、 各駆動手段に対応した複数の動作異常検出手段と、 各駆動手段に流れる電流を設定する複数の電流設定手段
    と、 前記複数の駆動手段、前記動作異常検出手段、前記電流
    設定手段を制御する制御手段とを備え、 前記制御手段は、各駆動手段の標準電流値、許容最大電
    流値、標準速度値、回転可能な最小速度値、複数の駆動
    手段に流れるトータル電流値の設定機能を有し、 各駆動手段の速度ダウンの際の優先順位を設定し、 a.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
    された場合、前記許容最大電流値、トータル電流値以内
    で動作異常した駆動手段の電流値を高く設定し、 b.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
    され、且つ動作異常した駆動手段の電流値を増加させる
    と、トータル電流値を超えてしまう場合、動作異常した
    駆動手段の電流値を前記許容最大電流値、トータル電流
    値以内で高く設定すると共に、電流の増加分を補う為、
    優先順位の高い駆動手段の速度を最小速度値より低くな
    らない範囲で低下させ、速度設定に応じて電流設定値を
    下げ、シート処理装置がシート搬送中は、シート搬送に
    関わる駆動手段の動作異常の検出を禁止する工程を含む
    ことを特徴とするシート処理装置を具備する画像形成装
    置の制御システム。
  7. 【請求項7】 請求項3または6記載のシート処理装置
    を具備する画像形成装置の制御システムにおいて、シス
    テムの状態を表示部に表示し、表示管理することを特徴
    とするシート処理装置を具備する画像形成装置の制御シ
    ステム。
  8. 【請求項8】 複数の画像形成装置が接続可能なネット
    ワークと、該ネットワーク上で前記複数の画像形成装置
    からなる画像形成装置群からデータを収集する少なくと
    も1つからなるデバイス管理装置と、該デバイス管理装
    置に蓄積された情報をネットワークから収集することが
    可能なホスト装置とから成る遠隔管理システム上で動作
    するシート処理装置を具備する画像形成装置であって、 シート処理装置は、画像形成装置の出力シートを受けと
    り搬送する搬送手段と、 出力紙を整合する整合手段と、 該整合手段で整合した前記出力紙の整合束にステープル
    するステープラと、 該ステープラを所定の位置に移動させる移動手段と、 前記整合束を排出する束排出手段と、 前記整合束を積載する昇降可能なスタック手段とを有
    し、 複数の駆動手段と、 該複数の駆動手段の各々に対応した複数の動作異常検出
    手段と、 各駆動手段に対応して流れる電流を設定する複数の電流
    設定手段と、 前記複数の駆動手段、動作異常検出手段、電流設定手段
    等を制御する制御手段を有し、該制御手段は、各駆動手
    段の標準電流値、許容最大電流値、標準速度値、回転可
    能な最小速度値、複数の駆動手段に流れるトータル電流
    値等を設定する機能を備え、且つ各駆動手段の速度ダウ
    ンの優先順位を設定し、 a.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
    された場合、前記許容最大電流値、トータル電流値以内
    で動作異常した駆動手段の電流値を高く設定し、 b.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
    され、且つ動作異常した駆動手段の電流値を増加させる
    とトータル電流値を超えてしまう場合、動作異常した駆
    動手段の電流値を前記許容最大電流値、トータル電流値
    以内で高く設定すると共に、電流の増加分を補う為、優
    先順位の高い駆動手段の速度を最小速度値より低くなら
    ない範囲で低下させ、速度設定に応じて電流設定値を下
    げ、また、電流の増加分を補う為、優先順位の高い駆動
    手段の速度を最小速度値より低くならない範囲で低下さ
    せ、速度設定に応じて電流設定値を下げ、 また、電流値、速度値が変更された場合、上記優先順位
    が変更され、 前記シート処理装置に接続される前記画像形成装置にお
    いて、 前記シート処理装置の制御手段を縮退モードとして認識
    し、前記縮退情報を記憶保持する不揮発性の縮退情報記
    憶保持手段と、 前記縮退モードで駆動するための駆動データを記憶保持
    する不揮発性の縮退駆動データ記憶保持手段と、 画像形成動作開始時および電源の再投入時に、前記縮退
    モードに自動的に入るかどうかを選択する縮退自動モー
    ド選択手段と、 前記縮退自動モード選択手段によって縮退自動モードが
    選択されているかどうかを判断する縮退モード自動実行
    判断手段と、 画像形成動作開始時および電源の再投入時に、前記縮退
    情報記憶保持手段に記憶された縮退モードを参照するこ
    とにより、再び縮退に入るかどうかを判断する再縮退判
    断手段と、 前記再縮退判断手段を実施した結果に基づき、縮退駆動
    データ記憶保持手段に記憶されている駆動データを、動
    作駆動データとして設定する縮退駆動データ設定手段
    と、 前記縮退情報を前記デバイス管理装置へ送出することを
    特徴とするシート処理装置を具備する画像形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のシート処理装置を具備す
    る画像形成装置において、デバイス管理装置は、前記ネ
    ットワーク状の情報伝達網ヘデータを送出するデータ送
    出手段を備え、前記画像形成装置の縮退情報を収集し、
    その結果を前記ホスト装置へ送出することを特徴とする
    シート処理装置を具備する画像形成装置。
  10. 【請求項10】 請求項8記載のシート処理装置を具備
    する画像形成装置において、 前記再縮退判断手段により前記シート処理装置が縮退モ
    ードに入る必要がないと判断すれば、前記縮退情報記憶
    保持手段により記憶保持された縮退情報をクリアし、前
    記縮退情報がクリアされたことを前記デバイス管理装置
    へ通知することを特徴とするシート処理装置を具備する
    画像形成装置。
  11. 【請求項11】 請求項8記載のシート処理装置を具備
    する画像形成装置において、前記ホス卜装置は、前記デ
    バイス管理装置からの縮退情報を、オペレータに対して
    表示する縮退情報表示手段を有することを特徴とするシ
    ート処理装置を具備する画像形成装置。
  12. 【請求項12】 複数の画像形成装置が接続可能なネッ
    トワークと、該ネットワーク上で前記複数の画像形成装
    置からなる画像形成装置群からデータを収集する少なく
    とも1つからなるデバイス管理装置と、該デバイス管理
    装置に蓄積された情報をネットワークから収集すること
    が可能なホスト装置とから成る遠隔管理システム上で動
    作するシート処理装置を具備する画像形成装置の制御シ
    ステムであって、 画像形成装置の出力シートを受けとり搬送する搬送工程
    と、 出力紙を整合する整合工程と、 該整合工程で整合した前記出力紙の整合束にステープル
    するステープラと、 該ステープラを所定の位置に移動させる移動工程と、 前記整合束を排出する束排出工程と、 前記整合束を積載する昇降可能なスタック工程とを有
    し、 複数の駆動手段と、 該複数の駆動手段の各々に対応した複数の動作異常検出
    手段と、 各駆動手段に対応して流れる電流を設定する複数の電流
    設定手段と、 前記複数の駆動手段、動作異常検出手段、電流設定手段
    等を制御する制御手段を有し、該制御手段は、各駆動手
    段の標準電流値、許容最大電流値、標準速度値、回転可
    能な最小速度値、複数の駆動手段に流れるトータル電流
    値等を設定する機能を備え、且つ各駆動手段の速度ダウ
    ンの優先順位を設定し、 a.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
    された場合、前記許容最大電流値、トータル電流値以内
    で動作異常した駆動手段の電流値を高く設定し、 b.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
    され、且つ動作異常した駆動手段の電流値を増加させる
    とトータル電流値を超えてしまう場合、動作異常した駆
    動手段の電流値を前記許容最大電流値、トータル電流値
    以内で高く設定すると共に、電流の増加分を補う為、優
    先順位の高い駆動手段の速度を最小速度値より低くなら
    ない範囲で低下させ、速度設定に応じて電流設定値を下
    げ、また、電流の増加分を補う為、優先順位の高い駆動
    手段の速度を最小速度値より低くならない範囲で低下さ
    せ、速度設定に応じて電流設定値を下げ、 また、電流値、速度値が変更された場合、上記優先順位
    が変更され、 前記シート処理装置の制御手段を縮退モードとして認識
    し、前記縮退情報を記憶保持する不揮発性の縮退情報記
    憶保持手段と、 前記縮退モードで駆動するための駆動データを記憶保持
    する不揮発性の縮退駆動データ記憶保持手段と、 画像形成動作開始時および電源の再投入時に、前記縮退
    モードに自動的に入るかどうかを選択する縮退自動モー
    ド選択手段と、 前記縮退自動モード選択手段によって縮退自動モードが
    選択されているかどうかを判断する縮退モード自動実行
    判断手段と、 画像形成動作開始時および電源の再投入時に、前記縮退
    情報記憶保持手段に記憶された縮退モードを参照するこ
    とにより、再び縮退に入るかどうかを判断する再縮退判
    断手段と、 前記再縮退判断手段を実施した結果に基づき、縮退駆動
    データ記憶保持手段に記憶されている駆動データを、動
    作駆動データとして設定する縮退駆動データ設定手段
    と、 前記縮退情報を前記デバイス管理装置へ送出する工程を
    含むことを特徴とするシート処理装置を具備する画像形
    成装置の制御システム。
  13. 【請求項13】 複数の画像形成装置が接続可能なネッ
    トワーク状の情報伝達網と、前記ネットワーク上で前記
    複数の画像形成装置からなる前記画像形成装置群からデ
    ータを収集する少なくとも1つからなるデバイス管理装
    置と、該デバイス管理装置に蓄積された情報をネットワ
    ーク状の情報伝達網から収集することが可能なホスト装
    置とから成る遠隔管理システム上で動作するシート処理
    装置を具備する画像形成装置であって、 シート処理装置は、画像形成装置の出力紙を受けとり搬
    送する搬送手段と出力紙を整合する整合手段と、 整合された整合束にステープルするステープラと、 ステープラを所定の位置に移動させる移動手段と、 整合束を排出する束排出手段と、 整合束を積載する昇降可能なスタック手段とを有し、 複数の駆動手段と、 各駆動手段に対応した複数の動作異常検出手段と、 各駆動手段に流れる電流を設定する複数の電流設定手段
    と、 前記各駆動手段、前記動作異常検出手段、前記電流設定
    手段を制御する制御手段とを備え、 前記制御手段は、各駆動手段の標準電流値、許容最大電
    流値、標準速度値、回転可能な最小速度値、複数の駆動
    手段に流れるトータル電流値を設定する機能を備え、 各駆動手段の速度ダウンの優先順位を設定し、 a.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
    された場合、前記許容最大電流値、トータル電流値以内
    で動作異常した駆動手段の電流値を高く設定し、 b.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
    され、且つ動作異常した駆動手段の電流値を増加させる
    と、トータル電流値を超えてしまう場合、動作異常した
    駆動手段の電流値を前記許容最大電流値、トータル電流
    値以内で高く設定すると共に、電流の増加分を補う為、
    優先順位の高い駆動手段の速度を最小速度値より低くな
    らない範囲で低下させ、速度設定に応じて電流設定値を
    下げ、 また、電流値、速度値が変更された場合、前記優先順位
    が変更され、 前記シート処理装置に接続される画像形成装置におい
    て、前記シート処理装置の制御手段を縮退モードとして
    認識し、該制御手段により前記シート処理装置が縮退に
    自動的に入るかどうかを選択する縮退選択手段と、 前記縮退情報を前記デバイス管理装置へ送出する画像形
    成装置縮退情報送出手段と、を有することを特徴とする
    シート処理装置を具備する画像形成装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載のシート処理装置を具
    備する画像形成装置において、前記デバイス管理装置
    は、前記画像形成装置の縮退情報を収集して保持する縮
    退情報収集保持手段と、前記ネットワーク状の情報伝達
    網ヘデータを送出するデータ送出手段と、前記デバイス
    管理装置のデータ送出手段によって画像形成装置から収
    集した前記縮退情報を前記ホスト装置へ送出する手段を
    有することを特徴とするシート処理装置を具備する画像
    形成装置。
  15. 【請求項15】 請求項13記載のシート処理装置を具
    備する画像形成装置において、前記縮退選択手段で自動
    的に縮退に入るよう選択されなかった場合、ユーザに縮
    退に入るかどうかを選択させるユーザ縮退選択手段を有
    し、該ユーザ縮退選択手段により縮退に入らないことを
    ユーザが選択した場合で、且つシート処理装置の制御手
    段により前記シート処理装置が縮退に入らないで動作す
    る場合、直ちに前記デバイス管理装置へアラート情報を
    送出する縮退アラート送出手段を有することを特徴とす
    るシート処理装置を具備する画像形成装置。
  16. 【請求項16】 請求項13記載のシート処理装置を具
    備する画像形成装置において、前記縮退モード選択手段
    で自動的に縮退に入るよう選択されなかった場合、ユー
    ザに縮退に入るかどうかを選択させるユーザ縮退モード
    選択手段と、 ユーザに縮退後の前記シート処理装置の動作モードを選
    択させるユーザ縮退動作選択手段と、を有し、 前記ユーザ縮退モード選択手段によりユーザが縮退に入
    ることを選択した場合で、前記シート処理装置の制御手
    段により前記シート処理装置が縮退に入るべきであると
    判断すると、 前記ユーザ縮退動作選択手段により選択された縮退モー
    ドを本画像形成装置に設定する縮退モード設定手段と、 前記縮退モード選択手段により選択された縮退情報を、
    直ちに前記デバイス管理装置へ送出する縮退情報送出手
    段を有することを特徴とするシート処理装置を具備する
    画像形成装置。
  17. 【請求項17】 複数の画像形成装置が接続可能なネッ
    トワーク状の情報伝達網と、前記ネットワーク上で前記
    複数の画像形成装置からなる前記画像形成装置群からデ
    ータを収集する少なくとも1つからなるデバイス管理装
    置と、該デバイス管理装置に蓄積された情報をネットワ
    ーク状の情報伝達網から収集することが可能なホスト装
    置とから成る遠隔管理システム上で動作するシート処理
    装置を具備する画像形成装置の制御システムであって、 画像形成装置の出力紙を受けとり搬送する搬送工程と出
    力紙を整合する整合工程と、 整合された整合束にステープルするステープラと、 ステープラを所定の位置に移動させる移動工程と、 整合束を排出する束排出工程と、 整合束を積載する昇降可能なスタック工程とを有し、 複数の駆動手段と、 各駆動手段に対応した複数の動作異常検出手段と、 各駆動手段に流れる電流を設定する複数の電流設定手段
    と、 前記各駆動手段、前記動作異常検出手段、前記電流設定
    手段を制御する制御手段とを備え、 前記制御手段は、各駆動手段の標準電流値、許容最大電
    流値、標準速度値、回転可能な最小速度値、複数の駆動
    手段に流れるトータル電流値を設定する機能を備え、 各駆動手段の速度ダウンの優先順位を設定し、 a.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
    された場合、前記許容最大電流値、トータル電流値以内
    で動作異常した駆動手段の電流値を高く設定し、 b.動作異常検出手段により駆動手段の動作異常が検出
    され、且つ動作異常した駆動手段の電流値を増加させる
    と、トータル電流値を超えてしまう場合、動作異常した
    駆動手段の電流値を前記許容最大電流値、トータル電流
    値以内で高く設定すると共に、電流の増加分を補う為、
    優先順位の高い駆動手段の速度を最小速度値より低くな
    らない範囲で低下させ、速度設定に応じて電流設定値を
    下げ、 また、電流値、速度値が変更された場合、前記優先順位
    が変更され、 前記シート処理装置に接続される画像形成装置におい
    て、前記シート処理装置の制御手段を縮退モードとして
    認識し、該制御手段により前記シート処理装置が縮退に
    自動的に入るかどうかを選択する縮退選択手段と、 前記縮退情報を前記デバイス管理装置へ送出する画像形
    成装置縮退情報送出手段と、を有することを特徴とする
    シート処理装置を具備する画像形成装置の制御システ
    ム。
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JP2006082543A (ja) * 2004-08-05 2006-03-30 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成システム、画像形成装置および画像形成システムの制御方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006082543A (ja) * 2004-08-05 2006-03-30 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成システム、画像形成装置および画像形成システムの制御方法

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